JPH10244898A - エアバッグドア構造 - Google Patents
エアバッグドア構造Info
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- JPH10244898A JPH10244898A JP9051814A JP5181497A JPH10244898A JP H10244898 A JPH10244898 A JP H10244898A JP 9051814 A JP9051814 A JP 9051814A JP 5181497 A JP5181497 A JP 5181497A JP H10244898 A JPH10244898 A JP H10244898A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグドアの先端部付近がウインドシー
ルドガラスに当接した際の当接荷重を吸収し、しかも通
常時におけるエアバッグドアの落ち込みを防止する。 【解決手段】 エアバッグドア20のドアインサート4
2の上面部には、斜め前方下側へ向けて切れ込む複数の
スリット50が互いに平行に形成されている。従って、
所定の高荷重作用時にエアバッグドア20が凹部46
(ヒンジ)回りにウインドシールドガラス側へ片開きに
展開して、当該エアバッグドア20の先端部付近がウイ
ンドシールドガラスに当接した際には、エアバッグドア
20はガラス曲面形状に沿って柔軟に変形して当接荷重
を吸収する。しかも、スリット50は斜め前方側へ向け
て切れ込むように形成されているので、通常時にエアバ
ッグドア20の表面側に押圧荷重が作用しても、スリッ
ト上側の部分がスリット下側の部分に接触することによ
り押圧荷重を支持することができる。
ルドガラスに当接した際の当接荷重を吸収し、しかも通
常時におけるエアバッグドアの落ち込みを防止する。 【解決手段】 エアバッグドア20のドアインサート4
2の上面部には、斜め前方下側へ向けて切れ込む複数の
スリット50が互いに平行に形成されている。従って、
所定の高荷重作用時にエアバッグドア20が凹部46
(ヒンジ)回りにウインドシールドガラス側へ片開きに
展開して、当該エアバッグドア20の先端部付近がウイ
ンドシールドガラスに当接した際には、エアバッグドア
20はガラス曲面形状に沿って柔軟に変形して当接荷重
を吸収する。しかも、スリット50は斜め前方側へ向け
て切れ込むように形成されているので、通常時にエアバ
ッグドア20の表面側に押圧荷重が作用しても、スリッ
ト上側の部分がスリット下側の部分に接触することによ
り押圧荷重を支持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネルにおける助手席側所定位置に配置されると共に、
車室内側に配置されるドア表皮層とこのドア表皮層の裏
面側に配置され所定の強度を有するドア基材層とを含ん
で構成され、所定の高荷重作用時にバッグ膨張圧をドア
基材層が受けることによってウインドシールドガラス側
へ向けて展開するエアバッグドア構造に関する。
パネルにおける助手席側所定位置に配置されると共に、
車室内側に配置されるドア表皮層とこのドア表皮層の裏
面側に配置され所定の強度を有するドア基材層とを含ん
で構成され、所定の高荷重作用時にバッグ膨張圧をドア
基材層が受けることによってウインドシールドガラス側
へ向けて展開するエアバッグドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】助手席用エアバッグ装置の標準装備の促
進に伴って、エアバッグドアを一体に有するインストル
メントパネルの開発が盛んに行われている。この種のイ
ンストルメントパネルをエアバッグドアの配設部位の観
点から分類すると、エアバッグドアがグローブボックス
直上に配設されるタイプ(所謂ミッドマウントタイプ)
と、エアバッグドアがインパネ頂部に配設されるタイプ
(所謂トップダッシュタイプ)とに大別される。以下、
後者のタイプに属する特開平6−87397号公報に開
示された構成について説明する。
進に伴って、エアバッグドアを一体に有するインストル
メントパネルの開発が盛んに行われている。この種のイ
ンストルメントパネルをエアバッグドアの配設部位の観
点から分類すると、エアバッグドアがグローブボックス
直上に配設されるタイプ(所謂ミッドマウントタイプ)
と、エアバッグドアがインパネ頂部に配設されるタイプ
(所謂トップダッシュタイプ)とに大別される。以下、
後者のタイプに属する特開平6−87397号公報に開
示された構成について説明する。
【0003】図7に示されるように、インパネ表皮層1
00、インパネ基材層102、及び発泡層104によっ
て構成されるインストルメントパネル106における助
手席所定位置には、平面視で略矩形状の開口108が形
成されている。この開口108内には、エアバッグドア
110が配設されている。エアバッグドア110は、ド
ア表皮層112と、このドア表皮層112に対して離間
して配置されたドア基材層(ドアインサート)114
と、両者の間に充填された発泡層116と、によって構
成されており、前端側のヒンジ部118にてインストル
メントパネル106のインパネ基材層102に結合され
ている。
00、インパネ基材層102、及び発泡層104によっ
て構成されるインストルメントパネル106における助
手席所定位置には、平面視で略矩形状の開口108が形
成されている。この開口108内には、エアバッグドア
110が配設されている。エアバッグドア110は、ド
ア表皮層112と、このドア表皮層112に対して離間
して配置されたドア基材層(ドアインサート)114
