JPH10249543A - スポット溶接ガンの加圧制御装置 - Google Patents
スポット溶接ガンの加圧制御装置Info
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- JPH10249543A JPH10249543A JP9056404A JP5640497A JPH10249543A JP H10249543 A JPH10249543 A JP H10249543A JP 9056404 A JP9056404 A JP 9056404A JP 5640497 A JP5640497 A JP 5640497A JP H10249543 A JPH10249543 A JP H10249543A
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- gun
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動源6によってイコライズ動作されるガン
本体2に、ガン本体に対し不動の固定電極チップ3と、
加圧源4に連結される可動電極チップ5とを設けて成る
スポット溶接ガンにおいて、ワークWに両電極チップ
3,5を均等な力で圧接させて、高品質の溶接を行い得
られるようにする。 【解決手段】 ワークWに対する固定電極チップ3の駆
動源6による圧接力が実質的に零になるように駆動源6
を制御し、ワークWに対する両電極チップ3,5の加圧
力の差を生じないようにする。
本体2に、ガン本体に対し不動の固定電極チップ3と、
加圧源4に連結される可動電極チップ5とを設けて成る
スポット溶接ガンにおいて、ワークWに両電極チップ
3,5を均等な力で圧接させて、高品質の溶接を行い得
られるようにする。 【解決手段】 ワークWに対する固定電極チップ3の駆
動源6による圧接力が実質的に零になるように駆動源6
を制御し、ワークWに対する両電極チップ3,5の加圧
力の差を生じないようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてロボット
に搭載して使用するスポット溶接ガンに適用される加圧
制御装置に関する。
に搭載して使用するスポット溶接ガンに適用される加圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスポット溶接ガンとし
て、特開平6−328267号公報に見られるように、
ガン本体に、ガン本体に対し不動の固定電極チップと、
固定電極チップに対し加圧源によって開閉動作される可
動電極チップとを設け、ガン本体をガン支持ブラケット
に対し前記両電極チップの対向方向に駆動源によって移
動可能としたものは知られている。
て、特開平6−328267号公報に見られるように、
ガン本体に、ガン本体に対し不動の固定電極チップと、
固定電極チップに対し加圧源によって開閉動作される可
動電極チップとを設け、ガン本体をガン支持ブラケット
に対し前記両電極チップの対向方向に駆動源によって移
動可能としたものは知られている。
【0003】上記スポット溶接ガンは、加圧源によって
可動電極チップをワークに当接させると共に、駆動源に
よるガン本体の移動で固定電極チップをワークに当接さ
せることができ、所謂、イコライズ機能を得られる。
可動電極チップをワークに当接させると共に、駆動源に
よるガン本体の移動で固定電極チップをワークに当接さ
せることができ、所謂、イコライズ機能を得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記スポット溶接ガン
は、加圧源の加圧力が可動電極チップと、ガン本体を介
して固定電極チップとに均等に作用するが、固定電極チ
ップには駆動源による加圧力が付加される。特に、ワー
クのセット位置の誤差やロボットの位置決め誤差により
スポット溶接ガンに対するワークの相対位置が固定電極
チップ側にずれると、固定電極チップに付加される加圧
力が大きくなり、ワークに対する固定電極チップの加圧
力と可動電極チップの加圧力との差が大きくなる。
は、加圧源の加圧力が可動電極チップと、ガン本体を介
して固定電極チップとに均等に作用するが、固定電極チ
ップには駆動源による加圧力が付加される。特に、ワー
クのセット位置の誤差やロボットの位置決め誤差により
スポット溶接ガンに対するワークの相対位置が固定電極
チップ側にずれると、固定電極チップに付加される加圧
力が大きくなり、ワークに対する固定電極チップの加圧
力と可動電極チップの加圧力との差が大きくなる。
【0005】ここで、両電極チップの加圧力に差を生ず
ると、加圧力の小さな電極チップとワークとの接触抵抗
が加圧力の大きな電極チップとワークとの接触抵抗より
大きくなるため、通電時にワークの発熱中心が加圧力の
