JPH10233627A - 歪補償増幅器 - Google Patents

歪補償増幅器

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JPH10233627A
JPH10233627A JP3586397A JP3586397A JPH10233627A JP H10233627 A JPH10233627 A JP H10233627A JP 3586397 A JP3586397 A JP 3586397A JP 3586397 A JP3586397 A JP 3586397A JP H10233627 A JPH10233627 A JP H10233627A
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JP
Japan
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circuit
output
distortion
amplifier
component
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JP3586397A
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Ken Obuchi
研 大淵
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形増幅器と歪補償用増幅器を用いた歪補償
増幅器において、温度変化等の環境の変化による増幅器
の特性が変化しても、常に一定の歪補償を行うことがで
きる歪補償増幅器を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の分配回路21の出力22は第1の
可変減衰回路24で減衰された後、線形増幅回路25で
増幅され第2の分配回路26で出力27,28に分配さ
れる。第1の分配回路21の他方の出力23は第2の可
変減衰回路29にてレベル調整した後、主増幅器35と
同様の入出力特性を持つ歪発生用増幅器30に入力し、
歪成分を含んだ信号に増幅される。歪発生用増幅器30
の出力は第2の分配回路26の出力28と信号成分の振
幅が等しく逆位相となる様に第1のベクトル調整回路3
1により調整が行われ、第1のベクトル調整回路31の
出力と第2の分配回路26の出力28は第1の結合回路
32で結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を増幅す
る歪補償増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送信装置に用いる増幅器として、増幅器
の非線形性による信号歪を補償する歪補償方式が、線形
動作を満たしつつ、高出力化と高効率化、更に小型・軽
量化を実現するための重要な課題となっている。その一
つの方式としてプリディストーション方式がある。
【0003】図7は、従来のプリディストーション方式
を用いた歪補償増幅器のブロック図である。1は入力信
号を2つに分配する第1の分配回路、2,3はそれぞれ
第1の分配回路1の出力、4はレベル調整を行う可変減
衰回路、5は入力の線形増幅を行う線形増幅器、6は第
1の分配回路1と同様に入力を2つに分配する第2の分
配回路、7,8は第2の分配回路6のそれぞれの出力、
9は後述の主増幅器14と同様の入出力特性を持つ歪発
生用増幅器、10は振幅及び位相の調整を行う第1のベ
クトル調整回路、11は2つの入力を結合する第1の結
合回路、12は第1のベクトル調整回路10と同様に振
幅及び位相の調整を行う第2のベクトル調整回路、13
は第1の結合回路11と同様に2つの入力を結合する第
2の結合回路、14は入力を非線形増幅する歪補償を行
うべき主増幅器である。
【0004】入力信号は第1の分配回路1により出力
2,3に分配される。第1の分配回路1の出力2は可変
減衰回路4に入力し、可変減衰回路4は線形増幅回路5
で信号が線形に増幅されるように調整する。線形増幅器
5の出力は第2の分配回路6により出力7,8に分配さ
れる。
【0005】第1の分配回路1のもう一方の出力2は、