と、両者の間に充填された発泡層116と、によって構
成されており、前端側のヒンジ部118にてインストル
メントパネル106のインパネ基材層102に結合され
ている。
【0004】上述したエアバッグドア110のドア基材
層114の後部側には、図8に示される如く、車両幅方
向に沿って複数のスリット120が所定の間隔で形成さ
れている。これにより、ドア基材層114は、スリット
120の形成部位にて低剛性化されている。
層114の後部側には、図8に示される如く、車両幅方
向に沿って複数のスリット120が所定の間隔で形成さ
れている。これにより、ドア基材層114は、スリット
120の形成部位にて低剛性化されている。
【0005】上記構成によれば、所定の高荷重作用時に
なると、バッグ膨張圧がドア基材層114の裏面に作用
する。このため、バッグ膨張圧が所定値以上になると、
エアバッグドア110はヒンジ部118を展開中心とし
てウインドシールドガラス122(図7参照)側へ展開
される。ここで、このエアバッグドア110は片開きに
展開するタイプであるため、ウインドシールドガラス1
22にエアバッグドア110の先端部が干渉することが
ある。この場合、図7に二点鎖線で示される如く、エア
バッグドア110のドア基材層114がスリット120
の形成部位から屈曲することにより、ウインドシールド
ガラス122への当接荷重が吸収される。
なると、バッグ膨張圧がドア基材層114の裏面に作用
する。このため、バッグ膨張圧が所定値以上になると、
エアバッグドア110はヒンジ部118を展開中心とし
てウインドシールドガラス122(図7参照)側へ展開
される。ここで、このエアバッグドア110は片開きに
展開するタイプであるため、ウインドシールドガラス1
22にエアバッグドア110の先端部が干渉することが
ある。この場合、図7に二点鎖線で示される如く、エア
バッグドア110のドア基材層114がスリット120
の形成部位から屈曲することにより、ウインドシールド
ガラス122への当接荷重が吸収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による場合、ドア基材層114の後部側に当該ドア基
材層114をその肉厚方向へ貫通する複数のスリット1
20を形成する構成であるため、助手席に着座している
乗員がエアバッグドア110の表面を手で押す等した場
合に、ドア基材層114がスリット120の形成部位か
ら屈曲してエアバッグドア110全体がインストルメン
トパネル106の内方へ落ち込む可能性がある。
成による場合、ドア基材層114の後部側に当該ドア基
材層114をその肉厚方向へ貫通する複数のスリット1
20を形成する構成であるため、助手席に着座している
乗員がエアバッグドア110の表面を手で押す等した場
合に、ドア基材層114がスリット120の形成部位か
ら屈曲してエアバッグドア110全体がインストルメン
トパネル106の内方へ落ち込む可能性がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグド
アの先端部付近がウインドシールドガラスに当接した際
の当接荷重を吸収することができ、しかも通常時におけ
るエアバッグドアの落ち込みを防止することができるエ
アバッグドア構造を得ることが目的である。
アの先端部付近がウインドシールドガラスに当接した際
の当接荷重を吸収することができ、しかも通常時におけ
るエアバッグドアの落ち込みを防止することができるエ
アバッグドア構造を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、インストルメントパネルにおける助手席側所定位置
に配置されると共に、車室内側に配置されるドア表皮層
とこのドア表皮層の裏面側に配置され所定の強度を有す
るドア基材層とを含んで構成され、所定の高荷重作用時
にバッグ膨張圧をドア基材層が受けることによってウイ
ンドシールドガラス側へ向けて展開するエアバッグドア
構造であって、ドア基材層の上面部において少なくとも
エアバッグドア展開時にウインドシールドガラスと干渉
する範囲に、斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のスリ
ットを設けた、ことを特徴としている。
は、インストルメントパネルにおける助手席側所定位置
に配置されると共に、車室内側に配置されるドア表皮層
とこのドア表皮層の裏面側に配置され所定の強度を有す
るドア基材層とを含んで構成され、所定の高荷重作用時
にバッグ膨張圧をドア基材層が受けることによってウイ
ンドシールドガラス側へ向けて展開するエアバッグドア
構造であって、ドア基材層の上面部において少なくとも
エアバッグドア展開時にウインドシールドガラスと干渉
する範囲に、斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のスリ
ットを設けた、ことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係るエアバッグド
ア構造は、請求項1に記載の発明において、各スリット
のスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定深さ
とされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成され
ている、ことを特徴としている。
ア構造は、請求項1に記載の発明において、各スリット
のスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定深さ
とされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成され
