JPH10234665A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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Publication number
JPH10234665A
JPH10234665A JP9040734A JP4073497A JPH10234665A JP H10234665 A JPH10234665 A JP H10234665A JP 9040734 A JP9040734 A JP 9040734A JP 4073497 A JP4073497 A JP 4073497A JP H10234665 A JPH10234665 A JP H10234665A
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JP
Japan
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light
optical fibers
optical fiber
peripheral
illumination
Prior art date
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Pending
Application number
JP9040734A
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English (en)
Inventor
Masahiro Saito
正弘 斉藤
Tatsuo Kimura
辰男 木村
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒体2の前方にまっすぐ出射される光の光量
と周辺側に出射される光の光量を適宜調整することによ
り、対象物に合わせて照明を中央部に集中させたり周辺
部に広げることができる内視鏡を提供する。 【解決手段】 筒体2のパイプ3内の周縁部に配置され
た4層の光ファイバ4のうち、内周側の2層の中央用光
ファイバ4aを軸方向に沿って配置して光をまっすぐ前
方に出射させ、外周側の2層の周辺用光ファイバ4bを
捻って配置して光を周辺側に出射させる。また、全ての
中央用光ファイバ4aの基部側の終端には、一方の光源
6aからの光を絞り7aを介して入射させ、全ての周辺
用光ファイバ4bの基部側の終端には、他方の光源6b
からの光を絞り7bを介して入射させることにより、ま
っすぐ前方に出射される光と周辺側に出射される光の光
量を独立に調整可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡検査や腹腔
鏡下外科手術等に用いる内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】腹腔鏡下外科手術では、患者の腹部に数
箇所の小さい穴を開けて内視鏡の一種である腹腔鏡を挿
入し、この腹腔鏡で撮像した内部の様子をモニタ画面で
見ながら他の穴から鉗子等を挿入して外科手術を行う。
【0003】上記腹腔鏡は、図5に示すように、装置本
体1から長尺な筒体2を突出させたものであり、この筒
体2を腹部に挿入して先端から腹腔内を撮像するように
なっている。筒体2は、図6及び図7に示すように、直
径1cm程度のステンレス製のパイプ3内の周縁部に、
多数本の光ファイバ4を束にしてリング状に配置すると
共に、これらの光ファイバ4に囲まれた中央部に撮像部
5を設けたものである。なお、図6及び図7では、パイ
プ3内の周縁部に光ファイバ4を4層に重ねて配置した
場合を示すが、実際の光ファイバ4は極めて細いため、
さらに多層に重ねて数千本程度が配置される。各光ファ
イバ4は、それぞれ筒体2の軸方向に沿ってまっすぐ平
行に配置され、隙間を樹脂等で封止されると共に、この
筒体2の先端で垂直にカットされて終端されている。ま
た、これらの光ファイバ4は、それぞれ基部側の終端
に、装置本体1内に配置されたハロゲンランプ等の光源
