JP4558674B2 - Sip通信システム、sip通信制御装置、sip通信制御方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

Sip通信システム、sip通信制御装置、sip通信制御方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、IPv4で構築されたネットワークとIPv6で構築されたネットワーク間においてIPv4/v6トランスレータと連携してSIPメッセージ内のIPアドレスおよびポート番号の変換を行うSIP通信制御装置を有するSIP通信システム、SIP通信制御装置、SIP通信制御方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
SIP(Session Initiation Protocol)は、アプリケーションレイヤにもIPアドレス情報が記載されるため、グローバル(Global)IPv4アドレス、プライベート(Private)IPv4アドレス、IPv6などアドレス体系の異なるネットワーク間において通信を行うためには、NAT(Network Address Translation)装置およびIPv4/v6トランスレータにより行われるネットワークレイヤのアドレス変換に加えて、SIPメッセージ内のアドレス変換を行う必要がある。その方法としてALG(Application Level Gateway)機能を用いたSIPのアドレス変換方法がRFC3303等(非特許文献1〜5)で提案されている。また、アドレス変換時の呼状態管理方法については、非特許文献6にて公開されている。またALG機能を備えたSIP通信制御装置の詳細な機能に開しては特許文献1(「アドレス組の生存時間取得・計算を可能としたALG装置」)、特許文献2(「APIおよびそれを用いた通信」)、特許文献3(「アプリケーションレイヤにおけるアドレス変換装置」)、特許文献4(「IPアドレス変換装置」)、特許文献5(「複数NAT/FW装置接続に対応したSIP−ALGの呼関連リソース管理方法及びそのSIP−ALG」)、特許文献6(「SIP通信制御装置」)、特許文献7(「SIP−ALGの呼状態管理方法」)、特許文献8(「SIP信号変換方法、SIP−ALG装置、SIP信号変換プログラム、および記録媒体」)に記載されている。
特にIPv4/v6間でSIP通信を行う場合、前記SIP通信制御装置はIPv4/v6トランスレータと連携して処理を行う。
その際の特徴としては、非特許文献3(RFC2766)で規定されたとおり、IPv4からIPv6の方向の通信においては、IPv4アドレスにIPv6のプレフィックスを付与することでIPv4アドレスをIPv6に変換し、ポート番号に関しては変換しないNAT変換を実施する。
また、IPv6からIPv4の方向においては当該装置において保持しているプール(Pool)アドレスを仮想IPv4アドレスとして割り当てることによりアドレス変換を実施する。その際に、変換を実施するIPv6アドレスと同一の数のIPv4アドレスをプールすることが可能であれば、IPv4からIPv6の方向の変換と同様にポート番号に関しては変換しないNAT変換を実施することが可能であるが、IPv4アドレスについては十分な数を確保できない場合が多いため、IPv4アドレスと同時に複数のポート(Port)番号もプールすることで、複数のIPv6アドレスに対して、一つのIPv4アドレスと複数のポート番号を割り当てることで変換を行うマスカレード変換(NAPT変換)することを可能としている。
特開2004−166031号公報 特開2004−166143号公報 特開2004−172730号公報 特開2004−165823号公報 特開2005−204216号公報 特開2004−254010号公報 特開2005−198156号公報 特開2006−05754号公報 シュルツリン(H. Schulzrinne)他、"RFC1889 RTP:リアルタイムアプリケーションのためのトランスポートプロトコル(RFC 1889 RTP: A Transport Protocol for Real-Time Applications)",[online],2002年,インターネット エンジニアリング タスク フォース(IETF:Internet Engineering Task Forece), [平成18年1月5日検索]、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt> ハンドリー(M. Handley)他、"RFC2543 SIP:セッション開始プロトコル(RFC 2543 SIP: Session Initiation Protocol)",[online],1999年,インターネット エンジニアリング タスク フォース(IETF:Internet Engineering Task Forece), [平成18年1月5日検索]、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc2543.txt> チルチス(G. Tsirtsis)他、"RFC2766 ネットワークアドレストランスレーション−プロトコルトランスレーション(NAT−PT) (RFC 2766 Network Address Translation − Protocol Translation (NAT-PT)",[online],2000年,インターネット エンジニアリング タスク フォース(IETF:Internet Engineering Task Forece), [平成18年1月5日検索]、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc2766.txt> ローゼンバーク(J. Rosenberg)他、"RFC3261 SIP:セッション開始プロトコル(RFC 3261 SIP: Session Initiation Protocol)",[online],2002年,インターネット エンジニアリング タスク フォース(IETF:Internet Engineering Task Forece), [平成18年1月5日検索]、インターネット<URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt> スリスレシュ(P. Srisuresh)他、"RFC3303 SIP:セッション開始プロトコル(RFC 3303 Middlebox communication architecture and framework)",[online],2002年,インターネット エンジニアリング タスク フォース(IETF:Internet Engineering Task Forece),[平成18年1月5日検索]、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc3303.txt> 林 和仁、柴田 高徳、諏訪 裕一、小幡 洋昭、黒木 純一郎,「SIPアプリケーションレベルゲートウェイ(SIP−ALG)におけるアドレス変換エントリの管理方法に関する一考察」,信学技報,NS2002-188,PS2002-62(2002-12),P25-28
