JPH1024456A - インサート成形用樹脂成形金型 - Google Patents

インサート成形用樹脂成形金型

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JPH1024456A
JPH1024456A JP18025396A JP18025396A JPH1024456A JP H1024456 A JPH1024456 A JP H1024456A JP 18025396 A JP18025396 A JP 18025396A JP 18025396 A JP18025396 A JP 18025396A JP H1024456 A JPH1024456 A JP H1024456A
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molding
window glass
resin
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孝全 柏原
Taketo Kirinuki
武人 切貫
Hiroyoshi Yoshinaga
広芳 吉永
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスの位置ずれを原因とするそのガラスの
破損を防ぐ。 【解決手段】 リアサイドウインドガラス1をインサー
トとしてこれの周縁部にモール3を一体成形するにあた
り、下型6側に複数の光電センサ24を配置する。光電
センサ24は、リアサイドウインドガラス1に予め形成
された塗装領域2の内側エッジ部23よりも所定量だけ
外側の位置を指向するように設定する。リアサイドウイ
ンドガラス1の位置ずれにより塗装領域2が検出エリア
から外れた場合に、その検出出力を受けて型締め動作も
しくは射出動作を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状のガラスをイ
ンサートとしてこれの周縁部に樹脂製の枠部材を一体に
射出成形するための金型構造に関し、特に自動車のウイ
ンドガラスのように所定の曲率をもったガラスの場合に
はガラスの位置がずれていると型締め時あるいは型締め
後に破損を招きやすいことから、そのガラスの破損の原
因となるガラスの位置ずれを未然に検出するようにした
金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリアサイドウインドガラス(2
ドア車の場合)あるいはオペラウインドガラスについて
は、モジュールウインド工法と称して、ウインドガラス
単体の状態でそのウインドガラスの周縁部に予め塩化ビ
ニール(PVC)等のモールを一体に成形することが行
われている。
【0003】このモジュール工法は、固定型と可動型と
を型締めして両者の間にウインドガラスを加圧挾持する
一方、このウインドガラスをインサートとしてそのウイ
ンドガラスの周縁部に形成されるキャビティに所定の樹
脂材料を射出して枠部材たるモールを一体成形するよう
にしたもので(例えば特開昭57−1737号公報およ
び実開平2−50318号公報参照)、ウインドガラス
自体が所定の曲率を有しているために、金型に対するウ
インドガラスの初期セット時の位置決め精度が悪かった
り、あるいは金型移動時のウインドガラスの位置ずれ、
型締め時のウインドガラスの位置ずれ、さらには樹脂射
出圧の影響によるウインドガラスの位置ずれ等が生ずる
と、型締め時あるいは射出成形中にウインドガラスが破
損してしまうという問題があった。
【0004】なお、上記の金型移動時の位置ずれとは、
生産性を考慮して下型となる可動型の上にウインドガラ
スをセットしてこの可動型を固定型(上型)の真下まで
移動させた上で型締めする方式を採用した場合に、可動
型を固定型の真下まで移動させる際の振動によって生ず
るウインドガラスの位置ずれをいう。
【0005】このようなことから従来は、図6に示すよ
うに、固定型(上型)51に圧縮コイルスプリング52
にて付勢されたピン53を設ける一方、可動型(下型)
54にはウインドガラスGをはさんで上記ピン53と対
向するようにリミットスイッチ55を設け、ウインドガ
ラスGが割れた場合には圧縮コイルスプリング52の力
によりピン53を突出させてリミットスイッチ55をO
N作動させるようにし、これによってウインドガラスG
の破損を電気的に検知するようになっている。なお、図
6中の56はウインドガラスと一体成形されるモールで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造では、あくまでもウインドガラスが割れた後の検出で
あるために材料歩留まりの向上に貢献できないばかりで
なく、ガラス破損による二次的不具合の発生が危惧さ
