JPH10245901A - 建築用目地ガスケット - Google Patents

建築用目地ガスケット

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JPH10245901A
JPH10245901A JP6556297A JP6556297A JPH10245901A JP H10245901 A JPH10245901 A JP H10245901A JP 6556297 A JP6556297 A JP 6556297A JP 6556297 A JP6556297 A JP 6556297A JP H10245901 A JPH10245901 A JP H10245901A
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JP
Japan
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straight pipe
pipe member
gasket
joint
hollow
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JP6556297A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawai
隆 川合
Yoshihiro Sato
美博 佐藤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空引きした際に全体を扁平化でき、かつ、
高い封止性を得られる建築用目地ガスケットを提供し、
成形板の建物構造体への取付作業を容易化する。 【解決手段】 シリコーンスポンジゴムの中空の直管部
材11を継手部材12により屈曲接続してなり、カーテ
ンウォール等を構成する成形板Pに取り付けられ、成形
板Pを建物構造体に取り付ける際には真空引きして扁平
化し、成形板Pの取付後に大気に開放して元の形状に復
元させる建築用目地ガスケットであって、継手部材12
を直管部材11より薄肉の中空構造の本体21に2つの
接続部22をシリコーンスポンジゴムで一体成形して構
成するとともに、本体21を凸側外郭が各接続部の基端
から0〜13mm離れた位置イ間を滑らかな連続線mで
連続され、該連続線mを各接続部22側の端部外面の接
線の交点ロから3 2〜102mm離間させた平面視形
状に成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の外壁の
PC板等の成形板の目地部の封止等に用いる建築用目地
ガスケット、詳しくは、ゴム等の弾性材料から中空形状
に成形されたガスケットであって、成形板の建物躯体へ
の取付前に内部を真空引きして扁平化し、成形板の取付
後に内部を大気に開放して形状を復元させる目地ガスケ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】ビルディングの建築物にあっては、建物
構造体にPC板を組み付けてカーテンウォール等を施工
する。そして、カーテンウォールの施工に際しては、P
C板間の目地部にガスケットを介設し、目地部の防水等
が図られる。従来、このようなPC板の目地部に用いら
れるガスケットとしては、特開平3−233046号公
報あるいは特開平8−128122号公報等に記載され
たものが知られている。
【0003】例えば、前者の特開平3−233046号
公報には、高分子弾性材料からなる中空(チューブ状)
のガスケットであって、ALC板等の成形板に接着剤で
取り付け、成形板を建物構造体に取り付ける前には内部
を真空引きして扁平化しておき、成形板を建物構造体に
取り付けた後に内部を大気に開放して形状を復元させ、
成形板間に成形板と弾着して成形板間の目地部を封止す
るガスケットが記載される。
【0004】ところで、上述したガスケットは、成形板
の側部全周にわたって取り付ける場合は成形板の角部等
では屈曲させなければならず(直角曲がり)、また、成
形板の側部にアンカーボルト等が埋設されていた場合等
はアンカーボルトを避けるために屈曲しなければならな
い(平角曲がり)。したがって、このようなガスケット
は、直管部材と継手部材を組み合わせて構成され、屈曲
させる場合に当該箇所で直管部材を継手部材により接続
して屈曲部分を形成することが行われている。
【0005】継手部材は、通常、本体に2つの接続部を
軸線が所定角度で交差するように一体成形して構成さ
れ、接続部を直管部材の端部と嵌合させて所定の屈曲角
