JPH10233128A - 高周波用ケーブル - Google Patents

高周波用ケーブル

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JPH10233128A
JPH10233128A JP5229197A JP5229197A JPH10233128A JP H10233128 A JPH10233128 A JP H10233128A JP 5229197 A JP5229197 A JP 5229197A JP 5229197 A JP5229197 A JP 5229197A JP H10233128 A JPH10233128 A JP H10233128A
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JP
Japan
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braid
core wire
braided
wires
flat
Prior art date
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Pending
Application number
JP5229197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Shinkawa
勉 新川
Kazumasa Tokumoto
和正 徳本
Toshikatsu Kawabata
勇勝 川畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIEMITSUKUSU KK
Original Assignee
JIEMITSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波電力搬送における電力損失の程度を十
分に減らすことができる高周波用ケーブルの提供を課題
とする。 【解決手段】 表面を絶縁処理した素線11a を複数本、
横一列状に合わせて単位の束線11とし、この束線を複数
本用いて組紐組織からなる平帯状に芯線10を構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高周波用ケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】前記高周波用ケーブルとしては、従来、
高周波電流による表皮効果等による高周波電力の損失を
減らすために、大容量のものには水冷同軸ケーブルを用
いたりし、また中小容量のものにはリッツ線平行ケーブ
ルやリッツ線ツイストケーブルを用いていた。一方、例
えば、高層ビルの建設現場等においては、鉄筋を接続し
て延長するのに高周波誘導加熱による突き合わせ溶接を
行ったりしている。この場合においては、高周波発生装
置をある適当な場所に配置し、そこから高周波用ケーブ
ルを延長することで、複数箇所での現場溶接ができるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
高周波用ケーブルは、高周波電力の損失の程度が依然と
して大きく、高周波発生装置からの高周波電力を長い距
離供給するのには非常に不利であった。従って、上記し
た高層ビルの建設現場等における鉄筋の現場溶接に際し
ても、1台の高周波発生装置の配置でカバーできる現場
数が限られ、特にフロアー面積の大きい建設現場等にお
いては、そのフロアーに散在する各部の鉄筋を1台の高
周波発生装置から電力供給ケーブルを延長させるだけ
で、簡単に溶接ができるといったことが出来ないという
問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記従来の高周波用ケー
ブルの欠点を解消し、高周波電力搬送における電力損失
の程度を十分に減らすことができる高周波用ケーブルの
提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の高周波用ケーブルは、表面を絶縁処理した
素線を複数本、横一列状に合わせて単位の束線とし、こ
の束線を複数本用いて組紐組織からなる平帯状に芯線を
構成していることを第1の特徴としている。また本発明
の高周波用ケーブル、上記第1の特徴に加えて、組紐組
織からなる平帯状の芯線を2本、その間に絶縁シートを
挟んで合わせ、全体を絶縁被覆材で被覆してあることを
第2の特徴としている。
【0006】上記第1の特徴において、組紐組織として
は平組紐組織、丸組紐組織が少なくとも含まれる。また
丸組紐組織の場合には、丸組紐を組み上げた後、偏平に
