JPH10246526A - セパレート型空気調和装置 - Google Patents

セパレート型空気調和装置

Info

Publication number
JPH10246526A
JPH10246526A JP5319897A JP5319897A JPH10246526A JP H10246526 A JPH10246526 A JP H10246526A JP 5319897 A JP5319897 A JP 5319897A JP 5319897 A JP5319897 A JP 5319897A JP H10246526 A JPH10246526 A JP H10246526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
units
unit
air conditioner
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5319897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Okabe
信也 岡部
Hiroshi Takagi
啓史 高木
Koichi Kamei
孝一 亀井
Yoshiyuki Fukui
義幸 福井
Hiroshi Yasuda
弘 安田
Susumu Nakayama
進 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5319897A priority Critical patent/JPH10246526A/ja
Publication of JPH10246526A publication Critical patent/JPH10246526A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少機種数で豊富な組合せで空調装置のシステ
ムアップを実現し、配管接続工事の省力化、冷媒配管の
長配管化、負荷増加に対する対応、室外各ユニットのブ
ロック化とシステム化による標準化効果を図り、低コス
ト化と搬入設置やリニューアル対応も容易にし、高効率
で低コストの圧縮機制御も実現する。 【解決手段】 室外機を圧縮機ユニット1と複数の標準
化・ブロック化した熱交換器ユニット2とに分け、各ユ
ニットを夫々自在に接続可能に構成する。これにより、
圧縮機間の均油管接続工事の省略、豊富なバリエーショ
ンの低コストな実現、省工事化と省スペース化、更に1
00m以上の長配管も可能で、氷蓄熱ユニットの増設対
応などのシステムアップも容易となる。一方、圧縮機に
インバータ制御、定速機、極数変換制御付き、アンロー
ダのサイクル制御、等を適宜採用でき、低コスト高効率
な個別空調可能なマルチ型空調システムを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセパレート型空気調
和装置に係り、特に、室外機のブロック化および標準化
を図り、できるだけ少ない機種数の室外機で豊富な組み
合わせバリエーションと、省工事、省スペース、低コス
トとを実現し、且つ、リニューアルや長配管化や氷蓄熱
などのシステムアップ対応も可能な空調システムに好適
なセパレート型空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセパレート式でマルチ式空気調和
装置の室外機は、圧縮機、熱交換器、制御基板などを1
つにまとめた冷凍サイクルを形成しており、その品揃え
も大変多かった。さらに容量の大きさだけでなく、ユニ
ットに搭載する圧縮機の制御方法に関しても、インバー
タ制御や極数変換圧縮機によって区別があり、機種数が
大変多くなっていた。そこで、例えば、特開平2−12
6053号公報、特開平2−126054号公報、特開
平2−85656号公報などに示すような、複数台の室
外機を接続可能にして、1つの冷媒系統でも20馬力以
上の大容量負荷に対応できるセパレート式でマルチ型の
空気調和装置が考え出された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに開示
されている空気調和装置は、複数台の室外機を接続する
ために、均油管の接続工事が必要となり、施工面におい
て信頼性に問題であり、さらに、スペース的、コスト的
な面においても問題が残る。また、冷媒の配管長が10
0m以下であるなどの制限も多いため、空調システムの
拡張性、応用性も乏しく不十分なところが多い。本発明
の目的は、セパレート型空気調和装置において、少ない
機種数の室外機で、多くの組み合わせバリエーション
