JPH10240728A - 文書作成装置及びかな漢字変換方法 - Google Patents

文書作成装置及びかな漢字変換方法

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JPH10240728A
JPH10240728A JP9043583A JP4358397A JPH10240728A JP H10240728 A JPH10240728 A JP H10240728A JP 9043583 A JP9043583 A JP 9043583A JP 4358397 A JP4358397 A JP 4358397A JP H10240728 A JPH10240728 A JP H10240728A
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JP
Japan
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kana
kanji conversion
character string
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output
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Pending
Application number
JP9043583A
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English (en)
Inventor
Shigemi Nakazato
茂美 中里
Yasushi Ishizuka
靖 石塚
Satoru Yanaka
悟 谷中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10240728A publication Critical patent/JPH10240728A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】かな漢字変換の結果の表示をアプリケーション
側で行なう設定の場合であっても、ユーザに誤入力箇所
を通知して注意を促すことを可能にする。 【解決手段】かな漢字変換を行なう際に参照されるかな
漢字変換辞書54と、入力された読み文字列が、かな漢
字変換の対象として誤りである場合に補正する誤入力自
動補正部52と、入力された読み文字列または入力され
た読み文字列が誤りであって誤入力自動補正部52によ
って補正された読み文字列をもとに、かな漢字変換辞書
54を参照してかな漢字変換を行なう変換部56と、変
換部56によるかな漢字変換が誤入力自動補正部52に
よって補正された読み文字列をもとに行なわれた場合
に、変換結果と共に補正された読み文字列に関する情報
を出力する出力部58と、補正された読み文字列に関す
る情報をもとに補正が行なわれたことを音声によって出
力する音声出力部とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された読み文
字列に対して、誤入力自動補正機能を利用したかな漢字
変換を行なって文書を作成する文書作成装置及びかな漢
字変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータ等によ
って実現される文書作成装置は、入力された読みの文字
列に対して、かな漢字変換システム(IME:インプッ
トメソッドエディタ)によってかな漢字変換を行なうこ
とで文書を作成する。
【0003】近年、かな漢字変換システムにおいて、誤
入力自動補正機能が設けられたものがある。誤入力自動
補正機能は、入力された読みの文字列をチェックし、所
定のルールに該当する誤りがあると判別した場合には、
入力された読み文字列の誤り部分を正しい文字列に自動
補正する。従って、自動補正された読み文字列を用いて
かな漢字変換を行なうことで、本来、所望しているかな
漢字変換の結果を変換候補として取得することができ
る。
【0004】かな漢字変換システム(IME)は、かな
漢字変換だけでなく、かな漢字変換の結果を表示させる
機能を有する。通常、日本語ワードプロセッサ等の比較
的高機能のアプリケーションプログラムは、かな漢字変
換システムによる変換結果を受け取り、アプリケーショ
ン側で表示を制御する。
【0005】一方、アプリケーション側でかな漢字変換
の結果を表示しない設定となっている場合、あるいは比
