JP4481336B2 - チャネル情報予測システム及びチャネル情報予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチアンテナ伝送システムにおいて、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算するチャネル情報予測システム及びチャネル情報予測方法に関する。
近年、無線周波数の利用効率を向上するため、送信機及び受信機が複数のアンテナを用いて無線信号を送受信するマルチアンテナ伝送システムが実現されている。マルチアンテナ伝送システムでは、一般的にMuli-Input Multi-Output(MIMO)技術が導入されている。
このようなマルチアンテナ伝送システムでは、時分割多重(TDD)における伝搬路の可逆性、或いは周波数分割多重(FDD)でもフィードバックチャネルを利用すれば、MIMO環境における受信機側での伝送路特性を示すチャネル情報(以下、MIMO CSIと適宜省略する)を送信機側において推定できる。そこで、過去及び現在のMIMO CSIを用いて、未来、つまり、次の無線信号の送信時におけるMIMO CSIを予測する方法が知られている(非特許文献1及び非特許文献2参照)。
また、チャネル情報の予測では、最小平均二乗誤差(MMSE)規範に従って計算された予測フィルタ係数を用いて、受信した無線信号の干渉成分を抑圧する方法が用いられる。
T. Eyceoz, S. Hu, and A. Duel-Hallen, "Performance Analysis of Long Range Prediction for Fast Fading Channels," Proc. of 33rd Annual Conf. on Inform. Sciences and Systems CISS'99, Vol. II, pp. 656 - 661、1999年3月 T. Svantesson, A. L. Swindlehurst,"A Performance Bound for Prediction of MIMO Channels", IEEE Trans. Signal Process., vol.54, no.2, pp.520-529、2006年2月
しかしながら、上述した従来のMIMO CSIの予測方法には、次のような問題があった。すなわち、受信した無線信号に干渉成分、具体的には多くの素波(伝搬路上に存在する反射波)が含まれると、MIMO CSIの予測性能が十分に改善しない問題がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算してチャネル情報を予測するマルチアンテナ伝送システムにおいて用いられ、当該チャネル情報の予測性能がさらに改善されたチャネル情報予測システム及びチャネル情報予測方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、無線信号の送信側(送信機100)または受信側(受信機200)の少なくとも何れか一方において複数のアンテナ(送信アンテナ#1〜#T又は受信アンテナ#1〜#R)が用いられるマルチアンテナ伝送システム(マルチアンテナ伝送システム1)において、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算するチャネル情報予測システム(チャネル情報予測システム10)であって、前記送信側における何れかの送信アンテナと、前記受信側における何れかの受信アンテナとの間における伝搬路特性を示すチャネル情報によって区別される複数のアンテナ間要素のうち、前記無線信号に含まれる素波の数が所定数よりも少ない前記アンテナ間要素である低素波要素を用いて前記予測フィルタ係数を計算するフィルタ係数計算部(予測フィルタ係数計算部95)と、前記フィルタ係数計算部によって計算された第1の前記予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第1の予測を実行し、かつ、前記低素波要素に含まれている前記素波の成分を抑圧する第1の予測を実行するチャネル情報予測部(線形予測部96)とを備え、前記フィルタ係数計算部は、前記チャネル情報予測部で前記素波の成分が抑圧された低素波成分を用いて第2の前記予測フィルタ係数を計算し、前記チャネル情報予測部は、前記第2の予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第2の予測を実行することを要旨とする。