が、容易に実現できる空調システムを提供し、さらに、
施工時における冷媒配管などの接続工事を少なく、冷媒
配管の長配管化も可能にして、負荷増加に伴う容量アッ
プも可能にすることである。一方、各室外機のブロック
化およびシステム化による標準化効果を図り、空調シス
テム全体の低コスト化とユニット設置時における搬入
や、リニューアル対応も容易にすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下のよう
にして達成される。請求項1記載発明は、室外機と室内
機を有するセパレート型空気調和装置において、前記室
外機は、冷媒を圧縮して高温高圧にする圧縮機ユニット
と、前記冷媒を液化またはガス化する複数台の熱交換器
ユニットとを別体に有し、1台の圧縮機ユニットに複数
台の熱交換器ユニットが接続されることを特徴とするも
のである。このような構成を採用したことにより、圧縮
機ユニットの必要とする容量に合わせて、フレキシブル
に接続可能として、現地における圧縮機間の均油管接続
工事を省略できる。また、熱交換器ユニットの標準化と
複数台を接続したブロック化が可能となり、配管と配管
接続箇所および、配管回しの減少化を図り、省工事化と
配管の省コスト化および、省スペース化が図れる。ま
た、請求項2記載発明は、前記圧縮機ユニットが複数台
あり、各圧縮機間の油を均一に保持する均油管、また
は、オイルセパレータから各圧縮機へ油を供給する外部
給油管が接続されて複数台の圧縮機ユニットが連続して
接続され、10馬力以上の大容量の個別空調機器にシス
テム化されることを特徴とする。そのため、従来は、圧
縮機と熱交換器とを一体的に有する室外機を複数台設置
して、大容量に対応していたが、これらをユニット化し
個別化したので、無駄な機器を省略でき、効率的に大容
量のシステムアップを図れるようになった。また、請求
項3記載発明は、前記複数台の圧縮機ユニットは、イン
バータや極数変換などの容量制御機能付き圧縮機を搭載
した容量制御付き圧縮機ユニットと、定速の圧縮機を搭
載した定速圧縮機ユニットとからなり、これらの各ユニ
ットを組み合わせた合計容量が、1馬力単位で負荷に応
じた組み合わせが可能であることを特徴とするので、標
準化および、ブロック化を図るために、きめ細かな緻密
な対応が可能となった。また、圧縮機の集中配置によ
り、各圧縮機間を接続している冷媒配管の接続、切り離
しができる弁を設けることにより、1台が故障しても全
部を運転停止する必要がなく、故障した圧縮機を交換す
る際には、他の正常な圧縮機を駆動させ、無駄な冷媒の
放出を少なくできる。また、請求項4記載発明は、前記
圧縮機ユニットは複数台が集中配置され、各圧縮機ユニ
ットは、空調運転のON−OFFや、空調負荷に合わせ
た圧縮機の容量制御の司令などを行う制御基板を有する
制御箱と、各圧縮機に直接給油するオイルセパレータと
を搭載していることを特徴とする。1個所に集中するこ
とで、空調の集中制御がさらに容易になる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本発明のセパレート型
空気調和装置の一実施形態を示し、圧縮機ユニット1と
複数の熱交換器ユニット2とを配置した場合の外観を示
す。例として3台の熱交換器ユニット2a、2b、2c
を図示してある。圧縮機ユニット1には制御基板3が設
けられており、圧縮機の容量制御、熱交換器ユニット2
a、2b、2cへの冷媒量制御を図るべく、司令を一箇
所に集中して発している。冷媒配管は、冷媒ガス配管
4、冷媒液配管5とも、圧縮機ユニット1から並列に、
各熱交換器ユニット2a、2b、2cへ接続され、冷媒
ガス配管4は圧縮機ユニット1を経由しないで直接各室
内機へ接続できる。
【0006】図2は、図1にて示したもののサイクルを
示す図で、1つの圧縮機ユニットと複数の熱交換器ユニ
ットおよび複数台の室内機から構成される空調システム
の一部を示している。圧縮機ユニット1には、圧縮機6
と、冷媒の中に溶けこんでいる油を回収するオイルセパ
レータ7、および四方弁8が含まれている。オイルセパ
レータ7は、冷媒を溜めるアキュムレータの役割も兼ね
ている。各熱交換器ユニット2a、2bには、熱交換器
9a、9bと、冷媒を制御冷却するために空気を送り込
むファン10a、10b、ファン10a、10bを駆動
させるためのファンモータ11a、11b、冷媒量の調
整を図るレシーバ12a、12b、および、冷媒の圧力
を減圧する減圧器13a、13bが含まれている。複数
台のうち1台を例示した室内機14には、従来どおり、
熱交換器9、ファン10、ファンモータ11、および、
減圧器13が含まれている。
【0007】冷房運転時においては、圧縮機6から出た
