JPH10235124A - 逆洗フィルタの逆洗方法及び逆洗装置 - Google Patents
逆洗フィルタの逆洗方法及び逆洗装置Info
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- JPH10235124A JPH10235124A JP9045438A JP4543897A JPH10235124A JP H10235124 A JPH10235124 A JP H10235124A JP 9045438 A JP9045438 A JP 9045438A JP 4543897 A JP4543897 A JP 4543897A JP H10235124 A JPH10235124 A JP H10235124A
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、ダスト除去の間にガス流を
止めたり、あるいは複数のフィルタを設置して交代にダ
スト除去を行う必要のない逆洗フィルタの逆洗方法及び
逆洗装置を提供することである。 【解決手段】 筒状のフィルタエレメント1の外部より
ガスを流し、そのフィルタエレメント1を通して清浄な
ガスを排気し、このフィルタエレメント1の内部側に逆
洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタ1
5を逆洗する方法において、筒状のフィルタエレメント
1の下流側にガス圧で揺動して清浄なガスの出口Aを開
閉する弁体2を設け、上記フィルタエレメント1内に流
入するガス圧で上記弁体2を揺動して上記ガス出口Aを
開けて上記フィルタエレメント1内のガスを排気し、逆
洗時には、逆洗ガス圧で上記弁体2を揺動して上記ガス
出口Aを閉じると共に上記弁体2の逆洗用の孔Bを介し
て逆洗ガスを上記フィルタエレメント1内に流す。
止めたり、あるいは複数のフィルタを設置して交代にダ
スト除去を行う必要のない逆洗フィルタの逆洗方法及び
逆洗装置を提供することである。 【解決手段】 筒状のフィルタエレメント1の外部より
ガスを流し、そのフィルタエレメント1を通して清浄な
ガスを排気し、このフィルタエレメント1の内部側に逆
洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタ1
5を逆洗する方法において、筒状のフィルタエレメント
1の下流側にガス圧で揺動して清浄なガスの出口Aを開
閉する弁体2を設け、上記フィルタエレメント1内に流
入するガス圧で上記弁体2を揺動して上記ガス出口Aを
開けて上記フィルタエレメント1内のガスを排気し、逆
洗時には、逆洗ガス圧で上記弁体2を揺動して上記ガス
出口Aを閉じると共に上記弁体2の逆洗用の孔Bを介し
て逆洗ガスを上記フィルタエレメント1内に流す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス流の逆方向に
圧力をかけて付着ダストを落とす逆洗フィルタの逆洗方
法及び逆洗装置に関し、特に、フィルタエレメントの内
壁をスライドする弁体をフィルタエレメントのガス出口
付近に設ける共にこの弁体をガス出口上方又は下方に浮
遊させ、逆洗時には、フィルタエレメントにガス流と逆
方向の圧力をかけて弁体をガス流と逆方向にスライドさ
せることによりガス出口を塞いでガス流を止め、続いて
フィルタエレメントの表面に付着したダストを落とすガ
ス流の逆方向に圧力をかけて付着ダストを落とす逆洗フ
ィルタの逆洗方法及び逆洗装置に関する。
圧力をかけて付着ダストを落とす逆洗フィルタの逆洗方
法及び逆洗装置に関し、特に、フィルタエレメントの内
壁をスライドする弁体をフィルタエレメントのガス出口
付近に設ける共にこの弁体をガス出口上方又は下方に浮
遊させ、逆洗時には、フィルタエレメントにガス流と逆
方向の圧力をかけて弁体をガス流と逆方向にスライドさ
せることによりガス出口を塞いでガス流を止め、続いて
フィルタエレメントの表面に付着したダストを落とすガ
ス流の逆方向に圧力をかけて付着ダストを落とす逆洗フ
ィルタの逆洗方法及び逆洗装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭ガス化複合システム等のガス処理設
備においては、ガス中のダストを除去すべく脱塵フィル
タが用いられる(図3参照)。この種の脱塵フィルタの
一つのタイプとして、ガス流の逆方向に圧力をかけて付