小さな電極チップ側にずれる。そして、図9(B)に示
すように、ナゲットNの最大径部が加圧力の小さな電極
チップ側(図の上側)にずれ、ワークWの接合面におけ
るナゲット径が小さくなり、ワークWのせん断溶接強度
が低下する。また、ワークWの接合面におけるナゲット
径が所要値になるように、電接電流を増加すると、上側
のワークWが溶け過ぎて、スパッタが飛散したり、電極
チップが溶着するといった不具合を生ずる。
ると、加圧力の小さな電極チップとワークとの接触抵抗
が加圧力の大きな電極チップとワークとの接触抵抗より
大きくなるため、通電時にワークの発熱中心が加圧力の
小さな電極チップ側にずれる。そして、図9(B)に示
すように、ナゲットNの最大径部が加圧力の小さな電極
チップ側(図の上側)にずれ、ワークWの接合面におけ
るナゲット径が小さくなり、ワークWのせん断溶接強度
が低下する。また、ワークWの接合面におけるナゲット
径が所要値になるように、電接電流を増加すると、上側
のワークWが溶け過ぎて、スパッタが飛散したり、電極
チップが溶着するといった不具合を生ずる。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、固定電極チッ
プの加圧力と可動電極チップの加圧力とを均等化させ
て、スパッタやチップ溶着を生ずることなく高品質の溶
接を行い得られるようにすることを課題としている。
プの加圧力と可動電極チップの加圧力とを均等化させ
て、スパッタやチップ溶着を生ずることなく高品質の溶
接を行い得られるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、ガン本体に、ガン本体に対し不動の固定電極
チップと、固定電極チップに対し加圧源によって開閉動
作される可動電極チップとを設け、ガン本体をガン支持
ブラケットに対し前記両電極チップの対向方向に駆動源
によって移動可能としたスポット溶接ガンの加圧制御装
置において、ワーク加圧時のワークに対する固定電極チ
ップの加圧力と可動電極チップの加圧力との差が実質的
に零になるように前記駆動源を制御する制御手段を備え
ることを特徴とする。
本発明は、ガン本体に、ガン本体に対し不動の固定電極
チップと、固定電極チップに対し加圧源によって開閉動
作される可動電極チップとを設け、ガン本体をガン支持
ブラケットに対し前記両電極チップの対向方向に駆動源
によって移動可能としたスポット溶接ガンの加圧制御装
置において、ワーク加圧時のワークに対する固定電極チ
ップの加圧力と可動電極チップの加圧力との差が実質的
に零になるように前記駆動源を制御する制御手段を備え
ることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、ワークに対する固定電極
チップの加圧力と可動電極チップの加圧力とが均等にな
る。そのため、ワークと両電極チップとの接触抵抗も均
等になり、通電時の発熱中心がワーク接合面に合致す
る。その結果、ワーク接合面で最大径になるようにナゲ
ットが形成され、せん断溶接強度の高い高品質の溶接を
行い得られ、且つ、スパッタやチップ溶着も生じにくく
なる。
チップの加圧力と可動電極チップの加圧力とが均等にな
る。そのため、ワークと両電極チップとの接触抵抗も均
等になり、通電時の発熱中心がワーク接合面に合致す
る。その結果、ワーク接合面で最大径になるようにナゲ
ットが形成され、せん断溶接強度の高い高品質の溶接を
行い得られ、且つ、スパッタやチップ溶着も生じにくく
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を参照して、RはワークWの
溶接を行うロボットであり、ロボットRの動作端の手首
Raにスポット溶接ガンGが取付けられている。
溶接を行うロボットであり、ロボットRの動作端の手首
Raにスポット溶接ガンGが取付けられている。
【0010】スポット溶接ガンGは、図2に示す如く、
手首Raに固定されるガン支持ブラケット1に上下動自
在に支持されるガン本体2を備えている。ガン本体2に
は、下方にのびるC形ヨーク2aが取付けられており、
C形ヨーク2aの下部先端に固定電極チップたる下チッ
プ3が取付けられている。また、ガン本体2の上面にサ
ーボモータから成る加圧源4を搭載し、加圧源4により
ガン本体2内のボールねじ機構(図示せず)を介して上
下動されるロッド4aをガン本体2の下方に突出させ、
ロッド4aの下端に、下チップ3に対向させて可動電極
チップたる上チップ5を取付け、C形のスポット溶接ガ
ンを構成している。
手首Raに固定されるガン支持ブラケット1に上下動自
在に支持されるガン本体2を備えている。ガン本体2に
は、下方にのびるC形ヨーク2aが取付けられており、
C形ヨーク2aの下部先端に固定電極チップたる下チッ
プ3が取付けられている。また、ガン本体2の上面にサ
