JP3289224B2 - 蓄熱器付空気調和装置 - Google Patents

蓄熱器付空気調和装置

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JP3289224B2
JP3289224B2 JP29701192A JP29701192A JP3289224B2 JP 3289224 B2 JP3289224 B2 JP 3289224B2 JP 29701192 A JP29701192 A JP 29701192A JP 29701192 A JP29701192 A JP 29701192A JP 3289224 B2 JP3289224 B2 JP 3289224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギ−を貯蔵し
利用する蓄熱器付空気調和装置にかかわる。
【0002】
【従来の技術】室外機と蓄熱熱交換器と室内機を順次冷
媒配管で接続して主冷媒回路を構成し、室外機と蓄熱熱
交換器により蓄熱媒体に熱エネルギ−を蓄える運転を行
ない、蓄熱熱交換器と室外機と室内機により蓄熱媒体よ
り熱エネルギ−を取り出す運転を行なう蓄熱熱交換器付
空気調和装置としては、特開平2−223770号公報
に示されているものがある。この蓄熱熱交換器付空気調
和装置は室外機と室内機を接続する冷媒配管上に減圧機
構を備え、蓄熱媒体中に浸した蓄熱熱交換器をその減圧
機構に並列に主冷媒回路に接続して構成しており、蓄熱
運転においては冷媒をその減圧機構にて減圧し、蓄熱熱
交換器によって蓄熱媒体を冷却し、蓄熱回収運転におい
ては冷媒を蓄熱熱交換器で冷却するよう冷媒回路を切り
替える回路切替手段を備えている。また他に特開平3−
28673号公報において、室外機と蓄熱器と複数台の
室内機を順次冷媒配管で接続して主冷媒回路を構成し、
蓄熱媒体に熱エネルギ−を蓄える運転と室内機の運転を
同時に行えるとともに、蓄熱器と室外機と複数台の室内
機により蓄熱媒体より熱エネルギ−を取り出す運転を行
うことができ、また暖房運転と除霜運転を同時に行える
マルチ形蓄熱器付空気調和装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては以
下に示す課題を有していた。 (1)蓄熱媒体の温度が高温となっている場合には、目
標とする温度まで温度低下を行う間に要する直接熱利用
されない熱量を供給する必要があり、熱的に損失する部
分がある。従来は蓄熱量が小さくてよい場合でも、大容
量の蓄熱媒体の温度を目標とする温度まで冷却する必要
があり、熱的に損失する部分が多くなる。冷凍能力が大
きな空気調和装置の場合、冷凍能力あたりの蓄熱量の比
を冷凍能力が小さな場合と同様とするためには蓄熱媒体
の量および蓄熱熱交換器の大きさを大型化する必要があ
り、それにともなって蓄熱器は大きく重くなる。そのた
めサ−ビススペ−スを含めた設置場所の床面荷重は増大
することとなる。冷媒を冷却する方式の蓄熱器付空気調
和装置の場合は、一般に蓄熱器は建屋の屋上あるいは中
間階のベランダに設置されることが多くなっている。そ
れらの床面強度は建築基準法により強度が定められてい
て、蓄熱器据付け時の平均荷重が建築基準法に定められ
る最低強度より大きくなった場合、床面強度を強化する
必要があるが、定められた強度を上回る強度とすること
は不経済であり、また既設の建屋においては床面強度を
大きくするための改築が必要となるなどの据付けにかか
わる課題がある。
【0004】(2)マルチ型の空気調和装置の場合、当
初据付け時に室内機の合計容量を室外機の冷凍能力より
小さく施工し、利用者のニ−ズにより後で室内機を増設
する場合がある。この場合当初より大型の蓄熱器を据え
付けることとなり、室内機を増設しない場合には蓄熱器
の設備が十分に生かされなくなり不経済となる。また蓄
熱器付空気調和装置据付け後に蓄熱容量を大きくしたい
場合には、従来は蓄熱媒体の量および蓄熱熱交換器の大
きさを大型化したものに交換する必要がある。この場合
も前述の(1)に示した床面強度が問題となるとともに
従来の蓄熱器が使用できなくなり不経済なこととなる。
【0005】(3)従来は、蓄熱器容量にかかわらず室
外機と室内機の間に配設される蓄熱熱交換器及び、それ
と並列に接続された減圧機構は1台であり、それらが故
障した場合には空気調和装置の運転はできなくなる、従
って使用者が多くなるマルチ型や大型の蓄熱器付空気調
和装置については空気調和装置が停止することにより影
響を受ける人間が多くなるという問題が有った。
【0006】(4)従来は、室外機の冷凍能力ごとに容
量を合わせた蓄熱熱交換器を用意する必要があり、製造
や保管時においてその管理が煩雑となっていた。
【0007】本発明の目的は、大容量の蓄熱量を要する
蓄熱器付空気調和装置において、蓄熱器を設置する床面
荷重を小さく抑えることができ、また蓄熱熱容量を大き
くしたい場合に、容易に従来の設備を使用したまま蓄熱
熱容量を大きくすることができ、必要とする蓄熱容量が
小さい場合に蓄熱容量に適した蓄熱及び蓄熱回収を行う
ことのできる蓄熱器付空気調和装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蓄熱器付空気調和装置は、液体の冷媒また
は高温高圧ガスの冷媒を供給する室外機と、室外機から
供給される冷媒と熱交換して熱エネルギーを蓄熱する蓄
熱媒体を有する蓄熱器と、室外機から供給されかつ蓄熱
器で予め蓄熱された蓄熱媒体の熱エネルギーにより冷却
または加熱された冷媒と室内空気と熱交換して冷房また
は暖房を行う室内機と、を備えた蓄熱器付空気調和装置
であって、1台の室外機に2台以上の蓄熱器が並列に高
