JPH1023072A - Ipネットワークの結合方法、ipネットワーク用トランスレータ、および、トランスレータを用いたネットワークシステム - Google Patents
Ipネットワークの結合方法、ipネットワーク用トランスレータ、および、トランスレータを用いたネットワークシステムInfo
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Abstract
体系が異なっている2つのネットワークを、一方のネッ
トワークのIPアドレスを枯渇させることなく結合す
る。 【解決手段】トランスレータ55は、IPv6ネットワ
ーク52からIPv4ネットワーク54にパケットを転
送する際に、IPv6パケットの送信元格納領域に格納
されているIPv6アドレスに対して、予め用意されて
いる複数のIPv4アドレスのうちの何れかを割当て、
このアドレスを、IPv4パケットの送信元格納領域に
格納し、IPv4ネットワーク54からIPv6ネット
ワーク52にパケットを転送する際に、IPv4パケッ
トの宛先格納領域に格納されているIPv4アドレスに
対して、先程のIPv6アドレスを割当て、このアドレ
スをIPv6パケットの宛先格納領域に格納するパケッ
ト変換手段を備える。
Description
対して、互いに重複することのないように第1種のIP
アドレスが付与される第1種のIPネットワークと、複
数の対象機器のそれぞれに対して、互いに重複すること
のないように第2種のIPアドレスが付与される第2種
のIPネットワークを対象とするIPネットワークの結
合方法、IPネットワーク用トランスレータ、および、
トランスレータを用いたネットワークシステムに関す
る。
ク層のプロトコルとして現在最もよく知られているの
は、IP(Internet Protocol)であ
る。IPの役割は、ネットワークに接続しているノード
の中から、通信を行う宛先を指定するアドレッシングサ
ービス等、OSI(Open Systems Int
erconnection)参照モデルの第3層が提供
している役割と一致する。現時点では、バージョン4の
IP(以下、IPv4と呼ぶ)が普及している。IPv
4で使用するヘッダ(以下、IPv4ヘッダと呼ぶ)の
フォーマットは、図11(b)に示す通りである。
ン」フィールドには、バージョン番号である“4”が格
納される。「ヘッダ長」フィールドには、IPv4ヘッ
ダ自体の長さが格納される。「サービスタイプ」フィー
ルドには、通信処理のサービス品質を示す情報が格納さ
れる。「パケット長」フィールドには、IPで取り扱わ
れるデータブロックに該IPv4ヘッダを加えたパケッ
ト全体の大きさが格納される。上位層から降りてきた情
報は、IPにて一つのデータブロックとして扱われ、こ
のデータブロックは、IPにてIPv4ヘッダが付加さ
れて、下位層に送られる。逆に、下位層から送られたパ
ケットに含まれるIPv4ヘッダは、IPにて解析さ
れ、その解析結果に応じて、そのパケットのデータ部分
が上位層に上げられる。「識別子」フィールドには、上
位層へデータを渡す際の参考情報として用いられる識別
子が格納される。「フラグ」フィールドには、パケット
の分割に関する制御情報が格納される。「フラグメント
オフセット」フィールドには、分割されたデータ(フラ
グメント)が、オリジナルデータのどこに位置していた
のかを示す情報が格納される。「生存時間」フィールド
には、そのパケットがネットワークに存在してよい時間
が格納される。「プロトコル」フィールドには、上位層
のプロトコルが何であるかを示す情報が格納される。
「ヘッダチェックサム」フィールドには、該IPヘッダ
のチェックサムが格納される。「送信元IPアドレス」
フィールドには、送信元のIPアドレスが格納される。
「宛先IPアドレス」フィールドには、宛先のIPアド
レスが格納される。IPアドレスは、ネットワークに接
続される各ノードに割り当てられるもので、そのネット
ワーク内において、それぞれ異なる値に設定される。
ターネットの普及などと歩調を合わせて、様々な通信サ
ービスに急速に広がりつつあるが、その一方で、IPア
ドレスの枯渇という深刻な問題に直面している。
バージョン6のIP(以下、IPv6と呼ぶ)が提案さ
れている。
6ヘッダと呼ぶ)のフォーマットは、図11(a)に示
す通りである。IPv6ヘッダ内において、「バージョ
ン」フィールドには、バージョン番号である“6”が格
納される。「優先度」フィールドには、ネットワークで
ルータがパケットを中継する際の処理の優先度が格納さ
れる。「フローラベル」フィールドは、優先制御等をす
る際の識別子の格納に用いられる。「ペイロード長」フ
ィールドには、パケットからIPv6ヘッダ部を除いた
データ部分の長さが格納される。「次ヘッダ識別子」フ
ィールドには、IPv6ヘッダの次に、どの上位層プロ
トコルのヘッダが続くのか、あるいは、どのIPv6拡
張ヘッダが続くのか等を識別するための識別子が格納さ
れる。「ホップリミット」フィールドには、そのパケッ
トの最大転送回数が格納される。「送信元IPアドレ
ス」フィールドには、送信元のIPアドレスが格納さ
れ、「宛先IPアドレス」フィールドには、宛先のIP
アドレスが格納される。そして、IPv6ヘッダでは、
「送信元IPアドレス」フィールド、「宛先IPアドレ
ス」フィールドのそれぞれが、32ビットから128ビ
ットに拡張されている。これにより接続可能なノードの
数が増加する。
6は、IPアドレスの格納領域の拡張は行われているも
のの、ヘッダや処理の一部に変更が加わったために、既
存のIPv4との互換性はない。
ノードでは、ネットワークプロトコルとしてIPv6が
実装され、ネットワークアドレスとしてIPv6アドレ
スが割り当てられるが、既存のノードのネットワークプ
ロトコルを一斉にIPv6に変更することは事実上不可
能であるため、IPv4ノードとIPv6ノードが共存
する期間が長期に渡って続くものと考えられる。また、
既存のノードの一部(特に周辺機器)については、プロ
トコルの変更が困難なものもあり、この場合、そのまま
続けてIPv4が使われる。
ノード(IPv6ノード)と、IPv4が実装されたノ
ード(IPv4ノード)とが混在するネットワークが出
現するものと思われる。
述したように互いにヘッダフォーマット等が異なるた
め、IPv6ノードとIPv4ノードを単純に結合する
わけにはいかない。
に示すようなトランスレータを用いた接続方法がある。
端末)10が接続されたIPv6ネットワーク52と、
IPv4ノード(IPv4端末)20が接続されたIP
v4ネットワーク54は、トランスレータ30を介して
相互に接続している。IPv4端末20には、IPv4