高圧のガス冷媒は、四方弁8を通過し、熱交換器ユニッ
ト2a、2bへ送られる。熱交換器ユニット2a、2b
で高圧ガス冷媒は、熱交換器9a、9bを通過して冷却
されて高圧液冷媒になる。高圧液冷媒は、レシーバ(冷
媒量調節器)12a、12b、減圧器13a、13bを
通過して室内機14へ送られる。室内機14では、減圧
器13にて減圧され低圧液冷媒に変わり、熱交換器2に
て熱を吸収して低圧ガスに変化し、圧縮機ユニットへ戻
り、前記オイルセパレータ7を通過して圧縮機6へ戻
り、圧縮されて高圧ガス冷媒となる。暖房運転において
は、四方弁8の作用により、圧縮機6からの冷媒は、各
室内ユニット側へ巡回してサイクルが逆になる。
【0008】図3は、1つの圧縮機ユニット1と、複数
の熱交換器ユニット2a、2b、2cを配管接続する方
法について、圧縮機ユニット1から複数本の枝配管を各
複数の熱交換器ユニット2a、2b、2cに接続した場
合の外観を示す図である。図1と同様に、圧縮機ユニッ
ト1は制御基板3を備え、圧縮機の容量制御および熱交
換器ユニット2a、2b、2cへの冷媒量制御を図るべ
く司令を出している。冷媒配管は、ガス配管4、液配管
5とも、圧縮機ユニット1から並列に各熱交換器ユニッ
ト2a、2b、2cへ接続される。
【0009】図4は、図3に示したもののサイクルを示
す図である。冷媒の動きに関しては図2のサイクル図に
て示すものと同様であるが、圧縮機ユニット1から各々
の熱交換器ユニット2a、2b、2cへ、冷媒配管を枝
配管にて直接接続できるように、冷媒分配器15a、1
5bを液配管側とガス配管側に1つずつ設けている。
【0010】図5は、圧縮機ユニット1に複数台の圧縮
機を搭載する場合の配管接続を示す図である。各圧縮機
の油を均一に、また、油の供給を安定にするために、オ
イルタンク16を設置し、各圧縮機6a、6b、6c
へ、外部給油配管17によって油を供給して、各圧縮機
6a、6b、6cの信頼性を向上している。
【0011】各圧縮機の駆動制御に関しては、“インバ
ータ制御(全体容量の50%以上)+定速機(全体容量
の50%以下)”、の複数台の圧縮機6a、6b、6c
に、インバータ制御以外の、例えば極数変換制御付き、
あるいはアンローダ機能付き、あるいは多段階圧縮機能
付きなどを搭載し、1馬力単位の段階制御を可能とし、
さらに、1馬力以下の細かい容量制御を、アンローダの
サイクル制御にて駆動可能な構成とすることで、低コス
ト化と高効率化を図ることもできる。
【0012】さらに、圧縮機ユニットの極数変換制御付
きの複数台の圧縮機6a、6b、6cの組み合わせを、
以下の表の通りにして、各圧縮機の駆動の組み合わせに
より、0.5馬力または、1馬力単位の細かな容量制御
を可能にすることができる。なお、下表のカッコ( )
は、極数変換等の容量制御機能付きの圧縮機と制御容量
を示す。
【0013】
【表1】
【0014】1馬力、または0.5馬力以下の容量制御
を行うため、アンローダ制御として、液インジェクショ
ン圧縮機と、液インジェクションサイクルを採用して、
高効率化、および、圧縮機とサイクルの高信頼性化を図
ることと、さらに、インバータ制御も採用することで、
−15℃以下の低外気温度対応(寒冷地仕様)を実現す
ることもできる。
【0015】さらに、図5に示すように、圧縮機を複数
台有する場合、そのうちの1個あるいは数個の圧縮機が
故障した場合でも、他の正常な圧縮機のみの駆動によ
り、応急的な空調運転が可能であり、しかも、故障した
圧縮機のみの交換も可能となるように、複数台の圧縮機
6a、6b、6cを一個所に集中配置し、各圧縮機間の
油を均一に保持するための外部給油配管17、および、
各圧縮機間を接続している冷媒配管であるガス配管4
と、液配管5の接続および切り離しができる四方弁8を
設けている。さらに、故障などで圧縮機を交換するとき
に、故障していない正常な圧縮機を駆動して冷媒を圧縮
機の周囲以外に移動させることができるため、冷媒を大
気に放出するような無駄がなく、経済性と省メンテナン
ス、および、地球環境への配慮も行っている。
【0016】図6は、複数の圧縮機ユニットの数を選定
して組み合わせた場合の外観を示す図である。複数の圧
縮機ユニットを圧縮機毎にブロック化および標準化を図
るため、また、圧縮機制御基本ユニット18と、単数ま
たは複数の圧縮機ユニット1a、1b、1cとに分離し
て、各空調負荷に合わせて、圧縮機ユニットの数を選定
して組み合わせたものである。さらに、空調機器のリニ
ューアル(入れ替え)が容易に対応できるように、室外
機である各圧縮機ユニット1a、1b、1cと、複数の
熱交換器ユニット2a、2b、2cを、エレベーターに
