JP4105520B2 - アドレス変換装置及びアドレス変換方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、通信方法及びプログラムに係り、特に異なる通信アドレス体系又は異なる通信アドレス管理体系のネットワーク間で通信を行うために、各ネットワークに、通信相手装置の通信名を通信アドレスに変換する名前解決装置を有すると共に、両ネットワークに共通の通信アドレス変換装置を有する通信システムにおいて使用される通信装置、通信方法及び当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、アドレス体系や総アドレス数が大きく異なるネットワーク間で通信する場合に、例えばインターネット等のIPv4(Internet Protocol Version 4 )網とIPv6(Internet Protocol Version 6)網との間の通信において、例えば、IPv4網の通信装置(以下「IPv4通信装置」と記す)からIPv6網の通信装置(以下「IPv6通信装置」と記す)へ通信する場合を想定する。このような場合、IPv6網の通信装置の名前をアドレスに変換する装置と、IPv4網とIPv6網との間の中継を行うゲートウェイ装置(例えば、通信アドレス変換装置)とを用い、アドレス体系、アドレス総数の相違等を意識せずにIPv4通信装置とIPv6通信装置との間での通信が行なえるシステムが望まれる。
【0003】
従来の通信装置間の通信方法として、通信を開始する通信装置がDNSに対して問い合わせを行い、その結果得られたアドレスを基に通信装置間の通信を開始する技術が知られている。例えば、IPv4通信装置からIPv6通信装置へ通信する場合、特開平10−154994号公報に記載された技術(以下、「従来技術」と記す)を適用可能である。
【0004】
尚、前記DNS(Domain Name System)とは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークで用いられるネーム・サービスの仕組みを意味する。この場合、DNSサーバは、ホスト名とIPアドレスとの間の対応表を持ち、ユーザはIPアドレスの代わりにホスト名を示すことによってIPアドレスの通知を受ける。そしてインターネット経由でメールを受信する場合、受信者のメールサーバ名をDNSサーバに登録することによってメール受信が可能となる。
【0005】
図1は上記従来技術の説明図である。この従来技術では、異なる規約に従うアドレスが付与された端末(以下「通信装置」と記す)間の通信を、大きな規約の追加をせずに実現可能としたアドレス変換システムを提供する。図1に示すように、IPv4規約に従うIPv4通信装置AからIPv6規約に従うIPv6通信装置Bへの通信に際し、IPv4通信装置AはIPv6通信装置Bのアドレスをアドレス変換装置51に問い合わせる。アドレス変換装置51は、IPv6通信装置Bのネットワークアドレス(IPv6アドレス)をネームサーバ(DNS)52から取得し、それに対応する仮IPv4アドレスをIPv4通信装置Aに返す。
【0006】
この仮IPv4アドレスを用いて、IPv4通信装置AはIPv6通信装置Bに対する通信を行う。その際、ルータ53は、アドレス変換装置からIPv6アドレスと仮IPv4アドレスとの対応表を取得し、この対応表に従って、仮IPv4アドレスをIPv6アドレスに変換した上で、通信装置Bと通信する。
【0007】
即ち、上記アドレス変換システムでは、アドレス変換装置51が仮IPv4アドレスをIPv4通信装置Aに通知し、その仮IPv4アドレスを基にIPv4通信装置Aは通信を開始する。IPv4網とIPv6網との間の中継を行うルータ(ゲートウェイ装置)53では、IPv4通信装置Aから通信開始要求を受信した時、IPv6通信装置Bの名前をアドレスに変換する装置に対して問い合わせを行なう。そして通信相手の実際のアドレスであるIPv6アドレスと仮IPv4アドレスとの対応表を取得し、当該対応表に従って、通信相手の仮IPv4アドレスから実際のアドレスであるIPv6アドレスを求める。このようにしてIPv6通信装置Bに通信開始要求を中継し、もってIPv4通信装置AとIPv6通信装置Bとの通信を可能にするというものである。
【0008】
尚、前記IPv6は周知の如く、現在の標準的なインターネット・プロトコルである「IPv4」に変わる次世代プロトコルであり、現在のインターネットのアドレス空間が内包している様々な問題(クラスBの枯渇、経路制御情報の飽和、32ビット・アドレスの枯渇など)を解決するために策定されたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような方法は次のような課題を内包する。即ち、この方法によれば仮IPv4アドレスだけから宛て先IPv6アドレスを求めているため、同時に、複数のIPv4通信装置から複数の通信装置に対する通信要求が発生した場合、当該宛て先IPv6アドレスの数だけの仮IPv4アドレスが必要になる。
【0010】
特に、IPv4網の総アドレス数とIPv6網の総アドレス数とを比較した場合、周知の如く、IPv4網の総アドレス数の方が圧倒的に少ない。従って大規模なIPv4網とIPv6網との間の中継を考える場合、仮IPv4アドレスが不足してしまう可能性がある。その結果、通信不可になる可能性があった。
【0011】
本発明はこのような課題に鑑み、一方のネットワークの通信装置から他方のネットワークの通信装置への通信を行なう場合、他方のネットワークの通信装置の名前をアドレスに変換する名前解決装置が割り当てる送信側の宛て先アドレス(仮アドレス)を効果的に低減し、もって大規模な2つのネットワーク間の自由な通信を可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、相異なるアドレス体系を有する複数の通信網間の通信を行う際の相異なるアドレス体系間のアドレス変換の際に、該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子を同時に登録するようにした。その結果、アドレス変換の際に異なるアドレス体系のアドレスに対応させて選択する仮アドレスの総数が少ない場合であっても、上記該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と組み合わせることによって各仮アドレスを重複使用することが可能となる。その結果、例えばIPv4通信網からIPv6通信網に対して通信を行う際、IPv4アドレス体系の仮アドレスの所要割り当て数を有効に削減可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
先ず、以下の説明で使用する用語の定義は次の通りである。
【0015】
「IPv4通信装置」とは、IPv4網11に属する通信装置を意味する。同様に「IPv6通信装置」とは、IPv6網13に属する通信装置を意味する。又「アドレス」とは、通信アドレスを意味する。
【0016】
以下に本発明の第1実施例を適用した通信システムについて説明する。図2は当該通信システムの説明図である。この通信システムは、IPv4通信装置からIPv6通信装置に対して通信を行うためのシステム例である。この通信システムでは、IPv4網11内に、IPv6通信装置の名前をアドレスに変換する名前解決装置15を設けると共に、複数のIPv4通信装置121〜12nがある。又、IPv6網13内には、複数のIPv6通信装置141〜14nがある。更にIPv4網11とIPv6網13との境界位置には、IPv4網とIPv6網との間の通信の中継を行う共有の通信アドレス変換装置16(ゲートウェイ装置として機能する装置)が設けてある。
【0017】
そして、名前解決装置15と、複数のIPv4通信装置121〜12nと、複数のIPv6通信装置141〜14nと、通信アドレス変換装置16との間は、通信回線(無線の通信回線、又は有線の通信回線)が設けてある。
【0018】
次に各IPv4通信装置の構成について説明する。図3は各IPv4通信装置の構成図である。図3に示したように、IPv4通信装置は、通信要求を行うアプリケーション部21と、アプリケーション部21からIPv6通信装置への通信要求を受け付ける通信要求受付部22と、IPv6通信装置のホスト名を基に、IPv4アドレスの宛て先アドレスを名前解決装置15に問い合わせる名前解決問い合わせ部23と、通信時に使用する送信元ポート番号を管理する送信元ポート番号テーブル24と、データの送受信を行うデータ送受信部25とを備えている。
【0019】
尚、前記アプリケーション部21、通信要求受付部22、名前解決問い合わせ部23、データ送受信部25は、夫々例えばコンピュータによるプログラムの実行により実現する処理手段である。
【0020】
次に上記名前解決装置について説明する。図4は名前解決装置の構成図である。図4に示したように、名前解決装置15には、問い合わせられたホスト名をIPv6アドレスに変換する名前解決部31と、IPv4通信装置に通知するIPv4アドレスの宛先アドレス(以下「仮IPv4アドレス」と記す)を管理する仮IPv4アドレス・テーブル32と、前記仮IPv4アドレス・テーブル32で求めたIPv6アドレス(以下「IPv6宛先アドレス」と記す)と仮IPv4アドレスとIPv4通信装置のIPv4アドレス(以下「IPv4送信元アドレス」と記す)又はIPv4通信装置が仮IPv4アドレスに対して通信する時に使用する送信元ポート番号とを対応付け情報として管理する対応付け情報テーブル33と、前記求められたIPv6宛先アドレスと仮IPv4送信元アドレスとIPv4送信元アドレス又は送信元ポート番号(以下「対応付け情報」と記す)とを通信アドレス変換装置16に通知する対応付け情報通知部34と、IPv4通信装置からIPv6通信装置に対する通信の終了後、該対応付け情報を通信アドレス変換装置16から受け取る対応付け情報削除受付部35と、データの送受信を行うデータ送受信部36とを備えている。
【0021】
尚、前記名前解決部31と、対応付け情報通知部34と、対応付け情報削除受付部35と、データ送受信部36は、夫々例えばコンピュータによるプログラムの実行により実現する処理手段である。
【0022】
次に上記通信アドレス変換装置について説明する。図5は通信アドレス変換装置の構成図である。図5に示したように、通信アドレス変換装置16は、IPv4通信装置から仮IPv4アドレスへの通信要求を対応付け情報を基にしてIPv6通信装置に中継するデータ中継部41と、対応付け情報を管理する対応付け情報テーブル42と、名前解決装置15から通知される対応付け情報を受け取る対応付け情報受付部43と、IPv4通信装置からIPv6通信装置への通信の終了後、該対応付け情報を名前解決装置15に通知する対応付け情報削除通知部44と、通信時間を監視するタイマ45と、IPデータグラムの間隔を監視するタイマ46と、IPv4網やIPv6網の通信装置と通信可能なデータ送受信部47とを備えている。
【0023】
尚、前記中継するデータ中継部41と、対応付け情報受付部43と、対応付け情報削除通知部44と、データ送受信部47とは、夫々例えばコンピュータによるプログラムの実行により実現する処理手段である。
【0024】
次に上記テーブルデータにつて説明する。図6はテーブルデータ説明図(その1)であり、同図Aは送信元ポート番号テーブル、同図Bは仮IPv4アドレス・テーブルを夫々示す。図7は同じくテーブルデータ説明図(その2)であり、同図AはIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル、同図Bは送信元ポート番号による対応付け情報テーブルを夫々示す。
【0025】
図6Aに示す送信元ポート番号テーブルは、送信元ポート番号と、使用中か否かを示す使用状態情報とを対応付けて登録出来るように構成されたテーブルである。このテーブルによれば、例えば、送信元ポート番号が4paであるポートの使用状態は「使用中」であり、送信元ポート番号が4pa’であるポートの使用状態は「未使用」である。
【0026】
次に、図6Bに示した仮IPv4アドレス・テーブルは、名前解決装置15で管理されるテーブルである。このテーブルでは、「仮IPv4アドレス」と「使用状態」の項目が設けてあり、これらの項目にデータが登録できるようになっている。即ち、この仮IPv4アドレス・テーブルでは、仮IPv4アドレスと、IPv4送信元アドレスとIPv6宛先アドレスとの組み合わせ又は送信元ポート番号とIPv6宛先アドレスとの組み合わせで、使用中か否かを示す「使用状態」を登録出来るようになっている。
【0027】
例えば、仮IPv4アドレスが4cについての使用状態は「(4a,6a)使用中」であり、仮IPv4アドレスが4dについての使用状態は「未使用」である。
【0028】
又、図7Aに示すIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルは、名前解決装置15や通信アドレス変換装置16において、対応付け情報を管理する対応付け情報テーブル(以下「IPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル」と記す)であり、「仮IPv4アドレス」と、「IPv4送信元アドレス」と、「IPv6宛先アドレス」の各項目が設けてあり、これらの項目にデータが登録出来るようになっている。
【0029】
例えば、図示の例の場合、仮IPv4アドレスが4c、IPv4送信元アドレスが4a、IPv6宛先アドレスが6a、或いは、仮IPv4アドレスが4c、IPv4送信元アドレスが4b、IPv6宛先アドレスが6bとして登録されている。
【0030】
次に図7Bに示す送信元ポート番号による対応付け情報テーブルは、名前解決装置15や通信アドレス変換装置16において、対応付け情報を管理する対応付け情報テーブル(以下「送信元ポート番号による対応付け情報テーブル」と記す)である。このテーブルでは、「仮IPv4アドレス」、「送信元ポート番号」、「IPv6宛先アドレス」の各項目にデータが登録出来るようになっている。図示の例では、仮IPv4アドレスが4c、送信元ポート番号が4pa、IPv6宛先アドレスが6a、或いは仮IPv4アドレスが4c、送信元ポート番号が4pb、IPv6宛先アドレスが6bとして登録されている。
【0031】
次に上述の通信システムにおいて実施され得る第1の通信方法について説明する。図8はこの第1の通信方法の説明図である。当該通信方法は、IPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルを基にIPv4通信装置からIPv6通信装置へ通信するための方法である。
【0032】
図8において、例えば、IPv4通信装置a.co.jp からIPv6通信装置aaa.com に通信する場合、IPv4通信装置a.co.jp は、名前解決装置15に対し、IPv6通信装置aaa.com の名前であるaaa.comに対するIPv4アドレスについて、「名前解決要求」として問い合わせる(図8のステップS1)。
