JPH10241877A - 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置

Info

Publication number
JPH10241877A
JPH10241877A JP3810397A JP3810397A JPH10241877A JP H10241877 A JPH10241877 A JP H10241877A JP 3810397 A JP3810397 A JP 3810397A JP 3810397 A JP3810397 A JP 3810397A JP H10241877 A JPH10241877 A JP H10241877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
voltage
connector
circuit
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3810397A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Takaya
学 貴家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP3810397A priority Critical patent/JPH10241877A/ja
Publication of JPH10241877A publication Critical patent/JPH10241877A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イグナイタを収容する導電ケースの電位とパ
ルストランスの入力ラインの電位とを同じにするように
構成することで、パルスリークによるアーク放電の移行
を防止し、安全性を向上させる。 【解決手段】 イグナイタ30はチョッパ回路2からの
直流を入力し、高圧放電灯6を点灯させるための高電圧
パルスを発生して出力する。高圧放電灯6はコネクタ5
0を介して供給された高電圧パルスにより点灯する。イ
グナイタ30を収容する導電ケースは、導電部材で構成
され、該ケースの一部を前記高電圧発生回路の高電圧が
出力される高電圧印加側のライン電源側に接続する。こ
れにより、イグナイタ30から極めて高い高電圧パルス
がリークした場合でも、パルストランス近傍のグロー放
電のみでアーク放電の移行を防止して、安全性を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯の点灯
時におけるノイズ発生を防止するとともに、パルスリー
クに起因して生じるアーク放電を防止するのに好適の放
電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像ソースの多用化に伴い、カラ
ーテレビジョン受像機よりも大画面でその画像を表示す
ることの可能な画像表示装置が普及している。スクリー
ン等の大画面にて、映画等の映像を表示させることがで
きるため、家庭にて臨場感のある視聴を楽しむことが可
能となる。
【0003】このような画像表示装置は、一般に投射型
ディスプレイと呼ばれ、例えば、液晶パネルに表示され
た画像を投射してスクリーンに映出する前面投射型の液
晶プロジェクタや、この液晶プロジェクタを本体内に取
り付け、光学系ミラーを用いて画面に画像を映出する背
面投射型テレビジョン受像機等がある。
【0004】通常、投射型ディスプレイでは、高輝度で
鮮明な画像を表示するために、光出力となる高圧放電灯
が用いられており、特に、背面投射型テレビジョン受像
機においては、高圧放電灯を点灯させるために極めて大
きな電圧が必要となる。このような大きな電圧は、高電
圧パルス発生回路によって発生され、高圧放電灯の点灯
時には、この発生した高電圧パルスが高耐電圧用出力ケ
ープル、高耐電圧用コネクタを介して高圧放電灯に印加
されることにより、点灯を開始することができる。上記
高電圧パルス発生回路を備えた放電灯点灯装置の一例を
図4に示す。
【0005】図4は従来における放電灯点灯装置の一例
を示す回路構成図である。
【0006】図4に示すように、例えば背面投射型の画
像表示装置に設けられた放電灯点灯装置は、交流電源1
が接続されている。交流電源1は、交流電圧をチョッパ
回路2に供給する。
【0007】チョッパ回路2は、供給された交流電圧を
スイッチングして平滑し、直流電圧に変換して出力す
る。変換された直流電圧は、高圧放電灯を起動させるた
めの高電圧パルス発生用イグナイターユニット(以下、
イグナイタと略記)3に供給されるようになっている。
【0008】イグナイター3は、チョッパ回路2からの
直流電圧を2段の昇圧動作によって、高電圧パルスを発
生させる。具体的には、直流電源出力の+側に接続され
た抵抗RとコンデンサCとによって蓄えらた充電電圧が
ある所定レベルになると、スイッチング素子としてのサ
