JPH10247875A - 多素子アンテナを備えた基地局による移動局への転送方法 - Google Patents

多素子アンテナを備えた基地局による移動局への転送方法

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JPH10247875A
JPH10247875A JP9343560A JP34356097A JPH10247875A JP H10247875 A JPH10247875 A JP H10247875A JP 9343560 A JP9343560 A JP 9343560A JP 34356097 A JP34356097 A JP 34356097A JP H10247875 A JPH10247875 A JP H10247875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信中の干渉レベルを抑制することによって
送信を改良すること。 【解決手段】 本発明によると、干渉源とバックグラウ
ンドノイズとが存在する中、少なくとも1つの周波数転
置演算子が計算される。周波数転置演算子は、1つの受
信照応表を1つの送信または受信照応表に変換する。様
々な素子によって受信され、かつ、移動局および干渉源
から生じる信号に基づいて、統計データが計算される。
この移動局に対して、統計データと周波数転置演算子と
(有効信号を増加し、かつ、干渉源を減少するための)
基準とに基づいて、空間加重の最適組が計算される。デ
ジタル信号は、重み付けの最適組に基づいて、重みつけ
られる。重みつけられたデジタル信号は送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の素子を有す
るアンテナまたは「多素子(multi-element)」アンテ
ナを備えた基地局による移動局への送信のための方法に
関する。本発明は、特に、移動無線通信の分野に適用さ
れ、また、干渉源とバックグラウンドノイズとが存在す
る中、基地局と特定の移動局との間において、デジタル
信号を通信する方法に適用される。
【0002】本発明は、さらに、いわゆるダウンリンク
を通した通信、即ち、基地局から移動局へのデジタル信
号の送信に、特に関する。この目的のために、本発明
は、同じ基地局に関するいわゆるアップリンクを通した
通信から得られたデータ、即ち、この局の多素子アンテ
ナによって受信され、かつ、移動局および干渉源から生
じる信号から得られたデータを使用する。
【0003】残りの文章を通して、「周波数」は「搬送
波周波数」を指し、「アンテナ」は「基地局の多素子ア
ンテナ」を指し、「送信」および「受信」はそれぞれ
「アンテナによる送信」および「アンテナによる受信」
を指し、「通信」は「送信および/または受信」を指
す。
【0004】「有効移動局」は「本発明による方法が適
用される移動局」を指し、「干渉源」は「送信されるデ
ジタル信号中の(バックグラウンドノイズを除く)雑音
を示す成分に寄与する全ての要因」を指す。例えば、有
効移動局以外の移動局は、有効移動局に対する干渉源を
構成する。「フレーム」は、「要求された統計データの
計算を許可するのに十分な数の信号の連続サンプルのシ
ーケンス」を指す(これらの統計データは、以下に説明
される)。
【0005】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】移動
無線通信は、現在、非常に高い率で増大しているので、
与えられた無線通信ネットワーク内で同時に処理される
使用者の数を増加させたいという要求がある。この要求
に対して一般的に採用されるアプローチは、利用可能な
送信および受信周波数のスペクトルの使用を最適化する
ことである。
【0006】セルラータイプの無線通信ネットワークで
は、特に、ネットワークの同じセル内において、複数の
移動局に同じ周波数を割り当てることによって、複数の
移動局が同時に通信することを許可することが可能であ
る。これは、SDMA(Space Division Multiple Acce
ss:空間分割多重アクセス)として参照される技術の目
的である。
【0007】この場合、一般的に、その放射線図(radi
ation diagram)が少なくとも1つのローブを有するア
ンテナが使用される。アンテナは、有効移動局以外の移
動局に対する受信および送信において、最小のエネルギ
ーを生成する。有効移動局以外の移動局は、同じ周波数
を移動局と分け合い、この有効移動局に対する干渉源を
構成する。
【0008】多素子アンテナに適用され、かつ、アップ
リンク上での実行によって受信を改良することを可能に
する信号処理方法が知られている。しかしながら、上記
既知の方法に関するステップおよびパラメータは、一般
的に、アンテナの様々な素子上で観察される伝搬チャネ
ルの特性に依存する。しかしながら、これらのチャネル
は、それ自身、特に、搬送波周波数に依存している。ダ
ウンリンクがアップリンクの周波数とは異なる周波数を
使用する場合、計算され、かつ、アップリンクに対する
様々な素子によって受信された信号に適用される波形
は、一般的に、ダウンリンクに対して再使用できない。
【0009】”Adaptive transmitting antenna method
s for multipath environments” Globecom'94と題され
た記事の第425頁〜第429頁において、D. GERLACH
および A. PAULRAJは、送信における空間フィルタリン
グ方法を述べており、該方法は多素子アンテナに適用さ
れる。この方法は、多数の制限および欠点を有してい
る。第1に、上記方法は、インターシンボル干渉(inte
rsymbol interference)が無いと仮定する。このこと
は、必ずしも実際の場合ではない。
【0010】さらに、ダウンリンクの伝搬チャネルの特
性上の情報を得るために、この従来方法は、問題になっ
ている移動局からのフィードバックを要求する。即ち、
基地局は、周期的に、テスト信号を移動局へ通信し、移
動局は、上記テスト信号を測定し、測定結果を基地局へ
返信する。フィードバックと再送信との間における基地
局による遅延の存在は、測定される量に対して、ある程
度の時間安定性を課する。もし、伝搬チャネルの特性が
急に変化すると、フィードバックとして送られるべき測
定値の数は増加する。故に、必要とされるフィードバッ
クの総量は非常に多い。上記総量を減少することが試み
られた場合であっても、フィードバックのこの量は、必
然的に、通信される有効情報の比率を制限する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た欠点を解決することである。さらに特に、本発明の1
つの目的は、送信の間、全体の干渉レベルを抑制するこ
とによって、かつ、アンテナよって有効移動局へ送信さ
れたエネルギーの相対的な影響を増加することによっ
て、かつ、アンテナによって干渉源へ送信されたエネル
ギーの相対的な影響を制限することによって、送信を改
良することである。
【0012】特に、本発明は、セルラー移動無線通信ネ
ットワークに対する2つの適用を有する。一方では、都
市環境において、本発明は、全体としてセルを越えて周
波数の再利用の比率を増やすことを可能にする。このこ
とは、干渉の全体レベル内の減少によって、同時に処理
されるネットワーク使用者数を増やすことを可能にす
る。他方では、本発明は、アンテナの有効範囲を増やす
ことを可能にする。結果として、地方環境において、本
発明は、与えられた領域をカバーするために必要とされ
る基地局数を制限することを可能にする。
【0013】上述した目的を達成するために、本発明
は、特定の移動局への多素子アンテナを備えた基地局に
よって、干渉源とバックグラウンドノイズとが存在する
中、少なくとも1つの受信搬送波周波数と少なくとも1
つの送信搬送波周波数とを用いて、連続したフレームの
サンプルからなるデジタル信号を送信する方法におい
て、 −通信前に、(a)各受信搬送波周波数に対して、受信
照応表が生成され、受信照応表は、受信方向の関数とし
て、前記受信搬送波周波数における様々な受信素子の寄
与における変化量を示し、(b)各送信搬送波周波数に
対して、送信照応表が生成され、送信照応表は、送信方