ーボモータから成る加圧源4を搭載し、加圧源4により
ガン本体2内のボールねじ機構(図示せず)を介して上
下動されるロッド4aをガン本体2の下方に突出させ、
ロッド4aの下端に、下チップ3に対向させて可動電極
チップたる上チップ5を取付け、C形のスポット溶接ガ
ンを構成している。
【0011】ガン本体2は、図3に示す如く、ガン支持
ブラケット1に固定した上下方向に長手の1対のガイド
バー1aに摺動自在に支持されている。そして、ガン支
持ブラケット1の上面にサーボモータから成る駆動源6
を搭載し、これに連結される上下方向に長手のボールね
じ6aをガン本体2に固定のナット6bに螺挿して、駆
動源6によりボールねじ機構を介してガン本体2が上下
動されるようにしている。尚、このボールねじ機構は、
ガン本体2の重量がナット6bを介してボールねじ6a
に逆転トルクとして作用するように構成されている。
ブラケット1に固定した上下方向に長手の1対のガイド
バー1aに摺動自在に支持されている。そして、ガン支
持ブラケット1の上面にサーボモータから成る駆動源6
を搭載し、これに連結される上下方向に長手のボールね
じ6aをガン本体2に固定のナット6bに螺挿して、駆
動源6によりボールねじ機構を介してガン本体2が上下
動されるようにしている。尚、このボールねじ機構は、
ガン本体2の重量がナット6bを介してボールねじ6a
に逆転トルクとして作用するように構成されている。
【0012】加圧源4及び駆動源6はガンコントローラ
7によって制御される。ガンコントローラ7は、スポッ
ト溶接ガンGがロボットRの作動でワークWの所定の打
点位置に到達したとき、ロボットコントローラ8からの
加圧指令を受けてスポット溶接ガンGの加圧制御を行
う。
7によって制御される。ガンコントローラ7は、スポッ
ト溶接ガンGがロボットRの作動でワークWの所定の打
点位置に到達したとき、ロボットコントローラ8からの
加圧指令を受けてスポット溶接ガンGの加圧制御を行
う。
【0013】加圧制御には、図4に示す方式と、図6に
示す方式とがあり、以下その詳細について説明する。
示す方式とがあり、以下その詳細について説明する。
【0014】尚、ティーチング時に、下チップ3と上チ
ップ5の夫々について、ワークWから所定距離離間した
ランディング開始位置を設定すると共に、ガン移動時の
ワークWへの干渉を防止するために、ランディング開始
位置よりもワークWから離間した開放位置を設定し、こ
れらの位置データをガンコントローラ7に格納してお
く。
ップ5の夫々について、ワークWから所定距離離間した
ランディング開始位置を設定すると共に、ガン移動時の
ワークWへの干渉を防止するために、ランディング開始
位置よりもワークWから離間した開放位置を設定し、こ
れらの位置データをガンコントローラ7に格納してお
く。
【0015】図4に示す制御方式では、加圧指令を受け
ると(S1)、加圧源4により上チップ5をその開放位
置から閉じ方向たる下方に移動すると共に、駆動源6に
よりガン本体2を上動させて、下チップ3をその開放位
置から閉じ方向たる上方に移動する(S2)。そして、
加圧源4及び駆動源6の回転量から割出される上下の各
チップ3,5の位置に基づいて速度制御を行い(S
3)、下チップ3と上チップ5とを夫々のランディング
開始位置に同時に到達させる。
ると(S1)、加圧源4により上チップ5をその開放位
置から閉じ方向たる下方に移動すると共に、駆動源6に
よりガン本体2を上動させて、下チップ3をその開放位
置から閉じ方向たる上方に移動する(S2)。そして、
加圧源4及び駆動源6の回転量から割出される上下の各
チップ3,5の位置に基づいて速度制御を行い(S
3)、下チップ3と上チップ5とを夫々のランディング
開始位置に同時に到達させる。
【0016】ここで、上チップ5のワークWに対する下
降速度は、ガン本体2に対する上チップ5の下降速度か
らガン本体2、即ち、下チップ3の上昇速度を減算した
値になる。従って、開放位置とランディング開始位置と
の間の距離が下チップ3と上チップ5とで等しい場合、
上チップ5のガン本体2に対する下降速度を下チップ3
の上昇速度の2倍にすることで下チップ3と上チップ5
とを夫々のランディング開始位置に同時に到達させるこ
とができる。
降速度は、ガン本体2に対する上チップ5の下降速度か
らガン本体2、即ち、下チップ3の上昇速度を減算した
値になる。従って、開放位置とランディング開始位置と
の間の距離が下チップ3と上チップ5とで等しい場合、
上チップ5のガン本体2に対する下降速度を下チップ3
の上昇速度の2倍にすることで下チップ3と上チップ5
とを夫々のランディング開始位置に同時に到達させるこ
とができる。
【0017】両チップ3,5がランディング開始位置に
到達すると(S4)、以後下チップ3をランディング開
