JPH10235611A - 加工機のキックバック防止装置 - Google Patents

加工機のキックバック防止装置

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JPH10235611A
JPH10235611A JP3941097A JP3941097A JPH10235611A JP H10235611 A JPH10235611 A JP H10235611A JP 3941097 A JP3941097 A JP 3941097A JP 3941097 A JP3941097 A JP 3941097A JP H10235611 A JPH10235611 A JP H10235611A
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JP
Japan
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work
processing machine
kickback
holding
pressing member
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JP3941097A
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English (en)
Inventor
Koichi Miyamoto
功一 宮本
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークのキックバックを確実に防止する。 【解決手段】 ワークWの底面Wbを支持する作業面1
c及びその作業面1cに開口する溝部1aを備えた水平
ベース1と、作業面1cに沿って移動可能に設けられた
キックバック防止装置とを加工機に設ける。キックバッ
ク防止装置には、水平ベース1の溝部1a内に移動可能
に挿入され、ワークWの底面Wbと当接可能な保持面3
1bを備えた保持部材31aと、保持面31bに対向さ
せて配置されたバイス部材37と、バイス部材37を保
持面31bと直交する方向に移動させる位置調整機構3
4、35、36とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材に対するビス
ケット溝の加工等を行う加工機に付設されてワークのキ
ックバックを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】木材同士を接合する方法として、一対の
木材の接合面に半円弧状のビスケット溝を加工し、両溝
にビスケットと称される円板状の接合片を接着剤ととも
に介在させる方法が知られている。このようなビスケッ
ト溝を形成する溝加工機として、例えば特公平6−26
801号公報には、円盤状のカッタを回転させて木材に
円弧状の溝を形成する手持ち式の加工機が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した加工機では、
丸鋸刃等の刃物によりワークがキックバックすることが
ある。キックバックは加工精度等に問題をもたらすた
め、キックバックを防止する装置の設置が加工機には必
須である。
【0004】本発明は、ワークのキックバックを確実に
防止できるキックバック防止装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
【0006】請求項1の発明は、ワーク(W)の底面
(Wb)を支持する作業面(1c)及びその作業面(1
c)に開口する溝部(1a、1b)を備えたベース部
(1)を有する加工機(A)に付設されるキックバック
防止装置であって、ベース部(1)の溝部(1a、1
b)内に挿入され、ワーク(W)の底面(Wb)と当接
可能な保持面(31b)を備えた保持部材(31a)
と、保持面(31b)に対向させて配置されたバイス部
材(37)と、バイス部材(37)を保持面(31b)
と直交する方向に移動させる位置調整手段(34、3
5、36)とを備えた加工機のキックバック防止装置に
より、上述した目的を達成する。
【0007】請求項2の発明は、ワーク(W)の底面
(Wb)と当接する作業面(1c)を備えた第1のベー
ス部(1)と、ワーク(W)の被加工面(Wa)が突き
当てられる当接面(3a)を備えた第2のベース部
(3)とを有する加工機(A)に付設されるキックバッ
ク防止装置であって、作業面(1c)上に設置される本
体(31)と、この本体(31)と当接面(1c)との