向の関数として、前記送信搬送波周波数における様々な
送信素子の寄与における変化量を示し、(c)少なくと
も1つの周波数転置演算子が計算され、周波数転置演算
子は、1つの前記受信照応表を、1つの前記送信または
受信照応表に近似的に変換し、 −そして、通信中に、(d)様々な素子によって受信さ
れ、移動局および干渉源から生じる信号の複数のフレー
ムの複数のサンプルに基づいて、統計データが計算さ
れ、(e)前記移動局に対して、前記統計データと、1
つまたは複数の前記周波数転置演算子と、有効信号を増
加し、かつ、干渉源を減少するための基準とに基づい
て、空間加重の最適組が計算され、(f)各素子によっ
て送信されるべき前記デジタル信号への寄与が、それぞ
れ、前記最適組の空間加重に基づいて得られた重み付け
によって加重され、(g)このようにして加重された前
記デジタル信号が送信されることを特徴とする方法を提
案する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴および優位性
は、特定の実施形態に関する以下の説明を読むことによ
って、明らかになる。上記実施形態は、発明を限定しな
い例によって与えられる。上記実施形態に関する説明
は、該説明に添付された1つの図面を参照する。上記図
面は、本発明による方法の(ある特定の実施形態中の)
連続するステップを要約するフローチャートを構成す
る。
【0015】以下では、N個の素子を有するアンテナを
備えた基地局の場合について考える。用語「受信方向ベ
クトル」(または、「送信方向ベクトル」)は、N個の
成分を有する列ベクトルを意味するために使用される。
N個の成分において、m番目の成分は、与えられた角度
によって定義される方向から到来する(または、該方向
へ送信される)与えられた周波数の平面波を受信する
(または、送信する)場合に、m番目の素子によって受
信された(または、送信された)信号を示す(mは1か
らNの間で変化する)。
【0016】上述したように、本発明による方法は、ア
ップリンクを通した通信から得られたデータ、即ち、受
信時に得られたデータを使用する。それは、以下を参照
するアップリンクである。Sλr(α)は、受信方向ベ
クトルを示す。この受信方向ベクトルは、 −角度αによって定義された方向 −搬送波波長λ=c/f に関する。cは光速を示し、fは搬送波周波数を示す。
例えば、間隔dで一様に分配されたユニットゲイン(un
it gain)の無指向性素子を有する線形アンテナの場
合、
【数7】 である。expは指数関数を示し、jはj2=1を満足
する複素数を示す。
【0017】X(t)を列ベクトルとする。該列ベクト
ルは、N個の成分を有する。このN個の成分において、
m番目の成分は、時刻tにおいて、移動局から、アンテ
ナのm番目の素子によって、受信された信号を示す(m
は1からNの間で変化する)。この信号はベースバンド
(baseband)へ転送される。P個の移動局が、それぞ
れ、周波数がf=c/λにおいて、方向がαk,iであ
り、かつ、伝搬遅延がτk,iであり、かつ、複素振幅(c
omplex amplitudes)がampk,iである多重経路を介し
て、アンテナに到達するメッセージSk(T)を送信す
る、と仮定する。
【0018】そして、
【数8】 である。iは移動局に設定された経路の指標を示す。a
mpk,i=AMPk,i・exp(−2πjftk,i)であ
る。AMPk,iは複素振幅ampk,iのモジュールを示
す。項exp(−2πjftk,i)は、信号X(t)が
ベースバンド内に存在するという事実から生じる。
【0019】X(t)は、専ら、方向ベクトルSλ
(α)を通して、かつ、複素振幅ampk,iの位相を通
して、周波数に依存する、ということがわかる。線形変
調に対して、各メッセージSk(t)は、式
【数9】 である。係数ak,nは送信されたシンボルを示す。hkは
送信/受信装置フィルタのインパルス応答を示す。Tは
シンボルの持続期間を示す。X(t)=[x1(t),
……,xN(t)]Tとする。(・)Tは、転置行列を示
す。1からNの間で変化するmに対して、xm(t)
は、X(t)のm番目の成分を示す。
【0020】1からNの間で変化するmに対して、
【数10】 である。gk,mは、装置フィルタと(k番目の移動局と
アンテナのm番目の素子との間の)複数経路伝搬チャネ
ルとの結合のインパルス応答を示す。データがサンプリ
ングされるとき(例えば、特定の実施形態では、1/T
のシンボルレートで)、各サンプリングタイムlTに対
して(lは整数である)、これは、
【数11】 を与える。
【0021】素子でサンプリングされた受信データは、
様々な移動局の寄与の合計であり、各寄与は、様々な移
動局によって送信されたシンボルの(デジタルチャネル
によってフィルタリングされた)バージョンである、と
いうことがわかる。nについての合計内の(1が減算さ
れた)項数は、k番目の移動局に関するインターシンボ
ル干渉の長さを示す。
【0022】#RXX=X(t)・X+(t)とする。な
お、本明細書において、記号”#R”は、”R”の上
に”−(バー)”が付いている記号の代用であり、ベク
トルまたは行列を表すものとする。(・)+は、共役転
値行列を示す。tは、デジタル信号のフレームの1組の
サンプルを示す。RXXは、アンテナによって受信され、
かつ、必然的に連続しないM個のフレームの組を越える
行列#RXXの平均であるとする。移動局から生じた複数
経路の(アンテナの様々な素子上の)到達角度が安定す
るのに、Mは十分小さい。
【0023】行列#RXXの平均RXXが得られる期間の
間、(1)伝搬の角度特徴は変化せず、(2)複素振幅
ampk,iの偏角は、間隔[0,2π]中をランダムに
変化し、 (3)複素振幅ampk,iのモジュール(即
ち、複数経路のエネルギー)は、変化せず、(4)複数
経路の遅延における変化量は、シンボルの期間Tで比較
されると、ごくわずかである、ということを仮定する
と、平均マトリクスRXXが、マトリクス
【数12】 に収束する、ということが簡単に示される。A=|am
pk,i|2・|sk(lT−τk,i)|2である。|・|2
複素数のモジュールの2乗を示す。Eは数学的期待値を
示す。
【0024】行列E(X(lT)・X+(lT))は、
問題になっているフレームに依存しない。マトリクスR
XXは、行列E(X(lT)・X+(lT))の評価であ
ると仮定される。フレームの適切な数を越える#RXXの
平均を得ることは、複数経路消滅の複素振幅ampk,i
の位相期間を生成するという効果を有する、ということ
がわかる。加えて、複数経路の電力|ampk,i|2が周
波数に依存しない、と仮定すると、行列RXXは、方向ベ
クトルSλ(αk,i)のみを通して、周波数に依存す
る。(複数のフレームの複数のサンプルに基づいて計算
されるた)行列RXXのこの特性は、(上述した、およ
び、以下にさらに詳述する)周波数転置演算子を使用す
ることを可能とする。
【0025】用語「照応表」は、与えられたアンテナ形
状に関する方向ベクトルの組を説明するために、使用さ
れる。残りの文章において、サンプルの連続フレームか
らなるデジタル信号が、考慮される。本発明による方法
は、多素子アンテナを備えた基地局によって、有効移動
局へ、干渉源とバックグラウンドノイズとが存在する
中、この信号を送信することを含む。アップリンクは、
受信搬送波周波数として参照される少なくとも1つの周
波数を使用する、と仮定される。また、ダウンリンク
は、送信搬送波周波数として参照される少なくとも1つ
の周波数を使用する、と仮定される。
【0026】図1に示されるように、照応表は、通信前
に生成される。各受信搬送波周波数に対して、受信照応
表が生成される。受信照応表は、前記受信搬送波周波数
における様々な受信素子の寄与における変化量を、受信
方向の関数として示す。
【0027】ある特定の実施形態において、各受信照応
表を生成するために、行列が形成される。上記行列にお
いて、各列は方向ベクトルである。上記方向ベクトルに
おいて、前記方向ベクトルに固有の所定角度によって定
義された方向で、前記搬送波周波数に等しい周波数の平
面波を送信する場合、m番目の成分は、m番目の素子に
よって受信される信号を示す(mは1からNまで変化
し、Nは素子数である)。
【0028】各送信搬送波周波数に対して、送信照応表
