JPH10251574A - 記録液 - Google Patents
記録液Info
- Publication number
- JPH10251574A JPH10251574A JP6287197A JP6287197A JPH10251574A JP H10251574 A JPH10251574 A JP H10251574A JP 6287197 A JP6287197 A JP 6287197A JP 6287197 A JP6287197 A JP 6287197A JP H10251574 A JPH10251574 A JP H10251574A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording liquid
- water
- weight
- organic solvent
- soluble organic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェットプリンタを使用環境温度範囲
よりも低温で保存後使用環境温度範囲内の場所へ移動し
た直後でもただちに印字が可能な記録液を提供する。 【解決手段】 −20℃で保存しても凍結しない記録液
であり、少なくとも顔料、分散剤、水、水溶性有機溶剤
よりなる記録液である。水溶性有機溶剤の含有量が記録
液の30重量%以上60重量%以下であり、少なくとも
プロピレングリコールを記録液中の水の50重量%以上
含有する。
よりも低温で保存後使用環境温度範囲内の場所へ移動し
た直後でもただちに印字が可能な記録液を提供する。 【解決手段】 −20℃で保存しても凍結しない記録液
であり、少なくとも顔料、分散剤、水、水溶性有機溶剤
よりなる記録液である。水溶性有機溶剤の含有量が記録
液の30重量%以上60重量%以下であり、少なくとも
プロピレングリコールを記録液中の水の50重量%以上
含有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録液に関するもの
であり、特にインクジェット記録に使用される記録液に
関するものである。さらには、屋外や倉庫内等、低温環
境下で保管、使用される可能性の高いインクジェットプ
リンタに適した記録液に関するものである。
であり、特にインクジェット記録に使用される記録液に
関するものである。さらには、屋外や倉庫内等、低温環
境下で保管、使用される可能性の高いインクジェットプ
リンタに適した記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、低騒音で高速印
字が可能であり、カラー化に適した記録方法である。こ
のようなインクジェット記録は、電気信号を用いて加圧
あるいは加熱といった方法により記録液を小液滴として
吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させて記録を行
うものである。
字が可能であり、カラー化に適した記録方法である。こ
のようなインクジェット記録は、電気信号を用いて加圧
あるいは加熱といった方法により記録液を小液滴として
吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させて記録を行
うものである。
【0003】記録液の液媒体としては、安全性や普通紙
上への滲みの面から考えると非水性液媒体よりも水性液
媒体を用いるほうが有利である。水性液媒体を用いる場
合は、ノズル孔からの水分の蒸発による目詰まりを防止
するために保湿剤として水溶性有機溶剤を添加すること
が一般的である。しかし、水溶性有機溶剤を添加すると
記録液の粘度が上昇し、吐出性を低下させる原因とな
る。
上への滲みの面から考えると非水性液媒体よりも水性液
媒体を用いるほうが有利である。水性液媒体を用いる場
合は、ノズル孔からの水分の蒸発による目詰まりを防止
するために保湿剤として水溶性有機溶剤を添加すること
が一般的である。しかし、水溶性有機溶剤を添加すると
記録液の粘度が上昇し、吐出性を低下させる原因とな
る。
【0004】そこで、水溶性有機溶剤の含有量を少なく
して粘度を低くおさえ、かつ目詰まりの起こらない記録
液に関して研究がなされてきた。例えば、特開平7−0
13577号公報には水溶性有機溶剤の種類を工夫する
ことによってその含有量を記録液の8重量%以上15重
量%以下にした記録液が示されている。
して粘度を低くおさえ、かつ目詰まりの起こらない記録
液に関して研究がなされてきた。例えば、特開平7−0
13577号公報には水溶性有機溶剤の種類を工夫する
ことによってその含有量を記録液の8重量%以上15重
量%以下にした記録液が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の記録液
はオフィス等の室内で使用することを前提としており、
記録物の美しさに重点がおかれているものであった。こ
れを、屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、使用される
可能性が高いミニインクジェットプリンタ用の記録液と
しては使用することができない。
はオフィス等の室内で使用することを前提としており、
記録物の美しさに重点がおかれているものであった。こ
れを、屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、使用される
可能性が高いミニインクジェットプリンタ用の記録液と
しては使用することができない。
【0006】ミニインクジェットプリンタ等のインクジ
ェットプリンタを屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、
使用する場合、使用環境温度範囲内であればただちに印
字できることが、美しい記録物を与えることよりも重要
である。しかし、従来の記録液は、例えば−10℃程度
の、使用環境温度範囲よりも低温の環境下では凍結し、
使用できなくなり、また、そのような環境下で保存され
ると、凍結し、その凍結した記録液を搭載した状態で使
用環境温度範囲内の場所へ移動して使用しても、記録液
が液体に戻るまでに時間が必要となり、ただちに印字す
ることはできない。
ェットプリンタを屋外や倉庫内等の低温環境下で保管、
使用する場合、使用環境温度範囲内であればただちに印
字できることが、美しい記録物を与えることよりも重要
である。しかし、従来の記録液は、例えば−10℃程度
の、使用環境温度範囲よりも低温の環境下では凍結し、
使用できなくなり、また、そのような環境下で保存され
ると、凍結し、その凍結した記録液を搭載した状態で使
用環境温度範囲内の場所へ移動して使用しても、記録液
が液体に戻るまでに時間が必要となり、ただちに印字す
ることはできない。
【0007】そこで、本発明の目的は、−20℃等の使
用環境温度範囲よりも低温の環境下で使用可能な記録液
を提供することであり、また、そのような低温環境下で
記録液を保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した
直後でもただちに印字が可能な記録液を提供することで
ある。
用環境温度範囲よりも低温の環境下で使用可能な記録液
を提供することであり、また、そのような低温環境下で
記録液を保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した