【0033】
IPv4通信装置a.co.jp から名前解決要求を受けた名前解決装置15は、所定の手段にてIPv4通信装置a.co.jp のIPv4アドレス「4a」と、IPv6通信装置aaa.com の名前であるaaa.com のIPv6アドレス「6a」とを得る。そして、保持している仮IPv4アドレス・テーブル32(図4、及び図6B)から空いている仮IPv4アドレス4cを選択し、該当する使用状態欄に、「当該IPv4送信元アドレス4a、及びIPv6宛先アドレス6aが使用中である」ことを意味する「使用中状態4a、6a」を設定する。
【0034】
次に、上記IPv4送信元アドレス4aと仮IPv4アドレス4cとIPv6宛先アドレス6aとを、IPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル33(図4、及び図7A)にセーブする。また、当該対応付け情報を通信アドレス変換装置16に通知する(図8のステップS2)。当該対応付け情報を通知された通信アドレス変換装置16は、当該対応付け情報をIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル(図7A)にセーブする。
【0035】
名前解決装置15は、当該対応付け情報を通信アドレス変換装置16に通知した後、IPv4通信装置a.co.jpからの名前解決要求に対する回答として、仮IPv4アドレス「4c」を送信する(図8のステップS3)。前解決要求の回答を得たIPv4通信装置a.co.jp は、当該仮IPv4アドレス4cを使用し、直接的には通信アドレス変換装置16に対して通信を開始する(図8のステップS4)。
【0036】
通信アドレス変換装置16では、IPv4通信装置a.co.jp から受信した当該信号から、送信先アドレスとしての「仮IPv4アドレス4c」、及び「送信元アドレス」としての「IPv4送信元アドレス4a」を読み出す。次に、当該送信先アドレス4cと該送信元アドレス4aとをキーとして対応付け情報テーブル(図7A)を検索し、該当する対応付け情報から該当するIPv6宛先アドレスとして「6a」を得る。当該IPv6宛先アドレス6aを使用することによって通信アドレス変換装置16は該当するIPv6通信装置aaa.com に対して、IPv4通信装置a.co.jpから受信した信号を中継することが出来る(図8のステップS5)。
【0037】
又、IPv4通信装置a.co.jp からIPv6通信装置aaa.com に通信している最中に他のIPv4通信装置b.co.jp からIPv6通信装置bbb.comに対する通信要求が発生した場合等にも、前述のIPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.com に対する通信手順と同様に、例えば同一の仮IPv4アドレス「4c」を選択し、これを使用して通信を行う(図8のステップS’1乃至S’5)。
【0038】
ここで、上記仮IPv4アドレス「4c」を求める際、既に上述の処理にて仮IPv4アドレス「4c」の使用状態が「4a、6a」となっている(図6B)。この場合、この「使用状態(4a,6a)」は今回のIPv4送信元アドレス「4b」、IPv6宛先アドレス「6b」による通信(4b、6b)とは重複しないと判断出来る。従って仮IPv4アドレスとして同一アドレス「4c」を選択することが出来る。
【0039】
即ちこの方法では、仮IPv4アドレスについて、これを使用登録する際、それを使用して成される通信に関わるIPv4送信元アドレス及びIPv6送信先アドレスを併せて登録する。その結果、通信に関わるIPv4送信元アドレス及びIPv6送信先アドレスが異なる他の通信にも同じ仮IPv4アドレスを使用可能となる。即ち、仮IPv4アドレスを、関連するIPv4送信元アドレス及びIPv6送信先アドレスと組み合わせて登録するようにしたため、同じ仮IPv4アドレスを重複使用可能となる。その結果、この方法では仮IPv4アドレスの有効活用が可能となり、もって実際の総アドレス数の数倍の数の通信要求に対して同時に対応可能となる。
【0040】
次にIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルを削除する方法について説明する。図9はIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル(「対応付け情報」とも記す)を削除する方法を示した図である。
【0041】
この方法は、IPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル(図7A)を基に、上述の如く開始されたIPv4通信装置からIPv6通信装置への通信の終了後、当該対応付け情報を削除し、仮IPv4アドレスを再利用可能な状態にするための方法である。
【0042】
図9に示したように、IPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.comに対して通信を開始した時(図9のステップS1)、通信アドレス変換装置16では、上記通信時間を監視するタイマとIPデータグラムの間隔を監視するタイマとを起動する。なお、IPデータグラムの間隔を監視するタイマは、IPデータグラムを受信する毎にその計測値をリセットし、最新のIPデータグラムの間隔を監視する。
【0043】
例えば、通信時間を監視するタイマのタイムアップ時間を5分、IPデータグラムの間隔を監視するタイマのタイムアップ時間を5秒とした場合、通信時間を監視するタイマの計測値が5分を経過した時、又はIPデータグラムの間隔を監視するタイマの計測値が5秒を経過した時、該通信が終了していると見做す。そして、通信アドレス変換装置16内に保持されているIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルから、当該対応付け情報を削除する。
【0044】
又、同時に通信アドレス変換装置16から名前解決装置15に対し、前記対応付け情報を削除する旨の対応付け情報削除通知を通知する(図9のステップS2)。当該対応付け情報を通知された名前解決装置15は、自装置のIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルから該当する対応付け情報を削除する。
【0045】
次に各装置の処理について詳細に説明する。
【0046】
先ず、IPv4通信装置の処理について説明する。図10はIPv4通信装置の処理フローチャートである。IPv4通信装置でIPv6通信装置aaa.com への通信要求が発生した場合(ステップS1)、通信要求受付部22で当該通信を受け付け(ステップS2)、名前解決問い合わせ部23からデータ送受信部25に対し、名前解決装置15に対するIPv6通信装置aaa.comに関する名前解決要求を発行する(ステップS3)。
【0047】
その後、データ送受信部25で、名前解決装置15から名前解決要求の回答を受信後(ステップS4)、名前解決問い合わせ部23で当該回答から仮IPv4アドレスを読み出し、通信要求受付部22からデータ送受信部25に対し、当該仮IPv4アドレスを使用したデータ送信を行う(ステップS5)。
【0048】
次に名前解決装置の処理について説明する。図11は名前解決装置の処理フローチャートである。名前解決装置15のデータ送受信部36では、IPv4通信装置からの名前解決要求を受信した場合(ステップS11)、受信信号から当該IPv4通信装置のIPv4アドレスを読み出し(ステップS12)、該当するIPv6通信装置の名前解決要求(aaa.com)を名前解決部31へと通知する(ステップS13)。
【0049】
名前解決部31では、当該名前解決要求をキーとして所定の名前解決テーブルを検索し、該当するIPv6通信装置のIPv6アドレスを求める(ステップS14)。そして、仮IPv4アドレス・テーブル中、該当する仮IPv4アドレス「4c」の使用状態として「使用中状態4a,6a」を設定する(ステップS15)。又、更に、IPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル中に、当該IPv4通信装置のIPv4アドレス、IPv6通信装置のIPv6アドレス及び上記仮IPv4アドレスの3者を対応付け情報としてセーブする(ステップS16)。
【0050】
又、s対応付け情報通知部34は、データ送受信部36に対し、上記対応付け情報について通信アドレス変換装置16宛に送信要求を行う(ステップS17)。次に、名前解決部31は、当該仮IPv4アドレスについて、IPv4通信装置からの名前解決要求の回答として、データ送受信部36に送信要求を行う(ステップS18)。
【0051】
他方、名前解決装置15のデータ送受信部36では、通信アドレス変換装置16から上記の如くの「対応付け情報削除通知」を受信した場合(ステップS19)、これを対応付け情報削除受付部34に通知し、通知された対応付け情報を基に、対応付け情報テーブルから該当する対応付け情報を削除する(ステップS20)。
【0052】
次に通信アドレス変換装置の処理について説明する。図12は通信アドレス変換装置の処理フローチャートである。通信アドレス変換装置16のデータ送受信部47では、名前解決装置15から上記の如く対応付け情報を受信した場合(ステップS21)、対応付け情報受付部43で当該対応付け情報を読み出し、これを対応付け情報テーブル42にセーブする(ステップS22)。
【0053】
次に、通信アドレス変換装置16のデータ送受信部47では、IPv4通信装置から上記の如くの仮IPv4アドレス宛の信号を受信した場合(ステップS23)、該当する仮IPv4アドレスとIPv4送信元アドレスとを読み出し(ステップS24)、これら仮IPv4アドレスとIPv4送信元アドレスをキーとして、データ中継部にて対応付け情報テーブル42から該当するIPv6宛先アドレスを検索する(ステップS25)。
【0054】
次に、このようにして求めたIPv6宛先アドレスを使用して該当するIPv4通信装置から受信した信号を中継する(ステップS26)。この時、通信時間を監視するタイマとIPデータグラムの間隔を監視するタイマとを起動する(ステップS27)。
【0055】
そして、上記通信時間を監視するタイマ又はIPデータグラムの間隔を監視するタイマがタイムアップした場合、対応付け情報テーブル42では、タイマで監視していた通信に関わる対応付け情報を削除する(ステップS28)。次に、対応付け情報削除通知部44から、名前解決装置15宛でデータ送受信部47に対応付け情報の削除通知を行う(ステップS29)。
【0056】
次に本発明の第1実施例による第2の通信方法について説明する。図13は第2の通信方法の説明図である。当該通信方法は、「送信元ポート番号」による対応付け情報テーブルを基にIPv4通信装置からIPv6通信装置への通信を行なう方法である。
【0057】
例えば、上記の第1の方法と同様にIPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.comに対して通信を行なう場合、IPv4通信装置a.co.jpは、名前解決装置15に対し、IPv6通信装置aaa.comの名前であるaaa.comに対するIPv4アドレスを、名前解決要求として問い合わせる(図13のステップS1)。
【0058】
この時、IPv4通信装置a.co.jpは、名前解決装置15に対し、今回IPv6通信装置aaa.comと通信する時に使用する送信元ポート番号4paを通知する。IPv4通信装置a.co.jpから名前解決要求を受けた名前解決装置15は、IPv4通信装置a.co.jpのIPv4アドレス「4a」とIPv6通信装置aaa.comのIPv6アドレス「6a」とを求める。
【0059】
そして、保持している仮アドレス・テーブルから空いている仮IPv4アドレス、例えば「4c」を選択し、当該テーブル中で上記該当する送信元ポート番号4paと上記求めたIPv6宛先アドレス「6a」とによって使用中であることを意味する「使用中状態4pa、6a」を設定する。次に、送信元ポート番号4paと仮IPv4アドレス4cとIPv6宛先アドレス6bとを、「送信元ポート番号による対応付け情報テーブル」にセーブする。又、当該対応付け情報を通信アドレス変換装置16に通知する(図13のステップS2)。
【0060】
対応付け情報を通知された通信アドレス変換装置16は、該対応付け情報を「送信元ポート番号による対応付け情報テーブル」にセーブする。名前解決装置15は、当該対応付け情報を通信アドレス変換装置16に通知した後、IPv4通信装置a.co.jpからの名前解決要求に対する回答として該当する仮IPv4アドレス「4c」を送信する(図13のステップS3)。
【0061】
この名前解決要求の回答を得たIPv4通信装置a.co.jpは、当該仮IPv4アドレス4cを使用して、実際には通信アドレス変換装置16に対して通信を開始する(図13のステップS4)。
【0062】
通信アドレス変換装置16では、IPv4通信装置a.co.jp から受信した信号から、当該仮IPv4アドレス4c及び上記送信元ポート番号4paとを読み出す。次に、当該仮IPv4アドレス4cと送信元ポート番号4paとをキーとして、対応付け情報テーブルを検索し、該当するIPv6宛先アドレスが6aと得る。その結果通信アドレス変換装置16はIPv6通信装置aaa.com に対してIPv4通信装置a.co.jp から受信した信号を中継することが可能となる(図13のステップS5)。
【0063】
又、IPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.comに対して通信を行なっているとき、他のIPv4通信装置b.co.jpからIPv6通信装置bbb.comに対する通信要求が発生した場合等であっても、前記IPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.comに対する通信手順同様にして例えば同一の仮IPv4アドレス「4c」を選択し、通信を行うことが可能である(図13のステップS‘1〜S’5)。尚、この場合において仮IPv4アドレスを求める際、仮IPv4アドレス「4c」の使用状態が「4pa、6a」となっており、送信元ポート番号「4pb」の通信とは重複しないと判断出来、結果的に同一アドレス4cを選択可能である。
【0064】
即ちこの方法では、仮IPv4アドレスを、関連する送信元ポート番号と組み合わせて登録するようにしたため、同じ仮IPv4アドレスを重複使用可能となる。その結果、この方法でも仮IPv4アドレスの有効活用が可能となり、もって実際の総アドレス数の数倍の数の通信要求に対して対応可能となる。
【0065】