が生成される。送信照応表は、前記送信搬送波周波数に
対する様々な送信素子の寄与における変化量を、送信方
向の関数として示す。
【0029】ある特定の実施形態において、各送信照応
表を生成するために、行列が形成される。上記行列にお
いて、各列は方向ベクトルである。上記方向ベクトルに
おいて、前記方向ベクトルに固有の所定角度によって定
義される方向へ、前記搬送波周波数と等しい周波数の平
面波を送信する場合、m番目の成分は、m番目の素子に
よって送信される信号を示す(mは1からNまで変化
し、Nは素子数である)。
【0030】次に、送信チェーン内および受信チェーン
内に存在する機器の様々な特性を考慮するために、も
し、適切ならば、個々の訂正要因が、得られた照応表の
各素子に適用される。訂正要因のこの組は、この後、周
期的に、複数の測定された物理パラメータにおける変化
に基づいて、更新される。
【0031】図1で示されるように、本発明による方法
における次のステップは、周波数転置演算子として参照
される1または2以上の線形行列演算子を計算すること
を含む。受信照応表を送信/受信照応表に近似的に変換
する線形演算子が存在する、ということが実際に示され
る。使用される近似は、最小二乗近似、または、他のい
かなる適切な近似でもよい。
【0032】そして、通信の間、図1に示すように、様
々な素子によって受信され、かつ、移動局および干渉源
から生じる信号の複数フレームの複数サンプルに基づい
て、アップリンク上の統計データが計算される。これら
の統計データは、説明の都合がよいように、次数2であ
る。しかしながら、これらの統計データは、もっと高い
次数であってもよい。
【0033】第1の特定の実施形態では、単一の受信搬
送波周波数f1と単一の送信搬送波周波数f2とを使用し
て、周波数転置演算子を計算するステップでは、単一の
周波数転置行列演算子Tf1,f2を計算する。周波数転置
行列演算子Tf1,f2は、周波数f1に関連する受信照応表
C1を、周波数f2に関連する送信照応表C2に変換す
る。
【0034】同じ特定の実施形態では、統計データを計
算するステップでは、アンテナによって受信され、か
つ、必然的に連続しないM個のフレームの組の各フレー
ムに対して、以下の処理を行う。移動局から生じる複数
経路におけるアンテナの様々な素子上の到達角度が安定
するのに、Mは十分に小さい。
【0035】−行列#RXXf1=Xf1(t)・Xf1 +(t)
を計算する。Xf1(t)は、N個の成分を有するベクト
ルである。m番目の成分は、1からNまで変化するmに
対して、搬送波周波数f1で、時刻tにおいて、移動局
から、アンテナのm番目の素子によって、受信された信
号を示す。(・)Tは、共役転置行列を示す。tは、前
記フレームの1組のサンプルを示す。
【0036】−アンテナのN個の各素子上の干渉源およ
びバックグラウンドノイズの寄与に基づいて、または、
これらの素子によって受信された有効信号に基づいて、
行列#RVVf1を評価する。 −自動訂正行列RXXf1を得るために、M個の行列#RXX
f1の平均を計算する。自動訂正行列RXXf1は、E(Xf1
(t)・Xf1 +(t))の評価である。Eは、数学的期
待値を示す。
【0037】−自動訂正行列RVVf1を得るために、M個
の行列#RVVf1の平均を計算する。自動訂正行列RVVf1
は、E(Vf1(t)・Vf1 +(t))の評価である。V
f1(t)は、N個の成分を有するベクトルである。m番
目の成分は、1からNまで変化するmに対して、搬送波
周波数f1で、アンテナのm番目の素子上の干渉源およ
びバックグラウンドノイズの寄与、または、この素子に
よって受信された有効信号のいずれかを示す。
【0038】第2の特定の実施形態では、複数の受信搬
送波周波数fqrと複数の送信搬送波周波数fqeとを使用
する。デジタル信号の各フレームは、異なる搬送波周波
数を用いて送信され、周期受信の影響下にある。照応表
を計算するステップでは、さらに、任意に選択された受
信搬送波周波数fqorに対して、受信照応表Cqorを生成
させる。受信照応表Cqorは、受信方向の関数として、
受信搬送波周波数fqorでの様々な受信素子の寄与にお
ける変化量を示す。
【0039】この第2の特定の実施形態では、周波数転
置演算子を計算するステップでは、以下の処理を行う。 −各受信搬送波周波数fqrに対して、周波数転置行列演
算子Tfqr,fqorを計算する。周波数転置行列演算子Tfq
r,fqorは、周波数fqrに関連する受信照応表Cqrを、周
波数fqorに関連する受信照応表Cqorに変換する。
【0040】−各送信搬送波周波数fqeに対して、周波
数転置行列演算子Tfqor,fqeを計算する。周波数転置行
列演算子Tfqor,fqeは、周波数fqorに関連する照応表
Cqorを、周波数fqeに関連する照応表Cqeに変換す
る。
【0041】さらに、第2の特定の実施形態において、
統計データを計算するステップでは、アンテナによって
受信され、かつ、必然的に連続しないK個のフレームの
組の各フレームに対して、以下の処理を行う。移動局か
ら生じる複数経路におけるアンテナの様々な素子上の到
達角度が安定するのに、Mは十分に小さい。
【0042】−行列#RXXfqr=Xfqr(t)・Xfqr
+(t)を計算する。Xfqr(t)は、N個の成分を有す
るベクトルである。m番目の成分は、1からNまで変化
するmに対して、搬送波周波数fqrで、時刻tにおい
て、移動局から、アンテナのm番目の素子によって、受
信された信号を示す。tは、前記フレームの1組のサン
プルを示す。
【0043】−アンテナのN個の各素子上の干渉源およ
びバックグラウンドノイズの寄与に基づいて、または、
これらの素子によって受信された有効信号に基づいて、
行列#RVVfqrを評価する。 −自動訂正行列RXXfqrを得るために、K個の行列#RXX
fqrの平均を計算する。自動訂正行列RXXfqrは、E(X
fqr(t)・Xfqr+(t))の評価である。
【0044】−自動訂正行列RVVfqrを得るために、K
個の行列#RVVfqrの平均を計算する。自動訂正行列RVV
fqrは、E(Vfqr(t)・Vfqr+(t))の評価であ
る。Vfqr(t)は、N個の成分を有するベクトルであ
る。m番目の成分は、1からNまで変化するmに対し
て、搬送波周波数fqrで、アンテナのm番目の素子上の
干渉源およびバックグラウンドノイズの寄与、または、
この素子によって受信された有効信号のいずれかを示
す。
【0045】上記2つの特定の実施形態において、個々
のフレーム数MおよびKは、特に、移動局の速度に依存
している。該速度が大きければ大きいほど、利用可能な
フレーム数は小さくなる。反対に、いわゆる適度な速度
(例えば、自転車や走っている歩行者)の移動局に対し
ては、多くのフレームについて計算を実行することが可
能である。
【0046】上記第1の実施形態では、1つの有効移動
局を含むP個の移動局が存在する場合(上記有効移動局
で通信が確立されるべきであり、他の(P−1)個の移
動局は干渉源を構成する)、行列#RVVf1は、アンテナ
の様々な素子上の干渉源およびバックグラウンドノイズ
の寄与に基づいて、または、様々な素子によって受信さ
れた有効信号に基づいて、確定される。
【0047】行列#RVVf1が干渉源およびバックグラウ
ンドノイズの寄与に基づいて確定される場合、行列#RV
Vf1を評価するための1つの可能性は、以下の通りであ
る。 −k番目の移動局をアンテナのm番目の素子に接続する
伝搬チャネルのインパルス応答{gk,m,1,……,gk,
m,L}(Lは整数である)が、1からPまで変化するk
と1からNまで変化するmとに対して、決定される。
【0048】−N行N列を有する空間訂正行列
【数13】 が形成される。j番目の移動局は、有効移動局である。
Gk,iは列ベクトル[gk,1,i,……,gk,N,i]Tであ
る。(・)Tは転置行列を示す。 −信号の所定数のフレームについて、これらの空間訂正
行列の平均が得られる。
【0049】−1からNまで変化するmに対して、m番
目の素子上のバックグラウンドノイズの分散σI,m2が、
評価される。 −空間訂正行列の平均行列が、正方行列に加算される。
上記正方行列において、1からnまで変化するmに対し
て、第m行第m列目に配置された項は、分散σI,m2であ
