JPH10243635A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10243635A
JPH10243635A JP9043111A JP4311197A JPH10243635A JP H10243635 A JPH10243635 A JP H10243635A JP 9043111 A JP9043111 A JP 9043111A JP 4311197 A JP4311197 A JP 4311197A JP H10243635 A JPH10243635 A JP H10243635A
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voltage
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JP9043111A
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English (en)
Inventor
Susumu Takahashi
晋 高橋
Tetsuhiko Ichihashi
哲彦 市橋
Kazuya Okamoto
和也 岡本
Koshin Kageyama
弘進 影山
Yoshiya Suzuki
慶也 鈴木
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Fujitsu Ltd
PFU Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は情報処理システム等が必要とする複数
の電圧を供給する複数のDC−DCコンバータを備えた
電源装置に関し,論理回路系だけでなくモータ負荷系を
含む広い範囲の電圧を同一構成のDC−DCコンバータ
を用いて発生することができることを目的とする。 【解決手段】複数のDC−DCコンバータを物理的に同
一構成とし,各DC−DCコンバータは,内部に互いに
独立した出力電圧を発生する複数の出力整流平滑部を備
える。各出力整流平滑部の出力電圧をDC−DCコンバ
ータの外部から可変設定するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理システム等
に使用される電源装置に関し,特にAC−DCコンバー
タと複数のDC−DCコンバータを組み合わせて電力供
給を行う電源装置におけるDC−DCコンバータの構成
を改良した電源装置に関する。
【0002】近年,情報処理システムでは,システムを
構成する複数のコンポーネントの要求に応じて複数の最
終電圧を必要とする。例えば,マイクロプロセッサは+
3.3V,その周辺論理回路は+5V,空冷用ファンは
+12V,磁気記憶装置は+5V(論理回路用)と+1
2V(モータ駆動用)といった具合に,複数の電圧の種
類がシステムで使用される。
【0003】これらの複数の最終電圧を供給するため
に,複数種のDC−DCコンバータを用いると,種々の
問題があり,その改善が望まれている。
【0004】
【従来の技術】情報処理システムを構成する複数のコン
ポーネントで必要とする上記の+3.3V,+5V,+
12V等の電圧を発生するために,複数種のDC−DC
コンバータを用いていたが,開発工数及びコストの増
加,生産ラインにおける部品調達の効率低下,保守用交
換部品の在庫増加といった問題がある。これを改善する
ために,DC−DCコンバータの出力電圧を外部から可
変できるように設計し,物理的に全く同一のDC−DC
コンバータを複数の電圧供給に使用できるようにするこ
とが求められてきた。
【0005】また,このようにDC−DCコンバータの
出力電圧を可変させた場合,DC−DCコンバータの過
電圧故障発生時に負荷回路の破損を適切に防ぐため,出
力電圧に応じた過電圧保護電圧とすることが求められて
きた。
【0006】これに対し,DC−DCコンバータの出力
電圧を外部から可変にするために,出力電圧を分圧し帰
還制御する際の分圧抵抗を可変抵抗にして,外部から可
変させる方法が一般的である。また,同様の作用は帰還
制御部の基準電圧を変化させても得られるので,可変抵
抗等により基準電圧を変化させる場合もある。
【0007】スイッチングレギュレータ(DC−DCコ
ンバータ)を含む一つの電源装置により複数種の中の一
つの電圧を発生させることを目的として,外部から電圧
