JPH10242121A - プラズマ処理方法および装置 - Google Patents

プラズマ処理方法および装置

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JPH10242121A
JPH10242121A JP9038040A JP3804097A JPH10242121A JP H10242121 A JPH10242121 A JP H10242121A JP 9038040 A JP9038040 A JP 9038040A JP 3804097 A JP3804097 A JP 3804097A JP H10242121 A JPH10242121 A JP H10242121A
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温司 伊藤
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武士 椿
Kenji Nakada
健二 中田
Motohiko Kikkai
元彦 吉開
Kazuhiro Shimomura
和弘 下村
Yuuzou Oohirahara
勇造 大平原
Yoji Takahashi
洋二 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマを利用した装置において、RF電力を
一定にした場合、プラズマ処理中のプラズマ状態の変化
によりVpp電圧が大きく変化する。また、Vpp電圧
一定で制御すると、RF電力の過不足供給となってしま
い、処理の再現性が悪くなる。 【解決手段】エッチング処理の進行状況に応じて、高周
波電力供給源のフィードバック因子をRF電力とVpp
電圧とを切り替え、プラズマに一定のRF電力を供給し
てVppの変化を行わせるRF一定制御とVpp電圧を
一定にするVpp一定制御とを切り替えてプラズマ処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理方法お
よび装置に係り、特に半導体素子等の試料をエッチング
するのに好適なプラズマ処理方法および装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、Vpp電圧を一定に制御して処理
する方法としては、例えは、特開平5−234955号
公報または特開平8−199378号公報等に記載のよ
うに、Vpp電圧を一定に保つように電源を制御し、試
料のエッチング速度を常時一定に保つことができるよう
にしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サブミクロン対応の半
導体製造用のプラズマにおいては、RF電力を一定にし
た場合、例えば、異なる被エッチング膜を積層した被処
理物において積層膜によっては、エッチング処理の進行
にともない被処理物の処理中にVpp電圧が大きく変化
するものがある。また、被エッチング膜の均一なエッチ
ング処理または残留物除去のために追加エッチング(ま
たはオーバーエッチング)処理を行う場合に、エッチン
グ処理中と異なったVpp電圧を必要とすることがあ
る。
【0004】このような場合に、高周波電源の出力であ
るRF電力をVpp電圧が一定になるように制御を行う
と、処理状態によってはRF電力の過剰供給または供給
不足となってしまい、エッチング性能、特に形状制御が
できなくなるという課題があった。
【0005】特開平8−199378号公報において
は、Vpp電圧を一定に保つために処理室の磁場を制御
するようになっているが、磁場を変化させることにより
プラズマが安定しないという問題がある。また、特開平
8−199378号公報では追加エッチング処理中など
プラズマの状態が変化した場合でもVppを一定にして
しまうため、RF電力の過不足が発生するという問題が
ある。
【0006】本発明の目的は、プラズマ用いた処理装置
において、プラズマ処理過程においてプラズマ状態が変
わる場合やプラズマ処理による経時変化または処理装置
の機差等があっても再現性の良いプラズマ処理を行うこ
とのできるプラズマ処理方法および装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、真空室内に
プラズマを発生させるとともに、試料が保持された試料
台にプラズマの発生とは独立に高周波電力を印加して試
料を処理するプラズマ処理装置において、高周波電力を
供給する高周波電源のフィードバック制御のフィードバ
ック因子を、高周波電源が出力した高周波電力(RF電
力)と高周波電力によって生じる高周波ピークツウピー
ク電圧(Vpp電圧)とし、RF電力とVpp電圧との
うちいずれか一方を選択可能なフィードバック切替手段
と、フィードバック切替手段を制御する制御手段とを具
備した装置とし、真空室内にプラズマを発生させるとと
もに、試料が保持された試料台にプラズマの発生とは独
立に高周波電力を印加して試料を処理するプラズマ処理
方法において、プラズマ処理中の高周波電力を供給する
高周波電源のフィードバック制御を、高周波電力(RF
電力)と高周波電力によって生じる高周波ピークツウピ
ーク電圧(Vpp電圧)とを任意に切り替えそれぞれを
一定にするよう制御し、試料をプラズマ処理する方法と
することにより、達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、プラズマ処理の進行状
況に応じて、高周波電源のフィードバック制御における