押圧して平帯状にする。平組紐組織の場合には、組み上
げたときから偏平な平帯状となる。この組紐組織からな
る芯線は当然ながら可撓性を有する。前記束線の数は3
本以上の適当な数とすることができる。また平組紐組織
の場合において、束線による組目は、一間おきに上下す
る一間組や二間組、三間組、或いはそれ以上とすること
できる。前記束線自体は絶縁素線を複数本、横一列状に
合わせたものとするが、横一列状とは、横一列及びそれ
に近い偏平な状態になされたものを含むものとする。ま
た素線は銅線とするが、必要に応じて導電性のよい他の
金属線であってもよい。また絶縁処理の方法や材料は問
わない。上記第2の特徴において、組紐組織からなる平
帯状の2本の芯線の間に挟まれる絶縁シートは、絶縁性
のシートであれば、その材料や構造を特に限定されるも
のではないが、例えば絶縁性繊維素材からなるシート状
の織布や不織布、或いは絶縁素材を他の方法でシートと
したものが含まれる。また絶縁シートは可撓性を有する
ものが好ましい。また全体を被覆する絶縁被覆材も特に
限定されるものではなく、種々の絶縁性を有する被覆材
を用いることができるが、可撓性を有するものであるこ
とが好ましい。また勿論であるが、高強度、耐熱性、耐
磨耗性、衝撃吸収性、減衰性、寸法安定性等にも優れた
ものとするのが好ましい。この絶縁被覆材は、絶縁性繊
維素材を袋編みしたものとすることもできる。またその
他の絶縁繊維等による捲線とし、或いは絶縁材によるエ
ナメルとしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の態様を示す
高周波用ケーブルの概略断面図、図2は実施の態様を示
す高周波用ケーブルの絶縁被覆材を一部剥がして見た平
面図、図3はケーブルの芯線を示し、(A)は芯線の実
物例を複写した図で、(B)は実物例における組紐組織
を分かりやすく描いた図である。図4は組紐組織を構成
する各束線の構成例を示す図である。
【0008】図1、2において、本発明の高周波用ケー
ブルは、主として、平帯状の芯線10とその間に介在され
る絶縁シート20と前記2本の芯線10や絶縁シート20等の
全体を被覆する絶縁被覆材30とからなる。前記平帯状の
芯線10は2つ一対で、重ね合わせるようにし、重ね合わ
せ面に絶縁シート20を挟み込むことで、両芯線10間の絶
縁を確保している。前記絶縁シート20は、例えばポリア
ミド系の絶縁性繊維を織ってシート状にしたものを用い
ることができる。これによって芯線10、10間の絶縁性を
確実に確保すると共に適当な柔軟性をも確保している。
絶縁シート20としては、十分な絶縁性を有することは勿
論であるが、その他に柔軟性、簡単に破損しない強度、
耐腐食性等を有するものを用いるのが好ましい。前記絶
縁被覆材30は、例えば高強力ポリアリレート繊維(商品
名ベクトラン、株式会社クラレ製)を袋編みして構成す
ることができる。即ち、前記高強力ポリアリレート繊維
を袋編みしつつ前記絶縁シート20で絶縁された一対の芯
線10、10を内部に被覆する。そして被覆された上からシ
リコン樹脂等を含浸させてケーブルを完成させる。前記
絶縁被覆材30としては、絶縁性を確保することの他、可
撓性、耐熱性、耐磨耗性、耐切削性、防水性等の電線被
覆材として必要な一般的性質を有するものであれば、特
にその材料を限定されるものではなく、袋編製の他、織
製布、不織布、布以外のゴム、エナメル等の材料を用い
ることができる。
【0009】前記芯線10は、図3に示すように、組紐組
織からなる平帯状に構成する。即ち、複数本の素線11a
を束ねてなる束線11を1単位とし、複数の束線11、11‥
‥を用いた複数単位によって組紐に組み上げたものであ
る。図3に示す例では、組紐組織が平組紐組織として組
み上げられており、さらに詳細には、各束線11の組目が
二間おきに上下する二間組として組み上げられている。
各束線11の進行の方向は組織をきつく組み上げる程、横
方向に近い斜めとなり、組織をゆるく組み上げる程、縦
方向に近い斜めになる。前記組紐組織は平組紐組織に限
定されるものではなく、丸組紐組織であってもよい。こ
の場合には組み上げた後に偏平に押圧して平帯状にすれ
ばよい。芯線10を組紐組織からなる偏平な平帯状とする
ことで、高周波電力を搬送する際のリアクタンスを十分
に減らすことができる。また芯線10を組紐組織とするこ
とで、容易に偏平な平帯状にすることができると共に、
芯線の柔軟性、湾曲性、伸縮性等を確保することができ
る。前記素線11a はその表面を絶縁処理した銅線を用い
る。が、銅線以外の導電性の良い材料でも可能である。
絶縁処理の仕方は問わない。前記束線11は素線11a を横
