JPH10243392A - 画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法 - Google Patents
画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法Info
- Publication number
- JPH10243392A JPH10243392A JP4396897A JP4396897A JPH10243392A JP H10243392 A JPH10243392 A JP H10243392A JP 4396897 A JP4396897 A JP 4396897A JP 4396897 A JP4396897 A JP 4396897A JP H10243392 A JPH10243392 A JP H10243392A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- field
- image data
- repeated
- difference value
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルム素材から生成したテレビジョン素材に
フレーム数を増やすために挿入されたフィールドを除去
する。 【解決手段】輝度差分計算部104は対応する2つのフ
ィールド間の輝度信号の差分値を算出する。コンパレー
タ118は、閾値と差分値とを比較して、画像データV
INにフレーム数変換のために挿入された繰り返しフィ
ールドを検出し、さらに、これらの検出が確実であるか
否かを判断する。パターン解析部120は、繰り返しフ
ィールドの挿入パターンを解析する。フレーム発生部1
22は、解析結果と、検出が確実な繰り返しフィールド
とが矛盾しない場合にのみ、各構成部分を制御して繰り
返しフィールドを除去し、フレーム単位の圧縮処理を行
わせ、これ以外の場合には、繰り返しフィールドを除去
せずに、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか
発生データ量が少ない方で圧縮処理を行わせる。
フレーム数を増やすために挿入されたフィールドを除去
する。 【解決手段】輝度差分計算部104は対応する2つのフ
ィールド間の輝度信号の差分値を算出する。コンパレー
タ118は、閾値と差分値とを比較して、画像データV
INにフレーム数変換のために挿入された繰り返しフィ
ールドを検出し、さらに、これらの検出が確実であるか
否かを判断する。パターン解析部120は、繰り返しフ
ィールドの挿入パターンを解析する。フレーム発生部1
22は、解析結果と、検出が確実な繰り返しフィールド
とが矛盾しない場合にのみ、各構成部分を制御して繰り
返しフィールドを除去し、フレーム単位の圧縮処理を行
わせ、これ以外の場合には、繰り返しフィールドを除去
せずに、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか
発生データ量が少ない方で圧縮処理を行わせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、いわゆる
2/3プルダウン(pull down) 処理により同じフィール
ドを繰り返して挿入し、映画用から1秒間のコマ(フレ
ーム)数が異なるテレビジョン用に変換した画像データ
中の冗長なフィールドを除去し、圧縮効率および伝送効
率等を高めるいわゆる逆2/3プルダウン処理を行う画
像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの
方法に関する。
2/3プルダウン(pull down) 処理により同じフィール
ドを繰り返して挿入し、映画用から1秒間のコマ(フレ
ーム)数が異なるテレビジョン用に変換した画像データ
中の冗長なフィールドを除去し、圧縮効率および伝送効
率等を高めるいわゆる逆2/3プルダウン処理を行う画
像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】映画等のフィルム素材は、毎秒24コマ
(フレーム)の画像データであり、一方、例えば、NT
SC方式のテレビジョン素材は、毎秒30フレームの画
像データである。従って、フィルム素材をNTSC方式
のテレビジョン素材として用いる場合、例えば、所定の
変換パターンで同じフィールドを繰り返して挿入するこ
とによりフレーム数を増やし、毎秒24フレームから毎
秒30フレームへフレーム数を変換する必要がある。
(フレーム)の画像データであり、一方、例えば、NT
SC方式のテレビジョン素材は、毎秒30フレームの画
像データである。従って、フィルム素材をNTSC方式
のテレビジョン素材として用いる場合、例えば、所定の
変換パターンで同じフィールドを繰り返して挿入するこ
とによりフレーム数を増やし、毎秒24フレームから毎
秒30フレームへフレーム数を変換する必要がある。
【0003】このようなフレーム数の変換処理は、所定
の変換パターンで2つのフィールドを3つのフィールド
に変換することから、一般に、2/3プルダウン処理と
呼ばれ、2/3プルダウン処理を行う装置は、フィルム
素材をテレビジョン素材に変換することから、一般に、
テレシネ(telecine)装置と呼ばれる。
の変換パターンで2つのフィールドを3つのフィールド
に変換することから、一般に、2/3プルダウン処理と
呼ばれ、2/3プルダウン処理を行う装置は、フィルム
素材をテレビジョン素材に変換することから、一般に、
テレシネ(telecine)装置と呼ばれる。
【0004】ここで、2/3プルダウン処理によりフレ
ーム数を増やした画像データを、MPEG等の方式によ
り圧縮符号化する場合には、2/3プルダウン処理によ
り、フレーム数を増やすために繰り返して挿入したフィ
ールド(繰り返しフィールド)の情報は冗長であり、圧
縮効率を上げるためには、繰り返しフィールドを検出
し、除去してから圧縮符号化処理することが望ましい。
ーム数を増やした画像データを、MPEG等の方式によ
り圧縮符号化する場合には、2/3プルダウン処理によ
り、フレーム数を増やすために繰り返して挿入したフィ
ールド(繰り返しフィールド)の情報は冗長であり、圧
縮効率を上げるためには、繰り返しフィールドを検出
し、除去してから圧縮符号化処理することが望ましい。
【0005】このように、2/3プルダウン処理により
フレーム数を毎秒30フレームに増やした画像データの
繰り返しフィールドを検出し、除去して、再びフレーム
数を毎秒24フレームに減らす処理は、一般に、逆2/
3プルダウン処理と呼ばれ、繰り返しフィールドの検出
方法は、例えば、「テレシネ画像に適したMPEG2ビ
デオ符号化の前処理方式に関する一考察(A Study on Pr
eprocessing of MPEG2Video Coding for Telecine Sour
ce)〔著者;岩崎他,1995年テレビジョン学会年次
大会(ITE'95: 1995 ITE Annual Convention)予稿7−1
1〕に開示されている。
フレーム数を毎秒30フレームに増やした画像データの
繰り返しフィールドを検出し、除去して、再びフレーム
数を毎秒24フレームに減らす処理は、一般に、逆2/
3プルダウン処理と呼ばれ、繰り返しフィールドの検出
方法は、例えば、「テレシネ画像に適したMPEG2ビ
デオ符号化の前処理方式に関する一考察(A Study on Pr
eprocessing of MPEG2Video Coding for Telecine Sour
ce)〔著者;岩崎他,1995年テレビジョン学会年次
大会(ITE'95: 1995 ITE Annual Convention)予稿7−1
1〕に開示されている。
【0006】しかしながら、2/3プルダウン処理によ
り得られたテレビジョン素材に対して編集が施されてい
たり、あるいは、CM等のフィールド単位で編集が施さ
れた画像データが挿入されている場合があり、このよう
なテレビジョン素材においては、フィールドの変換パタ
ーンが乱れていることがある。また、古いフィルム素材
から生成されたテレビジョン素材には、元のフィルム素
材の撮影の際の光学的および機械的な問題に起因して、
ノイズおよび画枠のずれが発生していることがある。こ
のような不具合を有するテレビジョン素材からは、繰り
返しフィールドの検出は困難である。
り得られたテレビジョン素材に対して編集が施されてい
たり、あるいは、CM等のフィールド単位で編集が施さ
れた画像データが挿入されている場合があり、このよう
なテレビジョン素材においては、フィールドの変換パタ
ーンが乱れていることがある。また、古いフィルム素材
から生成されたテレビジョン素材には、元のフィルム素
材の撮影の際の光学的および機械的な問題に起因して、
ノイズおよび画枠のずれが発生していることがある。こ
のような不具合を有するテレビジョン素材からは、繰り
返しフィールドの検出は困難である。
【0007】このような不具合を有するテレビジョン素
材であっても、例えば、ビデオテープおよびDVDに記
録する等、実時間(リアルタイム)性が要求されない場
合には、方法および条件を適宜、変更して検出を繰り返
すことにより、困難ながらも、繰り返しフィールドを検
出し、逆2/3プルダウン処理して圧縮効率を高めるこ
とが可能である。
材であっても、例えば、ビデオテープおよびDVDに記
録する等、実時間(リアルタイム)性が要求されない場
合には、方法および条件を適宜、変更して検出を繰り返
すことにより、困難ながらも、繰り返しフィールドを検
出し、逆2/3プルダウン処理して圧縮効率を高めるこ
とが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな不具合を有するテレビジョン素材を逆2/3プルダ
ウン処理して放送に用いる場合には、実時間性が要求さ
れるので、条件を変更して繰り返しフィールドの検出を
繰り返すことは不可能である。また、誤検出した繰り返
しフィールドを除去してMPEG方式により予測符号化
すると、伸長復号時に、誤検出したフィールドの欠落が
他のフィールドに伝播し、伸長復号した画像にコマ飛び
が生じているように見えたり、動きが不自然に見えたり
するという不具合が生じる。
うな不具合を有するテレビジョン素材を逆2/3プルダ
ウン処理して放送に用いる場合には、実時間性が要求さ
れるので、条件を変更して繰り返しフィールドの検出を
繰り返すことは不可能である。また、誤検出した繰り返
しフィールドを除去してMPEG方式により予測符号化
すると、伸長復号時に、誤検出したフィールドの欠落が
他のフィールドに伝播し、伸長復号した画像にコマ飛び
が生じているように見えたり、動きが不自然に見えたり
するという不具合が生じる。
【0009】従って、フィルム素材から生成したテレビ
ジョン素材を圧縮符号化して放送する場合には、通常、
このような不具合の回避のために圧縮効率および伝送効
率の低下はあえて犠牲にされ、繰り返しフィールドの検
出および除去は全く行われないので、繰り返しフィール
ドを完全に除去した場合に比べて圧縮効率が約25%も
低下してしまう。
ジョン素材を圧縮符号化して放送する場合には、通常、
このような不具合の回避のために圧縮効率および伝送効
率の低下はあえて犠牲にされ、繰り返しフィールドの検
出および除去は全く行われないので、繰り返しフィール
ドを完全に除去した場合に比べて圧縮効率が約25%も
低下してしまう。
【0010】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、フィルム素材から生成したテ
レビジョン素材を圧縮符号化して放送する場合等、逆2
/3プルダウン処理に実時間性が要求される場合であっ
ても、繰り返しフィールドの除去を可能な限り行うこと
ができ、高い圧縮効率でテレビジョン素材の画像データ
を圧縮符号化することができ、また、高い伝送効率でテ
レビジョン素材の画像データを伝送することができる画
像データ圧縮装置、画像データ圧縮装置およびこれらの
方法を提供することを目的とする。
みてなされたものであり、フィルム素材から生成したテ
レビジョン素材を圧縮符号化して放送する場合等、逆2
/3プルダウン処理に実時間性が要求される場合であっ
ても、繰り返しフィールドの除去を可能な限り行うこと
ができ、高い圧縮効率でテレビジョン素材の画像データ
を圧縮符号化することができ、また、高い伝送効率でテ
レビジョン素材の画像データを伝送することができる画
像データ圧縮装置、画像データ圧縮装置およびこれらの
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像データ圧縮装置は、第1の画像デ
ータのフィールドを所定の挿入パターンで繰り返し挿入
してフレーム数を多くした第2の画像データから、繰り
返して挿入されたフィールド(繰り返しフィールド)
を、所定の条件で部分ごとに除去し、圧縮処理する画像
データ圧縮装置であって、前記第2の画像データに含ま
れる前記繰り返しフィールドを検出する繰り返しフィー
ルド検出手段と、前記第2の画像データから、検出した
前記繰り返しフィールドを除去する繰り返しフィールド
除去手段と、前記繰り返しフィールドを除去した前記第
2の画像データを、フレーム単位またはフィールド単位
で圧縮する画像データ圧縮手段と、前記画像データ圧縮
手段を制御して、前記第2の画像データの前記繰り返し
フィールドを除去した部分をフレーム単位で圧縮させ、
前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
しない部分を、フィールド単位およびフレーム単位のい
ずれか発生データ量が少ない方で圧縮させる圧縮制御手
段とを有する。
に、本発明に係る画像データ圧縮装置は、第1の画像デ
ータのフィールドを所定の挿入パターンで繰り返し挿入
してフレーム数を多くした第2の画像データから、繰り
返して挿入されたフィールド(繰り返しフィールド)
を、所定の条件で部分ごとに除去し、圧縮処理する画像
データ圧縮装置であって、前記第2の画像データに含ま
れる前記繰り返しフィールドを検出する繰り返しフィー
ルド検出手段と、前記第2の画像データから、検出した
前記繰り返しフィールドを除去する繰り返しフィールド
除去手段と、前記繰り返しフィールドを除去した前記第
2の画像データを、フレーム単位またはフィールド単位
で圧縮する画像データ圧縮手段と、前記画像データ圧縮
手段を制御して、前記第2の画像データの前記繰り返し
フィールドを除去した部分をフレーム単位で圧縮させ、
前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
しない部分を、フィールド単位およびフレーム単位のい
ずれか発生データ量が少ない方で圧縮させる圧縮制御手
段とを有する。
【0012】好適には、前記圧縮制御手段は、検出した
前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィ
ールドに対応する前記第2の画像データのフィールドと
の間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドの検
出が確実であるか否かを判定する確実性判定手段と、前
記画像データ圧縮手段を制御して、前記繰り返しフィー
ルドの検出が確実である場合には、前記繰り返しフィー
ルドを除去した前記第2の画像データをフレーム単位で
圧縮させ、前記繰り返しフィールドの検出が確実でない
場合には、所定の期間、前記第2の画像データを、フィ
ールド単位およびフレーム単位のいずれか発生データ量
が少ない方で圧縮させる制御手段とを有し、前記繰り返
しフィールド除去手段は、前記繰り返しフィールドの検
出が確実である部分からのみ、検出した前記繰り返しフ
ィールドを前記第2の画像データから除去して、除去し
た前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、前
記繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを付
加する。
前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィ
ールドに対応する前記第2の画像データのフィールドと
の間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドの検
出が確実であるか否かを判定する確実性判定手段と、前
記画像データ圧縮手段を制御して、前記繰り返しフィー
ルドの検出が確実である場合には、前記繰り返しフィー
ルドを除去した前記第2の画像データをフレーム単位で
圧縮させ、前記繰り返しフィールドの検出が確実でない
場合には、所定の期間、前記第2の画像データを、フィ
ールド単位およびフレーム単位のいずれか発生データ量
が少ない方で圧縮させる制御手段とを有し、前記繰り返
しフィールド除去手段は、前記繰り返しフィールドの検
出が確実である部分からのみ、検出した前記繰り返しフ
ィールドを前記第2の画像データから除去して、除去し
た前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、前
記繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを付
加する。
【0013】好適には、前記繰り返しフィールド検出手
段は、前記第2の画像データの対応するフィールドの間
の差分値に基づいて、第1の閾値を算出する第1の閾値
算出手段と、算出した前記第2の画像データの対応する
フィールドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以
下である場合に、対応する前記第2の画像データのフィ
ールドが前記繰り返しフィールドであると判定し、前記
繰り返しフィールドを検出する第1の差分値判定手段と
を有する。
段は、前記第2の画像データの対応するフィールドの間
の差分値に基づいて、第1の閾値を算出する第1の閾値
算出手段と、算出した前記第2の画像データの対応する
フィールドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以
下である場合に、対応する前記第2の画像データのフィ
ールドが前記繰り返しフィールドであると判定し、前記
繰り返しフィールドを検出する第1の差分値判定手段と
を有する。
【0014】好適には、前記圧縮制御手段の確実性判定
手段は、前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値に基づいて、前記第1の閾値よりも小さい値
の第2の閾値を算出する第2の閾値算出手段と、検出し
た前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフ
ィールドに対応する前記第2の画像データのフィールド
との間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下である
場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実
