JPH10235025A - 繊維構造物およびそれを用いた物体の滑走または移動方法 - Google Patents
繊維構造物およびそれを用いた物体の滑走または移動方法Info
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- JPH10235025A JPH10235025A JP4368897A JP4368897A JPH10235025A JP H10235025 A JPH10235025 A JP H10235025A JP 4368897 A JP4368897 A JP 4368897A JP 4368897 A JP4368897 A JP 4368897A JP H10235025 A JPH10235025 A JP H10235025A
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 物体の滑走、移動を補助するための水の供給
を容易にする繊維構造物を提供。 【解決手段】 吸水させた高吸水性繊維を含有する物体
の滑走または移動用繊維構造物及び該繊維構造物から物
体に水を供給して物体の滑走、移動を補助する方法。
を容易にする繊維構造物を提供。 【解決手段】 吸水させた高吸水性繊維を含有する物体
の滑走または移動用繊維構造物及び該繊維構造物から物
体に水を供給して物体の滑走、移動を補助する方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】物体の滑走や移動を容易にす
る繊維構造物に関する。物体とは、遊戯具、人体、荷物
など滑走や移動を目的とするものであり、繊維構造物と
は、これら物体が上に載せられるものであり、織編物、
不織布、カーペット、人工芝などのシート状や棒状物で
ある。より具体的には人工スキー場、滑り台などレジャ
ー施設の斜面に好適に利用されるものである。
る繊維構造物に関する。物体とは、遊戯具、人体、荷物
など滑走や移動を目的とするものであり、繊維構造物と
は、これら物体が上に載せられるものであり、織編物、
不織布、カーペット、人工芝などのシート状や棒状物で
ある。より具体的には人工スキー場、滑り台などレジャ
ー施設の斜面に好適に利用されるものである。
【０００２】
【従来の技術】レジャー施設の人工スキー場などの斜面
は通常人工芝であり、その上から水を散布することによ
り、滑り性を向させることが行なわれるが、水が短時間
で蒸発してしまい、幾度も水をまかなければならなかっ
た。
は通常人工芝であり、その上から水を散布することによ
り、滑り性を向させることが行なわれるが、水が短時間
で蒸発してしまい、幾度も水をまかなければならなかっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐摩耗性、形
状安定性に優れ、長時間水分を供給し続けることのでき
る繊維構造物及びそれを用いた物体の滑走または移動方
法を提供することを目的とする。
状安定性に優れ、長時間水分を供給し続けることのでき
る繊維構造物及びそれを用いた物体の滑走または移動方
法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は吸水させ
た高吸水性繊維を含有する物体の滑走または移動用繊維
構造物および吸水させた高吸水性繊維を含有する繊維構
造物上に物体を接触させ、該物体と前記高吸水性繊維と
の摩擦によって前記高吸水性繊維から該物体に水を供給
することによって繊維構造物上の物体の滑走または移動
を容易ならしめる方法である。
た高吸水性繊維を含有する物体の滑走または移動用繊維
構造物および吸水させた高吸水性繊維を含有する繊維構
造物上に物体を接触させ、該物体と前記高吸水性繊維と
の摩擦によって前記高吸水性繊維から該物体に水を供給
することによって繊維構造物上の物体の滑走または移動
を容易ならしめる方法である。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明における高吸水性繊維と
は、自重の１０倍以上もの吸水能力を有するものであ
り、好ましくは３０倍以上、より好ましくは１００倍以
上のものである。本発明で使用できる市販の高吸水性繊
維としては、ランシールＦ（東洋紡績（株）製）、ベル
オアシス（鐘紡（株）製）、スミカゲルＦ（住友化学工
業（株）製）などを挙げることができる。
は、自重の１０倍以上もの吸水能力を有するものであ
り、好ましくは３０倍以上、より好ましくは１００倍以
上のものである。本発明で使用できる市販の高吸水性繊
維としては、ランシールＦ（東洋紡績（株）製）、ベル
オアシス（鐘紡（株）製）、スミカゲルＦ（住友化学工
業（株）製）などを挙げることができる。
【０００６】高吸水性繊維の中で、内層（芯）が疎水性
重合体で、外層が親水性基を含有する高吸水性重合体で
ある多層構造の高吸水性繊維が耐摩耗性、形体安定性の
点で好ましい。この例としてランシールＦが挙げられ
る。
重合体で、外層が親水性基を含有する高吸水性重合体で
ある多層構造の高吸水性繊維が耐摩耗性、形体安定性の