れ、特にガラス破断面によって金型表面に傷をつけてし
まうことがあり、実用上好ましくない。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、ガラス破損の直接的な原因となるガラスの
位置ずれを未然に検知し、もってガラスそのものの破損
やそれに伴う二次的不具合の発生を防止した金型構造を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固定型と可動型とを型締めして両者の間に板状のガ
ラスを加圧挾持し、このガラスをインサートとして該ガ
ラスの周縁部に枠部材を一体に成形するようにした樹脂
成形金型において、固定型および可動型のうちのいずれ
か一方に、金型に対するガラスの位置がそのガラス面内
で正規位置からずれている場合にこのガラスの位置ずれ
を検出する検出手段を設けたことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における金型構造として、多角形のガラスの一辺
部に相当する位置にゲート部が設置されていて、このゲ
ート部から枠部材成形用のキャビティに樹脂材料を射出
するように形成されている一方、前記ゲート部が設定さ
れた一辺部もしくはこの一辺部と対向する対辺部の近傍
を被検出部としてガラスの位置ずれを検出するように検
出手段が配置されていることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明における位置ずれ検出時の検出手段の出力が型締
め動作停止指令もしくは射出動作停止指令として成形制
御手段に付与されるものであることを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における対辺部の近傍を被検出部としてガラスの
位置ずれを検出するように非接触式の複数のセンサが設
けられていることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明における固定型および可動型のそれぞれの型面
に、型締め時にガラスのうち枠部材が成形されるべき部
位の内側部分に弾接してガラスを弾性的に加圧挾持する
弾性体が設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明におけるガラスの周縁部の表裏いずれか一方の面
には予め所定幅にわたって塗装が施されていて、この塗
装領域の内側のエッジ部から所定量だけ外側寄りの位置
を被検出部としてガラスの位置ずれを検出することを特
徴としている。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の事項に加えて、金型に対するガラスの位置決め
誤差、塗装領域の幅寸法誤差およびガラス自体の製造誤
差が許容域にあるかぎり、常に塗装領域の内側のエッジ
部から所定量だけ外側寄りの位置を被検出部としてガラ
スの位置ずれを検出するように複数のセンサの位置が設
定されていることを特徴としている。
【0015】したがって、請求項1に記載の発明では、
金型に対するガラスの初期セット時の位置ずれや、金型
移動時のガラスの位置ずれ、あるいは型締めの際にガラ
スの位置ずれが生じた場合に、これを直ちに検出手段が
検出する。
【0016】特に、請求項2に記載の発明では、多角形
のガラスのうちゲート部が設定された一辺部もしくはそ
の一辺部と対向する対辺部の近傍を被検出部としてガラ
スの位置ずれを検出するようにしていることから、樹脂
材料の射出開始初期段階でその射出圧を受けてガラスが
位置ずれを起こした場合に、これを直ちに検出手段が検
出する。
【0017】そして、請求項3に記載の発明では、位置
ずれ検出時の検出手段の出力を型締め動作停止指令もし
くは射出動作停止指令として成形制御手段に付与するこ
とで以降の動作を直ちに停止させ、もってガラスの位置
ずれを原因とするガラスの破損を未然に防止する。
【0018】さらに、請求項4に記載の発明では、複数
の非接触式のセンサでガラスの位置ずれ発生の有無を監
視し、いずれか一つのセンサがガラスの位置ずれを検出
した時点で、上記と同様に直ちに以降の動作を停止させ
てガラスの破損を未然に防止する。
【0019】請求項5に記載の発明では、型締め時に固
定型および可動型の双方の型面に設けた弾性体にてガラ
スが弾性的に加圧挾持され、ガラスの板厚方向での寸法
ばらつきを吸収する一方で、弾性体とガラスとの間の摩
擦力が樹脂材料の射出圧に対抗して、射出圧によるガラ
スの位置ずれを抑制する。
【0020】請求項6に記載の発明では、ガラスの周縁
部に予め所定の塗色の塗装が施されている場合に、この
塗装領域の内側のエッジ部から所定量だけ外側寄りの位
置を被検出部としてガラスの位置ずれを検出するように
