JPH1022A - 調光照明装置 - Google Patents

調光照明装置

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JPH1022A
JPH1022A JP8175602A JP17560296A JPH1022A JP H1022 A JPH1022 A JP H1022A JP 8175602 A JP8175602 A JP 8175602A JP 17560296 A JP17560296 A JP 17560296A JP H1022 A JPH1022 A JP H1022A
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light
casing
wavelength
dimming
wavelength band
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JP8175602A
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Inventor
Hiromichi Haniyu
広道 羽生
Susumu Senaba
進 瀬名波
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Yokohama Kiko Co Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Yokohama Kiko Co Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光照射の各種パラメータを簡単に設定するこ
とができ、植物等の育成状況の調査を簡略化することが
できる調光照明装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング1の内部に、複数の蛍光ラン
プ6a〜6eを配置し、蛍光ランプ6a〜6eのそれぞ
れの発光出力と発光時間とを設定する調光手段とを備え
た。蛍光ランプ6a〜6eのそれぞれは、可視光領域の
ほぼ全域を含む光の波長領域を少なくとも2つに分割し
た波長帯域のいずれかに光量が集中した光を発生する。
これにより、各波長帯域での発光出力を可変とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば植物に光
を照射して最適な生育環境を見い出すための植物育成実
験装置に適した調光照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日照時間が少ない北欧などでは、
温室内に照明装置を配置して光合成を補う栽培が盛んに
行われている。また、我国においても、太陽光に近い光
質を持つランプや、太陽光中の足りない成分を有するラ
ンプを温室に配置し、ハウス栽培の果樹の着色、生育の
促進および品質の向上を効率的に行う技術が開発されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光環境が果
樹などの生物に及ぼす影響については、光の波長や強さ
および照射時間帯を適宜変更して育成状況を観察するこ
とにより調査され、その調査結果が上述したような温室
栽培に反映される。しかしながら、光の波長や強さなど
の各種パラメータを変更しながら行う育成状況の調査
は、大学などにおいてかなりの手間をかけて行われてい
た。特に、光の波長の設定に際してはその都度光源を取
り替える必要があり、煩雑を極めていた。したがって、
本発明は、光照射の各種パラメータを簡単に設定するこ
とができ、植物等の育成状況の調査を簡略化することが
できる調光照明装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の調光照明装置
は、内部に生物を収容するケーシングと、このケーシン
グの内部に収容された複数種の光源からなる照明手段
と、光源のそれぞれの発光出力と発光時間とを設定する
調光手段とを備え、光源のそれぞれは、可視光領域のほ
ぼ全域を2つ以上に分割した波長帯域のいずれかに光量
が集中した光を発生させることにより、各波長帯域での
発光出力を可変としたことを特徴としている。
【0005】一般に、青色光や赤色光はクロロフィルを
合成したり、葉を健全に展開させたりするのに大切な働
きをする。したがって、これら光の成分を特定の植物に
対して適宜設定することにより、葉の色つやや形態を最
適な状態にすることができる。上記構成の調光照明装置
にあっては、可視光領域が2つ以上に分割されているの
で、照明手段が発生する光の青、赤といった成分の強度
と照射時間を任意に設定することができる。したがっ
て、調光手段を操作することにより、光照射の各種パラ
メータを簡単に設定することができ、植物等の育成状況
の調査を簡略化することができる。すなわち、植物の栽
培の専門家でなくても、植物育成のための最適条件を簡
