JPH102409A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH102409A
JPH102409A JP17430296A JP17430296A JPH102409A JP H102409 A JPH102409 A JP H102409A JP 17430296 A JP17430296 A JP 17430296A JP 17430296 A JP17430296 A JP 17430296A JP H102409 A JPH102409 A JP H102409A
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JP
Japan
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range
pressure
traveling range
automatic transmission
shift
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JP17430296A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Nozaki
和俊 野崎
Koji Taniguchi
浩司 谷口
Hideo Tomomatsu
秀夫 友松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行レンジから非走行レンジにマニュアルシ
フトして摩擦係合装置が解放する際に、摩擦係合装置に
作用する油圧をエンジン負荷に応じた値に制御してシフ
トショックを抑制することのできる自動変速機の制御装
置を提供する。 【解決手段】 走行レンジで所定の摩擦係合装置を係合
させ、かつ、走行レンジから非走行レンジへシフトする
際に摩擦係合装置を解放させる自動変速機の制御装置に
おいて、走行レンジから非走行レンジへのシフトを検出
するステップ(1,2,3,4,5)と、非走行レンジ
にシフトされる際のエンジン回転数に基づいて摩擦係合
装置を解放させる際の油圧を制御するステップ(6,
7,8,9,10)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、摩擦係合装置の
係合・解放によりトルク伝達経路が切り換えられるよう
に構成された自動変速機の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な車両用自動変速機は、前進走行
のためのドライブレンジや、後進のためのリバースレン
ジ、あるいは停車状態とするパーキングレンジやニュー
トラルレンジを備えており、各レンジは運転者によるシ
フト装置のマニュアル操作によって切り換えられるよう
に構成されている。
【0003】各レンジのうち、ドライブレンジなどの走
行レンジでは所定の摩擦係合装置が係合されてトルクの
伝達状態になる一方、パーキングレンジなどの非走行レ
ンジでは摩擦係合装置が解放されてニュートラル状態に
なる。したがって、停車状態で走行レンジと非走行レン
ジとの間でマニュアルシフト操作が行われると、トルク
コンバータの滑りによって停車状態が維持されるもの
の、出力軸に伝達されるトルクが変化するためにシフト
ショックが生じることがある。
【0004】上記マニュアルシフト操作時に生じるシフ
トショックを抑制することを目的とした自動変速機の制
御装置の一例が特開平7−42823号公報に記載され
ている。上記公報に記載された制御装置は、シフトレバ
ーの切り換えで作動する油圧サーボと、油圧サーボに油
圧を供給するアキュムレータと、アキュムレータの背圧
室に供給する背圧をエンジン負荷に応じて制御するアキ
ュムレータ制御弁と、非走行レンジから走行レンジへの
切り換えを判定するシフト判定手段と、エンジンのアイ
ドル回転の上昇を検出するアイドル回転上昇検出手段
と、シフト判定手段による切り換え判定で、エンジンの
アイドル回転の上昇に応じて、背圧室に供給する背圧を
上昇させるアキュムレータ背圧上昇手段とを備えてい
る。
【0005】この制御装置によれば、エンジンの始動時
にスロットル開度などの負荷に関係なくエンジン回転を
上昇させた場合に、エンジン回転の上昇に応じてアキュ
ムレータの蓄圧機能が向上する。このため、非走行レン
ジから走行レンジに切り換えて通常のエンジン回転の場
合よりも大きな入力トルクが自動変速機に伝達されても
アキュムレータが充分な蓄圧機能を発揮し、係合する摩
擦係合装置に作用する油圧の急激な上昇が抑制され、シ
フトショックが軽減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マニュアル
シフト操作には、上記公報に記載された非走行レンジか
ら走行レンジへのシフトとは逆に走行レンジから非走行