予めセンサの位置を調整しておくことにより、センサの
検知エリアから塗装領域が外れた場合にこれをガラスの
位置ずれとして直ちに検出する。そして請求項7に記載
の発明では、金型に対するガラスの位置決め誤差、塗装
領域の幅寸法誤差およびガラス自体の製造誤差が許容域
にあるかぎり、常に塗装領域の内側のエッジ部から所定
量だけ外側寄りの位置を被検出部としてガラスの位置ず
れを検出するので、ガラスの位置ずれ検出結果がガラス
の位置決め誤差等に左右されることがない。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、金型に
対するガラスの位置ずれを検出する検出手段を設けたた
め、ガラス破損の直接的な原因となるガラス初期セット
時の位置ずれや型締めに伴うガラスの位置ずれ等をその
位置ずれ段階で検出してガラスの破損を未然に防止する
ことができる。その結果、ガラスの破損回避によって歩
留まりの向上が図れることはもちろんのこと、ガラスが
破損した場合の二次的不具合である型面の傷付きも併せ
て防止することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、多角形の
ガラスの一辺部に相当する位置に樹脂材料射出用のゲー
ト部が設定されている場合に、そのゲート部が設定され
た一辺部もしくは対辺部の近傍を被検出部としてガラス
の位置ずれを検出するようにして、実質的に射出圧の影
響でガラスが動く可能性のある方向を考慮して検出手段
を配置したことから、請求項1に記載の発明と同様の効
果に加えて、射出圧を受けてガラスが位置ずれを起こし
た場合でもこれを的確に検出できる効果がある。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、ガラスの
位置ずれ検出時の出力を型締め動作停止指令もしくは射
出動作停止指令として成形制御手段に付与するようにし
たことから、自動化された設備においても請求項1,2
に記載の発明と同様にガラスの破損やそれに伴う二次的
不具合を未然に防止できる効果がある。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、多角形の
ガラスの一辺部に相当する位置に樹脂材料射出用のゲー
ト部が設定されている場合にその一辺部に対向する対辺
部の近傍を被検出部としてガラスの位置ずれを検出する
非接触式の複数のセンサを設けたことにより、請求項3
に記載の発明と同様の効果に加えて、特に樹脂射出圧に
よってガラスの位置ずれが生じた場合にこれをいずれか
のセンサで確実に検出できる効果がある。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、固定型お
よび可動型のそれぞれの型面に、型締め時にガラスを弾
性的に加圧挾持する弾性体を設けたことにより、請求項
4に記載の発明と同様の効果に効果に加えて、弾性体の
撓みによりガラスの板厚方向のばらつきを吸収できるこ
とはもちろんのこと、弾性体とガラスとの間の摩擦力を
もって樹脂材料の射出圧に対抗できることから、射出圧
によるガラスの位置ずれを抑制できる効果がある。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、ガラスの
周縁部に予め塗装が施されている場合に、この塗装領域
の内側のエッジ部から所定量だけ外側寄りの位置を被検
出部としてガラスの位置ずれを検出するようにしたこと
から、上記の塗装領域の内側のエッジ部近傍は樹脂で覆
われることがないので、請求項5に記載の発明と同様の
効果に加えて、特に樹脂材料の射出動作中のガラスの位
置ずれをも確実に検出できる効果がある。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、金型に対
するガラスの位置決め誤差、塗装領域の幅寸法誤差およ
びガラス自体の製造誤差等を考慮して、それらの誤差が
許容域にあるがぎり、常に塗装領域の内側のエッジ部か
ら所定量だけ外側寄りの位置を被検出部としてガラスの
位置ずれを検出するようにしていることから、請求項6
に記載の発明と同様の効果に加えて、ガラス自体の製造
誤差等が許容域にあるがぎりそれらの影響を受けること
なくガラスの位置ずれを確実に検出できる効果がある。
【0028】
【発明の実施の形態】図3および図4は本発明の代表的
な実施の形態を示す図であって、図3はモジュール工法
によって製造された自動車のリヤサイドウインドガラス
(以下、単にウインドガラスという)1の構造を、図4
は上記モジュール化されたウインドガラス1を成形する
ための金型構造をそれぞれ示している。
【0029】図3に示すように、ウインドガラス1は車
体全体の造型とあわせるべく所定の曲率をもった略三角
