JPH10242042A - 表面位置検出装置 - Google Patents

表面位置検出装置

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JPH10242042A
JPH10242042A JP9063746A JP6374697A JPH10242042A JP H10242042 A JPH10242042 A JP H10242042A JP 9063746 A JP9063746 A JP 9063746A JP 6374697 A JP6374697 A JP 6374697A JP H10242042 A JPH10242042 A JP H10242042A
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JP
Japan
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optical system
objective optical
slit
light receiving
receiving side
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Application number
JP9063746A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nishimura
宏 西村
Masanori Kato
正紀 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH10242042A publication Critical patent/JPH10242042A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 受光側対物光学系のディストーション量Dの
影響を抑えて、表面変位を検出する。 【解決手段】 第1群の焦点距離をf1、第2群の焦点
距離をf2、受光側対物光学系の瞳の球面収差量をS
A、第2面上でのスリット像の受光側対物光学系の光軸
からその直角方向への距離をY、あおりによる像面の位
置ずれとして、第2面上に形成されるスリット像のあお
り角度が零となる仮想像面からの受光側対物光学系の光
軸方向のずれをdとし、受光側対物光学系のディストー
ション量Dを、D=Y{1−(f2−SA)/(f1+
SA)}d/f2と定義するとき、受光側対物光学系
は、被検面と第2面でのあおりの角度を零とした仮想の
結像関係では、仮想像面にて発生するディストーション
量Dをほぼ零とし、被検面及び第2面が受光側対物光学
系の主平面に関してシャインプルーフの条件を満足する
実際の結像関係では、第2面に発生する受光側対物光学
系のディストーション量Dが受光スリットの幅の1/4
よりも小さくなるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面位置検出装置
に関し、特に斜め入射の焦点位置計測装置に用いる表面
位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、像高によって倍率が変化しないテ
レセントリックな光学系は、図2に示すように、物体側
のレンズ群L1と像側のレンズ群L2からなっており、
物体面からレンズ群L1の主平面までの距離をd1、レ
ンズ群L1の主平面から瞳までの距離をd2、瞳からレ
ンズ群L2の主平面までの距離をd3、レンズ群L2の
主平面から像面までの距離をd4、レンズ群L1の焦点
距離をf1、レンズ群L2の焦点距離をf2とすると
き、 d1=d2=f1、d3=d4=f2、 なる関係を持った光学系がよく知られている。
【0003】このような光学系では、図3に示すよう
に、物体面5Aからの像高の違う主光線1A、2A、3
A、4Aは、レンズ群L1による瞳の球面収差があって
も、レンズ群L2の球面収差により打消し合って、像面
6A上ではディストーションを発生しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなテレセントリック光学系では、前記有限の物体面
5、及び有限な像面6があおりの関係にあるときには、
図1に示すように像高の大きい主光線1、2に瞳の球面
収差7があるとき、前述のようにあおりのない仮想的な
面8ではディストーションがないが、面8と主光線1、
2が交わる点9、10から水平に、即ち光軸と平行に、
直線11、12を引くと、前記あおりのある像面6上で
は、図から明らかなように、ディストーション14ある