着ダストを落とす逆洗タイプがある。
備においては、ガス中のダストを除去すべく脱塵フィル
タが用いられる(図3参照)。この種の脱塵フィルタの
一つのタイプとして、ガス流の逆方向に圧力をかけて付
着ダストを落とす逆洗タイプがある。
【0003】この従来の逆洗フィルタにおいては、その
フィルタエレメントにノズル等を介してガス流と逆方向
に瞬発的にガスを送ることにより圧力波(衝撃波)をか
け、この圧力波によってフィルタ表面のダストを落とし
ていた(逆洗)。
フィルタエレメントにノズル等を介してガス流と逆方向
に瞬発的にガスを送ることにより圧力波(衝撃波)をか
け、この圧力波によってフィルタ表面のダストを落とし
ていた(逆洗)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記の従来の逆
洗方法の場合、いったんガス流の流れを止めてこれを行
うことが効果的であるが、たとえフィルタ容器内での局
地的な停止にせよ、石炭ガス化複合発電システム等の設
備においてガス流を止めることは、運転効率にマイナス
の影響を及ぼし非経済的であるという問題があった。
洗方法の場合、いったんガス流の流れを止めてこれを行
うことが効果的であるが、たとえフィルタ容器内での局
地的な停止にせよ、石炭ガス化複合発電システム等の設
備においてガス流を止めることは、運転効率にマイナス
の影響を及ぼし非経済的であるという問題があった。
【0005】また、複数の逆洗フィルタを設けてこれら
を交代に逆洗することにより、ガス流の停止に伴う上述
のような悪影響を回避する方法もあるが、この場合、フ
ィルタ容器の数が増加するだけでなく、逆洗されるフィ
ルタ容器へのガス流を止めるバルブを設けてこのバルブ
を逆洗の度に切り替えねばならないという問題があっ
た。
を交代に逆洗することにより、ガス流の停止に伴う上述
のような悪影響を回避する方法もあるが、この場合、フ
ィルタ容器の数が増加するだけでなく、逆洗されるフィ
ルタ容器へのガス流を止めるバルブを設けてこのバルブ
を逆洗の度に切り替えねばならないという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、ダスト除去の間
にガス流を止めたり、あるいは複数のフィルタを設置し
て交代にダスト除去を行う必要のない逆洗フィルタの逆
洗方法及び逆洗装置を提供することである。
にガス流を止めたり、あるいは複数のフィルタを設置し
て交代にダスト除去を行う必要のない逆洗フィルタの逆
洗方法及び逆洗装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、筒状のフィルタエレメントの外部
よりガスを流し、そのフィルタエレメントを通して清浄
なガスを排気し、このフィルタエレメントの内部側に逆
洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタを
逆洗する方法において、筒状のフィルタエレメントの下
流側にガス圧で揺動して清浄なガスの出口を開閉する弁
体を設け、上記フィルタエレメント内に流入するガス圧
で上記弁体を揺動して上記ガス出口を開けて上記フィル
タエレメント内のガスを排気し、逆洗時には、逆洗ガス
圧で上記弁体を揺動して上記ガス出口を閉じると共に上
記弁体の逆洗用の孔を介して逆洗ガスを上記フィルタエ
レメント内に流すようにした逆洗方法である。
に請求項1の発明は、筒状のフィルタエレメントの外部
よりガスを流し、そのフィルタエレメントを通して清浄
なガスを排気し、このフィルタエレメントの内部側に逆
洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタを
逆洗する方法において、筒状のフィルタエレメントの下
流側にガス圧で揺動して清浄なガスの出口を開閉する弁
体を設け、上記フィルタエレメント内に流入するガス圧
で上記弁体を揺動して上記ガス出口を開けて上記フィル
タエレメント内のガスを排気し、逆洗時には、逆洗ガス
圧で上記弁体を揺動して上記ガス出口を閉じると共に上
記弁体の逆洗用の孔を介して逆洗ガスを上記フィルタエ
レメント内に流すようにした逆洗方法である。
【0008】請求項2の発明は、筒状のフィルタエレメ
ントの外部よりガスを流し、そのフィルタエレメントを
通して清浄なガスを排気し、このフィルタエレメントの
