JPH10231923A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH10231923A
JPH10231923A JP5093497A JP5093497A JPH10231923A JP H10231923 A JPH10231923 A JP H10231923A JP 5093497 A JP5093497 A JP 5093497A JP 5093497 A JP5093497 A JP 5093497A JP H10231923 A JPH10231923 A JP H10231923A
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Masao Shimamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボコントロールバルブと4−2タイミング
バルブの機能を1本のバルブで果たすことにより、油圧
回路を簡素化できる自動変速機の油圧制御装置を提供す
る。 【解決手段】C1クラッチおよび解放側油室B1’へ油
圧を給排するため高速段側と低速段側とに切り替わるサ
ーボコントロールバルブ23には、高速段側へ付勢する
ため2−3シフトバルブ15からの出力圧PC3が入力さ
れるポート23cと、低速段側へ付勢するためC2クラ
ッチの油圧PC2が入力されるポート23mと、高速段側
へ切り替わった状態で2−3シフトバルブ15を高速段
側に保持するための油圧を供給するポート23hと、低
速段側へ付勢するスプリング23aとが設けられてい
る。スプリング23aの荷重は、4速からのダウンシフ
ト時に油圧PC2がC2クラッチの締結しうる油圧まで上
昇した後にサーボコントロールバルブ23が低速段側へ
切り替わるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の油圧制
御装置、特に機械式自動変速機の油圧制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前進4速の変速段を有する機械式
自動変速機として、例えば特開平4−131565号公
報,特開平4−131566号公報に記載のものが知ら
れている。この自動変速機は、図1に示すように、トル
クコンバータ1、トルクコンバータ1を介してエンジン
動力が伝達される入力軸2、3個のクラッチC1,C
2,C3、バンドブレーキb1、B2ブレーキ、バンド
ブレーキb1を締結,解放するサーボピストン3、ラビ
ニヨウ型遊星歯車機構4、ワンウエイクラッチOWC、
出力ギヤ5、出力軸7、差動装置8などを備えている。
【0003】遊星歯車機構4のフォワードサンギヤ4a
と入力軸2とはC1クラッチを介して連結されており、
リヤサンギヤ4bと入力軸2とはC2クラッチを介して
連結され、キャリヤ4cと入力軸2とはC3クラッチを
介して連結されている。キャリヤ4cはB2ブレーキと
キャリヤ4cの正転(エンジン回転方向)のみを許容す
るワンウェイクラッチOWCとを介してケーシング等の
固定部材6に連結されている。上記キャリヤ4cは2種
類のプラネタリギヤ4d,4eを支持しており、フォワ
ードサンギヤ4aは軸長の長いロングピニオン4dと噛
み合い、リヤサンギヤ4bは軸長の短いショートピニオ
ン4eを介してロングピニオン4dと噛み合っている。
ロングピニオン4dのみと噛み合うリングギヤ4fは出
力ギヤ5に結合されている。出力ギヤ5は出力軸7を介
して差動装置8と接続されている。
【0004】上記動力伝達機構は、クラッチC1,C
2,C3、ブレーキb1,B2およびワンウェイクラッ
チOWC の作動によって表1のように前進4段、後退1段
の変速段を実現している。次表において、○は作動状態
を示している。なお、B1はサーボピストン3の締結側
油室、B1’はサーボピストン3の解放側油室を示して
おり、双方の油室B1,B1’に油圧が導かれた場合
(3速時)にはバンドブレーキb1は解放される。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記自動変速機の場
合、C1クラッチとサーボピストン3の解放側油室B
1’へ油圧を給排するため2位置に切り替わるサーボコ
ントロールバルブと、4速から2速へのダウンシフト時
に必ず3速を経由させるための4−2タイミングバルブ
とが設けられている。
【0007】サーボコントロールバルブの一端側には2
−3シフトバルブから3,4速時に立ち上がる油圧PC3