であると判定する第2の差分値判定手段とを有する。
手段は、前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値に基づいて、前記第1の閾値よりも小さい値
の第2の閾値を算出する第2の閾値算出手段と、検出し
た前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフ
ィールドに対応する前記第2の画像データのフィールド
との間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下である
場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実
であると判定する第2の差分値判定手段とを有する。
【0015】本発明に係る画像データ圧縮装置は、2/
3プルダウン処理によりフィルム素材の画像データ(第
1の画像データ)からテレビジョン素材に変換した画像
データ(第2の画像データ)の繰り返しフィールドを検
出し、除去して逆2/3プルダウン処理を行い、さら
に、逆2/3プルダウン処理した画像データを圧縮符号
化する。
3プルダウン処理によりフィルム素材の画像データ(第
1の画像データ)からテレビジョン素材に変換した画像
データ(第2の画像データ)の繰り返しフィールドを検
出し、除去して逆2/3プルダウン処理を行い、さら
に、逆2/3プルダウン処理した画像データを圧縮符号
化する。
【0016】繰り返しフィールド検出手段の第1の閾値
算出手段は、例えば、テレビジョン素材の画像データの
対応する2つのフィールドの対応する画素の輝度信号
(Y)の差分の絶対値の総和(差分値)を算出し、算出
した10フレーム(20フィールド)分の差分値に基づ
いて、画像が複雑であればあるほど、画像の動きが大き
ければ大きいほど値が大きくなるといったように、テレ
ビジョン素材の動きおよび複雑さ(絵柄)に応じて値が
変化する第1の閾値を算出する。
算出手段は、例えば、テレビジョン素材の画像データの
対応する2つのフィールドの対応する画素の輝度信号
(Y)の差分の絶対値の総和(差分値)を算出し、算出
した10フレーム(20フィールド)分の差分値に基づ
いて、画像が複雑であればあるほど、画像の動きが大き
ければ大きいほど値が大きくなるといったように、テレ
ビジョン素材の動きおよび複雑さ(絵柄)に応じて値が
変化する第1の閾値を算出する。
【0017】ここで、2/3プルダウン処理により同じ
フィールドを繰り返して挿入した場合、これら2つのフ
ィールドの画像データは近い値になるという性質があ
る。この性質を利用して、繰り返しフィールド検出手段
の第1の差分値判定手段は、対応する2つのフィールド
間の差分値が第1の閾値よりも小さい場合、2つのフィ
ールドの内の後者を、繰り返しフィールドであると判定
することにより、テレビジョン素材の絵柄に応じて適応
的に繰り返しフィールドを検出する。
フィールドを繰り返して挿入した場合、これら2つのフ
ィールドの画像データは近い値になるという性質があ
る。この性質を利用して、繰り返しフィールド検出手段
の第1の差分値判定手段は、対応する2つのフィールド
間の差分値が第1の閾値よりも小さい場合、2つのフィ
ールドの内の後者を、繰り返しフィールドであると判定
することにより、テレビジョン素材の絵柄に応じて適応
的に繰り返しフィールドを検出する。
【0018】圧縮制御手段の確実性判定手段において、
第2の閾値算出手段は、繰り返しフィールド検出手段の
第1の閾値算出手段と同様に、例えば、10フレーム分
の差分値に基づいて、第1の閾値よりも厳しい判定条件
を与える第2の閾値(<第1の閾値)を算出する。確実
性判定手段の第2の差分値判定手段は、対応する2つの
フィールド間の差分値が第2の閾値よりも小さい場合、
第1の差分値判定手段による繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する。
第2の閾値算出手段は、繰り返しフィールド検出手段の
第1の閾値算出手段と同様に、例えば、10フレーム分
の差分値に基づいて、第1の閾値よりも厳しい判定条件
を与える第2の閾値(<第1の閾値)を算出する。確実
性判定手段の第2の差分値判定手段は、対応する2つの
フィールド間の差分値が第2の閾値よりも小さい場合、
第1の差分値判定手段による繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する。
【0019】繰り返しフィールド除去手段は、第2の差
分値判定手段が、第1の差分値判定手段による繰り返し
フィールドの検出が確実であると判定した場合にのみ、
検出された繰り返しフィールドをテレビジョン素材の画
像データから除去処理し、例えば、除去したフィールド
に対応するフィールドの画像データに、MPEGに規定
され、伸長復号処理の際に用いられる繰り返しフラグ(R
epeat first field flag) を付加する。
分値判定手段が、第1の差分値判定手段による繰り返し
フィールドの検出が確実であると判定した場合にのみ、
検出された繰り返しフィールドをテレビジョン素材の画
像データから除去処理し、例えば、除去したフィールド
に対応するフィールドの画像データに、MPEGに規定
され、伸長復号処理の際に用いられる繰り返しフラグ(R
epeat first field flag) を付加する。
【0020】確実性判定手段の第2の差分値判定手段
が、第1の差分値判定手段による繰り返しフィールドの
検出が確実でないと判定するということは、その部分の
テレビジョン素材の画像データに対して編集処理あるい
はCMの挿入等がなされ、フィールド挿入のパターンが
乱れている可能性があることを意味する。従って、繰り
返しフィールド除去手段は、この場合には、誤検出した
繰り返しフィールドの除去処理に起因する画像の品質劣
化を防ぐために、繰り返しフィールドの除去処理を行わ
ない。
が、第1の差分値判定手段による繰り返しフィールドの
検出が確実でないと判定するということは、その部分の
テレビジョン素材の画像データに対して編集処理あるい
はCMの挿入等がなされ、フィールド挿入のパターンが
乱れている可能性があることを意味する。従って、繰り
返しフィールド除去手段は、この場合には、誤検出した
繰り返しフィールドの除去処理に起因する画像の品質劣
化を防ぐために、繰り返しフィールドの除去処理を行わ
ない。
【0021】画像データ圧縮手段は、例えば、MPEG
方式により、繰り返しフィールド除去手段により処理さ
れたテレビジョン素材の画像データを、圧縮制御手段の
制御手段の制御に従って、フレーム単位またはフィール
ド単位で予測符号化する。
方式により、繰り返しフィールド除去手段により処理さ
れたテレビジョン素材の画像データを、圧縮制御手段の
制御手段の制御に従って、フレーム単位またはフィール
ド単位で予測符号化する。
【0022】第2の差分値判定手段が、繰り返しフィー
ルドの検出が確実であると判定した場合、圧縮制御手段
の制御手段は、フレーム単位でDCT処理および動き補
償処理を行うように画像データ圧縮手段を制御し、繰り
返しフィールドを除去したテレビジョン素材の画像デー
タをフレーム単位で圧縮符号化させる。
ルドの検出が確実であると判定した場合、圧縮制御手段
の制御手段は、フレーム単位でDCT処理および動き補
償処理を行うように画像データ圧縮手段を制御し、繰り
返しフィールドを除去したテレビジョン素材の画像デー
タをフレーム単位で圧縮符号化させる。
【0023】逆に、第2の差分値判定手段が、繰り返し
フィールドの検出が確実であると判定しなかった場合、
圧縮制御手段の制御手段は、例えば、1秒の間、フィー
ルド単位でDCT処理および動き補償処理を行うように
画像データ圧縮手段を制御し、繰り返しフィールドを除
去しなかったテレビジョン素材の画像データを、フィー
ルド単位およびフレーム単位のいずれか発生データ量が
少ない方で圧縮符号化させる。
フィールドの検出が確実であると判定しなかった場合、
圧縮制御手段の制御手段は、例えば、1秒の間、フィー
ルド単位でDCT処理および動き補償処理を行うように
画像データ圧縮手段を制御し、繰り返しフィールドを除
去しなかったテレビジョン素材の画像データを、フィー
ルド単位およびフレーム単位のいずれか発生データ量が
少ない方で圧縮符号化させる。
【0024】制御手段は、以上述べたように画像データ
圧縮手段を制御して、テレビジョン素材の画像データの
フィールド挿入のパターンが正常な部分ではフレーム単
位に予測符号化を行わせて圧縮効率を高め、テレビジョ
ン素材の画像データのフィールド挿入のパターンが乱れ
ている可能性がある部分で、互いに関連性がないフィー
ルドを含むフレームを用いた誤った予測符号化を行わせ
ないようにして画像の品質劣化を防止する。
圧縮手段を制御して、テレビジョン素材の画像データの
フィールド挿入のパターンが正常な部分ではフレーム単
位に予測符号化を行わせて圧縮効率を高め、テレビジョ
ン素材の画像データのフィールド挿入のパターンが乱れ
ている可能性がある部分で、互いに関連性がないフィー
ルドを含むフレームを用いた誤った予測符号化を行わせ
ないようにして画像の品質劣化を防止する。
【0025】また、本発明に係る画像データ処理装置
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去処理する画像データ処理装置であ
って、前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフ
ィールドを検出する繰り返しフィールド検出手段と、検
出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返
しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィー
ルドとの間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィール
ドを確実に検出したか否かを判定する確実性判定手段
と、前記第2の画像データから、確実に検出したと判定
した前記繰り返しフィールドのみを除去する除去して、
前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、前記
繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを付加
する繰り返しフィールド除去手段とを有する。
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去処理する画像データ処理装置であ
って、前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフ
ィールドを検出する繰り返しフィールド検出手段と、検
出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り返
しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィー
ルドとの間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィール
ドを確実に検出したか否かを判定する確実性判定手段
と、前記第2の画像データから、確実に検出したと判定
した前記繰り返しフィールドのみを除去する除去して、
前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、前記
繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを付加
する繰り返しフィールド除去手段とを有する。
【0026】好適には、前記繰り返しフィールド検出手
段は、前記第2の画像データの対応するフィールド間の
差分値を算出するフィールド間差分値算出手段と、算出
した前記第2の画像データの対応するフィールドの間の
差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドを検出する
検出手段とを有する。
段は、前記第2の画像データの対応するフィールド間の
差分値を算出するフィールド間差分値算出手段と、算出
した前記第2の画像データの対応するフィールドの間の
差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドを検出する
検出手段とを有する。
【0027】好適には、前記繰り返しフィールド検出手
段の検出手段は、前記第2の画像データの対応するフィ
ールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算出する
第1の閾値算出手段と、算出した前記第2の画像データ
の対応するフィールドの間の差分値が、算出した前記第
1の閾値以下である場合に、対応する前記第2の画像デ
ータのフィールドが前記繰り返しフィールドであると判
定し、前記繰り返しフィールドを検出する第1の差分値
判定手段とを有する。
段の検出手段は、前記第2の画像データの対応するフィ
ールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算出する
第1の閾値算出手段と、算出した前記第2の画像データ
の対応するフィールドの間の差分値が、算出した前記第
1の閾値以下である場合に、対応する前記第2の画像デ
ータのフィールドが前記繰り返しフィールドであると判
定し、前記繰り返しフィールドを検出する第1の差分値
判定手段とを有する。
【0028】好適には、前記確実性判定手段は、前記第
2の画像データの対応するフィールドの間の差分値に基
づいて、前記第1の閾値よりも小さい値の第2の閾値を
算出する第2の閾値算出手段と、検出した前記繰り返し
フィールドと、検出した前記繰り返しフィールドに対応
する前記第2の画像データのフィールドとの間の差分値
が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、対応す
る前記繰り返しフィールドの検出を確実であると判定す
る第2の差分値判定手段とを有する。
2の画像データの対応するフィールドの間の差分値に基
づいて、前記第1の閾値よりも小さい値の第2の閾値を
算出する第2の閾値算出手段と、検出した前記繰り返し
フィールドと、検出した前記繰り返しフィールドに対応
する前記第2の画像データのフィールドとの間の差分値
が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、対応す
る前記繰り返しフィールドの検出を確実であると判定す
る第2の差分値判定手段とを有する。
【0029】また、本発明に係る画像データ圧縮方法
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去し、圧縮処理する画像データ圧縮
方法であって、前記第2の画像データに含まれる前記繰
り返しフィールドを検出し、前記第2の画像データか
ら、検出した前記繰り返しフィールドを、所定の条件で
部分ごとに除去し、前記第2の画像データの前記繰り返
しフィールドを除去した部分をフレーム単位で圧縮し、
前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
しない部分を、フィールド単位およびフレーム単位のい
ずれか発生データ量が少ない方で圧縮する。
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去し、圧縮処理する画像データ圧縮
方法であって、前記第2の画像データに含まれる前記繰
り返しフィールドを検出し、前記第2の画像データか
ら、検出した前記繰り返しフィールドを、所定の条件で
部分ごとに除去し、前記第2の画像データの前記繰り返
しフィールドを除去した部分をフレーム単位で圧縮し、
前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
しない部分を、フィールド単位およびフレーム単位のい
ずれか発生データ量が少ない方で圧縮する。
【0030】好適には、検出した前記繰り返しフィール
ドと、検出した前記繰り返しフィールドに対応する前記
第2の画像データのフィールドとの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドの検出が確実であるか否か
を判定し、前記繰り返しフィールドの検出が確実である
部分からのみ、検出した前記繰り返しフィールドを前記
第2の画像データから除去して、除去した前記繰り返し
フィールドに対応するフィールドに、前記繰り返しフィ
ールドを除去したことを示すデータを付加し、前記繰り
返しフィールドの検出が確実である場合には、前記繰り
返しフィールドを除去した前記第2の画像データをフレ
ーム単位で圧縮し、前記繰り返しフィールドの検出が確
実でない場合には、所定の期間、前記第2の画像データ
を、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少ない方で圧縮する。
ドと、検出した前記繰り返しフィールドに対応する前記
第2の画像データのフィールドとの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドの検出が確実であるか否か
を判定し、前記繰り返しフィールドの検出が確実である
部分からのみ、検出した前記繰り返しフィールドを前記
第2の画像データから除去して、除去した前記繰り返し
フィールドに対応するフィールドに、前記繰り返しフィ
ールドを除去したことを示すデータを付加し、前記繰り
返しフィールドの検出が確実である場合には、前記繰り
返しフィールドを除去した前記第2の画像データをフレ
ーム単位で圧縮し、前記繰り返しフィールドの検出が確
実でない場合には、所定の期間、前記第2の画像データ
を、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少ない方で圧縮する。
【0031】好適には、前記第2の画像データの対応す
るフィールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算
出し、算出した前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下であ
る場合に、対応する前記第2の画像データのフィールド
が前記繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返
しフィールドを検出する。
るフィールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算
出し、算出した前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下であ
る場合に、対応する前記第2の画像データのフィールド
が前記繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返
しフィールドを検出する。
【0032】好適には、前記第2の画像データの対応す
るフィールドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値