度を得ている。そして、従来のガスケットにおいては、
継手部材として中実の部材を用い、この継手部材を直管
部材と同様の高分子弾性材料を用いて射出成形等で成形
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のガスケットにおいては、継手部材が中実である
ため、直管部材内部を真空引きした場合直管部材を扁平
化することができるものの継手部材を扁平化することが
できず、成形板を建物構造体に取り付ける際に継手部材
が他の成形板等に干渉しやすく、成形板の建物構造体へ
の取付作業が困難であるという問題があった。この発明
は、上記問題に鑑みてなされたもので、真空引きした際
に全体を扁平化できる建築用目地ガスケットを提供し、
成形板の建物構造体への取付作業を容易化することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、ゴム様弾性材料からなる中空パイプ状
の直管部材と継手部材を備え、前記直管部材を前記継手
部材で気密的に屈曲接続して成形板の側部に設け、前記
直管部材内部を真空引きして扁平化し、この状態で前記
成形板を組み付けた後、前記直管部材内部を大気に開放
して形状を復元させ、成形板間の目地を封止する建築用
目地ガスケットにおいて、前記継手部材が、前記直管部
材より薄肉の中空の本体部と、該本体に軸線を交差させ
て一体形成され前記直管部材の端部開口内に嵌入可能な
中空の2つの接続部とを有し、前記本体部が、前記直管
部材より薄肉であって、かつ、凸側外郭が前記各接続部
の基端から第1の寸法y離れた位置間を曲線または滑ら
かに連続する複数の直線で連続され、該連続線を前記各
接続部側の端部外面の接線の交点から第2の寸法x 2
離間させた平面視形状を有し、前記第1の寸法yが0〜
13mm、前記第2の寸法xが3〜10mmとなるよう
に構成した。
【0008】建築用目地ガスケットは、直管部材の端部
と継手部材の接続部とが嵌合して接着剤により気密的に
接着され、直管部材、また、必要に応じて継手部材を接
着剤により接着して成形板に取り付けられる。この建築
用目地ガスケットは、開口した直管部材の端部や継手部
材の接続部にシートが接着剤により貼着されて閉塞さ
れ、また、直管部材等に吸気口が形成され、吸気口に気
密的に開閉可能な閉塞手段を設けられたチューブが接続
する。
【0009】直管部材、継手部材およびシートは、ソリ
ッドゴムあるいはスポンジゴム等の高分子材料から構成
される。ソリッドゴムであれば、硬度が55〜65度、
100%モジュラスが15kgf/cm2 以上、引張強
さが70kgf/cm2 以上、伸びが300%以上、加
熱後引張強さ残率(100°C、72時間)が90%以
上、加熱後伸び残率(100°C、72時間)が75%
以上、加熱減量(100°C、72時間)が3%以下、
加熱収縮率(100°C、22時間)が圧縮永久歪み
(100°C、27時間)が35%以下の物性(試験方
法はJIS A5756)のものが用いられる。
【0010】また、スポンジゴムは、圧縮荷重(25%
圧縮時)が0.2〜1.3kgf/cm2 、圧縮永久歪
み(圧縮率25%、60°C、48時間)が60%以
下、加熱後圧縮荷重残率(70°C、72時間)が14
0%以下、吸水率(圧縮率25%で20°Cの水に24
時間浸漬した場合)が5%以下、加熱減量(70°C、
72時間)が3%以下、加熱収縮率(60°C、24時
間)が3%以下の物性(試験方法はJIS A 575
0)のものが用いられる。
【0011】そして、上記高分子材料として、具体的に
は、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、あるいはEP
DM等のスポンジゴムあるいはソリッドゴムが例示さ
れ、望ましくは、シリコーンゴムを用い、また、直管部
材、継手部材およびシートをともに同一の材料で構成す
る。
【0012】上記シリコーンゴムとしては、一般に、シ
リコーン材料やアクリルシリコーン等のシリコーン系複
合材料にシリカ系充填剤、架橋剤、発泡剤等を配合した
ものが用いられ、必要に応じ、アルコシル基やミラノー
ル基等を有するシラン等のシリカ分散剤、耐熱性向上
剤、無機顔料、架橋剤、発泡剤等が添加される。
【0013】シリコーンゴム材料には有機過酸化物によ
るラジカル反応架橋によりゴム状弾性体となるラジカル
反応型のもの、オルガノハイドロジェンポリシロキサン
と白金系触媒に代表される付加反応系硬化触媒とを添加
した付加反応架橋により硬化する付加反応型のものが例
