JP4350030B2 - アドレス変換方法 - Google Patents
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Description
IETF (Internet Engineering Task Force)は、IPマルチメディア通信のセッション確立および終了を行うため、SIP(Session Initiation Protocol) (IETF RFC2543)を仕様化した。SIPは機能の拡張性が高いため、VoIPのセッション制御プロトコルとして注目されている。
SIPはTCP (Transmission Control Protocol)やUDP (User Datagram Protocol)などのトランスポートメカニズムを利用するアプリケーションプロトコルである。
SIPはテキストベースのプロトコルであり、要求または応答を搬送するヘッダ部とセッションの内容を記述するメッセージボディから構成される。SIPのセッション記述には、例えばSDP(Session Description Protocol)(IETF RFC2327)が適用される。
SIPはクライアント・サーバモデルのアーキテクチャを採用している。発信クライアントは、着信クライアントの代理(SIPサーバ)宛にSIP要求を送信する。SIPサーバは、DNS(Domain Name System)などを用いて通信先のアドレス解決を行い、端末間のセッションを確立する。
SIPサーバは、その役割によりProxyモードとRedirectモードとがある。Proxyモードは、発信クライアントと着信クライアント間のセッション確立要求をProxy Serverが仲介する方法である。Redirectモードは、発信クライアントがSIP Redirectサーバから得た着信先の情報を利用して、着信クライアントに直接接続する方法である。
以下、ProxyモードのSIPサーバを用いたSIP接続手順を説明する。IP網の端末xがIP網の端末yとSIPを用いて音声通信をはじめる場合、端末xがSIPサーバに対して呼設定要求(INVITE)を送信する。SIPサーバは端末yの位置情報を特定して呼設定要求を送信する。端末yは呼の受け付けを示す応答を送信する。この応答は、呼設定要求が通過したSIPサーバを経由して端末xに送信される。端末xが端末yにACK要求を送信することにより応答の受信を確認する。ACK要求はSIPサーバによって転送されるか、あるいは、端末yに直接送信される。以上で端末xと端末yの間の通信が可能になる。通常、呼設定要求と応答は、端末xと端末yの間でユーザ情報(音声パケット)を転送するための情報(セッション記述)を含む。セッション記述には、SDPなどが適用される。端末x(端末y)は端末y(端末x)が指定した宛先にユーザ情報を送付する。
SIP及びSDPの仕様に従うと、端末やSIPサーバの情報はIPアドレスで指定することが可能である。
一方、IP網の急速な普及に伴い、アドレス体系が異なる領域を相互接続する技術が重要になっている。
例えば、プライベートアドレスに従う網とパブリックアドレスに従う網を相互接続する技術として、 NAT(Network Address Translator)技術を使う方法(IETF RFC1631)が知られている。
NATは、プライベートIPv4アドレスとパブリックIPv4アドレスの変換を行う。基本NATは、NATルータで接続された二つの領域間でデータグラムが通過する時点で、送信元アドレスもしくは着信先アドレスのどちらか一方を書き換える。プライベート網のアドレス空間とパブリック網のアドレス空間が衝突する場合には、アドレス衝突を解決するため、Twice NAT技術が使われることが多い。Twice NAT技術は、Twice NATルータで接続された二つの領域間でデータグラムが通過する時点で、送信元アドレスと着信先アドレスの両方を書き換える。
アドレス衝突を解決するため、Twice NATは以下のように動作する。プライベート領域内のHost-Aがパブリック領域内のHost-Xと通信をはじめる場合には、Host-A はHost-XのDNSアドレス問い合わせパケットを送信する。DNS-ALG(Domain Name Service - Application Level Gateway)がこのパケットを捕捉し、かつHost-Xに対するアドレスをプライベート領域内でルーティング可能なアドレス(Host-XPRIME)に変換してHost-Aに返す。DNSアドレス解決が終了したらHost-AはHost-XPRIMEとの間で通信を開始する。このパケットがTwice NATを通過する時点で、送信元アドレスがNATの持つアドレスに書き換えられ、着信先アドレスはHost-Xに書き換わる。Host-Xからの返信パケットもこれと同様の変換が行われる。上記DNS-ALGの動作詳細については、IETF RFC2694に詳細が記載されている。
