JPH10244366A - 短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗度検出方法および検出装置 - Google Patents

短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗度検出方法および検出装置

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JPH10244366A
JPH10244366A JP6721897A JP6721897A JPH10244366A JP H10244366 A JPH10244366 A JP H10244366A JP 6721897 A JP6721897 A JP 6721897A JP 6721897 A JP6721897 A JP 6721897A JP H10244366 A JPH10244366 A JP H10244366A
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welding
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wire resistance
tip
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Kazuichi Nishikawa
和一 西川
Hiroshi Arai
博 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡移行アーク溶接における溶接チップの
消耗度を定量的に把握することのできる検出方法および
検出装置を提供すること。 【解決手段】 短絡移行アーク溶接における溶接チップ
の消耗度検出方法において、溶接チップと被溶接物との
間隔を一定に維持しつつ、短絡時の溶接電流値Io と溶
接負荷電圧値Vo とを所定の短絡回数分に亘って検出し
て、これら複数の値よりワイヤ抵抗相当平均値Ro を求
め、所定時間後、短絡時の溶接電流値Ijと溶接負荷電
圧値Vj とを所定の短絡回数分に亘って検出して、これ
ら複数の値よりワイヤ抵抗相当平均値Rj を求め、該ワ
イヤ抵抗相当平均値Rj が前記ワイヤ抵抗相当平均値R
o に対して予め定めた値となった際に溶接チップの寿命
であることを告知手段により知らせることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク発生と短絡
発生とを繰り返して溶滴移行を行なう、短絡移行アーク
溶接における溶接チップの消耗度検出方法および検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク発生と短絡発生とを繰り返して溶
滴移行を行なう短絡移行アーク溶接においては、電極ワ
イヤが溶接トーチに送給されつつ電極ワイヤと被溶接物
との間にアークを発生させて溶接が行なわれている。こ
の場合、溶接トーチの溶接チップを介して電極ワイヤに
通電されている。ところで、溶接チップは送給される電
極ワイヤと接触するため、溶接チップは溶接時間の経過
と共に消耗する。溶接チップが消耗するにつれて、給電
位置が一定せず溶接中のアークが不安定となり、徐々に
溶接結果も悪くなる。このため、適宜に溶接チップを交
換する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在の所、溶
接チップの交換時機が判断できる方法や装置が未だ提起
されていない。勿論、溶接結果が悪くなった後に溶接チ
ップを交換した場合には、溶接不良部を修正するための
後工程が必要なため、好ましくない。
【0004】このため、溶接不良部が発生するまでに、
溶接時間や溶接部の観察などを基に、作業者の経験に基
づいて溶接チップの交換が行なわれていた。
【0005】このように、まだ使用できるような溶接チ
ップでも早めに新規な溶接チップと交換する傾向にある
ため、溶接チップの使用上不経済であった。
【0006】勿論、誤って交換時機を逸した場合、溶接
不良部の修正工程が必要なため、溶接作業上問題となっ
ていた。