フィードバック因子を、RF電力またはVpp電圧のど
ちらかに切り替え、プラズマに一定のRF電力を供給さ
せたり、Vpp電圧を一定にしたりすることで実現され
る。以下、フィードバック要因をRF電力にした場合の
制御をRF一定制御、Vpp電圧にした場合をVpp一
定制御という。
【0009】プラズマ処理、例えば、エッチング処理に
おける追加エッチング処理時間のばらつきを低減し、エ
ッチング形状のばらつきを低減する場合の、フィードバ
ック因子の切替例について次に示す。 (1)プラズマを発生させた初期状態においてはプラズ
マが安定していない。このような場合にVpp一定制御
にすると、プラズマが不安定なためRF電力が大きく変
化する。これを防止するために、RF一定制御に切り替
え、一定のRF電力をプラズマに供給するように設定す
る。こうすることにより、エッチング初期時に過不足な
くRF電力を供給することができる。 (2)プラズマを発生してしばらくするとプラズマが安
定になる。このとき、エッチングが進行するにしたがい
徐々にプラズマインピーダンスが変化する。プラズマイ
ンピーダンスが徐々に変化したときに、RF一定制御に
しておくと、プラズマインピーダンスの変化に応じてV
pp電圧が変動する。このため、エッチング速度がVp
p電圧に比例して変化する。Vpp電圧が変化すること
により、エッチング速度がばらつき、エッチング時間が
変化する。残留物除去のための追加エッチング処理時間
がエッチング時間に対する割合で決定される場合、エッ
チング時間が変化すると追加エッチング処理時間に変化
が生じてしまい、再現性のよいエッチング形状を得るこ
とができなくなる。ここで、フィードバック因子をVp
p一定制御に切り替えることによりエッチング速度を一
定にすることがでる。これにより、エッチング時間や追
加エッチング時間も一定にすることができる。
【0010】上記のように、初期段階はRF一定制御、
エッチング処理中はVpp一定制御に切り替えることで
エッチング形状制御を行うことができるようになる。そ
の他の事象として、試料を何枚も連続して処理すると、
デポジションなのど影響でプラズマの状態が変化するこ
とがある。このため、エッチング処理をRF一定制御の
みで行うと、プラズマの状態変化に応じてVpp電圧が
変化し、エッチング速度に変化が生じてしまう。このよ
うな場合に対しても、Vpp一定制御にすることで常に
エッチング速度を一定にでき、エッチング形状制御が可
能となる。
【0011】以上のようにフィードバック要因をRF電
力からVpp電圧に切り替える場合、Vpp電圧の連続
性を保つことを行う。Vpp電圧の連続性を保つために
以下の方法をとる。 (1)RF一定制御からVpp一定制御に切り替える直
前のVpp電圧を記憶しておく。 (2)記憶しておいたVpp電圧に相当する値を前記出
力設定信号に出力する。この出力の設定と、時をほぼ同
じくしてRF一定制御からVpp一定制御に切り替え
る。このように制御することでVpp電圧の連続性を確
保することができる。また、フィードバック要因をVp
p電圧からRF電力に切り替える際にも、RF電力の連
続性を確保することが上記と同様な手法で行え、RF電
力の連続性を保つために以下の方法をとる。 (1)Vpp一定制御からRF一定制御に切り替える直
前のRF電力を記憶しておく。 (2)記憶しておいたRF電力に相当する値を前記出力
設定信号に出力する。この出力の設定と、時をほぼ同じ
くしてVpp一定制御からRF一定制御に切り替える。
これにより、RF電力の連続性を確保することができ
る。
【0012】プラズマの明滅などプラズマが変動する場
合では、Vpp一定制御を行うとRF電力がプラズマの
明滅に同期して変化する。このようなRF電力の変化が
好ましくないときには以下の方法で対応する。プラズマ
処理をRF一定制御で行い、エッチング処理中におい
て、あらかじめ定められたVpp電圧の許容範囲に入っ
ているかどうかを監視し、範囲内に入らない場合にはフ
ィードバック因子の切り替えを行ってVpp電圧を一定
範囲内に制御する方法がある。
【0013】はじめに目標となるVpp電圧値と、目標
に対して許容される下限と上限のVpp電圧を設定す
る。以下、目標となるVpp電圧値を目標Vpp電圧
値、許容される下限から上限までのVpp電圧範囲をV
pp電圧不感帯という。実際には、エッチングを行う条
件を決定する際に、目標Vpp電圧値にするためのRF
電力とVpp電圧不感帯を求めておく。実際に試料をエ
ッチング処理する場合、RF一定制御でエッチングを行
う。エッチングの処理条件としては目標Vpp電圧値を
得ることのできるRF電力を出力するように設定してお
く。エッチング処理中には常時Vpp電圧を監視し、前
記Vpp電圧不感帯内にあるかどうかを判定する。も
し、Vpp電圧がVpp電圧不感帯内から外れた場合に
は、目標Vpp電圧値、または、Vpp不感帯上下限値
となるように高周波電力発生源への出力設定信号を変更
し、同時にRF一定制御からVpp一定制御に切り替え
る。この方法によれば、RF一定制御において、何らか
の原因でプラズマの状態が変化することで、Vpp電圧
においてVpp電圧不感帯を越える変化が生じても、R
F一定制御からVpp一定制御に切り替えることでVp
p電圧を許容範囲から外れることのないようにすること
ができる。
【0014】以上はVpp電圧を一定範囲内に制御する
方法について述べたが、同様にRF電力に対するRF電
力不感帯を設定し、RF電力を許容範囲内に制御するこ