単に見い出すことが可能となる。
【0006】また、キクやトマトなどのある種の植物で
は、緑色光と黄色光を多く照射すると植物高が高くなる
という報告(社団法人照明学会編:光バイオインダスト
リー146頁)がなされている。よって、本発明では、
可視光領域のほぼ全域を3つ以上に分割した波長帯域の
いずれかに光源の光量が集中するように構成することも
でき、これにより、より多種多様の生物に本発明を適用
することができる。
【0007】また、遠赤外光は、ワサビの人工栽培や、
ヨーグルト、豆腐などの食品の鮮度維持に効果があると
の報告(裳華房:21世紀のハイテク農業41頁)がな
されている。よって、本発明では、発生する光の波長領
域については可視光領域に限らず、赤外光領域(近赤外
光または遠赤外光あるいはその両者)を含めることがで
きる。さらに、一般に紫外光は生物にとっては有害とさ
れているが、例えば好ましくない微生物の繁殖の抑制に
は効果的である。したがって、本発明では、発生する光
の波長領域を紫外光領域まで含めることもできる。
【0008】光の波長領域を分割する例としては、たと
えば、可視光領域を2つの波長帯域に分割して、これに
赤外光領域(近赤外光または遠赤外光あるいはその両
者)を加えた3つの波長帯域を構成することができ、さ
らに紫外光領域を加えた4つの波長帯域を構成すること
ができる。また、可視光領域を3つの波長帯域に分割し
て、これに赤外光領域(近赤外光または遠赤外光あるい
はその両者)を加えた4つの波長帯域を構成することが
でき、さらに紫外光領域を加えた5つの波長帯域を構成
することができる。なお、5つの波長帯域を構成する場
合には、300〜800nmの波長領域を5等分にする
ことができる。
【0009】次に、光源として以下のものを使用するこ
とができる。 紫外光源 水素放電管(重水素ランプ)、殺菌ランプ、ブラックラ
イト、捕虫用ランプ、複写用ランプ、キセノンランプ、
健康線ランプなどを使用することができる。 可視光源 白熱電球、ハロゲン電球、高演色ランプ、カラーラン
プ、蛍光ランプ(低圧の水銀蒸気放電ランプ)などを使
用することができる。また、高圧水銀ランプ、メタルハ
ライドランプ、高圧ナトリウムランプなどのHIDラン
プ(高輝度放電ランプ)や、低圧ナトリウムランプなど
を使用することができる。 赤外光源 赤外電球や赤外光ヒータ、農業用ランプ、可視部除去フ
ィルター付きのタングステンランプなどを用いることが
できる。
【0010】上記した光源は、連続スペクトル成分が多
くて輝線が少なく、分割した波長帯域のいずれかに光量
が集中したものが適宜選定される。すなわち、光のスペ
クトルが波長領域の広範囲に渡って分散したものでは、
各波長帯域での光量の調節が困難ないし不可能になるか
らである。本発明者等の実験によれば、光源が発生する
光の全光量のうち60%以上が特定の波長帯域に存在す
れば、各波長帯域での光量の調節が可能となることが判
った。したがって、光源は、いずれかの波長帯域に60
%以上の光量が存在するものであることが望ましく、よ
り望ましくは70%以上、さらに望ましくは80%以上
が良い。また、波長バンドパスフィルターを設けた光源
を用いることにより、分割した波長帯域のいずれかに光
量を集中させることもできる。この場合には、所定の波
長帯域から外れた光がカットされる(つまり、ほぼ全光
量が当該波長帯域に集中する)ので、光の成分の調整が
極めて簡単となる。
【0011】ケーシングは、開放されたものであっても
良いが、光源の光を効率良く生物に照射するためと、太
陽光などの外部の光の影響を極力受けないようにするた
めに、光を遮蔽するように密閉したものが望ましい。ま
た、ケーシングの内面に反射板を設けることにより、光
源が発生する光をより効率良くしかも均一に生物に照射
することができる。この場合、反射板は、ケーシングの
側面の全域さらには上面および下面に設けることができ
る。
【0012】また、光源が蛍光灯の場合には、生物に対
向する側の内周面に反射面をコーティングし、発生する
光を生物側へのみ照射するように構成することができ
る。このように構成することにより、発生した光がケー
シングの内面(または反射面)で反射する回数が少なく
なり、光の減衰が少なく有効利用することができる。具
体的には、蛍光灯の内周にアルミニウム等をコーティン
グし、その後、蛍光灯の内周面全体に蛍光剤を塗布す
る。そして、なお、この場合に蛍光灯から照射する光の
口角度(広がり角度)は90〜100゜にするのが良
い。
【0013】さらに、ケーシング内の温度を外気温と同
等にするために、吸気口および排気口と、吸気口から流
入した空気を排気口から排出する換気手段を設けること
が望ましい。この場合、吸気口および排気口には、光の
漏洩を防ぐためにラビリンス状の遮蔽板を設けることが
できる。加えて、調光手段にコンピュータを備え、設定
した光源の発光時間と発光出力をコンピュータに記憶さ
せて光源を制御するようにしても良い。この場合におい