る。得られた和行列は、行列#RVVf1を構成する。最後
のステップについて、分散σI,m2は、いかなる他の適切
な定数によって置き換えてもよい。
【0050】さらに、アンテナの様々な素子上の干渉源
およびバックグラウンドノイズの寄与に基づいて、行列
#RVVf1が確定される場合、行列#RVVf1を評価するため
の他の可能性は、以下の通りである。
【0051】−Lref個のサンプルの学習シーケンスを
用いて、1からNまで変化するmに対して、移動局をア
ンテナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパ
ルス応答は、最小二乗近似の項で評価される。この評価
の剰余は、m番目の素子上の干渉源およびバックグラウ
ンドノイズの寄与の評価を構成する列ベクトルである。 −行としてN個のベクトルbmTを有する行列Bが形成さ
れる。 −式(1/LB)・B・B+が計算される。LBは、行列
Bの列の数を示す。得られた行列は、行列#RVVf1を構
成する。
【0052】アンテナの様々な素子によって受信された
有効信号に基づいて行列#RVVf1が確定される場合、#R
VVf1を評価するための1つの可能性は、以下の通りであ
る。 −移動局をアンテナのm番目の素子に接続する伝搬チャ
ネルのインパルス応答{gm,1,……,gm,L}(Lは整
数である)が、1からNまで変化するmに対して、決定
される。
【0053】−N行N列を有する空間訂正行列
【数14】 が形成される。Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,
i]Tである。 −信号の所定数のフレームについて、これらの空間訂正
行列の平均が得られる。得られた行列は、行列#RVVf1
を構成する。
【0054】さらに、アンテナの様々な素子によって受
信された有効信号に基づいて、行列#RVVf1が確定され
る場合、行列#RVVf1を評価するための他の可能性は、
以下の通りである。 −Lref個のサンプルの学習シーケンスを用いて、1か
らNまで変化するmに対して、移動局をアンテナのm番
目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス応答{g
m,1,……,gm,L}(Lは整数である)が、最小二乗近
似の項で、評価される。
【0055】−N行N列を有する空間訂正行列
【数15】 が形成される。Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,
i]Tである。 −信号の所定数のフレームについて、これらの空間訂正
行列の平均が得られる。得られた行列は、行列#RVVf1
を構成する。
【0056】同様に、上記第2の実施形態において、有
効移動局を含むP個の移動局が存在する場合(上記有効
移動局で通信が確立されるべきであり、他の(P−1)
個の移動局は干渉源を構成する)、行列#RVVfqrは、ア
ンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウンド
ノイズの寄与に基づいて、または、様々な素子によって
受信された有効信号に基づいて、確定される。
【0057】行列#RVVfqrが干渉源およびバックグラウ
ンドノイズの寄与に基づいて確定される場合、行列#RV
Vfqrを評価するための1つの可能性は、以下の通りであ
る。 −k番目の移動局をアンテナのm番目の素子に接続する
伝搬チャネルのインパルス応答{gk,m,1,……,gk,
m,L}(Lは整数である)が、1からPまで変化するk
と1からNまで変化するmとに対して、決定される。
【0058】−N行N列を有する空間訂正行列
【数16】 が形成される。j番目の移動局は、有効移動局である。
Gk,iは列ベクトル[gk,1,i,……,gk,N,i]Tであ
る。(・)Tは転置行列を示す。
【0059】−信号の所定数のフレームについて、これ
らの空間訂正行列の平均が得られる。 −1からNまで変化するmに対して、m番目の素子上の
バックグラウンドノイズの分散σI,m2が、評価される。 −空間訂正行列の平均行列が、正方行列に加算される。
上記正方行列において、1からNまで変化するmに対し
て、第m行第m列目に配置された項は、分散σI,m2であ
る。得られた和行列は、行列#RVVfqrを構成する。最後
のステップについて、分散σI,m2は、いかなる他の適切
な定数によって置き換えてもよい。
【0060】さらに、アンテナの様々な素子上の干渉源
およびバックグラウンドノイズの寄与に基づいて、行列
#RVVfqrが確定される場合、行列#RVVfqrを評価するた
めの他の可能性は、以下の通りである。
【0061】−Lref個のサンプルの学習シーケンスを
用いて、1からNまで変化するmに対して、移動局をア
ンテナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパ
ルス応答は、最小二乗近似の項で評価される。この評価
の剰余bmは、m番目の素子上の干渉源およびバックグ
ラウンドノイズの寄与の評価を構成する列ベクトルであ
る。 −行としてN個のベクトルbmTを有する行列Bが形成さ
れる。 −式(1/LB)・B・B+が計算される。LBは、行列
Bの列の数を示す。得られた行列は、行列#RVVfqrを構
成する。
【0062】アンテナの様々な素子によって受信された
有効信号に基づいて行列#RVVfqrが確定される場合、#
RVVfqrを評価するための1つの可能性は、以下の通り
である。 −移動局をアンテナのm番目の素子に接続する伝搬チャ
ネルのインパルス応答{gm,1,……,gm,L}(Lは整
数である)が、1からNまで変化するmに対して、決定
される。
【0063】−N行N列を有する空間訂正行列
【数17】 が形成される。Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,
i]Tである。 −信号の所定数のフレームについて、これらの空間訂正
行列の平均が得られる。得られた行列は、行列#RVVfqr
を構成する。
【0064】さらに、アンテナの様々な素子によって受
信された有効信号に基づいて、行列#RVVfqrが確定され
る場合、行列#RVVfqrを評価するための他の可能性は、
以下の通りである。 −Lref個のサンプルの学習シーケンスを用いて、1か
らNまで変化するmに対して、移動局をアンテナのm番
目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス応答{g
m,1,……,gm,L}(Lは整数である)が、最小二乗近
似の項で評価される。
【0065】−N行N列を有する空間訂正行列
【数18】 が形成される。Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,
i]Tである。 −信号の所定数のフレームについて、これらの空間訂正
行列の平均が得られる。得られた行列は、行列#RVVfqr
を構成する。
【0066】図1に示されるように、本発明による方法
における次のステップでは、統計データおよび周波数転
置演算子または先に得られた演算子に基づいて、およ
び、有効信号を増加し、かつ、干渉源を減少するための
基準に基づいて、有効移動局に対して、空間加重の最適
の組を計算する。次に、各素子によって送信されるべき
デジタル信号への寄与は、最適組の空間加重に基づいて
得られた重み付けによって、個別に加重される。最後
に、そのようにして重みつけられたデジタル信号が送信
される。
【0067】上記第1の特定の実施形態において、丁度
説明された3つのステップ(即ち、空間加重の最適組を
計算すること、送信されるべき信号を重みつけするこ
と、および、重みつけられた信号を送信すること)は、
以下のように実行される。 −行列RXXf1,RVVf1およびベクトルwf1が、有効信号
を増加し、かつ、干渉源を減少するための適切な基準を
満足するように、空間加重ベクトルwf1が計算される。
【0068】−ベクトルwf2=Tf1,f2-1・wf1の形式
で空間加重の最適組を得るために、周波数転置演算子の
反転(Tf1,f2-1)が、加重ベクトルwf1に適用され
る。1からNまで変化するmに対して、アンテナのm番
目の素子によって移動局へ送信されるべき信号は、共役