主増幅器14と同様の入出力特性を持つ歪発生用増幅器
9に入力し、歪成分を含んだ信号に増幅される。歪成分
を含んだ歪発生用増幅器9の出力は、第2の分配回路6
の出力8と信号成分の振幅が等しく逆位相となる様に第
1のベクトル調整回路10により振幅及び位相の調整を
行う。振幅及び位相の調整を行った第1のベクトル調整
回路10の出力と第2の分配回路6の出力8は第1の結
合回路11に於いて結合される。第2の分配回路6の出
力8は信号成分のみの信号、第1のベクトル調整回路1
0の出力は歪成分を含み、出力8と振幅が等しく逆位相
であるため、第1の結合回路11の出力は歪成分のみの
信号となる。
【0006】第2の分配回路6の出力7は第1の結合回
路11の出力と逆位相となる様に第2のベクトル調整回
路12に於いて調整される。第1の結合回路11の出力
と第2のベクトル調整回路12の出力は第2の結合回路
13に於いて結合される。第2の分配回路6の出力7は
信号成分のみの信号、第2のベクトル調整回路12の出
力は歪成分のみの信号であるため、第2の結合回路13
の出力は信号成分から歪成分を差し引いた成分の信号と
なる。よって主増幅器14が歪を発生する非線形増幅器
であっても、第2の結合回路13に於いて予め信号成分
から主増幅器14で発生する歪みの大きさに比例した成
分が差し引かれているため、第2の結合回路13の出力
を入力信号とする主増幅器14の出力は歪みのない信号
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように線形増幅器
5と歪発生用増幅器9の出力から歪成分を抽出する場
合、温度変化等の環境変化によって増幅器の特性は変化
するため、それに伴い歪改善度も変化し常に一定の歪補
償を行うのが困難となる。
【0008】そこで本発明は、線形増幅器と歪補償用増
幅器を用いた歪補償増幅器において、温度変化等の環境
の変化による増幅器の特性が変化しても、常に一定の歪
補償を行うことができる歪補償増幅器を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の歪補償増幅器
は、入力信号を2つの信号に分配する第1の分配回路
と、この第1の分配回路の一方の出力のレベル調整を行
う第1の可変減衰回路と、この第1の可変減衰回路の出
力を線形増幅する線形増幅回路と、この線形増幅回路の
出力を2つに分配する第2の分配回路と、前記第1の分
配回路のもう一方の出力のレベル調整を行う第2の可変
減衰回路と、この第2の可変減衰回路の出力を歪み成分
を含んだ信号に増幅する歪発生増幅器と、この歪発生増
幅器の出力の振幅と位相を調整する第1のベクトル調整
回路と、前記第2の分配回路の一方の出力と前記第1の
ベクトル調整回路の出力とを結合する第1の結合回路
と、前記第2の分配回路のもう一方の出力の振幅と位相
を調整する第2のベクトル調整回路と、前記第1の結合
回路の出力と前記第2のベクトル調整回路の出力を結合
する第2の結合回路と、この第2の結合回路の出力を非
線形増幅する主増幅器と、この主増幅器の出力を2つに
分配し一方の出力を前記主増幅器の出力端とする第3の
分配回路と、この第3の分配回路のもう一方の出力のレ
ベルを減衰させる減衰回路と、この減衰回路の出力から
前記主増幅器の出力の歪みの残量成分を検出し、歪みの
残量成分の量に応じて前記第2の可変増幅回路及び前記
第1のベクトル調整回路と前記第2のベクトル調整回路
を調整する制御回路とを有し、環境の変化等によって増
幅器等の特性が変化しても前記第2の可変減衰回路を制
御することによって前記歪発生用増幅器の歪発生量を調
整し、前記主増幅器の歪み補償を行うようにした。
【0010】この構成により、線形増幅器と歪補償用増
幅器を用いた歪補償増幅器において、温度変化等の環境
の変化による増幅器の特性が変化しても、常に一定の歪
補償を行うことができる歪補償増幅器を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、入力信
号を2つの信号に分配する第1の分配回路と、この第1
の分配回路の一方の出力のレベル調整を行う第1の可変
減衰回路と、この第1の可変減衰回路の出力を線形増幅
する線形増幅回路と、この線形増幅回路の出力を2つに
