JPH10238417A - 4サイクル過給エンジンのegr装置 - Google Patents

4サイクル過給エンジンのegr装置

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JPH10238417A
JPH10238417A JP9054169A JP5416997A JPH10238417A JP H10238417 A JPH10238417 A JP H10238417A JP 9054169 A JP9054169 A JP 9054169A JP 5416997 A JP5416997 A JP 5416997A JP H10238417 A JPH10238417 A JP H10238417A
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JP
Japan
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gas
egr
egr gas
trunk
piston
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Withdrawn
Application number
JP9054169A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kataoka
洋一 片岡
Kengo Tanaka
健吾 田中
Hiroshi Nakagawa
洋 中川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/22Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
    • F02M26/05High pressure loops, i.e. wherein recirculated exhaust gas is taken out from the exhaust system upstream of the turbine and reintroduced into the intake system downstream of the compressor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/08EGR systems specially adapted for supercharged engines for engines having two or more intake charge compressors or exhaust gas turbines, e.g. a turbocharger combined with an additional compressor

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンジンの全運転域において所要のEGRを
行ない得ると共に、過給機のコンプレッサやインターク
ーラを汚染することのないEGR装置付き4サイクルエ
ンジンを提供する。 【解決手段】 4サイクル過給エンジンにおいて、シリ
ンダ11の下部に設けられるガストランク5と、排気管
7から分岐されて前記ガストランクに接続され、EGR
ガスを該ガストランクに導くEGRガス管路18と、該
EGRガス管路を開閉するEGR弁4と、前記ガストラ
ンク内のEGRガス圧力あるいは該ガストランク内への
EGRガス流量が所定値を超えたとき、該ガストランク
内のEGRガスを抽出ラインへ戻すEGRガス戻り機構
6と、前記ガストランクと燃焼室13との間に設けら
れ、燃焼室に開口するガス供給口8aがピストン12に
より、該ピストンの下死点近傍で開放されてガストラン
クと燃焼室とを連通するEGRガス供給路8とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4サイクルエンジ
ン、特に排気ターボ過給機を備えた4サイクル過給ディ
ーゼルエンジンにおける排気ガス再循環(EGR)装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、排気ガス再循環(以下EGRと
いう)装置を備えた排気ターボ過給機付き4サイクルデ
ィーゼルエンジンの構成図である。図4において、30
は排気ターボ過給機(以下過給機と略称する)、20は
該過給機30の排気タービン、2はコンプレッサであ
る。また、11はシリンダ、12はピストン、21はコ
ネクチングロッド、22はクランク軸、13は前記シリ
ンダ11内のピストン上部に形成された燃焼室である。
【0003】31は吸気管、9は吸気ポート、10は該
吸気ポート9を開閉する吸気弁、16は排気ポート、1
5は該排気ポート16を開閉する排気弁、14は前記燃
焼室13内に燃料を噴射する燃料噴射弁である。1は前
記過給機のコンプレッサ2への空気供給用の吸入管、3
は該コンプレッサ2から送出された空気を冷却するため
のインタークーラ、17は前記排気ポート16と排気タ
