JPH10238866A - 太陽エネルギー収集装置 - Google Patents
太陽エネルギー収集装置Info
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- JPH10238866A JPH10238866A JP9078783A JP7878397A JPH10238866A JP H10238866 A JPH10238866 A JP H10238866A JP 9078783 A JP9078783 A JP 9078783A JP 7878397 A JP7878397 A JP 7878397A JP H10238866 A JPH10238866 A JP H10238866A
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- absorbing plate
- energy
- solar cell
- heat absorbing
- heat
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- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S10/00—Solar heat collectors using working fluids
- F24S10/70—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed through tubular absorbing conduits
- F24S10/75—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed through tubular absorbing conduits with enlarged surfaces, e.g. with protrusions or corrugations
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
- Y02E10/44—Heat exchange systems
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- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/52—PV systems with concentrators
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Abstract
(57)【要約】
従来の太陽エネルギー収集装置は、太陽光発電装置と太
陽熱収集装置に別れていて単位面積当たりのエネルギー
収集効率が悪かった。 【解決手段】 太陽熱収集装置としての吸熱板上に太陽
電池を置き、太陽電池によって電気エネルギーに変換さ
れなかった太陽エネルギーを熱エネルギーとして回収し
単位面積当たりのエネルギー収集装効率をあげ且つ太陽
電池の温度を下げ太陽電池の変換効率をあげる。
陽熱収集装置に別れていて単位面積当たりのエネルギー
収集効率が悪かった。 【解決手段】 太陽熱収集装置としての吸熱板上に太陽
電池を置き、太陽電池によって電気エネルギーに変換さ
れなかった太陽エネルギーを熱エネルギーとして回収し
単位面積当たりのエネルギー収集装効率をあげ且つ太陽
電池の温度を下げ太陽電池の変換効率をあげる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽エネルギーを電
気の形で利用する装置と、熱の形で利用する装置とを結
合した太陽エネルギー収集装置に関する。
気の形で利用する装置と、熱の形で利用する装置とを結
合した太陽エネルギー収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽エネルギー収集装置では、太
陽電池による太陽光を電気に変えて利用する太陽光発電
装置と、太陽光を熱エネルギーに変えて利用する太陽熱
収集装置とが別個に存在していた。
陽電池による太陽光を電気に変えて利用する太陽光発電
装置と、太陽光を熱エネルギーに変えて利用する太陽熱
収集装置とが別個に存在していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】太陽光発電装置はエネ
ルギーとして良質な電気エネルギーを得ることが出来る
が、エネルギー変換効率は悪く15%程度である。一方
太陽熱収集装置はエネルギー変換効率は良くて、真空式
の高級な太陽熱収集装置では効率は60%以上を期待出
来るが、得られるエネルギーの質は電気に比較すると悪
く冷暖房とお風呂位にしか利用出来ない。
ルギーとして良質な電気エネルギーを得ることが出来る
が、エネルギー変換効率は悪く15%程度である。一方
太陽熱収集装置はエネルギー変換効率は良くて、真空式
の高級な太陽熱収集装置では効率は60%以上を期待出
来るが、得られるエネルギーの質は電気に比較すると悪
く冷暖房とお風呂位にしか利用出来ない。
【0004】この両者を同じ場所で一体化して、太陽エ
ネルギーを先ず太陽電池で発電に利用し、次に電気エネ
ルギーに転換出来なかった太陽エネルギーを、熱エネル