ネットワークレイヤのアドレス変換のみを行う場合については上記にて特に問題は無いが、前述のSIP通信制御装置と前述のIPv4/v6トランスレータが連携し、IPv4/v6間においてSIPのアドレス変換を行う場合に、REGISTER登録後のようにSIP通信制御装置とIPv4/v6トランスレータにおいて保持しているエントリの情報に不一致が生じた場合、SIP通信制御装置において変換の対象となるIPv4もしくはIPv6のアドレスが、実アドレスか仮想アドレスかを識別できずにアドレスの誤変換が発生してしまうケースがある。
具体的には、IPv6環境のみにSIPサーバが配備された場合、IPv4側のクライアントはSIP通信制御装置とIPv4/v6トランスレータを経由してIPv6環境のSIPサーバに対してREGISTER登録を行う。このとき、IPv4/v6トランスレータでは、クライアントが実際に設定する実IPv4アドレスにプレフィックスを付与することで、IPv4アドレスをIPv6アドレスの仮想アドレスヘとNAT変換する。そのため、SIPサーバにはIPv6の仮想アドレスがREGISTER登録される。ここで、REGISTERに関するエントリについて、SIP通信制御装置は、IPv4/v6トランスレータに対してタイマーで登録を行うため、当該IPv4/v6トランスレータはREGISTERに関するエントリを保持しているが、SIP通信制御装置ではエントリ情報を保持していないという状態となる。このような状態のときに、前記SIP通信制御装置においてINVITE信号が着信した場合、SIPメッセージ内のアドレス変換を試みるが、このSIP通信制御装置ではIPv6の仮想アドレスについての情報は保持しておらず、なおかつIPv4アドレスから変換された仮想アドレスであることも識別できないため、新規のIPv6アドレスとして前記IPv4/v6トランスレータに対してIPv4アドレス、ポート番号の要求、すなわちNAPTでの変換を要求する。IPv4/v6トランスレータはそれに対して、プールしているIPv4アドレスおよびポート番号を仮想のIPv4アドレスとして割り当ててしまい、本来であればクライアントに実際に設定された実IPv4アドレスヘと逆変換されるところが、仮想IPv4アドレスヘと誤変換されてしまう。
本事象については、上記のようにIPv6環境のみにSIPサーバが配備された場合だけではなく、IPv4環境のみにSIPサーバが配備され、IPv6のクライアントがSIP通信制御装置とIPv4/v6トランスレータを経由してIPv4側のSIPサーバにREGISTER登録を行った場合についても発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、IPv4/v6トランスレータとSIP通信制御装置間において、適切にSIPメッセージ内のIPv4/v6アドレス変換を行うことができるSIP通信システム、SIP通信制御装置、SIP通信制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムであって、前記SIP通信制御装置は、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを記憶する仮想アドレス記憶部と、IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部とを備え、前記トランスレータ装置は、IPv4アドレスと、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスとを対応付けて記憶する変換アドレス記憶部と、前記SIP通信制御装置からアドレス要求と仮想IPv6アドレスとを受信し、受信した仮想IPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを前記変換アドレス記憶部から読み出して返送するアドレス変換機能部とを備える、ことを特徴とするSIP通信システムである。
これにより、IPv4で構築されたネットワークとIPv6で構築されたネットワーク間の通信を可能とするためにアドレス変換を行うトランスレータ装置と、SIP(Session Initiation Protocol)メッセージ内のIPアドレスおよびポート番号を変換してIPv4/v6間のSIP通信を可能とするSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおいて、SIP通信装置に、トランスレータ装置が保持しているIPv6のプレフィックスを事前登録することで、IPv4からIPv6変換を実施する際に、トランスレータ装置とSIP通信制御装置間においてIPアドレス、ポート番号の変換の組の情報(エントリ情報)に不一致が発生したケースにおいても、仮想のIPv6アドレスであるか、端末に実際に設定されている実IPv6アドレスであるかを明確に識別し、適切にSIPメッセージ内のIPv4/v6変換を行うことができる。
また、本発明は上述するSIP通信システムであって、前記SIPメッセージ内アドレス変換機能部は、IPv4ネットワークからの登録を要求するSIPメッセージを受信し、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスを、前記トランスレータ装置から返送された仮想IPv6アドレスに変換して出力し、
前記アドレス変換機能部は、前記SIP通信制御装置からアドレス要求とIPv4アドレスとを受信し、受信したIPv4アドレスを仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスに変換して返送するとともに当該IPv4アドレス及び仮想IPv6アドレスを対応付けて前記変換アドレス記憶部に書込む、ことを特徴とする。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムであって、前記SIP通信制御装置は、前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを記憶する仮想アドレス記憶部と、IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部とを備え、前記トランスレータ装置は、IPv4の仮想アドレス及びポート番号の組とIPv6アドレス及びポート番号の組とを対応付けて記憶する変換アドレス記憶部と、前記SIP通信制御装置からアドレス要求と、仮想IPv4アドレス及びポート番号とを受信し、受信した仮想IPv4アドレス及びポート番号に対応するIPv6アドレス及びポート番号の組を前記変換アドレス記憶部から読み出して返送するアドレス変換機能部とを備える、ことを特徴とするSIP通信システムである。
