JPH10241244A - ターンテーブル装置 - Google Patents

ターンテーブル装置

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Publication number
JPH10241244A
JPH10241244A JP9046410A JP4641097A JPH10241244A JP H10241244 A JPH10241244 A JP H10241244A JP 9046410 A JP9046410 A JP 9046410A JP 4641097 A JP4641097 A JP 4641097A JP H10241244 A JPH10241244 A JP H10241244A
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JP
Japan
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information recording
fitting member
recording disk
disk
turntable
Prior art date
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JP9046410A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Nakayama
立幸 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルが装着されるスピンドル軸の
軸方向に移動可能な可動嵌合部材のテーパ部によるセン
タリング機能と、スピンドル軸に固定される固定嵌合部
材の移動阻止部によるセンタリング機能との2つの機能
を併せ持つターンテーブル装置を提供する。 【解決手段】 ディスク嵌合部とディスク支持部とを有
するターンテーブルを備えたターンテーブル装置に関す
る。ディスク嵌合部31は、スピンドル軸25に固定さ
れて一体に回転駆動される固定嵌合部材34と、固定嵌
合部材34の下方に配置され且つスピンドル軸25に移
動自在に嵌合される可動嵌合部材35とを有し、可動嵌
合部材35には基準穴dに当接して情報記録ディスクD
のセンタリングをなすテーパ部37を設け、固定嵌合部
材34には情報記録ディスクDの径方向への移動を阻止
するスカート部34cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)、MD(ミニディスク)、CD−ROM等の
情報記録ディスクを情報記録媒体として用いるディスク
記録再生装置等に使用され、これらの情報記録ディスク
を装着して回転駆動するターンテーブル装置に関し、特
に、情報記録ディスクを所定位置に精度よく装着するこ
とができるターンテーブル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクや光磁気ディスク等
の情報記録ディスクを情報記録媒体として用いて情報信
号の記録及び/又は再生を行うディスク記録再生装置に
おいては、ピックアップ装置のヘッド部に対する情報記
録ディスクのセンタのずれ、即ち、スピンドル軸の回転
中心に対する情報記録ディスクのセンタの偏心は、ヘッ
ド部による読取り、書込み精度、その他の特性に大きく
影響する。これは、CDを情報記録媒体として使用する
場合は勿論であるが、CDよりも高速で回転駆動される
CD−ROMの場合には、その影響はより大きなものと
なる。
【0003】そこで、スピンドル軸に対する情報記録デ
ィスクの偏心を所定範囲内に押えるために、スピンドル
軸に固定されるターンテーブルに対して情報記録ディス
クのセンタリングが行われている。このためのセンタリ
ング機構として、従来では、次に述べるような固定セン
タリング機構とスライドセンタリング機構との二つの機
構が知られている。
【0004】図11は、従来の固定センタリング機構を
有するターンテーブル装置を示すものである。このター
ンテーブル装置1は、支持基板2に下端部が固定される
スピンドルモータ3と、このスピンドルモータ3のスピ
ンドル軸4に取り付けられたターンテーブル5とを備え
ている。ターンテーブル5は、スピンドル軸4に固定さ
れて一体に回転駆動される上嵌合部材6と下嵌合部材7
とからなり、上嵌合部材6のみならず下嵌合部材7も固
定されているところから、一般に固定センタリング機構
と呼ばれているものである。
【0005】この固定センタリング機構の上嵌合部材6
は、鉄板等の磁性体によってリング状に形成され、スピ
ンドル軸4の先端部に嵌合固定されている。また、下嵌
合部材7は、情報記録ディスクDの中央部に設けられた
基準穴dに嵌合される円筒状のディスク嵌合部7aと、
このディスク嵌合部7aの半径方向外側に連続して形成
され且つ情報記録ディスクDの基準穴dの周縁部を支え
るディスク支持部7bとを有している。この下嵌合部材
7のディスク嵌合部7aの内側に上嵌合部材6が配置さ
れ、ディスク嵌合部7aの先端部には情報記録ディスク
Dの基準穴dを案内するためのテーパ部9が設けられて
いる。
【0006】更に、下嵌合部材7のディスク支持部7b
の上面にはリング状の支持パッド10が貼着されてお
り、この支持パッド10の上に情報記録ディスクDの周
縁部が載置され、この情報記録ディスクDがチャッキン
グプレート11によって上方から押圧される。チャッキ