示され、後者の付加反応型のシリコーンゴム系材料とし
ては分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくと
も2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと
白金系触媒(塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、エ
ーテル、アルデヒド、オレフィン、ビニルシロキサンと
の錯塩が一般的である)を、シリコーン系材料に対して
1〜100ppmの範囲で添加したもの等が例示され
る。
【0014】具体的には、シリコーンゴム材料には、平
均単位式:RaSiO(4-a)/2 で示され、式中のaが
1.90〜2.05で、Rがメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基
等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール
基またはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一
部または全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したク
ロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、
シアノメチル基等のような同一または異種の非置換また
は置換1価炭化水素基であり、好ましくは、その80モ
ル%がメチル基、0.1〜0.5モル%がビニル基で、
25°Cにおける粘度が100cS以上、特には100
0cS以上のオルガノポリシロキサンが用いられる。
【0015】シリカ系充填剤は、エンム質シリカ、湿式
シリカ、疎水性シリカ、石英粉末、けい藻土等で代表さ
れる。このシリカ系充填剤は、その添加量がシリコーン
材料100重量部に対して20重量部未満では充分な補
強効果が得られにくく、逆に、200重量部を超えると
ゴム組成物としての本来の性能が得られにくいためシリ
コーン組成物100重量部に対して20〜200重量部
の範囲で配合することが好ましくは、また、粒径が50
μmを超えると充分な分散性が得られないため粒径が5
0μm以下のものを用いることが好ましい。
【0016】架橋剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、モノ
クロロベンゾイルパーオキサイド、オルソクロロベンゾ
イルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキ
シ3,3,5−トリメチルミクロヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン、
1,6−ビス−t−ブチルカルボキシヘキサン、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ビス(t−ブチルパーオキサイド)−2,5−
ジメチルヘキサン等が例示される。
【0017】発泡剤としては、窒素ガスを発生させる有
機系のもの、例えば、アゾ系のアゾカルボンアミド、ア
ゾビス・イソ・ブチロニトリル、ニトロソ系のN,N’
ジメチルN,N’ジニトロソテレフタルアミド、N,
N’ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が用いられ
る。この発泡剤は、シリコーン組成物100重量部に対
して1〜10重量部の範囲で添加される。
【0018】接着剤は、直管部材や継手部材の材質等に
応じて適宜選択されるが、これら部材がシリコーンスポ
ンジゴムからなる場合はシリコーン系の熱硬化性接着剤
が用いられる。シリコーン系接着剤は、前述した平均単
位式で表され、重合度が100〜7000のオルガノポ
リシロキサンを主成分として、シリカ系充填剤等を配合
したものが用いられる。付加型の具体例を示せば、この
接着剤は、オルガノポリシロキサン100重量部に対し
て、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを150〜
1000重量部、ビニル基を有するアルコキシシランを
3〜10重量部、触媒として塩化白金酸を白金換算で2
0ppm〜500ppm、シリカ系充填剤を20〜20
0重量部の範囲で添加したものが用いられる。
【0019】そして、成形の方法としては、直管部材は
押出成形等で、継手部材はプレス成形、インジェクショ