これにより、IPv4で構築されたネットワークとIPv6で構築されたネットワーク間の通信を可能とするためにアドレス変換を行うトランスレータ装置と、SIP(Session Initiation Protocol)メッセージ内のIPアドレスおよびポート番号を変換してIPv4/v6間のSIP通信を可能とするSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおいて、SIP通信装置に、トランスレータ装置が保持しているIPv4のプールアドレスの情報を事前登録することで、IPv6からIPv4変換を実施する際に、トランスレータ装置とSIP通信制御装置間においてIPアドレス、ポート番号の変換の組の情報(エントリ情報)に不一致が発生したケースにおいても、仮想IPv4アドレスであるか、端末に実際に設定されている実IPv4アドレスであるかを明確に識別し、適切にSIPメッセージ内のIPv4/v6変換を行うことができる。
また、本発明は上述するSIP通信システムであって、前記SIPメッセージ内アドレス変換機能部は、IPv6ネットワークからの登録を要求するSIPメッセージを受信した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレス及びポート番号の組とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内のIPv6アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送された仮想IPv4アドレス及びポート番号に変換して出力し、前記アドレス変換機能部は、前記SIP通信制御装置からアドレス要求とIPv6アドレス及びポート番号とを受信し、前記変換アドレス記憶部から現在使用されていない仮想IPv4アドレス及びポート番号の組を読み出して返送するとともに当該仮想IPv4アドレス及びポート番号の組に対応付けて、受信したIPv6アドレス及びポート番号を前記変換アドレス記憶部に書込む、ことを特徴とする。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置であって、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを記憶する仮想アドレス記憶部と、IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部と、を備えることを特徴とするSIP通信制御装置である。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置であって、前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを記憶する仮想アドレス記憶部と、IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部と、を備えることを特徴とするSIP通信制御装置である。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムに用いられるSIP通信制御方法であって、前記SIP通信制御装置は、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを自身の備える仮想アドレス記憶部に記憶しており、前記トランスレータ装置は、IPv4アドレスと、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスとを対応付けて自身の備える変換アドレス記憶部に記憶しており、前記SIP通信制御装置が、IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、前記トランスレータ装置が、前記SIP通信制御装置からアドレス要求と仮想IPv6アドレスとを受信し、受信した仮想IPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを前記変換アドレス記憶部から読み出して返送し、前記SIP通信制御装置が、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力する、ことを特徴とするSIP通信制御方法である。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムに用いられるSIP通信制御方法であって、前記SIP通信制御装置は、前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを自身の備える仮想アドレス記憶部に記憶しており、前記トランスレータ装置は、IPv4の仮想アドレス及びポート番号の組とIPv6アドレス及びポート番号の組とを対応付けて自身の備える変換アドレス記憶部に記憶しており、前記SIP通信制御装置が、IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、前記トランスレータ装置が、前記SIP通信制御装置からアドレス要求と、仮想IPv4アドレス及びポート番号とを受信し、受信した仮想IPv4アドレス及びポート番号に対応するIPv6アドレス及びポート番号の組を前記変換アドレス記憶部から読み出して返送し、前記SIP通信制御装置が、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力する、ことを特徴とするSIP通信制御方法である。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置として用いられるコンピュータを、IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが、仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部、として機能させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
また、本発明は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置とを有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置として用いられるコンピュータを、IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部、として機能させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
本発明によれば、従来であればREGISTER登録後のようにSIP通信制御装置とトランスレータ装置において保持しているエントリの情報に不一致が生じ、SIP通信制御装置において変換の対象となるアドレスが、実アドレスか仮想アドレスかが識別できなくなり誤変換が発生してしまうケースにおいても、仮想アドレスであるか否かを正確に識別することが可能となり、NAT変換かNAPT変換かを適切に判断してアドレスの要求を行うことで、アドレスの誤変換を抑制することができる。
以下に本発明の一実施の形態として、SIP(Session Initiation Protocol)通信制御装置およびIPv4/v6(Internet Protocol version 4/version 6)トランスレータ(トランスレータ装置)を用い、IPv4/v6ネットワーク間においてVoIP(Voice over IP)通信を行う場合を例に図面を用いて詳細に説明する。