内部側に逆洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗
フィルタにおいて、筒状のフィルタエレメントの下流側
に一体にシリンダを設け、そのシリンダに上記フィルタ
エレメントを通ったガス圧で揺動する弁体を揺動自在に
設けると共に上記弁体に逆洗用の孔を形成し、上記シリ
ンダに上記フィルタエレメントを通ったガスのガス出口
をこの出口が上記弁体の揺動により開閉されるように形
成し、又、上記シリンダに、上記孔を介して逆洗ガスを
上記フィルタエレメント内に流す逆洗ノズルを設けた逆
洗装置である。
ントの外部よりガスを流し、そのフィルタエレメントを
通して清浄なガスを排気し、このフィルタエレメントの
内部側に逆洗ガスを流して付着ダストを吹き落とす逆洗
フィルタにおいて、筒状のフィルタエレメントの下流側
に一体にシリンダを設け、そのシリンダに上記フィルタ
エレメントを通ったガス圧で揺動する弁体を揺動自在に
設けると共に上記弁体に逆洗用の孔を形成し、上記シリ
ンダに上記フィルタエレメントを通ったガスのガス出口
をこの出口が上記弁体の揺動により開閉されるように形
成し、又、上記シリンダに、上記孔を介して逆洗ガスを
上記フィルタエレメント内に流す逆洗ノズルを設けた逆
洗装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面により説明する。
添付図面により説明する。
【0010】図1に、石炭ガス化複合システム(IGCC)
等のガス処理設備において用いられる本発明の逆洗(ガ
ス流の逆方向に圧力をかけて付着ダストを落とす)タイ
プのフィルタ15の概略図が示されている。フィルタ1
5は、例えば石炭ガス化複合システムの一部として、石
炭ガス化複合システム内の適当な位置に組み込まれて設
けられる(図3参照)。
等のガス処理設備において用いられる本発明の逆洗(ガ
ス流の逆方向に圧力をかけて付着ダストを落とす)タイ
プのフィルタ15の概略図が示されている。フィルタ1
5は、例えば石炭ガス化複合システムの一部として、石
炭ガス化複合システム内の適当な位置に組み込まれて設
けられる(図3参照)。
【0011】図1に示されるように、フィルタ15は、
ケーシング8と、ケーシング8内に設置されたフィルタ
本体としての複数のフィルタエレメント1と、ケーシン
グ8内部及びフィルタエレメント1の外側部分をそれぞ
れ上下2つの部分に区分する仕切板9とから主に構成さ
れる。フィルタ15の下部には、ダストを含んだガスを
フィルタ内部に導入する上流側ダクト6が図示されるよ
うに接続され、フィルタ15の頂上部には、脱塵された
ガスをフィルタ15から排出する下流側ダクト7が、や
はり図示されるように接続される。又、ケーシング8の
底部には、図示されるように、ダスト排出口が下向きに
形成されている。
ケーシング8と、ケーシング8内に設置されたフィルタ
本体としての複数のフィルタエレメント1と、ケーシン
グ8内部及びフィルタエレメント1の外側部分をそれぞ
れ上下2つの部分に区分する仕切板9とから主に構成さ
れる。フィルタ15の下部には、ダストを含んだガスを
フィルタ内部に導入する上流側ダクト6が図示されるよ
うに接続され、フィルタ15の頂上部には、脱塵された
ガスをフィルタ15から排出する下流側ダクト7が、や
はり図示されるように接続される。又、ケーシング8の
底部には、図示されるように、ダスト排出口が下向きに
形成されている。
【0012】尚、本実施の形態においては、ダストを含
んだガスがフィルタの下方から導入されて上方へ抜ける
場合について説明される。
んだガスがフィルタの下方から導入されて上方へ抜ける
場合について説明される。
【0013】ケーシング8は、上述のように、仕切板9
によってケーシング上部8aとケーシング下部8bとに
区切られている(図1参照)。一方、フィルタエレメン
ト1は、同じく仕切板9によって、仕切板9より上の部
分のフィルタエレメント上部1aと、仕切板9より下の
部分のフィルタエレメント下部1bとに区別される(同
じく図1参照)が、仕切板9はフィルタエレメント1の
内部空間には突出しない。フィルタエレメント下部1b
は、皮、セラミック、金属等からなる目の細かい網状の
構造体であり、この網状の構造体によってガス中を飛来
するダストを除去できるようになっている。フィルタエ
レメント上部1a及び仕切板9は、共に気密に構成され
る。
によってケーシング上部8aとケーシング下部8bとに
