JPH10238650A - 熱動弁の漏電防止構造と弁駆動部ユニット - Google Patents

熱動弁の漏電防止構造と弁駆動部ユニット

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JPH10238650A
JPH10238650A JP9043918A JP4391897A JPH10238650A JP H10238650 A JPH10238650 A JP H10238650A JP 9043918 A JP9043918 A JP 9043918A JP 4391897 A JP4391897 A JP 4391897A JP H10238650 A JPH10238650 A JP H10238650A
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drive unit
housing
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重勇 境
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱媒流体の流れを開閉制御する熱動弁におい
て、結露環境での浸入水による漏電発生の可能性に対処
した漏電防止構造を提供する。 【解決手段】 弁筐体3のうち、正特性サーミスタ4d
及びワックス式感熱伸長素子4aを含む弁駆動部4と弁
軸10及びワックス式感熱伸長素子4a間に介設する電
気絶縁体12と弁軸10の一部とを収納する有底筒状部
材3aにおいて、その内部に弁駆動部4の電線4e2,
4f2の配線空間3a2,3a5を、開放端部側に電線
4e2,4f2の独立した配線取り入れ口3a8,3a
8と排水口3a6を形成する。従って、電線4e2,4
f2を配線空間3a2,3a5及び配線取り入れ口3a
8,3a8にそれぞれ通して、弁筐体3を組み立てる
と、有底筒状部材3aの内部の配線空間3a2,3a5
において、電線4e2,4f2の所定間隔開けた配線に
よって、外部から浸入する水分が電線4e2,4f2間
に沿って毛細管現象により電気絶縁体12側に達するの
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒流体の流れを
開閉制御する熱動弁に関するもので、特に、ヒータ源と
して正特性サーミスタ(以降、単にPTCと云う)を、
そして、その感熱素子としてワックス式感熱伸長素子
(以降、単にサーモエレメントと云う)を使用して弁を
開閉作動する熱動弁の改良、即ち、その漏電防止構造と
弁駆動部ユニットに関するものである。ここで、熱動弁
の主な特徴としては、ソレノイドを使用した電磁弁と比
較して、作動電流がPTCを使用することから非常に小
さいこと、また、弁の駆動エネルギーが電気、熱、体膨
張の変換による緩慢性から、システム中にウォータハン
マ(水槌作用)の発生がないこと、さらには、サーモエ
レメントを使用したことから、比較的大きな弁開閉動作
量を得ることができる等が挙げられる。従って、熱動弁
は、暖冷房システムにおける熱交換器凍結防止の安全弁
として、並びに温水式床暖房システムにおける温水供給
の開閉作動弁としての需要が多い。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来から一般的に使用されて
いる熱動弁の縦断面図を示すものであり、この図10に
おいて、aは前述したPTC、bは前述したサーモエレ
メントである。即ち、図示のように、出入り口c,dを
有する弁筐体eは、下部筐体e1と上部筐体e2とに二
分割されたもので、小ねじで一体に結合されるものとな
っている。先ず、上部筐体e2内には、一端の伸長軸b
1側のケースが上部筐体e2に固定されたサーモエレメ
ントbと、このサーモエレメントb上の電極板f,gで
挟まれたPTCaとで構成された弁駆動部が設けられ、
その上の開口部は小ねじで固定した蓋体hにより閉じら
れている。また、下部筐体e1内には、出入り口c,d
間の流路を開閉するための弁体iが、底蓋mとの間に設
けられた弁閉用コイル状ばねjのばね力を受けて、常態
では弁閉するように設けられている。この弁体iと一体
の弁軸kが、下部筐体e1に対しOリングqにより気密
が確保されて摺動自在に設けられている。
【0003】さらに、サーモエレメントbの伸長軸b1
と弁体iの弁軸kは、下部筐体e1と上部筐体e2とに
よる弁筐体eの組み合わせ時に、下部筐体e1の上部に
開口する有底孔nの空間部において、電気絶縁材pを介
して連係されたものとなっている。従って、電極板f,
gに通電があると、PTCaは加熱を開始し、そのPT
Caと接触関係にあるサーモエレメントbは徐々に加熱
され、伸長軸b1が加熱温度に比例して押し出される。
そして、弁体iは弁閉用コイル状ばねjのばね力に抗し
ながら弁軸kを介して閉弁される。なお、電極板f,g
への通電がなくなると、弁閉用コイル状ばねjのばね力
で伸長軸b1は元に位置に戻されて、弁閉に至るものと
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の熱
動弁を、例えば、前述した温水(熱媒流体)式床暖房シ
ステムに適用した場合を代表例として以下に説明する。
先ず、熱媒流体を得るための湯沸器本体装置内部は、燃
焼装置、吸熱交換器、そして、給水管、配給温水管、熱
媒流体管等の配管が複雑に密集して配置されており、熱
動弁は、そのような密集配管配置の中に混じって使用さ
れる環境にある。ここで、熱動弁の機能は、各床に配置
された排熱熱交換器部と吸熱熱交換器部との配管の間に
あって、熱媒流体循環回路のON/OFFを司るもので
ある。従って、熱動弁は絶えずこれら密集配管の結露環
境に晒されている。
【0005】しかし、図10に示される従来の熱動弁
は、結露環境についての対策が考慮されたものではな
い。即ち、図10の状態が取付姿勢として、つまり、電
極板f,g側が上部と仮定して検討すると、例えば、結
露が水滴となって流れ落ちた時、その水滴の一部が熱動
弁の蓋体hを濡らす。その水滴は、電極板f,gの取り
入れ口の取付隙間、或いは蓋体hの上部筐体e2に対す
る取付隙間、さらには、弁筐体eの下部筐体e1及び上
部筐体e2の取付隙間等から、毛細管現象の働きも手伝
って熱動弁内部に浸入することが考えられる。
【0006】そして、その浸入水が、弁筐体eの内壁を
伝わって電気絶縁体pの存在する有底孔nに溜まり、時
間の経過とともに、その溜まった水面が上昇して、つい
には電気絶縁体pに達し、その全体を水没させてしまう