入る大きさに統一・標準化して、複数の圧縮機ユニット
と複数の熱交換器ユニットとを、現地にて接続可能な構
造としている。
【0017】本実施形態では、例えば、インバータや極
数変換などの容量制御機能付き圧縮機を搭載した5、
6、8、10馬力の容量制御付き圧縮機ユニットと、例
えば、定速の圧縮機を搭載した5、6、8、10馬力の
定速圧縮機ユニットに分けて、これらの自由な組み合わ
せを可能にし、その合計容量が、1馬力単位で負荷に応
じて細かに組み合わせて対応できるようにしている。複
数のユニットを連続接続可能な構成としているため、1
0馬力以上の大容量の個別空調機器にも展開可能であ
る。また、圧縮機制御基本ユニット18と各圧縮機ユニ
ット1a、1b、1cの間には、冷媒配管である液配管
5とガス配管4の並列接続の他に、オイルタンク16か
ら各圧縮機へ油を均一または、油の供給を安定にするた
めに、外部給油配管17を接続している。
【0018】図7は、図6に示したもののサイクルを示
す図である。冷媒の動きに関しては、図2、図4のサイ
クル図に示すものと同様であるが、圧縮機が複数台あ
り、液配管5およびガス配管4の冷媒配管が並列に接続
されているため、各圧縮機6a、6b、6cのON−O
FFを組み合わせることにより、各時々の空調負荷に合
わせて、段階的に冷媒を圧縮することができる。また、
外部給油配管17も、圧縮機制御基本ユニット18から
並列に各圧縮機ユニット1a、1b、1cへ接続してあ
るために、油を均一または安定的に供給できるよになっ
ている。
【0019】図8は、圧縮機ユニットと複数の熱交換器
ユニットとを離して設置し、150m以上の長配管を実
現する場合の実施図である。熱交換器ユニット2a、2
b、2c、2dは建物の屋上に設置し、圧縮機ユニット
1を地上に設置することで、ガスは上昇しやすく、重量
のある液は屋上から地上へ移動させやすいので、圧縮機
の負担を軽減しており、長配管の対応が可能になる。こ
のとき、冷媒配管の接続は、熱交換器ユニットからの液
配管5を、各室内ユニット14a〜14hへ、枝配管に
より並列に接続し、一方、ガス配管4は、圧縮機ユニッ
ト1と熱交換器ユニット2a、2b、2c、2d間で接
続すればよいので、大容量の負荷があり、1つの冷媒配
管系統でも、個別空調の可能なマルチシステムを実現す
ることができる。
【0020】図9は、圧縮機ユニットと複数の熱交換器
ユニットに、蓄熱ユニットを接続した場合を示す外観図
である。室外ユニットである圧縮機ユニット1と、熱交
換器ユニット2a、2bに、蓄熱ユニット19を接続し
たことにより、全体の空調負荷が圧縮機ユニット1の容
量に比べて低い場合でも、冷媒配管が熱蓄ユニット19
を経由することによって、冷房の場合は、蓄熱ユニット
19内の冷水または氷水の温度によって過冷却サイクル
を行える。本実施形態では、20〜50%の能力補填を
することができる。また、暖房の場合は、蓄熱ユニット
19内の温湯を利用することによって、低外気温度のと
きや除霜制御に対応できるようになる。この方式によっ
て、夜間に蓄熱ユニットへ蓄熱(蓄冷・蓄温)すること
により、昼間の電力使用量を低減することもでき、圧縮
機ユニットの容量も小さくすることができるため、経済
的な運転が実現できる。
【0021】図10は、熱交換ユニット2を水冷式とし
て、水冷用水配管20で接続して、クーリングタワー2
1などから供給される冷却水によって、冷媒を冷却可能
とする構成とし、空冷だけでなく、水冷の空調システム
にも対応を可能とした場合の構成例を示している。空冷
方式と水冷方式を組み合わせることで、空調システムを
幅広く対応することができる。
【0022】これらの実施形態は、いずれも、空調運転
のON−OFF、空調負荷に合わせた圧縮機の容量制御
の司令などを行う制御基板を有する制御箱と、各圧縮機
に油を直接給油するための油タンクであるオイルセパレ
ータを、圧縮機ユニットに搭載し、1箇所に集中するこ
とで、空調の集中制御が容易にできるようになってい
る。以上のように、これらの実施形態によれば、従来技
術による室外機と室内機を有するセパレート式の個別空
調の可能なマルチ型空気調和装置に対し、室外機を圧縮
機ユニットと前記熱交換器ユニットに分割し、かつ熱交
換器ユニットを標準化して複数ユニットの接続が可能な
ブロック化設計とすることにより、圧縮機ユニットの容
量(必要とする容量)に合わせて、熱交換器ユニットの
接続ユニット数をフレキシブルに組み合わせが可能とな
る。つまり、少ない機種の圧縮機ユニットと熱交換器ユ
ニットの組み合わせにより、豊富なバリエーションの空
調システムを実現し、さらに、現地における圧縮機間の