設定データと過電流の異常検出値設定データを設定する
と,電圧設定データに対応する基準電圧を発生させ,そ
の設定された基準電圧によりスイッチング制御を行って
設定された電圧を出力する技術は,例えば特開平6−5
9786号公報に開示されている。
【0008】このような技術では,DC−DCコンバー
タの帰還制御部を制御し,スイッチ電源の主スイッチ素
子のスイッチ動作責務(またはデューテイという)を可
変にすることで出力電圧を可変にしている。なお,動作
責務は,TO /T(Tはスイッチング周期,TO はスイ
ッチオンの時間を表)を%で表した値である。
【0009】ここで,代表的なスイッチ電源の回路方式
である,フォワードコンバータを例にとると,動作責務
と出力電圧の関係は,出力整流平滑回路のラインドロッ
プ(整流ダイオードや平滑チョークによる電圧ドロッ
プ)を無視すれば,次の式1で表されることが知られて
いる。
【0010】Vout =(δ×Vin)÷n 式1 ここで,Vout は出力電圧,Vinは入力電圧,δは動作
責務(%),nはトランスの1次2次の巻数比である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】情報処理システムの必
要とする電圧は,上記したように例えば,+3.3Vか
ら+12Vといった,比較的低電圧から比較的高電圧ま
での広い範囲をもっている場合が多い。このため,上記
したようにDC−DCコンバータの動作責務の変更によ
る出力電圧可変技術を情報処理システムに適用した場
合,動作責務が極端に低くなる。
【0012】例えば,DC−DCコンバータの入力電圧
を+48Vとし,出力電圧を+3.3V,+12Vの2
種類に切り換えようとする場合,トランスの1次巻線と
2次巻線の巻数比を3:2とすると,上記の式1から,
+12V出力時はδ=38%,+3.3V出力時はδ=
10%となる。この場合,+12V出力時は問題ない
が,+3.3V出力時はδが小さくなって,動作が安定
しない危険性が高い。逆に,トランスの巻数比を3:1
にすると,上記の式1から,+12V出力時は,δ=7
5%,+3.3V出力時はδ=20%となる。この場
合,3.3V出力時は問題なくなるが,+12V時は動
作責務が50%を越えてしまい,トランスが飽和する。
そのため,従来技術では比較的低電圧(例えば,+3.
3V,+5V)の論理回路系と比較的高電圧(例えば,
12V)のモータ負荷系では,物理的に同一のDC−D
Cコンバータとすることができなかった。従って,例え
ば+3.3Vと+5Vは物理的に同一のDC−DCコン
バータを出力電圧を切り替えて使用していたが,+12
V用には別のDC−DCコンバータを使用していた。な
お,上記特開平6−59786号公報に記載された電源
装置の実施例では,+3.3Vと+5Vの2つの電圧を
発生する例が記載されている。
【0013】また,+3.3Vと+5Vを同一のDC−
DCコンバータの出力電圧の切り替えで供給している場
合,過電圧保護回路により高い方の電圧(+5V)を出
力している時でも誤検出しないように,+5V以上の検
出電圧となり,+3.3Vの負荷を保護するには高過ぎ
るという問題があった。
【0014】本発明は論理回路系だけでなくモータ負荷
系を含む広い範囲の電圧を同一構成のDC−DCコンバ
ータを用いて発生することができる電源装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置では,
DC−DCコンバータの内部に2つの独立した出力整流
平滑部を設けると共にそれぞれの独立した出力端子を備
え,各出力整流平滑部の出力電圧をDC−DCコンバー
タの外部から可変する出力電圧設定手段を設けて,DC
−DCコンバータでの外部で2つの出力端子を並列また
は直列接続して使用する。また,出力電圧設定に応じて
過電圧保護のための過電圧保護電圧設定手段を設ける。
【0016】図1は本発明による情報処理システムの電
源装置の全体構成,図2は本発明のDC−DCコンバー
タの原理構成である。図1において,1はAC電源の入
力を所定の直流電圧に変換するAC−DCコンバータ,
2〜4はそれぞれ同じ構成を備え,それぞれ異なる直流
電圧V1,V2,V3を発生するDC−DCコンバー
タ,5は情報処理システムを構成する各装置を含む負荷
回路,6は出力電圧設定手段,7は過電圧保護電圧設定
手段である。
【0017】電源装置は商用AC電源を受電し,AC−