イアック3aがオンすることにより、パルス電流を発生
する。つまり、抵抗R、コンデンサC及びサイアック3
aで発信回路を構成している。サイアック3aによって
発生したパルス電流は、昇圧トランス3bに供給され
る。昇圧トランス3bはこのパルスを昇圧し、ダイオー
ドDを介して高圧コンデンサ3cに充電する。
【0009】パルストランス3eは、高圧コンデンサ3
c及び放電ギャップ3dとでもう一つの発信回路を構成
し、高電圧パルスを発生させる。この高電圧パルス、即
ちイグナイター3の出力は、高耐電圧用ケーブル4、高
耐電圧用コネクタ5を介して高圧放電灯6に供給され
る。
【0010】高耐電圧用ケープル4及び高耐電圧用コネ
クタ5は、極めて大きな高電圧パルスを供給するもので
あることから、この高電圧パルスがリークしないような
例えばシリコン等の非導通部材が用いられている。ま
た、高圧放電灯6は、点光源を得るのに最適であり、明
るい室内でも使用可能なメタルハライドランプを用いて
いる。ここで、通常この種の高圧放電灯は、始動電圧が
高いために、始動初期荷所定時間、イグナイタ3により
高電圧パルスを重畳させて始動させている。
【0011】一方、制御手段7は、出力短絡等の異常を
検出し、電源回路となるチョッパ回路2を制御して、出
力を停止させることができるようになっている。
【0012】ところで、上記構成の放電灯点灯装置で
は、上記高圧放電灯6を点灯させるために、例えば30
[KV]という極めて高いパルス電圧がイグナイタ3よ
り出力されることになる。このため、高電圧パルスの使
用により放射ノイズが増大してしまい、この影響から制
御系や周辺機器に誤動作が発生してしまう場合がある。
【0013】そこで、従来技術では、このような不都合
を解消するために、イグナイタ3の高電圧パルス発生回
路部分を非導通部材でシールドする方法が採用されてい
る。これにより、大きな高電圧パルスの影響により生じ
てしまう放射ノイズを軽減して、誤動作等の発生を防止
することが可能となる。
【0014】ところが、イグナイタ3の回路部分をシー
ルドしたとしても、始動パルス印加側の電位(パルスト
ランス3eが接続される+側ラインの電位)と、仮想グ
ランドレベルの電位(−側ライン)とが異なる場合に
は、例えばシールドされたケース部分の劣化により亀裂
が生じたとすると、パルストランス3eにより発生した
高電圧パルスがリークしてしまうことも考えられる。リ
ークしたパルスは、例えば電位の低いグランド箇所に対
して放電を生じ、アーク放電に移行してしまうことがあ
る。また、長時間に渡ってアーク放電が行われた場合に
は、発煙、発火してしまう虞れもある。
【0015】通常、導電部材でシールドされたイグナイ
タ3では、リークの発生によるアーク放電として、図4
に示すように、導電部分を導電部材で構成された導電ケ
ースで収納し且つこの導電ケースの一部をグランドレベ
ル(安定電位)の−側ラインに接続することにより、リ
ークした高電圧パルスをグランドレベルに短絡するよう
にすることも考えられる。しかし、この場合、パルスト
ランス3eが接続されるラインとグランドレベルライン
との間では、電位差が大きいため、電源に対して瞬時に
アーク放電が行われてしまい、発煙、発火する虞れもあ
る。
【0016】リーク発生を防止するために、イグナイタ
3の回路部分を絶縁するシールド部材の絶縁距離を十分
に確保すればよいが、形状そのものが大きくなってしま
い、また特殊な樹脂を用いて耐圧を確保しなければなら
ず、その結果コストが高価になってしまうという問題点
があった。
【0017】また、イグナイタ3により発生した高電圧
パルスを高圧放電灯6に供給するために、高耐電圧用コ
ネクタ5を用いて前記イグナイタ3に接続された高耐電
圧用ケーブル4と高圧放電灯6に接続された高耐電圧用
ケープル4とを接続するように構成されているが、例え
ば、高圧放電灯始動時に、上記コネクタ5による接続が
外れていたとすると、このコネクタ5に充分な絶縁距離
がなければ、コネクタ5内でアーク放電が発生する場合
もあり、上記同様発煙、発火するという虞れもある。そ
のため、コネクタを大きくする必要があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
ける放電灯点灯装置では、放射ノイズ低減のためにイグ
ナイタの回路部分をシールドし、また、シールド部分を
収納する導電ケースの一部を装置回路部の仮想グランド
レベルのラインに接続することにより、放電時における
放電による危険性を防止していたが、パルストランスが
接続されたラインと仮想グランドレベルラインとの電位
差が極めて大きいために、リークが発生した場合には電
源側に対してアーク放電に移行してしまい、最悪発煙、
発火する虞れがある。このため、イグナイタのシールド
が十分な絶縁距離を確保するように構成すればリークの
発生を防止することが可能であるが、形状が大きくなっ
てしまい、また、特殊な樹脂で耐圧差する必要があるこ