ことも考えられる。その場合、弁筐体eが合成樹脂材で
構成されたものであっても、弁軸kの材質は金属製であ
る場合が多いことから、例えば、その弁軸kを介して制
御流体である熱媒流体に電流が伝わり、漏電に至ってし
まうことが考えられる。その時点で、漏電ブレーカ並び
に漏電防止リレーが働き、温水式床暖房システムの電気
回路が電気的に切断され、運転が停止することになる。
従って、利用者は不便を感じることとなる。
【0007】また、有底孔nに通じる他の浸入水経路と
しては、Oリングqの摩滅、弁軸kの摩滅等によるシー
ル部から熱媒流体そのものが漏洩した場合等が考えられ
る。さらに、図10に示される従来の熱動弁の場合は、
電極板f,gの間が近いこともあって、例えば、有底孔
nに浸入水が溜まる以前に、電極板f,g同士が浸入水
によって短絡してしまうことも考えられる。
【0008】そこで、本発明の目的は、熱媒流体の流れ
を開閉制御する熱動弁において、前述したような結露環
境での浸入水による漏電発生の可能性に対処した漏電防
止構造を提供することにある。そして、本発明は、その
ような漏電防止構造を施した熱動弁において、その主力
構成である弁駆動部の組立性並びにメンテナンス性の向
上が図れるようにした弁駆動部ユニットを提供すること
も目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、弁筐体の内部で出入口間の流路
を開閉する弁体の弁軸と、その弁体を駆動するための弁
駆動部におけるPTC(正特性サーミスタ)の加熱によ
り作動するサーモエレメント(ワックス式感熱伸長素
子)とを、電気的に絶縁するための電気絶縁体を介して
連係させて、前記弁駆動部により前記弁体を開閉動作す
るようにした熱動弁において、前記弁筐体のうち、前記
弁体を収納する部分とは別に、前記弁駆動部と前記電気
絶縁体と前記弁軸の一部とを収納する部分を、例えば、
伏せた状態のコップ形状をなす上部筐体等の有底筒状部
材とし、この有底筒状部材の内部に、前記弁駆動部に接
続される複数(2本等)の電線を所定間隔を開けて配線
するための、例えば、上部筐体内の配線溝及び軒下空間
等による配線空間を形成するとともに、前記有底筒状部
材の開放端部側に、前記配線空間に何れも連続し、前記
複数の電線を各々独立して外部から取り入れるための所
定間隔を開けた複数(2本等)の、例えば、切欠溝等に
よる配線取り入れ口と、内部から外部への排水を行わせ
るための、例えば、逆U字形窓等による排水口とを形成
し、前記複数の電線を、前記有底筒状部材内部の前記配
線空間に通すとともに、前記有底筒状部材開放端部側の
前記複数の配線取り入れ口にそれぞれ通して、前記弁筐
体を組み立て、前記有底筒状部材内部の前記配線空間に
おいて、前記複数の電線の所定間隔開けた配線によっ
て、外部から浸入する水分が前記複数の電線間に沿って
毛細管現象により前記電気絶縁体側に達するのを防止し
て、漏電の発生を防止するようにした構成、を特徴とし
ている。
【0010】ここで、熱動弁としては、暖冷房システム
における熱交換器凍結防止の安全弁として用いたり、並
びに温水式床暖房システムにおける温水供給の開閉作動
弁として用いたりするものである。そして、その弁駆動
部としては、例えば、下から下部電極板、サーモエレメ
ント、センタリング板、PTC、上部電極板の順に積み
上げたものが挙げられるが、他の順序で各部品を積み上
げた構成によっても良い。さらに、その弁駆動部に接続
される複数の電線としては、例えば、下部電極板と上部
電極板の各々に接続して垂下する2本の弁駆動用被覆電
線が挙げられるが、電線の数は、例えば、何らかのセン
サ等を追加する場合には3本以上となり、要は複数であ
れば良い。また、弁筐体としては、例えば、弁駆動部が
設けられる上部筐体、入口と弁体が設けられる中間部筐
体、出口が設けられた下部筐体の三分割体で構成される
ものが挙げられるが、二分割体や一体成形品等、他の部
品要素による構成のものでも良い。さらに、有底筒状部
材としては、例えば、伏せた状態のコップ形状をなす上
部筐体が挙げられる。そして、配線空間としては、例え
ば、上部筐体内の配線溝及び軒下空間が挙げられるが、
他の部位に設けたり、他の形状等による構成によるもの
でも良い。さらに、配線取り出し口としては、例えば、
上部筐体の外縁部の切欠溝が挙げられるが、他の部位に
設けた孔等でも良い。また、排水口としては、例えば、
上部筐体と中間部筐体との結合部に形成した逆U字形窓
が挙げられるが、他の部位に設けた孔等でも良い。
【0011】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、弁筐体のうち、出入口間の流路を開閉する弁体を収
納する部分とは別で、PTC及びサーモエレメントを含
む弁駆動部と弁軸及びサーモエレメント間に介設される
電気絶縁体と弁軸の一部とを収納する有底筒状部材にお
いて、その内部に弁駆動部の複数の電線を所定間隔開け
て配線する配線空間を、また、開放端部側に電線の独立
した配線取り入れ口と排水口を形成した熱動弁なので、
弁駆動部の複数の電線を有底筒状部材内部の配線空間及
び有底筒状部材開放端部側の配線取り入れ口にそれぞれ
通して、弁筐体を組み立てると、有底筒状部材内部の配
線空間において、電線の所定間隔開けた配線によって、
外部から浸入する水分が複数の電線間に沿って毛細管現
象により電気絶縁体側に達するのを防止できる。従っ
て、熱動弁において、従来問題となっていた結露環境で
の水滴による漏電の発生を防止できる。
【0012】さらに、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の熱動弁の漏電防止構造であって、前記弁筐体の内
部に、前記電気絶縁体を収納するための、例えば、支持
部材に設けた有底筒状孔等の収納空間と前記排水口とを
連通するための、例えば、支持部材に設けた連通孔及び
垂下空間等による連通空間を形成した構成、を特徴とし
ている。例えば、連通空間としては、例えば、支持部材
に設けた連通孔及び垂下空間が挙げられるが、他の部位
に設ける他の形状等のよる構成によるものでも良い。
【0013】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、弁筐体の内部に、請求項1記載の電気絶縁体収納空
間と排水口との連通空間を形成した熱動弁なので、弁筐
体内部において、例えば、電気絶縁体収納空間に溜まる
水を連通空間から排水溝に導いて、弁筐体外部に排水で
きる。従って、熱動弁において、仮に電気絶縁体収納空