いは15が発生する。このディストーションにより、表
面変位の検出精度が低下してしまうという問題があっ
た。
【0005】そこで本発明は、斜め入射の焦点位置計測
装置に用いる表面変位検出装置等におけるように、あお
りの角度を有する面の表面変位を検出する際にも、瞳の
球面収差の影響を抑え、表面変位(表面位置)を正確に
検出することのできる表面位置検出装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による表面位置検出装置は、図
5に示されるように、所定の第1面27上に所定の第1
スリットS1が形成された送光側スリット部材26と;
該送光側スリット部材のスリットを被検面22に投射す
る投射側対物光学系51と;該投射側対物光学系により
被検面に投射されたスリットからの反射光を所定の第2
面32上に結像する受光側対物光学系52と;前記第2
面上に所定の第2スリットS2が形成された受光側スリ
ット部材33と;該受光側スリット部材を介して前記受
光側対物光学系により結像されたスリット像を光電的に
検出する検出器40とを備え;前記第1面及び前記被検
面は、前記投射側対物光学系の主平面に関してシャイン
プルーフの条件を満足するように構成されるとともに、
前記被検面及び第2面は、受光側対物光学系の主平面に
関してシャインプルーフの条件を満足するように構成さ
れて、前記被検面の上面位置を検出する表面位置検出装
置において;前記受光側対物光学系は、前記被検面側に
配置される第1群30と、前記第2面側に配置される第
2群31とを有する両側テレセントリックな光学系で構
成されて;前記第1群の焦点距離をf1、前記第2群の
焦点距離をf2、前記受光側対物光学系の瞳の球面収差
量をSA、前記第2面上でのスリット像の前記受光側対
物光学系の光軸からその直角方向への距離をY、あおり
による像面の位置ずれとして、前記第2面上に形成され
るスリット像のあおり角度が零となる仮想像面からの前
記受光側対物光学系の光軸方向のずれをdとし、前記受
光側対物光学系のディストーション量Dを次式で定義す
るとき、 D=Y{1−(f2−SA)/(f1+SA)}d/f2 前記受光側対物光学系は、前記被検面と前記第2面での
あおりの角度を零とした仮想の結像関係では、前記仮想
像面にて発生するディストーション量Dをほぼ零とし、
前記被検面及び第2面が受光側対物光学系の主平面に関
してシャインプルーフの条件を満足する実際の結像関係
では、前記第2面に発生する前記受光側対物光学系のデ
ィストーション量Dが前記受光スリットの幅の1/4よ
りも小さくなるように構成される。
【0007】このように構成すると、受光側対物光学系
のディストーション量Dが前記受光スリットの幅の1/
4よりも小さくなるように構成されるので、ダイナミッ
クレンジの観点から、第2面上でのスリット像の検出器
による検出が可能である。
【0008】ここで請求項2に記載の装置のように、請
求項1記載の表面位置検出装置では、前記受光側対物光
学系は、前記第1群と第2群との間にアフォーカルな中
間レンズ群を配置し、該中間レンズ群は、光軸方向に沿
って移動可能に設けられた少なくとも1つの移動レンズ
群を有してもよい(図6参照)。
【0009】このように構成すると、第1群と第2群と
の間にアフォーカルな中間レンズ群を配置し、該中間レ
ンズ群は、光軸方向に沿って移動可能に設けられた少な
くとも1つの移動レンズ群を有しているので、テレセン
トリック性を維持しつつ受光側対物光学系の倍率を変更
することができる。
【0010】請求項3に係る発明による観察装置は、被
検面22からの反射光を所定面32上に結像する対物光
学系52と;前記対物光学系により結像されたスリット
像を光電的に検出するために複数の画素をもつ検出器3
5とを備え;前記被検面及び前記所定面は、前記対物光
学系の主平面に関してシャインプルーフの条件を満足す
るように構成されて、前記被検面を観察する観察装置に
おいて;前記対物光学系は、前記被検面側に配置される
第1群30と、前記所定の面側に配置される第2群31
とを有する両側テレセントリックな光学系で構成され;
前記第1群の焦点距離をf1、前記第2群の焦点距離を
f2、前記対物光学系の瞳の球面収差量をSA、前記所
定の面上での被検物像の前記対物光学系の光軸からその
直角方向への距離をY、あおりによる像面の位置ずれと
して、前記所定の面上に形成される被検物像のあおり角
度が零となる仮想像面からの前記対物光学系の光軸方向
のずれをdとし、前記対物光学系のディストーション量
