JPH10249550A - 木目模様の金属板の製法 - Google Patents
木目模様の金属板の製法Info
- Publication number
- JPH10249550A JPH10249550A JP6910797A JP6910797A JPH10249550A JP H10249550 A JPH10249550 A JP H10249550A JP 6910797 A JP6910797 A JP 6910797A JP 6910797 A JP6910797 A JP 6910797A JP H10249550 A JPH10249550 A JP H10249550A
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- metal plate
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属板と積層して鍛接し、掘孔を圧延して各
金属板を木目状に出現させようとするものである。 【解決手段】 積み重ねた金属板を、金属板のうちで融
点の低い溶接温度に加熱して融着させ、これを鍛接し、
次いで所要深さに掘孔した上、掘孔金属板を圧延して掘
孔跡に積層各金属板を木目状に出現させる。
金属板を木目状に出現させようとするものである。 【解決手段】 積み重ねた金属板を、金属板のうちで融
点の低い溶接温度に加熱して融着させ、これを鍛接し、
次いで所要深さに掘孔した上、掘孔金属板を圧延して掘
孔跡に積層各金属板を木目状に出現させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は積み重ねた金属板を
鍛接し、掘孔を圧延することにより木目模様を出現させ
る技術に関し、工芸品の製作に利用される。
鍛接し、掘孔を圧延することにより木目模様を出現させ
る技術に関し、工芸品の製作に利用される。
【０００２】
【従来の技術】金属板例えば銅板に対して鉛板を圧延接
合する際に、銅板上の安定した酸化膜を除去して密着
し、複合する鉛板に対しては圧延接合の際に界面に新生
面を形成して強固に結合させる先行技術に特許出願公告
平成５年第１８６７２号がある。また、それに近接する
先行技術に特許出願公告平成５年第１８６７１号があ
る。これらの技術は、単一質の金属板相互間に介在する
金属板は単一質でなく、例えば鉛系めつき層の板であっ
た。本発明のように、金属板を積層して鍛接し、掘孔を
圧延して各金属板を木目状に出現させようとする場合に
は、単一質でないものを介在させることは好ましいもの
でなく、各木目を正確かつ美化するためには、むしろ採
用できない技術である。
合する際に、銅板上の安定した酸化膜を除去して密着
し、複合する鉛板に対しては圧延接合の際に界面に新生
面を形成して強固に結合させる先行技術に特許出願公告
平成５年第１８６７２号がある。また、それに近接する
先行技術に特許出願公告平成５年第１８６７１号があ
る。これらの技術は、単一質の金属板相互間に介在する
金属板は単一質でなく、例えば鉛系めつき層の板であっ
た。本発明のように、金属板を積層して鍛接し、掘孔を
圧延して各金属板を木目状に出現させようとする場合に
は、単一質でないものを介在させることは好ましいもの
でなく、各木目を正確かつ美化するためには、むしろ採
用できない技術である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は積層した金属
板の各融点の近接を利用し、一部の金属板の融点に達し
た時点において圧延接合させることにより、従来におけ
る問題を解決しようとする。
板の各融点の近接を利用し、一部の金属板の融点に達し
た時点において圧延接合させることにより、従来におけ
る問題を解決しようとする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の木目模様の金属
板の製法は、複数枚の金属板を積み重ね加圧して密接さ
せ、上記金属板のうちで融点の低い金属板の溶融温度に
加熱して融着させ、これを打って鍛接し、この融着鍛接
を繰り返して所要の厚さに圧延した鍛接金属板に、その
表面又は表面と底面から圧延された最上層の金属板に達
して又は上層の複数の金属板に達して所要径の孔を掘設
した上、この掘孔鍛接金属板を圧延して掘孔を拡大し、
上記孔の掘孔と圧延を繰り返し、掘孔跡に積層各金属板
を木目状に出現させるものである。
板の製法は、複数枚の金属板を積み重ね加圧して密接さ
せ、上記金属板のうちで融点の低い金属板の溶融温度に
加熱して融着させ、これを打って鍛接し、この融着鍛接
を繰り返して所要の厚さに圧延した鍛接金属板に、その