ギーの形で回収して太陽エネルギー収集装置の単位面積
当たりの太陽エネルギーの収集効率を向上させる。それ
と同時に太陽光で暖められた太陽電池の温度を、熱エネ
ルギーとして利用して太陽電池の温度上昇を抑制して、
温度上昇による太陽電池の効率の低下を防止する。
ネルギーを先ず太陽電池で発電に利用し、次に電気エネ
ルギーに転換出来なかった太陽エネルギーを、熱エネル
ギーの形で回収して太陽エネルギー収集装置の単位面積
当たりの太陽エネルギーの収集効率を向上させる。それ
と同時に太陽光で暖められた太陽電池の温度を、熱エネ
ルギーとして利用して太陽電池の温度上昇を抑制して、
温度上昇による太陽電池の効率の低下を防止する。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、太陽エネ
ルギーを電気エネルギーに変換するための太陽電池を有
する太陽光発電装置と太陽エネルギーを熱エネルギーに
変換する吸熱板を有する太陽熱収集装置とを、吸熱板の
上に太陽電池を配置することによって一体化することで
ある。これによって、電気エネルギーと熱エネルギーを
同時に得ることが出来て、単位面積当たりの太陽エネル
ギー利用効率を高めることができる。
ルギーを電気エネルギーに変換するための太陽電池を有
する太陽光発電装置と太陽エネルギーを熱エネルギーに
変換する吸熱板を有する太陽熱収集装置とを、吸熱板の
上に太陽電池を配置することによって一体化することで
ある。これによって、電気エネルギーと熱エネルギーを
同時に得ることが出来て、単位面積当たりの太陽エネル
ギー利用効率を高めることができる。
【0006】太陽電池と吸熱板との間の機械的結合の手
段は使用する太陽電池によって次の2種類の何れかを選
ぶ。太陽電池が太陽光を反射或いは透過させずに殆ど吸
収するタイプのものである場合は、電気エネルギーに変
換されなかった太陽エネルギーは熱エネルギーの形態で
太陽電池を暖める。このような場合は、太陽電池と吸熱
板との機械的結合を、この両者間の熱伝導が良好になる
ように、出来るだけ密にする。例えばこの両者を厚さの
薄い接着剤で結合する。この手段によって、太陽電池の
吸収した熱エネルギーは効率良く吸熱板に伝えられる。
このようにして本発明の太陽エネルギー収集装置は太陽
エネルギーを電気と熱の二つのエネルギー形態に変換し
て効率良く利用できる。
段は使用する太陽電池によって次の2種類の何れかを選
ぶ。太陽電池が太陽光を反射或いは透過させずに殆ど吸
収するタイプのものである場合は、電気エネルギーに変
換されなかった太陽エネルギーは熱エネルギーの形態で
太陽電池を暖める。このような場合は、太陽電池と吸熱
板との機械的結合を、この両者間の熱伝導が良好になる
ように、出来るだけ密にする。例えばこの両者を厚さの
薄い接着剤で結合する。この手段によって、太陽電池の
吸収した熱エネルギーは効率良く吸熱板に伝えられる。
このようにして本発明の太陽エネルギー収集装置は太陽
エネルギーを電気と熱の二つのエネルギー形態に変換し
て効率良く利用できる。
【0007】また太陽電池は吸熱板を暖めることによっ
て、熱エネルギーを放出して太陽電池自身の温度を下げ
ることができる。太陽電池は温度が低い程効率が良いの
で太陽電池の温度を下げることは太陽電池の効率向上に
役立つ。一方太陽電池から熱エネルギーを貰った吸熱板
はその熱を発電以外の目的、例えば冷水を温水に変える
等の目的に使用される。このようにして太陽エネルギー
の大半は有効に利用される。
て、熱エネルギーを放出して太陽電池自身の温度を下げ
ることができる。太陽電池は温度が低い程効率が良いの
で太陽電池の温度を下げることは太陽電池の効率向上に
役立つ。一方太陽電池から熱エネルギーを貰った吸熱板
はその熱を発電以外の目的、例えば冷水を温水に変える
等の目的に使用される。このようにして太陽エネルギー
の大半は有効に利用される。
【0008】太陽電池が透明な場合、所謂シースルー
タイプの場合は、発電に利用されなかった太陽光は太陽
電池を通過して吸熱板に行き、そこで熱エネルギーとし
て利用されるようになる。この場合は、太陽光によって
暖められた吸熱板の熱が、直接太陽電池に伝わらないよ
うに太陽電池と吸熱板の間に空間を設ける。
タイプの場合は、発電に利用されなかった太陽光は太陽
電池を通過して吸熱板に行き、そこで熱エネルギーとし
て利用されるようになる。この場合は、太陽光によって
暖められた吸熱板の熱が、直接太陽電池に伝わらないよ
うに太陽電池と吸熱板の間に空間を設ける。
【0009】第2の発明は、太陽光のエネルギーを効率
良く吸収し、且つ温度の上がった吸熱板から遠赤外線の
形で外部に無駄に放射されるエネルギーを減らすため
に、太陽光のエネルギーの大半を占める可視光は吸収す
るが、暖められた太陽電池或いは吸熱板から放射される
遠赤外線は抑制する、選択吸収膜を利用することであ
る。
良く吸収し、且つ温度の上がった吸熱板から遠赤外線の
形で外部に無駄に放射されるエネルギーを減らすため
に、太陽光のエネルギーの大半を占める可視光は吸収す
るが、暖められた太陽電池或いは吸熱板から放射される
遠赤外線は抑制する、選択吸収膜を利用することであ
る。
【0010】太陽電池自身が吸熱板の一部を形成してい
る場合は、太陽電池の表面に選択吸収膜を形成する。こ
