JPH06149416A

JPH06149416A - 携帯用情報処理装置

Info

Publication number: JPH06149416A
Application number: JP4325820A
Authority: JP
Inventors: Atsuo Ito; 厚生伊藤
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 1992-09-18
Filing date: 1992-12-04
Publication date: 1994-05-27

Abstract

(57)【要約】【目的】デスクトップ型パーソナルコンピュータなど
に用いられる標準的なキーボードと略同等の操作性を有
する携帯用情報処理装置を実現する。【構成】小型化・軽量化された携帯用情報処理装置Ｃ
のキーボード部２ｘ、２ｙを、複数個に分割、あるいは
折り畳んだ状態で収納可能に設けたので、標準キーボー
ドと同程度の大きさに組み立てて使用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、携帯用パーソナルコン
ピュータ等のキーボードおよびディスプレイに用いて好
適な携帯用情報処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、デスクトップ型情報処理
装置（以下、デスクトップ型装置と称する。）の開発と
並行して、従来より小型化された携帯用情報処理装置
（以下、携帯用装置と称する。）が開発されている。こ
の種の携帯用装置は、デスクトップ型装置を設置する場
合に比べて、場所を取らない、携帯に便利である、など
の理由から一般に普及するようになった。

【０００３】図８は、従来の携帯用装置Ｃの構成を示す
斜視図である。この図において、１は制御部であり、こ
の携帯用装置Ｃの各部を制御する。２は、この制御部１
と共に装置本体を形成するキーボード部である。２ａ，
２ａ・・・は各々キーであり、かな文字や英数字などに
対応して、キーボード部２に設けられる操作子である。
３は表示部であり、ディスプレイ３ａが設けられてい
る。この表示部３は、ジョイント４を介して携帯用装置
Ｃ本体に蝶着されている。また、キーボード部２には凹
型留め金具２ｂ，２ｂ’が設けられ、表示部３には凸型
留め金具３ｂ，３ｂ’が設けられており、この表示部３
が矢印イ方向へ倒されると、２ｂと３ｂ、および２ｂ’
と３ｂ’とが各々係合される。

【０００４】このような構成によれば、あるキー２ａに
対して操作がなされると、制御部１によりイベントが検
出され、この入力情報に応じた所定の情報処理が実行さ
れる。一方、ディスプレイ３ａには、その情報処理に応
じた内容が表示される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の携帯用装置Ｃにおいては、装置の小型化・軽量化を
追求するあまり、各構成要素の材質、形状、配置などに
対して、厳しい制限を受けることとなった。特に、携帯
用装置Ｃの略半分の面積をキーボード部２に使用するた
め、装置を小型化すると、キーボード部２のスペースは
直接影響を受け、その結果、デスクトップ型用の標準サ
イズのキーボード（以下、標準キーボードと称する。）
に比べると、携帯用装置Ｃ用のキーボード部２には、以
下に示すような欠点がある。（１）テンキーが設置されていない。（２）キーの配置が標準キーボードと異なる。（３）キーそのものの大きさが、標準キーボードに設け
られるキーの大きさより縮小されている。

【０００６】このようなことから、標準キーボードの操
作に慣れたものが使用すると、操作者が窮屈さを感じた
り、あるいは、誤入力が増えるなどの現象が起こる。こ
のように、「携帯用装置Ｃは操作しにくい」という評価
が一般的になされており、このことが問題となってい
た。本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、
標準キーボードと略同等の操作性を有する携帯用装置Ｃ
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による携帯用装置
は、携帯用装置本体に取り付けられるものであって、所
望の情報を入力可能に設けられたキーボード部を備え、
前記キーボード部は、複数個に分割され、これらを重ね
て小型に収納する一方、分割された部品を標準キーボー
ドと略同等の大きさに組み立てて使用することを特徴と
している。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、例えば、携帯用装置を持ち
運ぶ際、キーボード部は複数個に分割され、小さくまと
めて収納される。そして、使用する際には分割されてい
るキーボード部品を接続し、標準キーボードと同程度の
大きさとする。その結果、小型化・軽量化された携帯用
情報処理装置であっても、操作性に優れた装置を実現す
ることができる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。なお、本発明においては、分割されたキ
ーボード部を接続するために、コネクタを使用する方法
と、フレキシブル基盤を使用する方法が用いられてい
る。また、上述した従来の携帯用装置と同様の構成を有
する部分には、同一の符号を付してその説明を省略す
る。