次に送信元ポート番号による対応付け情報テーブルから対応付け情報を削除する方法について説明する。図14は送信元ポート番号による対応付け情報テーブルを削除する方法の説明図である。この方法は、「送信元ポート番号による対応付け情報テーブル」を基にして開始されたIPv4通信装置からIPv6通信装置への通信の終了後、対応付け情報テーブルの該当する対応付け情報を削除し、仮IPv4アドレスを再利用可能な状態にする方法である。
【0066】
IPv4通信装置a.co.jpからIPv6通信装置aaa.comに対して通信を開始した時(図14のステップS1参照)、通信アドレス変換装置16では、通信時間を監視するタイマとIPデータグラムの間隔を監視するタイマとを起動する。なお、IPデータグラムの間隔を監視するタイマは、IPデータグラムを受信する毎に自らのタイマをリセットし、最新のIPデータグラムの間隔を監視する。
【0067】
例えば、通信時間を監視するタイマのタイムアップ時間を5分、IPデータグラムの間隔を監視するタイマのタイムアップ時間を5秒として場合、通信時間を監視するタイマが5分を計測した時、又は、IPデータグラムの間隔を監視するタイマが5秒を計測した時、当該通信が終了していると見做す。そして、送信元ポート番号による対応付け情報テーブルから、該当する対応付け情報を削除する。
【0068】
また、相手通信装置を指し示す識別子として割り当てた通信アドレスと、送信元通信装置の通信アドレス又はアプリケーション識別子(即ちこの場合送信元ポート番号)との組み合わせが通信に用いられたことを通信アドレス変換装置16から名前解決装置に通知すると共に、その組み合わせの対応付け情報を削除する対応付け情報削除通知を、前記組み合わせでの最新の通信が行われてから予め決めた一定時間経過後に、通信アドレス変換装置16から名前解決装置に通知する(図14のステップS2参照)。
【0069】
前記対応付け情報削除通知を通知された名前解決装置15は、送信元ポート番号による対応付け情報テーブルから、該当する対応付け情報を削除する。
【0070】
次にこの第2の方法における各装置の処理の説明を行う。
【0071】
先ずIPv4通信装置の処理について説明する。図15はIPv4通信装置の処理フローチャートである。IPv4通信装置でIPv6通信装置aaa.comへの通信要求が発生した場合(ステップS31)、通信要求受付部22で当該通信要求を受け付け(ステップS32)、送信元ポート番号テーブル24から、未使用状態のポート番号を抽出し、当該送信元ポート番号を使用中状態として登録する(ステップS33)。
【0072】
次に、名前解決問い合わせ部23からデータ送受信部25に対し、名前解決装置15に対するIPv6通信装置の名前解決要求と送信元ポート番号通知とを発行する(ステップS34)。データ送受信部25で、名前解決装置15から名前解決要求に対する回答を受信後(ステップS35)、名前解決問い合わせ部23でそこから仮IPv4アドレスを読み出し、通信要求受付部22からデータ送受信部25に対し当該仮IPv4アドレスを使用したデータ送信を行う(ステップS36)。
【0073】
次に名前解決装置の処理について説明する。図16は名前解決装置の処理フローチャートである。名前解決装置15のデータ送受信部36では、IPv4通信装置から名前解決要求と送信元ポート番号通知とを受信した場合(ステップS41)、当該送信元ポート番号を読み出し(ステップS42)、IPv6通信装置からの名前解決要求(aaa.com)を名前解決部31へ通知する(ステップS43)。
【0074】
名前解決部31では、所定の名前解決テーブルに従って該当するIPv6通信装置のIPv6アドレスを求める(ステップS44)。また仮IPv4アドレス・テーブル32中から、仮IPv4アドレスの使用状態が「4pa、6a」でないアドレスを検索する。その結果として例えば仮IPv4アドレス「4c」を選択した場合、当該仮IPv4アドレスについて「使用中状態4pa、6a」を設定する(ステップS45)。
【0075】
次に、対応付け情報テーブル33中、「送信元ポート番号による対応付け情報テーブル」において、上記IPv4通信装置の送信元ポート番号とIPv6通信装置のIPv6アドレスと仮IPv4アドレスとを対応付け情報としてセーブする(ステップS46)。対応付け情報通知部34は、データ送受信部36に対し、当該対応付け情報について、通信アドレス変換装置16宛に送信要求を行う(ステップS47)。
【0076】
次に、名前解決部31では、IPv4通信装置からの名前解決要求への回答としての仮IPv4アドレスについて、データ送受信部36に対して送信要求を行う(ステップS48)。他方名前解決装置15のデータ送受信部36で、通信アドレス変換装置16から対応付け情報削除通知を受信した場合(ステップS49)、同通知を対応付け情報削除受付部35に転送し、通知された対応付け情報をキーとして対応付け情報テーブル33から該当する対応付け情報を削除する(ステップS50)。
【0077】
次に通信アドレス変換装置の処理について説明する。図17は通信アドレス変換装置の処理フローチャートである。通信アドレス変換装置16のデータ送受信部47では、名前解決装置15から対応付け情報を受信した場合(ステップS51)、対応付け情報受付部43で当該対応付け情報を読み出し、その内容を対応付け情報テーブル42にセーブする(ステップS52)。次に、通信アドレス変換装置16のデータ送受信部47では、IPv4通信装置から仮IPv4アドレス宛の信号を受信し場合(ステップS53)、そこから仮IPv4アドレスと送信元ポート番号とを読み出し(ステップS54)、当該仮IPv4アドレスと送信元ポート番号とをキーとして、データ中継部にて対応付け情報テーブル42から該当するIPv6宛先アドレスを検索する(ステップS55)。
【0078】
次に、求めたIPv6宛先アドレスを使用してIPv4通信装置から受信した信号を中継する(ステップS56)。この時、通信時間を監視するタイマとIPデータグラムの間隔を監視するタイマを起動する(ステップS57)。そして、通信時間を監視するタイマ、又はIPデータグラムの間隔を監視するタイマがタイムアップした場合、対応付け情報テーブル中で、タイマで監視していた通信に関係する対応付け情報を削除する(ステップS58)。次に、対応付け情報削除通知部44から、名前解決装置15宛として、データ送受信部47に対して対応付け情報の削除通知を行う(ステップS59)。
【0079】
上述した本発明の第1実施例は、以下の特徴を有する。即ち、本実施例の第1の方法ではIPv4送信元アドレスと仮IPv4アドレスとの組み合わせからIPv6宛て先アドレスを決定している。このため、同時に、複数のIPv4網の通信装置から複数のIPv6網の通信装置に対して通信が発生した場合でも、IPv4送信元アドレスが異なれば、同じ仮IPv4アドレスを重複して使用することができる。
【0080】
又、送信元ポート番号と仮IPv4アドレスの組み合わせからIPv6宛て先アドレスを決定する場合(上記第2の方法)、同様に、送信元ポート番号が異なれば、同じ仮IPv4アドレスを重複して使用することができる。このように送信元ポート番号と仮IPv4アドレスとの組み合わせからIPv6宛て先アドレスを決定する場合、複数のIPv4網の通信装置から複数のIPv6網の通信装置に対して通信が発生するケースと、同一のIPv4網の通信装置から複数のIPv6網の通信装置に対して通信が発生するケースの2通りのケースに対して対応可能である。
【0081】
このようにいずれの方法を適用した場合でも、同じ仮IPv4アドレスを同時に重複使用することが出来るので、通信アドレス変換装置16に割り当てる所要総仮IPv4アドレス数を削減可能であり、少ない割当総仮IPv4アドレス数にて大規模なIPv4網とIPv6網との通信を中継することが出来る。
【0082】
次に、上記第1実施例の更に具体的な装置構成例と、記録媒体に適用した場合に関する説明を行なう。前記名前解決装置15及び通信アドレス変換装置16は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等の任意のコンピュータにより実現することが出来る。この装置は、コンピュータ本体と、該コンピュータ本体に接続されたディスプレイ装置、入力装置(キーボード/マウス等)、リムーバブルディスクドライブ、ハードディスク装置等で構成されている。そして、コンピュータ本体には、内部の各種制御や処理を行うCPUと、プログラムや各種データを格納しておくためのROM(不揮発性メモリ)と、ワーク用として使用するメモリと、インタフェース制御部(I/F制御部)と、通信制御部等が設けてある。尚、前記リムーバブルディスクドライブには、フレキシブルディスクドライブや光ディスクドライブ等が含まれる。
【0083】
このような構成の装置において、例えば、ハードディスク装置の磁気ディスク(記録体)に、名前解決装置15や通信アドレス変換装置16の処理を実現するためのプログラムを格納しておき、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、前述の処理を実行可能である。
【0084】
又、本発明は、このような例に限らず、例えば、ハードディスク装置の磁気ディスクに、次のようにしてプログラムを格納し、このプログラムをCPUが実行することで前記処理を行うことも可能である。即ち、他の装置で作成されたリムーバブルディスクに格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、リムーバブルディスクドライブにより読み取り、ハードディスク装置の記録媒体に格納する。或いは通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、通信制御部を介して受信し、そのデータをハードディスク装置の記録媒体(磁気ディスク)に格納するようにしてもよい。
【0085】
次に上記第1の実施例が内包する課題について述べる。即ち、上述の第1の実施利の構成では、複数の通信インタフェースを持ち名前解決と実際の通信とを異なる通信インタフェースで行う場合、名前解決が多段に行われ名前解決の送信元アドレスと実際の通信の送信元アドレスとが異なる場合等に必ずしも正しく機能しない場合が考えられる。
【0086】
例えば、図18において、ウェブ・プロキシ・サーバ等の代理サーバを経由してIPv4アドレスを持った通信装置がIPv6の通信装置に対して通信を行う場合を想定する。この場合、仮のIPv4アドレスと関連付けられる送信元のIPv4アドレスは代理サーバのIPv4アドレスとなり、IPv6網の通信装置への通信を要求したIPv4通信装置自身のIPv4アドレスにはならない場合がある。
【0087】
又、図19に示す如くDNS等の名前解決装置を多重に使用する場合、仮のIPv4アドレスと関連付けられる送信元のIPv4アドレスは、名前解決装置のIPv4アドレスとなり、IPv6網の通信装置への通信を要求したIPv4通信装置自身のIPv4アドレスにはならない場合がある。
【0088】
上記課題の解決のため、本発明の第2実施例では、送信元アドレスの登録は名前解決時ではなく、実際の通信が発生してから行なうように制御することにより、名前解決時と実通信時との間で送信元アドレスの食い違いが起きないようにする。
【0089】
図20は本発明の第2実施例の構成を示す。本発明の第2実施例による通信システムは、IPv4網202、IPv4網の通信装置(以下、IPv4通信装置204)204、IPv6網203、IPv6網の通信装置(以下、IPv6通信装置)205、IPv6通信装置205の名前をアドレスに変換する名前解決装置206と、IPv4網とIPv6網の通信の中継を行うアドレス変換装置201と、各通信装置の名前とIPアドレスの対応関係情報を保持し、名前をIPアドレスに変換するネームサーバ207とから成り立っている。IPv4通信装置204とIPv6通信装置205は、各々複数台存在する。
【0090】
図21は、各IPv4通信装置204の構成を示す。同図に示す如く、IPv4通信装置204は、通信要求を行うアプリケーション部221、アプリケーション部からIPv6通信装置205への通信要求を受け付ける通信要求受付部222、IPv6通信装置205のホスト名を基に、IPv4アドレスの宛先アドレスを名前解決装置206に問い合わせる名前解決問い合わせ部223、通信時に使用する送信元ポート番号を管理する送信元ポート番号テーブル224とデータ送受信部225とを含む。
【0091】
図22は、名前解決装置206の構成図を示す。名前解決装置206は、問い合わされたホスト名をネームサーバ207に問い合わせる名前問合せ部231、問い合わせた結果、アドレスを他のアドレス体系のアドレスに対応付けが必要かどうか判断する名前解決対応付判断部232、アドレス対応付けが必要な場合に対応付けを要求する対応付け情報要求部233、対応付けされた結果を当該名前解決を要求した通信装置に応答する対応付け情報応答部234とデータ送受信部235とを含む。
【0092】
図23は、ネームサーバ207の構成図を示す。ネームサーバ207は、名前解決要求を受け付けて、名前とアドレスの対応関係を保持する名前-アドレス対応テーブル242と、名前-アドレス対応テーブル242を用いて、名前から割り当てられたアドレスを検索して名前を解決する名前解決部241、解決結果を名前解決要求元に応答する対応付け情報応答部243、及びデータ送受信部244を含む。
【0093】
図24は、アドレス変換装置201の構成図を示す。アドレス変換装置201は、名前解決装置206から仮IPv4アドレスへの対応付け要求を受け付ける対応付要求受付部251、要求に応じて対応付けるIPv4アドレスをアドレス変換テーブル252から検索して決定し仮に割当てる対応付アドレス決定部253、対応結果を名前解決装置206に応答する対応付情報通知部254、実際の通信を受信し、宛先アドレスをアドレス変換テーブル252から検索して変換するアドレス変換部255、データ通信部256、アドレス変換テーブル252に残存する「仮割当」状態のエントリの、エントリ毎の存在時間を計測するタイマ257を含む。
【0094】
図25は、アドレス変換装置201が保持するアドレス変換テーブル252の内容を示す。アドレス変換テーブル252は、当該通信装置と異なるアドレス管理体系の最終宛先IPアドレスを示す最終宛先アドレス261と、通信装置の送信元IPアドレスを示す送信元アドレス262と、送信元の通信装置が異なるアドレス管理体系の通信先のアドレスを示す際に用いる仮宛先アドレス263と、アドレスの変換の割当状態を示す割当状態264とを要素項目として有する複数のエントリから構成される。
【0095】
アドレス変換テーブル252の各エントリは、少なくともIPv4網202がIPv6網203に対して仮割当することが可能な総IPv4アドレス数分存在する。また仮割当するIPv4アドレスに対して、少なくとも1つのエントリが存在し、該当するIPv4アドレスが仮宛先アドレス263に設定されている。
【0096】