一列状に合わせて単位としたものである。この横一列状
とは、図4に示すように、束線11は素線11a を横一例に
合わせたもの、及びそれに近い偏平な状態に素線11a が
合わされたものを意味する。実施例では、素線11a を7
本、横一列に合わせて束線11とし、この束線11を32本用
いて、平組紐組織に組み上げている。勿論、前記束線11
を構成する素線11a の本数は特に限定されるものではな
く、必要に応じて細い素線11a を多数合わせて束線11と
することもできるし、比較的太い素線11a を少数合わせ
て束線11とすることもできる。また前記組紐組織を組み
上げる束線11の数も組紐組織を組み上げることができる
最低本数である3本以上であれば、特にその数が限定さ
れるものではない。
【0010】本発明による同様な条件下で作製した高周
波用ケーブルと従来のリッツ線平行ケーブル、リッツ線
ツイストケーブルとについて、ある一定の高周波電力を
搬送する場合における一定の電力低下がなされるまでの
許容配線長さ、各ケーブルの一定長さにおけるインダク
タンスの比較を次の表1に示す。尚、リッツ線ツイスト
ケーブルの例を図5に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の構成作用からなり、請求
項1に記載の高周波用ケーブルによれば、表面を絶縁処
理した素線を複数本、横一列状に合わせて単位の束線と
し、この束線を複数本用いて組紐組織からなる平帯状に
芯線を構成しているので、高周波電力を搬送する場合の
減衰ないし抵抗を十分に減少させることができる。よっ
て、大容量の高周波電力を搬送する場合においても水冷
同軸ケーブル等を用いる必要がなくなり、また比較的長
い距離であっても少ない電力低下で高周波電力を搬送す
ることができる。この高周波電力の搬送可能距離が長い
ということは、高周波発生装置から、実際に高周波を使
用する末端機器、例えば現場にて使用する高周波誘導加
熱器や高周波溶接器等、現場までの距離を長くとること
が可能となり、現場等における高価で重量のある高周波
発生装置の設置条件の自由度を十分に大きくすることが
可能となる。また請求項2に記載の高周波用ケーブルに
よれば、請求項1に記載の構成による効果に加えて、組
紐組織からなる平帯状の芯線を2本、その間に絶縁シー
トを挟んで合わせ、全体を絶縁被覆材で被覆してあるの
で、往路、帰路が構成された実際の高周波用ケーブルと
して、電力の減衰が少なく、発熱等も少なく、高周波電
力の搬送可能距離を十分に長くすることができ、また高
周波発生装置と末端機器との距離的な設置自由度を十分
に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様を示す高周波用ケーブルの
概略断面図である。
【図2】実施の態様を示す高周波用ケーブルの絶縁被覆
材を一部剥がして見た平面図である。
【図3】ケーブルの芯線を示し、(A)は芯線の実物例
を複写した図で、(B)は実物例における組紐組織を分
かりやすく描いた図である。
【図4】組紐組織を構成する各束線の構成例を示す図で
ある。
【図5】リッツ線ツイストケーブルの例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 芯線 11 束線 11a 素線 20 絶縁シート 30 絶縁被覆材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を絶縁処理した素線を複数本、横一
    列状に合わせて単位の束線とし、この束線を複数本用い
    て組紐組織からなる平帯状に芯線を構成していることを
    特徴とする高周波用ケーブル。
  2. 【請求項2】 組紐組織からなる平帯状の芯線を2本、
    その間に絶縁シートを挟んで合わせ、全体を絶縁被覆材
    で被覆してあることを特徴とする請求項1に記載の高周
    波用ケーブル。
JP5229197A 1997-02-19 1997-02-19 高周波用ケーブル Pending JPH10233128A (ja)

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JP5229197A JPH10233128A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 高周波用ケーブル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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