較的低機能なアプリケーションプログラムは、かな漢字
変換システムからの変換結果をかな漢字変換システムに
返す。この場合、かな漢字変換システムは、かな漢字変
換の結果をアプリケーションに代わって表示する。
【0006】ところで、かな漢字変換システムは、入力
された読み文字列を誤入力自動補正機能によって自動補
正した場合には、誤り箇所をユーザに通知するために、
変換結果の表示形態を他の部分と異なるようにする機能
が設けられたものがある。
【0007】すなわち、かな漢字変換システムは、入力
された読み文字列を自動補正(誤入力補正)した場合、
変換結果に誤入力補正したことを表す属性情報を付加し
て出力することができる。
【0008】従って、かな漢字変換の結果をかな漢字変
換システム側で表示する場合であれば、属性情報をもと
に他の変換結果とは異なる表示形態によって表示して、
誤入力補正された読み文字列に対する変換部分をユーザ
に通知することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の文書
作成装置におけるかな漢字変換システムでは、誤入力自
動補正機能によって誤入力補正した上でかな漢字変換を
行なった場合には、変換結果に誤入力補正したことを表
す属性情報を付加する機能を有している。
【0010】このため、かな漢字変換システムにおい
て、かな漢字変換の結果を表示する場合には、属性情報
をもとに誤入力補正されたことを明示する表示を行なう
ことでユーザに通知することができる。
【0011】しかしながら、かな漢字変換の結果をアプ
リケーション側において表示させる設定となっている場
合、アプリケーションがかな漢字変換システムによって
付加される特殊な属性情報に対する処理を実行できる機
能を有していなければ、属性情報が無視されることにな
り、誤入力補正がされたことを明示する表示を行なうこ
とができない。
【0012】従って、ユーザは、入力された読み文字列
の誤り箇所が判別できず、誤入力を繰り返してしまうと
いう問題があった。本発明は前記のような事情を考慮し
てなされたもので、かな漢字変換の結果についての表示
をアプリケーション側で行なうように設定されている場
合であっても、ユーザに誤入力箇所を通知して注意を促
すことが可能な文書作成装置及びかな漢字変換方法を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された読
み文字列に対してかな漢字変換を行なって文書を作成す
る文書作成装置において、かな漢字変換を行なう際に参
照されるもので、読み文字列と、この読み文字列に対す
る変換結果との対応関係が登録されているかな漢字変換
辞書と、入力された読み文字列が、かな漢字変換の対象
として誤りである場合に補正する誤入力自動補正手段
と、入力された読み文字列、または入力された読み文字
列が誤りであって前記誤入力自動補正手段によって補正
された読み文字列をもとに、前記かな漢字変換辞書を参
照してかな漢字変換を行なうかな漢字変換手段と、前記
かな漢字変換手段によるかな漢字変換が、前記誤入力自
動補正手段によって補正された読み文字列をもとに行な
われた場合に、かな漢字変換の変換結果と共に、補正さ
れた読み文字列に関する情報を出力する出力手段と、前
記出力手段によって出力された、補正された読み文字列
に関する情報をもとに、前記誤入力自動補正手段による
補正が行なわれたことを音声によって出力する音声出力
手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】これにより、入力された読み文字列が誤り
であって、誤入力自動補正手段によって補正された読み
文字列についてかな漢字変換を行なった際に、かな漢字
変換の表示をアプリケーション側で行なう設定となって
いたとしても、別途、音声によって誤入力補正が施され
たことが通知される。
【0015】また、前記出力手段は、前記誤入力自動補
正手段によって補正された読み文字列をもとにしたかな
漢字変換の結果を特定の表示形態によって表示させると
共に、前記音声出力手段による音声の出力を選択的に行
なわせることを特徴とする。
【0016】これにより、誤入力自動補正手段によって
補正された読み文字列をもとにしたかな漢字変換の結果
を特定の表示形態によって表示させてユーザに通知する
ことができるのであれば、必ずしも音声出力による通知
を行なう必要がないため、音声出力を行なわないように
もできる。
【0017】また、前記出力手段から出力された、補正