分配する第2の分配回路と、前記第1の分配回路のもう
一方の出力のレベル調整を行う第2の可変減衰回路と、
この第2の可変減衰回路の出力を歪み成分を含んだ信号
に増幅する歪発生増幅器と、この歪発生増幅器の出力の
振幅と位相を調整する第1のベクトル調整回路と、前記
第2の分配回路の一方の出力と前記第1のベクトル調整
回路の出力とを結合する第1の結合回路と、前記第2の
分配回路のもう一方の出力の振幅と位相を調整する第2
のベクトル調整回路と、前記第1の結合回路の出力と前
記第2のベクトル調整回路の出力を結合する第2の結合
回路と、この第2の結合回路の出力を非線形増幅する主
増幅器と、この主増幅器の出力を2つに分配し一方の出
力を前記主増幅器の出力端とする第3の分配回路と、こ
の第3の分配回路のもう一方の出力のレベルを減衰させ
る減衰回路と、この減衰回路の出力から前記主増幅器の
出力の歪みの残量成分を検出し、歪みの残量成分の量に
応じて前記第2の可変増幅回路及び前記第1のベクトル
調整回路と前記第2のベクトル調整回路を調整する制御
回路とを有し、環境の変化等によって増幅器等の特性が
変化しても前記第2の可変減衰回路を制御することによ
って前記歪発生用増幅器の歪発生量を調整し、前記主増
幅器の歪み補償を行うようにした。そしてこの構成によ
り、温度変化等の環境変化によって増幅器の特性が変化
しても常に一定の歪補償を行うことができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
歪補償増幅器であって、前記制御回路が、入力信号を前
記減衰回路の出力と同期が取れるように調整された遅延
回路を通した信号と前記減衰回路の出力とから主増幅器
の歪みの残量成分を検出するようにした。そしてこの構
成により、請求項1記載の歪補償増幅器とは異なる制御
方法によって主増幅器の歪みの残量成分を検出し、請求
項1記載の歪補償増幅器と同様の作用を有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
歪補償増幅器であって、同相成分と直行成分の信号を入
力として変調を行う変調回路と、前記減衰回路の出力を
同相成分と直行成分に復調する復調回路と、同相成分と
直行成分を前記復調回路の出力と同期が取れるように調
整された遅延回路を通した信号と前記復調回路の出力と
から主増幅回路の歪みの残量成分を検出する前記制御回
路を有し、前記変調回路の出力を入力信号とするように
した。そしてこの構成により、請求項1,2記載の歪補
償増幅器とは異なる制御方法によって主増幅器の歪みの
残量成分を検出し、請求項1記載の歪補償増幅器と同様
の作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、入力信号を2つ
の信号に分配する第1の分配回路と、主増幅器の出力を
帰還し帰還信号の振幅と位相の調整を行う第1のベクト
ル調整回路と、前記第1の分配回路の一方の出力と、前
記第1のベクトル調整回路の出力とを結合する第1の結
合回路と、前記第1の分配回路のもう一方の出力の振幅
と位相を調整する第2のベクトル調整回路と、前記第1
の結合回路の出力と前記第2のベクトル調整回路の出力
とを結合する第2の結合回路と、この第2の結合回路の
出力を非線形増幅する前記主増幅器と、この主増幅器の
出力を2つに分配し一方の出力を前記主増幅器の出力端
とする第2の分配回路と、この第2の分配回路のもう一
方の出力のレベルを減衰させる減衰回路と、この減衰回
路の出力から前記主増幅器の出力の歪みの残量成分を検
出し、歪みの残量成分の量に応じて前記第1のベクトル
調整回路および前記第2のベクトル調整回路を調整する
制御回路とを有し、前記主増幅器の歪み補償を行うよう
にした。そしてこの構成により、温度変化等の環境変化
によって主増幅器の特性が変化しても常にある一定の歪
改善度を得ることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
歪補償増幅器であって、入力信号を前記減衰回路の出力
と同期が取れるように調整された遅延回路を通した信号
と前記減衰回路の出力とから主増幅器の歪みの残量成分
を検出するようにした。そしてこの構成により、請求項