間に水が溜まっても、確実に排水して漏電発生を防止で
きる。
【0014】そして、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の漏電防止構造を有する熱動弁であって、
前記PTC及びサーモエレメントを有する前記弁駆動部
と、前記電気絶縁体を収納する前記収納空間を有する、
例えば、円盤状等の支持部材と、この支持部材と前記弁
駆動部との間に介設されるセットアップ用コイル状ばね
とを、外部から内部が覗ける検査用窓を有する、例え
ば、ほぼ円筒形状等によるユニット保持部材で挟むよう
に保持して、前記弁筐体の前記有底筒状部材の内部に対
し出し入れ自在な弁駆動部ユニットを形成した構成、を
特徴としている。
【0015】ここで、支持部材としては、例えば、電気
絶縁体が摺動自在に嵌合する有底筒状孔、外部からのゴ
ムや跳ね返り水の浸入を防ぐフランジ及び環状リング、
Oリング押さえ面、切欠溝、切欠部等を有する円盤状の
ものが挙げられるが、他の形状及び構造を有するもので
も良い。なお、セットアップ用コイル状ばねは、弁駆動
部を支えるように配置されるものである。そして、ユニ
ット保持部材としては、例えば、弁駆動部、支持部材及
びセットアップ用コイル状ばねを上下から挟むようにし
て保持するほぼ円筒形状のものが挙げられるが、各部品
を上下から挟んで保持する板材や丸棒や線材等によるブ
リッジ形状のもの等、外観形状は任意である。さらに、
検査用窓としては、ユニット保持部材内部の弁駆動部、
支持部材及びセットアップ用コイル状ばねを外部から覗
ける窓あれば良く、その部位や形状は問わない。
【0016】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載の漏電防止構造を有する熱動
弁であって、PTC及びサーモエレメントを有する弁駆
動部と、電気絶縁体収納空間を有する支持部材と、この
支持部材と弁駆動部との間に介設されるセットアップ用
コイル状ばねとを、外部から内部が覗ける検査用窓を有
するユニット保持部材で挟むように保持して、弁筐体の
有底筒状部材の内部に対し出し入れ自在な弁駆動部ユニ
ットを形成したので、熱動弁のPTC及びサーモエレメ
ントを含む弁駆動部を1ユニットとして取り扱うことが
でき、しかも、その弁駆動部ユニットの検査用窓から内
部の弁駆動部構成部品の組込状態を外部から容易に外観
検査できる。従って、熱動弁において、その主力構成で
ある弁駆動部の組立性並びにメンテナンス性を向上でき
る。
【0017】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の熱動弁の弁駆動部ユニットであって、前記ユニット
保持部材は、軸線方向に沿った縦割り形状で対をなす半
円筒状分割体で構成され、これら対をなす前記半円筒状
分割体を合体した縦方向の合わせ部分に前記検査用窓が
直径方向に対向して形成され、その直径方向に対向する
前記検査用窓の一方の内部に前記複数の電線が通して配
置される構成、を特徴としている。例えば、半円筒状分
割体としては、例えば、上部電極板に掛ける爪部材を一
端部に有して、支持部材に掛ける爪部材を他端部に有す
るものが挙げられるが、他の挟み込み構造による構成に
よるものでも良い。
【0018】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項3記載のユニット保持部材が、軸線方向に沿
った縦割り形状で対をなす半円筒状分割体で構成されて
おり、これら半円筒状分割体を合体した縦方向の合わせ
部分において、直径方向に対向して形成された検査用窓
の一方の内部に、前記複数の電線が通して配置される弁
駆動部ユニットなので、そのユニット保持部材の対をな
す半円筒状分割体を合体した縦方向の合わせ部分で直径
方向に対向した検査用窓によって、その内部のPTC及
びサーモエレメントを含む弁駆動部構成部品の全ての組
込状態を外部から容易に外観検査でき、さらに、その検
査用窓を利用して、弁駆動部の複数の電線を配線でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る熱動弁の漏
電防止構造と弁駆動部ユニットの実施の各形態例を図1
から図9に基づいて説明する。
【0020】<第1の実施の形態例>先ず、図1は、本
発明を適用した熱動弁の代表的な外観例を示す斜視図で
あり、図2は、その熱動弁として第1の実施の形態例の
構成を示すもので、図1の矢印A−A線に沿った断面図
である。これらの図1及び図2において、熱媒流体の出
口1及び入口2を有する弁筐体3は、弁駆動部4が設け
られる有底筒状部材である上部弁筐体3aと、入口2及
び弁体5が設けられる中間部筐体3bと、出口1が設け
られた下部筐体3cとの三分割体で構成され、小ねじ
6,6,…により結合して一体化されるものである。な
お、本発明を適用した熱動弁の取付姿勢としては、以降
の説明では、図示のように、上部筐体3a側が上方とな
って取り扱われるものとする。
【0021】また、図2において、弁体5は出入口1,
2を結ぶ流路2a中の直角屈曲部にある弁座3b2と対
面して設けられ、図示のように、常態では下部筐体3c
の出口段部3c1との間に設けられた弁閉用コイル状ば
ね8のばね力によって弁閉状態にある。さらに、弁体5
の中心部に係合一体化される弁軸10は、その軸線上に
ある流路2aを縦断して中間部筐体3bの軸受部3b1
の外部まで伸び出るように設けられ、後述により詳細に
説明するように、弁駆動部4と連係することができるも
のである。そして、この弁軸10は、中間部筐体3bの
軸受部3b1に対して摺動自在で、Oリング9,9によ
り気密が確保されている。
【0022】ここで、弁駆動部4について、その周辺部
品との関係を考慮しながら説明すると、上部筐体3aの
内部にあって、弁軸10の突出端部軸線上には、図4で
常設状態に対し裏返し状態で表した外観斜視図で示した
円盤状の支持部材11が被せるようにして係合されてい
る。さらに、この支持部材11上には、セットアップ用
コイル状ばね13を介して、弁駆動部4を構成する各部
品が載置されている。この弁駆動部4は、下部電極板4
f上に、伸長軸4bを下向きにしてサーモエレメント
(ワックス式感熱伸長素子)4aが載置され、さらに、
このサーモエレメント4a上には、そのサーモエレメン
ト4aの組立案内のためのセンタリング板4cが載置さ
れている。そして、このセンタリング板4c上に、ヒー
タの役目をするPCT(正特性サーミスタ)4dが載置
されて、さらに、このPCT4dの上に、上部電極板4