始位置に到達する前の速度より低い所定の設定速度VS
で上昇させると共に、上チップ5をガン本体2に対し前
記設定速度VSに等しい相対速度で下降させる(S
5)。そして、下チップ3がワークWに接触したとき
(S6)、ガン本体2、即ち、下チップ3を停止し、下
チップ3をワークWへの接触時点の位置に保持する(S
7)。
到達すると(S4)、以後下チップ3をランディング開
始位置に到達する前の速度より低い所定の設定速度VS
で上昇させると共に、上チップ5をガン本体2に対し前
記設定速度VSに等しい相対速度で下降させる(S
5)。そして、下チップ3がワークWに接触したとき
(S6)、ガン本体2、即ち、下チップ3を停止し、下
チップ3をワークWへの接触時点の位置に保持する(S
7)。
【0018】下チップ3のワークWへの接触時点の検出
は以下の如くして行うことができる。例えば、駆動源6
の駆動力(トルク)の上限値を、固定電極チップ3がワ
ークWに軽く接触(例えば接触圧5kgf)したところ
でガン本体2の上動が制止されるような値、即ち、ガン
本体2の重量を支えるのに必要充分な保持トルクに若干
のトルクを加えた値に設定し、ガン本体2の上昇速度を
検出して、これが零になった時点を下チップ3のワーク
Wへの接触時点として検出することができる。尚、保持
トルクは溶接ガンGの姿勢によって変化するが、駆動源
6の駆動負荷によって姿勢に応じた保持トルクを割出す
ことができる。
は以下の如くして行うことができる。例えば、駆動源6
の駆動力(トルク)の上限値を、固定電極チップ3がワ
ークWに軽く接触(例えば接触圧5kgf)したところ
でガン本体2の上動が制止されるような値、即ち、ガン
本体2の重量を支えるのに必要充分な保持トルクに若干
のトルクを加えた値に設定し、ガン本体2の上昇速度を
検出して、これが零になった時点を下チップ3のワーク
Wへの接触時点として検出することができる。尚、保持
トルクは溶接ガンGの姿勢によって変化するが、駆動源
6の駆動負荷によって姿勢に応じた保持トルクを割出す
ことができる。
【0019】駆動源6の駆動トルクの上限値を上記の如
く設定しなくても、駆動源6の駆動負荷(モータ電流)
を検出することにより下チップ3のワークWへの接触時
点を検出することができる。即ち、下チップ3がワーク
Wに接触すると駆動負荷が増加し、この増加時点を接触
時点として検出することができる。この場合、接触検出
後に駆動トルクを上記保持トルクに減少し、ワークWに
対する下チップ3の接触圧を実質的に零にした状態で下
チップ3を停止する。尚、駆動トルクの上限値を上記の
如く設定する場合にも、接触検出後に駆動トルクを保持
トルクに減少することが望ましい。
く設定しなくても、駆動源6の駆動負荷(モータ電流)
を検出することにより下チップ3のワークWへの接触時
点を検出することができる。即ち、下チップ3がワーク
Wに接触すると駆動負荷が増加し、この増加時点を接触
時点として検出することができる。この場合、接触検出
後に駆動トルクを上記保持トルクに減少し、ワークWに
対する下チップ3の接触圧を実質的に零にした状態で下
チップ3を停止する。尚、駆動トルクの上限値を上記の
如く設定する場合にも、接触検出後に駆動トルクを保持
トルクに減少することが望ましい。
【0020】ところで、下チップ3がワークWに接触す
るまでは、上チップ5のガン本体2に対する下降速度と
ガン本体2の上昇速度とが等しいため、上チップ5はそ
のランディング開始位置に停止しており、下チップ3が
ワークWに接触してガン本体3が停止されたところで上
チップ5がランディング開始位置から設定速度VSで下
降してワークWに当接する。当接後は、加圧源4による
加圧力が上チップ5とガン本体2を介して下チップ3と
に均等に作用する。ここで、加圧源4の駆動トルクは、
ワークWへの上チップ5の当接による駆動負荷の増加に
応じて増加するが、所要の加圧力に合わせてリミッタ値
が設定されており、加圧源4の駆動トルクがリミッタ値
に上昇したとき(S8)、通電プロセスに移行する。
るまでは、上チップ5のガン本体2に対する下降速度と
ガン本体2の上昇速度とが等しいため、上チップ5はそ
のランディング開始位置に停止しており、下チップ3が
ワークWに接触してガン本体3が停止されたところで上
チップ5がランディング開始位置から設定速度VSで下
降してワークWに当接する。当接後は、加圧源4による
加圧力が上チップ5とガン本体2を介して下チップ3と
に均等に作用する。ここで、加圧源4の駆動トルクは、
ワークWへの上チップ5の当接による駆動負荷の増加に
応じて増加するが、所要の加圧力に合わせてリミッタ値
が設定されており、加圧源4の駆動トルクがリミッタ値
に上昇したとき(S8)、通電プロセスに移行する。
【0021】上記制御方法による各チップ3,5の移動
速度の変化や位置の変化は図5(A)(B)に示す通り