表面又は表面と底面から圧延された最上層の金属板に達
して又は上層の複数の金属板に達して所要径の孔を掘設
した上、この掘孔鍛接金属板を圧延して掘孔を拡大し、
上記孔の掘孔と圧延を繰り返し、掘孔跡に積層各金属板
を木目状に出現させるものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の金属板は、白金、
金、銀、銅、赤銅、４分１銀、しんちゅう、青銅、青金
など多種類で、本発明では各金属の固有の色が木目状に
出現するので使用金属板は選択される。金属板の厚さは
一般的には 0.1 mm 〜100mm であるが、融着鍛接の作業
上からは１０枚の金属板を重ねる場合はその全体の厚さ
を50mmとすると各板の厚さは５mm平均となる。積層枚数
は木目模様の数によって選択される。
金、銀、銅、赤銅、４分１銀、しんちゅう、青銅、青金
など多種類で、本発明では各金属の固有の色が木目状に
出現するので使用金属板は選択される。金属板の厚さは
一般的には 0.1 mm 〜100mm であるが、融着鍛接の作業
上からは１０枚の金属板を重ねる場合はその全体の厚さ
を50mmとすると各板の厚さは５mm平均となる。積層枚数
は木目模様の数によって選択される。
【０００６】金属板積み重ね密接時及び鍛接時の圧力は
０〜５００ton が金属によって選択され、圧力をかける
時間も１０分〜６０分間が同じく選択される。
０〜５００ton が金属によって選択され、圧力をかける
時間も１０分〜６０分間が同じく選択される。
【０００７】次に、加熱温度については金属板の融点を
基準目やすとしている。その融点を挙げると、青銅約９
００℃、４分１ 約９５０℃、銀約９６０℃、赤銅約１
０５０℃、青金約１０５５℃、金約１０６３℃、銅約１
０８４℃である。この金属板を積み重ねて加熱する際に
は 融点の低い方の温度が採用されるが積層各金属板の
融点に大差なく接近していること、そのために溶解に近
い状態にあることから、融点に達した金属板の融解を介
して各金属板が鍛接して一体化される。また、同一に近
い融点の金属板を積み重ねている場合には表面が融解し
た時に加熱を止めて鍛接させる。加熱手段はフイゴ炉、
送風機炉、電気炉、高周波炉が使用される。
基準目やすとしている。その融点を挙げると、青銅約９
００℃、４分１ 約９５０℃、銀約９６０℃、赤銅約１
０５０℃、青金約１０５５℃、金約１０６３℃、銅約１
０８４℃である。この金属板を積み重ねて加熱する際に
は 融点の低い方の温度が採用されるが積層各金属板の
融点に大差なく接近していること、そのために溶解に近
い状態にあることから、融点に達した金属板の融解を介
して各金属板が鍛接して一体化される。また、同一に近
い融点の金属板を積み重ねている場合には表面が融解し
た時に加熱を止めて鍛接させる。加熱手段はフイゴ炉、
送風機炉、電気炉、高周波炉が使用される。
【０００８】鍛接金属板への孔の掘設は、平面円形、だ
円形など任意であって、これは出現させる木目の流れ模
様により予め選択される。掘孔ごとに打ち又は圧延して
孔を平坦化することにより木目模様が太く鮮明となる。
円形など任意であって、これは出現させる木目の流れ模
様により予め選択される。掘孔ごとに打ち又は圧延して
孔を平坦化することにより木目模様が太く鮮明となる。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を説明すると、金、銀、銅、
赤銅、４分１の各１mm厚の金属板を、１枚ずつよく拭っ
て磨き、これを積み重ね、５０ton プレスで加圧して密
着させた上、電気炉で約９５０℃に加熱する。すると融
合融着するので炉から出して当初の厚さの１／２位いま
で圧延する。この圧延した鍛接金属板の表面の複数個に
彫り具で孔を掘る。掘る深さは最上段の展伸した金属板
の厚さとする。次いでこれを打って掘孔を含めて表面を
平坦化する。すなわち、孔が消滅する。この掘孔と平坦
化を繰り返すことにより、平坦な金属板の面に掘孔の拡
大された木目状の模様が出現する。上記は表面のみでな
く底面にも実施できる。
赤銅、４分１の各１mm厚の金属板を、１枚ずつよく拭っ
て磨き、これを積み重ね、５０ton プレスで加圧して密
着させた上、電気炉で約９５０℃に加熱する。すると融
合融着するので炉から出して当初の厚さの１／２位いま
で圧延する。この圧延した鍛接金属板の表面の複数個に
彫り具で孔を掘る。掘る深さは最上段の展伸した金属板
の厚さとする。次いでこれを打って掘孔を含めて表面を
平坦化する。すなわち、孔が消滅する。この掘孔と平坦
化を繰り返すことにより、平坦な金属板の面に掘孔の拡
大された木目状の模様が出現する。上記は表面のみでな
く底面にも実施できる。