ングプレート11は、リング状の押圧部11aと、この
押圧部11aの内側に内蔵されたマグネット11bとを
有し、このマグネット11bと上嵌合部材6との間に働
く磁力によってチャッキングプレート11がターンテー
ブル5側に吸着される。
【0007】その結果、チャッキングプレート11の押
圧部11aが情報記録ディスクDの周縁部に押圧され
る。これにより、情報記録ディスクDがターンテーブル
5とチャッキングプレート11とで挟持され、スピンド
ルモータ3の作動により一体的に回転駆動される。
【0008】また、図12〜図17は、従来のスライド
センタリング機構を有するターンテーブル装置を示すも
のである。このターンテーブル装置12が上述したター
ンテーブル装置1と異なる点はターンテーブル13のみ
であって、他の構成は同一であるため、同一部分には同
一の符号を付して説明を省略し、ターンテーブル13の
みについて述べる。
【0009】このターンテーブル13は、情報記録ディ
スクDの基準穴dに嵌合されるディスク嵌合部と、情報
記録ディスクDの基準穴dの周縁部を支えるディスク支
持部としての下嵌合部材14とを有している。そして、
ディスク嵌合部は、スピンドル軸4に固定されて一体に
回転駆動されるリング状の固定嵌合部材15と、この固
定嵌合部材15の下方に配置され且つスピンドル軸4に
上下方向へ移動自在に嵌合されるリング状の可動嵌合部
材16とから構成されている。
【0010】下嵌合部材14は、上述した下嵌合部材7
からディスク嵌合部7aを取り除いたような形状をなし
ており、上方へ所定の隙間をあけた位置に固定嵌合部材
15が配置されている。固定嵌合部材15は、上述した
上嵌合部材6及びディスク嵌合部7aの上端部と同様の
役割を果たすもので、その外周縁を外下がりに傾斜させ
ることによってテーパ部9が形成されている。この固定
嵌合部材15と下嵌合部材14との間に可動嵌合部材1
6が移動可能に嵌合されており、弾性体としてのコイル
ばね17によって常時固定嵌合部材15側に付勢されて
いる。
【0011】また、可動嵌合部材16の外周縁は、固定
嵌合部材15のテーパ部9と傾斜角は異なるが、これに
連続させるように外下がりのテーパ部18とされてい
る。この可動嵌合部材16のテーパ部18の最小径は、
情報記録ディスクDの基準穴dに容易に挿入できるよう
に固定嵌合部材のテーパ部9の最大径と略同一に設定さ
れている。そして、テーパ部18の最大径は、情報記録
ディスクDの基準穴dを確実に係合保持できるように十
分な大きさに設定されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のターンテーブル装置においては、固定センタ
リング機構を有する前者の場合には、情報記録ディスク
Dの基準穴dに嵌合されるディスク嵌合部7aと基準穴
dの周縁部を支えるディスク支持部7bとが一体に設け
られており、ディスク嵌合部7aの先端に設けたテーパ
部9で基準穴dをガイドして情報記録ディスクDの挿入
動作を容易にすると共に、このテーパ部9に連続するデ
ィスク嵌合部7aの胴体部で基準穴dをセンタリングす
る構造となっていた。そのため、情報記録ディスクDの
基準穴dの直径がばらついて変化すると、この基準穴d
のばらつきの大きさに応じて情報記録ディスクDのセン
タリング精度が悪くなるという課題があった。
【0013】即ち、情報記録ディスクDの基準穴dが所
定精度で作られており、その内径に大きなばらつきがな
い場合には、その基準穴dにターンテーブルの下嵌合部
材7を嵌合させると、そのディスク嵌合部7aの胴体部
が基準穴dの内周面に接触して情報記録ディスクDを支
えることができる。そして、重心が偏心している情報記
録ディスクDを高速で回転駆動すると遠心力を発生する
が、ディスク嵌合部7aの胴体部によって情報記録ディ
スクDの移動が阻止されるため、センタリングが解除さ
れることがなく、また、誤って情報記録ディスクDに外
力が加えられた場合にも、情報記録ディスクDが移動す
ることなくセンタリング状態が保持される。従って、情
報記録ディスクDの偏心が所定範囲内に押さえられ、ピ
ックアップ装置による読取り、書込み等の動作を精度良
く行うことができる。
【0014】ところが、情報記録ディスクDの基準穴d
に大きなばらつきが生じ、基準穴dとディスク嵌合部7
aとの隙間が大きくなると、センタリングの精度が悪く
なって情報記録ディスクDが偏心する。そのため、ピッ
クアップ装置による読取り、書込み等の動作を精度良く
行うことができなくなるという課題があった。
【0015】また、スライドセンタリング機構を有する
後者の場合には、ディスク嵌合部とディスク支持部とを
別個に設けると共に、ディスク嵌合部を固定嵌合部材1
5と可動嵌合部材16とで構成し、可動嵌合部材16に
設けたテーパ部18を基準穴dに接触させて、情報記録
ディスクDをセンタリングする構造となっていた。その
ため、情報記録ディスクDの基準穴dに大きなばらつき
が生じた場合にも、可動嵌合部材16がスピンドル軸4
の軸方向へ移動して基準穴dのばらつきを吸収すること
ができる。
【0016】従って、情報記録ディスクDの基準穴dの
ばらつきが可動嵌合部材16のテーパ部18の最小径以
上最大径以下の範囲内である場合には、図12に示すよ
うに、基準穴dのセンタリングを確実に行うことができ
る。その結果、図13に示すように、情報記録ディスク
Dの偏心をゼロに近づけて、ターンテーブル13とチャ
ッキングプレート11とによる情報記録ディスクDのチ
ャッキングを確実に行うことができる。