割当状態264が割当済の場合、送信元アドレス262の送信元が指定する仮アドレス263は、最終宛先アドレス261に変換される。尚割当状態264が割当済であり且つ、同じ仮宛先アドレス263で、送信元アドレス262と最終宛先アドレス261とが異なるエントリは複数存在可能である。
【0097】
割当状態264が仮割当の場合、仮宛先アドレス263は最終宛先アドレス261に割当済だが、送信元アドレス262は「保留」状態である。通信装置がこの仮宛先アドレス263を指定して通信を開始した段階で、アドレス変換装置201はこの通信装置の送信元IPアドレスをこの仮割当のエントリの送信元アドレス262として登録し、割当状態264を仮割当から割当済に変更する。
【0098】
割当状態264が仮割当のエントリで同じ仮宛先アドレス263をもつエントリは複数存在し得ない。こうすることにより、通信装置がこの仮宛先アドレス263を指定して通信を開始するときに、仮宛先アドレス263を誤った最終宛先アドレス261に変換しないようにすることが出来る。
【0099】
図26は、この本発明の第2実施例による、IPv4通信装置204が通信する際にアドレス変換装置201が送信元アドレスを登録し通信する方法を示す。例えば、IPv4通信装置204“a.co.jp”からIPv6通信装置205“aaa.com”に通信する場合、IPv4通信装置204a.co.jpは、名前解決装置206に対して、IPv6通信装置205aaa.comの名前である“aaa.com”のIPv4アドレスについて、名前解決要求として問い合わせる(ステップS71)。
【0100】
IPv4通信装置204a.co.jpから当該名前解決要求を受けた名前解決装置206は、“aaa.com”のアドレス情報を保持する可能性のある他のネームサーバ207に対して名前解決要求として問い合わせる(ステップS72)。当該名前解決要求を受けたネームサーバ207では、名前解決部241が名前-アドレス対応テーブル242を検索して“aaa.com”に対応するIPv6アドレス”6a”を取得し、これにより名前解決応答部243が名前解決装置206に応答する(ステップS73)。
【0101】
当該名前解決応答を受信した名前解決装置206は、名前解決応答判断部232でアドレス変換装置201に対してアドレスの対応付けを要求する必要があるか否かを判断する。その結果要求する必要があると判断されると、対応付け情報要求部233がアドレス変換装置201に上記”6a”に対する仮IPv4アドレスの対応付けを要求する(ステップS74)。
【0102】
当該アドレスの対応付け要求を受信したアドレス変換装置201は、対応アドレス要求受付部251でこれを受け、対応付けアドレス決定部253がアドレス変換テーブル252を検索し要求された”6a”に対応するIPv4アドレスを、例えば”4c”として決定する。そしてその結果を対応付け情報応答部54が名前解決装置106に応答する(ステップS75)。
【0103】
アドレス変換装置201から当該アドレス対応付け応答を受信した名前解決装置206は、その結果である仮IPv4アドレス”4c”を、対応付け情報応答部234がIPv4装置204に対して応答する(ステップS76)。当該名前解決の結果を受信したIPv4通信装置204は、得られた仮IPv4アドレス”4c”宛にIPv4パケットを送信する(ステップS77)。
【0104】
この仮IPv4アドレス”4c”宛のIPv4パケットは経路制御されてアドレス変換装置201に到達し、アドレス変換装置201のデータ受信部256はこの”4c”宛のパケットを受信する。アドレス変換装置201のアドレス変換部255はこの”4c”宛のIPv4パケットがアドレス変換対象であると判断し、アドレス変換テーブル252を検索して該当するIPv6アドレス”6a”を決定する。そして受信パケットの宛先IPアドレスを”6a”に変換して送信する(ステップS78)。
【0105】
ここで、上記名前解決装置206とアドレス変換装置201内の動作をフローチャートに基づいて説明する。図27は名前解決装置206がネームサーバ207から名前解決応答を受信した際の動作を示すフローチャートである。
【0106】
同図中、名前解決装置206がネームサーバ207からステップS71による名前解決応答を受信(ステップS81)すると、名前解決の結果がIPv4アドレスなのかIPv6アドレスなのかをチェックする。ここでは元来IPv4通信装置204が名前解決要求を行っているので、IPv4アドレスかどうかをチェックする(ステップS82)。その結果がIPv6アドレスならば、アドレス変換装置201に対してそのIPv6アドレスに対する仮IPv4アドレスの対応付けを要求する通信であるステップS73を実行する(ステップS83)。他方IPv4アドレスの場合はそのIPv4アドレスをそのまま、名前解決要求を行ったIPv4通信装置204に対して応答する(ステップS84)。
【0107】
図28はアドレス変換装置201がアドレス対応付け要求を受信した際の動作を示すフローチャートである。ここでは、IPv6アドレス<6a>に対応する仮宛先IPv4アドレスを対応付ける例として説明する。
【0108】
アドレス変換装置201が名前解決装置206からステップS74によるアドレス対応付け要求を受信(ステップS91)すると、アドレス変換テーブル252中で、割当状態264が未割当のエントリがあるか検索する(ステップS92)。その結果未割当のエントリがあれば、そのエントリの最終宛先アドレス261に<6a>を登録し、その割当状態264を仮登録として設定し、送信元アドレス262は「保留」状態とする。そしてそのエントリの仮割当アドレス263をアドレス対応付けの応答として、名前解決装置206にステップS75の通信を行う(ステップS95)。
【0109】
他方、上記ステップS92の検索の結果未割当のエントリが無かった場合、今度はアドレス変換テーブル252中で割当状態264が割当済のエントリがあるか検索する(ステップS93)。割当済のエントリがあれば、その割当済のエントリと同じ仮宛先アドレス263を持つ新たなエントリを作成し、これをアドレス変換テーブル252に追加する。そしてこの追加エントリの最終宛先アドレス261に<6a>を登録し、その割当状態264を仮登録として設定し、その送信元アドレス262を「保留」状態とする。そしてそのエントリの仮割当アドレス263をアドレス対応付けの応答として、名前解決装置206に対してステップS75の通信によって送信する(ステップS96)。
【0110】
上記ステップS92,S93の検索の結果アドレス変換テーブル252の全てのエントリの割当状態264が仮割当状態であったならば、現在アドレス対応付け要求に対して仮割り付け可能な仮割当アドレス263が無いため、このアドレス対応付け要求は却下される(ステップS94)。尚、ステップS92、ステップS93の処理順序は入れ替え可能である。
【0111】
図29は、アドレス変換装置201がIPv4通信装置204が送信する通信パケットを受信した際の動作を示すフローチャートである。
【0112】
アドレス変換装置201は、IPv4通信装置204が送信するステップS77による通信パケットを受信(ステップS1001)すると、アドレス変換装置201はその通信パケットがアドレス変換処理を施すべきものかどうか判断する(ステップS102)。この判断は、例えば当該パケットがアドレス変換装置201に予め登録された変換処理対象アドレス宛てのものであるか否かをチェックすることによって行なう。この判断の結果、当該パケットが変換処理対象でない通信パケットであった場合、アドレス変換装置201はその通信パケットに対してなにも行わない(ステップS1003)。
【0113】
他方これが変換対象パケットであった場合、そのパケットが通信開始要求を含むかどうかをチェックする(ステップS1004)。この通信開始要求を含むかどうかの判別方法としては、当該通信パケットが特定の通信開始コマンドを含むか否かを判別したり、当該通信パケットが有するポート番号が通信開始に用いられる特定のポート番号を指しているか否かを判別する方法等が可能である。
【0114】
上記判定の結果受信パケットが開始要求であった場合、アドレス変換テーブル252中で割当状態264が仮割当状態であり且つ当該通信パケットの送信先アドレスがその仮宛先アドレス263と一致するエントリがあるかどうかを検索する(ステップS1005)。検索の結果、アドレス変換テーブル252に該当するエントリがあった場合、そのエントリの送信元アドレス262に当該通信パケットの送信元アドレスを設定し、その割当状態を割当済とする(ステップS1006)。この結果、以後同じ送信元によるこのエントリの仮宛先アドレス263を指定した通信パケットは、同じエントリの最終宛先アドレス261への通信パケットへ変換されるようになる。尚上記検索の結果、アドレス変換テーブル252中に該当するエントリが無かった場合、当該通信パケットは破棄される(ステップS1007)。
【0115】
他方受信パケットが開始要求を含むものでなかった場合、アドレス変換テーブル252中に割当状態264が割当済み状態であり且つ当該通信パケットの送信先アドレスが仮宛先アドレス263と一致し且つ当該通信パケットの送信元アドレスがその送信元アドレス262に一致するエントリがあるかどうかを検索する(ステップS1008)。検索の結果、アドレス変換テーブル252中に該当するエントリがあった場合、この通信パケットは、上記の如く、同じエントリの最終宛先アドレス261への通信パケットへと変換される(ステップS1009)。他方上記検索の結果、アドレス変換テーブル252中に該当するエントリが無かった場合、この通信パケットは破棄される(ステップS1007)。
【0116】
図30は、アドレス変換テーブル252中に、仮割当のまま放置されたエントリを削除するための動作をフローチャートで示す。アドレス変換テーブル252に、割当状態264が仮割当状態のエントリが作成される(ステップS111)と、エントリ毎に独立して計測が可能なタイマ257を始動する(ステップS112)。そしてタイマ257の計測値が予め決めておいた規定値を超えているか否かを調べ(ステップS113)、超えていたらそのエントリを未割当状態にする(ステップS114)。超えていなければ、そのエントリの割当状態264が割当済に変化していないかをチェックし、割当済になっていればこのエントリのタイマ計測を中止する。
【0117】
更に割当状態264が割当状態であっても、最後に使用されてから一定時間以上過ぎているか、或いはその通信パケット上の通信コマンドで通信の終了が確認できた場合、当該エントリを削除してもよい。
【0118】
このように本発明の第2実施例によれば、通信要求の処理段階では仮IPv4アドレスについて送信元アドレス欄を「保留」としておき対応するIPv6宛先アドレスのみ登録するようにした。そして、実際に該当する通信が開始された際に送信元IPv4通信装置から発信されたパケットの送信元アドレスを上記仮IPv4アドレスに対応する送信元アドレスとして登録するようにした。その結果、当該仮IPv4アドレスに対して常に正しい送信元アドレスが登録されることとなる。
【0119】
上述の本発明の第2実施例の場合でも、同一のIPv4通信装置204が、複数の異なるIPv6通信装置205と通信を行なう場合であって、その際同じ仮アドレスが割り当てらると正しく通信出来なくなる恐れがある。IPv4通信装置204が携帯電話の如くの同時に複数のIPv6通信装置205と通信しない通信装置であればこのような問題は起こらない。又実際には同一のIPv4通信装置204が同時に複数のIPv6通信装置205と通信しても、同じ仮アドレスが割り当てる可能性は低い。しかしながら、以下に説明する第3実施例は、このような状態が生じても正しく通信することが可能な構成を提供する。
【0120】
図31は、本発明の第3実施例によるアドレス変換装置201が保持するアドレス変換テーブル252を示す。本実施例のアドレス変換テーブル252では、同一IPv4通信装置204上の複数の通信を区別できるアプリケーション識別子としての送信元ポート番号121を各エントリに追加する。そして該当する割当状態264が割当済の場合、通信パケットを受信し、その通信パケットの送信元アドレスがそのエントリの同項目262の内容と一致し、その送信元アドレス262を有するIPv4通信装置204上で動作する送信元ポート番号が上記エントリの同項目321の内容と一致する場合であって、更にその通信パケットが指定する仮アドレスが上記エントリの同項目263の内容と一致する場合に、その通信パケットの宛先が、そのエントリの最終宛先アドレス261に変換される。
【0121】
図32は第3実施例におけるアドレス変換装置201がアドレス対応付け要求を受信した際の動作を示すフローチャートである。ここでは、IPv6アドレス<6a>に対応する仮宛先IPv4アドレスを対応付ける例で説明する。
【0122】
アドレス変換装置201が名前解決装置206からステップS74によるアドレス対応付け要求を受信(ステップS131)すると、アドレス変換テーブル252中に、割当状態264が未割当のエントリがあるか検索する(ステップS132)。未割当のエントリがあれば、このエントリの最終宛先アドレス261に<6a>を登録し、割当状態264を「仮割当」として設定し、送信元アドレス262と送信元ポート番号321は「保留」状態とする。そしてそのエントリの仮割当アドレス263をアドレス対応付けの応答として、名前解決装置206に対しステップS75の通信によって送信する(ステップS135)。
【0123】
他方上記検索の結果アドレス変換テーブル252に未割当エントリが無かった場合、次にアドレス変換テーブル252に割当状態264が割当済のエントリがあるか検索する(ステップS133)。割当済のエントリがあれば、この割当済のエントリと同じ仮宛先アドレス263をもつ新たなエントリを作成し、それをアドレス変換テーブル252に追加する。そしてこのエントリの最終宛先アドレス261に<6a>を登録し、割当状態264を「仮割当」として設定し、送信元アドレス262と送信元ポート番号321は「保留」状態とする。そしてそのエントリの仮割当アドレス263をアドレス対応付けの応答として、名前解決装置206にステップS75の通信によって送信する(ステップS136)。
【0124】
また上記の検索の結果アドレス変換テーブル252の全てのエントリの割当状態264が仮割当状態であったならば、現在アドレス対応付け要求に対して仮割り付け可能な仮割当アドレス263は無いので、このアドレス対応付け要求は却下される(ステップS134)。尚、ステップS132、ステップS133の処理順序は入れ替え可能である。
【0125】
図33は、この第3実施例において、アドレス変換装置201がIPv4通信装置204から送信された通信パケットを受信した際の動作を示すフローチャートである。
【0126】