4記載の歪補償増幅器とは異なる制御方法によって主増
幅器の歪みの残量成分を検出し、請求項4記載の歪補償
増幅器と同様の作用を有する。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4記載の
歪補償増幅器であって、同相成分と直行成分の信号を入
力として変調を行う変調回路と、前記減衰回路の出力を
同相成分と直行成分に復調する復調回路と、同相成分と
直行成分を前記復調回路の出力と同期が取れるように調
整された遅延回路を通した信号と前記復調回路の出力と
から主増幅回路の歪みの残量成分を検出する前記制御回
路を有し、前記変調回路の出力を入力信号とするように
した。そしてこの構成により、請求項4,5記載の歪補
償増幅器とは異なる制御方法によって主増幅器の歪みの
残量成分を検出し、請求項4記載の歪補償増幅器と同様
の作用を有する。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における歪補償増幅器のブロック図である。21
は入力信号を2つに分配する第1の分配回路、22,2
3はそれぞれ第1の分配回路21の出力、24はレベル
調整を行う第1の可変減衰回路、25は入力の線形増幅
を行う線形増幅器、26は第1の分配回路21と同様に
入力を2つに分配する第2の分配回路、27,28は第
2の分配回路26のそれぞれの出力、29は第1の分配
回路21の出力23のレベル調整を行う第2の可変減衰
回路、30は後述の主増幅器35と同様の入出力特性を
持つ歪発生用増幅器、31は振幅及び位相の調整を行う
第1のベクトル調整回路、32は2つの入力を結合する
第1の結合回路、33は第1のベクトル調整回路31と
同様に振幅及び位相の調整を行う第2のベクトル調整回
路、34は第1の結合回路32と同様に2つの入力を結
合する第2の結合回路、35は入力を非線形増幅する歪
補償を行うべき主増幅器、36は第3の分配回路、37
はレベルを減衰させる減衰回路、38は主増幅器35の
歪みの残量成分を検出し、検出した歪みの残量成分の量
に応じて前記第2の可変減衰回路29及び前記第1のベ
クトル調整回路31、第2のベクトル調整回路33を調
整する制御回路である。
【0018】入力信号は第1の分配回路21により出力
22,23に分配される。第1の分配回路21の出力2
2は第1の可変減衰回路24に入力し、第1の可変減衰
回路24は線形増幅器25で信号が線形に増幅されるよ
うに調整する。線形増幅器25の出力は第2の分配回路
26により出力27,28に分配される。第1の分配回
路21のもう一方の出力23は、第2の可変減衰回路2
9によってレベル調整された後、主増幅器35と同様の
入出力特性を持つ歪発生用増幅器30に入力し、歪成分
を含んだ信号に増幅される。歪成分を含んだ歪発生用増
幅器30の出力は、第2の分配回路26の出力28と信
号成分の振幅が等しく逆位相となる様に第1のベクトル
調整回路31により振幅及び位相の調整を行う。
【0019】振幅及び位相の調整を行った第1のベクト
ル調整回路31の出力と第2の分配回路26の出力28
は第1の結合回路32に於いて結合される。第2の分配
回路26の出力28は信号成分のみの信号、第1のベク
トル調整回路31の出力は歪成分を含み、出力28と振
幅が等しく逆位相であるため、第1の結合回路32の出
力は歪成分のみの信号となる。第2の分配回路26のも
う一方の出力27は第1の結合回路32の出力と逆位相
となる様に第2のベクトル調整回路33に於いて調整さ
れる。第1の結合回路32の出力と第2のベクトル調整
回路33の出力は第2の結合回路34に於いて結合され
る。
【0020】第2のベクトル調整回路33の出力は信号
成分のみの信号、第1の結合回路32の出力は歪み成分
のみの信号であるため、第2の結合回路34の出力は信
号成分から歪成分を差し引いた成分の信号となる。よっ
て主増幅器35が歪を発生する非線形増幅器であって
も、第2の結合回路34に於いて予め信号成分から主増
幅器35で発生する歪みに比例した成分が取り除かれて
いるため、第2の結合回路34の出力を入力とする主増
幅器35の出力として歪みのない信号を得ることができ
る。
【0021】主増幅器35の出力は、第3の分配回路3