eが載置されて、以上の各部品が順次積み上げるように
して構成されている。また、弁駆動部4を構成するサー
モエレメント4aの伸長軸4bと弁軸10の突出端と
は、電気絶縁体12を介して連係がとられている。
【0023】ところで、弁駆動部4を支えるように配置
されたセットアップ用コイル状ばね13の作用力は、上
部方向にあっては、上部電極板4eの接触面を介して上
部筐体3aの天井座面3a1に達し、また、下部方向に
あっては、支持部材11のOリング9の押さえ底面11
bを介して中間部筐体3bの軸受部3b1の端面に達す
る。これによって、二つの上部電極板4e及び下部電極
板4fと、サーモエレメント4aと、センタリング板4
cと、PTC4d等による弁駆動部4の構成部品は、互
いに作用し合って電気的に充分な接触面積を得ることが
できる。
【0024】また、上部筐体3aの形態は、例えば、前
述した結露水滴の落下があった場合に、前述したような
毛細管現象を助長したり、内部に対し水滴等が浸入する
ような部品間取付隙間やその他の取り入れ口等の浸入隙
間が全くないように、図2にその概要が示されるよう
に、伏せた状態でのコップ形状をした取付状態となって
いる。そして、この伏せたコップ形状をした上部筐体3
aは、そのコップ底部にあたる上部領域を最小径部3a
2にして段階的下部に向かうほど裾野が広くなり、即
ち、中間径部3a3を大きくして、コップ縁部にあたる
最終外縁部3a7が最大となっている。こうして、上部
筐体3aは、その内部周辺部品との関係において、大き
なゆとりのある空間が内部に設けられていて、図1に示
したように、最終外縁部3a7が、中間部筐体3bの四
角外径と一致するものとなっている。なお、最小径部3
a2の内径は、弁駆動部4の部品の組立性を考慮して適
切に決められている。また、この最小径部3a2の下部
の中間径部3a3の内径は、弁駆動部4の上部電極板4
e及び下部電極板4fから垂下する弁駆動部用被覆電線
(以降、単に電線と云う)4e2,4f2が、その周囲
との関係において、図2、図3(a)及び(c)に示し
たように、毛細管現象が助長されない、ゆとりを持った
配線ができるものとなっている。
【0025】ここで、以上の伏せたコップ形状をした上
部筐体3aにおいて、そのコップ底部にあたる上部領域
を最小径部3a2から中間径部3a3にかけての内部空
間に対し、その下部の裾野にあたる最終外縁部3a7の
周辺の内部空間を配線空間を兼ねた軒下空間3a5とす
る。この軒下空間3a5には、外部に通じる窓3a6が
形成されている。この窓3a6は、図1に示されるよう
に、中間部筐体3bの外径形状ラインとの関係におい
て、逆U字形状を呈することから、逆U字形窓3a6と
する。この逆U字形窓3a6は、対辺側にも形成されて
おり、従って、軒下空間3a5から外部に通じる窓は、
対向する二箇所の逆U字形窓3a6,3a6となってい
る。なお、以上の上部筐体3aは、その内部形状が重要
なものであって、外部形状としては、例えば、図5に示
したようなものでも良い。即ち、この図5おいては、最
小径部3a2にあたる外径を、その下部の中間径部3a
3の外径と同じくして形成したものとなっている。
【0026】次に、図4に基づいて支持部材11につい
て詳細に説明する。この図4は、支持部材11の形態説
明を容易にするため、常設状態とは裏返し状態で表した
ものであり、図中、11cは円筒部材である。この円筒
部材11cの外径部は前記セットアップ用コイル状ばね
13の内径と遊合関係にあって案内機能を果たすものと
なっており、また、円筒部材11cの内部には、図2に
示されるように、前記電気絶縁体12が摺動自在に嵌合
する有底筒状孔11aが形成されている。また、電気絶
縁体12を摺動自在に収納する収納空間である有底筒状
孔11aの底にあたる裏面は、前記Oリング9の押さえ
底面11bにあたるものであり、このOリング押さえ底
面11bには、その周縁に有底筒状孔11aと通じる連
通空間をなす複数個(図示では直径方向に対向する2
個)の連通孔11d,11dが形成されて、中心部に前
記弁軸10との係合孔11eが形成されている。従っ
て、その連通孔11d,11dによって、前述した従来
技術で問題となっていた前記有底孔nの溜まり水を外部
へ流出させる機能を具備したものとなっており、即ち、
前記軒下空間3a5を通って外部に排水できるものとな
っている。これによって、前記電気絶縁体12の本来の
耐絶縁機能を充分に確保できるものとなる。
【0027】また、図4において、フランジ11fは、
前記弁駆動部4側に対する外部からのゴミ及び跳ね返り
水の浸入を少なくする役目をするもので、その外径は前
記上部筐体3aの前記中間径部3a3の内径と適切に係
合するものとなっている。そして、このフランジ11f
の面から垂下する環状リング11gは、連通孔11d、
並びに前記弁軸10の前記Oリング9のシール部に対す
る外部からのゴミの浸入を少なくする役目をするもので
あるが、その内径は前記軸受部3b1の外径との関係で
適切な隙間11i(図2参照)を設定するとき、有底筒
状孔11aの連通孔11dから流れ出る水の表面張力で
塞がれないことを考慮して設計する。即ち、この環状リ
ング11gと軸受部3b1との適切な隙間11iを設定
する場合、環状リング11gそのものの垂下長さを考慮
しながら、最良の条件を選択するもので、その最良の隙
間部を連通空間をなす垂下空間11iとする。また、フ
ランジ11fには、前記電線4e2,4f2が適切な間
隔をもって配線されるように、2個の切欠溝11h,1
1hが形成されており、これら2個の切欠溝11h,1
1hが内側に位置するように、環状リング11gに切欠
部11jが形成されている。なお、この実施の形態例で
は、2本の電線4e2,4f2の各々に対応して2個の
切欠溝11h,11hとしたが、例えば、何らかのセン
サ等の電子部品を追加する場合、3本以上の電線の各々
に対応して3個以上の切欠溝を設ければ良く、要は電線
及び切欠溝が複数組あれば良い。
【0028】ところで、前記上部電極板4e及び下部電
極板4fには、図8を参考に説明すれば、その円盤の外
周上に電気の取り入れ口である突設片4e1,4f1が
設けられていて、各々の電線4e2,4f2がその一端
をそれぞれ半田結合して垂下される。そして、各々の突
設片4e1,4f1の設置位置は、図3(c)に示され
るように、組み込み状態で電線4e2,4f2が適切な
間隔をもって配線されるようにずらして位置決めされ
る。以上の上部電極板4e及び下部電極板4fの突設片
4e1,4f1並びに電線4e2,4f2等のはみ出た