まずは、SIPサーバ(SIP Server)がIPv6環境にのみ存在する場合について説明する。
図1は、本発明に係るSIP通信制御装置およびIPv4/v6トランスレータを用いてIPv4/v6ネットワーク間においてVoIP通信を行うSIP通信システムの全体構成の一例を説明するためのブロック図である。SIPサーバは、前述の通りIPv6環境にのみ存在する。
同図において、SIP通信制御装置10は、IPv4/v6トランスレータ20と接続されており、IPv4/v6トランスレータ20はアドレス体系の異なるネットワーク、すなわち、IPv4ネットワークであるネットワーク30(ネットワークA)、および、IPv6ネットワークであるネットワーク31(ネットワークB)を収容した構成となっている。
SIP通信制御装置10は、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100、および、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100におけるSIPメッセージ内のアドレス変換機能を実現するためのデータベース1010(仮想アドレス記憶部)により構成される。データベース1010は、仮想IPv6のプレフィックス(Prefix)アドレスを記憶する。
IPv4/v6トランスレータ20は、アドレス変換機能部200、および、アドレス変換機能部200におけるアドレス変換機能を実現するためのデータベース2001(変換アドレス記憶部)により構成される。データベース2001は、仮想IPv6のプレフィックス(Prefix)アドレス、及び、仮想IPv6アドレス及び実IPv4アドレスとを対応付ける情報を記憶する。アドレス変換機能部200は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換し、ポート番号は変換しないNAT(Network Address Translation)変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT(Network Address Port Translation)変換(IPマスカレード)により、IPv4アドレスをIPv6アドレスへ、あるいは、IPv6アドレスをIPv4アドレスへと変換する。ここでは、IPv4アドレスからIPv6アドレスへの変換はNAT変換により、IPv6アドレスからIPv4アドレスへの変換は、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を自身がプールしている仮想アドレス及びポート番号に変換するNAPT変換により行う。
ネットワーク30(IPv4ネットワーク)は、スイッチ301を介して、IP電話端末302−a(以下、「IP電話端末A」と記載)及びIP電話端末302−b(以下、「IP電話端末B」と記載)と接続されており、また、ネットワーク31(IPv6ネットワーク)は、スイッチ311を介してSIPサーバ312と接続されることにより構成されている。
次に、図2のシーケンス例および図3の処理フローを用いて、IPv4ネットワークのIP電話端末Aから、IPv6ネットワーク上のSIPサーバ312へREGISTER登録を行った後に、IPv6ネットワーク上のSIPサーバ312を経由してINVITE信号を着信した場合のSIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20の動作の説明を行う。
図2は、図1に示すSIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20を用いて、IPv4ネットワークに属するIP電話端末Aが、IPv6ネットワークに配備されたSIPサーバ312へREGISTER登録を行い、その後INVITE信号を着信した場合の一般的な信号シーケンスおよびSIP通信制御装置10とIPv4/v6トランスレータ20の動作概要を説明するための図である。なお、図2に記載されるシーケンスは、本発明に必要な部分だけを記載することにより簡略化している。
また、図3は、図1に示すSIP通信制御装置10において、アドレス変換処理を実施するにあたり、SIPメッセージ受信後に処理の対象となるIPv6アドレスが仮想IPv6アドレスであるか、実IPv6アドレスであるかを判断する際の処理フローを示した図である。
まず、SIP通信制御装置10を動作させるにあたり、IPv4/v6トランスレータ20のデータベース2001にプールした仮想IPv6のプレフィックス(prefix)アドレスをSIP通信制御装置10のデータベース1010に事前設定する(図3:ステップS101)。具体的には、データベース1010に、「2000::」を、トランスレータのプレフィックスとして登録する(図2:ステップS410)。
次に、図2のシーケンスに示したようにネットワーク30(IPv4ネットワーク)のIP電話端末Aは、IPv6ネットワークであるネットワーク31のSIPサーバ312へ、SIPメッセージのREGISTERメッセージを送出することにより、REGISTER登録を行う(図2:ステップS415)。このREGISTERメッセージには、コンタクトアドレスとして、IP電話端末AのIPv4アドレス「Host A:192.168.0.1」を用いた「sip:abc@[192.168.0.1]」が設定されているものとする。その際に、IPv4ネットワークからIPv6ネットワークへ直接通信はできないため、IPv4/v6トランスレータ20においてアドレス変換を行った後に、IPv6ネットワークへと転送される。ここで、IPv4/v6トランスレータ20が行うのはネットワークレイヤのIPアドレス変換のみであるため、SIPメッセージ内のアドレス変換を施すために、IPv4/v6トランスレータ20は、受信したSIPメッセージ(REGISTERメッセージ)をカプセル化してSIP通信制御装置10ヘと転送する(図2:ステップS420)。
SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、IPv4/v6トランスレータ20からSIPメッセージを受信すると、SIPメッセージに含まれている、変換の対象となるIPアドレスがIPv4であることから、IPv4⇒IPv6の変換であると認識する。そして、RFC2766の規定に準じて、IPv4アドレスにIPv6のプレフィックスを付与して変換するNAT変換を実施するため、IPv4/v6トランスレータ20に対してIPv6アドレスの要求を行う(図2:ステップS425)。具体的には、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、NATアドレス要求と、REGISTERメッセージから抽出したIPv4アドレス「192.168.0.1」とをIPv4/v6トランスレータ20へ送信し、IPv4/v6トランスレータ20から、仮想IPv6のプレフィックス「2000::」を付与した仮想IPv6アドレス「2000::c0a8:0001」を応答として受信する。