以上の例は、ある端末が属する網と通信相手の端末が属する網の通信プロトコルが同一の場合に使われる技術である。ある端末が属する網と通信相手の端末が属する網の通信プロトコルが異なる場合には、例えばプロトコルとしてIPv4を用いる網(以下IPv4網と呼ぶ)とInternet Protocol version 6を使用する網(以下IPv6網と呼ぶ)を接続する変換方式としてNAT-PT(IETF RFC2766)、SOCKS64(IETF RFC3089)等が知られている。
いずれも基本的にIPパケットのフォーマットをIPv4とIPv6とで相互に変換する。
例えば、IPv4アドレスとIPv6アドレスの変換を行う。この変換を行う装置を以下トランスレータと呼ぶ。トランスレータでは変換のために、変換の前にIPv4アドレスとIPv6アドレスの対応関係を作成し、保持しておく必要がある。この対応関係を通信が発生するたびに動的に作成する場合に、そのきっかけとしてDNS(ドメインネームシステム)の名前解決が利用される(アスキー出版、インターネットRFC事典、pp323-329を参照)。
DNSはウェブのURLのような人間にわかりやすい名前(文字列)を、IPアドレスに変換するシステムである。以下名前をIPアドレスに変換する操作を名前解決と呼ぶ。今日ではインターネット上のほぼすべてのアプリケーションがこのDNSを利用して通信相手のIPアドレスを取得している。
NAT、及びトランスレータはこの事実を利用し、通信開始にあたってやり取りされるDNSのメッセージを常に監視しており、名前解決の要求メッセージを変換情報(IPアドレスの対応関係等)を作成するきっかけとする。具体的には、IPv6端末がある名前について名前解決を行ったとき、その応答であるIPアドレスがIPv4だった場合、このIPv4アドレスをIPv6アドレスに書き換えてIPv6端末に送り返す。
そして、書き換える前のIPv4アドレスと書き換えたIPv6アドレスを対応付ける。
つまりDNS-ALGは名前解決の応答メッセージを横取りして書き換え、この書き換える前と書き換えた後の情報をもとに変換情報を動的に作成する。
本発明の目的は、ある端末が属する網と通信相手の端末が属する網のアドレス体系が異なる場合でも、SIPによる端末どうしの通信を可能にするSIPメッセージ変換方式を提供することにある。
第1の部分の情報を、第1のプロトコル(あるいはアドレス体系)に従う情報から第2のプロトコル(あるいはアドレス体系)に従う情報に変換する第1の変換処理と、
第2の部分に変換が必要か否かを判断する処理と、
変換が必要と判断された第2の部分の情報に対して、第1のプロトコルに従う情報から第2のプロトコルに従う情報に変換する第2の変換処理とを行うことを特徴とする。第1の変換処理と第2の変換処理の順序は任意である。
本願発明においては、あるプロトコルPに従う網AとあるプロトコルQに従う網Bを接続するアドレス変換装置であって、アドレス変換装置はプロトコルPに従うアドレスとプロトコルQに従うアドレスを相互に変換するアドレス変換機能と、特定プロトコルに従う通信を検出する検出機能とを有し、アドレス変換機能により、通信データの第1の領域に記述されているアドレスをアドレス変換し、特定プロトコルに従う通信を検出した場合には、通信データの第2の領域に記述されているアドレスを変換するために、プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する。
アドレス変換装置は,SIPメッセージを、SIPサーバのIPアドレス、あるいは、SIPサーバのIPアドレスとポート番号の組み合わせ、あるいは、ポート番号で検出する。アドレス体系が異なる網を相互接続するアドレス変換装置が端末またはSIPサーバから送信されたSIPメッセージを検出すると、SIPメッセージ検出手段を起動する。
SIPメッセージ変換手段は少なくても以下の3つの機能を含む。(1)SIPメッセージの変換対象パラメータ検出機能、(2)アドレス変換装置が提供するアドレス変換方式に対応した変換規則、(3)SIPメッセージをアドレス変換装置の変換エントリを活用して書きかえる機能 である。アドレス変換装置は、SIPアドレス変換装置の要求に基づき、変換エントリを作成する。アドレス変換装置は、上記変換エントリをもとに通信端末間で送受信されるパケットのヘッダ情報を書きかえる。
上記SIPメッセージ変換手段の機能配備方法には、以下の3つの形態がある。
第1の配備方法は、SIPメッセージ変換手段を備えるSIPアドレス変換装置を備える。SIPアドレス変換装置はアドレス変換装置の変換エントリを活用してSIPメッセージに含まれるIPアドレスを書きかえる。
第2の配備方法では、アドレス変換装置がSIPメッセージの変換対象パラメータ検出機能を備え、変換対象パラメータに識別情報(タグ)を付与する。SIPアドレス変換装置が変換規則とSIPメッセージに含まれるIPアドレスを書きかえる機能を備える。SIPアドレス変換装置は,アドレス変換装置の変換エントリを活用してSIPメッセージに含まれるIPアドレスを書きかえる。