圧液配管及び低圧ガス配管によって接続され、複数の蓄
熱器のそれぞれは室外機とは独立したユニット形態であ
り、高圧液配管から低圧ガス配管へと順次に接続された
減圧機構、蓄熱熱交換器および第1開閉弁と、蓄熱熱交
換器と第1開閉弁間より分岐し高圧液配管の出側に結合
する配管に設けられた第2開閉弁と、高圧液配管で減圧
機構へ分岐する点と第2開閉弁が結合する点との間に設
けられた第3開閉弁と、蓄熱熱交換器で熱交換する蓄熱
媒体を貯蔵する蓄熱槽とを備え、蓄熱器運転モード指令
により第1開閉弁、第2開閉弁、第3開閉弁の開閉を制
御し、複数の蓄熱器に冷媒を流して蓄熱を行うことを特
徴とする。
【0009】また、一方の蓄熱器が故障した場合に他の
蓄熱器に液冷媒を流すことができる。さらに、複数の蓄
熱器のそれぞれに複数の前記室内機を接続した構成とす
ることができる。
【0010】
【0011】また、室外機から供給された冷媒を蓄熱器
を通して室外機に戻す冷媒回路を形成して蓄熱器に熱エ
ネルギーを蓄熱すると共に、室外機から冷媒を分流して
室内機を通じて室外機に戻す冷媒回路を形成して室内空
気を冷却または暖房する蓄熱/蓄熱利用なし同時運転を
行うように制御することができる。
【0012】
【作用】次に上記構成による本発明の作用を述べる。本
発明の蓄熱器付空気調和装置で、室内機が2台以上の蓄
熱器に共通に配管接続する場合に、蓄熱運転時には、室
外機から送り出された冷媒は各々の蓄熱器に分配され、
そこで蓄熱媒体と熱交換して熱エネルギーを蓄熱媒体に
与え、それから1本の配管にまとめて室外機に戻る冷凍
サイクルを構成する。また蓄熱回収運転時には、室外機
から送り出された冷媒は、各々の蓄熱器に分配され、各
々の蓄熱器で予め蓄熱された蓄熱媒体の熱エネルギーを
回収して1本の配管にまとめて室内機に送られ、それか
ら室外機に戻る冷凍サイクルを構成する。
【0013】これにより蓄熱器容量を決定する蓄熱媒体
量および蓄熱器伝熱面積を室外機の冷凍能力に合った大
きさとしながら、複数の蓄熱器に分けることにより荷重
を分散し、床面荷重を小さくすることができる。また蓄
熱容量を増加する必要の生じた場合には、蓄熱器を並列
に増設することにより任意に増加できる。また蓄熱器が
故障した際に、他の蓄熱器に冷媒をバイパスさせること
により、室内機を運転することができる。さらに冷暖房
の需要量の少ない場合には、蓄熱器を個別に運転制御す
れば、蓄熱器1台で蓄熱器付空気調和装置を運転するこ
ともでき、その結果、蓄熱する際に冷媒の初期温度から
利用可能な温度に達するまでに要する直接利用されない
熱量を小さくすることができ、蓄熱利用効率を上げるこ
とができる。
【0014】本発明の蓄熱器付空気調和装置で、室内機
を2台以上の蓄熱器それぞれに配管接続する場合に、蓄
熱運転時には、室外機から送り出された冷媒は各々の蓄
熱器に分配され、そこで蓄熱媒体と熱交換して熱エネル
ギーを蓄熱媒体に与え、それから1本の配管にまとめて
室外機に戻る冷凍サイクルを構成する。また蓄熱回収運
転時には、室外機から送り出された冷媒は、各々の蓄熱
器に分配され、各々の蓄熱器で予め蓄熱された蓄熱媒体
の熱エネルギーを回収して、各々の蓄熱器に接続する室
内機に送られ、それから1本の配管にまとめて室外機に
戻る冷凍サイクルを構成する。この場合も、上記と同様
に蓄熱器による床面荷重の軽減、蓄熱器の増設、蓄熱利
用効率の向上が可能である。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づき説
明する。図1は本発明による第1実施例の蓄熱器付空気
調和装置(以下、単に空気調和装置という)を示す。こ
の実施例の空気調和装置は、室外機1と、同一機種で並
列運転される2台の蓄熱器2a、2bと、蓄熱器2a、
2bの両方に接続する一群の室内機3とから構成されて
いる点に特徴がある。
【0020】それら機器の機能については、室外機1は
ガス冷媒を圧縮して高温高圧にし、それから冷却により
凝縮して生成した液冷媒を送り出し、蓄熱器2a、2b
はそれぞれ室外機1からの液冷媒を用いて冷却した蓄熱
媒体を冷熱として蓄え、そして室内機3は、室外機1か
らの液媒体、または室外機1から供給され蓄熱器2a及
び2bで過冷却された液媒体を冷房に用いる。
【0021】この実施例の空気調和装置は、蓄熱運転
と、蓄熱回収運転及び蓄熱利用なし運転の3つの運転モ
ードで運転される。
【0022】蓄熱運転時には、室外機1と蓄熱器2a、
2bの間で冷媒が循環する冷凍サイクルが形成される。
即ち、ガス冷媒は室外機1で圧縮されて高温高圧になっ
た後に凝縮されて液冷媒となり、その液冷媒は蓄熱器2
a及び2bで蓄熱媒体を冷却してガス冷媒となり、その
ガス冷媒は室外機1に戻り、そこで再び圧縮される一
方、蓄熱器2a及び2bには冷却された蓄熱媒体が冷熱
として蓄えられる。
【0023】蓄熱回収運転時には、室外機1と蓄熱器2
a、2bと一群の室内機3の間で冷媒が循環する冷凍サ
イクルが形成される。即ち、ガス冷媒は室外機1で圧縮
されて高温高圧になった後に凝縮されて液冷媒となり、
その液冷媒は蓄熱器2a、2bの一方または両方で冷熱
と熱交換して過冷却され、過冷却された液冷媒は一群の
室内機3で室内機回りの空気と熱交換して蒸発し、この
蒸発したガス冷媒は室外機1に戻り、そこで再び圧縮さ
れる一方、室内機3で冷却された空気は冷房のために用
いられる。
【0024】また、蓄熱利用なし運転時には、室外機1
と一群の室外機3の間で冷媒が循環する冷凍サイクルが
形成される。即ち、ガス冷媒は室外機1で圧縮されて高
温高圧になった後に凝縮されて液冷媒となり、その液冷
媒はそのまま蓄熱器2aを通過した後に一群の室内機3
で室内機回りの空気と熱交換して蒸発し、この蒸発した