このようなチャネル情報予測システムは、低素波要素についての第1の予測フィルタ係数を用いた予測を行い、当該低素波要素に含まれている素波の成分を抑圧する。そして、低素波要素に含まれている素波の成分を抑圧後に、第2の予測フィルタ係数が計算され、第2の予測フィルタ係数を用いた予測が行われる。このため、素波の影響を抑圧し、チャネル情報の予測性能を改善することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記チャネル情報予測部は、前記第2の予測フィルタ係数を、前記第1の予測フィルタ係数として用いて、次の前記第1の予測を実行し、かつ前記素波の成分を抑圧することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、前記フィルタ係数計算部は、前記素波の数が最も少ない前記アンテナ間要素を前記低素波要素として用いることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れかの特徴に係り、前記チャネル情報予測部は、前記予測フィルタ係数に基づいて、前記低素波要素と異なる他の前記アンテナ間要素に含まれている前記素波の成分を抑圧し、前記素波の成分が抑圧された前記アンテナ間要素を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、無線信号の送信側または受信側の少なくとも何れか一方において複数のアンテナが用いられるマルチアンテナ伝送システムにおいて、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算するチャネル情報予測方法であって、前記送信側における何れかの送信アンテナと、前記受信側における何れかの受信アンテナとの間における伝搬路特性を示すチャネル情報によって区別される複数のアンテナ間要素のうち、前記無線信号に含まれる素波の数が所定数よりも少ない前記アンテナ間要素である低素波要素を用いて前記予測フィルタ係数を計算するステップと、前記計算された第1の前記予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第1の予測を実行し、かつ、前記低素波要素に含まれている前記素波の成分を抑圧するステップと、前記素波の成分が抑圧された低素波成分を用いて第2の前記予測フィルタ係数を計算するステップと、前記第2の予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第2の予測を実行するステップとを備えることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算してチャネル情報を予測するマルチアンテナ伝送システムにおいて用いられ、当該チャネル情報の予測性能がさらに改善されたチャネル情報予測システム及びチャネル情報予測方法を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。具体的には、(1)全体概略構成、(2)チャネルモデル、(3)ビームスペース線形予測処理の概要、(4)チャネル予測部の構成、(5)ビームスペース線形予測処理の詳細、(6)マルチアンテナ伝送システムの動作、(7)効果、(8)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係るマルチアンテナ伝送システム1の全体概略構成図である。図1に示すように、マルチアンテナ伝送システム1は、送信機100、受信機200及びチャネル情報予測システム10を含む。
図1の例では、チャネル情報予測システム10は、送信機100及び受信機200と個別に設けられているが、送信機100又は受信機200のいずれか一方、あるいは送信機100及び受信機200に分散してチャネル情報予測システム10を設けることができる。チャネル情報予測システム10は、送信機100と受信機200との間の伝送路特性を示すMIMO CSIと、変換行列とを用いて、未来におけるMIMO CSIの予測値(以下、MIMO CSI予測値と適宜省略する)を計算する。
送信機100は例えば無線基地局又は無線端末のいずれか一方に設けられ、受信機200は残る一方に設けられる。本実施形態では、受信機200は無線端末に設けられるものとする。以下では、受信機200の移動、あるいは送信機100−受信機200間に存在する散乱体の移動などにより、伝搬路4が変動している場合を想定する。
本実施形態では、送信機100及び受信機200のそれぞれに複数のアンテナが設けられる。具体的には、送信機100は、送信処理部2及び複数の送信アンテナ#1〜#Tを含む(T≧2)。送信アンテナ#1〜#Tによってアンテナアレイが構成される。送信処理部2は、チャネル情報予測システム10から得られるMIMO CSI予測値に基づき、送信データの制御、例えば、適応変調制御や、プリコーディングによる送信ビームフォーミングを実行する。
受信機200は、伝搬路4を介して、送信機100によって送信される無線信号を受信する。受信機200は、受信処理部6及び複数の受信アンテナ#1〜#Rを含む(R≧2)。受信アンテナ#1〜#Rによってアンテナアレイが構成される。受信処理部6は、受信アンテナ#1〜#Rが受信した無線信号(受信信号)を復調処理し、受信データを出力する。