6からの光が絞り7を介して入射されるようになってい
て、この光を伝送し先端側の終端から放出することによ
り、筒体2の前方の被写体に照明を施すことができる。
【0004】撮像部5は、筒体2内の上記光ファイバ4
に囲まれた中央部の空間に配置されたカバーガラス5a
とレンズ5bとCCD撮像素子5cとからなる。カバー
ガラス5aは、これらの光ファイバ4に囲まれた筒体2
の先端開口部を塞ぎ内部を密閉するための透明な平板ガ
ラスであり、上記光ファイバ4によって照明された前方
の被写体からの光を通過させ筒体2の内部に取り込むこ
とができる。レンズ5bは、このカバーガラス5aを通
って筒体2内に入射した光を後方のCCD撮像素子5c
の受光面に結像させるための光学系である。CCD撮像
素子5cは、レンズ5bによって結像された被写体の画
像を電気信号に変換しビデオ信号として出力する撮像素
子である。そして、このCCD撮像素子5cから出力さ
れたビデオ信号は、ケーブル5dを通して装置本体1を
介し図示しない外部のモニタに送られ表示されるように
なっている。
【0005】なお、上記従来例では、腹腔鏡として用い
られる内視鏡について説明したが、胃カメラ等として用
いられる他の内視鏡の場合にも、光ファイバ4の構成に
ついては腹腔鏡と同様であり、筒体2の先端部と装置本
体1との間がフレキシブルなチューブとなる構成が相違
するにすぎない。
【0006】ところで、各光ファイバ4は、光を終端で
散乱させることなく、ほぼまっすぐに出射するので、こ
の光による照度は、出射方向の真正面が最も強くなり周
辺になるほど大幅に弱まる。そして、従来の内視鏡は、
多数本の光ファイバ4を通して筒体2の先端からまっす
ぐ前方に光を出射するので、これらの光ファイバ4から
の光を全て総合しても、図8に示すように、前方中央部
が最も強くなり周辺ほど弱くなる照度特性を有する。従
って、この内視鏡で食道や膣等の管状の臓器内を観察す
る場合には、前方中央部に強い照明を施して臓器内の管
状の奥の方まで明るく照らし出すことができ、しかも、
周辺ほど手前側に接近する臓器の内壁面には弱い照明を
施して、この部分が明るくなりすぎるのを防ぐことがで
きる。しかしながら、この内視鏡で腹腔内の肝臓や肝の
う等の臓器を外部から観察する場合には、中央部で臓器
が凸状に接近した部分が明るくなりすぎると共に、この
臓器の周縁の奥に引き込んだ部分が暗くなりすぎるの
で、逆にモニタ画面が見辛いものとなる。
【0007】そこで、本出願人は、特願平8−
号において、例えば図9に示すように、筒体2の先端
部の光ファイバ4を捩って配置した内視鏡を提案した。
この内視鏡は、各光ファイバ4から周辺部に向けて光が
放出されるので、周辺部にも中央部とほぼ同様の均一な
照明を施すことができ、さらにこの周辺部の方が中央部
よりも強い照明を施すようにすることもできる。従っ
て、腹腔内の肝臓や肝のう等の臓器を外部から観察する
場合にこの内視鏡を用いると、前方中央部に接近した臓
器の凸状の部分が明るくなりすぎるようなことがなく、
周辺の臓器の端の部分も十分な明るさを得ることができ
るようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示し
たような従来の内視鏡を用いる場合、例えば食道の内部
を観察する際には、上記のように前方中央部に強い照明
を施して食道の奥の方まで明るく照らし出すことができ
るが、胃に達すると、周辺部の照度が不足して胃壁を広
い範囲で十分に観察することができなくなるという問題
があった。また、逆に図9に示したような内視鏡を用い
る場合には、周辺部にも十分な照明を施されるので、例
えば胃の内壁を観察する際には、広い範囲を均一な明る
さで観察することができるが、食道を観察するときに、
この食道の奥まで十分な照明を施すことができず、周辺
の内壁面も明るくなりすぎるという問題が生じる。即
ち、これらの内視鏡では、中央部に照度が集中する必要
のある食道や膣等の管状の臓器内を観察する場合と、周
辺部にも十分な照度が要求される胃の内壁を観察する場
合や肝臓等を外部から観察する場合の照明を双方共に満
