JPH10247901A - 再送制御方法 - Google Patents

再送制御方法

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JPH10247901A
JPH10247901A JP9048666A JP4866697A JPH10247901A JP H10247901 A JPH10247901 A JP H10247901A JP 9048666 A JP9048666 A JP 9048666A JP 4866697 A JP4866697 A JP 4866697A JP H10247901 A JPH10247901 A JP H10247901A
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JP
Japan
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frame
retransmission
retransmission request
error
transmission
Prior art date
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Application number
JP9048666A
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English (en)
Inventor
Shoichi Masaki
彰一 正木
Akio Kurobe
彰夫 黒部
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Go-Back-N再送方式による誤り訂正を行う場
合、スループットの低下しない効率のよい誤り訂正を行
う。 【解決手段】 送信側は、実データの通信を行う前に、
フレームを送信してから当該フレームの応答を受信側よ
り受信するまでの時間である応答遅延を予め計測し、受
信したフレームに伝送エラーが生じた場合、受信側は、
送信側にそのフレームの再送要求を行うとともに、再送
要求を行ってから、再送要求に対応するフレームを受信
するまでの間に誤りなく受信したフレームを保持する。
送信側は、再送要求を受けた際、再送要求で指定された
フレーム番号から、応答遅延+1フレームの伝送時間前
の間に送信したフレームの中で、再送要求で指定された
フレーム番号から連続したフレーム番号を持つフレーム
を再送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り訂正方法に関
し、より特定的には、フレームに伝送エラーが生じた場
合、その誤ったフレームを再送することによって誤り訂
正を行う再送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来考案されているGo-Back-N方
式の再送制御方法について、図11を用いて説明する。
【0003】Go-Back-N方式において、受信側は、受信
したフレームに伝送エラーが発生していると、再送要求
フレームで伝送エラーが発生したフレームの再送要求を
行うとともに、再送要求フレームで要求したフレームを
受信する間に受信したフレームを、伝送エラーが発生し
ていようがいまいが廃棄する。送信側では、受信側から
の再送要求フレームに記載されているフレーム番号から
再送要求フレームに記載されているフレーム番号+Nフ
レームまで再送を行う。
【0004】図11は、Go-Back-N方式による再送制御
例である。図11において、(1)は送信側が送信する
フレーム、(2)は受信側が送信側より受信するフレー
ム、(3)は受信側が再送要求するフレーム番号、網掛
は再送フレーム、×は伝送エラーの発生したフレームで
ある。フレーム番号3のフレームに伝送エラーが発生し
たとすると、送信側にフレーム3の再送要求を行う。受
信側では、フレーム3の再送を受信するまでに、フレー
ム4、5、6、7、8を受信しているが、それらのフレ
ームを廃棄する。送信側において、Nが5に設定されて
いるとすると、送信側では、フレーム3の再送要求を受
けると、フレーム3からフレーム3+N、即ち、フレー
ム3からフレーム8までを再送する。
【0005】次に、従来考案されているSelective-Reje
ct(SR)方式の再送制御方法について、図12を用いて説
明する。
【0006】SR方式において、受信側は再送要求方法
として2つの方法を持つ。第1の方法は、受信したフレ
ームのフレーム番号に伝送エラーが発生していなかった
場合であり、第2の方法は、フレーム番号に伝送エラー
が発生していた場合(シーケンスエラー)である。第1
の方法では、フレーム番号に伝送エラーが発生していな
いので、誤り検出後、直ちに、そのフレームの再送要求
を行う。第2の方法では、フレームを受信するたび、フ
レーム番号から新規フレームか再送フレームかを判断
し、新規フレーム受信したとすると、次に受信するであ
ろう新規フレーム番号である未受信新規フレーム番号と
受信したフレームのフレーム番号とを比較し、シーケン
スエラーの発生したフレームのフレーム番号を検出し、
シーケンスエラーの発生したフレームの再送要求を行
う。さらに、未受信新規フレーム番号を次に受信するで
あろう新規フレーム番号に更新する。
【0007】図12において、SR方式による再送制御
例であり、図12(a)はシーケンスエラーの発生して
いない場合の再送制御例、図12(b)はシーケンスエ
ラーの発生していた場合の再送制御例である。図12
(a)、(b)それぞれにおいて、(1)は送信側が送
信するフレーム、(2)は受信側が送信側より受信する
フレーム、(3)は受信側が再送要求するフレーム番
号、(4)は未受信新規フレーム番号、網掛は再送フレ
ーム、×は伝送エラーの発生したフレームである。
【0008】まず、シーケンスエラーの発生していない
場合の再送制御例を図12(a)を用いて説明する。フ
レーム5に伝送エラーが発生し、この時、フレーム5の
フレーム番号には伝送エラーが生じていないとする。フ
レーム5を受信すると、受信側は誤り検出を行い、フレ
ーム中に伝送エラーが発生していたことを検出する。フ
レーム番号には伝送エラーが生じていないため、フレー
ム5の再送要求として、フレーム番号5を付したリジェ
クトを送信側に返す。送信側では、受信したリジェクト
よりフレーム番号を読み出し、フレーム5の再送を行
う。
【0009】次にシーケンスエラーが発生していた場合
の再送制御例を図12(b)を用いて説明する。フレー
ム3、4、5のフレームのフレーム番号に伝送エラーが
発生し、第1の方法では再送要求を行えなかったとす
る。受信側において、フレーム6を受信した時点では、
未受信新規フレーム番号は3であり、フレーム番号6と
未受信新規フレーム番号3とを比較し、フレーム3、
4、5に伝送エラーが発生していたことを検出し、フレ
ーム番号3を付したリジェクト、1フレーム伝送時間後
に、フレーム番号4を付したリジェクト、さらに1フレ
ーム伝送時間後に、フレーム番号5を付したリジェクト
を送信側に返す。送信側は、受信したリジェクトより、
フレーム3、4、5の再送を行う。
【0010】次に、従来考案されているSelective-Reje
ct(SR)方式とGo-Back-N(GBN)方式を組み合わせた再送制
御方法について説明する。SR方式とGBN方式を組み
合わせた再送制御方法は、通常SR方式による再送制御
を行っているが、シーケンスエラーが発生すると、GB
N方式による再送制御に移行する。即ち、シーケンスエ
ラーが発生すると、受信側はGBN方式による再送を要
求するGBN再送要求に伝送エラーの発生したフレーム
のフレーム番号を付し、送信側に返送する。さらに受信
側は、GBN再送要求を返送してから、再送要求で指定
したフレームを受信するまでに送信側から受信するフレ
ームを廃棄する。送信側は、受信した再送要求からGB
N方式による再送を要求されたことを検知し、指定され
たフレーム番号から順次再送を行う。
【0011】図13は、SR方式とGBN方式を組み合
わせた再送制御方法の再送制御例を示している。SR方
式、GBN方式それぞれの再送制御は、上記従来例と同
様なため、説明を省略し、ここでは、GBN再送要求要
求に伝送エラーが発生した場合について説明する。図1
3(a)、(b)それぞれにおいて、(1)は送信側が
送信するフレーム、(2)は受信側が送信側より受信す
るフレーム、(3)は受信側が再送要求するフレーム番
号、網掛は再送フレーム、×は伝送エラーの発生したフ
レームである。図13(a)は、GBN再送要求に伝送
エラーが発生した場合について示している。フレーム
3、4、5にシーケンスエラーが発生し、受信側はフレ
ーム6を受信した時点でフレーム3、4、5に伝送エラ
ーが発生していたことを検出したとする。受信側はシー
ケンスエラーに対して、GBN再送要求にフレーム番号
3を付し、送信側に返送するとともに、タイムアウト時
間を設定しタイマーをスタートさせる。このタイムアウ
ト時間とは、再送要求してから当該再送フレームを受信
するまでの時間である。ここでGBN再送要求に伝送エ
ラーが発生したとすると、送信側ではGBN再送要求を
認識できないため、再送を行わず、連続して新規フレー
ムの送信を行う。受信側では、タイマーがタイムアウト
時間に到達しても再送フレーム3を受信しないため、再
びフレーム番号3を付したGBN再送要求を送信側に返
す。2回目のGBN再送要求が誤りなく送信側に届いた
とすると、送信側は、GBN方式による再送、即ち、フ
レーム3から順次再送を行う。
【0012】なお、上記タイムアウト処理はSR方式、
GBN方式単独の再送制御方法においても同様の処理を
行う。
【0013】テレビ電話やテレビ会議システムにおいて
は、膨大な情報量を持つビデオ信号は高能率で符号化し
た後、伝送先に伝送することが一般的である。このよう
な高能率符号化の例としてはITU−Tの国際標準規格
であるH.261やH.263がある。これらの圧縮原
理はいずれも動き補償フレーム間予測符号化方法や可変
長符号化であり、伝送誤りに対しては大変敏感であり1
ビットの誤りでも画面の大きな範囲へ伝搬するとともに
時間方向にも伝搬し、画質の劣化が著しいため、伝送誤
りが発生しやすいアナログ電話回線では再送制御により
誤り訂正を行ってから画像復号化を行うのが一般的であ
る。一方音声データもITU−Tで勧告されたG.72
3のように高能率符号化により超低ビットレートに圧縮
して伝送するが、ビデオデータに比べると伝送誤りが目
立ちにくい性質をもつ反面、伝送遅延には敏感であり、
よって再送による誤り訂正は用いず、誤りを検出した場
合にはミューティングによりノイズ化することを防止し
ている。G.723の伝送レートは5.3Kbpsまた
は6.3Kbpsであり、30ms毎に20バイト程度
の音声フレームを発生する。これを32Kbpsの伝送
速度を持つPHSで伝送する場合120バイト周期で1
フレームとなる。こうしたビデオデータと音声データを
多重伝送する方法として同じくITU−Tの勧告として
H.223が発行されている。H.223は当初、有線での
通信を対象に考えられていたが、現在、H.223をさらに
無線通信を対象に拡張したものとして、H.223/AnnexAが
提案されている。このH.223/AnnexAは、誤りが多く、か
つ、誤りがバースト的に発生する無線伝送路の特徴を考
慮して、H.223からいくつかの変更がなされている。
【0014】図16に、H.223/AnnexAの多重化層の多重
化フレームフォーマットを示す。同期フラグのあと、固
定長のヘッダと、映像、音声、データが多重された情報
フィールドが続く。同期フラグのサイズは選択できる
が、初期状態では4バイトの同期フラグを用いることに
なっている。
【0015】また、H.223/AnnexAではビデオデータの
再送方式にSR方式とGBN方式を組み合わせた再送制
御方法を規定している。
【0016】一方、従来、アナログ電話回線に比べさら
に伝送誤りの発生しやすい32kbpsの伝送速度を持
つPHSの無線回線においてコンピュータデータを伝送
する際の伝送制御方式として、セレクティブリピートAR
Qの一種である、MODS ARQ(SRARQ with Modulo Operatio
n using Data field)が提案されている。このMODS ARQ
については、1995年電子情報通信学会通信総合大会
B-495、1995年電子情報通信学会通信通信ソサイエ
ティ大会B-318、1996年電子情報通信学会通信総合
大会B-470において発表されている。
【0017】MODS ARQにおけるARQフレームは固定長で
ある。図17にMODS ARQのフレーム構成を示す。フレー
ム種別識別領域にはフレーム種別が、ユーザデータ長表
示領域には、ユーザデータ領域内の有意なデータのデー
タ長が、ユーザデータ領域にはユーザデータが、フレー
ム番号表示領域には送信フレーム番号が、要求フレーム
番号表示領域には最旧未受信フレーム番号が、誤り検出
符号領域には、ARQフレーム全体の誤りを検出する誤り
検出符号が格納されている。フレーム同期は通信に先だ
って同期フラグを含んだ同期フレームを用いて確立し、
データフレームのフレーム長を同期フレームと同じとす
ることで以降のフレーム同期を継続するため、データフ
レームに同期フラグを必要としない。
【0018】クロック同期のとれたディジタル網である
PHS網ではビット同期が保証されるため、MODS−
ARQではデータ通信に先だって、同期フラグ「010
1000011101111001010011001
0011」を含む同期フレームを用いてフレーム同期を
確立した後は、同期フレームと同じフレーム長の固定長