チャネル情報予測システム10は、チャネル推定部8及びチャネル予測部9を含む。チャネル推定部8は、受信信号に基づき、現在のMIMO CSIを推定する。MIMO CSIは、送信機100における何れかの送信アンテナと、受信機200における何れかの受信アンテナとの間における伝送路特性によって区別される複数のアンテナ間要素からなる行列として表現される。
チャネル予測部9は、チャネル推定部8によって推定された現在のMIMO CSIおよび過去のMIMO CSIに基づき、ビームスペース線形予測処理によりMIMO CSI予測値を計算する。すなわち、送信機100における次回送信時のMIMO CSIが予測される。
チャネル予測部9は、変換行列を用いてMIMO CSIを変換して得られる変換MIMO CSIに対して予測を行い、変換MIMO CSIに対して得られた予測値を逆変換することで、MIMO CSIの予測値(MIMO CSI予測値)を得る。具体的には、MIMO CSIに変換行列が乗算された変換MIMO CSIの各要素において、自己回帰(AR)モデルに基づく線形予測(AR-LP)が実行される。
(2)チャネルモデル
引き続き図1を参照して、本実施形態に適用されるチャネルモデルについて説明する。
無線通信においては、送信機100から放射された電波(無線信号)は、様々な散乱体によって反射され、複数の伝搬路(マルチパス)を通って受信機200に到達する。各反射波は素波と呼ばれ、マルチパス伝搬路4は、素波の重ね合わせによって表現される。
近年主流となっているOFDMシステムでは、各サブキャリアは十分狭帯域であるため、本実施形態では各パスの遅延時間差は無視できるフラットフェージング環境を想定する。受信機200や散乱体が移動している場合、素波はそれぞれドップラーシフトを受ける。素波lのドップラー周波数は次式で与えられる。
Figure 0004481336
vは受信機200の移動速度、λは波長、θlは受信機200の進行方向と素波の到来角がなす角度である。したがって、時刻tにおけるマルチパス伝搬路4は、L個の素波によって次式のように表現することができる。
Figure 0004481336
αlは素波lの複素散乱係数である。次に、各素波に対して空間の次元を加えると、次式のMIMOマルチパス伝搬路表現へ拡張することができる。
Figure 0004481336
αr,l及びαt,lはそれぞれ素波lに対する受信/送信アレイ応答ベクトルであり、そのサイズは受信アンテナ数R、送信アンテナ数Tである。アンテナ素子間隔がdの等間隔リニアアレイアンテナを想定すると、素波lに対する送信アレイ応答ベクトルは、次式のように表される。
Figure 0004481336
φt,lは素波lの放射方向(以下、DoDと略記する)である。式(3)は、行列表現によって、次式のように表すことができる。
Figure 0004481336
Ar及びAtのサイズはそれぞれR×L及びT×Lであり、L個の素波に対する受信、送信アレイ応答集合である。推定されたMIMO CSIには、ノイズの影響による誤差が含まれるため、次式で表される。
Figure 0004481336
(3)ビームスペース線形予測処理の概要
ここでは、本実施形態で共通して使用するAR-LPと、ビームスペース変換について説明する。
(3.1)ARモデルに基づく線形予測(AR-LP)
チャネル係数がARモデルに従うと想定することは、多くのチャネル予測にける共通のアプローチである。AR-LPは、チャネルの自己相関特性におけるサイドローブを利用することで実現されている。MIMO CSIの推定時刻と送信時刻の関係を図2に示す。
1タップ予測(τ=ΔTs)のAR-LPは、間隔ΔTsで推定された過去P個のMIMO CSI、h^(tn-1)〜h^(tn-P)に基づき、次式で表される。
Figure 0004481336
d(j)は線形予測フィルタ係数である。最適フィルタ係数d=[d(1) … d(P)]は、予測値の平均2乗誤差を最小化するものであり、次式で与えられる。
Figure 0004481336
Rは係数Rij=E[h(tn-i)h*(tn-j)]を持つ自己相関行列であり、rは係数rj=E[h(tn)h*(tn-j)]を持つ自己相関ベクトルである。
本実施形態では、過去のMIMO CSIを用いて、サンプル平均により自己相関行列と自己相関ベクトルを計算する。複数タップ予測(τ>ΔTs)の場合は、予測値をフィルタ入力に使うことで予測を繰り返す。
(3.2)ビームスペース変換
無限数の素波がレイリーフェージングを形成するチャネルの場合、その自己相関特性は第1種0次ベッセル関数で表される。一方で、実環境、特に端末の移動が予想される屋外環境のチャネル変動は、電力の大きい有限数の素波による影響が支配的となる。
