JPH10240408A - 携帯型情報端末装置のテンキー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型情報端末装置本体の小型化の維持並び
に携帯の利便性を図る携帯型情報端末装置のテンキーを
提供する。 【解決手段】 基板にＦＰＣを使用し取り外し可能なフ
ィルム型テンキー１２は、継ぎ目なく一体成形したフィ
ルムケーブル１３で携帯型情報端末装置１１のキーボー
ドコネクタ１１ａに接続される。フィルム型テンキー１
２は、携帯型情報端末装置１１の筐体の上面に載せられ
る程度の大きさであり、筐体上に置いて使用される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は携帯型情報端末装置
に取り外し可能に接続して使用するテンキー、特に携帯
に便利なテンキーの形状に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、携帯型情報端末装置の小型
化、軽量化が進み、キーボードを搭載しないペン入力型
の機種が普及している。この機種では、表示画面上に表
示されたキー等をペンで押下することによってキーボー
ドがある場合と遜色のない程度に入力することができ
る。

【０００３】その一方、携帯型情報端末装置を使用する
業務あるいは使用する場所等によっては、数字入力操作
だけは少なくても迅速に行いたい等ある程度の入力容易
性を確保したい場合もあるので、テンキーだけはそのま
ま使用したいという利用者の要望に応える必要もある。

【０００４】図５は、従来からある携帯型情報端末装置
の外観図であるが、情報端末装置本体１の上面に表示画
面２とテンキー３が配置されている。このように、英数
字等を入力するためのキーボードは持たないものの数字
入力のためのテンキーのみを内蔵した機種がある。

【０００５】また、図６に示したように、情報端末装置
本体の小型化を追究してテンキー部分を本体からそのま
ま切り離した形態の情報端末装置があり、この種の情報
端末装置では、必要時に別途用意したテンキーボード４
をキーボードケーブル５で情報端末装置本体６に接続し
てテンキーの使用を可能としている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図５に
示したようなテンキー組込型の情報端末装置では、テン
キー部分が切り離せず携帯型装置が本来的に要求される
小型化が図れない。

【０００７】一方、図６に示したようなテンキーボード
接続型の情報端末装置では、装置本体の小型化は図れる
もののテンキーボードのサイズは大きく、携帯の利便性
を図ることができない。また、装置本体以外にテンキー
ボードを置くスペースが必要となるため、使用環境が制
限される。

【０００８】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、携帯型情報端末装
置本体の小型化の維持並びに携帯の利便性を図る携帯型
情報端末装置のテンキーを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第１の発明に係る携帯型情報端末装置のテ
ンキーは、携帯型情報端末装置に取り外し可能に接続し
て使用するテンキーにおいて、薄型形状としたものであ
る。

【００１０】第２に係る発明は、第１の発明において、
携帯型情報端末装置上面の筐体部分に載せられる程度の
大きさを有するものである。

【００１１】第３に係る発明は、第１の発明において、
フレキシブルプリンテッドサーキットで基板を形成した
ものである。

【００１２】第４に係る発明は、第１の発明において、
赤外線インターフェイス対応の接続手段を有するもので
ある。

【００１３】第５の発明に係る携帯型情報端末装置のテ
ンキーは、外付けのバッテリ電源が接続可能な携帯型情
報端末装置に取り外し可能に接続して使用するテンキー
において、前記バッテリ電源の筐体上面に設けたもので
ある。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。

【００１５】実施の形態１．図１は、本発明に係る携帯
型情報端末装置のテンキーの第１の実施の形態を示した
外観図である。このうち、図１（ａ）は、本実施の形態
のテンキーを取り付ける携帯型情報端末装置１１の外観
図であってまだテンキーを取り付けていない状態を示し
ており、図１（ｂ）には、テンキー取付後の携帯型情報
端末装置１１が示されている。