部位が、図2に示されるように、上部筐体3aの内部に
収納されるにあたっては、最小径部3a2の全域にわた
って設けられた配線空間である配線溝3a4の空間内に
あって、軒下空間3a5の領域まで導かれ、図4に示さ
れるように、支持部材11の切欠溝11h,11hで各
々の配線間隔がさらに確保されている。
【0029】そして、軒下空間3a5をさらに垂下する
電線4e2,4f2は、上部筐体3aの下部の最終外縁
部3a7に設けられた配線取り入れ口、即ち、切欠溝3
a8,3a8で配線間隔がさらに確保されて外部空間へ
導き出されている。従って、配線間隔は、軒下空間3a
5においても、電線4e2,4f2が接触するようなこ
とがなく、確保されている。なお、図3(a),
(b),(c)は、前述したようないくつかの空間を主
要部品との関係において表現した構成図であり、図中、
噴霧模様で表した領域が関連空間である。図示のよう
に、電線4e2,4f2は、これらの空間内にあって互
いに線接触をするようなことがないようにゆとりのある
ことが明確であるばかりでなく、特に、軒下空間3a5
にあっては、この軒下空間3a5のほぼ巾間であって、
宙に浮いた配線形態にある。
【0030】以上のような構成による熱動弁において、
その主力部品の構成材料としては、以下のものが挙げら
れる。即ち、上部筐体3a並びに中間部筐体3bは合成
樹脂製で、弁軸10は金属製、支持部材11は合成樹脂
製、電気絶縁体12は合成樹脂並びにセラミックス製、
上部電極板4e及び下部電極板4f並びにサーモエレメ
ント4aの外筒及びセンタリング板4cは銅合金材製、
等がそれぞれ適切である。
【0031】次に、以上の熱動弁の動作並びに作用につ
いて説明する。先ず、図示しない電源側から電線4e
2,4f2に電流を流すと、その電流は上部電極板4e
及び下部電極板4fに達する。特に、下部電極板4f側
においては、サーモエレメント4aの外筒、センタリン
グ板4cを介してPTC4dに達し、PTC4dが加熱
される。そして、サーモエレメント4aは、PTC4d
からの熱を受けて昇温し、その温度に比例して伸長軸4
bが伸び出る。ここで、下部電極板4fの電流は、その
下部電極板4fと接触関係にあるセットアップ用コイル
状ばね13と、また、間接的に接触関係にある伸長軸4
bとに伝達されるが、前者のセットアップ用コイル状ば
ね13側は合成樹脂材で構成された支持部材11で、ま
た、後者の伸長軸4b側は電気絶縁体12で、それぞれ
流れが断たれる。
【0032】そして、前述した伸長軸4bの伸び動作
は、電気絶縁体12を弁軸10を介して弁体5に伝わ
り、弁閉用コイル状ばね13のばね力に抗して弁体5を
弁開状態として、熱媒流体を流すこととなる。なお、電
源側から電線4e2,4f2への電流が断たれると、サ
ーモエレメント4aが冷却を開始し、その冷却温度に比
例して伸長軸4bが弁閉用コイル状ばね8のばね力で押
され、弁体5は閉弁状態に至り、熱媒流体はその流れが
遮断されるものとなる。
【0033】以上のような動作を行う熱動弁は、前述し
たように結露環境にあって、その水滴に絶えず晒される
ものであり、例えば、その水滴が、上部筐体3aの外表
面を流れ落ちて、逆U字形窓3a6から、また、電線4
e2,4f2から、さらに、上部筐体3aと中間部筐体
3bとの部品間の取付隙間等から、弁筐体3内部の軒下
空間3a5にそれぞれ浸入することが考えられるが、そ
の浸入水の多くは逆U字形窓3a6の最下位部の隙間か
ら流れ落ちる。従って、軒下空間3a5の一部は濡れた
状況を呈するものの、前述した通り、電線4e2,4f
2の配線間隔が確保されて、毛細管現象を助長するよう
なことがないため、支持部材11まで水が達することは
できず、まして、弁駆動部4まで水が至るようなことは
到底考えられない。
【0034】また、仮にOリング9のシール部の摩滅に
よる漏洩水があった場合を考えても、その水は有底筒状
孔11aに集結するものであるから、図3(a)に噴霧
模様で示される経路を通って外部に排出される。即ち、
その排出経路は、有底筒状孔11aの空間、連通孔11
dの空間、垂下空間11i、軒下空間3a5、逆U字形
窓3a6の最下位部隙間であり、結局、外部に至るもの
である。従って、実施の形態例の熱動弁によれば、前述
した従来の技術で問題となっていたような結露水による
漏電または短絡等の発生は考えられず、漏電ブレーカ並
びに漏電防止リレーが働いて、温水式床暖房システムの
運転が停止するようなことは皆無となる。
【0035】<第2の実施の形態例>図6は、前述した
図1の熱動弁における第2の実施の形態例の構成を示す
もので、図1の矢印A−A線に沿った断面図に相当する
ものである。この第2の実施の形態例で解決しようとす
る課題は、前述した第1の実施の形態例で説明した図2
の前記弁駆動部4を改良することである。即ち、前述し
た図2において、上部筐体3aに対し弁駆動部4を組み
立てる際、その構成部品がバラバラの状態で組み立てら
れる。その場合、上部筐体3aが透明でない限り、その
内部を見ることができない。従って、例えば、組立の際
の組み込み手順を間違え、部品の反転組み込み、部品の
重複組立等の不具合品を見逃し、次の工程に送り込んで
しまうことが考えられ、そのようなことがあると、工程
が安定しないばかりでなく、バラシ、再組立を考慮した
場合、大きな工数が予測される。また、熱動弁のエンド
ユーザーへの納入後のメンテナンス点検において、弁駆
動部4の状態確認のため、上部筐体3aを取り外したと
き、弁駆動部4を構成する各部品が、上部筐体3aから
競うように飛び出してしまうようなことがあり、その場
合は、再組立時に多くの工数がかかり、その結果とし
て、メンテナンス時間の増加が予測される。
【0036】そこで、この第2の実施の形態例では、前
述した第1の実施の形態例における熱動弁の以上のよう
な問題を解決してさらに向上させたものを提供しようと
するものである。なお、以下に第2の実施の形態例を説
明するにあたり、各図に付した符号の内、前述した第1
の実施の形態例と同機能を有する部位には同じ符号を付
して、その説明の重複を避け、特徴部分に絞って説明す
る。先ず、図6において、熱媒流体の出口1及び入口2
を有する弁筐体30は、弁駆動部4が設けられる有底筒
状部材である上部弁筐体30aと、入口2及び弁体5が
設けられる中間部筐体3bと、出口1が設けられた下部
筐体3cとの三分割体で構成される。また、弁体5は、
弁閉用コイル状ばね8のばね力によって弁閉状態にあっ
て、弁体5と係合一体化される弁軸10は、その軸線上
にある流路2aを縦断して中間部筐体3bの軸受部3b