【0017】ところが、CD−ROMのように情報記録
ディスクDが高速度で回転駆動される場合には、その回
転によって発生する遠心力の影響が大きくなり、図14
に示すように、情報記録ディスクDが大きく移動して偏
心してしまう。これは、可動嵌合部材16を固定嵌合部
材15側に付勢するコイルばね17のバネ力が情報記録
ディスクDに発生する遠心力F1に負けてしまうことに
よるものである。このように、遠心力F1がバネ力より
も大きくなると、基準穴dの下縁部がテーパ部18に当
接して可動嵌合部材16を押し下げることになる。その
結果、情報記録ディスクDが横にずれてしまい、センタ
リングができなくなるという課題があった。
【0018】この場合、コイルばね17のバネ力を強く
することによって遠心力F1に対する情報記録ディスク
Dの横ずれを押えることはできるが、そうすると可動嵌
合部材16を押し下げるために必要な力が増大し、可動
嵌合部材16のスライドがスムースでなくなるという問
題が生ずる。そのため、遠心力に対する情報記録ディス
クDの横ずれ対策として、コイルばね17のバネ力を強
くすることは良好な対策ではない。
【0019】また、情報記録ディスクDのなかには、図
15に示すように、基準穴dの周縁に面取り部19を設
けている情報記録ディスクDctがある。この情報記録デ
ィスクDctのように、可動嵌合部材16のテーパ部18
の最小径よりも大きな直径となる面取り部19がある
と、図16に示すように、可動嵌合部材16が固定嵌合
部材15に当接した状態において、基準穴dとテーパ部
18との間に隙間Sを生じてしまう。その結果、隙間S
によってセンタリングの精度が悪くなり、情報記録ディ
スクDが偏心して、上記と同様に、ピックアップ装置に
よる読取り、書込み等の動作を精度良く行うことができ
なくなるという課題があった。
【0020】しかも、基準穴dに面取り部19がある
と、可動嵌合部材16が基準穴dとの接触を保つことが
できる沈み込み可能な量が小さくなり、これに対応して
コイルばね17の付勢力も小さくなる。そのため、重心
が偏心した情報記録ディスクDctを高速度で回転するこ
とにより、図17に示すように、情報記録ディスクDct
に遠心力F1が加わったり、何らかの外力F2が加わる
と、コイルばね17の付勢力が遠心力等に負けて可動嵌
合部材16が押し下げられ、情報記録ディスクDctが横
にずれてセンタリングができなくなる。
【0021】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ターンテーブルが装着されるスピ
ンドル軸の軸方向に移動可能な可動嵌合部材のテーパ部
によるセンタリング機能と、スピンドル軸に固定される
固定嵌合部材の移動阻止部によるセンタリング機能との
2つの機能を併せて持たせることにより、上記課題を解
決することができるターンテーブル装置を提供すること
を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、情報記
録ディスクの中央部に設けられた基準穴に嵌合されるデ
ィスク嵌合部と、情報記録ディスクの基準穴の周縁部を
支えるディスク支持部とを有するターンテーブルが、ス
ピンドルモータのスピンドル軸に取り付けられたターン
テーブル装置において、ディスク嵌合部は、スピンドル
軸に固定されて一体に回転駆動される固定嵌合部材と、
固定嵌合部材の下方に配置され且つスピンドル軸に移動
自在に嵌合される可動嵌合部材とを有し、可動嵌合部材
には基準穴に当接して情報記録ディスクのセンタリング
をなすテーパ部を設け、固定嵌合部材には情報記録ディ
スクの径方向への移動により基準穴に当接して情報記録
ディスクの径方向への移動を阻止する移動阻止部を設け
たことを特徴としている。
【0023】本発明は、上述のように構成したことによ
り、情報記録ディスクの装着時、通常状態では情報記録
ディスクの基準穴の内面が可動嵌合部材のテーパ部に当
接してセンタリングが行われ、所定以上の遠心力や外力
が加えられたときには基準穴の内面が固定嵌合部材の移
動阻止部に当接してセンタリングが行われ、常に所定の
センタリング状態が維持される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図10は本発明の一実
施例を示すもので、図1〜図6は本発明のターンテーブ
ル装置の一部を断面して動作状態をそれぞれ説明する説
明図、図7〜図10は本発明のターンテーブル装置が用
いられたCD−ROMドライブ装置を示す斜視図、平面
図、正面図及び側面図である。
【0025】本実施例のターンテーブル装置20は、情
報記録ディスクとして読出し専用のCD−ROMが用い
られるCD−ROMドライブ装置に使用して好適なもの
である。このターンテーブル装置20は、スピンドルモ
ータ21とターンテーブル30とチャッキングプレート
40等を備えている。
【0026】スピンドルモータ21は、プリント基板等
の支持基板22に固定されるモータ本体23と、このモ
ータ本体23に嵌合されて回転自在に支持される円筒状
の回転体24とを有し、回転体24の回転中心には、モ
ータ本体23の一側に突出するスピンドル軸25が一体
に設けられている。モータ本体23の他側は回転体24
の外側に突出しており、この突出部を圧入等の固着手段
によって支持基板22に固定することにより、スピンド
ルモータ21が支持基板22と一体化される。この支持
基板22を固定ねじ等の固着手段でフレーム部材等に固