のデータフレームを用いることにより、フレーム同期を
維持しながらデータ通信を行う。このデータフレームに
は同期フラグは不要である。80バイトのフレームに4
バイトの同期フラグを常に付加していると、効率を5%
低下させることになる。
【0019】そこでMODS−ARQの同期フレームで
同期を確立した後に、同期フレームと同じフレーム長の
固定長の多重化フレームを用いることにより、H.223/An
nexAの多重化層の多重化フレームフォーマットから同期
フラグを削除して効率を上げる方法を我々は提案してい
る(特願平8−187153号公報)。
【0020】そこでは、図18のように、1フレームの
音声フレームを格納する領域を含む80byteの第1の固
定長多重化フレームと、音声フレームを多重しない80
byteの第2の固定長多重化フレームが2:1の割合で現
れるパターンで伝送する形態が考えられている。
【0021】こうすることにより80バイトの多重化フ
レームで120バイト中1フレームの音声データを伝送
できる。さらにこの場合には、無音区間において音声フ
レームが発生しなかったときに、第2の固定長多重化フ
レームを用いることでビデオデータフレームをロングフ
レームに拡張でき伝送帯域が増やせる。このロングフレ
ームに誤りが生じた際の再送時に有音となったときで
も、第2の固定長多重化フレームの固定長スロットで再
送を行うことができる。
【0022】また、再送頻度の面から検討した場合に
も、伝送エラーのバースト特性は移動速度に依存するた
め、より高速の移動まで考慮すると、バーストエラー長
が小さくなる分伝送フレーム長を小さくした方がフレー
ムエラー率が減少し、同一フレームに対する複数回の再
送が必要になる頻度も減少する。この場合、80バイト
や、さらに小さい60バイトが適していることもあり、
1フレームの音声フレームを格納する領域を含む60by
teの第1の固定長多重化フレームと、音声フレームを多
重しない60byteの第2の固定長多重化フレームが1:
1の割合で現れるパターンで伝送する形態も考えられて
いる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来のGo-Back-
N方式による再送制御方法では、以下のような課題が存
在する。従来のGo-Back-N方式では、図11に示すよう
に、受信側は、再送要求で指定したフレーム(フレーム
3)を受信するまでに受信したフレーム(フレーム4、
5、6、7、8、)を誤りなく受信しているいないに関
わらず廃棄してしまうため、送信側では、再送要求で指
定されたフレーム(フレーム3)から再送要求で指定さ
れたフレーム+Nフレーム(フレーム8)まで再送する
ことになる。即ち、フレーム4、5、6、7、8は受信
側で誤りなく受信されているにも関わらず、再送するこ
とになり、その結果、スループットが低下するという課
題を有している。また、再送フレーム(フレーム4〜
8)が誤るかもしれないにもかかわらず、初送フレーム
(フレーム4〜8)を廃棄してしまうため、再送フレー
ムに伝送エラーが発生すると、上記フレーム3に伝送エ
ラーが発生した場合と同様な再送制御を行わなくてはな
らず、さらに大きなスループットの低下を招くという課
題を有している。
【0024】次に、従来のSR方式による再送制御方法
では、以下のような課題が存在する。従来のSR方式で
は、図12に示すように、シーケンスエラー(フレーム
3、4、5)が発生すると、フレーム6を受信した時点
で、フレーム3、4、5に伝送エラーが発生したことを
検出でき、この時点から、フレーム3の再送要求、フレ
ーム4の再送要求、フレーム5の再送要求を行うことに
なる。即ち、複数フレームの伝送エラーを同時に検出で
きているにも関わらず、1フレームづつ再送要求を行う
ことになり、再送要求が実データとともに1フレーム中
に多重化されている場合には、再送要求によって1フレ
ーム中の実データ領域が減ったり、また、実データを送
信するフレームと再送要求を行うフレームを使い分けて
いる場合には、再送要求中は実データの送信ができなか
ったりし、スループットの低下を招くという課題を有し
ている。また、伝送エラーの発生したフレーム毎に再送
要求を行うため、再送要求フレーム数が増加し、再送要
求自体に伝送エラーが発生し易くなる。そのため、タイ
ムアウト処理による再送要求を行うことになり、動画像
データの伝送を行うような場合、動画像1フレームのデ
ータが揃うまでの遅延時間が増加するという課題を有し
ている。
【0025】さらに、従来のSR方式とGBN方式を組
み合わせた再送制御方法では、以下のような課題が存在
する。従来の再送制御方法では、通常、タイムアウト時
間以内に再送要求したフレームを受信しなければ、再び
GBN方式による再送要求を行うため、図13(b)に
示すように、GBN再送要求は誤りなく送信側に届いて
いるが、タイムアウト時間を設定したフレーム(フレー
ム番号3)にシーケンスエラーが発生したとすると、受
信側はタイムアウト時間内に再送フレーム3を受信でき
なかったと判断し、再びGBN再送要求を行うことにな
る。その結果、2回目のGBN再送要求を受信するまで
に再送したフレーム(再送フレーム3〜8)は無駄にな
ってしまい、スループットが低下するという課題を有し
ている。
【0026】それ故に、本発明の目的は、再送による誤
り訂正を行う場合において、スループットの低下しない
効率のよい誤り訂正を行うことができる再送制御方法を
提案することである。
【0027】80バイトの多重化フレームで音声および
ビデオを伝送する場合において、ビデオの再送方法にS
R方式とGBN方式を組み合わせた再送制御方法を用い
ると以下の課題が生じる。図19は端末1が送信した音
声およびビデオ1、音声およびビデオ2を多重したフレ
ームにエラーが発生し、ともにビデオデータフレームの
送信番号がよみとれないため、ビデオ3を受信した時点
で端末2の受信がビデオデータフレーム1、2のシーケ
ンスエラーを検出しフレーム1以降のGBN再送を要求
した場合を示している。図19の端末1の受信がフレー
ム1以降のGBN再送要求を受信したタイミングでは、
すぐにVideo1の再送を開始できるが、次の多重化フレー
ムは音声を多重しない多重化フレームであるため、Vide
o2の再送にはスタッフィングなどをともない無駄なデー
タを伝送することになる。さらにVideo3は音声と多重さ
れていなかった大きなフレームであるが、それを再送す
るタイミングには多重化フレームは音声を多重する多重
化フレームであるため、これを伝送することはできな
い。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下のような特徴を備えている。
【0029】第1の発明は、フレームを送信または再送
する送信側と、フレームを受信し、受信したフレームの
誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を要
求する再送要求を送信側に返す受信側が有線または無線
で接続され、送信側より送信したフレームに伝送エラー
が生じた場合、受信側が再送要求で一度に複数フレーム
の再送を要求し、送信側が再送要求に応じて再送を行う
ことで誤り訂正を行う再送制御方法において、送信側
は、実データの通信を行う以前に、フレームを送信して
から当該フレームの応答を受信側より受信するまでの時
間である応答遅延を予め計測し、受信したフレームに伝
送エラーが生じた場合、受信側は、再送要求を送信側に
返し、再送要求を行ってから、再送要求に対応するフレ
ームを受信するまでの間に誤りなく届いたフレームを保
持し、送信側は、再送要求を受けた際、再送要求で指定
されたフレーム番号から、応答遅延+1フレームの伝送
時間前の間に送信したフレームの中で、再送要求で指定
されたフレーム番号から連続したフレーム番号を持つフ
レームを、再送要求で指定されたフレームから順に受信
側に再送することを特徴とする。
【0030】第2の発明は、第1の発明において、受信
側は、再送要求を行ってから、再送要求に対応するフレ
ームを受信するまでの間に誤りなく届いたフレームを保
持するとともに、伝送誤りを検出してから再送要求に対
応する再送フレームを受信するまでの間に、送信側より
誤りなく受信した新規フレームのフレーム番号を既受信
新規フレーム番号として記憶し、送信側より受信したフ
レームのフレーム番号が既受信新規フレーム番号に含ま
れたならば、受信したフレームを廃棄し、それ以外のフ
レーム番号ならば、保持することを特徴とする。
【0031】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、受信側は、受信したフレームの伝送エラーの発生
を検出すると、再送を開始するフレームのフレーム番号
を示す第1の再送要求と、第1の再送要求で指定したフ
レーム番号以降、nフレームの再送を要求するかを示す
または第1の再送要求で指定したフレーム番号以降の再
送の終了を指定する第2の再送要求を送信側に送信し、
送信側は、第1の再送要求と第2の再送要求を誤りなく
受信した場合、第1の再送要求に対応するフレームか
ら、第1の再送要求で指定されたフレーム番号+第2の
再送要求に対応するフレーム番号までまたは第2の再送
要求で指定されたフレーム番号まで再送を行い、第1の
再送要求に伝送エラーが発生していた場合、第2の再送
要求を無視し、第2の再送要求にのみ伝送エラーが発生
していた場合、第1の再送要求で指定されたフレーム番
号から、応答遅延+2フレーム以下の伝送時間前の間に
送信したフレームの中で、第1の再送要求で指定された
フレーム番号から連続したフレーム番号を持つフレーム
を、第1の再送要求で指定されたフレームから順に受信
側に再送することを特徴とする。
【0032】第4の発明は、第1の発明において、受信
側が、再送要求を行った場合、タイムアウト時間を伝送
エラーの発生したそれぞれのフレームごとに設定し、タ
イムアウト時間を経過しても当該フレームの再送を受信
しなければ、異常状態とすることを特徴とする。
【0033】第5の発明は、フレームを送信または再送
する送信側と、フレームを受信し、受信したフレームの
誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を送
信側に要求する受信側が有線または無線で接続され、送
信側から折り返し遅延時間を持つ通信経路に対して、折
り返し時間中にも連続的にモジュロMで巡回するフレー
ム番号の付いたフレームを送信し続け、受信側でフレー
ム中に誤りを検出した場合に、当該フレームのフレーム
番号を付した第3の再送要求を返送し、また、フレーム
番号の伝送エラーであるシーケンスエラーが生じ、第3
の再送要求を送信側に返送できない場合に、次に受信す
るであろう新規フレーム番号である未受信新規フレーム
番号と、次に受信した新規フレーム番号とから、シーケ
ンスエラーの生じたフレームのフレーム番号を算出し、
シーケンスエラーの発生した先頭のフレームのフレーム
番号を付した第1の再送要求を送信側に返送し、送信側
は、第3の再送要求を受信すると第3の再送要求で指定
されたフレームの再送を行い、第1の再送要求を受信す
ると、第1の再送要求で指定されたフレーム以降Nフレ
ームの再送を行う再送制御方法において、受信側は、第
1の再送要求を行う際、第1の再送要求を行ってから第
1の再送要求に付したフレーム番号に該当する再送フレ
ームを受信するまでの時間であるタイムアウト時間を設
定し、第1の再送要求を行ってからタイムアウト時間内
に第1の再送要求で指定したフレームを受信せず、さら
に、タイムアウト時間を経過して、再送待ちフレーム以
外のフレームを受信すると、第1の再送要求に誤りが生
じて送信側で認識できなかったと判断し、受信側は先に
返送した第1の再送要求と同じ内容で、再び第1の再送
要求を返送し、シーケンスエラーが発生したフレーム番
号に該当するフレーム番号を持つフレームを1フレーム
でも受信すると、第1の再送要求が送信側に誤りなく受
信されたと判断し、未受信新規フレーム番号を第1の再
送要求に付したフレーム番号に更新することを特徴とす
る。
【0034】第6の発明は、第5の発明において、受信
側は第1の再送要求を送信側に返送する際、第1の再送
要求を行ってからシーケンスエラーの発生した最後のフ
レームを受信するまでの時間である第2のタイムアウト
時間を設定し、第1の再送要求を行ってから第2のタイ
ムアウト時間までにシーケンスエラーの発生したフレー
ム番号を持つフレームを1フレームも受信しなければ、
第1の再送要求に誤りが生じたと判断し、先に返送した
第1の再送要求と同じ内容で、再び第1の再送要求を返
送することを特徴とする。
【0035】第7の発明は、第4、5または6の発明に
おいて、受信側は、送信側と実データの通信を行う以前
に、フレームを送信してから当該フレームの応答を送信
側より受信するまでの時間と、フレーム構成とから、再
送の要求を行ってから該当するフレームを受信するまで
の時間である再送遅延時間を予め計測し、再送要求で指
定した各フレームのタイムアウト時間を 再送要求1番目のフレーム:再送遅延時間 再送要求2番目のフレーム:再送遅延時間+1フレームの伝送時間 再送要求3番目のフレーム:再送遅延時間+2フレームの伝送時間 ・ : ・ ・ : ・ 再送要求n番目のフレーム:再送遅延時間+Nフレームの伝送時間 (N=n−1) とすることを特徴とする。
【0036】第8の発明は、第7の発明において、タイ
ムアウト時間には適当なマージンを含むことを特徴とす
る。
【0037】第9の発明は、フレームを送信または再送
する送信側と、フレームを受信し、受信したフレームの
誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を要
求する再送要求を送信側に返す受信側が有線または無線
で接続され、送信側より送信したフレームのフレーム番
号以外に伝送エラーが生じた場合、受信側が第3の再送
要求で当該フレームの再送を要求し、送信側より送信し
たフレームのフレーム番号に伝送エラーが生じた場合、
フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信した時
点で第1の再送要求で一度に複数フレームの再送を要求
し、送信側が第3および第1の再送要求に応じて再送を
行うことで誤り訂正を行う再送制御方法において、受信
側は、第1の再送要求に引き続いて第1の再送要求で指
定したフレーム番号以降、nフレームの再送を要求する
または第1の再送要求で指定したフレーム番号以降の再
送の終了を指定する第2の再送要求を送信側に送信し、
送信側は、第1の再送要求と第2の再送要求を誤りなく
受信した場合、第1の再送要求に対応するフレームか
ら、第1の再送要求で指定されたフレーム番号+第2の
再送要求に対応するフレーム番号までまたは第2の再送
要求で指定されたフレーム番号まで再送を行い、第1の
再送要求に伝送エラーが発生していた場合、第1の再送
要求および第2の再送要求を無視し、第2の再送要求に
のみ伝送エラーが発生していた場合、第1の再送要求で
指定されたフレーム番号から連続したフレーム番号を持
つフレームを、第1の再送要求で指定されたフレームか
ら順に受信側に再送することとしている。
【0038】第10の発明は、フレームを送信または再
送する送信側と、フレームを受信し、受信したフレーム
の誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を
要求する再送要求を送信側に返す受信側が有線または無
線で接続され、送信側より送信したフレームのフレーム
番号以外に伝送エラーが生じた場合、受信側が第3の再
送要求で当該フレームの再送を要求し、送信側より送信
したフレームのフレーム番号に伝送エラーが生じた場
合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
た時点で第1の再送要求で一度に複数フレームの再送を
要求し、送信側が第3および第1の再送要求に応じて再
送を行うことで誤り訂正を行う再送制御方法において、
受信側は、第1の再送要求に引き続いて指定したフレー
ム番号までで連続した再送が終了することを意味する第
3の再送要求を送信側に送信し、送信側は、第1の再送
要求と第2の再送要求を誤りなく受信した場合、第1の
再送要求に対応するフレームから、第3の再送要求で指
定されたフレーム番号まで再送を行い、第1の再送要求
に伝送エラーが発生していた場合、第3の再送要求を実
行し、第3の再送要求にのみ伝送エラーが発生していた
場合、第1の再送要求で指定されたフレーム番号から連
続したフレーム番号を持つフレームを、次の第3の再送
要求が受けるまで第1の再送要求で指定されたフレーム
から順に受信側に再送することを特徴とする。
【0039】請求項11の発明は、少なくともビデオデ
ータと音声データを固定長の多重化フレームで多重伝送
する際に、音声フレームのフレーム周期と多重化フレー
ムのフレーム周期が異なるために音声フレームを多重す
る多重化フレームと音声フレームを多重しない多重化フ
レームを交互にまたは2:1の割合でまたはm:n
(m、nは自然数)の割合で伝送し、ビデオデータフレ
ームを多重して送信または再送する送信側と、ビデオデ
ータフレームを受信し、受信したビデオデータフレーム
の誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を
要求する再送要求を送信側に返す受信側が有線または無
線で接続され、送信側より送信したビデオデータフレー
ムに伝送エラーが生じた場合、受信側が第1の再送要求
で一度に複数フレームの再送を要求し、送信側が第1の
再送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送
制御方法において、送信側は、送信したビデオデータフ
レームのフレーム番号と当該ビデオデータフレームを多
重した多重化フレームの基本フレーム通番の関係を音声
フレームを含む多重化フレームの割合が交互の場合は基
本フレーム通番[M(f)、f=1,2]、音声フレー
ムを含む多重化フレームの割合がm:nの場合は[M
(f)、f=1,2、3、・・・、m+n]、として記
憶しており、第1の再送要求を受けた際、第1の再送要
求で指定されたフレーム番号のビデオデータフレームの
再送を当該フレーム番号に対応した基本フレーム通番を
もつ多重化フレームを待ってから行い、以後、第1の再
送要求で指定されたフレーム番号から連続したフレーム
番号を持つフレームを、第1の再送要求で指定されたフ
レームから順に受信側に再送することとしている。
【0040】第12の発明は、送信側より送信したフレ
ームのフレーム番号以外に伝送エラーが生じた場合、受
信側が第3の再送要求で当該フレームの再送を要求し、
受信側は第3の再送要求に対しては、当該フレームのみ
を再送し、送信側より送信したフレームのフレーム番号
に連続してあるしきい値未満の伝送エラーが生じた場
合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
た時点で第3の再送要求で当該フレームの再送を要求
し、送信側より送信したフレームのフレーム番号に連続
してあるしきい値以上の伝送エラーが生じた場合、フレ
ーム番号に伝送エラーのないフレームを受信した時点で
第1の再送要求で一度に複数フレームの再送を要求し、
送信側が第3および第1の再送要求に応じて再送を行う
ことで誤り訂正を行う再送制御方法において、第3の再
送要求に対しては、フレーム番号と多重化フレームの基
本フレーム通番の関係を意識することなく再送すること
としている。
【0041】第13の発明は、少なくともビデオデータ
と音声データを固定長の多重化フレームで多重伝送する
際に、音声フレームのフレーム周期と多重化フレームの
フレーム周期が異なるために音声フレームを多重する多
重化フレームと音声フレームを多重しない多重化フレー
ムを交互にまたは2:1の割合でまたはm:n(m、n
は自然数)の割合で伝送し、また、音声フレームのフレ
ーム周期と多重化フレームのフレーム周期が同じ場合で
も音声の無音検出により無音区間に音声フレームの帯域
をビデオデータフレームに割り振ることにより音声フレ
ームを多重する多重化フレームと音声フレームを多重化
しない多重化フレームを任意の割合で伝送し、ビデオデ
ータフレームを多重して送信または再送する送信側と、
ビデオデータフレームを受信し、受信したビデオデータ
フレームの誤り検出を行い、誤っていれば当該フレーム
の再送を要求する再送要求を送信側に返す受信側が有線
または無線で接続され、送信側より送信したビデオデー
タフレームに伝送エラーが生じた場合、受信側が第1の
再送要求で一度に複数フレームの再送を要求し、送信側
が第1の再送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を
行う再送制御方法において、送信側は第1の再送要求を
受信して以降、送信する多重化フレームに応じて再送信
するビデオデータフレームを再構成して送信することと
している。
【0042】第14の発明は、送信側より送信したビデ
オデータフレームのフレーム番号以外に伝送エラーが生
じた場合、受信側が第3の再送要求で当該フレームの再
送を要求し、受信側は第3の再送要求に対しては、当該
フレームのみを再送し、送信側より送信したフレームの
フレーム番号に連続してあるしきい値未満の伝送エラー
が生じた場合、フレーム番号に伝送エラーのないフレー
ムを受信した時点で第3の再送要求で当該フレームの再
送を要求し、送信側より送信したフレームのフレーム番
号に連続してあるしきい値以上の伝送エラーが生じた場
合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
た時点で第1の再送要求で一度に複数フレームの再送を
要求し、送信側が第3および第1の再送要求に応じて再
送を行うことで誤り訂正を行う再送制御方法において、
第3の再送要求に対しては、再送するフレームの再構成
は行わないこととしている。
【0043】第15の発明は、第1の再送要求を受信し
た時点で第1の再送要求で指定されたフレーム番号以降
の連続するビデオデータフレームを再送バッファから読
み出し、再送制御用に付加したフレーム番号等のヘッダ
と誤り検出符号などの冗長分を取り除いたビデオデータ
を抽出する処理を再送バッファに蓄積されていた第1の
再送要求で指定されたフレーム以降の連続するフレーム
すべてに行い、再送するビデオデータを抽出し、ビデオ
データ格納バッファの最前部に格納した後、送信する多
重化フレームに応じたビデオデータフレームを再構成す
ることとしている。
【0044】第16の発明は、送信するビデオデータフ
レームの送信済みビデオデータをビデオデータフレーム
が再送バッファに記憶されている間は少なくともビデオ
データフレームと対応付けて記憶しておき、第1の再送
要求を受信した時点で第1の再送要求で指定されたフレ
ーム番号に対応する送信済みビデオデータ以降の送信済
みビデオデータをもとに送信する多重化フレームに応じ
たビデオデータフレームを再構成することとしている。
【0045】第17の発明は、 第1の再送要求を受信
した時点で第1の再送要求で指定されたフレーム番号以
降の連続するビデオデータフレームを再送バッファから
読み出し、再送制御用に付加したフレーム番号等のヘッ
ダと誤り検出符号などの冗長分を取り除いてビデオデー
タを抽出する処理を再送バッファに蓄積されていた第1
の再送要求で指定されたフレーム以降の連続するフレー
ムすべてに行い、再送するビデオデータを抽出し、また
は、送信するビデオデータフレームの送信済みビデオデ
ータが対応するビデオデータフレームが再送バッファに
記憶されている間は少なくとも前記ビデオデータフレー
ムと対応付けて記憶してある場合には、ここから再送す
るビデオデータを抽出し、抽出した再送するビデオデー
タをビデオデータ格納バッファの最前部に格納し、第3
の再送要求にたいしては、多重する音声フレームの種類
やフレーム数に応じて異なるビデオデータフレームのフ
レーム長毎に異なる再送キューを設けておき、送信する
多重化フレームにおけるビデオデータフレーム長に対応
した再送キューに再送待ちがあれば、当該フレームを再
送し、再送待ちがなければ、当該フレーム長の新しいフ
レームを前記ビデオデータ格納バッファから読み出した
ビデオデータより構成して送信することとしている。
【0046】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
再送制御例である。図1において、(1)は送信側が送
信するフレーム、(2)は受信側が送信側より受信する
フレーム、(3)は受信側が再送要求するフレーム番
号、網掛は再送フレーム、×は伝送エラーの発生したフ
レームである。また応答遅延は、フレームを送信してか
ら当該フレームの応答を受信するまでの時間であり、こ
の応答遅延は実データの通信を行う前に予め計測されて
いる。まず、応答遅延の測定方法について、1例を図2
を用いて説明する。
【0047】図2において、送信側は、応答要求フレー
ムに、1づつ増加するフレーム番号(1〜6)を付加す
るとともに、応答要求フレーム1〜6を順次受信側に送
信する。受信側は、まず、応答要求フレーム1に付加さ
れたフレーム番号1を読み取り、そのフレーム番号、即
ちフレーム番号1を応答フレームに付加し、送信側に返
す。送信側は、応答フレームを受信した時点の自局が応
答要求フレームに付加するフレーム番号(フレーム番号
4)と、応答フレームに付加されたフレーム番号(フレ
ーム番号1)とから応答遅延を測定する。図2において
は、応答遅延は3フレーム時間ということになる。
【0048】図3は、フレーム構成を示している。図3
に示すようにフレームは送信フレーム番号格納フィール
ド、再送要求フレーム番号格納フィールド、データ格納
フィールド、誤り検出符号格納フィールドから構成され
ている。送信フレーム番号格納フィールドは、送信する
フレーム番号が格納される。再送要求フレーム番号格納
フィールドには、再送要求するフレーム番号が格納され
る。データ格納フィールドには、実際のデータを格納す
るフィールドであり、音声データや画像データや文字デ
ータ等が格納される。誤り検出符号格納フィールドに
は、フレーム中の伝送エラーを検出する誤り検出符号が
格納される。
【0049】図1において、送信側は、フレームに1づ
つ増加するフレーム番号(1〜N)を付加するととも
に、受信側に送信する。応答遅延は5フレーム時間であ
り、フレーム3、4、5のフレーム番号に伝送エラーが
発生し、従来例と同様な手法によりフレーム6を誤りな
く受信した時点でフレーム3、4、5の伝送エラーが生
じたことを検出したとする。受信側は、フレーム3、
4、5の伝送エラーが生じたことを検出した時点(フレ
ーム6を誤りなく受信した時点)で、再送要求フレーム
番号格納フィールドに3をセットし、再送要求として送
信側に返す。さらに、再送要求を行ってから再送要求に
対応するフレーム(フレーム3)を受信するまでの間に
誤りなく受信したフレーム(フレーム6、7、8、9、
10、11)を保持する。送信側は、再送要求を受けた
際、フレームから再送要求フレーム番号を読み出し、フ
レーム3から、応答遅延(5フレーム時間)+1フレー
ムの伝送時間前の間に送信したフレームの中で再送要求