された読み文字列に関する情報には読み文字列の誤りの
内容と前記誤入力自動補正手段による補正の内容とを含
み、前記音声出力手段は、補正された読み文字列と補正
の内容を音声によって出力することを特徴とする。
【0018】これにより、誤入力自動補正手段によって
補正された読み文字列に対して、かな漢字変換が行なわ
れたことが通知されるだけでなく、補正された読み文字
列と補正の内容を音声によって出力することで、より明
確に誤入力補正の内容がユーザに通知される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置のシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態における文書作成装置は、例えば磁気ディス
ク等の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、こ
のプログラムによって動作が制御されるコンピュータに
よって実現される。
【0020】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、CPU10、メモリ12、入力装置1
4、表示装置16、音声出力装置18、印刷装置20、
及び外部記憶装置22によって構成されている。
【0021】CPU10は、コンピュータの動作全体を
制御するもので、メモリ12のプログラム領域に格納さ
れた各種プログラムに基づいて動作する。メモリ12に
格納されたプログラムに基づいて実現される機能として
は、アプリケーションプログラムによるワードプロセッ
サ、かな漢字変換プログラムによるかな漢字変換システ
ム(IME:インプットメソッドエディタ)等がある。
【0022】メモリ12は、装置で使用されるプログラ
ムやデータ等を格納するもので、ワードプロセッサを実
現するアプリケーションプログラム12aや、かな漢字
変換システムを実現するかな漢字変換プログラム12b
等をそれぞれ格納するプログラム領域の他、文書作成の
ために入力された読み文字列についての入力データを格
納する入力バッファ12c、かな漢字変換システムによ
るかな漢字変換で得られた文書(文字データ列)データ
を格納するための各領域が設けられる。なお、かな漢字
変換プログラム12bには、音声出力を制御する際に用
いるメッセージのデータが登録されたメッセージテーブ
ル12b1が含まれている。
【0023】入力装置14は、キーボードやマウス等に
より装置に対する指示やデータ等の入力を行なうもの
で、文書作成のための文字データの入力や、入力された
読み文字列のデータに対するかな漢字変換の実行の指示
(例えば、変換キーの操作による)の入力等に用いられ
る。
【0024】表示装置16は、アプリケーションプログ
ラム12aによるワードプロセッサあるいは、かな漢字
変換プログラム12bによって実現される機能によって
表示制御され、文書等の表示を行なう。
【0025】音声出力装置18は、かな漢字変換プログ
ラム12bによって実現される機能(後述する音声制御
部58b)によって音声出力される内容が制御されるも
ので、かな漢字変換システムにおける誤入力補正された
読み文字列に関する情報をもとに補正が行なわれたこと
を音声によって通知するために用いられる。
【0026】印刷装置20は、アプリケーションプログ
ラム12aによるワードプロセッサの制御により文書の
印刷等を行なうために用いられる。外部記憶装置22
は、各種プログラムやデータ等を保存するためのもの
で、アプリケーションプログラムやかな漢字変換システ
ムを実現するためのかな漢字変換プログラムの他、かな
漢字変換システムによって生成された文書や、かな漢字
変換システムがかな漢字変換を行なう際に参照するかな
漢字変換辞書のデータ等も含まれる。
【0027】次に、図1に示すシステム構成によって実
現される文書作成装置の機能構成について、図2に示す
機能ブロック図を参照しながら説明する。図2に示すよ
うに、本実施形態における文書作成装置は、入力部3
0、かな漢字変換制御部32、かな漢字変換部34、ア
プリケーション36、表示部38、音声出力部40、制
御部50、誤入力自動補正部52、かな漢字変換辞書5
4、変換部56、及び出力部58の各機能が設けられ
る。
【0028】入力部30は、入力装置14(キーボード
等)に対する操作によって任意に指定された、文書を作
成するための読み文字列を表す文字のデータや、かな漢
字変換の実行の指示の他、アプリケーション36に対す
る入力等を制御する。入力部30の制御により入力され