になる。尚、図5(A)の上チップ5の移動速度はガン
本体2に対する相対速度である。
速度の変化や位置の変化は図5(A)(B)に示す通り
になる。尚、図5(A)の上チップ5の移動速度はガン
本体2に対する相対速度である。
【0022】上記制御方式によれば、下チップ3がワー
クWへの接触時点の位置に保持されるため、駆動源6に
よって下チップ3がワークWに強く当接することはな
く、ワークWに対する下チップ3の加圧力と上チップ5
の加圧力との差は実質的に零になる。
クWへの接触時点の位置に保持されるため、駆動源6に
よって下チップ3がワークWに強く当接することはな
く、ワークWに対する下チップ3の加圧力と上チップ5
の加圧力との差は実質的に零になる。
【0023】図6に示す制御方式においても、S1〜S
4までのステップを上記制御方式と同様に行うが、この
制御方式では、図7(A)に示すように、下チップ3が
そのランディング開始位置に到達した時点でその移動速
度が零になるように、下チップ3の速度制御を行う。
4までのステップを上記制御方式と同様に行うが、この
制御方式では、図7(A)に示すように、下チップ3が
そのランディング開始位置に到達した時点でその移動速
度が零になるように、下チップ3の速度制御を行う。
【0024】そして、下チップ3と上チップ5とが夫々
のランディング開始位置に到達したところで、駆動源6
の駆動トルクをガン本体2の重量を支えるのに必要充分
な保持トルクに切換保持し(S5)、この状態で上チッ
プ5をランディング開始位置に到達する前の速度より低
い移動速度でガン本体2に対し下降させる(S6)。
のランディング開始位置に到達したところで、駆動源6
の駆動トルクをガン本体2の重量を支えるのに必要充分
な保持トルクに切換保持し(S5)、この状態で上チッ
プ5をランディング開始位置に到達する前の速度より低
い移動速度でガン本体2に対し下降させる(S6)。
【0025】これによれば、上チップ5がワークWに当
接するまでは、ガン本体2の重量による逆転トルクと保
持トルクとのバランスで駆動源6が制止されるため、下
チップ3は図7(B)に示すようにランディング開始位
置から動かない。上チップ5がワークWに当接すると、
駆動源6に作用する逆転トルクが保持トルクよりも小さ
くなり、駆動源6の制止が解かれて、下チップ3がガン
本体2に対する上チップ5の下降に追従して上昇する。
そして、下チップ3がワークWに当接したところで、加
圧源4による加圧力が上チップ5とガン本体2を介して
下チップ3とに均等に作用する。そして、加圧源4の駆
動トルクが所要の加圧力に合わせて設定したリミッタ値
に上昇したとき(S7)、通電プロセスに移行する。
接するまでは、ガン本体2の重量による逆転トルクと保
持トルクとのバランスで駆動源6が制止されるため、下
チップ3は図7(B)に示すようにランディング開始位
置から動かない。上チップ5がワークWに当接すると、
駆動源6に作用する逆転トルクが保持トルクよりも小さ
くなり、駆動源6の制止が解かれて、下チップ3がガン
本体2に対する上チップ5の下降に追従して上昇する。
そして、下チップ3がワークWに当接したところで、加
圧源4による加圧力が上チップ5とガン本体2を介して
下チップ3とに均等に作用する。そして、加圧源4の駆
動トルクが所要の加圧力に合わせて設定したリミッタ値
に上昇したとき(S7)、通電プロセスに移行する。
【0026】この制御方式では、駆動源6からガン本体
2に伝達される力がガン本体2の重量で相殺され、ワー
クWに対する下チップ3の駆動源6による加圧力は実質
的に零になり、ワークWに対する下チップ3の加圧力と
上チップ5の加圧力との差も実質的に零になる。
2に伝達される力がガン本体2の重量で相殺され、ワー
クWに対する下チップ3の駆動源6による加圧力は実質
的に零になり、ワークWに対する下チップ3の加圧力と
上チップ5の加圧力との差も実質的に零になる。
【0027】また、上記何れの制御方式でも、下チップ
3のランディング開始位置と上チップ5のランディング
開始位置との間にワークWが存在する限り、上記と同様
の作用で両チップ3,5の加圧力が均等になり、ワーク
Wのセット誤差やロボットRの位置決め誤差による溶接
ガンGに対するワークWの位置ずれに対処できる。
3のランディング開始位置と上チップ5のランディング
開始位置との間にワークWが存在する限り、上記と同様
の作用で両チップ3,5の加圧力が均等になり、ワーク
Wのセット誤差やロボットRの位置決め誤差による溶接
ガンGに対するワークWの位置ずれに対処できる。
【0028】上記の如く両チップ3,5の加圧力を均等
にすると、両チップ3,5のワークWに対する接触抵抗
も均等になり、通電時の発熱中心がワークWの接合面に
合致して、図9(A)に示す如く、最大径部がワークW