定することにより、図7等に示すように、このスピンド
ルモータ21がドライブ装置に組み込まれる。
【0027】ターンテーブル30は、情報記録ディスク
Dの中央部に設けられた基準穴dに嵌合されるディスク
嵌合部31と、情報記録ディスクDの基準穴dの周縁部
(基準穴dの縁から半径方向外側に所定距離移動した所
定範囲をいう。)を支えるディスク支持部としての下嵌
合部材32とを備えている。下嵌合部材32は、中央に
ハブ部32aが設けられた円板状の部材からなり、この
ハブ部32aの穴にスピンドル軸25を圧入することに
よって回転方向に一体とされている。この下嵌合部材3
2の半径方向外側は、一面側に偏倚させることによって
リング状の支持部32bが設けられており、この支持部
32bには、情報記録ディスクDが載置されるリング状
の支持シート33が取り付けられている。更に、ハブ部
32aの外側で支持シート33が貼付された側の面に
は、リング状の突起部32cが設けられている。
【0028】ディスク嵌合部31は、スピンドル軸25
に固定されて一体に回転駆動される固定嵌合部材34
と、この固定嵌合部材34と下嵌合部材32との間に介
在される可動嵌合部材35とから構成されている。固定
嵌合部材34は、中央にハブ部34aが設けられた円板
状の部材からなり、このハブ部34aの穴にスピンドル
軸25の先端部を圧入することによって回転方向に一体
とされている。この固定嵌合部材34の半径方向外側に
は、外下がりのテーパ部34bが設けられていると共
に、このテーパ部34bの外周縁には、スピンドル軸2
5の軸方向に平行に延びるリング状のスカート部34c
が設けられている。
【0029】固定嵌合部材34のスカート部34cは、
情報記録ディスクDが径方向へ移動するのを阻止する移
動阻止部の一具体例を示すものであり、このスカート部
34cの外径は情報記録ディスクDの基準穴dよりも若
干小さく設定されている。このスカート部34cの外径
が基準穴dの内径よりも小さいことを許容される範囲
は、基準穴dの内周面がスカート部34cの外周面のい
ずれに接触した場合においても、情報記録ディスクDに
記録されている情報信号の読出しに支障をきたすことな
くセンタリング状態を維持することができる範囲であ
る。
【0030】また、可動嵌合部材35は、同じく中央に
貫通穴35aが設けられた円板状の部材からなり、この
貫通穴35aにスピンドル軸25がスライド可能に挿通
されている。この可動嵌合部材35の一面には、半径方
向内側の内凹陥部35bと、半径方向外側の外凹陥部3
5cとが設けられ、他面には、半径方向中途部の中凹陥
部35dが設けられている。この可動嵌合部材35の中
凹陥部35dには、弾性部材の一具体例を示すコイルば
ね36の一端が着座されている。
【0031】コイルばね36の他端は、下嵌合部材32
の突起部32cの内側に着座されており、このコイルば
ね36のばね力によって可動嵌合部材35が固定嵌合部
材34側に常時付勢されている。そして、内凹陥部35
bが固定嵌合部材34のハブ部34aに当接されること
により、可動嵌合部材35の固定嵌合部材34側への移
動が阻止されている。更に、外凹陥部35cの上方に
は、固定嵌合部材34のスカート部34cが臨んでい
る。
【0032】このスカート部34cが臨む可動嵌合部材
35の外周縁には、外下がりの傾斜面が周方向に連続す
るテーパ部37が設けられている。このテーパ部37
は、情報記録ディスクDの基準穴dをセンタリングして
支持するための部分であり、その最小径は基準穴dの直
径よりも適宜に小さく、且つその最大径は基準穴dの直
径よりも適宜に大きく設定されている。そして、テーパ
部37の最小径は、スカート部34cの外径と略同一に
設定されているが、テーパ部37の最小径をスカート部
34cの外径よりも小さく設定してもよい。
【0033】上記固定嵌合部材34の材質としては、鉄
板、鋼板等の金属製の磁性体が好適であるが、金属でな
い磁性体であってもよい。例えば、適当な合成樹脂に鉄
粉等の磁性材料を混合させることによって磁性体とする
ような場合である。また、下嵌合部材32の材質として
は、鋼板、銅合金その他の金属に限ることなく、適当な
合成樹脂を用いることもできる。更に、可動嵌合部材3
5の材質としては、合成樹脂は勿論のこと、これ以外に
も金属、木材等各種の材質のものを用いることができ
る。
【0034】尚、固定嵌合部材34のスカート部34c
の長さは、図3等に示すように、情報記録ディスクDを
支持シート33上に載置した状態において、少なくとも
情報記録ディスクDの上端縁がスカート部34cに当接
しうる長さに設定する。その一方、情報記録ディスクD
の装着状態において、スカート部34cが基準穴Dを貫
通して下方へ突出する程に長くてはならず、テーパ部3
7の最小径側が基準穴D内に入り込む余地があるように
設定する必要がある。その理由は、通常のセンタリング
は可動嵌合部材35のテーパ部37で行い、固定嵌合部
材34のスカート部34cによるセンタリングは、情報
記録ディスクDに大きな遠心力や外力が作用したとき、
言わば非常時に行うためのものだからである。
【0035】このような構成を有するターンテーブル3
0の上方にはチャッキングプレート40が、ターンテー
ブル30との間で情報記録ディスクDを挟持可能なよう
に配置されている。このチャッキングプレート40は、
図示しないが、メインシャーシに取り付けられる取付部
材によって上下及び左右方向へある程度移動可能に支持
されている。
【0036】このチャッキングプレート40は、情報記