第3の配備方法は、アドレス変換装置がSIPメッセージ変換手段を備える。
本発明を適用すれば、異なる領域間で送受信されるSIPメッセージに含まれるIPアドレス情報がアドレス変換装置の変換エントリを活用して変換される。従って,異なる領域に属する端末どうしのVoIPによる音声通信サービスの提供が可能になる。
本発明による通信網は以下の特徴を有する。
(1)あるプロトコルPに従う網AとあるプロトコルQに従う網Bをアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置はプロトコルPをプロトコルQに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、サーバ装置と通信するために必要な情報と通信手段と、SIP通信を検出した場合に上記サーバ装置と連携して、プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、
上記サーバ装置は、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に上記アドレス変換装置においてプロトコルP、Qを相互に変換するために必要な変換情報および手段と、上記アドレス変換装置と通信するために必要な情報と通信手段を備え、
プロトコルPに従う網AからプロトコルQに従う網BへのSIP通信は、上記アドレス変換装置がSIP通信を検出し、上記サーバ装置がSIP通信の情報を上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照してプロトコルPに従うアドレスからプロトコルQに従うアドレスに変換し、さらに、プロトコルPに従う網AからプロトコルQに従う網Bへの通信は、上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照してプロトコルPに従うアドレスからプロトコルQに従うアドレスに変換することを特徴とする通信網。
(2)あるプロトコルPに従う複数の網A1、A2をアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置は網A1のプロトコルPを網A2のプロトコルPに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、サーバ装置と通信するために必要な情報と通信手段と、SIP通信を検出した場合に上記サーバ装置と連携して、網A1でのアドレスと網A2でのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、上記サーバ装置は、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に上記アドレス変換装置において網A1でのアドレス、網A2でのアドレスを相互に変換するために必要な変換情報および手段と、上記アドレス変換装置と通信するために必要な情報と通信手段を備え、
網A1から網A2へのSIP通信は、上記アドレス変換装置がSIP通信を検出し、上記サーバ装置がSIP通信の情報を上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照して網A1でのアドレスから網A2でのアドレスに変換し、さらに、プロトコルPに従う網A1からプロトコルPに従う網A2への通信は、上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照して網A1でのアドレスから網A2でのアドレスに変換することを特徴とする通信網。
(3)上記アドレス変換装置がSIP通信に含まれる変換対象情報を検出し、識別情報を追加する機能をさらに有し,上記サーバ装置が上記識別情報を用いて変換対象を検出することを特徴とする(1)または(2)に記載の通信網。
(4)上記アドレス変換装置が識別情報とSIP通信情報を対応つける機能をさらに有し、上記アドレス変換装置がSIP通信終了時に識別情報に対応した変換情報を削除する機能をさらに有することを特徴とする(3)記載の通信網。
(5)上記アドレス変換装置が,着信先情報,あるいは,着信先情報とそのポート情報,あるいは,ポート情報に基づき,SIP通信を検出することを特徴とする(1)−(4)記載の通信網。
(6)あるプロトコルPに従う網AとあるプロトコルQに従う網Bをアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置はプロトコルPをプロトコルQに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能と、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合にプロトコルP、Qを相互に変換するために必要な変換情報を生成する手段とを備え、