よりも小さい値の第2の閾値を算出し、検出した前記繰
り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィールド
に対応する前記第2の画像データのフィールドとの間の
差分値が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、
対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実であると
判定する。
るフィールドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値
よりも小さい値の第2の閾値を算出し、検出した前記繰
り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィールド
に対応する前記第2の画像データのフィールドとの間の
差分値が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、
対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実であると
判定する。
【0033】また、本発明に係る画像データ処理方法
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去処理する画像データ処理方法であ
って、前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフ
ィールドを検出し、検出した前記繰り返しフィールド
と、検出した前記繰り返しフィールドに対応する前記第
2の画像データのフィールドとの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドを確実に検出したか否かを
判定し、前記第2の画像データから、確実に検出したと
判定した前記繰り返しフィールドのみを除去して、除去
した前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、
前記繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを
付加する。
は、第1の画像データのフィールドを所定の挿入パター
ンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第2の画像
データから、繰り返して挿入されたフィールド(繰り返
しフィールド)を除去処理する画像データ処理方法であ
って、前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフ
ィールドを検出し、検出した前記繰り返しフィールド
と、検出した前記繰り返しフィールドに対応する前記第
2の画像データのフィールドとの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドを確実に検出したか否かを
判定し、前記第2の画像データから、確実に検出したと
判定した前記繰り返しフィールドのみを除去して、除去
した前記繰り返しフィールドに対応するフィールドに、
前記繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを
付加する。
【0034】好適には、前記第2の画像データの対応す
るフィールド間の差分値を算出し、算出した前記第2の
画像データの対応するフィールドの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドを検出する。
るフィールド間の差分値を算出し、算出した前記第2の
画像データの対応するフィールドの間の差分値に基づい
て、前記繰り返しフィールドを検出する。
【0035】好適には、前記第2の画像データの対応す
るフィールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算
出し、算出した前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下であ
る場合に、対応する前記第2の画像データのフィールド
が前記繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返
しフィールドを検出する。
るフィールドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算
出し、算出した前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下であ
る場合に、対応する前記第2の画像データのフィールド
が前記繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返
しフィールドを検出する。
【0036】好適には、前記第2の画像データの対応す
るフィールドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値
よりも小さい値の第2の閾値を算出し、検出した前記繰
り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィールド
に対応する前記第2の画像データのフィールドとの間の
差分値が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、
対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実であると
判定する。
るフィールドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値
よりも小さい値の第2の閾値を算出し、検出した前記繰
り返しフィールドと、検出した前記繰り返しフィールド
に対応する前記第2の画像データのフィールドとの間の
差分値が、算出した前記第2の閾値以下である場合に、
対応する前記繰り返しフィールドの検出を確実であると
判定する。
【0037】
【発明の実施の形態】2/3プルダウン処理 まず、本発明の実施例の説明に先立って、例えば、毎秒
24コマ(フレーム)のフィルム素材を、毎秒30フレ
ーム(NTSC方式の場合、正確には毎秒29.97フ
レーム)のテレビジョン素材に変換するために、画像デ
ータのフレーム数を変換する2/3プルダウン処理を、
図1(A),(B)を参照して説明する。
24コマ(フレーム)のフィルム素材を、毎秒30フレ
ーム(NTSC方式の場合、正確には毎秒29.97フ
レーム)のテレビジョン素材に変換するために、画像デ
ータのフレーム数を変換する2/3プルダウン処理を、
図1(A),(B)を参照して説明する。
【0038】図1(A),(B)は、2/3プルダウン
処理を例示す図である。2/3プルダウン処理は、ま
ず、フィルム素材の各フレームを、図1(A)において
符号A,B,C,Dを付して示す奇数フィールド(odd f
ield) と、図1(A)において符号a,b,c,dを付
して示す偶数フィールド(even field)とに分ける。
処理を例示す図である。2/3プルダウン処理は、ま
ず、フィルム素材の各フレームを、図1(A)において
符号A,B,C,Dを付して示す奇数フィールド(odd f
ield) と、図1(A)において符号a,b,c,dを付
して示す偶数フィールド(even field)とに分ける。
【0039】2/3プルダウン処理は、さらに、上述の
ように奇数・偶数に分けた毎秒24フレームのフィルム
素材のフィールドのいずれかを、図1(B)に○印を付
して示すように、同一のフィールド(A,c)を所定の
挿入パターンで繰り返すリピートファーストフィールド
(repeat first field)処理を行ってフィールド数を増や
し、毎秒30フレームのテレビジョン素材に変換する。
ように奇数・偶数に分けた毎秒24フレームのフィルム
素材のフィールドのいずれかを、図1(B)に○印を付
して示すように、同一のフィールド(A,c)を所定の
挿入パターンで繰り返すリピートファーストフィールド
(repeat first field)処理を行ってフィールド数を増や
し、毎秒30フレームのテレビジョン素材に変換する。
【0040】なお、逆2/3プルダウン処理は、毎秒3
0フレームにフレーム数を変換した画像データから、図
1(B)に示したように繰り返して挿入したフィールド
(繰り返しフィールド)の画像データを除去し、図1
(A)に示した毎秒24フレームにフレーム数を変換す
る。なお、逆2/3プルダウン処理により繰り返しフィ
ールドを除去して画像データを圧縮符号化する場合に
は、繰り返しフィールドとして繰り返し挿入されていた
フィールドの画像データに対して、伸長復号の際に繰り
返して挿入すべきことを示すデータ(リピートファース
トフィールドR;MPEGにおいて規定)が付加され
る。
0フレームにフレーム数を変換した画像データから、図
1(B)に示したように繰り返して挿入したフィールド
(繰り返しフィールド)の画像データを除去し、図1
(A)に示した毎秒24フレームにフレーム数を変換す
る。なお、逆2/3プルダウン処理により繰り返しフィ
ールドを除去して画像データを圧縮符号化する場合に
は、繰り返しフィールドとして繰り返し挿入されていた
フィールドの画像データに対して、伸長復号の際に繰り
返して挿入すべきことを示すデータ(リピートファース
トフィールドR;MPEGにおいて規定)が付加され
る。
【0041】第1の実施例 以下、本発明の第1の実施例を説明する。
【0042】画像データ圧縮装置1の構成 図2は、本発明の第1の実施例として示す画像データ圧
縮装置1の構成を示す図である。図2に示すように、画
像データ圧縮装置1は、画像処理部10および画像圧縮
部20から構成される。
縮装置1の構成を示す図である。図2に示すように、画
像データ圧縮装置1は、画像処理部10および画像圧縮
部20から構成される。
【0043】画像処理部10は、アドレス管理部10
0、メモリ102、輝度差分計算部104、差分値レジ
スタ106、コンパレータ108、フレーム発生部11
0、スイッチ回路112、閾値レジスタ114、アドレ
ス管理部124から構成される。
0、メモリ102、輝度差分計算部104、差分値レジ
スタ106、コンパレータ108、フレーム発生部11
0、スイッチ回路112、閾値レジスタ114、アドレ
ス管理部124から構成される。
【0044】画像圧縮部20は、減算回路202、離散
コサイン変換(DCT)回路204、量子化回路20
6、逆量子化回路208、逆DCT回路210、加算回
路212、スイッチ回路214、予測メモリ216,2
18、平均化回路220およびセレクタ回路222から
構成される。
コサイン変換(DCT)回路204、量子化回路20
6、逆量子化回路208、逆DCT回路210、加算回
路212、スイッチ回路214、予測メモリ216,2
18、平均化回路220およびセレクタ回路222から
構成される。
【0045】画像データ圧縮装置1は、これらの構成部
分により、2/3プルダウン処理によりフィルム素材の
画像データから生成されたテレビジョン素材の画像デー
タVINに対して逆2/3プルダウン処理を行い、画像
データVINの冗長性を可能な限りリアルタイムに取り
除き、さらに、逆2/3プルダウン処理により得られた
画像データを、例えば、MPEG2方式に準拠して圧縮
処理する。
分により、2/3プルダウン処理によりフィルム素材の
画像データから生成されたテレビジョン素材の画像デー
タVINに対して逆2/3プルダウン処理を行い、画像
データVINの冗長性を可能な限りリアルタイムに取り
除き、さらに、逆2/3プルダウン処理により得られた
画像データを、例えば、MPEG2方式に準拠して圧縮
処理する。
【0046】画像データ圧縮装置1の構成部分 以下、さらに図3〜図6を参照して、画像データ圧縮装
置1の各構成部分を説明する。図3は、2/3プルダウ
ン処理され、図2に示した画像データ圧縮装置1に入力
される画像データVINのフィールドを例示する図であ
る。なお、図3においては、図示の簡略化のために、構
成部分間の信号線は適宜、省略されている。
置1の各構成部分を説明する。図3は、2/3プルダウ
ン処理され、図2に示した画像データ圧縮装置1に入力
される画像データVINのフィールドを例示する図であ
る。なお、図3においては、図示の簡略化のために、構
成部分間の信号線は適宜、省略されている。
【0047】画像処理部10 画像処理部10は、逆2/3プルダウン処理を行う。
【0048】アドレス管理部100 画像処理部10において、アドレス管理部100は、例
えば、外部のテレシネ装置あるいはVTR装置(図示せ
ず)から、図3に例示するように入力される画像データ
VINのメモリ102におけるアドレスをフィールド単
位で生成して、メモリ102およびフレーム発生部11
0に対して出力する。
えば、外部のテレシネ装置あるいはVTR装置(図示せ
ず)から、図3に例示するように入力される画像データ
VINのメモリ102におけるアドレスをフィールド単
位で生成して、メモリ102およびフレーム発生部11
0に対して出力する。
【0049】メモリ102 メモリ102は、外部のテレシネ装置等から入力される
画像データVIN(図3)を、アドレス管理部100か
ら入力されるアドレスにフィールド単位で記憶(バッフ
ァリング)する。また、メモリ102は、アドレス管理
部124の制御に従って、記憶した各フィールドの内、
繰り返しフィールドを除く全てのフィールドの画像デー
タを、画像圧縮部20の減算回路202に対して画像デ
ータS102として出力する。
画像データVIN(図3)を、アドレス管理部100か
ら入力されるアドレスにフィールド単位で記憶(バッフ
ァリング)する。また、メモリ102は、アドレス管理
部124の制御に従って、記憶した各フィールドの内、
繰り返しフィールドを除く全てのフィールドの画像デー
タを、画像圧縮部20の減算回路202に対して画像デ
ータS102として出力する。
【0050】輝度差分計算部104 図4は、図2に示した輝度差分計算部104における輝
度信号の差分値算出処理を示す図である。輝度差分計算
部104は、図4に示すように、外部のテレシネ装置に
よる2/3プルダウン処理において対応する2つのフィ
ールド、つまり、図1(B)に例示した連続する2つの
奇数フィールド間で対応する画像データの輝度成分の差
分の絶対値の総和(以下、単に差分値と記す)、およ
び、連続する2つの奇数フィールド間の差分値(図4に
示す差分値|A−B|〜|D−E|…,|a−b|〜|
d−e|…)を順次、算出し、差分値レジスタ106に
対して出力する。
度信号の差分値算出処理を示す図である。輝度差分計算
部104は、図4に示すように、外部のテレシネ装置に
よる2/3プルダウン処理において対応する2つのフィ
ールド、つまり、図1(B)に例示した連続する2つの
奇数フィールド間で対応する画像データの輝度成分の差
分の絶対値の総和(以下、単に差分値と記す)、およ
び、連続する2つの奇数フィールド間の差分値(図4に
示す差分値|A−B|〜|D−E|…,|a−b|〜|
d−e|…)を順次、算出し、差分値レジスタ106に
対して出力する。
【0051】差分値レジスタ106 差分値レジスタ106は、輝度差分計算部104から入
力された差分値を、例えば、少なくとも10フレーム
(20フィールド)分、記憶し、コンパレータ108お
よびフレーム発生部110に対して出力する。
力された差分値を、例えば、少なくとも10フレーム
(20フィールド)分、記憶し、コンパレータ108お
よびフレーム発生部110に対して出力する。
【0052】コンパレータ108 コンパレータ108は、スイッチ回路112から入力さ
れる閾値〔同期フラグ=0の場合には数値0、同期フラ
グ=1の場合には閾値th1o,th1e〕に基づいて、繰
り返しフィールドの検出を行い、検出結果をフレーム発
生部110に対して出力する。
れる閾値〔同期フラグ=0の場合には数値0、同期フラ
グ=1の場合には閾値th1o,th1e〕に基づいて、繰
り返しフィールドの検出を行い、検出結果をフレーム発
生部110に対して出力する。
【0053】コンパレータ108の繰り返しフィールド
検出処理 図5をさらに参照して、コンパレータ108に繰り返し
フィールドの検出処理を、図4に示した画像データのフ
ィールドを具体例として説明する。図5は、図2に示し
たコンパレータ108における繰り返しフィールド検出
処理を示す図である。
検出処理 図5をさらに参照して、コンパレータ108に繰り返し
フィールドの検出処理を、図4に示した画像データのフ
ィールドを具体例として説明する。図5は、図2に示し
たコンパレータ108における繰り返しフィールド検出
処理を示す図である。
【0054】図1(B)に例示した繰り返しフィールド
A’,c’の画像データと繰り返されたフィールドA,
cの画像データとは一致性が高く、輝度信号の差分値の
総和の値も小さくなる。従って、例えば、繰り返しフィ
ールドの挿入パターンが乱れていない場合には、例え
ば、各フィールド間の差分値|A−B|〜|D−E|,
|a−b|〜|d−E|には、下の式1,式2に示す関
係が生じる。
A’,c’の画像データと繰り返されたフィールドA,
cの画像データとは一致性が高く、輝度信号の差分値の
総和の値も小さくなる。従って、例えば、繰り返しフィ
ールドの挿入パターンが乱れていない場合には、例え
ば、各フィールド間の差分値|A−B|〜|D−E|,
|a−b|〜|d−E|には、下の式1,式2に示す関
係が生じる。
【0055】
【数1】 min ( |A-B |, |C-D |, |D-E |) >> |B-C | …(1) 但し、X>>Yは、YがXよりも非常に小さいことを示
す。
す。
【0056】
【数2】 min ( |a-b |, |b-c |, |c-d |) >> |d-e | …(2)
【0057】従って、繰り返しフィールドの挿入パター
ンが乱れている可能性があり、フレーム発生部110が
出力する同期フラグが論理値0を採り、スイッチ回路1
12から閾値として数値0が入力されている場合であっ
ても、コンパレータ108は、10フレーム(20フィ
ールド)の差分値に対して順次、繰り返しフィールドの
検出処理を行うことにより、図5に○印を付して示すよ
うに、差分値|B−C|,|d−e|に対応するそれぞ
れ2つのフィールドの内、奇数フィールドCが奇数フィ
ールドBを繰り返して挿入した繰り返しフィールドであ
り、奇数フィールドeが奇数フィールドdを繰り返して
挿入した繰り返しフィールドであると判断して、繰り返
しフィールドの検出を行うことができる。
ンが乱れている可能性があり、フレーム発生部110が
出力する同期フラグが論理値0を採り、スイッチ回路1
12から閾値として数値0が入力されている場合であっ
ても、コンパレータ108は、10フレーム(20フィ
ールド)の差分値に対して順次、繰り返しフィールドの
検出処理を行うことにより、図5に○印を付して示すよ
うに、差分値|B−C|,|d−e|に対応するそれぞ
れ2つのフィールドの内、奇数フィールドCが奇数フィ