で指定されたフレーム番号から連続したフレーム番号を
持つフレーム(フレーム3、4、5)を再送する。
【0050】次に、再送要求を行ったフレームのタイム
アウト時間の設定方法について図4を用いて説明する。
タイムアウト時間とは、再送要求した再送フレームが、
受信側からの再送要求自身に伝送エラーが発生したか、
または再送要求は誤りなく送信側に受信されたが、その
フレームの再送中に伝送エラーが発生したかのどちらか
の理由で受信側に届かなかった場合、もう一度再送要求
を行うまでの間隔のことを示す。図4において、(1)
は送信側が送信するフレーム、(2)は受信側が送信側
より受信するフレーム、(3)は受信側が再送要求する
フレーム番号、(4)は各フレームのタイムアウト時
間、網掛は再送フレーム、×は伝送エラーの発生したフ
レームである。再送制御手順は図1で示した手順と同様
なためここでは省略し、タイムアウト時間の設定につい
てだけ説明する。受信側はフレーム6を誤りなく受信し
た時点でフレーム3、4、5に伝送エラーが発生したこ
とを検出し、フレーム3、4、5のタイムアウト時間を フレーム3:再送遅延t フレーム4:再送遅延t+1フレーム伝送時間 フレーム5:再送遅延t+2フレーム伝送時間 と設定する。ここで再送遅延とは、エラーフリーの通信
路において再送要求を行ってから当該再送フレームを受
信するまでの時間である。
【0051】図4において、フレーム3とフレーム5に
関しては、各フレームのタイムアウト時間内に受信して
いるため問題はないが、再送フレーム4のフレーム番号
に伝送エラーが発生していると仮定すると、受信側で
は、フレーム4のタイムアウト時間内に再送フレーム4
を検出することができない。そこで受信側は、再送要求
フレーム格納フィールドに4をセットし、再度、フレー
ム4の再送要求を行う。送信側は、再送要求より再送要
求フレーム番号を読み出し、フレーム3、4、5の再送
の時と同様に、フレーム4から、応答遅延(5フレーム
時間)+1フレームの伝送時間前の間に送信したフレー
ムの中で再送要求で指定されたフレーム番号から連続し
たフレーム番号を持つフレーム、即ち、フレーム4だけ
の再送を行う。
【0052】以上のように、実施の形態1によれば、受
信側では、再送要求を行ってから対応する再送フレーム
を受信するまでの間に誤りなく届いたフレームを廃棄す
ることなく保持し、また送信側では、再送フレームを伝
送誤りが発生したフレームに限定することで、無駄な再
送を行うことがなく、効率のよい誤り訂正を行うことが
できる。
【0053】さらに、シーケンスエラーにより複数フレ
ーム同時に再送要求した場合でも、各フレームごとにタ
イムアウト時間を設定することで、再度、再送要求する
かどうかの判定をフレームごとに行うことができ、ある
フレームは、再度、再送要求しなければならないのにし
ていないとか、逆に再度、再送要求しなくてもよいのに
再送要求を行ってしまうといった不具合を防止すること
ができる。
【0054】なお、応答遅延の測定については、上記実
施の形態に示した方法は1例であり、応答遅延の測定方
法は上記以外の手法であってもかまわない。
【0055】なお、応答遅延の測定は、実データの通信
を行う前としたが、ある一定間隔ごとに測定するとして
もよい。
【0056】なお、タイムアウト時間を、エラーフリー
の通信路において再送要求を行ってから当該再送フレー
ムを受信するまでの時間としたが、あるマージンが含ま
れていてもかまわない。
【0057】(実施の形態2)図5は、本発明の実施2
の形態に係る再送制御例である。図5において、(1)
は送信側が送信するフレーム、(2)は受信側が送信側
より受信するフレーム、(3)は受信側が再送要求する
フレーム番号、(4)は、既受信新規フレーム番号であ
り、伝送誤りを検出してから再送要求に対応する再送フ
レームを受信するまでの間に、送信側より誤りなく受信
した新規フレームのフレーム番号を記憶してある。図5
において、伝送エラーの発生したフレームナンバー(フ
レーム3、4、5)を検出するのは、フレーム6を誤り
なく受信した時点であり、この時点からフレーム3の再
送を受信するまでに受信した新規フレームのフレーム番
号はフレーム6〜11であるため、フレーム6〜11が
記憶される。網掛は再送フレーム、×は伝送エラーの発
生したフレームである。また計測応答遅延は、フレーム
を送信してから当該フレームの応答を受信するまでの時
間であり、この計測応答遅延は実データの通信を行う前
に予め計測されている。測定方法については、第1の実
施の形態と同じであるためここでは説明を省略する。ま
た、送信側の再送手順については実施の形態1と同様な
ためここでは説明を省略する。さらに、フレーム構成は
上記実施の形態1と同じものとする。
【0058】図5において、応答遅延は、実データの通
信中の応答遅延であり、送信側/受信側の端末の移動等
により変動し、図5では、応答遅延が計測応答遅延より
も大きくなったと仮定する。本実施の形態では、端末の
移動等により、応答遅延が計測応答遅延よりも大きくな
った場合の受信側の誤り訂正手順について図5を用いて
説明する。
【0059】図5において、計測応答遅延は4フレーム
時間であり、実際の応答遅延は5フレーム時間とし、フ
レーム3、4、5のフレーム番号に伝送エラーが発生
し、従来例と同様な手法によりフレーム6を誤りなく受
信した時点でフレーム3、4、5の伝送エラーが生じた
ことを検出したとする。受信側は、フレーム3、4、5
の伝送エラーが生じたことを検出した時点で、再送要求
フレーム番号格納フィールドにフレーム番号3を格納
し、再送要求として送信側に返す。さらに、再送要求を
行ってから再送要求に対応するフレーム(フレーム3)
を受信するまでの間に誤りなく受信したフレーム(フレ
ーム6、7、8、9、10、11)を保持する。送信側
は、再送要求を受けた際、再送要求フレーム番号と計測
応答遅延から、再送フレームとしてフレーム3、4、
5、6を選択し、再送を行う。図5において、受信側は
再送を要求したフレーム(伝送エラーの発生したフレー
ム)はフレーム3、4、5ということがわかっているた
め、再送フレーム3、4、5を受信すると、フレーム
3、4、5を上位アプリケーションに引き渡す。再送フ
レーム6はすでに誤りなく受信しているため、既に上位
アプリケーションに引き渡されており、2重に引き渡す
と、画像データならば画質が乱れるなどの不具合が生じ
る。そこで、フレームを受信すると、伝送エラーが発生
していたフレーム(再送を要求したフレーム)なのかど
うか判定し、伝送エラーの発生していたフレームなら
ば、上位アプリケーションに引き渡す。伝送エラーの発
生していないフレームならば、既受信新規フレーム番号
と比較し、受信したフレーム番号が、既受信新規フレー
ム番号に含まれないならば、新規フレームとして上位ア
プリケーションに引き渡す。受信したフレームのフレー
ム番号が既受信新規フレーム番号に含まれるならば、そ
のフレームは既に受信しているフレームと判断し、廃棄
する。即ち、図5において、再送フレーム6は既受信新
規フレーム番号に含まれるため、再送フレーム6を廃棄
することになる。
【0060】以上のように、実施の形態2によれば、受
信したフレームのフレーム番号と既受信新規フレーム番
号と再送待ちフレームのフレーム番号(伝送エラーが発
生したフレームのフレーム番号)とから、受信したフレ
ームが既に受信済みのフレームなのかの判定を行うこと
で、送信側または受信側の移動等による応答遅延の変化
によって、受信側で、既に誤りなく受信しているフレー
ムを再び受信した場合でも、必要なフレームと不必要な
フレームの区別をすることができ、不必要なフレームに
もかかわらず、必要なフレームとして処理してしまうと
いった誤動作を防止することができる。
【0061】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3に係る再送制御例である。図6において、(1)
は送信側が送信するフレーム、(2)は受信側が送信側
より受信するフレーム、(3)は再送開始フレーム番号
(再送を開始するフレームのフレーム番号)、(4)は
再送フレーム数(再送を開始するフレーム以降、何フレ
ームの再送を要求するかのフレーム数)、(5)は既受
信新規フレーム番号であり、伝送誤りを検出してから再
送要求に対応する再送フレームを受信するまでの間に、
送信側より誤りなく受信した新規フレームのフレーム番
号を記憶してある。網掛は再送フレーム、×は伝送エラ
ーの発生したフレームである。既受信新規フレーム番号
の記憶方法については、上記第2の実施の形態と同様な
のでここでは説明を省略する。
【0062】図7は、フレーム構成を示している。図7
に示すようにフレームは送信フレーム番号格納フィール
ド、再送制御フィールド、データ格納フィールド、誤り
検出符号格納フィールドから構成されている。また再送
制御フィールドは、識別フラグと再送要求フレーム番号
格納フィールドから構成されている。送信フレーム番号
格納フィールドは、送信するフレーム番号が格納され
る。再送要求フレーム番号格納フィールドには、再送開
始フレーム番号または再送フレーム数が格納される。デ
ータ格納フィールドには、実際のデータを格納するフィ
ールドであり、音声データや画像データや文字データ等
が格納される。誤り検出符号格納フィールドには、フレ
ーム中の伝送エラーを検出する誤り検出符号が格納され
る。識別フラグは、再送要求フレーム番号格納フィール
ドに再送開始フレーム番号を格納するか、再送フレーム
数を格納するかの識別フラグである。図7においては、
識別フラグが0の時、再送開始フレーム番号が格納さ
れ、1の時、再送フレーム数が格納される。
【0063】図6において、上記実施の形態と同様に、
フレーム3、4、5のフレーム番号に伝送エラーが発生
し、フレーム6を誤りなく受信した時点でフレーム3、
4、5の伝送エラーが生じたことを検出したとする。受
信側は、フレーム3、4、5の伝送エラーが生じたこと
を検出した時点(フレーム6を誤りなく受信した時点)
で、識別フラグに0をセットするとともに、再送開始フ
レーム番号として3をセットし、第1の再送要求として
送信側に返す。1フレーム伝送時間後、識別フラグに1
をセットするとともに、再送フレーム数として2をセッ
トし、第2の再送要求として送信側に返す。さらに、受
信側は、第1の再送要求を行ってから再送要求に対応す
るフレーム(フレーム3)を受信するまでの間に誤りな
く受信したフレーム(フレーム6、7、8、9、10、
11)を保持し、既受信新規フレームナンバーは、フレ
ーム6〜11に設定される。ここで、本実施の形態では
第2の再送要求に伝送エラーが発生し、送信側に正しく
届かなかったとする。送信側は、第1の再送要求を受け
た際、フレームから識別フラグと再送要求開始フレーム
番号を読み出し、フレーム3の再送を行い、第2の再送
要求に伝送エラーが発生し、再送フレーム数を読み出す
ことができないため、この時点で、フレーム3から、応
答遅延(5フレーム時間)+2フレームの伝送時間前の
間に送信したフレームの中でフレーム3から連続したフ
レーム番号持つフレーム(フレーム3、4、5)を再送
する。
【0064】以上のように、実施の形態3によれば、第
2の再送要求に伝送エラーが発生した場合でも、再送を
行うフレームを、第1の再送要求で指定されたフレーム
番号から、応答遅延+2フレームの伝送時間前の間に送
信したフレームの中で、第1の再送要求で指定されたフ
レーム番号から連続したフレーム番号を持つフレーム、
即ち、伝送エラーが生じたフレームに限定することがで
き、無駄な再送のない効率のよい誤り訂正を行うことが
できる。
【0065】なお、上記実施の形態3では、第2の再送
要求として再送フレーム数を送信側に送信するとした
が、第2の再送要求として再送を終了するフレーム番号
としてもかまわない。この場合、フレーム3、4、5に
伝送エラーが発生しているため、第1の再送要求として
再送要求開始フレーム番号は3、第2の再送要求として
再送要求終了フレーム番号は5ということになる。この
場合、再送制御フィールドは図8に示すように、識別フ
ラグと、再送要求開始フレーム番号または再送要求終了
フレーム番号を格納する構成となり、識別フラグは、0
の時、再送開始フレーム番号、1の時、再送要求終了フ
レーム番号が格納されていることを示すようになる。
【0066】なお、制御フィールドは、図9に示すよう
に制御フィールドに再送要求開始フレーム番号と再送要
求終了フレーム番号を格納し、1つの再送要求で再送フ
レームの範囲を指定するとしてもよい。また、図9の再
送要求終了フレーム番号の変わりに再送フレーム数で再
送フレームの範囲を指定するようにしてもよい。
【0067】また、第2の再送要求にのみ伝送エラーが
発生し、第1の再送要求が実行されている間に送信側に
おいて受信側からの第1の再送要求を受ける以前に送信
されたフレームに対する第3の再送要求であるSelectiv
e-Reject方式の再送要求を受けてもそれを無視するよう
にしておけば、応答遅延をもとにした第2の再送要求に
対する再送の終了の機能を省いて処理を簡単にしても構
わない。
【0068】(実施の形態4)本実施の形態4では、Se
lective-Reject方式とGo-Back-N方式を組み合わせた再
送制御例について説明する。以後、Selective-Reject方
式をSR方式、Go-Back-N方式をGBN方式と略するこ
とにする。本実施の形態は、従来の技術で示した再送制
御方法と同様に、通常SR方式による再送制御を行い、
シーケンスエラー数があるしきい値を越えると、GBN
方式による再送制御に移行するが、従来の技術と異なる
点は、タイムアウト時間を越えても当該再送フレームを