とから、コストが高価になってしまうという問題点があ
った。
【0019】また、イグナイタと高圧放電灯とを接続す
るためのコネクタは、例えば点灯時にコネクタが外れた
状態で高電圧パルスが供給された場合には、イグナイタ
側のコネクタ内でアーク放電が生じ、このため発煙、発
火してしまう虞れがあるという問題点もあった。これ
は、充分な絶縁距離をとるためにコネクタを大きくすれ
ば低減できるものの、実用的ではなくなってしまう。
【0020】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たもので、イグナイタを収容する導電ケースの電位とパ
ルストランスの入力ラインの電位とを同じにするように
構成することで、パルスリークによるアーク放電の移行
を防止し、シールド部材の使用を軽減してコストの向上
を抑制するとともに、安全性を向上させることのできる
放電灯点灯装置及びそれた用いた画像表示装置の提供を
目的とする。
【0021】また、本発明は、イグナイタ側の高耐電圧
用コネクタ内部に短絡手段を設けることにより、コネク
タが外れた状態で高電圧パルスが供給された場合の支障
を防止するとともに、ランプ起動時の電源の供給を停止
させることのできる放電灯点灯装置及びそれた用いた画
像表示装置の提供を他の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる放電灯点灯装置は、交流電源と;前記交流電源から
の交流を直流に整流して出力する直流定電力回路と;前
記直流定電力回路からの直流を入力し、高圧放電灯を点
灯させるための高電圧を発生して出力する高電圧発生回
路と;前記高電圧発生回路からの高電圧により点灯する
高圧放電灯と;前記高電圧発生回路を収容するとともに
導電部材で構成された導電体ケースであって、該ケース
の一部を前記高電圧発生回路の高電圧が出力される高電
圧印加側のラインに電気的接続された導電体ケースと;
を具備したものである。
【0023】請求項1に記載の本発明によれば、交流電
源は、交流を整流する。直流定電力回路は、例えばチョ
ッパ方式のものであって、前記交流電源からの交流を直
流に出力コントロールする。高電圧発生回路は、例えば
イグナイタであり、イグナイタは前記直流定電力回路か
らの直流を入力し、高圧放電灯を始動させるための高電
圧を発生して出力する。高圧放電灯は、例えばメタルハ
ライドランプであって、前記高電圧発生回路からの高電
圧により始動する。導電体ケースは、前記高電圧発生回
路を収容するとともに導電部材で構成された導電体ケー
スであって、該ケースの一部を前記高電圧発生回路の高
電圧が出力される高電圧印加側のラインの電源側に接続
する。これにより、パルストランス近傍のグロー放電の
みでアーク放電の移行を防止して、安全性を向上させる
ことができる。
【0024】請求項2に記載の放電灯点灯装置は、請求
項1に記載の放電灯点灯装置において、前記導電ケース
の一部は、回路基板上のパターンで形成されたことを特
徴とするものである。
【0025】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の放電灯点灯装置において、前記導電ケースの
一部は、回路基板上のパターンで形成されたものであ
る。これにより、上記発明と同様の効果を得る。
【0026】請求項3記載の本発明による放電灯点灯装
置は、請求項1に記載の放電灯点灯装置装置において、
前記直流定電力回路は、この出力から異常発生を検出す
るための出力検出手段を備え、該出力検出手段によって
出力が制御されることを特徴としたものである。
【0027】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の放電灯点灯装置において、前記直流定電力回
路は、この出力から異常発生を検出するための出力検出
手段を備え、該出力検出手段によって出力が制御され
る。つまり、高電圧発生回路内で高電圧パルスのリーク
によりアーク放電が発生した場合や、高電圧発生回路と
高圧放電灯との間でアーク放電が発生した場合等の異常
発生時には、出力検出回路による制御によって、電源の
供給を停止させる。これにより、上記発明と同様の効果
を得ると共に、アーク放電の発生に起因する事故を未然
に防ぐことが可能となり、安全性を向上させることがで
きる。
【0028】請求項4記載の本発明による放電灯点灯装
置は、請求項3に記載の放電灯点灯装置において、前記
高圧放電灯は、前記高電圧発生回路からの高電圧がコネ
クタを介して供給されるものであって、前記コネクタ
は、このコネクタが外れたときにはコネクタ内部の出力
を短絡させる短絡手段を備えていることを特徴とするも
のである。
【0029】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の放電灯点灯装置において、前記高圧放電灯
は、前記高電圧発生回路からの高電圧がコネクタを介し
