JPH10251574A - 記録液 - Google Patents

記録液

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JPH10251574A
JPH10251574A JP6287197A JP6287197A JPH10251574A JP H10251574 A JPH10251574 A JP H10251574A JP 6287197 A JP6287197 A JP 6287197A JP 6287197 A JP6287197 A JP 6287197A JP H10251574 A JPH10251574 A JP H10251574A
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JP
Japan
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recording liquid
water
weight
organic solvent
soluble organic
Prior art date
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Pending
Application number
JP6287197A
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English (en)
Inventor
Masanori Takizawa
真紀 滝沢
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタを使用環境温度範囲
よりも低温で保存後使用環境温度範囲内の場所へ移動し
た直後でもただちに印字が可能な記録液を提供する。 【解決手段】 −20℃で保存しても凍結しない記録液
であり、少なくとも顔料、分散剤、水、水溶性有機溶剤
よりなる記録液である。水溶性有機溶剤の含有量が記録
液の30重量%以上60重量%以下であり、少なくとも
プロピレングリコールを記録液中の水の50重量%以上
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録液に関するもの
であり、特にインクジェット記録に使用される記録液に
関するものである。さらには、屋外や倉庫内等、低温環
境下で保管、使用される可能性の高いインクジェットプ
リンタに適した記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、低騒音で高速印
字が可能であり、カラー化に適した記録方法である。こ
のようなインクジェット記録は、電気信号を用いて加圧
あるいは加熱といった方法により記録液を小液滴として
吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させて記録を行
うものである。
【0003】記録液の液媒体としては、安全性や普通紙
上への滲みの面から考えると非水性液媒体よりも水性液
媒体を用いるほうが有利である。水性液媒体を用いる場
合は、ノズル孔からの水分の蒸発による目詰まりを防止
するために保湿剤として水溶性有機溶剤を添加すること
が一般的である。しかし、水溶性有機溶剤を添加すると
記録液の粘度が上昇し、吐出性を低下させる原因とな
る。
【0004】そこで、水溶性有機溶剤の含有量を少なく
して粘度を低くおさえ、かつ目詰まりの起こらない記録
液に関して研究がなされてきた。例えば、特開平7−0
13577号公報には水溶性有機溶剤の種類を工夫する
ことによってその含有量を記録液の8重量%以上15重
量%以下にした記録液が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の記録液
はオフィス等の室内で使用することを前提としており、
記録物の美しさに重点がおかれているものであった。こ
れを、屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、使用される
可能性が高いミニインクジェットプリンタ用の記録液と
しては使用することができない。
【0006】ミニインクジェットプリンタ等のインクジ
ェットプリンタを屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、
使用する場合、使用環境温度範囲内であればただちに印
字できることが、美しい記録物を与えることよりも重要
である。しかし、従来の記録液は、例えば−10℃程度
の、使用環境温度範囲よりも低温の環境下では凍結し、
使用できなくなり、また、そのような環境下で保存され
ると、凍結し、その凍結した記録液を搭載した状態で使
用環境温度範囲内の場所へ移動して使用しても、記録液
が液体に戻るまでに時間が必要となり、ただちに印字す
ることはできない。
【0007】そこで、本発明の目的は、−20℃等の使
用環境温度範囲よりも低温の環境下で使用可能な記録液
を提供することであり、また、そのような低温環境下で
記録液を保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した
直後でもただちに印字が可能な記録液を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の記録液は、−20℃で保存しても凍結しない
ことを特徴とする記録液である。
【0009】また本発明の記録液は、少なくとも顔料、
分散剤、水、水溶性有機溶剤よりなる記録液であり、−
20℃で保存しても凍結しないことを特徴とする記録液
である。
【0010】さらに本発明の記録液は、水溶性有機溶剤
の含有量が記録液の30重量%以上60重量%以下であ
り、水溶性有機溶剤として少なくともプロピレングリコ
ールを含み、かつプロピレングリコールの含有量が記録
液中の水の少なくとも50重量%である記録液である。
【0011】あるいは本発明の記録液は、水溶性有機溶
剤の含有量が記録液の35重量%以上65重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともトリメチレング
リコールを含み、かつトリメチレングリコールの含有量
が記録液中の水の少なくとも60重量%である記録液で
ある。
【0012】あるいは本発明の記録液は、水溶性有機溶
剤の含有量が記録液の35重量%以上70重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともN−メチルピロ
リドンを含み、かつN−メチルピロリドンの含有量が記
録液中の水の少なくとも60重量%である記録液であ
る。
【0013】本発明の記録液に使用する水溶性有機溶剤
としては、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、N−メチルピロリドンのほかに、n−プロピルア
ルコール、シクロヘキシルアルコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のアルカノールアミン類、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エ
チル、エチレンカーボネート等のエステル類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等の
グリコールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン等
の含窒素環状化合物等を併用することができる。
【0014】本発明の記録液に使用される顔料は、一般
に使用される顔料であり、アゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、
インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、ペリノン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、酸化チタ
ン、カドミウム系、酸化鉄系、カーボンブラック等が挙
げられる。
【0015】本発明の記録液の分散剤としては、一般の
高分子分散剤、界面活性剤等を使用することができる。
【0016】本発明の記録液には水、顔料、分散剤、水
溶性有機溶剤のほかに、必要に応じて各種添加剤等を加
えても良い。そのような添加剤としては例えば、表面張
力調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤等が挙げ
られる。ただし、これらの添加剤は極力少ない種類で最
小限に抑え、互いの親和性、安定性および粘度等所望の
特性を満足し得るように選択して使用する必要がある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の記録液を下記各実施例に
