JPH10248002A - 携帯型スキャナ読取装置 - Google Patents

携帯型スキャナ読取装置

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JPH10248002A
JPH10248002A JP9048930A JP4893097A JPH10248002A JP H10248002 A JPH10248002 A JP H10248002A JP 9048930 A JP9048930 A JP 9048930A JP 4893097 A JP4893097 A JP 4893097A JP H10248002 A JPH10248002 A JP H10248002A
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JP9048930A
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Masahiro Iwai
正博 岩井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スキャナを電子手帳と一体化させることによ
り、携帯性を向上させるとともに、読み取った情報を直
ぐに電子手帳の機能ファイルに保存することができるよ
うにし、さらにスキャナで原稿を読み取るとき、原稿の
読取範囲を特定することにより、取り直しを防止する。 【解決手段】 スキャナ部による原稿走査時において、
原稿面からCCD素子8までの光路長Lが一定となるよ
うに、第3反射ミラー18の動きに同期して、反射光を
折り返す第1、第2反射ミラー20,21を駆動するよ
うに構成することにより、本体キャビネット1aを原稿
上に置くだけで読取可能とするとともに、ハードカバー
に透明窓を設けて、読み取る前にハードカバーと原稿M
の読取位置との位置合わせを行うことにより、1回で確
実に読み取ることができるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子手帳等
に一体的に組み込まれ、スキャナで読み取った原稿情報
をそのまま電子手帳の機能ファイル等のような記憶部に
保存可能とするとともに、原稿読み取り時における機能
性の向上を図った携帯型スキャナ読取装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のスキャナ読取装置としては、例え
ば図11に示すようなOCR(OpticalCharacter Reader
…光学文字読取装置)を搭載した名刺読取装置が知られ
ている。この図に示す名刺読取装置は、外部情報処理機
器としてのパーソナルコンピュータ30とケーブル31
を介して接続して使用するものであって、機器本体32
内にスキャナ部(図示せず)を備えている。なお、一般
にスキャナ部は、名刺等の原稿の文字内容をイメージ情
報として読み込むためのCCD素子と、読込み情報を蓄
積するためのメモリ回路と、パーソナルコンピュータ3
0へ効率よく情報を送出するための圧縮回路と、送信回
路とによって構成されている。
【0003】そして、使用に際しては、機器本体32上
に設けられた読取口33に、読み取ろうとする名刺34
aを装入し、操作スイッチ35を押し操作すると、名刺
に印刷された文字がスキャナ部で読み取られ、さらにケ
ーブル31を介してパーソナルコンピュータ30に伝送
される。この場合、パーソナルコンピュータ30側の記
憶部に名刺34aの文字情報をメモリ保管することがで
きる。
【0004】また、従来のスキャナ読取装置の他の例と
しては、図12に示すようなハンディスキャナが知られ
ている。この図に示すハンディスキャナは、新聞や雑誌
の記事のように大きさ、形態が一定でない原稿34を読
み取るのに適するもので、机の天面のような平坦面上に
広げた原稿34上の読み取りたい部分に機器本体32を
載せ、操作スイッチ35を操作するとともに、機器本体
32を手動で動かして走査することにより、内蔵のスキ
ャナ部で原稿34を読み取ることができる。
【0005】読み取られた情報は、前記名刺読取装置と