て供給されるものであって、前記コネクタは、このコネ
クタが外れたときにはコネクタ内部の出力を短絡させる
短絡手段を備えている。これにより、コネクタが外れた
状態にも関わらず誤って上記点灯装置をオンした場合で
も、前記短絡手段により短絡されていることから高電圧
パルスが発生せずコネクタ内部あるいはコネクタ周辺の
アーク放電を防止することができると同時に、異常発生
を検出して、電力の供給を停止させることができる。
【0030】請求項5記載の本発明による画像表示装置
は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の放電
灯点灯装置と;前記高圧放電灯の光源を用いて液晶パネ
ルに形成した入力信号に基づく画像を投射することによ
り表示可能な表示手段と;前記放電灯点灯装置及び前記
表示手段を収容するための機器本体と;を具備して構成
されたことを特徴とするものである。
【0031】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1乃至請求項4のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置
によって、高圧放電灯点を点灯させ、点灯すると、該装
置は、動作停止する。表示手段は、前記高圧放電灯の光
源を用いて液晶パネルに形成した入力信号に基づく画像
を投射することにより表示する。機器本体は、前記放電
灯点灯装置及び前記表示手段を収容するものである。こ
れにより、極めて高い高電圧で点灯させるため、再始動
(再点灯)容易な投射型の画像表示装置を構成すること
ができるとともに、上記発明と同様の効果を得ることか
ら、低コストでしかも安全性を向上させることが可能と
なる。
【0032】
【発明の実施の形態】実施形態例について図面を参照し
て説明する。
【0033】図1は本発明に係る放電灯点灯装置の一実
施形態例を示す回路構成図である。尚、図1に示す装置
は図4に示す装置の同様の構成要素には同一符号を付し
ている。
【0034】本発明に係る放電灯点灯装置は、例えば背
面投射型の画像表示装置に組み込まれている。この画像
表示装置は、画像の切換を液晶による画像表示制御によ
って行うもので、映像ソースとしては、例えば各種マイ
コンやTV、あるいはVTR等からのあらゆるタイプの
映像信号の入力が可能であるとともに、これらの入力信
号に基づく映像を表示し、また音声を再生すことができ
るようになっている。
【0035】このような画像表示装置に組み込まれた放
電灯点灯装置は、高圧放電灯の寿命に伴い、小型化、低
コスト化を図るために、例えば直流点灯方式が採用され
ている。
【0036】具体的には、図1に示すように、従来技術
と同様、交流電源1が接続されている。交流電源1は、
交流電圧をチョッパ回路2に供給する。
【0037】チョッパ回路2は、供給された交流電圧を
スイッチングして平滑し、直流電圧を出力する。そして
直流電圧は、高圧放電灯を起動させるためのイグナイタ
30に供給される。
【0038】イグナイター30は、チョッパ回路2から
の直流電圧を2段の昇圧動作によって、高電圧パルスを
発生させる。具体的には、直流電源出力の+側に接続さ
れた抵抗RとコンデンサCとによって蓄えらた充電電圧
がある所定レベルになると、スイッチング素子としての
サイアック3aがオンすることにより、パルスを発生す
る。つまり、抵抗R、コンデンサC及びサイアック3a
で発信回路を構成している。サイアック3aによって発
生したパルスは、昇圧トランス3bに供給される。
【0039】高圧コンデンサ3cの充電電圧が、放電ギ
ャップ3dの絶縁破壊電圧を越えると、放電ギャップ3
dは放電して、このとき蓄えられたエネルギーをパルス
トランス3eに供給する。即ち、昇圧されたパルスが重
畳されることによって、高電圧パルスが発生する。この
高電圧パルス、即ちイグナイター30の出力は、高耐電
圧用ケーブル4、高耐電圧用コネクタ50を介して高圧
放電灯6に供給される。
【0040】高耐電圧用ケープル4及び高耐電圧用コネ
クタ50は、極めて大きな高電圧パルスを供給するもの
であることから、この高電圧パルスがリークしないよう
な例えばシリコン等の非導通部材が用いられている。
【0041】また、高圧放電灯6は、点光源を得るのに
最適であり、明るい室内でも使用可能な例えば、250
[W]のメタルハライドランプを用いている。また、こ
のメタルハライドランプは、ランプの電極間距離が3m
mと非常にショートアーク化されたものであり、こうし
て、光学系の効率を向上させている。
【0042】このような高電圧放電灯6は、点灯時、イ
グナイタ30からの高電圧パルスが供給されると、点灯
動作を開始して点灯する。
【0043】点灯後、イグナイタ30は、動作を停止
し、高圧放電灯6は、通常の電圧パルスが供給されて始
動する。
【0044】一方、制御手段7は、チョッパ回路2の出
力を検出し、チョッパ回路2を制御して異常が発生した