ここで、REGISTERについては、SIP通信制御装置10からIPv4/v6トランスレータ20に対してタイマで登録を行うため、IPv4/v6トランスレータ20においてはタイマ満了までエントリの情報(実IPアドレス「192.168.0.1」⇒仮想IPv6アドレス「2000::c0a8:0001」)がデータベース2001に保持される(図2:ステップS430)。一方、SIP通信制御装置10にエントリの情報は保持されない(図2:ステップS435)。
その後、仮想IPv6アドレスに変換されたコンタクトアドレスを有するREGISTERメッセージはカプセル化されてSIP通信制御装置10からIPv4/v6トランスレータ20へ送信され(図2:ステップS440)、デカプセル化されたREGISTERメッセージがIPv4/v6トランスレータ20からSIPサーバ312へと転送される(図2:ステップS445)。このREGISTERメッセージのコンタクトアドレスは、SIP通信制御装置10により仮想IPv6アドレス「sip:abc@[2000::c0a8:0001]」に変換されている。これにより、SIPサーバ312においては、SIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20によって変換された仮想IPv6アドレス(「2000::c0a8:0001」)によりREGISTER登録が実施される(図2:ステップS450)。なお、エントリを用いたアドレス変換の詳細については、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献7に示されている。
このような状況において、IPv4/v6トランスレータ20が、IPv6ネットワーク(ネットワーク31)のSIPサーバ312から受信したINVITE信号をカプセル化して送出し、SIP通信制御装置10において着信した場合(図2:ステップS455、S460)、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、アドレス変換対象となるIPアドレスを抽出する(図3:ステップS102)。例えば、INVITE信号に、INVITEアドレス「sip:abc@[2000::c0a8:0001]」が設定されている場合、IPv6アドレス「2000::c0a8:0001」が抽出される。その後、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、IPv6プレフィックスを記載したデータベース1010を参照し(図3:ステップS103)、抽出したアドレスの一部にデータベース1010に事前登録されたプレフィックス(例えば、「2000::」)が存在するか否かを判断する(図3:ステップS104)。存在する場合は、抽出したIPv6アドレスは仮想アドレスであると判断し(図3:ステップS104、YES)、NAT変換を要求することで仮想アドレスを実アドレスヘと逆変換する(図3:ステップS105)。具体的には、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、NATアドレス要求と、抽出したIPv6アドレスとをIPv4/v6トランスレータ20に送信する。これにより、IPv4/v6トランスレータ20のアドレス変換機能部200は、受信したIPv6アドレス(「2000::c0a8:0001」)に対応するIPv4アドレス(例えば、「192.168.0.1」)をデータベース2001から読み出し、応答として返送する(図2:ステップS465、S470)。
SIP通信制御装置10は、受信したINVITE信号に含まれるIPv6アドレスを、IPv4/v6トランスレータ20から受信したIPv4アドレスに変換し、カプセル化してIPv4/v6トランスレータ20へ送信する(図2:ステップS475)。IPv4/v6トランスレータ20は、デカプセル化したINVITE信号をIP電話端末Aに通知することにより、INVITE着信が行われる(図2:ステップS480)。このようにして、INVITE信号内のSIPアドレスは、「sip:abc@2000::c0a8:0001」から「sip:abc@192.168.0.1」へと適切に逆変換される。
なお、比較の結果、プレフィックスが存在しなかった場合(図3:ステップS104、NO)、SIP通信制御装置10は、抽出したIPv6アドレスは仮想アドレスではなく実アドレスであると判断し、運用のルールに従いアドレス変換を行う。すなわち、運用においてIPv6⇒IPv4変換をNAPT変換する場合はアドレス、ポート番号の要求を、NAT変換する場合はアドレスの要求をIPv4/v6トランスレータ20へ行う(図3:ステップS201)。
次に、SIPサーバがIPv4環境にのみ存在する場合について説明する。
図4は、本発明に係るSIP通信制御装置およびIPv4/v6トランスレータを用いてIPv4/v6ネットワーク間においてVoIP通信を行う際のSIP通信システムの全体構成の一例を説明するためのブロック図である。同図において、図1に示す構成と同一の部分には同一の符号を付している。SIPサーバは前述の通りIPv4環境にのみ存在する。
同図において、SIP通信制御装置10は、IPv4/v6トランスレータ20と接続されており、IPv4/v6トランスレータ20はアドレス体系の異なるネットワーク、すなわち、IPv4ネットワークであるネットワーク30(ネットワークA)、および、IPv6ネットワークであるネットワーク31(ネットワークB)を収容した構成となっている。
SIP通信制御装置10は、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100、および、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100におけるSIPメッセージ内のアドレス変換機能を実現するためのデータベース1011(仮想アドレス記憶部)により構成される。データベース1011は、仮想IPv4アドレスを記憶する。
IPv4/v6トランスレータ20は、アドレス変換機能部200、および、アドレス変換機能部200におけるアドレス変換機能を実現するためのデータベース2002(変換アドレス記憶部)により構成される。データベース2002は、プールしている仮想IPv4アドレス及びポート番号の組と、実IPv6アドレス及びポート番号の組及び対応する仮想IPv4アドレス及びポート番号の組との情報を記憶する。
ネットワーク30(IPv4ネットワーク)は、スイッチ301を介して、SIPサーバ303と接続されており、また、ネットワーク31(IPv6ネットワーク)は、スイッチ311を介してIP電話端末313−a(以下、「IP電話端末C」と記載)及びIP電話端末313−b(IP電話端末D)と接続されることにより構成されている。
次に、図5のシーケンス例および図6の処理フローを用いて、IPv6ネットワークのIP電話端末Cから、IPv4ネットワーク上のSIPサーバ303へREGISTER登録を行った後に、IPv4ネットワーク上のSIPサーバ303を経由してINVITE信号を着信した場合のSIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20の動作の説明を行う。