ガス冷媒はそのまま蓄熱器2aを通過し室外機1に戻
り、そこで再び圧縮される。一方、室内機3で冷却され
た空気は冷房のために用いられることになる。
【0025】次に室外機1、蓄熱器2a、2b及び一群
の室外機3をつなぐ配管接続と、それら各機器の構成の
詳細を順に説明する。
【0026】室外機1と蓄熱機2a、2bと室内機3
は、高圧液配管及び低圧ガス配管によって接続されてい
る。高圧液配管は、室内機1から出る高圧液配管5a
と、その高圧液配管5aに接続し蓄熱器2a内を通る高
圧液配管5cと、その高圧液配管5cに接続し各室内機
3に至る高圧液配管5bと、そして室外機1から出る高
圧液配管5aに設けた分岐部7aで分岐し蓄熱器2b内
を通り、それから高圧液配管5bで蓄熱器2a側に設け
た結合部7bに結合する高圧液配管9aとからなり、一
方、低圧ガス配管は、各室内機3から蓄熱器2a方向に
戻る低圧ガス配管4bと、その低圧ガス配管4bに接続
し蓄熱器2a内を通って戻る低圧ガス配管4cと、その
低圧ガス配管4cに接続し室外機1に戻る低圧ガス配管
4aと、室内機3からの低圧ガス配管4bに設けられた
分岐部6bで分岐し蓄熱器2b内を通り、それから室外
機1に戻る低圧ガス配管4aに設けた結合部6aに結合
する低圧ガス配管8aとからなる。
【0027】室外機1は、蓄熱器2a、2bからまたは
室内機3から戻されるガス冷媒を四方弁2を介して受入
れて気液分離を行う気液分離器14と、気液分離器14
からのガス冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する圧縮機1
0と、圧縮機10から四方弁を2を介して送給される高
温高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒とする熱源側熱交換
器12と、上記の3つの運転モードでは全開して熱源側
熱交換器12からの液冷媒を通過させる減圧機構13と
から構成されている。そして、液冷媒は減圧機構13に
接続する高圧液配管5aを通って室外機1から送り出さ
れる。なお、減圧機構13はこの空気調和装置を暖房に
用いる場合にその本来の機能が働くものである。
【0028】蓄熱器2aは、高圧液配管5aから低圧ガ
ス配管4cへと順次に接続された減圧機構15a、蓄熱
熱交換器16aおよび開閉弁18aと、蓄熱熱交換器1
6aと開閉弁18a間より分岐し高圧液配管5aの出側
に結合する配管に設けられた開閉弁19aと、高圧液配
管5aで減圧機構15aへ分岐する点と開閉弁19aが
結合する点との間に設けられた開閉弁30aと、蓄熱熱
交換器16aで熱交換する蓄熱媒体を貯蔵する蓄熱槽1
7aとから構成されている。
【0029】蓄熱運転時には蓄熱器2a内の開閉弁19
a、30aを閉じ、開閉弁18aを開いておく。したが
って高圧液配管5a、5cを通じて流入する液冷媒は減
圧機構15aで減圧、膨張し、膨張した冷媒は蓄熱熱交
換器16aで蒸発し、蒸発したガス冷媒は開閉弁18a
を通って低圧ガス配管4cへと流出する一方、蓄熱槽1
7aは蓄熱熱交換器16aで蒸発する冷媒と熱交換して
冷却された蓄熱媒体を冷熱として蓄える。また蓄熱回収
運転時には蓄熱器2a内の開閉弁18a、30aを閉
じ、開閉弁19aを開いておく。したがって蓄熱器2a
に流入する液冷媒は開弁した減圧機構15aを通って蓄
熱熱交換器16aに入りそこで冷熱によって過冷却さ
れ、その過冷却された液冷媒は開閉弁19aを通り高圧
液配管5cの出側から室内機3へ送り出される。また蓄
熱利用なし運転時には蓄熱器2a内の開閉弁18a、1
9aを閉じ、開閉弁30aを開いておく。蓄熱器2aに
流入する液冷媒は開閉弁30aを通ってそのまま高圧液
配管5aの出側から室内機3へ送り出される。
【0030】蓄熱器2bは蓄熱器2aと同一機種で、そ
の内部構成及び動作は蓄熱器2aと同じである。但し、
蓄熱器2bは、内部構成部品の符号を蓄熱器2aのもの
と異にし、高圧液配管9aから低圧ガス配管8aへと順
次に接続する減圧機構15b、蓄熱熱交換器16bおよ
び開閉弁18bと、蓄熱熱交換器16bと開閉弁18b
間より分岐し高圧液配管9aの出側に結合する配管に設
けられた開閉弁19bと、高圧液配管9aで減圧機構1
5bへ分岐する点と開閉弁19bが結合する点との間に
設けられた開閉弁30bと、蓄熱熱交換器16bで熱交
換する蓄熱媒体を貯蔵する蓄熱槽17bとから構成され
ている。動作については説明を省略する。
【0031】室内機3は高圧液配管5bから低圧ガス配
管4bの間に、液冷媒または過冷却された液冷媒を減
圧、膨張させる減圧機構20と、膨張した冷媒を蒸発さ
せ室内空気を冷却する負荷側熱交換器21とを順次設け
たものである。
【0032】以上のように室外機1、蓄熱器2a,2b
及び室内機3を有する第1実施例の空気調和装置は、制
御機構として、蓄熱運転、蓄熱回収運転及び蓄熱利用な
し運転の3モードを選択する蓄熱器運転モード指令手段
28を備え、さらに蓄熱器運転モード指令手段28から
の指令を受信して蓄熱器の運転情報を送信するコントロ
−ラ通信手段27と、蓄熱器の運転モ−ドを決定し切替
を指示する蓄熱器運転モ−ド切替手段26と、決定され
た運転モ−ドに従い蓄熱器の冷媒回路を変更する信号を
出力する冷媒回路切替手段25と、減圧機構の開度を調
整する信号を出力する減圧機構調整手段24と、他の蓄
熱器との運転情報を通信する他蓄熱器通信手段23とを
有する蓄熱器制御装置22を備えている。
【0033】次に図1に示す第1実施例の空気調和装置
の各運転について説明する。蓄熱運転は、蓄熱器運転モ
ード指令手段28より蓄熱運転指令を出力した時に、そ
の指令をコントロ−ラ通信手段27で受信し、蓄熱器運
転モ−ド切替手段26にて運転モ−ドを蓄熱運転と決定