プロトコルPに従う網AからプロトコルQに従う網BへのSIP通信は、上記アドレス変換装置がSIP通信を検出し、SIP通信の情報は,上記変換情報を参照してプロトコルPに従うアドレスからプロトコルQに従うアドレスに変換し、さらに、プロトコルPに従う網AからプロトコルQに従う網Bへの通信は、上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照してプロトコルPに従うアドレスからプロトコルQに従うアドレスに変換することを特徴とする通信網。
(7)あるプロトコルPに従う網A1と網A2をアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置は網A1のプロトコルPを網A2のプロトコルPに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、網A1のアドレスと網A2のアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能と、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に網A1のアドレスと網A2のアドレスとを相互に変換するために必要な変換情報を生成する手段とを備え、
網A1から網A2へのSIP通信は、上記アドレス変換装置がSIP通信を検出し、 SIP通信の情報は,上記変換情報を参照して網A1のアドレスから網A2のアドレスに変換し、さらに、網A1から網A2への通信は、上記アドレス変換装置が備える変換情報を参照して網A1のアドレスから網A2のアドレスに変換することを特徴とする通信網。
(A)あるプロトコルPに従う網とあるプロトコルQに従う網をアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置はプロトコルPをプロトコルQに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、サーバ装置と通信するために必要な情報と通信手段と、SIP通信を検出した場合に上記サーバ装置と連携して、プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、
SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に上記アドレス変換装置においてプロトコルP、Qを相互に変換するために必要な変換情報及び手段と、上記アドレス変換装置と通信するために必要な情報と通信手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
(B)あるプロトコルPに従う複数の網A1、A2をアドレス変換装置で接続する通信網において、
アドレス変換装置は網A1のプロトコルPを網A2のプロトコルPに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、サーバ装置と通信するために必要な情報と通信手段と、SIP通信を検出した場合に上記サーバ装置と連携して、網A1でのアドレスと網A2でのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に上記アドレス変換装置において網A1でのアドレス、網A2でのアドレスを相互に変換するために必要な変換情報及び手段と、上記アドレス変換装置と通信するために必要な情報と通信手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
(1)あるプロトコルPに従う網AとあるプロトコルQに従う網Bを接続するアドレス変換装置であって、
上記プロトコルPと上記プロトコルQを相互に変換する変換機能と、
サーバ装置と通信するための通信機能と、
プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する変換情報作成機能とを有し、
検出されたSIP通信データを上記サーバ装置に転送し、該サーバ装置で上記変換情報を元にプロトコルを相互に変換されたSIP通信データを受信することを特徴とするアドレス変換装置。
(2)あるプロトコルPに従う複数の網A1、A2をアドレス変換装置で接続する通信網において、
サーバ装置は、SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に上記アドレス変換装置において網A1でのアドレス、網A2でのアドレスを相互に変換するために必要な変換情報及び手段と、上記アドレス変換装置と通信するために必要な情報と通信手段を備え、