ン成形あるいはトランスファー成形等で成形される。一
例として、継手部材のプレス成形を述べれば、成形金型
のキャビティ内に上記シリコーン組成物等を適当量充填
し、加熱・硬化させて成形される。成形条件は、プレス
温度が150〜200°C、プレス時間が3〜20分程
度が好ましく、プレス温度が200°Cを超えると材料
がキャビティ内で流動する前に硬化が開始されて成形不
良を引き起こし、プレス温度が150°C未満であれば
所定の物性が得られず反発力が低くなり、また、プレス
時間が20分を超えると生産性の低下をもたらす。
【0020】
【作用】この発明にかかる建築用目地ガスケットは、継
手部材の本体が直管部材より薄肉の中空、また、接続部
も中空であって直管部材内部と連通し、かつ、本体の凸
側外郭が各接続部側の端部における接線の交点より所定
の寸法だけ凸側と逆方向に位置する連続線で規定される
平面視形状を有する。このため、継手部材の剛性が小さ
くなり、直管部材内を真空引きした際に継手部材が容易
に扁平化する。したがって、成形板の建物構造体への取
付に際して継手部材が他の成形板等に干渉することもな
く、また、継手部材の形状を復元した際にも継手部材は
他の目地ガスケットあるいは成形板と確実に接触し、優
れた水密性が得られる。
【0021】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図6はこの発明の一の実施の
形態にかかる建築用目地ガスケットを示し、図1a,b
が同ガスケットの全体を示す図、図2a,bが同ガスケ
ットの使用状態を示す模式断面図、図3が同ガスケット
の屈曲部を模式的に示す図、図4が同ガスケットの継手
部材の詳細を示す図、図5が同ガスケットの直管部材の
断面形状と寸法をタイプ(種類)別に示す図、図6が同
ガスケットの継手部材の他の態様を示す平面図である。
【0022】先ず、図1a,bを参照して概要を説明す
ると、建築用ガスケット10は、複数の直管部材11を
継手部材12により接続してなり、これら部材11,1
2内に中空部13が気密的に画成される。この建築用ガ
スケット10は、シングル形であれば図2aに示すよう
にカーテンウォールを構成するPCパネル等の成形板P
間の目地部分に介装され、また、ダブル形であれば図2
bに示すように成形板P間に突き合わせて介装され、直
管部材11等が成形板Pに接着剤で接着固定される。こ
の接着剤および後述する接着剤は、ガスケット10等の
材質に応じて適宜選択されるが、ガスケット10がシリ
コーンスポンジゴムであればシリコーン系の接着剤等が
用いられる。なお、図a,b中、Sはシーリング材、T
はバックアップ材を示す。
【0023】直管部材11は、断面略扇形の中空パイプ
状の真直な部材であり、前述したシリコーンスポンジゴ
ム等から成形される。この直管部材11は、一端開口が
継手部材12の後述する接続部に気密的に接続し、他端
開口がシート15により閉塞され、内部に中空部13の
一部を画成する。詳細な説明は割愛するが、シート15
は、直管部材11と同一のシリコーンスポンジゴム等か
らなり、接着剤で直管部材11に接着されて直管部材1
1の開口を気密的に閉止する。
【0024】なお、直管部材11は、シングル形とダブ
ル形で形状が異なり、また、目地寸法に応じて肉厚、幅
および高さ寸法が異なる。すなわち、図5に示すよう
に、20・25mm目地幅用のシングル形のもの(以
下、タイプAと称する)であれば同図aに示す断面形状
および寸法に、以下同様に、30mm目地幅用のシング
ル形のもの(タイプB)であれば同図bに示す断面形状
および寸法に、20・25mm目地幅用のダブル形のも
の(タイプC)であれば同図cに示す断面形状および寸
法に、30mm目地幅用のダブル形のもの(タイプD)
であれば同図dに示す形状に成形される。ただし、上述
した図1にはタイプCの直管部材と、タイプCの直管部
材の接続に用いる継手部材を示し、また、各図に表す寸
法は例示である。
【0025】そして、少なくとも1つの直管部材11に
は中間部に吸気口(図示せず)が形成され、この吸気口
にチューブ14が接続する。チューブ14は、一端が直
管部材11内の中空部13に開口し、他端が大気に開放
され、中間部に図示しない閉塞手段が着脱自在に介設さ
れる。閉塞手段は、クリップ等を有し、該クリップでチ
ューブを折込挟着して気密的に封止し、また、クリップ
を外すとチューブの封止部を開封して中空部13を大気
に開放する。
【0026】継手部材12は、図4に示すように、本体
21と2つの接続部22を上述した直管部材11と同一