ともできる。
【0015】また、このようなRF電力の変化が好まし
くない場合の別の制御方法として次の方法もある。はじ
めにRF一定制御でエッチング処理を行う。処理開始か
ら、あらかじめ定められた一定時間が経過したときのV
pp電圧値を読みとる。このVpp電圧を目標Vpp電
圧値に設定する。制御装置には、この目標Vpp電圧値
に対して、あらかじめ定められたプラス側とマイナス側
のVpp許容偏差電圧を設定しておく。制御装置は、V
pp許容偏差電圧と目標Vpp電圧からVpp電圧不感
帯を決定する。それ以後は、前記と同様に、制御装置4
1によってエッチング処理中のVpp電圧が、新たに設
定されたVpp電圧不感帯内にあるかどうかの判定を行
う。RF電力についても同様に処理開始から一定時間経
過したときのRF電力を読みとりRF電力不感帯の設
定、判定を行うことができる。
【0016】Vpp一定制御の場合、プラズマが変化し
た場合はRF電力を変化させることでVpp電圧を一定
に制御する。このとき、何らかの原因でプラズマが大き
く変化して、予想以上または予想を下回るRF電力を供
給してVpp電圧を一定にすることがある。これらの予
想を越える変化を検知することで、プラズマ処理の異常
を判定し、異常なプラズマ処理を未然に防止することが
できる。前記と同様にエッチングを行う条件を決定する
際に、あらかじめ正常とみなせるVpp電圧範囲もしく
はRF電力範囲を決定する。この正常とみなせるVpp
電圧範囲をVpp電圧正常範囲とする。RF一定制御で
エッチングを行う場合、エッチングの処理中に常時Vp
p電圧を監視し、前記Vpp電圧正常範囲内にあるかど
うかを判定する。もし、Vpp電圧がVpp電圧正常範
囲内から外れた場合には、Vpp電圧に異常があること
の警報を発する。この警報によりエッチング処理に異常
が生じたことを知ることができる。以上はRF一定制御
におけるVpp電圧正常範囲について述べたが、同様に
Vpp一定制御においてもRF電力正常範囲を設定し、
RF電力の異常に関して警報を発することもできる。
【0017】次に、フィードバック因子の切り替え方法
について述べる。高周波電力発生源に対しては、外部よ
り制御したいRF電力およびVpp電圧を設定する出力
設定信号と、フィードバック因子を切り替えフィードバ
ック切替信号を供給する。出力設定信号は1つの信号で
RF電力とVpp電圧の両方を設定する可能としてお
き、出力設定信号がRF電力を設定しているのか、Vp
p電圧を意味しているのかの判断はフィードバック切替
信号で判断する。フィードバック切り替えの別の方法と
して、出力設定信号に対して、あらかじめ定められたし
きい値を設けておく方法がある。このしきい値に対して
出力設定信号の大小の判定結果をフィードバック切替信
号として使用する。この方法によれば、フィードバック
切替信号を設けることなく出力設定信号のみでフィード
バック因子を切り替えることができる。このしきい値は
電流でも電圧でもよい。また、しきい値は出力設定信号
の出力できる範囲内であればどんな値を設定してもよ
い。特に、このしきい値を0Vにすることで、出力設定
信号の電圧の極性を判定することでVpp一定制御とR
F一定制御の切り替えができる。また、出力設定信号が
しきい値付近に設定された場合、ノイズなどの影響でフ
ィードバック因子の切り替えが頻繁に発生する。この現
象に対しては、しきい値にヒステリシスを持たせること
で頻繁な切り替えを防止できる。また、高周波電力発生
源の電源投入時にフィードバック因子の切り替えをVp
p一定制御かRF一定制御のどちから一方となる初期設
定を行うこともフィードバック因子の切り替えの頻繁な
切り替え動作を防止することに対して有効である。
【0018】以下、本発明のプラズマ処理装置の一実施
例を図1により説明する。真空処理室1a内に試料台1
が配置され、試料台1にはプラズマ処理、この場合、エ
ッチング処理されるウエハ2が設置されている。高周波
電力発生源としてRF電源11があり、RF電源11の
出力には発生した高周波電力の入射波電力RFを検出す
るRF検出器12が接続されている。RF検出器12
は、高周波電力を効率よく試料台に供給するため、マッ
チングBOX14を介して試料台1に接続されている。
試料台1には高周波電力により生じた高周波電圧のピー
クツウピーク電圧を検出するVpp検出器13が接続さ
れている。RF電源11は誤差アンプ31から出力制御
信号104が入力され、出力制御信号104に比例して
RF電源11は高周波電力を発生する。誤差アンプ31
には制御装置41から出力設定信号101と、フィード
バック切替器21で選択されたフィードバック信号10
3が入力される。誤差アンプ31は出力設定信号101
とフィードバック信号103を比較し、出力設定信号1
01とフィードバック信号103の誤差が無くなるよう
に出力制御信号104を出力する。フィードバック切替
器21には、RF検出器12の出力がRF検出信号増幅
器22で増幅された出力と、Vpp検出器13の出力が
Vpp検出信号増幅器23で増幅された出力が接続され
ている。また、フィードバック切替器21は、制御装置
41からの制御方式切替信号102によってRF検出信
号増幅器22またはVpp検出信号増幅器23の出力の
どちらかが選択されてフィードバック信号103として
出力する。制御装置41は誤差アンプ31に出力設定信
号101と制御方式切替信号102を出力する。また、
RF検出器12の出力がRF検出信号増幅器24で増
幅されたRFモニタ信号105と、Vpp検出器13の