図5は、図4に示すSIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20を用いて、IPv6ネットワークに属するIP電話端末Cが、IPv4ネットワークに配備されたSIPサーバ303へREGISTER登録を行い、その後INVITE信号を着信した場合の一般的な信号シーケンスおよびSIP通信制御装置10とIPv4/v6トランスレータ20の動作概要を説明するための図である。なお、図4に記載されるシーケンスは、本発明に必要な部分だけを記載することにより簡略化している。
また、図6は、図4に示すSIP通信制御装置10において、アドレス変換処理を実施するにあたり、SIPメッセージ受信後に処理の対象となるIPv4アドレスが仮想IPv4アドレスであるか、実IPv4アドレスであるかを判断する際の処理フローを示した図である。
まず、SIP通信制御装置10を動作させるにあたり、IPv4/v6トランスレータ20のデータベース2002にプールした仮想IPv4アドレスをSIP通信制御装置10のデータベース1011に事前設定する(図6:ステップS301)。具体的には、データベース1011に、「140.0.0.1」を、トランスレータのプールアドレスとして登録する(図5:ステップS510)。
次に、図5のシーケンスに示したようにネットワーク31(IPv6ネットワーク)のIP電話端末Cは、IPv4ネットワークであるネットワーク30のSIPサーバ303ヘ、SIPメッセージのREGISTERメッセージを送出することにより、REGISTER登録を行う(図5:ステップS515)。このREGISTERメッセージには、コンタクトアドレスとして、IP電話端末CのIPv6アドレス「Host B:2500::1」を用いた「sip:xyz@[2500::1]:5060」が設定されているものとする。その際に、IPv6ネットワークからIPv4ネットワークへ直接通信はできないため、IPv4/v6トランスレータ20においてアドレス変換を行った後に、IPv4ネットワークへと転送される。ここで、IPv4/v6トランスレータ20が行うのはネットワークレイヤのIPアドレス変換のみであるため、SIPメッセージ内のアドレス変換を施すために、IPv4/v6トランスレータ20は、受信したSIPメッセージ(REGISTERメッセージ)をカプセル化してSIP通信制御装置10へと転送する(図5:ステップS520)。
SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、IPv4/v6トランスレータ20からSIPメッセージを受信すると、SIPメッセージに含まれている、変換の対象となるIPアドレスがIPv6であることから、IPv6⇒IPv4の変換であると認識し、RFC2766の規定に準じて、プールした仮想IPv4アドレスを付与することで変換を行う。ここで、本実施の形態においては複数のIPv6アドレスを一つのIPv4アドレスと同時にプールした複数のポート番号に変換するマスカレード(NAPT)変換することを前提とする。具体的には、SIP通信制御装置10は、IPv4/v6トランスレータ20に対してNAPT要求を行う(図4:ステップS525)。つまり、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、NAPTアドレス要求と、REGISTERメッセージから抽出したIPv6アドレス及びポート番号「[2500::1]:5060」とをIPv4/v6トランスレータ20へ送信し、IPv4/v6トランスレータ20から、仮想IPv4アドレス及びポート番号「140.0.0.1:10000」を応答として受信する。
ここで、REGISTERについては、SIP通信制御装置10からIPv4/v6トランスレータ20に対してタイマで登録を行うため、IPv4/v6トランスレータ20においてはタイマ満了までエントリの情報(実IPv6アドレス、ポート番号「[2500::1]:5060」⇒仮想IPアドレス、ポート番号「140.0.0.1:10000」)がデータベース2002に保持される(図5:ステップS530)。一方、SIP通信制御装置10にエントリの情報は保持されない(図5:ステップS535)。
その後、仮想IPv4アドレスに変換されたコンタクトアドレスを有するREGISTERメッセージはカプセル化されてSIP通信制御装置10からIPv4/v6トランスレータ20へ送信され(図5:ステップS540)、デカプセル化されたREGISTERメッセージがIPv4/v6トランスレータ20からSIPサーバ303へと転送される(図5:ステップS545)。このREGISTERメッセージのコンタクトアドレスは、SIP通信制御装置10により仮想IPv4アドレス、ポート番号「sip:xyz@140.0.0.1:10000」に変換されている。これにより、SIPサーバ303においては、SIP通信制御装置10およびIPv4/v6トランスレータ20によって変換された仮想IPv4アドレス及びポート番号(「140.0.0.1:10000」)によりREGISTER登録が実施される(図5:ステップS550)。
このような状況において、IPv4/v6トランスレータ20が、IPv4ネットワーク(ネットワーク30)のSIPサーバ303から受信したINVITE信号をカプセル化して送出し、SIP通信制御装置10において着信した場合(図6:ステップS555、S560)、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、アドレス変換対象となるIPアドレスを抽出する。例えば、INVITE信号に、INVITEアドレス「sip:xyz@[140.0.0.1:10000]」が設定されている場合、IPv4アドレス「140.0.0.1」が抽出される。その後、SIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、仮想IPv4アドレスを記載したデータベース1011を参照し(図6:ステップS303)、抽出したアドレスとデータベース1011に事前登録された仮想IPv4アドレスと一致するか否かを判断する(図6:ステップS304)。一致する場合は、抽出したIPv4アドレスは仮想アドレスであると判断し(図6:ステップS304、YES)、NAPT変換を要求することで仮想アドレスを実アドレスヘと逆変換する(図6:ステップS105)。具体的には、SIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100は、NAPTアドレス要求と、抽出したIPv4アドレス及びポート番号とをIPv4/v6トランスレータ20に送信する。ここれにより、IPv4/v6トランスレータ20のアドレス変換機能部200は、受信したIPv4アドレス及びポート番号(「140.0.0.1:10000」)に対応するIPv6アドレス及びポート番号(「[2500::1]:5060」)をデータベース2002から読み出し、応答として返送する(図5:ステップS570)。