て、ケーシング内に光の強度を測定するセンサを配置し
て発光出力をフィードバック制御することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図4を参照して
本発明の実施の形態を説明する。 (1)第1の実施の形態 A.「調光照明装置の構成」 図1および図2は実施の形態の動植物の育成実験用の調
光照明装置を示す図である。図1において符号1はケー
シングである。ケーシング1は矩形の密閉された箱であ
り、その前面には開閉自在な扉2が取り付けられてい
る。ケーシング1の両側面には、吸気口3が取り付けら
れている。吸気口3の内部には遮光板(図示略)がラビ
リンス状に取り付けられている。また、ケーシング1の
上面には穴(排気口)1aが形成され、この穴1aを覆
うように換気扇(換気手段)4が取り付けられている。
換気扇4の四方は開放され、そこからケーシング1内の
空気が排出されるようになっている。また、換気扇4の
内部には、遮光板4a,…がラビリンス状に取り付けら
れている。
【0015】ケーシング1の内面の全域には、反射板
(反射部)1b,…が取り付けられている。また、扉2
の内面にも反射板(反射部)2bが取り付けられてい
る。反射板1b,2bには、例えばアルミニウムの板材
の一面を鏡面仕上げしたものが用いられている。また、
ケーシング1の底には、栽培ベッド5が載置されてい
る。栽培ベッド5は、上面が開放された箱状のもので、
その内部には、スポンジなどの含水材5aあるいは砂や
土が収容されている。そして、ケーシング1の上部に
は、栽培ベッド5の上で栽培する植物に光を照射する複
数の蛍光ランプ(光源)6a〜6eが配列されている。
以下、各蛍光ランプ6a〜6eについて説明する。
【0016】蛍光ランプ6aは、主として紫外光を発
生する光源であり、この実施の形態ではBaSi25
Pbを発光剤とするブラックライトが用いられている。
図3(A)は蛍光ランプ6aのスペクトル分布を示すも
のであり、この蛍光ランプ6aでは、351nmに強度
のピークを有し、300〜400nmの波長帯域に出力
の88%が集中している。 蛍光ランプ6bは、主として青色光を発生する光源で
あり、この実施の形態では3Sr3(PO42・CaC
2:Eu2+を発光剤とする高演色ランプが用いられて
いる。図3(B)は蛍光ランプ6bのスペクトル分布を
示すものであり、この蛍光ランプ6bでは、435nm
に強度のピークを有し、400〜500nmの波長帯域
に出力の85%が集中する。 蛍光ランプ6cは、主として緑色光を発生する光源で
あり、この実施の形態ではZn2SiO4:Mnを発光剤
とする高演色ランプまたはカラーランプが用いられてい
る。図3(C)は蛍光ランプ6cのスペクトル分布を示
すものであり、この蛍光ランプ6cでは、525nmに
強度のピークを有し、500〜600nmの波長帯域に
出力の78%が集中する。 蛍光ランプ6dは、主として赤色光を発生する光源で
あり、この実施の形態では3.5MgO・0.5MgF
2・GeO2:Mn4+を発光剤とする高演色ランプまたは
カラーランプが用いられている。図4(D)は蛍光ラン
プ6dのスペクトル分布を示すものであり、この蛍光ラ
ンプ6dでは、657nmに強度のピークを有し、60
0〜700nmの波長帯域に出力の87%が集中する。 蛍光ランプ6eは、主として近赤外光を発生する光源
であり、この実施の形態ではLiAlO2:Feを発光
剤とする農業用ランプが用いられている。図4(E)は
蛍光ランプ6eのスペクトル分布を示すものであり、こ
の蛍光ランプ6eでは、745nmに強度のピークを有
し、700〜800nmの波長帯域に出力の73%が集
中する。
【0017】上記のような蛍光ランプ6a〜6eは、こ
の実施の形態ではケーシング1の両側面に8本づつ、天
井に20本配置されている。そして、各波長帯域の蛍光
ランプ6a〜6eは、それぞれ5本〜9本用意され、図
示のように、同一波長帯域のものが一箇所に偏らないよ
うに分散して配置されている。そして、図4(F)に示
すように、蛍光ランプ6a〜6e全体のスペクトル分布
は、紫外光(BL)、青色光(EB)、緑色光(E
G)、赤色光(R)および近赤外光(FR)に分かれた
ものとなる。
【0018】なお、蛍光ランプ6a〜6eの電気出力は
1本当たり10〜60ワットとされ、好ましくは20〜
40ワットとされるが、この実施の形態では、光の強度
が最高で70μmol/m2/sec(横河インスツルメン
ト社製デジタル照度計使用)となるように電気出力が設
定されている。また、蛍光ランプ6a,の管径は20m
m以下とされ、これにより、配置本数を増やして光の成
分がより均一となるようになされている。また、図示は
省略するが、ケーシング1の外面にはスイッチパネル
(調光手段)が取り付けられている。スイッチパネルに
は、メインスイッチ、各蛍光ランプ6a〜6eの出力を
設定するツマミなどが設けられている。
【0019】B.「調光照明装置の使用例」 実施の形態の調光照明装置を2つ用意し、蛍光ランプ6