このような場合、自己相関特性のサイドローブはずっと大きな値を持つ。これは、支配的な素波数が少ないほど顕著である。支配的な素波数をLとした場合、MIMOチャネルの各成分は、全てL個の素波の影響を受けている。
そこで、次式のように推定されたMIMO CSIを変換することで、各成分に存在する素波数が減少すれば、予測性能が改善するはずである。
Figure 0004481336
Wr,WtはそれぞれR×R,T×Tの受信側、送信側変換行列である。変換MIMO CSIの各成分においてAR-LPを行い、次式のように逆変換を行うことで、MIMO CSIの予測値(MIMO CSI予測値)が得られる。
Figure 0004481336
Y^(t+τ)は、変換MIMO CSIにおける予測値である。
(4)チャネル予測部の構成
図3は、チャネル予測部9の構成を示す機能ブロック構成図である。
図3に示すように、チャネル予測部9は、方向推定部91、アレイ応答行列計算部92、変換行列計算部93、CSI変換部94、予測フィルタ係数計算部95、線形予測部96及び予測CSI逆変換部97を含む。
方向推定部91は、方向推定技術を用いて無線信号(素波)の到来方向(DoA)及び放射方向(DoD)を推定する。アレイ応答行列計算部92は、方向推定部91によって推定された到来方向(DoA)及び放射方向(DoD)からアレイ応答行列を計算する。例えば、方向推定技術としてESPRITアルゴリズムを用いる場合、素波の到来方向が得られ、その到来方向からアンテナアレイのアレイ応答が得られる。このようなアレイ応答は、素波の到来方向と関連付けられている。あるいは、方向推定技術として最小ノルム法を用いる場合、アレイ応答ではなく、到来方向と関連付けられたアレイウェイトが得られる。
変換行列計算部93は、アンテナアレイのアレイ応答またはアレイウェイトに基づいて、変換行列を計算する。変換行列は、良条件、つまり、行列のノルムと、逆行列のノルムとの積が小さいことが好ましい。本実施形態では、このような変換行列としてユニタリ行列を用いる。
方向推定部91によって推定された到来方向からアレイ応答行列が計算される場合、変換行列計算部93は、計算されたアレイ応答行列のQR分解を実行し、QR分解によって得られたユニタリ行列を変換行列として用いる。
CSI変換部94は、チャネル推定部8によって推定されたMIMO CSIと、変換行列計算部93によって計算された変換行列とを乗算して変換MIMO CSIを得る。変換MIMO CSIにおいては、MIMO CSIと比較して、成分中の素波の数が削減される。
例えば、図4(a)に示すように、送信機100及び受信機200がそれぞれ2つのアンテナを具備し、3つの素波#1〜#3が存在する場合には、チャネル推定部8によって推定されたMIMO CSIは、図4(b)に示すような行列となる。図4(b)に示すMIMO CSIでは、MIMO CSIの各成分(h11,h12,h21,h22)は、素波#1〜#3の影響を含んでいる。
図4(b)に示すMIMO CSIに対し、変換行列計算部93によって計算される変換行列W 及びWを乗算すると、図4(c)に示すような変換MIMO CSIが得られる。図4(c)に示す変換MIMO CSIでは、成分y22は素波#1の影響を受け、成分y21は素波#1及び#2の影響を受け、成分y12は素波#1及び#3の影響を受け、成分y11は素波#1〜#3の影響を受けている。
予測フィルタ係数計算部95は、変換MIMO CSIの各成分のうち、まず、素波の数が最も少ない低素波要素を用いて予測フィルタ係数を計算する。低素波要素については、素波の数が少ないために高精度な予測が可能となる。図4(c)の例では、成分y22は素波の数が最も少ない低素波要素である。線形予測部96は、低素波要素についての予測フィルタ係数を用いてチャネル予測を実行する。
次に予測フィルタ係数計算部95及び線形予測部96は、図4(d)に示すように、素波の数が次に少ない成分y12について、成分y22についての予測フィルタ係数を用いてチャネル予測を実行する。チャネル予測は、予測対象の時刻に対してのみではなく、推定時刻に対しても行われる。そして、成分y12から、チャネル予測により得られた推定時刻に対する予測値を減算することによって、成分y12において素波#1の成分を抑圧する。
さらに、素波#1の成分が抑圧された成分y12について、予測フィルタ係数が計算され、予測値が計算される。この予測値は、成分y22についての予測フィルタ係数を用いたチャネル予測によって得られた予測値に加算される。このような処理(以下、シリアルキャンセラ(SC)と適宜称する)は、成分y21及びy11についても繰り返し適用される。その結果、変換MIMO CSIの各成分(y11,y12,y21,y22)についての予測値が得られる。
予測CSI逆変換部97は、このようにして得られた変換MIMO CSIの予測値を逆変換することによってMIMO CSI予測値を計算する。
(5)ビームスペース線形予測処理の詳細
