JPH10234745A - 産科手術用子宮鉗子 - Google Patents

産科手術用子宮鉗子

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JPH10234745A
JPH10234745A JP4263897A JP4263897A JPH10234745A JP H10234745 A JPH10234745 A JP H10234745A JP 4263897 A JP4263897 A JP 4263897A JP 4263897 A JP4263897 A JP 4263897A JP H10234745 A JPH10234745 A JP H10234745A
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JP
Japan
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forceps
uterine
handle
uterus
parts
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JP4263897A
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English (en)
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Hiroshi Takahashi
博 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帝王切開の子宮筋切開創縫合に際し、落ち着
いて確実な手術手技を行うことを可能とする。 【解決手段】 左右に開く柄部2は保持手段5により閉
状態で保持される。柄部2の先端には交叉方向に屈曲し
た挟鉗部3が連設されている。この挟鉗部3は水平方向
に湾曲した形状となっている。そして、挟鉗部3の湾曲
部10を切開部位に平行させて柄部2を閉じることによ
り、湾曲部10で子宮を挟んで子宮内から多量に流出する
血液を止めた状態で縫合手術を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胎児を娩出する帝
王切開手術などの際に用いる産科手術用子宮鉗子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、経膣分娩が不可能または非常に
困難な場合又は、胎児に異常がある場合など、子宮体下
部を横方向に切開する帝王切開手術(以後、帝切手術と
いう)により胎児を娩出する方法が行われている。とこ
ろで、帝切手術においては、子宮筋切開部の縫合手技が
伴うが、出産後においては、子宮内から多量の出血が手
術野に流出して切開部の縫合が困難である。従来、子宮
内より多量に流出する血液は、多量のガーゼで拭き取る
といった非効率的な方法しかないのが実情であり、効果
的な方法が確立していない。そのため、子宮筋肉を切開
した創の止血も行わず、大至急に切開創を縫合しなけれ
ばならないので、急がないで確実な止血や、縫合を行う
ことができる方法がないのが現状である。
【0003】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、児・胎盤娩出後、子宮内より多量に流出
し手術の邪魔になる血液を一時止めて、子宮筋肉切開創
の止血、縫合を確実に行うことを可能にする産科手術用
子宮鉗子を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、枢軸
により開閉自在に設けた左右一対の柄部と、この柄部の
先端に連設する挟鉗部と、前記挟鉗部を閉じた状態で保
持する保持手段とを備えた産科手術用子宮鉗子であっ
て、前記挟鉗部を前記柄部に対して交叉方向に屈曲さ
せ、該挟鉗部は、水平方向に凸弧状に湾曲させて子宮筋
肉切開部位の近傍を平行に挟持する湾曲部を形成すると
ともに、この湾曲部の内面に滑止部を形成したものであ
る。
【0005】請求項1の発明は、子宮体の下部の子宮筋
肉を横方向に切開し、胎児及び胎盤を娩出した後、鉗子
本体の柄部を開いて湾曲部を子宮筋肉切開部位と平行と
なるように位置を合わせてから柄部を閉じる。このよう
に柄部を閉じると、柄部に設けた係合部により、柄部が
閉じた状態で保持される。こうして湾曲部で子宮体下部
を挟んで子宮体内部からの血液流出を止める。このと
き、湾曲部を子宮体の湾曲に合致するように全体に凸弧
状に湾曲させて形成しているので、子宮体を過度に圧迫
することなく、鉗子本体で子宮体を挟むことができる。
また、湾曲部の内面に形成する滑止部により子宮体から
鉗子本体が抜けることなく確実に挟むことができる。
【0006】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図4は、本発明の一実施例を
示し、同図において、1はステンレス製の鉗子本体であ
り、枢軸2Aによって開閉自在に枢着した一対の柄部2
と、この柄部2の先端に連設する挟鉗部3とを有してい
る。柄部2は、基部側にリング状の指挿入部4を形成す
るとともに、前記柄部2の保持手段5が前記指挿入部4
の近傍に設けられている。この保持手段5は、柄部2の
内側に突設する突片6と、この突片6の内面に形成する
鋸歯状の係合部7とからなり、柄部2を閉じた際、図3
で示すように突片6に形成する係合部7が相互に噛み合
い、柄部2が閉じた状態で保持される。また、柄部2の
先端には屈曲部8が形成され、この屈曲部8によって前
記柄部2を閉じても柄部2の先端部が離間して僅かな隙
間を形成している。
【0007】前記挟鉗部3は、前記屈曲部8の先端側か
ら柄部2に対して交叉するように連設されている。この
挟鉗部3は、図1及び図2で示すように全体として水平
方向に凸弧状に湾曲しており、その湾曲部10により前記
柄部2を閉じた状態で挟鉗部3の中間部に弧状の空間11
が形成される。なお、湾曲部10の内面には横方向に延び
る平行した多数の筋からなる滑止部12が形成されてい
る。
【0008】以上のように構成される鉗子本体1は、帝
切手術の子宮筋肉縫合に際し、子宮内より多量の血液が