【００１６】本実施の形態においては、テンキーを薄型
形状をしたフィルム型テンキー１２としたことを特徴と
している。このフィルム型テンキー１２は、携帯型情報
端末装置（以下、「装置本体」ともいう）１１から取り
外し可能に形成されている。取り外し可能な薄型形状と
することで、装置本体１１の小型形状を維持しつつ、ま
た、フィルム型テンキー１２も持ち運ぶ際にかさばらな
いため、装置本体１１のみならずフィルム型テンキー１
２自身の携帯にも便利である。

【００１７】また、本実施の形態におけるフィルム型テ
ンキー１２に、エポキシ材料で基板が形成されているフ
レキシブルプリンテッドサーキット（ＦＰＣ：Ｆｌｅｘ
ｉｂｌｅ Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）を使用す
る。ＦＰＣで作成することにより薄型・小型を実現する
とともに、テンキー本体部とキーボードケーブル（フィ
ルムケーブル）１３とを継ぎ目なく一体成形することが
できる。これにより、部品点数を削減でき、また、組立
時間の短縮を図ることもできる。フィルムケーブル１３
は、装置本体１１の裏面に設けられたキーボードコネク
タ１１ａに接続される。

【００１８】更に、本実施の形態におけるフィルム型テ
ンキー１２は、装置本体１１の筐体の表示画面以外の上
面に載せられる程度の大きさであることも特徴としてい
る。これにより、従来のように外付けのテンキーを置く
スペースを確保する必要がない。また、柔軟な素材で作
成してもフィルム型テンキー１２を筐体に載せることで
キー操作を容易にすることができる。装置本体１１にフ
ィルム型テンキー１２を固定させたいのであれば、装置
本体１１に接触するフィルム型テンキー１２の裏面を滑
りにくい素材にしたり、滑りにくい素材や着脱可能なマ
ジックテープ等を取り付けるなどしてもよい。

【００１９】もちろん、携帯型情報端末装置１１を十分
にスペースのとれる場所で使用できるのであれば、フィ
ルム型テンキー１２を必ずしも装置本体１１の上面に載
せて使用する必要はない。

【００２０】なお、上記実施の形態では、フィルム型テ
ンキー１２の基板にＦＰＣを使用したが、他の素材を使
用してもよい。

【００２１】実施の形態２．今日の携帯型情報端末装置
の中には、外付けのテンキーを赤外線で接続する機種も
存在する。そこで、本実施の形態では、このような機種
にも対応可能としたことを特徴としている。

【００２２】図２及び図３は、本発明に係る携帯型情報
端末装置のテンキーの第２の実施の形態を示した外観図
であり、携帯型情報端末装置１１に取り付けた状態を示
している。本実施の形態におけるテンキーも装置本体１
１との接続部以外の構成は、上記実施の形態１と同じで
ある。すなわち、本実施の形態フィルム型テンキー１４
は、装置本体１１の筐体上面に載せられる程度を大きさ
を有しているＦＰＣ素材のテンキーであり、フィルムケ
ーブル１５と一体形成されている。但し、電源としてコ
イン型電池又は太陽電池を搭載する。また、フィルムケ
ーブル１５の先端には、赤外線インターフェイス対応の
接続手段として赤外線の発光素子を内蔵する赤外線発光
部１６が設けられており、フィルム型テンキー１４を装
置本体１１に接続するときには、装置本体１１の背面に
設けられている赤外線受発光窓１１ｂに赤外線発光部１
６を対向させる。赤外線発光部１６は、マジックテープ
等で固定する。

【００２３】以上の構成とすることで、外付けのテンキ
ーを赤外線で接続する機種にも対応可能となる。

【００２４】実施の形態３．携帯型情報端末装置には、
バッテリアダプタを有しており、外付けのバッテリ電源
が接続可能な機種もある。携帯型のバッテリ電源は、通
常ボックス型をしており、装置本体の側面や背面に設け
られた上記バッテリアダプタに接続して装置本体に電源
を供給する。本実施の形態は、このバッテリボックスの
筐体上面にテンキーを設けたことを特徴としている。

