JPH102381A - Vベルト及びプーリ - Google Patents

Vベルト及びプーリ

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JPH102381A
JPH102381A JP15849096A JP15849096A JPH102381A JP H102381 A JPH102381 A JP H102381A JP 15849096 A JP15849096 A JP 15849096A JP 15849096 A JP15849096 A JP 15849096A JP H102381 A JPH102381 A JP H102381A
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JP
Japan
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belt
friction
pulley
pulley groove
inclination angle
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JP15849096A
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English (en)
Inventor
Tadahiko Noguchi
忠彦 野口
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト両側面部1a,1bの各々の傾斜角度
θ1,θ2が互いに異なる非対称形のVベルト1におい
て、Vプーリ上でベルト両側面部1a,1bに作用する
応力F1,F2のアンバランスを、対称形ベルトのもの
とは異なる心線を用いるようにする従来の場合よりも容
易に解消してベルトの長寿命化が図れるようにする。 【解決手段】 傾斜角度の大きい方のベルト側面部1a
とプーリ溝との間の摩擦係数μ1が、傾斜角度の小さい
方のベルト側面部1bとプーリ溝との間の摩擦係数μ2
よりも小さくなるように両摩擦係数μ1,μ2間に差異
を設けることで、両応力F1,F2を均等化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト両側面部の
傾斜角度が互いに異なる非対称形のVベルト及びそのV
ベルトが巻き掛けられるプーリに関し、特にプーリ上で
Vベルトの左右両側面部に作用する応力のアンバランス
を解消させる対策に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベルト式変速装置に用いられる
ラップドVベルトやローエッジベルト等のVベルトで
は、そのベルト両側面部は、ベルト背面側に向かってベ
ルト幅方向の寸法が拡大する方向に傾斜しているが、そ
の際に、ベルト両側面部の各傾斜角度が互いに同じであ
る対称形のものと、ベルト両側面部間で各々の傾斜角度
を故意に異ならせた非対称形のものとがあることは知ら
れている。そして、非対称形のベルトには、変速比を大
きくとれるという利点があることから、変速用ベルトと
して広く利用されている。
【0003】ところで、傾斜角度の異なりが故意にされ
たものであれ、又は非故意でなったものであれ、上記の
非対称形ベルトの場合には、プーリ上においてプーリ溝
から各側面部に加わる面圧の作用に差異が生じ、ベルト
自身に不均一な応力が働くことになる。例えば、図3に
模式的にかつ誇張して示すように、同図右側のベルト側
面部aの傾斜角度θがθ=θ1である一方、同図左側の
ベルト側面部bの傾斜角度θがθ=θ2(<θ1)であ
り、各側面部a,bに加わる面圧をNとすると、プーリ
上でベルト右側面部aにプーリの半径方向外方(同図の
上方)に向かって発生する応力F1は、 F1=N(sinθ1+μ・cosθ1) と表わされ、また左側面部bに同方向に発生する応力F
2は、F2=N(sinθ2+μ・cosθ2)と表わ
されるが、このとき、θ1>θ2であることから、 F1>F2 となる。
【0004】そして、この左右の応力F1,F2のアン
バランスに起因して、ベルトのプーリ上での早期横転、
プーリからの飛出し、ベルト本体に埋設されている心線