6によって2つに分配され、一方の出力は主増幅器35
の出力端とし、もう一方の出力は減衰回路37に於いて
減衰された後、制御回路38に入力される。制御回路3
8では入力された信号より主増幅器35の歪みの残量成
分を検出し、検出した歪みの残量成分の量に応じて前記
第2の可変減衰回路29及び前記第1のベクトル調整回
路31、第2のベクトル調整回路33を調整する。第2
の可変減衰回路29はレベル調整することによって歪発
生用増幅器30の歪発生量を調整することができる。第
1のベクトル調整回路31は第1の結合回路32で歪み
成分の抽出を行う際の誤差を補正し、第2のベクトル補
正回路33は第2の結合回路34で信号成分から歪み成
分を取り除く際の誤差を補正することができる。
【0022】このように主増幅器35の出力の歪みの残
量成分を検出し、検出した歪みの残量成分の量に応じて
前記第2の可変減衰回路39及び前記第1のベクトル調
整回路31、第2のベクトル調整回路33を調整するこ
とによって、温度変化等の環境の変化による増幅器の特
性が変化しても歪みの改善度は変化することなく調整で
き、常に一定の歪補償を行うことができる。
【0023】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における歪補償増幅器のブロック図である。39は
入力信号を減衰回路37の出力と同期が取れるように調
整された遅延回路である。実施の形態1で示した歪補償
増幅器に於いて、入力信号を遅延回路39を通した後、
制御回路38へ入力する構成にしたものである。このよ
うな構成にすると制御回路38では、減衰回路37の出
力と遅延回路39の出力との比較から、主増幅器35の
歪みの残量成分を検出し、検出した歪みの残量成分の量
に応じて第2の可変減衰回路29及び第1、第2のベク
トル調整回路31,33を調整する。
【0024】第2の可変減衰回路29、第1、第2のベ
クトル調整回路31,33を調整する作用は実施の形態
1と同様である。この歪補償増幅器は制御回路38に於
いて遅延回路39の出力と主増幅器35の歪み信号とを
比較することにより歪みの残量を抽出するため、主増幅
器35の歪みを入力信号の成分に近い信号に補償するこ
とができる。
【0025】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における歪補償増幅器のブロック図である。39は
入力の同相成分(I)と直行成分(Q)を後述の復調回
路41の出力と同期が取れるように調整された遅延回路
である。40は同相成分(I)と直行成分(Q)を入力
とし通信の変調方式によって変調を行う変調回路、41
は同相成分(I´)と直行成分(Q´)とに復調する復
調回路である。実施の形態1で示した歪補償増幅器に於
いて、入力信号が同相成分(I)と直行成分(Q)とに
よって構成されている場合、I,Qを変調回路40の入
力とし、変調回路40の出力を実施の形態1で示した歪
補償増幅器の入力信号とする。制御回路38へもI,Q
を遅延回路39を通し入力し、制御回路38では遅延回
路39の出力と復調回路41の出力とを比較することに
より、主増幅器35の歪みの残量成分を検出する。検出
した歪みの残量成分の量に応じて第2の可変減衰回路2
9及びベクトル調整回路31,33を調整する。
【0026】第2の可変減衰回路29、第1、第2のベ
クトル調整回路31,33を調整する作用は実施の形態
1と同様である。この歪補償増幅器は入力信号がI,Q
とで変調を行う変調信号であっても実施の形態2と同様
に主増幅器35の歪みを入力信号の成分に近い信号に補
償することができる。またI,Qがディジタル信号であ
れば、制御回路38の処理がディジタル的に行うことが
でき、制御回路38の処理に於けるノイズによる誤差等
を低減することができる。
【0027】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における歪補償増幅器のブロック図である。42は
入力信号を2つに分配する第1の分配回路、43,44
はそれぞれ第1の分配回路42の出力、45は振幅及び
位相の調整を行う第1のベクトル調整回路、46は2つ
の入力を結合する第1の結合回路、47は第2のベクト
ル調整回路、48は第2の結合回路、49は入力を非線