た文字のデータは、入力バッファ12cに格納されて、
かな漢字変換制御部32からかな漢字変換部34に渡さ
れてかな漢字変換の対象となる。また、入力された読み
文字列のデータに対するかな漢字変換の実行の指示は、
かな漢字変換制御部32を介してかな漢字変換部34に
通知される。
【0029】かな漢字変換制御部32は、かな漢字変換
部34を管理するもので、入力部30からの入力に応じ
て、かな漢字変換部34に入力データを渡して、かな漢
字変換を実行させる。かな漢字変換制御部32は、複数
のかな漢字変換部(IME)を用途に合わせて使い分け
ることができる。
【0030】かな漢字変換部34は、かな漢字変換制御
部32から与えられる読み文字列の文字データに対して
かな漢字変換を実行し、変換結果をかな漢字変換制御部
32に返す。本実施形態におけるかな漢字変換部34
は、入力された読み文字列が、かな漢字変換の対象とし
て誤りである場合に補正する誤入力自動補正の機能を有
する。なお、かな漢字変換部34の詳細な構成について
は後述する。
【0031】アプリケーション36は、コンピュータに
おいてワードプロセッサを実現するもので、かな漢字変
換部34において得られたかな漢字変換の結果を、かな
漢字変換制御部32を介して取得して表示部38により
表示させる。ただし、アプリケーション36は、かな漢
字変換の結果をアプリケーション側で表示制御するか、
あるいはかな漢字変換部34側で行なわせるかを任意に
設定することができる。
【0032】表示部38は、アプリケーション36また
はかな漢字変換部34(表示制御部58a)の制御のも
とで、かな漢字変換部34におけるかな漢字変換の結果
等の表示を行なう。
【0033】音声出力部40は、かな漢字変換部34
(音声制御部58b)の制御のもとで、かな漢字変換部
34の誤入力自動補正の機能によって入力された読み文
字列が補正された場合に、補正された読み文字列に関す
る情報をもとに補正が行なわれたことを音声によって出
力する。
【0034】かな漢字変換制御部32は、図2に示すよ
うに、制御部50、誤入力自動補正部52、かな漢字変
換辞書54、変換部56、及び出力部58によって構成
されている。
【0035】制御部50は、かな漢字変換制御部32の
全体の制御を司るもので、かな漢字変換制御部32を介
して入力される入力部30からの入力データやかな漢字
変換の実行の指示等、さらにアプリケーション36から
の指示等により各処理部を制御する。
【0036】誤入力自動補正部52は、制御部50を介
して入力された読み文字列について、かな漢字変換辞書
54を検索することで、かな漢字変換の対象として誤り
であるか否かをチェックし、誤りであると判別できた場
合には、誤入力判別ルール52aに従って正しい読み文
字列となるように補正し、制御部50を介して変換部5
6に与える。
【0037】誤入力判別ルール52aは、入力された読
み文字列に、どのような種類の誤入力があるかを判定す
るための複数のルールが含まれおり、例えば促音が余
分、ローマ字入力されており「n」が余分あるいは子音
が余分、シフトミスによる入力、特定の語句についての
入力ミス(「シミュレーション」と「シュミレーショ
ン」、「いずれ」と「いづれ」など)等に関するルール
がある。
【0038】かな漢字変換辞書54は、変換部56によ
るかな漢字変換を行なう際に、及び誤入力自動補正部5
2による誤入力の判別の際に参照されるもので、読み文
字列と、この読み文字列に対する変換結果との対応関係
が登録されている。
【0039】変換部56は、誤入力自動補正部52によ
って誤入力がないと判別された、かな漢字変換制御部3
2から与えられた入力されたままの読み文字列、または
入力された読み文字列が誤りであって誤入力自動補正部
52によって補正された読み文字列をもとに、かな漢字
変換辞書54を参照してかな漢字変換を行ない、かな漢
字変換の結果(漢字混じりの文書)を出力部58に出力
する。
【0040】出力部58は、変換部56におけるかな漢
字変換で得られた結果について出力制御するもので、ア
プリケーション36への出力データを作成して出力し、
制御部50、かな漢字変換制御部32を介して通知する
他、表示制御部58aによる表示出力制御、音声制御部
58bによる音声出力制御を行なう。また、出力部58
は、変換部56によるかな漢字変換が、誤入力自動補正
部52によって補正された読み文字列をもとにして行な
われた場合、かな漢字変換の変換結果と共に補正された
読み文字列に関する情報を付加して出力する。