のシリコーンスポンジゴムから一体成形してなり、各接
続部2にそれぞれ直管部材11が接続する(図3参
照)。本体21は、直管部材11より薄肉の中空で平面
視略扇形をなし、90度の角度で交差する2つの平壁部
21aと、これら平壁部21a間を連続する湾曲壁部2
1bを有する。
【0027】平壁部21aは、直管部材11の断面形状
と同一の外形状を有し、中央に接続部22が一体に形成
される。接続部22は、肉厚が直管部材11より薄肉、
望ましくは、本体21と同一の肉厚の中空パイプ状であ
って、断面形状が平壁部21aと相似形状を有する。接
続部22は、上述した直管部材11の端部に嵌合して直
管部材11に接着剤により気密的に接着され、直管部材
11内と本体21内を連通する。
【0028】湾曲壁部21bは、平面視略扇状で、肉厚
が直管部材11より薄肉(通常、接続部22と等しい肉
厚)の断面筒状を有する。この湾曲壁部21bは、図4
aに示すように、平壁部21a間の平面視外郭形状が平
壁部21aから第1の寸法y離間した点イまでの範囲に
おいて接続部22の軸線と平行な(望ましくは、接続し
た直管部材11の外形線と連続する)直線lで、また、
点イ間の外郭が上記直線lの交点ロから第2の寸法x離
間した部分円弧線mで規定される。すなわち、この部分
円弧線は、直線lの交点ロを通り直線lの交差角を2等
分する線に対して対称であって、2等分線との交点ハと
点ロとの間に距離x 2が隔てられる。
【0029】そして、上記本体21(接続部22)の肉
厚および寸法x,yは、前述した直管部材11のタイプ
A〜D別、また、材質に応じて、すなわち、タイプA〜
Dの直管部材11に用いる継手部材12別に表1に示す
値が採用される。なお、寸法xの下限値は肉厚寸法等と
関連して扁平化を円滑に行わせるための値として規定さ
れるが、寸法xの上限値は隣接する成形板Pあるいはガ
スケットとの接触を維持するための値として規定され
る。
【0030】
【表1】
【0031】なお、上述した部分円弧線mは、曲線に限
られるものではなく、滑らかな線、例えば、図6に示す
ように、点イ間の複数(6を例示する)に分割された範
囲をそれぞれ短い直線l1 ,l2 ,l3 ,l4 ,l5
6 で連続させて代替することも可能である。ただし、
図6では寸法yが0の場合を示している。
【0032】この実施の形態にかかるガスケット10に
あっては、直管部材11を継手部材12の接続部22に
嵌合して接着剤で接着する。ここで、接着に際しては、
継手部材12の接続部22外周面等に接着剤を塗布した
後、この接続部22を直管部材11に嵌合させて専用の
接着型に充填し、150°C〜200°C程度の温度
で、1分30秒から3分間程度加熱し、接着剤が硬化し
た後に接着型から離型する。
【0033】次に、上述したガスケット10を成形板P
に取り付ける。ここで、ガスケット10は、直管部材1
0のみ、あるいは、直管部材11と継手部材12の双方
を接着剤により成形板Pに接着固定する。そして、チュ
ーブ14を真空ポンプ等に接続してガスケット10の中
空部13内を真空ポンプにより真空引きし、ガスケット
10を扁平化する。
【0034】ここで、真空引きされたガスケット10
は、直管部材11が扁平化し、また、継手部材12も扁
平化する。すなわち、継手部材12は、薄肉であり、ま
た、平壁部21a間の平面視外郭形状が平壁部21aか
ら第1の寸法y離間した点イまでの範囲において接続部
22の軸線と平行な直線lで、また、点イ間の外郭が上
記直線lの交点ロから第2の寸法x離間した部分円弧線
mで規定され、寸法x,yが表1の値を有するため、直
管部材11と同様に容易に変形する。
【0035】そして、この後、成形板Pを建物構造体に
取り付けるが、ガスケット10は直管部材11と継手部
材12が共に扁平化しているため、継手部材12等が他
の成形板P等に干渉して脱落することもなく、成形板P
の取付を容易に行える。続いて、チューブ14のクリッ
プを外して中空部13を大気に開放し、ガスケット10
の中空部13内に大気圧を導入する。このため、ガスケ
ット10は、直管部材11が自身の弾性で元の形状に復
元し、また、継手部材12も元の形状に復元し、隣接す
る成形板Pに弾性的に接触(シングルタイプ、図2a参
照)、あるいは、隣接する成形板Pに設けられたガスケ
ットと弾性的に接触する(ダブルタイプ、図2b参
照)。
【0036】ここで、継手部材12は、前記寸法xが3
以上、具体的には、20,25,30mmの各目地幅寸
法に応じて表1に示す値に成形される。このため、継手
