JPH10231941A - ボール逆止め弁 - Google Patents
ボール逆止め弁Info
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- JPH10231941A JPH10231941A JP5238597A JP5238597A JPH10231941A JP H10231941 A JPH10231941 A JP H10231941A JP 5238597 A JP5238597 A JP 5238597A JP 5238597 A JP5238597 A JP 5238597A JP H10231941 A JPH10231941 A JP H10231941A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボールの金属製球体の外側に被覆されたゴム
や樹脂が磨耗したり、欠損したり剥離したりした場合
に、このボールがボデーから配管に流出して配管や配管
に接続された機器を損傷させることがないボール逆止め
弁を提供すること。 【解決手段】 金属製球体2aの外側にゴム又は樹脂2
bを被覆して形成したボール2を内蔵し、そのボデー3
の流入口3a及び流出口3bの直径方向の最小寸法L1
及びL2を金属製球体2aの直径寸法d1よりも小さくし
た。
や樹脂が磨耗したり、欠損したり剥離したりした場合
に、このボールがボデーから配管に流出して配管や配管
に接続された機器を損傷させることがないボール逆止め
弁を提供すること。 【解決手段】 金属製球体2aの外側にゴム又は樹脂2
bを被覆して形成したボール2を内蔵し、そのボデー3
の流入口3a及び流出口3bの直径方向の最小寸法L1
及びL2を金属製球体2aの直径寸法d1よりも小さくし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として上、中、
下水、農業用水、汚水、工業排水等に用いられ、又は、
油、ガスなどの配管にも用いられるボール逆止め弁に関
する。
下水、農業用水、汚水、工業排水等に用いられ、又は、
油、ガスなどの配管にも用いられるボール逆止め弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属製球体の外側にゴム又は樹脂を被覆
して形成したボール形の弁体を内蔵するボール逆止め弁
は、従来は、金属製球体の外径がボデーの流入口、流出
口やボールを誘導するガイド部の幅よりも小さいのが一
般で、このため、ボール表面のゴムや樹脂が磨耗したり
欠損したり剥離したりした場合に、ボールが流出口又は
流入口から流出して、配管や配管に接続されているポン
プ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷させるに至るこ
とがあった。
して形成したボール形の弁体を内蔵するボール逆止め弁
は、従来は、金属製球体の外径がボデーの流入口、流出
口やボールを誘導するガイド部の幅よりも小さいのが一
般で、このため、ボール表面のゴムや樹脂が磨耗したり
欠損したり剥離したりした場合に、ボールが流出口又は
流入口から流出して、配管や配管に接続されているポン
プ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷させるに至るこ
とがあった。
【0003】図5は、この点を解決するために提案され
たボール逆止め弁の縦断面図であり、図6は、図5にお
いて概ねY−Y'断面から下方を見た状態を示す説明用
の部分平面図である(実開昭63−158656号参
照)。
たボール逆止め弁の縦断面図であり、図6は、図5にお
いて概ねY−Y'断面から下方を見た状態を示す説明用
の部分平面図である(実開昭63−158656号参
照)。
【0004】ボール11は、金属製球体11aの外側に
ゴム又は樹脂11bを被覆し、ボデー12に設けられて
いるガイド部12aの流水口12bの幅l2が金属製球
体11aの直径d2よりも小さく形成されている。
ゴム又は樹脂11bを被覆し、ボデー12に設けられて
いるガイド部12aの流水口12bの幅l2が金属製球
体11aの直径d2よりも小さく形成されている。
【0005】このため、ボール11のゴム又は樹脂11
bが磨耗したり欠損したり剥離したりしても、ボール1
1は、ガイド部12aの流水口12bに阻まれて、ボデ
ー12の流入口12cから流出しない。
bが磨耗したり欠損したり剥離したりしても、ボール1
1は、ガイド部12aの流水口12bに阻まれて、ボデ
ー12の流入口12cから流出しない。
【0006】しかし、この構造では、金属製球体11a
の直径d2がボデー12の流入口12dの直径D3よりも