区切られている(図1参照)。一方、フィルタエレメン
ト1は、同じく仕切板9によって、仕切板9より上の部
分のフィルタエレメント上部1aと、仕切板9より下の
部分のフィルタエレメント下部1bとに区別される(同
じく図1参照)が、仕切板9はフィルタエレメント1の
内部空間には突出しない。フィルタエレメント下部1b
は、皮、セラミック、金属等からなる目の細かい網状の
構造体であり、この網状の構造体によってガス中を飛来
するダストを除去できるようになっている。フィルタエ
レメント上部1a及び仕切板9は、共に気密に構成され
る。
【0014】各フィルタエレメント上部1aは、シリン
ダ形に形成されたシリンダ1cを有する。図1及び図2
(図1の円内部分の拡大図である)に示されるように、
フィルタエレメント上部1aにおいては、シリンダ1c
の直径が、それ以外の部分1dの直径よりも若干大きく
構成されている。図2に詳しく示されるように、シリン
ダ1cの下部には、適当な個数のガス出口(孔)Aが、
それぞれ同じ水平位置に形成される。又、シリンダ1c
の頂部には、逆洗ガス(逆洗のためフィルタエレメント
1に注入されるガス)を通す孔Eが、図2に示されるよ
うに形成される。各シリンダ1cには、逆洗ガスをシリ
ンダ1c内に注入する逆洗用ノズル10が図示されるよ
うに接続される。逆洗用ノズル10は、シリンダ1cの
孔Eを貫いて下向きに延びるように構成される。
ダ形に形成されたシリンダ1cを有する。図1及び図2
(図1の円内部分の拡大図である)に示されるように、
フィルタエレメント上部1aにおいては、シリンダ1c
の直径が、それ以外の部分1dの直径よりも若干大きく
構成されている。図2に詳しく示されるように、シリン
ダ1cの下部には、適当な個数のガス出口(孔)Aが、
それぞれ同じ水平位置に形成される。又、シリンダ1c
の頂部には、逆洗ガス(逆洗のためフィルタエレメント
1に注入されるガス)を通す孔Eが、図2に示されるよ
うに形成される。各シリンダ1cには、逆洗ガスをシリ
ンダ1c内に注入する逆洗用ノズル10が図示されるよ
うに接続される。逆洗用ノズル10は、シリンダ1cの
孔Eを貫いて下向きに延びるように構成される。
【0015】各シリンダ1cには、このシリンダ1cの
内壁をスライド可能な弁体2が、図示されるように設け
られる。弁体2は、底面を有する筒形に形成され、又、
その高さがシリンダ1cのガス出口Aの口径よりも充分
大きいように構成される。弁体2の底面すなわちフィル
タエレメント1に導入されるガス流に対向する面には、
逆洗用ノズル10に対応する位置に、注入された逆洗ガ
スを外部に逃がすための孔Bが形成される。尚、弁体2
は、ガス流がその底面に当たると、比較的小さなガス圧
でもその圧力によってシリンダ1c内を速やかにリフト
(スライド)されるように構成される。
内壁をスライド可能な弁体2が、図示されるように設け
られる。弁体2は、底面を有する筒形に形成され、又、
その高さがシリンダ1cのガス出口Aの口径よりも充分
大きいように構成される。弁体2の底面すなわちフィル
タエレメント1に導入されるガス流に対向する面には、
逆洗用ノズル10に対応する位置に、注入された逆洗ガ
スを外部に逃がすための孔Bが形成される。尚、弁体2
は、ガス流がその底面に当たると、比較的小さなガス圧
でもその圧力によってシリンダ1c内を速やかにリフト
(スライド)されるように構成される。
【0016】逆洗用ノズル10は、上述のように、フィ
ルタエレメント1のシリンダ1cの孔Eを貫いて下向き
に延び、弁体2内部の空間に達する。
ルタエレメント1のシリンダ1cの孔Eを貫いて下向き
に延び、弁体2内部の空間に達する。
【0017】シリンダ1cのガス出口Aの形成される位
置については、弁体2が脱塵後のガスの圧力によって押
し上げられたとき、ガス出口Aがこのシリンダ1c内を
浮遊した状態の弁体2の底面よりも必ず下方に位置する
ように、また逆洗時に弁体2がシリンダ1cの最下部の
保持位置(シリンダ1cとその他の部分1dとの接合
部)までスライドして保持されたとき、弁体2がガス出
口A全部を気密に覆うように位置され又形成される。
置については、弁体2が脱塵後のガスの圧力によって押
し上げられたとき、ガス出口Aがこのシリンダ1c内を
浮遊した状態の弁体2の底面よりも必ず下方に位置する
ように、また逆洗時に弁体2がシリンダ1cの最下部の
保持位置(シリンダ1cとその他の部分1dとの接合