ている、ことを特徴としている。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、所定の高
荷重作用時になると、バッグ膨張圧がエアバッグドアの
ドア基材層の裏面に作用して、エアバッグドアがウイン
ドシールドガラス側へ向けて展開される。このため、当
該ウインドシールドガラス側へ向けて展開されたエアバ
ッグドアの先端部付近がウインドシールドガラスに当接
することがある。
荷重作用時になると、バッグ膨張圧がエアバッグドアの
ドア基材層の裏面に作用して、エアバッグドアがウイン
ドシールドガラス側へ向けて展開される。このため、当
該ウインドシールドガラス側へ向けて展開されたエアバ
ッグドアの先端部付近がウインドシールドガラスに当接
することがある。
【0011】ここで、本発明では、ドア基材層の上面部
において少なくともエアバッグドア展開時にウインドシ
ールドガラスと干渉する範囲に、斜め前方下側へ向けて
切れ込む複数のスリットを設けたので、エアバッグドア
の先端部付近がウインドシールドガラスに当接すると、
ウインドシールドガラスの曲面形状に沿ってドア基材層
が各スリットの形成部位にて屈曲変形される。これによ
り、エアバッグドアの先端部付近がウインドシールドガ
ラスに当接した際の当接荷重が吸収される。
において少なくともエアバッグドア展開時にウインドシ
ールドガラスと干渉する範囲に、斜め前方下側へ向けて
切れ込む複数のスリットを設けたので、エアバッグドア
の先端部付近がウインドシールドガラスに当接すると、
ウインドシールドガラスの曲面形状に沿ってドア基材層
が各スリットの形成部位にて屈曲変形される。これによ
り、エアバッグドアの先端部付近がウインドシールドガ
ラスに当接した際の当接荷重が吸収される。
【0012】しかも、本発明によれば、ドア基材層の上
面部に形成された複数のスリットが斜め前方下側へ向け
て切れ込むように形成されているので、通常時において
助手席に着座している乗員がエアバッグドアの表面を手
で押す等しても、その際の押圧荷重はドア基材層のスリ
ット上側の部分がスリット下側の部分に接触することに
よって支持される。このため、本発明によれば、通常時
におけるエアバッグドアの落ち込みは生じない。
面部に形成された複数のスリットが斜め前方下側へ向け
て切れ込むように形成されているので、通常時において
助手席に着座している乗員がエアバッグドアの表面を手
で押す等しても、その際の押圧荷重はドア基材層のスリ
ット上側の部分がスリット下側の部分に接触することに
よって支持される。このため、本発明によれば、通常時
におけるエアバッグドアの落ち込みは生じない。
【0013】請求項2記載の本発明に係るエアバッグド
ア構造によれば、請求項1記載の発明において、各スリ
ットのスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定
深さとされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成
されているため、エアバッグドアがウインドシールドガ
ラスに当接した際には、エアバッグドアのドア基材層が
ウインドシールドガラスの曲面形状に沿って柔軟に屈曲
変形していく。
ア構造によれば、請求項1記載の発明において、各スリ
ットのスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定
深さとされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成
されているため、エアバッグドアがウインドシールドガ
ラスに当接した際には、エアバッグドアのドア基材層が
ウインドシールドガラスの曲面形状に沿って柔軟に屈曲
変形していく。
【0014】また、同様の理由から、通常時において助
手席に着座している乗員がエアバッグドアの表面を手で
押す等した際には、その際の押圧荷重が均等に分散され
て支持される。つまり、隣合うスリットが互いに平行に
形成されていない場合には、スリット上側の部分からス
リット下側の部分が受ける面圧が異なってくるため、押
圧荷重が均等に分散されなくなる。しかし、本発明によ
れば、各スリットのスリット深さはドア基材層の下面に
達しない所定深さとされ、かつ、隣合うスリットは互い
に平行に形成されているため、当該押圧荷重は均等に分
散されてスリット下側の部分によって支持される。
手席に着座している乗員がエアバッグドアの表面を手で
押す等した際には、その際の押圧荷重が均等に分散され
て支持される。つまり、隣合うスリットが互いに平行に
形成されていない場合には、スリット上側の部分からス
リット下側の部分が受ける面圧が異なってくるため、押
圧荷重が均等に分散されなくなる。しかし、本発明によ
れば、各スリットのスリット深さはドア基材層の下面に
達しない所定深さとされ、かつ、隣合うスリットは互い
に平行に形成されているため、当該押圧荷重は均等に分
散されてスリット下側の部分によって支持される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。なお、これらの図に
おいて、適宜示される矢印FRは車両前方側を示してお
り、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車
両室内側を示している。
明の一実施形態について説明する。なお、これらの図に
おいて、適宜示される矢印FRは車両前方側を示してお
り、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車
両室内側を示している。