足させることができないという問題があった。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、光ファイバによる照明を中央部に集中させた
り周辺部に広げることができるようにして、対象物に合
わせた照明に切り替えることができる内視鏡を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の内視鏡
は、一部の層、即ち例えば外周側や内周側のいくつかの
層の光ファイバを筒状の軸に沿って平行に配置すること
により、これらの光ファイバから放出される照明用の光
をまっすぐ前方に出射させる。また、残りの他の層の光
ファイバを筒状の軸に対して捻って配置することによ
り、これらの光ファイバから放出される照明用の光を周
辺方向に斜めに出射させる。そして、照明光調整手段
は、これらまっすぐ前方に出射させる光の光量と周辺方
向に斜めに出射させる光の光量を独立に調整することに
より、筒状の前方にのみ強い照明を施したり、周辺側に
のみ強い照明を施し、また、全体に均一な照明を施す等
の任意の調整を行うことができる。
【0011】従って、請求項1の内視鏡を管状の臓器の
内部の観察に使用する場合等には、照明光調整手段の調
整により、一部の層の光ファイバに入射する照明用の光
の光量のみを大きくして、筒状の前方にのみ強い照明を
施せば、管状の臓器内の奥まで明るく照らし出すことが
できると共に、周囲の内壁面が明るくなりすぎないよう
にすることができる。また、臓器を外部から観察する場
合等には、他の層の光ファイバに入射する照明用の光の
光量のみを大きくして、筒状の前方の周辺側にのみ強い
照明を施せば、中央部の臓器が凸状に接近した部分が明
るくなりすぎるようなことがなくなると共に、この臓器
の周縁の奥に引き込んだ部分を明るく照らし出すことが
できるようになる。さらに、比較的平坦な臓器の壁面を
観察する場合等には、一部の層と他の層の光ファイバに
入射する照明用の光の光量を適当に調整して、筒状の前
方の周辺部を含む全体に均一な照明を施すことにより、
平坦な臓器の壁面全体を明るく照らし出すことができる
ようになる。
【0012】請求項2の内視鏡は、一部の光ファイバ、
即ち例えば内周側の層の光ファイバを筒状の先端で終端
させることにより、これらの光ファイバから放出される
照明用の光をこの先端からまっすぐ前方に出射させる。
また、残りの他の光ファイバ、即ち例えば外周側の光フ
ァイバを筒状の先端よりも手前側で終端させることによ
り、これらの光ファイバから放出される照明用の光を周
辺方向に斜めに出射させる。そして、照明光調整手段
は、これらまっすぐ前方に出射させる光の光量と周辺方
向に斜めに出射させる光の光量を独立に調整することに
より、筒状の前方にのみ強い照明を施したり、周辺側に
のみ強い照明を施し、また、全体に均一な照明を施す等
の任意の調整を行うことができる。
【0013】従って、請求項2の内視鏡の場合にも、請
求項1の内視鏡と同様に、被写体の形状等に応じて照明
光調整手段により光ファイバから出射される光の照度特
性を任意に調整することにより、最適な照明を施すこと
ができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0015】図1及び図2は本発明の第1実施形態を示
すものであって、図1は腹腔鏡の構成を示す図、図2は
腹腔鏡の筒体の先端から出射される光の照度特性を示す
図である。なお、図5〜図9に示した従来例と同様の機
能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0016】本実施形態では、内視鏡の一種である腹腔
鏡について説明する。この腹腔鏡の装置本体1と筒体2
のパイプ3及び撮像部5は、図5〜図7に示した従来例
と同様の構成である。また、光ファイバ4も、パイプ3
内の周縁部に多数本を4層重ねのリング状に配置し、隙
間を樹脂等で封止すると共に、筒体2の先端で終端させ
ている。しかし、これらの光ファイバ4は、図1に示す
ように、内周側の2層の中央用光ファイバ4aについて
は筒体2の軸に沿って配置するが、外周側の2層の周辺