小さいために、上述の金属製球体11aが流体の逆流に
よって流入口12d側の配管に流入して、配管やこの配
管に接続されているポンプ、ストレーナ、他のバルブな
どを損傷するおそれがある。
の直径d2がボデー12の流入口12dの直径D3よりも
小さいために、上述の金属製球体11aが流体の逆流に
よって流入口12d側の配管に流入して、配管やこの配
管に接続されているポンプ、ストレーナ、他のバルブな
どを損傷するおそれがある。
【0007】更に、上述のようにガイド部12aの流水
口12bの幅l2が狭められているために、流出する流
路の流過面積が小さく、また、渦流が起き易く、流体の
圧力損失が大きい問題点を有している。
口12bの幅l2が狭められているために、流出する流
路の流過面積が小さく、また、渦流が起き易く、流体の
圧力損失が大きい問題点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ボール逆止め弁のボールの金属製球体の外
側に被覆されたゴムや樹脂が磨耗したり欠損したり剥離
したりした場合に、ボールがこの逆止め弁の流入口、流
出口から、或は、流入口から配管に流出して、配管や配
管に接続されているポンプ、ストレーナ、他のバルブな
どを損傷すること、更に、これを防ぐ構造にしたために
流体の圧力損失が大きくなる問題点である。
する課題は、ボール逆止め弁のボールの金属製球体の外
側に被覆されたゴムや樹脂が磨耗したり欠損したり剥離
したりした場合に、ボールがこの逆止め弁の流入口、流
出口から、或は、流入口から配管に流出して、配管や配
管に接続されているポンプ、ストレーナ、他のバルブな
どを損傷すること、更に、これを防ぐ構造にしたために
流体の圧力損失が大きくなる問題点である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するため、金属製球体の外側にゴム又は樹脂を被
覆して形成したボールを内蔵し、そのボデーの流入口及
び流出口の直径方向の最小寸法を上記の金属製球体の直
径寸法よりも小さくした。この場合、上記のボデーの流
入口及び流出口の直径方向の最小寸法を、流入口又は流
出口の内側に突起部を1個以上設けることによって形成
するのが好ましい。
を解決するため、金属製球体の外側にゴム又は樹脂を被
覆して形成したボールを内蔵し、そのボデーの流入口及
び流出口の直径方向の最小寸法を上記の金属製球体の直
径寸法よりも小さくした。この場合、上記のボデーの流
入口及び流出口の直径方向の最小寸法を、流入口又は流
出口の内側に突起部を1個以上設けることによって形成
するのが好ましい。
【0010】次に、ボデー内にボールを誘導するガイド
部を設けて流体が正流する時にボールを流体の流れを阻
害しない場所に待避させ、流体が止まった時にボールが
自重によって閉弁位置に移動するようにした。
部を設けて流体が正流する時にボールを流体の流れを阻
害しない場所に待避させ、流体が止まった時にボールが
自重によって閉弁位置に移動するようにした。
【0011】また、ボデー内のシート部の近傍に、逆止
め弁を水平配管において使用する時に閉弁するボールを
シート部にほぼ正対させる高さに保持するための突起部
を設けた。
め弁を水平配管において使用する時に閉弁するボールを
シート部にほぼ正対させる高さに保持するための突起部
を設けた。
【0012】本発明のボール逆止め弁は、上記のように
構成したので、まず、金属製球体の外側に被覆してある
ゴム又は樹脂が磨耗したり欠損したり剥離したりして、
ボールがほとんど金属製球体だけになった場合でも、ボ
デーの流出口及び流入口の直径方向の最小寸法が金属製
球体の直径寸法よりも小さいので、このゴム又は樹脂が
磨耗したり欠損したり剥離したりして、ボールがボデー
の流出口又は流入口から流出して、配管や配管に接続さ
れているポンプ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷さ
せることがない。
構成したので、まず、金属製球体の外側に被覆してある
ゴム又は樹脂が磨耗したり欠損したり剥離したりして、
ボールがほとんど金属製球体だけになった場合でも、ボ
デーの流出口及び流入口の直径方向の最小寸法が金属製
球体の直径寸法よりも小さいので、このゴム又は樹脂が
磨耗したり欠損したり剥離したりして、ボールがボデー
の流出口又は流入口から流出して、配管や配管に接続さ
れているポンプ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷さ
せることがない。
【0013】また、ボデーの流出口及び流入口の直径方
向の最小寸法を、これら流出口及び流入口の内側に1個
以上の突起部を設けることによって形成すると、この流