レンジにシフト操作されることがある。このようなシフ
ト操作が車両の停車中に行われた場合、エンジン負荷、
例えば回転数が低ければ自動変速機の入力軸から摩擦係
合装置を介して出力軸に伝達されるトルクが小さいた
め、シフト操作で摩擦係合装置が解放される際に係合圧
が急激に減少してもショックは小さい。
【0007】しかし、エンジン負荷が高い場合、例えば
エアコンディショナーがオン状態にあってエンジン回転
数が上昇している場合には、自動変速機の入力軸から摩
擦係合装置を介して出力軸に伝達されるトルクが大き
い。したがって、マニュアルシフト操作で摩擦係合装置
が解放される際に係合圧が急激に低下すると大きなシフ
トショックを招く可能性があった。
【0008】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、走行レンジから非走行レンジにシフト操作して
摩擦係合装置が解放される際に、摩擦係合装置に作用す
る油圧をエンジン負荷に応じた値に制御してシフトショ
ックを抑制することのできる自動変速機の制御装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するためこの発明は、走行レンジで所定の摩擦係
合装置を係合させ、かつ、前記走行レンジから非走行レ
ンジへシフトする際に前記摩擦係合装置を解放させる自
動変速機の制御装置において、前記走行レンジから非走
行レンジへのシフトを検出するシフト検出手段と、前記
非走行レンジにシフトされる際のエンジン負荷に基づい
て前記摩擦係合装置を解放させる際の油圧を制御する解
放油圧制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、走行レンジから非走行
レンジにマニュアルシフトする際には、解放される摩擦
係合装置に作用させる油圧が、非走行レンジにシフトさ
れた際のエンジン負荷に基づいて制御されるため、摩擦
係合装置の係合圧が徐々に低下しながら解放されてシフ
トショックを抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を添付
図面に基づいて説明する。図4はこの発明にかかる自動
変速機の制御装置のシステム構成の一例を示すブロック
図である。エンジン1の吸気管2には、アクセルペダル
3の踏み込み量に応じて開閉されるスロットルバルブ4
が配置されている。
【0012】また、エンジン1の出力側には自動変速機
5が連結されており、自動変速機5は、エンジン1の出
力トルクを増大して入力軸に伝達するトルクコンバータ
と、エンジン1の出力トルクを直接入力軸に伝達するロ
ックアップクラッチと、入力軸に伝達されたトルクの変
速比を変える遊星歯車機構と、この遊星歯車機構のトル
ク伝達経路を切り換える摩擦係合装置と、トルクを車輪
に伝達する出力軸と、内部のATF(オートマチックト
ランスミッションフルード)の循環や摩擦係合装置の係
合・解放に用いる油圧を発生させるオイルポンプとが配
置された公知の構成を備えている。摩擦係合装置は、多
板式のクラッチまたはブレーキ、バンドブレーキなどに
より構成されている。
【0013】前記エンジン1はエンジン用電子制御装置
(E−ECU)6により制御される。このエンジン用電
子制御装置6は、中央演算処理装置(CPU)、記憶装
置(RAM、ROM)ならびに入出力インターフェース
を主体とするマイクロコンピュータにより構成され、制
御のためのデータとして、エンジン回転数、スロットル
開度、車速、エアーコンディショナースイッチなど各種
の信号が入力される。そして、走行状態や各種のセンサ
による検出されるデータに基づいてエンジン1の燃料噴
射量、点火時期などが制御される。
【0014】このエンジン用電子制御装置6には、相互
にデータ通信可能な自動変速機用電子制御装置(T−E
CU)7が接続されている。自動変速機用電子制御装置
(T−ECU)7は、中央演算処理装置(CPU)、記
憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力インターフェ
ースを主体とするマイクロコンピュータにより構成され
ている。自動変速機用電子制御装置7には、自動変速機
5の制御に用いる各種の変速マップが記憶され、かつ、
後述する油圧制御装置を制御するための油圧制御時間を
設定するタイマーが内蔵されている。さらに、自動変速
機用電子制御装置7には、自動変速機5を制御するため
のデータとしてATFの油温を検出する油温センサ、シ
フトレバーの設定位置を検出するマニュアルシフトスイ
ッチなどの信号が入力される。
【0015】そして、自動変速機用電子制御装置7は、
自動変速機5の摩擦係合装置の係合・解放やロックアッ
プクラッチの係合・解放を制御する油圧制御装置8に接
続されている。図5は油圧制御装置8の一部の構成例を
示す油圧回路図であり、オイルポンプ9は、調圧弁とし