された場合に実施される。冷媒回路切替手段25は蓄熱
器2a内の開閉弁30a,19aを閉じると共に開閉弁
18aを開き、減圧機構調整手段24にて減圧機構15
aを適切な値となるよう制御し、蓄熱熱交換器16aで
冷媒を蒸発させ、その際に蓄熱槽17a内の蓄熱媒体は
冷却されて冷熱として蓄熱される。同時に他蓄熱器通信
手段23によって蓄熱器2bに接続された蓄熱器制御装
置22に蓄熱運転指令を送信し、蓄熱器2bにおいても
蓄熱を行える。これらにより必要とする蓄熱量に応じて
蓄熱器2a,2bを任意に制御することができる。
【0034】蓄熱回収運転は、蓄熱器運転モード指令手
段28より蓄熱回収運転許可指令が出力され、蓄熱器運
転モ−ド切替手段26によって蓄熱回収運転モ−ドと決
定された場合に実施される。冷媒回路切替手段25は開
閉弁18a,30aを閉じると共に開閉弁19aを開
き、減圧機構調整手段24は減圧機構15aを全開して
減圧を行わず液冷媒を流し、蓄熱熱交換器16aにおい
て蓄熱槽17a内の蓄熱媒体の冷熱と熱交換を行わせ、
液冷媒を冷却することにより蓄熱回収を行う。同時に他
蓄熱器通信手段23は蓄熱器2bに接続された蓄熱器制
御装置22に蓄熱回収運転指令を送信し、蓄熱器2bに
おいても蓄熱回収運転を行える。これらにより必要とす
る蓄熱回収量に応じて蓄熱器2a,2bを任意に制御す
ることができる。
【0035】蓄熱利用なし運転は、蓄熱器運転モード指
令手段28より蓄熱回収運転許可指令が出力され蓄熱器
運転モ−ド切替手段26にて蓄熱利用なしの運転モ−ド
と決定された場合に実施される。冷媒回路切替手段25
は開閉弁18a,19aを閉じると共に開閉弁30aを
開き、減圧機構調整手段24は減圧機構15aを全閉し
て蓄熱熱交換器16aに冷媒を通さない冷媒回路を構成
する。同時に他蓄熱器通信手段23によって蓄熱器2b
に接続された蓄熱器制御装置22に蓄熱利用しない運転
指令を送信し、蓄熱器2bにおいても蓄熱利用しない運
転を決定した場合には蓄熱熱交換器に冷媒を通さない運
転を行える。
【0036】これらにより複数台の蓄熱器2a,2bを
並列に接続して全てあるいは任意の蓄熱器を使用した空
気調和装置を運転することができる。また一方の蓄熱器
が故障した場合にも他の蓄熱器に液冷媒を流して冷媒回
路を構成でき、室内機3を運転することができる。
【0037】以上のように、第1実施例の空気調和装置
は、蓄熱運転および蓄熱回収運転に用いる蓄熱器部分を
独立したユニット形態の蓄熱器の2台で構成したことに
特徴がある。この構成によれば、大きな蓄熱容量を要す
る空気調和装置において、1台では形態が大きくなる蓄
熱器に代えて2台の小型の蓄熱器を設置することによ
り、蓄熱器の床面荷重を分散させることができ、従って
床面の強度を小さく設定できると共に、据付け場所の床
面の形状に柔軟に対応することができ、据付け性を向上
できる。また新たに蓄熱器の容量を大きくしたい場合に
は、既存の蓄熱器にもう1台の蓄熱器を並列接続するこ
とにより容易に容量を大きくでき、顧客の要求に幅広く
対応することが可能となる。
【0038】また蓄熱器の1台が故障した場合には、他
の健全な蓄熱器を通して液冷媒を供給して、他の蓄熱器
に蓄えた冷熱を利用して室内機を運転することができ
る。
【0039】また蓄熱量の需要が少ない場合には、2台
の蓄熱器の内の一方のみ蓄熱運転することができ、した
がって蓄熱媒体の温度を蓄熱回収可能な温度にまで冷却
する熱量を、蓄熱器2台分の蓄熱媒体を蓄熱回収可能な
温度にまで冷却するための熱量に比較し小さくできる。
ちなみに、蓄熱回収可能な温度に冷却するまでに費やす
熱量は蓄熱回収運転時に使用されない損失熱量であり、
これを小さくすることにより空気調和装置の運転効率を
向上できる。また蓄熱回収運転時において回収熱量が小
さくてよい場合には、冷熱を蓄熱した2台の蓄熱器の一
方を全閉して冷熱を保存し、他方のみから蓄熱回収を行
い、次回の蓄熱運転時においては他方のみ蓄熱運転する
ことにより蓄熱回収可能な温度にまで冷却する熱量を小
さくできる。
【0040】図2は本発明による第2実施例の蓄熱器付
空気調和装置(以下、単に空気調和装置という)を示
す。この実施例の空気調和装置は、室外機1と、同一機
種で並列運転される2台の蓄熱器2a、2bと、蓄熱器
2aに接続する一群の室内機3aと、蓄熱器2bに接続
する別の一群の室内機3bとから構成されている点に特
徴がある。
【0041】室外機1と蓄熱器2aと一群の室内機3a
は、高圧液配管及び低圧ガス配管によって接続され、ま
た室外機1と蓄熱器2bと別の一群の室内機3bも高圧
液配管及び低圧ガス配管によって接続されて、それぞれ
冷媒循環回路が形成されている。
【0042】室外機1と蓄熱器2aと一群の室内機3a
の組合せにおいて、高圧液配管は、室外機1から出る高
圧液配管5aと、その高圧液配管5aに接続し蓄熱器2
a内を通る高圧液配管5cと、その高圧液配管5cに接
続し各室内機3aに至る高圧液配管5bとからなり、一
方、低圧ガス配管は、各室内機3aから蓄熱器2a方向
に戻る低圧ガス配管4bと、その低圧ガス配管4bに接
続し蓄熱器2a内を通って戻る低圧ガス配管4cと、そ
の低圧ガス配管4cに接続し室外機1に戻る低圧ガス配
管4aとからなる。
【0043】また室外機1と蓄熱器2bと一群の室内機
3bの組合せにおいて、高圧液配管は、室内機1から出
る高圧液配管5aに設けた分岐部7aで分岐し、蓄熱器
2b内を通る高圧液配管9aと、その高圧液配管9aに
接続し各室内機3bに至る高圧液配管9bとからなり、
一方、低圧ガス配管は、各室内機3bから蓄熱器2b方
向に戻る低圧ガス配管8bと、その低圧ガス配管8bに
接続し蓄熱器2b内を通って、室外機1に戻る低圧ガス