a〜6eの出力を変えてえんどう豆を栽培した。調光照
明装置における各波長帯域の光の強度を表1に示す。な
お、蛍光ランプ6a〜6eの出力は、前述した最高出力
に対する割合で示した。
【0020】
【表1】
【0021】C.「調光照明装置の効果」 栽培に際しては、朝の定刻にメインスイッチをオンにし
て蛍光ランプ6a〜6eを点灯し、夕方の定刻にメイン
スイッチをオフにすることを2週間繰り返した。その結
果、調光照明装置Aでは、インゲン豆の蔓の先端が10
0cm伸びたのに対し、調光照明装置Bでは70cmで
あった。このように、上記構成の調光照明装置にあって
は、各波長帯域の出力設定を適宜変更することにより、
インゲン豆等の植物の生育状態の差を知ることができ
る。そして、各波長帯域の出力設定と植物の成長量など
を記録していくことにより、最適な生育環境を把握する
ことができる。
【0022】特に、上記実施の形態では、ケーシング1
が密閉されているため、太陽光の変化の影響を受けるこ
とがない。また、換気扇4によりケーシング1の内部が
換気されるため、ケーシング1内の気温が上昇すること
もない。よって、光以外の条件をどの直物についてもほ
ぼ一定にすることができ、植物の育成実験の信頼性を高
めることができる。さらに、ケーシング1の内面に反射
板1b,2bを取り付けているので、光を効率良くしか
も均一に植物に照射することができる。
【0023】(2)第2の実施の形態 次に、図5を参照して本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、図5において図1と同等の構成要素
には、同符号を付してその説明を省略する。この実施の
形態では、前述の第1の実施の形態のものと同等に構成
されたケーシング1内の温度や湿度などの生育条件をセ
ンサによって検出し、パーソナルコンピュータ(以下、
パソコンと略称する)などの制御手段によって予め設定
した生育条件となるようにフィードバック制御するよう
になっている。以下、第2の実施の形態の調光照明装置
について説明する。
【0024】図中符号10はケーシング1内の気温を調
整する空調機、11はケーシング1内の湿度を調整する
加湿器、12はケーシング1内に光合成のための二酸化
炭素を供給するガスボンベである。また、13は、エチ
レンガスなどの所定のガスが充填されたガスボンベであ
り、特殊なガス雰囲気で育成実験を行うときに使用す
る。14はケーシング1内に風を生じさせるためのファ
ン、15は栽培ベッド5内の含水材5aに水を供給する
水配管に設けられた電磁弁である。また、符号16はセ
ンサ群であり、ケーシング1内の温度、湿度、二酸化炭
素濃度、光の強度、風速および栽培ベッド5内の水位を
測定する測定装置17の各プローブからなっている。そ
して、測定装置17によって測定された上述した生育条
件は、A/D変換器18によってデジタルデータに変換
され、入力インターフェース19により適切なデータに
変換されてパソコン20に入力される。
【0025】パソコン20には、上述した各種生育条件
が予め記憶されており、記憶したデータと入力されたデ
ータとを比較して各種制御データを発生し、これを出力
インターフェース21を介して空調機10等の育成条件
調整装置に出力する。符号22aおよび22bは、出力
インターフェース21から出力された制御データをアナ
ログ電流に変換するD/A変換器である。D/A変換器
22aから出力された励磁電流により、ガスボンベ1
2,13に接続された電磁弁23が開閉される。また、
D/A変換器22aから出力された制御電流により、空
調機10と加湿機11がオン/オフ制御、または比例制
御される。また、D/A変換器22bから出力された制
御電流は調光制御装置25に入力され、調光制御装置2
5は、入力した制御電流に応じた電流を各蛍光ランプ6
a〜6eに供給し、それらの光の強度を設定する。
【0026】また、出力インターフェース21から出力
された制御データはモータドライバ27に入力され、モ
ータドライバ27は、制御データに対応する駆動電流を
ファン14に供給する。これにより、ケーシング1内の
植物Pを抜けて流れる風の風速が設定値に調整される。
さらに、出力インターフェース21から出力された制御
データは、D/A変換器29で励磁電流に変換され、水
位調整用の電磁弁15を開閉する。さらに、パソコン2
0に予め入力した各種育成条件は、プリンタ30により
印刷することができる。また、センサ群16により測定
した各種育成条件の実測値も時間経過とともにパソコン
20に記憶され、いつでもプリンタ30により印刷する
ことができる。
【0027】上記構成の調光照明装置にあっては、パソ
コン20で各蛍光ランプ6a〜6eの光の強度を設定し
記憶させることができるので、一日の時間帯によって光
の強度を変えたり、日にちの経過により照射時間(日
長)や強度を変化させることができる。したがって、蛍
光ランプ6a〜6eの複雑な制御を簡単に行うことがで