【0007】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、いわゆるMAG溶接やCO2 溶接など
の短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗度を定
量的に把握することのできる検出方法および検出装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明は、短絡移行アーク溶接における溶接
チップの消耗度検出方法に適用される。その特徴とする
ところは、溶接チップと被溶接物との間隔を一定に維持
しつつ、短絡時の溶接電流値Io と溶接負荷電圧値Vo
とを所定の短絡回数分に亘って検出して、これら複数の
値よりワイヤ抵抗相当平均値Ro を求め、所定時間後、
短絡時の溶接電流値Ij と溶接負荷電圧値Vj とを所定
の短絡回数分に亘って検出して、これら複数の値よりワ
イヤ抵抗相当平均値Rj を求め、該ワイヤ抵抗相当平均
値Rj が前記ワイヤ抵抗相当平均値Ro に対して予め定
めた値となった際に溶接チップの寿命であることを告知
手段により知らせることである。
【0009】さらに、本第2の発明は、本第1の発明に
おいて、前記短絡時における溶接電流値および溶接負荷
電圧値の検出は、短絡時点から所定の微小時間後に検出
されることを特徴としている。
【0010】さらに、本第3の発明は、本第1または本
第2の発明において、前記告知手段は、高品質の短絡移
行アーク作業において、Rj =(1.2〜1.3)Ro
となった際に作動されることを特徴としている。
【0011】さらに、本第4の発明は、本第1乃至本第
3のいずれかの発明において、前記ワイヤ抵抗相当平均
値Rj は、所定時間毎に求められて記録されることを特
徴としている。
【0012】さらに、本第5の発明は、短絡移行アーク
溶接における溶接チップの消耗度検出装置に適用され
る。その特徴とするところは、溶接チップと被溶接物と
の間隔を一定に維持しつつ、短絡時の溶接電流値Io
溶接負荷電圧値Vo とを所定の短絡回数分に亘って検出
する検出器と、検出したこれら複数の値よりワイヤ抵抗
相当平均値Ro を演算する演算器と、該ワイヤ抵抗相当
平均値Ro を記憶する記憶手段と、所定時間後、前記検
出器により短絡時の溶接電流値Ij と溶接負荷電圧値V
j とを所定の短絡回数分に亘って検出し、検出したこれ
ら複数の値に基いて前記演算器によりワイヤ抵抗相当平
均値Rj を演算し、該ワイヤ抵抗相当平均値Rj と前記
ワイヤ抵抗相当平均値Ro とを比較する比較器と、該比
較値が所定の値となった際に溶接チップの寿命であるこ
とを知らせる告知手段とを具備してなることである。
【0013】さらに、本第6の発明は、本第5の発明に
おいて、前記検出器による前記短絡時における溶接電流
値および溶接負荷電圧値の検出は、短絡時点から所定の
微小時間後に検出されることを特徴としている。
【0014】さらに、本第7の発明は、本第5または本
第6の発明において、前記告知手段は、高品質の短絡移
行アーク作業において、Rj =(1.2〜1.3)Ro
となった際に作動されることを特徴としている。
【0015】さらに、本第8の発明は、本第5乃至本第
7のいずれかの発明において、前記ワイヤ抵抗相当平均
値Rj は、前記演算器により所定時間毎に求められて、
該ワイヤ抵抗相当平均値Rj が前記記憶手段により記憶
されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例によ
り詳細に説明する。例えば、短絡移行アーク溶接を行な
うための溶接チップの消耗度検出装置を備えたアーク溶
接用ロボットについて説明する。図1乃至図4におい
て、1は先端部に溶接チップ2とノズル3とを有する消
耗電極用の溶接トーチ、4は自由端部に溶接トーチ1を
支持したロボット本体、5は短絡移行アーク溶接用の溶
接電源機、6は溶接チップ2の軸芯を経て被溶接物W側
へと電極ワイヤ7を送給するためのワイヤ送給装置、8
は溶接電流値Iを検出するための、例えばホール素子を
利用した第1の検出器、9は溶接負荷電圧値Vを検出す
るための、例えばホール素子を利用した第2の検出器、
10はこれらの検出器8,9の検出値をA/D変換する