が入力され、これと対向する方向に、C2クラッチの油
圧PC2が入力される。そして、2速→3速へのアップシ
フト時にはC2クラッチの油圧PC2が継続して入力され
るので、サーボコントロールバルブは低速段側を維持
し、3速→4速時に初めてサーボコントロールバルブは
高速段側へ切り換わる。一方、4速→3速のダウンシフ
ト時には、油圧PC3が継続して入力されているので、サ
ーボコントロールバルブは高速段側を維持し、3速→2
速へダウンシフトして初めて低速段側へ切り替わる。こ
のように、高速段側ではC1クラッチと解放側油室B
1’の油圧が共にドレーンされ、低速段側ではC1クラ
ッチと解放側油室B1’にC2クラッチの油圧PC2が供
給される。つまり、C1クラッチと解放側油室B1’の
元圧としてC2クラッチの油圧PC2を用いることによ
り、必ずC2クラッチが締結した後でC1クラッチと解
放側油室B1’に油圧が供給されるので、変速ショック
を軽減できる。
【0008】また、4−2タイミングバルブの一端側に
はC2クラッチの油圧PC2が入力され、これと対向して
スプリングで付勢されている。油圧PC2が高い時(1〜
3速時)は、2−3シフトバルブのガバナ圧入力ポート
へガバナ圧PG が入力され、油圧PC2が低くなると(4
速時)は、2−3シフトバルブのガバナ圧入力ポートに
はライン圧PL が入力される。
【0009】上記のように夫々の機能を持つサーボコン
トロールバルブと4−2タイミングバルブとを個別に設
けると、油圧回路が複雑で大型になるとともに、コスト
上昇を招くという問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、サーボコントロ
ールバルブと4−2タイミングバルブの機能を1本のバ
ルブで果たすことにより、油圧回路を簡素化できる自動
変速機の油圧制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、C1,C2,C3クラッチとバンドブレ
ーキb1とを有し、上記バンドブレーキb1を作動させ
るサーボピストンは締結側油室B1と解放側油室B1’
とを有し、1速時にC2クラッチに油圧が供給され、2
速時にC2クラッチと締結側油室B1とに油圧が供給さ
れ、3速時にC1,C2,C3クラッチに油圧が供給さ
れ、かつ締結側および解放側の油室B1,B1’に油圧
が供給されてバンドブレーキb1が解放され、4速時に
C3クラッチおよび締結側油室B1に油圧が供給される
ように構成した自動変速機において、1速側と2速側と
に切り替わる1−2シフトバルブと、2速側と3速側と
に切り替わる2−3シフトバルブと、3速側と4速側と
に切り替わる3−4シフトバルブと、C1クラッチおよ
び解放側油室B1’へ油圧を給排するため高速段側と低
速段側とに切り替わるサーボコントロールバルブとを備
え、上記サーボコントロールバルブには、高速段側へ付
勢するため2−3シフトバルブからの出力圧PC3が入力
されるポートと、低速段側へ付勢するためC2クラッチ
の油圧PC2が入力されるポートと、高速段側へ切り替わ
った状態で2−3シフトバルブを高速段側に保持するた
めの油圧を供給するポートとが設けられており、上記サ
ーボコントロールバルブは、4速からのダウンシフト時
に油圧PC2がC2クラッチの締結しうる油圧まで上昇し
た後に低速段側へ切り替わるように設定されていること
を特徴とする。
【0012】2速→3速へのアップシフト時にサーボコ
ントロールバルブには油圧PC3とPC2とが対向して作用
するが、油圧PC2によって低速段側を維持する。そのた
め、3速時には油圧PC3がC1クラッチおよび解放側油
室B1’へ供給される。3速→4速へアップシフトする
と、油圧PC2がドレーンされるので、サーボコントロー
ルバルブは高速側へ切り替わる。そのため、C1クラッ
チおよび油室B1’はドレーンされる。
【0013】一方、4速→3速へのダウンシフト時に
は、まず油圧PC2が立ち上がり、C2クラッチが締結し
た後で、サーボコントロールバルブは低速側へ切り替わ
る。そのため、遅れてC1クラッチが締結し、ショック
を軽減できる。また、急激なキックダウンを行なうと、
2−3シフトバルブと3−4シフトバルブとが同時に低
速段側に切り替わり、4速→2速へ直接ダウンシフト
し、大きな変速ショックが発生する可能性があるが、サ
ーボコントロールバルブには2−3シフトバルブを高速
段側に保持するための油圧を供給するポートが設けられ
ているので、3−4シフトバルブが低速段側に切り替わ
った後で2−3シフトバルブが低速段側へ切り替わる。