直後でもただちに印字が可能な記録液を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の記録液は、−20℃で保存しても凍結しない
ことを特徴とする記録液である。
の本発明の記録液は、−20℃で保存しても凍結しない
ことを特徴とする記録液である。
【0009】また本発明の記録液は、少なくとも顔料、
分散剤、水、水溶性有機溶剤よりなる記録液であり、−
20℃で保存しても凍結しないことを特徴とする記録液
である。
分散剤、水、水溶性有機溶剤よりなる記録液であり、−
20℃で保存しても凍結しないことを特徴とする記録液
である。
【0010】さらに本発明の記録液は、水溶性有機溶剤
の含有量が記録液の30重量%以上60重量%以下であ
り、水溶性有機溶剤として少なくともプロピレングリコ
ールを含み、かつプロピレングリコールの含有量が記録
液中の水の少なくとも50重量%である記録液である。
の含有量が記録液の30重量%以上60重量%以下であ
り、水溶性有機溶剤として少なくともプロピレングリコ
ールを含み、かつプロピレングリコールの含有量が記録
液中の水の少なくとも50重量%である記録液である。
【0011】あるいは本発明の記録液は、水溶性有機溶
剤の含有量が記録液の35重量%以上65重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともトリメチレング
リコールを含み、かつトリメチレングリコールの含有量
が記録液中の水の少なくとも60重量%である記録液で
ある。
剤の含有量が記録液の35重量%以上65重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともトリメチレング
リコールを含み、かつトリメチレングリコールの含有量
が記録液中の水の少なくとも60重量%である記録液で
ある。
【0012】あるいは本発明の記録液は、水溶性有機溶
剤の含有量が記録液の35重量%以上70重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともN−メチルピロ
リドンを含み、かつN−メチルピロリドンの含有量が記
録液中の水の少なくとも60重量%である記録液であ
る。
剤の含有量が記録液の35重量%以上70重量%以下で
あり、水溶性有機溶剤として少なくともN−メチルピロ
リドンを含み、かつN−メチルピロリドンの含有量が記
録液中の水の少なくとも60重量%である記録液であ
る。
【0013】本発明の記録液に使用する水溶性有機溶剤
としては、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、N−メチルピロリドンのほかに、n−プロピルア
ルコール、シクロヘキシルアルコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のアルカノールアミン類、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エ
チル、エチレンカーボネート等のエステル類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等の
グリコールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン等
の含窒素環状化合物等を併用することができる。
としては、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、N−メチルピロリドンのほかに、n−プロピルア
ルコール、シクロヘキシルアルコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のアルカノールアミン類、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エ
チル、エチレンカーボネート等のエステル類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等の
グリコールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン等
の含窒素環状化合物等を併用することができる。
【0014】本発明の記録液に使用される顔料は、一般
に使用される顔料であり、アゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、
インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、ペリノン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、酸化チタ
ン、カドミウム系、酸化鉄系、カーボンブラック等が挙
げられる。
に使用される顔料であり、アゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、
インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、ペリノン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、酸化チタ
ン、カドミウム系、酸化鉄系、カーボンブラック等が挙
げられる。
【0015】本発明の記録液の分散剤としては、一般の
高分子分散剤、界面活性剤等を使用することができる。
高分子分散剤、界面活性剤等を使用することができる。
【0016】本発明の記録液には水、顔料、分散剤、水
溶性有機溶剤のほかに、必要に応じて各種添加剤等を加
えても良い。そのような添加剤としては例えば、表面張
力調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤等が挙げ
られる。ただし、これらの添加剤は極力少ない種類で最
小限に抑え、互いの親和性、安定性および粘度等所望の
特性を満足し得るように選択して使用する必要がある。
溶性有機溶剤のほかに、必要に応じて各種添加剤等を加
えても良い。そのような添加剤としては例えば、表面張
力調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤等が挙げ
られる。ただし、これらの添加剤は極力少ない種類で最
小限に抑え、互いの親和性、安定性および粘度等所望の
特性を満足し得るように選択して使用する必要がある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の記録液を下記各実施例に
従って作製し、オンデマンド型圧電系インクジェットプ
リンタヘッドに搭載し、25℃環境下で数種の紙上に印
字を行った。各記録物の印字品質を検討したところ、す
べての紙に対して良好な印字が得られ、かつ高反射濃度
を示した。各記録物を流水中に5分間浸漬し、記録状態
を検討した結果、記録濃度の低下は起こらなかった。ま
た、各記録物をフェードメータに50時間曝し、記録状
態を検討した結果、記録濃度の低下は全く起こらなかっ
た。さらに、各記録物を印字数分後記録液が乾燥してか
ら濡れた手で擦ったところ全く汚れはみられなかった。
また、本発明の記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ、完全な液状を保っていた。さらに、本発明の記録