【００１０】（１）コネクタを使用する方法図１は、本発明の一実施例による携帯用装置Ｃの構成を
示す斜視図である。この図において、図１（ａ）は携帯
用装置Ｃの各部が収納された状態を表し、図１（ｂ）
は、凹凸留め金具２ｂ，３ｂ，２ｂ’，３ｂ’の留め金
が外され、表示部３が矢印ロ方向に持ち上げられた状態
を示している。また、キーボード部２の上面には、キー
２ａ，２ａ・・・が設けられている。なお、以下の実施
例では、携帯用装置Ｃ上面の大きさはいずれもＡ５版、
すなわち標準キーボードの大きさの略半分に設定されて
いる。

【００１１】図１（ｃ）は上述した図１（ｂ）の状態か
ら、脚部２ｃ，２ｃが矢印ハ方向に引き出され、かつキ
ーボード部２が矢印ニ方向に展開された状態を示す。こ
の図において、展開されたキーボード部２ｘ、２ｙの上
面には、それぞれキー２ｄ，２ｄ・・・が設けられてい
る。また、上述の通り携帯用装置Ｃ上面の大きさが標準
キーボードの大きさの略半分に相当するため、展開され
たキーボード部２ｘ、２ｙの大きさは、ほぼ標準キーボ
ードの大きさとなる。更に、展開されたキーボード部２
ｙは引き出され脚部２ｃ，２ｃによって支持される。な
お、符号２ｅ，２ｅは、キーボード部２ｘの上面に設け
られ、図１（ｂ）の状態におけるキーボード部２ｘ、２
ｙの上面に設けられたキー２ｄ，２ｄ・・・の接触を防
止するための突起である。

【００１２】このように、図１（ｂ）に示す展開前の状
態では、キーボード部２を小型キーボードとして使用す
ることができる。一方、図１（ｃ）に示す展開後の状態
においては、ファンクションキーやテンキーなどを配備
した標準キーボードとして使用することもできる。言い
換えると、制御部１からは、図１（ｂ）に示す展開前の
状態では、キーボード部２上に配設されるキー２ａ，２
ａ・・・のイベントのみが検出される一方、図１（ｃ）
に示す展開後の状態では、キーボード部２ｘ、２ｙ上の
キー２ｄ，２ｄ・・・に対するイベントが検出される。

【００１３】ところで、図１（ｃ）に示すように、前述
したキーボード部２が展開された状態においてキー操作
を行うと、表示部３が左端にあってディスプレイ３ａが
見にくくなるが、本実施例では、以下の方法でこの問題
に対応している。図２は、携帯用装置Ｃの構造を示す背
面図である。この図に示すように、表示部３の一辺には
爪部３ｃが形成され、かつ携帯用装置Ｃ本体の一辺には
爪部３ｃと嵌合する溝部２ｆが形成されている。そし
て、表示部３は、装置Ｃ本体と配線によって接続されつ
つ、爪部３ｃと溝部２ｆとが嵌合される状態を保ちなが
ら左右にスライド可能に設けられている。その結果、表
示部３を、図１（ｃ）の位置から矢印ホ方向にスライド
させ、図１（ｄ）に示すように、表示部３をキーボード
部２ｘ，２ｙの中央に配置して使用することが可能であ
る。

【００１４】上述した携帯用装置Ｃにあっては、キーボ
ード部２ｘ，２ｙ間がコネクタを介して接続され、これ
らを収納するときは両者２ｘ，２ｙは完全に切り離され
る。すなわち、上述した携帯用装置Ｃの場合、図３に示
すように、キーボード部２ｘ，２ｙの一方（図では２
ｙ）には凸型コネクタ端子２ｇが、またキーボード部２
ｘ，２ｙの他方（図では２ｘ）には凹型コネクタ端子２
ｇ’が設けられている。この凸型コネクタ端子２ｇが、
凹型コネクタ端子２ｇ’に嵌挿されると、キーボード部
２ｘ，２ｙ間が電気的に接続され、その結果、１つのキ
ーボードとして機能する。