同図において、アドレス変換装置201は、IPv4通信装置204が送信するステップS77による通信パケットを受信(ステップS141)すると、アドレス変換装置201はその通信パケットがアドレス変換処理を施すべきものかどうか判断する(ステップS142)。この判断は、アドレス変換装置201に事前に登録された、変換処理対象アドレスであるか否かのチェックなどで可能である。この判断の結果、変換処理対象でない通信パケットであった場合、アドレス変換装置201としてはその通信パケットに対してなにも行わない(ステップS143)。
【0127】
他方当該パケットが変換対象パケットであった場合、そのパケットが通信開始要求のものかどうかチェックする(ステップS144)。通信開始要求のかどうかの判別方法としては、その通信パケットが特定の通信開始コマンドのものであるか否かを判別する方法とする、或いは通信パケットのポート番号が通信開始に用いられる特定のポート番号を指しているかを判別する方法とする。
【0128】
当該判断の結果受信パケットが開始要求であった場合、アドレス変換テーブル252に割当状態264が「仮割当」状態であり且つ当該通信パケットの送信先アドレスがその仮宛先アドレス263と一致するエントリがあるかどうか検索する(ステップS145)。検索の結果、アドレス変換テーブル252に該当するエントリがあった場合、このエントリの送信元アドレス欄262に当該通信パケットの送信元アドレスを登録し、同じエントリの送信元ポート番号欄321に当該通信パケットの送信元ポート番号を登録し、更にその割当状態欄を「割当済」に変更する(ステップS146)。
【0129】
この結果、以後同じIPv4通信装置204上で動作する同じプログラムによるこのエントリの仮宛先アドレス263を指定した通信パケットは、同じエントリの最終宛先アドレス261への通信パケットへ変換されるようになる。
【0130】
他方、上記検索の結果、アドレス変換テーブル252に該当したエントリが無かった場合、この通信パケットは破棄される(ステップS147)。
【0131】
又受信パケットが開始要求のものでなかった場合、アドレス変換テーブル252に割当状態欄264が「割当済」状態であり、当該通信パケットの送信先アドレスが仮宛先アドレス263と一致し、更に通信パケットの送信元アドレスが送信元アドレス262に一致すると共に、当該通信パケットの送信元ポート番号が送信元ポート番号321に一致するエントリがあるかどうかを検索する(ステップS148)。検索の結果、アドレス変換テーブル252に該当したエントリがあった場合、この通信パケットは、同じエントリの最終宛先アドレス261への通信パケットへとアドレス変換される(ステップS149)。
【0132】
又検索の結果、アドレス変換テーブル252に該当したエントリがなかった場合、この通信パケットは破棄される(ステップS147)。
【0133】
このように第3実施例によれば、同じ送信元アドレスを有するIPv4通信装置から同時に複数の通信がなされる場合であっても、それらに同じ仮IPv4アドレスが割り当てることが可能となる。即ち、これら複数の通信は同じ送信元アドレスのIPv4通信装置からなされているが異なる送信元ポート番号を有するため、この送信元ポート番号を併せて当該仮IPv4仮アドレスに対して登録しておくことにより、これらが正しく区別され、該当するIPv6通信装置に対して正しく通信が行なえる。
【0134】
上記アドレス変換装置は、ハードウェアとしては、図示は省略するが例えば一又は複数のCPUと、主記憶装置と、ハードディスク等の外部記憶装置と、通信装置と、それらを接続するバス等からなるコンピュータによって実現され得る。このコンピュータをアドレス変換装置として機能させるためのソフトウェアプログラムは、コンピュータに読み取り可能な可搬媒体メモリ、半導体メモリ、ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することが出来る。
【0135】
ここで、以下に、上記各実施例におけるアドレス変換装置の処理負荷を複数のアドレス変換装置へ負荷分散させる構成について説明する。
【0136】
上記本発明の各実施例によるアドレス変換方式のように名前解決装置からの対応付け要求信号または対応付け通知信号の後に通信端末から通信信号が送られてくるような、異なる装置からの往復の二つ通信の組で一つの通信として成り立つ通信の負荷分散を行うためには、名前解決装置からの対応付け要求信号または対応付け通知信号を所定の負荷分散装置で負荷分散させ、あるアドレス変換装置へ対応付け要求信号又は対応付け通知信号を送るようにし、更に各アドレス変換装置で取り扱う仮アドレス群宛のデータをそのアドレス変換装置に送るように設定する方法が考えられる(図34,35参照)。
【0137】
この場合、名前解決装置から送信される信号が対応付け要求信号又は通知信号の場合、これは当該負荷分散装置では負荷分散ポリシーに従って特定のアドレス変換装置へ転送し、各アドレス変換装置で管理している仮アドレス宛の信号が対応するアドレス変換装置へ転送されるように設定しなければならない。又は、名前解決装置から送信される信号が対応付け要求信号又は通知信号の場合、負荷分散装置では負荷分散ポリシーに従ってこれを特定のアドレス変換装置へ転送し、全アドレス変換装置で管理している仮アドレス宛の信号が全アドレス変換装置へ転送されるように設定しなければならない。
【0138】
以下に説明する本発明の第4実施例は、このような複雑なアドレス変換に伴う負荷分散処理を効率的に実施し得る構成を提供するものである。
【0139】
図36は本発明の第4実施例のシステム構成図である。図中、411〜41nはアドレス変換装置であり、各々図37に示す如く、アドレス変換部4101、フィルタリング部4102、通信処理部4103から成る。各アドレス変換装置では、通信処理部4103で受信した対応付け要求信号又は対応付け通知信号からフィルタリング部4102で管理している管理テーブルに登録されている利用情報・ロジック・値により受信した信号の一部または全部を抽出し、ロジック通り計算し計算結果が値内に入っているかどうかを判断する(図38参照)。値内に入っていた場合はその受信した信号をアドレス変換部4101へ送り、入っていない場合は当該信号を破棄する。
【0140】
アドレス変換部4101は、上記本発明の各実施例におけるアドレス変換装置における処理と同様にして、ルール1(即ち、例えばIPv4)のアドレス網内の通信装置421〜42nとルール2(即ち、例えばIPv6)のアドレス網内の通信装置431〜43nとの間の通信を管理している変換テーブルの対応付けに合わせてアドレス変換を行い、相互間における通信を可能とする。
【0141】
通信装置421〜42nはルール1のアドレス体系の通信装置であり、ルール1のアドレス網内の装置間で通信可能な装置である。又通信装置431〜43nはルール2のアドレス体系の通信装置であり、同様にルール2のアドレス網内の装置間で通信可能な装置である。
【0142】
名前解決装置440は、アドレス変換装置411〜41nでルール1の通信装置とルール2の通信装置との間の対応付けを行う場合は接続装置451へ対応付け要求信号を送信する。他方、名前解決装置内でルール1の通信装置とルール2の通信装置との間の対応付けを行う場合は接続装置451へ対応付け通知信号を送信する。
【0143】
接続装置441は名前解決装置440やルール1の通信装置から送られてきた信号を全アドレス変換装置411〜41nへ送信する。
【0144】
このような図36に示すシステムにおいて、ルール1の通信装置421〜42nとしてはIPv4アドレス体系のパソコン/ノートパソコン等、ルール2の通信装置431〜43nとしてIPv6アドレス体系のパソコン/ノートパソコン、PDA、携帯電話等、名前解決装置440としてDNS等、接続装置451としてはスイッチングハブ/ハブ等、アドレス変換装置411〜41nとしてはゲートウエイ等が実際に適用可能である。
【0145】
又、アドレス変換装置のアドレス変換部4101、フィルタリング部4102、通信処理部4103は、各々をハードウェアとして実装してもよいし、或いは各々をソフトウェアとして実装してもよいし、更に又、ハードウェアとソフトウェアとを組合せて実装しても構わない。
【0146】
本発明の第4実施例の詳細な説明の前に、説明の便宜上上記本発明の第1及び第2実施例による構成について再度図39乃至41と共に説明しておく。
【0147】
即ち、例えば異なる通信アドレス体系または異なる通信アドレス管理体系をIPv4網とIPv6網とし、IPv4通信装置421からIPv6通信装置432へ通信したい場合、まずIPv4通信装置421から名前解決装置440へIPv6通信装置432のアドレスの名前解決要求信号を送信する(ステップS201,S221)。
【0148】
名前解決装置440では、IPv6通信装置432のアドレスとIPv4網の仮アドレスとの対応付けを行う場合は対応付け通知信号を(ステップS202)、アドレス変換装置410でIPv6通信装置432のアドレスとIPv4網の仮アドレスの対応付けを行う場合は対応付け要求信号を(ステップS222)、アドレス変換装置410へ送信する。
【0149】
アドレス変換装置410は、当該アドレス変換装置410のアドレスとは別に仮アドレス群のアドレスでも信号を受信できるように設定しておき、上記対応付け要求信号を受信した場合(ステップS222)、現在利用可能な仮アドレス1をIPv6通信装置432のアドレスに対応付けて登録し(ステップS223)、対応付け要求信号の返信として対応付けた仮アドレス1を名前解決装置440へ送る(ステップS224)。
【0150】
名前解決装置440は、IPv4通信装置421へ仮アドレス1を名前解決結果として返送し(ステップS225)、IPv4通信装置421は仮アドレス1に対して通信要求を出す(ステップS226)。仮アドレス1宛の信号はアドレス変換装置410で受信され、アドレス変換装置410では登録済みの対応付け情報からIPv6通信装置のアドレスへ変換してIPv6網へ通信要求を送る(ステップS227,S228)。
【0151】
又、アドレス変換装置410で対応付け通知信号を受信した場合(ステップS203)、対応付け通知信号内のIPv6通信装置432のアドレスとIPv4網の仮アドレス1を登録し(ステップS204)確認信号を名前解決装置440へ返す(ステップS205)。
【0152】
名前解決装置440は確認信号を受信したらIPv4通信装置421へ仮アドレス1を名前解決結果としてこれを返送する(ステップS206)。IPv4通信装置421は名前解決装置440から返送されたIPv4網の仮アドレス1にて通信要求を発行する(ステップS207)。この仮アドレス1宛の信号はアドレス変換装置410で受信され、アドレス変換装置410では登録済みの対応付け情報からこれをIPv6通信装置のアドレスへ変換し、もってIPv6網への通信要求を発行する(ステップS208)。
【0153】
このような本発明の第1、第2実施例の構成に対し、図42は前記本発明の第4実施例による、アドレス変換負荷分散方式を適用した具体的なシステム構成図を示し、図43は各アドレス変換装置の構成図を示し、第44図は当該第4実施例による動作タイムチャートを示し、図45は対応付け要求信号を示し、図46は図43中のフィルタリング部4112の管理テーブルを示す。
【0154】
本発明の第4実施例において、例えば、IPv4通信装置422からIPv6通信装置431へ通信したい場合、まずIPv4通信装置422から名前解決装置440へIPv6通信装置431のアドレスに関する名前解決要求信号が送られる(ステップS243)。名前解決装置440は当該対応付け要求信号を接続装置451へ送信する。接続装置451は当該対応付け要求信号を全アドレス変換装置411〜41nへ送る。
【0155】
各アドレス変換装置411〜41nのフィルタリング部が有する管理テーブルには受信通信種類毎の設定値があり、受信可能IPv4網アドレス群にはアドレス変換部4111で管理されているIPv4網仮アドレスが設定されている(図46)。そしてこの対応付け要求信号欄には対応付け要求信号のどの部分に対してどのようなロジックを対応させ、どの値の範囲の場合にアドレス変換部411へ送信可能かの判断基準が予め設定されている(ステップS241、S242)。計算結果が値の範囲に入っていない場合はその信号は破棄する(ステップS245)。
【0156】
本発明の第4実施例の場合は、各アドレス変換装置411〜41nは受信した対応付け要求信号のシリアルNo.(図45参照)について上記管理テーブルで指定されているロジックであるHash関数を計算し、その結果が例えば“1A”となったとする。当該Hash関数の計算結果によって、アドレス変換装置412〜41nのフィルタリング部は各々受信した対応付け要求信号を破棄し、唯一アドレス変換装置411のフィルタリング部4112だけがアドレス変換部4111へ対応付け要求信号を渡す(ステップS246)。
【0157】
アドレス変換部4111は、この対応付け要求信号中のIPv6網アドレス431と現在利用可能なIPv4網仮アドレス3とを対応付け変換テーブルに登録し(ステップS247)、対応付け要求信号の返信として上記IPv4網仮アドレス3を名前解決装置440へ送る(ステップS248)。
【0158】
名前解決装置440は、IPv4通信装置422へIPv4網仮アドレス3を名前解決結果として返送し(ステップS249)、IPv4通信装置422はIPv4網仮アドレス3を使用して通信要求を出す(ステップS250)。
【0159】
IPv4網仮アドレス3宛の信号は接続装置451により全アドレス変換装置411〜41nに送られ、各アドレス変換装置内のフィルタリング部で管理テーブルに登録されている受信可能IPv4網アドレス群を調べ(ステップS251)、該当アドレスがある場合は受信した信号をアドレス変換部4111へ渡し(ステップS252)、該当アドレスがない場合は受信した信号を破棄する。
【0160】
今回はアドレス変換装置411のフィルタリング部4112だけが受信した信号をアドレス変換部4111へ渡し(ステップS252)、それ以外のアドレス変換装置のフィルタリング部は受信した信号を破棄することになる。そしてこの場合アドレス変換装置411のアドレス変換部4111は登録テーブルから受信したデータのIPv4網仮アドレス3と対応付けしてあるIPv6通信装置431へアドレスを変換してIPv6網のIPv6通信装置431へ通信要求を送り、もってIPv4通信装置422とIPv6通信装置431との間の通信が可能となる。
【0161】
以下に上述の本発明の第4実施例に関連する変形例としての本発明の第5実施例について説明する。第5実施例では、図42に示す第4実施例と同様のシステム構成を有する。更に、図47、図48は第5実施例による動作タイムチャートを示し、図49は同実施例による対応付け通知信号を示し、図50は同実施例によるフィルタリング部の管理テーブルを示す。
【0162】