ールドBを繰り返して挿入した繰り返しフィールドであ
り、奇数フィールドeが奇数フィールドdを繰り返して
挿入した繰り返しフィールドであると判断して、繰り返
しフィールドの検出を行うことができる。
【0058】また、繰り返しフィールドの挿入パターン
が乱れておらず、フレーム発生部110が出力する同期
フィールドが論理値1を採り、スイッチ回路112から
閾値として適切な値に設定された閾値th1o,th1eが
入力されている場合には、コンパレータ108は、下の
式3および式4に示すように、奇数フレームおよび偶数
フレームの閾値th1o,th1eそれぞれに、奇数フレー
ムおよび偶数フレームの繰り返しフィールドに対応する
差分値|B−C|,|d−e|を除いた差分値(|A−
B|, |C−D|, |D−E|,|a−b|, |b−c
|, |c−d|)の最小値〔min ( |A−B|, |C−
D|, |D−E|),min ( |a−b|, |b−c|,
|c−d|) 〕それぞれを加算した値と、差分値|B−
C|,|d−e|とを比較して、差分値|B−C|,|
d−e|が加算値よりも小さい場合に、これらのフィー
ルドB,C,d,eの内の時間的に後のフィールドC,
eを、時間的に前のフィールドB,dを繰り返して挿入
したフィールドであると判定する。
が乱れておらず、フレーム発生部110が出力する同期
フィールドが論理値1を採り、スイッチ回路112から
閾値として適切な値に設定された閾値th1o,th1eが
入力されている場合には、コンパレータ108は、下の
式3および式4に示すように、奇数フレームおよび偶数
フレームの閾値th1o,th1eそれぞれに、奇数フレー
ムおよび偶数フレームの繰り返しフィールドに対応する
差分値|B−C|,|d−e|を除いた差分値(|A−
B|, |C−D|, |D−E|,|a−b|, |b−c
|, |c−d|)の最小値〔min ( |A−B|, |C−
D|, |D−E|),min ( |a−b|, |b−c|,
|c−d|) 〕それぞれを加算した値と、差分値|B−
C|,|d−e|とを比較して、差分値|B−C|,|
d−e|が加算値よりも小さい場合に、これらのフィー
ルドB,C,d,eの内の時間的に後のフィールドC,
eを、時間的に前のフィールドB,dを繰り返して挿入
したフィールドであると判定する。
【0059】
【数3】 min ( |A-B |, |C-D |, |D-E |) +th1o>> |B-C | …(3)
【0060】
【数4】 min ( |a-b |, |b-c |, |c-d |) +th1e>> |d-e | …(4)
【0061】なお、同期フラグが論理値0の場合には、
スイッチ回路112から閾値として数値0が、同期フラ
グが論理値1の場合には、スイッチ回路112から閾値
として閾値th1o,th1eが、コンパレータ108に入
力されるので、コンパレータ108は、同期フラグの論
理値にかかわらず、式3および式4を用いて繰り返しフ
レームの検出を行うことができる。
スイッチ回路112から閾値として数値0が、同期フラ
グが論理値1の場合には、スイッチ回路112から閾値
として閾値th1o,th1eが、コンパレータ108に入
力されるので、コンパレータ108は、同期フラグの論
理値にかかわらず、式3および式4を用いて繰り返しフ
レームの検出を行うことができる。
【0062】フレーム発生部110 フレーム発生部110は、アドレス管理部100から入
力された各フィールド(例えば、図4に示したフィール
ドA〜E,a〜e)のアドレスの内、コンパレータ10
8が検出した繰り返しフィールド(例えば、図4に示し
たフィールドC,e)のアドレスを除く全てのフィール
ド(例えば、図4に示したフィールドA,B,D,E,
a,b,c,d)のアドレスを、アドレス管理部124
に対して出力する。
力された各フィールド(例えば、図4に示したフィール
ドA〜E,a〜e)のアドレスの内、コンパレータ10
8が検出した繰り返しフィールド(例えば、図4に示し
たフィールドC,e)のアドレスを除く全てのフィール
ド(例えば、図4に示したフィールドA,B,D,E,
a,b,c,d)のアドレスを、アドレス管理部124
に対して出力する。
【0063】また、フレーム発生部110は、例えば、
図4に例示した場合には、下の式5および式6により、
奇数フィールドおよび偶数フィールドそれぞれの閾値t
h1o,th1eを算出し、閾値レジスタ114に対して出
力する。
図4に例示した場合には、下の式5および式6により、
奇数フィールドおよび偶数フィールドそれぞれの閾値t
h1o,th1eを算出し、閾値レジスタ114に対して出
力する。
【0064】
【数5】 th1o = min ( |A-B |, |C-D |, |D-E |) −|B-C | …(5)
【0065】
【数6】 th1e = min ( |a-b |, |b-c |, |c-d |) −|d-e | …(6)
【0066】なお、フレーム発生部110が算出した閾
値th1o,th1eは、スイッチ回路112を介してコン
パレータ108に入力され、式3および式4を参照して
上述したように、繰り返しフィールドの検出に用いられ
る。このように、フレーム発生部110が、差分値レジ
スタ106から入力された10フレーム分の差分値に基
づいて閾値th1o,th1eを算出することにより、閾値
th1o,th1eの値を、画像データVINの絵柄に合わ
せて適応的に調節することができる。
値th1o,th1eは、スイッチ回路112を介してコン
パレータ108に入力され、式3および式4を参照して
上述したように、繰り返しフィールドの検出に用いられ
る。このように、フレーム発生部110が、差分値レジ
スタ106から入力された10フレーム分の差分値に基
づいて閾値th1o,th1eを算出することにより、閾値
th1o,th1eの値を、画像データVINの絵柄に合わ
せて適応的に調節することができる。
【0067】また、フレーム発生部110は、繰り返し
フィールドの挿入パターンを正しく検出したと判断した
場合には、フレーム単位の圧縮符号化を行うことを指示
する指示信号を、繰り返しフィールドの挿入パターンを
正しく検出していない可能性があると判断した場合に
は、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少ない方で圧縮符号化を行うことを指示する
指示信号を画像圧縮部20の符号化制御部200に対し
て出力する。繰り返しフィールドの挿入パターンが実際
に乱れている場合には、フレーム単位で圧縮符号化する
と発生データ量が増加するので、このように発生データ
量の少ない方で圧縮符号化することにより、圧縮効率の
向上と画像の品質低下防止を両立することができる。
フィールドの挿入パターンを正しく検出したと判断した
場合には、フレーム単位の圧縮符号化を行うことを指示
する指示信号を、繰り返しフィールドの挿入パターンを
正しく検出していない可能性があると判断した場合に
は、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少ない方で圧縮符号化を行うことを指示する
指示信号を画像圧縮部20の符号化制御部200に対し
て出力する。繰り返しフィールドの挿入パターンが実際
に乱れている場合には、フレーム単位で圧縮符号化する
と発生データ量が増加するので、このように発生データ
量の少ない方で圧縮符号化することにより、圧縮効率の
向上と画像の品質低下防止を両立することができる。
【0068】さらに、フレーム発生部110は、2/3
プルダウン処理における繰り返しフィールドの挿入パタ
ーンを検出し、挿入パターンを検出した場合には、同期
フラグを論理値1とし、これ以外の場合には論理値0と
して、閾値レジスタ114およびスイッチ回路112に
対して出力する。
プルダウン処理における繰り返しフィールドの挿入パタ
ーンを検出し、挿入パターンを検出した場合には、同期
フラグを論理値1とし、これ以外の場合には論理値0と
して、閾値レジスタ114およびスイッチ回路112に
対して出力する。
【0069】フレーム発生部110の挿入パターン検出
処理 以下、フレーム発生部110における挿入パターンの検
出処理を説明する。図1(B)に例示したように、2/
3プルダウン処理は、第k番目(kは整数)のフレーム
の奇数フィールドを第(k+1)番目のフレームの奇数
フィールドとして繰り返して挿入し、さらに、第(k+
2)番目のフレームの偶数フィールドを、第(k+3)
番目のフレームの偶数フィールドとして繰り返して挿入
するといったように、毎秒24コマのフィルム素材で4
フレーム(毎秒30フレームのテレビジョン素材で5フ
レーム)を周期とする所定の挿入パターンで同じフィー
ルドを挿入することにより行われる。
処理 以下、フレーム発生部110における挿入パターンの検
出処理を説明する。図1(B)に例示したように、2/
3プルダウン処理は、第k番目(kは整数)のフレーム
の奇数フィールドを第(k+1)番目のフレームの奇数
フィールドとして繰り返して挿入し、さらに、第(k+
2)番目のフレームの偶数フィールドを、第(k+3)
番目のフレームの偶数フィールドとして繰り返して挿入
するといったように、毎秒24コマのフィルム素材で4
フレーム(毎秒30フレームのテレビジョン素材で5フ
レーム)を周期とする所定の挿入パターンで同じフィー
ルドを挿入することにより行われる。
【0070】フレーム発生部110は、このような繰り
返しフィールド挿入の規則性に基づいて、繰り返しフィ
ールドの検出パターン(図5)と挿入パターン〔図1
(B)〕とが、一定時間〔例えば1秒間(60フィール
ド)〕内で全て一致している場合に、画像データVIN
の繰り返しフィールドの挿入パターンが乱れておらず、
挿入パターンを正しく検出したと判断して、同期フラグ
を論理値1とし、これ以外の場合には、画像データVI
Nの繰り返しフィールドの挿入パターンが乱れている可
能性があり、正しい挿入パターンを検出していない可能
性があると判断して、一定期間(上記一定期間と同一と
は限らない)同期フラグを論理値0とする。
返しフィールド挿入の規則性に基づいて、繰り返しフィ
ールドの検出パターン(図5)と挿入パターン〔図1
(B)〕とが、一定時間〔例えば1秒間(60フィール
ド)〕内で全て一致している場合に、画像データVIN
の繰り返しフィールドの挿入パターンが乱れておらず、
挿入パターンを正しく検出したと判断して、同期フラグ
を論理値1とし、これ以外の場合には、画像データVI
Nの繰り返しフィールドの挿入パターンが乱れている可
能性があり、正しい挿入パターンを検出していない可能
性があると判断して、一定期間(上記一定期間と同一と
は限らない)同期フラグを論理値0とする。
【0071】アドレス管理部124 図6は、図2に示したアドレス管理部124の制御によ
り、繰り返しフィールドが除去されてメモリ102から
減算回路202に出力される画像データS102を示す
図である。アドレス管理部124は、メモリ102を、
アドレス管理部124から入力されたアドレスに基づい
て制御して、フレーム発生部110から入力されたアド
レスに記憶された各フィールドの画像データのみを、画
像データS102として減算回路202に対して出力さ
せる。アドレス管理部124による上述した制御によ
り、メモリ102からは、図6に示すように、繰り返し
フィールドの画像データが除去された画像データが減算
回路202に対して出力される。
り、繰り返しフィールドが除去されてメモリ102から
減算回路202に出力される画像データS102を示す
図である。アドレス管理部124は、メモリ102を、
アドレス管理部124から入力されたアドレスに基づい
て制御して、フレーム発生部110から入力されたアド
レスに記憶された各フィールドの画像データのみを、画
像データS102として減算回路202に対して出力さ
せる。アドレス管理部124による上述した制御によ
り、メモリ102からは、図6に示すように、繰り返し
フィールドの画像データが除去された画像データが減算
回路202に対して出力される。
【0072】閾値レジスタ114 閾値レジスタ114は、フレーム発生部110から入力
された奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th
1o,th1eそれぞれを、例えば、繰り返しフィールドの
挿入パターンの周期に対応する時間、つまり、5フレー
ム分の時間だけ遅延し、スイッチ回路112の入力端子
bに対して出力する。
された奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th
1o,th1eそれぞれを、例えば、繰り返しフィールドの
挿入パターンの周期に対応する時間、つまり、5フレー
ム分の時間だけ遅延し、スイッチ回路112の入力端子
bに対して出力する。
【0073】スイッチ回路112 スイッチ回路112は、フレーム発生部110が出力す
る同期フラグが論理値1である場合には、閾値レジスタ
114から入力端子bに入力される閾値th1o,th1e
を選択し、同期フラグが論理値0である場合には、入力
端子aに入力される数値0を選択して、閾値としてコン
パレータ108に対して出力する。
る同期フラグが論理値1である場合には、閾値レジスタ
114から入力端子bに入力される閾値th1o,th1e
を選択し、同期フラグが論理値0である場合には、入力
端子aに入力される数値0を選択して、閾値としてコン
パレータ108に対して出力する。
【0074】画像圧縮部20 画像圧縮部20は、画像処理部10が逆2/3プルダウ
ンした画像データS102を、MPEG方式に準拠して
フレーム単位またはフィールド単位で圧縮処理する。な
お、図2には図示していないが、実際には、画像圧縮部
20には、さらにランレングス符号化等の可変長符号化
を行う符号化部が後置される。
ンした画像データS102を、MPEG方式に準拠して
フレーム単位またはフィールド単位で圧縮処理する。な
お、図2には図示していないが、実際には、画像圧縮部
20には、さらにランレングス符号化等の可変長符号化
を行う符号化部が後置される。
【0075】符号化制御部200 画像圧縮部20において、符号化制御部200は、画像
圧縮部20の各構成部分を制御し、フレーム発生部11
0から入力される指示信号に応じて、画像処理部10の
メモリ102から入力される画像データS102を、フ
レーム単位またはフィールド単位で圧縮処理させる。ま
た、符号化制御部200は、画像圧縮部20の各構成部
分を制御し、画像データS102を、Iピクチャー、P
ピクチャーおよびBピクチャーの内のいずれかのピクチ
ャータイプに圧縮処理させ、圧縮画像データのGOPシ
ーケンスを制御する。また、符号化制御部200は、量
子化特性を示すデータQSを量子化回路206に対して
出力し、量子化回路206における量子化処理に用いら
れる量子化ステップを制御する。
圧縮部20の各構成部分を制御し、フレーム発生部11
0から入力される指示信号に応じて、画像処理部10の
メモリ102から入力される画像データS102を、フ
レーム単位またはフィールド単位で圧縮処理させる。ま
た、符号化制御部200は、画像圧縮部20の各構成部
分を制御し、画像データS102を、Iピクチャー、P
ピクチャーおよびBピクチャーの内のいずれかのピクチ
ャータイプに圧縮処理させ、圧縮画像データのGOPシ
ーケンスを制御する。また、符号化制御部200は、量
子化特性を示すデータQSを量子化回路206に対して
出力し、量子化回路206における量子化処理に用いら
れる量子化ステップを制御する。
【0076】減算回路202 減算回路202は、画像圧縮部20が、メモリ102か
ら入力される画像データS102からPフレームおよび
Bフレームの圧縮画像データを生成する場合には、セレ
クタ回路222から入力される動き補償された画像デー
タを減算して差分データを生成し、DCT回路204に
対して出力する。また、減算回路202は、画像圧縮部
20が、メモリ102から入力される画像データS10
2からIフレームの圧縮画像データを生成する場合に
は、セレクタ回路222から入力される画像データをそ
のままDCT回路204に対して出力する。
ら入力される画像データS102からPフレームおよび
Bフレームの圧縮画像データを生成する場合には、セレ
クタ回路222から入力される動き補償された画像デー
タを減算して差分データを生成し、DCT回路204に
対して出力する。また、減算回路202は、画像圧縮部
20が、メモリ102から入力される画像データS10
2からIフレームの圧縮画像データを生成する場合に
は、セレクタ回路222から入力される画像データをそ
のままDCT回路204に対して出力する。
【0077】DCT回路204 DCT回路204は、符号化制御部200の制御に従っ
て、減算回路202から入力される差分データまたは画
像データを、MPEGに規定されているフレームDCT
処理またはフィールドDCT処理し、処理の結果として
得られたDCT係数を量子化回路206に対して出力す
る。
て、減算回路202から入力される差分データまたは画
像データを、MPEGに規定されているフレームDCT
処理またはフィールドDCT処理し、処理の結果として
得られたDCT係数を量子化回路206に対して出力す
る。
【0078】量子化回路206 量子化回路206は、符号化制御部200の制御に従っ
て、DCT回路204から入力されるDCT係数を、M
PEGに規定されているフレーム量子化処理またはフィ
ールド量子化処理し、量子化値QVとして符号化部(図
示せず)に対して出力する。量子化値QVは、符号化部
で可変長符号化され、圧縮画像データとして外部に対し
て出力される。
て、DCT回路204から入力されるDCT係数を、M
PEGに規定されているフレーム量子化処理またはフィ
ールド量子化処理し、量子化値QVとして符号化部(図
示せず)に対して出力する。量子化値QVは、符号化部
で可変長符号化され、圧縮画像データとして外部に対し
て出力される。
【0079】逆量子化回路208 逆量子化回路208は、符号化制御部200の制御に従
って、量子化回路206から入力される量子化値QVに
対して量子化回路206と逆の処理(逆量子化処理)を
フレーム単位またはフィールド単位で行い、DCT係数
を再生して逆DCT回路210に対して出力する。
って、量子化回路206から入力される量子化値QVに
対して量子化回路206と逆の処理(逆量子化処理)を
フレーム単位またはフィールド単位で行い、DCT係数
を再生して逆DCT回路210に対して出力する。
【0080】逆DCT回路210 逆DCT回路210は、符号化制御部200の制御に従
って、逆量子化回路208から入力されるDCT係数に
対して、DCT回路204と逆の処理(逆DCT処理)
をフレーム単位またはフィールド単位で行い、差分デー
タを再生して加算回路212に対して出力する。
って、逆量子化回路208から入力されるDCT係数に
対して、DCT回路204と逆の処理(逆DCT処理)
をフレーム単位またはフィールド単位で行い、差分デー
タを再生して加算回路212に対して出力する。
【0081】加算回路212 加算回路212は、逆DCT回路210から入力される