のようにすると暖められた太陽電池から外部に遠赤外線
の放射の形でエネルギーが失われるのを防ぐことができ
る。
る場合は、太陽電池の表面に選択吸収膜を形成する。こ
のようにすると暖められた太陽電池から外部に遠赤外線
の放射の形でエネルギーが失われるのを防ぐことができ
る。
【0011】シースルーの太陽電池を用いる場合は、吸
熱板は太陽に対して太陽電池の後方に一定の空間を隔て
て設けられるから、この場合の選択吸収膜は太陽電池の
表面ではなくて吸熱板の上に形成する。このようにする
と、太陽光のエネルギーによって高温になった吸熱板か
ら発する遠赤外線の放射が選択吸収膜で抑制されるの
で、太陽電池が吸熱板からの遠赤外線の放射で温度が上
がるのを防ぐことができる。そのようにしないと太陽電
池の温度が上昇して折角のシースルーの効用がなくな
る。
熱板は太陽に対して太陽電池の後方に一定の空間を隔て
て設けられるから、この場合の選択吸収膜は太陽電池の
表面ではなくて吸熱板の上に形成する。このようにする
と、太陽光のエネルギーによって高温になった吸熱板か
ら発する遠赤外線の放射が選択吸収膜で抑制されるの
で、太陽電池が吸熱板からの遠赤外線の放射で温度が上
がるのを防ぐことができる。そのようにしないと太陽電
池の温度が上昇して折角のシースルーの効用がなくな
る。
【0012】第3の発明は、選択フィルターを用いるこ
とである。太陽電池が吸熱板の一部を形成している場合
は、選択吸収膜の代わりに、太陽光のエネルギーの大半
を含んでいる可視光線部分を透過し、太陽電池から放射
される遠赤外線部分を反射する選択フィルターを太陽電
池の前面、即ち太陽電池と太陽との間に設ける。このよ
うにしても選択吸収膜を太陽電池の表面に形成するのと
同じ効果を得ることができる。
とである。太陽電池が吸熱板の一部を形成している場合
は、選択吸収膜の代わりに、太陽光のエネルギーの大半
を含んでいる可視光線部分を透過し、太陽電池から放射
される遠赤外線部分を反射する選択フィルターを太陽電
池の前面、即ち太陽電池と太陽との間に設ける。このよ
うにしても選択吸収膜を太陽電池の表面に形成するのと
同じ効果を得ることができる。
【0013】第4の発明は、空気の対流、熱伝導によっ
て無駄に失われるエネルギーを無くするために、太陽電
池と吸熱板を透明な窓をもっているケース内に収め、こ
のケース内を真空にすることである。これによって、吸
熱板等から熱が、空気によって外部空間に無駄に逃げる
ことがなくなる。又シースルーの太陽電池を使用する場
合、吸熱板と太陽電池との間に僅かに、例えば1ミリメ
ートル位の空間を設けるだけで、温度の上がった吸熱板
から太陽電池に空気によって熱が伝えられることを完全
に阻止できる。
て無駄に失われるエネルギーを無くするために、太陽電
池と吸熱板を透明な窓をもっているケース内に収め、こ
のケース内を真空にすることである。これによって、吸
熱板等から熱が、空気によって外部空間に無駄に逃げる
ことがなくなる。又シースルーの太陽電池を使用する場
合、吸熱板と太陽電池との間に僅かに、例えば1ミリメ
ートル位の空間を設けるだけで、温度の上がった吸熱板
から太陽電池に空気によって熱が伝えられることを完全
に阻止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図面に従って本発明の詳細を説明
する。図1で1は太陽電池、2は吸熱板、3は熱媒体を
通すパイプ、4は筐体、5は熱絶縁体で、(a)は正面
図、(b)は断面図である。太陽電池1は吸熱板2の近
傍に太陽に向けて、太陽と吸熱板2の間に設けられる。
吸熱板2には熱伝導の良い材料で造られたパイプ3が吸
熱板2に密着して取り付けられている。
する。図1で1は太陽電池、2は吸熱板、3は熱媒体を
通すパイプ、4は筐体、5は熱絶縁体で、(a)は正面
図、(b)は断面図である。太陽電池1は吸熱板2の近
傍に太陽に向けて、太陽と吸熱板2の間に設けられる。
吸熱板2には熱伝導の良い材料で造られたパイプ3が吸
熱板2に密着して取り付けられている。
【0015】パイプ3の中には熱エネルギーを運ぶため
の、水または油のような液体の熱媒体が入っている。筐
体4は、上面が解放されているか、或いは透明な窓で覆
われているか、何れにせよ太陽光が自由に入射できるよ
うに作られている。
の、水または油のような液体の熱媒体が入っている。筐
体4は、上面が解放されているか、或いは透明な窓で覆
われているか、何れにせよ太陽光が自由に入射できるよ
うに作られている。
【0016】太陽光は先ず太陽電池1に達してそこで発
電する。この発電によって入射した太陽エネルギーの約
15%が電気エネルギーに変換される。得られた電気エ
ネルギーは電線を通して外部に運ばれる。電気エネルギ
ーに変換されなかった残りのエネルギーは太陽電池1ま
たは吸熱板2に吸収されて熱エネルギーに変換される。
太陽電池1に吸収された熱エネルギーは吸熱板2に伝え
られる。ついで吸熱板2からパイプ3に伝えられ、パイ
プ3内の熱媒体によって筺体4の外部に運ばれる。太陽
電池1は熱媒体に熱をとられるから、その温度は、その
分低下する。
電する。この発電によって入射した太陽エネルギーの約
15%が電気エネルギーに変換される。得られた電気エ
ネルギーは電線を通して外部に運ばれる。電気エネルギ