同様に、ケーブル31を介してパーソナルコンピュータ
30に伝送することにより、パーソナルコンピュータの
表示画面に表示することができ、さらにその記憶部に該
キャラクタ情報をメモリ保管することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの従来例においても、読み取った情報を全てパーソ
ナルコンピュータ30の外部機器へ送信することを前提
として構成されているため、次のような問題点があっ
た。すなわち、前者の名刺読取装置の場合、機器本体の
寸法、重量が大きく、据え置いた状態で使用するには適
しているが、出先で名刺情報を即座に書き込むための用
に供することができないなど、携帯性に著しく劣るとい
う問題点があった。
【0007】後者のハンディスキャナの場合、原稿読取
時において、読み取ろうとする原稿34の範囲に合わせ
て、機器本体32を原稿上にセットするのであるが、セ
ット時に機器本体32が読み取りたい部分の影になっ
て、わずかに位置ずれすることが多く生じている。この
ようなときは原稿読取後、パーソナルコンピュータ30
で処理された画面を確認した段階で、その位置ずれが判
明するため、機器本体32をセットし直して、位置ずれ
を修正した後、再度読み取り操作を操り返し、ずれのな
い画面に修正しなければならず、二度手間となる等の問
題点があった。
【0008】また、ハンディスキャナは手動により原稿
上を走査するものであることから、原稿を読み取る際、
スキャナ本体が蛇行したり、操作速度が一定でなかった
りして、正確に読み取れない場合があった。さらに、ハ
ンディスキャナはパーソナルコンピュータ30の周辺機
器であって、パーソナルコンピュータ30とケーブル3
1によって接続しなければならないものであるため、パ
ーソナルコンピュータ30の近辺でしか使用ず、たとえ
携帯できても使用可能な場所が限定されるという問題点
があった。
【0009】このような問題点の解決策として、電卓機
能を拡張した演算部と記憶部を備えた手帳大の小型コン
ピュータで、一般に電子手帳と通称されているものが知
られているが、この電子手帳にスキャナを一体化させる
ことが考えられる。
【0010】しかしながら、この場合、従来のスキャナ
読取装置の光学系は、光源により照射された原稿からの
反射光を複数のミラーによって折り返すことによりCC
D素子に入力して、電気信号に変換するように構成され
ているが、読取口を名刺等の原稿の長さ分以上の距離を
動かさなくてはならない、原稿全体を読み取ることがで
きない構造であったため、機器全体のサイズが大きくな
る弊害があった。
【0011】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、スキャナを電子手帳等の
小型コンピュータと一体化することにより、携帯性を向
上させるとともに、読み取った情報を直ちに電子手帳の
機能ファイル等に保存できるようにすることを第1の目
的とし、また、原稿読取時に原稿の読取範囲を特定する
ことによって、再走査防止を図ることを第2の目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明では、制御部と、記憶部と、表示部と、
原稿を読み取り入力するためのスキャナ部とを備えた携
帯型スキャナ読取装置であって、前記スキャナ部を、原
稿入力手段と、反射光学系と、駆動手段とを具備してな
るものとしている。
【0013】原稿入力手段は、原稿面を照射する光源
と、原稿からの反射光をスキャナ入力面とほぼ平行にな
るように備えたミラーとが一体に構成されている。反射
光学系は、前記反射光をスキャナ部内で折り返す2枚一
組のミラーにより構成されている。電気信号変換手段
は、前記反射光を集光して電気信号に変換するCCD素
子等により構成される。そして、駆動手段は、前記原稿
入力手段が原稿上を走査して移動するとき、原稿面から
前記電気信号変換手段までの光路長が一定となるように
前記原稿入力手段の動きに同期して前記反射光学系を駆
動するように構成されている。上記構成において、前記
反射光学系の移動速度は、具体的には原稿入力手段の移
動速度の1/2とする。