cのポップアウト、ベルトを構成しているゴム層の間で
のセパレーション、切断等の故障が発生し易い。また、
ある程度までは走行できたとしても、上記アンバランス
に起因する偏摩耗が加わって前述の故障が誘発され易く
なることから、ベルト寿命は短くなる。このように、非
対称形ベルトには、非対称形であることに起因する特有
の難点がある。
【0005】そこで、従来では、上記非対称形ベルトの
難点に対処するために、種々の提案がなされている。例
えば、特開昭62−204032号公報に記載されてい
るものでは、ベルト両側面部の傾斜角度の違いに応じて
心線の撚りに変化を持たせることで応力のアンバランス
を解消できるようにする工夫がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非対称
形ベルトといっても、そのベルト側面部の傾斜角度はベ
ルト毎に異なっていることから、上記従来の解決手段で
は、非対称形ベルトの個々の傾斜角度に対して心線の撚
りを設計する必要がある。
【0007】また、そのような心線は、対称形のベルト
に用いた場合には不均一な応力分布をもたらすことにな
るため、非対称形ベルトの、しかも特定の傾斜角度のベ
ルトにしか使用できないという問題もある。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、あらゆる非対称形のVベルトにお
いて、結果的に左右の応力が均等化されるようにするこ
とで、対称形ベルトのものとは異なる心線を使用しなく
ても、左右両側面部間での応力のバランスを保つことが
できるようにし、もって、比較的容易にベルトの総合的
寿命を延ばせるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、一方のベルト側面部に作用する応力
F1(=N〔sinθ1+μ1・cosθ1〕)と、他
方のベルト側面部に作用する応力F2(=N〔sinθ
2+μ2・cosθ2〕)との均等化を図るべく、ベル
ト両側面部間で摩擦係数μ1,μ2を故意に異ならせる
ようにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、ベルト
幅方向と直交する平面に対し両側面部のなす各々の傾斜
角度が互いに異なる非対称形をなしていて、断面V字状
のプーリ溝を有するプーリに巻き掛けられて該プーリと
の間で動力を伝達するようにしたVベルトが前提であ
る。
【0011】そして、上記傾斜角度の大きい方のベルト
側面部とプーリ溝との間の摩擦係数が上記傾斜角度の小
さい方のベルト側面部とプーリ溝との間の摩擦係数より
も小さくなるように、それら両摩擦係数間に差異を設け
ることとする。
【0012】上記の構成において、傾斜角度の大きい方
のベルト側面部とプーリ溝との間の摩擦係数は、傾斜角
度の小さい方のベルト側面部とプーリ溝との間の摩擦係
数よりも小さいので、その分だけ、傾斜角度の大きいベ
ルト側面部に作用する応力と、傾斜角度の小さいベルト
側面部に作用する応力とは均等化する。よって、対称形
ベルトの場合とは異なる心線を用いなくても、例えばベ
ルト両側面部間で摩擦特性を異ならせることにより各摩
擦係数を上記のように設定することで、非対称形ベルト
に作用する左右の応力は均等化し、よって、ベルト寿命
を比較的容易に向上させることができる。
【0013】尚、傾斜角度の大きいベルト側面部におけ
る摩擦係数が、傾斜角度の小さいベルト側面部における
摩擦係数よりも小さいということの意味は、結果的にそ
のような差異があるということであるので、上記傾斜角
度の大きいベルト側面部における摩擦係数を下げるよう
に調整する場合だけでなく、傾斜角度の小さいベルト側
面部における摩擦係数を上げるように調整する場合や、
両方の摩擦係数を共に調整する場合も含む。
【0014】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、ベルト両側面部における各摩擦係数は、該ベ
ルト両側面部間で摩擦特性を異ならせることにより設定
されているものとする。
【0015】上記の構成において、一方のベルト側面部
の摩擦特性と、他方のベルト側面部の摩擦特性とは互い
に異なっており、このことで、両摩擦係数間の差異が設
けられている。よって、上記請求項1の発明における作