場合に電源供給を停止、あるいは出力を低減するように
チョッパ回路ふを制御する。
【0045】ところで、本実施形態例の装置において
は、イグナイタ30は、放射ノイズ低減の為にパルスト
ランス3eを含む回路部分が、例えばウレタン樹脂等の
非導通部材で封入された構成となっている。
【0046】また、本実施形態例では、このイグナイタ
30は、放射ノイズ発生による周辺機器の誤動作を防止
し且つパルスリークによる放電を低減するために、例え
ば金属板や、メッキ等の導電性塗料、あるいはアルミ薄
等の導電性シール部材で構成されたイグナイタケース
(図中では波線で示し、以下、導電ケースと称す)に収
容されており、また、該導電ケースは、図示しない本体
回路基板上に取り付けらるようになっている。この場
合、導電ケースの一部は、図中に示すように、例えば接
続部80を介して、始動パルス印加側、即ち、極めて高
い電位となるパルストランス3eが接続されるラインと
に接続されている。尚、導電ケースの一部は、本体回路
基板上に形成されている導電パターンである場合もあ
る。
【0047】つまり、従来では、導電ケースが安定電位
である仮想グランドレベルのライン(−側ライン)とに
接続されていたが、本実施形態例では、導電ケースをパ
ルストランス3eが接続され且つその電源側のラインに
接続することにより、例えば高電パルスがリークした場
合に生じる放電時の電位差をなくすようにしている。
【0048】これにより、例えばシールド部分の剥離に
よって高電圧パルスがリークした場合でも、電源に対し
て一周するような大きな電位差による放電が発生するこ
となく、イグナイタ30内のパルストランス3e近傍で
生じるグロー放電のみで、危険性のあるアーク放電の移
行を防止することが可能となる。
【0049】次に、このような構成の装置の動作を詳細
に説明する。
【0050】上記イグナイタ30から出力される起動用
高電圧パルスは、いかなる場合でも、再始動(再点灯)
が可能であるように約30[KV]という極めて高く、
また周期の大きな減衰振動波形である。即ち、ランプ点
灯時には、このような極めて高電位となる高電圧パルス
がイグナイタ30から出力され、高耐電圧用ケーブル4
及び高耐電圧用コネクタ50を介して、高圧放電灯6に
供給される。
【0051】高圧放電灯6は、ランプ絶縁破壊電圧を越
える電圧が印加された時点で数百[V]のグロー放電ま
で低下した後に、アーク放電に移行し、点灯装置側の制
御により放電が維持される。この場合、通常放電は約3
0秒で安定領域に達する。このときのランプ電圧は、通
常65[V]である。つまり、導電ケースの有する電位
も、ランプ点灯状態にある場合には、65[V]程度の
電位を有していることになる。
【0052】ここで、パルストランス3eの絶縁劣化が
生じたとすると、高圧放電灯6の始動時に、イグナイタ
3eのパルストランス3eから発せられたパルスは、こ
のイグナイタ30を収容している導電ケースとで放電す
ることになる。しかし、本実施形態例によれば、導電ケ
ースは、パルストランス3eが接続されるラインとに、
例えば基板上においてビス等の接続部80を介して接続
されていることから、高電圧発生回路(イグナイタ3
0)の入出力が短絡するだけであるため、両者間で放電
が生じたとしても、パルストランス3e近傍でグロー放
電が発生するものの、アーク放電に移行することはな
い。つまり、電源に対して一周するような放電現象は生
じない。即ち、アーク放電の移行を防止することによ
り、アーク放電発生に起因する発煙、発火等の危険性を
防止することができる。
【0053】また、高電圧放電灯6の点灯後、イグナイ
タ30は動作を終了するが、何等かの異常が発生する場
合に備えて、制御手段7は、例えば図中に示すようにイ
グナイタ30の入力+側ラインの電位を検出し、異常が
発生した場合には、電力供給を停止させるようにチョッ
パ回路2を制御するように安全制御を行う。
【0054】したがって、本実施形態例によれば、高電
圧パルスがリークした場合における放電作用をグロー放
電のみに抑えることにより、アーク放電の移行を防止す
ることが可能となる。これにより、高電圧パルスがリー
クした場合でも、危険性が少なく安全性を向上させ、且
つ低コストで実施可能な放電灯点灯装置を提供すること
が可能となる。
【0055】尚、本実施形態例においては、高電圧パル
スを発生するパルストランス3eが接続された+側ライ
ンに、導電ケースを接続するように説明したが、これに
限定されることはなく、例えば導電ケースが点灯回路の
−側ラインに接続されるとともに、このラインにパルス
トランス3eが接続された場合にも同様の効果を得る異
ができる。
【0056】図2及び図3は本発明に係る放電灯点灯装
置の他の実施形態例を示し、図2は図1の装置に用いら
れる高耐電圧用コネクタの一部破断した構成斜視図、図
3はコネクタの装着状態を示す断面図である。
【0057】図2に示すように、高耐電圧用コネクタ