つまり、必ず3速を経由するので、変速ショックを軽減
できる。
【0014】2−3シフトバルブを高速段側に保持する
ための油圧を供給するポートとして、請求項2のよう
に、車速に対応したガバナ圧PG が入力されるガバナ圧
ポートと、ライン圧PL が入力されるライン圧ポート
と、2−3シフトバルブのガバナ圧入力ポートと接続さ
れた出力ポートとを設け、サーボコントロールバルブが
低速段側にあるとき出力ポートとガバナ圧ポートとが連
通し、高速段側にあるとき出力ポートとライン圧ポート
とが連通するようにしてもよい。また、請求項3のよう
に、スロットル開度に対応したスロットル圧PT が入力
されるスロットル圧ポートと、ドレーンポートと、2−
3シフトバルブのスロットル圧入力ポートと接続された
出力ポートとを設け、サーボコントロールバルブが低速
段側にあるとき出力ポートとスロットル圧ポートとが連
通し、高速段側にあるとき出力ポートとドレーンポート
とが連通するようにしてもよい。いずれの場合も、2−
3シフトバルブの既存のポート(ガバナ圧入力ポート,
スロットル圧入力ポート)を利用できるので、2−3シ
フトバルブを変更しなくて済む。なお、2−3シフトバ
ルブに高速段保持用のポートを別途設けてもよいことは
勿論である。
【0015】また、請求項2におけるライン圧PL が入
力されるライン圧ポートには、マニュアルバルブからD
レンジ圧PD を入力してもよいし、1−2シフトバルブ
から2〜4速時に立ち上がる油圧PB1を入力してもよい
し、さらにレギュレータバルブからライン圧PL を入力
してもよい。要するに、少なくとも2〜4速の間中、ガ
バナ圧PG より高いライン圧PL が入力されるポートで
あればよい。
【0016】4速→3速へのダウンシフト時に、ギヤト
レーンに過大なトルクが入力されるのを防止するには、
C1クラッチよりC2クラッチを速く締結する必要があ
る。そのため、従来ではC1クラッチへの油圧供給タイ
ミングを遅らせるアキュムレータを設けていたが、これ
では油圧回路が大型となるとともに、必ずしも安定した
特性が得られない。そこで、請求項4のように、サーボ
コントロールバルブに、高速段側位置において、C1ク
ラッチに接続されたポートと連通するドレーンポートを
設けるのが望ましい。この場合には、4速時にC1クラ
ッチの油圧をドレーンしておくことで、サーボコントロ
ールバルブが低速段側へ切り替わるまでC1クラッチへ
の油圧供給タイミングを遅らせることができ、ギヤトレ
ーンに過大なトルクが入力される問題を確実に解消でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は本発明にかかる油圧制御装
置の一例を示す。この油圧制御装置は、図1に示される
3個のクラッチC1,C2,C3と2個のブレーキb
1,B2を備えた自動変速機に適用され、表1のような
作動を行なうものである。上記油圧制御装置は、オイル
ポンプ10、レギュレータバルブ11、マニュアルバル
ブ12、スロットルバルブ13、1−2シフトバルブ1
4、2−3シフトバルブ15、3−4シフトバルブ1
6、ガバナバルブ17、スロットルモジュレータバルブ
18、2−3タイミングバルブ19、2−4タイミング
バルブ20、3−2タイミングバルブ21、4−3タイ
ミングバルブ22、サーボコントロールバルブ23、3
−4&セレクトタイミングバルブ24、オーバードライ
ブ用ソレノイドバルブ25、モディファイヤバルブ2
6、セカンダリレギュレータバルブ27、B1用アキュ
ムレータ28、C2クラッチ用アキュムレータ29など
を備えている。
【0018】上記油圧制御装置のうち、2−3シフトバ
ルブ15とサーボコントロールバルブ23を除く構成は
本発明と直接関係がないので、詳しい説明は省略し、各
油路の油圧を次のように列記するに留める。即ち、PL
はライン圧、PD はDレンジ時のライン圧、P2,L は2
レンジ,Lレンジ時のライン圧、PR は後退時のライン
圧、PT はスロットル圧、PK はキックダウン圧、PTM
はスロットルモジュレータ圧、PG はガバナ圧、PC1
C1クラッチ圧、PC2はC2クラッチ圧、PC3はC3ク
ラッチ圧、PB1はb1ブレーキ締結圧、PB1' はb1ブ
レーキ解放圧、PB2はB2ブレーキ圧である。
【0019】図3に本発明の主要部の油圧回路を示す。
2−3シフトバルブ15は周知のように、2速側と3速
側とに切り替わり、1速,2速時にはOFF(ドレー
ン)、3速,4速時にON(=PL )するC3クラッチ