転置最適加重ベクトルwf2+のm番目の成分が乗算され
る。
【0069】この実施形態において、アンテナの様々な
素子上の干渉源およびバックグラウンドノイズの寄与に
基づいて、自動訂正行列RVVf1が確定される場合、基準
は、比率(wf1+・RVVf1・wf1)/(wf1+・RXXf1
wf1)を最小化する加重ベクトルwf1を選択することを
含む。また、アンテナの様々な素子によって受信された
有効信号に基づいて、自動訂正行列RVVf1が確定される
場合、基準は、比率(wf1+・RVVf1・wf1)/(wf1+
・RXXf1・wf1)を最大化する加重ベクトルwf1を選択
することを含む。
【0070】変形として、第1の実施形態において、同
様の3つのステップが以下のように実行される。 −行列RXXf2=Tf1,f2・RXXf1・Tf1,f2+を得るため
に、周波数転置演算子Tf1,f2が、行列RXXf1に適用さ
れる。 −行列RVVf2=Tf1,f2・RVVf1・Tf1,f2+を得るため
に、周波数転置演算子Tf1,f2が、行列RVVf1に適用さ
れる。
【0071】−行列RXXf2,RVVf2およびベクトルwf2
が、有効信号を増加し、かつ、干渉源を減少するための
適切な基準を満足するように、空間加重の最適組が、ベ
クトルwf2の形式で計算される。 −1からNまで変化するmに対して、アンテナのm番目
の素子によって移動局へ送信されるべき信号は、共役転
置最適加重ベクトルwf2+のm番目の成分が乗算され
る。
【0072】この変形において、アンテナの様々な素子
上の干渉源およびバックグラウンドノイズの寄与に基づ
いて、自動訂正行列RVVf1が確定される場合、基準は、
比率(wf2+・RVVf2・wf2)/(wf2+・RXXf2・wf
2)を最小化する最適加重ベクトルwf2を選択すること
を含む。また、アンテナの様々な素子によって受信され
る有効信号に基づいて、自動訂正行列RVVf1が確定され
る場合、基準は、比率(wf2+・RVVf2・wf2)/(wf
2+・RXXf2・wf2)を最大化する最適加重ベクトルwf2
を選択することを含む。
【0073】上記第2の特定の実施形態において、同様
の3つのステップが以下のように実行される。 −受信搬送波周波数fqorに対して、行列RXXfqor,RV
Vfqorおよびベクトルwfqorが、有効信号を増加し、か
つ、干渉源を減少するための適切な基準を満足するよう
に、空間加重ベクトルwfqorが、計算される。
【0074】−各送信搬送波周波数fqeに対して、ベク
トルwfqe=Tfqor,fqe-1・wfqoeの形式で空間加重の
最適組を得るために、周波数転置演算子の反転(Tfqo
r,fqe-1)が、加重ベクトルwfqorに適用される。 −1からNまで変化するmに対して、送信搬送波周波数
fqeでアンテナのm番目の素子によって移動局へ送信さ
れるべき信号は、共役転置最適加重ベクトルwfqe+のm
番目の成分が乗算される。
【0075】この変形では、アンテナの様々な素子上の
干渉源およびバックグラウンドノイズの寄与に基づい
て、自動訂正行列RVVfqrが確定される場合、基準は、
比率(wfqor+・RVVfqor・wfqor)/(wfqor+・RXX
fqor・wfqor)を最小化する加重ベクトルwfqorを選択
することを含む。また、アンテナの様々な素子によって
受信される有効信号に基づいて、自動訂正行列RVVfqr
が確定される場合、基準は、比率(wfqor+・RVVfqor
・wfqor)/(wfqor+・RXXfqor・wfqor)を最大化
する最適加重ベクトルwfqorを選択することを含む。
【0076】変形として、第2の実施形態において、同
様の3つのステップが以下のように実行される。 −K個の行列#RXXfqor=Tfqr,fqor・#RXXfqr・Tfq
r,fqor+を得るために、K個の対応周波数転置演算子Tf
qr,fqorが、K個の行列#RXXfqrに個々に適用される。
【0077】−K個の行列#RVVfqor=Tfqr,fqor・#R
VVfqr・Tfqr,fqor+を得るために、K個の周波数転置演
算子Tfqr,fqorが、K個の行列#RVVfqrに個々に適用さ
れる。 −K個の行列#RXXfqorの平均RXXfqor、および、K個
の行列#RVVfqorの平均RVVfqorが計算される。
【0078】−各送信搬送波周波数fqeに対して、行列
#RXXfqe=Tfqor,fqe・RXXfqor・Tfqor,fqe+を得る
ために、周波数転置演算子Tfqor,fqeが、平均行列RXX
fqorに適用される。 −各送信搬送波周波数fqeに対して、行列#RVVfqe=T
fqor,fqe・RVVfqor・Tfqor,fqe+を得るために、周波
数転置演算子Tfqor,fqeが、平均行列RVVfqorに適用さ
れる。
【0079】−各送信搬送波周波数fqeに対して、行列
RXXfqe,RVVfqeおよびベクトルwfqeが、有効信号を
増加し、かつ、干渉源を減少するための適切な基準を満
足するように、空間加重の最適組が、ベクトルwfqeの
形式で計算される。 −1からNまで変化するmに対して、送信搬送波周波数
fqeでアンテナのm番目の素子によって移動局へ送信さ
れるべき信号は、共役転置最適加重ベクトルwfqe+のm
番目の成分が乗算される。
【0080】この変形では、アンテナの様々な素子上の
干渉源およびバックグラウンドノイズの寄与に基づい
て、自動訂正行列RVVfqrが確定される場合、基準は、
比率(wfqe+・RVVfqe・wfqe)/(wfqe+・RXXfqe
・wfqe)を最小化する最適加重ベクトルwfqeを選択す
ることを含む。また、アンテナの様々な素子によって受
信される有効信号に基づいて、自動訂正行列RVVfqr
確定される場合、基準は、比率(wfqe+・RVVfqe・wf
qe)/(wfqe+・RXXfqe・wfqe)を最大化する最適加
重ベクトルwfqeを選択することを含む。
【0081】さらに、他の実施形態において、周波数転
置演算子(本方法のステップc)は、暗黙の了解であ
る。そして、アプローチは以下の通りである。受信周波
数において最適である1組の重み付けWfqrが決定され
る。そして、最小二乗の項において、fqeにおけるアン
テナダイアグラムW*fqeSλe(α)を、受信周波数fq
rにおけるアンテナダイアグラムW*fqrSλ(α)に調
整することによって、送信周波数における重み付けの組
が計算される。故に、得られた重み付けは、T*fqefqr
Wfqrに等しい。Tfqefqrは、fqeからfqrまでの周波
数転置行列である。
【0082】実施手段、作用、および、効果の観点から
みて、このタイプの変形例は、以上の詳細で定義される
ものに完全に等しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による送信方法の一例を
示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30 (72)発明者 フィリップ・フォルステ フランス・93600・オルネ・ス・ボワ・リ ュ・アリックス・102 (72)発明者 スィルヴィ・メラルギュ フランス・75013・パリ・アヴェニュ・ デ・ゴベラン・57

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の移動局への多素子アンテナを備え
    た基地局によって、干渉源とバックグラウンドノイズと
    が存在する中、少なくとも1つの受信搬送波周波数と少
    なくとも1つの送信搬送波周波数とを用いて、連続した
    フレームのサンプルからなるデジタル信号を送信する方
    法において、 −通信前に、 (a)各受信搬送波周波数に対して、受信照応表が生成
    され、受信照応表は、受信方向の関数として、前記受信
    搬送波周波数における様々な受信素子の寄与における変
    化量を示し、 (b)各送信搬送波周波数に対して、送信照応表が生成
    され、送信照応表は、送信方向の関数として、前記送信
    搬送波周波数における様々な送信素子の寄与における変
    化量を示し、 (c)少なくとも1つの周波数転置演算子が計算され、
    周波数転置演算子は、1つの前記受信照応表を、1つの
    前記送信または受信照応表に近似的に変換し、−そし