間に配置された押圧部材(45)と、本体(31)及び
押圧部材(45)のそれぞれと回動可能に連結されて本
体(31)に対する押圧部材(45)の移動方向を規定
する少なくとも2本のリンク(46、46)と、押圧部
材(45)を第2のベース部(3)に向けて付勢する付
勢手段(48)と、を備えた加工機のキックバック防止
装置により、上述した目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1〜図4は本発明が適用された木
材加工機の外観を示すもので、図1が側面図、図2が平
面図、図3が正面図、図4が背面図である。なお、以下
の説明では、図1の上下方向が加工機の上下方向に、図
1の左右方向が加工機の前後方向に、図2の上下方向が
加工機の左右方向にそれぞれ相当し、図1の左方が加工
機の前方に相当するものとする。
【0009】本実施形態の加工機Aは、水平面と略平行
に設置される作業面1cを備えた水平ベース(第1のベ
ース部)1と、その水平ベース1の後端部に、作業面1
cと平行な支点ピン2を介して回動可能に連結された垂
直ベース(第2のベース部)3とを有している。ワーク
Wは作業面1cに支持されつつ垂直ベース3の当接面3
aに突き当てられる。垂直ベース3には上下方向に延び
る2本のガイド軸4、4が取り付けられ、各ガイド軸4
には昇降ホルダ5の一対の嵌合部5b、5bが軸線方向
に沿って移動可能に装着されている。
【0010】図5に示すように昇降ホルダ5にはねじ穴
5aが形成され、このねじ穴5aには、ガイド軸4と平
行なねじ軸6が螺合する。ねじ軸6の上下端は垂直ベー
ス3に回転可能かつ軸線方向には移動不可能に取り付け
られる。図1に示すように、ねじ軸6の上端には昇降ハ
ンドル7が取り付けられる。昇降ハンドル7の回転操作
によってねじ軸6が回転し、これと螺合する昇降ホルダ
5がガイド軸4に案内されつつ上下方向に移動する。
【0011】図4及び図5に示すように、一方のガイド
軸4には刃物ケース8の保持部8bが軸線方向に移動可
能かつガイド軸4の周りに回動可能に取り付けられる。
刃物ケース8の保持部8bは昇降ホルダ5の保持部5
b、5bの間に挟まれるようにしてガイド軸4に取り付
けられる(図6参照)。これにより、刃物ケース8は昇
降ホルダ5と一体的に上下方向に移動する。
【0012】図5に示したように、刃物ケース8と昇降
ホルダ5との間には圧縮コイルばね30が介在され、そ
の反発力により刃物ケース8はガイド軸4の周りを図5
の反時計方向に付勢されている。昇降ホルダ5には、刃
物ケース8のガイド軸4を中心とした回転を案内するガ
イド板10がビス9によって取り付けられている。図1
及び図4にも示したように、ガイド板10には、その長
手方向に沿ってガイド孔10aが形成されている。この
ガイド孔10aを介して切込みハンドル11のねじ部1
1aが刃物ケース8のねじ穴8aに螺合されている。従
って、切込みハンドル11を操作してねじ部11aを締
め付けると刃物ケース8の回転運動が阻止され、ねじ部
11aを緩めると刃物ケース8が回動可能となる。
【0013】図7に示したように、刃物ケース8には、
軸受12、12を介して回転軸13が上下方向の軸線を
中心として回転可能に取り付けられている。刃物ケース
8の後方にはモータケース15が設けられ、このモータ
ケース15内には駆動モータ(不図示)が収納されてい
る。駆動モータのモータ軸(不図示)の回転はプーリ1
6、ベルト17及びプーリ14を介して回転軸13に伝
達される。刃物ケース8、モータケース15の上部には
プーリ14、16、ベルト17等を覆うベルトケース1
8がねじ19によって取り付けられている。
【0014】回転軸13の下端外周には固定クランプ部
材20が一体回転可能に取り付けられている。回転軸1
3の下端にはおねじ部13aが設けられ、そのおねじ部
13aには可動クランプ部材21が捩じ込まれている。
この可動クランプ部材21をおねじ部13aから取り外
して固定クランプ部材20の下面側に丸鋸刃22を装着
し、その後に可動クランプ部材21をおねじ部13aに
捩じ込むことにより、両クランプ部材20、21の間に
丸鋸刃22が挟持される。従って、モータを起動して回
転軸13を回転させると、それに伴って丸鋸刃22が回
転駆動される。
【0015】刃物ケース8をガイド軸4の周りに図5の
時計方向に回転させると、丸鋸刃22の一部が垂直ベー
ス3の当接面3aから突出し、これにより垂直ベース3
の当接面3aに突き当てられたワークWが加工される。
図2に示したように、刃物ケース8にはストッパボルト
41が捩じ込まれる。刃物ケース8を昇降ホルダ5側に