網A1のプロトコルPを網A2のプロトコルPに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、サーバ装置と通信するために必要な情報と通信手段と、SIP通信を検出した場合に上記サーバ装置と連携して、網A1でのアドレスと網A2でのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備えることを特徴とするアドレス変換装置。
(3)上記アドレス変換装置がSIP通信に含まれる変換対象情報を検出し、識別情報を追加する機能をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアドレス変換装置。
(4)上記アドレス変換装置が識別情報とSIP通信情報を対応つける機能をさらに有し、上記アドレス変換装置がSIP通信終了時に識別情報に対応した変換情報を削除する機能をさらに有することを特徴とする(3)に記載のアドレス変換装置。
(5)SIP通信を着信先情報,あるいは,着信先情報とそのポート情報,あるいは,ポート情報に基づき検出することを特徴とする前記のアドレス変換装置。
(6)あるプロトコルPに従う網AとあるプロトコルQに従う網Bをアドレス変換装置で接続する通信網において、
プロトコルPをプロトコルQに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、プロトコルPでのアドレスとプロトコルQでのアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、
SIP通信に変換対象情報が含まれる場合にプロトコルP、Qを相互に変換するために必要な変換情報を生成し、通信の内容を上記変換情報を参照して書き換える手段を備えることを特徴とするアドレス変換装置。
(7)あるプロトコルPに従う網A1と網A2をアドレス変換装置で接続する通信網において、
網A1のプロトコルPを網A2のプロトコルPに相互に変換する機能と、SIP通信を検出する機能と、網A1のアドレスと網A2のアドレスの対応関係を含む変換情報を作成する機能とを備え、
SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に網A1のアドレスと網A2のアドレスとを相互に変換するために必要な変換情報を生成する手段を備え、
SIP通信に変換対象情報が含まれる場合に網A1のアドレスと網A2のアドレスを相互に変換するために必要な変換情報を生成し、通信の内容を上記変換情報を参照して書き換える手段を備えることを特徴とするアドレス変換装置。
(8)SIP通信を着信先情報,あるいは,着信先情報とそのポート情報,あるいは,ポート情報に基づき検出することを特徴とする(7)に記載のアドレス変換装置。
図4にIPv4パケットフォーマットを示す。
図5にIPv6パケットフォーマットを示す。変換のさいには、IPアドレスだけでなく、このフォーマットも変換する。
変換エントリ登録処理部11は、変換情報を変換情報記憶部16に登録する。
変換エントリ生成処理部12は,アドレスの変換情報を生成する機能を備える。
図26は、アドレス変換装置1がNAT-PT方式によりアドレス変換を行う場合の変換規則413を示す。SIPメッセージ変換に必要な変換規則413をメモリに記憶することにより、変換処理の高速化を図る。
網Bの端末6bとSIPを用いた音声通信を行う場合について説明する。通信開始にあたり、端末6aと端末6bの間にセッションの確立が必要である。
図8は,端末6aがSIPサーバ5aに送信するINVITEメッセージ例401を示す。Start-Lineには、INVITEの宛先情報が設定される。Viaヘッダは、SIP Requestの経路を示す。SIP Requestに対する応答は、viaヘッダ情報をもとに着信端末から発信端末に送信される。ToヘッダはRequestの宛先を、FromヘッダはRequestの起動者を、Call-IDは呼識別子をそれぞれ示す。Message-bodyのcパラメータはコネクション情報を、mパラメータはデータを受信するポート番号をそれぞれ示す。セッション確立後、端末間の音声情報は、上記cパラメータ及びmパラメータ宛に送信される。
図9にSIPサーバ5aが送信するSIPメッセージ(INVITE)のメッセージ例を示す。
変換対象IPアドレスが変換エントリ生成処理部12の変換情報テーブル500に存在すれば、アドレス変換装置1は変換後のIPアドレスを含むアドレス問い合わせ要求応答(110、66)をSIPアドレス変換装置2に送信する。
変換対象IPアドレスが変換エントリ生成処理部12の変換情報テーブル500に存在しなければ、変換エントリ登録処理部11を起動し、変換情報記憶部16の変換情報テーブル500に変換エントリを設定する。アドレス変換装置1は,変換後のIPアドレス「vsipa4、va4」を含むアドレス問い合わせ要求応答(110、66)をSIPアドレス変換装置2に送信する。