DCコンバータ1により中間電圧に変換されシステム内
の各DC−DCコンバータ2〜4に供給される。各DC
−DCコンバータ2〜4は,図2に示す同じ原理構成を
備え,それぞれ出力電圧設定手段6の設定値及び各DC
−DCコンバータの出力接続手段(後述する図2の符号
15で示す)の接続により決まる各電圧V1〜V3を発
生する。過電圧保護電圧設定手段7により保護電圧を設
定することにより,過電圧を検出して電源の保護を行
う。
【0018】図2において,10は上記図1の符号2〜
4で表すDC−DCコンバータ,11はトランスを含む
電力変換部,12は第1の出力整流平滑部,13は第2
の出力整流平滑部,14は出力電圧を検出して設定電圧
との誤差を無くすようスイッチングのオン時間を制御す
る帰還制御部,15は必要とする出力電圧の値に応じて
2つの出力整流平滑部12,13の出力端子を並列また
は直列に接続する出力接続手段,16は出力電圧設定手
段(図1の6に対応),17は過電圧検出部,18は過
電圧保護電圧設定手段(図1の7に対応)である。
【0019】中間電圧(図1のAC−DCコンバータの
出力電圧)はDC−DCコンバータ10の入力端子から
電力変換部11へ入力される。電力変換部11はトラン
スの1次巻線の電流をスイッチング制御するパルスが帰
還制御部14から供給されて電力変換を行い,2つの独
立した同じ巻線数の二次巻線を備える。帰還制御部14
は出力電圧設定手段16によって可変に設定される電圧
値と,電力変換部11の出力を整流して平滑する出力整
流平滑部13(または12)からの出力電圧を比較して
スイッチング制御用のパルスを発生する。出力整流平滑
部12,13は同一の回路であり,それぞれの出力端子
O1,O2を備える。
【0020】このDC−DCコンバータ10から比較的
低電圧を出力させる時は,出力接続手段15により2つ
の出力端子O1,O2を並列接続し,出力電圧設定手段
16からの指示で電圧を可変して異なる最終電圧を出力
端子O3から発生する。比較的高電圧を出力させる時
は,出力接続手段15により2つの出力端子を直列接続
して,出力電圧設定手段16から必要とする比較的高電
圧の半分の電圧を設定して,異なる最終電圧(設定電圧
の2倍)を出力端子O3から発生する。過電圧保護電圧
設定手段18は出力電圧設定手段16の設定値に対応し
て保護電圧設定値が設定され,過電圧検出部17は比較
的高電圧の最終電圧を越えると検出出力を発生する。
【0021】
【発明の実施の形態】図3は実施例の情報処理システム
の電源装置の全体構成である。図中,1a,1bはそれ
ぞれ商用AC電源(100V)を直流の48Vに変換す
るAC−DCコンバータ(図1の1に対応),2a,3
a,4aは同一構成を備えたDC−DCコンバータ(図
1の2〜4に対応)であり,DC−DCコンバータ2a
は48Vを入力し+3.3Vを出力し,DC−DCコン
バータ3aは48Vを入力して+5Vを出力し,DC−
DCコンバータ4aは48Vを入力して+12Vを出力
する。5a,5b,5cは情報処理システムを構成する
各回路または装置(図1の負荷回路5に対応)であり,
5aは論理回路,5bは磁気記憶装置,5cは空冷用フ
ァンである。
【0022】図3に示す情報処理システムの例では,負
荷回路として論理回路5a,磁気記憶装置5b及び空冷
用ファン5cで構成されており,商用AC電源(100
V)を受電して動作する。AC−DCコンバータ1a,
1bはそれぞれ,この交流電圧を直流の48Vに変換し
て,システム内の各DC−DCコンバータに供給する。
このように中間電圧を単一電圧としておけば,DC−D
Cコンバータが必要とする電力量が大きい場合には,図
3に示すように同一のAC−DCコンバータ1a,1b
を並列に増設することにより対処することができる。
【0023】各DC−DCコンバータ2a〜4aは,予
め外部から出力電圧設定手段6により個別に設定された
電圧を出力し,各負荷に電源を供給する。図3の例で
は,論理回路5aに+3.3Vと+5Vを供給し,磁気
記憶装置5bに+5Vと+12Vを供給し,空冷用ファ
ン5cに+12Vを供給する。そのため,DC−DCコ
ンバータは,+3.3V供給用,+5V供給用,+12
V供給用の合計3台配置する。但し,これらは物理的に
全く同一構成のコンバータである。
【0024】図4はDC−DCコンバータの実施例の構
成である。図4において,10〜18は上記図2の同じ
