JPH10232289A - 原子炉用制御棒 - Google Patents
原子炉用制御棒Info
- Publication number
- JPH10232289A JPH10232289A JP9035130A JP3513097A JPH10232289A JP H10232289 A JPH10232289 A JP H10232289A JP 9035130 A JP9035130 A JP 9035130A JP 3513097 A JP3513097 A JP 3513097A JP H10232289 A JPH10232289 A JP H10232289A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control rod
- tube
- end plug
- cladding tube
- nuclear reactor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加圧水型原子炉用制御棒の被覆管部の摩耗を
低減する。 【解決手段】 加圧水型原子炉用燃料集合体の制御棒案
内管に挿脱されて使用され、ステンレス鋼製被覆管21
の内部に中性子吸収体27が充填され、被覆管21の下
端及び上端が下部端栓25及び上部端栓23により密封
されて構成される制御棒10は、下部端栓25と被覆管
21との連結部外周を含む被覆管21の下部外面に耐摩
耗層が形成されている。
低減する。 【解決手段】 加圧水型原子炉用燃料集合体の制御棒案
内管に挿脱されて使用され、ステンレス鋼製被覆管21
の内部に中性子吸収体27が充填され、被覆管21の下
端及び上端が下部端栓25及び上部端栓23により密封
されて構成される制御棒10は、下部端栓25と被覆管
21との連結部外周を含む被覆管21の下部外面に耐摩
耗層が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の炉内核反
応を制御するために使用される制御棒に関し、特に加圧
水型原子炉用の制御棒に関する。
応を制御するために使用される制御棒に関し、特に加圧
水型原子炉用の制御棒に関する。
【0002】
【従来の技術】現在世界的に広く使用されている加圧水
型原子炉では、一般に図2に示すような燃料集合体1が
使用されている。これを概説すると、多数の冷却材流れ
穴が形成された上部ノズル3及び下部ノズル5が複数の
中空管乃至制御棒案内管7により連結されていて、制御
棒案内管7に固定された複数の支持格子8の多数の格子
開口に核燃料棒9が1本づづ挿入されて支持されてい
る。このような燃料集合体1は、原子炉容器内の炉心に
並べて装荷され、核反応即ち燃焼に供されるがその核反
応は、制御棒案内管7に挿脱される制御棒を集合した所
謂制御棒クラスタにより制御される。図3に制御棒クラ
スタ10の概念図が示されている。前述の制御棒案内管
7に同時に入るように位置決めされた多数の制御棒11
がスパイダ組立体13により相互に連結されている。ス
パイダ組立体13は円筒状中心部材とこれから放射状に
半径方向外方に延出する複数のアーム部材からなり、制
御棒11の上部端栓15がそのアーム部材のフィンガ部
に連結されている。制御棒11は、その上部端栓15
と、これに上端が密封溶接されて閉じられたステンレス
鋼製被覆管17、同様にその下端を閉じる下部端栓18
及び被覆管17の中に積重された中性子吸収体19など
から構成されている。中性子吸収体19の代表的な材料
は、銀−インジウム−カドミウム合金である。
型原子炉では、一般に図2に示すような燃料集合体1が
使用されている。これを概説すると、多数の冷却材流れ
穴が形成された上部ノズル3及び下部ノズル5が複数の
中空管乃至制御棒案内管7により連結されていて、制御
棒案内管7に固定された複数の支持格子8の多数の格子
開口に核燃料棒9が1本づづ挿入されて支持されてい
る。このような燃料集合体1は、原子炉容器内の炉心に
並べて装荷され、核反応即ち燃焼に供されるがその核反
応は、制御棒案内管7に挿脱される制御棒を集合した所
謂制御棒クラスタにより制御される。図3に制御棒クラ
スタ10の概念図が示されている。前述の制御棒案内管
7に同時に入るように位置決めされた多数の制御棒11
がスパイダ組立体13により相互に連結されている。ス
パイダ組立体13は円筒状中心部材とこれから放射状に
半径方向外方に延出する複数のアーム部材からなり、制
御棒11の上部端栓15がそのアーム部材のフィンガ部
に連結されている。制御棒11は、その上部端栓15
と、これに上端が密封溶接されて閉じられたステンレス
鋼製被覆管17、同様にその下端を閉じる下部端栓18
及び被覆管17の中に積重された中性子吸収体19など
から構成されている。中性子吸収体19の代表的な材料
は、銀−インジウム−カドミウム合金である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】制御棒11は、前述の
ように燃料集合体1の制御棒案内管7の中に挿入され、
制御棒案内管の内面と摺動するので、その被覆管外面が
摩耗することが懸念される。従って、従来は下部端栓に
隣接する被覆管の下部を除く部分にクロムメッキを施し
て被覆管の外周面の摩耗を防止してきた。しかしなが
ら、その後の状況を子細に検討してみると、従来問題無
しとされてきた下端部にも摩耗発生の恐れがあり、この
部分を含め少なくとも被覆管の下部全域に亙り耐摩耗性
のよい層を形成する必要が生じてきた。本発明はこのよ
うなニーズを満たすために為されたもので、制御棒の被
覆管の必要部全域に亙り表面に耐摩耗層が形成された原
子炉用制御棒を提供することを課題とする。
ように燃料集合体1の制御棒案内管7の中に挿入され、
制御棒案内管の内面と摺動するので、その被覆管外面が
摩耗することが懸念される。従って、従来は下部端栓に
隣接する被覆管の下部を除く部分にクロムメッキを施し
て被覆管の外周面の摩耗を防止してきた。しかしなが
ら、その後の状況を子細に検討してみると、従来問題無
しとされてきた下端部にも摩耗発生の恐れがあり、この
部分を含め少なくとも被覆管の下部全域に亙り耐摩耗性
のよい層を形成する必要が生じてきた。本発明はこのよ
うなニーズを満たすために為されたもので、制御棒の被
覆管の必要部全域に亙り表面に耐摩耗層が形成された原
子炉用制御棒を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】如上の課題を解決するた
め、本発明によれば、原子炉用燃料集合体の中空案内管
に挿脱されて使用され、ステンレス鋼製被覆管の内部に
中性子吸収体が充填され、前記被覆管の下端及び上端が
下部端栓及び上部端栓により密封されて構成される前記
制御棒は、前記下部端栓と被覆管との連結部外周を含む
前記被覆管の下部外面に耐摩耗層が形成されて構成され
る。