従って作製し、オンデマンド型圧電系インクジェットプ
リンタヘッドに搭載し、25℃環境下で数種の紙上に印
字を行った。各記録物の印字品質を検討したところ、す
べての紙に対して良好な印字が得られ、かつ高反射濃度
を示した。各記録物を流水中に5分間浸漬し、記録状態
を検討した結果、記録濃度の低下は起こらなかった。ま
た、各記録物をフェードメータに50時間曝し、記録状
態を検討した結果、記録濃度の低下は全く起こらなかっ
た。さらに、各記録物を印字数分後記録液が乾燥してか
ら濡れた手で擦ったところ全く汚れはみられなかった。
また、本発明の記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ、完全な液状を保っていた。さらに、本発明の記録
液を搭載した上記インクジェットプリンタヘッドを−2
0℃に48時間放置後0℃の環境下に移動し、1分以内
に印字したところ、25℃環境下での印字と比較してド
ットの大きさが10〜20%小さくなったものの、良好
に吐出することができた。
【0018】
【実施例】次に、本発明の記録液を実施例により更に詳
しく説明する。
【0019】(実施例1)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。なお、下記(25/75)は
高分子化合物中の各単量体の重量比を表し、実施例2に
おいても同様である。 水 57.5重量% カーボンブラック 5重量% メタクリル酸−メチルスチレン 2重量% (25/75)共重合体(分子量約4万) モノメチルアミン 0.5重量% プロピレングリコール 35重量%
【0020】(実施例2)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 47.5重量% 銅フタロシアニン 5重量% アクリル酸−スチレン−ドデシルメタクリレート 2重量% (30/50/20)共重合体(分子量約7万) ジエタノールアミン 0.5重量% トリメチレングリコール 45重量%
【0021】(実施例3)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 48重量% カーボンブラック 5重量% ポリエチレングリコールスルホン酸アンモニウム 2重量% N−メチル−2−ピロリドン 35重量% グリセリン 10重量%
【0022】(比較例1)実施例1の記録液でプロピレ
ングリコールの含有量を25重量%に、水を67.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプリ
ンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に
移動して印字できるようになるまでに2時間を要した。
【0023】(比較例2)実施例2の記録液でトリメチ
レングリコールの含有量を30重量%に、水を62.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプ
リンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下
に移動して印字できるようになるまでに3時間を要し
た。
【0024】(比較例3)実施例3の記録液でN−メチ
ルピロリドンの含有量を25重量%に、水を58重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ凍
結した。この記録液を搭載したインクジェットプリンタ
ヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に移動
して印字できるようになるまでに3時間を要した。
【0025】(比較例4)実施例1の記録液でプロピレ
ングリコールの含有量を65重量%に、水を27.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ完全な液状であった。この記録液を搭載したインクジ
ェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃
の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃における
粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できなか
った。
【0026】(比較例5)実施例2の記録液でトリメチ
レングリコールの含有量を70重量%に、水を22.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ完全な液状であった。この記録液を搭載したインク
ジェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0
℃の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃におけ
る粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できな
かった。
【0027】(比較例6)実施例3の記録液でN−メチ
ルピロリドンの含有量を65重量%に、水を18重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ完
全な液状であった。この記録液を搭載したインクジェッ
トプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環
境下に移動して印字しようとしたが、0℃における粘度
が高すぎるために、24時間待機後も印字できなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録液は−
20℃で保存しても凍結しないので、−20℃までの低
温の環境下で使用可能であり、また、このような低温環
境下で保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した直
後でもただちに印字が可能となる。本発明の記録液は、
特に低温となる屋外や倉庫内等の低温環境下で、使用、
保管され得るミニインクジェットプリンタにおいても、
効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −20℃で保存しても凍結しないことを
    特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】 少なくとも顔料、分散剤、水、水溶性有
    機溶剤よりなる請求項1記載の記録液。
  3. 【請求項3】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の30
    重量%以上60重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
    て少なくともプロピレングリコールを含み、かつプロピ
    レングリコールの含有量が記録液中の水の少なくとも5
    0重量%である請求項2記載の記録液。
  4. 【請求項4】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の35
    重量%以上65重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
    て少なくともトリメチレングリコールを含み、かつトリ
    メチレングリコールの含有量が記録液中の水の少なくと
    も60重量%である請求項2記載の記録液。
  5. 【請求項5】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の35
    重量%以上70重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
    て少なくともN−メチルピロリドンを含み、かつN−メ
    チルピロリドンの含有量が記録液中の水の少なくとも6
    0重量%である請求項2記載の記録液。
JP6287197A 1997-03-17 1997-03-17 記録液 Pending JPH10251574A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271013A (ja) * 2000-01-31 2001-10-02 Hewlett Packard Co <Hp> 良好な凍解安定性を有するインクジェットインク組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271013A (ja) * 2000-01-31 2001-10-02 Hewlett Packard Co <Hp> 良好な凍解安定性を有するインクジェットインク組成物

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