録ディスクDの上面に接触される押圧部41と、この押
圧部41の内側に連続して設けられ且つターンテーブル
30上端部との接触をさけるための凹陥部42を有する
プレート本体43と、このプレート本体43に内蔵され
たマグネット44とを備えている。マグネット44の下
面は凹陥部42内に露出されており、これにより、凹陥
部42に挿入される磁性体からなる固定嵌合部材34に
対して、その磁力を十分に働かせることができるように
されている。
【0037】かかる構成を有するターンテーブル装置2
0は、例えば、図7〜図10に示すように、CD−RO
Mドライブ装置に組み込まれて使用される。このCD−
ROMドライブ装置50は、合成樹脂材で形成された板
状のフレーム部材51を備えており、このフレーム部材
51の四隅には、図示しないマウントインシュレータが
装着されるインシュレータ取付部52が設けられてい
る。このフレーム部材51は、インシュレータ取付部5
2に装着されるマウントインシュレータを介してシャー
シに取り付けられる。
【0038】このフレーム部材51には、一部を下方へ
膨出させることによって上面に開口させた凹陥部53が
設けられている。この凹陥部53の長手方向(図8にお
いて左右方向)の一側には、本発明に係るターンテーブ
ル装置20が取り付けられている。即ち、スピンドルモ
ータ21が支持基板22に取り付けられた状態で凹陥部
53内に収容され、その支持基板22が複数本の固定ね
じ54でフレーム部材51に締付固定されている。この
状態では、図9及び図10に示すように、ターンテーブ
ル装置20のターンテーブル30のみが凹陥部53から
上方へ突出している。
【0039】更に、フレーム部材51の凹陥部53内に
は、光学ピックアップ装置55がターンテーブル30に
対して接近・離反可能に配設されている。この光学ピッ
クアップ装置55は、情報記録ディスクDの情報記録面
に対面して情報信号を読み取るヘッド部としてのピック
アップ部56と、このピックアップ部56を搭載してフ
レーム部材51にスライド移動可能に支持されたスライ
ド本体57とを備えている。このスライド本体57に
は、半導体レーザ、対物レンズその他のレンズ、光検出
器等が取り付けられている。
【0040】この光学ピックアップ装置55に関連して
フレーム部材51には、情報記録ディスクDの半径方向
にスライド本体57をスライド移動させるためのラック
ピニオン式の送り機構60が設けられている。この送り
機構60は、フレーム部材51に固定される駆動源とし
ての送りモータ61と、互いに平行に設けられスライド
本体57を摺動可能に支持する2本のガイド軸62a,
62bと、スライド本体57に一体的に設けられたラッ
ク部材63と、送りモータ61の回転力をラック部材6
3に伝達して光学ピックアップ装置55を移動させる送
りギア列64等を備えている。
【0041】送り機構60の2本のガイド軸62a,6
2bは、凹陥部53の幅方向両側において長手方向に延
在させて設けられており、これらのガイド軸62a,6
2bに、スライド本体57の両端に設けられた軸受部6
5が摺動可能に係合されている。ラック部材63は、そ
れらの歯がガイド軸62aと平行に延びるように設けら
れていて、フレーム部材51に回転自在に支持された駆
動ギア64cが噛合されている。この駆動ギア64cに
は、同じくフレーム部材51に回転自在に支持された中
間ギア64bの小歯車が噛合されており、この小歯車と
一体の大歯車には、送りモータ61の回転軸に取り付け
られた出力ギア64aが噛合されている。この出力ギア
64aと中間ギア64bの大小歯車と駆動ギア64cと
によって送りギア列64が構成されている。
【0042】かくして、送りモータ61を駆動してその
回転力を送りギア列64からラック部材63に伝達する
ことにより、送りモータ61の回転方向に応じてスライ
ド本体57が、ターンテーブル30に対して接近し、又
は離反するように移動する。これにより、ターンテーブ
ル30にチャッキングされて回転駆動される情報記録デ
ィスクDの半径方向に光学ピックアップ装置55がスラ
イド移動して、スライド本体57に搭載されたピックア
ップ部56による情報信号の読取りが行われる。
【0043】このような構成を有するCD−ROMドラ
イブ装置50に対して、CD−ROM等の情報記録ディ
スクDが、例えば、装置本体に対して出し入れ可能とさ
れたトレイ部材に載置されて供給される。この情報記録
ディスクDが載置されるトレイ部材は、CD−ROMド
ライブ装置50と上述したチャッキングプレート40と
の間に導入される。その後、例えば、CD−ROMドラ
イブ装置50を上下方向に平行移動させ、或いはフレー
ム部材51の後端側を支点として回動させてターンテー
ブル30を昇降動作させることにより、情報記録ディス
クDがターンテーブル30に装着され、所定のチャッキ
ング動作が実行される。
【0044】このチャッキング動作は、例えば、図1〜
図6に示すように、次のような動作を経て行われる。図
1は、CD−ROMドライブ装置50の上方に情報記録
ディスクDが供給された後、CD−ROMドライブ装置
50が上昇してターンテーブル装置20のターンテーブ
ル30のディスク嵌合部31が情報記録ディスクDの基
準穴dに挿入された状態を示すものである。
【0045】この状態に至るには、まず、ディスク嵌合
部31の一方の部材を構成する固定嵌合部材34が情報
記録ディスクDの基準穴dに近づき、下方から基準穴d
内に入り込む。このとき、固定嵌合部材34の最大径で