【0014】上記構成により、スキャナ部による原稿走
査時において、原稿面から電気信号変換手段までの光路
長が一定となるように、原稿入力手段の動きに同期して
反射光学系を駆動するので、本体キャビネットを読み取
りたい原稿の上に置くだけで読み取りが可能となる。ま
た、機器本体の投影形状を小型化することができること
から、例えば電子手帳のような小型コンピュータとスキ
ャナとを一体化することができ、これによって携帯性に
優れたものとなる。さらに、新聞、雑誌等に掲載されて
いるグラフや文章等の記事をメモとして保存しておきた
い場合にも、スキャナを動作させるスイッチを操作する
だけで、電子手帳の機能ファイル等にメモ情報を保管す
ることができる。
【0015】上記第2の目的を達成するために本発明で
は、制御部、記憶部、表示部、及び原稿を読み取り入力
するためのスキャナ部が組み込まれ、且つ表面側に前記
表示部が臨む表示窓を有するとともに、裏面側に前記ス
キャナ部の入力面が臨むスキャナ読取窓を有する本体キ
ャビネットと、この本体キャビネットの一側面に蝶番を
介して開閉可能に装着された枠体とを備えたものとして
いる。
【0016】さらに、前記枠体は、前記スキャナ読取窓
の表面に面接触可能で、前記スキャナ読取窓表面から1
80°以上回転可能に構成され、且つ、前記スキャナ部
に入力するための透明部を有している。この構成におい
て、前記枠体の透明部寸法は、スキャナ部の読取可能範
囲とほぼ同寸法に設定される。また、好ましくは、枠体
と原稿が面接触する面上で、前記枠体の透明窓を除く部
分には滑り防止加工を施すようにする。この構成によ
り、読み取る前に枠体と原稿の読み取り位置との位置合
わせを実施しておくことにより、修正なしで1回で確実
に読み取れることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスキャナ付電子手
帳に適用した実施形態を図面を参照しながら詳細に説明
する。図1は本実施形態に係るスキャナ付電子手帳の上
面側の外観を、図2は同じく下面側の外観を、図3は制
御部を中心とした電気的構成をそれぞれ示している。こ
れらの図に示すスキャナ付電子手帳は、新聞、雑誌等の
記事をイメージ情報として読み取るために使用されるも
ので、機器本体1と、この機器本体1の外殻をなす本体
キャビネット1aの一側面に蝶番2を介して開閉可能に
装着されたハードカバー3とにより構成されている。
【0018】本体キャビネット1a内には、小型コンピ
ュータにより構成される制御部としてのCPU4、記憶
部5、液晶表示素子により構成される表示部6、原稿M
を読み取り入力するためのスキャナ部7、電気信号変換
手段としてのCCD素子8(図5参照)の駆動を制御す
るCCDコントローラ9が一体的に組み込まれている。
なお、図3に示す機器本体1の駆動用電源10は、本体
キャビネット1a内に収納する電池電源またはAC電源
のいずれも使用可能とし、また、記憶部5は本体キャビ
ネット1a内に設けられたROM及びRAMの他、IC
カード等の外部記憶装置を含むものとすることが望まし
い。
【0019】図1に示すように、表示部6の表示面が臨
む本体キャビネット1aの表面側には矩形状の表示窓1
1が切られている。一方、図2に示すように、本体キャ
ビネット1aの裏面側には、スキャナ部7の入力面が臨
む矩形状のスキャナ読取窓12が透明樹脂等により形成
されている。
【0020】図4(A)は機器本体不使用時の状態を、同
図(B)は使用時の状態をそれぞれ示している。これらの
図に示すように、表示部6とスキャナ部7間には制御部
等の回路を形成した基板13が介装されている。そし
て、図4(A)に示すように、機器本体1を使用しないと
きは、ハードカバー3は表示窓11を保護するために表
示窓11の上面を全面的に被覆する位置にセットするこ
とができる。また、図4(B)に示すように、機器本体1
を使用するときは、蝶番2回りに回動させることによ
り、本体キャビネット1aの裏側、つまりスキャナ読取
窓12に面接触する位置にセットすることができる。
【0021】次に、本実施形態のスキャナ部7の特徴構
成をより明確にするために、その説明に先立ち、一般的