差分データと、セレクタ回路222から入力される動き
補償された画像データとを加算して予測画像データを生
成し、スイッチ回路214に対して出力する。
差分データと、セレクタ回路222から入力される動き
補償された画像データとを加算して予測画像データを生
成し、スイッチ回路214に対して出力する。
【0082】スイッチ回路214 スイッチ回路214は、符号化制御部200の制御に従
って、加算回路212から入力される予測画像データ
を、予測メモリ216および予測メモリ218またはこ
れらのいずれかに対して出力する。つまり、スイッチ回
路214は、加算回路212から入力される予測画像デ
ータを、未来の画像データから予測するMPEGに規定
された逆方向フレーム間予測符号化を行う場合には、出
力端子aを介して予測メモリ216に対して出力する。
って、加算回路212から入力される予測画像データ
を、予測メモリ216および予測メモリ218またはこ
れらのいずれかに対して出力する。つまり、スイッチ回
路214は、加算回路212から入力される予測画像デ
ータを、未来の画像データから予測するMPEGに規定
された逆方向フレーム間予測符号化を行う場合には、出
力端子aを介して予測メモリ216に対して出力する。
【0083】また、スイッチ回路214は、前後両方向
の画像データから予測するイントラ符号化(Iフレーム
への圧縮符号化処理)を行う場合には、出力端子a,b
を介して予測メモリ216,218の両方に対して出力
する。また、スイッチ回路214は、過去の画像データ
から予測する順方向フレーム間予測符号化(Pフレーム
への圧縮符号化処理)を行う場合には、出力端子bを介
して予測メモリ218に対して出力する。
の画像データから予測するイントラ符号化(Iフレーム
への圧縮符号化処理)を行う場合には、出力端子a,b
を介して予測メモリ216,218の両方に対して出力
する。また、スイッチ回路214は、過去の画像データ
から予測する順方向フレーム間予測符号化(Pフレーム
への圧縮符号化処理)を行う場合には、出力端子bを介
して予測メモリ218に対して出力する。
【0084】予測メモリ216 予測メモリ216は、スイッチ回路214から入力され
た予測画像データを記憶し、逆方向フレーム間予測符号
化に用いられる予測画像データを、セレクタ回路222
の入力端子aおよび平均化回路220に対して出力す
る。
た予測画像データを記憶し、逆方向フレーム間予測符号
化に用いられる予測画像データを、セレクタ回路222
の入力端子aおよび平均化回路220に対して出力す
る。
【0085】予測メモリ218 予測メモリ218は、符号化制御部200の制御に従っ
て、スイッチ回路214から入力された予測画像データ
から動きベクトルを検出し、動きベクトルを外部に主力
する。また、予測メモリ218は、検出した動きベクト
ルを用いて予測画像データに対して、フレーム単位また
はフィールド単位で動き補償処理を行って、順方向フレ
ーム間予測符号化に用いられるセレクタ回路222の入
力端子cおよび平均化回路220に対して出力する。
て、スイッチ回路214から入力された予測画像データ
から動きベクトルを検出し、動きベクトルを外部に主力
する。また、予測メモリ218は、検出した動きベクト
ルを用いて予測画像データに対して、フレーム単位また
はフィールド単位で動き補償処理を行って、順方向フレ
ーム間予測符号化に用いられるセレクタ回路222の入
力端子cおよび平均化回路220に対して出力する。
【0086】平均化回路220 平均化回路220は、予測メモリ216,218から入
力される予測画像データの平均値を算出し、イントラ符
号化(Iフレームへの圧縮符号化)に用いられる予測画
像データを生成してセレクタ回路222の入力端子bに
対して出力する。
力される予測画像データの平均値を算出し、イントラ符
号化(Iフレームへの圧縮符号化)に用いられる予測画
像データを生成してセレクタ回路222の入力端子bに
対して出力する。
【0087】セレクタ回路222は、符号化制御部20
0の制御に従って、逆方向フレーム間予測符号化、イン
トラ符号化および順方向フレーム間予測符号化を行う場
合それぞれにおいて、予測メモリ216、平均化回路2
20および予測メモリ218から入力端子a〜cに入力
される予測画像データを選択し、フレーム内予測符号化
を行う場合には、入力端子dに入力される数値0のデー
タを選択して、減算回路202に対して出力する。な
お、画像圧縮部20におけるフレーム単位の圧縮符号化
と、フィールド単位の圧縮符号化とで異なる点は、前者
と後者とでDCTブロックの区切り方が異なることと、
後者が奇数,偶数の2つの動きベクトルを用いて動き補
償を行うことである。
0の制御に従って、逆方向フレーム間予測符号化、イン
トラ符号化および順方向フレーム間予測符号化を行う場
合それぞれにおいて、予測メモリ216、平均化回路2
20および予測メモリ218から入力端子a〜cに入力
される予測画像データを選択し、フレーム内予測符号化
を行う場合には、入力端子dに入力される数値0のデー
タを選択して、減算回路202に対して出力する。な
お、画像圧縮部20におけるフレーム単位の圧縮符号化
と、フィールド単位の圧縮符号化とで異なる点は、前者
と後者とでDCTブロックの区切り方が異なることと、
後者が奇数,偶数の2つの動きベクトルを用いて動き補
償を行うことである。
【0088】画像データ圧縮装置1の動作 以下、画像データ圧縮装置1(図2)の動作を説明す
る。画像処理部10において、メモリ102は、アドレ
ス管理部100が生成したアドレスに、外部から入力さ
れる画像データVINをフィールド単位でバッファリン
グする。輝度差分計算部104は、図4に示したよう
に、連続する2つの奇数フィールド間および奇数フィー
ルド間の差分値それぞれを順次、算出する。
る。画像処理部10において、メモリ102は、アドレ
ス管理部100が生成したアドレスに、外部から入力さ
れる画像データVINをフィールド単位でバッファリン
グする。輝度差分計算部104は、図4に示したよう
に、連続する2つの奇数フィールド間および奇数フィー
ルド間の差分値それぞれを順次、算出する。
【0089】差分値レジスタ106は、輝度差分計算部
104から入力された差分値を、例えば10フレーム
(20フィールド)分、記憶する。閾値レジスタ114
は、フレーム発生部110から入力された閾値th1o,
th1eそれぞれを、例えば5フレーム分の時間だけ遅延
する。
104から入力された差分値を、例えば10フレーム
(20フィールド)分、記憶する。閾値レジスタ114
は、フレーム発生部110から入力された閾値th1o,
th1eそれぞれを、例えば5フレーム分の時間だけ遅延
する。
【0090】スイッチ回路112は、図1(B)に例示
した繰り返しフィールドの挿入パターンに乱れが生じて
おらず、同期フラグが論理値1である場合には、閾値と
して入力端子bに入力される閾値th1o,th1eを選択
し、繰り返しフィールドの挿入パターンに乱れが生じて
いる可能性があり、同期フラグが論理値0である場合に
は、閾値として入力端子aに入力される数値0を選択す
る。
した繰り返しフィールドの挿入パターンに乱れが生じて
おらず、同期フラグが論理値1である場合には、閾値と
して入力端子bに入力される閾値th1o,th1eを選択
し、繰り返しフィールドの挿入パターンに乱れが生じて
いる可能性があり、同期フラグが論理値0である場合に
は、閾値として入力端子aに入力される数値0を選択す
る。
【0091】コンパレータ108は、スイッチ回路11
2から入力される閾値に基づいて、式1〜式4に示した
繰り返しフィールドの検出処理を行い、検出結果をフレ
ーム発生部110に対して出力する。フレーム発生部1
10は、繰り返しフィールドの検出結果に応じて、例え
ば、図4に示したフィールドA〜E,a〜eのアドレス
の内、コンパレータ108が検出した繰り返しフィール
ドC,eのアドレスを除く全てのフィールドA,B,
D,E,a,b,c,dのアドレスを出力する。
2から入力される閾値に基づいて、式1〜式4に示した
繰り返しフィールドの検出処理を行い、検出結果をフレ
ーム発生部110に対して出力する。フレーム発生部1
10は、繰り返しフィールドの検出結果に応じて、例え
ば、図4に示したフィールドA〜E,a〜eのアドレス
の内、コンパレータ108が検出した繰り返しフィール
ドC,eのアドレスを除く全てのフィールドA,B,
D,E,a,b,c,dのアドレスを出力する。
【0092】また、フレーム発生部110は、式5およ
び式6に示したように閾値th1o,th1eを算出する。
また、フレーム発生部110は、2/3プルダウン処理
における繰り返しフィールドの挿入パターンを検出し、
検出結果に応じて同期フラグの値を変更して出力する。
さらに、フレーム発生部110は、繰り返しフィールド
の挿入パターンの検出結果に応じて、画像圧縮部20を
制御して、フレーム単位の圧縮処理またはフィールド単
位の圧縮処理を行わせる指示信号を生成する。
び式6に示したように閾値th1o,th1eを算出する。
また、フレーム発生部110は、2/3プルダウン処理
における繰り返しフィールドの挿入パターンを検出し、
検出結果に応じて同期フラグの値を変更して出力する。
さらに、フレーム発生部110は、繰り返しフィールド
の挿入パターンの検出結果に応じて、画像圧縮部20を
制御して、フレーム単位の圧縮処理またはフィールド単
位の圧縮処理を行わせる指示信号を生成する。
【0093】アドレス管理部124は、メモリ102を
制御して、フレーム発生部110から入力されたアドレ
スに記憶された各フィールドの画像データのみを、画像
データS102として出力させる。メモリ102は、ア
ドレス管理部124の制御に従って、繰り返しフィール
ドを除去した画像データS102を、画像圧縮部20の
減算回路202に対してして出力する。
制御して、フレーム発生部110から入力されたアドレ
スに記憶された各フィールドの画像データのみを、画像
データS102として出力させる。メモリ102は、ア
ドレス管理部124の制御に従って、繰り返しフィール
ドを除去した画像データS102を、画像圧縮部20の
減算回路202に対してして出力する。
【0094】画像圧縮部20において、符号化制御部2
00は、フレーム発生部110から入力される指示信号
に従って、画像圧縮部20の各構成部分を制御し、繰り
返しフィールドの挿入パターンが乱れていない場合に
は、繰り返しフィールドが除去された画像データをフレ
ーム単位で圧縮符号化し、繰り返しフィールドの挿入パ
ターンが乱れている可能性がある場合には、繰り返しフ
ィールドが除去されていない画像データをフィールド単
位およびフレーム単位のいずれか発生データ量が少ない
方で圧縮符号化させる。
00は、フレーム発生部110から入力される指示信号
に従って、画像圧縮部20の各構成部分を制御し、繰り
返しフィールドの挿入パターンが乱れていない場合に
は、繰り返しフィールドが除去された画像データをフレ
ーム単位で圧縮符号化し、繰り返しフィールドの挿入パ
ターンが乱れている可能性がある場合には、繰り返しフ
ィールドが除去されていない画像データをフィールド単
位およびフレーム単位のいずれか発生データ量が少ない
方で圧縮符号化させる。
【0095】以上説明したように、本発明に係る画像デ
ータ圧縮装置1によれば、2/3プルダウン処理により
生成されたテレビジョン素材の画像データVINに対し
て逆2/3プルダウン処理を行い、冗長な繰り返しフィ
ールドを除去することができる。また、本発明に係る画
像データ圧縮装置1によれば、逆2/3プルダウン処理
により画像データVINの冗長度を低下させて、高い圧
縮効率で圧縮処理を行うことができる。
ータ圧縮装置1によれば、2/3プルダウン処理により
生成されたテレビジョン素材の画像データVINに対し
て逆2/3プルダウン処理を行い、冗長な繰り返しフィ
ールドを除去することができる。また、本発明に係る画
像データ圧縮装置1によれば、逆2/3プルダウン処理
により画像データVINの冗長度を低下させて、高い圧
縮効率で圧縮処理を行うことができる。
【0096】なお、第1の実施例においては、輝度差分
計算部104を、2/3プルダウン処理において対応す
る2つのフィールド間で対応する画素データの輝度信号
の差分の絶対値の代わりに、差分の2乗値を算出するよ
うに、あるいは、輝度信号の代わりにクロマ信号あるい
はRGB信号の差分を算出するように構成してもよい。
また、第1の実施例においては、フレーム発生部110
が、奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値t
h1o,th1eそれぞれを算出するように構成したが、い
ずれか一方のフィールドの閾値th1 のみを算出し、奇
数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th1o,th
1eとして共通に用いることも可能である。
計算部104を、2/3プルダウン処理において対応す
る2つのフィールド間で対応する画素データの輝度信号
の差分の絶対値の代わりに、差分の2乗値を算出するよ
うに、あるいは、輝度信号の代わりにクロマ信号あるい
はRGB信号の差分を算出するように構成してもよい。
また、第1の実施例においては、フレーム発生部110
が、奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値t
h1o,th1eそれぞれを算出するように構成したが、い
ずれか一方のフィールドの閾値th1 のみを算出し、奇
数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th1o,th
1eとして共通に用いることも可能である。
【0097】また、画像処理部10が、編集処理により
生じた画像データの境界(シーンチェンジ)部分、およ
び、フィールド単位で編集されている部分を逆2/3プ
ルダウン処理すると、閾値th1o,th1eの値が非常に
大きくなる。この性質を利用して、閾値レジスタ114
を、例えば、15フレーム分以上の閾値th1o,th1e
を記憶するように構成して、これらの閾値th1o,th
1eの平均値よりも所定の倍数、例えば数十倍、閾値th
1o,th1eが大きくなったフレームで、シーンチェンジ
等が生じたことを検出することができる。例えば、GO
Pの位相を、シーンチェンジ直後のフレームを、Iフレ
ームに圧縮符号化するように変更することにより、圧縮
後の画像データの品質劣化を防止することができる。
生じた画像データの境界(シーンチェンジ)部分、およ
び、フィールド単位で編集されている部分を逆2/3プ
ルダウン処理すると、閾値th1o,th1eの値が非常に
大きくなる。この性質を利用して、閾値レジスタ114
を、例えば、15フレーム分以上の閾値th1o,th1e
を記憶するように構成して、これらの閾値th1o,th
1eの平均値よりも所定の倍数、例えば数十倍、閾値th
1o,th1eが大きくなったフレームで、シーンチェンジ
等が生じたことを検出することができる。例えば、GO
Pの位相を、シーンチェンジ直後のフレームを、Iフレ
ームに圧縮符号化するように変更することにより、圧縮
後の画像データの品質劣化を防止することができる。
【0098】また、第1の実施例においては、画像処理
部10を画像圧縮部20と組み合わせて画像データ圧縮
装置1として用いたが、画像処理部10を単独で、逆2
/3プルダウン処理装置として用いることも可能であ
る。例えば、画像処理部10と伝送装置とを組み合わ
せ、画像処理部10が逆2/3プルダウンした画像デー
タを、伝送装置が伝送することにより、高い伝送効率を
実現することができる。また、画像データ圧縮装置1の
各構成部分は、ソフトウェア的に構成されるかハードウ
ェア的に構成されるか等を問わず、同一の機能および性
能を実現可能である限り、他の手段に置換可能である。
部10を画像圧縮部20と組み合わせて画像データ圧縮
装置1として用いたが、画像処理部10を単独で、逆2
/3プルダウン処理装置として用いることも可能であ
る。例えば、画像処理部10と伝送装置とを組み合わ
せ、画像処理部10が逆2/3プルダウンした画像デー
タを、伝送装置が伝送することにより、高い伝送効率を
実現することができる。また、画像データ圧縮装置1の
各構成部分は、ソフトウェア的に構成されるかハードウ
ェア的に構成されるか等を問わず、同一の機能および性
能を実現可能である限り、他の手段に置換可能である。
【0099】第2実施例 以下、本発明の第2の実施例を説明する。
【0100】第1の実施例として示した画像データ圧縮
装置1(図2)によれば、フレーム数を変換することに
より生成されたテレビジョン素材の画像データに対し
て、逆2/3プルダウン処理をリアルタイムに行うこと
ができる。しかしながら、画像データ圧縮装置1は、フ
レーム発生部110が繰り返しフィールドの挿入パター
ンを検出している期間内では、繰り返しフィールドの検
出に誤りがないとして処理を行い、個々の繰り返しフィ
ールドの検出が確実であるか否かを判断することはな
い。従って、画像データ圧縮装置1においては、繰り返
しパターンを誤検出する可能性が残ってしまう。
装置1(図2)によれば、フレーム数を変換することに
より生成されたテレビジョン素材の画像データに対し
て、逆2/3プルダウン処理をリアルタイムに行うこと
ができる。しかしながら、画像データ圧縮装置1は、フ
レーム発生部110が繰り返しフィールドの挿入パター
ンを検出している期間内では、繰り返しフィールドの検
出に誤りがないとして処理を行い、個々の繰り返しフィ
ールドの検出が確実であるか否かを判断することはな
い。従って、画像データ圧縮装置1においては、繰り返
しパターンを誤検出する可能性が残ってしまう。
【0101】以下に説明する本発明の第2の実施例は、
個々の繰り返しフィールドの検出が確実であるか否かを
判断することにより、繰り返しパターンの誤検出を発生
を防ぎ、圧縮画像データの品質をさらに向上することが
できるように、画像データ圧縮装置1の構成および動作
を改良したものである。
個々の繰り返しフィールドの検出が確実であるか否かを
判断することにより、繰り返しパターンの誤検出を発生
を防ぎ、圧縮画像データの品質をさらに向上することが
できるように、画像データ圧縮装置1の構成および動作
を改良したものである。
【0102】画像データ圧縮装置2の構成 図7は、本発明の第2の実施例として示す画像データ圧
縮装置2の構成を示す図である。なお、図7におていて
は、画像データ圧縮装置2の構成部分のうち、図2に示
した画像データ圧縮装置1の構成部分と同じものには同
一の符号が付してある。
縮装置2の構成を示す図である。なお、図7におていて
は、画像データ圧縮装置2の構成部分のうち、図2に示
した画像データ圧縮装置1の構成部分と同じものには同
一の符号が付してある。
【0103】図7に示すように、画像データ圧縮装置2
は、画像処理部12および画像圧縮部20から構成され
る。画像処理部12は、画像処理部10(図2)のスイ
ッチ回路112、フレーム発生部110およびコンパレ
ータ108を、スイッチ回路126、フレーム発生部1