Dを次式で定義するとき、 D=Y{1−(f2−SA)/(f1+SA)}d/f2 前記対物光学系は、前記被検面と前記所定の面でのあお
りの角度を零とした仮想の結像関係では、前記仮想面上
にて発生するディストーション量Dをほぼ零とし、前記
被検面及び前記所定の面が対物光学系の主平面に関して
シャインプルーフの条件を満足する実際の結像関係で
は、前記所定の面にて発生する前記対物光学系のディス
トーション量Dが前記検出器35の画素の幅よりも小さ
くなるように構成される。
【0011】このように構成すると、受光側対物光学系
のディストーション量Dが検出器35の画素の幅よりも
小さくなるように構成されるので、測定精度の観点か
ら、第2面上でのスリット像の検出器による検出が可能
である。
【0012】ここで請求項4に記載されるように、請求
項3に記載の観察装置では、前記対物光学系は、前記第
1群と第2群との間にアフォーカルな中間レンズ群を配
置し、該中間レンズ群は、光軸方向に沿って移動可能に
設けられた少なくとも1つの移動レンズ群を有してもよ
く、この場合は、第1群と第2群との間にアフォーカル
な中間レンズ群を配置し、該中間レンズ群は、光軸方向
に沿って移動可能に設けられた少なくとも1つの移動レ
ンズ群を有しているので、テレセントリック性を維持し
つつ前記対物光学系の倍率を変更することができる。
【0013】請求項5に係る発明による表面位置検出装
置は、前記被検面を被検物体の表面とする請求項3また
は請求項4に記載の観察装置を有する。このように構成
されると、測定精度の観点から、光学系のディストーシ
ョンにも拘わらず、表面変位の検出が可能であり、また
テレセントリック性を維持しつつ対物光学系の倍率を変
更し、表面変位を検出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0015】まず、図1〜図3を用いて本発明の概念を
説明する。図2で既に説明したように、物体側の光学系
L1と像側の光学系L2からなる、あおりのある光学系
において、光軸上では、d1=d2=f1、d3=d4
=f2、なる関係があるとする。ここで、d1は物体面
から光学系L1の主平面までの距離、d2は光学系L1
の主平面から瞳までの距離、d3は瞳から光学系L2の
主平面までの距離、d4は光学系L2の主平面から像面
までの距離、f1は光学系L1の焦点距離、f2は光学
系L2の焦点距離である。
【0016】この光学系全体では、物体側の瞳、像側の
瞳ともに無限遠にあり、いわゆる両側テレセントリック
な光学系を構成している。物体側の光軸に垂直な面1
3、像側の光軸に垂直な面8とではディストーションが
補正されている場合でも、前述のようにあおり角度を有
する像面6上ではディストーション14、15が発生し
てしまう(図1参照)。
【0017】図1で、物体面5と像面(受光面)6と
は、物体面5側のレンズ群L1と像面6側のレンズ群L
2からなるテレセントリックな光学系について、あおり
の角度を有しシャインプルーフの条件を満たしていると
する。また、物体面5からの像高の違う主光線を、1、
2、3、4、とする。主光線1はあおりの角度により、
光軸と物体面5との交点よりレンズ群L1から近い物体
面上の点からの光線、主光線2は主光線1と光軸に関し
て対称な光線であるが、レンズ群L1から遠い物体面上
の点からの光線、主光線3、4は、それぞれ主光線1、
2に対応する、より像高の低い主光線である。
【0018】また、物体面5と光軸の交点で光軸に直交
する仮想面を13、像面6と光軸の交点で光軸に直交す
る仮想面を8とし、主光線1と仮想面8の交点を9、主
光線2と仮想面8との交点を10、主光線1と像面6と
の交点を9A、主光線2と像面6の交点を10A、点9
を通り光軸に平行な直線を11、点10を通り光軸に平
行な直線を12とする。さらに、点10と点10Aの光
軸方向の距離をd5、点9と点9Aとの光軸方向の距離
をd6とする。なお、点9A周辺の拡大図を(a)、点
10A周辺の拡大図を(b)として示す。
【0019】ここで例えば、f1=f2=100mm、
Y1=5mm、Y2=−5mm、d5=d6=5mmと
したとき、球面収差7が1mmのとき、ディストーショ
ンは4.95μmになる。なお、距離d5とd6につい
ては、厳密にはd5<d6であるが、ほぼ等しいとみて
よい。
【0020】一般的に物体高をY、球面収差7をSAと
し、前記光学系L2の主平面と主光線1とが交わる点と
前記直線11の距離(又は、前記光学系L2の主平面と
主光線2とが交わる点と前記直線12の距離)をΔ、デ
ィストーションをDとすれば、次の式(1)、(2)が