部)までスライドして保持されたとき、弁体2がガス出
口A全部を気密に覆うように位置され又形成される。
【0018】ダストを含んだガスが、上流側ダクト6を
介してフィルタ15のケーシング下部8bに導入される
と共にフィルタエレメント下部1bに吸入され、このと
きフィルタエレメント下部1bによって脱塵される。脱
塵されたガスは、弁体2の底面を圧迫して弁体2をガス
出口Aよりも上方に速やかにリフトし、この結果、弁体
2は、ガス出口Aよりも高い位置(すなわちガス出口A
を閉塞しない位置)で浮遊した状態になる。ガスは、ガ
ス出口Aを通ってケーシング上部8aに抜けた後、下流
側ダクト7を介して排出され又は処理される。
介してフィルタ15のケーシング下部8bに導入される
と共にフィルタエレメント下部1bに吸入され、このと
きフィルタエレメント下部1bによって脱塵される。脱
塵されたガスは、弁体2の底面を圧迫して弁体2をガス
出口Aよりも上方に速やかにリフトし、この結果、弁体
2は、ガス出口Aよりも高い位置(すなわちガス出口A
を閉塞しない位置)で浮遊した状態になる。ガスは、ガ
ス出口Aを通ってケーシング上部8aに抜けた後、下流
側ダクト7を介して排出され又は処理される。
【0019】本実施の形態の弁体2は、フィルタ15に
ガス流が導入されていないときには、重力によってシリ
ンダ1cの最低位置まで落下し、ガス出口Aを閉塞した
状態で停止する。しかし、弁体2は、上述のように比較
的小さなガス流にも敏感に反応してスライドするように
構成されているので、ガス処理設備の運転が開始されて
ガスがフィルタエレメント1に導入されれば、速やかに
リフトされてガス出口Aを開放する。従って、ガス処理
設備の運転が開始されてガスがフィルタ15に導入され
始めたにもかかわらず、弁体2が充分にリフトされずに
ガス出口Aの一部又は全部を閉塞し、ガスのフィルタ1
5からの排出を阻害するという事態は、確実に防止され
る。
ガス流が導入されていないときには、重力によってシリ
ンダ1cの最低位置まで落下し、ガス出口Aを閉塞した
状態で停止する。しかし、弁体2は、上述のように比較
的小さなガス流にも敏感に反応してスライドするように
構成されているので、ガス処理設備の運転が開始されて
ガスがフィルタエレメント1に導入されれば、速やかに
リフトされてガス出口Aを開放する。従って、ガス処理
設備の運転が開始されてガスがフィルタ15に導入され
始めたにもかかわらず、弁体2が充分にリフトされずに
ガス出口Aの一部又は全部を閉塞し、ガスのフィルタ1
5からの排出を阻害するという事態は、確実に防止され
る。
【0020】さて、フィルタ15の使用に伴いフィルタ
エレメント下部1bの表面にダストが付着した場合に
は、このダストを除去すべく逆洗(フィルタ表面にガス
流と逆方向の圧力をかけて付着ダストを落とすこと)に
よるダスト除去が行われる。以下、その方法を説明す
る。
エレメント下部1bの表面にダストが付着した場合に
は、このダストを除去すべく逆洗(フィルタ表面にガス
流と逆方向の圧力をかけて付着ダストを落とすこと)に
よるダスト除去が行われる。以下、その方法を説明す
る。
【0021】本発明の逆洗フィルタの逆洗方法において
は、上流側ダクト6からフィルタ15にガスが流入して
フィルタリングを行っている状態(このとき、弁体2は
シリンダ1c内のガス出口Aよりも高い位置を浮遊して
いる)のままで、すなわちフィルタ15へのガスの流入
を止めずに逆洗が行われる。
は、上流側ダクト6からフィルタ15にガスが流入して
フィルタリングを行っている状態(このとき、弁体2は
シリンダ1c内のガス出口Aよりも高い位置を浮遊して
いる)のままで、すなわちフィルタ15へのガスの流入
を止めずに逆洗が行われる。
【0022】先ず、上述のようにフィルタエレメント上
部1aのシリンダ1c内のガス出口Aよりも高い位置を
浮遊している弁体2に、逆洗用ノズル10を介してN2
等の逆洗ガスが低圧(系内圧+2kg/cm 2 程度)で噴射
され(第1の噴射)、第1の逆洗が行われる。
部1aのシリンダ1c内のガス出口Aよりも高い位置を
浮遊している弁体2に、逆洗用ノズル10を介してN2
等の逆洗ガスが低圧(系内圧+2kg/cm 2 程度)で噴射
され(第1の噴射)、第1の逆洗が行われる。
【0023】この第1の逆洗により、先ず弁体2が、逆
洗ガスの圧力によりシリンダ1c内を下方にスライドす