【0041】表示制御部58aは、アプリケーション3
6がかな漢字変換の結果を、かな漢字変換部側で表示さ
せるように設定されている場合、あるいはアプリケーシ
ョン36にかな漢字変換の結果を表示させる機能が設け
られていない場合に、かな漢字変換の結果を表示部38
により表示させる制御を行なう。
【0042】音声制御部58bは、補正された読み文字
列に関する情報をもとに、誤入力自動補正部52による
補正が行なわれたことを音声出力部40により音声によ
って出力させる制御を行なう。音声制御部58bは、メ
ッセージテーブルに登録されているメッセージ内容を利
用して、読み文字列の誤りの内容と誤入力自動補正部5
2による補正の内容、あるいは読み文字列の誤り箇所に
ついて音声出力させる。
【0043】次に、本実施形態における動作について、
図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。こ
こでは、アプリケーション36が起動されてワードプロ
セッサとして使用可能な状態となっており、かな漢字変
換部34によるかな漢字変換により文書を作成できるよ
うになっている。
【0044】入力装置14(例えばキーボード)に対し
て、文書を作成するための入力操作(キー入力)がある
と、入力部30は、キー入力がかな漢字変換の実行指示
か否かを判定し、変換指示でない場合には、入力された
文字データを入力バッファ12cに格納して入力処理に
戻る(ステップA1,A2,A3)。複数の文字データ
が入力されることで、かな漢字変換の対象とする読み文
字列が入力される。
【0045】一方、例えば、変換キーの操作により、入
力部30は、入力された読み文字列のデータに対するか
な漢字変換の実行の指示が入力されたことを判別する
と、かな漢字変換制御部32に通知する。かな漢字変換
制御部32は、かな漢字変換の対象とする読み文字列の
データをかな漢字変換部34に渡し、変換の実行を指示
する。
【0046】かな漢字変換部34の制御部50は、誤入
力自動補正部52に対して誤入力自動補正処理の実行を
指示する(ステップA4)。誤入力自動補正部52は、
かな漢字変換の対象として入力された読み文字列が、か
な漢字変換の対象として誤りであるか否かをチェックす
る。
【0047】すなわち、誤入力自動補正部52は、読み
文字列について、かな漢字変換辞書54に登録されてい
る単語と比較しながら適当な文節に切り分け、ある文節
部分を除く他の文節が正当と評価できる場合に、ある文
節部分が誤りである可能性が高いものとして抽出する。
【0048】誤入力自動補正部52は、誤りである可能
性が高い文節部分の文字列について、誤入力判別ルール
52aを参照して、どのような種類の誤入力があるかを
判定する。所定のルールに該当する誤入力であった場合
には、誤入力自動補正部52は、誤入力と判別された誤
った箇所を、該当するルールに応じて補正して、本来あ
るべき正しい読み文字列にする。
【0049】例えば、促音が余分であるという誤入力ル
ールに該当する誤入力であった場合、誤入力自動補正部
52は、余分な促音を消去する補正を行なう。また、ロ
ーマ字入力されており「n」が余分であった場合、ロー
マ字変換する前の文字列から余分な「n」を除去した上
で再度、ローマ字変換することで誤入力を補正する。
【0050】誤入力自動補正部52は、入力された読み
文字列に誤りがあった場合には、前述のようにして補正
を施し、補正後の読み文字列を制御部50を介して変換
部56に出力する。
【0051】この際、誤入力自動補正部52は、補正さ
れた読み文字列に関する情報として、補正後の読み文字
列に、誤入力の種別を示すデータ、すなわち何れの誤入
力判別ルールに該当する誤りであったのかを示す誤入力
種別データを付加して出力する。
【0052】また、誤入力自動補正部52は、補正され
た読み文字列に関する情報として、入力された読み文字
列における誤り箇所(文節位置、文字範囲等)を示すデ
ータを付加するようにしても良い。
【0053】さらに、誤入力自動補正部52は、読み文
字列の誤りの内容(誤入力部分の文字列)と、補正の内
容(補正後の文字列)とを示すデータを付加するように
しても良い。
【0054】なお、入力された読み文字列から誤りが判
別できなかった場合には、入力された読み文字列をその
まま変換部56に出力する。次に、変換部56は、入力
された読み文字列、または入力された読み文字列が誤り
であるために誤入力自動補正部52によって補正された
読み文字列をもとにして、かな漢字変換辞書54を参照