ここでは、本実施形態に係る変換行列、および、線形予測手法について説明する。本実施形態では、推定されたMIMO CSIに対して方向推定技術を用いることにより、それぞれR−1個、T−1個の素波のDoA/DoD推定が可能であるものとする。
(5.1)DoA/DoDに基づくビームスペース(DBS)変換行列
ここでは、推定された素波のDoA/DoDに基づき、変換MIMO CSIの各成分に存在する素波数を減少させることができ、かつ、条件数の良い変換行列を提案する。
まず、振幅の大きい順に、R−1個の素波のDoAを推定できたと想定する。つまり、
Figure 0004481336

において、φr,1〜φr,R-1の情報を得たとする。このDoAから、次式のように、R×(R−1)の受信アレイ応答小行列が得られる。
Figure 0004481336
この逆行列を変換行列として使用すると、受信アレイ応答小行列が対角化され、変換MIMO CSIの各成分に存在する素波数は減少する。しかしながら、この逆行列は一般的に条件数の悪いものになってしまう。 そこで、(16)式に対してQR分解を行うことで、次式で表されるR×Rのユニタリ行列と、R×(R−1)の上三角行列の積に分解する。
Figure 0004481336
ユニタリ行列の条件数は最も良く、ノイズの増幅を引き起こさないことから、受信側変換行列としてQrを使用すると、受信側アレイ応答小行列を上三角行列Rrに変換することができる。次に、Qrの第R列によるMIMO CSIの変換を行うと、変換MISO CSIが得られる。素波1〜R−1はヌルによって抑圧されるため、他の素波から新たにT−1個のDoDが推定できると想定する。つまり、変換後の素波振幅
Figure 0004481336

において、φr,R〜φr,R+T-2の情報を得たとする。送信側についても、受信側と同様の処理を行うと、次式で表される(T−1)×Tの下三角行列と、T×Tのユニタリ行列の積に分解される。
Figure 0004481336
送信側変換行列としてQt *を使用すると、MIMO CSIは次式のように変換される。
Figure 0004481336
この式より、右下の成分ほど存在する素波数が減少した形に変換されていることがわかる。
このように、推定した上記DoA及びDoDに対してヌルを向けるようなビームスペースを形成することによって、変換MIMO CSIの各成分に存在する素波数は減少し、チャネル変動の複雑さが軽減されるため、予測性能が改善する。最終的には、変換MIMO CSIの予測値を逆変換することで、MIMO CSIの予測値(MIMO CSI予測値)が得られる。
なお、前述したDoA/DoDに基づくビームスペース(DBS)変換行列の説明では、最初に、振幅の大きい順に、R−1個の素波のDoAを推定できたと想定した場合について説明したが、これとは別に、最初に、振幅の大きい順に、T−1個の素波のDoDを推定できたと想定した場合には、MIMO CSIの変換を行うと、結果として、変換SIMO CSIが得られる。
(5.2)シリアルキャンセラ(SC)を導入した線形予測
一方で、アレイ応答小行列は対角化されず、三角化されるのみであるため、変換MIMO CSIの左上成分では、存在する素波数があまり減少しない。このため、予測性能が十分には改善しない。
ここで、(20)式の第3項を見ると、素波R+T−1〜Lは全ての成分に含まれている。一方で、(R,T)成分にはこれらの素波しか存在していない。そこで、(R,T)成分で計算された線形予測フィルタ係数を利用することにより、他の成分に含まれるこれらの素波成分を除去する。以下で、詳しく説明する。説明の簡単のため、ノイズ成分は省略する。まず、(R,T)成分において計算された線形予測フィルタ係数をdR,Tとする。次に、このフィルタ係数を利用して(R−1,T)成分の線形予測を行うと、次式のようになる。
Figure 0004481336
[・]x,yは、行列の(x、y)成分を意味する。説明の簡略化のため、対象とする素波に対して線形予測が完全とすると、右辺第2項は(R−1、T)成分に含まれる素波R+T−1〜Lのレプリカである。そこで、CSI推定時刻に対応する線形予測も行い、推定値から予測値を減算すると、
Figure 0004481336

となる。この信号は素波R−1のみに影響を受けているため、高性能なAR-LPが期待できる。(25)式のCSIに対してAR-LPを行い、次の予測値
Figure 0004481336

が得られたとすると、最終的な(R−1,T)成分の予測値は、
Figure 0004481336

となる。以上の予測処理を、(Ra,Ta)成分の線形予測として一般化すると、次式で表される。
Figure 0004481336
ただし、
Figure 0004481336