圧PC3を出力するバルブである。このバルブ15はスプ
リング15aにより右方へ押されたスプール15bを備
え、その右端ポート15cには車速にほぼ比例したガバ
ナ圧PG がサーボコントロールバルブ23を経由して入
力され、スプール15bを左方へ押している。また、ポ
ート15dには一定スロットル開度までは一定圧でそれ
以上のスロットル開度ではスロットル圧PT と同圧のス
ロットルモジュレータ圧PTMが入力され、ポート15
e,15fにはスロットル圧PT が導かれている。さら
に、ポート15gにはキックダウン時のみスロットル圧
T と同圧となるキックダウン圧PK が入力され、ポー
ト15hにはL,2レンジ時にライン圧P2,L が入力さ
れており、これら油圧によりスプール15bを右方へ押
している。ポート15iはドレーンポートであり出力ポ
ート15jからはC3クラッチ圧PC3が出力され、入力
ポート15kには1−2シフトバルブ14からb1ブレ
ーキ締結圧PB1(2〜4速時に立ち上がる油圧)が入力
されている。なお、L,2レンジ時にはポート15hに
入力されたライン圧P2,L はスプール15bの連通孔を
介して左端のスプリング室15lにも入力されるので、
L,2レンジでは常に2速状態を維持する。
【0020】サーボコントロールバルブ23は、C1ク
ラッチおよび油室B1’へ油圧を給排するとともに、2
−3シフトバルブ15を制御するためのバルブである。
このバルブ23はスプリング23aによって左方へ押さ
れたスプール23bを備えており、スプール23bは、
1〜3速時には図3に示すように左側位置(低速段
側)、4速時には図4に示すように右側位置(高速段
側)にある。左側の2個のポート23c,23dには、
排油のみを許容する一方弁40とオリフィス41とを介
して2−3シフトバルブ15の出力圧PC3が供給され
る。左から3番目のポート23eはC1クラッチと接続
され、4番目のポート23fはドレーンポートである。
左から5番目のポート23gにはガバナバルブ17から
ガバナ圧PG が入力され、6番目のポート23hは2−
3シフトバルブ15の右端ポート15cと接続されてい
る。さらに、7番目のポート23iにはマニュアルバル
ブ12からDレンジ時のライン圧PD が入力され、8番
目のポート23jは給油のみを許容する一方弁42とオ
リフィス43とを介して左側の2個のポート23c,2
3dと接続されている。左から9番目のポート23kは
サーボピストン3の解放側油室B1’と接続されてい
る。左から10番目のポート23lおよび11番目(右
端のスプリング室)のポート23mには、3−4シフト
バルブ16からC2クラッチ圧PC2が導かれている。こ
の油圧PC2は、表1から明らかなように1速〜3速時に
は高く、4速時にはドレーンされる。なお、油圧PC2
ポート23lに供給するための油路には、給油のみを許
容する一方弁44とオリフィス45とが並列に設けら
れ、油圧PC2をポート23mに供給するための油路に
は、排油のみを許容する一方弁46とオリフィス47と
が並列に設けられている。
【0021】上記スプリング23aの荷重Spは、4速
からのダウンシフト時にポート23mに入力される油圧
C2がC2クラッチの締結しうる油圧まで上昇した後、
スプール23bが左側(低速段側)へ切り替わるよう
に、比較的低い荷重に設定されている。すなわち、4速
→3速への変速時、ポート23mのC2クラッチ圧PC2
はC2クラッチ用アキュムレータ30やオリフィス47
の作用によって、図5に示すような緩やかな特性で立ち
上がる。そして、C2クラッチ圧PC2が所定油圧PA
で上昇すると、C2クラッチはほぼ締結される。ところ
が、この時点でもスプリング荷重SpとC2クラッチ圧
C2との和が、左端ポート23cに入力されるC3クラ
ッチ圧PC3(=PL )より低いので、サーボコントロー
ルバルブ23は右側(高速段側)位置を保持している。
やがて、スプリング荷重SpとC2クラッチ圧PC2との
和がC3クラッチ圧PC3より高くなると、サーボコント
ロールバルブ23は左側(低速段側)へ切り替わる。こ
のように、油圧PC2がC2クラッチの締結しうる油圧ま
で上昇した後に、サーボコントロールバルブ23が低速
段側に切り替わるので、C1クラッチがC2クラッチよ
り遅れて締結し、ショックを軽減できる。
【0022】なお、4速→3速時、解放側油室B1’に
はC2クラッチ圧PC2の立ち上がりとほぼ同時に油圧が
供給されるが、これは締結側油室B1に既に油圧が供給
された状態にあるため、解放側油室B1’に即座に油圧
を供給しても支障がないからである。