受信しなかった場合の処理である。そこで、本実施の形
態では、タイムアウト時間を越えても当該再送フレーム
を受信しなかった場合の処理についてだけ説明する。
【0069】図10は、本実施の形態4に係る再送制御
例である。図10(a)、(b)それぞれにおいて、
(1)は送信側が送信するフレーム、(2)は受信側が
送信側より受信するフレーム、(3)は受信側が再送要
求するフレーム番号、(4)は未受信新規フレーム番
号、網掛は再送フレーム、×は伝送エラーの発生したフ
レームである。図10(a)は、タイムアウト時間を設
定したフレームの再送時に、シーケンスエラーが発生し
た場合の再送制御例を示している。
【0070】図10(a)において、受信側はフレーム
3、4、5のシーケンスエラーを検出し、フレーム番号
3を付した第1の再送要求を送信するとともに、フレー
ム3の再送を受信するであろうタイムアウト時間を第1
のタイムアウト時間として設定し、さらにフレーム5の
再送を受信するであろうタイムアウト時間を第2のタイ
ムアウト時間として設定する。第1のタイムアウト時
間、第2のタイムアウト時間の設定方法は、実施の形態
1と同様なためここでは説明を省略する。ここで、送信
側は第1の再送要求を誤りなく受信し、フレーム3以降
の再送を行い、再送フレーム3のフレーム番号に伝送エ
ラーが生じ、再送フレーム4、5には伝送エラーが生じ
なかったと仮定する。再送フレーム3のフレーム番号に
伝送エラーが生じているため、受信側は、第1のタイム
アウト時間を経過しても再送フレーム3が再送されたこ
とを検出できない。そこで、次に受信するフレームを誤
りなく受信すると、そのフレーム番号から第1の再送要
求が誤りなく送信側に受信されたかどうかの判定を行
う。即ち、再送フレーム4を受信するとフレーム番号4
はシーケンスエラーの発生したフレームであるため、図
10(a)では第1の再送要求が送信側に誤りなく受信
されたと判断し、未受信新規フレーム番号を第1の再送
要求で指定したフレーム番号(フレーム番号3)にセッ
トし、従来のSR方式と同様に、未受信新規フレーム番
号(フレーム3)とフレーム番号4からフレーム3が欠
落したと判断し、第3の再送要求としてフレーム3のリ
ジェクトを返送する。
【0071】また、第1の再送要求に伝送エラーが生じ
た場合には、送信側は、フレーム3以降の再送を行わ
ず、フレーム12、13と順次送信する。この場合、受
信側が第1のタイムアウト時間を経過して受信するフレ
ームのフレーム番号はフレーム番号12となる。受信側
はフレーム12を受信すると、フレーム番号12はシー
ケンスエラーが生じたフレームではないため、第1の再
送要求に伝送エラーが生じたと判断し、再び、フレーム
番号3を付した第1の再送要求を行う。
【0072】図10(b)は、再送フレームに連続して
シーケンスエラーが発生した場合の再送制御例を示して
いる。上記タイムアウト時間を設定したフレームの再送
時に、シーケンスエラーが発生した場合の再送制御例と
同様に、受信側は第1のタイムアウト時間および第2の
タイムアウト時間を設定する。ここで、送信側は第1の
再送要求を誤りなく受信し、フレーム3以降の再送を行
い、再送フレーム3、4、5のフレーム番号に伝送エラ
ーが生じたと仮定する。受信側は、第1のタイムアウト
時間を経過しても再送フレーム3が再送されたことを検
出できない。さらに、次に受信するフレーム(フレーム
4)も、その次に受信するフレーム(フレーム5)にも
フレーム番号に伝送エラーが生じているため、第1の再
送要求が送信側に誤りなく受信されたかどうかを判断で
きない。そこで、第2のタイムアウト時間が経過する
と、第1の再送要求に伝送エラーが生じたと判断し、再
びフレーム番号3を付した第1の再送要求を送信側に返
送する。
【0073】以上のように、実施の形態4によれば、第
1の再送要求を行ってから第1のタイムアウト時間を経
過して受信するフレームのフレーム番号によって、第1
の再送要求が送信側に誤りなく受信されたかどうかの判
断を行うことで、無駄な再送要求を行うことがなく、効
率のよい誤り訂正を行うことができる。また、受信側が
第2のタイムアウト時間を設定することで、図10
(b)に示すように、再送フレーム(フレーム3、4、
5)に連続したシーケンスエラーが発生し、第1の再送
要求が送信側に誤りなく届いたか否かの判定ができない
場合には、再び第1の再送要求を行うことで、第1の再
送要求が誤りなく届いているにも関わらず、届いてない
と判断したり、逆に、第1の再送要求に誤りが生じてい
るにも関わらず、誤りなく届いていると判断したりし
て、再送制御に破綻をきたすことがない。
【0074】(実施の形態5)図14は、本発明の実施
の形態5に係る再送制御例である。ここでは、第3の再
送要求として一般的にはフレーム番号以外に伝送誤りが
発生した場合に当該フレームのみの再送を要求する、Se
lective-Reject方式を用い、第1の再送要求として複数
のフレーム番号に伝送誤りが発生した場合に番号抜けが
判明した時点でその先頭の番号を指定してそれ以降のフ
レームをすべて再送させるGo−Back−N方式を用
いる場合について説明する。図14において、(1)は
送信側が送信するフレーム、(2)は受信側が送信側よ
り受信するフレーム、(3)は再送開始フレーム番号
(再送を開始するフレームのフレーム番号)、(4)第
1の再送要求のフレーム番号である。網掛は再送フレー
ム、×は伝送エラーの発生したフレームである。
【0075】図14において、上記実施の形態と同様
に、フレーム3、4、5のフレーム番号に伝送エラーが
発生し、フレーム6を誤りなく受信した時点でフレーム
3、4、5の伝送エラーが生じたことを検出したとす
る。受信側は、フレーム3、4、5の伝送エラーが生じ
たことを検出した時点(フレーム6を誤りなく受信した
時点)で、再送開始フレーム番号として3をセットし、
第1の再送要求として送信側に返す。1フレーム伝送時
間後、連続するエラーの終了するフレーム番号、ここで
は5をセットした第3の再送要求として送信側に返す。
さらに、受信側は、第1の再送要求を行ってから再送要
求に対応するフレーム(フレーム3)を受信するまでの
間に誤りなく受信したフレーム(フレーム6、7、8、
9、10、11)を保持しておく。送信側では第3の再
送要求に対する連続するフレームを再送信中に受ける第
3の再送要求は、当該フレームで連続するフレームの再
送が終了することを意味する。よって、送信側はフレー
ム番号5のフレームを再送した時点で連続するフレーム
の再送を終了し、新規フレームの続きとしてフレーム番
号12以降を送信する。図15は第3の再送要求に伝送
エラーが発生し、送信側に正しく届かなかった場合を示
している。送信側は、第1の再送要求を受けた際、フレ
ームから識別フラグと再送要求開始フレーム番号を読み
出し、フレーム3の再送を行い、第3の再送要求に伝送
エラーが発生し、再送フレーム数を読み出すことができ
ないため、フレーム3から連続したフレーム番号持つフ
レームを再送する。この例では、送信フレーム8のフレ
ーム番号以外に伝送誤りが発生しており、受信側は当該
フレームの再送を第3の再送要求により要求する。送信
側では当該再送要求が、第1の再送要求に対する連続す
るフレームを再送信中に受ける第3の再送要求となるた
め、連続するフレームの再送をフレーム番号8で終了す
る。
【0076】以上のように、実施の形態5によれば、第
3の再送要求にのみ伝送エラーが発生した場合でも、次
の第3の再送要求を再送終了の指示として動作するため
安定した、無駄な再送のない効率のよい誤り訂正を行う
ことができる。
【0077】なお、第1の再送要求を送信する条件は本
発明の効果には関係しない。例えば、1フレームでも番
号抜けが判明した時点で第1の再送要求を送信する場合
に、第1の再送要求に続いて同フレームの第3の再送要
求をしてもいいし、番号抜けの連続数があらかじめ決め
られたしきい値を超えた場合にのみ第1の再送要求を送
信する場合でも本実施の形態で説明した動作をすればよ
い。
【0078】また、第1の再送要求に続いて送信する第
3の再送要求で指定するフレーム番号としてここでは、
連続した誤りのフレーム番号の最後のフレーム番号とし
ているが、これを連続した誤りに続いて誤りなく受信さ
れたフレームのフレーム番号としても効率が多少損なわ
れるがかまわない。
【0079】(実施の形態6)図20、図21、図22
は、本発明の実施形態に係る第6の再送制御例である。
図20、図21、図22において、端末1および2は、
再送制御方法として、従来の技術で説明した、Selectiv
e-Reject(SR)方式とGo-Back-N(GBN)方式を組み合わせた
再送制御方法を用い、伝送誤りの発生したフレームの再
送を要求する再送要求として、指定したフレーム以降連
続したフレーム番号を持つフレームの再送を要求する第
1の再送要求と、伝送誤りの発生したフレームだけの再
送を要求する第3の再送要求を持つものとする。更に各
端末は、送信するフレームとして、音声多重フレーム、
音声多重フレーム、ビデオフレームを順に送信し、この
パターンを送信パターンとして繰り返し送信するととも
に、送信したフレームのフレーム番号と、多重化フレー
ムの基本フレーム通番を記憶している。基本フレーム通
番とは、送信パターンを構成するフレームに通し番号を
付けたものである。即ち、本実施の形態では、音声フレ
ームを含む多重化フレームとビデオフレームの割合が
2:1であるため、音声多重フレームが基本通番1、次
の音声多重フレームが基本通番2、ビデオフレームが基
本通番3となる。
【0080】まず、フレームのフレーム番号に伝送誤り
が発生(シーケンスエラー発生)した場合の再送制御例
について、図20を用いて説明する。図20において、
端末1から送信したフレーム1(音声多重フレーム)と
フレーム2(音声多重フレーム)にフレーム番号が誤る
シーケンスエラーが発生したと仮定する。端末2は従来
のGo-Back-N方式における再送制御方法と同様の手法
で、ビデオフレーム3のフレーム番号を誤りなく受信し
た時点で、フレーム1とフレーム2に伝送誤りが発生し
ていたことを検出し、第1の再送要求にフレーム番号1
を付して、端末1に返す。端末1は第1の再送要求を検
出すると、第1の再送要求で指定されたフレーム番号に
該当する基本フレーム通番と送信フレームの基本フレー
ム通番が一致しているかどうかの判定を行う。図20に
おいては、フレーム1の基本フレーム通番は1であり、
第1の再送要求はフレーム7の送信中に受けているため
に、次の送信フレームの基本フレーム通番は2である。
そのため、フレーム1以降の再送を行わず、新規フレー
ムとしてフレーム8の送信を行う。またフレーム8の次
の送信フレームの基本フレーム通番は、3であるため、
この時点でもフレーム1以降の再送を行わず、新規フレ
ームとしてフレーム9の送信を行う。フレーム9の次の
送信フレームの基本フレーム通番は、1であるため、こ
の時点で、フレーム1以降連続したフレーム番号を持つ
フレーム(フレーム1、2、3・・・)の再送を行う。
【0081】以上の動作の処理手順について、図23を
用いて説明する。図23は、実施の形態6に係るシーケ
ンスエラー発生時の再送制御フローチャートである。ま
ず、第1の再送要求を受けたかどうかの判定(STEP
1)を行い、受けていれば、再送中フラグをセット(S
TEP2)し、第1の再送要求で指定されたフレームの
基本フレーム通番と送信フレームの基本フレーム通番が
一致しているかどうかの判定(STEP3)を行い、一
致していれば、再送バッファよりフレーム1を読み出
し、まずフレーム1の再送(STEP4)を行い、再送
バッファを全て読み出しかの判定(STEP5)を行
い、全て読み出したならば、再送中フラグをクリア(S
TEP6)を行い、全て読み出してなければ処理の先頭
(STEP1の前)へ返る。ここで再送バッファとは、
送信したフレームを一時、格納するバッファであり、フ
レームを送信するたびにそのフレームを格納し、再送要
求を受けた際、再送要求で指定されたフレームの読み出
し、再送に用いられる。フレーム2以降の再送について
は、STEP1、STEP7、STEP3を経て、フレ
ーム2以降の再送を行う。STEP3で第1の再送要求
で指定されたフレームの基本フレーム通番と、送信フレ
ームの基本フレーム通番が一致していなければ、新規フ
レームの送信(STEP8)を行い、送信した新規フレ
ームのフレーム番号とそのフレームの基本フレーム通番
を記憶(STEP9)する。このように、STEP3で
第1の再送要求で指定されたフレームのフレーム通番と
送信フレームの基本フレーム通番が一致していなけれ
ば、一致する送信フレームになるまで再送フレームの送
信を行わない。
【0082】次に、フレーム中のビデオ領域に伝送誤り
が生じるデータエラーが発生(シーケンスエラーは発生
していない)した場合について考える。上記説明では、
再送要求で指定されたフレームの基本フレーム通番と送
信フレームの基本フレーム通番が一致しない場合は、再
送を待たせ、新規フレームを送信するとしたが、これ
を、データエラーが発生した場合にも適応すると以下の
ような課題が生じる。この不具合を図22を用いて説明
する。図22において、端末1から送信したフレーム2
(音声多重フレーム)、基本フレーム通番2のビデオ領
域にデータエラーが発生したと仮定する。端末2はフレ
ーム2のフレーム番号に誤りが生じていないため、フレ
ーム番号2を付した第2の再送要求を端末1に返す。端
末1において第2の再送要求は、フレーム6の伝送中に
端末2より受信するが、次フレームの基本フレーム通番
は1であるため、フレーム1の再送を待ち、新規フレー
ム7の送信を行う。そして次のフレームの基本フレーム
通番は2であるため、この時点で、フレーム2の再送を