    て、通信中に、 (d)様々な素子によって受信され、移動局および干渉
    源から生じる信号の複数のフレームの複数のサンプルに
    基づいて、統計データが計算され、 (e)前記移動局に対して、前記統計データと、1つま
    たは複数の前記周波数転置演算子と、有効信号を増加
    し、かつ、干渉源を減少するための基準とに基づいて、
    空間加重の最適組が計算され、 (f)各素子によって送信されるべき前記デジタル信号
    への寄与が、それぞれ、前記最適組の空間加重に基づい
    て得られた重み付けによって加重され、 (g)このようにして加重された前記デジタル信号が送
    信されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記各受信照応表を生成するために、 (a1)前記搬送波周波数に等しい周波数の平面波であ
    り、かつ、前記方向ベクトルに固有の所定角度によって
    定義された方向から生じる平面波を受信した場合、行列
    が形成され、各列は方向ベクトルであり、m番目の成分
    はm番目の素子によって受信された信号を示し、mは1
    からNまで変化し、Nは素子数であることを特徴とする
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、 前記各送信照応表を生成するために、 (b1)前記方向ベクトルに固有の所定角度によって定
    義された方向で、前記搬送波周波数に等しい周波数の平
    面波を送信する場合、行列が形成され、各列は方向ベク
    トルであり、m番目の成分はm番目の素子によって送信
    された信号を示し、mは1からNまで変化し、Nは素子
    数であることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法において、 (c1)前記演算子は、最小二乗近似型の近似転置を実
    行することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法において、 (d1)前記統計データは、少なくとも2の次数で計算
    されることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法において、 単一の受信搬送波周波数f1と単一の送信搬送波周波数
    f2とを使用し、 (c1)単一の周波数転置行列演算子Tf1,f2が計算さ
    れ、周波数転置行列演算子Tf1,f2は、周波数f1に関連
    する受信照応表C1を、周波数f2に関連する送信照応表
    C2に変換し、 (d1)アンテナによって受信され、必然的に連続して
    いないM個のフレームの組からなる各フレームに対し
    て、移動局から生じる複数経路におけるアンテナの様々
    な素子上の到達角度が安定するのに、Mは十分に小さ
    く、 −行列#RXXf1=Xf1(t)・Xf1+(t)が計算され、 Xf1(t)は、N個の成分を有するベクトルであり、m
    番目の成分は、1からNまで変化するmに対して、搬送
    波周波数f1で、時刻tにおいて、移動局から、アンテ
    ナのm番目の素子によって、受信された信号を示し、 (・)Tは、共役転置行列を示し、 tは、前記フレームの1組のサンプルを示し、 −アンテナのN個の各素子上の干渉源およびバックグラ
    ウンドノイズの寄与に基づいて、または、これらの素子
    によって受信された有効信号に基づいて、行列#RVVf1
    が評価され、 −自動訂正行列RXXf1を得るために、前記M個の行列#
    RXXf1の平均が計算され、自動訂正行列RXXf1は、E
    (Xf1(t)・Xf1 +(t))の評価であり、Eは数学
    的期待値を示し、 −自動訂正行列RVVf1を得るために、前記M個の行列#
    RVVf1の平均が計算され、自動訂正行列RVVf1は、E
    (Vf1(t)・Vf1+(t))の評価であり、Vf1
    (t)は、N個の成分を有するベクトルであり、m番目
    の成分は、1からNまで変化するmに対して、搬送波周
    波数f1で、アンテナのm番目の素子上の干渉源および
    バックグラウンドノイズの寄与、または、この素子によ
    って受信された有効信号のいずれかを示すことを特徴と
    する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、 (e1)行列RXXf1,RVVf1およびベクトルwf1が、有
    効信号を増加し、かつ、干渉源を減少するための適切な
    基準を満足するように、空間加重ベクトルwf1が計算さ
    れ、 (e2)ベクトルwf2=Tf1,f2-1・wf1の形式で空間
    加重の前記最適組を得るために、Tf1,f2-1で示される
    周波数転置演算子の反転が、加重ベクトルwf1に適用さ
    れ、 (f1)1からNまで変化するmに対して、アンテナの
    m番目の素子によって移動局へ送信されるべき信号は、
    共役転置最適加重ベクトルwf2+のm番目の成分が乗算
    されることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、自動訂正行列RVVf1が確定
    され、 (e11)前記基準は、比率(wf1+・RVVf1・wf1)
    /(wf1+・RXXf1・wf1)を最小化する加重ベクトル
    wf1を選択することを含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて、自動訂正行列RVVf1が確定され、 (e11)前記基準は、比率(wf1+・RVVf1・wf1)
    /(wf1+・RXXf1・wf1)を最大化する加重ベクトル
    wf1を選択することを含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の方法において、 (e1)行列RXXf2=Tf1,f2・RXXf1・Tf1,f2+を得
    るために、周波数転置演算子Tf1,f2が、行列RXXf1
    適用され、 (e2)行列RVVf2=Tf1,f2・RVVf1・Tf1,f2+を得
    るために、周波数転置演算子Tf1,f2が、行列RVVf1
    適用され、 (e3)行列RXXf2,RVVf2およびベクトルwf2が、有
    効信号を増加し、かつ、干渉源を減少するための適切な
    基準を満足するように、空間加重の前記最適組が、ベク
    トルwf2の形式で計算され、 (f1)1からNまで変化するmに対して、アンテナの
    m番目の素子によって移動局へ送信されるべき信号は、
    共役転置最適加重ベクトルwf2+のm番目の成分が乗算
    されることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、自動訂正行列RVVf1が確定
    され、 (e33)前記基準は、比率(wf2+・RVVf2・wf2)
    /(wf2+・RXXf2・wf2)を最小化する最適加重ベク
    トルwf2を選択することを含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて、自動訂正行列RVVf1が確定され、 (e33)前記基準は、比率(wf2+・RVVf2・wf2)
    /(wf2+・RXXf2・wf2)を最大化する最適加重ベク
    トルwf2を選択することを含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の方法において、 有効移動局を含むP個の移動局が存在する中、通信は有
    効移動局で確立されるべきであり、他の(P−1)個の
    移動局は干渉源を構成し、行列#RVVf1は、アンテナの
    様々な素子上の干渉源およびバックグラウンドノイズの
    寄与に基づいて確定され、行列#RVVf1を評価するため
    に、 (d11)k番目の移動局をアンテナのm番目の素子に
    接続する伝搬チャネルのインパルス応答{gk,m,1,…
    …,gk,m,L}(Lは整数である)が、1からPまで変