符号の各部と同じであり説明を省略する。電力変換部1
1は,トランスの1次巻線に直列に接続されたトランジ
スタTRが設けられ,入力端子からの中間電圧48Vが
供給される。トランジスタTRは帰還制御部14から出
力されるパルスによりオン・オフが制御される。トラン
スの2次巻線は2組設けられ,各2次巻線の出力は出力
整流平滑部12,13にそれぞれ入力されて整流,平滑
が行われ,出力端子OUT1,OUT2及び出力端子O
UT3,OUT4に出力が発生される。OUT1−OU
T2間,OUT3−OUT4間には+3.3V,+5
V,+6Vの何れかが出力される。なお,出力端子OU
T1,OUT3はそれぞれ出力端子OUT2,OUT4
に対し正極性の電圧を発生する。帰還制御部14は,外
部の出力電圧設定手段16からの設定により出力電圧を
+3.3V,+5V,+6Vの何れかの値になるよう出
力整流平滑部13の検出出力に対応して電力変換部11
を制御する。
【0025】この場合,帰還制御部14は,+3.3V
から+6Vまでの範囲で動作責務制御を行えれば良いの
で,例えば,トランスの巻数比を3:1とすると,上記
の式1から+6V出力時は,δ=38%,+3.3V出
力時は20%となり,動作責務制御による出力可変が実
現可能である。
【0026】上記図3において,+3.3V用と+5V
用として配置したDC−DCコンバータ2a,3aは,
OUT1とOUT3,OUT2とOUT4を負荷への電
力供給線により接続する。この時,+3.3Vまたは+
5Vの何れを出力させるかは出力電圧設定手段16の設
定により行う。この時,出力側では同じ電圧を発生する
個別の2組の出力(OUT1とOUT3,OUT2とO
UT4)として使用することもできるが,OUT1とO
UT3を接続し,OUT2とOUT4を接続し,2組の
出力整流平滑部12,13の出力を並列に接続して大容
量の電源として使用できる。この並列接続は,DC−D
Cコンバータの出力端子を負荷(図3の論理回路5a,
磁気記憶装置5b,空冷用ファン5cの何れか)と接続
した時に,図4に出力接続手段15aとして示す配線を
予め負荷側に形成しておくことにより構成することがで
きる。
【0027】図3の+12V用として配置したDC−D
Cコンバータ4aは,出力端子OUT2とOUT3をD
C−DCコンバータで接続し,2つの出力整流平滑部1
2,13を直列に接続して,出力端子OUT1とOUT
4から負荷への電力供給を行う。この直列接続は,図4
に出力接続手段15bとして示す配線を予め負荷側に設
けておくことにより構成することができる。この時出力
電圧設定手段16により,DC−DCコンバータに対し
+6Vの出力を設定する。従って,OUT1とOUT2
間及びOUT3とOUT4間でそれぞれ6Vが出力さ
れ,直列接続することにより,OUT1とOUT4間に
+12Vが出力される。
【0028】図5は出力電圧設定手段の実施例の構成で
ある。この実施例は上記図4の出力電圧設定手段16に
対応し,DC−DCコンバータ10をコネクタにより接
続した負荷側に設けられ帰還制御部14に対し出力電圧
を設定する機能を備える。
【0029】DC−DCコンバータ10は,+5V用
(+5V SELECT)の端子a,+6V用(+6V
SELECT)の端子b,共通(COM)の端子cを
備える。出力電圧設定手段16は,DC−DCコンバー
タを使用する負荷(図3の論理回路5a,磁気記憶装置
5b,空冷用ファン5cの何れか)側に設けられ,使用
時にDC−DCコンバータの各端子a〜cと接続する端
子a’,b’,c’の間を接続する配線により構成され
る。すなわち,+5Vに設定する場合には,端子a’と
端子c’間を接続する配線16aが設けられ,他は開放
される。また,+6V(直列接続で+12V)を出力し
たい時は,端子b’と端子c’とを接続する配線16b
が設けられ,他は開放される。なお,+3.3Vを出力
したい場合には,端子a’,b’,c’の間を接続する
配線は設けられない。
【0030】図7は帰還制御部の実施例の構成である。
この実施例は上記図4の帰還制御部14に対応し,上記
図5に示す出力電圧設定手段16により設定された内容
に応じた出力電圧を発生するよう帰還制御を行う。
【0031】図7において,140〜142は分圧抵抗
(RV1〜RV3で表示),143は固定の抵抗,14
4は入力電圧と基準電圧との差に対応した出力を発生す
る差動増幅器(OP−AMP),145は差動増幅器1