【００１５】（２）フレキシブル基盤を使用する方法以上、切り離されたキーボード部２ｘ，２ｙをコネクタ
端子２ｇ，２ｇ’を用いて接続する方法を示した。この
他に、例えば図４に示すように、キーボード部２ｘ，２
ｙ間を、図示せぬフレキシブル基板で連結し、キーボー
ド部２ｘ，２ｙを、蝶番部２ｈを介して蝶着させること
も可能である。この場合、キーボード部２ｘ，２ｙ間は
前記フレキシブル基板に敷設された配線を介して電気的
に接続されているので、キーボード部２ｘ，２ｙを１枚
のボードと見なすこともできる。また、キーボード部２
ｘ，２ｙ間に磁気スイッチや機械的スイッチ４，４等を
設けることにより、小形キーボード、展開キーボード各
々の使用モードを自動的に判定可能としても良い。

【００１６】更に、上述した実施例の他に、例えば、図
５に示すように、収納時にキーボード部２ｙをキーボー
ド部２ｘ内に収納しても良い。この場合、操作者は、ま
ず、図５（ａ）に示すように、キーボード部２ｙを矢印
ヘ方向に引き出す。キーボード部２ｙが完全に引き出さ
れたら｛図５（ｂ）｝、キーボード部２ｘ，２ｙ間に設
けられた図示せぬ接続手段によって、キーボード部２ｘ
と引き出されたキーボード部２ｙとを嵌め合わせる。す
ると、図５（ｃ）に示すように、キーボード部２ｘ，２
ｙ間が所定の位置に固定され、標準キーボードとして使
用の使用が可能となる。

【００１７】また、キーボード部２ｙに収納自在な脚部
２ｉ，２ｉを設け、引き出されたキーボード部２ｙをこ
の脚部２ｉ，２ｉで支持することにより、キーボード部
２ｘ，２ｙをより安定した状態で操作することができ
る。一方、収納時には、脚部２ｉ，２ｉを収納するとと
もに前記接続手段を解除した後、キーボード部２ｙを、
キーボード部２ｘに設けられた収納部内に収納する。

【００１８】以上、標準キーボードとほぼ同サイズのキ
ーボード５を２分割する場合を例にとって本発明に係る
携帯用装置の構造および動作について説明したが、より
小型化を計りたい場合には、図６に示すように、キーボ
ード５を３分割したり、あるいは図７に示すように、キ
ーボード５を４分割しても良い。このような場合にも、
「キーボードの操作性」という観点から見れば、前述し
た方法と同じ効果が得られることはいうまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、携帯用情報処理装置が、携帯用情報装置本体に移動
可能に取り付けられる表示部と、情報を入力するキーボ
ード部とを備え、かつこのキーボード部が複数個に分割
され、これらを重ねて小型に収納する一方、分割された
部品を標準サイズのキーボードと略同等の大きさに組み
立てて使用することとしたので、携帯用に小型化・軽量
化された情報処理装置でありながら、デスクトップ型装
置用の標準キーボードと略同等の操作性を有する携帯用
情報処理装置を実現することができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における携帯用情報処理装置
の構造を示す斜視図である。

【図２】同実施例による携帯用情報処理装置の構造を示
す背面図である。

【図３】同実施例によるキーボード部の構造を示す斜視
図である。

【図４】本発明の一実施例におけるキーボード部の構造
を示す斜視図である。

【図５】本発明の一実施例におけるキーボード部の構造
を示す斜視図である。

【図６】本発明の一実施例におけるキーボード部の構造
を示す斜視図である。

【図７】本発明の一実施例におけるキーボード部の構造
を示す斜視図である。

【図８】従来の携帯用情報処理装置の構成を示す斜視図
である。

【符号の説明】

Ｃ携帯用情報処理装置１制御部２，２ｘ，２ｙキーボード部２ａ，２ｄキー２ｃ，２ｉ脚部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】携帯用情報処理装置本体に取り付けられ
るものであって、所望の情報を入力可能に設けられたキ
ーボード部を備え、前記キーボード部は、複数個に分割され、これらを重ね
て小型に収納する一方、分割された部品を標準サイズの
キーボードと略同等の大きさに組み立てて使用すること
を特徴とする携帯用情報処理装置。