配管4aに設けた結合部6aに結合する低圧ガス配管8
aとからなる。
【0044】蓄熱運転時には、室外機1と蓄熱器2aの
間、および室外機1と蓄熱器2bとの間にそれぞれ冷凍
サイクルが形成される。即ち室外機1からの高圧液冷媒
を高圧液配管5c,9aに分配し、蓄熱器2a、2b内
でそれぞれ減圧膨張させ、蒸発させ、その際熱交換によ
り蓄熱媒体を冷却し、熱交換を終えた低圧ガス冷媒はそ
れぞれ低圧ガス配管4c,8aから低圧ガス配管4aを
経て室外機1に戻る。かくして蓄熱器2a,2bには、
それぞれ冷熱として冷却された蓄熱媒体が蓄えられる。
【0045】蓄熱回収運転時には、室外機1と蓄熱器2
aと室内機3aとの間、および室外機1と蓄熱器2bと
室内機3bとの間にそれぞれ冷凍サイクルが形成され
る。即ち室外機1から送り出された高圧液冷媒は、高圧
液配管5c,9aに分配され、それぞれ蓄熱器2aおよ
び蓄熱器2bで蓄熱媒体の冷熱と熱交換を行い冷却され
た後、高圧液配管9b,5bを通りそれぞれ室内機3
a,3bに送られ、室内機3a,3bで室内空気と熱交
換を終えた低圧ガス冷媒は低圧ガス配管4d,8bから
蓄熱器2a,2bを経由し、低圧ガス配管4c,8aを
通り室外機1に戻る。そして室内機3a,3bで冷却さ
れた室内空気が冷房に用いられる。
【0046】また、蓄熱利用なし運転時には、室外機1
と一群の室外機3の間で冷媒が循環する冷凍サイクルが
形成される。即ち、室外機1から送り出された液冷媒
は、高圧液配管5c,9aに分配され、それぞれそのま
ま蓄熱器2a、2bを通過して室内機3a、3bに送ら
れ、室内機3a,3bで室内空気と熱交換を終えた低圧
ガス冷媒は低圧ガス配管4b,8bから蓄熱器2a,2
bおよび低圧ガス配管4c,8aを通り室外機1に戻
る。室内機3a,3bで冷却された室内空気が冷房に用
いられることになる。
【0047】第2実施例の空気調和装置を構成する室外
機1、蓄熱器2a,2b及び室内機3a,3bは、それ
ぞれ、内部構成の点で第1実施例で説明したものと同様
であり、また蓄熱運転、蓄熱回収運転、蓄熱利用なし運
転における動作の点も第1実施例で説明したのと同様で
あり、蓄熱器2a,2bは蓄熱器運転モード指令手段2
8及び蓄熱器制御装置22により制御される。
【0048】本実施例によれば、空気調和装置を、室外
機とそれに並列接続する2台の蓄熱器とそれぞれの蓄熱
器に接続する一群の室外機とから構成するので、大きな
蓄熱容量を要する空気調和装置において、1台では形態
が大きくなる蓄熱器の代りに2台の小型の蓄熱器を設置
することにより、蓄熱器による床面荷重を分散でき、従
って床面の強度を小さく設定できると共に、据付け場所
の床面の形状に対応しやすくなり、据付け性を向上でき
る。もし、将来に室内機を増設するかどうか不明な場合
には当初設置時の室内機台数に合った蓄熱容量の蓄熱器
を設置しておき、室内機を増設する際には容易に蓄熱器
を増設して空気調和装置を構成することができる。
【0049】また本実施例によれば、2台の蓄熱器のど
ちらか一方が故障した際にも、故障していない蓄熱器に
接続されている室内機は稼働することができ、室内機の
全台数が停止することを防ぐことができ、空調機の使用
者に与える影響を小さくできる。また本実施例によれ
ば、一方の蓄熱器に接続された一群の室内機および他方
の蓄熱器に接続された別の一群の室内機室内機それぞれ
の負荷に即した蓄熱量を各蓄熱器に蓄熱することがで
き、蓄熱利用の効率を上げることができる。
【0050】本発明の第1実施例および第2実施例の空
気調和装置において、各蓄熱器を容量が同じものとする
ことにより蓄熱器の種類を少なくすることができ、また
更に大きな冷凍能力をもつ室外機の場合には同容量の蓄
熱器を3台接続することにより対応して、室外機2種類
に対して蓄熱器1種類で対応することができる。また蓄
熱器の容量をいくつか設定することにより多種類の室外
機の容量に対応することができる。
【0051】図3は本発明の第3実施例の蓄熱器付空気
調和装置(単に空気調和装置という)を示す。この実施
例の空気調和装置は、室外機1と2台の蓄熱器2c,2
dと一群の室内機3とからなり、任意の蓄熱器を蓄熱運
転すると同時に室内機3を運転できるように構成したこ
とを特徴としている。この実施例の空気調和装置は、蓄
熱運転、蓄熱回収運転、蓄熱利用なし運転、及び蓄熱/
蓄熱利用なし同時運転の4つのモードを有する。
【0052】第3実施例の空気調和装置において、室外
機1と蓄熱器2c、2dと室内機3は、図1に示す第1
実施例の空気調和装置における高圧液配管及び低圧ガス
配管の経路に加えて、蓄熱運転と室内機3の運転を同時
に行う蓄熱/蓄熱利用なし同時運転のために必要な別の
低圧ガス配管の経路を設けている。
【0053】高圧液配管は、室外機1から出る高圧液配
管5aと、それに続いて蓄熱器2c内を通る高圧液配管
5cと、さらに続いて各室内機3に至る高圧液配管5b
と、そして室外機1から出る高圧液配管5aに設けた分
岐部7aで分岐し蓄熱器2d内を通り、それから高圧液
配管5bで蓄熱器2c側に設けた結合部7bに結合する
高圧液配管9aとからなる。
【0054】一方、低圧ガス配管は、各室内機3から蓄
熱器2c方向に戻る低圧ガス配管4bと、それに続いて
蓄熱機2c内を通って戻る低圧ガス配管4cと、さらに
続いて室外機1に戻る低圧ガス配管4aと、室内機3か
らの低圧ガス配管4bに設けられた分岐部6bで分岐し
蓄熱器2d内を通り、それから室外機1に戻る低圧ガス
配管4aに設けた結合部6aに結合する低圧ガス配管8
aと、加えて蓄熱器2cから室外機1方向に戻る低圧ガ
ス配管54cと、その低圧ガス配管54cと接続して室
外機1に戻る低圧ガス配管54aと、蓄熱器2dから室