してかな漢字変換を行なう(ステップA5)。かな漢字
変換により、入力された読み文字列に対して少なくとも
1つの変換候補が得られ、優先順位が高い順に未確定の
変換文字列として出力対象となる。
【0055】変換部56は、かな漢字変換の結果を、誤
入力自動補正部52から得られた補正された読み文字列
に関する情報と共に、制御部50を介して出力部58に
出力する。
【0056】出力部58は、変換部56から与えられる
かな漢字変換の結果と、補正された読み文字列に関する
情報から出力用のデータを作成する(ステップA6)。
出力用のデータとしては、表示制御部58aによって表
示制御用の出力データが作成され、音声制御部58bに
よって音声制御用の出力データが作成される。
【0057】表示制御部58aは、かな漢字変換の結果
(変換候補)と、補正された読み文字列に関する属性情
報を含む表示用の出力データを作成して、制御部50、
かな漢字変換制御部32を介してアプリケーション36
に出力する。
【0058】ここで、アプリケーション36は、かな漢
字変換の結果を表示しない設定となっている場合、表示
制御用の出力データに、アプリケーション(ワードプロ
セッサ)の表示画面中における表示位置を示すデータを
付加し、かな漢字変換制御部32を介してかな漢字変換
部34(出力部58)に返送する。
【0059】これにより、かな漢字変換部34は、かな
漢字変換の結果の表示をアプリケーション側で行なう
か、かな漢字変換部34側で行なうかを判別することが
できる(ステップA7)。
【0060】表示制御部58aは、アプリケーション3
6から返送された表示制御用の出力データに基づいて、
所定の表示画面位置に、かな漢字変換の結果(未確定状
態にある変換候補)を表示部38によって表示させる。
すなわち、表示部38は、表示用の出力データに含まれ
る属性情報を参照して、かな漢字変換の結果の中で誤入
力自動補正が施された上でかな漢字変換が実行された部
分があれば、他の文字列部分とは異なる特定の表示形態
によって表示させる。
【0061】なお、かな漢字変換部34側でかな漢字変
換の結果を表示する場合には、誤入力補正された部分に
ついての表示が可能であるので、必ずしも音声出力によ
って通知する必要がないが、表示と共に音声によっても
誤入力自動補正が行なわれたことを通知するようにして
も良い。
【0062】この場合、かな漢字変換部34において、
誤入力自動補正に関する音声出力の要/不要を選択設定
できる機能を設けておき、音声制御部58bは、この設
定に応じて選択的に音声出力を制御するようにしてもよ
い。
【0063】一方、アプリケーション36側でかな漢字
変換の結果を表示する設定となっていた場合、アプリケ
ーション36は、表示制御部58aからの表示制御用の
出力データをもとにかな漢字変換の結果(変換候補)
を、表示部38によって表示させる。
【0064】ただし、アプリケーション36が、表示制
御用の出力データに含まれる、補正された読み文字列に
関する属性情報に対する機能を有していない場合、かな
漢字変換の結果の中で誤入力自動補正が施された上でか
な漢字変換が実行された部分があっても属性情報が無視
されるため、特定な表示形態によって表示されない。
【0065】かな漢字変換部34の音声制御部58b
は、かな漢字変換の結果の中で誤入力自動補正が施され
た上でかな漢字変換が実行された部分があれば、誤入力
自動補正部52によって誤入力自動補正が行なわれたこ
とを通知するための音声制御用の出力データを作成して
音声出力部40に出力する。
【0066】音声出力部40は、音声制御部58bから
の音声制御用の出力データをもとにして音声出力装置1
8から音声を出力して、誤入力自動補正部52によって
誤入力自動補正が行なわれたことをユーザに通知する
(ステップA8)。
【0067】このためアプリケーション側で、かな漢字
変換の結果を表示する設定となっており、アプリケーシ
ョン36により誤入力自動補正が施されたことを表す特
定の表示形態による表示がされなかったとしても、別
途、誤入力自動補正が施されたことを音声によって出力
するので、ユーザに確実に通知することができる。
【0068】こうして、ユーザは、表示あるいは音声に
よって、入力した読み文字列に対して誤入力補正が施さ
れたことを確認した上で、表示された未確定状態にある
かな漢字変換を確定して文書を作成することができる。
従って、同じ誤入力を繰り返すことが回避される。
【0069】ここで、具体例を用いて、誤入力自動補正
部52による補正が行なわれたことを音声によって出力