22およびコンパレータ118で置換し、コンパレータ
118とフレーム発生部122との間にパターン解析部
120および比較結果レジスタ128を、フレーム発生
部122とスイッチ回路126との間に閾値レジスタ1
16を付加した構成を採る。
は、画像処理部12および画像圧縮部20から構成され
る。画像処理部12は、画像処理部10(図2)のスイ
ッチ回路112、フレーム発生部110およびコンパレ
ータ108を、スイッチ回路126、フレーム発生部1
22およびコンパレータ118で置換し、コンパレータ
118とフレーム発生部122との間にパターン解析部
120および比較結果レジスタ128を、フレーム発生
部122とスイッチ回路126との間に閾値レジスタ1
16を付加した構成を採る。
【0104】画像データ圧縮装置2は、これらの構成部
分により、フィルム素材から2/3プルダウン処理によ
り生成されたテレビジョン素材の画像データVINの繰
り返しフィールドを検出し、検出の確実性を判定し、検
出が確実な繰り返しフィールドのみを画像データVIN
から除去して圧縮処理を行う。
分により、フィルム素材から2/3プルダウン処理によ
り生成されたテレビジョン素材の画像データVINの繰
り返しフィールドを検出し、検出の確実性を判定し、検
出が確実な繰り返しフィールドのみを画像データVIN
から除去して圧縮処理を行う。
【0105】画像データ圧縮装置2の構成部分 以下、図7に示した画像データ圧縮装置2の構成部分の
内、画像データ圧縮装置1(図2)と異なるものを説明
する。
内、画像データ圧縮装置1(図2)と異なるものを説明
する。
【0106】コンパレータ118 コンパレータ118は、スイッチ回路126から入力さ
れる閾値(同期フラグ=0の場合には数値0、同期フラ
グ=1の場合には閾値th1o,th1e,th2o,t
h2e)に基づいて、繰り返しフィールドの検出、およ
び、繰り返しフィールドの検出の確実性の判定を行う。
つまり、コンパレータ118は、スイッチ回路126か
らの第1の閾値(同期フラグ=0の場合には数値0、同
期フラグ=1の場合には閾値th1o,th1e)を用い
て、コンパレータ108(図2)と同様に繰り返しフィ
ールド検出処理を行い、さらに、検出した繰り返しフィ
ールドに対応する差分値を、スイッチ回路126からの
第2の閾値〔同期フラグ=1の場合の閾値th2o,t
h2e(<th1o,th1e )〕を用いて確実性を判定
し、検出結果および判定結果をパターン解析部120に
対して出力する。
れる閾値(同期フラグ=0の場合には数値0、同期フラ
グ=1の場合には閾値th1o,th1e,th2o,t
h2e)に基づいて、繰り返しフィールドの検出、およ
び、繰り返しフィールドの検出の確実性の判定を行う。
つまり、コンパレータ118は、スイッチ回路126か
らの第1の閾値(同期フラグ=0の場合には数値0、同
期フラグ=1の場合には閾値th1o,th1e)を用い
て、コンパレータ108(図2)と同様に繰り返しフィ
ールド検出処理を行い、さらに、検出した繰り返しフィ
ールドに対応する差分値を、スイッチ回路126からの
第2の閾値〔同期フラグ=1の場合の閾値th2o,t
h2e(<th1o,th1e )〕を用いて確実性を判定
し、検出結果および判定結果をパターン解析部120に
対して出力する。
【0107】具体例を挙げて、さらにコンパレータ11
8による繰り返しフィールドの検出および検出の確実性
の判定を説明する。例えば、各フィールドが図4に示し
た関係にある場合には、コンパレータ118は、スイッ
チ回路126から入力される閾値に基づいて、上述した
式3および式4により繰り返しフィールドの検出を行
う。さらに、スイッチ回路126は、下式7,式8によ
り繰り返しフィールドの検出の確実性を判定し、式7お
よび式8の右辺の繰り返しフィールドに対応する差分値
(|B−C|,|d−e|)が、左辺より小さい場合
に、繰り返しフィールドの検出が確実であると判定し、
これ以外の場合には、繰り返しフィールドの検出が確実
でないと判定する。
8による繰り返しフィールドの検出および検出の確実性
の判定を説明する。例えば、各フィールドが図4に示し
た関係にある場合には、コンパレータ118は、スイッ
チ回路126から入力される閾値に基づいて、上述した
式3および式4により繰り返しフィールドの検出を行
う。さらに、スイッチ回路126は、下式7,式8によ
り繰り返しフィールドの検出の確実性を判定し、式7お
よび式8の右辺の繰り返しフィールドに対応する差分値
(|B−C|,|d−e|)が、左辺より小さい場合
に、繰り返しフィールドの検出が確実であると判定し、
これ以外の場合には、繰り返しフィールドの検出が確実
でないと判定する。
【0108】
【数7】 min ( |A-B |, |C-D |, |D-E |) +th2o>> |B-C | …(7)
【0109】
【数8】 min ( |a-b |, |b-c |, |c-d |) +th2e>> |d-e | …(8)
【0110】パターン解析部120 図8(A)は、パターン解析部120(図7)が比較結
果レジスタ128に記憶する比較結果を示す図であり、
(B)は、(A)に示した比較結果に基づいて、パター
ン解析部120が検出する繰り返しフィールドの挿入パ
ターンを示す図である。
果レジスタ128に記憶する比較結果を示す図であり、
(B)は、(A)に示した比較結果に基づいて、パター
ン解析部120が検出する繰り返しフィールドの挿入パ
ターンを示す図である。
【0111】パターン解析部120は、図8(A)に示
すように、コンパレータ118から入力される検出結果
および判定結果に基づいて、画像データVINに含まれ
るフィールドの内、確実に繰り返しフィールドであるも
のの比較結果を数値1とし、その他のフィールドの比較
結果を数値0として、比較結果レジスタ128の対応す
るアドレスに記憶する。さらに、パターン解析部120
は、図8(B)に示すように、比較結果レジスタ128
に記憶した比較結果に基づいて、画像データVINの繰
り返しフィールドの挿入パターンを解析し、解析結果
を、比較結果レジスタ128に記憶した比較結果ととも
にフレーム発生部122に対して出力する。
すように、コンパレータ118から入力される検出結果
および判定結果に基づいて、画像データVINに含まれ
るフィールドの内、確実に繰り返しフィールドであるも
のの比較結果を数値1とし、その他のフィールドの比較
結果を数値0として、比較結果レジスタ128の対応す
るアドレスに記憶する。さらに、パターン解析部120
は、図8(B)に示すように、比較結果レジスタ128
に記憶した比較結果に基づいて、画像データVINの繰
り返しフィールドの挿入パターンを解析し、解析結果
を、比較結果レジスタ128に記憶した比較結果ととも
にフレーム発生部122に対して出力する。
【0112】フレーム発生部122 図9は、フレーム発生部122が画像圧縮部20の符号
化制御部200を制御する際の状態遷移を示す図であ
る。なお、図9においては、繰り返しフィールドは黒丸
で示してある。フレーム発生部122は、図9に示すイ
ンターレースを行う場合以外は、パターン解析部120
から入力される繰り返しフィールドの解析結果および比
較結果に基づいて、アドレス管理部100から入力され
た各フィールド(例えば、図4に示したフィールドA〜
E,a〜e)のアドレスの内、確実に繰り返しフィール
ドであると検出されたフィールド〔図8(A)の数値1
の検出結果に対応する〕のアドレスを除く全てのフィー
ルドのアドレスを、アドレス管理部124に対して出力
する。
化制御部200を制御する際の状態遷移を示す図であ
る。なお、図9においては、繰り返しフィールドは黒丸
で示してある。フレーム発生部122は、図9に示すイ
ンターレースを行う場合以外は、パターン解析部120
から入力される繰り返しフィールドの解析結果および比
較結果に基づいて、アドレス管理部100から入力され
た各フィールド(例えば、図4に示したフィールドA〜
E,a〜e)のアドレスの内、確実に繰り返しフィール
ドであると検出されたフィールド〔図8(A)の数値1
の検出結果に対応する〕のアドレスを除く全てのフィー
ルドのアドレスを、アドレス管理部124に対して出力
する。
【0113】また、フレーム発生部122は、画像デー
タ圧縮装置1(図2)のフレーム発生部110と同様
に、奇数フィールドおよび偶数フィールドそれぞれの閾
値th1o,th1eを算出し、閾値レジスタ114,11
6に対して出力する。
タ圧縮装置1(図2)のフレーム発生部110と同様
に、奇数フィールドおよび偶数フィールドそれぞれの閾
値th1o,th1eを算出し、閾値レジスタ114,11
6に対して出力する。
【0114】また、フレーム発生部122は、図9に示
す状態遷移を管理し、パターン解析部120から入力さ
れる繰り返しパターンの解析結果と、確実な繰り返しフ
ィールドの位置とが一致する場合には、フレーム単位の
圧縮符号化を行うことを指示する指示信号を、繰り返し
パターンの解析結果と、確実な繰り返しフィールドの位
置とが一致しない場合には、フィールド単位およびフレ
ーム単位のいずれか発生データ量が少ない方で圧縮符号
化を行うことを指示する指示信号を、画像圧縮部20の
符号化制御部200に対して出力する。
す状態遷移を管理し、パターン解析部120から入力さ
れる繰り返しパターンの解析結果と、確実な繰り返しフ
ィールドの位置とが一致する場合には、フレーム単位の
圧縮符号化を行うことを指示する指示信号を、繰り返し
パターンの解析結果と、確実な繰り返しフィールドの位
置とが一致しない場合には、フィールド単位およびフレ
ーム単位のいずれか発生データ量が少ない方で圧縮符号
化を行うことを指示する指示信号を、画像圧縮部20の
符号化制御部200に対して出力する。
【0115】さらに、図9に示した状態遷移を説明す
る。フレーム発生部122は、パターン解析部120か
ら入力される繰り返しパターンの解析結果と、確実な繰
り返しフィールドの位置とが一致していると判断してい
る間は、図9に細い矢印で示すメインループに沿って状
態遷移を管理し、画像データVINの同一フレームの連
続した2つのフィールドが繰り返しフィールドを含まず
に画像圧縮部20に入力される状態F1、画像データV
INの同一フレームの連続した3つのフィールドが奇数
フィールドの繰り返しフィールドを含んで画像圧縮部2
0に入力される状態F2、画像データVINの異なるフ
レームの連続した2つのフィールドが繰り返しフィール
ドを含まずに画像圧縮部20に入力される状態F3、画
像データVINの同一フレームの連続した3つのフィー
ルドが偶数フィールドの繰り返しフィールドを含んで画
像圧縮部20に入力される状態F4の間を、状態遷移S
A12,SA23,SA34,SA41を介して遷移し、アドレ
ス管理部124に繰り返しフィールドを除去させ、さら
に、フレーム単位で圧縮符号化を行うように画像圧縮部
20の符号化制御部200を制御する。
る。フレーム発生部122は、パターン解析部120か
ら入力される繰り返しパターンの解析結果と、確実な繰
り返しフィールドの位置とが一致していると判断してい
る間は、図9に細い矢印で示すメインループに沿って状
態遷移を管理し、画像データVINの同一フレームの連
続した2つのフィールドが繰り返しフィールドを含まず
に画像圧縮部20に入力される状態F1、画像データV
INの同一フレームの連続した3つのフィールドが奇数
フィールドの繰り返しフィールドを含んで画像圧縮部2
0に入力される状態F2、画像データVINの異なるフ
レームの連続した2つのフィールドが繰り返しフィール
ドを含まずに画像圧縮部20に入力される状態F3、画
像データVINの同一フレームの連続した3つのフィー
ルドが偶数フィールドの繰り返しフィールドを含んで画
像圧縮部20に入力される状態F4の間を、状態遷移S
A12,SA23,SA34,SA41を介して遷移し、アドレ
ス管理部124に繰り返しフィールドを除去させ、さら
に、フレーム単位で圧縮符号化を行うように画像圧縮部
20の符号化制御部200を制御する。
【0116】また、フレーム発生部122は、メインル
ープの状態F1,F3それぞれにおいて、パターン解析
部120から入力される繰り返しパターンの解析結果
と、繰り返しフィールドの位置とが一致していないと判
断した場合には、状態遷移SA11,SA33を介してイン
ターレースの状態f1,f3に遷移し、一定時間(例え
ば1秒間)、状態遷移SA11’,SA33’を介して状態
f1,f3に遷移し、状態f1,f3に留まって、アド
レス管理部124に繰り返しフィールドの除去を行わせ
ず、繰り返しフィールドを除去しない画像データVIN
をフィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生デ
ータ量が少なくなる方で圧縮処理を行うように画像圧縮
部20の符号化制御部200を制御する。
ープの状態F1,F3それぞれにおいて、パターン解析
部120から入力される繰り返しパターンの解析結果
と、繰り返しフィールドの位置とが一致していないと判
断した場合には、状態遷移SA11,SA33を介してイン
ターレースの状態f1,f3に遷移し、一定時間(例え
ば1秒間)、状態遷移SA11’,SA33’を介して状態
f1,f3に遷移し、状態f1,f3に留まって、アド
レス管理部124に繰り返しフィールドの除去を行わせ
ず、繰り返しフィールドを除去しない画像データVIN
をフィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生デ
ータ量が少なくなる方で圧縮処理を行うように画像圧縮
部20の符号化制御部200を制御する。
【0117】さらに、この一定時間の経過後、フレーム
発生部122は、状態遷移SA12’,SA34’を介して
状態f1,f3からメインループの状態F2,F4に戻
り、再び、アドレス管理部124に繰り返しフィールド
の除去を行わせ、フレーム単位で圧縮処理を行うように
画像圧縮部20の符号化制御部200を制御する。
発生部122は、状態遷移SA12’,SA34’を介して
状態f1,f3からメインループの状態F2,F4に戻
り、再び、アドレス管理部124に繰り返しフィールド
の除去を行わせ、フレーム単位で圧縮処理を行うように
画像圧縮部20の符号化制御部200を制御する。
【0118】フレーム発生部122によるアドレス管理
部124および符号化制御部200に対する上述した制
御により、確実に繰り返しフィールドであると判断され
たフィールドのみを除去することができるので、誤検出
した繰り返しフィールドの除去に起因する不具合が防止
される。
部124および符号化制御部200に対する上述した制
御により、確実に繰り返しフィールドであると判断され
たフィールドのみを除去することができるので、誤検出
した繰り返しフィールドの除去に起因する不具合が防止
される。
【0119】さらに、この制御により、パターン解析部
120から入力される繰り返しパターンの解析結果と、
確実な繰り返しフィールドの位置とが一致していない場
合には、画像データVINに対してフィールド単位で編
集処理等がなされている可能性が高いので、互いに関連
がないフィールド間で予測符号化を行うことに起因する
圧縮画像データの品質低下が防止される。
120から入力される繰り返しパターンの解析結果と、
確実な繰り返しフィールドの位置とが一致していない場
合には、画像データVINに対してフィールド単位で編
集処理等がなされている可能性が高いので、互いに関連
がないフィールド間で予測符号化を行うことに起因する
圧縮画像データの品質低下が防止される。
【0120】さらに、フレーム発生部122は、パター
ン解析部120から入力される繰り返しパターンの解析
結果と、確実に繰り返しフィールドであると判定された
フィールドの位置とが一致する場合(フレーム発生部1
22が、図9に示す状態F1〜F4にある場合)には、
同期フラグを論理値1とし、これ以外の場合(フレーム
発生部122が、図9に示す状態f1,f3にある場
合)には論理値0として、閾値レジスタ114およびス
イッチ回路126に対して出力する。
ン解析部120から入力される繰り返しパターンの解析
結果と、確実に繰り返しフィールドであると判定された
フィールドの位置とが一致する場合(フレーム発生部1
22が、図9に示す状態F1〜F4にある場合)には、
同期フラグを論理値1とし、これ以外の場合(フレーム
発生部122が、図9に示す状態f1,f3にある場
合)には論理値0として、閾値レジスタ114およびス
イッチ回路126に対して出力する。
【0121】閾値レジスタ116 閾値レジスタ116は、フレーム発生部122から入力
された奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th
1o,th1eに係数k(0≦k<1)を乗算して閾値th
2o,th2e (=k×th1o,k×th1e)を算出し、
閾値レジスタ114と同様に、所定の遅延時間を与えて
スイッチ回路126の入力端子bに対して出力する。
された奇数フィールドおよび偶数フィールドの閾値th
1o,th1eに係数k(0≦k<1)を乗算して閾値th
2o,th2e (=k×th1o,k×th1e)を算出し、
閾値レジスタ114と同様に、所定の遅延時間を与えて
スイッチ回路126の入力端子bに対して出力する。
【0122】スイッチ回路126 スイッチ回路126は、フレーム発生部122が出力す
る同期フラグが論理値1である場合には、閾値レジスタ
114から入力端子bに入力される閾値th1o,t
h1e,th2o,th2eを選択し、同期フラグが論理値0
である場合には、入力端子aに入力される数値0を、閾
値th1o,th1e,th2o,th2eの代わりに選択し
て、閾値としてコンパレータ118に対して出力する。
る同期フラグが論理値1である場合には、閾値レジスタ
114から入力端子bに入力される閾値th1o,t
h1e,th2o,th2eを選択し、同期フラグが論理値0
である場合には、入力端子aに入力される数値0を、閾
値th1o,th1e,th2o,th2eの代わりに選択し
て、閾値としてコンパレータ118に対して出力する。
【0123】つまり、例えば、各フィールドが図4に示
した関係にある場合には、コンパレータ118における
確実性の判定処理を示す式7および式8は、それぞれ下
式10および式11と等化であり、コンパレータ118
は、式3および式4に示した繰り返しフィールドの検出
の条件よりもさらに厳しい条件で、繰り返しフィールド
の検出の確実性を判定する。
した関係にある場合には、コンパレータ118における
確実性の判定処理を示す式7および式8は、それぞれ下
式10および式11と等化であり、コンパレータ118
は、式3および式4に示した繰り返しフィールドの検出
の条件よりもさらに厳しい条件で、繰り返しフィールド
の検出の確実性を判定する。
【0124】
【数9】 min ( |A-B |, |C-D |, |D-E |) +k×th1o>> |B-C | …(9)
【0125】
【数10】 min (|a-b |, |b-c |, |c-d |) +k×th1e>> |d-e | …(10)