きるのは勿論のこと、植物に花芽形成の契機となる光周
性を与えることができ、育成実験の自由度および応用範
囲が格段に広がる。しかも、植物Pに実際に照射される
光が設定値に調整されるので、光の条件を各植物につい
て同等にすることができ、実験結果の信頼性を大幅に向
上させることができる。さらに、植物Pの周囲の温度や
湿度などの各種育成条件もパソコン20に記憶され、そ
れらデータに基づいてフィードバック制御されるので、
光以外の条件も各植物について同等となり、実験結果の
信頼性をさらに向上させることができる。加えて、パソ
コン20が各種育成条件を記憶するから、植物工場にお
いて最適な育成条件を正確に再現することができる。
【0028】(3)変更例 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、以下のように種々の変更が可能である。 植物工場として使用することができる。 植物のみならず、昆虫や微生物などの育成実験、ある
いは、成長を抑制する実験に用いることができる。たと
えば、人体や動植物にとって好ましくない害虫や細菌、
カビなどの繁殖を抑制する実験に適用することができ
る。 納豆、チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、ソース、酒
などの発酵食品の生産実験に適用することができる。 紫外光などの動植物に対する悪影響を調べるための実
験に用いることができる。 近赤外光に代えてあるいはこれに加えて遠赤外光を用
いることができる。 光の波長領域の300〜800nmを5分割にした
が、350〜850nmを5分割にしても良い。また、
光の波長領域は4分割あるいは5分割以上にして波長帯
域を設定することができる。 蛍光ランプ6a〜6eをケーシング1の上部に配置し
たが、側部だけあるいは底面だけに配置することもでき
る。 ケーシングの形状は任意であり、円筒状、球状など種
々の形状にすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、調光
手段を操作することにより、光照射の各種パラメータを
簡単に設定することができ、植物等の育成状況の調査を
簡略化することができる(請求項1)。また、光の波長
領域が紫外光領域から遠赤外光領域までとされているの
で、種々の生物への光の影響を調査することができ、発
生する光の全光量のうち70%以上が特定の波長帯域に
存在するものとされているから、各波長帯域の光の強度
を容易に設定することができる等の効果が得られる(請
求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の調光照明装置を示
す斜視図である。
【図2】 実施の形態の調光照明装置の断面図である。
【図3】 紫外光、青色光および緑色光のスペクトル分
布を示す線図である。
【図4】 (D)および(E)は赤色光および近赤外光
のスペクトル分布を示す線図であり、(F)は蛍光ラン
プ全体のスペクトル分布を示す線図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の調光照明装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、1a…穴(排気口)、3…吸気口、4
…換気扇(換気手段)、6a〜6e…蛍光ランプ(光
源)、20…パソコン(制御手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に生物を収容するケーシングと、こ
    のケーシングの内部に収容された複数種の光源からなる
    照明手段と、上記光源のそれぞれの発光出力と発光時間
    とを設定する調光手段とを備え、 上記光源のそれぞれは、可視光領域のほぼ全域を2つ以
    上に分割した波長帯域のいずれかに光量が集中した光を
    発生させることにより、各波長帯域での発光出力を可変
    としたことを特徴とする調光照明装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の光の波長領域は、紫外光領域
    から近赤外光領域までとされるとともに、少なくとも5
    つの波長帯域に分割され、 前記光源は、発生する光の全光量のうち70%以上が特
    定の波長帯域に存在するものとされ、 前記ケーシングは、光を遮蔽するように密閉した構造と
    されるとともに、その内部の少なくとも側面全域に反射
    部が設けられ、さらに、吸気口および排気口と、吸気口
    から流入した空気を排気口から排出する換気手段を備
    え、 前記調光手段は、記憶したデータに基づいて光源の発光
    時間と発光出力を制御する制御手段を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の調光照明装置。
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