出口及び流入口の断面積、即ち、流体の流路を十分に広
くすることができ、流体の圧力損失をほとんど生じさせ
ないので、極めて有効である。
向の最小寸法を、これら流出口及び流入口の内側に1個
以上の突起部を設けることによって形成すると、この流
出口及び流入口の断面積、即ち、流体の流路を十分に広
くすることができ、流体の圧力損失をほとんど生じさせ
ないので、極めて有効である。
【0014】また、先に示した従来例のように、ガイド
部の幅を金属製球体の直径寸法より小さくするのとは異
なり、ガイド部の幅を広くすることができるので、ボデ
ー内で渦流が起きる虞もなく、流体の圧力損失は極めて
小さい。
部の幅を金属製球体の直径寸法より小さくするのとは異
なり、ガイド部の幅を広くすることができるので、ボデ
ー内で渦流が起きる虞もなく、流体の圧力損失は極めて
小さい。
【0015】次に、本発明のボール逆止め弁では、ボデ
ー内に設けたガイド部によって誘導してボールを流体の
正流時に流体の流れを阻害しない場所に待避させるよう
にしたので、ボデー内の流体の流れが極めてスムーズで
あり、ボールが流路口に存在しているものに比して流体
の圧力損失を軽減させることができる。更に、流体の正
流が止まった時に、ボールは自重によって逆流を待たず
に移動するので逆流が起き難く、ウォータハンマーを起
こさないで確実に閉弁して、逆流を防止する。
ー内に設けたガイド部によって誘導してボールを流体の
正流時に流体の流れを阻害しない場所に待避させるよう
にしたので、ボデー内の流体の流れが極めてスムーズで
あり、ボールが流路口に存在しているものに比して流体
の圧力損失を軽減させることができる。更に、流体の正
流が止まった時に、ボールは自重によって逆流を待たず
に移動するので逆流が起き難く、ウォータハンマーを起
こさないで確実に閉弁して、逆流を防止する。
【0016】次に、本発明のボール逆止め弁を水平配管
において使用した場合、流体の正流が止まってボールが
閉弁位置に移動する時に、ボールはボデー内のシート部
の近傍に設けられた突起部によってシート部にほぼ正対
する高さに保持されるので、ボールが相当重くても、ほ
んの僅かな逆圧でボールがシート部に着座し、逆流をほ
とんど生じさせないで、従って、ウォータハンマーを起
こすことなく、逆流を防止する。
において使用した場合、流体の正流が止まってボールが
閉弁位置に移動する時に、ボールはボデー内のシート部
の近傍に設けられた突起部によってシート部にほぼ正対
する高さに保持されるので、ボールが相当重くても、ほ
んの僅かな逆圧でボールがシート部に着座し、逆流をほ
とんど生じさせないで、従って、ウォータハンマーを起
こすことなく、逆流を防止する。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の実施例を図面に示して説明
し、併せてその作用を述べる。図1は、本発明のボール
逆止め弁の一実施例を示す縦断面図であり、図2は、図
1において概ねX−X'断面から下方を見た状態を示す
説明用の部分平面図である。
し、併せてその作用を述べる。図1は、本発明のボール
逆止め弁の一実施例を示す縦断面図であり、図2は、図
1において概ねX−X'断面から下方を見た状態を示す
説明用の部分平面図である。
【0018】図1及び図2において、1はボール逆止め
弁、2はボールであって、ボール2は、金属製球体2a
の外側にゴム又は樹脂2bを被覆して形成されている。
3はボデーであって、その流出口3a及び流入口3bの
内側に突起部3cと3d及び3eと3fが設けてあり、
流出口3a及び流入口3bにおける直径方向の最小寸法
L1及びL2は、これら突起部3cと3dとの間及び3e
と3fとの間の寸法であって、これらのL1及びL2は、
金属製球体2aの直径d1よりも小さくなっている。
弁、2はボールであって、ボール2は、金属製球体2a
の外側にゴム又は樹脂2bを被覆して形成されている。
3はボデーであって、その流出口3a及び流入口3bの
内側に突起部3cと3d及び3eと3fが設けてあり、
流出口3a及び流入口3bにおける直径方向の最小寸法
L1及びL2は、これら突起部3cと3dとの間及び3e
と3fとの間の寸法であって、これらのL1及びL2は、
金属製球体2aの直径d1よりも小さくなっている。
【0019】次に、ボデー3にボール2を誘導するガイ
ド部3gが設けてあり、流体が正流する時には、ボール
2は、このガイド部3gの流水口2hに沿って、図1に
おいて2点鎖線で示したように流体の流れを阻害しない
場所に移動して待避する。
ド部3gが設けてあり、流体が正流する時には、ボール
2は、このガイド部3gの流水口2hに沿って、図1に
おいて2点鎖線で示したように流体の流れを阻害しない
場所に移動して待避する。