ためのA/D変換器、11はA/D変換器10に接続さ
れた端末機である。上記1乃至11により短絡移行アー
ク溶接を行なうためのアーク溶接用ロボットが構成され
る。
【0017】上記において、ノズル2の先端と被溶接物
Wとの間隔が一定となるように溶接トーチ1の位置姿勢
が教示され、この教示データに基づいてアーク溶接ロボ
ットが適宜に再生動作されつつ、所望の短絡移行アーク
溶接が行なわれる。
【0018】この短絡移行アーク溶接においては、図3
(A)のT1 で示されるアーク発生状態と、T2 で示さ
れる短絡状態とが繰り返される。すなわち、図3(C)
においてC1 およびC2 で示されるアーク発生状態にお
いては、溶融球が電極ワイヤ7の先端に形成され、この
溶融球が被溶接物W側に移行される。この後、C3 で示
されるごとく、T3 の区間では電極ワイヤ7の溶融球と
被溶接物Wととが短絡状態となる。この短絡状態の後
半、すなわちT4 の区間ではC4 で示されるごとく、大
きな電流がが流れて短絡状態が解消されようとする。
【0019】ところで、溶接チップ1が新しい間は、電
極ワイヤ7への給電位置は溶接チップ1の先端付近で安
定した状態である。しかし溶接作業を行なうにつれて、
溶接チップ2はワイヤとの接触により先端から消耗し孔
径が大きくなる。このため、溶接チップ2からワイヤへ
の給電位置は新品の溶接チップ2の場合よりも上昇した
位置となり、しかもこの上昇した給電位置と先端部との
間でも間欠的にワイヤが接触する状態が生起するため、
結果として給電位置がバラツキやすくなり、段々とアー
クが不安定となる。
【0020】このアークの不安定状態を追及した所、図
3(B)におけるT4 の区間の短絡状態におけるワイヤ
抵抗相当値の変化が、溶接チップ2の消耗の度合いに関
連することが判明した。
【0021】すなわち、上記T4 の区間の短絡状態にお
ける溶接電流値Iと溶接負荷電圧値Vとを第1および第
2の検出器8,9により検出し、この値よりワイヤ抵抗
相当値R(=V/I)を演算する。
【0022】勿論、アーク現象が複雑であるため、上記
の値I,V,Rは一義的には決定されない。しかし、短
絡アーク溶接においては、数十回乃至約100回/秒位
の短絡状態が繰り返されるため、所定の短絡回数分に亘
って上記検出を行ない、これら複数の検出値よりワイヤ
抵抗相当平均値Rを求めれば、ほぼ安定した値となるこ
とが判明した。
【0023】勿論、一回の短絡時間T2 =T3 +T
4 は、例えば3ms程度と短いが、短絡時点から所定の
微小時間後に、すなわちT3 時間経過後に、T4 の区間
において上記検出を行ない、この検出を所定の短絡回数
分に亘って複数回繰り返すことにより、ワイヤ抵抗相当
平均値Rを求めればほぼ安定した値となる。なお、上記
において溶接チップ2と被溶接物Wとの間隔が一定に維
持されていることは勿論である。
【0024】さて、短絡移行アーク溶接において、溶接
チップ2が新しい場合に、図3のT4 の区間に相当する
短絡状態の溶接電流値Io と溶接負荷電圧値Vo とを所
定の短絡回数分に亘って検出して、これら複数の値より
ワイヤ抵抗相当平均値Ro (=Vo /Io )を求める。
【0025】溶接が進行した所定時間後に、上記T4
区間に相当する短絡状態の溶接電流値Ij と溶接負荷電
圧値Vj とを所定の短絡回数分に亘って検出して、これ
ら複数の値よりワイヤ抵抗相当平均値Rj (=Vj /I
j )を求め、ワイヤ抵抗相当平均値Rj がワイヤ抵抗相
当平均値Ro に対して予め定めた値となった際に、溶接
チップの寿命であることを告知手段により知らせる。例
えば、端末機11において警報ブザーや、警告画面によ
り告知する。
【0026】勿論、ワイヤ抵抗相当平均値Ro に対する
ワイヤ抵抗相当平均値Rj の値は、電極ワイヤ径や溶接
条件等により一義的に決定することはできないが、高品
質の短絡移行アーク作業、例えば、いわゆるMAG溶接
作業においては、例えば、Ro =6.3μΩである場合
に、Rj =7.4〜8.4μΩ程度が好ましく、このた
めRj =(1.2〜1.3)Ro となる値を予め定めた
値と選定すれば好適である。図4の(A)および(B)
に、新品の溶接チップでの上記ワイヤ抵抗相当平均値R