(以下、コネクタの略記)50は、2つのコネクタ50
a、50bによって構成されている。
【0058】一方のコネクタ50aは、点灯装置側と接
続され、非道電部材で形成されたコネクタ部であって、
イグナイタ30及びチョッパ回路2からのケーブル4と
に夫々接続されている。このコネクタ50a内には、夫
々非導電部材で形成された円筒状の接続端子差し込み部
51が対向配置して設けられており、この差し込み部5
1に他方のコネクタ部50bの各接続端子が夫々挿入さ
れることにより、接続されて導電状態となる。
【0059】つまり、各接続端子差し込み部51の内側
面には、例えば導電部材が内装されており、この導電部
材と挿入した接続端子とが接合することにより、イグナ
イタ30からのケーブルと高圧放電灯側のケーブルとが
夫々短絡するようになっている。
【0060】また、前記夫々の接続端子差し込み部51
の間には、夫々の導電部材とに接続された短絡手段とし
ての一対の接続片52が設けられている。この接続片5
2は、例えば、ばね等の作用を有する金属板で形成さ
れ、外れた場合には互いに接触するように上記接続端子
差し込み部の内側方向に付勢された構造となっている。
つまり、該コネクタ50が装着されていない場合には、
前記接続片52によって短絡することにより、各接続端
子差し込み部51間を短絡させることが可能となる。
【0061】これらの接続片52のコネクタ開放部側
は、他方のコネクタ50bの有する遮断部54を挿入し
易いような形状に構成されており、該コネクタ50bの
遮断部54を挿入することにより、各接続片52が押し
開かれることにより、非短絡状態にすることが可能とな
る。
【0062】一方、他方のコネクタ50bは、高圧放電
灯側と接続され、非道電部材で形成されたコネクタ部で
あって、高電圧放電灯6からのケーブル4とに夫々接続
されている。このコネクタ50b内には、夫々導電部材
で形成された接続端子53が対向配置して設けられてお
り、これらの接続端子53を前記夫々の接続端子差し込
み部51に挿入することにより、接続されて導電状態と
なる。
【0063】また、これらの接続端子53の間には、前
記接続片52を押し開いて非導通状態とさせるための非
導電部材で形成された遮断部54が設けられており、こ
の遮断部54は、該コネクタ50bの開放側前方に突起
するように形成されている。つまり、双方のコネクタ部
を確実に装着したときに、この遮断部54によってコネ
クタ50a内の接続片52が非導通状態になり、接続端
子53間の短絡が解除されるように構成されている。
【0064】したがって、双方のコネクタ部50aと5
0bとを装着すると、図3に示すように、イグナイタ3
0側の高電圧パルスが流れる+側のラインを、高耐電圧
用ケーブル4及びコネクタ50を介して、高圧放電灯6
に接続される+側ラインに接続することができ、同時
に、イグナイタ30側の仮想グランドレベルとなる−側
ラインを、例えば通常のケープル及びコネクタ50を介
して高圧放電灯6に接続される−側ラインに接続するこ
とができる。また、このとき、コネクタ部50bの遮断
部54による挿入によって、各接続片52は、図3に示
すように非接続状態となることから、図1に示すような
配線形態を構成することが可能となる。
【0065】また、制御手段7は、ランプ点灯時におい
て、上述したコネクタ50内の短絡手段により短絡して
いる場合には、このときの電流または電圧を検出するこ
とにより異常が発生したことを認識し、チョッパ回路の
出力を停止させるように制御する。これにより、コネク
タ50が外れたときにはランプ始動に伴う電力の供給が
停止されることから、コネクタ50内におけるアーク放
電の発生を未然に防止することができ、安全性を向上さ
せることができる。
【0066】いま、コネクタ50が何等かの外的負荷に
よりコネクタ50が非接続状態となり、ユーザの操作に
より点灯装置をオンしたものとする。すると、高圧放電
灯6を点灯させるために、イグナイタ30は、高電圧パ
ルスを発生させ、発生した高電圧パルスを高耐電圧用ケ
ーブル4を介して、図2に示すイグナイタ側コネクタ部
50aに供給する。しかし、このとき、該コネクタ50
aの各接続片52は、パね作用によってその金属板が接
合しているため、短絡状態となっている。
【0067】即ち、パルストランス3eが接続される+
側ラインと、−側ラインとを短絡することが可能とな
る。
【0068】そして、制御手段7により、この異常発生
を検出し、チョッパ回路2を制御して、電源の供給を停
止させる。
【0069】これにより、従来問題となっていた、コネ
クタが開放しているときのコネクタの端子間でのアーク
放電を未然に防止することができ、このアーク放電によ
る発煙、発火することもない。
【0070】また、両コネクタ部50a、50bを装着
すれば、図3に示すように確実な配線状態を回復するこ
とができ、正常且つ確実に高圧放電灯を点灯させること
が可能となる。