ネットワーク54内でユニークに割り当てられたアドレ
ス(以下、IPv4アドレスと呼ぶ)が付されており、
IPv6端末10には、IPv6ネットワーク52内で
ユニークに割り当てられたアドレス(以下、IPv6ア
ドレスと呼ぶ)と、IPv4アドレスの両方が付されて
いる。IPv6端末10は、IPv6ネットワーク52
内で他のIPv6端末(図示省略)と通信を行う場合に
は、自己をIPv6アドレスで表し、また、IPv4ネ
ットワーク54内のIPv4端末20と通信を行う場合
には、自己をIPv4アドレスで表す。例えば、IPv
6端末10からIPv4端末20にパケットを送る場
合、IPv6端末10は、送るべきパケットのヘッダ生
成時において、「送信元IPアドレス」フィールド(図
11(a)参照)に自己(IPv6端末10)のIPv
4アドレスを図12(a)に示すような形で格納すると
共に、「宛先IPアドレス」フィールド(図11(a)
参照)に相手(IPv4端末20)のIPv4アドレス
を図12(b)に示すような形で格納する。図12
(a)では、用意された128ビットのうちの下位32
ビットをアドレス情報の格納に使用し、その他のビット
を、‘0’にセットしている。このようなフォーマット
で表されるアドレスは、一般に、IPv4−compa
tible−IPv6アドレスと呼ばれている。また、
図12(b)では、用意された128ビットのうちの下
位32ビットをアドレス情報の格納に使用し、47ビッ
ト目から32ビット目までを‘1’、その他のビットを
‘0’にセットしている。このようなフォーマットで表
されるアドレスは、一般に、IPv4−mapped−
IPv6アドレスと呼ばれている。そして、所定の情報
を格納されたヘッダと、送るべきデータは、一つのパケ
ットとして、トランスレータ30に送られる。
ットをIPv4ネットワーク54用のパケットに変換す
る。具体的には、送られてきたパケットのヘッダに含ま
れている先程のIPv4−compatible−IP
v6アドレスから、下位32ビット、すなわち、IPv
6端末10のIPv4アドレスを切りだし、これを、図
11(b)に示したIPv4ヘッダの「送信元IPアド
レス」フィールドに格納する。また、これと同時に、送
られきたパケットのヘッダに含まれている先程のIPv
4−mapped−IPv6アドレスから、下位32ビ
ット、すなわち、送り先であるIPv4端末20のIP
v4アドレスを切りだし、これを、図11(b)に示し
たIPv4ヘッダの「宛先IPアドレス」フィールドに
格納する。その後、このヘッダは、その他の必要事項が
設定され、送信データとともに一つのパケットとなって
IPv4端末20に送られる。
ノードとIPv4ノードの相互接続が可能となる。
ードにもIPv4アドレスを割り当てる必要がある。
数が不足しており、この解消のために為されたIPv6
が、IPv4アドレスの枯渇を促進してしまったのでは
意味がない。
ジョンの違い等によりIPアドレスの付与体系が異なっ
ている2つのネットワークを、一方のネットワークのI
Pアドレスを枯渇させることなく結合することができ
る、IPネットワークの結合方法、IPネットワーク用
トランスレータ、および、トランスレータを用いたネッ
トワークシステムを提供する。
の本発明のIPネットワークの結合方法の一態様によれ
ば、複数の対象機器のそれぞれに対して、互いに重複す
ることのないように第1種のIPアドレスが付与される
第1種のIPネットワークと、複数の対象機器のそれぞ
れに対して、互いに重複することのないように第2種の
IPアドレスが付与される第2種のIPネットワークを
トランスレータで結合するためのIPネットワークの結
合方法において、前記第1種のIPネットワークに存在
する複数の対象機器のうちの一つである対象機器Aと、
前記第2種のIPネットワークに存在する複数の対象機
器のうちの一つである対象機器Bとの間で通信を開始す
る際に、前記対象機器Bに付与されている第2種のIP
アドレスに対して、予め用意されている複数の第1種の
IPアドレスの何れかを割当て、前記対象機器Bと前記
トランスレータとの間では、前記対象機器Bに付与され
ている前記第2種のIPアドレスを用いて通信を行い、
前記トランスレータと前記対象機器Aとの間では、割当
てた前記第1種のIPアドレスを用いて通信を行い、通
信終了後、割り当てた前記第1種のIPアドレスを解放
することを特徴とするIPネットワークの結合方法が提
供される。
ットワーク用トランスレータの一態様によれば、複数の
対象機器のそれぞれに対して、互いに重複することのな
いように第1種のIPアドレスが付与される第1種のI
Pネットワークと、複数の対象機器のそれぞれに対し
て、互いに重複することのないように第2種のIPアド
レスが付与される第2種のIPネットワークを結合する
トランスレータにおいて、前記第1種のIPネットワー
クと前記第2種のIPネットワークとの間で情報交換を
行うために、前記第1種のIPネットワークで使用され
る第1種のIPパケットと前記第2種のIPネットワー
クで使用される第2種のIPパケットとの間でヘッダ変
換を行うヘッダ変換手段と、互いに重複しない複数の第
1種のIPアドレスを格納した記憶手段と、前記第2種
のIPネットワークから前記第1種のIPネットワーク
に情報を送るために実施されるヘッダ変換の際に、前記
第2種のIPパケットのIPヘッダに含まれている送信
元格納領域に格納されている第2種のIPアドレスに対
して、前記記憶手段に格納されている複数の第1種のI
Pアドレスのうちの何れかを割当て、割当てた第1種の
IPアドレスを、前記第1種のIPパケットのIPヘッ
ダに含まれている送信元格納領域に格納し、かつ、前記
第1種のIPネットワークから前記第2種のIPネット
ワークに情報を送るために実施されるヘッダ変換の際
に、前記第1種のIPパケットのIPヘッダに含まれて
いる宛先格納領域に格納されている第1種のIPアドレ
スに対して、前記第2種のIPパケットのIPヘッダに
含まれている送信元格納領域に格納されていた前記第2
種のIPアドレスを割当て、割当てた第2種のIPアド
レスを前記第2種のIPパケットのIPヘッダに含まれ
ている宛先格納領域に格納することを特徴とするトラン
スレータが提供される。
ットワーク用トランスレータの一態様によれば、複数の
対象機器のそれぞれに対して、互いに重複することのな
いように第1種のIPアドレスが付与される第1種のI
Pネットワークと、複数の対象機器のそれぞれに対し
て、互いに重複することのないように第2種のIPアド
レスが付与される第2種のIPネットワークとを相互に
結合するトランスレータと、前記第1種のIPネットワ
ークに存在する複数の対象機器のうちの一つである対象