o を求めるための演算回数と、溶接進行時において、M
AG溶接での高品質な溶接結果が得られる溶接チップ状
態での上記ワイヤ抵抗相当平均値Rj を求めるための演
算回数との関係が示されている。
【0027】ところで、図3のT4 の区間において、現
実には溶融金属が時間の経過と共に序々に細くなって、
給電位置の変化で溶接電流値Iと溶接負荷電圧値Vとが
ミクロ的に僅かに変動する。このため、T4 の区間にお
ける上記検出値Io ,Ij ,Vo ,Vj としては、T4
の区間における検出を所定の短絡回数分に亘って実施
し、この複数回検出した平均値を採用すれば、より正確
なワイヤ抵抗相当平均値Ro ,Rj が求められることと
なる。
【0028】なお、いわゆるCO2 溶接においては、比
較的低級な溶接結果でも容認されることが多々あるた
め、Rj ≦1.6Ro となる値を予め定めた値として選
定することができる。勿論、CO2 溶接でもより品質の
高い溶接結果とする場合には、上記の値を適宜に小さく
選定し得ることは勿論である。
【0029】以上の説明においては、Ro ,Rj の演算
および告知手段を端末機11により実行させているが、
o ,Rj を演算するための演算器、Ro および設定基
準値Rjkを記憶するための記憶手段、Rj とRjkとを比
較するための比較器およびRj がRjkとなった際に溶接
チップの寿命であることを告知する、例えばディスプレ
イや制御装置における表示と告知音とによる告知手段を
夫々別々に設けることができる。
【0030】勿論、告知手段としては、溶接チップの寿
命であることを認識させるための警報器やブザーの他
に、これらと併用して溶接不能となるような電気的制御
手段を採用することができる。
【0031】さらに、上記ワイヤ抵抗相当平均値R
j は、所定時間毎に求められて記録されるものとすれ
ば、ワイヤ抵抗相当平均値Rj の経時変化を確認すると
共に、良好な溶接が行なわれている状態を確認すること
ができる。勿論、この場合、最初の所定時間経過時に上
記Rj および上記Ro を記録し、次の所定時間経過時に
上記に相当する求められたRj を記録することもできる
が、所定時間経過毎に上記に相当する求められたRj
上記Ro とを夫々記録すれば、上記の確認を確実に行な
うことができる。
【0032】さらに、上記ワイヤ抵抗相当平均値R
j は、演算器により所定時間毎に求められて、該ワイヤ
抵抗相当平均値Rj が記憶手段により記憶されるものと
すれば、ワイヤ抵抗相当平均値Rj の経時変化を確認す
ると共に、良好な溶接が行なわれている状態を確認する
ことができる。勿論、この場合、最初の所定時間経過時
に上記Rj および上記Ro が記憶されて次の所定時間経
過時に上記に相当する求められたRj を記憶することも
できるが、所定時間経過毎に上記に相当する求められた
j と上記Ro とを夫々記憶するものすれば、上記の確
認を確実に行なうことができる。
【0033】勿論、本発明に係る短絡移行アーク溶接に
おける溶接チップの消耗度検出方法および検出装置によ
れば、溶接チップの消耗度を定量的に把握することがで
き、このため、溶接不良部が発生する前にタイムリーに
溶接チップの交換が行なえる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本第1の
発明は短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗度
検出方法であって、溶接チップと被溶接物との間隔を一
定に維持しつつ、短絡時の溶接電流値Io と溶接負荷電
圧値Vo とを所定の短絡回数分に亘って検出して、これ
ら複数の値よりワイヤ抵抗相当平均値Ro を求め、所定
時間後、短絡時の溶接電流値Ij と溶接負荷電圧値Vj
とを所定の短絡回数分に亘って検出して、これら複数の
値よりワイヤ抵抗相当平均値Rj を求め、該ワイヤ抵抗
相当平均値Rj が前記ワイヤ抵抗相当平均値Ro に対し
て予め定めた値となった際に溶接チップの寿命であるこ
とを告知手段により知らせるため、溶接チップの消耗度
を定量的に把握することができ、このため、溶接不良部
が発生する前にタイムリーに溶接チップの交換が行なえ
る。