る。シリンダ1cの直径は、上述のようにフィルタエレ
メント上部1aのその他の部分1dの直径よりも大きく
構成されているので、弁体2は、シリンダ1cと部分1
dとの接合部において停止かつ保持される。こうしてシ
リンダ1cの最下部で停止かつ保持された弁体2から
は、その底面に形成された孔Bを介して逆洗ガスが少し
づつ下方に漏れだし、この逆洗ガスの漏出は、漏出する
逆洗ガスの圧力がフィルタエレメント1内の外部圧より
低くなるまで継続する。以上の過程が第1の逆洗であ
り、この第1の逆洗によって、フィルタエレメント1内
のガスの圧力が逆洗ガスの圧力で相殺され、フィルタエ
レメント内のガス流を止めたのとほぼ同じ状態になる。
洗ガスの圧力によりシリンダ1c内を下方にスライドす
る。シリンダ1cの直径は、上述のようにフィルタエレ
メント上部1aのその他の部分1dの直径よりも大きく
構成されているので、弁体2は、シリンダ1cと部分1
dとの接合部において停止かつ保持される。こうしてシ
リンダ1cの最下部で停止かつ保持された弁体2から
は、その底面に形成された孔Bを介して逆洗ガスが少し
づつ下方に漏れだし、この逆洗ガスの漏出は、漏出する
逆洗ガスの圧力がフィルタエレメント1内の外部圧より
低くなるまで継続する。以上の過程が第1の逆洗であ
り、この第1の逆洗によって、フィルタエレメント1内
のガスの圧力が逆洗ガスの圧力で相殺され、フィルタエ
レメント内のガス流を止めたのとほぼ同じ状態になる。
【0024】第1の逆洗の終了後、次の第2(回目)の
逆洗が、弁体2に逆洗用ノズル10を介して逆洗ガスを
高圧(系内圧×2程度)で噴射(すなわち第2の噴射)
することにより行われる。この第2の逆洗においては、
高圧で噴射された逆洗ガスが孔Bから下方に勢いよく噴
出し、この孔Bから噴出したガスによって、フィルタエ
レメント下部1bのフィルタ面に付着したダストが効果
的に吹き落とされる。吹き落とされたダストは、ケーシ
ング下部8bの底部のダスト排出口から排出され、廃棄
される。
逆洗が、弁体2に逆洗用ノズル10を介して逆洗ガスを
高圧(系内圧×2程度)で噴射(すなわち第2の噴射)
することにより行われる。この第2の逆洗においては、
高圧で噴射された逆洗ガスが孔Bから下方に勢いよく噴
出し、この孔Bから噴出したガスによって、フィルタエ
レメント下部1bのフィルタ面に付着したダストが効果
的に吹き落とされる。吹き落とされたダストは、ケーシ
ング下部8bの底部のダスト排出口から排出され、廃棄
される。
【0025】こうして第2の逆洗すなわち孔Bからの逆
洗ガスの噴出が終了し、弁体2内の圧力がフィルタエレ
メント1内の外部圧より低くなると、弁体2はフィルタ
エレメント1からの脱塵されたガスによって圧迫され、
リフトされて、ガス出口Aより高い位置に再び浮遊する
(図2に示される状態)。弁体2がこのようにリフトさ
れる結果、ガス出口Aが開放され、脱塵されたガスがガ
ス出口Aを介してケーシング上部8aに排出されて、第
1の逆洗が開始される前の通常のフィルタリングの状態
に戻る。
洗ガスの噴出が終了し、弁体2内の圧力がフィルタエレ
メント1内の外部圧より低くなると、弁体2はフィルタ
エレメント1からの脱塵されたガスによって圧迫され、
リフトされて、ガス出口Aより高い位置に再び浮遊する
(図2に示される状態)。弁体2がこのようにリフトさ
れる結果、ガス出口Aが開放され、脱塵されたガスがガ
ス出口Aを介してケーシング上部8aに排出されて、第
1の逆洗が開始される前の通常のフィルタリングの状態
に戻る。
【0026】尚、本実施の形態においては、ガス流がフ
ィルタエレメントの下部から上部に抜ける構成のフィル
タについて主に説明されたが、本発明を、ガス流がフィ
ルタエレメントの上部から下部に抜ける構成のフィルタ
にも適用してよい。その場合のフィルタの構成は、例え
ば図2のフィルタ構成を180°回転させたものとな
る。但し、このとき、ガス出口Aの水平位置、弁体の高
さ等を適宜調節すると共に、必要であればシリンダ内で
弁体を支えるバネ等を用いることにより、逆洗時に弁体
が確実にガス出口Aを塞ぐようにすることは、勿論であ
る。
ィルタエレメントの下部から上部に抜ける構成のフィル
タについて主に説明されたが、本発明を、ガス流がフィ
ルタエレメントの上部から下部に抜ける構成のフィルタ
にも適用してよい。その場合のフィルタの構成は、例え
ば図2のフィルタ構成を180°回転させたものとな