機器Aと備え、前記対象機器Aは、互いに重複しない複
数の第1種のIPアドレスを格納した記憶手段と、前記
第2種のIPネットワークに存在する複数の対象機器の
うちの一つである対象機器Bに送信すべきデータを含ん
だ第1種のIPパケットを前記第1種のネットワークに
送出する際に、該対象機器Bに付与されている第2種の
IPアドレスに対して、前記記憶手段に格納されている
複数の第1種のIPアドレスのうちの何れかを割当て、
割当てた第1種のIPアドレスを、前記第1種のIPパ
ケットのIPヘッダに含まれている宛先格納領域に格納
するアドレス変換手段と、前記対象機器Bに付与されて
いる前記第2種のIPアドレスと、該第2種のIPアド
レスに割り当てた前記第1種のIPアドレスとを少なく
とも含んだアドレス変換情報を前記トランスレータに送
出する手段とを備え、前記トランスレータは、前記対象
機器Aから送られたアドレス変換情報を記憶する記憶手
段と、該アドレス変換情報を用いて、前記第1種のIP
ネットワークと前記第2種のIPネットワークとの間で
パケット変換を行うパケット変換手段とを備えたことを
特徴とするネットワークシステムが提供される。
て、図面を参照しながら説明する。
のIPv6端末51が接続されたIPv6ネットワーク
52と、複数のIPv4端末53が接続されたIPv4
ネットワーク54が存在し、これらのネットワークは、
IPv6/v4トランスレータ55(以下、トランスレ
ータ55と呼ぶ)を介して相互に接続されている。IP
v6ネットワーク52では、図11(a)に示したIP
v6ヘッダを有するパケット(以下、IPv6パケット
と呼ぶ)によるデータ転送が行われる。IPv6パケッ
トのヘッダでは、IPv6端末51は、通常のIPv6
アドレスで表され、IPv4端末53は、IPv4−m
apped−IPv6アドレス(図12(b))で表さ
れる。また、IPv4ネットワーク54では、図11
(b)に示したIPv4ヘッダを有するパケット(以
下、IPv4パケットと呼ぶ)によるデータ転送が行わ
れる。IPv4パケットのヘッダにおいて、トランスレ
ータ55は、該トランスレータ55、若しくは、特定の
IPv4端末53で割り当てられたIPv4アドレスで
表され、IPv4端末53は、通常のIPv4アドレス
で表される。
に、IPv6ネットワーク52に流れるIPv6パケッ
トと、IPv4ネットワーク54に流れるIPv4パケ
ットを順次取り込むIPv4/v6受信処理部31と、
IPv4/v6受信処理部31で取り込んだパケットの
ヘッダを、アドレス変換情報テーブル35に格納されて
いるアドレス変換情報に基づいて変換すると共に、必要
に応じて、アドレス変換情報テーブル35の内容の更新
を行うヘッダ変換部33と、ヘッダの変換処理を受けた
パケットを、送り先となるネットワークに送出するIP
v4/v6送信処理部32と、アドレス変換情報テーブ
ル35に格納されているアドレス変換情報を、IPv4
ネットワーク54に接続されている特定のノードと交換
するアドレス変換情報交換部34とを備える。
4に接続されるIPv4端末53に3つタイプ(以下、
タイプA、B、Cとする)が存在する。タイプAのIP
v4端末53は、IPv6端末51で使用されるアプリ
ケーションプログラム(以下、IPv6アプリケーショ
ンとする)の搭載が可能で端末であり、さらに、前述し
たアドレス変換情報を所有する。タイプAのIPv4端
末53で行われる処理の概要は、図3(a)に示されて
いる。タイプCのIPv4端末53は、IPv4端末5
3で使用されるアプリケーションプログラム(以下、I
Pv4アプリケーションとする)をそのまま搭載した従
来の端末であり、例えば、プリンタ等の周辺機器が、こ
れに該当する。タイプCのIPv4端末53で実行され
る処理の概要は、図3(c)に示す通りである。タイプ
BのIPv4端末53は、IPv4アプリケーションを
搭載し、かつ、前述したアドレス変換情報を所有する端
末で、その処理概要は、図3(b)に示す通りである。
なお、トランスレータ55がアドレス変換情報の交換を
行う特定のノードは、このうちタイプA、BのIPv4
端末53である。
81は、一般的なTCP/IP通信処理に相当するもの
で、ここでは、IPv4に従ったサービスが行われる。
TCP/IPv4処理81では、この上位で行われる処
理とのインターフェースとしてソケットインターフェー
ス(IPv4ソケットIF)が用いられる。IPv6ア
プリケーション処理84は、IPv6アプリケーション
が行う処理であり、この下位で行われる処理とのインタ
ーフェースとして、先程と同様、ソケットインターフェ
ース(IPv6ソケットIF)を使用する。アドレス変
換処理82及びアドレス変換情報交換処理83のそれぞ
れは、IPv4ソケットIFとIPv6ソケットIFと
の間に介在する。アドレス変換処理82では、IPアド
レスの変換処理等を含んだデータ転送が行われ、アドレ
ス変換情報交換処理83では、その他のノード(例え
ば、トランスレータ55)と該IPv4端末53との間
でアドレス変換情報の交換が行われる。
内部構成が示されている。
Pv4受信処理部41及びTCP/IPv4送信処理部
42が担当する。アドレス変換処理82は、アドレス変
換処理部43が担当する。アドレス変換情報交換処理8
3は、アドレス変換情報交換処理部44が担当する。こ
のほか、タイプAのIPv4端末53には、アドレス変
換情報テーブル45が設けられている。
Pv4端末53との間で行われるパケット交換について
説明する。
する場合のパケット交換について、図5のフローチャー
トに従って説明する。
末51に、IPv6アドレス“::1234:567
8:9abc”が割り当てられており、宛先のIPv4
端末53に、IPv4アドレス“133.144.9
5.22”が割り当てられていることとする。
りである。
数で表す。
進数で表す。
f0:0fed:cba9:8765:4321 2.区切られた16ビット全てが0の場合、“::”で
表してもよい。
fed:cba9:8765:4321 3.区切られた16ビット全てが0で、これが連続する
場合、1個の“::”で表してもよい。
の下位32ビットについては、IPv4アドレスの表記
方法を用いることができる。
5.22 そして、IPv6端末51は、IPv6パケット56を
IPv6ネットワーク52に送出する際(a1)、その
ヘッダ内に、送信元IPアドレスとして自己のIPv6
アドレス“::1234:5678:9abc”をセッ
トすると共に、宛先IPアドレスとしてIPv4端末5
3のIPv4−mapped−IPv6アドレス“::
ffff:133.144.95.22”をセットす
る。
処理部31は、IPv6ネットワーク52を流れるIP
v6パケットを順次取り込み、その都度、取り込んだI