用光ファイバ4bについては軸を中心として同一回転方
向に捩って配置している。即ち、図1の筒体2の下半分
はパイプ3と外周側の2層の周辺用光ファイバ4bを縦
断面で示したものであり、内周側の2層の中央用光ファ
イバ4aがまっすぐ直線状に配置されている様子を示
す。従って、これら中央用光ファイバ4aの先端側の終
端からは、それぞれ筒体2の前方に向けてまっすぐに光
が出射される。なお、この内周側の2層の中央用光ファ
イバ4aは、少なくとも先端部が筒体2の軸に沿って配
置されていれば足りる。
【0017】上記図1の筒体2の上半分はパイプ3のみ
を縦断面で示したものであり、外周側の2層の周辺用光
ファイバ4bの先端部が捻って配置されている様子を示
す。また、ここでは、図示手前側に配置された周辺用光
ファイバ4bの先端部が斜め上方を向き、これらの周辺
用光ファイバ4bの陰で見えない図面奥側に180°離
れて配置された周辺用光ファイバ4bの先端部は斜め下
方を向くことになり、図示上部の周辺用光ファイバ4b
の先端部は斜め奥側を向き、図示下部の周辺用光ファイ
バ4bの先端部は斜め手前側を向くことになる。従っ
て、これら周辺用光ファイバ4bの先端側の終端から
は、それぞれ筒体2の前方に向けて手前側や奥側又は上
下側等に傾斜した光が出射されるので、全体として周辺
側に広がった光が出射されることになる。なお、この外
周側の2層の周辺用光ファイバ4bは、筒体2の先端部
だけでなく、基部側も同様に捩って配置してあってもよ
い。
【0018】上記パイプ3内の周縁部に4層にわたって
配置された光ファイバ4の基部側は、装置本体1内まで
達し、ここで終端されている。装置本体1内には、2組
の光源6a,6bが設けられると共に、これらの光源6
a,6bの前方にそれぞれ別個の絞り7a,7bが配置
されている。光源6a,6bは、ハロゲンランプ等から
の照明用の光を前方に向けて発する発光装置である。ま
た、絞り7a,7bは、これらの光源6a,6bから発
せられた光の光量を調整して通過させる光学装置であ
り、これらの光量はそれぞれ独立に増減できるようにな
っている。そして、4層の光ファイバ4のうち、内周側
2層の中央用光ファイバ4aの基部側の終端は、全て一
方の絞り7aの前方に配置され、外周側2層の周辺用光
ファイバ4bの基部側の終端は、全て他方の絞り7bの
前方に配置されている。従って、一方の光源6aから発
せられた光は、一方の絞り7aを介して各中央用光ファ
イバ4aにそれぞれ入射され、筒体2の先端からまっす
ぐ前方に出射される。また、他方の光源6bから発せら
れた光は、他方の絞り7bを介して各周辺用光ファイバ
4bにそれぞれ入射され、筒体2の先端から周辺側に広
がって出射される。
【0019】上記構成の腹腔鏡は、一方の絞り7aのみ
を開き他方の絞り7bを閉じると、まっすぐに配置した
中央用光ファイバ4aのみから光が出射され、図2の左
側に示すように、筒体2の前方中央部が最も強くなり周
辺ほど弱くなる照度特性を有する照明となる。従って、
この場合には、腹腔鏡を管状の臓器の内部の観察等に使
用して、筒体2の前方にのみ強い照明を施し管状の臓器
内の奥まで明るく照らし出すと共に、周囲の内壁面が明
るくなりすぎるのを防ぐことができる。また、他方の絞
り7bのみを開き一方の絞り7aを閉じると、捻って配
置した周辺用光ファイバ4bのみから光が出射され、図
2の右側に示すように、筒体2の前方中央部が少し弱く
その周辺部が最も強くなる照度特性を有する照明とな
る。従って、この場合には、臓器の外部からの観察等に
使用して、筒体2の前方の周辺側に強い照明を施し、中
央部の臓器が凸状に接近した部分が明るくなりすぎない
ようにすると共に、この臓器の周縁の奥に引き込んだ部
分を明るく照らし出すことができる。さらに、一方の絞
り7aと他方の絞り7bとを適度に開いて、中央用光フ
ァイバ4aと周辺用光ファイバ4bの双方から光が出射
されるようにすれば、筒体2の前方の中央部と周辺部が
ほぼ均一となる照度特性を有する照明とすることができ
る。従って、この場合には、比較的平坦な臓器の壁面の
観察等に使用して、筒体2の前方の周辺部を含む広い範
囲に均一な照明を施し、平坦な臓器の壁面全体を明るく