例えば、IPv4通信装置422からIPv6通信装置431へ通信したい場合、先ずIPv4通信装置422から名前解決装置440へIPv6通信装置431のアドレスについての名前解決要求信号が送られる(ステップS262)。名前解決装置440はその時点で利用可能なIPv4網仮アドレスを選び対応付けたことをテーブルで管理し(ステップS262)、対応付け通知信号にIPv6通信装置431のアドレスとIPv4網仮アドレスを設定し(図49参照)接続装置451へ送信する。接続装置451は対応付け通知信号を全アドレス変換装置411〜41nへ送る(ステップS264)。
【0163】
各アドレス変換装置411〜41nのフィルタリング部の管理テーブルには受信通信種類毎の設定値があり(図50参照)、その対応付け通知信号欄には対応付け通知信号のどの部分に対してどのようなロジックを対応させて、どの値の範囲の場合にアドレス変換部へ送信可能かの判断基準が設定されている(ステップS261)。計算結果が値の範囲に入っていない場合はその信号を破棄する。
【0164】
第5実施例の場合、各アドレス変換装置411〜41nは受信した対応付け通知信号の全ての情報に対して管理テーブルで指定されたロジックである“FF”で除算を行ってその余りを計算し、その結果が例えば“1A”となったとする。その場合、当該除算の余りの計算結果に従って、アドレス変換装置412〜41nの各々のフィルタリング部は受信した対応付け通知信号を破棄し、唯一アドレス変換装置411のフィルタリング部4112だけがアドレス変換部4111へ対応付け通知信号を渡すものとする(ステップS265、S266)。即ち、そのように各アドレス変換部のフィルタリング部4112の設定がなされている。
【0165】
アドレス変換部4111は当該対応付け通知信号中のIPv4網仮アドレス4を抽出し、これを当該アドレス変換部4111の変換テーブル中とフィルタリング部4112の受信可能IPv4網仮アドレス群中に登録し(ステップS268,S269)、対応付け通知信号への返信としての確認信号を名前解決装置440へ送る(ステップS270)。
【0166】
名前解決装置440は、IPv4通信装置422に対し、上記IPv4網仮アドレス4を名前解決結果として返送する(ステップS271)。IPv4通信装置422は上記IPv4網仮アドレス4を使用して通信要求を出す。このIPv4網仮アドレス4宛の信号は接続装置451により全アドレス変換装置411〜41nに送られ(ステップS272)、各アドレス変換装置内のフィルタリング部でその管理テーブルに登録されている受信可能IPv4網アドレス群を調べる。
【0167】
その結果該当アドレスがある場合は受信した信号をアドレス変換部4111へ渡し、該当アドレスがない場合は受信した信号を破棄する(ステップS273)。今回は上記の処理によってアドレス変換装置411のフィルタリング部4112だけにIPv4網仮アドレス4が登録されているので、受信した信号をアドレス変換部4111へ渡し(ステップS274)、それ以外のアドレス変換装置のフィルタリング部は受信した信号を破棄する。
【0168】
アドレス変換部4111は、その登録テーブルから、受信したデータのIPv4網仮アドレス4を対応付けしてあるIPv6通信装置431へとアドレスを変換してIPv6網のIPv6通信装置431jに対する通信要求を送り(ステップS275,S276)、もってIPv4通信装置422とIPv6通信装置431との間の通信が可能となる。
【0169】
次に、上記本発明の第4、第5実施例に関連する更なる変形例としての本発明の第6実施例について説明する。第6実施例は図43に示す第4、第5実施例と同様のシステム構成を有し、図51、図52にその動作タイムチャートを示し、図49に示す対応付け通知信号を用い、図53に示すフィルタリング部の管理テーブルを用いる。
【0170】
上記実施例同様、例えば、IPv4通信装置422からIPv6通信装置431へ通信したい場合、先ずIPv4通信装置422から名前解決装置440へIPv6通信装置431のアドレスについての名前解決要求信号が送られる(ステップS282)。名前解決装置440はその時点で利用可能なIPv4網仮アドレスを選んで当該要求信号に対応付け(ステップS283)、その内容をテーブルで管理し、対応付け通知信号に該当するIPv6通信装置431のアドレスと選択されたIPv4網仮アドレスとを設定し(図49参照)接続装置451へ送信する。接続装置451は対応付け通知信号を全アドレス変換装置411〜41nへ送る。
【0171】
各アドレス変換装置411〜41nの管理テーブルには受信通信種類毎の設定値があり(図53参照)、その対応付け通知信号欄には対応付け通知信号のどの部分にどんなロジックを対応させて、どの値の範囲の場合にアドレス変換部へ送信可能かが設定されている(ステップS281)。計算結果が値の範囲に入っていない場合はその信号を破棄する。
【0172】
第6実施例の場合は、各アドレス変換装置411〜41nは受信した対応付け通知信号のシリアルNo.に対して管理テーブルで指定されたロジックであるHash関数を計算しその結果が例えば1Aとなったとする。このHash関数の計算結果に従って例えばアドレス変換装置412〜41nのフィルタリング部は受信した対応付け要求信号を破棄し、アドレス変換装置411のフィルタリング部4112だけがアドレス変換部4111へ対応付け要求信号を渡す(ステップS285、S286,S287)。この時フィルタリング部4112は、対応付け通知信号中のIPv4網仮アドレス4を抽出し、受信可能IPv4網仮アドレス群へ登録する(ステップS286)。
【0173】
アドレス変換部4111は、対応付け通知信号中のIPv4網仮アドレス4を抽出しアドレス変換部4111の変換テーブルに登録し(ステップS288)、対応付け通知信号に対する返信としての確認信号を名前解決装置440へ送る(ステップS289)。以降は上記第5実施例の場合と同様の動作をする(ステップS290乃至S296)。
【0174】
図54は上記本発明の第4乃至第6実施例の各々に対して適用可能な本発明の第7実施例によるアドレス変換装置411の構成図を示す。ここでは負荷情報取得部4115が当該アドレス変換装置のCPU負荷率やメモリ使用率を調べ、設定部4114へ通知する。設定部はデータ送受信部4113を介して他のアドレス変換装置へ各自のCPU負荷率やメモリ使用率を通知し、同様にして他のアドレス変換装置のCPU負荷率やメモリ使用率を受信する。
【0175】
例えば、アドレス変換装置411がメインのアドレス変換装置だった場合、設定部4114は各アドレス変換装置412〜41nから送られてくるCPU負荷率やメモリ使用率と自負荷情報取得部4115より取得したCPU負荷率やメモリ使用率より処理負荷の配分を計算し、フィルタリング部4112〜41n2の対応付け要求信号又は対応付け通知信号の値に対して設定する判断基準としての数値を各アドレス変換装置412〜41nの設定部4124〜41n4へ通知する。また、自フィルタリング部4112に新たに決まった数値を設定する。
【0176】
新たな数値を受け取った各アドレス変換装置412〜41nの設定部4124〜41n4は各自のフィルタリング部4122〜41n2にその数値を設定する。これで新たなポリシーによる負荷分散処理が実現可能となる。そしてこの場合、実際の各アドレス変換部の現時点での処理負荷状況に対応したポリシーとなるため、より効率的に処理演算資源としての各アドレス変換装置を利用可能となる。
【0177】
このように、本発明によればアドレス変換装置にフィルタリング部を設けるだけで、ハードウェア的な負荷分散装置と言うものが不要になり、アドレス変換装置の設定と連携をしなければならない煩雑な通信設定を省かせる効果がある。
【0178】
本発明は以下に示す付記に記載の構成を含む。
【0179】
(付記1)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう通信装置であって、
一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせを登録する登録手段と、
当該登録手段による登録内容に従ってアドレス変換を実行するアドレス変換手段とよりなる通信装置。
【0180】
(付記2)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう際に該複数の通信網間のアドレス変換を行うアドレス変換装置であって、
一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせによってアドレス変換を実行するアドレス変換手段とよりなるアドレス変換装置。
【0181】
(付記3)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう際に通信相手の名前を該当するアドレスに変換する名前解決装置であって、
一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせによってアドレス用の所定の対応関係を得る名前変換手段とよりなる名前解決装置。
【0182】
(付記4)
名前解決手段によって得られるアドレス変換用の所定の対応関係をアドレス変換を実行するアドレス変換装置へ通知する通知手段よりなる付記3に記載の名前解決装置。
【0183】
(付記5)
更に、前記登録手段によって登録された組み合わせ情報を、該当する最新の通信開始から所定時間経過後に削除する削除手段よりなる付記1に記載の通信装置。
【0184】
(付記6)
更に他の通信網のアドレス体系のアドレスに対して一の通信網のアドレス体系による仮アドレスを割り当てる割り当て手段よりなり、
前記登録手段は当該仮アドレスに対して該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとを組み合わせて登録する構成の付記1に記載の通信装置。
【0185】
(付記7)
前記登録手段による一の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子の登録は、当該通信の開始時に当該一の通信網の端末から送信される通信データを参照して行う構成の付記1、5及び6のうちの何れかに記載の通信装置。
【0186】
(付記8)
前記登録手段による一の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子の登録は、当該通信の開始時に当該一の通信網の端末から送信される通信データを参照して行う構成の付記2に記載のアドレス変換装置。
【0187】
(付記9)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう通信システムであって、一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせを登録する登録手段と、
当該登録手段による登録内容に従ってアドレス変換を実行するアドレス変換手段とよりなり、
前記登録手段による一の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子の登録は、当該通信の開始時に当該一の通信網の端末から送信される通信データを参照して行う構成の通信システム。
【0188】
(付記10)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に使用されるアドレス変換装置であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定部と、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶したアドレス変換テーブル記憶部と、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信部と、
前記アドレス変換テーブル記憶部に記憶された前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換部と、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信部とを備えるアドレス変換装置において、
前記アドレス変換テーブル記憶部は前記アドレス決定部が第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、第2の通信装置の前記仮アドレスに対応した、前記第1の通信装置のアドレスを保留状態として記憶することを特徴とするアドレス変換装置。
【0189】
(付記11)
付記10記載のアドレス変換装置において、
第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、前記仮アドレスは、第2の通信装置の新たな割り当てには用いないことを特徴とするアドレス変換装置。
【0190】
(付記12)
付記10又は11記載のアドレス変換装置において、
第1の通信装置から、第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信が、第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから一定時間以内に行われない場合には、前記仮アドレスは、第2の通信装置の新たな割り当てに使用可能とすることを特徴とするアドレス変換装置。
【0191】
(付記13)
付記10乃至12のうちの何れか記載のアドレス変換装置において、
アドレス変換テーブル記憶装置が前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置の通信の送信元ポート番号とを対応づけて記憶し、
第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当てた場合に、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記送信元ポート番号に、割り当て要求を行った通信の送信元ポート番号を登録することを特徴とするアドレス変換装置。
【0192】
(付記14)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に使用されるアドレス変換装置であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定部と、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶したアドレス変換テーブル記憶部と、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信部と、
前記アドレス変換テーブル記憶部に記憶された前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換部と、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信部とを備えるアドレス変換装置において、