Pv6パケットが、「宛先IPアドレス」フィールドに
IPv4−mapped−IPv6アドレスが格納され
ているパケット(具体的には、「宛先IPアドレス」フ
ィールドの47ビット目から32ビット目までが‘1’
にセットされ、それより上位の全てのビットが‘0’に
セットされているパケット)であるか否かを判断する。
該当するパケットを発見した場合、これをヘッダ変換部
33に送る(b1)。ヘッダ変換部33は、パケットを
受け取ると、該パケットに含まれている、送信元IPア
ドレスであるIPv6アドレスを抜き出し、抜き出した
IPv6アドレスに予め対応付けられているIPv4ア
ドレスを、アドレス変換情報テーブル35の中から探し
出す(b2)。目的のIPv4アドレスがアドレス変換
情報テーブル35の中に存在しなかった場合、ヘッダ変
換部33は、前述のIPv6アドレスに対して、あるI
Pv4アドレスを割り当てる。ここでは、IPv6アド
レス“::1234:5678:9abc”に対して、
IPv4アドレス“192.168.10.3”を割り
当てることとする(b3)。アドレス変換情報交換部3
4は、これらの対応関係をアドレス変換情報として、I
Pv4端末53に送信する(b4)。アドレス変換情報
を交換するためのパケットのフォーマットは、図8に示
す通りである。本例の場合、「IPv6アドレス」フィ
ールド101に“::1234:5678:9abc”
が格納され、「割当てIPv4アドレス」フィールド1
02に、“192.168.10.3”が格納される。
「オプション」フィールド103は、本実施形態では特
に使用しないが、通信に必要な各種制御情報を格納をす
ることができる。なお、(b4)のアドレス変換情報の
送信は、通信相手となるIPv4端末53だけでなく、
アドレス変換情報テーブル45を所有する全てのIPv
4端末53に対して行う。また、ヘッダ変換部33は、
アドレス変換情報をアドレス変換情報テーブル35に格
納する(b5)。
は、図7に示されている。91は、IPv6アドレスの
格納領域、92は、割当てられたIPv4アドレスの格
納領域、93は、オプションデータの格納領域であり、
例えば、上から順に、一行ずつ埋められていく。割り当
てるIPv4アドレスは、予め複数用意されており、こ
れらは、図示省略したトランスレータ55内のメモリに
格納されている。アドレス変換情報テーブル35自体
も、このメモリに格納されている。
使用される領域は、そのIPv4ネットワーク内で閉じ
ているため、例えば、IPv6ネットワーク52に複数
のIPv4ネットワークが接続していて、各IPv4ネ
ットワークでIPv4アドレスが重なっていたとしても
何の問題も生じない。すなわち、IPv4ネットワーク
54が企業内通信網で、IPv6ネットワークが公衆回
線を利用した外部の通信網である場合、その企業では、
他の企業のIPv4ネットワークで使用されるIPv4
アドレスを割当ててもよい。
の送信元IPアドレスを、IPv6アドレス“::12
34:5678:9abc”からIPv4アドレス“1
92.168.10.3”に置き換える。宛先IPアド
レスについては、IPv6アドレスの下位32ビットか
ら抽出したIPv4アドレスを使う。また、ヘッダ変換
部33は、このようなアドレス変換のほか、IPv6ヘ
ッダをIPv4ヘッダに変換するための各種処理も同時
に実行する(b6)。続いて、IPv4/v6送信処理
部32は、(b6)の変換処理を受けたパケットをIP
v4端末53に向けて送出する。なお、(b2)の検索
処理において、該当するIPv4アドレスが見つかった
場合は、送信元IPアドレスとして、このIPv4アド
レスが採用され、(b3)、(b4)、(b5)の各処
理は、スキップされる。
タ55から送出されたアドレス変換情報を受信すると
(c1)、このアドレス変換情報を用いてアドレス変換
情報テーブル45の内容を更新する(c2)。これによ
り、トランスレータ55のアドレス変換情報テーブル3
5の内容と、IPv4端末53のアドレス変換情報テー
ブル45の内容が一致する。アドレス変換情報テーブル
45の内容の更新は、具体的には、アドレス変換情報交
換処理部44が実施する。(c1)、(c2)の処理に
ついては、通信相手となるIPv4端末をはじめ、全て
のIPv4端末にて実施される。
タ55から送出されたIPv4パケットを受信すると
(c3)、更新されたアドレス変換情報テーブル45に
基づいて、このIPv4パケットのアドレス変換を実施
する。
IPv4受信処理部41は、IPv4ネットワーク54
を流れる先程のIPv4パケットをTCP/IP受信
し、これをアドレス変換処理部43に渡す。アドレス変
換処理部43は、パケットを受け取ると、該パケットの
送信元IPアドレスである、IPv4アドレス“19
2.168.10.3”を抜き出し、抜き出したIPv
4アドレスに対応付けられているIPv6アドレスをア
ドレス変換情報テーブル45の中から探し出す。アドレ
ス変換情報テーブル45の内容は、(c2)にて更新さ
れているため、ここでは、IPv6アドレス“::12
34:5678:9abc”が抽出されることになる。
アドレス変換処理部43は、IPv6アドレス“::1
234:5678:9abc”を送信元IPアドレスと
してパケット内にセットし、このパケットをIPv6ア
プリケーションに送る。宛先IPアドレスは、IPv4
アドレスを図12(b)に示したIPv4−mappe
d−IPv6アドレスに拡張したIPv6アドレスが使
われる。このようなアドレス変換を行えば、IPv6ア
プリケーションは、送信元IPアドレス及び宛先IPア
ドレスのそれぞれをIPv6アドレスで受け取ることが
できる。IPv6アプリケーションは、前述したように
IPv6用に開発されたアプリケーションプログラムで
あるため、受け取るIPアドレスは、IPv6アドレス
で表現されている方が都合がよい。
処理として、IPv6端末51にパケットを送ることも
ある。この場合、IPv6アプリケーションは、送るべ
きパケットに、送信元IPアドレスとして自己のIPv
4アドレス“133.144.95.22”を図12
(b)に示したIPv4−mapped−IPv6アド
レスに拡張したIPv6アドレス“::ffff:13
3.144.95.22”セットし、宛先IPアドレス
としてIPv6端末51のIPv6アドレス“::12
34:5678:9abc”をセットする。このパケッ
トは、アドレス変換処理部43に渡され、先程とは逆の
アドレス変換が施される。すなわち、アドレス変換処理
部43は、宛先IPアドレスとしてセットされている先
程のIPv6アドレス“::1234:5678:9a
bc”をIPv4アドレス“192.168.10.