ーに変換されなかった残りのエネルギーは太陽電池1ま
たは吸熱板2に吸収されて熱エネルギーに変換される。
太陽電池1に吸収された熱エネルギーは吸熱板2に伝え
られる。ついで吸熱板2からパイプ3に伝えられ、パイ
プ3内の熱媒体によって筺体4の外部に運ばれる。太陽
電池1は熱媒体に熱をとられるから、その温度は、その
分低下する。
【0017】熱絶縁体5は吸熱板2から底部に逃げる熱
を遮断する。パイプ3の中を流れる熱媒体は吸熱板2の
熱を吸収しながら温度を上昇させる。従ってパイプ3の
入口の熱媒体の温度は低く、出口での温度は高い。従っ
て太陽電池1の内、パイプ3の入口近くに位置するもの
は特に冷却効果が大きく高効率で使用できる。
を遮断する。パイプ3の中を流れる熱媒体は吸熱板2の
熱を吸収しながら温度を上昇させる。従ってパイプ3の
入口の熱媒体の温度は低く、出口での温度は高い。従っ
て太陽電池1の内、パイプ3の入口近くに位置するもの
は特に冷却効果が大きく高効率で使用できる。
【0018】図2は本発明の他の実施態様を示す図で、
21は吸熱板2に接してその背後に設けられた水タンク
であって、水タンク21内の水は吸熱板2によって暖め
られて温水となる。夏季には60℃程度に迄温度が上昇
する。この場合水の温度が上昇する迄は水は太陽電池1
の冷却剤として働き太陽電池1の効率向上に役立つ。
21は吸熱板2に接してその背後に設けられた水タンク
であって、水タンク21内の水は吸熱板2によって暖め
られて温水となる。夏季には60℃程度に迄温度が上昇
する。この場合水の温度が上昇する迄は水は太陽電池1
の冷却剤として働き太陽電池1の効率向上に役立つ。
【0019】本発明の太陽エネルギー収集装置は、太陽
電池の表面で反射された太陽光等を除いて太陽光のエネ
ルギーの殆ど全部を電気或いは熱の形で収集する。但し
一旦吸収されたエネルギーのうち、電気エネルギーはそ
の殆どを外部に損失なしに持ち出せるが、熱エネルギー
は伝導や放射によって一部が利用されずに外部に損失と
して逃げる。それでも電気と熱を別々に収集するより遥
かに単位面積当たりのエネルギー収集効率は優れてい
る。更に上述のように太陽電池の温度を、単独に使用し
ているときより下げて使用できるので、太陽電池の効率
を向上させて使用できる長所も有する。
電池の表面で反射された太陽光等を除いて太陽光のエネ
ルギーの殆ど全部を電気或いは熱の形で収集する。但し
一旦吸収されたエネルギーのうち、電気エネルギーはそ
の殆どを外部に損失なしに持ち出せるが、熱エネルギー
は伝導や放射によって一部が利用されずに外部に損失と
して逃げる。それでも電気と熱を別々に収集するより遥
かに単位面積当たりのエネルギー収集効率は優れてい
る。更に上述のように太陽電池の温度を、単独に使用し
ているときより下げて使用できるので、太陽電池の効率
を向上させて使用できる長所も有する。
【0020】図2のものでは、水タンク21内の水の温
度が水の対流等によってタンク21内の全域に亙ってほ
ぼ一定になると思われるので、この場合は太陽電池1は
場所的ではなく、時間的にその冷却効果を期待すること
になる。例えば午前中は水温があまり上がらないと予想
されるから、その間は太陽電池1の水による冷却効果が
期待出来る。
度が水の対流等によってタンク21内の全域に亙ってほ
ぼ一定になると思われるので、この場合は太陽電池1は
場所的ではなく、時間的にその冷却効果を期待すること
になる。例えば午前中は水温があまり上がらないと予想
されるから、その間は太陽電池1の水による冷却効果が
期待出来る。
【0021】太陽電池1には、太陽光の殆どを吸収する
タイプのものと、透明度の高いシースルータイプのもの
がある。前者は太陽光のもつエネルギーの殆どを、電気
と熱のエネルギーに転換する。従って太陽光のもとでは
その温度は上昇する。一方太陽電池1は温度が上がると
効率が低下するから、太陽電池1の吸収した熱エネルギ
ーは出来るだけ効率良く外部に吐き出した方が良い。そ
の方法の一例を図3に示す。図3で31は接着剤であ
る。
タイプのものと、透明度の高いシースルータイプのもの
がある。前者は太陽光のもつエネルギーの殆どを、電気
と熱のエネルギーに転換する。従って太陽光のもとでは
その温度は上昇する。一方太陽電池1は温度が上がると
効率が低下するから、太陽電池1の吸収した熱エネルギ
ーは出来るだけ効率良く外部に吐き出した方が良い。そ
の方法の一例を図3に示す。図3で31は接着剤であ
る。
【0022】図3で前者即ち太陽光のもつエネルギーの
殆どを、電気と熱のエネルギーに転換するタイプの太陽
電池1は、吸熱板2に効率良く熱を伝えるために、吸熱
板2の上に密着して設置する。その最も好ましい形は、
図3に示したように、太陽電池1を微小な間隔を隔てて
吸熱板2に接着剤31を使って密着させることである。
殆どを、電気と熱のエネルギーに転換するタイプの太陽
電池1は、吸熱板2に効率良く熱を伝えるために、吸熱
板2の上に密着して設置する。その最も好ましい形は、
図3に示したように、太陽電池1を微小な間隔を隔てて
吸熱板2に接着剤31を使って密着させることである。
【0023】図3に示したように少量の接着材31を介
して太陽電池1を吸熱板2に接着する方法が、両者間の
熱伝導を良好にする良い方法である。この方法によって