    化するkと1からNまで変化するmとに対して、決定さ
    れ、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数1】 が形成され、 j番目の移動局は、有効移動局であり、 Gk,iは列ベクトル[gk,1,i,……,gk,N,i]Tであ
    り、 (・)Tは転置行列を示し、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、 (d14)1からNまで変化するmに対して、m番目の
    素子上のバックグラウンドノイズの分散σI,m2が評価さ
    れ、 (d15)ステップ(d13)で得られた平均行列が、
    正方行列に加算され、上記正方行列において、1からN
    まで変化するmに対して、第m行第m列目に配置された
    項は、分散σI,m2であり、得られた和行列は、行列#RV
    Vf1を構成することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項6記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、行列#RVVf1が確定され、
    行列#RVVf1を評価するために、 (d11)Lref個のサンプルの学習シーケンスを用い
    て、1からNまで変化するmに対して、移動局をアンテ
    ナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス
    応答が、最小二乗近似の項で評価され、この評価の剰余
    bmは、m番目の素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与の評価を構成する列ベクトルであり、 (d12)行としてN個のベクトルbmTを有する行列B
    が形成され、 (d13)式(1/LB)・B・B+が計算され、LBは
    行列Bの列の数を示し、得られた行列は行列#RVVf1
    構成することを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項6記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて行列#RVVf1が確定され、#RVVf1を評価するため
    に、 (d11)移動局をアンテナのm番目の素子に接続する
    伝搬チャネルのインパルス応答{gm,1,……,gm,L}
    (Lは整数である)が、1からNまで変化するmに対し
    て、決定され、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数2】 が形成され、 Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,i]Tであり、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、得られた行列は、行列#
    RVVf1を構成することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項6記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて、行列#RVVf1が確定され、行列#RVVf1を評価す
    るために、 (d11)Lref個のサンプルの学習シーケンスを用い
    て、1からNまで変化するmに対して、移動局をアンテ
    ナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス
    応答{gm,1,……,gm,L}(Lは整数である)が、最
    小二乗近似の項で評価され、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数3】 が形成され、 Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,i]Tであり、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、得られた行列は、行列#
    RVVf1を構成することを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の方法において、 複数の受信搬送波周波数fqrと複数の送信搬送波周波数
    fqeとを使用して、前記デジタル信号の各フレームは、
    異なる搬送波周波数を用いて送信され、周期受信の影響
    下にあり、 (a1)さらに、任意に選択された受信搬送波周波数f
    qorに対して、受信照応表Cqorが生成され、前記受信搬
    送波周波数fqorにおいて、受信方向の関数として、様
    々な受信素子の寄与における変化量を示し、 (c1)前記各受信搬送波周波数fqrに対して、周波数
    転置行列演算子Tfqr,fqorが計算され、周波数転置行列
    演算子Tfqr,fqorは、周波数fqrに関連する受信照応表
    Cqrを、周波数fqorに関連する受信照応表Cqorに変換
    し、 (c2)前記各送信搬送波周波数fqeに対して、周波数
    転置行列演算子Tfqor,fqeが計算され、周波数転置行列
    演算子Tfqor,fqeは、前記周波数fqorに関連する照応
    表Cqorを、周波数fqeに関連する照応表Cqeに変換
    し、 (d1)アンテナによって受信され、必然的に連続でな
    いK個のフレームの組の各フレームに対して、移動局か
    ら生じる複数経路におけるアンテナの様々な素子上の到
    達角度が安定するのに、Kは十分に小さく、 −行列#RXXfqr=Xfqr(t)・Xfqr+(t)が計算さ
    れ、 Xfqr(t)は、N個の成分を有するベクトルであり、
    m番目の成分は、1からNまで変化するmに対して、搬
    送波周波数fqrで、時刻tにおいて、移動局から、アン
    テナのm番目の素子によって、受信された信号を示し、 tは、前記フレームの1組のサンプルを示し、 −アンテナのN個の各素子上の干渉源およびバックグラ
    ウンドノイズの寄与に基づいて、または、これらの素子
    によって受信された有効信号に基づいて、行列#RVVfqr
    が評価され、 −自動訂正行列RXXfqrを得るために、前記K個の行列#
    RXXfqrの平均が計算され、自動訂正行列RXXfqrは、E
    (Xfqr(t)・Xfqr+(t))の評価であり、 −自
    動訂正行列RVVfqrを得るために、前記K個の行列#RVV
    fqrの平均が計算され、自動訂正行列RVVfqrは、E(V
    fqr(t)・Vfqr+(t))の評価であり、Vfqr(t)
    は、N個の成分を有するベクトルであり、m番目の成分
    は、1からNまで変化するmに対して、搬送波周波数f
    qrで、アンテナのm番目の素子上の干渉源およびバック
    グラウンドノイズの寄与、または、この素子によって受
    信された有効信号のいずれかを示すことを特徴とする方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、 (e1)前記受信搬送波周波数fqorに対して、行列RX
    Xfqor,RVVfqorおよびベクトルwfqorが、有効信号を
    増加し、かつ、干渉源を減少するための適切な基準を満
    足するように、空間加重ベクトルwfqorが計算され、 (e2)各送信搬送波周波数fqeに対して、ベクトルw
    fqe=Tfqor,fqe-1・wfqorの形式で空間加重の前記最
    適組を得るために、Tfqor,fqe-1で示される周波数転置
    演算子の反転が、加重ベクトルwfqorに適用され、 (f1)1からNまで変化するmに対して、送信搬送波
    周波数fqeでアンテナのm番目の素子によって移動局へ
    送信されるべき信号は、共役転置最適加重ベクトルwfq
    e+のm番目の成分が乗算されることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、自動訂正行列RVVfqrが確