【0023】ここで、上記油圧回路の作動を図3,図4
を参照して説明する。1速時および2速時には、2−3
シフトバルブ15は右側位置にあり、油圧PC3はドレー
ンされている。そのため、サーボコントロールバルブ2
3も左側位置にあり、C1クラッチおよび解放側油室B
1’もドレーンされている。
【0024】2速→3速へ変速すると、2−3シフトバ
ルブ15が左側へ切り替わり、ポート15jから油圧P
C3(=PL )が出力される。ところが、サーボコントロ
ールバルブ23の右端ポート23mには依然としてC2
クラッチ圧PC2が供給されているので、スプリング23
aの荷重分だけ左方向への押圧力が大きく、サーボコン
トロールバルブ23は左側位置を保持する。3速時に
は、C1クラッチおよび解放側油室B1’にサーボコン
トロールバルブ23を介して油圧PC3が供給されるの
で、C1クラッチが締結され、バンドブレーキb1が解
放される。
【0025】3速→4速へ変速すると、サーボコントロ
ールバルブ23の右端ポート23mに入力されていたC
2クラッチ圧PC2がドレーンされるので、図4のように
サーボコントロールバルブ23は右側位置へ切り替わ
る。その結果、C1クラッチの油圧はドレーンポート2
3fと連通してドレーンされ、解放側油室B1’もポー
ト23lと連通してドレーンされる。また、2−3シフ
トバルブ15の右端ポート15cにはサーボコントロー
ルバルブ23のポート23i,23hを介してDレンジ
圧PD が入力されるので、2−3シフトバルブ15は強
制的に左方(3速方向)へ押され、3速位置を保持す
る。
【0026】4速→3速へ変速すると、図5のようにC
2クラッチ圧PC2が緩やかに上昇し、まずC2クラッチ
が締結する。その後、スプリング荷重SpとC2クラッ
チ圧PC2との和がC3クラッチ圧PC3より高くなった時
点で、サーボコントロールバルブ23が左側へ切り替わ
る。解放側油室B1’には、サーボコントロールバルブ
23が切り替わる前にC2クラッチ圧PC2がポート23
l,23kを介して一時的に供給されるので、C2クラ
ッチ圧PC2と共に立ち上がり、バンドブレーキb1を比
較的速やかに解放できる。一方、C1クラッチの油圧は
サーボコントロールバルブ23が切り替わるまで立ち上
がらないので、C2クラッチの締結より遅れて締結す
る。そのため、3速へショックなくダウンシフトでき
る。なお、サーボコントロールバルブ23が左側へ切り
替わるまで、2−3シフトバルブ15の右端ポート15
cにはDレンジ圧PD が入力されるので、2−3シフト
バルブ15は3速位置を保持する。そのため、4速→2
速へ直接変速されるのを防止できる。
【0027】3速→2速へ変速すると、2−3シフトバ
ルブ15が右側へ切り替わり、油圧PC3がドレーンされ
るので、C1クラッチおよび解放側油室B1’の油圧も
サーボコントロールバルブ23を介してドレーンされ
る。そのため、C1クラッチは解放され、バンドブレー
キb1は締結される。
【0028】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。上記実施例では、4速からのダウンシフト時に、
油圧PC2がC2クラッチの締結しうる油圧まで上昇した
後にサーボコントロールバルブ23が低速段側へ切り替
わるようにするため、低速段側へ付勢するスプリング2
3aを設けたが、これに代えて、高速段側へ付勢するポ
ート23cの受圧面積より低速段側へ付勢するポート2
3mの受圧面積を大きくしてもよい。
【0029】また、2−3シフトバルブ15を高速段側
(3速位置)へ保持するために、サーボコントロールバ
ルブ23のポート23hをガバナ圧入力ポート15cと
接続し、ポート23gにガバナ圧PG を入力し、ポート
23iにDレンジ圧PD を入力したが、これに代えて、
ポート23hを2−3シフトバルブ15のスロットル圧
入力ポート15f,15eと接続し、ポート23gにス
ロットル圧PT を入力し、ポート23iをドレーンポー
トとしてもよい。
【0030】さらに、サーボコントロールバルブ23が
高速段側へ切り替わった時、C1クラッチの油圧をドレ
ーンするためにドレーンポート23fを設けたが、これ
に限定されるものではなく、例えばポート23fをC2
クラッチ圧PC2が供給される油路と接続してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、C1クラッチとサーボピストンの解放側油室B
1’へ油圧を給排するためのサーボコントロールバルブ