太陽電池1の得た熱は効率よく吸熱板2に伝えられる。
換言するとそれだけ太陽電池1の温度上昇は抑制され
る。一方後者即ちシースルータイプのものは、太陽電池
1の吸収する太陽光は少なく、その相当部分は太陽電池
1を透過してしまう。
して太陽電池1を吸熱板2に接着する方法が、両者間の
熱伝導を良好にする良い方法である。この方法によって
太陽電池1の得た熱は効率よく吸熱板2に伝えられる。
換言するとそれだけ太陽電池1の温度上昇は抑制され
る。一方後者即ちシースルータイプのものは、太陽電池
1の吸収する太陽光は少なく、その相当部分は太陽電池
1を透過してしまう。
【0024】図4はにシースルータイプの太陽電池1に
対する温度上昇抑制方法の例を示す図である。図4で4
1は空間で、42は太陽電池1の支持体である。図4で
太陽光のエネルギーの内15%前後のものは太陽電池1
によって電気エネルギーに変換される。変換されなかっ
たエネルギーの大半は、太陽電池1の背後の吸熱板2に
到達して熱エネルギーに変換される。
対する温度上昇抑制方法の例を示す図である。図4で4
1は空間で、42は太陽電池1の支持体である。図4で
太陽光のエネルギーの内15%前後のものは太陽電池1
によって電気エネルギーに変換される。変換されなかっ
たエネルギーの大半は、太陽電池1の背後の吸熱板2に
到達して熱エネルギーに変換される。
【0025】この場合は、太陽光のエネルギーを吸収し
て温度の上がった吸熱板2から太陽電池1に熱伝わって
太陽電池1の温度が上昇しないように、太陽電池1吸熱
板2との間に空間41を設ける。そうするとこの空間に
ある空気によって吸熱板2から太陽電池1に熱の伝わる
量は、接着剤31でこの両者が結合されているときより
遙かに少ない。換言すると空間41を置くことによって
太陽電池1の温度の上昇を押さえることができる。それ
によって太陽電池1の効率を高く保てる。
て温度の上がった吸熱板2から太陽電池1に熱伝わって
太陽電池1の温度が上昇しないように、太陽電池1吸熱
板2との間に空間41を設ける。そうするとこの空間に
ある空気によって吸熱板2から太陽電池1に熱の伝わる
量は、接着剤31でこの両者が結合されているときより
遙かに少ない。換言すると空間41を置くことによって
太陽電池1の温度の上昇を押さえることができる。それ
によって太陽電池1の効率を高く保てる。
【0026】支持体42は光の透過を許すもの、例えば
透明なフィルム等で作る。
透明なフィルム等で作る。
【0027】他の発明は選択吸収膜を利用する事であ
る。図5はその利用方法の1例を示す。図5で51は選
択吸収膜である。選択吸収膜51は太陽光のエネルギー
の殆どを含む可視光線のエネルギーは吸収するが、暖め
られた吸熱板2から放射される遠赤外線の放射は抑制す
る性質をもっている膜である。温度の上がった吸熱板2
等から外部に逃げる無駄な熱のルートは、空気の対流と
伝導によるものと遠赤外線の放射によるものとの二つで
あるが、吸熱板2の温度が100℃以下ではこの両者は
ほぼ同じ位である。従ってこの損失ルートの一つである
遠赤外線による放射損失を防ぐことは、太陽エネルギー
収集装置としての効率を上げるのには大事なことであ
る。選択吸収膜51によってこのことが達成される。こ
の場合も太陽光を吸収する不透明のタイプの太陽電池1
と太陽光を殆ど透過させる透明タイプの太陽電池1と
で、対策は二つに分かれる。
る。図5はその利用方法の1例を示す。図5で51は選
択吸収膜である。選択吸収膜51は太陽光のエネルギー
の殆どを含む可視光線のエネルギーは吸収するが、暖め
られた吸熱板2から放射される遠赤外線の放射は抑制す
る性質をもっている膜である。温度の上がった吸熱板2
等から外部に逃げる無駄な熱のルートは、空気の対流と
伝導によるものと遠赤外線の放射によるものとの二つで
あるが、吸熱板2の温度が100℃以下ではこの両者は
ほぼ同じ位である。従ってこの損失ルートの一つである
遠赤外線による放射損失を防ぐことは、太陽エネルギー
収集装置としての効率を上げるのには大事なことであ
る。選択吸収膜51によってこのことが達成される。こ
の場合も太陽光を吸収する不透明のタイプの太陽電池1
と太陽光を殆ど透過させる透明タイプの太陽電池1と
で、対策は二つに分かれる。
【0028】図5は前者の不透明タイプの太陽電池の場
合の利用方法を示す。図5において、太陽光によって温
度の上昇した太陽電池1或いは吸熱板2からの無駄な熱
損失の一つは、温度の上がった吸熱板2等から周囲に向
かって行われる遠赤外線の放射によって起こる。例えば
吸熱板2の温度が70℃のときは周囲温度30℃の筐体
4に対して行われる放射損失は、この両者の放射率がと
もに0.9としたときには、毎平方センチメートル当り
約27mWになり、毎平方センチメートル当り60〜7
0mWと推定される入射太陽エネルギーに対して、無視
できない損失となる。それ故、この損失を防ぐために選
択吸収膜51を利用する。
合の利用方法を示す。図5において、太陽光によって温
度の上昇した太陽電池1或いは吸熱板2からの無駄な熱
損失の一つは、温度の上がった吸熱板2等から周囲に向
かって行われる遠赤外線の放射によって起こる。例えば
吸熱板2の温度が70℃のときは周囲温度30℃の筐体