照らし出すことができる。
【0020】この結果、本実施形態の腹腔鏡は、筒体2
の前方の被写体の形状等に応じて光ファイバ4による照
明の照度特性を任意に変更することができるので、この
被写体を撮像部5のCCD撮像素子5cで撮像した場合
に、画像の一部が明るすぎてハレーションを起こした
り、逆に暗すぎて画像が見づらくなるようなことがなく
なり、モニタ画面の画質を向上させることができる。
【0021】なお、図9に示した従来の内視鏡では、全
ての光ファイバ4を捻って配置することにより、筒体2
の前方の周辺部を含む全体に均一な照明を施していた。
しかし、上記第1実施形態では、周辺用光ファイバ4b
を従来例の場合よりもさらに大きな角度で捻ることによ
り、図2の右側に示したように、筒体2の前方の中央部
が周辺部よりも少し弱い照度となるようにしている。も
っとも、中央部の照度が弱くなるような照明が不要であ
れば、周辺用光ファイバ4bの捻り角度を小さくして、
従来と同様に、筒体2の前方の周辺部を含む全体に均一
な照明となるようにすることもできる。ただし、この場
合の照明の調整範囲は、上記第1実施形態のものよりも
若干狭くなる。
【0022】また、上記第1実施形態では、4層の光フ
ァイバ4を示したが、2層以上であれば何層でもよく、
中央用光ファイバ4aや周辺用光ファイバ4bも、1層
以上であれば何層であってもよい。ここで、第1実施形
態の光ファイバ4を4層としたのは、図示を簡単にする
ためであり、実際にはさらに多層に重ねて配置されてい
る。さらに、上記第1実施形態では、中央用光ファイバ
4aを内周側とし周辺用光ファイバ4bを外周側とした
が、内外周を入れ替えてもよく、また、内外周に分離す
ることなく各層ごとに中央用光ファイバ4aと周辺用光
ファイバ4bのいずれかを適宜定めることも可能であ
る。
【0023】図3及び図4は本発明の第2実施形態を示
すものであって、図3は腹腔鏡の構成を示す図、図4は
腹腔鏡の筒体の先端から出射される光の照度特性を示す
図である。なお、図1〜図2に示した第1実施形態と同
様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記して説明
を省略する。
【0024】本実施形態も、腹腔鏡について説明する。
この腹腔鏡の装置本体1と筒体2の撮像部5は、図1に
示した第1実施形態と同様の構成である。また、光ファ
イバ4も、パイプ3内の周縁部に多数本を4層重ねのリ
ング状に配置すると共に、隙間を樹脂等で封止する点は
同様である。しかし、これら4層の光ファイバ4のうち
内周側の3層の中央用光ファイバ4aは、筒体2の先端
まで達しここで終端されているが、最外周の1層の周辺
用光ファイバ4bのみは、筒体2の先端よりも手前側で
終端され、その終端面がそれぞれ外側を向くように斜め
にカットされている。また、これらの光ファイバ4全体
の周囲を覆うパイプ3は、最外周の周辺用光ファイバ4
bの終端部の周囲のみに透明な樹脂パイプ3aを配置
し、その前後を不透明なステンレスパイプ3b,3bで
繋いだ構成となっている。これらの中央用光ファイバ4
aと周辺用光ファイバ4bは、第1実施形態と同様に、
2組の光源6a,6bからの光が絞り7a,7bを介し
てそれぞれ別個に入射されるようになっている。
【0025】上記構成の腹腔鏡は、一方の絞り7aのみ
を開き他方の絞り7bを閉じると、筒体2の先端で終端
する中央用光ファイバ4aのみから光がまっすぐに出射
され、図4の左側に示すように、この筒体2の前方中央
部が最も強くなり周辺ほど弱くなる照度特性を有する照
明となる。従って、この場合には、腹腔鏡を管状の臓器
の内部の観察等に使用して、筒体2の前方にのみ強い照
明を施し管状の臓器内の奥まで明るく照らし出すと共
に、周囲の内壁面が明るくなりすぎるのを防ぐことがで
きる。また、他方の絞り7bのみを開き一方の絞り7a
を閉じると、筒体2の先端よりも手前側で終端された周
辺用光ファイバ4bのみから光が出射される。そして、
この周辺用光ファイバ4bからの光は、終端面が斜めに
カットされていることから外側に向けて出射されると共