第1の通信装置が第2の通信装置と通信する場合に、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブルに記憶された前記第1の通信装置のアドレスに前記通信を開始した第1の通信装置のアドレスを登録することを特徴とするアドレス変換装置。
【0193】
(付記15)
請求項14記載のアドレス変換装置において、
第1の通信装置の前記通信の開始を第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信開始コマンドで判断することを特徴とするアドレス変換装置。
【0194】
(付記16)
付記14記載のアドレス変換装置において、
第1の通信装置の前記通信の開始を特定の予約済みポート番号を用いて第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信を行ったことで判断することを特徴とするアドレス変換装置
(付記17)
付記14乃至16記載のアドレス変換装置において、
アドレス変換テーブル記憶装置が前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置上の複数の通信を区別できる送信元ポート番号とを対応づけて記憶し、
第1の通信装置が第2の通信装置と通信する場合に、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記第1の通信装置のアドレスに前記通信を開始した第1の通信装置のアドレスを登録し、かつ前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記送信元ポート番号に前記通信の送信元ポート番号を登録することを特徴とするアドレス変換装置。
【0195】
(付記18)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に使用されるアドレス変換装置であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定部と、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶したアドレス変換テーブル記憶部と、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信部と、
前記アドレス変換テーブル記憶部に記憶された前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換部と、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信部とを備えるアドレス変換装置において、
前記アドレス変換テーブル記憶装置は、前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置上の複数の通信を区別できる送信元ポート番号とを対応づけて記憶し、
第1の通信装置が、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレス及び第1の通信装置の通信に含まれる送信元ポート番号に一致した、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記第2の通信装置のアドレスへの通信になるように通信のアドレスを変換することを特徴とするアドレス変換装置。
【0196】
(付記19)
相異なるアドレス体系を有する複数の通信網間の通信を行なう通信装置であって、
各々が上記複数の通信網間の通信を行う際に異なるアドレス体系間のアドレス変換を行う複数のアドレス変換手段と、
各通信単位毎に上記複数のアドレス変換部のうちから実際にアドレス変換を行うアドレス変換部を決定するためのフィルタ手段とよりなる通信装置。
【0197】
(付記20)
該フィルタ手段は、前記決定されたアドレス変換部が唯一アドレス対応付け要求を受信するよう制御し、これを受けたアドレス変換部は当該要求に応じてアドレス対応付けを行い、その結果得られたアドレスをアドレスを返信する構成の付記19に記載の通信装置。
【0198】
(付記21)
該フィルタ手段は、前記決定されたアドレス変換部が唯一アドレス対応付け通知を受信するよう制御し、これを受けたアドレス変換部は当該通知に応じてアドレス対応付けを登録し当該アドレス宛の信号を受信可能とする構成の付記19に記載の通信装置。
【0199】
(付記22)
該フィルタ手段は、前記決定されたアドレス変換部が唯一アドレス対応付け通知を受信するよう制御し、これを受けたアドレス変換部のフィルタ手段が当該通知から対応付けがなされたアドレスを抽出し当該アドレス宛の信号を受信可能とする構成の付記19に記載の通信装置。
【0200】
(付記23)
更に各アドレス変換手段の処理負荷状況を通信する通信手段よりなり、
前記フィルタ手段は前記通信手段の通信によって得られた各アドレス変換手段の処理負荷状況に応じて各通信毎のアドレス変換処理の配分率を制御する構成の付記19乃至22の内の何れか一項に記載の通信装置。
【0201】
(付記24)
前記アドレス変換手段は、各々が上記複数の通信網間の通信を行う際に異なるアドレス体系間のアドレス変換を行う複数のアドレス変換手段よりなり、
更に各通信単位毎に上記複数のアドレス変換手段の内から実際にアドレス変換を行うアドレス変換手段を決定するためのフィルタ手段とよりなる付記1、5及び6の内の何れかに記載の通信装置。
【0202】
(付記25)
更に各アドレス変換手段の処理負荷状況を通信する通信手段よりなり、
前記フィルタ手段は前記通信手段の通信によって得られた各アドレス変換手段の処理負荷状況に応じて各通信毎のアドレス変換処理負荷の配分率を制御する構成の付記24に記載の通信装置。
【0203】
(付記26)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう通信方法であって、
一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせを登録する登録段階と、
当該登録段階による登録内容に従ってアドレス変換を実行するアドレス変換段階とよりなる通信方法。
【0204】
(付記27)
更に他の通信網のアドレス体系のアドレスに対して一の通信網のアドレス体系による仮アドレスを割り当てる割り当て段階よりなり、
前記登録段階では当該仮アドレスに対して該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとを組み合わせて登録する構成の付記26に記載の通信方法。
【0205】
(付記28)
前記登録段階における一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子の登録は、当該通信の開始時に当該一の端末から送信される通信データを参照して行う構成の付記26又は27に記載の通信方法。
【0206】
(付記29)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に行われるアドレス変換方法であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定ステップと、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶するアドレス変換テーブル記憶ステップと、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信ステップと、
前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換ステップと、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信ステップとを備えるアドレス変換方法において、
前記アドレス変換テーブル記憶ステップで、前記アドレス決定ステップにおいて第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、第2の通信装置の前記仮アドレスに対応した、前記第1の通信装置のアドレスを保留状態として記憶することを特徴とするアドレス変換方法。
【0207】
(付記30)
付記29記載のアドレス変換方法において、
第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、前記仮アドレスは、第2の通信装置の新たな割り当てには用いないことを特徴とするアドレス変換方法。
【0208】
(付記31)
付記30記載のアドレス変換方法において、
第1の通信装置から、第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信が、第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから一定時間以内に行われない場合には、前記仮アドレスは、第2の通信装置の新たな割り当てに使用可能とすることを特徴とするアドレス変換方法。
【0209】
(付記32)
付記29乃至31記載のうちの何れかに記載のアドレス変換方法において、
アドレス変換テーブル記憶ステップによって、前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置の通信の送信元ポート番号とを対応づけてアドレス変換テーブルに記憶し、
第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当てた場合に、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記送信元ポート番号に、割り当て要求を行った通信の送信元ポート番号を登録することを特徴とするアドレス変換方法。
【0210】
(付記33)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に行われるアドレス変換方法であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定ステップと、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶するアドレス変換テーブル記憶ステップと、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信ステップと、
前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換ステップと、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信ステップとを備えるアドレス変換方法において、
第1の通信装置が第2の通信装置と通信する場合に、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブルに記憶された通信装置のアドレスに前記通信を開始した第1の通信装置のアドレスを登録することを特徴とするアドレス変換方法。
【0211】
(付記34)
付記33記載のアドレス変換方法において、
第1の通信装置の前記通信の開始を第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信開始コマンドで判断することを特徴とするアドレス変換方法。
【0212】
(付記35)
付記33記載のアドレス変換方法において、
第1の通信装置の前記通信の開始を特定の予約済みポート番号を用いて第2の通信装置の前記仮アドレスに対する通信を行ったことで判断することを特徴とするアドレス変換方法
(付記36)
付記33乃至35記載のアドレス変換方法において、
前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置上の複数の通信を区別できる送信元ポート番号とを対応づけて、アドレス変換テーブル記憶テーブルに記憶され、
第1の通信装置が第2の通信装置と通信する場合に、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブルテーブルに通信装置のアドレスに前記通信を開始した第1の通信装置のアドレスを登録し、かつ前記仮アドレスに対応づけられた、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記送信元ポート番号に前記通信の送信元ポート番号を登録することを特徴とするアドレス変換方法。
【0213】
(付記37)
第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に行われるアドレス変換方法であって、
第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定ステップと、
送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶するアドレス変換テーブル記憶ステップと、
前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信ステップと、
前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換ステップと、
前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信ステップとを備えるアドレス変換方法において、
前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置上の複数の通信を区別できる送信元ポート番号とを対応づけてアドレス変換テーブルに記憶し、
第1の通信装置が、前記仮アドレスを指定して通信を開始する時、前記仮アドレス及び第1の通信装置の通信に含まれる送信元ポート番号に一致した、前記アドレス変換テーブル記憶装置が記憶する前記第2の通信装置のアドレスへの通信になるように通信のアドレスを変換することを特徴とするアドレス変換方法。
【0214】
(付記38)
相異なるアドレス体系を有する複数の通信網間の通信を行なう通信方法であって、
各々が上記複数の通信網間の通信を行う際に異なるアドレス体系間のアドレス変換を行う複数のアドレス変換部を使用し、
各通信単位毎に上記複数のアドレス変換部のうちから実際にアドレス変換を行うアドレス変換部を決定するフィルタリング段階よりなる通信方法。
【0215】
(付記39)
更に各アドレス変換部の処理負荷状況を通信する通信段階よりなり、
前記フィルタリング段階では前記通信段階の通信によって得られた各アドレス変換部の処理負荷状況に応じて各通信毎のアドレス変換処理の配分率を制御する構成の付記38に記載の通信方法。
【0216】
(付記40)
前記アドレス変換段階は、各々が上記複数の通信網間の通信を行う際に異なるアドレス体系間のアドレス変換を行う複数のアドレス変換部を使用して行い、