である。()については、送信側変換行列によるヌルが、受信側でDoAを推定した素波に向いてしまった場合の動作を保証するためである。理想的には、AR-LPは最大でもL−R−T+2個の素波に対して行われるだけになり、予測性能の改善が期待できる。
(6)マルチアンテナ伝送システムの動作
次に、マルチアンテナ伝送システム1の動作について説明する。
(6.1)全体動作
図5は、マルチアンテナ伝送システム1の全体動作を示すフローチャートである。
ステップS100において、受信機200の受信処理部6は、受信アンテナ#1〜#Rが受信した無線信号(受信信号)を復調処理し、受信データを出力する。
ステップS200において、チャネル推定部8は、MIMO CSIを推定する。
ステップS300において、チャネル予測部9は、ビームスペース線形予測処理によりMIMO CSI予測値を計算する。
ステップS400において、送信機100は、チャネル予測部9によって計算されたMIMO CSI予測値に基づき、送信データの制御、例えば、適応変調制御や、プリコーディングによる送信ビームフォーミングを実行する。
(6.2)チャネル予測部の動作
図6は、チャネル予測部9の動作を示すフローチャートである。
ステップS301において、方向推定部91は、方向推定技術を用いて素波の到来方向(DoA)及び放射方向(DoD)を推定する。
ステップS302において、アレイ応答行列計算部92は、方向推定部91によって推定されたDoA/DoDから、アレイ応答行列を計算する。
ステップS303において、変換行列計算部93は、アレイ応答行列計算部92によって計算されたアレイ応答行列から、変換行列を計算する。
ステップS304において、CSI変換部94は、チャネル推定部8によって推定されたMIMO CSIと、変換行列計算部93によって計算された変換行列とを乗算し、変換MIMO CSIを得る。
次に、Loop A及びLoop Bの各ループが開始される。Loop Aは、変換MIMO CSIの各成分に対する処理が終了するまで繰り返されるループである。例えば、送信アンテナ4本×受信アンテナ2本の場合、4×2=8回繰り返されることになる。
Loop Bは、計算済みの予測フィルタ係数を利用するループである。例えば、図4(d)では、成分y22については当該ループが省略され、成分y12及びy21については当該ループが1回実行され、成分y11については当該ループが2回実行されることになる。予測処理は変換MIMO CSIのうち低素波要素(成分)から開始されるため、先にステップS307〜ステップS309について説明する。
ステップS307において、予測フィルタ係数計算部95は、変換MIMO CSIのうち予測対象の成分について予測フィルタ係数を計算する。
ステップS308において、線形予測部96は、予測フィルタ係数計算部95によって計算された予測フィルタ係数を用いて、変換MIMO CSIのうち予測対象の成分について線形予測を行う。
ステップS309において、線形予測部96は、線形予測により、変換MIMO CSIのうち予測対象の成分についての予測値を計算する。
(第1の予測)
ステップS305において、線形予測部96は、変換MIMO CSIのうち次の予測対象となる成分に対し、ステップS307で計算された予測フィルタ係数を用いて線形予測を行う。なお、この線形予測は、予測時刻(予測の対象となる未来の時刻)に対してだけでなく、推定時刻(MIMO CSIを推定した時刻)に対しても行う。
ステップS306において、線形予測部96は、上記次の予測対象となる成分に対から、計算済みの予測フィルタ係数を用いて得られた予測値(MIMO CSIの推定時刻に対する予測値)を減算することによって、上記次の予測対象となる成分における素波の数を抑圧する。
(第2の予測)
再度ステップS307において、予測フィルタ係数計算部95は、素波の数が抑圧された次の予測対象となる成分について、予測フィルタ係数を計算する。
ステップS308において、線形予測部96は、素波の数が抑圧された次の予測対象となる成分について、予測フィルタ係数を用いて線形予測を行い、予測値を計算する。
(最終予測)
ステップS309において、線形予測部96は、次の予測対象となる成分について、計算済みの予測フィルタ係数を用いて得られた予測値(第1の予測による予測値)と、素波の抑圧後の予測値(第2の予測による予測値)とを加算し、当該次の予測対象となる成分についての最終的な予測値を得る。
このようにして、変換MIMO CSIの各成分について予測値が計算される。
ステップS310において、予測CSI逆変換部97は、変換MIMO CSIの各成分についての予測値を逆変換することによって、MIMO CSI予測値を計算する。
(7)効果
次に、本実施形態によって得られる効果について、比較例を挙げて説明する。具体的には、次の(a)〜(d)の各チャネル予測方式を比較して説明する。
(a)AR-LP:ARモデルに基づく線形予測であって、ビームスペース変換行列を使用しない方式(従来技術1)