3”に置き換える。送信元IPアドレスについては、I
Pv6アドレスの下位32ビットから抽出したIPv4
アドレスを使う。その後、TCP/IPv4送信処理部
42は、アドレス変換処理部43にて変換処理を受けた
パケット(IPv4パケット57:図1)をトランスレ
ータ55に向けて送出する(c4)。
処理部31は、IPv4ネットワーク54を流れるIP
v4パケット57を取り込み(b8)、これをヘッダ変
換部33に送る。ヘッダ変換部33は、パケットを受け
取ると、該パケットの宛先IPアドレスである、IPv
4アドレス“192.168.10.3”を抜き出し、
抜き出したIPv4アドレスに対応付けられているIP
v6アドレスをアドレス変換情報テーブル35の中から
探し出す。ここでは、IPv6アドレス“::123
4:5678:9abc”が抽出されることになる(b
9)。ヘッダ変換部33は、その後、該パケットに、送
信元IPアドレスとして、IPv4端末53のIPv4
−mapped−IPv6アドレス“::ffff:1
33.144.95.22”をセットすると共に、宛先
IPアドレスとして、先程抽出したIPv6アドレ
ス“::1234:5678:9abc”をセットす
る。また、ヘッダ変換部33は、このようなアドレス変
換のほか、IPv4ヘッダをIPv6ヘッダに変換する
ための各種処理も同時に実行する(b10)。IPv4
/IPv6送信処理部32は、(b10)の変換処理を
受けたパケットをIPv6端末51に向けて送出する
(b11)。その後、IPv6端末51は、このパケッ
トを受信する(a2)。
のIPv4アドレスについては、IPv6端末51とI
Pv4端末53との間の一連の通信が終了した時点で、
解放するようにすればよい。また、ネットワークのシス
テム管理の際に発せられるコマンド等に応じて、アドレ
ス変換情報テーブルのエントリを削除するようにしても
よい。また、アドレス変換情報テーブルのオプションフ
ィールドに、通信が行われなくなってからの時間を格納
し、タイムアウトが発生した割り当てIPv4アドレス
については、その時点で強制的に解放するようにしても
よい。
始する場合のパケット交換について、図6のフローチャ
ートに従って説明する。
に、IPv6アドレス“::1234:5678:9a
bc”が割り当てられており、IPv4端末53に、I
Pv4アドレス“133.144.95.22”が割り
当てられていることとする。
リケーションは、送るべきパケットに、送信元IPアド
レスとして自己のIPv4アドレス“133.144.
95.22”をセットし、宛先IPアドレスとしてIP
v6端末51のIPv6アドレス“::1234:56
78:9abc”をセットする。このパケットは、アド
レス変換処理部43に渡される。アドレス変換処理部4
3は、パケットを受け取ると、該パケットに含まれてい
る、宛先IPアドレスであるIPv6アドレスを抜き出
し、抜き出したIPv6アドレスに予め対応付けられて
いるIPv4アドレスを、アドレス変換情報テーブル4
5の中から探し出す(c1)。目的のIPv4アドレス
がアドレス変換情報テーブル45の中に存在しなかった
場合、アドレス変換処理部43は、前述のIPv6アド
レスに対して、あるIPv4アドレスを割り当てる。こ
こでは、IPv6アドレス“::1234:5678:
9abc”に対して、IPv4アドレス“192.16
8.10.3”を割り当てることとする(c2)。アド
レス変換処理部43は、これらの対応関係をアドレス変
換情報として、トランスレータ55に送信する(c
3)。アドレス変換情報を交換するためのパケットのフ
ォーマットは、図8に示す通りである。また、アドレス
変換処理部43は、このアドレス変換情報をアドレス変
換情報テーブル45に格納する(c4)。アドレス変換
情報テーブル45の構成例は、図7に示されている。な
お、割り当てるIPv4アドレスは、予め複数用意され
ており、これらは、図示省略したIPv4端末53の内
のメモリに格納されている。アドレス変換情報テーブル
45自体も、このメモリに格納されている。その後、ア
ドレス変換処理部43は、パケット内のIPv6アドレ
ス“::1234:5678:9abc”をIPv4ア
ドレス“192.168.10.3”に置き換える。送
信元IPアドレスについては、そのままにしておく。ま
た、アドレス変換処理部43は、このようなアドレス変
換のほか、IPv6ヘッダをIPv4ヘッダに変換する
ための各種処理も同時に実行する(c5)。その後、T
CP/IPv4送信処理部42は、アドレス変換処理部
43にて変換処理を受けたパケット(IPv4パケット
57:図1)をトランスレータ55に向けて送出する
(c6)。なお、(c1)の検索処理において、該当す
るIPv4アドレスが見つかった場合は、送信元IPア
ドレスとして、このIPv4アドレスが採用され、(c
2)、(c3)、(c4)の各処理は、スキップされ
る。
末53から送出されたアドレス変換情報を受信すると
(b1)、このアドレス変換情報を用いてアドレス変換
情報テーブル35の内容を更新する(b2)。これによ
り、IPv4端末53のアドレス変換情報テーブル45
の内容とトランスレータ55のアドレス変換情報テーブ
ル35の内容が一致する。アドレス変換情報テーブル3
5の内容の更新は、具体的には、アドレス変換情報交換
部34が実施する。なお、(c3)のアドレス変換情報
の送信は、トランスレータ55だけでなく、アドレス変
換情報テーブル45を所有する全てのIPv4端末53
に対して行われ、それぞれのアドレス変換情報テーブル
45の内容が更新される。このようにすれば、割り当て
るIPv4アドレスが各IPv4端末53とトランスレ
ータとの間で重複しない。
v6受信処理部31は、IPv4ネットワーク54を流
れるIPv4パケット57を取り込み(b3)、これを
ヘッダ変換部33に送る。ヘッダ変換部33は、パケッ
トを受け取ると、該パケットの宛先IPアドレスであ
る、IPv4アドレス“192.168.10.3”を
抜き出し、抜き出したIPv4アドレスに対応付けられ
ているIPv6アドレスをアドレス変換情報テーブル3
5の中から探し出す。アドレス変換情報テーブル35の
内容は、(b2)にて更新されているため、ここでは、
IPv6アドレス“::1234:5678:9ab
c”が抽出されることになる(b4)。ヘッダ変換部3
3は、その後、該パケットに、送信元IPアドレスとし
て、IPv4端末53のIPv4−mapped−IP
v6アドレス“::ffff:133.144.95.