アドレス問い合わせ要求応答は、ヘッダ部601と応答内容603で構成する。応答内容603は、変換対象のIPアドレスタイプ(620)、IPアドレス(621)、ポート番号(622)と変換後のIPアドレスタイプ(623)、IPアドレス(624)、ポート番号(625)の組み合わせを含む。
図12はSIP 200 OKメッセージ例1である。
図13はSIP 200 OKメッセージ例2である。
図28に進み、SIPサーバ5bは,端末6bから図12に示すSIP Response(200 OK)を受信する(121)。SIPサーバ5bは,図13に示すSIP Response(200 OK)をSIPサーバ5aの仮想IPv4アドレス「vsipa4」宛に送信する(122)。アドレス変換装置1はSIPメッセージ(200 OK)を検出し(123)、SIPアドレス変換装置2に送信する(124)。SIPメッセージを受信したSIPアドレス変換装置2は、SIPメッセージ変換処理ルーチン60を起動する。SIPメッセージ変換処理の流れ(125から128)は、図27のステップ108から111と同様である。SIPアドレス変換装置2は、変換対象IPアドレスに「vsipa4、 va4、 b4」を設定したアドレス問い合わせ要求をアドレス変換装置1に送信する(126)。アドレス変換装置1は、変換対象IPアドレスで変換エントリ生成処理部12の変換情報テーブル500を検索し、ステップ109受信時に生成した「vsipa4‐sipa6」及び「va4‐a6」の変換エントリを検出する。アドレス変換装置1は、「b4」に対する仮想IPv6アドレス「vb6」を生成し、変換情報記憶部16の変換情報テーブル500に格納する。アドレス変換装置1は、変換対象IPアドレスと変換後のIPアドレスの組み合わせを含むアドレス問い合わせ要求応答をSIPアドレス変換装置2に送信する(127)。
図14はSIP 200 OKメッセージ例3である。
図15はSIP 200 OKメッセージ例4である。
図29に進み、端末6aは、INVITEに対するSIP Response(200 OK)を受信すると、応答確認(ACK)をSIPサーバ5a宛に送信する(141)。SIPサーバ5aは、SIPサーバ5bの仮想IPv4アドレス「vsipb6」宛に応答確認(ACK)を送信する(142)。アドレス変換装置1が、SIPメッセージ(ACK)を検出し(143)、SIPアドレス変換装置2に送信する(144)。
アドレス変換装置1は,変換エントリに基づきヘッダ情報を書きかえる(154)。送信元IPアドレスには,端末6aのIPv6アドレス「a6」に対応する仮想IPv4アドレス「va4」を設定する。着信先IPアドレスには,端末6bの実IPv4アドレス「b4」を設定する。アドレス変換装置1は、ヘッダ情報を変換したパケットを端末6b宛に送信する(155)。
端末6bから端末6aに送信する音声情報を含むパケットも同様の処理を行う(156〜158)。
図22は、アドレス変換装置1のタグ付与処理ルーチン80を示す。アドレス変換装置1は、変換対象パラメータリスト412と受信したSIPメッセージを比較し、変換対象パラメータを抽出する(81)。変換対象パラメータがSIPメッセージに存在する場合、アドレス変換装置1は識別情報(タグ)を生成し、検出パラメータに追加する(82)。タグは、アドレス変換装置1が提供するアドレス変換方式と識別子とで構成する。アドレス変換装置1は、識別情報が付与されたSIPメッセージをSIPアドレス変換装置2に送信し(83)、本ルーチンを終了する。
図21は,アドレス変換装置1がSIPアドレス変換装置2に送信するタグつきSIPメッセージ例410を示す。図8と比較すると、変換される行先頭にタグが付加されているのがわかる。
ステップ81で変換対象パラメータが存在しない場合は、本ルーチンを終了する。
変換対象パラメータがない場合、アドレス変換装置は受信したSIPメッセージを含むIPパケットヘッダのアドレス情報を変換し、SIPメッセージを転送する。SIPメッセージの中身は変換しない。
Call legは、To headerとFrom headerとCall-IDの組み合わせで一意に識別できる。上記ヘッダは、全てのSIPメッセージに含まれる。
本実施例におけるアドレス変換装置1は、第2の実施例のアドレス変換装置1に,さらに、タグとcall legの対応関係を管理するテーブル情報300と、タグとメディア情報の対応関係を管理するテーブル情報310と,SIPセッションの開始及び終了を示すメソッド情報を備える。SIPセッションの終了要求を示すSIP メソッドとして、例えば、BYEがある。
また、アドレス変換装置1の変換エントリ生成処理部12が備える変換情報テーブル500の各エントリにタグ情報を追加する。
本実施例において,SIPアドレス変換装置2は、アドレス変換装置1に送信するアドレス問い合わせ要求600のIDに上記タグ情報を設定する。アドレス変換装置1が変換エントリ生成をするとき、上記タグ情報を変換情報テーブル500に格納する。