る。但し、このとき、ガス出口Aの水平位置、弁体の高
さ等を適宜調節すると共に、必要であればシリンダ内で
弁体を支えるバネ等を用いることにより、逆洗時に弁体
が確実にガス出口Aを塞ぐようにすることは、勿論であ
る。
【0027】以上、要するに、本発明においては、フィ
ルタエレメントの下流部を気密に構成し、その内壁をガ
ス出口を完全に閉塞した位置とガス出口を完全に開放し
た位置との間で速やかにスライド可能な弁体を設ける。
これにより、逆洗が行われないときは弁体がガス流によ
りガス出口を完全に開放した位置に浮遊してスムーズな
ガス流及びフィルタリングが行われる。
ルタエレメントの下流部を気密に構成し、その内壁をガ
ス出口を完全に閉塞した位置とガス出口を完全に開放し
た位置との間で速やかにスライド可能な弁体を設ける。
これにより、逆洗が行われないときは弁体がガス流によ
りガス出口を完全に開放した位置に浮遊してスムーズな
ガス流及びフィルタリングが行われる。
【0028】一方、逆洗時には、先ず弁体にガス流と逆
方向に低い圧力をかけ、弁体をガス流と逆方向にスライ
ドさせてガス出口を塞ぐと共に、弁体の孔から逆方向の
圧力を漏出させてガス流を相殺するので、ガス流を止め
たときと同様の効果を得ることができる。又、ガス流停
止後、シリンダ容器にガス流と逆方向に高い圧力をかけ
てガスを孔から逆方向に噴出させるので、フィルタエレ
メントの表面に付着したダストを効果的に落とすことが
できる。
方向に低い圧力をかけ、弁体をガス流と逆方向にスライ
ドさせてガス出口を塞ぐと共に、弁体の孔から逆方向の
圧力を漏出させてガス流を相殺するので、ガス流を止め
たときと同様の効果を得ることができる。又、ガス流停
止後、シリンダ容器にガス流と逆方向に高い圧力をかけ
てガスを孔から逆方向に噴出させるので、フィルタエレ
メントの表面に付着したダストを効果的に落とすことが
できる。
【0029】つまり、本発明においては、フィルタのダ
スト除去の間にガス流を止めたり、あるいは複数のフィ
ルタを設置して交代にダスト除去を行う必要がなく、よ
って、建設コストの削減、ガス処理設備全体の運転効率
の向上を達成できる。
スト除去の間にガス流を止めたり、あるいは複数のフィ
ルタを設置して交代にダスト除去を行う必要がなく、よ
って、建設コストの削減、ガス処理設備全体の運転効率
の向上を達成できる。
【0030】
【発明の効果】以上、要するに、本発明に係る逆洗フィ
ルタの逆洗方法及び逆洗装置によれば、フィルタのダス
ト除去の間にガス流を止めたり、あるいは複数のフィル
タを設置して交代にダスト除去を行う必要がなく、よっ
て、建設コストの削減、ガス処理設備全体の運転効率の
向上を達成できる。
ルタの逆洗方法及び逆洗装置によれば、フィルタのダス
ト除去の間にガス流を止めたり、あるいは複数のフィル
タを設置して交代にダスト除去を行う必要がなく、よっ
て、建設コストの削減、ガス処理設備全体の運転効率の
向上を達成できる。
【図1】本発明の逆洗フィルタの概略図である。
【図2】図1の逆洗フィルタの部分拡大図である。
【図3】石炭ガス化複合システムに組み込まれた脱塵フ
ィルタの例を示す概略図である。
ィルタの例を示す概略図である。
1 フィルタエレメント 1c シリンダ 2 弁体 10 逆洗用ノズル A ガス出口 B 逆洗用の孔
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状のフィルタエレメントの外部よりガ
スを流し、そのフィルタエレメントを通して清浄なガス
を排気し、このフィルタエレメントの内部側に逆洗ガス
を流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタを逆洗す
る方法において、筒状のフィルタエレメントの下流側に
ガス圧で揺動して清浄なガスの出口を開閉する弁体を設
け、上記フィルタエレメント内に流入するガス圧で上記
弁体を揺動して上記ガス出口を開けて上記フィルタエレ
メント内のガスを排気し、逆洗時には、逆洗ガス圧で上
記弁体を揺動して上記ガス出口を閉じると共に上記弁体
の逆洗用の孔を介して逆洗ガスを上記フィルタエレメン
ト内に流すことを特徴とする逆洗フィルタを逆洗する方
法。 - 【請求項2】 筒状のフィルタエレメントの外部よりガ
スを流し、そのフィルタエレメントを通して清浄なガス
を排気し、このフィルタエレメントの内部側に逆洗ガス