する場合について説明する。図4には、入力部30から
入力された読み文字列と、かな漢字変換によって得られ
た文書の一例を示している。すなわち、入力された読み
文字列「ゆうびんきょくできっってをかいました」に対
して、誤入力自動補正部52による誤入力自動補正処理
により、「きっって」の部分について促音が余分である
誤入力判別ルールに該当する誤入力と判別されて「きっ
て」に補正されたものとする。
【0070】この結果、変換部56のかな漢字変換によ
って、「郵便局で切手を買いました」のかな漢字変換の
結果が得られたものとする。誤入力自動補正部52が、
補正された読み文字列に関する情報として、誤入力種別
データ(促音)の他に、入力された読み文字列における
誤り箇所(文節位置)を示すデータを付加してかな漢字
変換の結果を出力する場合、音声制御部58bは、誤入
力自動補正部52からの情報をもとにして、誤り箇所と
誤入力の種類とを通知する音声制御用の出力データを生
成して出力する。
【0071】すなわち、図5(a)に示すように、誤り
箇所を示す「2文節目」と、誤入力の種類を示す「促音
が連続して入力される」を含む音声制御用の出力データ
(例えばテキストデータ)を作成して音声出力部40に
出力する。
【0072】また、誤入力自動補正部52が、補正され
た読み文字列に関する情報として、誤入力種別データ
(促音)の他に、読み文字列の誤りの内容(誤入力部分
の文字列)と、補正の内容(補正後の文字列)とを示す
データを付加してかな漢字変換の結果を出力する場合、
音声制御部58bは、誤入力自動補正部52からの情報
をもとにして、誤った読み文字列と補正の内容とを通知
する音声制御用の出力データを生成して出力する。
【0073】すなわち、図5(b)に示すように、誤っ
た読み文字列の部分を示す「きっって」と、補正の内容
「きって(切手)」を含む音声制御用の出力データ(例
えばテキストデータ)を作成して音声出力部40に出力
する。
【0074】この際、音声制御部58bは、メッセージ
テーブルに登録されたメッセージ内容を利用して音声制
御用の出力データを生成する。メッセージテーブルに
は、図6に示すように、誤入力種別毎に対応する基本的
なメッセージ内容が予め用意されている。
【0075】例えば、促音についての誤入力について
は、「…を…に変換しました」という、一部挿入箇所
(「…」の部分)を設けたメッセージ内容が用意されて
おり、誤った読み文字列と補正の内容とを、それぞれに
該当する箇所に挿入することでメッセージ内容(音声制
御用の出力データ)が生成される。
【0076】音声出力部40は、音声制御部58bから
の音声制御用の出力データ(例えばテキストデータ)を
もとに音声合成を行ない、音声出力装置18から所定の
音声メッセージを出力させる。
【0077】このようにして、入力された読み文字列が
誤りであって、誤入力自動補正部52によって補正され
た読み文字列についてかな漢字変換を行なった際に、か
な漢字変換の表示をアプリケーション36側で行なう設
定となっており、特定な表示形態により誤入力補正箇所
の表示ができないとしても、音声制御部58bによって
音声制御用の出力データ(メッセージ)が生成されて、
音声出力部40により音声によって誤入力補正が施され
たことが通知される。従って、ユーザは入力された読み
文字列の誤り箇所を判別することができ、同じ誤入力を
繰り返してしまうといったことを回避することができる
ようになる。
【0078】なお、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、か
な漢字変換の結果についての表示をアプリケーション側
で行なうように設定されている場合であっても、誤入力
自動補正が施された場合には音声によるメッセージが出
力されるので、ユーザに誤入力箇所を通知して注意を促
すことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる文書作成装置のシス
テム構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すシステム構成によって実現される文
書作成装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態における動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図4】入力部30から入力された読み文字列とかな漢
字変換によって得られた文書の一例を示す図。