なスキャナ部7Aの基本的な構造について説明する。図
5はスキャナ部7Aの基本構造を示し、同図(A)は横断
平面を、同図(B)は縦断側面をそれぞれ示している。こ
れらの図において、14Aはスキャナ部7の各構成部品
を一体的に支持するシャーシであって、下面一端側に透
明樹脂等で覆われた読取口15Aが形成されている。1
6Aはシャーシ14A内の一端側に配されたLED基板
であって、読取口15Aに臨む部位に原稿面を照射する
光源としてのLED17Aを搭載している。
【0022】18Aは反射ミラーであって、原稿Mから
の反射光をスキャナ入力面とほぼ平行になるように屈折
させるもので、原稿Mに対して45°傾く姿勢でLED
基板16Aに支持されている。19Aは反射ミラー18
Aからの反射光を図5(A)の一点鎖線Bで示すようにC
CD素子8Aに結像させるためのレンズであって、シャ
ーシ14Aに固定支持されている。CCD素子8Aは原
稿画像を電気信号に変換するもので、シャーシ14Aの
他端側に固定支持されている。
【0023】このような基本構造を有するスキャナ部7
Aにおいては、LED17Aに照射された原稿Mの反射
光は、読取口15Aを通じて反射ミラー18Aに写し出
され、さらに反射ミラー18Aで屈折して集光レンズ1
9Aを通してCCD素子8Aに結像するのであるが、原
稿MがCCD素子8Aに結像するためには、原稿Mから
反射ミラー18Aまでの距離と、反射ミラー18Aから
集光レンズ19Aまでの距離の合計距離S1、及び集光
レンズ19AからCCD素子8Aまでの距離S2、つま
り光路長を一定に保つ必要がある。
【0024】そこで本実施形態では、機器本体1の投影
形状を小型化するため、従来では電子手帳部分に比べて
投影形状が大きくなるスキャナ部の投影形状を小型化す
ることによって、機器本体1全体の投影形状が電子手帳
部分の投影形状サイズに収まるようにしている。
【0025】図6は本実施形態のスキャナ部7の具体的
構成の概略を示し、同図(A)は読み取り始めの状態を、
同図(B)は読み取り終わりの状態をそれぞれ示してい
る。本実施形態では、シャーシ14を基本構造のシャー
シ14Aよりも大きく構成している。
【0026】そして、該シャーシ14内に、LED基板
16、及び原稿Mからの反射光をスキャナ入力面とほぼ
平行になるように屈折させる第1反射ミラー20から構
成される原稿入力手段と、前記反射光をシャーシ14内
で折り返す第2反射ミラー21及び第3反射ミラー18
の2枚一組のミラーから構成される反射光学系と、集光
レンズ19及びCCD素子8から構成される電気信号変
換手段とを設け、さらに原稿入力手段が原稿M上を走査
して移動するとき、原稿面からCCD素子8までの光路
長が一定となるように原稿入力手段の動きに同期して反
射光学系を駆動する駆動手段としてのモータ(図示せ
ず)を設けている。
【0027】具体的には、シャーシ14の下面に開口す
る読取口15は、原稿入力手段及び反射光学系の原稿走
査時の移動領域をカバーする大きさに切られている。ま
た、第1反射ミラー20はLED基板16と一体化され
読取口15を介して原稿面に臨む位置に配置されてい
る。さらに、第1反射ミラー20と対向配置された第2
反射ミラー21と第3反射ミラー18は一体に移動する
ように構成されている。なお、22は基板13に搭載さ
れた電子部品である。
【0028】この構成では、読み取ろうとする原稿Mが
読取口15を通じて第1反射ミラー20、第2反射ミラ
ー21、さらに最終反射ミラー18で屈折し、集光レン
ズ19を通じてCCD素子8に結像する。第1、第2反
射ミラー20,21及び最終反射ミラー18は原稿Mが
集光レンズ19を通してCCD素子8に結像するよう
に、該原稿Mに対して第1、第2反射ミラー20,21
がそれぞれ45°、45°、最終反射ミラー18が13
5°の傾きに設定されている。さらに、第1、第2反射
ミラー20,21、最終反射ミラー18は光軸に対して
平行移動可能に構成されている。
【0029】ところで、前述のように原稿MがCCD素
子8に結像するためには、光路長を一定に保つ必要があ
るが、図6(B)において、第1反射ミラー20が矢印x