出力がVpp検出信号増幅器25で増幅されたVppモ
ニタ信号106が入力され、常時これらの信号を記憶す
ることができるようにプログラムされている。また、制
御装置41には前記のRF電力目標値・RF電力不感帯
・RF電力正常範囲・ Vpp電力目標値・Vpp電力
不感帯・Vpp電力正常範囲を複数個設定・記憶するこ
とができるようにプログラムされている。エッチング処
理中には制御装置41から出力設定信号101・制御方
式102を出力し、RFモニタ信号105・Vppモニ
タ信号106を常時記憶する。
【0019】図1の装置構成において、RF一定制御で
エッチング処理を行った場合のVpp電圧の時間変化の
一例を図2に示す。図2の実線201は1枚目の試料を
処理したときのVpp電圧の時間変化で、時間T0にエ
ッチングを開始し、時間T11がエッチング終点時間
で、時間T11から時間T12が追加エッチング処理処
理である。破線202は例えば25枚目の試料を処理し
たときのVpp電圧の時間変化で、時間T0にエッチン
グを開始し、時間T21がエッチング終点時間で、時間
T21から時間T22が追加エッチング処理処理であ
る。図2に示すように1枚目に比べて25枚目のVpp
電圧が低下しており、エッチング時間が長くなってい
る。エッチング時間が長くことにより1枚目と25枚目
でエッチング形状に差が生じてしまう。なお、エッチン
グ終点時間T11・T21とエッチング完了時間T12
・T22は発光分光法などの終点判定方法で制御装置4
1が決定する時間である。
【0020】次に、図2のようなVpp電圧の変化をす
る場合と同様な試料を、エッチング処理開始時はRF一
定制御、その後はVpp一定制御、追加エッチング処理
時間はRF一定制御とした場合の例を図3に示す。図3
の時間T0はエッチング開始時間、時間T31は制御装
置41にあらかじめ設定されているエッチング処理初期
時間で、エッチング処理進行には影響のない期間となる
時間が選定されている。時間T41はエッチング終点時
間、時間T51はエッチング完了時間であり、時間T4
1と時間T51の判定も制御装置41が行う。図3
(a)では1枚目の試料のVpp電圧の時間変化を実線
203に、25枚目の時間変化を破線204に示し、時
間T31から時間T51は実線203と破線204はほ
ぼ重なっている。図3(b)では1枚目の試料のRF電
力の時間変化を実線205に、25枚目の時間変化を破
線206に示し、時間T0から時間T31は実線205
と破線206は重なっている。図3(c)では1枚目の
出力設定信号101の設定値の時間変化を実線207a
・207b・207cに、25枚目の時間変化を破線2
08a・208b・208cに示す。時間T0から時間
T31の期間においては実線207aと破線208aは
重なっている。時間T31から時間T41の期間におい
ては実線207bと破線208bは重なっている。時間
T41から時間T51の期間においては実線207cと
破線208cは重なっていない。また、Vpp電圧とR
F電力はVppモニタ信号106とRFモニタ信号10
5で常時、制御装置41で記憶されている。
【0021】試料の1枚目において、まず制御装置41
から制御方式信号102でRF一定制御に切り替え、出
力設定信号101で所定のRF電力が出力される信号を
出力、すなわち、放電開始時の目標RF電圧値に対応し
た出力値で出力する。これにより、RF電源11からは
目標RF電力値の電力が試料台に印加され、時間T0か
ら所定のエッチング処理が開始される。よって、図3
(c)に示すように時間T0から時間T31の期間の出
力設定信号101は実線207aのようになる。制御装
置41は、時間T31の直前のVpp電圧値Vppaを
読みとり、このときのVpp電圧値VppaでVpp一
定制御を行うように出力設定信号101の出力をVpp
電圧値Vppaに対応する出力値に変化させ、同時に制
御方式切替信号102でRF一定制御からVpp一定制
御に切り替える。このとき、Vpp電圧値Vppaを制
御装置41に記憶しておく。これにより、RF電源11
からはVpp電圧値がVppaとなる電力が試料台に印
加され、時間T31からVpp電圧を一定にしたエッチ
ング処理が始まる。よって、図3(c)に示すように時
間T31から時間T41の期間の出力設定信号101は
実線207bのようになる。その後、制御装置41がエ
ッチング終点時間T41を判定する。T41の判定と同
時に、制御装置41はPFモニタ信号105を読みと
り、このときのRF電力値RFaでRF一定制御を行う
ように出力設定信号101の出力をRF一定制御の目標
RF電力値に対応した出力値に変化させ、同時に制御方
式切替信号102でVpp一定制御からRF一定制御に
切り替える。これにより、RF電源11からはRF電力
値RFaの電力が試料台に印加され、時間T41から追
加のエッチング処理が開始される。よって、図3(c)
に示すように時間T41から時間T51の期間の出力設
定信号101は実線207cのようになる。なお、この
場合の追加エッチングは、エッチング時の残渣を除去す
るためにプラズマ中のイオンの入射エネルギを高めるよ
うにRF電力をエッチング中と同様に高くしている。な
お、追加エッチングにおいて、ダメージを少なくしてオ
ーバーエッチングするときにはRF電力を低く設定すれ
ば良い。その後、時間T31からT41の所要時間に対
してあらかじめ定められた割合の時間として時間T41
から時間51の期間、追加エッチング処理を行い、時間