1の外部に、摺動自在で、Oリング9,9により気密が
確保されて伸び出るものとなっている。
【0037】そして、弁軸10の軸線上には、電気絶縁
体12を介して弁駆動部4が載置され、即ち、下部電極
板4fと、サーモエレメント4aと、センタリング板4
cと、PTC4dと、上部電極板4eが順次積み上げて
設けられる。さらに、下部電極板4fと中間部筐体3b
の軸受部3b1との間には、セットアップ用コイル状ば
ね13と、有底筒状孔11aを有する支持部材110と
が設けられている。なお、セットアップ用コイル状ばね
13のばね力の最終作用面は、上部方向にあっては、上
部筐体3aの天井座面3a1と上部電極板4eとの接触
面で、また、下部方向にあっては、中間部筐体3bの軸
受部3b1の端面と支持部材110のOリング押さえ底
面11bとの接触面であって、前述した第1の実施の形
態例と同様に、上部電極板4e及び下部電極板4f、サ
ーモエレメント4a、センタリング板4c、PTC4d
等による関連部材間が互いに作用し合って電気的な接触
面積が充分確保されている。
【0038】そして、弁駆動部4の外側と上部筐体30
aの最小径部30a2の内径との間には、ユニット保持
部材150が設けられている。このユニット保持部材1
50は、特に、その形態を図7及び図8に明確に示すよ
うに、筒状で縦割り形状を呈していて、対をなす2個の
半円筒状分割体150a,150aにより構成されるも
のである。このユニット保持部材150、即ち、半円筒
状分割体150aは、図6に示されるような組立完了状
態では、上部筐体30aの最小径部30a2の内側との
嵌合関係により弁駆動部4の軸芯を確保している。ま
た、ユニット保持部材150と上部筐体30aの最小径
部30a2の内側との嵌合関係は、外観縦割り形状を呈
する半円筒状分割体150aの筒形が内側及び外側とも
に数段階の段付き形状となっていて、その段付き形状の
外側が最小径部30a2の内側に接し、段付き形状の内
側がサーモエレメント4aの外径部に接するものとなっ
ている。なお、以上のユニット保持部材150(半円筒
状分割体150a)の段付き形状の段階数は、図示形状
のみに限定されるものではなく、各部品形状に応じて適
宜適切に変更されるものであり、例えば、各部品寸法の
選択によっては段が全くなくなることもあり得る。さら
に、半円筒状分割体150aの上下端部には、上部電極
板4eに掛ける爪部材150bと、支持部材110に掛
ける爪部材150cとが設けられている。
【0039】ここで、図7に示される弁駆動部ユニット
40の形態は、図6に示されるような組み込まれた状態
から引き抜き出し、上部筐体30aの外部に置いた状態
を示したものである。この図7に示すように、縦割り形
状を呈して対をなす2個の半円筒状分割体150a,1
50aにより構成されるユニット保持部材150は、そ
の直径方向に対向する合わせ部分に検査用窓150d,
150dを形成し、上端部に爪部材150b,150b
で囲まれた孔150eを形成している。以上のユニット
保持部材150を構成する半円筒状分割体150a,1
50aの合わせ部分の検査用窓150dは、その内部へ
組み込まれた部品の状態が外部から明確に識別できる幅
を有するだけでなく、上部電極板4e及び下部電極板4
fに接続された電線4e2,4f2がゆとりを持って配
置される空間でもある。この検査用窓150dの空間
は、図6の組み上がり状態において、配線溝3a4の空
間と合体し、さらに、ゆとりのある空間を形成する。ま
た、ユニット保持部材150を構成する半円筒状分割体
150a,150aの上端部の爪部材150b,150
bで囲まれた孔150eは、上部筐体30aの天井座面
3a1bの隆起部と係合するものである。
【0040】次に、図8及び図9に基づいて支持部材1
10とその周辺について詳細に説明する。図9は、支持
部材110を常設状態と逆の裏返し状態で表したもの
で、図中、11aは有底筒状孔、11bはOリング押さ
え底面、11cは円筒部材、11dは連通孔、11eは
弁軸10との係合孔、11fはフランジ、11gは軸受
部3b1の外径との関係で垂下空間11iを構成する環
状リング、11hは切欠溝である。そして、図示のよう
に、フランジ11fの外周面には、Oリング140が係
合するOリング溝110kが形成されていて、さらに、
フランジ11fの上面でもある円筒部材11c側には、
鍔110m付きの環状リング110nが形成されてい
る。この鍔110m付きの環状リング110nには、切
欠溝11hの配置位置に切欠部110pが形成されてい
て、この切欠部110pは、配線4e2,4f2の配線
空間となるものである。また、この環状リング110n
の鍔110mは、ユニット保持部材150の爪部材15
0cと係合するものである。
【0041】以上のように構成される弁駆動部ユニット
40の組立から、熱動弁の図6に示される配置に至るま
での組立方法について、以下に説明する。図8は、図7
の弁駆動部ユニット40の各構成部品をバラバラに分解
して示したものである。先ず、図示しない組立治具の筒
状部の中に、図8において、上方から示される順序に従
って、電線4e2付きの上部電極板4e、PTC4d、
センタリング板4c、サーモエレメント4a、電線4f
2付きの下部電極板4f、電気絶縁体12、セットアッ
プ用コイル状ばね13、支持部材110まで組み入れた
後、これらをセットアップ用コイル状ばね13のばね力
に抗して治具で軸方向に押し下げ、ユニット保持部材1
50(半円筒状分割体150a)の上下の爪部材150
b,150cのピッチ間に、上部電極板4eから支持部
材110の鍔110mまでを合わせる。続いて、図示し
ないが、前記組立治具の筒状部を横に開け、ユニット保
持部材150(半円筒状分割体150a)を両側からそ
れぞれ填め込む。ここで、治具の軸方向の押し下げによ
る拘束力を解いて、組み上がり品を取り出し、電線4e
2,4f2を整えながらOリング140を、支持部材1
10のOリング溝110kに取り付けて、図7の状態の
弁駆動部ユニット40、即ち、弁筐体30へ組み込む前
の弁駆動部ユニット40を得る。
【0042】こうして、図7に示される弁駆動部ユニッ
ト40の形態の維持は、その内部に組み込まれたセット
アップ用コイル状ばね13のばね力が、上部電極板4e
と鍔110mを介してユニット保持部材150(半円筒
状分割体150a)の上下の爪部材150b,150c
にそれぞれ作用することによる。以上の弁駆動部ユニッ
ト40は、前述した組立完了後において、そのユニット
保持部材150の直径方向に対向した検査用窓150