形増幅する歪補償を行うべき主増幅器、50は第2の分
配回路、51はレベルを減衰させる減衰回路、52は主
増幅器49の歪みの残量成分を検出し、検出した歪みの
残量成分の量に応じて第1、第2のベクトル調整回路4
5,47を調整する制御回路である。
【0028】入力信号は第1の分配回路42により出力
43,44に分配される。一方第1のベクトル調整回路
45では主増幅器49の出力の帰還信号を第1の分配回
路42の出力44と振幅が等しく逆位相となる様にベク
トル調整される。振幅及び位相の調整を行った第1のベ
クトル調整回路45の出力と第1の分配回路42の出力
44は第1の結合回路46に於いて結合される。第1の
分配回路42の出力44は信号成分のみの信号、第1の
ベクトル調整回路45の出力は主増幅器49の歪成分を
含み、出力44と振幅が等しく逆位相であるため、第1
の結合回路46の出力は主増幅器49の歪成分を含んだ
信号となる。
【0029】第1の分配回路42のもう一方の出力43
は第1の結合回路46の出力と逆位相となる様に第2の
ベクトル調整回路47に於いて調整される。第1の分配
回路42の出力43と第2のベクトル調整回路47の出
力は第2の結合回路48に於いて結合される。第2のベ
クトル調整回路47の出力は信号成分のみの信号、第2
の結合回路48の出力は歪み成分を含んだ信号であるた
め、第2の結合回路48の出力は信号成分から歪成分を
差し引いた成分の信号となる。よって主増幅器49が歪
を発生する非線形増幅器であっても、第2の結合回路4
8に於いて予め信号成分から主増幅器49で発生する歪
みの大きさに比例した成分が差し引かれているため、第
2の結合回路48の出力を入力とする主増幅器49の出
力は歪みの小さい信号となる。
【0030】主増幅器49の出力は、第2の分配回路5
0によって2つに分配され、一方の出力は主増幅器49
の出力端とし、もう一方の出力は減衰回路51に於いて
減衰された後、制御回路52に入力される。制御回路5
2では入力された信号より主増幅器49の歪みの残量成
分を検出し、検出した歪みの残量成分の量に応じて前記
第1、第2のベクトル調整回路45,47を調整する。
第1のベクトル調整回路45は第1の結合回路46で歪
み成分の抽出を行う際の誤差を補正し、第2のベクトル
調整回路47は第2の結合回路48で信号成分から歪み
成分を取り除く際の誤差を補正することができる。
【0031】制御回路52は二つのベクトル調整回路4
5,47を調整しながら主増幅器49が安定に動作する
よう制御する。このように主増幅器49の出力の歪みの
残量成分を検出し、検出した歪みの残量成分の量に応じ
て前記ベクトル調整回路45,47を調整することによ
って、温度変化等の環境の変化による主増幅器等の特性
が変化しても歪みの改善度は変化することなく調整で
き、常に一定の歪補償を行うことができる。
【0032】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における歪補償増幅器のブロック図である。53は
入力信号を減衰回路51の出力と同期が取れるように調
整された遅延回路である。実施の形態4で示した歪補償
増幅器に於いて、入力信号を遅延回路53を通して制御
回路52へ入力する構成にしたものである。
【0033】このような構成にすると制御回路52で
は、減衰回路51の出力と遅延回路53の出力との比較
から、主増幅器49の歪みの残量成分を検出し、検出し
た歪みの残量成分の量に応じて第1、第2のベクトル調
整回路45,47を調整する。第1、第2のベクトル調
整回路45,47を調整する作用は実施の形態4と同様
である。この歪補償増幅器は制御回路52に於いて入力
信号と主増幅器49の歪み信号とを比較することにより
歪みの残量を抽出するため、主増幅器49の歪みを入力
信号の成分に近い信号に補償することができる。
【0034】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6における歪補償増幅器のブロック図である。53は
入力の同相成分(I)と直行成分(Q)を後述の復調回
路55の出力と同期が取れるように調整された遅延回路
である。54は同相成分(I)と直行成分(Q)を入力