【0016】図2にはインストルメントパネル10の外
観斜視図が示されており、又図1には図2の1−1線に
沿った縦断面図が示されている。これらの図に示される
ように、インストルメントパネル10は、車室内側に配
置されかつ軟質樹脂材料によって構成されたインパネ表
皮層12と、このインパネ表皮層12に対して所定の間
隔をあけて配置されかつ硬質樹脂材料によって構成され
たインパネ基材層14と、これらのインパネ表皮層12
とインパネ基材層14との間に充填されたウレタン発泡
による発泡層16と、によって構成されている。
観斜視図が示されており、又図1には図2の1−1線に
沿った縦断面図が示されている。これらの図に示される
ように、インストルメントパネル10は、車室内側に配
置されかつ軟質樹脂材料によって構成されたインパネ表
皮層12と、このインパネ表皮層12に対して所定の間
隔をあけて配置されかつ硬質樹脂材料によって構成され
たインパネ基材層14と、これらのインパネ表皮層12
とインパネ基材層14との間に充填されたウレタン発泡
による発泡層16と、によって構成されている。
【0017】上述したインストルメントパネル10にお
ける助手席側所定位置には、助手席用のエアバッグ装置
18が配設されている。エアバッグ装置18は、インス
トルメントパネル10における助手席側所定位置に配置
されたエアバッグドア20と、このエアバッグドア20
の裏面側に配設された本体部22と、によって構成され
ている。
ける助手席側所定位置には、助手席用のエアバッグ装置
18が配設されている。エアバッグ装置18は、インス
トルメントパネル10における助手席側所定位置に配置
されたエアバッグドア20と、このエアバッグドア20
の裏面側に配設された本体部22と、によって構成され
ている。
【0018】具体的に説明すると、インパネ基材層14
における助手席側所定位置には略矩形状の開口24が形
成されており、この開口24の略車両下方側に本体部2
2が配設されている。本体部22は、その外郭を構成す
る金属製かつ略箱体形状のエアバッグケース26を備え
ている。エアバッグケース26における開放端側の前端
部26A及び後端部26Bは互いに離反する方向へ屈曲
されており、開口24の前縁部裏面及び後縁部裏面にそ
れぞれ当接状態で配置されている。そして、この状態
で、エアバッグケース26の前端部26A及び後端部2
6Bがボルト28及びナット30によってインパネ基材
層14における開口24の周縁部に固定されている。な
お、エアバッグケース26は、エアバッグドア20の展
開荷重並びに後述するバッグ34の膨張荷重を車体側に
伝達させるべく、車両幅方向を長手方向として配置され
た高強度のインパネリインフォース(図示省略)にステ
ーを介して固定されている。
における助手席側所定位置には略矩形状の開口24が形
成されており、この開口24の略車両下方側に本体部2
2が配設されている。本体部22は、その外郭を構成す
る金属製かつ略箱体形状のエアバッグケース26を備え
ている。エアバッグケース26における開放端側の前端
部26A及び後端部26Bは互いに離反する方向へ屈曲
されており、開口24の前縁部裏面及び後縁部裏面にそ
れぞれ当接状態で配置されている。そして、この状態
で、エアバッグケース26の前端部26A及び後端部2
6Bがボルト28及びナット30によってインパネ基材
層14における開口24の周縁部に固定されている。な
お、エアバッグケース26は、エアバッグドア20の展
開荷重並びに後述するバッグ34の膨張荷重を車体側に
伝達させるべく、車両幅方向を長手方向として配置され
た高強度のインパネリインフォース(図示省略)にステ
ーを介して固定されている。
【0019】上述したエアバッグケース26の内部下方
側には、円柱形状のインフレータ32が配設されてい
る。より具体的には、エアバッグケース26の一方の側
壁の底部側には大径孔(図示省略)が形成されており、
又他方の側壁には大径孔と同軸上に小径孔(図示省略)
が形成されている。そして、大径孔側からインフレータ
32がエアバッグケース26の内部下方側に挿入され
て、インフレータ32の軸心部から突出するネジ部(図
示省略)を小径孔から突出させ、更にネジ部の貫通端部
にナットを螺合させることにより、インフレータ32が
エアバッグケース26の内部下方側に固定されている。
なお、インフレータ32は図示しないセンサが所定の高
荷重作用状態(即ち、車両急減速状態)を検出すること
により作動して、周面に形成されたガス噴出孔からガス
を噴出するようになっている。
側には、円柱形状のインフレータ32が配設されてい
る。より具体的には、エアバッグケース26の一方の側
壁の底部側には大径孔(図示省略)が形成されており、
又他方の側壁には大径孔と同軸上に小径孔(図示省略)
が形成されている。そして、大径孔側からインフレータ
32がエアバッグケース26の内部下方側に挿入され
て、インフレータ32の軸心部から突出するネジ部(図
示省略)を小径孔から突出させ、更にネジ部の貫通端部
にナットを螺合させることにより、インフレータ32が
エアバッグケース26の内部下方側に固定されている。
なお、インフレータ32は図示しないセンサが所定の高
荷重作用状態(即ち、車両急減速状態)を検出すること
により作動して、周面に形成されたガス噴出孔からガス
を噴出するようになっている。
【0020】また、エアバッグケース26の内部上方側
には、折り畳み状態のバッグ34が配設されている。従
って、バッグ34は、インフレータ32とエアバッグド
ア20との間に格納されている。なお、バッグ34の端
末部34Aは、エアバッグケース26の前壁部26C及
び後壁部26Dにボルト36及びナット38といった固