てのプライマリレギュレータバルブ10に接続されてい
る。プライマリレギュレータバルブ10はスプリング、
スプール、などにより構成された公知の構造のものであ
り、フィードバックポート11、出力ポート12、制御
ポート13、ドレーンポート14などを備えている。オ
イルポンプ9は、プライマリレギュレータバルブ10の
フィードバックポート11、出力ポート12に接続され
ている。
【0016】プライマリレギュレータバルブ10の制御
ポート13には、リニアソレノイドバルブSLTの出力
ポート15が接続されており、リニアソレノイドバルブ
SLTの入力ポート16にはソレイドモジュレータ圧が
入力される。リニアソレノイドバルブSLTはこの実施
例ではノーマルオープン型のものが用いられており、ス
ロットル開度またはエンジン回転数に基づいてデューテ
ィ比が制御され、その信号圧が出力ポート15からプラ
イマリレギュレータバルブ10の制御ポート13に入力
される。したがって、この実施例では、リニアソレノイ
ドバルブSLTのデューティ比が減少して信号圧が高め
られると、プライマリレギュレータバルブ10の出力ポ
ート12から出力されるライン圧が高められる。
【0017】一方、車両の室内に設けられたシフトレバ
ー(図示せず)のマニュアル操作により切り換えられる
マニュアルバルブ17は、入力ポート18と、出力ポー
ト19と、ドレーンポート20とを備えており、入力ポ
ート18はプライマリレギュレータバルブ10の出力ポ
ート12に接続され、ライン圧PLが供給されている。
また、出力ポート19はオリフィス21を介して摩擦係
合装置、例えばクラッチC1に接続されている。このよ
うに構成されたマニュアルバルブ17は、各レンジ位
置、すなわちパーキングレンジ(Pレンジ)、後進レン
ジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、前
進レンジ(Dレンジ)、第2速レンジ(2レンジ)、第
1速レンジ(Lレンジ)の各レンジに応じて出力ポート
19から油圧を出力したり停止したりする。このうち、
Rレンジ、Dレンジ、2レンジ、Lレンジがこの発明の
走行レンジに相当し、Pレンジ、Nレンジが非走行レン
ジに相当する。
【0018】また、前記マニュアルバルブ17の出力ポ
ート19とクラッチC1との間の油路にはアキュムレー
タ22が接続されている。このアキュムレータ22は、
ピストン23によって区画された蓄圧室24および背圧
室25と、ピストン23を押圧するスプリング26とを
備えており、蓄圧室24が、マニュアルバルブ17の出
力ポート19と、クラッチC1とに接続されている。な
お、背圧室25にはリニアソレノイドバルブ(図示せ
ず)で調圧された背圧が入力される。
【0019】つぎに、この発明の一制御例を図1に示す
制御ルーチンと、図2に示すタイムチャートに基づいて
説明する。図2のタイムチャートでは実施例が実線で示
され、比較例が点線で示されている。まず、非走行レン
ジ、例えばNレンジが設定されている場合には、スロッ
トル開度に基づいてリニアソレノイドバルブSLTのデ
ューティ比が制御され、プライマリレギュレータバルブ
10によりライン圧PLが調圧される。その後、Nレン
ジから走行レンジ、例えばDレンジまたはRレンジにマ
ニュアルシフトされたか否かが判断される(ステップ
1)。
【0020】ステップ1で肯定判断された場合も、スロ
ットル開度に基づいてデューティ比を増減する制御が継
続されるとともに、プライマリレギュレータバルブ10
により調圧されたライン圧PLがマニュアルバルブ17
を介してクラッチC1に作用し、クラッチC1が係合さ
れる。また、ライン圧PLの一部がアキュムレータ22
の蓄圧室24に作用するため、ピストン23がスプリン
グ26の弾性力に抗して図3で示す左側へ移動してい
る。つまり、アクセルペダル3が踏み込まれれば、エン
ジン1の出力トルクおよびクラッチC1の係合圧がさら
に上昇して車両が走行する状態にある。
【0021】つぎに、車速がほぼ0か否かが判断され
(ステップ2)、ステップ2で肯定判断された場合に
は、自動変速機5のトルクコンバータの滑りによって車
両が停車状態に維持されるが、クラッチC1から出力軸
に伝達されるトルクによって、出力軸および出力軸のト
ルク伝達経路の下流側に配置されているトルク伝達系に
ねじれが生じている。
【0022】そして、スロットル開度が零、具体的には
アイドル接点がオンか否かが判断され(ステップ3)、
ステップ3で肯定判断された場合には、前記油圧制御時
間TM1が終了したか否かが判断される(ステップ
4)。この油圧制御時間TM1は、NレンジからDレン
ジまたはRレンジにシフトされてから一定の時間内に再
度非走行レンジにシフトされていないことを確認するた
めに設定されている。
【0023】ステップ4で肯定判断された場合には、エ