T51にエッチング処理を完了する。
【0022】25枚目の試料は図2で示したようにVp
p電圧が低下する傾向にある。このように図2で示した
傾向にある25枚目の試料の場合について次に示す。時
間T0からエッチングを開始するが、図3(a)に示す
ようにVpp電圧は破線204のように低めになる。時
間T31において、制御装置41はVpp電圧値Vpp
aとなるようにVpp一定制御に切り替える。時間T3
1以降はVpp電圧がVppaとなるようにRF電力が
制御されるため、図3(b)に示すようにRF電力は実
線205より大きめの破線206のように変化する。時
間T31から時間T41ではVpp電圧が1枚目も25
枚目も同じであるため、エッチングの進行は1枚目も2
5枚目も同じとなり、25枚目のエッチング終点時間は
1枚目と同じ時間T41となる。また、図3(c)に示
すように出力設定信号101は、時間T0から時間T3
1のRF一定制御では25枚目は1枚目と同じ設定値、
すなわち実線207aと同じ破線208aが出力され、
時間T31から時間T41のVpp一定制御では25枚
目は1枚目と同じ設定値、すなわち、実線207bと同
じ破線208bが出力される。このため、実線207a
と破線208a、および、実線207bと破線208b
は、図3(c)では重なる。
【0023】時間T41では1枚目と同様に、制御装置
41がRFモニタ信号105を読みとり、このときのR
F電力値RFbでRF一定制御を行うように出力設定信
号101の出力を変化させ、同時に制御方式切替信号1
02でVpp一定制御からRF一定制御に切り替える。
これにより、RF電源11からはRF電力値RFbの電
力が試料台に印加され、時間T41から追加のエッチン
グ処理が開始される。よって、図3(c)に示すように
時間T41から時間T51の期間の出力設定信号101
は破線208cのようになる。なお、この場合、破線2
08cは25枚目の処理のものであるため、1枚目と同
様の条件で追加エッチング処理するために1枚目の処理
のRF電力値RFaよりもRF電力値RFbを高くする
必要があり、25枚目の処理の出力設定信号101は破
線208cで示したように実線207cより高めの設定
信号が出力される。その後、時間T31からT41の所
要時間に対してあらかじめ定められた割合の時間として
時間T41から時間51の期間、追加エッチング処理を
行い、時間T51にエッチング処理を完了する。25枚
目の追加エッチング処理時間は、Vpp一定制御によ
り、時間T31から時間T41が1枚目と同じであり、
したがって、追加エッチング処理時間である時間T41
から時間T51の期間も1枚目と同じとなる。
【0024】次に、図2のようなVpp電圧の変化をす
る場合と同様な試料を、RF一定制御で処理を行い、V
pp電圧不感帯から外れるVpp電圧となったときにV
pp一定制御に切り替える例を図4に示す。図4の時間
T0はエッチング開始時間、時間T31は制御装置41
にあらかじめ設定されているエッチング処理初期時間
で、エッチング処理進行には影響のない期間となる時間
が選定されている。時間T61は1枚目の試料のエッチ
ング終点時間、時間T62は1枚目の試料のエッチング
完了時間、時間T71は25枚目の試料のエッチング終
点時間、時間T72は25枚目の試料のエッチング完了
時間、時間T70は25枚目の試料がVpp電圧不感帯
を越えた時間であり、各時間の判定は制御装置41が行
う。
【0025】図4(a)では1枚目の試料のVpp電圧
の時間変化を実線211に、25枚目の時間変化を破線
212に示す。図4(b)では1枚目の試料のRF電力
の時間変化を実線213に、25枚目の時間変化を破線
214に示し、時間T0から時間T70は実線213と
破線214は重なっている。図4(c)では1枚目の出
力設定信号101の設定値の時間変化を実線215a・
215b・215cに、25枚目の時間変化を破線21
6a・216b・216cに示しす。時間T0から時間
T70の期間においては実線215aと破線216aは
重なっている。時間T70から時間T71の期間におい
ては実線215bと破線216bは重なっていない。時
間T71から時間T72の期間においては実線215c
と破線216cは重なっていない。また、Vpp電圧と
RF電力はVppモニタ信号106とRFモニタ信号1
05で常時、制御装置41で記憶されている。 さら
に、制御装置41にはVpp電圧不感帯の下限としてV
ppl、上限としてVpphが設定されている。制御装
置41は、Vpp電圧不感帯の判定をプラズマが不安定
な初期である時間T0から時間T31の期間は行わず、
時間T31からエッチング終点時間(時間T61)まで
の期間にのみ判定を行う。
【0026】1枚目の試料は時間T31から時間T61
までの期間のVpp電圧がVpp電圧不感帯内にあるた
め、エッチング処理開始からエッチング終点までRF一
定制御となり、追加エッチングとなる時間T61から時
間T62のエッチング完了まではRF一定制御を行うの
で、1枚目の処理は全てRF一定制御となる。この場合
の追加エッチングにおけるVpp電圧はVpp電圧不感
帯の上限Vpphを越えるがこの間は、不感帯の判定は
行われないので、時間T0から時間T62の期間の出力
設定信号101は、実線215aと実線215bと実線
215cは全て同一の設定値となる。
【0027】25枚目の試料は図2で示したようにVp
p電圧が低下する傾向にある。このように図2で示した
傾向にある25枚目の試料の場合について次に示す。2