更に各通信単位毎に上記複数のアドレス変換部のうちから実際にアドレス変換を行うアドレス変換部を決定するためのフィルタリング段階よりなる付記26乃至28のうちの何れかに記載の通信方法。
【0217】
(付記41)
更に各アドレス変換部の処理負荷状況を通信する通信段階よりなり、
前記フィルタリング段階は前記通信段階の通信によって得られた各アドレス変換部の処理負荷状況に応じて各通信毎のアドレス変換処理の配分率を制御する構成の付記40に記載の通信方法。
【0218】
(付記42)
異なるアドレス体系の複数の通信網間の通信を行なう際に以下の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとの組み合わせを登録する登録機能と、
当該登録機能による登録内容に従ってアドレス変換を実行するアドレス変換機能とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0219】
(付記43)
更に他の通信網のアドレス体系のアドレスに対して一の通信網のアドレス体系による仮アドレスを割り当てる割り当て機能をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記登録機能は当該仮アドレスに対して該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と他の通信網の端末のアドレスとを組み合わせて登録する機能よりなる構成の付記42に記載のプログラム。
【0220】
(付記44)
前記登録機能による一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子の登録は、当該通信の開始時に当該一の端末から送信される通信データを参照して行う構成の付記42又は43に記載のプログラム。
【0221】
(付記45)
相異なるアドレス体系を有する複数の通信網間の通信を行なう際に以下の機能をコンピュータ実行させるためのプログラムであって、
各々が上記複数の通信網間の通信を行う際に異なるアドレス体系間のアドレス変換を行う複数のアドレス変換部を使用する際に、各通信単位毎に上記複数のアドレス変換部のうちから実際にアドレス変換を行うアドレス変換部を決定するためのフィルタリング機能をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0222】
(付記46)
更に各アドレス変換部の処理負荷状況を通信する機能をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記フィルタリング機能は前記通信部の通信によって得られた各アドレス変換部の処理負荷状況に応じて各通信毎のアドレス変換処理負荷の配分率を制御する構成の付記45に記載のプログラム。
【0223】
(付記47)
付記42乃至46の内の何れかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【0224】
【発明の効果】
このように本発明によれば、相異なるアドレス体系通信網間の通信の際のアドレス変換に際して使用される仮アドレスを該当する一の通信網の端末のアドレス又は所定のアプリケーション識別子と共に登録するようにしたため、同じ仮アドレスを同時に重複使用可能となり、限られた割り当て仮アドレスを有効活用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の相異なるアドレス体系間の通信における問題点を説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施例による通信システムの説明図である。
【図3】図2中のIPv4通信装置の構成図である。
【図4】図2中の名前解決装置の構成図である。
【図5】図2中の通信アドレス変換装置の構成図である。
【図6】本発明の第1実施例におけるテーブルデータ説明図(その1)であり、Aは送信元ポート番号テーブル、Bは仮IPv4アドレス・テーブルを夫々示す。
【図7】本発明の第1実施例におけるテーブルデータ説明図(その2)であり、AはIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブル、Bは送信元ポート番号による対応付け情報テーブルを夫々示す。
【図8】本発明の第1実施例における第1の通信方法の説明図である。
【図9】本発明の第1実施例におけるIPv4送信元アドレスによる対応付け情報テーブルを削除する方法を示した図である。
【図10】本発明の第1実施例におけるIPv4通信装置の処理フローチャートである。
【図11】本発明の第1実施例における名前解決装置の処理フローチャートである。
【図12】本発明の第1実施例における通信アドレス変換装置の処理フローチャートである。
【図13】本発明の第1実施例における第2の通信方法の説明図である。
【図14】本発明の第1実施例の第2の方法における送信元ポート番号による対応付け情報テーブルを削除する方法の説明図である。
【図15】本発明の第1実施例の第2の方法におけるIPv4通信装置の処理フローチャートである。
【図16】本発明の第1実施例の第2の方法における名前解決装置の処理フローチャートである。
【図17】本発明の第1実施例の第2の方法における通信アドレス変換装置の処理フローチャートである。
【図18】送信元アドレス登録に関する問題点を説明するための図である(その1)。
【図19】送信元アドレス登録に関する問題点を説明するための図である(その2)。
【図20】本発明の第2実施例のシステム構成図である。
【図21】図20中のIPv4通信装置の構成図である。
【図22】図20中の名前解決装置の構成図である。
【図23】図20中のネームサーバの構成図である。
【図24】図20中のアドレス変換装置の構成図である。
【図25】本発明の第2実施例によるアドレス変換テーブルを説明するための図である。
【図26】本発明の第2実施例によるアドレス変換の動作説明図である。
【図27】本発明の第2実施例に係るIPv4通信装置からの通信受信時のアドレス変換装置の動作を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第2実施例に係る対応付け要求受信時のアドレス変換装置の動作を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第2実施例に係るIPv4通信装置からの通信受信時のアドレス変換装置の動作を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第2実施例に係るエントリを削除する動作を示すアドレス変換装置のフローチャートである。
【図31】本発明の第3実施例に係るアドレス変換テーブルの説明図である。
【図32】本発明の第3実施例に係る対応付け要求受信時のアドレス変換装置の動作を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第3実施例に係るIPv4通信装置からの通信受信時のアドレス変換装置の動作を示すフローチャートである。
【図34】本発明の第4実施例を説明するための構成図である。
【図35】図34における負荷処理分散装置の機能説明図である。
【図36】本発明の第4実施例のシステム構成図である。
【図37】図36中のアドレス変換装置の構成図である。
【図38】図37中のフィルタリング部の管理テーブルの説明図である。
【図39】本発明の第1又は2実施例によるアドレス変換方式のシステム構成図である。
【図40】本発明の第1実施例によるアドレス変換方式のタイムチャートである。
【図41】本発明の第2実施例によるアドレス変換方式のタイムチャートである。
【図42】本発明の第4実施例によるアドレス変換負荷分散方式のシステム構成図である。
【図43】図42中のアドレス変換装置の構成図である。
【図44】本発明の第4実施例による動作タイムチャートである。
【図45】本発明の第4実施例における対応付け要求信号の説明図である。
【図46】本発明の第4実施例によるアドレス変換装置のフィルタリング部の管理テーブルの説明図である。
【図47】本発明の第5実施例によるアドレス変換方式のタイムチャート(その1)である。
【図48】本発明の第5実施例によるアドレス変換方式のタイムチャート(その2)である。
【図49】本発明の第5実施例による対応付け要求信号の説明図である。
【図50】本発明の第5実施例によるアドレス変換装置のフィルタリング部の管理テーブルの説明図である。
【図51】本発明の第6実施例によるアドレス変換方式のタイムチャート(その1)である。
【図52】本発明の第6実施例によるアドレス変換方式のタイムチャート(その2)である。
【図53】本発明の第6実施例による対応付け要求信号の説明図である。
【図54】本発明の第7実施例によるアドレス変換装置の構成図である。
【符号の説明】
11,202 IPv4網
12、204,421,422、...、42n IPv4通信装置
13,203 IPv6網
14、205、431,432、...、43n IPv6通信装置
15、206、440 名前解決装置
16、201、411、412、...、41n 通信アドレス変換装置
21、221 アプリケーション部
22、222 通信要求受付部
23、223 名前解決問い合わせ部
24、224 送信元ポート番号テーブル
31、206 名前解決部
32 仮IPv4アドレス・テーブル
33 対応付け情報テーブル
34 対応付け情報通知部
35 対応付け情報削除受付部
41 データ中継部
42 対応付け情報テーブル
43 対応付け情報受付部
44 対応付け情報削除通知部
45 通信時間を監視するタイマ
46 IPデータグラムの間隔を監視するタイマ
47 データ送受信部
51 アドレス変換装置
52 DNS
53 ルータ
A IPv4通信装置
B IPv6通信装置
207 ネームサーバ
225 データ送受信部
231 名前解決問合せ部
232 名前解決応答判断部
233 対応付け情報要求部
234 対応付け情報応答部
235 データ送受信部
241 名前解決部
242 名前−アドレス対応テーブル
243 対応付け情報応答部
244 データ送受信部
251 対応付け要求受付部
252 アドレス変換テーブル
253 対応付けアドレス決定部
254 対応付け情報通知部
255 アドレス変換部
256 データ送受信部
261 最終宛先アドレス
262 送信元アドレス
263 仮宛先アドレス
264 割当状態
321 送信元ポート番号
451 接続装置
4101 アドレス変換部
4102 フィルタリング部
4103 通信処理部

Claims (4)

  1. 第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に使用されるアドレス変換装置であって、
    第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定部と、
    送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスとを対応付けて記録したアドレス変換テーブルを記憶したアドレス変換テーブル記憶部と、
    前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信部と、
    前記アドレス変換テーブル記憶部に記憶された前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換部と、
    前記アドレス変換部によって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信部とを備えるアドレス変換装置において、
    前記アドレス変換テーブル記憶部は前記アドレス決定部が第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、第2の通信装置の前記仮アドレスに対応した、前記第1の通信装置のアドレスを保留状態として記憶することを特徴とするアドレス変換装置。
  2. 請求項記載のアドレス変換装置において、
    第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、前記仮アドレスは、第2の通信装置の新たな割り当てには用いないことを特徴とするアドレス変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載のアドレス変換装置において、
    アドレス変換テーブル記憶が前記第2の通信装置のアドレスと、第2の通信装置の前記仮アドレスと、前記第1の通信装置のアドレスに加えて、前記第1の通信装置の通信の送信元ポート番号とを対応づけて記憶し、
    第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当てた場合に、前記仮アドレスに対応付けられた、前記アドレス変換テーブル記憶が記憶する前記送信元ポート番号に、割り当て要求を行った通信の送信元ポート番号を登録することを特徴とするアドレス変換装置。
  4. 第1の規約に従うアドレスを用いて通信を行う第1の通信装置が、第2の規約に従うアドレスが付与された第2の通信装置に対して通信する場合に行われるアドレス変換方法であって、
    第1の通信装置のアドレス毎に、前記第2の通信装置に対して第1の規約に従った仮アドレスを割り当てる対応付けアドレス決定ステップと、
    送信元の前記第1の通信装置のアドレスと、前記対応付けアドレス決定部によって割り当てられた前記仮アドレスと、第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスを対応づけて記録したアドレス変換テーブルを記憶するアドレス変換テーブル記憶ステップと、
    前記第1の通信装置の前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を受信するデータ受信ステップと、
    前記アドレス変換テーブルに従って、前記仮アドレスに対する第1の規約に従う通信を第2の通信装置の第2の規約に従うアドレスへの通信に変換するアドレス変換ステップと、
    前記アドレス変換ステップによって変換された第1の通信装置の通信を第2の通信装置へ送信するデータ送信ステップとを備えるアドレス変換方法において、
    前記アドレス変換テーブル記憶ステップで、前記アドレス決定ステップにおいて第2の通信装置の前記仮アドレスを割り当ててから、第1の通信装置が第2の通信装置の前記仮アドレスを使用して第2の通信装置と通信するまでは、第2の通信装置の前記仮アドレスに対応した、前記第1の通信装置のアドレスを保留状態として記憶することを特徴とするアドレス変換方法。
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