め、本発明によれば、原子炉用燃料集合体の中空案内管
に挿脱されて使用され、ステンレス鋼製被覆管の内部に
中性子吸収体が充填され、前記被覆管の下端及び上端が
下部端栓及び上部端栓により密封されて構成される前記
制御棒は、前記下部端栓と被覆管との連結部外周を含む
前記被覆管の下部外面に耐摩耗層が形成されて構成され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施形態を説明する。図1は、本発明による制御棒
20の全体構造を示している。薄肉のステンレス製鋼管
からできている被覆管21の上端は、ねじ付きの上部端
栓23により密封されている。上部端栓23の上部細径
部は、従来技術の項で説明したようなスパイダ組立体の
アーム部材のフィンガ部に挿通され、ねじ部に螺合する
図示しないナットにより連結固定される。被覆管21の
下端は、砲弾形の先端形状を有する下部端栓25が密封
溶接されて閉じられている。そして被覆管21内の下部
端栓25上に銀−インジウム−カドミウム合金棒から形
成された中性子吸収体27が載せられていて、上部の押
さえばね29により確りと下方に押し付けられている。
この制御棒20の被覆管21と下部端栓25の外周面に
は、領域Cに亙って耐摩耗層が形成される。このような
耐摩耗層は、硬質クロムメッキ、イオン窒化、窒化クロ
ム(CrN)イオンプレーティングなどにより形成する。
尚、被覆管21の下端までの外周面に単体時に硬質クロ
ムメッキを施し、しかる後に下部端栓25を被覆管21
の下端に抵抗溶接により連結固定してもよい。この場
合、下部端栓25の外周面には耐摩耗層が形成されない
が、下部端栓25は中実乃至厚肉のプラグなので、摩耗
が生じても実質的な問題は生じない。
明の実施形態を説明する。図1は、本発明による制御棒
20の全体構造を示している。薄肉のステンレス製鋼管
からできている被覆管21の上端は、ねじ付きの上部端
栓23により密封されている。上部端栓23の上部細径
部は、従来技術の項で説明したようなスパイダ組立体の
アーム部材のフィンガ部に挿通され、ねじ部に螺合する
図示しないナットにより連結固定される。被覆管21の
下端は、砲弾形の先端形状を有する下部端栓25が密封
溶接されて閉じられている。そして被覆管21内の下部
端栓25上に銀−インジウム−カドミウム合金棒から形
成された中性子吸収体27が載せられていて、上部の押
さえばね29により確りと下方に押し付けられている。
この制御棒20の被覆管21と下部端栓25の外周面に
は、領域Cに亙って耐摩耗層が形成される。このような
耐摩耗層は、硬質クロムメッキ、イオン窒化、窒化クロ
ム(CrN)イオンプレーティングなどにより形成する。
尚、被覆管21の下端までの外周面に単体時に硬質クロ
ムメッキを施し、しかる後に下部端栓25を被覆管21
の下端に抵抗溶接により連結固定してもよい。この場
合、下部端栓25の外周面には耐摩耗層が形成されない
が、下部端栓25は中実乃至厚肉のプラグなので、摩耗
が生じても実質的な問題は生じない。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薄肉で摩耗により損傷を大きなダメージを生じやすい被
覆管の必要部の全面に耐摩耗層を形成したので、制御棒
は長期に亙り健全性が保持される。
薄肉で摩耗により損傷を大きなダメージを生じやすい被
覆管の必要部の全面に耐摩耗層を形成したので、制御棒
は長期に亙り健全性が保持される。
【図1】本発明の実施形態に係る制御棒の一部省略立面
図である。
図である。
【図2】本発明の制御棒が使用される原子炉の燃料集合
体の一例を示す一部切欠き斜視図である。
体の一例を示す一部切欠き斜視図である。
【図3】従来の構造の制御棒を有する制御棒クラスタの
一部省略立面図である。
一部省略立面図である。
20 制御棒 21 被覆管 23 上部端栓 25 下部端栓 27 中性子吸収体 29 押さえばね C 領域
Claims (1)
- 【請求項1】 原子炉用燃料集合体の中空案内管に挿脱
されて使用され、ステンレス鋼製被覆管の内部に中性子
吸収体が充填され、前記被覆管の下端及び上端が下部端
栓及び上部端栓により密封されて構成される制御棒にお
いて、前記下部端栓と被覆管との連結部外周を含む前記
被覆管の下部外面に耐摩耗層が形成されていることを特
徴とする原子炉用制御棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035130A JPH10232289A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 原子炉用制御棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035130A JPH10232289A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 原子炉用制御棒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10232289A true JPH10232289A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12433358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9035130A Pending JPH10232289A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 原子炉用制御棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10232289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220108808A1 (en) * | 2017-08-31 | 2022-04-07 | Westinghouse Electric Company Llc | Control rods for light water reactors |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP9035130A patent/JPH10232289A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220108808A1 (en) * | 2017-08-31 | 2022-04-07 | Westinghouse Electric Company Llc | Control rods for light water reactors |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050906 |