5枚目の試料では、時間T70でVpp電圧不感帯の下
限Vpplに到達する。なお、時間T0から時間T70
の期間のRF一定制御では25枚目は1枚目と同じ設定
値が出力される。このため、実線215aと破線216
aは同レベル値であり、図4(c)では重なる。このと
き、制御装置41はVpp電圧VpplでVpp一定制
御を行うように出力設定信号101の出力を変化させ、
同時に制御方式切替信号102でRF一定制御からVp
p一定制御に切り替える。よって、時間T70から時間
T71の期間の出力設定信号101はVpp制御に対応
した破線216bのようになる。その後、制御装置41
がエッチング終点時間T71を判定する。T71の判定
と同時に、制御装置41はRFモニタ信号105を読み
とり、このときのRF電力RFcでRF一定制御を行う
ように出力設定信号101の出力を変化させ、同時に制
御方式切替信号102でVpp一定制御からRF一定制
御に切り替える。よって、時間T71から時間T72の
期間の出力設定信号101はRF制御に対応した破線2
16cのようになる。その後、時間T31からT71の
所要時間に対してあらかじめ定められた割合の時間とし
て時間T71から時間72の期間、追加エッチング処理
を行い、時間T72にエッチング処理を完了する。な
お、この実施例ではVpp一定制御に切り替える際の出
力設定信号101の設定をVpp電圧不感帯の下限に設
定したが、その他の設定値としてVpp電圧不感帯の範
囲内のVpp電圧であればどんなVpp電圧を用いても
よい。
【0028】次に、本発明のプラズマ処理装置の他の実
施例を図5により説明する。本図において図1と同符号
は同一部材を示し説明を省略する。図1の装置構成図で
はフィードバック切替器での切り替えは制御装置41か
らの制御方式切替信号102で行われているが、この切
り替えは出力設定信号101の電圧レベルを判定して切
り替えることができる。図5はその一例を示したもので
ある。コンパレータ501のプラス側に出力設定信号1
01に、マイナス側にはしきい値電圧502が接続され
ている。コンパレータ501の出力は、出力電圧設定信
号101がしきい値電圧より低ければコンパレータ50
1の出力はLレベル、高ければHレベルになる。この出
力でフィードバック切替器21を制御することで制御方
式切替信号102を用いる必要がなくなる。前記しきい
値電圧502は出力設定信号101の電圧レベル範囲内
で任意の値を設定してよい。
【0029】また、しきい値電圧502を0Vとするこ
とで、例えば出力設定信号101をプラス側電圧にすれ
ばVpp一定制御、マイナス側にすればPF一定制御に
することができる。すなわち、エッチング開始の初期は
PF一定制御で行い、この場合には、マイナスの出力設
定信号、例えば、RF100Wに対応する設定電圧値と
して−1Vを出力設定信号101として制御装置から出
力する。これにより、コンパレータ501はLレベルに
なって、フィードバック切替器21をRF検出信号増幅
器22に接続するように切り替え、PF一定制御が行わ
れる。その後、プラズマが安定状態になりVpp一定制
御に移行するか、またはVpp電圧が許容範囲を越えよ
うとしたときにVpp一定制御に移行するよう制御装置
41が判定し、制御装置41からVpp一定制御のため
のプラス側の出力設定信号、例えば、200Vppに対
応する設定電圧値として+1Vを出力設定信号101と
して制御装置から出力する。これにより、コンパレータ
501はHレベルになって、フィードバック切替器21
をVpp検出信号増幅器23に接続するように切り替
え、Vpp一定制御が行われる。
【0030】さらに、出力設定信号101が0V付近に
設定される場合、ノイズなどでコンパレータ501の出
力が頻繁に変化してしまう。これを防止するため、コン
パレータ501に正帰還をかけてヒステリシスも持たせ
ればよい。また、このとき、電源投入時などの初期状態
時にコンパレータ501の出力が不定となるため、電源
投入時リセット回路を設け、電源投入時のフィードバッ
ク切り替え動作を確定することができる。
【0031】以上、これら実施例によれば、エッチング
処理などのプラズマ処理過程において、Vpp電圧とR
F電力の変動を任意に制御することができるため、エッ
チングの形状制御を再現性よく行うことができる。ま
た、同様にプラズマ処理による経時変化または処理装置
の機差等によってプラズマ状態が変わっても、Vpp電
圧やRF電力を任意の値で一定に制御できるので、複数
の試料に対して同一条件でプラズマ処理を行うことがで
き再現性の良いプラズマ処理が行える。
【0032】また、出力設定信号101の電圧レベルを
判定することでフィードバック切り替えを信号の追加を
行うことなく実現できる。なお、本実施例では電子回路
のハードウエアでレベル判定を行っているが、これと同
一の機能をソフトウエアで行うことは容易に行える。
【0033】なお、以上の実施例は、プラズマ発生源と
は別に試料を処理する試料台に印加される高周波電力発
生源について記載したが、同様な制御方法をプラズマ発
生用の高周波電力発生源や直流電力発生源に対しても実
施することができる。さらに、Vpp電圧はプラズマの
シース電圧VFとも関連している。よって、Vpp一定
制御の代わりに、VF電圧を一定にするVF一定制御と
RF一定制御の切り替えを行うことも容易に実現でき、
Vpp一定制御はVF一定制御を含む制御として定義で
きる。
【0034】また、本実施例では、プラズマ処理として
エッチング処理について述べたが、プラズマCVD等の