【0126】画像データ圧縮装置2の動作 以下、さらに図10〜図13を参照して、画像データ圧
縮装置2(図7)の動作を具体例を挙げて説明する。図
10は、画像データ圧縮装置2の画像処理部12(図
7)に入力される画像データVINのフィールドを例示
する図である。
縮装置2(図7)の動作を具体例を挙げて説明する。図
10は、画像データ圧縮装置2の画像処理部12(図
7)に入力される画像データVINのフィールドを例示
する図である。
【0127】図11(A)は、図10に示した画像デー
タVINの繰り返しフィールドの挿入パターンを示す図
であり、(B)は、画像処理部12において繰り返しフ
ィールドと確実に検出可能なフィールド、および、繰り
返しフィールドと確実には検出できない繰り返しフィー
ルドを例示する図である。図12は、画像処理部12に
よる処理の結果、画像圧縮部20に入力される画像デー
タVINのフィールドを例示する図である。なお、図1
0〜図12においては、繰り返しフィールドは黒丸印で
示され、確実に検出できないフィールドはX印で示され
ている。
タVINの繰り返しフィールドの挿入パターンを示す図
であり、(B)は、画像処理部12において繰り返しフ
ィールドと確実に検出可能なフィールド、および、繰り
返しフィールドと確実には検出できない繰り返しフィー
ルドを例示する図である。図12は、画像処理部12に
よる処理の結果、画像圧縮部20に入力される画像デー
タVINのフィールドを例示する図である。なお、図1
0〜図12においては、繰り返しフィールドは黒丸印で
示され、確実に検出できないフィールドはX印で示され
ている。
【0128】画像データ圧縮装置2(図7)の画像処理
部12には、図10に示すように繰り返しフィールドが
挿入された画像データVINが入力される。画像処理部
12において、メモリ102は、画像データ圧縮装置1
(図2)においてと同様に、アドレス管理部100が生
成したアドレスに、外部から入力される画像データVI
Nをフィールド単位でバッファリングする。輝度差分計
算部104は、画像データ圧縮装置1においてと同様
に、図4に示したように、連続する2つの奇数フィール
ド間および奇数フィールド間の差分値それぞれを順次、
算出する。
部12には、図10に示すように繰り返しフィールドが
挿入された画像データVINが入力される。画像処理部
12において、メモリ102は、画像データ圧縮装置1
(図2)においてと同様に、アドレス管理部100が生
成したアドレスに、外部から入力される画像データVI
Nをフィールド単位でバッファリングする。輝度差分計
算部104は、画像データ圧縮装置1においてと同様
に、図4に示したように、連続する2つの奇数フィール
ド間および奇数フィールド間の差分値それぞれを順次、
算出する。
【0129】差分値レジスタ106は、画像データ圧縮
装置1(図2)においてと同様に、輝度差分計算部10
4から入力された差分値を、例えば10フレーム(10
フィールド)分、記憶する。閾値レジスタ114は、画
像データ圧縮装置1においてと同様に、フレーム発生部
122から入力された閾値th1o,th1eそれぞれを、
例えば5フレーム分の時間だけ遅延する。閾値レジスタ
116は、フレーム発生部122から入力された閾値t
h1o,th1eそれぞれを、例えば5フレーム分の時間だ
け遅延し、さらに、係数kを乗算して閾値th2o,th
2e(=k×th1o,k×th1e)を算出する。
装置1(図2)においてと同様に、輝度差分計算部10
4から入力された差分値を、例えば10フレーム(10
フィールド)分、記憶する。閾値レジスタ114は、画
像データ圧縮装置1においてと同様に、フレーム発生部
122から入力された閾値th1o,th1eそれぞれを、
例えば5フレーム分の時間だけ遅延する。閾値レジスタ
116は、フレーム発生部122から入力された閾値t
h1o,th1eそれぞれを、例えば5フレーム分の時間だ
け遅延し、さらに、係数kを乗算して閾値th2o,th
2e(=k×th1o,k×th1e)を算出する。
【0130】スイッチ回路126は、上述したように、
パターン解析部120から入力される繰り返しパターン
の解析結果と、確実な繰り返しフィールドの位置とが一
致し、フレーム発生部122が同期フラグを論理値1と
している場合には、入力端子bに入力される閾値t
h1o,th1e,th2o,th2eを閾値として選択し、こ
れ以外の場合には、入力端子aに入力される数値0を閾
値として選択する。
パターン解析部120から入力される繰り返しパターン
の解析結果と、確実な繰り返しフィールドの位置とが一
致し、フレーム発生部122が同期フラグを論理値1と
している場合には、入力端子bに入力される閾値t
h1o,th1e,th2o,th2eを閾値として選択し、こ
れ以外の場合には、入力端子aに入力される数値0を閾
値として選択する。
【0131】コンパレータ118は、スイッチ回路12
6から入力される閾値に基づいて、式3〜式4に示した
繰り返しフィールドの検出処理を行い、図11(A)に
示した検出結果を得る。コンパレータ118は、式7〜
式10に示した繰り返しフィールドの検出の確実性の判
定処理を行い、例えば、図11(B)において黒丸で示
す繰り返しフィールドの検出が確実であり、図11
(B)においてX印で示す繰り返しフィールドの検出が
確実でないと判定する。
6から入力される閾値に基づいて、式3〜式4に示した
繰り返しフィールドの検出処理を行い、図11(A)に
示した検出結果を得る。コンパレータ118は、式7〜
式10に示した繰り返しフィールドの検出の確実性の判
定処理を行い、例えば、図11(B)において黒丸で示
す繰り返しフィールドの検出が確実であり、図11
(B)においてX印で示す繰り返しフィールドの検出が
確実でないと判定する。
【0132】パターン解析部120は、コンパレータ1
18の繰り返しフィールドの検出結果に基づいて、図1
1(A)に示した画像データVINにおける繰り返しフ
ィールドの挿入パターンを解析し、図11(A)におい
て符号F1〜F4(それぞれ図9に示す状態F1〜F4
に対応する)を付して示す通りの解析結果を得る。
18の繰り返しフィールドの検出結果に基づいて、図1
1(A)に示した画像データVINにおける繰り返しフ
ィールドの挿入パターンを解析し、図11(A)におい
て符号F1〜F4(それぞれ図9に示す状態F1〜F4
に対応する)を付して示す通りの解析結果を得る。
【0133】フレーム発生部122は、パターン解析部
120の解析結果と、比較結果レジスタ128に記憶さ
れた比較結果〔図8(A)〕とを比較し、図11(A)
に示した第1番目の状態F2に対応する挿入パターンに
おける繰り返しフィールドの検出が、図11(B)に示
すように確実であることを検出し、この繰り返しパター
ンを除去するようにアドレス管理部124を制御する。
また、フレーム発生部122は、画像圧縮部20の符号
化制御部200を指示信号を介して制御し、繰り返しパ
ターンを除去した画像データVINを圧縮処理させ、さ
らに、除去した繰り返しパターンに対応するフレームに
リピートファーストフィールド(R)を付加させる。
120の解析結果と、比較結果レジスタ128に記憶さ
れた比較結果〔図8(A)〕とを比較し、図11(A)
に示した第1番目の状態F2に対応する挿入パターンに
おける繰り返しフィールドの検出が、図11(B)に示
すように確実であることを検出し、この繰り返しパター
ンを除去するようにアドレス管理部124を制御する。
また、フレーム発生部122は、画像圧縮部20の符号
化制御部200を指示信号を介して制御し、繰り返しパ
ターンを除去した画像データVINを圧縮処理させ、さ
らに、除去した繰り返しパターンに対応するフレームに
リピートファーストフィールド(R)を付加させる。
【0134】さらに、フレーム発生部122は、図11
(A)に示した第1番目の状態F4に対応する挿入パタ
ーンにおける繰り返しフィールドの検出が、図11
(B)に示すように確実でないことを検出すると、一定
期間(図12のB区間)の間、繰り返しパターンを除去
しないようにアドレス管理部124を制御し、さらに、
状態F3から状態F4へ状態遷移SA34を介した遷移
(図9)を行う代わりに、状態F3から状態f3へ状態
遷移SA33を介した遷移を行い、さらに、一定期間(図
12のB区間)状態f3に留まって、図12に示すよう
に、繰り返しパターンを除去しない画像データVIN
を、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少なくなるほうで圧縮処理するように画像圧
縮部20の符号化制御部200を指示信号を介して制御
する。
(A)に示した第1番目の状態F4に対応する挿入パタ
ーンにおける繰り返しフィールドの検出が、図11
(B)に示すように確実でないことを検出すると、一定
期間(図12のB区間)の間、繰り返しパターンを除去
しないようにアドレス管理部124を制御し、さらに、
状態F3から状態F4へ状態遷移SA34を介した遷移
(図9)を行う代わりに、状態F3から状態f3へ状態
遷移SA33を介した遷移を行い、さらに、一定期間(図
12のB区間)状態f3に留まって、図12に示すよう
に、繰り返しパターンを除去しない画像データVIN
を、フィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生
データ量が少なくなるほうで圧縮処理するように画像圧
縮部20の符号化制御部200を指示信号を介して制御
する。
【0135】なお、図12に示すように、フレーム発生
部122が状態f3に留まっている期間(図12のB区
間)に、画像データVINとして確実に検出可能な繰り
返しフィールドが入力された場合であっても、フレーム
発生部122は、この期間の間は繰り返しフィールドの
除去、および、状態F4への状態遷移を行わない。ま
た、フレーム発生部122は、画像データ圧縮装置1に
おいてと同様に、式5および式6に示したように閾値t
h1o,th1eを算出する。
部122が状態f3に留まっている期間(図12のB区
間)に、画像データVINとして確実に検出可能な繰り
返しフィールドが入力された場合であっても、フレーム
発生部122は、この期間の間は繰り返しフィールドの
除去、および、状態F4への状態遷移を行わない。ま
た、フレーム発生部122は、画像データ圧縮装置1に
おいてと同様に、式5および式6に示したように閾値t
h1o,th1eを算出する。
【0136】画像圧縮部20において、符号化制御部2
00は、画像データ圧縮装置1においてと同様に、フレ
ーム発生部122から入力される指示信号に従って、画
像圧縮部20の各構成部分を制御し、画像データをフィ
ールド単位またはフレーム単位で圧縮処理させる。
00は、画像データ圧縮装置1においてと同様に、フレ
ーム発生部122から入力される指示信号に従って、画
像圧縮部20の各構成部分を制御し、画像データをフィ
ールド単位またはフレーム単位で圧縮処理させる。
【0137】確実性の判定および状態遷移に関する処理
の詳細 以下、画像データ圧縮装置2(図7)のコンパレータ1
18、パターン解析部120およびフレーム発生部12
2による繰り返しフィールドの検出の確実性の判定、お
よび、状態遷移に関する処理をさらに説明する。図13
は、画像データ圧縮装置2(図7)のコンパレータ11
8、パターン解析部120およびフレーム発生部122
における繰り返しフィールドの検出の確実性の判定およ
び状態遷移に関する処理を示す図である。
の詳細 以下、画像データ圧縮装置2(図7)のコンパレータ1
18、パターン解析部120およびフレーム発生部12
2による繰り返しフィールドの検出の確実性の判定、お
よび、状態遷移に関する処理をさらに説明する。図13
は、画像データ圧縮装置2(図7)のコンパレータ11
8、パターン解析部120およびフレーム発生部122
における繰り返しフィールドの検出の確実性の判定およ
び状態遷移に関する処理を示す図である。
【0138】図13において、コンパレータ118は、
式3および式4に示した繰り返しフィールドの検出処理
を行うと、ステップ100(S100)において、式7
および式8に示した比較処理を行い、比較結果(判定結
果)をパターン解析部120に対して出力する。
式3および式4に示した繰り返しフィールドの検出処理
を行うと、ステップ100(S100)において、式7
および式8に示した比較処理を行い、比較結果(判定結
果)をパターン解析部120に対して出力する。
【0139】ステップ102(S102)において、パ
ターン解析部120は、比較結果を数値1とする。ステ
ップ104(S104)において、パターン解析部12
0は、比較結果を数値0とする。ステップ106(S1
06)において、パターン解析部120は、S100の
処理において判定対象としたフィールドに対応する比較
結果レジスタ128のアドレスに比較結果を書き込む。
ステップ108(S108)において、パターン解析部
120は、画像データVINの繰り返しフィールドの挿
入パターン〔図11(A)〕を解析する。
ターン解析部120は、比較結果を数値1とする。ステ
ップ104(S104)において、パターン解析部12
0は、比較結果を数値0とする。ステップ106(S1
06)において、パターン解析部120は、S100の
処理において判定対象としたフィールドに対応する比較
結果レジスタ128のアドレスに比較結果を書き込む。
ステップ108(S108)において、パターン解析部
120は、画像データVINの繰り返しフィールドの挿
入パターン〔図11(A)〕を解析する。
【0140】ステップ110(S110)において、フ
レーム発生部122は、パターン解析部120が解析し
た繰り返しフィールドの挿入パターンと、比較結果レジ
スタ128に記憶されている比較結果とが一致する(矛
盾しない)か否かを判断し、一致している場合には、図
9に示したメインループの状態遷移を行い、アドレス管
理部124を、繰り返しフィールドを除いた各フィール
ドのアドレスをメモリ102に対して出力するように制
御する(S112)。
レーム発生部122は、パターン解析部120が解析し
た繰り返しフィールドの挿入パターンと、比較結果レジ
スタ128に記憶されている比較結果とが一致する(矛
盾しない)か否かを判断し、一致している場合には、図
9に示したメインループの状態遷移を行い、アドレス管
理部124を、繰り返しフィールドを除いた各フィール
ドのアドレスをメモリ102に対して出力するように制
御する(S112)。
【0141】これ以外の場合には、フレーム発生部12
2は、図9に示したインターレースの状態遷移を行い、
アドレス管理部124を、繰り返しフィールドを含む各
フィールドのアドレスをメモリ102に対して出力する
ように制御する。
2は、図9に示したインターレースの状態遷移を行い、
アドレス管理部124を、繰り返しフィールドを含む各
フィールドのアドレスをメモリ102に対して出力する
ように制御する。
【0142】以上説明したように、本発明に係る画像デ
ータ圧縮装置2(図7)によれば、2/3プルダウン処
理により生成されたテレビジョン素材の画像データVI
Nの冗長度を低下させて、高い圧縮効率で圧縮処理を行
うことができる。また、画像データ圧縮装置2(図7)
は、画像データ圧縮装置1(図2)に比べて、確実に繰
り返しフィールドと検出したフィールドのみを除去する
ことができるので、繰り返しフィールドの誤検出および
その除去に起因する画像品質の劣化を確実に防止するこ
とができる。
ータ圧縮装置2(図7)によれば、2/3プルダウン処
理により生成されたテレビジョン素材の画像データVI
Nの冗長度を低下させて、高い圧縮効率で圧縮処理を行
うことができる。また、画像データ圧縮装置2(図7)
は、画像データ圧縮装置1(図2)に比べて、確実に繰
り返しフィールドと検出したフィールドのみを除去する
ことができるので、繰り返しフィールドの誤検出および
その除去に起因する画像品質の劣化を確実に防止するこ
とができる。
【0143】なお、第2の実施例においては、画像デー
タ圧縮装置2の動作の説明として、状態F3から状態f
3に遷移する場合を例示したが、状態F1から状態f1
に遷移する場合の画像データ圧縮装置2の動作も同様で
ある。また、第2の実施例として示した画像データ圧縮
装置2に対しても、第1の実施例として示した画像デー
タ圧縮装置1に対してと同様な変形が可能である。
タ圧縮装置2の動作の説明として、状態F3から状態f
3に遷移する場合を例示したが、状態F1から状態f1
に遷移する場合の画像データ圧縮装置2の動作も同様で
ある。また、第2の実施例として示した画像データ圧縮
装置2に対しても、第1の実施例として示した画像デー
タ圧縮装置1に対してと同様な変形が可能である。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像デ
ータ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法
によれば、フィルム素材から生成したテレビジョン素材
を圧縮符号化して放送する場合等、逆2/3プルダウン
処理に実時間性が要求される場合であっても、繰り返し
フィールドの除去を可能な限り行うことができ、高い圧
縮効率でテレビジョン素材の画像データを圧縮符号化す
ることができ、また、高い伝送効率でテレビジョン素材
の画像データを伝送することができる。
ータ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法
によれば、フィルム素材から生成したテレビジョン素材
を圧縮符号化して放送する場合等、逆2/3プルダウン
処理に実時間性が要求される場合であっても、繰り返し
フィールドの除去を可能な限り行うことができ、高い圧
縮効率でテレビジョン素材の画像データを圧縮符号化す
ることができ、また、高い伝送効率でテレビジョン素材
の画像データを伝送することができる。
【図1】(A),(B)は、2/3プルダウン処理を例
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例として示す画像データ圧
縮装置の構成を示す図である。
縮装置の構成を示す図である。
【図3】2/3プルダウン処理され、図2に示した画像
データ圧縮装置に入力される画像データVINのフィー
ルドを例示する図である。
データ圧縮装置に入力される画像データVINのフィー
ルドを例示する図である。
【図4】図2に示した輝度差分計算部における輝度信号
の差分値算出処理を示す図である。
の差分値算出処理を示す図である。
【図5】図2に示したコンパレータにおける繰り返しフ
ィールド検出処理を示す図である。
ィールド検出処理を示す図である。
【図6】図2に示したアドレス管理部の制御により、繰
り返しフィールドが除去されてメモリから減算回路に出
力される画像データS102を示す図である。
り返しフィールドが除去されてメモリから減算回路に出
力される画像データS102を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例として示す画像データ圧
縮装置の構成を示す図である。
縮装置の構成を示す図である。