通常,SIPのセッション終了要求はmessage-bodyを含まない。しかし,より細かなSIP通信を提供する場合,アドレス変換装置1がセッション終了時に該当セッションのアドレス変換情報を削除することが望まれる。
本実施例は,アドレス変換装置1がcall legとタグの対応情報を備えることにより,SIPアドレス変換装置2にセッション状態管理機能を備えることなしに,セッション終了時に該当する変換情報を削除することを特徴とする。
図31は、本実施例においてアドレス変換装置1のタグ処理部20が備えるタグ管理テーブル300を示す。タグ管理テーブル300の各エントリは、タグ(301)、IPv6 To header(302)、IPv6 From header (303)、 IPv6 Call-ID (304)、IPv4 To header(305)、IPv4 From header (306)、 IPv4 Call-ID (307)を定義する。
To header、 From header、 Call-ID headerには,IPアドレス情報の設定が可能であるため、IPv6側とIPv4側のエントリを定義する。
図32は、本実施例においてアドレス変換装置1の変換エントリ生成処理部12が備えるメディア情報管理テーブル310を示す。メディア情報管理テーブル310の各エントリは、タグ(311),IPv6側cパラメータ(312),IPv6側mパラメータ(313),IPv4側cパラメータ(314),IPv4側mパラメータ(315)を定義する。アドレス変換装置1は,メディア情報管理テーブル310を備えることにより,セッション終了後の音声情報をブロックする。
アドレス変換装置1は,SIPセッションの開始終了を示すメソッド情報と変換対象パラメータリスト412を参照し,受信メッセージに応じた処理を行う(93)。
図33と図27の差分は,図33にステップ116が追加されたことである。
図34と図28の差分は,図34にステップ133が追加されたことである。
ステップ116及びステップ133において,アドレス変換装置1は,検出したSIPメッセージがセッション開始を示すことを識別し,タグ情報と検出したSIPメッセージに含まれるcパラメータとmパラメータの対応情報をメディア情報管理テーブル310に格納する。
上記SIPメッセージを検出したアドレス変換装置1は,受信 SIPメッセージがセッション終了に対する応答であることを検出し(175),タグ付きSIPメッセージをSIPアドレス変換装置2に送信する(176)。SIPメッセージ変換処理の流れ(177から180)は,図27のステップ108から111と同様である。
アドレス変換装置1は,SIPサーバ5b経由で端末6bにSIPメッセージ(BYE)を送信する(183,184)。
Claims (6)
- 第一のネットワークプロトコルに従う第一のネットワークから上記第一のネットワークプロトコルとは異なる第二のネットワークプロトコルに従う第二のネットワークに転送され、第一の部分とアプリケーションプロトコルで記述される第二の部分を含む通信データを、第一のサーバと第二のサーバを用いてアドレス変換処理するアドレス変換方法であって、
上記第一のサーバにおいて、上記通信データの上記第一の部分のアドレスを、上記第一のネットワークプロトコルに従うアドレスから上記第二のネットワークプロトコルに従うアドレスに変換する第一の変換ステップと、
上記第一のサーバにおいて、上記通信データの上記第二の部分にアドレス変換が必要なアプリケーションプロトコルであるか否かを判定する判定ステップと、
上記判定ステップにおいて変換が必要と判断された場合に、上記第二のサーバにおいて、上記第二の部分のアドレスを、上記第一のネットワークプロトコルに従うアドレスから第二のネットワークプロトコルに従うアドレスに変換する第二の変換ステップとを含むアドレス変換方法。 - 上記判定ステップでは、上記通信データの上記第二の部分にSIPメッセージが含まれる場合に、上記アドレス変換が必要であると判定することを特徴とする請求項1記載のアドレス変換方法。
- 請求項2記載のアドレス変換方法であって、
上記判定ステップでは、上記通信データに含まれる着信先情報、またはポート番号のうち少なくともいずれか一つに基づき上記第二の部分にSIPメッセージが含まれることを検出することを特徴とするアドレス変換方法。 - 上記第一の部分はIPヘッダであり、上記第二の部分はペイロードであることを特徴とする請求項1記載のアドレス変換方法。
- 上記第一のネットワークプロトコルはIPv4であり、上記第二のネットワークプロトコルはIPv6であることを特徴とする請求項1記載のアドレス変換方法。
- 上記第一のネットワークプロトコルはIPv6であり、上記第二のネットワークプロトコルはIPv4であることを特徴とする請求項1記載のアドレス変換方法。
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