プラズマを用いる処理においてもプラズマ発生時の不安
定状態から安定状態に移行する際に、同様な制御を行え
ば良く、エッチング処理に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマ用いた処理装
置において、プラズマ処理過程においてプラズマ状態が
変わる場合やプラズマ処理による経時変化または処理装
置の機差等があっても、再現性の良いプラズマ処理を行
うことのできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】プラズマ処理装置においてRF一定制御でプラ
ズマ処理したときのVpp電圧の変化を示す図である。
【図3】図1の装置におけるRF一定制御・Vpp一定
制御の切替例を示す図である。
【図4】図1の装置におけるRF一定制御・Vpp一定
制御の他の切替例を示す図である。
【図5】本発明のプラズマ処理装置の他の実施例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1…試料台、2…試料、11…RF電源、12…RF検
出器、13…Vpp検出器、21…フィードバック切替
器、31…誤差アンプ、41…制御装置、101…出力
設定信号、103…フィードバック信号、104…制御
出力信号、105…RFモニタ信号、106…Vppモ
ニタ信号、501…コンパレータ、502…しきい値電
圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 健二 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 吉開 元彦 山口県下松市大字東豊井794番地 日立テ クノエンジニアリング株式会社笠戸事業所 内 (72)発明者 下村 和弘 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 大平原 勇造 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 高橋 洋二 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空室内にプラズマを発生させるととも
    に、試料が保持された試料台に前記プラズマの発生とは
    独立に高周波電力を印加して前記試料を処理するプラズ
    マ処理方法において、前記プラズマ処理中の前記高周波
    電力を供給する高周波電源のフィードバック制御を、前
    記高周波電力(RF電力)と前記高周波電力によって生
    じる高周波ピークツウピーク電圧(Vpp電圧)とを任
    意に切り替えそれぞれを一定にするよう制御し、前記試
    料をプラズマ処理することを特徴とするプラズマ処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記フィードバック制御のフィードバック因子を前
    記RF電力から前記Vpp電圧に切り替える際、切り替
    え直前の前記Vpp電圧を記憶し、該Vpp電圧となる
    ように前記高周波電源の出力設定を行い、また、同時に
    前記フィードバック因子を前記RF電力から前記Vpp
    電圧に切り替えるプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記フィードバック制御のフィードバック因子を前
    記Vpp電圧から前記RF電力に切り替える際、切り替
    え直前の前記RF電力を記憶し、該RF電力となるよう
    に前記高周波電源の出力設定を行い、また、同時に前記
    フィードバック因子を前記Vpp電圧から前記RF電力
    に切り替えるプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記高周波電源をRF電力一定制御する際、前記R
    F電力より生じた前記Vpp電圧が、前記Vpp電圧の
    許容範囲(Vpp電圧不感帯)を越えたとき、前記高周
    波電源をVpp電圧一定制御に切り替えるプラズマ処理
    方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記Vpp電圧が前記Vpp電圧許容範囲内に入ら
    ないとき、前記プラズマ処理を異常と判断する信号を出
    力するプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記高周波電源をVpp電圧一定制御する際、前記
    RF電力が、前記RF電力の許容範囲(RF電圧不感
    帯)を越えたとき、前記高周波電源をRF電力一定制御
    に切り替えるプラズマ処理方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記RF電力が前記RF電力許容範囲に入らないと
    き、前記プラズマ処理を異常と判断する信号を出力する
    プラズマ処理方法。
  8. 【請求項8】プラズマ処理の進行状況に応じて、高周波
    電力供給源をフィードバック制御する際に、フィードバ
    ック因子のRF電力とVpp電圧とを切り替え、プラズ
    マに一定のRF電力を供給してVppの変化を行わせる
    RF一定制御とVpp電圧を一定にするVpp一定制御
    とをプラズマ処理中に切り替えて試料をプラズマ処理す