形状のものとして形成されていて、そのウインドガラス
1の裏面の全周縁部には所定幅Wのもとに例えば黒色セ
ラミック塗装が予め施されて塗装領域2が形成されてい
る一方、さらにその塗装領域2の全周縁部には例えば塩
化ビニール(PVC)等からなる樹脂製のモール3が一
体に成形されているものである。
【0030】図4に示す金型4は、大別して、固定側取
付板8に固定されて固定型として機能する上型(キャビ
ティブロック)5と、可動側取付板9に固定されて可動
型として機能する下型(コアブロック)6、およびエジ
ェクタプレート7等から構成されており、エジェクタプ
レート7には周知のように複数のエジェクタピン10が
連結されている。そして、前記上型5と下型6とを型締
め動作させて両者の間に後述する弾性パッド19,20
を介してウインドガラス1を加圧挾持することにより、
それら上下型5,6とウインドガラス1との間にはモー
ル3となるべき空間であるキャビティ11が形成され
る。なお、下型6にはディスタンスブロック12が固定
されていて、これにより下型6と上型5との相対位置が
規制される。
【0031】前記上下型5,6のうちウインドガラス1
の一辺部1aに相当する位置には、それら上下型5,6
の型合わせ面から下方に向かってランナ部13およびサ
ブマリンゲート部14が形成されている。そして、スプ
ルー部14に対して射出ノズル15で所定の樹脂材料を
射出することにより、その樹脂材料はランナ部13およ
びサブマリンゲート部14を経た上でエジェクタピン1
0に形成された二次ランナ部16を通ってキャビティ1
1に射出される。
【0032】また、前記下型6の型面のうちウインドガ
ラス1に相当する位置には図示しない負圧ポンプに接続
された複数のバキュームカップ17が配置されており、
このバキュームカップ17が発生する負圧吸引力により
下型6に対してウインドガラス1を押し付けるようにし
て該ウインドガラス1が位置決め固定される。
【0033】他方、前記上型5の型面のうちウインドガ
ラス1に相当する位置には図示しない空気圧力源に接続
された空気供給ポート18が開口形成されており、後述
するように型開き時に空気供給ポート18から圧縮空気
を吹き込むことにより、上型5からのモール3成形後の
ウインドガラス1の離型を容易にする。
【0034】図4のほか図1,2に示すように、前記上
型5の型面のうちウインドガラス1のモール3成形部位
よりも内側に相当する位置には弾性体たるウレタンラバ
ー製の弾性パッド19が設けられている一方、下型6の
型面のうち前記上型5側の弾性パッド19と対向する位
置には同じくウレタンラバー製の弾性パッド20が設け
られているとともに、その弾性パッド20よりも外側位
置には同じく弾性体としてシリコンラバー等からなるシ
ールラバー21が設けられている。
【0035】これら弾性パッド19,20およびシール
ラバー21は、型締め時にウインドガラス1に弾接して
所定量だけ圧縮変形するように予めその圧縮代を見込ん
だ高さ寸法に設定されていて、弾性パッド19,20お
よびシールラバー21ともにウインドガラス1の周縁部
の全周に沿って配置されている。
【0036】そして、シールラバー21は下型側の溝部
に嵌合配置された上でテーパブロック22により圧締固
定されている一方、上型5側の弾性パッド19はその上
型5側の溝部に嵌合固定されていて、さらに下型6側の
弾性パッド20はテーパブロック22の上面に形成され
た溝部に嵌合固定されている。
【0037】ここで、シールラバー21はキャビテイ1
1を画成形成する機能を有するがためにウインドガラス
1の周縁部全周に沿って連続して設けられている必要が
あるのに対して、双方の弾性パッド19,20はキャビ
テイ11を画成形成する機能を有していないために必ず
しもウインドガラス1の周縁部の全周に沿って連続して
設けられている必要はなく、分割された複数の弾性パッ
ド19,20を周方向に所定のピッチで配置するように
してもよい。
【0038】前記下型6のうちウインドガラス1の一辺
部1aと対向する円弧状の対辺部1b(図3,5参照)
に対応する位置には図1,2に示すように塗装領域2の
内側のエッジ部23に沿って反射型の三つの光電センサ
24が配置されている。これらの光電センサ24はウイ
ンドガラス1の周縁部の一部であるところの対辺部1b
の塗装領域2に向けてスポット光を照射するとともにそ
の塗装領域2の反射による入射光の強弱に応じて金型4
に対するウインドガラス1の位置ずれを検出するもので
あって、ブラケット25を介して下型に位置調整可能に
固定されているとともに、その出力は制御盤29に取り
込まれるようになっている。そして、各光電センサ24
の先端はガラス破片止めカラー26で位置決めされ、弾
性パッド20に開口形成された貫通孔27を介してウイ