均油管の接続工事、搬入などの省工事化、省スペース
化、低コスト化を実現することができる。
【0023】さらに、10馬力以上の大容量の個別空調
機器の展開、液インジェクションサイクルを採用しての
低外気温度対応、100m以上の長配管化対応、氷蓄熱
などのシステムアップなどが図れる。また、故障した圧
縮機を交換する際には、他の正常な圧縮機を駆動させ、
冷媒を圧縮機周辺以外に移動可能として、無駄な冷媒の
放出を防ぐなどの省メンテ化も実現できる。また、熱交
換器ユニットを水冷式として、水冷用水配管を接続し
て、クーリングタワーなどから供給される冷却水によっ
て、冷媒を冷却する構成とすることにより、空冷だけで
ない水冷の空調システムにも対応が可能となり、幅広く
対応可能な空調システムを実現できる。
【0024】以上詳述したように、室外機と室内機を有
し、冷媒配管を各部屋に接続して、ビル建物などの個別
空調を実施するセパレート型空気調和装置において、少
機種の室外機で豊富なバリエーションを実現し、省工
事、省スペース、低コストを図り、リニューアル、長配
管化や、氷蓄熱などのシステムアップ対応も可能な空調
システムを実現するためには、以下のような特徴を持た
せるとよい。 (1)室外機を、圧縮機と制御基板、オイルセパレー
タ、またはアキュムレータなどを有する圧縮機ユニット
と、熱交換機とファン、ファンモータ、レシーバ(冷媒
量調整器)などを有する熱交換器ユニットに分割して、
必要とする容量に合わせて、フレキシブルに接続可能と
して、現地における圧縮機間の均油管接続工事を省略す
る。
【0025】(2)上記熱交換器ユニットを標準化し
て、複数ユニットが接続可能とするブロック化を行うこ
とにより、圧縮機ユニットの必要とする容量に合わせ
て、熱交換器ユニットの接続ユニット数を設置できるよ
うに構成する。 (3)複数の熱交換器ユニットを並列に接続する際、分
岐管を採用して配管と配管接続箇所、および配管回しの
減少化を図り、省工事化と配管の省コスト化および省ス
ペース化が図れるようにする。 (4)複数の熱交換器ユニットの配管を並列に接続可能
とすべく、圧縮機ユニットに複数の配管接続口を有する
分岐配管を設け、複数本の配管を複数の各熱交換器ユニ
ットに接続できるように構成した。
【0026】(5)圧縮機ユニットの圧縮機は、単数の
インバータ制御、または“インバータ制御(全体容量の
50%以上)+定速機(全体容量の50%以下)”の複
数台の圧縮機により、容量制御が無段階に行えるように
構成する。 (6)圧縮機ユニットの圧縮機に、インバータ制御以外
の、例えば極数変換制御付き、アンローダ機能付き、多
段階圧縮機能付きなどの圧縮機を、単数または複数台搭
載した構成にする。 (7)圧縮機ユニットに、インバータ制御以外の極数変
換制御付き圧縮機を、単数または複数台搭載して1馬力
単位の段階制御を可能とし、さらに、1馬力以下の細か
い容量制御を、アンローダのサイクル制御にて駆動可能
な構成とすることで、低コスト化と高効率化を図る。
【0027】(8)圧縮機ユニットで、極数変換制御付
きの複数の圧縮機の組み合わせを、前記表1に記載のと
おりにして、各圧縮機駆動の組み合わせにより、0.5
または1馬力単位の、細かな容量制御を可能にする。 (9)1または0.5馬力以下の容量制御を行うため、
アンローダ制御として、液インジェクション圧縮機と、
液インジェクションサイクルを採用して、高効率および
高信頼性を図る。また、インバータ制御も採用すること
で、低外気温度対応なども図れるようにする。 (10)圧縮機ユニットを、圧縮機間の油を均一に保持
するための均油管、または、オイルセパレータから各圧
縮機へ直接油を供給する外部給油管などを接続させ、複
数ユニットが連続接続可能な構成として、10馬力以上
の大容量の個別空調機器にも展開可能にする。
【0028】(11)圧縮機ユニットを、標準化および
ブロック化を図るために、インバータや極数変換などの
容量制御機能付き圧縮機を搭載した5、6、8、10馬
力の容量制御付き圧縮機ユニットと、定速の圧縮機を搭
載した5、6、8、10馬力の定速圧縮機ユニットとに
分け、これらの自由な組み合わせを可能にして、その合
計容量が、1馬力単位の負荷に応じて細かに組み合わせ
る対応ができるようにする。 (12)複数台の圧縮機がある場合、そのうちの1台あ
るいは数台の圧縮機が故障した場合でも、他の圧縮機の
みの駆動により、応急的な空調運転が可能で、かつ、故
障した圧縮機のみの交換も可能となるように、圧縮機を
一個所に集中配置し、圧縮機間の油を均一に保持するた
めの均油管や外部給油配管、および各圧縮機間を接続し
ている冷媒配管などの、接続および切り離しができる弁