【0020】このガイド部3gの流水口3hの幅l
1は、図4に示した考案のように金属製球体2の直径d1
よりも小さくする必要がなく、ボール2を誘導し得る幅
に形成され、十分に広い。
1は、図4に示した考案のように金属製球体2の直径d1
よりも小さくする必要がなく、ボール2を誘導し得る幅
に形成され、十分に広い。
【0021】流体の正流が止まった時には、ボール2は
ボデー3の内側の斜面3iを自重によって転げ落ちて、
閉弁状態に移動するようになっている。この自重による
移動が容易になるように、ボール2の重心との関係にお
いて、斜面3iの形式位置や形式角度等が特に配慮され
て作られている。
ボデー3の内側の斜面3iを自重によって転げ落ちて、
閉弁状態に移動するようになっている。この自重による
移動が容易になるように、ボール2の重心との関係にお
いて、斜面3iの形式位置や形式角度等が特に配慮され
て作られている。
【0022】次に、ボデー3のシート部3jの近傍に突
起部3kが設けてあり、このボール逆止め弁1を、図1
の右方を下側に左方を上側になるようにして水平配管に
おいて使用する時に、閉弁するために流水口3hに沿っ
て転げ落ちてきたボール3をシート部3jにほぼ正対さ
せる高さに保持するようになっている。なお、突起部3
kは、垂直配管で使用した場合にボール2が斜面3iに
沿って転げ落ちてきたボール2が衝突してゴム又は樹脂
2bの被覆が欠損しないように、閉弁状態のボール2と
所定間隔を有するような高さ限界を設けている。
起部3kが設けてあり、このボール逆止め弁1を、図1
の右方を下側に左方を上側になるようにして水平配管に
おいて使用する時に、閉弁するために流水口3hに沿っ
て転げ落ちてきたボール3をシート部3jにほぼ正対さ
せる高さに保持するようになっている。なお、突起部3
kは、垂直配管で使用した場合にボール2が斜面3iに
沿って転げ落ちてきたボール2が衝突してゴム又は樹脂
2bの被覆が欠損しないように、閉弁状態のボール2と
所定間隔を有するような高さ限界を設けている。
【0023】次いで、このボール逆止め弁1の作用を説
明する。まず、金属製球体2aの外側に被覆してあるゴ
ム又は樹脂2bが磨耗したり欠損したり剥離したりし
て、ボール2がほとんど金属製球体2aだけになった場
合でも、ボデー3の流出口3a及び流入口3bの直径方
向の最小寸法L1及びL2が金属製球体2aの直径寸法d
1よりも小さいので、このゴム又は樹脂2bが磨耗した
り欠損したり剥離したりしたボール2がボデー3の流出
口3a又は流入口3bから流出して、配管や配管に接続
されているポンプ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷
させることがない。
明する。まず、金属製球体2aの外側に被覆してあるゴ
ム又は樹脂2bが磨耗したり欠損したり剥離したりし
て、ボール2がほとんど金属製球体2aだけになった場
合でも、ボデー3の流出口3a及び流入口3bの直径方
向の最小寸法L1及びL2が金属製球体2aの直径寸法d
1よりも小さいので、このゴム又は樹脂2bが磨耗した
り欠損したり剥離したりしたボール2がボデー3の流出
口3a又は流入口3bから流出して、配管や配管に接続
されているポンプ、ストレーナ、他のバルブなどを損傷
させることがない。
【0024】また、ボデー3の流出口3a及び流入口3
bの直径方向の最小寸法L1及びL2を、これら流出口又
3a及び流入口3bの内側に突起部3cと3d及び3e
と3fを設けることによって形成したので、この流出口
3a及び流入口3bの断面積、従って、流体の流路を十
分に広くすることができ、流体の圧力損失をほとんど生
じさせない。
bの直径方向の最小寸法L1及びL2を、これら流出口又
3a及び流入口3bの内側に突起部3cと3d及び3e
と3fを設けることによって形成したので、この流出口
3a及び流入口3bの断面積、従って、流体の流路を十
分に広くすることができ、流体の圧力損失をほとんど生
じさせない。
【0025】また、図5の従来例において、ガイド部1
2aの流水口12bの幅l2を金属製球体11の直径d2
よりも小さくするのとは異なり、ガイド部3hの流水口
3hの幅l2を広くすることができるので、ボデー内3
で渦流が起きる虞もなく、流体の圧力損失は極めて小さ
い。
2aの流水口12bの幅l2を金属製球体11の直径d2
よりも小さくするのとは異なり、ガイド部3hの流水口
3hの幅l2を広くすることができるので、ボデー内3
で渦流が起きる虞もなく、流体の圧力損失は極めて小さ
い。
【0026】次に、本発明のボール逆止め弁1では、ボ
デー3内に設けたガイド部3gによって誘導してボール
2を流体の正流時に流体の流れを阻害しない場所に待避