点で好ましい。この例としてランシールＦが挙げられ
る。
【０００７】本発明における繊維構造物とは、高吸水性
繊維単独、あるいは他と繊維と混用された不織布、織編
物、カーペット、人工芝などのシート状物、積層体、棒
状物等で、物体が滑走あるいは移動し易い構造のもので
ある。
繊維単独、あるいは他と繊維と混用された不織布、織編
物、カーペット、人工芝などのシート状物、積層体、棒
状物等で、物体が滑走あるいは移動し易い構造のもので
ある。
【０００８】繊維構造物中の高吸水性繊維の含有率は５
重量％以上９０重量％以下であることが好ましい。５重
量％未満では、物体の滑走や移動を助ける水の効果が不
足する傾向がある。９０重量％以上では、繊維構造物の
耐摩耗性、耐久性の点で不足する傾向がある。
重量％以上９０重量％以下であることが好ましい。５重
量％未満では、物体の滑走や移動を助ける水の効果が不
足する傾向がある。９０重量％以上では、繊維構造物の
耐摩耗性、耐久性の点で不足する傾向がある。
【０００９】高吸水性繊維と混用できる他の繊維として
はポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、
ポリエチレンなどの合成繊維、コットン、羊毛などの天
然繊維、レーヨン、ポリノジックなどの再生セルロース
繊維などが挙げられるが特にこれらに限定されるもので
はない。
はポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、
ポリエチレンなどの合成繊維、コットン、羊毛などの天
然繊維、レーヨン、ポリノジックなどの再生セルロース
繊維などが挙げられるが特にこれらに限定されるもので
はない。
【００１０】混用方法は、短繊維同志で混合する方法
や、混紡、混繊、交織、交編、積層などいづれの方法で
もよい。
や、混紡、混繊、交織、交編、積層などいづれの方法で
もよい。
【００１１】本発明における繊維構造物は、吸水させた
高吸水性繊維を含有しているため、該吸水させた高吸水
性繊維は、物体と接触して摩擦を受けると水を発生させ
るので、物体と繊維構造物との間に水を介在させること
ができ、物体は滑走あるいは移動が容易になる。吸水さ
せられた高吸水性繊維は乾燥速度が著しく遅いので長時
間にわたってこれらの効果を発揮することができる。発
生する水量が不足してきた場合には、適宜散水すること
で長時間にわたり目的の効果を容易に発揮させることが
できる。
高吸水性繊維を含有しているため、該吸水させた高吸水
性繊維は、物体と接触して摩擦を受けると水を発生させ
るので、物体と繊維構造物との間に水を介在させること
ができ、物体は滑走あるいは移動が容易になる。吸水さ
せられた高吸水性繊維は乾燥速度が著しく遅いので長時
間にわたってこれらの効果を発揮することができる。発
生する水量が不足してきた場合には、適宜散水すること
で長時間にわたり目的の効果を容易に発揮させることが
できる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、何らこれらに限定されるものではない。 実施例１ 長さ３ｍ、幅３０ｃｍの人工芝の斜面（３０°）の上部
２０ｃｍの部分に高吸水性繊維不織布としてランシール
Ｆ１００％の不織布（目付１００ｇ／ｍ2 、２０ｃｍ×
３０ｃｍ）を敷いた。また、ランシール不織布が無いだ
けで全く同じ斜面をもう一つ作った。それぞれに水分２
０ｃｃを上部２０ｃｍに散布した。その後その頂上から
５００ｇの重りを乗せたプラスチック板（５ｃｍ×１０
ｃｍ）を滑らせ、頂上から最下部へ到達するまでの時間
を測定した。その操作を３０分おきに５時間行った。結
果を表１に示した。
発明は、何らこれらに限定されるものではない。 実施例１ 長さ３ｍ、幅３０ｃｍの人工芝の斜面（３０°）の上部
２０ｃｍの部分に高吸水性繊維不織布としてランシール
Ｆ１００％の不織布（目付１００ｇ／ｍ2 、２０ｃｍ×
３０ｃｍ）を敷いた。また、ランシール不織布が無いだ
けで全く同じ斜面をもう一つ作った。それぞれに水分２
０ｃｃを上部２０ｃｍに散布した。その後その頂上から
５００ｇの重りを乗せたプラスチック板（５ｃｍ×１０
ｃｍ）を滑らせ、頂上から最下部へ到達するまでの時間
を測定した。その操作を３０分おきに５時間行った。結
果を表１に示した。
【００１３】
【表１】
【００１４】実施例２ 長さ１５０ｍ、幅３０ｍの人工芝の人工スキー場の上部
５ｍの部分にランシール１００％の不織布（目付５００
ｇ／ｍ2 、５ｍ×５ｍ）を敷いた。また、ランシールＦ
不織布が無いだけで全く同じ状況をもう一つ作った。そ
れぞれに水分５００リットルを上部５ｍに散布した。そ
の後その頂上から２０ｋｇの重りを乗せたスキー板を上
から５０ｍ下へ滑らせ、頂上から５０ｍの地点へ到達す
るまでの時間を測定した。この操作を３０分おきに５時
間行った。結果を表２に示した。
５ｍの部分にランシール１００％の不織布（目付５００
ｇ／ｍ2 、５ｍ×５ｍ）を敷いた。また、ランシールＦ
不織布が無いだけで全く同じ状況をもう一つ作った。そ
れぞれに水分５００リットルを上部５ｍに散布した。そ