あるスカート部34cの外径は基準穴dの内径よりも若
干小径に形成されているため、固定嵌合部材34の中心
と基準穴dの中心とが一致している場合には、ターンテ
ーブル30の上昇により、図1に示すように、ディスク
嵌合部31が基準穴dの深くまで入り込む。
【0046】また、基準穴dの中心が固定嵌合部材34
の中心から若干偏倚している場合には、その基準穴d
が、固定嵌合部材34の半径方向外側に設けられたテー
パ部34bにガイドされて中心を一致させる方向に移動
して、スカート部34cに導かれる。これにより、ディ
スク嵌合部31が基準穴dの深くまで入り込み、図1に
示すような状態になる。
【0047】その結果、基準穴dの下側周縁が、固定嵌
合部材34のスカート部34cを通過して可動嵌合部材
35のテーパ部37に到達し、このテーパ部37の斜面
にリング状に接触する。このとき、基準穴dの内周面と
スカート部34cの外周面との間には所定の隙間が保持
されている。そして、可動嵌合部材35を固定嵌合部材
34側に付勢するコイルばね36のばね力により、情報
記録ディスクDがターンテーブル30の載置面から浮上
した状態に保持される。また、情報記録ディスクDの上
面にはチャッキングプレート40が臨んでいる。
【0048】次に、チャッキングプレート40に内蔵さ
れたマグネット44の磁力が固定嵌合部材34に作用す
ることにより、その吸引力によってマグネット44が固
定嵌合部材34側に引き寄せられる。このマグネット4
4の吸引力によってチャッキングプレート40全体がタ
ーンテーブル30側に移動し、情報記録ディスクDの基
準穴dの下側周縁が、コイルばね36のばね力に抗して
可動嵌合部材35を押し下げる。これにより、図3に示
すように、情報記録ディスクDの下面が下嵌合部材32
の支持シート33に当接され、チャッキングプレート4
0と下嵌合部材32とで情報記録ディスクDが上下から
挟持される。
【0049】この状態が、ターンテーブル装置20によ
る情報記録ディスクDのチャッキング状態である。この
チャッキング状態では、情報記録ディスクDは可動嵌合
部材35のテーパ部37によってセンタリングされてい
る。このとき、情報記録ディスクDの基準穴dの内径に
ばらつきが生じており、その直径が基準寸法よりも大き
いか又は小さい場合であっても、その値がテーパ部37
の最小径から最大径までの間にある場合には、常にテー
パ部37が基準穴dの下側周縁に線接触することにな
る。従って、基準穴dの内径がテーパ部37の外径の寸
法範囲内にある場合には、可動嵌合部材35のテーパ部
37によって情報記録ディスクDを確実にセンタリング
することができる。
【0050】この状態から、スピンドルモータ21を回
転駆動すると共に、光学ピックアップ装置55を情報記
録ディスクDの半径方向に移動させてピックアップ部5
6で情報信号を読み取ることにより、情報記録ディスク
Dに予め記録されている情報を読み出して再生すること
ができる。しかも、可動嵌合部材35のテーパ部37に
よって情報記録ディスクDのセンタリングが確実に行わ
れるため、情報記録ディスクDの偏心を限りなくゼロに
近づけることができる。その結果、光学ピックアップ装
置55による読取り(書込み可能な装置に用いた場合に
は「書込み」も含まれる。)精度が向上し、アクセスス
ピートを高めて装置の性能アップを図ることができる。
【0051】次に、回転中の情報記録ディスクDに遠心
力その他の外力が作用した場合について説明する。例え
ば、情報記録ディスクDの基準穴dが偏心して設けられ
ている場合、或いは、情報記録ディスクDの一部にのみ
塗料が塗布されているために全体の重量バランスが取れ
ていない場合等において、ターンテーブル装置20を高
速回転させると、図4に示すように、情報記録ディスク
Dには局部的に大きな遠心力F1が発生する。この遠心
力F1の作用は、例えば、人が情報記録ディスクDに外
力F2を加える場合も同様である。
【0052】この遠心力F1(又は外力F2)がコイル
ばね36のばね力に打ち勝つと、下嵌合部材32とチャ
ッキングプレート40との挟持力に抗して情報記録ディ
スクDが径方向にスライド移動することになる。この情
報記録ディスクDの移動により、基準穴dの下側周縁が
テーパ部37の最小径側の端面に落ち込むと、可動嵌合
部材35による情報記録ディスクDのセンタリングは解
除されるが、その解除直後に基準穴dの内周面が固定嵌
合部材34のスカート部34cに当接される。これによ
り、更なる情報記録ディスクDのスライド移動が阻止さ
れ、この状態で情報記録ディスクDの回転駆動が継続さ
れる。
【0053】この固定嵌合部材34のスカート部34c
に基準穴dの内周面が当接した状態は、可動嵌合部材3
5のテーパ部37によるセンタリングが解除された直後
の状態であって、これは固定嵌合部材34のスカート部
34cによるセンタリング状態である。従って、情報記
録ディスクDに所定以上の大きな遠心力や外力が作用し
た場合にも、情報記録ディスクDは常に一定のセンタリ
ング状態に維持されるため、ピックアップ部56による
情報信号の読取り(書込みも同様)精度の悪化を防止
し、装置の性能、アクセススピードを当初の状態に維持
することができる。
【0054】また、基準穴dの一面に面取り部19が設
けられた情報記録ディスクDctを使用する場合には、次
のようにしてセンタリングが行われる。即ち、図5に示
すように、ディスク嵌合部31に装着された情報記録デ
ィスクDctがチャッキングプレート40で挟持され、チ