    ることを特徴とするプラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】エッチング開始初期時のプラズマの不安定
    時はRF電圧一定制御を行い、前記プラズマが安定した
    後、Vpp電圧一定制御に切り替え、前記エッチングの
    終点判定後のオーバーエッチング時はRF電圧一定制御
    を行って試料をプラズマ処理することを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  10. 【請求項10】エッチング開始初期時のプラズマの不安
    定時はRF電力一定制御を行い、前記プラズマが安定し
    た後、Vpp電圧があらかじめ定められた範囲から外れ
    た場合にVpp電圧一定制御に切り替え、前記エッチン
    グの終点判定後のオーバーエッチング時はRF電圧一定
    制御を行って試料をプラズマ処理することを特徴とする
    プラズマ処理方法。
  11. 【請求項11】真空室内にプラズマを発生させるととも
    に、試料が保持された試料台に前記プラズマの発生とは
    独立に高周波電力を印加して前記試料を処理するプラズ
    マ処理装置において、前記高周波電力を供給する高周波
    電源のフィードバック制御のフィードバック因子を、前
    記高周波電源が出力した高周波電力(RF電力)と前記
    高周波電力によって生じる高周波ピークツウピーク電圧
    (Vpp電圧)とし、前記RF電力と前記Vpp電圧と
    のうちいずれか一方を選択可能なフィードバック切替手
    段と、前記フィードバック切替手段を制御する制御手段
    とを具備したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記制御手段はエッチング開始初期時のプラズマ
    不安定時と、前記プラズマが安定した後のエッチング中
    と、エッチング終点判定後のオーバーエッチング時に、
    前記フィードバック因子の前記RF電力と前記Vpp電
    圧とを切り替え指示するプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記制御手段は前記RF電力により生じる前記V
    pp電圧が前記Vpp電圧の許容範囲を越えたとき、前
    記フィードバック因子を前記RF電力から前記Vpp電
    圧に切り替え指示するプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】請求項11記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記制御手段は前記RF電力と前記Vpp電圧と
    の切り替えに際し、前記フィードバック制御に用いられ
    る出力設定信号が前記RF電力制御用かまたは前記Vp
    p電圧制御用かを設定する制御方式切り替え信号を前記
    フィードバック切替手段に出力し、前記フィードバック
    切替手段を制御するプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】請求項11記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記制御手段は前記RF電力と前記Vpp電圧と
    の切り替えに際し、前記フィードバック制御に用いられ
    る出力設定信号をしきい値と比較し、該比較によって得
    られた信号を前記フィードバック切替手段に出力し、す
    るプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記制御手段は前記しきい値を0Vとし、前記出
    力設定信号の電圧の極性によって前記フィードバック因
    子をRF電力もしくはVpp電圧に切り替える信号を前
    記フィードバック切替手段に出力するプラズマ処理装
    置。
  17. 【請求項17】請求項15記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記しきい値の判定にヒステリシス特性を持たせ
    たプラズマ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010018786A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 住友精密工業株式会社 プラズマ制御装置
JP2017500687A (ja) * 2013-10-23 2017-01-05 パーキンエルマー・ヘルス・サイエンシーズ・インコーポレイテッドPerkinelmer Health Sciences, Inc. ハイブリッドジェネレータとその使用方法

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WO2010018786A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 住友精密工業株式会社 プラズマ制御装置
JP2017500687A (ja) * 2013-10-23 2017-01-05 パーキンエルマー・ヘルス・サイエンシーズ・インコーポレイテッドPerkinelmer Health Sciences, Inc. ハイブリッドジェネレータとその使用方法

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