【0071】また、通常、コネクタにおいては、コネク
タの奥行き方向の長さを十分に設けることにより、絶縁
距離ととっていたが、本発明の短絡手段を設けることに
より、奥行き方向の長さを縮小して構成することも可能
となる。
【0072】したがって、本実施形態例によれば、コネ
クタ50内部に接続片52等の短絡手段を設けることに
より、異常発生を自動的に検出することができると同時
に、異常が検出された場合には、自動的に電力の供給を
停止させることが可能となる。
【0073】尚、本実施形態例においては、コネクタ内
部に設けられた短絡手段として、ばね等の作用のある接
続片を用いて、コネクタが外れた場合にはそのコネクタ
内の出力を短絡させるようにしていたが、これに限定さ
れることはなく、非装着時の場合に出力を短絡させるよ
うな構成であれば、どのような構成であっても良い。
【0074】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、放
電灯点灯装置において、ランプ起動時の放射ノイズ防止
のために、イグナイタを収容する導電ケースを導電体で
構成した場合でも、この導電ケースの一部をパルストラ
ンスが接続されるラインに接続することにより、パルス
リークに起因するアーク放電の移行を防止することがで
きる。
【0075】また、コネクタ50の接続が不完全な状態
にも関わらず、点灯回路をオンした場合でも、短絡手段
及び制御手段による電力制御によって出力が停止される
ことから、危険性がなく安全性の向上がなされた点灯装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の一実施形態例を
示す回路構成図。
【図2】本発明に係る放電灯点灯装置の他の実施形態例
を示し、コネクタの概略構成を示す斜視図。
【図3】図2のコネクタの装着状態を示す断面図。
【図4】従来における放電灯点灯装置の一例を示す回路
構成図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…チョッパ回路、4…高耐電圧用ケー
ブル、6…高圧放電灯(メタルハライドランプ)、30
…イグナイタ(IGN:高電圧パルス発生回路)、3a
…サイアック、3b…昇圧トランス、3c…高圧コンデ
ンサ、3d…放電ギャップ、3e…パルストランス、5
0…高耐電圧用コネクタ、50a…イグナイタ側コネク
タ部、14…ランプ側コネクタ部、52…短絡手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と;前記交流電源からの交流を
    直流に整流して出力する直流定電力回路と;前記直流定
    電力回路からの直流を入力し、高圧放電灯を点灯させる
    ための高電圧を発生して出力する高電圧発生回路と;前
    記高電圧発生回路からの高電圧により点灯する高圧放電
    灯と;前記高電圧発生回路を収容するとともに導電部材
    で構成された導電体ケースであって、該ケースの一部を
    前記高電圧発生回路の高電圧が出力される高電圧印加側
    のラインに電気的接続された導電体ケースと;を具備し
    たことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記導電ケースの一部は、回路基板上の
    パターンで形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記直流定電力回路は、この出力から異
    常発生を検出するための出力検出手段を備え、該出力検
    出手段によって出力が制御されることを特徴とする請求
    項1に記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧放電灯は、前記高電圧発生回路
    からの高電圧がコネクタを介して供給されるものであっ
    て、前記コネクタは、このコネクタが外れたときにはコ
    ネクタ内部の出力を短絡させる短絡手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに
    記載の放電灯点灯装置と;前記高圧放電灯の光源を用い
    て液晶パネルに形成した入力信号に基づく画像を投射す
    ることにより表示可能な表示手段と;前記放電灯点灯装
    置及び前記表示手段を収容するための機器本体と;を具
    備して構成されたことを特徴とする画像表示装置。