ャッキングが完了した状態において、面取り部19があ
るために基準穴dの下側周縁が可動嵌合部材35のテー
パ部37から外れているものとする。この場合には、可
動嵌合部材35のテーパ部37によるセンタリングは行
われず、情報記録ディスクDctは下嵌合部材32チャッ
キングプレート40との挟持力のみによって保持され
る。
【0055】しかしながら、図5の状態は、ターンテー
ブル30のディスク嵌合部31と情報記録ディスクDct
の基準穴dとが略一致した状態にある。従って、情報記
録ディスクDctは、略偏心ゼロの状態で回転駆動される
ために、光学ピックアップ装置55による情報信号の読
取り等は精度良く行われる。
【0056】この状態から、上述した場合と同様に、遠
心力F1や外力F2が情報記録ディスクDctに作用し、
これによって情報記録ディスクDctが面方向にスライド
すると、その直後に基準穴dの上側内周面が固定嵌合部
材34のスカート部34cに当接される。これにより、
図6に示すように、更なる情報記録ディスクDctのスラ
イド移動が阻止され、この状態で情報記録ディスクDct
の回転駆動が継続される。
【0057】この場合にも、固定嵌合部材34のスカー
ト部34cによって情報記録ディスクDctのセンタリン
グが行われる。従って、情報記録ディスクDが面取り部
19付の情報記録ディスクDctであっても、大きな遠心
力F1や外力F2に対してスカート部34cによるセン
タリングが同様に行われるため、ピックアップ部56に
よる情報信号の読取り(書込み)精度の悪化を防止し、
装置の性能の低下を抑制し、アクセススピードを当初の
状態に維持することができる。
【0058】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、本発明に係るターンテーブル装置を情報記録ディス
クとして再生専用のCD−ROMを用いたCD−ROM
ドライブ装置に適用した例について説明したが、CD
(コンパクトディスク)プレーヤ装置、LD(レーザデ
ィスク)プレーヤ装置、DVD(ディジタルビデオディ
スク)ドライブ装置等は勿論のこと、一度だけ書けるラ
イトワンス型や何度でも再書込みが可能なリライタブル
型の光磁気ディスク等を用いるCD−R(レコーダブ
ル)レコーダ装置、MD(ミニディスク)トライブ装
置、MO(光磁気記録)ドライブ装置、HD(ハードデ
ィスク)トライブ装置その他各種の電子装置に適用する
ことができる。
【0059】また、上記実施例においては、ターンテー
ブル30の固定嵌合部材34を磁性体としてマグネット
44をチャッキングプレート40に設けた例について説
明したが、これとは逆にターンテーブルにマグネットを
設けて磁性体をチャッキングプレートに設ける構成とし
てもよい。更に、上記実施例では、下嵌合部材32と可
動嵌合部材35との間にコイルばね36を介在させ、こ
のコイルばね36のばね力によって可動嵌合部材35を
スピンドル軸25の軸方向へスライドさせる構成とした
が、可動嵌合部材35を油圧装置や電動装置等を使用し
て機械的に移動させる構成としてもよく、また、スプリ
ングに代えて板ばね、ゴム状弾性体等の各種の弾性部材
を用いることもできる。
【0060】更に又、固定嵌合部材34のテーパ部34
b及び可動嵌合部材35のテーパ部37の傾斜角度は、
図示実施例のものに限定されるものではなく、適宜な角
度に設定できるものである。そして、固定嵌合部材34
の形状についても、本実施例の円形に限定されるもので
はなく、例えば、三角形、四角形、六角形その他の多角
形は勿論のこと、星形その他の形状を用いることができ
る。更に、ディスクをターンテーブルに圧着させる方法
として、上記実施例では、マグネット44の磁力でチャ
ッキングプレート40を吸引するマグネット吸着方式を
適用した例について説明したが、例えば、スプリングを
用いるスプリング圧着方式、情報記録ディスクの自重に
よるディスク自重方式等各種の圧着方式を適用すること
ができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変更できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスク嵌合部とディスク支持部とを有するターンテー
ブルのディスク嵌合部を、スピンドル軸に固定される固
定嵌合部材とスピンドル軸に移動自在に支持される可動
嵌合部材とで構成し、可動嵌合部材には情報記録ディス
クの基準穴に当接してセンタリングをなすテーパ部を設
け、固定嵌合部材には情報記録ディスクの径方向への移
動を阻止する移動阻止部を設けるようにしたため、基準
穴の内径の大きさがばらついたときにも、その内径が可
動嵌合部材のテーパ部の範囲内である場合には、情報記
録ディスクのセンタリングを確実に行うことができ、情
報記録ディスクの偏心を限りなくゼロに近づけることが
できる。従って、光学ピックアップ装置による読取り、
書込みの精度を向上させることができ、アクセススピー
トを高めて装置の性能アップを図ることができるという
効果が得られる。
【0062】更に、使用される情報記録ディスクの基準
穴の内径部に面取り部がある場合であっても、基準穴と
ディスク嵌合部との間のクリアランスに変化を生ずるこ
となく、常にセンタリングを行うことができ、光学ピッ
クアップ装置の読取り、書込み精度が悪化することな
く、装置の性能、アクセススピートを維持することがで
きる。しかも、重心が偏心している情報記録ディスクを