    定され、 (e11)前記基準は、比率(wfqor+・RVVfqor・wf
    qor)/(wfqor+・RXXfqor・wfqor)を最小化する最
    適加重ベクトルwfqorを選択することを含むことを特徴
    とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて、自動訂正行列RVVfqrが確定され、 (e11)前記基準は、比率(wfqor+・RVVfqor・wf
    qor)/(wfqor+・RXXfqor・wfqor)を最小化する最
    適加重ベクトルwfqorを選択することを含むことを特徴
    とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の方法において、 (e1)K個の行列#RXXfqor=Tfqr,fqor・#RXXfqr
    ・Tfqr,fqor+を得るために、K個の対応周波数転置演
    算子Tfqr,fqorが、前記K個の行列#RXXfqrに個々に適
    用され、 (e2)K個の行列#RVVfqor=Tfqr,fqor・#RVVfqr
    ・Tfqr,fqor+を得るために、前記K個の周波数転置演
    算子Tfqr,fqorが、前記K個の行列#RVVfqrに個々に適
    用され、 (e3)前記K個の行列#RXXfqorの平均RXXfqor、お
    よび、前記K個の行列#RVVfqorの平均RVVfqorが計算
    され、 (e4)各送信搬送波周波数fqeに対して、行列#RXX
    fqe=Tfqor,fqe・RXXfqor・Tfqor,fqe+を得るため
    に、周波数転置演算子Tfqor,fqeが、平均行列RXXfqor
    に適用され、 (e5)各送信搬送波周波数fqeに対して、行列#RVV
    fqe=Tfqor,fqe・RVVfqor・Tfqor,fqe+を得るため
    に、周波数転置演算子Tfqor,fqeが、平均行列RVVfqor
    に適用され、 (e6)各送信搬送波周波数fqeに対して、行列RXX
    fqe,RVVfqeおよびベクトルwfqeが、有効信号を増加
    し、かつ、干渉源を減少するための適切な基準を満足す
    るように、空間加重の前記最適組が、ベクトルwfqeの
    形式で計算され、 (f1)1からNまで変化するmに対して、送信搬送波
    周波数fqeでアンテナのm番目の素子によって移動局へ
    送信されるべき信号は、共役転置最適加重ベクトルwfq
    e+のm番目の成分が乗算されることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、自動訂正行列RVVfqrが確
    定され、 (e61)前記基準は、比率(wfqe+・RVVfqe・wfq
    e)/(wfqe+・RXXfq e・wfqe)を最小化する最適加
    重ベクトルwfqeを選択することを含むことを特徴とす
    る方法。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の方法において、アン
    テナの様々な素子によって受信された有効信号に基づい
    て、自動訂正行列RVVfqrが確定され、 (e61)前記基準は、比率(wfqe+・RVVfqe・wfq
    e)/(wfqe+・RXXfq e・wfqe)を最大化する最適加
    重ベクトルwfqeを選択することを含むことを特徴とす
    る方法。
  24. 【請求項24】 請求項17記載の方法において、 有効移動局を含むP個の移動局が存在する中、通信は有
    効移動局で確立されるべきであり、他の(P−1)個の
    移動局は干渉源を構成し、行列#RVVfqrは、アンテナの
    様々な素子上の干渉源およびバックグラウンドノイズの
    寄与に基づいて確定され、行列#RVVfqrを評価するため
    に、 (d11)k番目の移動局をアンテナのm番目の素子に
    接続する伝搬チャネルのインパルス応答{gk,m,1,…
    …,gk,m,L}(Lは整数である)が、1からPまで変
    化するkと1からNまで変化するmとに対して、決定さ
    れ、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数4】 が形成され、 j番目の移動局は、有効移動局であり、 Gk,iは列ベクトル[gk,1,i,……,gk,N,i]Tであ
    り、 (・)Tは転置行列を示し、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、 (d14)1からNまで変化するmに対して、m番目の
    素子上のバックグラウンドノイズの分散σI,m2が評価さ
    れ、 (d15)ステップ(d13)で得られた平均行列が、
    正方行列に加算され、正方行列において、1からnまで
    変化するmに対して、第m行第m列目に配置された項
    は、分散σI,m2であり、得られた和行列は、行列#RVV
    fqrを構成することを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項17記載の方法において、 アンテナの様々な素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与に基づいて、行列#RVVfqrが確定され、
    行列#RVVfqrを評価するために、 (d11)Lref個のサンプルの学習シーケンスを用い
    て、1からNまで変化するmに対して、移動局をアンテ
    ナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス
    応答が、最小二乗近似の項で評価され、この評価の剰余
    bmは、m番目の素子上の干渉源およびバックグラウン
    ドノイズの寄与の評価を構成する列ベクトルであり、 (d12)行としてN個のベクトルbmTを有する行列B
    が形成され、 (d13)式(1/LB)・B・B+が計算され、LB
    は、行列Bの列の数を示し、得られた行列は、行列#RV
    Vfqrを構成することを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】 請求項17記載の方法において、 行列#RVVfqrがアンテナの様々な素子によって受信され
    た有効信号に基づいて確立され、行列#RVVfqrを評価す
    るために、 (d11)移動局をアンテナのm番目の素子に接続する
    伝搬チャネルのインパルス応答{gm,1,……,gm,L}
    (Lは整数である)が、1からNまで変化するmに対し
    て、決定され、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数5】 が形成され、 Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,i]Tであり、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、得られた行列は、行列#
    RVVfqrを構成することを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項17記載の方法において、 アンテナの様々な素子によって受信された有効信号に基
    づいて、行列#RVVfqrが確定され、行列#RVVfqrを評価
    するために、 (d11)Lref個のサンプルの学習シーケンスを用い
    て、1からNまで変化するmに対して、移動局をアンテ
    ナのm番目の素子に接続する伝搬チャネルのインパルス
    応答{gm,1,……,gm,L}(Lは整数である)が、最
    小二乗近似の項で評価され、 (d12)N行N列を有する空間訂正行列 【数6】 が形成され、 Giは列ベクトル[g1,i,……,gN,i]Tであり、 (d13)信号の所定数のフレームについて、これらの
    空間訂正行列の平均が得られ、得られた行列は、行列#
    RVVfqrを構成することを特徴とする方法。
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