定手段によって固定されている。
には、折り畳み状態のバッグ34が配設されている。従
って、バッグ34は、インフレータ32とエアバッグド
ア20との間に格納されている。なお、バッグ34の端
末部34Aは、エアバッグケース26の前壁部26C及
び後壁部26Dにボルト36及びナット38といった固
定手段によって固定されている。
【0021】一方、エアバッグ装置18の本体部22を
閉塞するエアバッグドア20は、車室内側に配置されか
つインパネ表皮層12と同一材質である軟質樹脂材料に
よって構成されたドア表皮層40と、このドア表皮層4
0に対して所定の間隔をあけて配置されかつ金属材料又
は硬質樹脂材料によって構成されたドアインサート42
と、これらのドア表皮層40とドアインサート42との
間に充填されかつインストルメントパネル10の発泡層
16の一部でもある発泡層44と、によって構成されて
いる。なお、ドア表皮層40の周縁部は、インパネ表皮
層12の周縁部と共に略車両下方側へ折り曲げられて密
着されている。
閉塞するエアバッグドア20は、車室内側に配置されか
つインパネ表皮層12と同一材質である軟質樹脂材料に
よって構成されたドア表皮層40と、このドア表皮層4
0に対して所定の間隔をあけて配置されかつ金属材料又
は硬質樹脂材料によって構成されたドアインサート42
と、これらのドア表皮層40とドアインサート42との
間に充填されかつインストルメントパネル10の発泡層
16の一部でもある発泡層44と、によって構成されて
いる。なお、ドア表皮層40の周縁部は、インパネ表皮
層12の周縁部と共に略車両下方側へ折り曲げられて密
着されている。
【0022】上述したドアインサート42の前端部42
Aはインパネ基材層14における開口24の前縁部の上
面に載置されており、前述したエアバッグケース26の
前端部26Aと共にボルト28及びナット30によって
インパネ基材層14に共締めされている。なお、ドアイ
ンサート42における前端部42Aの近傍(当該前端部
42Aの締結部位よりも後方側)には略車両下方側へ凹
む凹部46が形成されており、この凹部46がエアバッ
グドア20が展開する際のヒンジとして機能する。一
方、ドアインサート42の後端部42Bは、インパネ基
材層14における開口24の後縁部に載置されている。
なお、当該後端部42Bは、インパネ基材層14に固定
されていない。従って、本実施形態におけるエアバッグ
ドア20は、凹部46を展開中心としてウインドシール
ドガラス48(図4参照)側へ片開きに展開するように
なっている。
Aはインパネ基材層14における開口24の前縁部の上
面に載置されており、前述したエアバッグケース26の
前端部26Aと共にボルト28及びナット30によって
インパネ基材層14に共締めされている。なお、ドアイ
ンサート42における前端部42Aの近傍(当該前端部
42Aの締結部位よりも後方側)には略車両下方側へ凹
む凹部46が形成されており、この凹部46がエアバッ
グドア20が展開する際のヒンジとして機能する。一
方、ドアインサート42の後端部42Bは、インパネ基
材層14における開口24の後縁部に載置されている。
なお、当該後端部42Bは、インパネ基材層14に固定
されていない。従って、本実施形態におけるエアバッグ
ドア20は、凹部46を展開中心としてウインドシール
ドガラス48(図4参照)側へ片開きに展開するように
なっている。
【0023】ここで、図1及び図3に示されるように、
上述したドアインサート42における上面部には、斜め
前方下側へ向けて切れ込む複数のスリット50が形成さ
れている。各スリット50のスリット深さは、ドアイン
サート42の下面に達しない所定深さに設定されている
(図1参照)。また、複数のスリット50は略車両幅方
向に沿って形成されており、更に略車両前後方向に隣合
うスリット50は互いに平行に形成されている(図3参
照)。また、これらのスリット50は、ウインドシール
ドガラス48の曲面形状に沿わせるべく、略車両幅方向
外側へ向かうにつれて略車両前方側へ緩やかにカーブす
るように形成されている。
上述したドアインサート42における上面部には、斜め
前方下側へ向けて切れ込む複数のスリット50が形成さ
れている。各スリット50のスリット深さは、ドアイン
サート42の下面に達しない所定深さに設定されている
(図1参照)。また、複数のスリット50は略車両幅方
向に沿って形成されており、更に略車両前後方向に隣合
うスリット50は互いに平行に形成されている(図3参
照)。また、これらのスリット50は、ウインドシール
ドガラス48の曲面形状に沿わせるべく、略車両幅方向
外側へ向かうにつれて略車両前方側へ緩やかにカーブす
るように形成されている。
【0024】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。車両前部への所定の高荷重作用時、即ち車
両急減速時になると、当該車両急減速状態がセンサによ
って検出される。これにより、インフレータ32が作動
して、当該インフレータ32のガス噴出孔からガスが噴
出される。このため、バッグ34内にガスが流入され、
バッグ34が膨張し始める。これに伴い、エアバッグド
ア20のドアインサート42の裏面にバッグ34による
膨張圧が作用する。その結果、バッグ膨張圧が所定値以
上になると、エアバッグドア20がドアインサート42
の凹部46をヒンジとしてウインドシールドガラス48
側へ片開きに展開される。これにより、バッグ34が助
手席側へ向けて膨出される。
て説明する。車両前部への所定の高荷重作用時、即ち車
両急減速時になると、当該車両急減速状態がセンサによ
って検出される。これにより、インフレータ32が作動