なりたつ。
【0021】 Δ=Y{1−(f2−SA)/(f1+SA)} (1) D=Δd6/f2 (2) もちろん瞳の球面収差7がゼロの場合には、あおりの光
学系であることによるディストーションは発生しない。
【0022】また、球面収差は波長が異なれば、異なっ
た値を持つが 、基準波長と異なった波長での瞳の球面
収差も補正しなければならない。
【0023】図4を参照して、本発明の第1の実施の形
態を説明する。これは、半導体露光装置の焦点位置計測
装置である。レチクル21と投影光学レンズ23につい
て共役な位置に基板(ウエハ)22が配置されている。
図示しない照明系からの光が、レチクル21に形成され
たパターンの像を、投影光学レンズ23を介してウエハ
22の表面上に結像する。
【0024】一方、光源である光ファイバー24、コン
デンサレンズ25、プリズムで形成された送光側スリッ
ト部材26がこの順に配置されており、プリズム26の
斜面はスリット面27を構成しており、スリット面27
にはスリットS1が形成されている。
【0025】光ファイバー24の端面から射出された光
は、コンデンサレンズ25を介してプリズム26の直角
を挟む面の一つから入射し、スリット面27を照明す
る。このスリット面27は、ウエハ22の面とあおりの
角度をもって、かつこれら2つの面はお互いに投射側対
物光学系51について共役に配置されている。また投射
側対物光学系51は、スリット側レンズ系28とウエハ
側レンズ系29とからなっており、両側テレセントリッ
ク系を構成している。プリズム26はスリット面27上
でのあおり角度を低減することができる。
【0026】照明されたスリット面27上のスリットS
1からの光は、投射側対物光学系51を介してウエハ2
2の面に斜めに入射し、ウエハ22の面上にスリットS
1の像を結像し、この面で反射される。
【0027】この反射光の進行方向には、受光側対物光
学系52、受光側スリット部材である直角プリズム33
が、この順に配置されている。受光スリット部材33の
斜面32は本発明の第2面を構成しており、ウエハ22
の面と受光側対物光学系52について共役に配置されて
いる。ここで受光側対物光学系52は、物体側レンズ系
30と像側レンズ系31とからなっており、両側テレセ
ントリック系を構成している。
【0028】先のウエハ22の面上に結像されたスリッ
トS1の像は、受光側対物光学系52を介して第2の面
であるプリズム33の斜面(受光面)32に結像され、
プリズム33により、あおりの角度を低減され、プリズ
ム33の直角を挟む1つの端面から射出する。射出光の
進行方向には、結像レンズ34と光電検出器であるCC
D35が配置されており、プリズム33から射出した光
は結像レンズ34を介して、スリットの像をCCD35
上に結像する。
【0029】このCCD35により、スリットS1の像
の位置ずれを検出することにより、ウエハ22面の合焦
状態を検出する。
【0030】ここで、両側テレセントリック系を構成す
る投射側対物光学系51、受光側対物光学系52は、で
きるだけディストーションが少ないことが求められる。
そのディストーション量は、CCD35の画素の幅以下
とする。
【0031】図7を参照して、図4に示されるように受
光検出器がCCDである場合の数値を使った実例を説明
する。図7の(a)で、受光面32のあおり角度θ1
70度、物体高Yを3.4mm、距離d6を9.34m
m(図1参照)、焦点距離f1、f2を等しく100m
m、球面収差7(SA)を1mmとすれば、式(1)、
(2)から、距離Δは0.0673mmとなり、ディス
トーションDは6.3μmとなる。
【0032】ここで、図7を参照してプリスムのあおり
の低減を説明する。図7の(a)において、プリズム3
3を構成する光学ガラスの屈折率をnとし、プリズム3
3にあおりの角度θ1をもって光線100が入射する面
を面32、これと角度θ2をなす面で、光線100が射
出する面を32Aとする。光線100は面32Aに直角
をなして射出するとする。この場合、角度θ1と角度
θ2、屈折率nには、スネルの法則から次の関係が成り
立つ。
【0033】 sinθ1=n・sinθ2 (3) 屈折率nを1.5、θ1を70度とすれば、式(3)か
ら、θ2=38.7896度となる。
【0034】次に図7の(b)を参照して、あおり角度
の低減を説明する。図中、面32Bは結像レンズ34が
見る(図4参照)、面32の空気中換算のあおり面を示
す。面32Bは、面32と面32Aとの間のプリズム3
3内の面である。面32Bと面32Aとがなす角度、即
ち低減されたあおり角度をθ3とする。また、入射する