に、パイプ3の樹脂パイプ3aを通して外部に放出され
て、前方のステンレスパイプ3bの側壁により中央側を
遮られるので、図4の右側に示すように、この筒体2の
前方中央部が弱くその周辺部が最も強い照度特性を有す
る照明となる。従って、この場合には、臓器の外部から
の観察等に使用して、筒体2の前方の周辺側に強い照明
を施し、中央部の臓器が凸状に接近した部分が明るくな
りすぎないようにすると共に、この臓器の周縁の奥に引
き込んだ部分を明るく照らし出すことができる。さら
に、一方の絞り7aと他方の絞り7bとを適度に開い
て、中央用光ファイバ4aと周辺用光ファイバ4bの双
方から光が出射されるようにすれば、筒体2の前方の中
央部と周辺部がほぼ均一となる照度特性を有する照明と
することができる。従って、この場合には、比較的平坦
な臓器の壁面の観察等に使用して、筒体2の前方の周辺
部を含む広い範囲に均一な照明を施し、平坦な臓器の壁
面全体を明るく照らし出すことができる。
【0026】この結果、本実施形態の腹腔鏡も、第1実
施形態と同様に、筒体2の前方の被写体の形状等に応じ
て光ファイバ4による照明の照度特性を任意に変更する
ことができるので、この被写体を撮像部5のCCD撮像
素子5cで撮像した場合のモニタ画面の画質を向上させ
ることができる。
【0027】なお、筒体2の先端の手前側で終端する周
辺用光ファイバ4bは、パイプ3内の周縁部に配置され
た全光ファイバ4の一部であればよく、必ずしも上記第
2実施形態のように最外周の1層の周辺用光ファイバ4
bに限らない。また、上記第2実施形態では、これら周
辺用光ファイバ4bの終端面を斜めにカットすることに
より光を効率良く外周側に出射するようにしているが、
これらの周辺用光ファイバ4bの先端部を外周を向くよ
うに配置しても同様の効果を得ることができる。しか
も、これら周辺用光ファイバ4bの先端部をまっすぐに
配置して終端面も垂直にカットしたとしても、光の利用
率は低下するが、筒体2の前方周辺部にのみ光を出射す
ることは可能である。パイプ3は、これら周辺用光ファ
イバ4bの終端からの光を外周側に出射できる構造であ
れば、必ずしも上記第2実施形態のように樹脂パイプ3
aとステンレスパイプ3b,3bを組み合わせたものと
する必要はない。
【0028】さらに、上記第2実施形態では、筒体2内
のCCD撮像素子5cよりも装置本体1側にケーブル5
dのみが配置されここにスペースに余裕を生じるので、
このCCD撮像素子5cよりも装置本体1側の中央用光
ファイバ4aの束の外周を絞り込み、この外周に周辺用
光ファイバ4bを1層して配置している。従って、中央
用光ファイバ4aは、ここでは3層のみを示すが、従来
と同様の本数(例えば4層)を配置することも可能であ
り、これに加えて周辺用光ファイバ4bの層をさらに追
加することもできる。
【0029】さらに、上記第1と第2の実施形態では、
腹腔鏡について説明したが、本発明は他の内視鏡にも同
様に実施することができる。
【0030】さらに、上記第1と第2の実施形態では、
筒体2内にCCD撮像素子5cを配置した撮像部5につ
いて説明したが、この筒体2内には複数のレンズや光フ
ァイバ等からなる光学系のみを配置し、装置本体1側に
CCD撮像素子5cを配置する場合もあり得る。また、
撮像素子は、このCCD撮像素子5cには限定されな
い。しかも、この撮像部5に代えて多数本の光ファイバ
を配置し、これらの光ファイバを通して直接画像を観察
するような内視鏡であってもよい。さらに、筒体2の先
端部には、各種の遠隔操作器具等が取り付けられていて
もよい。
【0031】さらに、上記第1と第2の実施形態で示し
たパイプ3は、光ファイバ4や撮像部5を保護するため
のものであるため、必要に応じて他の材質のものを用い
たり、これを省略し光ファイバ4のみで筒体2の外周部
を構成することも可能である。また、胃カメラ等のよう
に、このパイプ3の一部又は全部をフレキシブルなチュ
ーブで構成することも可能である。
【0032】さらに、上記第1と第2の実施形態では、
2組の光源6a,6bと絞り7a,7bとによって照明
光調整手段を構成したが、中央用光ファイバ4aと周辺