ンドガラス1の塗装領域2に臨ませてある。なお、光電
センサ24の誤作動を防止するべく上型5の光沢面を確
保するために弾性パッド19にも貫通孔28を形成して
ある。
【0039】ここで、各光電センサ24の光軸は対辺部
1bの塗装領域2における内側のエッジ部23よりも所
定量α(例えば2mm程度)だけ外側寄りの位置となる
ように設定されていて、なおかつウインドガラス1自体
の製造誤差、塗装領域2の幅Wの寸法誤差および金型4
に対するウインドガラス1の位置決め誤差が許容域にあ
るかぎり上記の寸法αが確保されるように設定されてい
る。
【0040】なお、図4に示した金型4が取り付けられ
る図示外の型締め装置および射出ノズル15を主体とす
る射出装置は、図4に示した成形制御手段たる制御盤2
9によって集中制御される。
【0041】以上のように構成された金型構造において
は、金型4に対するウインドガラス1のセット時には下
型6は上型5の下方にはなく、別のガラスセット工程で
待機している。そして、手作業もしくは自動化されたハ
ンドリング手段によって下型6の上にウインドガラス1
がセットされると、下型6は上型5の下方位置まで移動
した上でその上型5と型締めされる。
【0042】この型締め時には上下型5,6の弾性パッ
ド19,20やシールラバー21によってウインドガラ
ス1が弾性的に加圧挾持され、同時にバキュームカップ
17の負圧吸引力によりウインドガラス1が下型6側に
押し付けられて位置決めされる。
【0043】その後に射出ノズル15から所定の樹脂材
料が射出されて、ランナ部13、サブマリンゲート部1
4および二次ランナ部16を通って樹脂材料がキャビテ
イ11に充填されることによりウインドガラス1の周縁
部にモール3が一体に成形される。
【0044】成形終了後、所定の保圧,冷却時間を経て
型開きされてモール3と一体成形されたウインドガラス
1が脱型されることになるが、その際には空気供給ポー
ト18からの圧縮空気の吹き出しによりウインドガラス
1が上型5からスムーズに剥離する一方、最終的にウイ
ンドガラス1はエジェクタピン10によって下型6上方
に突き出される。
【0045】以上のような一連の成形過程において、三
つの光電センサ24の出力は制御盤29に取り込まれて
おり、光電センサ24からの照射光が塗装領域2にあっ
て且つその反射光を光電センサ24がとらえているかぎ
り光電センサ24がONにあり、他方、光電センサ24
からの照射光が塗装領域2を外れると反射光量の減少に
より光電センサ24はOFFとなる。そして、三つの光
電センサ24のうちいずれか一つでもOFFになった場
合には制御盤29内の判定部がウインドガラス1の位置
ずれが発生したものとみなして、以降の動作を中止させ
る。
【0046】例えば、下型6に対するウインドガラス1
の初期セット段階で許容位置決め誤差を越えるような位
置ずれが生じた場合、あるいはウインドガラス1の初期
セット時には位置ずれの発生がなくても、下型6が上型
5の下方位置まで移動する過程で外部振動等を受けて位
置ずれが生じた場合には、三つの光電センサ24のうち
いずれか一つもしくは複数がOFFとなる。この光電セ
ンサ24の出力を受けて制御盤29側ではその後の型締
め動作を中止し、同時にその旨をブザーやランプ等の警
報手段にてオペレータに告知する。
【0047】これにより、ウインドガラス1の位置ずれ
を容認したままで型締めを行った場合のようなウインド
ガラス1の破損を未然に防止でき、同時にウインドガラ
ス1の破損に伴う型面での傷付き発生等の二次的不具合
の発生を防止できることになる。
【0048】その上、図5に示したように、三つの光電
センサ24は円弧状に湾曲した対辺部1bの塗装領域2
の内側エッジ部23に沿って配置されていることから、
ウインドガラス1自体の三次元的な曲率面内のいずれの
方向に位置ずれが生じてもこれを的確に検出することが
できることになる。
【0049】一方、型締め動作以前にウインドガラス1
の位置ずれの発生がない場合には通常どおり型締め動作
に移行し、引き続き射出動作に移行する。この時、型締
めに伴って上型5がウインドガラス1に当接した段階で
ウインドガラス1が位置ずれを起こすこともあり、この
場合にも位置ずれ発生検知の段階で型締め動作を直ちに
中止する。
【0050】同様に、型締め完了まではウインドガラス
1の位置ずれの発生がなくても、射出動作が開始される
と、図5に示すようにキャビティ11のうち一辺部1a
に相当する部分から先に樹脂材料が充填されることにな
るために、この射出圧を受けてウインドガラス1を矢印
a方向に押圧する力がはたらく。この射出圧による押圧
力に対しては、ウインドガラス1を加圧挾持している弾
性パッド19,20やシールラバー21の摩擦力が対抗
して、ウインドガラス1の無用な動きを抑制する。