主光線100の面32への入射点を321、射出する主
光線100の面32Aからの射出点を321A、点32
1と点321Aとの中間に位置する、主光線100と面
32Bとの交点を320とし、点321と点321Aと
の距離をdp、点321と点320との距離、即ちあお
り面の浮き上がり量をδとすれば次の関係が成り立つ。
【0035】 δ=dp(1−1/n) (tanθ2)/n=tanθ3 上式に、θ2=38.7896度、n=1.5を代入す
れば、θ3=28.183となる。
【0036】次に、図7の(c)を参照して、CCD面
35上でのディストーションを求める。図中、プリズム
33の面32Aから射出した主光線100が、結像レン
ズ34を介してCCD面35上に像を結ぶ。主光線10
0と面35の法線とのなす角度、即ち面35でのあおり
角度をθ4、結像レンズ34の倍率をβとすれば、シャ
インプルーフの定理より、次の関係が成り立つ。
【0037】β・tanθ3=tanθ4 ここで、倍率β=0.5とすれば、θ4=14.998
度となる。
【0038】また、面32から面35への倍率をβ2
すれば、次の関係がある。
【0039】β2=β・cosθ2/cosθ4 この式に、β=0.5、θ2=38.7896度、θ4
14.998度を代入すれば、β2=0.403とな
る。
【0040】ここで、CCD面35上でのディストーシ
ョンD2は、次のように表せる。
【0041】D2=D/cosθ1・β2 上式に、D=6.3μm、β2=0.403、θ1=70
度を代入すれば、D2=7.4μmが得られる。即ち、
本実施例では、ディストーションは、7.4μm即ち、
画素の幅10μm以下であり、合焦状態の検出が可能で
ある。
【0042】次に図5を参照して第2の実施の形態を説
明する。これは、光電顕微鏡の原理を用いた焦点位置検
出装置である。レチクル21、投影光学系23、光源2
4〜投射側対物光学系51、及びウエハ22の配置は、
図4の実施の形態と同様であるので詳述しない。
【0043】図5においては、物体側レンズ系30と像
側レンズ系31の間に、新たに振動ミラー41が追加さ
れている。したがって、像側レンズ31から先の光学部
材は、振動ミラー41の光の反射方向に配置されてい
る。また、CCD35の代わりに、フォトダイオードな
どのセンサ40が置かれている。さらに、受光面32上
には、受光スリットS2が形成されている。送光スリッ
ト面27上の送光スリットS1と受光スリットS2は、
ほぼ等しい幅を有している。
【0044】振動ミラー41により、受光面32上の受
光スリットS2を横切ってビームを振動させる他は、前
記第1の実施の形態と基本的に作用は同じである。受光
スリットS2上でビームを振動させる幅は、そのスリッ
トの幅と同じ値が基本であるため、ダイナミックレンジ
の観点から前記ディストーションDはスリット幅よりも
小さくし、望ましくはその3/8以下、さらに望ましく
はその1/4以下とする。
【0045】その数値例を説明する。スリット巾は、ウ
エハ空間へ投影される巾で考える。実際のスリット巾は
ウエハ22−スリットS2間での倍率、あおり角度によ
り比例拡大、縮小されるが、ウエハ22上へ投影される
スリットS1の像の光軸に垂直な巾を考えれば光学系2
8、29、30、31に左右されない。実際のウエハ2
2の上下と前記ウエハ22上へ投影されるスリットS1
の像の光軸に垂直な巾(ウエハ空間でのスリット巾とす
る)との関係で、光電顕微鏡の波形(図8)が決定され
る。
【0046】入射角55を80゜、前記ウエハ空間での
スリット巾を30μmとする。ウエハ22の上下ΔZに
伴うウエハ空間でのスリットS1の像の光軸に垂直な方
向への横ずれをΔとすると、 Δ=2・sinθ・ΔZ =1.97ΔZ となる。
【0047】信号波形が基本波のみとなるとき、前記光
電顕微鏡の波形は、図8中で、最大値91(あるいは最
小値92)をとる。そのとき前記スリットS1の像は前
記スリットの1/2だけずれる。その値はΔZ=7.6
μmで、これが理論的なダイナミックレンジである。ス
リットを多数配置したときは、前記ディストーションが
存在すると、中心のスリットで前記ダイナミックレンジ
が±7.6μmであっても、前記ディストーションDに
より中心でないスリット像は面32上で横ずれしている
ため、ダイナミックレンジは減少してしまう。前記ウエ
ハ空間でのスリット巾の1/4、あるいは3/8のディ
ストーションがあると、投影レンズ23のピントが合っ
た状態でも、ΔZ=3.8μm、5.7μmだけオフセ
ットをもつスリットが存在することになる。前記±7.