とし通信の変調方式によって変調を行う変調回路、55
は同相成分(I´)と直行成分(Q´)とに復調する復
調回路である。
【0035】実施の形態4で示した歪補償増幅器に於い
て、入力信号が同相成分(I)と直行成分(Q)とによ
って構成されている場合、I,Qを変調回路54の入力
とし、変調回路54の出力を実施の形態4で示した歪補
償増幅器の入力信号とする。制御回路52へもI,Qを
遅延回路53を通した後入力し、制御回路52では遅延
回路53の出力と復調回路55の出力とを比較すること
により、主増幅器49の歪みの残量成分を検出する。検
出した歪みの残量成分の量に応じて第1、第2のベクト
ル調整回路45,47を調整する。
【0036】第1、第2のベクトル調整回路45,47
を調整する作用は実施の形態4と同様である。この歪補
償増幅器は入力信号がI,Qとで変調を行う変調信号で
あっても実施の形態5と同様に主増幅器49の歪みを入
力信号の成分に近い信号に補償することができる。また
I,Qがディジタル信号であれば、制御回路52の処理
がディジタル的に行うことができ、制御回路52の回路
規模の小型化や、歪みの残量成分の検出に於けるノイズ
による誤差等を低減することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、歪発生用増幅器
の前段にレベル調整を行う可変減衰回路を設け、主増幅
器の歪みの改善度に応じてこの可変減衰回路を調整し、
歪発生用増幅器での歪発生量を調整することにより、温
度変化等の環境の変化による増幅器等の特性が変化して
も歪みの改善度は変化することなく調整でき、常に一定
の歪補償を行うことができる。従って、本発明をセルラ
電話システムの基地局等に適用すれば、基地局等の消費
電流の低下に優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における歪補償増幅器の
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における歪補償増幅器の
ブロック図
【図3】本発明の実施の形態3における歪補償増幅器の
ブロック図
【図4】本発明の実施の形態4における歪補償増幅器の
ブロック図
【図5】本発明の実施の形態5における歪補償増幅器の
ブロック図
【図6】本発明の実施の形態6における歪補償増幅器の
ブロック図
【図7】従来のプリディストーション方式を用いた歪補
償増幅器のブロック図
【符号の説明】
21 第1の分配回路 24 第1の可変減衰回路 25 線形増幅器 26 第2の分配回路 29 第2の可変減衰回路 30 歪発生用増幅器 31 第1のベクトル調整回路 32 第1の結合回路 33 第2のベクトル調整回路 34 第2の結合回路 35 主増幅器 36 第3の分配回路 37 減衰回路 38 制御回路 39 遅延回路 40 変調回路 41 復調回路 42 第1の分配回路 45 第1のベクトル調整回路 46 第1の結合回路 47 第2のベクトル調整回路 48 第2の結合回路 49 主増幅器 50 第2の分配回路 51 減衰回路 52 制御回路 53 遅延回路 54 変調回路 55 復調回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を2つの信号に分配する第1の分
    配回路と、この第1の分配回路の一方の出力のレベル調
    整を行う第1の可変減衰回路と、この第1の可変減衰回
    路の出力を線形増幅する線形増幅回路と、この線形増幅
    回路の出力を2つに分配する第2の分配回路と、前記第
    1の分配回路のもう一方の出力のレベル調整を行う第2
    の可変減衰回路と、この第2の可変減衰回路の出力を歪
    み成分を含んだ信号に増幅する歪発生増幅器と、この歪
    発生増幅器の出力の振幅と位相を調整する第1のベクト
    ル調整回路と、前記第2の分配回路の一方の出力と前記
    第1のベクトル調整回路の出力とを結合する第1の結合
    回路と、前記第2の分配回路のもう一方の出力の振幅と
    位相を調整する第2のベクトル調整回路と、前記第1の
    結合回路の出力と前記第2のベクトル調整回路の出力を