4に対して行われる放射損失は、この両者の放射率がと
もに0.9としたときには、毎平方センチメートル当り
約27mWになり、毎平方センチメートル当り60〜7
0mWと推定される入射太陽エネルギーに対して、無視
できない損失となる。それ故、この損失を防ぐために選
択吸収膜51を利用する。
【0029】太陽熱収集用に開発された選択吸収膜51
は、太陽光の大半のエネルギーの存在する可視光と波長
2ミクロン以下の近赤外線の領域ではその殆どを吸収
し、100℃以下位の吸熱板2等からの遠赤外線に対し
てはその放射のほぼ90%を抑制する。換言すれば、遠
赤外線の放射率は0.1位になる。
は、太陽光の大半のエネルギーの存在する可視光と波長
2ミクロン以下の近赤外線の領域ではその殆どを吸収
し、100℃以下位の吸熱板2等からの遠赤外線に対し
てはその放射のほぼ90%を抑制する。換言すれば、遠
赤外線の放射率は0.1位になる。
【0030】それ故太陽電池1の上または吸熱板2の上
に選択吸収膜51を形成すると、太陽光のエネルギーは
効率よく吸収するが、吸熱板2自身が放射するエネルギ
ーは抑制される。商用化されている選択吸収膜51の遠
赤外線領域での放射率は一般的には0.1位であるか
ら、前述の例の場合、70℃の吸熱板2が30℃の周囲
に放射する量は、毎平方センチメートル当り3mW位に
なる。放射に関して言えば、選択吸収膜51を採用する
ことによって、70℃の吸熱板2が恰も35℃の吸熱板
2のように振る舞うということである。
に選択吸収膜51を形成すると、太陽光のエネルギーは
効率よく吸収するが、吸熱板2自身が放射するエネルギ
ーは抑制される。商用化されている選択吸収膜51の遠
赤外線領域での放射率は一般的には0.1位であるか
ら、前述の例の場合、70℃の吸熱板2が30℃の周囲
に放射する量は、毎平方センチメートル当り3mW位に
なる。放射に関して言えば、選択吸収膜51を採用する
ことによって、70℃の吸熱板2が恰も35℃の吸熱板
2のように振る舞うということである。
【0031】図6はシースルータイプの太陽電池1に対
する選択吸収膜51の利用方法を示す図である。図6の
場合太陽電池1は一定の空間を置いて吸熱板2と対して
いる。太陽光は太陽電池1を通過するときに発電作用で
電気を起こし、そのエネルギーの15%前後を失いその
残りのうち大部分は太陽電池1を透過し吸熱板2に達し
て、ここで吸収されて熱エネルギーになる。
する選択吸収膜51の利用方法を示す図である。図6の
場合太陽電池1は一定の空間を置いて吸熱板2と対して
いる。太陽光は太陽電池1を通過するときに発電作用で
電気を起こし、そのエネルギーの15%前後を失いその
残りのうち大部分は太陽電池1を透過し吸熱板2に達し
て、ここで吸収されて熱エネルギーになる。
【0032】太陽エネルギーによって温度の上昇した吸
熱板2から太陽電池1に放射によって熱が伝えられない
ように、この場合は図5の場合と違って選択吸収膜51
は太陽電池1の上には設けられず、吸熱板2の上に形成
される。それによって、吸熱板2は発電に利用されなか
った太陽エネルギーを吸収し温度を上げる。
熱板2から太陽電池1に放射によって熱が伝えられない
ように、この場合は図5の場合と違って選択吸収膜51
は太陽電池1の上には設けられず、吸熱板2の上に形成
される。それによって、吸熱板2は発電に利用されなか
った太陽エネルギーを吸収し温度を上げる。
【0033】温度の上がった吸熱板2から外部に無駄に
エネルギーを逃がさない目的と、同時に吸熱板2から太
陽電池1へ放射による伝熱が行われ太陽電池1の温度が
上がることを防いで、太陽電池1の温度上昇による効率
低下を防ぐ目的をもって、選択吸収膜51が吸熱板2の
上に形成される。これによって、吸熱板2の温度が高温
になっても、放射に関しては、上述の例のように、吸熱
板2は恰も低温であるかのように振る舞う。そして太陽
電池1の温度上昇はそれだけ抑制され効率の低下は防止
される。
エネルギーを逃がさない目的と、同時に吸熱板2から太
陽電池1へ放射による伝熱が行われ太陽電池1の温度が
上がることを防いで、太陽電池1の温度上昇による効率
低下を防ぐ目的をもって、選択吸収膜51が吸熱板2の
上に形成される。これによって、吸熱板2の温度が高温
になっても、放射に関しては、上述の例のように、吸熱
板2は恰も低温であるかのように振る舞う。そして太陽
電池1の温度上昇はそれだけ抑制され効率の低下は防止
される。
【0034】図7は他の発明である選択フィルターの利
用方法を示す。図7で71は選択フィルターである。選
択フィルター71は太陽光のエネルギーの大半を占める
可視光は通過させ、温度の上がった吸熱板2等から放射
される遠赤外線は反射すると言う性質を持つものであ
る。この方法は、太陽光の大半を吸収する不透明タイプ
の太陽電池1を使用した時に利用できる。
用方法を示す。図7で71は選択フィルターである。選
択フィルター71は太陽光のエネルギーの大半を占める
可視光は通過させ、温度の上がった吸熱板2等から放射
される遠赤外線は反射すると言う性質を持つものであ
る。この方法は、太陽光の大半を吸収する不透明タイプ
の太陽電池1を使用した時に利用できる。
【0035】不透明タイプの太陽電池1に対してこのよ
うな選択フィルター71を利用すると、太陽電池1の上