切開部位20より流出してくるのを止めるために用いるも
のである。ここで鉗子本体1を用いる方法について図4
を参照して説明する。まず、帝切手術により子宮体の下
部の筋肉を横方向に切開し、胎児及び胎盤を娩出した
後、複数の大ペアン鉗子(図示せず)により、切開部位
20を挟鉗止血し、複数枚のガーゼで子宮内壁を清拭す
る。次に、鉗子本体1により子宮体下部を切開部位20と
平行するようにして挟み付ける。つまり、柄部2を開い
て鉗子本体1の挟鉗部3を切開部位20と平行となるよう
に位置を合わせ柄部2を閉じることにより、柄部2に設
けた鋸歯状の係合部7が相互に噛み合い、柄部2は、閉
じた状態で保持される。こうして挟鉗部3の湾曲部10で
子宮体下部を挟んで子宮体内から流出する血液を止め
る。この場合、湾曲部10を子宮体に沿うように全体に凸
弧状に湾曲させて形成しているので、鉗子本体1で子宮
体を挟む際、子宮体を過度に圧迫することがない。しか
も、湾曲部10の内面に形成する滑止部12により子宮体か
ら鉗子本体1が抜けることなく確実に挟むことができ
る。したがって、鉗子本体1の挟鉗部3に形成する湾曲
部10で子宮を確実に挟んで確実に子宮内より流出する血
液を止めることができる。そして、前に子宮筋肉切開創
内の部位を止血挟鉗してあった大ペアン鉗子を1カ所ず
つ外して出血を再確認する。この時、子宮筋肉切開創よ
り出血があれば、縫合糸により止血結紮を行う。止血結
紮後、約1cm〜1.5cm間隔で子宮筋肉切開部20を
脱落膜を避けた分離結紮法により縫合閉鎖する。この方
法により子宮筋肉切開創を縫合すれば、上下の両切開部
位20を原状に近い状態で接合することができ、血行障害
も少なく、術後の出血の心配もない。
【0009】切開部位20の左右両端部を三カ所くらいず
つ縫合した後、鉗子本体1を開く。この場合、左右の柄
部2を上下にずらすことにより、柄部2の係合部7が外
れ、鉗子本体1が簡単に開く。このように挟鉗部3を開
いて子宮から鉗子本体1を取り外す。なお、鉗子本体1
を取り外したとき、挟鉗部の子宮表面に湾曲部10の内面
の滑止部12の圧痕が残るが、手術終了時には消えてしま
う。なお、切開部位20を全部閉鎖する前にガーゼにより
子宮内を再度清拭し、この後、子宮表面の結紮と結紮と
の間にずれや隙間が生じないように切開部位20を縫合閉
鎖する。また、縫合閉鎖後に、子宮表面に接合不良の箇
所があれば、浅い補修縫合を行い縫合手術を完了する。
【0010】以上のように、本実施例では子宮筋肉切開
部位20と平行して挟鉗部3の湾曲部10で切開部位20と平
行するようにして子宮を挟み付けることにより、簡単か
つ迅速に子宮内からの多量の血液流出を止めることがで
きる。このため、切開部位20の縫合に際し、子宮筋肉創
の止血を確実にできる。また、子宮筋肉創の縫合も落ち
着いて確実かつ丁寧に縫合できるので、脱落膜を避ける
ようにして行う分離結紮法も容易であり、子宮筋切開創
は一層縫合法だけでよく、二層縫合の必要はなくなる。
現状では殆どの多数の術者が、二層縫合法により子宮筋
切開創を縫合閉鎖している。つまり、一層縫合法により
切開部位20を縫合すれば、縫合による筋切開創の虚血や
壊死あるいは糸による反応が少なく、また、組織学的に
も結合織が少く、子宮平滑筋の再生の良好な傷治癒を得
ることが可能である。
【0011】また、本実施例では、挟鉗部3が柄部2に
対して交叉方向に屈曲しているから、子宮を挟む際、操
作し易く取り扱いも容易である。また、湾曲部10の内面
に滑止部12を設けることで、縫合手術の際、子宮から子
宮鉗子が外れることなく確実に子宮を挟んだ状態で保持
できる。しかも、柄部2の先端に形成する屈曲部8によ
って生じる隙間は卵巣22や卵管23などの子宮付属器を挟
んで傷付けることがない。
【0012】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例え
ば、子宮鉗子を閉状態で保持する保持手段の構造や柄部
又は挟鉗部の形状などは適宜選定すればよいものであ
る。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、枢軸によ
り開閉自在に設けた左右一対の柄部と、この柄部の先端
に連設する挟鉗部と、前記挟鉗部を閉じた状態で保持す
る保持手段とを備えた産科手術用子宮鉗子であって、前
記挟鉗部を前記柄部に対して交叉方向に屈曲させ、該挟
鉗部は、水平方向に凸弧状に湾曲させて子宮筋肉切開部
位の近傍を平行に挟持する湾曲部を形成するとともに、
この湾曲部の内面に滑止部を形成したことにより、娩出
後、手術者は落ち着いて確実な手術手技を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す子宮鉗子の斜視図であ
る。
【図2】同上子宮鉗子の正面図である。
【図3】同上図2のA−A線断面図である。
【図4】同上使用状態を説明図である。
【符号の説明】
1 鉗子本体 2 柄部 2A 枢軸 3 挟鉗部 5 保持手段 8 屈曲部 10 湾曲部 11 空間 12 滑止部 20 子宮筋切開部位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枢軸により開閉自在に設けた左右一対の
    柄部と、この柄部の先端に連設する挟鉗部と、前記挟鉗
    部を閉じた状態で保持する保持手段とを備えた産科手術
    用子宮鉗子であって、前記挟鉗部を前記柄部に対して交
    叉方向に屈曲させ、該挟鉗部は、水平方向に凸弧状に湾
    曲させて子宮筋肉切開部位の近傍を平行に挟持する湾曲
    部を形成するとともに、この湾曲部の内面に滑止部を形
    成したことを特徴とする産科手術用子宮鉗子。
JP4263897A 1997-02-26 1997-02-26 産科手術用子宮鉗子 Pending JPH10234745A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502488A (ja) * 2000-07-06 2004-01-29 シードリング・エンタープライジーズ・エルエルシー 冷却式電気外科鉗子
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