【００２５】図４は、本発明に係る携帯型情報端末装置
のテンキーの第３の実施の形態を示した外観図である。
図４に示したように、本実施の形態におけるテンキー１
７は、着脱可能なバッテリボックス１８の筐体上面に設
けられている。通常、バッテリボックス１８の上面には
通常何も設けられていないので、この空いているスペー
スを有効利用することにより、テンキー専用の外付け機
器を携帯する必要がなくなる。換言すると、本実施の形
態におけるバッテリボックス１８は、内蔵するバッテリ
による電力供給手段及びテンキーによる入力手段という
２つの機能を提供することができる。

【００２６】以上のように、上記各実施の形態では、携
帯型情報端末装置本体の小型化並びに携帯性の維持を図
りつつテンキーによる入力機能を利用者に提供すること
ができる。テンキーは、数字キーや矢印キーなどにより
構成されていることが一般的であるが、上記各実施の形
態におけるフィルム型テンキーのサイズやバッテリボッ
クスの筐体サイズによっては、制御キー等他の機能のキ
ーを搭載するようにしてよい。

【００２７】また、本発明は、小型化や携帯性の追究と
いう携帯型であるが故に発生する課題を解決するために
なされたものであるが、携帯型でない情報端末装置に利
用できることは言うまでもない。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、テンキーを携帯型情報
装置本体から取り外し可能な薄型形状としたので、装置
本体の小型化を維持することができるとともに装置本体
とテンキーの携帯性を向上させることができる。

【００２９】また、テンキーを携帯型情報端末装置上面
の筐体部分に載せられる程度の大きさとしたことで、テ
ンキーを置く場所を確保できないようなところでもテン
キー入力が容易にできる。

【００３０】また、テンキーの基板にフレキシブルプリ
ンテッドサーキットを使用するようにしたので、テンキ
ーの薄型・小型を実現するとともに、テンキー本体部と
キーボードケーブルとを継ぎ目なく一体成形することが
できる。これにより、部品点数の削減、組立時間の短縮
化を図ることができる。

【００３１】また、赤外線インターフェイス対応の接続
手段を有することにより、外付けのテンキーを赤外線で
接続する機種にも対応可能となる。

【００３２】更に、外付けのバッテリ電源が接続可能な
機種に対しては、本発明に係るテンキーをそのバッテリ
電源の筐体上面に設けるようにしたので、バッテリ電源
とテンキーとを別個に携帯する必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る携帯型情報端末装置のテンキー
の実施の形態１を示した外観図である。

【図２】 本発明に係る携帯型情報端末装置のテンキー
の実施の形態２を示した外観図である。

【図３】 実施の形態２において携帯型情報端末装置と
の接続部分を示した概略図である。

【図４】 本発明に係る携帯型情報端末装置のテンキー
の実施の形態３を示した外観図である。

【図５】 従来のテンキーを内蔵する携帯型情報端末装
置の外観図である。

【図６】 従来の外付けのテンキーを接続した携帯型情
報端末装置の外観図である。

【符号の説明】

１１ 携帯型情報端末装置、１１ａ キーボードコネク
タ、１１ｂ 赤外線受発光窓、１２，１４ フィルム型
テンキー、１３，１５ フィルムケーブル、１６ 赤外
線発光部、１７ テンキー、１８ バッテリボックス。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯型情報端末装置に取り外し可能に接
   続して使用するテンキーにおいて、 薄型形状であることを特徴とする携帯型情報端末装置の
   テンキー。
2. 【請求項２】 携帯型情報端末装置上面の筐体部分に載
   せられる程度の大きさであることを特徴とする請求項１
   記載の携帯型情報端末装置のテンキー。
3. 【請求項３】 フレキシブルプリンテッドサーキットで
   基板を形成することを特徴とする請求項１記載の携帯型
   情報端末装置のテンキー。
4. 【請求項４】 赤外線インターフェイス対応の接続手段
   を有することを特徴とする請求項１記載の携帯型情報端
   末装置のテンキー。
5. 【請求項５】 外付けのバッテリ電源が接続可能な携帯
   型情報端末装置に取り外し可能に接続して使用するテン
   キーにおいて、 前記バッテリ電源の筐体上面に設けたことを特徴とする
   携帯型情報端末装置のテンキー。