部材12の接触状態を確実に得ることができ、成形板P
間の封止性が高い信頼性で得られる。すなわち、成形板
Pの取付誤差あるいは継手部材12の製作誤差等が生じ
ても、これらの誤差が許容範囲内であれば継手部材12
の接触状態が得られるため、封止性が損なわれることも
ない。
【0037】なお、上述した実施の形態にかかるガスケ
ット10においては、90°の屈曲角度を得るための継
手部材12を示すが、図3bに示す60°の屈曲角度を
得るもの、図3cに示す120°の屈曲角度を得るもの
等を構成することも可能である。さらに、上述した実施
の形態では、直角曲がりと平角曲がりのいずれかを明ら
かにしないが、いずれの曲がりにも適用することが可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
建築用目地ガスケットによれば、本体部に軸線が傾斜す
る接続部を一体成形した継手部材を用い、該継手部材の
接続部に接続して屈曲角度を得るとともに、継手部材の
本体部を直管部材より薄肉の中空構造に、かつ、凸側外
郭が各接続部の基端から0〜13mm離れた位置間を滑
らかな連続線で連続され、該連続線を各接続部側の端部
外面の接線の交点から32〜10 2mm離間させた平
面形状に成形するため、中空部を真空引きした際に継手
部材を確実に扁平化でき、また、成形板を建物構造体に
取り付けて中空部を大気に開放した際にも他の成形板や
ガスケットと確実に接触させることができ、成形板の取
付作業を容易化でき、また、成形板間の封止に高い信頼
性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかる建築用目地
ガスケットを模式的に示し、aが斜視図、bが一部の縦
断面図である。
【図2】同ガスケットの使用状態を示す模式断面図であ
り、aがシングルタイプのガスケットの場合を、bがダ
ブルタイプのガスケットの場合を示す。
【図3】同ガスケットの屈曲部を示す模式平面図であ
り、a,b,cがそれぞれ90°、60°、120°の
屈曲角度を得る場合を示す。
【図4】同ガスケットの継手部材の詳細を示し、aが平
面図、bが右側面図、cが左側面図、dがbのA−A矢
視断面図である。
【図5】同ガスケットの直管部材の断面図であり、a,
b,c,dがそれぞれ目地幅およびタイプ別に示す。
【図6】同ガスケットの継手部材の他の態様を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 建築用目地ガスケット 11 直管部材 12 継手部材 21 本体 21a 平壁部 21b 湾曲壁部 22 接続部 l 直線 m 円弧線 x,y 寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム様弾性材料からなる中空パイプ状の
    直管部材と継手部材を備え、前記直管部材を前記継手部
    材で気密的に屈曲接続して成形板の側部に設け、前記直
    管部材内部を真空引きして扁平化し、この状態で前記成
    形板を組み付けた後、前記直管部材内部を大気に開放し
    て形状を復元させ、成形板間の目地を封止する建築用目
    地ガスケットにおいて、 前記継手部材が、前記直管部材より薄肉の中空の本体部
    と、該本体に軸線を交差させて一体形成され、前記直管
    部材の端部開口内に嵌入可能な中空の2つの接続部とを
    有し、 前記本体部が、前記直管部材より薄肉であって、かつ、
    凸側外郭が前記各接続部の基端から第1の寸法y離れた
    位置間を曲線または滑らかに連続する複数の直線で連続
    され、該連続線を前記各接続部側の端部外面の接線の交
    点から第2の寸法x 2離間させた平面視形状を有し、 前記第1の寸法yが0〜13mm、前記第2の寸法xが
    3〜10mmであることを特徴とする建築用目地ガスケ
    ット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112526A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Nhk Spring Co Ltd 発泡ガスケット
JP2021085298A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 大和ハウス工業株式会社 ガスケットとガスケット付き外壁パネル

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