を設け、さらに、故障した圧縮機を交換する際には、他
の正常な圧縮機を駆動させ、冷媒を圧縮機周辺以外に移
動可能として、冷媒の無駄な放出が少ない構成にする。
【0029】(13)空調運転のON−OFFや、空調
負荷に合わせた圧縮機の容量制御の司令などを行う制御
基板を有する制御箱と、各圧縮機に油を直接給油するた
めの油タンクであるオイルセパレータとを、圧縮機ユニ
ットに搭載して1個所に集中することで、空調の集中制
御を容易に可能とする。 (14)圧縮機ユニットと熱交換器ユニットとを離して
設置し、冷媒配管の長さが100m以上の長配管でも対
応可能となるように構成する。 (15)室外機の複数の圧縮機ユニットと複数の熱交換
器ユニットとを、それぞれエレベータに入る大きさに統
一化および標準化して、現地にてそれぞれの冷媒配管を
接続可能にすることによって、空調機器のリニューアル
(入れ替え)が容易にできるようにする。
【0030】(16)空調機器のシステムアップが容易
に図れるように、室外機である圧縮機ユニットや熱交換
器ユニットの増設が容易にでき、また、夜間電力など負
荷の少ないときに氷熱を蓄え、負荷の大きいときに氷熱
を取り出すことのできる直膨式の氷蓄熱ユニットの増設
が行えるように、各配管の接続口に弁を設け、冷媒の総
入れ替えが不要となるように構成する。 (17)熱交換器ユニットを水冷式として、クーリング
タワーなどから供給される冷却水によって、冷媒を冷却
するように構成し、空冷だけでなく水冷の空調システム
にも対応可能な構成にする。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セパレート型空気調和装置において、少ない機種数の室
外機で、多くの組み合わせバリエーションが容易に実現
でき、さらに、施工時における冷媒配管などの接続工事
を少なく、冷媒配管の長配管化も可能にして、負荷増加
に伴う容量アップも可能となる。一方、各室外機のブロ
ック化およびシステム化による標準化効果が図られ、空
調システム全体の低コスト化とユニット設置時における
搬入や、リニューアル対応も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセパレート型空気調和装置の一実施形
態を示し、圧縮機ユニットと複数の熱交換器ユニットと
を配置した場合の外観図である。
【図2】図1に示した例のサイクルを示す図である。
【図3】圧縮機ユニットから複数本の技配管を各熱交換
器ユニットに接続した場合の外観図である。
【図4】図3に示した例のサイクルを示す図である。
【図5】複数台の圧縮機を搭載する場合の圧縮機ユニッ
トの配管接続を示す図である。
【図6】圧縮機制御基本ユニットと複数の圧縮機ユニッ
トを組み合わせた場合の外観図である。
【図7】図6に示した例のサイクルを示す図である。
【図8】圧縮機ユニットと熱交換器ユニットとの間に長
配管を実現した実施図である。
【図9】圧縮機ユニットおよび熱交換器ユニットに蓄熱
ユニットを接続した場合の実施外観図である。
【図10】クーリングタワーと水冷式の熱交換器ユニッ
トを利用した場合の実施外観図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 圧縮機ユニット 2、2a、2b、2c、2d 熱交換ユニット 3 制御基板 4 冷媒ガス配管 5 冷媒液配管 6、6a、6b、6c 圧縮機 7 アキュムレータ 8 四方弁 9、9a、9b 熱交換器 10、10a、10b ファン 11、11a、11b ファンモータ 12、12a、12b レシーバ 13、13a、13b 減圧器 14、14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14
h 室内ユニット 15、15a、15b 冷媒分配器 16 オイルタンク 17 外部給油配管 18 圧縮機制御基本ユニット 19 蓄熱ユニット 20 水冷用水配管 21 クリーリングタワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 義幸 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所空調システム事業部内 (72)発明者 安田 弘 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 中山 進 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機と室内機を有するセパレート型空
    気調和装置において、前記室外機は、冷媒を圧縮して高