(b)BS-AR:ARモデルに基づく線形予測であって、シンプルなビームスペース変換行列を使用する方式(従来技術2)
(c)DBS-AR:ARモデルに基づく線形予測であって、DoA/DoDに基づくビームスペース(DBS)変換行列を使用する方式(本実施形態)
(d)DBS-AR w/SC:ARモデルに基づく線形予測であって、DoA/DoDに基づくビームスペース(DBS)変換行列を使用し、かつ、シリアルキャンセラ(SC)を導入した方式(本実施形態)
上記の方式を、計算機シミュレーションによって評価する。遅延時間τに対するチャネル予測誤差を、次式で定義するルート平均二乗誤差(RMSE)によって評価する。
Figure 0004481336
||・||Fはフロベニウスノルムを示す。また、推定CSIの信号対雑音電力比(SNR)を次式のように定義する。
Figure 0004481336
評価は、1000スナップで行う。各スナップでは、各素波のDoA/DoDおよび受信機200の移動方向が360度一様分布に従って、複素散乱係数は平均0、分散1の複素ガウス分布に従ってランダムに設定される。また、設定されたパラメータは、スナップ内では一定とする。素波数は10、最大ドップラー周波数は100Hz、CSIの推定レートは500Hzとする。1000サンプルの推定CSIによって予測フィルタ係数が計算され、続く100サンプルのCSIにおいて予測誤差の評価を行う。 推定CSIのSNRは30dBとする。
図7に、アンテナ数が4x4、予測フィルタの次数が20の時の予測特性を示す。
従来のAR-LPに対して、シンプルなBS-ARでは、素波の数が減少することで、予測性能が改善している。本実施形態に係る変換行列を用いると、積極的に素波数を減少させることで、予測性能が改善している。しかし、左上の成分では素波の数が十分減少しないため、遅延時間に対する劣化度はあまり改善していない。これに対して、シリアルキャンセラを導入すると、遅延時間の増加に対する予測性能特性が大きく改善している。
図8に、変換MIMO CSIの各成分におけるRMSE特性を示す。
本実施形態に係る変換行列を用いただけでは、左上の成分においては予測性能が改善していないが、シリアルキャンセラを導入することで、いずれの成分においても高い予測性能改善が得られている。
図9に、アンテナ数が2×2〜5×5の場合の特性を示す。
ビームスペース変換のみ行う場合は、ある程度アンテナ数を増やさないと高い予測性能が得られない。これに対して、シリアルキャンセラを導入すると、少ないアンテナ数においても高い改善効果が得られている。
図10に、アンテナ数が4×4で、遅延時間を10msecとした場合の、フィルタ係数の次数に対するRMSE特性を示す。
シンプルなビームスペース変換の場合、あるビームスペースに多くの素波が含まれてしまうと、十分な予測性能の改善が得られない。一方、本実施形態によれば、効率良く素波数を減らすことによって、各AR-LPは少ない素波に対して行われるため、少ない次数においても高い予測性能が得られる。
(8)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述した実施形態では、DoA/DoDに基づくビームスペース(DBS)変換行列を使用し、かつ、シリアルキャンセラ(SC)を導入した方式について説明した。しかしながら、シンプルなビームスペース変換行列を使用する場合でも、シリアルキャンセラ(SC)を導入可能であることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、送信機100及び受信機200がそれぞれ複数のアンテナを有するシステム構成について説明したが、送信機100が1つのアンテナを有し、かつ受信機200が複数のアンテナを有するSIMOシステムや、送信機100が複数のアンテナを有し、かつ受信機200が1つのアンテナを有するMISOシステムに対して本発明を適用可能である。
また、上述した実施形態では、変換行列としてユニタリ行列を使用していたが、良条件の行列であれば、ユニタリ行列に限らず他の行列を使用してもよい。なお、「良条件」とは、例えば、以下のような場合をいう。すなわち、行列Aに対して条件数は、
Figure 0004481336