外機1方向に戻り低圧ガス配管54aに設けた結合部5
3aに接続する低圧ガス配管55aとからなる。低圧ガ
ス配管54a,54c、55a(配管接続についてさら
に後述する)は、蓄熱運転と室内機3の運転を同時に行
うために設けたものである。
【0055】室外機1は、蓄熱器2c、2dからまたは
室内機3から戻されるガス冷媒を四方弁2を介して受入
れる気液分離器14と、それに続く圧縮機10と、圧縮
機10から四方弁2を介して送給される高温高圧のガス
冷媒を液冷媒とする熱源側熱交換器12と、熱源側熱交
換器12からの液冷媒を通過させる減圧機構13とから
構成されている。そして上記低圧ガス配管54aは室外
機1内では四方弁2と気液分離器14とをつなぐ配管に
結合している。液冷媒は減圧機構13に接続する高圧液
配管5aを通って室外機1から送り出される。なお、減
圧機構13はこの空気調和装置を暖房に用いる場合にそ
の本来の機能が働くものである。
【0056】蓄熱器2cは、高圧液配管5aから低圧ガ
ス配管4cへと順次に接続された減圧機構64a、蓄熱
熱交換器66aおよび開閉弁61aと、蓄熱熱交換器6
6aと開閉弁61a間より分岐し高圧液配管5aの出側
に結合する配管に設けられた開閉弁62aと、高圧液配
管5aで減圧機構64aへ分岐する点と開閉弁62aが
結合する点との間に設けられた開閉弁63aと、蓄熱熱
交換器66aで熱交換する蓄熱媒体を貯蔵する蓄熱槽6
5aと、さらに蓄熱熱交換器66aと開閉弁61a間よ
り分岐する上記低圧ガス配管54aに設けた開閉弁60
aとから構成されている。このように蓄熱器2cから室
外機1方向に戻る低圧ガス配管54cは蓄熱器2c内で
蓄熱熱交換器66aと開閉弁61aとをつなぐ配管から
分岐している。
【0057】蓄熱器2dは、蓄熱器2cと同一の構成を
有するもので、高圧液配管9aから低圧ガス配管8aへ
と順次に接続された減圧機構64b、蓄熱熱交換器66
bおよび開閉弁61bと、蓄熱熱交換器66bと開閉弁
61b間より分岐し高圧液配管9aの出側に結合する配
管に設けた開閉弁62bと、高圧液配管9aで減圧機構
64bへ分岐する点と開閉弁62bが結合する点との間
に設けた開閉弁63bと、蓄熱熱交換器66bで熱交換
する蓄熱媒体を貯蔵する蓄熱槽65bと、さらに蓄熱熱
交換器66bと開閉弁61b間より分岐する上記低圧ガ
ス配管55aに設けた開閉弁60bとから構成されてい
る。このように蓄熱器2dから室外機1方向に戻る低圧
ガス配管55aは蓄熱器2d内で蓄熱熱交換器66bと
開閉弁61bとをつなぐ配管から分岐している。
【0058】室内機3は、第1実施例と同じで、高圧液
配管5bから低圧ガス配管4bの間に順次接続された減
圧機構20と負荷側熱交換器21とから構成される。
【0059】以上のように室外機1、蓄熱器2c,2d
及び室内機3を有する第3実施例の空気調和装置は、制
御機構として、蓄熱運転、蓄熱回収運転及び蓄熱利用な
し運転、蓄熱/蓄熱利用なし同時運転の4つのモードを
選択する蓄熱器運転モード指令手段28aを備え、さら
に蓄熱器運転モード指令手段28aからの指令を受信し
て蓄熱器の運転情報を送信するコントロ−ラ通信手段2
7aと、蓄熱器の運転モ−ドを決定し切替を指示する蓄
熱器運転モ−ド切替手段26aと、決定された運転モ−
ドに従い蓄熱器の冷媒回路を変更する信号を出力する冷
媒回路切替手段25aと、減圧機構の開度を調整する信
号を出力する減圧機構調整手段24aと、他の蓄熱器と
の運転情報を通信する他蓄熱器通信手段23aとを有す
る蓄熱器制御装置22aを備えている。
【0060】蓄熱/蓄熱利用なし同時運転は、蓄熱器運
転モード指令手段28aより蓄熱/蓄熱利用なし同時運
転指令を出力した時に、その指令をコントロ−ラ通信手
段27aで受信し、蓄熱器運転モ−ド切替手段26aに
て運転モ−ドを蓄熱/蓄熱利用なし同時運転と決定され
た場合に実施される。この時、冷媒回路切り替え手段2
5aは、蓄熱器2cの開閉弁61a,62aを閉じ、そ
して蓄熱器2cの開閉弁60a,63aを開く。減圧構
調整手段24aは減圧機構64aを適宜制御して、室外
機1から高圧液配管5a,5cを通じて蓄熱器2cに流
入した液冷媒の一部を膨張させ、蓄熱熱交換器66aで
その膨張した冷媒を蒸発させ、この際に蓄熱槽65aに
は蓄熱熱交換器66aで蒸発する冷媒と熱交換して冷却
された蓄熱媒体が冷熱として蓄えられ、蒸発したガス冷
媒は開閉弁60aを通って低圧ガス配管54cへと流出
する、一方、蓄熱器2cに流入した液冷媒の他部は開閉
弁63aを通過して室内機3に送られる。その液冷媒は
室内機3では減圧機構20で減圧、膨張し、負荷側熱交
換器21で蒸発してその際熱交換により室内空気を冷却
し、その後蒸発したガス冷媒は、低圧ガス配管4b,4
c,4aを通じて室外機1内の気液分離器14に戻る。
【0061】また他蓄熱器通信手段23aによって蓄熱
器2dに蓄熱/蓄熱利用なし同時運転指令を送信し、室
外機1から高圧液配管5a,5cを通じて蓄熱器2dに
液冷媒を送給することによって、蓄熱器2cと同一構成
の蓄熱器2dを蓄熱器2cと同様に動作させることがで
きる。これらにより蓄熱器2c,2dの一方または両方
と室内機3を任意に制御することができる。
【0062】蓄熱運転は、蓄熱器運転モード指令手段2
8aより蓄熱運転指令を出力した時に、その指令をコン
トロ−ラ通信手段27aで受信し、蓄熱器運転モ−ド切
替手段26aにて運転モ−ドを蓄熱運転と決定された場
合に実施される。この時、冷媒回路切り替え手段25a
は、蓄熱器2cの開閉弁60a,63a,62aを閉じ
ると共に開閉弁61aを開き、減圧構調整手段24aは
減圧機構64aを適宜制御して、室外機1から高圧液配
管5a,5cを通じて蓄熱器2cに流入する液冷媒を膨