させるようにしたので、ボデー3内の流体の流れが極め
てスムーズであり、流体の圧力損失がほとんど生じな
い。更に、流体の正流が止まった時に、ボール2は自重
によって逆流を待たずに移動するので、逆流が起き難
く、ウォータハンマーを起こさないで確実に閉弁して、
逆流を防止する。
デー3内に設けたガイド部3gによって誘導してボール
2を流体の正流時に流体の流れを阻害しない場所に待避
させるようにしたので、ボデー3内の流体の流れが極め
てスムーズであり、流体の圧力損失がほとんど生じな
い。更に、流体の正流が止まった時に、ボール2は自重
によって逆流を待たずに移動するので、逆流が起き難
く、ウォータハンマーを起こさないで確実に閉弁して、
逆流を防止する。
【0027】次に、本発明のボール逆止め弁1を水平配
管において使用した場合、流体の正流が止まってボール
2が閉弁位置に移動する時に、ボール2はボデー3内の
シート部3jの近傍に設けられた突起部3kによってシ
ート部3jにほぼ正対する高さに保持されるので、ボー
ル2が相当重くても、ほんの僅かな逆圧でボール2がシ
ート部3jに着座し、逆流を防止する。
管において使用した場合、流体の正流が止まってボール
2が閉弁位置に移動する時に、ボール2はボデー3内の
シート部3jの近傍に設けられた突起部3kによってシ
ート部3jにほぼ正対する高さに保持されるので、ボー
ル2が相当重くても、ほんの僅かな逆圧でボール2がシ
ート部3jに着座し、逆流を防止する。
【0028】図3は、本発明のボール逆止め弁の他の実
施例を示す縦断面図であって、この図3では、カバー4
に突起部4aを設けて、カバー4とボール2との接触面
積を減らすことでボール2が水あかや混入汚物等の粘性
異物でカバー4に固着して閉弁時に自重による閉弁を妨
げるのを防いでいる。また、図4では、突起部4aの代
わりに挿抜可能なピン5を設けており、ボールガイド部
6に異物が固着し、ボール2がシート部3jに落下しな
いような場合に際しても、ピン5にてボール2を押込む
かねじ込むことによりボール2は自重でシート部3jに
落下するようにできる。
施例を示す縦断面図であって、この図3では、カバー4
に突起部4aを設けて、カバー4とボール2との接触面
積を減らすことでボール2が水あかや混入汚物等の粘性
異物でカバー4に固着して閉弁時に自重による閉弁を妨
げるのを防いでいる。また、図4では、突起部4aの代
わりに挿抜可能なピン5を設けており、ボールガイド部
6に異物が固着し、ボール2がシート部3jに落下しな
いような場合に際しても、ピン5にてボール2を押込む
かねじ込むことによりボール2は自重でシート部3jに
落下するようにできる。
【0029】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によると、ボールの金属製球体の外側に被覆されたゴム
や樹脂が磨耗したり欠損したり剥離したりしても、ボー
ルがこの逆止め弁の流出口や流入口から配管に流出し
て、配管や配管に接続されているポンプ、ストレーナ、
他のバルブなどを損傷することがなく、流体の圧力降下
が生じない。また、この逆止め弁を水平配管において使
用した場合にも、僅かな逆圧で閉弁して逆流を確実に防
止することができる等水平及び垂直の両配管にも適応可
能な顕著な効果を有する。
によると、ボールの金属製球体の外側に被覆されたゴム
や樹脂が磨耗したり欠損したり剥離したりしても、ボー
ルがこの逆止め弁の流出口や流入口から配管に流出し
て、配管や配管に接続されているポンプ、ストレーナ、
他のバルブなどを損傷することがなく、流体の圧力降下
が生じない。また、この逆止め弁を水平配管において使
用した場合にも、僅かな逆圧で閉弁して逆流を確実に防
止することができる等水平及び垂直の両配管にも適応可
能な顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボール逆止め弁の一実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1において、概ねX−X'断面から下方を見
た状態を示す説明用の部分平面図である。
た状態を示す説明用の部分平面図である。
【図3】本発明のボール逆止め弁の他の実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明のボール逆止め弁の更に他の実施例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図5】従来例を示すボール逆止弁を示す縦断面図であ
る。
る。
【図6】図5において、概ねY−Y'断面から下方を見
た状態を示す説明用の部分平面図である。
た状態を示す説明用の部分平面図である。