【0035】本第2の発明は、本第1の発明において、
前記短絡時における溶接電流値および溶接負荷電圧値の
検出は、短絡時点から所定の微小時間後に検出されるた
め、的確な検出値を得ることができ、結果として正確な
ワイヤ抵抗相当平均値を求めることができる。
【0036】本第3の発明は、本第1または本第2の発
明において、前記告知手段は、高品質の短絡移行アーク
作業において、Rj =(1.2〜1.3)Ro となった
際に作動されるため、高品質の溶接結果を確実に得るこ
とができる。
【0037】本第4の発明は、本第1乃至本第3のいず
れかの発明において、前記ワイヤ抵抗相当平均値R
j は、所定時間毎に求められて記録されるため、ワイヤ
抵抗相当平均値Rj の経時変化を確認すると共に、良好
な溶接が行なわれている状態を確認することができる。
【0038】本第2の発明は、短絡移行アーク溶接にお
ける溶接チップの消耗度検出装置であって、溶接チップ
と被溶接物との間隔を一定に維持しつつ、短絡時の溶接
電流値Io と溶接負荷電圧値Vo とを所定の短絡回数分
に亘って検出する検出器と、検出したこれら複数の値よ
りワイヤ抵抗相当平均値Ro を演算する演算器と、該ワ
イヤ抵抗相当平均値Ro を記憶する記憶手段と、所定時
間後、前記検出器により短絡時の溶接電流値Ij と溶接
負荷電圧値Vj とを所定の短絡回数分に亘って検出し、
検出したこれら複数の値に基いて前記演算器によりワイ
ヤ抵抗相当平均値Rj を演算し、該ワイヤ抵抗相当平均
値Rj と前記ワイヤ抵抗相当平均値Roとを比較する比
較器と、該比較値が所定の値となった際に溶接チップの
寿命であることを知らせる告知手段とを具備してなるた
め、溶接不良部が発生する前に溶接チップの交換時機を
自動的に知得することができる。従って、本第5の発明
を短絡移行アーク自動溶接装置、特に短絡移行アーク溶
接ロボットに適用すれば好適である。
【0039】本第2の発明は、本第1の発明において、
前記検出器による前記短絡時における溶接電流値および
溶接負荷電圧値の検出は、短絡時点から所定の微小時間
後に検出されるため、的確な検出値を得ることができ、
結果として正確なワイヤ抵抗相当平均値を求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る短絡移行アーク溶接における溶接
チップの消耗度検出装置を備えたアーク溶接用ロボット
の概略構成図
【図2】図1の溶接トーチの先端部における溶接ワイヤ
への給電状況を説明するための拡大断面図
【図3】図1における短絡移行アーク溶接中の溶接負荷
電圧値及び溶接電流値の時間の経過に対する波形を示す
波形図、並びにそれらに対応してワイヤ先端に成長する
溶融球の状態説明図
【図4】図1における短絡移行アーク溶接中の短絡時の
ワイヤ抵抗相当平均値を求めるための演算回数とワイヤ
抵抗相当平均値とを示す図であって、図4(A)は新し
い溶接チップの場合に相当する図、及び図4(B)は溶
接が進行した所定時間後における消耗した溶接チップの
場合に相当する図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 2 溶接チップ 3 溶接ノズル 4 ロボット本体 5 溶接電源機 6 ワイヤ送給装置 7 電極ワイヤ 8 溶接電流値Iを検出するための第1の検出器 9 溶接負荷電圧値Vを検出するための第2の検出器 10 検出値をA/D変換するためのA/D変換器 11 端末機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短絡移行アーク溶接において、溶接チッ
    プと被溶接物との間隔を一定に維持しつつ、短絡時の溶
    接電流値Io と溶接負荷電圧値Vo とを所定の短絡回数
    分に亘って検出して、これら複数の値よりワイヤ抵抗相
    当平均値Roを求め、所定時間後、短絡時の溶接電流値
    j と溶接負荷電圧値Vj とを所定の短絡回数分に亘っ
    て検出して、これら複数の値よりワイヤ抵抗相当平均値
    j を求め、該ワイヤ抵抗相当平均値Rj が前記ワイヤ
    抵抗相当平均値Ro に対して予め定めた値となった際に
    溶接チップの寿命であることを告知手段により知らせる