張させ、蓄熱熱交換器66aでその膨張した冷媒を蒸発
させ、蒸発したガス冷媒は開閉弁61aを通って低圧ガ
ス配管4cへと流出する一方、蓄熱槽65aには蓄熱熱
交換器66aで蒸発する冷媒と熱交換して冷却された蓄
熱媒体が冷熱として蓄えられる。また他蓄熱器通信手段
23aによって蓄熱器2dに蓄熱運転指令を送信し、蓄
熱器2dにおいても同様に蓄熱を行える。これらにより
必要とする蓄熱量に応じて蓄熱器2c,2dを任意に制
御することができる。
【0063】蓄熱回収運転は、蓄熱器運転モード指令手
段28aにより蓄熱回収運転許可指令が出力され、蓄熱
器運転モ−ド切替手段26aにより蓄熱回収運転モ−ド
と決定された場合に実施される。冷媒回路切替手段25
aにより開閉弁63a,61a,60aを閉じると共に
開閉弁62aを開き、減圧機構調整手段24aにより減
圧機構64aを全開として減圧を行わず液冷媒を流し、
蓄熱熱交換器66aにおいて蓄熱媒体65aと熱交換を
行い冷媒を冷却して熱回収を行い、冷却された液冷媒を
開閉弁62aを通じて高圧液配管5cの出側から室内機
3へ送り出す。室内機3では減圧機構20で冷却された
液冷媒を減圧、膨張し、負荷側熱交換器21で蒸発さ
せ、その際熱交換により室内空気を冷却する。そして蒸
発したガス冷媒は、低圧ガス配管4b,4c,4dを通
じて室外機1に戻る。
【0064】同時に他蓄熱器通信手段23aによって蓄
熱器2dに接続された蓄熱器制御装置22aに蓄熱回収
運転指令を送信し、蓄熱器2dにおいても蓄熱回収運転
を行える。これらにより必要とする蓄熱回収量に応じて
蓄熱器2c,2dを任意に制御することができる。
【0065】蓄熱利用なし運転は蓄熱器運転モード指令
手段28aより蓄熱回収運転許可指令が出力され蓄熱器
運転モ−ド切替手段26aにて蓄熱利用なし運転モ−ド
と決定された場合に実施される。この時、冷媒回路切替
手段25aにより蓄熱器2c内の開閉弁60a,61
a,62aを閉じると共に開閉弁63aを開き、減圧機
構調整手段24aによって減圧機構64aを全閉として
蓄熱熱交換器66aに冷媒を通さない冷媒回路を構成し
て行われる。室外機1が送り出す液冷媒は、高圧液配管
5a,5cから蓄熱器2c開閉弁63aを通過して室内
機3に達し、室内機3では減圧機構20で減圧、膨張
し、負荷側熱交換器21で蒸発してその際熱交換により
室内空気を冷却し、その後蒸発したガス冷媒は、低圧ガ
ス配管4b,4c,4dを通じて室外機1に戻る。
【0066】同時に他蓄熱器通信手段23aによって蓄
熱器2dに接続された蓄熱器制御装置22aに蓄熱利用
なし運転指令を送信し、蓄熱器2dにおいても蓄熱利用
なし運転を決定した場合には、蓄熱器2cと同様に、蓄
熱熱交換器に冷媒を通さない運転を行える。
【0067】図4は本発明の第4実施例の蓄熱機付空気
調和装置(単に空気調和装置という)を示す図である。
この空気調和装置は、この実施例の空気調和装置は、室
外機1と、その室外機1に並列接続した2台の蓄熱器2
c,2dと、蓄熱器2cに接続した一群の室内機3a
と、蓄熱器2dに接続した一群の室内機3bとからな
り、任意の蓄熱器を蓄熱運転すると同時に室内機3を運
転できるように構成したことを特徴としている。この実
施例の空気調和装置は、蓄熱運転、蓄熱回収運転、蓄熱
利用なし運転、及び蓄熱/蓄熱利用なし同時運転の4つ
のモードを有する。
【0068】第4実施例の空気調和装置における高圧液
配管及び低圧ガス配管は、図3に示す第3実施例の空気
調和装置において、高圧液配管8a、低圧ガス配管8b
をそれぞれを高圧液配管5c、低圧ガス配管4cに設け
た結合部7b,6bに結合する代わりに、高圧液配管8
a、低圧ガス配管8bの間に室内機3bを接続したもの
である。このように配管接続することにより任意の蓄熱
器2c,2dの蓄熱運転とそれらに接続された室内機3
a,3bの運転を同時に行うことができる。
【0069】図3に示す第3実施例および図4に示す第
4実施例において、蓄熱器2c,2dの容量を同じ容量
とすることにより蓄熱器種類を少なくすることができ、
また更に大きな冷凍能力の室外機の場合には同容量の蓄
熱器を3台接続して対応することにより室外機2種類に
対して蓄熱器1種類で対応することができる。また蓄熱
器の容量をいくつか設定することにより多種類の室外機
の容量に対応することができる。
【0070】図5は本発明の第5実施例の蓄熱器付空気
調和装置(単に空気調和装置という)を示す図である。
この空気調和装置は、図2に示す第2実施例の空気調和
装置に加えて、蓄熱器2aと室内機3aとを接続する高
圧ガス配管5b、および蓄熱器2bと室内機3bとを接
続する高圧ガス配管9bにそれぞれ分岐部51a,51
bを設け、そして分岐部51a,51b間を開閉弁50
bを介して配管接続し、さらに蓄熱器2aと室内機3a
とを接続する低圧ガス配管4b、および蓄熱器2bと室
内機3bとを接続する低圧ガス配管8bにそれぞれ分岐
部52a,52bを設け、そして分岐部52a,52b
間を開閉弁50aを介して配管接続したものである。蓄
熱器2a,2bのどちらかが故障した場合においては、
開閉弁50a,50bを開とすることによって室内機3
a,3bを運転することができる。
【0071】図6は本発明の第5実施例の蓄熱器付空気
調和装置(単に空気調和装置という)を示す図である。
この空気調和装置は、図4に示す第4実施例の空気調和
装置に加えて、蓄熱器2cと室内機3aとを接続する高
圧ガス配管5b、および蓄熱器2dと室内機3bとを接
続する高圧ガス配管9bにそれぞれ分岐部51a,51
bを設け、そして分岐部51a,51b間を開閉弁50
bを介して配管接続し、さらに蓄熱器2cと室内機3a