行う。即ち、フレーム2のビデオ領域は、音声多重され
ているために、本来、基本フレーム通番1、2のどちら
でも再送が可能にもかかわらず、基本フレーム通番2ま
で再送が遅らせられ、再送遅延が大きくなるという課題
が生じる。
【0083】そこで、上記課題を克服すべく方法を図2
1を用いて説明する。本実施の形態では、伝送効率の低
下を防ぐために、再送待ちキューをサイズ別に2つ持つ
こととする。音声フレームを多重化していた再送ビデオ
フレーム用の再送ビデオフレーム(小)キューと、音声
フレームを多重化していなかった再送ビデオフレーム用
の再送ビデオフレーム(大)キューの2つを用意する。
【0084】図21において、図22と同様に、端末1
から送信したフレーム2(音声多重フレーム)のビデオ
領域にデータエラーが発生したと仮定する。端末2はフ
レーム2のフレーム番号に誤りが生じていないため、フ
レーム番号2を付した第3の再送要求を端末1に返す。
端末1は第3の再送要求を検出すると、指定されたフレ
ームが音声ありのフレームか、音声無しのフレームを判
定し、音声ありのフレームならば、再送ビデオフレーム
(小)キューに登録し、音声なしのフレーム(ビデオフ
レーム)ならば、再送ビデオフレーム(大)キューに登
録する。図21の場合、フレーム2は音声ありのフレー
ムであるため、再送ビデオフレームキュー(小)にフレ
ーム2が登録される。端末1は、フレーム送信時に、送
信フレームの多重構成に応じて各再送ビデオフレームキ
ューを検索し、再送ビデオフレームキューに再送待ちの
フレームがあるならば、そのフレームの再送を行う。図
21においてはフレーム2は音声ありのフレームである
ため、再送ビデオフレーム(小)キューに登録する。第
3の再送要求はフレーム6の送信中に受け、次の送信フ
レームの多重化構成は、音声ありのフレームであり、そ
のため、再送ビデオフレーム(小)キューを検索する。
第3の再送要求で指定されたフレーム番号2は、再送ビ
デオフレーム(小)キューに登録されているため、フレ
ーム6に続いて、フレーム2を再送する。
【0085】以上のように、シーケンスエラーが発生し
た場合においては、第1の再送要求で指定されたフレー
ムの基本フレーム通番と、送信フレームの基本フレーム
通番とを比較し、一致していれば、指定されたフレーム
番号以降連続したフレーム番号を持つフレームの再送を
行うことで、送信する多重化フレームの多重化構造と第
1の再送要求を受信するタイミングのずれを吸収するこ
とができ、効率のよい再送を可能とする。また、データ
エラーが発生した場合には、基本フレーム通番に関わり
なく、送信フレームの多重化構造と再送フレームの多重
化構造によって、再送するかどうかの判定を行うこと
で、遅延の少ない再送を可能とする。
【0086】(実施の形態7)図24、図25は、本発
明の実施形態に係る第7の再送制御例である。図24、
図25において、端末1および2は、再送制御方法とし
て、従来の技術で説明した、Selective-Reject(SR)方式
とGo-Back-N(GBN)方式を組み合わせた再送制御方法を用
い、伝送誤りの発生したフレームの再送を要求する再送
要求として、指定したフレーム以降連続したフレーム番
号を持つフレームの再送を要求する第1の再送要求と、
伝送誤りの発生したフレームだけの再送を要求する第3
の再送要求を持つものとする。更に各端末は、送信する
フレームとして、音声多重フレーム、音声多重フレー
ム、ビデオフレームを順に繰り返し送信するものとす
る。図26は、実施の形態7に係る第1の再送制御フロ
ーチャートである。
【0087】まず、フレームのフレーム番号に伝送誤り
が発生(シーケンスエラー発生)した場合の再送制御例
について、図24、図26を用いて説明する。図24に
おいて、実施の形態6と同様に、端末1から送信したフ
レーム1(音声多重フレーム)とフレーム2(音声多重
フレーム)にフレーム番号が誤るシーケンスエラーが発
生したと仮定する。端末2は従来のGo-Back-N方式にお
ける再送制御方法と同様の手法で、ビデオフレーム3の
フレーム番号を誤りなく受信した時点で、フレーム1と
フレーム2に伝送誤りが発生していたことを検出し、第
1の再送要求にフレーム番号1を付して端末1に返す。
端末1では、第1の再送要求を受けたことを検出(図2
6 STEP2)すると、第1の再送要求で指定された
フレームであるフレーム1を再送バッファから読み出
し、ビデオデータとその他のデータに分離し、メモリに
格納する。この処理をフレーム2、3・・・と繰り返
し、再送バッファ内の再送フレームがなくなるまで繰り
返す(図26 STEP3)。ここで、ビデオデータと
は、Rate Compatible Punctured Convolutional Codes
(RCPC)などで誤り訂正符号が付加されたデータではな
く、ITU勧告H.261やH.263等の画像符号化装置により圧
縮されたビデオデータを意味する。またその他のデータ
とは、音声データ、誤り検出符号、フレームヘッダー情
報などである。また再送バッファとは、送信するたびに
送信フレームを一時的に格納するバッファである。端末
1はビデオデータの抽出を行うと、画像符号化装置によ
り圧縮されたビデオデータが格納されているビデオデー
タ格納バッファに抽出したビデオデータを格納する(図
26 STEP4)。この時、抽出したビデオデータ
は、ビデオデータ格納バッファに先に格納されているビ
デオデータの前に格納する。即ち、ビデオデータ格納バ
ッファには、再送バッファの格納されていたフレームの
ビデオデータ、もともとビデオデータ格納バッファに格
納されていたビデオデータが格納ていることになる。そ
して、送信フレーム多重化構造に応じて、ビデオデータ
格納バッファよりビデオデータを読み出し、フレームを
構成し、第1の再送要求で指定されたフレーム番号、即
ち図24においてはフレーム1を付加して送信する。以
後、送信するフレームは、第3の再送要求を受けるま
で、フレーム1と同様に送信フレームの多重構造に応じ
て、ビデオデータ格納バッファよりビデオデータを読み
出し、送信する。またフレーム番号にはフレーム1から
連続するフレーム番号が付加される。第3の再送要求を
受けた場合の処理については、以下で説明する。
【0088】次に、フレーム中のビデオ領域に伝送誤り
が生じるデータエラーが発生(シーケンスエラーは発生
していない)した場合について、図25、図26を用い
て説明する。本実施の形態では、伝送効率の低下を防ぐ
ために、再送待ちキューをサイズ別に2つ持つこととす
る。音声フレームを多重化していた再送ビデオフレーム
用の再送ビデオフレーム(小)キューと、音声フレーム
を多重化していなかった再送ビデオフレーム用の再送ビ
デオフレーム(大)キューの2つを用意する。
【0089】図25において、端末1から送信したフレ
ーム2(音声多重フレーム)のビデオ領域にデータエラ
ーが発生したと仮定する。端末2はフレーム2のフレー
ム番号に誤りが生じていないため、フレーム番号2を付
した第3の再送要求を端末1に返す。端末1は第3の再
送要求を検出(図26 STEP2)すると、指定され
たフレームが音声ありのフレームか、音声無しのフレー
ムを判定(図26 STEP6)し、音声ありのフレー
ムならば、再送ビデオフレーム(小)キューに登録し、
音声なしのフレーム(ビデオフレーム)ならば、再送ビ
デオフレーム(大)キューに登録する。図26の場合。
フレーム2は音声ありのフレームであるため、再送ビデ
オフレームキュー(小)にフレーム2が登録される。端
末1は、次に送信するフレームの多重化構造が音声あり
のフレームか音声なしのフレーム(ビデオフレーム)か
否かを判定(図26 STEP9)し、音声ありのフレ
ームならば、再送ビデオフレーム(小)キューに待ちが
あるかどうかを判定(図26 STEP10)し、キュ
ー待ちがあるならば、再送ビデオフレーム(小)の再送
(図26 STEP12)を行う。また、次に送信する
フレームの多重化構造が、音声なしのフレームならば、
再送ビデオフレーム(大)キューに待ちがあるかどうか
を判定(図26 STEP11)し、キュー待ちがある
ならば、再送ビデオフレーム(大)の再送(図26 ST
EP13)を行う。再送すべきキューがない場合は、送
信フレーム多重化構造に応じて、ビデオデータ格納バッ
ファよりビデオデータを読み出しフレームを構成し、送
信する。図25においては、第3の再送要求はフレーム
6の送信中に受信するため、フレーム6の次に送信する
フレームの多重化構造は音声ありのフレームであるた
め、フレーム2の再送は、フレーム6に続いて行われ
る。
【0090】次に、シーケンスエラーが発生した場合の
再送制御方法として、上記方法とは別の方法について、
図27を用いて説明する。図27は、実施の形態7に係
る再送制御方法の第2のフローチャートである。STE
P3、STEP5以外は、図26に示したものと同様な
動作を行うため説明を省略し、ここでは、STEP3、
STEP5の動作について説明する。
【0091】まずSTEP5について説明する。STE
P5は、再送ビデオフレーム(小)または再送ビデオフ
レーム(大)以外のフレームを送信した場合、送信した
フレームのビデオデータに該当するビデオデータをビデ
オデータ格納バッファより読み出し、送信ビデオデータ
格納バッファに格納するとともに、その格納アドレスと
ビデオデータのフレーム番号を対にして記憶する。
【0092】STEP3は、第1の再送要求を受けた際
に動作し、第1の再送要求で指定されたフレーム番号に
該当するビデオデータを送信ビデオデータ格納バッファ
より検出し、そのフレーム以降、送信ビデオデータ格納
バッファが空になるまで読み出し、ビデオデータ格納バ
ッファに格納する。この時、送信ビデオデータ格納バッ
ファより読み出したビデオデータは、ビデオデータ格納
バッファに先に格納されているビデオデータの前に格納
する。
【0093】以上のように、図26のフローチャートで
示した再送制御方法では、再送バッファ内のフレームか
らビデオデータを分離し、分離したビデオデータをビデ
オデータ格納バッファの先頭に格納することで、少ない
記憶容量でビデオフレームの再構築を可能とする。
【0094】また、図27のフローチャートで示した再
送制御方法では、送信したフレームのビデオデータを送
信ビデオデータ格納バッファに記憶するとともに、その
格納位置とそのフレーム番号を対にして記憶しておくこ
とで、図26のフローチャートで示した再送制御方法の
ように第1の再送要求を受けた際に、再送バッファ内の
フレームからビデオデータを分離する必要がないため、
少ない処理時間でビデオフレームの再構築を可能とす
る。図27のフローチャートで示した再送制御方法は、
RCPCのような符号化/復号化に複雑な処理を施して
フレームを構築する場合には特に有効な再送制御方法で
ある。
【0095】なお、BCHやRCPCのような、FEC
でフレーム番号などのヘッダーやデータの誤り訂正を行
った後に、誤りが検出された場合に、対応する再送要求
を行う場合においても、同様に効果を発揮する。
【0096】また、RCPCのような符号化/復号化に
複雑な処理を施しフレームを構築する場合には、図27
のフローチャートで示した再送制御方法を用い、それ以
外の場合には、図26のフローチャートで示した再送制
御方法を用いるとしてもかまわない。
【0097】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、受
信側では、再送要求を行ってから対応する再送フレーム
を受信するまでの間に誤りなく届いたフレームを廃棄す
ることなく保持し、また送信側では、再送フレームを、
再送要求で指定されたフレーム番号から、(応答遅延+
1フレーム)以下の伝送時間前の間に送信したフレーム
の中で、指定されたフレーム番号から連続したフレーム
番号を持つフレーム、即ち伝送誤りが発生したフレーム
に限定しているため、無駄な再送を行うことがなく、効
率のよい誤り訂正を行うことができる。
【0098】第2の発明によれば、受信したフレームの
フレーム番号と既受信新規フレーム番号と再送要求した
フレーム番号とから、受信したフレームが新規フレーム
なのか、再送フレームなのか、既に誤りなく受信してい
るフレームなのかの判定を行うことで、送信側または受
信側の移動等による応答遅延の変化によって、受信側
で、既に誤りなく受信しているフレームを再び受信した
場合でも、必要なフレームと不必要なフレームの区別を
することでき、不必要なフレームにもかかわらず必要な
フレームとして処理してしまうといった誤動作を防止す
ることができる。
【0099】第3の発明によれば、第2の再送要求に伝
送エラーが発生した場合でも、再送を行うフレームを、
第1の再送要求で指定されたフレーム番号から、応答遅
延+2フレーム以下の伝送時間前の間に送信したフレー
ムの中で、第1の再送要求で指定されたフレーム番号か
ら連続したフレーム番号を持つフレーム、即ち、伝送エ
ラーが生じたフレームに限定することができ、無駄な再
送のない効率のよい誤り訂正を行うことができる。
【0100】第4の発明によれば、複数フレーム同時に
再送要求した場合でも、各フレームごとにタイムアウト
時間を設定することで、異常状態にするかどうかの判定
をフレームごとに行うことができ、あるフレームは、実
際には異常状態にすべきなのに異常状態にしていないと
か、逆に異常状態にすべきではないのに異常状態とされ
ているといった不具合を防止することができる。
【0101】第5の発明によれば、第1の再送要求を行
ってからタイムアウト時間内に第1の再送要求で指定し
たフレームを受信せず、さらに、タイムアウト時間を経
過して、再送待ちフレーム以外のフレームを受信する