【図5】本実施形態において音声出力されるメッセージ
の内容の一例を示す図。
【図6】本実施形態におけるメッセージテーブルを説明
するための図。
【符号の説明】
10…CPU 12…メモリ 14…入力装置 16…表示装置 18…音声出力装置 20…印刷装置 22…外部記憶装置 30…入力部 32…かな漢字変換制御部 34…かな漢字変換部 36…アプリケーション 38…表示部 40…音声出力部 50…制御部 52…誤入力自動補正部 52a…誤入力判別ルール 54…かな漢字変換辞書 56…変換部 58…出力部 58a…表示制御部 58b…音声制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された読み文字列に対してかな漢字
    変換を行なって文書を作成する文書作成装置において、 かな漢字変換を行なう際に参照されるもので、読み文字
    列と、この読み文字列に対する変換結果との対応関係が
    登録されているかな漢字変換辞書と、 入力された読み文字列が、かな漢字変換の対象として誤
    りである場合に補正する誤入力自動補正手段と、 入力された読み文字列、または入力された読み文字列が
    誤りであって前記誤入力自動補正手段によって補正され
    た読み文字列をもとに、前記かな漢字変換辞書を参照し
    てかな漢字変換を行なうかな漢字変換手段と、 前記かな漢字変換手段によるかな漢字変換が、前記誤入
    力自動補正手段によって補正された読み文字列をもとに
    行なわれた場合に、かな漢字変換の変換結果と共に、補
    正された読み文字列に関する情報を出力する出力手段
    と、 前記出力手段によって出力された、補正された読み文字
    列に関する情報をもとに、前記誤入力自動補正手段によ
    る補正が行なわれたことを音声によって出力する音声出
    力手段とを具備したことを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、 前記誤入力自動補正手段によって補正された読み文字列
    をもとにしたかな漢字変換の結果を特定の表示形態によ
    って表示させると共に、前記音声出力手段による音声の
    出力を選択的に行なわせることを特徴とする請求項1記
    載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段から出力された、補正され
    た読み文字列に関する情報には読み文字列の誤りの内容
    と前記誤入力自動補正手段による補正の内容とを含み、
    前記音声出力手段は、補正された読み文字列と補正の内
    容を音声によって出力することを特徴とする請求項1記
    載の文書作成装置。
  4. 【請求項4】 入力された読み文字列に対してかな漢字
    変換を行なって文書を作成するかな漢字変換方法であっ
    て、 入力された読み文字列が、かな漢字変換の対象として誤
    りである場合に補正し、 この補正された読み文字列をもとに、読み文字列と、こ
    の読み文字列に対する変換結果との対応関係が登録され
    ているかな漢字変換辞書を参照してかな漢字変換を行な
    い、 このかな漢字変換が補正された読み文字列をもとに行な
    われた場合に、かな漢字変換の変換結果と共に、補正さ
    れた読み文字列に関する情報を出力し、 この出力された、補正された読み文字列に関する情報を
    もとに、補正が行なわれたことを音声によって出力する
    ことを特徴とするかな漢字変換方法。
JP9043583A 1997-02-27 1997-02-27 文書作成装置及びかな漢字変換方法 Pending JPH10240728A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015153193A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 Kddi株式会社 文字入力支援装置、プログラムおよび文字入力支援システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015153193A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 Kddi株式会社 文字入力支援装置、プログラムおよび文字入力支援システム

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