44の出力に応じて,DC−DCコンバータの1次側の
トランジスタをオンに駆動するパルス幅を可変制御する
動作責務制御部であり,端子a〜cは上記図5に示す端
子a〜cと同じである。また,分圧抵抗RV1と抵抗R
にはそれぞれ,上記図4の出力整流平滑部13の出力端
子OUT3とOUT4がそれぞれ接続されている。
【0032】上記図5に示す出力電圧設定手段におい
て,+3.3Vを設定した場合(a’〜c’の間の接続
が形成されない場合),図7の端子a,bに接続する分
圧抵抗RV2,RV3は関係がないため,OUT3とO
UT4の電圧は分圧抵抗RV1と抵抗Rで分圧された値
が差動増幅器144に入力され,他方の基準電圧と差動
増幅が行われ,その出力に応じて動作責務制御部145
から制御信号が発生する。
【0033】また,+5Vが設定された場合(端子aと
cが接続された場合),抵抗Rに分圧抵抗RV2が並列
接続される構成となり,差動増幅器144への入力電圧
が変化して,出力端子OUT3とOUT4間の出力電圧
が+5Vとなるよう,差動増幅器144及び動作責務制
御部145が動作する。同様に,+6Vが設定された場
合(端子bとcが接続された場合),抵抗Rに分圧抵抗
RV3が並列接続される構成となり,出力端子OUT3
とOUT4間の出力電圧が+6Vとなるよう差動増幅器
144及び動作責務制御部145が動作する。
【0034】図6は過電圧保護電圧設定手段の実施例の
構成である。この実施例は上記図4の過電圧保護電圧設
定手段18に対応し,DC−DCコンバータ10とコネ
クタにより接続する負荷側に設けられ,上記図5に示す
出力電圧設定手段16により設定された電圧(但し,+
6Vに設定した場合は12V)に対応する出力電圧を越
えるとDC−DCコンバータ10内の過電圧検出部17
で検出動作が行われる。
【0035】DC−DCコンバータ10は,過電圧保護
電圧設定のため,+3.3V用(+3.3V OVP:
OVPはOver Voltage Protection の略)の端子d,+
5V用(+5V OVP)の端子e,+12V用(+1
2V OVP)の端子f,共通(COM)の端子gを備
える。過電圧保護電圧設定手段18は,DC−DCコン
バータと接続する負荷(図3の論理回路5a,磁気記憶
装置5b,空冷用ファン5cの何れか)側に設けられ,
使用時にDC−DCコンバータの各端子d〜gと接続す
る端子d’,e’,f’,g’の間を接続する配線によ
り構成される。すなわち,過電圧を+3.3V(実際は
これを超す電圧)に設定する場合には,端子d’と端子
g’間を接続する配線18aが設けられ,+5Vに設定
する場合は端子e’と端子g’間を接続する配線18b
が設けられ,+12Vに設定する場合には,端子f’と
端子g’間を接続する配線18cを設ける。
【0036】図8は過電圧検出部の実施例の構成であ
る。この実施例は上記図4の過電圧検出部17に対応
し,上記図7に示す過電圧保護電圧設定手段の実施例に
より設定された状態に対応する過電圧の検出を行う。
【0037】図8において,180〜184は抵抗(R
1〜R5で表す),185はDC−DCコンバータの出
力電圧が設定された過電圧保護電圧を越えたか否かの比
較を行う比較器,186は設定された電圧を越えたこと
を比較器185で検出すると出力を遮断する等の動作を
行う過電圧保護回路である。また,端子d〜gは上記図
6に示す過電圧保護電圧設定手段の各端子d’〜g’と
接続されている。また,抵抗R1と抵抗R4には,上記
図4の出力整流平滑部12,13の出力端子OUT1と
OUT4がそれぞれ接続され,+3.3V,+5Vの場
合は出力整流平滑部12,13の出力端子が並列接続さ
れた場合の出力電圧が供給され,+6Vの場合は出力端
子が直列接続された場合の出力電圧が供給される。
【0038】図8の過電圧検出部は,出力端子OUT1
の出力を抵抗R1とR2及びR3〜R5のいずれか一つ
で分圧し,比較器185で基準電圧と比較し,基準電圧
より高くなったことを検出すると,出力端子OUT1−
OUT4間の電圧(これは出力整流平滑部が並列接続さ
れても直列接続されていても,負荷に供給されるDC−
DCコンバータの出力電圧となる)の過電圧故障を検出
する。
【0039】上記図6に示す過電圧保護電圧設定手段に
おいて,+3.3Vを設定した場合(d’〜g’間を接
続した場合),図8の端子d,gが接続される。この場
合,抵抗R2に対し抵抗R3が並列接続され,+3.3