回動させるとストッパボルト41の先端部が昇降ホルダ
5に当接し、それ以上の刃物ケース8の回転が阻止され
る。従って、刃物ケース8に対するストッパボルト41
のねじ込み量を調整することにより、垂直ベース3の当
接面3aからの丸鋸刃22の突出量を変化させてワーク
Wに対する丸鋸刃22の切込み深さを調整することがで
きる。
【0016】刃物ケース8の下部には固定クランプ部材
20、可動クランプ部材21、丸鋸刃22等を覆う刃物
カバー23が固定されている。図8に示すように、刃物
カバー23には複数のビス24…によって板材25が取
り付けられ、この板材25と刃物カバー23とによって
切粉等を排出する排出口26が画定されている。この排
出口26には図示しない集塵ホース、集塵バッグ等が接
続される。
【0017】なお、図7は昇降ベース5を最も下方に移
動させた状態を示しており、この場合には丸鋸刃22が
水平ベース1の溝部1d内に収容されて作業面1cより
も低い位置に保持される。図1〜図3に示したように、
垂直ベース3の当接面3aには、作業者が丸鋸刃22と
接触することを防止するためのガード42が蝶ねじ43
により取り付けられている。蝶ねじ43は、ガード42
に設けられた上下方向に延びる長孔状のガイド42a、
42aを介して垂直ベース3に捩じ込まれる。これによ
りワークWの高さに応じてガード42の上下方向の位置
を調整することができる。
【0018】図1〜図5に示すように、水平ベース1の
一側(図4の右端側)には、垂直ベース3に沿って傾斜
ガイド27が配置されてねじ28、28により固定され
ている。この傾斜ガイド27には、図1に破線で示すよ
うに、支点ピン2を中心とした円弧を描いて湾曲するガ
イド孔27aが形成されている。このガイド孔27aを
介して傾斜ハンドル29に設けられたねじ部29aが垂
直ベース3に捩じ込まれている。
【0019】図1〜図3に示すように、水平ベース1の
作業面1cには、定規31が作業面1cに沿って移動可
能に設けられている。この定規31の上部には、上下方
向に延びる支軸32、32が装着され、各支軸32は定
規31の側方から捩じ込まれた蝶ねじ33に押え込まれ
て抜け止めされている。各支軸32の上部にはバイス本
体34が固定され、バイス本体34にはねじ軸35が上
下方向に移動可能に螺合されている。このねじ軸35の
上端にはねじ軸35を回転操作するためのつまみ36
が、下端にはバイス部37がそれぞれ取り付けられてい
る。なお、図2は一方の支軸32(図2の上側)のみに
バイス本体34を取り付けた状態を、図3はバイス本体
34をすべて取り外した状態をそれぞれ示している。他
方の支軸32にバイス本体34、ねじ軸35及びバイス
部37を取り付けてもよく、二つの支軸32のそれぞれ
にバイス本体34、ねじ軸35及びバイス部37を取り
付けても良い。
【0020】水平ベース1の作業面1cには、加工機A
の前後方向に延びる一対の縦溝1a、1aが形成されて
いる。定規31の下部にはこれら縦溝1a、1aに挿入
される突出部(保持部材)31a、31aが設けられ
る。各突出部31aには作業面1cと同一高さの保持面
31bが形成される(図2参照)。また、各突出部31
aは、縦溝1aに挿入されたスライド軸38の一端と結
合される。
【0021】スライド軸38は、水平ベース1のガイド
孔1e、1eに摺動自在に嵌合する(図1参照)。水平
ベース1の両側面には蝶ねじ39、39が捩じ込まれ、
各蝶ねじ39の先端はガイド孔1e内に突出して蝶ネジ
39と当接可能である。従って、蝶ねじ39を締め付け
るとスライド軸38の軸線方向の移動が阻止され、定規
31が作業面1c上の任意の位置に固定される。蝶ねじ
39を緩めるとスライド軸38が軸線方向に移動可能と
なり、定規31の位置を加工機Aの前後方向に調整する
ことが可能となる。
【0022】水平ベース1の作業面1cには、加工機の
左右方向に延びる一対の横溝1b、1bと、それらの横
溝1b、1bに連なるガイド孔1f、1f(図1参照)
とが形成されている。横溝1b、1b同士の間隔は縦溝
1a、1a同士のそれと同一である。従って、スライド
軸38をガイド孔1eから抜き取ってガイド孔1fに嵌
合させ、定規31の突出部31aを横溝1bに挿入して
スライド軸38と連結することにより、定規31を垂直
ベース3の当接面3aと直交する方向に向けて水平ベー
ス1に装着することができる。この場合には、一方のガ
イド孔1fに突出可能な蝶ねじ40によってスライド軸
38の軸線方向の移動が阻止される。
【0023】次に、加工機AによるワークWの加工手順
を説明する。
【0024】加工時には、まず図1に示すようにワーク