用は具体的にかつ適正に営まれる。
【0016】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、一方のベルト側面部の傾斜角度がθ1であ
り、該ベルト側面部とプーリ溝との間の摩擦係数がμ1
である一方、他方のベルト側面部の傾斜角度がθ2であ
り、該ベルト側面部とプーリ溝との間の摩擦係数がμ2
であり、かつ上記プーリ溝から各々のベルト側面部に加
わる面圧がNであるときに、 N(sinθ1+μ1・cosθ1)=N(sinθ2
+μ2・cosθ2) となるように上記各摩擦係数μ1,μ2を設定すること
とする。
【0017】上記の構成において、プーリ上におけるV
ベルトの一方の側面部に該プーリの半径方向外方に向か
って作用する応力F1は、 F1=N(sinθ1+μ1・cosθ1) であり、他方のベルト側面部に同方向に作用する応力F
2は、 F2=N(sinθ2+μ2・cosθ2) である。そして、 F1=F2 となるように各摩擦係数μ1,μ2が設定されているの
で、傾斜角度θ1,θ2間に差異があるにも拘らず、V
ベルトの左右両側面部に作用する応力は均等になる。よ
って、上記請求項1及び2の発明での応力均等化作用
は、最も顕著に営まれる。
【0018】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
に係るVベルトが巻き掛けられるプーリとして、各側面
部がVベルトの各々の側面部に接触する断面V字状のプ
ーリ溝を有するものとする。そして、上記両摩擦係数間
の差異は、上記プーリ溝の両側面部間で摩擦特性を異な
らせることにより設けられているものとする。
【0019】上記の構成において、Vベルトがプーリに
巻き掛けられると、Vベルトの各側面部にはプーリ溝の
各々の側面部が接触する。このとき、プーリ溝の両側面
部のうち、一方の側面部の摩擦特性と、他方の側面部の
摩擦特性とは互いに異なっており、このことで、Vベル
ト及びプーリ間の各側面部同士における摩擦係数間の差
異が設けられている。よって、この発明においても、上
記請求項1の発明の場合と同じ作用が営まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る
Vベルト1の構造を示しており、このVベルト1は、図
外のベルト伝動装置において、そのプーリ間に巻き掛け
られて使用される。
【0021】上記Vベルト1は、ベルト両側面に帆布の
設けられていないローエッジタイプのものであって、ベ
ルト内面側(図2の下面側)からベルト背面側(同図の
上面側)に向かって順に積層された下ゴム層2、接着ゴ
ム層3及び上ゴム層4よりなるベルト本体を備えてい
る。上記接着ゴム層3内には、心線5が、略ベルト長さ
方向に延びかつベルト幅方向に所定ピッチ間隔をおいて
スパイラル状に埋設されている。また、上記上ゴム層4
のベルト背面側には上布層6が積層されている。尚、下
ゴム層2のベルト内面側には、必要に応じて下布層が積
層される。そして、上記各ゴム層2〜4には、主に、N
R、CR、BR、NBR等の単一ゴム材、又はこれらの
単一材がブレンドされてなる複合ゴム材、又はそれらゴ
ム材中に繊維を配合せしめた部材等が用いられている。
上記心線5には、ポリエステル、ケブラー(登録商
標)、グラス、ナイロン等が用いられている。
【0022】上記Vベルト1のベルト幅方向の両側面部
1a,1bは、各々、ベルト幅方向と直交する平面に対
し所定角度ずつ傾斜している。その傾斜角度θ1,θ2
は、図1に模式的にかつ誇張して示すように、両側面部
1a,1b間で互いに異なっていて(θ1≠θ2)、左
右非対称形をなしている。ここでは、同図の右側の側面
部1aの傾斜角度θ1が、左側の側面部1bの傾斜角度
θ2よりも大きく(θ1>θ2)なっている。
【0023】そして、本実施形態では、上記傾斜角度の
大きい方の右側面部1aとプーリ溝との間の摩擦係数μ
1が上記傾斜角度の小さい方の左側面部1bとプーリ溝
との間の摩擦係数μ2よりも小さくなるように該両摩擦
係数μ1,μ2間に差異が設けられている。
【0024】すなわち、上記のように傾斜角度θ1,θ
2が互いに異なる場合に、Vベルト1がベルト伝動装置
のプーリ間に巻き掛けられて走行すると、各プーリ上に