    温高圧にする圧縮機ユニットと、前記冷媒を液化または
    ガス化する複数台の熱交換器ユニットとを別体に有し、
    1台の圧縮機ユニットに複数台の熱交換器ユニットが接
    続されることを特徴とするセパレート型空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機ユニットが複数台あり、各圧
    縮機間の油を均一に保持する均油管、または、オイルセ
    パレータから各圧縮機へ油を供給する外部給油管が接続
    されて複数台の圧縮機ユニットが連続して接続され、1
    0馬力以上の大容量の個別空調機器にシステム化される
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記複数台の圧縮機ユニットは、インバ
    ータや極数変換などの容量制御機能付き圧縮機を搭載し
    た容量制御付き圧縮機ユニットと、定速の圧縮機を搭載
    した定速圧縮機ユニットとからなり、これらの各ユニッ
    トを組み合わせた合計容量が、1馬力単位で負荷に応じ
    た組み合わせが可能であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機ユニットは複数台が集中配置
    され、各圧縮機ユニットは、空調運転のON−OFF
    や、空調負荷に合わせた圧縮機の容量制御の司令などを
    行う制御基板を有する制御箱と、各圧縮機に直接給油す
    るオイルセパレータとを搭載していることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の空気調和装置。
JP5319897A 1997-03-07 1997-03-07 セパレート型空気調和装置 Withdrawn JPH10246526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319897A JPH10246526A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 セパレート型空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319897A JPH10246526A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 セパレート型空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10246526A true JPH10246526A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12936185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319897A Withdrawn JPH10246526A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 セパレート型空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10246526A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001129A1 (fr) * 2001-06-26 2003-01-03 Daikin Industries, Ltd. Dispositif frigorifique
JP2016110577A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報端末の制御方法及びプログラム
JP2018511772A (ja) * 2015-04-17 2018-04-26 ダイキン工業株式会社 熱源ユニットを組み立てるためのセット及び方法
JP2018132294A (ja) * 2018-03-09 2018-08-23 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 液化ガス用冷却装置およびそのメンテナンス方法
CN108488946A (zh) * 2015-04-17 2018-09-04 大金工业株式会社 空气调节器
US10571190B2 (en) 2015-01-05 2020-02-25 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Liquefied gas cooling apparatus