の方向に距離Lだけ移動したとき、光路長を一定に保つ
には第2反射ミラー21及び最終反射ミラー18は同方
向に前記距離Lの半分の距離を移動すればよいことにな
る。
【0030】すなわち、原稿入力手段の第1反射ミラー
20と、反射光学系の第2反射ミラー21及び第3反射
ミラー18をモータ等の駆動力で移動させる場合、全体
の光路長Lが集光レンズ19の結像可能範囲を超えない
距離で絶えず2:1の速度で移動できるように、モータ
に連動連結する減速機構における歯車の組み合わせを設
定すれば、第1反射ミラー20を原稿Mの範囲で移動さ
せると、機器本体1の全体を動かすことなく、読み取り
を行うことができる。
【0031】言い換えれば、光路長Lは集光レンズ19
の特性によって決められているもので、集光レンズ19
を取り替えない限りにおいては光路長Lを変えることは
できない。したがって、このスキャナ部7が読み取るこ
とができる範囲は、上述の光路長Lを一定に保ちながら
動くことができる第1反射ミラー20の可動範囲である
といえる。第1反射ミラー20の可動範囲以外に置かれ
た原稿Mは、このスキャナでは読み取れないことにな
る。
【0032】次に、上記構成の使用要領を説明すると、
例えば新聞、雑誌等の記事を読み取りたいとき、机の天
面等にセットした原稿Mとしての新聞、雑誌等の記事に
スキャナ読取窓12が対向するように機器本体1を置
き、スキャナ部7を作動させると、LED17が点灯し
て原稿面が照射され、その反射光が第1反射ミラー2
0、第2反射ミラー21及び第3反射ミラー18でそれ
ぞれ屈折し、集光レンズ19を通じてCCD素子8に結
像する。このとき原稿入力手段は光路長Lを保持しなが
ら、原稿M上を移動し、反射光学系はその半分の長さを
移動する。これにより機器本体1を手動させることなく
記事を読み取ることができる。
【0033】CCD素子8で読み取られた原稿情報は、
電気信号に変換されて電子手帳部である機器本体1の表
示窓11に表示される。また、表示された画面を保存し
たい場合は、そのまま記憶部5のRAM等のメモリ素子
に保存される。
【0034】図7〜図9は本発明をスキャナ付電子手帳
に適用した他の実施形態を示し、図7はその外観を、図
8は制御部を中心とした電気的構成を、図9(A)(B)は
使用時の状態をそれぞれ示している。なお、本実施形態
において、前記実施形態と構成及び作用が共通する部分
には共通の符号を付して、その説明を省略する。
【0035】これらの図に示す本実施形態のスキャナ付
電子手帳は、新聞、雑誌等の記事をイメージ情報として
読み取ることができるだけでなく、名刺読取用OCR機
能をも有するものであり、その機械的構成の大要は前記
実施形態と同様に、本体キャビネット1aの一側面に蝶
番2を介して枠体としてのハードカバー3を開閉可能に
装着した構成を備えている。また、電気的構成も前記実
施形態と同様に、CPU4、記憶部5、表示部6、スキ
ャナ部7、CCDコントローラ9を備えているととも
に、これに加えて、OCR23が一体的に組み込まれて
いる。
【0036】本実施形態では、ハードカバー3に、スキ
ャナ部7に入力するための光透過部としての矩形状の透
明窓24を設けている。この透明窓24の寸法は、第1
反射ミラー20の可動範囲、すなわちスキャナ部7の読
取可能範囲と同じ大きさに設定されている。また、本実
施形態においても走査時に本体キャビネット1aを走査
の手段として使用するものであるため、ハードカバー3
はスキャナ読取窓12の表面から180°以上開放可能
に構成されている。
【0037】したがって、透明窓24はハードカバー3
を本体キャビネット1aの裏面に回した際、第1反射ミ
ラー20の可動範囲と位置が一致するように設けられて
いる。さらに、ハードカバー3は原稿面上にセットした
ときの滑りを防ぐため、該ハードカバー3と原稿Mが面
接触する面上で、透明窓24を除く表面部分に滑り防止
加工、例えばウレタン等のゴム質感のある塗料を用いた
塗装が施されている。
【0038】原稿Mを読み取るときは、図9(A)に示す
ように、ハードカバー3を180°開けたままで本体を
伏せた状態、つまり裏向けにした状態で原稿Mの上に載