して、当該インフレータ32のガス噴出孔からガスが噴
出される。このため、バッグ34内にガスが流入され、
バッグ34が膨張し始める。これに伴い、エアバッグド
ア20のドアインサート42の裏面にバッグ34による
膨張圧が作用する。その結果、バッグ膨張圧が所定値以
上になると、エアバッグドア20がドアインサート42
の凹部46をヒンジとしてウインドシールドガラス48
側へ片開きに展開される。これにより、バッグ34が助
手席側へ向けて膨出される。
【0025】ところで、本実施形態におけるエアバッグ
ドア20はウインドシールドガラス48側へ向けて片開
きに展開する構成であるため、図4に示される如く、展
開したエアバッグドア20の先端部付近(特には、図3
図示状態のエアバッグドア20における車両幅方向外側
の先端部付近)がウインドシールドガラス48に当接す
ることがある。この場合、エアバッグドア20の先端部
付近には、ウインドシールドガラス48からの当接反力
が作用する。
ドア20はウインドシールドガラス48側へ向けて片開
きに展開する構成であるため、図4に示される如く、展
開したエアバッグドア20の先端部付近(特には、図3
図示状態のエアバッグドア20における車両幅方向外側
の先端部付近)がウインドシールドガラス48に当接す
ることがある。この場合、エアバッグドア20の先端部
付近には、ウインドシールドガラス48からの当接反力
が作用する。
【0026】ここで、本実施形態では、ドアインサート
42の上面部に斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のス
リット50を形成したので、エアバッグドア20の先端
部付近がウインドシールドガラス48に当接すると、当
接反力が強く作用した順に、スリット50の形成部位が
スリット幅を広げる方向へ順次屈曲変形していく(図5
参照)。その結果、本実施形態によれば、エアバッグド
ア20の先端部付近がウインドシールドガラス48に当
接した際の当接荷重を吸収することができる。
42の上面部に斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のス
リット50を形成したので、エアバッグドア20の先端
部付近がウインドシールドガラス48に当接すると、当
接反力が強く作用した順に、スリット50の形成部位が
スリット幅を広げる方向へ順次屈曲変形していく(図5
参照)。その結果、本実施形態によれば、エアバッグド
ア20の先端部付近がウインドシールドガラス48に当
接した際の当接荷重を吸収することができる。
【0027】しかも、本実施形態におけるスリット50
のスリット深さはドアインサート42の下面に達しない
所定深さとされ、かつ、隣合うスリット50は互いに平
行に形成されているため、エアバッグドア20の先端部
付近がウインドシールドガラス48に当接した際には、
エアバッグドア20のドアインサート42がウインドシ
ールドガラス48の曲面形状に沿って柔軟に屈曲変形し
ていく。従って、本実施形態によれば、エアバッグドア
20の先端部付近がウインドシールドガラス48に当接
した際の荷重吸収性能を向上させることができる。
のスリット深さはドアインサート42の下面に達しない
所定深さとされ、かつ、隣合うスリット50は互いに平
行に形成されているため、エアバッグドア20の先端部
付近がウインドシールドガラス48に当接した際には、
エアバッグドア20のドアインサート42がウインドシ
ールドガラス48の曲面形状に沿って柔軟に屈曲変形し
ていく。従って、本実施形態によれば、エアバッグドア
20の先端部付近がウインドシールドガラス48に当接
した際の荷重吸収性能を向上させることができる。
【0028】一方、通常時において、助手席に着座して
いる乗員がエアバッグドア20の表面(即ち、ドア表皮
層40)を押す等して、エアバッグドア20に略車両下
方側への押圧荷重が作用すると、その際の押圧荷重はエ
アバッグドア20のドア表皮層40から発泡層44を介
してドアインサート42に伝達される。ここで、本実施
形態では、前述した如く、ドアインサート42の上面部
に斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のスリット50を
形成したので、図6に示される如く、当該押圧荷重Fは
ドアインサート42のスリット上側の部分50Aがスリ
ット幅を狭める方向へ弾性変形してスリット下側の部分
50Bに接触することによって支持される。このため、
本実施形態によれば、通常時にエアバッグドア20に押
圧荷重が作用しても、エアバッグドア20が落ち込むこ
とはない。
いる乗員がエアバッグドア20の表面(即ち、ドア表皮
層40)を押す等して、エアバッグドア20に略車両下
方側への押圧荷重が作用すると、その際の押圧荷重はエ
アバッグドア20のドア表皮層40から発泡層44を介
してドアインサート42に伝達される。ここで、本実施
形態では、前述した如く、ドアインサート42の上面部
に斜め前方下側へ向けて切れ込む複数のスリット50を
形成したので、図6に示される如く、当該押圧荷重Fは
ドアインサート42のスリット上側の部分50Aがスリ
ット幅を狭める方向へ弾性変形してスリット下側の部分
50Bに接触することによって支持される。このため、
本実施形態によれば、通常時にエアバッグドア20に押
圧荷重が作用しても、エアバッグドア20が落ち込むこ
とはない。
【0029】しかも、本実施形態におけるスリット50
のスリット深さはドアインサート42の下面に達しない
所定深さとされ、かつ、隣合うスリット50は互いに平
行に形成されているため、前述した押圧荷重Fは均等に