ービン20の排気ガス入口とを接続する排気管である。
【0004】018はEGRガス管であり、排気管17
の排気タービン20の上流から分岐されて、吸気管31
のインタークーラ3の下流に接続される。019は該E
GRガス管018に設けられて、再循環排気ガス(以下
EGRガスという)を冷却するEGRガスクーラ、04
は前記EGRガス管018を開閉するとともにその開度
を調整するEGR弁である。
【0005】かかる従来のEGR装置を備えた4サイク
ルディーゼルエンジンの運転時において、燃焼室13で
の燃焼による排気ガスは、排気弁15が開くとともに、
図4の矢印で示すように排気ポート16に流出し、排気
管17を経て、過給機30の排気タービン20で膨張仕
事を行ない、これを駆動した後、外部(大気)に放出さ
れる。
【0006】前記排気タービン20の回転はコンプレッ
サ2に伝達され、吸入管1から該コンプレッサ2に吸入
された空気は、ここで加圧されて高温、高圧空気とな
り、インタークーラ3にて冷却、降温された後、吸気管
31に至り、吸気弁10の開弁とともにシリンダ11の
燃焼室13に導入され、次の燃焼に供される。
【0007】そして、適当な時期に前記EGR弁04が
開かれると、排気管17を流れる排気ガスの一部がEG
Rガス管018に入り、EGRガスクーラ019にて冷
却された後、EGR弁04を経てインタークーラ3後流
の吸気管31に還流され、吸気とともに燃焼室13に導
入される。
【0008】前記EGRガスは前記EGRガスクーラ0
19にて冷却されることにより充填効率が高められて燃
焼室13内に導入され、再燃焼せしめられる。これによ
って燃焼室13内の酸素濃度が低くなって燃焼温度が下
がり、NOX 排出が低減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すような従来
技術に係るEGR装置付き4サイクルディーゼルエンジ
ンにおいては、エンジンの低速、低負荷運転域では排気
管17内の圧力がインタークーラ3出口の吸気管31内
の圧力よりも高いので、EGR弁04の開弁により排気
管17からのEGRガスは吸気管31内に円滑に流れ、
所望のEGRがなされNOX が低減される。
【0010】しかしながら、一定回転、一定出力(負
荷)以上の高回転、高負荷運転になると、過給機30の
上昇とともに吸気管31内の圧力即ち給気圧力が上昇
し、排気管17内圧力よりも高くなる。このため、EG
R弁04が開かれても、EGRガスは吸気管31側へと
流れず、EGRが行なわれなくなり、最もNOX 量が多
くなる高速、高負荷運転域で、NOX 低減がなされなく
なる。
【0011】かかる不具合の発生を防止するため、排気
管17からのEGRガスを圧力の低いコンプレッサ2へ
の吸入管1に還流する手段が提案されてはいるが、かか
る手段による場合は、排気ガスの一部がコンプレッサ2
及びインタークーラ3内を流れるため、該コンプレッサ
2あるいはインタークーラ3が排気ガスで汚染され、所
要の機能を果たさなくなり、エンジン性能の低下及びこ
れらの機器の耐久性の低下を招く。
【0012】本発明はかかる従来の課題に鑑み、低速、
低負荷運転域のみならず高速、高負荷運転域において
も、EGRを行なうことを可能として、エンジンの全運
転域において所要のEGRを行ない得るEGR装置付き
4サイクルエンジンを提供することを第1の目的とす
る。
【0013】また、本発明の第2の目的は前記全運転域
におけるEGRを、過給機のコンプレッサやインターク
ーラを汚染することなく実現して、エンジンの性能の低
下及び耐久性の低下を防止したEGR装置付き4サイク
ルエンジンを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するもので、その第1発明として、過給機により加圧
された給気を燃焼室に送給する4サイクル過給エンジン
において、シリンダの下部に設けられてピストンの往復
動により容積が変化せしめられるガストランクと、排気
管から分岐されて前記ガストランクに接続され、排気ガ
スの一部(EGRガス)を該ガストランクに導くEGR
ガス管路と、該EGRガス管路を開閉するEGR弁と、
前記ガストランク内のEGRガス圧力あるいは該ガスト
ランク内へのEGRガス流量が所定値を超えたとき、該
ガストランク内のEGRガスを抽出ラインへ戻すEGR
ガス戻り機構と、前記ガストランクと燃焼室との間に設
けられ、燃焼室に開口するガス供給口がピストンによ
り、該ピストンの下死点近傍で開放されてガストランク
と燃焼室とを連通するEGRガス供給路とを備えてなる
事を特徴とする4サイクル過給エンジンのEGR装置を
提案する。
【0015】かかる発明によれば、シリンダの下部に設
けられたガストランク内にEGRガス管路を経てEGR
ガスを導入し、該ガストランク内のEGRガスをピスト
ンの吸気行程じにピストンの裏側で圧縮して、ガストラ
ンク内のEGRガス圧力をEGRガス戻り機構により給
気圧力よりも高い圧力に保持する。そして、ピストンの
下降によりEGRガス供給路が開かれると、前記のよう
にガストランク内の圧力が給気圧力よりも高く保持され