おいてVベルト1の左右両側面部1a,1bに該プーリ
の半径方向外方に向かって作用する応力F1、F2は、
そのままでは、従来の技術の項で説明したようにF1>
F2の関係となっていて均等ではない。
【0025】そこで、本実施形態では、両応力F1、F
2を均等化するために、各側面部1a,1bにおける摩
擦係数μ1,μ2を調整し、ベルト全体の応力バランス
を保つようにすることで、ベルトの長寿命化を図るもの
である。
【0026】具体的には、右側面部1aに作用する応力
F1を、 F1=N(sinθ1+μ1・cosθ1) と表わし、一方、左側面部1bに作用する応力F2を、 F2=N(sinθ2+μ2・cosθ2) と表わしたときに、両応力F1,F2が均等となる、 N(sinθ1+μ1・cosθ1)=N(sinθ2
+μ2・cosθ2) の関係式を成立せしめる摩擦係数μ1、μ2を設定す
る。
【0027】また、そのような摩擦係数μ1、μ2を実
現する方法としては、ベルト1の側では、ベルトカット
方法により各側面部1a,1bの摩擦特性に変化を与え
ること、ベルトカット後に砥石で各側面部1a,1bの
仕上げをすること、各側面部1a,1bへの粘着剤の塗
布等が挙げられる。
【0028】したがって、本実施形態によれば、ベルト
幅方向と直交する平面に対し左右の両側面部1a,1b
が互いに異なる角度θ1,θ2で傾斜している左右非対
称形のVベルト1において、その右側面部1aに作用す
る応力F1と、左側面部1bに作用する応力F2とが均
等化されるように、各側面部1a,1bにおける摩擦係
数μ1,μ2を設定することとしたので、左右の応力F
1,F2のアンバランスに起因するVベルト1の短命化
を未然に防止してベルト寿命を延ばすことができる。そ
の際に、両摩擦係数μ1,μ2間に差異を設けるだけで
済むので、対称形ベルトの場合と異なる心線を、しかも
ベルト両側面部の傾斜角度毎に設計した心線を用いて上
記アンバランスが解消されるようにする従来の場合に比
べて容易に対処することができる。
【0029】尚、上記実施形態では、ベルト右側面部1
aに作用する応力F1と、ベルト左側面部1bに作用す
る応力F2とが均等になるように摩擦係数μ1,μ2を
設定しているが、均等化の程度は必要に応じて異なるの
で、実際には、使用条件に応じて摩擦係数μ1,μ2を
設定すればよい。
【0030】また、上記実施形態では、Vベルト1の各
側面部1a,1bの摩擦特性を異ならせることで、Vプ
ーリとの間の摩擦係数μ1,μ2間に差異を設けるよう
にしているが、これとは逆に、Vプーリのプーリ溝の各
側面部の摩擦特性を異ならせることで、又は両者を併用
することで、両摩擦係数μ1,μ2間に差異を設けるよ
うにしてもよい。
【0031】さらに、上記実施形態では、ローエッジタ
イプのVベルト1について説明しているが、ベルト本体
の外側が帆布で全面的に被覆されたラップドタイプのも
の等、種々のタイプの非対称形Vベルトに本発明を適用
することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ベルト幅方向と直交する平面に対し両側面部の
なす各々の傾斜角度が互いに異なる非対称形をなし、断
面V字状のプーリ溝を有するプーリに巻き掛けられて該
プーリとの間で動力を伝達するようにしたVベルトにお
いて、上記傾斜角度の大きい方のベルト側面部とプーリ
溝との間の摩擦係数が上記傾斜角度の小さい方のベルト
側面部とプーリ溝との間の摩擦係数よりも小さくなるよ
うに該両摩擦係数間に差異を設けることとしたので、摩
擦係数を小さくなるようにした分だけ、プーリ上でベル
ト両側面部に該プーリの半径方向外方に向かって作用す
る各々の応力を均等化させることができ、よって、対称
形ベルトのものとは異なる心線を用いるようにする従来
の場合よりも容易にベルト寿命を向上させることができ
る。
【0033】請求項2の発明によれば、上記両摩擦係数
間の差異を、ベルト両側面部間における摩擦特性を異な
らせることで設けるようにしたので、上記請求項1の発
明による効果を具体的にかつ適正に得ることができる。
【0034】請求項3の発明によれば、上記Vベルトの
左右両側面部に作用する各々の応力が均等になるように
上記各摩擦係数を設定することとしたので、上記請求項