1 ボール逆止め弁 2 ボール 2a 金属製球体 2b ゴム又は樹脂 3 ボデー 3a 流出口 3b 流入口 3c、3d、3e、3f 突起部 3g ガイド部 3k シート部近傍の突起部 L1、L2 直径方向の最小寸法 d1 金属製球体の直径寸法
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製球体の外側にゴム又は樹脂を被覆
して形成したボールを内蔵し、そのボデーの流入口及び
流出口の直径方向の最小寸法を上記の金属製球体の直径
寸法よりも小さくしたことを特徴とするボール逆止め
弁。 - 【請求項2】 上記のボデーの流入口及び流出口の直径
方向の最小寸法を、流入口又は流出口の内側に突起部を
1個以上設けることによって形成した請求項1記載のボ
ール逆止め弁。 - 【請求項3】 上記ボデー内にボールを誘導するガイド
部を設けて流体が正流する時にボールを流体の流れを阻
害しない場所に待避させ、流体の正流が止まった時にボ
ールが自重によって閉弁位置に移動するようにした請求
項1又は2記載のボール逆止め弁。 - 【請求項4】 上記ボデー内のシート部の近傍に、逆止
め弁を水平配管において使用する時に閉弁するボールを
シート部にほぼ正対させる高さに保持するための突起部
を設けた請求項1乃至3の何れか1項に記載のボール逆
止め弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05238597A JP3490242B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | ボール逆止め弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05238597A JP3490242B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | ボール逆止め弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231941A true JPH10231941A (ja) | 1998-09-02 |
JP3490242B2 JP3490242B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=12913350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05238597A Expired - Fee Related JP3490242B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | ボール逆止め弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490242B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2344635A (en) * | 1998-12-09 | 2000-06-14 | Kitz Corp | Ball check valve |
JP2008223715A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Tlv Co Ltd | 液体圧送装置 |
CN102505425A (zh) * | 2011-11-02 | 2012-06-20 | 海尔集团公司 | 一种带有止水结构的排水泵及装有该排水泵的洗衣机 |
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1997
- 1997-02-20 JP JP05238597A patent/JP3490242B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6267137B1 (en) | 1998-12-09 | 2001-07-31 | Kitz Corporation | Ball check valve and pumping apparatus using the check valve |
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Publication number | Publication date |
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JP3490242B2 (ja) | 2004-01-26 |
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