SIP通信制御装置10は、受信したINVITE信号に含まれるIPv4アドレスを、IPv4/v6トランスレータ20から受信したIPv6アドレスに変換し、カプセル化してIPv4/v6トランスレータ20へ送信する(図5:ステップS575)。IPv4/v6トランスレータ20は、デカプセル化したINVITE信号をIP電話端末Cに通知することにより、INVITE着信が行われる(図5:ステップS580)。このようにして、INVITE信号内のSIPアドレスは、「sip:xyz@140.0.0.1:10000」から「sip:abc@[2500::1]:5060」へと適切に逆変換される。
なお、比較の結果、アドレスが一致しなかった場合(図6:ステップS304、NO)、SIP通信制御装置10は、抽出したIPv4アドレスは仮想アドレスではなく実アドレスであると判断し、IPv6プレフィックスを付与することでNAT変換を行う(図6:ステップS401)。
上述したように、SIP通信制御装置10とIPv4/v6トランスレータ20において保持しているエントリの情報に不一致が生じた場合にアドレスの誤変換が発生することを抑制する方法として、IPv4/v6トランスレータ20がプールしているIPv4アドレスおよび、IPv6のプレフィックスの情報をSIP通信制御装置10に事前に登録することが有効である。これらの情報をSIP通信制御装置10において事前登録することで、SIP通信制御装置10はIPアドレスを受信した際に、エントリ情報を保持しているか、保持していないかにかかわらず、IPアドレスがIPv4/v6トランスレータ20によって変換された仮想アドレスであるか否かを識別することが可能となり、NAT変換かNAPT変換かを適切に判断してアドレスの要求を行うことで、アドレスの誤変換を抑制することができる。
上記実施の形態によれば、従来であればREGISTER登録後のようにSIP通信制御装置10とIPv4/v6トランスレータ20において保持しているエントリの情報に不一致が生じ、SIP通信制御装置10において変換の対象となるアドレスが、実アドレスか仮想アドレスかが識別できなくなり誤変換が発生してしまうケースにおいても、仮想アドレスであるか否かを正確に識別することが可能となり、NAT変換かNAPT変換かを適切に判断してアドレスの要求を行うことで、アドレスの誤変換を抑制することができる。
なお、上述のSIP通信制御装置10、IPv4/v6トランスレータ20、SIPサーバ303及び312は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述したSIP通信制御装置10のSIPメッセージ内アドレス変換機能部100、IPv4/v6トランスレータ20のアドレス変換機能部200、ならびに、SIPサーバ303及び312の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明の一実施の形態による通信システムの全体構成の一例を説明するためのブロック図である。 図1の通信システムにおける信号シーケンスおよびSIP通信制御装置とIPv4/v6トランスレータの動作概要を説明するための図である。 図1に示すSIP通信制御装置における処理フローを示す図である。 本発明の他の実施の形態による通信システムの全体構成の一例を説明するためのブロック図である。 図4の通信システムにおける信号シーケンスおよびSIP通信制御袋置とIPv4/v6トランスレータの動作概要を説明するための図である。 図4に示すSIP通信制御装置における処理フローを示す図である。
符号の説明
10…SIP通信制御装置
100…SIPメッセージ内アドレス変換機能部
1010,1011,2001,2002…データベース
20…IPv4/v6トランスレータ
200…アドレス変換機能部
30…ネットワーク(IPv4ネットワーク)
31…ネットワーク(IPv6ネットワーク)
301,311…スイッチ
302−a〜b,313−a〜b…IP電話端末
303,312…SIPサーバ

Claims (10)

  1. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムであって、
    前記SIP通信制御装置は、
    仮想IPv6アドレスのプレフィックスを記憶する仮想アドレス記憶部と、
    IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部とを備え、
    前記トランスレータ装置は、
    IPv4アドレスと、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスとを対応付けて記憶する変換アドレス記憶部と、
    前記SIP通信制御装置からアドレス要求と仮想IPv6アドレスとを受信し、受信した仮想IPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを前記変換アドレス記憶部から読み出して返送するアドレス変換機能部とを備える、
    ことを特徴とするSIP通信システム。
  2. 前記SIPメッセージ内アドレス変換機能部は、IPv4ネットワークからの登録を要求するSIPメッセージを受信し、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスを、前記トランスレータ装置から返送された仮想IPv6アドレスに変換して出力し、
    前記アドレス変換機能部は、前記SIP通信制御装置からアドレス要求とIPv4アドレスとを受信し、受信したIPv4アドレスを仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスに変換して返送するとともに当該IPv4アドレス及び仮想IPv6アドレスを対応付けて前記変換アドレス記憶部に書込む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIP通信システム。
  3. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムであって、
    前記SIP通信制御装置は、
    前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを記憶する仮想アドレス記憶部と、
    IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部とを備え、
    前記トランスレータ装置は、
    IPv4の仮想アドレス及びポート番号の組とIPv6アドレス及びポート番号の組とを対応付けて記憶する変換アドレス記憶部と、
    前記SIP通信制御装置からアドレス要求と、仮想IPv4アドレス及びポート番号とを受信し、受信した仮想IPv4アドレス及びポート番号に対応するIPv6アドレス及びポート番号の組を前記変換アドレス記憶部から読み出して返送するアドレス変換機能部とを備える、
    ことを特徴とするSIP通信システム。