に選択吸収膜51を形成するのと殆ど同じ効果を発揮で
きる。しかし透明タイプの太陽電池1を使う場合は、図
6の場合の吸熱板2の上に選択吸収膜51を形成する場
合より劣る。何故ならこの場合吸収したエネルギーを外
部に放射によって逃がすことを防ぐ点では、図6の選択
吸収膜51と同じ作用をもつが、吸熱板2から太陽電池
1への放射による熱の伝達を防ぐことはできないからで
ある。
うな選択フィルター71を利用すると、太陽電池1の上
に選択吸収膜51を形成するのと殆ど同じ効果を発揮で
きる。しかし透明タイプの太陽電池1を使う場合は、図
6の場合の吸熱板2の上に選択吸収膜51を形成する場
合より劣る。何故ならこの場合吸収したエネルギーを外
部に放射によって逃がすことを防ぐ点では、図6の選択
吸収膜51と同じ作用をもつが、吸熱板2から太陽電池
1への放射による熱の伝達を防ぐことはできないからで
ある。
【0036】選択吸収膜51の性質は前述のように可視
光の領域ではその光の持つエネルギーの大半を吸収する
が、赤外光の領域では吸収が悪くなる。換言すれば、赤
外光は反射する。従って選択吸収膜を利用する場合は、
それと組み合わせて使用する太陽電池には、その感度の
良い領域が波長の短い領域にある型のものを使用するの
が良い。換言すると赤色の所に高感度領域があるものよ
り、青色の所に高感度領域があるものを使用するほうが
望ましい。選択フィルターを利用する場合も同じ理由で
青色の所に最大感度のある型のものを使用するのが良
い。
光の領域ではその光の持つエネルギーの大半を吸収する
が、赤外光の領域では吸収が悪くなる。換言すれば、赤
外光は反射する。従って選択吸収膜を利用する場合は、
それと組み合わせて使用する太陽電池には、その感度の
良い領域が波長の短い領域にある型のものを使用するの
が良い。換言すると赤色の所に高感度領域があるものよ
り、青色の所に高感度領域があるものを使用するほうが
望ましい。選択フィルターを利用する場合も同じ理由で
青色の所に最大感度のある型のものを使用するのが良
い。
【0037】図8は効率を上げるための他の発明を示
す。図8で81は密閉筐体で、82は透明な材料で作ら
れた窓で、83は吸熱板2を支持する柱である。
す。図8で81は密閉筐体で、82は透明な材料で作ら
れた窓で、83は吸熱板2を支持する柱である。
【0038】太陽エネルギーで暖められた吸熱板2から
の熱の無駄な逃げ道は前述のように放射によるものと、
周囲の空気の対流と伝導によるものとである。100℃
以下の範囲ではこの両者にあまり大きい差はない。換言
すればどちらのルートを遮断するのも同じ位重要であ
る。空気による損失を無くするのは、太陽電池1と吸熱
板2とを一体化したものを密閉容器に入れて容器内を真
空にすることによって実現できる。それ故筐体81内を
真空に保つようにする。
の熱の無駄な逃げ道は前述のように放射によるものと、
周囲の空気の対流と伝導によるものとである。100℃
以下の範囲ではこの両者にあまり大きい差はない。換言
すればどちらのルートを遮断するのも同じ位重要であ
る。空気による損失を無くするのは、太陽電池1と吸熱
板2とを一体化したものを密閉容器に入れて容器内を真
空にすることによって実現できる。それ故筐体81内を
真空に保つようにする。
【0039】シースルータイプの太陽電池1の場合は特
に有効である。図8で太陽電池1と吸熱板2との間の空
間は僅か1mm位でも、真空にすれば空気による伝熱は
完全に防げる。図9は真空と選択吸収膜51の両者を同
時に採用した場合の一例で、上述のような理由から最も
効率の良い太陽エネルギー収集装置を得ることが出来
る。この場合は真夏は勿論、真冬でも吸熱板2の温度を
100℃以上に上げることは容易である。従って暖房を
行えるだけでなく、吸収型冷房機によって効率良く冷房
を行うこともできる。
に有効である。図8で太陽電池1と吸熱板2との間の空
間は僅か1mm位でも、真空にすれば空気による伝熱は
完全に防げる。図9は真空と選択吸収膜51の両者を同
時に採用した場合の一例で、上述のような理由から最も
効率の良い太陽エネルギー収集装置を得ることが出来
る。この場合は真夏は勿論、真冬でも吸熱板2の温度を
100℃以上に上げることは容易である。従って暖房を
行えるだけでなく、吸収型冷房機によって効率良く冷房
を行うこともできる。
【0040】
【発明の効果】本発明により、太陽エネルギー収集装置
の単位面積当たりの吸収エネルギーの増大が得られ、電
気エネルギーと熱エネルギーの二つの形のエネルギーが
同時に得られ、熱エネルギーによる冷暖房と電気エネル
ギーによる照明等の両方の利用分野に効率よく太陽エネ
ルギーが利用出来てその効果は大きい。
の単位面積当たりの吸収エネルギーの増大が得られ、電
気エネルギーと熱エネルギーの二つの形のエネルギーが
同時に得られ、熱エネルギーによる冷暖房と電気エネル
ギーによる照明等の両方の利用分野に効率よく太陽エネ
ルギーが利用出来てその効果は大きい。
【図1】(a)本発明の実施形態を示す正面図、 (b)同じく断面図である。
【図2】本発明のための実施形態を示す断面図
【図3】太陽電池と吸熱板との結合方法を示す断面
【図4】太陽電池と吸熱板との他の結合方法を示す断面
図
図
【図5】選択吸収膜を利用した本発明の太陽エネルギー
収集装置
収集装置