6μmのダイナミックレンジから該オフセットを減じた
値が計測範囲になってしまう。そのため、前記ディスト
ーションDはスリット巾の3/8さらに望ましくはその
1/4以下とする。
【0048】次に図6を参照して、本発明の第3の実施
の形態を説明する。これはレンズの製造誤差等により変
化する瞳の球面収差の調整機構を備える、テレセントリ
ック光学系である。
【0049】物体面22と受光面32との間に、物体面
22側から、物体側レンズ群L1’、倍率調整機構であ
るアフォーカル系のレンズ群L3’、光路長補正ガラス
板G3、像側のレンズ群L2’がこの順に配置されてい
る。物体面22と受光面32とはシャインプルーフの条
件を満たして、あおりの角度をもって配置されている。
レンズ群L1’は、物体面22側から凸レンズG1と凹
レンズG2で構成され、レンズ群L2’は凸レンズで構
成され、これらレンズ群L1’とレンズ群L2’は、テ
レセントリック光学系を構成している。
【0050】レンズ群L3’は特願平7−352984
号に記載の倍率調整機構であり、凸凹凸の3群のレンズ
系よりなり、全体ではアフォーカル系を構成し、各レン
ズを光軸方向に移動させることにより全長固定で、テレ
セントリック性を維持しつつ倍率を調整できる。
【0051】光路長補正ガラス板G3は、特開平7−2
94811号に記載の光路長補正ガラスであり、複数の
平行平面ガラス板からなる。
【0052】前記焦点位置検出機構等では、作動距離を
大きくするためにL1’は正のパワーを備えたレンズ群
G1と負のパワーを備えたレンズ群G2の間隔をおいた
構成とすることが望ましい。一般的に凸レンズと凹レン
ズの間隔を変化させることにより球面収差が変化するこ
とはよく知られているので、レンズ群G2を光軸方向に
移動させることによってレンズ群G1とレンズ群G2の
間隔を変化させると、瞳の球面収差は変化する。これに
伴い、倍率と焦点位置とレンズ群L1’、レンズ群L
3’間の距離が変化する。
【0053】倍率はレンズ群L2’で調整し、焦点位置
はレンズ群L1’、レンズ群L3’を光軸方向に移動さ
せて調整する。レンズ群L1’、レンズ群L3’間の距
離は、ガラス板G3を構成する平行平面ガラス板の枚数
を変化させることによって調整し、テレセントリック性
を維持する。
【0054】以上のように本発明は、前記有限な物体の
面を斜めから光学系を用いて観察するあおりの光学系に
おいて、像高によって倍率が変化しないテレセントリッ
ク光学系、特に大きなあおり角度を有する半導体露光装
置のオートフォーカス光学系を含む表面変位検出装置に
関するものである。
【0055】
【発明による効果】以上のように本発明によれば、あお
りの光学系であることに起因するディストーションを受
光スリットの幅の1/4よりも小さくし、あるいは画素
の幅よりも小さく構成するので、瞳の球面収差の影響を
抑え、表面変位を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】瞳の球面収差のあるテレセントリック光学系に
あおりの角度がある場合の説明図である。
【図2】テレセントリック光学系の説明図である。
【図3】瞳の球面収差のあるテレセントリック光学系に
あおりの角度がない場合の説明図である。
【図4】受光面がCCDである、本発明の第1の実施の
形態の概略図である。
【図5】受光面がフォトダイオードである、本発明の第
2の実施の形態の概略図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態、瞳の球面収差の調
整機構を備えるテレセントリック光学系の構成を示す概
略図である。
【図7】あおりの角度の低減を説明する図である。
【図8】光電顕微鏡の波形を示す図である。
【符号の説明】
22 ウエハ 24 光源 25 コンデンサレンズ 26 送光側スリット部材 27 スリット面 28 スリット側レンズ系 29 ウエハ側レンズ系 30 物体側レンズ系 31 像側レンズ系 32 受光面 33 受光側スリット部材(プリズム) 34 結像レンズ 35、40 光電検出器 41 振動ミラー 51 投射側対物光学系 52 受光側対物光学系 L1、L1’ 物体側レンズ群(光学系) L2、L2’ 像側レンズ群(光学系) L3’ 倍率調整機構 G3 光路長補正ガラス S1 送光側スリット S2 受光側スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の第1面上に所定の第1スリットが
    形成された送光側スリット部材と;該送光側スリット部
    材のスリットを被検面に投射する投射側対物光学系と;
    該投射側対物光学系により被検面に投射されたスリット
    からの反射光を所定の第2面上に結像する受光側対物光
    学系と;前記第2面上に所定の第2スリットが形成され
    た受光側スリット部材と;該受光側スリット部材を介し
    て前記受光側対物光学系により結像されたスリット像を
    光電的に検出する検出器とを備え;前記第1面及び前記