【図8】(A)は、パターン解析部(図7)が比較結果
レジスタに記憶する比較結果を示す図であり、(B)
は、(A)に示した比較結果に基づいて、パターン解析
部が検出する繰り返しフィールドの挿入パターンを示す
図である。
レジスタに記憶する比較結果を示す図であり、(B)
は、(A)に示した比較結果に基づいて、パターン解析
部が検出する繰り返しフィールドの挿入パターンを示す
図である。
【図9】フレーム発生部が画像圧縮部の符号化制御部を
制御する際の状態遷移を示す図である。
制御する際の状態遷移を示す図である。
【図10】画像データ圧縮装置の画像処理部(図7)に
入力される画像データVINのフィールドを例示する図
である。
入力される画像データVINのフィールドを例示する図
である。
【図11】(A)は、図10に示した画像データVIN
の繰り返しフィールドの挿入パターンを示す図であり、
(B)は、画像処理部において繰り返しフィールドと確
実に検出可能なフィールド、および、繰り返しフィール
ドと確実には検出できない繰り返しフィールドを例示す
る図である。
の繰り返しフィールドの挿入パターンを示す図であり、
(B)は、画像処理部において繰り返しフィールドと確
実に検出可能なフィールド、および、繰り返しフィール
ドと確実には検出できない繰り返しフィールドを例示す
る図である。
【図12】画像処理部による処理の結果、画像圧縮部に
入力される画像データVINのフィールドを例示する図
である。
入力される画像データVINのフィールドを例示する図
である。
【図13】図13は、画像データ圧縮装置(図7)のコ
ンパレータ、パターン解析部およびフレーム発生部にお
ける繰り返しフィールドの検出の確実性の判定および状
態遷移に関する処理を示す図である。
ンパレータ、パターン解析部およびフレーム発生部にお
ける繰り返しフィールドの検出の確実性の判定および状
態遷移に関する処理を示す図である。
1,2…画像データ圧縮装置、10,12…画像処理
部、100…アドレス管理部、102…メモリ、104
…輝度差分計算部、106…差分値レジスタ、108,
118…コンパレータ、120…パターン解析部、11
0,122…フレーム発生部、112,126…スイッ
チ回路、114,116…閾値レジスタ、128…比較
結果レジスタ、20…画像圧縮部、200…符号化制御
部、202…減算回路、204…DCT回路、206…
量子化回路、208…逆量子化回路、210…逆DCT
回路、212…加算回路、214…スイッチ回路、21
6,218…予測メモリ、220…平均化回路、222
…セレクタ回路。
部、100…アドレス管理部、102…メモリ、104
…輝度差分計算部、106…差分値レジスタ、108,
118…コンパレータ、120…パターン解析部、11
0,122…フレーム発生部、112,126…スイッ
チ回路、114,116…閾値レジスタ、128…比較
結果レジスタ、20…画像圧縮部、200…符号化制御
部、202…減算回路、204…DCT回路、206…
量子化回路、208…逆量子化回路、210…逆DCT
回路、212…加算回路、214…スイッチ回路、21
6,218…予測メモリ、220…平均化回路、222
…セレクタ回路。
Claims (16)
- 【請求項1】第1の画像データのフィールドを所定の挿
入パターンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第
2の画像データから、繰り返して挿入されたフィールド
(繰り返しフィールド)を除去し、圧縮処理する画像デ
ータ圧縮装置であって、 前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフィール
ドを検出する繰り返しフィールド検出手段と、 前記第2の画像データから、検出した前記繰り返しフィ
ールドを、所定の条件で部分ごとに除去する繰り返しフ
ィールド除去手段と、 前記繰り返しフィールドを除去した前記第2の画像デー
タを、フレーム単位またはフィールド単位で圧縮する画
像データ圧縮手段と、 前記画像データ圧縮手段を制御して、前記第2の画像デ
ータの前記繰り返しフィールドを除去した部分をフレー
ム単位で圧縮させ、前記第2の画像データの前記繰り返
しフィールドを除去しない部分を、フィールド単位およ
びフレーム単位のいずれか発生データ量が少ない方で圧
縮させる圧縮制御手段とを有する画像データ圧縮装置。 - 【請求項2】前記圧縮制御手段は、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィー
ルドの検出が確実であるか否かを判定する確実性判定手
段と、 前記画像データ圧縮手段を制御して、前記繰り返しフィ
ールドの検出が確実である場合には、前記繰り返しフィ
ールドを除去した前記第2の画像データをフレーム単位
で圧縮させ、前記繰り返しフィールドの検出が確実でな
い場合には、所定の期間、前記第2の画像データを、フ
ィールド単位およびフレーム単位のいずれか発生データ
量が少ない方で圧縮させる制御手段とを有し、 前記繰り返しフィールド除去手段は、前記繰り返しフィ
ールドの検出が確実である部分からのみ、検出した前記
繰り返しフィールドを前記第2の画像データから除去し
て、除去した前記繰り返しフィールドに対応するフィー
ルドに、前記繰り返しフィールドを除去したことを示す
データを付加する請求項1に記載の画像データ圧縮装
置。 - 【請求項3】前記繰り返しフィールド検出手段は、 前記第2の画像データの対応するフィールドの間の差分
値に基づいて、第1の閾値を算出する第1の閾値算出手
段と、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下である場合
に、対応する前記第2の画像データのフィールドが前記
繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返しフィ
ールドを検出する第1の差分値判定手段とを有する請求
項1に記載の画像データ圧縮装置。 - 【請求項4】前記圧縮制御手段の確実性判定手段は、 前記第2の画像データの対応するフィールドの間の差分
値に基づいて、前記第1の閾値よりも小さい値の第2の
閾値を算出する第2の閾値算出手段と、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下
である場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する第2の差分値判定手段とを有す
る請求項3に記載の画像データ圧縮装置。 - 【請求項5】第1の画像データのフィールドを所定の挿
入パターンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第
2の画像データから、繰り返して挿入されたフィールド
(繰り返しフィールド)を除去処理する画像データ処理
装置であって、 前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフィール
ドを検出する繰り返しフィールド検出手段と、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィー
ルドを確実に検出したか否かを判定する確実性判定手段
と、 前記第2の画像データから、確実に検出したと判定した
前記繰り返しフィールドのみを除去する除去して、前記
繰り返しフィールドに対応するフィールドに、前記繰り
返しフィールドを除去したことを示すデータを付加する
繰り返しフィールド除去手段とを有する画像データ処理
装置。 - 【請求項6】前記繰り返しフィールド検出手段は、 前記第2の画像データの対応するフィールド間の差分値
を算出するフィールド間差分値算出手段と、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドを検出
する検出手段とを有する請求項5に記載の画像データ処
理装置。 - 【請求項7】前記繰り返しフィールド検出手段の検出手
段は、 前記第2の画像データの対応するフィールドの間の差分
値に基づいて、第1の閾値を算出する第1の閾値算出手
段と、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下である場合
に、対応する前記第2の画像データのフィールドが前記
繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返しフィ
ールドを検出する第1の差分値判定手段とを有する請求
項6に記載の画像データ処理装置。 - 【請求項8】前記確実性判定手段は、 前記第2の画像データの対応するフィールドの間の差分
値に基づいて、前記第1の閾値よりも小さい値の第2の
閾値を算出する第2の閾値算出手段と、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下
である場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する第2の差分値判定手段とを有す
る請求項7に記載の画像データ処理装置。 - 【請求項9】第1の画像データのフィールドを所定の挿
入パターンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした第
2の画像データから、繰り返して挿入されたフィールド
(繰り返しフィールド)を除去し、圧縮処理する画像デ
ータ圧縮方法であって、 前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフィール
ドを検出し、 前記第2の画像データから、検出した前記繰り返しフィ
ールドを、所定の条件で部分ごとに除去し、 前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
した部分をフレーム単位で圧縮し、 前記第2の画像データの前記繰り返しフィールドを除去
しない部分を、フィールド単位およびフレーム単位のい
ずれか発生データ量が少ない方で圧縮する画像データ圧
縮方法。 - 【請求項10】検出した前記繰り返しフィールドと、検
出した前記繰り返しフィールドに対応する前記第2の画
像データのフィールドとの間の差分値に基づいて、前記
繰り返しフィールドの検出が確実であるか否かを判定
し、 前記繰り返しフィールドの検出が確実である部分からの
み、検出した前記繰り返しフィールドを前記第2の画像
データから除去して、除去した前記繰り返しフィールド
に対応するフィールドに、前記繰り返しフィールドを除
去したことを示すデータを付加し、 前記繰り返しフィールドの検出が確実である場合には、
前記繰り返しフィールドを除去した前記第2の画像デー
タをフレーム単位で圧縮し、 前記繰り返しフィールドの検出が確実でない場合には、
所定の期間、前記第2の画像データを、フィールド単位
およびフレーム単位のいずれか発生データ量が少ない方
で圧縮する請求項9に記載の画像データ圧縮方法。 - 【請求項11】前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算出し、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下である場合
に、対応する前記第2の画像データのフィールドが前記
繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返しフィ
ールドを検出する請求項10に記載の画像データ圧縮方
法。 - 【請求項12】前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値よりも小
さい値の第2の閾値を算出し、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下
である場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する請求項11に記載の画像データ
圧縮方法。 - 【請求項13】第1の画像データのフィールドを所定の
挿入パターンで繰り返し挿入してフレーム数を多くした
第2の画像データから、繰り返して挿入されたフィール
ド(繰り返しフィールド)を除去処理する画像データ処
理方法であって、 前記第2の画像データに含まれる前記繰り返しフィール
ドを検出し、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィー
ルドを確実に検出したか否かを判定し、 前記第2の画像データから、確実に検出したと判定した
前記繰り返しフィールドのみを除去して、除去した前記
繰り返しフィールドに対応するフィールドに、 前記繰り返しフィールドを除去したことを示すデータを
付加する画像データ処理方法。 - 【請求項14】前記第2の画像データの対応するフィー
ルド間の差分値を算出し、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値に基づいて、前記繰り返しフィールドを検出
する請求項13に記載の画像データ処理方法。 - 【請求項15】前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値に基づいて、第1の閾値を算出し、 算出した前記第2の画像データの対応するフィールドの
間の差分値が、算出した前記第1の閾値以下である場合
に、対応する前記第2の画像データのフィールドが前記
繰り返しフィールドであると判定し、前記繰り返しフィ
ールドを検出する請求項14に記載の画像データ処理方
法。 - 【請求項16】前記第2の画像データの対応するフィー
ルドの間の差分値に基づいて、前記第1の閾値よりも小
さい値の第2の閾値を算出し、 検出した前記繰り返しフィールドと、検出した前記繰り
返しフィールドに対応する前記第2の画像データのフィ
ールドとの間の差分値が、算出した前記第2の閾値以下
である場合に、対応する前記繰り返しフィールドの検出
を確実であると判定する請求項15に記載の画像データ
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4396897A JPH10243392A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4396897A JPH10243392A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10243392A true JPH10243392A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12678518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4396897A Pending JPH10243392A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10243392A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013046155A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nikon Systems Inc | ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP4396897A patent/JPH10243392A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013046155A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nikon Systems Inc | ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100533437B1 (ko) | 비디오 데이터 처리 장치, 비디오 데이터 부호화 장치 및 그 방법 | |
US5737022A (en) | Motion picture error concealment using simplified motion compensation | |
JP3610578B2 (ja) | 動画像信号を示す変換係数を逆変換する際の丸め誤差防止方法及び装置 | |
JP4014263B2 (ja) | 映像信号変換装置及び映像信号変換方法 | |
US5768469A (en) | Apparatus for coding and decoding a digital video signal having duplicate pictures and frames with fields originating from different film source frames | |
JP3302939B2 (ja) | 独立に圧縮された偶数および奇数フィールド・データ用のビデオ信号圧縮解除装置 | |
US6748114B1 (en) | Moving picture encoding method and moving picture encoding apparatus | |
US5991445A (en) | Image processing apparatus | |
US6983013B1 (en) | Method and device for encoding video signal | |
JPH07193818A (ja) | 画像処理方法および画像処理装置 | |
JP4186239B2 (ja) | 画像データのシーケンス検出装置および符号化装置 | |
JPH09168148A (ja) | 動画像符号化方法及び装置、並びに記録媒体 | |
JPH10243392A (ja) | 画像データ圧縮装置、画像データ処理装置およびこれらの方法 | |
JP2868445B2 (ja) | 動画像圧縮方法および装置 | |
JP3356413B2 (ja) | 画像復号化方法及び装置 | |
JP2004015351A (ja) | 符号化装置及び方法、プログラム、記録媒体 | |
JP3924815B2 (ja) | 動き判断装置及び動き判断方法 | |
JP3168723B2 (ja) | 映像信号の符号化装置 | |
JP2002209214A (ja) | 画像圧縮装置及び方法 | |
JP3465660B2 (ja) | ビデオ信号復号化方法 | |
JPH09284757A (ja) | 画像符号化装置および方法 | |
JP3756901B2 (ja) | 動画像復号化装置及び動画像復号化方法 | |
JPH11225342A (ja) | データ符号化装置及びデータ符号化方法 | |
JP2000069479A (ja) | 画像符号化装置および画像符号化方法 | |
JPH0686268A (ja) | 映像信号の符号化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060731 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070206 |