ているため、ガストランク内のEGRガスは燃焼室内へ
抵抗なく流入し、新気(給気)と混合され、燃焼に供さ
れる。
【0016】従って、ガストランク内の圧力はピストン
による圧縮及びEGRガス戻り機構により、エンジンの
高速・高負荷運転時においても給気圧力よりも高く保持
されることとなり、EGRが円滑に行なわれる。
【0017】また、前記EGRガス戻り機構の開度を調
整して、ガストランクから抽出ラインへのEGRガスの
戻り量を制御することにより、エンジンの運転状態に応
じたEGRガス量の供給が可能となる。
【0018】また、第2発明は前記第1発明においてE
GRガス供給路をピストンにより開閉する際において、
該供給路を吸気行程のピストンの下死点前に開放すると
燃焼室内に供給されるEGRガスによって新気の吸入が
阻害され、新気の体積効率が低下することがあることか
ら、かかる問題点の発生を防止するもので、前記第1発
明に加えて、前記EGRガス供給路に、該供給路を開閉
して前記ガストランク内のEGRガスの燃焼室への供
給、遮断を司どるガス供給調整手段を設けたことを特徴
とする。
【0019】また、好ましくは前記第2発明において、
前記ガス供給調整手段が、吸気行程のおけるピストンが
下死点を通過するタイミング又は吸気弁が閉じるタイミ
ングにて前記EGRガス供給路を開として前記ガストラ
ンク内のEGRガスを燃焼室へ供給するように構成され
てなる。
【0020】かかる発明によれば、ピストンが吸入行程
の下死点から上昇して圧縮行程に入り、吸気弁が閉じる
近傍の所定期間、ガス供給調整手段によってEGRガス
供給路を開いてEGRガスを燃焼室に供給する。これに
より、吸気行程時にガストランクから燃焼室に供給され
るEGRガスによる新気の吸入への阻害が防止され、新
気の体積効率の低下が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この
発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明
例にすぎない。
【0022】図1は本発明の第1実施形態に係るEGR
装置付き4サイクルディーゼルエンジンの要部構成図、
図2はこれの作動説明図である。図1において、30は
排気ターボ過給機(以下過給機と略称する)、20は該
過給機30の排気タービン、2は該排気タービン20と
同軸で、該排気タービン20によって駆動されるコンプ
レッサである。
【0023】また、11はシリンダ、12はピストン、
13は該シリンダ11内のピストン上部に形成された燃
焼室、21はコネクチングロッド、22はクランク軸、
14は前記燃焼室13に燃料を噴射する燃料噴射弁、3
1は吸気管、9は吸気ポート、10は該吸気ポート9を
開閉する吸気弁、1は前記コンプレッサ2への空気供給
用の吸入管、3は該コンプレッサ2からの高温、高圧空
気を冷却するインタークーラである。
【0024】16は排気ポート、15は該排気ポート1
6を開閉する排気弁、17は該排気ポート16と前記排
気タービン20とを接続する排気管である。以上の基本
構成は図4に示す従来のエンジンと同様である。
【0025】5はシリンダ11の下部にピストン12の
裏側が臨んで形成されたEGRガストランクで、ピスト
ン12の往復動により容積が変化する可変容積のガスト
ランクである。18はEGRガス管で、排気管17から
分岐されて前記EGRガストランク5に接続される。4
はEGR弁で、前記EGRガス管18のEGRガストラ
ンク5の入口部に設けられ、後述するように、吸気行程
時に閉じ、それ以外の期間は開放されるようになってい
る。 8は前記燃焼室13とEGRガストランクとを接
続するEGRガス供給管である。該EGRガス供給管8
の燃焼室13側の開口部であるガス供給口8aはピスト
ン12が下死点近傍にあるときにピストン12の上縁に
より開かれ、下死点で全開となるように設定される。
(詳細は後述)。
【0026】また、前記EGRガストランク5とEGR
ガス管18との間には前記EGR弁4をバイパスしてE
GR戻り管7が設けられるとともに、該戻り管7にはE
GRガス圧力調整弁6が設けられており、該EGRガス
圧力調整弁6の開度を調整することにより、EGRガス
戻り管7を通る戻りガスの流量を調整することにより、
EGRガストランク5へのEGRガス量及びEGR弁4
の閉時にEGRガストランク5内の圧力を設定圧力に調
整するようになっている。また、前記EGRガストラン
ク5とコネクチングロッド21との間は、ガス漏れが無
いように、バッキン等によってシールされている。
【0027】かかる構成を備えたEGR装置付き4サイ
クルディーゼルエンジンの動作を図2を参照して説明す
る。
【0028】(A)吸気行程 吸気弁10が開くと、過給機30からの給気(新気)が
ピストン12の下降とともに燃焼室13内に供給され
る。ピストン12が下降してその下縁がガス供給口8a
を閉じると、後述する排気行程でEGRガストランク5
内に供給されたEGRガス(排気ガス)は、ピストン1
2の裏側により圧縮され圧力が上昇する。