22”をセットすると共に、宛先IPアドレスとして、
先程抽出したIPv6アドレス“::1234:567
8:9abc”をセットする。また、ヘッダ変換部33
は、このようなアドレス変換のほか、IPv4ヘッダを
IPv6ヘッダに変換するための各種処理も同時に実行
する(b5)。IPv4/IPv6送信処理部32は、
(b5)の変換処理を受けたパケットをIPv6端末5
1に向けて送出する(b6)。その後、IPv6端末5
1は、このパケットを受信する(a1)。
て、IPv4端末53にIPv6パケット51を送るこ
ともある。この場合、IPv6端末51は、IPv6パ
ケット56をIPv6ネットワーク52に送出する際に
(a2)、そのヘッダに、送信元IPアドレスとして自
己のIPv6アドレス“::1234:5678:9a
bc”をセットすると共に、宛先IPアドレスとしてI
Pv4端末53のIPv4−mapped−IPv6ア
ドレス“::ffff:133.144.95.22”
をセットする。このIPv6パケット56は、トランス
レータ55を介してIPv4端末53に送られる(c
7)。トランスレータ55の処理((b7)、(b
8)、(b9)、b(10))は、図6の(b1)、
(b2)、(b6)、(b7)と同様なものなので、こ
こでは説明を繰り返さない。
のIPv4アドレスについては、前述と同様な解放処理
を行えばよい。
いて説明する。
通り、IPv4アプリケーションを搭載し、かつ、前述
したアドレス変換情報を所有する端末である。タイプB
のIPv4端末53では、図3(b)に示す様に、TC
P/IPv4処理81と、アドレス変換処理82と、ア
ドレス変換処理83と、IPv4アプリケーション処理
85とが実施される。IPv4アプリケーション処理8
5は、同図に示すように、IPv4ソケットインターフ
ェース介してTCP/IPv4処理81上で実行され
る。これらの階層構造については、従来のIPv4端末
53と同じであり、IPv4アプリケーション処理85
では、TCP/IPv4処理81から上げられてくるパ
ケットのIPアドレスをIPv4アドレスで受け取るこ
ととなる。なお、TCP/IPv4処理81は、TCP
/IPv4受信処理部41及びTCP/IPv4送信処
理部42が担当する。アドレス変換処理82は、アドレ
ス変換処理部43が担当する。アドレス変換情報交換処
理83は、アドレス変換情報交換処理部44が担当す
る。
は、アプリケーション側がIPv6アドレスを特に必要
としていない。
のため、通信相手のIPv6アドレスを知りたいという
こともある。
は、通信相手のIPv6アドレスを表示画面等に出力す
る。
アドレス変換処理部43は、IPv4アプリケーション
から出力されたパケットを受け取ると、該パケットの送
信元IPアドレスであるIPv4アドレスを抜き出し、
抜き出したIPv4アドレスに対応付けられているIP
v6アドレスをアドレス変換情報テーブル45の中から
探し出し、これを表示画面等に出力する。
3では、トランスレータやタイプAのIPv4端末で自
動的に行われていたIPv6アドレスとIPv4アドレ
スとの対応付けを、ユーザが任意に行うことができる。
ーザの操作内容に応じて、アドレス変換情報テーブル4
5を更新する。例えば、ユーザが、IPv6アドレ
ス“::1234:5678:9abc”に対して、I
Pv4アドレス“192.168.10.3”を割り当
てるといった内容の操作を行った場合は、図7のアドレ
ス変換情報テーブル45は、例えば、図7に示す様な内
容に設定される。アドレス変換情報テーブル45が更新
されると、アドレス変換情報交換部34は、この更新部
分をパケット(図8参照)して、トランスレータ55
や、アドレス変換情報テーブルを所有するその他のIP
v4端末53に送信する。これにより、各IPv4端末
53のアドレス変換情報テーブル45の内容と、トラン
スレータ55のアドレス変換情報テーブル35の内容が
一致する。
末53との間で行われるパケット交換については、図
5、図6を用いて説明した先程のフローと同様なことが
行われるため、これについての説明は省略する。
いて説明する。
通り、IPv4端末53で使用されるIPv4アプリケ
ーションをそのまま搭載した端末である。IPv4アプ
リケーションがROM化されていて、そのままではソフ
トウエア的な変更を行うことができない端末も、このタ
イプCの端末53に含まれる。タイプCのIPv4端末
53では、図3(c)に示す様に、IPv4アプリケー
ション処理85が、IPv4ソケットインターフェース
介してTCP/IPv4処理81上で実行される。TC
P/IPv4処理81は、TCP/IPv4受信処理部
41及びTCP/IPv4送信処理部42が担当する。
その構成上、端末側から通信を開始することはできない
が、相手側から通信を開始すれば、以下に示すように特
に問題は生じない。
プリケーションは、TCP/IPv4受信処理部41か
ら出力されたパケットを受け取ると、受け取ったパケッ
トの送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを抜き出
し、受け取ったパケットのデータ部で指定された所定の
処理を行う。その後、IPv4アプリケーションは、必
要があれば、その処理結果をパケットに詰め、これをT
CP/IPv4送信処理部42に渡す。この際、IPv
4アプリケーションは、抜き出した宛先IPアドレスと
送信元IPアドレスを入れ替えて、これらをパケットに
設定する。例えば、受け取ったパケットの宛先IPアド
レス「フィールド」にIPv4アドレス“133.14
4.95.22”が格納され、送信元IPアドレス「フ
ィールド」にIPv4アドレス“192.168.1
0.3”が格納されている場合は、宛先IPアドレス
「フィールド」にIPv4アドレス“192.168.
10.3”が格納され、送信元IPアドレス「フィール
ド」にIPv4アドレス“133.144.95.2
2”が格納される。このパケットは、TCP/IPv4
送信処理部42によってIPv4ネットワーク54に送
出され、トランスレータ55に届けられる。
ットワークがIPv4/v6トランスレータで接続され
る場合の一実施形態について説明したが、ここで使用さ
れるIPv6/v4トランスレータの実際のハードウエ
アは、例えば、図10(a)に示すように構成される。
PU71と、メモリ72と、ネットワークインタフェー
ス73−1、73−2〜73−nを有して構成されてい
る。CPU71は、メモリ72の管理や、ネットワーク
インタフェース73−1、73−2〜73−nの制御を
行う。また、メモリ72には、各種プログラムが予め記
憶されており、これらのプログラムを必要に応じてCP
U71で実行することで、図2に示した、IPv4/v
6受信処理部31、IPv4/v6送信処理部32、ヘ
ッダ変換部33、アドレス変換情報交換部34、アドレ
ス変換情報テーブル35が実現される。
2とIPv4ネットワーク54が一つずつ存在するた
め、例えば、IPv6ネットワーク52用にネットワー
クインタフェース73−1が使用され、IPv4ネット
ワーク54用にネットワークインタフェース73−2が
使用されることになる。この場合、ネットワークインタ
フェース73−1が、IPv6ネットワーク52を流れ