液を搭載した上記インクジェットプリンタヘッドを−2
0℃に48時間放置後0℃の環境下に移動し、1分以内
に印字したところ、25℃環境下での印字と比較してド
ットの大きさが10〜20%小さくなったものの、良好
に吐出することができた。
従って作製し、オンデマンド型圧電系インクジェットプ
リンタヘッドに搭載し、25℃環境下で数種の紙上に印
字を行った。各記録物の印字品質を検討したところ、す
べての紙に対して良好な印字が得られ、かつ高反射濃度
を示した。各記録物を流水中に5分間浸漬し、記録状態
を検討した結果、記録濃度の低下は起こらなかった。ま
た、各記録物をフェードメータに50時間曝し、記録状
態を検討した結果、記録濃度の低下は全く起こらなかっ
た。さらに、各記録物を印字数分後記録液が乾燥してか
ら濡れた手で擦ったところ全く汚れはみられなかった。
また、本発明の記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ、完全な液状を保っていた。さらに、本発明の記録
液を搭載した上記インクジェットプリンタヘッドを−2
0℃に48時間放置後0℃の環境下に移動し、1分以内
に印字したところ、25℃環境下での印字と比較してド
ットの大きさが10〜20%小さくなったものの、良好
に吐出することができた。
【0018】
【実施例】次に、本発明の記録液を実施例により更に詳
しく説明する。
しく説明する。
【0019】(実施例1)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。なお、下記(25/75)は
高分子化合物中の各単量体の重量比を表し、実施例2に
おいても同様である。 水 57.5重量% カーボンブラック 5重量% メタクリル酸−メチルスチレン 2重量% (25/75)共重合体(分子量約4万) モノメチルアミン 0.5重量% プロピレングリコール 35重量%
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。なお、下記(25/75)は
高分子化合物中の各単量体の重量比を表し、実施例2に
おいても同様である。 水 57.5重量% カーボンブラック 5重量% メタクリル酸−メチルスチレン 2重量% (25/75)共重合体(分子量約4万) モノメチルアミン 0.5重量% プロピレングリコール 35重量%
【0020】(実施例2)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 47.5重量% 銅フタロシアニン 5重量% アクリル酸−スチレン−ドデシルメタクリレート 2重量% (30/50/20)共重合体(分子量約7万) ジエタノールアミン 0.5重量% トリメチレングリコール 45重量%
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 47.5重量% 銅フタロシアニン 5重量% アクリル酸−スチレン−ドデシルメタクリレート 2重量% (30/50/20)共重合体(分子量約7万) ジエタノールアミン 0.5重量% トリメチレングリコール 45重量%
【0021】(実施例3)ペイントシェーカーを用いて
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 48重量% カーボンブラック 5重量% ポリエチレングリコールスルホン酸アンモニウム 2重量% N−メチル−2−ピロリドン 35重量% グリセリン 10重量%
下記の各成分を20時間溶解分散した後、遠心分離機に
かけて記録液を作製した。 水 48重量% カーボンブラック 5重量% ポリエチレングリコールスルホン酸アンモニウム 2重量% N−メチル−2−ピロリドン 35重量% グリセリン 10重量%
【0022】(比較例1)実施例1の記録液でプロピレ
ングリコールの含有量を25重量%に、水を67.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプリ
ンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に
移動して印字できるようになるまでに2時間を要した。
ングリコールの含有量を25重量%に、水を67.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプリ
ンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に
移動して印字できるようになるまでに2時間を要した。
【0023】(比較例2)実施例2の記録液でトリメチ
レングリコールの含有量を30重量%に、水を62.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプ
リンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下
に移動して印字できるようになるまでに3時間を要し
た。
レングリコールの含有量を30重量%に、水を62.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ凍結した。この記録液を搭載したインクジェットプ
リンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下
に移動して印字できるようになるまでに3時間を要し
た。
【0024】(比較例3)実施例3の記録液でN−メチ
ルピロリドンの含有量を25重量%に、水を58重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ凍
結した。この記録液を搭載したインクジェットプリンタ
ヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に移動
して印字できるようになるまでに3時間を要した。
ルピロリドンの含有量を25重量%に、水を58重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ凍
結した。この記録液を搭載したインクジェットプリンタ
ヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環境下に移動
して印字できるようになるまでに3時間を要した。
【0025】(比較例4)実施例1の記録液でプロピレ
ングリコールの含有量を65重量%に、水を27.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ完全な液状であった。この記録液を搭載したインクジ
ェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃
の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃における
粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できなか
った。
ングリコールの含有量を65重量%に、水を27.5重
量%に変更し、そのほかは実施例1と同様に記録液を作
製した。この記録液を−20℃で48時間保存したとこ
ろ完全な液状であった。この記録液を搭載したインクジ
ェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃
の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃における
粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できなか
った。
【0026】(比較例5)実施例2の記録液でトリメチ
レングリコールの含有量を70重量%に、水を22.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ完全な液状であった。この記録液を搭載したインク
ジェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0
℃の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃におけ
る粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できな
かった。
レングリコールの含有量を70重量%に、水を22.5
重量%に変更し、そのほかは実施例2と同様に記録液を
作製した。この記録液を−20℃で48時間保存したと
ころ完全な液状であった。この記録液を搭載したインク
ジェットプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0
℃の環境下に移動して印字しようとしたが、0℃におけ
る粘度が高すぎるために、24時間待機後も印字できな
かった。
【0027】(比較例6)実施例3の記録液でN−メチ
ルピロリドンの含有量を65重量%に、水を18重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ完
全な液状であった。この記録液を搭載したインクジェッ
トプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環
境下に移動して印字しようとしたが、0℃における粘度
が高すぎるために、24時間待機後も印字できなかっ
た。
ルピロリドンの含有量を65重量%に、水を18重量%
に変更し、そのほかは実施例3と同様に記録液を作製し
た。この記録液を−20℃で48時間保存したところ完
全な液状であった。この記録液を搭載したインクジェッ
トプリンタヘッドを−20℃に48時間放置後0℃の環
境下に移動して印字しようとしたが、0℃における粘度
が高すぎるために、24時間待機後も印字できなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録液は−
20℃で保存しても凍結しないので、−20℃までの低
温の環境下で使用可能であり、また、このような低温環
境下で保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した直
後でもただちに印字が可能となる。本発明の記録液は、
特に低温となる屋外や倉庫内等の低温環境下で、使用、
保管され得るミニインクジェットプリンタにおいても、
効果がある。
20℃で保存しても凍結しないので、−20℃までの低
温の環境下で使用可能であり、また、このような低温環
境下で保存後、使用環境温度範囲内の場所へ移動した直
後でもただちに印字が可能となる。本発明の記録液は、
特に低温となる屋外や倉庫内等の低温環境下で、使用、
保管され得るミニインクジェットプリンタにおいても、
効果がある。
Claims (5)
- 【請求項1】 −20℃で保存しても凍結しないことを
特徴とする記録液。 - 【請求項2】 少なくとも顔料、分散剤、水、水溶性有
機溶剤よりなる請求項1記載の記録液。 - 【請求項3】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の30
重量%以上60重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
て少なくともプロピレングリコールを含み、かつプロピ
レングリコールの含有量が記録液中の水の少なくとも5
0重量%である請求項2記載の記録液。 - 【請求項4】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の35
重量%以上65重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
て少なくともトリメチレングリコールを含み、かつトリ
メチレングリコールの含有量が記録液中の水の少なくと
も60重量%である請求項2記載の記録液。 - 【請求項5】 水溶性有機溶剤の含有量が記録液の35
重量%以上70重量%以下であり、水溶性有機溶剤とし
て少なくともN−メチルピロリドンを含み、かつN−メ
チルピロリドンの含有量が記録液中の水の少なくとも6
0重量%である請求項2記載の記録液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6287197A JPH10251574A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 記録液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6287197A JPH10251574A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 記録液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251574A true JPH10251574A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13212779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6287197A Pending JPH10251574A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 記録液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251574A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001271013A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-02 | Hewlett Packard Co <Hp> | 良好な凍解安定性を有するインクジェットインク組成物 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP6287197A patent/JPH10251574A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001271013A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-02 | Hewlett Packard Co <Hp> | 良好な凍解安定性を有するインクジェットインク組成物 |
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