    結合する第2の結合回路と、この第2の結合回路の出力
    を非線形増幅する主増幅器と、この主増幅器の出力を2
    つに分配し一方の出力を前記主増幅器の出力端とする第
    3の分配回路と、この第3の分配回路のもう一方の出力
    のレベルを減衰させる減衰回路と、この減衰回路の出力
    から前記主増幅器の出力の歪みの残量成分を検出し、歪
    みの残量成分の量に応じて前記第2の可変増幅回路及び
    前記第1のベクトル調整回路と前記第2のベクトル調整
    回路を調整する制御回路とを有し、環境の変化等によっ
    て増幅器等の特性が変化しても前記第2の可変減衰回路
    を制御することによって前記歪発生用増幅器の歪発生量
    を調整し、前記主増幅器の歪み補償を行うことを特徴と
    する歪補償増幅器。
  2. 【請求項2】前記制御回路が、入力信号を前記減衰回路
    の出力と同期が取れるように調整された遅延回路を通し
    た信号と前記減衰回路の出力とから主増幅器の歪みの残
    量成分を検出することを特徴とする請求項1記載の歪補
    償増幅器。
  3. 【請求項3】同相成分と直行成分の信号を入力として変
    調を行う変調回路と、前記減衰回路の出力を同相成分と
    直行成分に復調する復調回路と、同相成分と直行成分を
    前記復調回路の出力と同期が取れるように調整された遅
    延回路を通した信号と前記復調回路の出力とから主増幅
    回路の歪みの残量成分を検出する前記制御回路を有し、
    前記変調回路の出力を入力信号とすることを特徴とする
    請求項1記載の歪補償増幅器。
  4. 【請求項4】入力信号を2つの信号に分配する第1の分
    配回路と、主増幅器の出力を帰還し帰還信号の振幅と位
    相の調整を行う第1のベクトル調整回路と、前記第1の
    分配回路の一方の出力と、前記第1のベクトル調整回路
    の出力とを結合する第1の結合回路と、前記第1の分配
    回路のもう一方の出力の振幅と位相を調整する第2のベ
    クトル調整回路と、前記第1の結合回路の出力と前記第
    2のベクトル調整回路の出力とを結合する第2の結合回
    路と、この第2の結合回路の出力を非線形増幅する前記
    主増幅器と、この主増幅器の出力を2つに分配し一方の
    出力を前記主増幅器の出力端とする第2の分配回路と、
    この第2の分配回路のもう一方の出力のレベルを減衰さ
    せる減衰回路と、この減衰回路の出力から前記主増幅器
    の出力の歪みの残量成分を検出し、歪みの残量成分の量
    に応じて前記第1のベクトル調整回路および前記第2の
    ベクトル調整回路を調整する制御回路とを有し、前記主
    増幅器の歪み補償を行うことを特徴とする歪補償増幅
    器。
  5. 【請求項5】前記制御回路が、入力信号を前記減衰回路
    の出力と同期が取れるように調整された遅延回路を通し
    た信号と前記減衰回路の出力とから主増幅器の歪みの残
    量成分を検出することを特徴とする請求項4記載の歪補
    償増幅器。
  6. 【請求項6】同相成分と直行成分の信号を入力として変
    調を行う変調回路と、前記減衰回路の出力を同相成分と
    直行成分に復調する復調回路と、同相成分と直行成分を
    前記復調回路の出力と同期が取れるように調整された遅
    延回路を通した信号と前記復調回路の出力とから主増幅
    回路の歪みの残量成分を検出する前記制御回路を有し、
    前記変調回路の出力を入力信号とすることを特徴とする
    請求項4記載の歪補償増幅器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203271A (ja) * 2005-01-17 2006-08-03 Toshiba Corp 歪み発生回路および高周波回路
JP2012216912A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 歪信号発生装置、歪補償装置、および、高周波増幅装置

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