とを接続する低圧ガス配管4b、および蓄熱器2dと室
内機3bとを接続する低圧ガス配管8bにそれぞれ分岐
部52a,52bを設け、そして分岐部52a,52b
間を開閉弁50aを介して配管接続したものである。蓄
熱器2a,2bのどちらかが故障した場合においても、
開閉弁50a,50bを開くことによって室内機3a,
3bを運転することができる。
【0072】なお、上記に説明した第1ないし第6実施
例の蓄熱器付空気調和装置は、室内機機能を冷房とし、
蓄熱器に冷熱を蓄熱するものとしたが、これらの冷凍サ
イクルで冷媒を逆方向に循環させる逆サイクルで運転
し、蓄熱器に高温度の熱を蓄熱し、室内機の暖房用に機
能させることも可能であることは明らかである。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、室外機と蓄熱器と室内
機で構成する蓄熱器付空気調和装置において1台の室外
機に2台以上の蓄熱器を並列接続したので、(1)蓄熱
器容量を決定する蓄熱媒体量および蓄熱器伝熱面積を室
外機の冷凍能力に合った大きさとしながら、複数の蓄熱
器に分けることにより荷重を分散し、床面荷重を小さく
することができ、従って蓄熱器の据付け性を向上でき、
(2)蓄熱容量を増加する必要の生じた場合には蓄熱器
を並列に増設することにより任意に増加でき、(3)蓄
熱器が故障した際に他の蓄熱器に冷媒をバイパスさせる
ことにより室内機を運転することができ、(4)さらに
冷暖房の需要量の少ない場合には、蓄熱器を個別に運転
制御すれば、蓄熱器1台で蓄熱器付空気調和装置を運転
することもでき、その結果、蓄熱する際に冷媒の初期温
度から利用可能な温度に達するまでに要する直接利用さ
れない熱量を小さくすることができ、(5)各種大容量
の室外機に少ない種類の蓄熱器で対応でき、在庫、製造
上で生産性が向上できる、等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【図2】本発明の第2実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【図3】本発明の第3実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【図4】本発明の第4実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【図5】本発明の第5実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【図6】本発明の第5実施例の蓄熱器付空気調和装置を
示す図である。
【符号の説明】
1 室外機 2a,2b,2c,2d 蓄熱器 3,3a,3b 室内機 4a,4b,4c 低圧ガス配管 5a,5b,5c 高圧液配管 8a,8b 低圧ガス配管 9a 高圧液配管 10 圧縮機 12 熱源側熱交換器 13 減圧機構 15a,15b 減圧機構 16a,16b 蓄熱熱交換器 17a,17b 蓄熱槽 20 減圧機構 21 負荷側熱交換器 22,22a 蓄熱器制御装置 28 蓄熱器運転モード指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北條 俊幸 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日立製作所 清水工場内 (56)参考文献 特開 昭63−223461(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 351 F24F 5/00 102 F25B 1/00 321

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の冷媒または高温高圧ガスの冷媒を
    供給する室外機と、室外機から供給される冷媒と熱交換
    して熱エネルギーを蓄熱する蓄熱媒体を有する蓄熱器
    と、室外機から供給されかつ蓄熱器で予め蓄熱された蓄
    熱媒体の熱エネルギーにより冷却または加熱された冷媒
    と室内空気と熱交換して冷房または暖房を行う室内機
    と、を備えた蓄熱器付空気調和装置において、1台の室外機に2台以上の蓄熱器が並列に高圧液配管及
    び低圧ガス配管によって接続され、前記複数の蓄熱器の
    それぞれは前記室外機とは独立したユニット形態であ
    り、前記高圧液配管から前記低圧ガス配管へと順次に接
    続された減圧機構、蓄熱熱交換器および第1開閉弁と、
    前記蓄熱熱交換器と第1開閉弁間より分岐し前記高圧液
    配管の出側に結合する配管に設けられた第2開閉弁と、
    前記高圧液配管で前記減圧機構へ分岐する点と第2開閉
    弁が結合する点との間に設けられた第3開閉弁と、前記
    蓄熱熱交換器で熱交換する蓄熱媒体を貯蔵する蓄熱槽と
    を備え、 蓄熱器運転モード指令により前記第1開閉弁、前記第2
    開閉弁、前記第3開閉弁の開閉を制御し、前記複数の蓄
    熱器に冷媒を流して蓄熱を行う ことを特徴とする蓄熱器
    付空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のものにおいて、一方の
    蓄熱器が故障した場合に他の蓄熱器に液冷媒を流すこと
    を特徴とする蓄熱器付空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のものにおいて、前記複
    数の蓄熱器のそれぞれに複数の前記室内機を接続したこ
    とを特徴とする蓄熱器付空気調和装置。
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