分散されてスリット下側の部分50Bによって支持され
る。つまり、隣合うスリットが互いに平行に形成されて
いない場合には、スリット上側の部分からスリット下側
の部分が受ける面圧が異なってくるため、押圧荷重が均
等に分散されなくなる。しかし、本実施形態によれば、
各スリット50のスリット深さはドアインサート42の
下面に達しない所定深さとされ、かつ、隣合うスリット
50は互いに平行に形成されているため、当該押圧荷重
Fは均等に分散されてスリット下側の部分50Bによっ
て支持される。従って、本実施形態によれば、通常時に
おけるエアバッグドア20の落ち込み防止性能を向上さ
せることができる。
のスリット深さはドアインサート42の下面に達しない
所定深さとされ、かつ、隣合うスリット50は互いに平
行に形成されているため、前述した押圧荷重Fは均等に
分散されてスリット下側の部分50Bによって支持され
る。つまり、隣合うスリットが互いに平行に形成されて
いない場合には、スリット上側の部分からスリット下側
の部分が受ける面圧が異なってくるため、押圧荷重が均
等に分散されなくなる。しかし、本実施形態によれば、
各スリット50のスリット深さはドアインサート42の
下面に達しない所定深さとされ、かつ、隣合うスリット
50は互いに平行に形成されているため、当該押圧荷重
Fは均等に分散されてスリット下側の部分50Bによっ
て支持される。従って、本実施形態によれば、通常時に
おけるエアバッグドア20の落ち込み防止性能を向上さ
せることができる。
【0030】なお、本実施形態では、ヒンジ(凹部4
6)回りにウインドシールドガラス48側へ片開きする
エアバッグドア20に対して本発明を適用し、又その場
合が最も功を奏すと思われるが、これに限らず、両開き
するタイプのエアバッグドアや四方開するタイプのエア
バッグドアに対して本発明を適用しても差し支えない。
これらの場合においても、エアバッグドアの配設位置や
ウインドシールドガラスの傾斜角度・曲率半径等によっ
ては、展開したエアバッグドアがウインドシールドガラ
スに干渉することがあり得るので、そのような場合には
本発明が有意義なものとなる。
6)回りにウインドシールドガラス48側へ片開きする
エアバッグドア20に対して本発明を適用し、又その場
合が最も功を奏すと思われるが、これに限らず、両開き
するタイプのエアバッグドアや四方開するタイプのエア
バッグドアに対して本発明を適用しても差し支えない。
これらの場合においても、エアバッグドアの配設位置や
ウインドシールドガラスの傾斜角度・曲率半径等によっ
ては、展開したエアバッグドアがウインドシールドガラ
スに干渉することがあり得るので、そのような場合には
本発明が有意義なものとなる。
【0031】また、本実施形態では、三層構造のインス
トルメントパネル10に一体的に設けられるエアバッグ
ドア20に対して本発明を適用したが、これに限らず、
準単層構造のインストルメントパネル(即ち、インパネ
基材及びドア基材といった基材層と、当該基材層の表面
に外観品質向上のために貼着された2mm程度の表皮層
と、によってインストルメントパネルが構成されるも
の)に一体的に設けられるエアバッグドアに対して本発
明を適用しても差し支えない。
トルメントパネル10に一体的に設けられるエアバッグ
ドア20に対して本発明を適用したが、これに限らず、
準単層構造のインストルメントパネル(即ち、インパネ
基材及びドア基材といった基材層と、当該基材層の表面
に外観品質向上のために貼着された2mm程度の表皮層
と、によってインストルメントパネルが構成されるも
の)に一体的に設けられるエアバッグドアに対して本発
明を適用しても差し支えない。
【0032】さらに、本実施形態では、図3に示される
如く、ドアインサート42の上面部の略全範囲に複数の
スリット50を形成する構成を採ったが、必ずしもその
ように構成する必要はなく、ドアインサート42の上面
部において少なくともエアバッグドア20の展開時にウ
インドシールドガラス48と干渉する範囲に複数のスリ
ット50が形成されていればよい。
如く、ドアインサート42の上面部の略全範囲に複数の
スリット50を形成する構成を採ったが、必ずしもその
ように構成する必要はなく、ドアインサート42の上面
部において少なくともエアバッグドア20の展開時にウ
インドシールドガラス48と干渉する範囲に複数のスリ
ット50が形成されていればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明に係るエアバッグドア構造は、ドア基材層の上面部
において少なくともエアバッグドア展開時にウインドシ
ールドガラスと干渉する範囲に、斜め前方下側へ向けて
切れ込む複数のスリットを設けたので、エアバッグドア
の先端部付近がウインドシールドガラスに当接した際の
当接荷重を吸収することができ、しかも通常時における
エアバッグドアの落ち込みを防止することができるとい
う優れた効果を有する。
発明に係るエアバッグドア構造は、ドア基材層の上面部
において少なくともエアバッグドア展開時にウインドシ
ールドガラスと干渉する範囲に、斜め前方下側へ向けて
切れ込む複数のスリットを設けたので、エアバッグドア
の先端部付近がウインドシールドガラスに当接した際の
当接荷重を吸収することができ、しかも通常時における
エアバッグドアの落ち込みを防止することができるとい
う優れた効果を有する。
【0034】請求項2記載の本発明に係るエアバッグド
ア構造は、請求項1に記載の発明において、各スリット
のスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定深さ
とされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成され
ているので、エアバッグドアの先端部付近がウインドシ
ールドガラスに当接した際の荷重吸収性能を向上させる
ことができると共に、通常時におけるエアバッグドアの
落ち込み防止性能を向上させることができるという優れ
た効果を有する。
ア構造は、請求項1に記載の発明において、各スリット
のスリット深さはドア基材層の下面に達しない所定深さ
とされ、かつ、隣合うスリットは互いに平行に形成され
ているので、エアバッグドアの先端部付近がウインドシ
ールドガラスに当接した際の荷重吸収性能を向上させる
ことができると共に、通常時におけるエアバッグドアの
落ち込み防止性能を向上させることができるという優れ
た効果を有する。
【図1】本実施形態に係るエアバッグドアを一体に有す
るインストルメントパネルの縦断面構造を示す図2の1
−1線断面図である。
るインストルメントパネルの縦断面構造を示す図2の1
−1線断面図である。
【図2】本実施形態に係るエアバッグドアを一体に有す
るインストルメントパネルの外観斜視図である。
るインストルメントパネルの外観斜視図である。
【図3】図1に示されるエアバッグドアのドアインサー
トを単品で示す平面図である。
トを単品で示す平面図である。
【図4】本実施形態に係るエアバッグドアが展開してそ
の先端部がウインドシールドガラスに当接した状態を側
面視で示す説明図である。
の先端部がウインドシールドガラスに当接した状態を側
面視で示す説明図である。
【図5】図4に示される状態から、エアバッグドアの先
端部付近が屈曲変形した状態を示す図4に対応する説明
図である。
端部付近が屈曲変形した状態を示す図4に対応する説明
図である。
【図6】本実施形態に係るエアバッグドアに押圧荷重が
作用した際の作用・効果を説明するための説明図であ
る。
作用した際の作用・効果を説明するための説明図であ
る。
【図7】従来例に係るエアバッグドア構造を示す縦断面
図である。
図である。
【図8】図7に示されるドア基材層を示す斜視図であ
る。
る。
10 インストルメントパネル 20 エアバッグドア 34 バッグ 40 ドア表皮層 42 ドアインサート(ドア基材層) 48 ウインドシールドガラス 50 スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 インストルメントパネルにおける助手席
側所定位置に配置されると共に、車室内側に配置される
ドア表皮層とこのドア表皮層の裏面側に配置され所定の
強度を有するドア基材層とを含んで構成され、所定の高
荷重作用時にバッグ膨張圧をドア基材層が受けることに
よってウインドシールドガラス側へ向けて展開するエア
バッグドア構造であって、 ドア基材層の上面部において少なくともエアバッグドア
展開時にウインドシールドガラスと干渉する範囲に、斜
め前方下側へ向けて切れ込む複数のスリットを設けた、 ことを特徴とするエアバッグドア構造。 - 【請求項2】 各スリットのスリット深さはドア基材層
の下面に達しない所定深さとされ、かつ、隣合うスリッ
トは互いに平行に形成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグドア構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9051814A JPH10244898A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | エアバッグドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9051814A JPH10244898A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | エアバッグドア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10244898A true JPH10244898A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12897381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9051814A Pending JPH10244898A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | エアバッグドア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10244898A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168666A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Mazda Motor Corp | エアバッグユニットを備えたインストルメントパネル構造 |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP9051814A patent/JPH10244898A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168666A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Mazda Motor Corp | エアバッグユニットを備えたインストルメントパネル構造 |
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