ンジン負荷、具体的にはエンジン回転数NEに基づいて
リニアソレノイドバルブSLTのデューティ比を増減す
る制御に切り換えられる。つまり、ファーストアイドル
やエアーコンディショナーのオン状態によってエンジン
回転数NEが上昇している場合には、スロットル開度が
零状態であってもエンジン回転数NEの上昇に応じてリ
ニアソレノイドバルブSLTのデューティ比を減少させ
る制御が行われる(ステップ5)。その結果、プライマ
リレギュレータバルブ10により調圧されるライン圧P
Lが上昇してクラッチC1の係合圧が上昇する。
【0024】そして、DレンジまたはRレンジから非走
行レンジ、例えばNレンジにシフトされたか否かが判断
され(ステップ6)、ステップ6で肯定判断された場合
には、リニアソレノイドバルブSLTのデューティ比
が、Nレンジにシフトされた時点のエンジン回転数NE
に応じた値に維持されてライン圧PLが一定に制御され
るとともに、マニュアルバルブ17の出力ポート19と
ドレンポート20とが連通し、クラッチC1に作用して
いた油圧が排圧されてその係合圧が低下する。かつ、ク
ラッチC1の油圧の排圧に同期して蓄圧室24の油圧が
低下すると、スプリング26の弾性力によりピストン2
3が図3に示す左側に移動して蓄圧室24の容積が減少
する。その結果、蓄圧室24の油圧がクラッチC1に作
用し、クラッチC1の係合圧の低下割り合いが緩和され
る。(ステップ7)。
【0025】つまり、アキュムレータ22は、クラッチ
C1の係合圧が所定量低下してから蓄圧室24の油圧が
クラッチC1に作用する特性を備えているが、この制御
例では予めエンジン回転数NEに応じてクラッチC1の
係合圧を上昇させているため、エンジン回転数NEに応
じた係合圧A1、言い換えれば解放ポイントよりも高い
係合圧B1の時点でアキュムレータ22の蓄圧室24の
圧力をクラッチC1に作用させることができる。したが
って、クラッチC1は係合圧が徐々に低下しながら解放
されてシフトショックを抑制できる。
【0026】これに対して図2に点線で示された比較例
の場合、走行レンジではスロットル開度が零の状態に対
応してデューティ比が一定に制御され、ライン圧および
摩擦係合装置の係合圧が低い一定圧に維持されている。
また、走行レンジから非走行レンジにシフトされた場合
も、スロットル開度が零の状態に対応してデューティ比
およびライン圧が一定に制御されている。
【0027】このため、非走行レンジにシフトされた時
点で摩擦係合装置の係合圧が急激に低下すると、アキュ
ムレータの動作特性により、前記係合圧A1以下の係合
圧D1に到達してから係合圧の低下を緩和する機能が生
じることとなり、シフトショックを抑制することは困難
である。
【0028】ところで、周知のように自動変速機のAT
Fは油温の上昇に伴って粘度が低下するため、摩擦係合
装置に用いられる摩擦材は油温の上昇に伴って摩擦係数
が低下する特性を備えている。このため、摩擦係合装置
に作用する油圧が同じでも、油温によって摩擦係合装置
の係合力が変化して解放時にシフトショックが生じる可
能性がある。
【0029】そこで、この実施例では、ステップ5、ス
テップ7でエンジン回転数NEに応じて制御するデュー
ティ比を、自動変速機5のATFの油温に応じてさらに
きめ細かく制御することが可能である。つまり、図3に
示すように、エンジン回転数NEが同じ場合でも、油温
の上昇に応じてデューティ比を減少してライン圧を高め
る制御を行えば、ATFの粘度の低下により起きるクラ
ッチC1の係合力の急速な低下が防止され、シフトショ
ックを一層確実に抑制することができる。
【0030】上記のようにして、クラッチC1の解放が
行われると、アイドルオンか否かが判断され(ステップ
8)、ステップ8で肯定判断された場合には車速がほぼ
0か否かが判断される(ステップ9)。ステップ9で肯
定判断された場合には、非走行レンジに維持されている
か否かが判断され(ステップ10)、ステップ10で肯
定判断された場合には、リニアソレノイドバルブSLT
のデューティ比の一定制御が開始されてから所定の油圧
制御時間TM2が経過したか否かが判断される(ステッ
プ11)。この油圧制御時間TM2はいわゆるガードタ
イマであって、クラッチC1の解放開始から解放終了ま
でに通常要する時間よりも長く設定されている。ステッ
プ11で肯定判断された場合には、スロットル開度に基
づいてリニアソレノイドバルブSLTのデューティ比を
増減させる制御に切り換えられてこの制御ルーチンを終
了し、ステップ11で否定判断された場合には、ステッ
プ7に戻る。
【0031】また、既に非走行レンジが設定されている
ことによりステップ1で否定判断された場合や、車両が
走行中であることによりステップ2で否定判断された場
合や、スロットルバルブが開いていて車両の駆動状態に
あることによりステップ3で否定判断された場合や、頻