【0029】このガス圧力が最大給気圧力以上の圧力に
設定されたEGRガス圧力調整弁6の設定圧力以上にな
ると、該EGRガス圧力調整弁6が開き、EGRガスト
ランク5内のEGRガスの一部はEGRガス戻り管7を
経てEGRガス管18及び排気管17側へ流出する。こ
れにより、EGRガストランク5内の圧力は上記設定圧
力に保持される。
【0030】そしてピストン12がさらに下降してその
上縁がガス供給口8aを開くと、EGRガストランク5
内の圧力は、給気圧力よりも高いので該トランク5内の
EGRガスがEGRガス供給管8及びガス供給口8aを
経てシリンダ内(燃焼室13内)に流入し、燃焼室13
内に導入された新気(給気)を混合し、後述するように
燃焼に供される。
【0031】(B)圧縮行程 ピストン12の上昇により、新気にEGRガスが混合さ
れた燃焼室13内のガスは高圧に圧縮される。この場
合、EGR弁4は開いており、EGRガストランク5内
の圧力は排気管17の圧力と略同一となっている。
【0032】(C)爆発(燃焼)行程 圧縮行程にて圧縮された新気にEGRガスが混合された
混合ガス中に燃料噴射弁14から燃料が噴射され、燃焼
がなされる。かかる燃焼において、EGRガスの混合に
より燃焼室13内の酸素濃度が低くなり、燃焼温度の上
昇が抑制され、NOX の発生が低減される。
【0033】前記燃焼によるガス圧力により、ピストン
12が押し下げられる。ピストン12がガス供給口8a
を閉じると、EGRガストランク5内の容積の減少によ
り、該ガストランク5内の圧力が上昇しようとするがE
GR弁4が開いているので、EGRガストランク5は排
気管17と連通され、その圧力は排気管内圧力と略同一
となる。
【0034】(D)排気行程 排気弁15が開くとEGR弁4が開いているので、排気
ガスの一部即ちEGRガスはEGRガス管18及びEG
R弁4を経てEGRガストランク5内に導入される。E
GRガストランク5内へのEGRガス量は、EGRガス
戻り管7及びEGRガス圧力調整弁6から構成されるE
GRガス戻り機構により調整する。
【0035】即ち、EGRガス量を多くする際には、E
GRガス圧力調整弁6をこれの設定圧力に達するまで閉
じることにより、EGRガストランク5内の圧力を高
め、該トランク5内のEGRガスの充填量を増加する。
また、EGRガス量を少なくする際には、前記EGRガ
ス圧力調整弁6を開き、EGRガストランク5内のEG
Rガスの一部をEGRガス戻り管7からEGRガス管1
8及び排気管17側へと戻すことにより、EGRガスト
ランク5内の充填量を減少させる。
【0036】以上のように、ピストン12の下方に設け
られたEGRガストランク5内にEGRガスを導入し、
これをピストンの裏側で圧縮して昇圧させ、この圧力を
EGRガス圧力調整弁6により最大給気圧力以上の設定
圧力に保持するので、エンジンの高速、高負荷時におい
て給気圧力の方が排気圧力よりも高くなっても確実にE
GRが行なわれる。
【0037】また、前記EGRガス圧力調整弁6の開度
を調整してEGRガストランク5から排気管17側への
戻り量を制御することにより、エンジンの運転状態に応
じたEGRガス量の供給が可能となる。
【0038】図3は本発明の第2実施形態に係るEGR
装置付き4サイクルディーゼルエンジンの要部構成図
(図1に相当する図)である。この実施形態において
も、EGRガストランク5からのEGRガス供給管8の
シリンダ側へのガス供給口8aに、該供給口8aを開閉
するガス供給制御弁23を設けている。
【0039】即ち、図3において、23はガス供給制御
弁で、EGRガストランク5に接続されるEGRガス供
給管8のシリンダ側出口であるガス供給口8aを開閉す
る。該ガス供給制御弁23は、図3のようなポペット弁
の他、バタフライ弁、リード弁等が用いられ、エンジン
の制御装置(図示省略)によってピストン12が吸気行
程の下死点から上昇行程となり(圧縮行程に入る)、吸
気弁10がほぼ閉じる時期の近傍に開いてEGRガスト
ランク5内のEGRガスを燃焼室13に供給する機能を
有する。その他の構成は図1に示す第1実施形態と同一
であり、これと同一の部材は同一の符号にて示す。
【0040】図2に示す第1実施形態の作動図におい
て、(A)吸気行程でピストン12が下降し、その上縁
がガス供給口8aを開くとEGRガストランク5内のE
GRガスが燃焼室13内に流入するが、かかるガス供給
口8aの開時期は該ガス供給口8aの位置とピストンの
ストロークとの関係で一義的に決められる。このため、
上記第1実施形態のように、吸入行程の下死点前でガス
供給口8aが開かれるとEGRガスによって新気の吸入
が阻害され、新気中に占めるEGRガス量が多くなって
新気の体積効率が悪化して燃料消費率の増加や吐煙の悪
化という性能低下をもたらすことがある。
【0041】かかる問題点の発生を確実に防止するた
め、この実施形態では上記のように、ガス供給口8aに
その開度を調整するガス供給制御弁23を設け、エンジ
ン制御装置(図示省略)によって、ピストン12が吸気
行程の下死点から上昇して圧縮行程に入り、吸気弁10