d,150dからの外観検査工程で、内部構成部品の
「組み込み間違え」、「反転組み込み」、「重複組み立
て」等の有無が確認され、適正なものが合格品として倉
庫に一旦在庫される。このように、弁駆動部ユニット4
0は、主生産ラインである弁筐体30の生産ラインと切
り離して生産管理ができることから、例えば、コストの
安い地域で生産をして供給できると云う大きなメリット
がある。
【0043】以上のようにして組み上がった弁駆動部ユ
ニット40の弁筐体30への組み込みは、上部筐体30
aの内部にOリング140の抵抗に抗して弁駆動部ユニ
ット40を押し込んだ後、既に弁軸10が組み込まれた
中間部筐体3b上に被せるようにして上部筐体30aを
載置して、既に弁閉用コイル状ばね8が組み込まれた下
部筐体3c上に中間部筐体3bを載置し、以上の弁筐体
30の部品を、図1に示したように、小ねじ6,6,…
で止めることにより完了する。以上によって、図6に示
される熱動弁が得られる。
【0044】ところで、弁駆動部ユニット40において
は、セットアップ用コイル状ばね13のばね力最終作用
面が切り替えられる。即ち、弁駆動部ユニット40にお
けるセットアップ用コイル状ばね13のばね力最終作用
面は、前述したように、ユニット保持部材150(半円
筒状分割体150a)の上下の爪部材150b,150
cであって、その上方の爪部材150bが上部電極板4
eと接し、下方の爪部材150cが支持部材110の環
状リング110nの鍔110mと接していることから、
図6に示される熱動弁の組立状態におけるセットアップ
用コイル状ばね13のばね力最終作用面は、上部方向に
あっては、天井座面3a1と上部電極板4eとの接触面
に、また、下部方向にあっては、軸受部3b1の端面支
持部材110のOリング押さえ底面11bとの接触面
に、それぞれ切り替えられる。ここで、セットアップ用
コイル状ばね13のセット寸法は、弁駆動部ユニット4
0の場合よりも、図6に示される熱動弁の組立状態では
若干小さくなるように寸法調整されるため、ユニット保
持部材150(半円筒状分割体150a)の上下の爪部
材150b,150cは、図6に示される熱動弁の組立
状態では宙に浮いた状態となっている。
【0045】以上の熱動弁において、弁駆動部4は、エ
ンドユーザーへの納入後のメンテナンス点検の際にも、
弁駆動部ユニット40として取り扱うことができ、その
点検結果に不具合があった場合には、新たな弁駆動部ユ
ニット40を部品として交換するだけで完了することか
ら、メンテナンス時間が大幅に短縮されるものとなる。
以上の通り、この第2の実施の形態例の熱動弁は、前述
した第1の実施の形態例の熱動弁の構成に対し、ユニッ
ト保持部材150とその周辺部品が若干相違するだけで
あり、前述した第1の実施の形態例の熱動弁と同様の動
作並びに作用、特に、漏電防止効果が得られることに加
えて、弁駆動部ユニット40としてそのユニット保持部
材150の直径方向に対向した検査用窓150d,15
0dから外観検査が容易かつ確実に行えるとともに、メ
ンテナンス作業効率が向上すると云ったメリットが得ら
れる。
【0046】ところで、Oリング140は、フランジ1
1fの役目であったゴミ及び跳ね返り水の浸入防止効果
をより高めるものである。即ち、このOリング140を
使用することにより、軒下空間3a5から弁駆動部4側
への導通部が切欠溝11hの部分のみとなることから、
その浸入確率は大幅に低下するものとなる。さらに、軒
下空間3a5から弁駆動部4側への導通部を、例えば、
ゴム系のシール材で閉じる工程を追加することによっ
て、ゴミや浸入水の懸念は全く皆無となる。そして、O
リング140の他の役目としては、切欠溝11hに組み
込まれた電線4e2,4f2を外側から押さえ込むこと
によって、その電線4e2,4f2の脱落等を防止する
とともに、その電線脱落防止により弁駆動部ユニット4
0の組み上がり強度をより強固なものとすることが挙げ
られる。
【0047】なお、以上の実施の各形態例においては、
温水式床暖房システムにおける温水供給の開閉作動弁と
して用いる熱動弁としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、暖冷房システムにおける熱交換器凍結防
止用の安全弁等として用いる熱動弁であってもよい。ま
た、弁筐体の外観形状等も任意であり、その他、具体的
な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿
論である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る熱動弁の漏電防止構造によれば、PTC及びサーモエ
レメントを含む弁駆動部の複数の電線を有底筒状部材内
部の配線空間及び有底筒状部材開放端部側の配線取り入
れ口にそれぞれ通して、弁筐体を組み立てることで、有
底筒状部材内部の配線空間において、電線の所定間隔開
けた配線によって、外部から浸入する水分が複数の電線
間に沿って毛細管現象により電気絶縁体側に達するのを
防止できるため、従来問題となっていた結露環境での水
滴による漏電の発生を未然に防止することができる。こ
のように、結露水による漏電または短絡等の発生を防止
できるため、例えば、温水式床暖房システム等の運転が
停止するようなことを皆無とすることができる。
【0049】さらに、請求項2記載の発明に係る熱動弁
の漏電防止構造によれば、弁筐体内部において、例え
ば、電気絶縁体収納空間に溜まる水を連通空間から排水
溝に導いて、弁筐体外部に排水できるため、請求項1記
載の発明により得られる効果に加えて、仮に電気絶縁体
収納空間に水が溜まっても、確実に排水して漏電発生を
防止することができるといった利点が得られる。
【0050】そして、請求項3記載の発明に係る熱動弁
の弁駆動部ユニットによれば、PTC及びサーモエレメ
ントを含む弁駆動部を1ユニットとして取り扱うことが
でき、しかも、その弁駆動部ユニットの検査用窓から内
部の弁駆動部構成部品の組込状態を外部から容易に外観
検査できるため、請求項1または2記載の発明により得
られる漏電防止に加えて、PTC及びサーモエレメント
を含む弁駆動部の組立性並びにメンテナンス性を向上す
ることができるといった利点が得られる。
【0051】また、請求項4記載の発明に係る熱動弁の
弁駆動部ユニットによれば、対の半円筒状分割体を合体
した縦方向の合わせ部分に直径方向に対向した検査用窓
を有するユニット保持部材のため、請求項3記載の発明
により得られる効果に加えて、対の半円筒状分割体を合
体した縦方向の合わせ部分で直径方向に対向した検査用