繁にマニュアルシフトが行われてエンジン回転数NEが
安定していない状態にあることによりステップ4で否定
判断された場合には、スロットル開度に基づいてリニア
ソレノイドバルブSLTのデューティ比を増減させる制
御が継続され、この制御ルーチンを終了する。また、ス
テップ6で否定判断された場合には、走行レンジが維持
されたままの状態であるため、ステップ5に戻りエンジ
ン回転数NEに応じたデューティ比の制御が継続され
る。
【0032】さらに、ステップ8で否定判断された場合
や、ステップ9で否定判断された場合や、ステップ10
で否定判断された場合は、車両が走行状態に移行したこ
とになるため、スロットル開度に基づいてリニアソレノ
イドバルブSLTのデューティ比を増減させる制御に切
り換えられ、この制御ルーチンを終了する。上記ステッ
プ1ないしステップ6がこの発明のシフト検出手段に相
当し、ステップ7ないしステップ11がこの発明の解放
油圧制御手段に相当する。また、図1の制御ルーチン
は、走行レンジとしてLレンジまたは2レンジが設定さ
れている場合にも適用可能であるうえ、非走行レンジと
してPレンジが設定される場合にも適用可能である。
【0033】また、この発明の解放油圧制御手段は、ア
キュムレータ22の背圧室25に入力される背圧を制御
することでも達成可能である。すなわち、走行レンジか
ら非走行レンジにマニュアルシフトする際に、背圧室2
5に入力される背圧をエンジン回転数NEの上昇に応じ
て高める制御を行えば、クラッチC1の解放時に蓄圧室
24からクラッチC1に作用する油圧が、クラッチC1
の係合時に比べて高められるため、クラッチC1の係合
圧の急激な低下が抑制されて図1の制御例と同様の効果
を得ることができる。このような制御は、背圧設定用の
リニアソレノイドバルブのデューティ比を制御すること
によって実行できる。
【0034】さらに、この発明では、この発明の解放油
圧制御手段は、アキュムレータ22を用いることなく、
例えばソレノイドバルブによりクラッチC1に作用する
油圧を電気的に直接制御することでも達成可能である。
この直接制御を行う場合は、上記制御ルーチンのように
走行レンジでのライン圧や係合圧を上昇させる制御を行
う必要はない。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、走行レンジから非走
行レンジにマニュアルシフトする際に、解放される摩擦
係合装置に作用する油圧が、シフト時のエンジン負荷に
応じて制御されるため、解放される摩擦係合装置の係合
圧の急激な低下が緩和されてシフトショックを抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御ルーチンの一例を示すフローチ
ャートである。
【図2】図1の制御ルーチンを実行した場合のシステム
の動作状態と、比較例の動作状態とを比較するタイムチ
ャートである。
【図3】この発明の実施例で、自動変速機の油温に対す
るエンジン回転数とデューティ比との関係を示す線図で
ある。
【図4】この発明の概略的なシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4のシステム構成に用いる油圧制御装置の一
部の構成例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン 5 自動変速機 6 エンジン用電子制御装置 7 自動変速機用電子制御装置 8 油圧制御装置 C1 クラッチ(摩擦係合装置)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レンジで所定の摩擦係合装置を係合
    させ、かつ、前記走行レンジから非走行レンジへシフト
    する際に前記摩擦係合装置を解放させる自動変速機の制
    御装置において、 前記走行レンジから非走行レンジへのシフトを検出する
    シフト検出手段と、前記非走行レンジにシフトされる際
    のエンジン負荷に基づいて前記摩擦係合装置を解放させ
    る際の油圧を制御する解放油圧制御手段とを備えている
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
JP17430296A 1996-06-13 1996-06-13 自動変速機の制御装置 Pending JPH102409A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133866A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2011038633A (ja) * 2009-07-17 2011-02-24 Jatco Ltd 無段変速機及びその制御方法

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