【0051】その一方、弾性パッド19,20やシール
ラバー21の摩擦力だけでは射出圧に対抗しきれずにそ
の射出圧によってウインドガラス1の位置ずれが発生し
た場合にはこれを三つの光電センサ24のうちのいずれ
が検出し、その時点で射出動作を中止する。
【0052】このように本実施形態によれば、下型6上
のウインドガラス1の位置ずれを三つの光電センサ24
のいずれかによって検出し、その時点で以降の型締め動
作もしくは射出動作を停止させるようにしているため、
ウインドガラス1の位置ずれを原因とするガラス破損を
未然に防止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示す図で、図4
の要部拡大図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】モジュール工法によってモールが一体成形され
た自動車用リアサイドウインドガラスの正面説明図。
【図4】本発明の代表的な実施の形態を示す金型全体の
断面説明図。
【図5】リアサイドウインドガラスと光電センサとの配
置関係を示す説明図。
【図6】従来の金型構造の一例を示す断面説明図。
【符号の説明】
1…リアサイドウインドガラス 1a…一辺部 1b…対辺部 2…塗装領域 3…モール 4…金型 5…上型 6…下型 11…キャビティ 19,20…弾性パッド 21…シールラバー 23…内側エッジ部 24…光電センサ 29…制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:20 B29L 31:30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型とを型締めして両者の間
    に板状のガラスを加圧挾持し、このガラスをインサート
    として該ガラスの周縁部に枠部材を一体に成形するよう
    にした樹脂成形金型において、 固定型および可動型のうちのいずれか一方に、金型に対
    するガラスの位置がそのガラス面内で正規位置からずれ
    ている場合にこのガラスの位置ずれを検出する検出手段
    を設けたことを特徴とするインサート成形用樹脂成形金
    型。
  2. 【請求項2】 多角形のガラスの一辺部に相当する位置
    にゲート部が設置されていて、このゲート部から枠部材
    成形用のキャビティに樹脂材料を射出するように形成さ
    れている一方、 前記ゲート部が設定された一辺部もしくはこの一辺部と
    対向する対辺部の近傍を被検出部としてガラスの位置ず
    れを検出するように検出手段が配置されていることを特
    徴とする請求項1記載のインサート成形用樹脂成形金
    型。
  3. 【請求項3】 位置ずれ検出時の検出手段の出力が型締
    め動作停止指令もしくは射出動作停止指令として成形制
    御手段に付与されるものであることを特徴とする請求項
    2記載のインサート成形用樹脂成形金型。
  4. 【請求項4】 前記対辺部の近傍を被検出部としてガラ
    スの位置ずれを検出するように非接触式の複数のセンサ
    が設けられていることを特徴とする請求項3記載のイン
    サート成形用樹脂成形金型。
  5. 【請求項5】 固定型および可動型のそれぞれの型面
    に、型締め時にガラスのうち枠部材が成形されるべき部
    位の内側部分に弾接してガラスを弾性的に加圧挾持する
    弾性体が設けられていることを特徴とする請求項4記載
    のインサート成形用樹脂成形金型。
  6. 【請求項6】 ガラスの周縁部の表裏いずれか一方の面
    には予め所定幅にわたって塗装が施されていて、この塗
    装領域の内側のエッジ部から所定量だけ外側寄りの位置
    を被検出部としてガラスの位置ずれを検出することを特
    徴とする請求項5記載のインサート成形用樹脂成形金
    型。
  7. 【請求項7】 金型に対するガラスの位置決め誤差、塗
    装領域の幅寸法誤差およびガラス自体の製造誤差が許容
    域にあるかぎり、常に塗装領域の内側のエッジ部から所
    定量だけ外側寄りの位置を被検出部としてガラスの位置
    ずれを検出するように複数のセンサの位置が設定されて
    いることを特徴とする請求項6記載のインサート成形用
    樹脂成形金型。
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CN115157545A (zh) * 2022-05-26 2022-10-11 英纳法汽车天窗系统(上海)有限公司 带有防错构件的模具及其使用方法

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