1の発明による効果を最も顕著に得ることができる。
【0035】請求項4の発明によれば、上記Vベルトの
巻き掛けられるVプーリとして、各側面部がVベルトの
各々の側面部に接触する断面V字状のプーリ溝を有する
ものとし、上記両摩擦係数間の差異を、上記プーリ溝の
両側面部間で摩擦特性を異ならせることにより設けるよ
うにしたので、この発明によっても、上記請求項2の発
明の場合と同じ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るVベルトの左右両側面
部に応力が作用するVプーリ上での状態を模式的にかつ
誇張して示す横断面図である。
【図2】Vベルトの構造を一部をベルト幅方向に切断し
て示す斜視図である。
【図3】一般の非対称形Vベルトの左右両側面部に応力
が作用するVプーリ上での状態を模式的にかつ誇張して
示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 Vベルト 1a 右側面部(側面部) 1b 左側面部(側面部) θ1 右側面部の傾斜角度 θ2 左側面部の傾斜角度 μ1 右側面部及びプーリ溝間の摩擦係数 μ2 左側面部及びプーリ溝間の摩擦係数 F1 ベルト右側面部に作用する応力 F2 ベルト左側面部に作用する応力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト幅方向と直交する平面に対し両側
    面部のなす各々の傾斜角度が互いに異なる非対称形をな
    し、断面V字状のプーリ溝を有するプーリに巻き掛けら
    れて該プーリとの間で動力を伝達するようにしたVベル
    トにおいて、 上記傾斜角度の大きい方のベルト側面部とプーリ溝との
    間の摩擦係数が上記傾斜角度の小さい方のベルト側面部
    とプーリ溝との間の摩擦係数よりも小さくなるように該
    両摩擦係数間に差異が設けられていることを特徴とする
    Vベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のVベルトにおいて、 両摩擦係数間の差異は、ベルト両側面部間で摩擦特性が
    異なっていることにより設けられていることを特徴とす
    るVベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のVベルトにおい
    て、 一方のベルト側面部の傾斜角度がθ1であり、該ベルト
    側面部とプーリ溝との間の摩擦係数がμ1である一方、
    他方のベルト側面部の傾斜角度がθ2であり、該ベルト
    側面部とプーリ溝との間の摩擦係数がμ2であり、かつ
    上記プーリ溝から各々のベルト側面部に加わる面圧がN
    であるときに、 N(sinθ1+μ1・cosθ1)=N(sinθ2
    +μ2・cosθ2) となるように上記各摩擦係数は設定されていることを特
    徴とするVベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のVベルトが巻き掛けられ
    るプーリであって、 各側面部がVベルトの各々の側面部に接触する断面V字
    状のプーリ溝を有し、 両摩擦係数間の差異は、上記プーリ溝の両側面部間で摩
    擦特性が異なっていることにより設けられていることを
    特徴とするプーリ。
JP15849096A 1996-06-19 1996-06-19 Vベルト及びプーリ Withdrawn JPH102381A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0964183A1 (de) * 1998-06-12 1999-12-15 Maschinenfabrik Rieter Ag Riemen zur Herstellung eines Wattewickels
JP2003535289A (ja) * 2000-05-26 2003-11-25 ファン ドールネズ トランスミッシー ベスローテン フェンノートチャップ 連続可変変速機、トルク伝達のためのしなやかな無端ベルト、そして調整プーリー

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