るIPv6パケットを取り込んでメモリ72に格納し、
ネットワークインタフェース73−2が、ヘッダ変換等
を施されて生成されたIPv4パケットをIPv4ネッ
トワーク54に送出する。逆方向にパケットを流す場合
も、ネットワークインタフェース73−1、73−2の
それぞれが、今と逆の動作を行う。なお、複数のIPv
6、IPv4ネットワークが存在する場合には、その数
に応じて、ネットワークインタフェースが使用されるこ
とになる。
は、例えば、図10(b)に示すように構成される。
リ72と、ネットワークインタフェース73を有して構
成されている。CPU71は、メモリ72の管理や、ネ
ットワークインタフェース73の制御を行う。メモリ7
2には、各種プログラムが予め記憶されている。例え
ば、タイプAのIPv4端末の場合、メモリ72のプロ
グラムが必要に応じてCPU71で実行され、TCP/
IPv4受信処理部41、TCP/IPv4送信処理部
42、アドレス変換処理部43、アドレス変換情報交換
処理部44、アドレス変換情報テーブル45や、IPv
4アプリケーションが実現される。ネットワークインタ
フェース73は、IPv4ネットワーク54を流れるI
Pv4パケットを取り込んでメモリ72に格納すると共
に、アドレス変換等を施されて生成されたIPv4パケ
ットをIPv4ネットワーク54に送出する。
めIPv4アドレスを割り当てておき、これをアドレス
変換情報テーブルに格納しておくようにしてもよい。こ
のようにすれば、割当てに関する処理時間が削減され
る。
ワーク構成に限定されるわけではない。例えば、IPv
4ネットワークとIPv6ネットワークが混在するネッ
トワークにも本発明は適用可能である。図9には、IP
v4端末62とIPv6端末61が接続されたIPv4
/v6混在ネットワーク64が示されている。IPv4
/v6混在ネットワーク64では、IPv4パケット6
6と、IPv6パケット65が共存することになるが、
IPv4/v6トランスレータ63は、これらを自身に
取り込み、取り込んだパケットに対して、必要ならば、
先程説明したアドレス変換及びヘッダ変換を施し、これ
をネットワークに返却する。このようにすれば、IPv
4端末62とトランスレータ63と間では、IPv4パ
ケット66による通信が行われ、トランスレータ63と
IPv6端末61との間ではIPv6パケット65によ
る通信が行われることになる。
IPv6ネットワークとの結合に限定されるわけでな
く、バージョンの違い等によりIPアドレスの付与体系
が異なっている2種類のネットワーク(第1種のIPネ
ットワークと第2種のIPネットワーク)に適用可能で
ある。
ーク(例えば、IPv4ネットワーク)に存在する複数
の対象機器のうちの一つである対象機器Aと、第2種の
IPネットワーク(例えば、IPv6ネットワーク)に
存在する複数の対象機器のうちの一つである対象機器B
との間で通信を開始する際に、第1種のIPネットワー
クと第2種のIPネットワークとの間に設けられたトラ
ンスレータ、または、前記対象機器Aが、対象機器Bに
付与されている第2種のIPアドレスに対して、第1種
のIPアドレスを割り当て、第1種のIPネットワーク
では、この第1種のIPアドレスを用いて通信が行われ
る。
対象機器Aと通信を行うために、第2種のIPネットワ
ークに存在する対象機器Bに対して第1種のIPアドレ
スを予め与えておくといった無駄なアドレス設定がなく
なり、乏しい第1種のIPアドレスが有効活用される。
Pアドレスは、第1種のIPネットワーク内で閉じて使
用されるため、外部のネットワークで同一のIPアドレ
スが用いられても問題は生じず、第1種のIPアドレス
のさらなる有効活用を図ることができる。
た構成図。
6トランスレータの機能を示したブロック図。
タイプAのIPv4端末で行われる処理の概要を示した
説明図。 図3(b):図1のネットワークに接続されるタイプB
のIPv4端末で行われる処理の概要を示した説明図。 図3(c):図1のネットワークに接続されるタイプC
のIPv4端末で行われる処理の概要を示した説明図。
Pv4端末の機能を示したブロック図。
IPv4端末間の通信手順(その1)を示したフローチ
ャート。
IPv4端末間の通信手順(その2)を示したフローチ
ャート。
のIPv4端末及びIPv4/v6トランスレータのそ
れぞれに設けられるアドレス変換情報テーブルの一例を
示した説明図。
送信するためのパケットのフォーマットを示した説明
図。
を示した構成図。
ークに接続されるIPv4/v6トランスレータのハー
ドウエア構成の一例を示した構成図。 図10(b):本発明が適用されたネットワークに接続
されるIPv4端末のハードウエア構成の一例を示した
構成図。
トの説明図。 図11(b):IPv4ヘッダのフォーマットの説明
図。
le−IPv6アドレスのフォーマットの説明図。 図12(b):IPv4−mapped−IPv6アド
レスのフォーマットの説明図。
クを接続するための従来の方式を示した説明図。
v6送信処理部、 33:ヘッダ変換部、 34:アド
レス変換情報交換部、 35:アドレス変換情報テーブ
ル、 41:TCP/IPv4受信処理部、 42:T
CP/IPv4送信処理部、 43:アドレス変換処理
部、 44:アドレス変換情報交換処理部、 45:ア
ドレス変換情報テーブル、 51、61:IPv6端
末、 52:IPv6ネットワーク、 53、62:I
Pv4端末、 54:IPv4ネットワーク、 55、
63:IPv4/v6トランスレータ、 56、65:
IPv6パケット、 57、66:IPv4パケット、
64:IPv6/v4混在ネットワーク、 71:C
PU、 72:メモリ、 73:ネットワークインタフ
ェース、 81:TCP/IPv4処理、 82:アド
レス変換処理、 83:アドレス変換情報交換処理、
84:IPv6アプリケーション、 85:IPv4ア
プリケーション、 91、101:IPv6アドレスフ
ィールド、 92、102:割り当てIPv4アドレス
フィールド、 93、103:オプションフィールド
Claims (6)
- 【請求項1】複数の対象機器のそれぞれに対して、互い
に重複することのないように第1種のIPアドレスが付
与される第1種のIPネットワークと、複数の対象機器
のそれぞれに対して、互いに重複することのないように
第2種のIPアドレスが付与される第2種のIPネット
ワークをトランスレータで結合するためのIPネットワ
ークの結合方法において、 前記第1種のIPネットワークに存在する複数の対象機
器のうちの一つである対象機器Aと、前記第2種のIP
ネットワークに存在する複数の対象機器のうちの一つで
ある対象機器Bとの間で通信を開始する際に、前記対象
機器Bに付与されている第2種のIPアドレスに対し
て、予め用意されている複数の第1種のIPアドレスの
何れかを割当て、 前記対象機器Bと前記トランスレータとの間では、前記
対象機器Bに付与されている前記第2種のIPアドレス
を用いて通信を行い、前記トランスレータと前記対象機
器Aとの間では、割当てた前記第1種のIPアドレスを
用いて通信を行い、 通信終了後、割り当てた前記第1種のIPアドレスを解