を流して付着ダストを吹き落とす逆洗フィルタの逆洗装
置において、筒状のフィルタエレメントの下流側に一体
にシリンダを設け、そのシリンダに上記フィルタエレメ
ントを通ったガス圧で揺動する弁体を揺動自在に設ける
と共に上記弁体に逆洗用の孔を形成し、上記シリンダに
上記フィルタエレメントを通ったガスのガス出口をこの
出口が上記弁体の揺動により開閉されるように形成し、
上記シリンダに、上記孔を介して逆洗ガスを上記フィル
タエレメント内に流す逆洗ノズルを設けたことを特徴と
する逆洗フィルタの逆洗装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9045438A JPH10235124A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 逆洗フィルタの逆洗方法及び逆洗装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9045438A JPH10235124A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 逆洗フィルタの逆洗方法及び逆洗装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235124A true JPH10235124A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12719332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9045438A Pending JPH10235124A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 逆洗フィルタの逆洗方法及び逆洗装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10235124A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500185A (ja) * | 1999-05-21 | 2003-01-07 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | ガスから固体粒子を除去する装置及び方法 |
JP2005329291A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Takuma Co Ltd | ろ過式集塵装置 |
JP2016013531A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | ユーエスウラサキ株式会社 | 付着物除去装置、集塵装置、及び付着物除去方法 |
CN107626132A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-26 | 王家骐 | 束管式过滤器的高性能反冲洗装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9045438A patent/JPH10235124A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500185A (ja) * | 1999-05-21 | 2003-01-07 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | ガスから固体粒子を除去する装置及び方法 |
JP2005329291A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Takuma Co Ltd | ろ過式集塵装置 |
JP2016013531A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | ユーエスウラサキ株式会社 | 付着物除去装置、集塵装置、及び付着物除去方法 |
CN107626132A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-26 | 王家骐 | 束管式过滤器的高性能反冲洗装置 |
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