V出力より若干高めに設定された検出しきい値となる。
+5V,+12Vの場合も同様である。もし,設計の過
誤等により+3.3V OVP,+5V OVP,+1
2V OVPの何れも接続しなかった時は,抵抗R1,
R2だけで分圧して検出するため,出力電圧設定手段に
よる設定が+3.3V,+5V,+12Vの何れであっ
ても過電圧保護が働き,誤りを検出できる。
【0040】図9はDC−DCコンバータが接続される
負荷側に設けられた配線パターンの構成例を示す。図9
のA.はDC−DCコンバータを,負荷側で+12Vの
出力電圧を発生する電源として使用する場合であり,
B.は+5Vの出力電圧を発生する電源として使用する
場合である。
【0041】A.の+12Vの電圧を使用する場合,D
C−DCコンバータのピンを負荷側の印刷配線が設けら
れた基板20の端子を構成する穴に挿入して搭載する。
この時,DC−DCコンバータの4つの出力端子OUT
1〜OUT4のピンは負荷側の対応する各端子(OUT
1’〜OUT4’)と接続される。この時,基板20の
端子OUT2’とOUT3’の間を接続する配線が形成
され,端子OUT1’は+12Vパターンとして配線さ
れ,OUT4’がグランド(地気)パターン(GND)
として配線されている。この配線パターンは上記図4に
示す15bに対応する。また,出力電圧設定のために,
DC−DCコンバータの別の端子a〜cを基板20の対
応する端子a’〜c’に接続すると,基板20に予め端
子b’とc’を接続する配線(上記図5に説明した出力
電圧設定手段を構成する配線16b)が形成されてお
り,+6Vの出力電圧が設定される。
【0042】更に,過電圧保護電圧設定のために,DC
−DCコンバータの端子d〜gを基板20上の端子d’
〜g’に接続すると,基板20に予め端子f’とg’を
接続する配線(上記図7の18c)が形成されているの
で,+12V OVPが設定される。
【0043】B.の+5Vの電圧を使用する場合,DC
−DCコンバータのピンを負荷側の印刷配線が設けられ
た基板20の端子を構成する穴に挿入した時,DC−D
Cコンバータの4つの出力端子OUT1〜OUT4のピ
ンを負荷側の対応する各端子と接続した時,基板20の
端子OUT1’とOUT3’の間,及びOUT2’とO
UT4’の間を接続する配線が形成され,それぞれ+5
Vパターン,グランド(GND)パターンとして表示さ
れている。この配線パターンは上記図4に示す15aに
対応する。また,出力電圧設定のために,DC−DCコ
ンバータの端子a〜cを基板20の対応する端子a’〜
c’に接続すると,基板20に予め端子a’とc’を接
続する配線(上記図5の配線16b)が形成されてお
り,+5Vの出力電圧が設定される。
【0044】更に,過電圧保護電圧設定のために,DC
−DCコンバータの端子d〜gを基板20上の端子d’
〜g’に接続すると,基板20に予め端子e’とg’を
接続する配線(上記図7の18b)が形成されているの
で,+5V OVPが設定される。
【0045】このように,DC−DCコンバータを情報
処理装置の負荷側の装置に搭載すると,負荷側の装置で
使用する電圧を発生するよう,自動的に設定される。な
お,複数の電圧を使用する場合は,内部の配線により他
のDC−DCコンバータの出力を受け取る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば,複数の最終電圧を必要
とする情報処理システムにおいて,これらの複数の最終
電圧を供給するためにそれぞれの電圧種毎に個別にDC
−DCコンバータを設計する必要がなく,物理的に全く
同一のDC−DCコンバータを用いることができるの
で,開発工数の短縮及びコストの低下,生産ラインにお
ける部品調達の効率化及び保守交換部品点数を減少させ
る等の効果を奏する。
【0047】また,動作責務(デューティ)を下げるこ
となく,比較的高電位の電圧を発生することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報処理システムの電源装置の全
体構成を示す図である。
【図2】本発明のDC−DCコンバータの原理構成であ
る。
【図3】実施例の情報処理システムの電源装置の全体構
成を示す図である。
【図4】DC−DCコンバータの実施例の構成を示す図
である。
【図5】出力電圧設定手段の実施例の構成を示す図であ
る。
【図6】過電圧保護電圧設定手段の実施例の構成を示す