と、4速→2速へのダウンシフト時に3速を経由させる
ための4−2タイミングバルブの機能を1本のバルブで
果たすようにしたので、油圧回路を簡素で小型化でき、
コスト低減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】前進4速の変速段を有する自動変速機の概略機
構図である。
【図2】本発明にかかる油圧制御装置の全体回路図であ
る。
【図3】本発明にかかる油圧制御装置の要部の回路図で
ある。
【図4】本発明にかかる油圧制御装置の4速時における
要部の回路図である。
【図5】4速→3速時のC2クラッチ圧の油圧変化図で
ある。
【符号の説明】
C1 C1クラッチ C2 C2クラッチ C3 C3クラッチ 3 サーボピストン b1 バンドブレーキ B1 締結側油室 B1’ 解放側油室 14 1−2シフトバルブ 15 2−3シフトバルブ 16 3−4シフトバルブ 23 サーボコントロールバルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C1,C2,C3クラッチとバンドブレー
    キb1とを有し、上記バンドブレーキb1を作動させる
    サーボピストンは締結側油室B1と解放側油室B1’と
    を有し、1速時にC2クラッチに油圧が供給され、2速
    時にC2クラッチと締結側油室B1とに油圧が供給さ
    れ、3速時にC1,C2,C3クラッチに油圧が供給さ
    れ、かつ締結側および解放側の油室B1,B1’に油圧
    が供給されてバンドブレーキb1が解放され、4速時に
    C3クラッチおよび締結側油室B1に油圧が供給される
    ように構成した自動変速機において、 1速側と2速側とに切り替わる1−2シフトバルブと、 2速側と3速側とに切り替わる2−3シフトバルブと、 3速側と4速側とに切り替わる3−4シフトバルブと、 C1クラッチおよび解放側油室B1’へ油圧を給排する
    ため高速段側と低速段側とに切り替わるサーボコントロ
    ールバルブとを備え、 上記サーボコントロールバルブには、高速段側へ付勢す
    るため2−3シフトバルブからの出力圧PC3が入力され
    るポートと、低速段側へ付勢するためC2クラッチの油
    圧PC2が入力されるポートと、高速段側へ切り替わった
    状態で2−3シフトバルブを高速段側に保持するための
    油圧を供給するポートとが設けられており、 上記サーボコントロールバルブは、4速からのダウンシ
    フト時に油圧PC2がC2クラッチの締結しうる油圧まで
    上昇した後に低速段側へ切り替わるように設定されてい
    ることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 【請求項2】上記2−3シフトバルブを高速段側に保持
    するための油圧を供給するポートは、 車速に対応したガバナ圧PG が入力されるガバナ圧ポー
    トと、 ライン圧PL が入力されるライン圧ポートと、 2−3シフトバルブのガバナ圧入力ポートと接続された
    出力ポートとで構成され、 サーボコントロールバルブが低速段側にあるとき出力ポ
    ートとガバナ圧ポートとが連通し、高速段側にあるとき
    出力ポートとライン圧ポートとが連通することを特徴と
    する請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】上記2−3シフトバルブを高速段側に保持
    するための油圧を供給するポートは、 スロットル開度に対応したスロットル圧PT が入力され
    るスロットル圧ポートと、 ドレーンポートと、 2−3シフトバルブのスロットル圧入力ポートと接続さ
    れた出力ポートとで構成され、 サーボコントロールバルブが低速段側にあるとき出力ポ
    ートとスロットル圧ポートとが連通し、高速段側にある
    とき出力ポートとドレーンポートとが連通することを特
    徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】上記サーボコントロールバルブには、高速
    段側位置において、C1クラッチに接続されたポートと
    連通するドレーンポートが設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし3の何れかに記載の油圧制御装置。
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