と、第1の再送要求に誤りが生じて送信側で認識できな
かったと判断し、シーケンスエラーが発生したフレーム
番号に該当するフレーム番号を持つフレームを1フレー
ムでも受信すると、第1の再送要求が送信側に誤りなく
受信されたと判断することで、第1の再送要求が誤りな
く届いているにもかかわらず、再び第1の再送要求を行
うことがなく、効率のよい誤り訂正を行うことができ
る。
【0102】第6の発明によれば、受信側は第2のタイ
ムアウト時間を設定することで、再送フレームに連続し
たシーケンスエラーが発生し、第1の再送要求が送信側
に誤りなく届いたか否かの判定ができない場合にも、再
び第1の再送要求を行うことで、第1の再送要求が誤り
なく届いているにも関わらず、届いてないと判断した
り、逆に、第3の再送要求に誤りが生じているにも関わ
らず、誤りなく届いていると判断したりして、再送制御
に破綻をきたすことがない。
【0103】第7の発明によれば、再送遅延時間と1フ
レームの伝送時間だけを計測しておくことで、再送要求
した各フレームのタイムアウト時間を簡単な計算で設定
することができる。
【0104】第8の発明によれば、タイムアウト時間に
適当なマージンを持つことで、送信側や受信側の移動等
により、フレームを送信してから当該フレームの応答を
送信側より受信するまでの時間が変化する場合にも対応
でき、送信側で再送を開始しているにもかかわらず、受
信側が再び再送要求を行ってしまうといった不具合を防
止することができる。
【0105】第9の発明によれば、再送を行うフレーム
を、伝送エラーが生じたフレームに限定することがで
き、無駄な再送のない効率のよい誤り訂正を行うことが
できる。
【0106】第10の発明によれば、第3の再送要求に
のみ伝送エラーが発生した場合でも、次の第3の再送要
求を再送終了の指示として動作するため安定した、無駄
な再送のない効率のよい誤り訂正を行うことができる。
【0107】第11の発明によれば、送信する多重化フ
レームの多重化構造と第1の再送要求を受信するタイミ
ングのずれを吸収して効率のよい再送を可能とする。
【0108】第12の発明によれば、送信する多重化フ
レーム構造と再送するビデオデータフレームの関係を保
たなくてもよい再送フレームを遅延なく再送することが
可能となる。
【0109】第13の発明によれば、送信する多重化フ
レーム構造と再送フレームの関係を保つ必要がある場合
でも、遅延なく再送することが可能となる。
【0110】第14の発明によれば、送信する多重化フ
レーム構造と再送するビデオデータフレームの関係を保
たなくてもよい再送フレームを遅延なく再送することが
可能となる。
【0111】第15の発明によれば、少ない記憶容量で
ビデオデータフレームの再構築を可能とする。
【0112】第16の発明によれば、少ない処理時間で
ビデオデータフレームの再構築を可能とする。
【0113】第17の発明によれば、多重構造によらず
第1の再送要求と第3の再送要求を遅延なく再送するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る再送制御例を示す
タイミング図
【図2】本発明の実施の形態1における応答遅延測定例
のタイミング図
【図3】本発明の実施の形態1におけるフレーム構成図
【図4】本発明の実施の形態1におけるタイムアウト時
間の設定方法を示すタイミング図
【図5】本発明の実施の形態2に係る再送制御例を示す
タイミング図
【図6】本発明の実施の形態3に係る再送制御例を示す
タイミング図
【図7】本発明の実施の形態3におけるフレーム構成図
【図8】本発明の実施の形態3における他の制御フィー
ルドの構成図
【図9】本発明の実施の形態3における他の制御フィー
ルドの構成図
【図10】本発明の実施の形態4に係る再送制御例を示
すタイミング図
【図11】従来の再送制御方法であるGo-Back-N方式に
おける再送制御例のタイミング図
【図12】従来の再送制御方法であるSelective-Reject
方式における再送制御例のタイミング図
【図13】従来の再送制御方法であるSelective-Reject
方式とGo-Back-N方式を組み合わせた再送制御方法にお
ける再送制御例のタイミング図
【図14】本発明の実施の形態5に係る再送制御例を示
すタイミング図
【図15】本発明の実施の形態5に係る再送制御例を示
すタイミング図
【図16】従来のH.223/AnnexAの多重化層の多重化フ
レームフォーマットを示す図
【図17】従来のMODS ARQのフレーム構成を示す図
【図18】従来の技術に係わる多重化フレーム上に音声
フレームを多重させる方法を示す図
【図19】従来の技術に係わるSelective-Reject方式と
Go-Back-N方式を組み合わせた再送制御方法における課
題を示す再送制御例のタイミング図
【図20】本発明の実施の形態6に係るシーケンスエラ
ー発生時の再送制御例を示すタイミング図
【図21】本発明の実施の形態6に係るデータエラー発
生時の再送制御例を示すタイミング図
【図22】本発明の実施の形態6に係るデータエラー発
生時の再送制御例を示すタイミング図
【図23】本発明の実施の形態6に係るシーケンスエラ
ー発生時の再送制御フローチャート
【図24】本発明の実施の形態7に係るシーケンスエラ
ー発生時の再送制御例を示すタイミング図
【図25】本発明の実施の形態7に係るデータエラー発
生時の再送制御例を示すタイミング図
【図26】本発明の実施の形態7に係る第1の再送制御
フローチャート
【図27】本発明の実施の形態7に係る第2の再送制御
フローチャート

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームを送信または再送する送信側と、
    フレームを受信し、受信したフレームの誤り検出を行
    い、誤っていれば当該フレームの再送を要求する再送要
    求を前記送信側に返す受信側が有線または無線で接続さ
    れ、前記送信側より送信したフレームに伝送エラーが生
    じた場合、前記受信側が前記第1の再送要求で一度に複
    数フレームの再送を要求し、前記送信側が前記第1の再
    送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送制
    御方法において、前記送信側は、実データの通信を行う
    以前に、フレームを送信してから当該フレームの応答を
    前記受信側より受信するまでの時間である応答遅延を予
    め計測し、受信したフレームに伝送エラーが生じた場
    合、前記受信側は、前記第1の再送要求を前記送信側に
    返し、前記第1の再送要求を行ってから、前記第1の再
    送要求に対応するフレームを受信するまでの間に誤りな
    く届いたフレームを保持し、前記送信側は、前記第1の
    再送要求を受けた際、前記第1の再送要求で指定された
    フレーム番号から、(前記応答遅延+1フレーム)以下
    の伝送時間前の間に送信したフレームの中で、前記第1
    の再送要求で指定されたフレーム番号から連続したフレ
    ーム番号を持つフレームを、前記第1の再送要求で指定
    されたフレームから順に前記受信側に再送することを特
    徴とする再送制御方法。
  2. 【請求項2】前記受信側は、前記第1の再送要求を行っ
    てから、前記第1の再送要求に対応するフレームを受信
    するまでの間に誤りなく届いたフレームを保持するとと
    もに、伝送誤りを検出してから前記第1の再送要求に対
    応する再送フレームを受信するまでの間に、前記送信側
    より誤りなく受信した新規フレームのフレーム番号を既
    受信新規フレーム番号として記憶し、前記送信側より受
    信したフレームのフレーム番号が前記既受信新規フレー
    ム番号に含まれたならば、受信したフレームを廃棄し、
    それ以外のフレーム番号ならば、保持することを特徴と
    する請求項1記載に再送制御方法。
  3. 【請求項3】前記受信側は、受信したフレームの伝送エ
    ラーの発生を検出すると、再送を開始するフレームのフ
    レーム番号を示す前記第1の再送要求と、前記第1の再
    送要求で指定したフレーム番号以降、nフレームの再送
    を要求するまたは前記第1の再送要求で指定したフレー
    ム番号以降の再送の終了を指定する第2の再送要求を前
    記送信側に送信し、前記送信側は、前記第1の再送要求
    と前記第2の再送要求を誤りなく受信した場合、前記第
    1の再送要求に対応するフレームから、前記第1の再送
    要求で指定されたフレーム番号+前記第2の再送要求に
    対応するフレーム番号までまたは前記第2の再送要求で
    指定されたフレーム番号までの再送を行い、前記第1の
    再送要求に伝送エラーが発生していた場合、前記第1の
    再送要求および前記第2の再送要求を無視し、前記第2
    の再送要求にのみ伝送エラーが発生していた場合、前記
    第1の再送要求で指定されたフレーム番号から、前記応
    答遅延+2フレーム以下の伝送時間前の間に送信したフ
    レームの中で、前記第1の再送要求で指定されたフレー
    ム番号から連続したフレーム番号を持つフレームを、前
    記第1の再送要求で指定されたフレームから順に前記受
    信側に再送することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の再送制御方法。
  4. 【請求項4】前記受信側が、前記第1の再送要求を行っ
    た場合、タイムアウト時間を伝送エラーの発生したそれ
    ぞれのフレームごとに設定し、前記タイムアウト時間を
    経過しても当該フレームの再送を受信しなければ、異常
    状態とすることを特徴とする請求項1記載の再送制御方
    法。
  5. 【請求項5】フレームを送信または再送する送信側と、
    フレームを受信し、受信したフレームの誤り検出を行
    い、誤っていれば当該フレームの再送を前記送信側に要
    求する受信側が有線または無線で接続され、前記送信側
    から折り返し遅延時間を持つ通信経路に対して、前記折
    り返し時間中にも連続的にモジュロMで巡回するフレー
    ム番号の付いたフレームを送信し続け、前記受信側でフ
    レーム中に誤りを検出した場合に、当該フレームのフレ
    ーム番号を付した第3の再送要求を返送し、また、フレ
    ーム番号の伝送エラーであるシーケンスエラーが生じ、
    前記第3の再送要求を前記送信側に返送できない場合
    に、次に受信するであろう新規フレーム番号である未受
    信新規フレーム番号と、次に受信した新規フレーム番号
    とから、前記シーケンスエラーの生じたフレームのフレ
    ーム番号を算出し、前記シーケンスエラーの発生した先
    頭のフレームのフレーム番号を付した前記第1の再送要
    求を前記送信側に返送し、前記送信側は、前記第3の再
    送要求を受信すると前記第3の再送要求で指定されたフ
    レームの再送を行い、前記第1の再送要求を受信する
    と、前記第1の再送要求で指定されたフレーム以降Nフ
    レームの再送を行う再送制御方法において、前記受信側
    は、前記第1の再送要求を行う際、前記第1の再送要求
    を行ってから前記第1の再送要求に付したフレーム番号
    に該当する再送フレームを受信するまでの時間であるタ
    イムアウト時間を設定し、前記第1の再送要求を行って
    から前記タイムアウト時間内に前記第1の再送要求で指
    定したフレームを受信せず、さらに、前記タイムアウト
    時間を経過して、再送待ちフレーム以外のフレームを受
    信すると、前記第1の再送要求に誤りが生じて前記送信
    側で認識できなかったと判断し、前記受信側は先に返送
    した前記第1の再送要求と同じ内容で、再び前記第1の
    再送要求を返送し、前記シーケンスエラーが発生したフ
    レーム番号に該当するフレーム番号を持つフレームを1
    フレームでも受信すると、前記第1の再送要求が前記送
    信側に誤りなく受信されたと判断し、前記未受信新規フ
    レーム番号を前記第1の再送要求に付したフレーム番号
    に更新することを特徴とする再送制御方法。
  6. 【請求項6】前記受信側は前記第1の再送要求を前記送
    信側に返送する際、前記第1の再送要求を行ってから前
    記シーケンスエラーの発生した最後のフレームを受信す
    るまでの時間である第2のタイムアウト時間を設定し、
    前記第1の再送要求を行ってから前記第2のタイムアウ
    ト時間までに前記シーケンスエラーの発生したフレーム
    番号を持つフレームを1フレームも受信しなければ、前
    記第1の再送要求に誤りが生じたと判断し、先に返送し
    た前記第1の再送要求と同じ内容で、再び前記第1の再
    送要求を返送することを特徴とする請求項5記載の再送
    制御方法。
  7. 【請求項7】前記受信側は、前記送信側と実データの通
    信を行う以前に、フレームを送信してから当該フレーム
    の応答を前記送信側より受信するまでの時間と、フレー
    ム構成とから、再送の要求を行ってから該当するフレー
    ムを受信するまでの時間である再送遅延時間を予め計測
    し、伝送エラーの発生した各フレームのタイムアウト時
    間を 再送要求1番目のフレーム:再送遅延時間 再送要求2番目のフレーム:再送遅延時間+1フレームの伝送時間 再送要求3番目のフレーム:再送遅延時間+2フレームの伝送時間 : : 再送要求n番目のフレーム:再送遅延時間+Nフレームの伝送時間 (N=n−1) とすることを特徴とする請求項4、5または6記載の再