【００１０】
【発明の効果】木目模様の色は金属板の固有の色により
選択され、各木目の幅は金属板の厚さとその圧延度によ
って選択され、掘孔の形により木目の流れが選択される
ため、木目模様が多彩な工芸品の素材を提供できる。
選択され、各木目の幅は金属板の厚さとその圧延度によ
って選択され、掘孔の形により木目の流れが選択される
ため、木目模様が多彩な工芸品の素材を提供できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 複数枚の金属板を積み重ね加圧により密
接し、同積層金属板を加熱して融着させ、同融着金属板
を所要の厚さに鍛接し、同鍛接金属板面に所要の深さに
掘孔した上、同掘孔を平坦化するよう圧延することによ
り、金属板面に掘孔された金属板を木目状に出現させる
ことを特徴とする木目模様の金属板の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6910797A JPH10249550A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 木目模様の金属板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6910797A JPH10249550A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 木目模様の金属板の製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249550A true JPH10249550A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13393084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6910797A Pending JPH10249550A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 木目模様の金属板の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10249550A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103273272A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-04 | 中国科学院金属研究所 | 一种综合提升宽厚板坯内外质量的锻、轧复合成形方法 |
| CN107263037A (zh) * | 2017-07-29 | 2017-10-20 | 佛山市毅力机械制造有限公司 | 一种不锈钢餐盘加工工艺 |
| CN110757108A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-02-07 | 云南珀识教育科技有限公司 | 一种复合有色金属木纹金制作方法 |
-
1997
- 1997-03-05 JP JP6910797A patent/JPH10249550A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103273272A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-04 | 中国科学院金属研究所 | 一种综合提升宽厚板坯内外质量的锻、轧复合成形方法 |
| CN103273272B (zh) * | 2013-06-04 | 2015-05-27 | 中国科学院金属研究所 | 一种综合提升宽厚板坯内外质量的锻、轧复合成形方法 |
| CN107263037A (zh) * | 2017-07-29 | 2017-10-20 | 佛山市毅力机械制造有限公司 | 一种不锈钢餐盘加工工艺 |
| CN107263037B (zh) * | 2017-07-29 | 2019-04-12 | 佛山市顺创酒店制品有限公司 | 一种不锈钢餐盘加工工艺 |
| CN110757108A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-02-07 | 云南珀识教育科技有限公司 | 一种复合有色金属木纹金制作方法 |
| CN110757108B (zh) * | 2019-11-29 | 2020-11-03 | 云南珀识教育科技有限公司 | 一种复合有色金属木纹金制作方法 |
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