【図6】選択吸収膜の他の実施形態を示す図
【図7】選択フィルターを利用した他の実施形態を示す
図
図
【図8】真空を利用した実施形態を示す図
【図9】選択吸収膜と真空を利用した実施形態を示す図
1 太陽電池 2 吸熱板 3 パイプ 4 筐体 51 選択吸収膜 71 選択フィルター 81 密閉筺体 82 透明窓
Claims (9)
- 【請求項1】 太陽エネルギーを変換して熱エネルギー
に変える吸熱板と太陽エネルギーを変換して電気エネル
ギーに変える太陽電池とを一体として構成したことを特
徴とする太陽エネルギー収集装置。 - 【請求項2】 太陽電池を吸熱板に密着して取り付けた
ことをを特徴とする請求項1の太陽エネルギー収集装
置。 - 【請求項3】 太陽電池と吸熱板との間に熱絶縁のため
の空間を設けたことを特徴とする請求項1の太陽エネル
ギー収集装置 - 【請求項4】 太陽電池の表面に選択吸収膜を形成した
ことを特徴とする請求項2の太陽エネルギー収集装置。 - 【請求項5】 吸熱板の表面に選択吸収膜を形成したこ
とを特徴とする請求項3の太陽エネルギー収集装置。 - 【請求項6】 太陽電池の前面に可視光を通過させ赤外
線を反射する選択フィルターを設けたことを特徴とする
請求項2の太陽エネルギー収集装置 - 【請求項7】 吸熱板と太陽電池とからなる部分を透明
の窓をもつケースに入れて、ケース内を真空にしたこと
を特徴とする請求項1の太陽エネルギー収集装置。 - 【請求項8】 吸熱板の表面に選択吸収膜を形成したこ
とを特徴とする請求項7の太陽エネルギー収集装置。 - 【請求項9】 太陽電池或いは吸熱板の上に選択吸収膜
を形成し、吸熱板と太陽電池とからなる部分を透明の窓
をもつ密閉筐体に入れて、密閉筺体内を真空にしたこと
を特徴とする請求項1の太陽エネルギー収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9078783A JPH10238866A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 太陽エネルギー収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9078783A JPH10238866A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 太陽エネルギー収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10238866A true JPH10238866A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13671496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9078783A Pending JPH10238866A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 太陽エネルギー収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10238866A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011202910A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nikkeikin Aluminium Core Technology Co Ltd | 太陽光集熱装置 |
KR101232120B1 (ko) | 2012-05-10 | 2013-02-12 | 한국기계연구원 | 고온 환경을 위한 태양에너지 발전시스템 |
JP2014212273A (ja) * | 2013-04-19 | 2014-11-13 | 株式会社翠光トップライン | 太陽光発電モジュール |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP9078783A patent/JPH10238866A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011202910A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nikkeikin Aluminium Core Technology Co Ltd | 太陽光集熱装置 |
KR101232120B1 (ko) | 2012-05-10 | 2013-02-12 | 한국기계연구원 | 고온 환경을 위한 태양에너지 발전시스템 |
WO2013168855A1 (ko) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 한국기계연구원 | 고온 환경을 위한 태양에너지 발전시스템 |
JP2014212273A (ja) * | 2013-04-19 | 2014-11-13 | 株式会社翠光トップライン | 太陽光発電モジュール |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060822 |