の接合面に合致するようにナゲットNが形成され、せん
断溶接強度が向上すると共に、スパッタやチップ溶着も
生じにくくなる。
にすると、両チップ3,5のワークWに対する接触抵抗
も均等になり、通電時の発熱中心がワークWの接合面に
合致して、図9(A)に示す如く、最大径部がワークW
の接合面に合致するようにナゲットNが形成され、せん
断溶接強度が向上すると共に、スパッタやチップ溶着も
生じにくくなる。
【0029】尚、両チップ3,5の夫々の加圧力をロー
ドセル等のセンサで検出し、両チップ3,5の加圧力差
が零になるように駆動源6を制御することも可能であ
る。
ドセル等のセンサで検出し、両チップ3,5の加圧力差
が零になるように駆動源6を制御することも可能であ
る。
【0030】また、上記実施形態では、スポット溶接ガ
ンGをC形ガンで構成したが、図8に示すようなX形ガ
ンで構成しても良い。このX形ガンと上記C形ガンとの
主たる相違点は、ガン本体2に前後方向に長手の下側ガ
ンアーム9を取付けて、その先端に下チップ3を取付け
た点と、先端に上チップ5を取付けた前後方向に長手の
上側ガンアーム10を設けて、該アーム10をガン本体
2に枢軸11を介して上下方向に揺動自在に軸支し、加
圧源4により上下動されるロッド4aに上側ガンアーム
10の基端を小リンク4bを介して連結して、該アーム
10を上下に揺動させる点であり、他の構成はC形ガン
と特に異ならず、C形ガンと同一の部材に上記と同一の
符号を付してその説明を省略する。
ンGをC形ガンで構成したが、図8に示すようなX形ガ
ンで構成しても良い。このX形ガンと上記C形ガンとの
主たる相違点は、ガン本体2に前後方向に長手の下側ガ
ンアーム9を取付けて、その先端に下チップ3を取付け
た点と、先端に上チップ5を取付けた前後方向に長手の
上側ガンアーム10を設けて、該アーム10をガン本体
2に枢軸11を介して上下方向に揺動自在に軸支し、加
圧源4により上下動されるロッド4aに上側ガンアーム
10の基端を小リンク4bを介して連結して、該アーム
10を上下に揺動させる点であり、他の構成はC形ガン
と特に異ならず、C形ガンと同一の部材に上記と同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0031】このX形ガンにおいても、ガンコントロー
ラ7により加圧源4と駆動源6とを上記と同様に制御す
ることで両チップ3,5の加圧力を均等にすることがで
きる。
ラ7により加圧源4と駆動源6とを上記と同様に制御す
ることで両チップ3,5の加圧力を均等にすることがで
きる。
【0032】また、図2及び図8に示すものでは、加圧
源4及び駆動源6をサーボモータで構成しているが、こ
れらをサーボシリンダで構成する場合にも同様に本発明
を適用できる。
源4及び駆動源6をサーボモータで構成しているが、こ
れらをサーボシリンダで構成する場合にも同様に本発明
を適用できる。
【図1】 本発明装置を具備するスポット溶接ガンを搭
載したロボットの側面図
載したロボットの側面図
【図2】 スポット溶接ガンの拡大側面図
【図3】 図2のIII−III線截断面図
【図4】 加圧制御の第1の制御方式を示すフロー図
【図5】 (A)第1の制御方式による各チップの速度
変化を示すグラフ、(B)第1の制御方式による各チッ
プの位置変化を示すグラフ
変化を示すグラフ、(B)第1の制御方式による各チッ
プの位置変化を示すグラフ
【図6】 加圧制御の第2の制御方式を示すフロー図
【図7】 (A)第2の制御方式による各チップの速度
変化を示すグラフ、(B)第2の制御方式による各チッ
プの位置変化を示すグラフ
変化を示すグラフ、(B)第2の制御方式による各チッ
プの位置変化を示すグラフ
【図8】 スポット溶接ガンの他の例を示す側面図
【図9】 (A)両チップの加圧差が無いときに形成さ
れるナゲットを示す図、(B)加圧力差を生じたときに
形成されるナゲットを示す図
れるナゲットを示す図、(B)加圧力差を生じたときに
形成されるナゲットを示す図
1 ガン支持ブラケット 2 ガン本体 3 下チップ(固定電極チップ) 4 加圧源 5 上チップ(可動電極チップ) 6 駆動源 7 ガンコントローラ(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 小田 幸治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 分藤 勲 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ガン本体に、ガン本体に対し不動の固定
電極チップと、固定電極チップに対し加圧源によって開
閉動作される可動電極チップとを設け、ガン本体をガン
支持ブラケットに対し前記両電極チップの対向方向に駆
動源によって移動可能としたスポット溶接ガンの加圧制