が閉じる時期の近傍の所定期間、上記ガス供給制御弁2
3を開くようにしている。これにより、吸気行程時にE
GRガスが燃焼室13に流入して新気の吸入を阻害する
ようなことが無くなり、新気の体積効率の低下が防止さ
れる。
【0042】
【発明の効果】以上の記載のごとく、請求項1の発明に
よれば、ピストンの往復動により容積が変化せしめられ
るガストランク内にEGRガスを導入して、ピストンの
裏側で加圧して昇圧せしめ、該ガストランク内の圧力を
EGRガス戻り機構により吸気圧力よりも高く保持する
ので、エンジンの高速、高負荷域においてもEGRが確
実に行なわれることとなり、これにより、エンジンの全
運転域においてもEGRが円滑に行なわれ、NOX の低
減をなすことができる。
【0043】また、ガストランクに導いたEGRガスを
直接燃焼室に導入するので、過給機のコンプレッサやイ
ンタークーラをEGRガスで汚染し、これによって引き
起こされるエンジンの性能低下や上記部材の耐久性の低
下の発生を未然に防止することができる。
【0044】また、請求項2及び3のように構成すれ
ば、吸気行程中においてEGRガスの流入が新気の流入
を阻害し、新気の体積効率が低下し、燃料消費率や吐煙
の悪化を引き起こすのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るEGR装置付き4
サイクル過給エンジンの要部構成図である。
【図2】上記第1実施形態における作動説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する図
である。
【図4】従来のEGR装置付き4サイクル過給エンジン
の要部構成図である。
【符号の説明】
1 吸入管 2 コンプレッサ 3 インタークーラ 4 EGR弁 5 EGRガストランク 6 EGRガス圧力調整弁 7 EGRガス戻り管 8 EGRガス供給管 8a ガス供給口 9 吸気ポート 10 吸気弁 11 シリンダ 12 ピストン 13 燃焼室 14 燃料噴射弁 15 排気弁 16 排気ポート 17 排気管 18 EGRガス管 20 排気タービン 21 コネクチングロッド 22 クランク軸 23 ガス供給制御弁 31 吸気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02F 1/22 F02F 1/22 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機により加圧された給気を燃焼室に
    送給する4サイクル過給エンジンにおいて、 シリンダの下部に設けられてピストンの往復動により容
    積が変化せしめられるガストランクと、排気管から分岐
    されて前記ガストランクに接続され、排気ガスの一部
    (EGRガス)を該ガストランクに導くEGRガス管路
    と、該EGRガス管路を開閉するEGR弁と、 前記ガストランク内のEGRガス圧力あるいは該ガスト
    ランク内へのEGRガス流量が所定値を超えたとき、該
    ガストランク内のEGRガスを抽出ラインへ戻すEGR
    ガス戻り機構と、 前記ガストランクと燃焼室との間に設けられ、燃焼室に
    開口するガス供給口がピストンにより、該ピストンの下
    死点近傍で開放されてガストランクと燃焼室とを連通す
    るEGRガス供給路とを備えてなる事を特徴とする4サ
    イクル過給エンジンのEGR装置。
  2. 【請求項2】 前記EGRガス供給路に、該供給路を開
    閉して前記ガストランク内のEGRガスの燃焼室への供
    給、遮断を司どるガス供給調整手段を設けてなる請求項
    1記載の4サイクル過給エンジンのEGR装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス供給調整手段が、吸気行程にお
    けるピストンが下死点を通過するタイミング又は吸気弁
    が閉じるタイミングにて前記EGRガス供給路を開とし
    て前記ガストランク内のEGRガスを燃焼室へ供給する
    ように構成されてなる請求項2記載の4サイクル過給エ
    ンジンのEGR装置。
JP9054169A 1997-02-21 1997-02-21 4サイクル過給エンジンのegr装置 Withdrawn JPH10238417A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016776A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Toyota Motor Corp 内燃機関

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JP2007016776A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Toyota Motor Corp 内燃機関

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