WO2023073877A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 日本電気株式会社 冷却装置および冷却装置の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001129A1 (fr) * 2001-06-26 2003-01-03 Daikin Industries, Ltd. Dispositif frigorifique
US6698217B2 (en) 2001-06-26 2004-03-02 Daikin Industries, Ltd. Freezing device
CN100353128C (zh) * 2001-06-26 2007-12-05 大金工业株式会社 冷冻装置
JP2016110577A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報端末の制御方法及びプログラム
US10571190B2 (en) 2015-01-05 2020-02-25 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Liquefied gas cooling apparatus
JP2018511772A (ja) * 2015-04-17 2018-04-26 ダイキン工業株式会社 熱源ユニットを組み立てるためのセット及び方法
CN108488946A (zh) * 2015-04-17 2018-09-04 大金工业株式会社 空气调节器
CN108541298A (zh) * 2015-04-17 2018-09-14 大金工业株式会社 用于组装热源单元的装置和方法
JP2018132294A (ja) * 2018-03-09 2018-08-23 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 液化ガス用冷却装置およびそのメンテナンス方法
WO2023073877A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 日本電気株式会社 冷却装置および冷却装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0601875B1 (en) Apparatus for subcooling condensate in refrigerant circuits
CN106679020B (zh) 空气调节系统及其控制方法
EP1794516B1 (en) Thermal energy storage and cooling system with secondary refrigerant isolation
US6094926A (en) Electricity storage type air conditioning apparatus and cooling/heating source device therefor
CN101603621A (zh) 一种设备液体冷却系统
JPH10246526A (ja) セパレート型空気調和装置
CN216752525U (zh) 冷站单元、集成冷站系统
US7318326B2 (en) Multi-air conditioner
CN102141321A (zh) 温控处理系统和方法
JPH10170034A (ja) マルチ型空気調和機
JP2010169309A (ja) 空気調和機
CN106969528B (zh) 一种热量回收循环系统及其方法
CN115682293A (zh) 一种空调控制系统
CN215529686U (zh) 一种冷水型冷站系统
KR100524719B1 (ko) 멀티 에어컨 시스템의 유량 가변형 바이패스 장치
JPH07103584A (ja) 空気調和装置
JP2771952B2 (ja) 個別分散空気調和装置
JP3495528B2 (ja) 空調システム装置
JP3011543B2 (ja) 空気調和装置
JP3005485B2 (ja) マルチエアコン
JP3289224B2 (ja) 蓄熱器付空気調和装置
JP6229159B2 (ja) 空気調和機
CN112628886A (zh) 一种数据中心末端二次泵冷却系统及其使用方法
CN216566025U (zh) 冷站单元、集成冷站系统
CN217336229U (zh) 数据中心的制冷系统

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20041216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761