御装置において、 ワーク加圧時のワークに対する固定電極チップの加圧力
と可動電極チップの加圧力との差が実質的に零になるよ
うに前記駆動源を制御する制御手段を備えることを特徴
とするスポット溶接ガンの加圧制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056404A JPH10249543A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | スポット溶接ガンの加圧制御装置 |
US09/028,459 US5988486A (en) | 1997-03-11 | 1998-02-24 | Method of controlling electrode force of spot welding gun |
CA002230437A CA2230437C (en) | 1997-03-11 | 1998-02-25 | Method of controlling electrode force of spot welding gun |
GB0129371A GB2367261B (en) | 1997-03-11 | 1998-02-26 | Method of controlling electrode force of spot welding gun |
GB9804139A GB2323054B (en) | 1997-03-11 | 1998-02-26 | Method of controlling electrode force of spot welding gun |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056404A JPH10249543A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | スポット溶接ガンの加圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249543A true JPH10249543A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13026246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9056404A Pending JPH10249543A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | スポット溶接ガンの加圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10249543A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206127A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 加圧力検出工具 |
CN105583511A (zh) * | 2014-11-06 | 2016-05-18 | 发那科株式会社 | 点焊系统以及计算点焊枪中的加压力的变化量的方法 |
JP2020019060A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | 株式会社デンソー | 抵抗溶接装置 |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP9056404A patent/JPH10249543A/ja active Pending
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US9999937B2 (en) | 2014-11-06 | 2018-06-19 | Fanuc Corporation | Spot welding system, method and computer program capable of making pressurizing force applied to object to be pressed to be constant |
CN105583511B (zh) * | 2014-11-06 | 2018-08-24 | 发那科株式会社 | 点焊系统以及控制点焊枪中的加压力的变化量的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050419 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050617 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050823 |