Wを水平ベース1の作業面1cに載置し、定規31を垂
直ベース3側に移動させてワークWの被加工面Waを垂
直ベース3の当接面3aに押し付ける。このとき、定規
31の保持面31bがワークWの底面Wbと当接する。
次いで、蝶ねじ39、39を締め付けて定規31を固定
する。その後、つまみ36を操作してバイス部37と定
規31の保持面31bとの間でワークWを挟み込む。こ
れにより、ワークWが確実に保持されて加工中のキック
バックが防止される。
【0025】ワークWの据え付け後は、必要に応じて昇
降ハンドル7を操作してワークWに対する丸鋸刃22
(図2参照)の切込み位置を上下方向に調節し、またス
トッパボルト41を操作して丸鋸刃22の切込み深さを
調節する。また、切込みハンドル11によりねじ部11
aを緩めて刃物ケース8を回動可能とする。
【0026】これらの調整を終えた後、モータを起動し
て丸鋸刃22を回転駆動し、その状態で切込みハンドル
11を把持しつつ刃物ケース8をガイド軸4の周りに図
5の時計方向へ回転させてワークWに丸鋸刃22を切り
込む。これにより、ワークWには、丸鋸刃22に応じた
円弧状のビスケット溝が加工される。
【0027】ワークWの被加工面Waが作業面1aに対
して斜めに傾いているときには、傾斜ハンドル29を操
作してねじ部29aを緩め、傾斜ハンドル29を把持し
つつ垂直ベース3をピン2の周りに回動させてその当接
面3aをワークWの被加工面Waに応じて傾斜させる。
これにより、垂直ベース3に支持された昇降ホルダ5や
刃物ケース8が一体に傾斜し、丸鋸刃22の軸線がワー
クWの被加工面Waと平行に保持される。この後、ねじ
部29aを締め付けて垂直ベース3を固定し、上記と同
一手順にてワークWに丸鋸刃22を切り込む。これによ
り、作業面1aに対して斜めに傾いた被加工面Waであ
っても、その被加工面Waと直交する方向に丸鋸刃22
を切り込んでビスケット溝を加工できる。
【0028】ワークWの被加工面Waに長溝を加工する
場合には、バイス部37と定規31の保持面31bとに
よるワークWの挟持を解除し、丸鋸刃22を垂直ベース
3の当接面3aから所定量突出させた状態で切込みハン
ドル11のねじ部11aを締め付けて刃物ケース8の位
置を固定する。この後、ワークWを定規31と垂直ベー
ス3の当接面3aとで案内しつつ加工機Aの左右方向
(図2の上下方向)に移動させることにより、ワークW
に長溝を加工することができる。なお、ワークを保持し
たキックバック防止装置をベース部の溝部にスライド可
能な状態としておき、キックバック防止装置を刃物に接
近させることでもワークに対して円弧状溝等の加工を施
すことが可能であり、この使用方法ではキックバック防
止装置がワーク保持装置として機能する。
【0029】(第2の実施形態)図9及び図10は、本
発明の第2の実施形態を示す。この実施形態は、上述し
た第1の実施形態に対して支軸32、バイス本体34、
ねじ軸35、つまみ36及びバイス部材37を省略し、
これらに代えて別のキックバック防止機構を設けたもの
である。従って、以下では特徴部分のみを説明し、第1
の実施形態と共通する部分については同一符号を使用す
る。
【0030】図9及び図10に示すように、本実施形態
では、定規31(キックバック手段の本体)に対して垂
直ベース3側(図9及び図10の右側)に隣接して押圧
部材45が配置され、その押圧部材45と定規31とが
一対のリンク46、46にて相互に連結されている。図
10から明らかなように、リンク46は逆U字状に形成
され、その一端46aは定規31の取付孔31cに回転
自在に挿入され、取付孔31cの側方から捩じ込まれた
蝶ねじ33により抜け止めされる。リンク46の他端4
6bは押圧部材45の取付孔45aに回動自在に挿入さ
れ、小ねじ47にて抜け止めされる。なお、第1の実施
形態では、取付孔31cに支軸32が装着される。
【0031】押圧部材45には、リンク46と係合する
凹部45b、45cが形成される。これらの凹部45
b、45cにより、定規31に対する押圧部材45の移
動範囲が規定される。押圧部材45を図9の下方に向か
って移動させた場合には、押圧部材45が定規31に密
着するまで押圧部材45が移動する。しかしながら、押
圧部材45を図9の上方に移動させた場合には、図9に
示した位置でリンク46と凹部45b、45cの壁面と
が係合してそれ以上の押圧部材45の移動が阻止され
る。なお、凹部45b、45cの形状は、取付孔45a
を中心としたリンク46の回動角度が5°以上45°以
下の範囲となるように設定することが望ましい。
【0032】押圧部材45の定規31に臨む面には、付