置し、透明窓24の中に読み取りたい範囲が確実に入る
ように位置を調整する。確実に読み取りたい範囲が透明
窓24に入ったことが確認された後、図9(B)に示すよ
うに、機器本体1のみを蝶番2回りに180°起こして
表向ける。
【0039】この状態からスキャナ部7を作動させる
と、前記実施形態と同様に操作者の手等で機器本体1を
動かすことなく原稿Mを読み取ることができ、その内容
が表示部6の液晶表示面に表示される。このとき、第1
反射ミラー20の可動範囲と読み取りたい原稿Mの範囲
が一致し、位置ずれなく確実に読み取ることができる。
【0040】また、読み取りたい原稿Mが例えば名刺で
あり、表示部6に表示されたキャラクタ情報を保存した
い場合は、読み取られたイメージ情報を内蔵のOCR2
3によってキャラクタ情報に変換することができ、名刺
の会社名、氏名、電話番号、FAX番号等が認識され、
CPU4のソフトウエアによって電子手帳の機能ファイ
ルのひとつである電話帳に整理して保管することができ
る。
【0041】図10は本発明のさらに他の実施形態を示
している。なお、本実施形態において、前記各実施形態
と構成及び作用が共通する部分には共通の符号を付し
て、その説明を省略する。図10に示すように、本実施
形態では、第1反射ミラー20の可動範囲と同じ大きさ
及び同じ位置に光透過部としての窓25を有する枠体2
6を設けている。この枠体26は、片側辺が蝶番27に
よって機器本体1の本体キャビネット1aに開閉自在に
結合されており、他側辺を持って自由に開閉することが
できる。
【0042】原稿Mを読み取るときは、窓25の中に読
み取りたい範囲が確実に入るように機器本体1の位置を
調整し、確実に読み取りたい範囲が窓25に入ったなら
ば、矢印yで示す方向に機器本体1を蝶番27を中心に
して回転させながら、枠体26上に重ねる。そのままの
状態でスキャナを作動させると、第1反射ミラー20の
可動範囲と読み取りたい原稿Mの範囲が一致して、位置
ずれなく確実に読み取ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1、
2によるときは、スキャナ部による原稿走査時におい
て、原稿面から電気信号変換手段までの光路長が一定と
なるように、原稿入力手段の動きに同期して反射光学系
を駆動するように構成しているので、本体キャビネット
を読み取りたい原稿の上に置いた後、操作者の手等で動
かすことなく、ただ置くだけで読み取りが可能となる。
したがって、従来技術における手等でスキャナを動かす
操作を行う際に生じる蛇行や、移動速度の不均一による
読み取りの失敗をなくすことができる。
【0044】また、機器本体の投影形状を小型化するこ
とができることから、例えば電子手帳のような小型コン
ピュータとスキャナとを一体化することができ、これに
よって携帯性に優れたものとなる。したがって、外出す
る際にも常に携帯することが可能となり、例えば外出先
で提供された名刺情報を保管したときなど、電子手帳等
のキー操作を行うといった面倒な操作が不要となり、そ
の場で直ちにスキャナを動作させるスイッチを操作する
だけで、電子手帳の機能ファイル等に名刺情報を保管す
ることができる。
【0045】さらに、新聞、雑誌等に掲載されているグ
ラフや文章等の記事をメモとして保存しておきたい場合
にも、電子手帳等の面倒なキー操作によって写し取る必
要がなくなり、スキャナを動作させるスイッチを操作す
るだけで、電子手帳の機能ファイル等にメモ情報を保管
することができる。
【0046】請求項3、4によるときは、本体キャビネ
ットの一側面に蝶番を介して開閉可能に装着され、スキ
ャナ部に入力するための光透過部を有するとともにスキ
ャナ読取窓表面から180°以上回転可能に構成された
枠体を設けているので、読み取る前に枠体と原稿の読み
取り位置との位置合わせを実施しておくことにより、従
来例とは異なり読み取りの繰り返し、すなわち読み取り
位置の修正を実施する必要がなくなり、修正なしで1回
で確実に読み取れることができる。
【0047】請求項5によるときは、枠体と原稿が面接
触する面上で、前記枠体の光透過部を除く部分に滑り防