    送制御方法。
  8. 【請求項8】前記タイムアウト時間には適当なマージン
    を含むことを特徴とする請求項7記載の再送制御方法。
  9. 【請求項9】フレームを送信または再送する送信側と、
    フレームを受信し、受信したフレームの誤り検出を行
    い、誤っていれば当該フレームの再送を要求する再送要
    求を前記送信側に返す受信側が有線または無線で接続さ
    れ、前記送信側より送信したフレームのフレーム番号以
    外に伝送エラーが生じた場合、前記受信側が第3の再送
    要求で当該フレームの再送を要求し、前記送信側より送
    信したフレームのフレーム番号に伝送エラーが生じた場
    合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
    た時点で前記第1の再送要求で一度に複数フレームの再
    送を要求し、前記送信側が前記第3および前記第1の再
    送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送制
    御方法において、前記受信側は、前記第1の再送要求に
    引き続いて前記第1の再送要求で指定したフレーム番号
    以降、nフレームの再送を要求するまたは前記第1の再
    送要求で指定したフレーム番号以降の再送の終了を指定
    する第2の再送要求を前記送信側に送信し、前記送信側
    は、前記第1の再送要求と前記第2の再送要求を誤りな
    く受信した場合、前記第1の再送要求に対応するフレー
    ムから、前記第1の再送要求で指定されたフレーム番号
    +前記第2の再送要求に対応するフレーム番号までまた
    は第2の再送要求で指定されたフレーム番号まで再送を
    行い、前記第1の再送要求に伝送エラーが発生していた
    場合、前記第1の再送要求および前記第2の再送要求を
    無視し、前記第2の再送要求にのみ伝送エラーが発生し
    ていた場合、前記第1の再送要求で指定されたフレーム
    番号から連続したフレーム番号を持つフレームを、前記
    第1の再送要求で指定されたフレームから順に前記受信
    側に再送することを特徴とする再送制御方法。
  10. 【請求項10】フレームを送信または再送する送信側
    と、フレームを受信し、受信したフレームの誤り検出を
    行い、誤っていれば当該フレームの再送を要求する再送
    要求を前記送信側に返す受信側が有線または無線で接続
    され、前記送信側より送信したフレームのフレーム番号
    以外に伝送エラーが生じた場合、前記受信側が第3の再
    送要求で当該フレームの再送を要求し、前記送信側より
    送信したフレームのフレーム番号に伝送エラーが生じた
    場合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信
    した時点で前記第1の再送要求で一度に複数フレームの
    再送を要求し、前記送信側が前記第3および前記第1の
    再送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送
    制御方法において、前記受信側は、前記第1の再送要求
    に引き続いて指定したフレーム番号までで連続した再送
    が終了することを意味する第3の再送要求を前記送信側
    に送信し、前記送信側は、前記第1の再送要求と前記第
    3の再送要求を誤りなく受信した場合、前記第1の再送
    要求に対応するフレームから、前記第3の再送要求で指
    定されたフレーム番号まで再送を行い、前記第1の再送
    要求に伝送エラーが発生していた場合、前記第3の再送
    要求を実行し、前記第3の再送要求にのみ伝送エラーが
    発生していた場合、前記第1の再送要求で指定されたフ
    レーム番号から連続したフレーム番号を持つフレーム
    を、次の第3の再送要求が受けるまで前記第1の再送要
    求で指定されたフレームから順に前記受信側に再送する
    ことを特徴とする再送制御方法。
  11. 【請求項11】少なくともビデオデータと音声データを
    固定長の多重化フレームで多重伝送する際に、音声フレ
    ームのフレーム周期と多重化フレームのフレーム周期が
    異なるために音声フレームを多重する多重化フレームと
    音声フレームを多重しない多重化フレームを交互にまた
    は2:1の割合でまたはm:n(m、nは自然数)の割
    合で伝送し、ビデオデータフレームを多重して送信また
    は再送する送信側と、ビデオデータフレームを受信し、
    受信したビデオデータフレームの誤り検出を行い、誤っ
    ていれば当該フレームの再送を要求する再送要求を前記
    送信側に返す受信側が有線または無線で接続され、前記
    送信側より送信したビデオデータフレームに伝送エラー
    が生じた場合、前記受信側が第1の再送要求で一度に複
    数フレームの再送を要求し、前記送信側が前記第1の再
    送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送制
    御方法において、前記送信側は、送信したビデオデータ
    フレームのフレーム番号と当該ビデオデータフレームを
    多重した多重化フレームの基本フレーム通番の関係を前
    記音声フレームを含む多重化フレームの割合が交互の場
    合は基本フレーム通番[M(f)、f=1,2]、音声
    フレームを含む多重化フレームの割合がm:nの場合は
    [M(f)、f=1,2、3、・・・、m+n]、とし
    て記憶しており、前記第1の再送要求を受けた際、前記
    第1の再送要求で指定されたフレーム番号のビデオデー
    タフレームの再送を当該フレーム番号に対応した前記基
    本フレーム通番をもつ多重化フレームを待ってから行
    い、以後、前記第1の再送要求で指定されたフレーム番
    号から連続したフレーム番号を持つフレームを、前記第
    1の再送要求で指定されたフレームから順に前記受信側
    に再送することを特徴とする再送制御方法。
  12. 【請求項12】前記送信側より送信したフレームのフレ
    ーム番号以外に伝送エラーが生じた場合、前記受信側が
    第3の再送要求で当該フレームの再送を要求し、受信側
    は前記第3の再送要求に対しては、当該フレームのみを
    再送し、前記送信側より送信したフレームのフレーム番
    号に連続してあるしきい値未満の伝送エラーが生じた場
    合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
    た時点で前記第3の再送要求で当該フレームの再送を要
    求し、前記送信側より送信したフレームのフレーム番号
    に連続してあるしきい値以上の伝送エラーが生じた場
    合、フレーム番号に伝送エラーのないフレームを受信し
    た時点で前記第1の再送要求で一度に複数フレームの再
    送を要求し、前記送信側が前記第3および前記第1の再
    送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を行う再送制
    御方法において、前記第3の再送要求に対しては、前記
    フレーム番号と前記多重化フレームの基本フレーム通番
    の関係を意識することなく再送することを特徴とした請
    求項11記載の再送制御方法。
  13. 【請求項13】少なくともビデオデータと音声データを
    固定長の多重化フレームで多重伝送する際に、音声フレ
    ームのフレーム周期と多重化フレームのフレーム周期が
    異なるために音声フレームを多重する多重化フレームと
    音声フレームを多重しない多重化フレームを交互にまた
    は2:1の割合でまたはm:n(m、nは自然数)の割
    合で伝送し、また、音声フレームのフレーム周期と多重
    化フレームのフレーム周期が同じ場合でも音声の無音検
    出により無音区間に音声フレームの帯域をビデオデータ
    フレームに割り振ることにより音声フレームを多重する
    多重化フレームと音声フレームを多重化しない多重化フ
    レームを任意の割合で伝送し、ビデオデータ格納バッフ
    ァから読み出したビデオデータにフレーム番号などのヘ
    ッダと誤り検出符号などを付加したビデオデータフレー
    ムを多重して送信または再送する送信側と、ビデオデー
    タフレームを受信し、受信したビデオデータフレームの
    誤り検出を行い、誤っていれば当該フレームの再送を要
    求する再送要求を前記送信側に返す受信側が有線または
    無線で接続され、前記送信側より送信したビデオデータ
    フレームに伝送エラーが生じた場合、前記受信側が第1
    の再送要求で一度に複数フレームの再送を要求し、前記
    送信側が前記第1の再送要求に応じて再送を行うことで
    誤り訂正を行う再送制御方法において、前記送信側は前
    記第1の再送要求を受信して以降、送信する多重化フレ
    ームに応じて再送信するビデオデータフレームを再構成
    して送信することを特徴とした再送制御方法。
  14. 【請求項14】前記送信側より送信したビデオデータフ
    レームのフレーム番号以外に伝送エラーが生じた場合、
    前記受信側が第3の再送要求で当該フレームの再送を要
    求し、受信側は前記第3の再送要求に対しては、当該フ
    レームのみを再送し、前記送信側より送信したフレーム
    のフレーム番号に連続してあるしきい値未満の伝送エラ
    ーが生じた場合、フレーム番号に伝送エラーのないフレ
    ームを受信した時点で前記第3の再送要求で当該フレー
    ムの再送を要求し、前記送信側より送信したフレームの
    フレーム番号に連続してあるしきい値以上の伝送エラー
    が生じた場合、フレーム番号に伝送エラーのないフレー
    ムを受信した時点で前記第1の再送要求で一度に複数フ
    レームの再送を要求し、前記送信側が前記第3および前
    記第1の再送要求に応じて再送を行うことで誤り訂正を
    行う再送制御方法において、前記第3の再送要求に対し
    ては、再送するフレームの再構成は行わないことを特徴
    とした請求項13記載の再送制御方法。
  15. 【請求項15】前記第1の再送要求を受信した時点で前
    記第1の再送要求で指定されたフレーム番号以降の連続
    するビデオデータフレームを再送バッファから読み出
    し、再送制御用に付加したフレーム番号などのヘッダと
    誤り検出符号などの冗長分を取り除いてビデオデータを
    抽出する処理を再送バッファに蓄積されていた前記第1
    の再送要求で指定されたフレーム以降の連続するフレー
    ムすべてに行い、ビデオデータを抽出し、前記ビデオデ
    ータ格納バッファの最前部に格納した後、送信する多重
    化フレームに応じたビデオデータフレームを再構成する
    ことを特徴とした、請求項13または請求項14記載の
    再送制御方法。
  16. 【請求項16】送信するビデオデータフレームの送信済
    みビデオデータを前記ビデオデータフレームが再送バッ
    ファに記憶されている間は少なくとも前記ビデオデータ
    フレームと対応付けて記憶しておき、前記第1の再送要
    求を受信した時点で前記第1の再送要求で指定されたフ
    レーム番号に対応する前記送信済みビデオデータ以降の
    前記送信済みビデオデータをもとに送信する多重化フレ
    ームに応じたビデオデータフレームを再構成することを
    特徴とした、請求項13または請求項14記載の再送制
    御方法。
  17. 【請求項17】前記第1の再送要求を受信した時点で前
    記第1の再送要求で指定されたフレーム番号以降の連続
    するビデオデータフレームを再送バッファから読み出
    し、再送制御用に付加したフレーム番号等のヘッダと誤
    り検出符号などの冗長分を取り除いてビデオデータを抽
    出する処理を再送バッファに蓄積されていた前記第1の
    再送要求で指定されたフレーム以降の連続するフレーム
    すべてに行い、再送するビデオデータを抽出し、また
    は、送信するビデオデータフレームの送信済みビデオデ
    ータが対応する前記ビデオデータフレームが再送バッフ
    ァに記憶されている間は少なくとも前記ビデオデータフ
    レームと対応付けて記憶してある場合には、ここから再
    送するビデオデータを抽出し、抽出したビデオデータを
    前記ビデオデータ格納バッファの最前部に格納し、前記
    第3の再送要求にたいしては、多重する音声フレームの
    種類やフレーム数に応じて異なるビデオデータフレーム
    のフレーム長毎に異なる再送キューを設けておき、送信
    する多重化フレームにおけるビデオデータフレーム長に
    対応した再送キューに再送待ちがあれば、当該フレーム
    を再送し、再送待ちがなければ、当該フレーム長の新し
    いフレームを前記ビデオデータ格納バッファから読み出
    したビデオデータより構成して送信することを特徴とし
    た請求項14記載の再送制御方法。
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