用光ファイバ4bに入射する光の光量を独立に調整する
ことができるものであれば、光量を調整可能な光源を用
いたり絞り以外の光量調整装置を用いる等の他の構成と
することも可能である。ところで、上記第1と第2の実
施形態で絞り7a,7bにより光源6a,6bの光量を
調整するのは、ハロゲンランプ等からなる光源6a,6
bの発光光量自体を電圧制御によって調整すると、照明
用の光の色温度等が変化するからである。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の内視鏡によれば、一部の(層の)光ファイバからは光
をほぼまっすぐ前方に放出させると共に、他の(層の)
光ファイバからは光を周辺部に広がるように放出させる
ことができ、照明光調整手段がこれら一部の光ファイバ
と他の光ファイバに入射する光の光量を独立に調整でき
るので、筒状の前方にのみ強い照明を施したり、周辺側
にのみ強い照明を施し、また、全体に均一な照明を施す
等の調整を行うことができるようになり、観察する臓器
等に応じて最適な照明を施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、腹
腔鏡の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、腹
腔鏡の筒体の先端から出射される光の照度特性を示す図
である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すものであって、腹
腔鏡の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すものであって、腹
腔鏡の筒体の先端から出射される光の照度特性を示す図
である。
【図5】従来例を示すものであって、腹腔鏡の構成を示
す全体斜視図である。
【図6】従来例を示すものであって、腹腔鏡の構成を示
す図である。
【図7】従来例を示すものであって、腹腔鏡の筒体を先
端側から見た正面図である。
【図8】従来例を示すものであって、腹腔鏡の筒体の先
端から出射される光の照度特性を示す図である。
【図9】他の従来例を示すものであって、腹腔鏡の構成
と筒体の先端から出射される光の照度特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 筒体 4a 中央用光ファイバ 4b 周辺用光ファイバ 6a 光源 6b 光源 7a 絞り 7b 絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の周縁部に、この筒状の先端側の終
    端から照明用の光を放出する多数本の光ファイバが複数
    層にわたって配置された内視鏡において、 一部の層の光ファイバにおける少なくとも筒状の先端部
    を、この筒状の軸に沿って平行に配置すると共に、 他の層の光ファイバにおける少なくとも筒状の先端部
    を、この筒状の軸を中心とする同一の回転方向に捩って
    配置し、 これら一部の層の光ファイバに入射する照明用の光の光
    量と、他の層の光ファイバに入射する照明用の光の光量
    とをそれぞれ独立に調整することができる照明光調整手
    段を設けたことを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 筒状の周縁部に、この筒状の先端側の終
    端から照明用の光を放出する多数本の光ファイバが配置
    された内視鏡において、 一部の光ファイバを筒状の先端で終端させると共に、 他の光ファイバを筒状の先端よりも手前側で終端させ、 これら一部の光ファイバに入射する照明用の光の光量
    と、他の光ファイバに入射する照明用の光の光量とをそ
    れぞれ独立に調整することができる照明光調整手段を設
    けたことを特徴とする内視鏡。
JP9040734A 1997-02-25 1997-02-25 内視鏡 Pending JPH10234665A (ja)

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