    被検面は、前記投射側対物光学系の主平面に関してシャ
    インプルーフの条件を満足するように構成されるととも
    に、前記被検面及び第2面は、受光側対物光学系の主平
    面に関してシャインプルーフの条件を満足するように構
    成されて、 前記被検面の上面位置を検出する表面位置検出装置にお
    いて;前記受光側対物光学系は、前記被検面側に配置さ
    れる第1群と、前記第2面側に配置される第2群とを有
    する両側テレセントリックな光学系で構成されて;前記
    第1群の焦点距離をf1、前記第2群の焦点距離をf
    2、前記受光側対物光学系の瞳の球面収差量をSA、前
    記第2面上でのスリット像の前記受光側対物光学系の光
    軸からその直角方向への距離をY、あおりによる像面の
    位置ずれとして、前記第2面上に形成されるスリット像
    のあおり角度が零となる仮想像面からの前記受光側対物
    光学系の光軸方向のずれをdとし、前記受光側対物光学
    系のディストーション量Dを次式で定義するとき、 D=Y{1−(f2−SA)/(f1+SA)}d/f2 前記受光側対物光学系は、前記被検面と前記第2面での
    あおりの角度を零とした仮想の結像関係では、前記仮想
    像面にて発生するディストーション量Dをほぼ零とし、
    前記被検面及び第2面が受光側対物光学系の主平面に関
    してシャインプルーフの条件を満足する実際の結像関係
    では、前記第2面に発生する前記受光側対物光学系のデ
    ィストーション量Dが前記受光スリットの幅の1/4よ
    りも小さくなるように構成されることを特徴とする;表
    面位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受光側対物光学系は、前記第1群と
    第2群との間にアフォーカルな中間レンズ群を配置し、
    該中間レンズ群は、光軸方向に沿って移動可能に設けら
    れた少なくとも1つの移動レンズ群を有することを特徴
    とする請求項1記載の表面位置検出装置。
  3. 【請求項3】 被検面からの反射光を所定面上に結像す
    る対物光学系と;前記対物光学系により結像されたスリ
    ット像を光電的に検出するために複数の画素をもつ検出
    器とを備え;前記被検面及び前記所定面は、前記対物光
    学系の主平面に関してシャインプルーフの条件を満足す
    るように構成されて、 前記被検面を観察する観察装置において;前記対物光学
    系は、前記被検面側に配置される第1群と、前記所定の
    面側に配置される第2群とを有する両側テレセントリッ
    クな光学系で構成され;前記第1群の焦点距離をf1、
    前記第2群の焦点距離をf2、前記対物光学系の瞳の球
    面収差量をSA、前記所定の面上での被検物像の前記対
    物光学系の光軸からその直角方向への距離をY、あおり
    による像面の位置ずれとして、前記所定の面上に形成さ
    れる被検物像のあおり角度が零となる仮想像面からの前
    記対物光学系の光軸方向のずれをdとし、前記対物光学
    系のディストーション量Dを次式で定義するとき、 D=Y{1−(f2−SA)/(f1+SA)}d/f2 前記対物光学系は、前記被検面と前記所定の面でのあお
    りの角度を零とした仮想の結像関係では、前記仮想面上
    にて発生するディストーション量Dをほぼ零とし、前記
    被検面及び前記所定の面が対物光学系の主平面に関して
    シャインプルーフの条件を満足する実際の結像関係で
    は、前記所定の面にて発生する前記対物光学系のディス
    トーション量Dが前記検出器の画素の幅よりも小さくな
    るように構成されることを特徴とする;観察装置。
  4. 【請求項4】 前記対物光学系は、前記第1群と第2群
    との間にアフォーカルな中間レンズ群を配置し、該中間
    レンズ群は、光軸方向に沿って移動可能に設けられた少
    なくとも1つの移動レンズ群を有することを特徴とす
    る;請求項3に記載の観察装置。
  5. 【請求項5】 前記被検面を被検物体の表面とする請求
    項3または請求項4に記載の観察装置を有する;表面位
    置検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256483A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Nikon Corp 形状測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008256483A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Nikon Corp 形状測定装置

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