として定義され、||.||は行列のノルムを示す。例えば、ユークリッドノルムの場合、条件数が5以下であれば「良条件」であり、それより大きければ「悪条件」と考えることができる。そして、ユニタリ行列の場合、ユークリッドノルムが共に1であるため、条件数も1であり、「良条件」である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係るマルチアンテナ伝送システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るMIMO CSIの推定時刻と送信時刻の関係を図2に示す。 本発明の実施形態に係るチャネル予測部の構成を示す機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るチャネル予測部の機能を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るマルチアンテナ伝送システムの全体動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るチャネル予測部の動作を示すフローチャートである。 アンテナ数が4x4、予測フィルタの次数が20の時の予測特性を示す図である。 変換MIMO CSIの各成分におけるRMSE特性を示す図である。 アンテナ数が2×2〜5×5の場合の特性を示す図である。 アンテナ数が4×4で、遅延時間を10msecとした場合の、フィルタ係数の次数に対するRMSE特性を示す図である。
符号の説明
1…マルチアンテナ伝送システム、2…送信処理部、4…伝搬路、6…受信処理部、8…チャネル推定部、9…チャネル予測部、10…チャネル情報予測システム、91…方向推定部、92…アレイ応答行列計算部、93…変換行列計算部、94…CSI変換部、95…予測フィルタ係数計算部、96…線形予測部、97…予測CSI逆変換部、100…送信機、200…受信機

Claims (5)

  1. 無線信号の送信側または受信側の少なくとも何れか一方において複数のアンテナが用いられるマルチアンテナ伝送システムにおいて、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算するチャネル情報予測システムであって、
    前記送信側における何れかの送信アンテナと、前記受信側における何れかの受信アンテナとの間における伝搬路特性を示すチャネル情報によって区別される複数のアンテナ間要素のうち、前記無線信号に含まれる素波の数が所定数よりも少ない前記アンテナ間要素である低素波要素を用いて前記予測フィルタ係数を計算するフィルタ係数計算部と、
    前記フィルタ係数計算部によって計算された第1の前記予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第1の予測を実行し、かつ、前記低素波要素に含まれている前記素波の成分を抑圧するチャネル情報予測部と
    を備え、
    前記フィルタ係数計算部は、前記チャネル情報予測部で前記素波の成分が抑圧された低素波成分を用いて第2の前記予測フィルタ係数を計算し、
    前記チャネル情報予測部は、前記第2の予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第2の予測を実行するチャネル情報予測システム。
  2. 前記チャネル情報予測部は、前記第2の予測フィルタ係数を、前記第1の予測フィルタ係数として用いて、次の前記第1の予測を実行し、かつ前記素波の成分を抑圧する請求項1に記載のチャネル情報予測システム。
  3. 前記フィルタ係数計算部は、前記素波の数が最も少ない前記アンテナ間要素を前記低素波要素として用いる請求項1または2に記載のチャネル情報予測システム。
  4. 前記チャネル情報予測部は、前記予測フィルタ係数に基づいて、前記低素波要素と異なる他の前記アンテナ間要素に含まれている前記素波の成分を抑圧し、前記素波の成分が抑圧された前記アンテナ間要素を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する請求項1乃至3の何れか一項に記載のチャネル情報予測システム。
  5. 無線信号の送信側または受信側の少なくとも何れか一方において複数のアンテナが用いられるマルチアンテナ伝送システムにおいて、受信した無線信号に含まれる干渉成分の抑圧に用いられる予測フィルタ係数を計算するチャネル情報予測方法であって、
    前記送信側における何れかの送信アンテナと、前記受信側における何れかの受信アンテナとの間における伝搬路特性を示すチャネル情報によって区別される複数のアンテナ間要素のうち、前記無線信号に含まれる素波の数が所定数よりも少ない前記アンテナ間要素である低素波要素を用いて前記予測フィルタ係数を計算するステップと、
    前記計算された第1の前記予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第1の予測を実行し、かつ、前記低素波要素に含まれている前記素波の成分を抑圧するステップと、
    前記素波の成分が抑圧された低素波成分を用いて第2の前記予測フィルタ係数を計算するステップと、
    前記第2の予測フィルタ係数を用いて、前記無線信号の未来の送信時における前記チャネル情報を予測する第2の予測を実行するステップと
    を備えるチャネル情報予測方法。
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