    ことを特徴とする短絡移行アーク溶接における溶接チッ
    プの消耗度検出方法。
  2. 【請求項2】 前記短絡時における溶接電流値および溶
    接負荷電圧値の検出は、短絡時点から所定の微小時間後
    に検出されてなる請求項1記載の短絡移行アーク溶接に
    おける溶接チップの消耗度検出方法。
  3. 【請求項3】 前記告知手段は、高品質の短絡移行アー
    ク作業において、Rj =(1.2〜1.3)Ro となっ
    た際に作動される請求項1または2に記載の短絡移行ア
    ーク溶接における溶接チップの消耗度検出方法。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤ抵抗相当平均値Rj は、所定
    時間毎に求められて記録される請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の短絡移行アーク溶接における溶接チップの消
    耗度検出方法。
  5. 【請求項5】 短絡移行アーク溶接において、溶接チッ
    プと被溶接物との間隔を一定に維持しつつ、短絡時の溶
    接電流値Io と溶接負荷電圧値Vo とを所定の短絡回数
    分に亘って検出する検出器と、検出したこれら複数の値
    よりワイヤ抵抗相当平均値Ro を演算する演算器と、該
    ワイヤ抵抗相当平均値Ro を記憶する記憶手段と、所定
    時間後、前記検出器により短絡時の溶接電流値Ij と溶
    接負荷電圧値Vj とを所定の短絡回数分に亘って検出
    し、検出したこれら複数の値に基いて前記演算器により
    ワイヤ抵抗相当平均値Rj を演算し、該ワイヤ抵抗相当
    平均値Rj と前記ワイヤ抵抗相当平均値Ro とを比較す
    る比較器と、該比較値が所定の値となった際に溶接チッ
    プの寿命であることを知らせる告知手段とを具備してな
    る短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗度検出
    装置。
  6. 【請求項6】 前記検出器による前記短絡時における溶
    接電流値および溶接負荷電圧値の検出は、短絡時点から
    所定の微小時間後に検出されることを特徴とする請求項
    5記載の短絡移行アーク溶接における溶接チップの消耗
    度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記告知手段は、高品質の短絡移行アー
    ク作業において、Rj =(1.2〜1.3)Ro となっ
    た際に作動される請求項5または6に記載の短絡移行ア
    ーク溶接における溶接チップの消耗度検出装置。
  8. 【請求項8】 前記ワイヤ抵抗相当平均値Rj は、前記
    演算器により所定時間毎に求められて、該ワイヤ抵抗相
    当平均値Rj が前記記憶手段により記憶される請求項5
    乃至7のいずれかに記載の短絡移行アーク溶接における
    溶接チップの消耗度検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283088A1 (en) * 2001-08-10 2003-02-12 Central Motor Wheel Co., Ltd. Apparatus and method for assessing the state of wear of electrode tips used in consumable electrode gas shield arc welding
JP2017064720A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 株式会社ダイヘン 交換情報出力装置
EP1940578B1 (en) 2005-09-08 2017-05-24 Kemppi Oy Method for short-arc welding

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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