図である。
【図7】帰還制御部の実施例の構成を示す図である。
【図8】過電圧検出部の実施例の構成を示す図である。
【図9】DC−DCコンバータが接続される負荷側に設
けられた配線パターンの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 AC−DCコンバータ 2 電圧V1を発生するDC−DCコンバータ 3 電圧V2を発生する2と同一構成のDC−DC
コンバータ 4 電圧V3を発生する2,3と同一構成のDC−
DCコンバータ 5 負荷回路 6 出力電圧設定手段 7 過電圧保護電圧設定手段
フロントページの続き (72)発明者 市橋 哲彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岡本 和也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 影山 弘進 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 慶也 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理システムが必要とする複数の電
    圧を供給する複数のDC−DCコンバータを備えた情報
    処理システムの電源装置において,前記複数のDC−D
    Cコンバータを物理的に同一構成とし,前記各DC−D
    Cコンバータは,内部に互いに独立した出力電圧を発生
    する複数の出力整流平滑部と,前記各出力整流平滑部の
    出力電圧をDC−DCコンバータの外部から可変設定す
    る出力電圧設定手段とを備えることを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記DC−DCコン
    バータの出力整流平滑部の出力を前記DC−DCコンバ
    ータの外部で並列または直列接続する出力接続手段を備
    え,前記出力接続手段を前記出力電圧設定手段の設定電
    圧に対応させて,並列または直列接続することを特徴と
    する電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,前記DC−DCコン
    バータは,出力整流平滑部の一方の出力電圧が入力さ
    れ,当該出力電圧を複数の分圧抵抗の何れかを組み合わ
    せて分圧した電圧を用いて動作責務(デューティ)を制
    御する帰還制御部を備え,前記出力電圧設定手段は,前
    記帰還制御部の前記複数の分圧用の抵抗の何れを使用す
    るかまたは使用しないかを指定するDC−DCコンバー
    タの外部に設けられた配線パターンにより構成されるこ
    とを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記DC−DCコン
    バータの過電圧保護電圧を前記DC−DCコンバータの
    外部から可変に設定する過電圧保護電圧設定手段を備え
    ることを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において,前記DC−DCコン
    バータは,前記2つの出力整流平滑部の直列または並列
    接続された出力電圧が入力され,当該出力電圧を複数の
    分圧用の抵抗の何れかを組み合わせて分圧した電圧を用
    いて過電圧保護を行う過電圧検出部を備え,前記過電圧
    保護電圧設定手段は,前記過電圧検出部の前記複数の分
    圧用の抵抗の何れを使用するかを指定するDC−DCコ
    ンバータの外部に設けられた配線パターンにより構成さ
    れることを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の出力電圧設定手段を構
    成する配線パターン,請求項2に記載の出力接続手段を
    構成する配線パターン及び請求項4に記載の過電圧保護
    電圧設定手段を構成する各配線パターンの少なくとも1
    つは,前記DC−DCコンバータが実装される負荷装置
    に設けられ,実装時に負荷装置に設けられた配線パター
    ンにより各接続または設定が行われることを特徴とする
    電源装置。
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