勢手段としての板ばね48がねじ49、49によって固
定されている。この板ばね48は、その両端部が定規3
1に押し当てられて弾性変形し、その復元力で押圧部材
45が垂直ベース3側に付勢される。これにより、押圧
部材45が図9の位置に保持される。
【0033】以上の構成によれば、押圧部材45と垂直
ベース3とでワークWを挟み込んでワークWのキックバ
ックを防止することができる。例えば、ワークWにビス
ケット溝を加工する際には、ワークWの被加工面Waを
垂直ベース3の当接面3aに突き当てた後に定規31を
ワークW側に移動させて押圧部材45をワークWに突き
当てることにより、ワークWを確実に保持できる。ワー
クWに長溝を形成する際には、押圧部材45と垂直ベー
ス3の当接面3aとの間隔をワークWよりも幾らか狭く
設定し、その後に、ワークWを押圧部材45と垂直ベー
ス3との間に図9の上側から下方へ向かって挿入して加
工を行えば良い。
【0034】なお、垂直ベース3の傾斜調整が不要なと
きはガイド軸4を水平ベース1に設けてもよい。水平ベ
ース1を垂直ベース3に対して上下方向に移動可能とす
ることにより、刃物ケース8の上下方向の位置調整機構
を省略してもよい。ワークWは木材に限らない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ワークをその底面と直交する方向に挟み込んで保持
することにより、加工中のワークのキックバックを確実
に防止できる。
【0036】また、請求項2の発明では、ワークを押圧
部材と垂直ベースの当接面とで挟み込んで保持すること
により、加工中のワークのキックバックを確実に防止で
きる。
【0037】なお、本発明のキックバック防止装置は、
加工機に対するワーク保持装置としても使用できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る加工機の側面
図。
【図2】図1の加工機の平面図。
【図3】図1の加工機の正面図。
【図4】図1の加工機の背面図。
【図5】図1のV−V線に沿った断面図。
【図6】図1の加工機の側面断面図。
【図7】図1の加工機に使用される刃物ケースの断面
図。
【図8】図1の木材加工機に使用される刃物カバーの詳
細を示す図で、(a)は底面図、(b)は側面図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る加工機のキック
バック防止機構の平面図。
【図10】図9のX−X線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 水平ベース 1a 縦溝 1b 横溝 1c 作業面 3 垂直ベース 3a 当接面 31 定規 31a 突出部 31b 保持面 32 支軸 34 バイス本体 35 ねじ軸 36 つまみ 37 バイス部 45 押圧部材 46 リンク 48 板ばね W ワーク Wa ワークの被加工面 Wb ワークの底面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの底面と当接する作業面及びその
    作業面に開口する溝部を備えたベース部を有する加工機
    に付設されるキックバック防止装置であって、 前記ベース部の前記溝部内に挿入され、前記ワークの底
    面と当接可能な保持面を備えた保持部材と、前記保持面
    に対向させて配置されたバイス部材と、前記バイス部材
    の前記保持面と直交する方向の位置を変化させる位置調
    整手段と、を備えていることを特徴とする加工機のキッ
    クバック防止装置。
  2. 【請求項2】 ワークの底面と当接する作業面を備えた
    第1のベース部と、前記ワークの被加工面が突き当てら
    れる当接面を備えた第2のベース部とを有する加工機に
    付設されるキックバック防止装置であって、 前記作業面上に設置される本体と、この本体と前記当接
    面との間に配置された押圧部材と、前記本体及び前記押
    圧部材のそれぞれと回動可能に連結されて前記本体に対
    する前記押圧部材の移動方向を規定する少なくとも2本
    のリンクと、前記押圧部材を前記第2のベース部に向け
    て付勢する付勢手段と、を備えていることを特徴とする
    加工機のキックバック防止装置。
JP3941097A 1997-02-24 1997-02-24 加工機のキックバック防止装置 Pending JPH10235611A (ja)

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