の後その頂上から２０ｋｇの重りを乗せたスキー板を上
から５０ｍ下へ滑らせ、頂上から５０ｍの地点へ到達す
るまでの時間を測定した。この操作を３０分おきに５時
間行った。結果を表２に示した。
【００１５】
【表２】
【００１６】
【発明の効果】本発明の吸水させた高吸水性繊維を含有
した繊維構造物は、高吸水性繊維が物体との摩擦によっ
て水を発生するので、物体が繊維構造物上を滑走あるい
は移動することを容易にする。また、高吸水性繊維は長
時間、水を保持できるので、一度吸水させれば長時間に
わたってその効果を維持することができる。
した繊維構造物は、高吸水性繊維が物体との摩擦によっ
て水を発生するので、物体が繊維構造物上を滑走あるい
は移動することを容易にする。また、高吸水性繊維は長
時間、水を保持できるので、一度吸水させれば長時間に
わたってその効果を維持することができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 吸水させた高吸水性繊維を含有する物体
の滑走または移動用繊維構造物。 - 【請求項２】 吸水させた高吸水性繊維を含有する繊維
構造物上に物体を接触させ、該物体と前記高吸水性繊維
との摩擦によって前記高吸水性繊維から該物体に水を供
給することによって繊維構造物上の物体の滑走または移
動を容易ならしめる方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4368897A JPH10235025A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維構造物およびそれを用いた物体の滑走または移動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4368897A JPH10235025A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維構造物およびそれを用いた物体の滑走または移動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10235025A true JPH10235025A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12670789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4368897A Pending JPH10235025A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維構造物およびそれを用いた物体の滑走または移動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10235025A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1033949C2 (nl) * | 2007-06-07 | 2008-12-09 | Desseaux H Tapijtfab | Kunstgras opgebouwd uit vezels die bestaan uit een kern en een mantel, alsmede een daaruit opgebouwd kunstgrasveld. |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP4368897A patent/JPH10235025A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1033949C2 (nl) * | 2007-06-07 | 2008-12-09 | Desseaux H Tapijtfab | Kunstgras opgebouwd uit vezels die bestaan uit een kern en een mantel, alsmede een daaruit opgebouwd kunstgrasveld. |
| WO2008150156A1 (en) * | 2007-06-07 | 2008-12-11 | Tapijtfabriek H. Desseaux N.V. | Artificial grass composed of fibres comprising of a core and a cladding, as well as an artificial lawn made up thereof |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A521 | Written amendment |
Effective date: 20060209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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