  4. 前記SIPメッセージ内アドレス変換機能部は、IPv6ネットワークからの登録を要求するSIPメッセージを受信した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレス及びポート番号の組とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内のIPv6アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送された仮想IPv4アドレス及びポート番号に変換して出力し、
    前記アドレス変換機能部は、前記SIP通信制御装置からアドレス要求とIPv6アドレス及びポート番号とを受信し、前記変換アドレス記憶部から現在使用されていない仮想IPv4アドレス及びポート番号の組を読み出して返送するとともに当該仮想IPv4アドレス及びポート番号の組に対応付けて、受信したIPv6アドレス及びポート番号を前記変換アドレス記憶部に書込む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のSIP通信システム。
  5. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置であって、
    仮想IPv6アドレスのプレフィックスを記憶する仮想アドレス記憶部と、
    IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部と、
    を備えることを特徴とするSIP通信制御装置。
  6. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置であって、
    前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを記憶する仮想アドレス記憶部と、
    IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部と、
    を備えることを特徴とするSIP通信制御装置。
  7. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムに用いられるSIP通信制御方法であって、
    前記SIP通信制御装置は、
    仮想IPv6アドレスのプレフィックスを自身の備える仮想アドレス記憶部に記憶しており、
    前記トランスレータ装置は、
    IPv4アドレスと、仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスとを対応付けて自身の備える変換アドレス記憶部に記憶しており、
    前記SIP通信制御装置が、
    IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶しているプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、
    前記トランスレータ装置が、
    前記SIP通信制御装置からアドレス要求と仮想IPv6アドレスとを受信し、受信した仮想IPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを前記変換アドレス記憶部から読み出して返送し、
    前記SIP通信制御装置が、
    受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力する、
    ことを特徴とするSIP通信制御方法。
  8. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムに用いられるSIP通信制御方法であって、
    前記SIP通信制御装置は、
    前記トランスレータ装置がプールしている仮想IPv4アドレスを自身の備える仮想アドレス記憶部に記憶しており、
    前記トランスレータ装置は、
    IPv4の仮想アドレス及びポート番号の組とIPv6アドレス及びポート番号の組とを対応付けて自身の備える変換アドレス記憶部に記憶しており、
    前記SIP通信制御装置が、
    IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが前記仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、
    前記トランスレータ装置が、
    前記SIP通信制御装置からアドレス要求と、仮想IPv4アドレス及びポート番号とを受信し、受信した仮想IPv4アドレス及びポート番号に対応するIPv6アドレス及びポート番号の組を前記変換アドレス記憶部から読み出して返送し、
    前記SIP通信制御装置が、
    受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力する、
    ことを特徴とするSIP通信制御方法。
  9. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置として用いられるコンピュータを、
    IPv6ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv6アドレスが、仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv6アドレスのプレフィックスを有する仮想IPv6アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、該仮想IPv6アドレスとを前記トランスレータ装置に送信し、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv6アドレスを、前記トランスレータ装置から返送されたIPv4アドレスに変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間の通信において、ネットワークレイヤのアドレスを変換するNAT変換、または、ネットワークレイヤのアドレス及びトランスポートレイヤのポート番号を変換するNAPT変換によりIPv6アドレスをIPv4アドレスへ、あるいは、IPv4アドレスをIPv6アドレスへと変換するトランスレータ装置と、
    SIPメッセージ内のIPアドレスを変換するSIP通信制御装置と
    を有するSIP通信システムにおける前記SIP通信制御装置として用いられるコンピュータを、
    IPv4ネットワークからのSIPメッセージを受信し、受信したSIPメッセージ内のIPv4アドレスが仮想アドレス記憶部内に記憶している仮想IPv4アドレスであると判断した場合に、アドレス要求と、受信したSIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号とを前記トランスレータ装置に送信し、該SIPメッセージ内の仮想IPv4アドレス及びポート番号を、前記トランスレータ装置から返送されたIPv6アドレス及びポート番号に変換して出力するSIPメッセージ内アドレス変換機能部、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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