止加工が施しているので、枠体の位置決め作業を確実且
つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスキャナ付電子手
帳の上面視を示す外観斜視図。
【図2】 同下面視を示す外観斜視図
【図3】 制御部を中心とする電気的構成を示すブロッ
ク図
【図4】 (A)機器本体不使用時の状態を示す断面図、
(B)は使用時の状態を示す断面図
【図5】 スキャナ部の基本構造を示し、(A)は横断平
面図、(B)は縦断側面図
【図6】 スキャナ部の具体的構成の概略を示し、(A)
は読み取り始めの状態の断面図、(B)は読み取り終わり
の状態の断面図
【図7】 本発明の他の実施形態に係るスキャナ付電子
手帳の外観斜視図
【図8】 制御部を中心とした電気的構成を示すブロッ
ク図
【図9】 使用要領を(A)(B)の順で示す断面図
【図10】 本発明のさらに他の実施形態に係るスキャ
ナ付電子手帳を示す外観斜視図
【図11】 従来の名刺読取装置の一例を示す外観斜視
【図12】 従来のハンディスキャナの一例を示す外観
斜視図
【符号の説明】
1 機器本体 1a 本体キャビネット 2 蝶番 3 ハードカバー 4 CPU 5 記憶部 6 表示部 7 スキャナ部 8 CCD素子 9 CCDコントローラ 10 駆動用電源 11 表示窓 12 スキャナ読取窓 13 基板 14 シャーシ 15 読取口 16 LED基板 17 LED 18A 第3反射ミラー 19 集光レンズ 20 第1反射ミラー 21 第2反射ミラー 22 電子部品 23 OCR 24 透明窓 25 窓 26 枠体 27 蝶番 S1 原稿からレ
ンズまでの距離 S2 レンズからCCD素子までの距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部と、記憶部と、表示部と、原稿を
    読み取り入力するためのスキャナ部とを備えた携帯型ス
    キャナ読取装置であって、 前記スキャナ部は、 原稿面を照射する光源と、原稿からの反射光をスキャナ
    入力面とほぼ平行になるように備えたミラーを一体に構
    成した原稿入力手段と、 前記反射光をスキャナ部内で折り返す2枚一組のミラー
    から構成される反射光学系と、 前記反射光を集光して電気信号に変換する電気信号変換
    手段と、 前記原稿入力手段が原稿上を走査して移動するとき、原
    稿面から前記電気信号変換手段までの光路長が一定とな
    るように前記原稿入力手段の動きに同期して前記反射光
    学系を駆動する駆動手段と、 を具備することを特徴とする携帯型スキャナ読取装置。
  2. 【請求項2】 反射光学系の移動速度が原稿入力手段の
    移動速度の1/2である請求項2記載の携帯型スキャナ
    読取装置。
  3. 【請求項3】 制御部、記憶部、表示部、及び原稿を読
    み取り入力するためのスキャナ部が組み込まれ、且つ表
    面側に前記表示部が臨む表示窓を有するとともに、裏面
    側に前記スキャナ部の入力面が臨むスキャナ読取窓を有
    する本体キャビネットと、この本体キャビネットの一側
    面に蝶番を介して開閉可能に装着された枠体とを備え、 前記枠体は前記スキャナ読取窓の表面に面接触可能で、
    前記スキャナ読取窓表面から180°以上回転可能に構
    成され、且つ、前記スキャナ部に入力するための光透過
    部を有していることを特徴とする携帯型スキャナ読取装
    置。
  4. 【請求項4】 枠体の光透過部寸法は、スキャナ部の読
    取可能範囲とほぼ同寸法に設定されている請求項3記載
    の携帯型スキャナ読取装置。
  5. 【請求項5】 枠体と原稿が面接触する面上で、前記枠
    体の光透過部を除く部分には滑り防止加工が施されてい
    る請求項3または4記載の携帯型スキャナ読取装置。
JP9048930A 1997-03-04 1997-03-04 携帯型スキャナ読取装置 Pending JPH10248002A (ja)

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