放することを特徴とするIPネットワークの結合方法。 - 【請求項2】複数の対象機器のそれぞれに対して、互い
に重複することのないように第1種のIPアドレスが付
与される第1種のIPネットワークと、複数の対象機器
のそれぞれに対して、互いに重複することのないように
第2種のIPアドレスが付与される第2種のIPネット
ワークを結合するトランスレータにおいて、 前記第1種のIPネットワークと前記第2種のIPネッ
トワークとの間で情報交換を行うために、前記第1種の
IPネットワークで使用される第1種のIPパケットと
前記第2種のIPネットワークで使用される第2種のI
Pパケットとの間でヘッダ変換を行うヘッダ変換手段
と、 互いに重複しない複数の第1種のIPアドレスを格納し
た記憶手段と、 前記第2種のIPネットワークから前記第1種のIPネ
ットワークに情報を送るために実施されるヘッダ変換の
際に、前記第2種のIPパケットのIPヘッダに含まれ
ている送信元格納領域に格納されている第2種のIPア
ドレスに対して、前記記憶手段に格納されている複数の
第1種のIPアドレスのうちの何れかを割当て、割当て
た第1種のIPアドレスを、前記第1種のIPパケット
のIPヘッダに含まれている送信元格納領域に格納し、
かつ、 前記第1種のIPネットワークから前記第2種のIPネ
ットワークに情報を送るために実施されるヘッダ変換の
際に、前記第1種のIPパケットのIPヘッダに含まれ
ている宛先格納領域に格納されている第1種のIPアド
レスに対して、前記第2種のIPパケットのIPヘッダ
に含まれている送信元格納領域に格納されていた前記第
2種のIPアドレスを割当て、割当てた第2種のIPア
ドレスを前記第2種のIPパケットのIPヘッダに含ま
れている宛先格納領域に格納することを特徴とするトラ
ンスレータ。 - 【請求項3】複数の対象機器のそれぞれに対して、互い
に重複することのないように第1種のIPアドレスが付
与される第1種のIPネットワークと、複数の対象機器
のそれぞれに対して、互いに重複することのないように
第2種のIPアドレスが付与される第2種のIPネット
ワークとを相互に結合するトランスレータと、 前記第1種のIPネットワークに存在する複数の対象機
器のうちの一つである対象機器Aと備え、 前記対象機器Aは、 互いに重複しない複数の第1種のIPアドレスを格納し
た記憶手段と、 前記第2種のIPネットワークに存在する複数の対象機
器のうちの一つである対象機器Bに送信すべきデータを
含んだ第1種のIPパケットを前記第1種のネットワー
クに送出する際に、該対象機器Bに付与されている第2
種のIPアドレスに対して、前記記憶手段に格納されて
いる複数の第1種のIPアドレスのうちの何れかを割当
て、割当てた第1種のIPアドレスを、前記第1種のI
PパケットのIPヘッダに含まれている宛先格納領域に
格納するアドレス変換手段と、 前記対象機器Bに付与されている前記第2種のIPアド
レスと、該第2種のIPアドレスに割り当てた前記第1
種のIPアドレスとを少なくとも含んだアドレス変換情
報を前記トランスレータに送出する手段とを備え、 前記トランスレータは、 前記対象機器Aから送られたアドレス変換情報を記憶す
る記憶手段と、 該アドレス変換情報を用いて、前記第1種のIPネット
ワークと前記第2種のIPネットワークとの間でパケッ
ト変換を行うパケット変換手段とを備えたことを特徴と
するネットワークシステム。 - 【請求項4】インターネットプロトコルのバージョン4
で使用されるパケット(以下、IPv4パケットとす
る)と、インターネットプロトコルのバージョン6で使
用されるパケット(以下、IPv6パケットとする)の
それぞれをネットワークから受信する受信手段と、 前記受信手段がIPv6パケットを受信すると、該IP
v6パケットに含まれているデータが格納されたIPv
4パケットを生成し、前記受信手段がIPv4パケット
を受信すると、該IPv4パケットに含まれているデー
タが格納されたIPv6パケットを生成するパケット変
換手段と、 生成されたIPv4パケット及び生成されたIPv6パ
ケットのそれぞれを前記ネットワークに送信する送信手
段とを備えたトランスレータにおいて、 インターネットプロトコルのバージョン4を使用する各
対象機器に対して付与されるアドレス(以下、IPv4
アドレスとする)を複数記憶する記憶手段と、 受信したIPv6パケットからIPv4パケットを生成
する際に、該IPv4パケットの送信元格納領域に、前
記記憶手段に格納されている複数のIPv4アドレスの
何れかを設定するアドレス変換手段とを備えたことを特
徴とするトランスレータ。 - 【請求項5】インターネットプロトコルのバージョン4
で使用されるパケット(以下、IPv4パケットとす
る)と、インターネットプロトコルのバージョン6で使
用されるパケット(以下、IPv6パケットとする)の
それぞれをネットワークから受信する受信手段と、 前記受信手段がIPv6パケットを受信すると、該IP
v6パケットに含まれているデータが格納されたIPv
4パケットを生成し、前記受信手段がIPv4パケット
を受信すると、該IPv4パケットに含まれているデー
タが格納されたIPv6パケットを生成するパケット変
換手段と、 生成されたIPv4パケット及び生成されたIPv6パ
ケットのそれぞれを前記ネットワークに送信する送信手
段と、を備えたトランスレータと、 前記ネットワークを流れる前記IPv4パケットを使用
する端末と、を備えたネットワークシステムにおいて、 前記端末は、 IPv4パケットを使用する各対象機器に対して付与さ
れるアドレス(以下、IPv4アドレスとする)を複数
格納した記憶手段と、 IPv6パケットを使用する相手先端末に送信すべきデ
ータを含んだIPv4パケットを前記ネットワークに送
出する際に、IPv6パケットを使用する各対象機器に
対して付与されるアドレス(以下、IPv6アドレスと
する)のうちの前記相手先端末に付与されているIPv
6アドレスに対して、前記記憶手段に格納されている複
数のIPv4アドレスのうちの何れかを割当て、割当て
たIPv4アドレスを、該IPv4パケットの宛先格納
領域に格納するアドレス変換手段と、 前記相手先端末に付与されている前記IPv6アドレス
と、該IPv6アドレスに割り当てた前記IPv4アド
レスとを少なくとも含んだアドレス変換情報を前記トラ
ンスレータに送出する手段とを備え、 前記トランスレータは、 前記端末から送られたアドレス変換情報を格納する記憶
手段と、 前記パケット変換手段が、前記端末から送られた前記I
Pv4パケットをもとに前記IPv6パケットを生成す
る際に、該IPv6パケットの宛先格納領域に、前記記
憶手段に格納されている前記アドレス変換情報に含まれ
ているIPv6アドレスを格納するアドレス変換手段と
を備えたことを特徴とするネットワークシステム。 - 【請求項6】請求項5において、 当該ネットワークシステムは、前記端末を複数備えてい
るものであり、 各端末は、自身の備えるアドレス変換情報と他の端末の
備えるアドレス変換情報とを交換しあい、互いのアドレ
ス変換情報の内容を一致させる手段を備えることを特徴
とするネットワークシステム。
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