高速回転で回した時に発生する遠心力や、情報記録ディ
スクに外力が加えられた場合にも、固定嵌合部材が基準
穴の内面に接触して情報記録ディスクを支えるために、
センタリング状態を継続して維持することができ、従っ
て、光学ピックアップ装置の読取り、書込み精度が悪化
することなく、装置の性能、アクセススピートを維持す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターンテーブル装置の一実施例を
示すもので、普通の情報記録ディスクの装着前の状態の
一部を断面した正面図である。
【図2】図1に示すターンテーブル装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示すターンテーブル装置のディスク装着
時の状態の一部を断面した正面図である。
【図4】図3に示す状態から、ターンテーブル装置にチ
ャッキングされた情報記録ディスクに遠心力等が加えら
れた状態を説明する一部を断面した正面図である。
【図5】図1に示すターンテーブル装置に、基準穴に面
取り部が設けられた情報記録ディスクを装着した状態の
一部を断面した正面図である。
【図6】図5に示す状態から、ターンテーブル装置にチ
ャッキングされた情報記録ディスクに遠心力等が加えら
れた状態を説明する一部を断面した正面図である。
【図7】本発明に係るターンテーブル装置の使用状態の
一実施例を示すもので、本発明のターンテーブル装置が
使用されたCD−ROMドライブ装置の斜視図である。
【図8】図7に示すCD−ROMドライブ装置の平面図
である。
【図9】図7に示すCD−ROMドライブ装置の正面図
である。
【図10】図7に示すCD−ROMドライブ装置の側面
図である。
【図11】従来のターンテーブル装置の第1例を示す一
部を断面した正面図である。
【図12】従来のターンテーブル装置の第2例を示すも
ので、普通の情報記録ディスクの装着前の状態の一部を
断面した正面図である。
【図13】図12に示すターンテーブル装置のディスク
装着時の状態の一部を断面した正面図である。
【図14】図13に示す状態から、ターンテーブル装置
にチャッキングされた情報記録ディスクに遠心力等が加
えられた状態を説明する一部を断面した正面図である。
【図15】図12に示すターンテーブル装置に、基準穴
に面取り部が設けられた情報記録ディスクを装着した状
態の一部を断面した正面図である。
【図16】図12に示すターンテーブル装置に、内径の
大きな基準穴に面取り部が設けられた情報記録ディスク
を装着した状態を説明する一部を断面した正面図であ
る。
【図17】図15又は図16に示す状態から、ターンテ
ーブル装置にチャッキングされた情報記録ディスクに遠
心力等が加えられた状態を説明する一部を断面した正面
図である。
【符号の説明】
19 面取り部、 20 ターンテーブル装置、 21
スピンドルモータ、25 スピンドル軸、 30 タ
ーンテーブル、 31 ディスク嵌合部、32 下嵌合
部材(ディスク支持部)、 34 固定嵌合部材、 3
4b テーパ部、 34c スカート部(移動阻止
部)、 35 可動嵌合部材、 36コイルばね(弾性
部材)、 37 テーパ部、 40 チャッキングプレ
ート、44 マグネット、 50 CD−ROMドライ
ブ装置、 51 フレーム部材、 55 光学ピックア
ップ装置、 D,Dct 情報記録ディスク(情報記録媒
体)、 d 基準穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクの中央部に設けられた
    基準穴に嵌合されるディスク嵌合部と、上記情報記録デ
    ィスクの基準穴の周縁部を支えるディスク支持部とを有
    するターンテーブルが、スピンドルモータのスピンドル
    軸に取り付けられたターンテーブル装置において、 上記ディスク嵌合部は、上記スピンドル軸に固定されて
    一体に回転駆動される固定嵌合部材と、上記固定嵌合部
    材の下方に配置され且つスピンドル軸に移動自在に嵌合
    される可動嵌合部材とを有し、 上記可動嵌合部材には上記基準穴に当接して情報記録デ
    ィスクのセンタリングをなすテーパ部を設け、上記固定
    嵌合部材には上記情報記録ディスクの径方向への移動に
    より上記基準穴に当接して情報記録ディスクの径方向へ
    の移動を阻止する移動阻止部を設けたことを特徴とする
    ターンテーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記固定嵌合部材は、マグネットに吸着される磁性体か
    らなり、上記可動嵌合部材は、上記磁性体よりも質量の
    小さな合成樹脂からなることを特徴とするターンテーブ
    ル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記可動嵌合部材は、弾性部材によって上記固定嵌合部
    材側に常時付勢されていることを特徴とするターンテー
    ブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のターンテーブル装置にお
    いて、 上記固定嵌合部材の移動阻止部の直径は、上記可動嵌合
    部材のテーパ部の最小径と同一か又は大であると共に当
    該テーパ部の最大径よりも小であることを特徴とするタ
    ーンテーブル装置。
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