窓によって、その内部のPTC及びサーモエレメントを
含む弁駆動部構成部品の全ての組込状態を外部から容易
に外観検査することができ、さらに、その検査用窓を利
用して、弁駆動部の複数の電線を配線することができる
といった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱動弁の代表的な外観例を示
す斜視図である。
【図2】図1の熱動弁における第1の実施の形態例の構
成を示すもので、図1の矢印A−A線に沿った断面図で
ある。
【図3】図2に示した第1の実施の形態例の熱動弁にお
ける内部の主要部品配置と関連空間との関係を表した説
明のための構成図で、関連空間を噴霧模様で表してお
り、(a)は図1の矢印A−A線に沿った断面図におけ
る関連空間を示したものであり、(b)は図1の矢印B
−B線に沿った断面図における関連空間を示したもので
あり、(c)は図3(a)における矢印a方向からの関
連空間を示したものである。
【図4】図2に示した支持部材11の外観斜視図で、常
設状態に対し裏返し状態で表した図である。
【図5】図2に示した上部筐体3aの外部形状の他の形
態例を示したもので、図2と同様に図1の矢印A−A線
に沿った断面図に相当するものである。
【図6】図1の熱動弁における第2の実施の形態例の構
成を示すもので、図1の矢印A−A線に沿った断面図に
相当するものである。
【図7】図6に示した弁駆動部ユニット40を上部筐体
から引き抜き出した状態における外観斜視図である。
【図8】図7の弁駆動部ユニット40の各構成部品を示
した分解斜視図である。
【図9】図6及び図8に示した支持部材110の外観斜
視図で、常設状態に対し裏返し状態で表した図である。
【図10】従来の熱動弁の構成例を示した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 出口 2 入口 2a 流路 3 弁筐体 3a 上部筐体(有底筒状部材) 3a1 天井座面 3a2 最小径部 3a3 中間径部 3a4 配線溝(配線空間) 3a5 軒下空間(配線空間) 3a6 逆U字形窓(排水口) 3a7 最終外縁 3a8 切欠溝(配線取り入れ口) 3b 中間部筐体 3c 下部筐体 4 弁駆動部 4a サーモエレメント(ワックス式感熱伸長素子) 4b 伸長軸 4c センタリング板 4d PTC(正特性サーミスタ) 4e 上部電極板 4e1 突設片(電気の取り入れ口) 4e2 弁駆動部用上部被覆電線 4f 下部電極板 4f1 突設片(電気の取り入れ口) 4f2 弁駆動部用下部被覆電線 5 弁体 6 小ねじ 8 弁閉用コイル状ばね 9 Oリング 10 弁軸 11 支持部材 11a 有底筒状孔(収納空間) 11b Oリング押さえ底面 11c 円筒部材 11d 連通孔(連通空間) 11e 係合孔 11f フランジ 11g 環状リング 11h 切欠溝 11i 垂下空間(連通空間) 11j 切欠部 12 電気絶縁体 13 セットアップ用コイル状ばね 30 弁筐体 30a 上部筐体(有底筒状部材) 30a2 最小径部 40 弁駆動部ユニット 110 支持部材 110k Oリング溝 110m 鍔 110n 環状リング 110p 切欠部 140 Oリング 150 ユニット保持部材 150a 半円筒状分割体 150b,150c 爪部材 150d 検査用窓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁筐体の内部で出入口間の流路を開閉する
    弁体の弁軸と、その弁体を駆動するための弁駆動部にお
    ける正特性サーミスタの加熱により作動するワックス式
    感熱伸長素子とを、電気的に絶縁するための電気絶縁体
    を介して連係させて、前記弁駆動部により前記弁体を開
    閉動作するようにした熱動弁において、 前記弁筐体のうち、前記弁体を収納する部分とは別に、
    前記弁駆動部と前記電気絶縁体と前記弁軸の一部とを収
    納する部分を有底筒状部材とし、 この有底筒状部材の内部に、前記弁駆動部に接続される
    複数の電線を所定間隔を開けて配線するための配線空間
    を形成するとともに、 前記有底筒状部材の開放端部側に、前記配線空間に何れ
    も連続し、前記複数の電線を各々独立して外部から取り
    入れるための所定間隔を開けた複数の配線取り入れ口
    と、内部から外部への排水を行わせるための排水口とを
    形成し、 前記複数の電線を、前記有底筒状部材内部の前記配線空
    間に通すとともに、前記有底筒状部材開放端部側の前記
    複数の配線取り入れ口にそれぞれ通して、前記弁筐体を
    組み立て、 前記有底筒状部材内部の前記配線空間において、前記複
    数の電線の所定間隔開けた配線によって、外部から浸入
    する水分が前記複数の電線間に沿って毛細管現象により
    前記電気絶縁体側に達するのを防止して、漏電の発生を
    防止するように構成したこと、を特徴とする熱動弁の漏
    電防止構造。
  2. 【請求項2】前記弁筐体の内部に、前記電気絶縁体を収
    納するための収納空間と前記排水口とを連通するための
    連通空間を形成したこと、を特徴とする請求項1記載の
    熱動弁の漏電防止構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の漏電防止構造を有
    する熱動弁であって、 前記正特性サーミスタ及びワックス式感熱伸長素子を有
    する前記弁駆動部と、前記電気絶縁体を収納する前記収
    納空間を有する支持部材と、この支持部材と前記弁駆動
    部との間に介設されるセットアップ用コイル状ばねと
    を、外部から内部が覗ける検査用窓を有するユニット保
    持部材で挟むように保持して、 前記弁筐体の前記有底筒状部材の内部に対し出し入れ自
    在な弁駆動部ユニットを形成したこと、を特徴とする熱
    動弁の弁駆動部ユニット。
  4. 【請求項4】前記ユニット保持部材は、軸線方向に沿っ
    た縦割り形状で対をなす半円筒状分割体で構成され、 これら対をなす前記半円筒状分割体を合体した縦方向の
    合わせ部分に前記検査用窓が直径方向に対向して形成さ
    れ、 その直径方向に対向する前記検査用窓の一方の内部に前
    記複数の電線が通して配置されること、を特徴とする請
    求項3記載の熱動弁の弁駆動部ユニット。
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