JP3810397A 1997-02-21 1997-02-21 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置 Withdrawn JPH10241877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3810397A JPH10241877A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3810397A JPH10241877A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10241877A true JPH10241877A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12516146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3810397A Withdrawn JPH10241877A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10241877A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244985A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Eye Lighting Syst Corp 遠隔点灯制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244985A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Eye Lighting Syst Corp 遠隔点灯制御システム
US8593264B2 (en) 2009-04-09 2013-11-26 Eye Lighting Systems Corporation Remote lighting control system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001015287A (ja) 誘電体バリア放電ランプ光源装置
US3377125A (en) Electrical ignition system for gaseous fuel burners and the like
US4404616A (en) Igniting and flame detecting device
US7111944B2 (en) Image projector
JPH10241877A (ja) 放電灯点灯装置及びそれを用いた画像表示装置
JP5581319B2 (ja) 高輝度放電ランプアセンブリ、高輝度放電ランプの瞬時始動用の回路及び、高輝度放電ランプの高温再点灯のための低点灯電圧瞬時始動方法
KR100664336B1 (ko) 회로 장치
US6783248B2 (en) Image display apparatus
US8022642B2 (en) Discharge lamp lighting device
JPH10239767A (ja) プロジェクタ
KR100285899B1 (ko) 스포트제거회로
KR100358695B1 (ko) 표시장치의 구동제어방법 및 구동제어장치
JPH09320772A (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
KR19980085694A (ko) 액정디스플레이의 전원 인가 초기 노이즈 화면 제거 방법 및 장치
JPH11160674A (ja) 液晶ディスプレー素子の駆動制御装置
JPH04172916A (ja) 電源遮断装置
JP2607693Y2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2003017282A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、高圧放電灯装置及び投光装置
JPH0815668B2 (ja) プラズマ切断装置
US7256549B1 (en) Three electrode arc-discharge lamp
US20100001628A1 (en) Igniter integrated lamp socket for hot re-strike of high intensity discharge lamp
JPS613920A (ja) ガスバ−ナの着火検出装置
KR200142243Y1 (ko) 노이즈 발생을 억제시킨 엔진의 점화장치
KR970004895Y1 (ko) 모니터의 엑스레이차단회로
JP2561686Y2 (ja) Tig溶接機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20040217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20040809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20040809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422