JPH10229986A - 外科用バルーンクリップ - Google Patents
外科用バルーンクリップInfo
- Publication number
- JPH10229986A JPH10229986A JP9035970A JP3597097A JPH10229986A JP H10229986 A JPH10229986 A JP H10229986A JP 9035970 A JP9035970 A JP 9035970A JP 3597097 A JP3597097 A JP 3597097A JP H10229986 A JPH10229986 A JP H10229986A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balloon
- holding member
- forked
- clip
- surgical
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は手術時、血管よりの止血を行うため
血管を抑えたり、腸管、肺、肝臓等の軟部組織の保持、
固定したり、或るいは血流実験の駆血を行う外科用バル
ーンクリップを提供することを目的とする。 【解決手段】先端部が二股状に分かれているバルーン保
持部材と、一端が該バルーン保持部材につながり、他端
にシールバルブを有するエアチューブよりなる外科用バ
ルーンクリップであって、該外科用バルーンクリップの
バルーン保持部材の二股状に分かれた部分の少なくとも
一方の内側にバルーンをとりつけ、該バルーンに前記エ
アチューブの一端を繋ぎ、エアチューブの他端のシール
バルブより空気を導入してバルーンを膨らませることを
特徴とする外科用バルーンクリップである。
血管を抑えたり、腸管、肺、肝臓等の軟部組織の保持、
固定したり、或るいは血流実験の駆血を行う外科用バル
ーンクリップを提供することを目的とする。 【解決手段】先端部が二股状に分かれているバルーン保
持部材と、一端が該バルーン保持部材につながり、他端
にシールバルブを有するエアチューブよりなる外科用バ
ルーンクリップであって、該外科用バルーンクリップの
バルーン保持部材の二股状に分かれた部分の少なくとも
一方の内側にバルーンをとりつけ、該バルーンに前記エ
アチューブの一端を繋ぎ、エアチューブの他端のシール
バルブより空気を導入してバルーンを膨らませることを
特徴とする外科用バルーンクリップである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は手術時、血管よりの
止血を行うため血管を押さえたり、腸管、肺、肝臓等の
軟部組織の保持、固定したり、或るいは血流実験の駆血
を行う外科用バルーンクリップに関するものである。
止血を行うため血管を押さえたり、腸管、肺、肝臓等の
軟部組織の保持、固定したり、或るいは血流実験の駆血
を行う外科用バルーンクリップに関するものである。
【０００２】
【従来技術及び解決すべき課題】一般外科をはじめとし
て心臓外科、脳外科、婦人科外科、内視鏡下外科等の手
術においては、従来より使用されている一般的な止血ク
リップは血管をはさみ込んで固定する２枚の金属の板と
血管をはさみ込んで固定するスプリングで構成されてい
る。しかし、このような止血クリップでは血管をザメツ
したり、或は傷をつけたり、または折角止血しても細い
血管等は金属の重さで却って切断してしまう等の不都合
が生じるばかりでなく、血管に過剰の圧力が加わったり
して任意の力を加えることが出来ない等の欠点があっ
た。そこで、本発明は従来の止血クリップの有する欠点
を改善するため、種々検討した結果、本発明を完成した
もので、本発明は手術時血管を何等傷つけることなく、
任意の力で血管を圧迫して止血できると共に腸管、肺等
の軟組織をソフトに固定し、また、血流実験の駆血器具
として作用する外科用バルーンクリップを提供すること
を目的とする。
て心臓外科、脳外科、婦人科外科、内視鏡下外科等の手
術においては、従来より使用されている一般的な止血ク
リップは血管をはさみ込んで固定する２枚の金属の板と
血管をはさみ込んで固定するスプリングで構成されてい
る。しかし、このような止血クリップでは血管をザメツ
したり、或は傷をつけたり、または折角止血しても細い
血管等は金属の重さで却って切断してしまう等の不都合
が生じるばかりでなく、血管に過剰の圧力が加わったり
して任意の力を加えることが出来ない等の欠点があっ
た。そこで、本発明は従来の止血クリップの有する欠点
を改善するため、種々検討した結果、本発明を完成した
もので、本発明は手術時血管を何等傷つけることなく、
任意の力で血管を圧迫して止血できると共に腸管、肺等
の軟組織をソフトに固定し、また、血流実験の駆血器具
として作用する外科用バルーンクリップを提供すること
を目的とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、先端部
が二股状に分かれているバルーン保持部材と、一端が該
バルーン保持部材につながり、他端にシールバルブを有
するエアチューブよりなる外科用バルーンクリップであ
って、該外科用バルーンクリップのバルーン保持部材の
二股状に分かれた部分の少なくとも一方の内側にバルー
ンをとりつけ、該バルーンに前記エアチューブの一端を
繋ぎ、エチューブの他端のシールバルブより空気を導入
してバルーンを膨らませることを特徴とする外科用バル
ーンクリップである。即ち、本発明の外科用バルーンク
リップはバルーンによって血管や軟組織を固定し、且つ
バルーンに送入する空気量によって固定力を調整するこ
とが出来る。
が二股状に分かれているバルーン保持部材と、一端が該
バルーン保持部材につながり、他端にシールバルブを有
するエアチューブよりなる外科用バルーンクリップであ
って、該外科用バルーンクリップのバルーン保持部材の
二股状に分かれた部分の少なくとも一方の内側にバルー
ンをとりつけ、該バルーンに前記エアチューブの一端を
繋ぎ、エチューブの他端のシールバルブより空気を導入
してバルーンを膨らませることを特徴とする外科用バル
ーンクリップである。即ち、本発明の外科用バルーンク
リップはバルーンによって血管や軟組織を固定し、且つ
バルーンに送入する空気量によって固定力を調整するこ
とが出来る。
【０００４】図面をもって本発明にかかる外科用バルー
ンクリップを説明する。図１は本発明の外科用バルーン
を使用状態の斜視図、図２はバルーン保持部材の断面図
であり、図３は他の実施態様のバルーン保持部材の断面
図である。本発明の外科用バルーンクリップはバルーン
４と、このバルーン４を保持する二股状のバルーン保持
部材１とエアチューブ２からなり、エアチューブ２の一
端がシールバルブ３に、エアチューブ２の他端がバルー
ン保持部材１の内部でバルーン４につながっている。バ
ルーン保持部材１の先端部分は二股状になっており、こ
の二股状部分少なくとも一方の内側にバルーン４がとり
つけられている。図２に二股状部分の両方の内側にバル
ーン４が取付けられている場合であり、図３は二股状部
分の一方の内側にバルーン４が取付けられている場合で
ある。エアチューブ２はバルーン４とバルーン保持部材
の内部で連がっている。そして、図３の場合、バルーン
４に対向する個所は弾性体６が取付けられているこのよ
うな構造を有するバルーンクリップの使用に際してはエ
アチューブ２のシールバルブ３を例えばシリンジ５に連
げ、他方、二股状の部分で目的とすべき血管や軟組織を
はさみこみ、シリンジよりエアを送ってバルーンを膨ら
ませて血管や軟組織を押さえる。
ンクリップを説明する。図１は本発明の外科用バルーン
を使用状態の斜視図、図２はバルーン保持部材の断面図
であり、図３は他の実施態様のバルーン保持部材の断面
図である。本発明の外科用バルーンクリップはバルーン
４と、このバルーン４を保持する二股状のバルーン保持
部材１とエアチューブ２からなり、エアチューブ２の一
端がシールバルブ３に、エアチューブ２の他端がバルー
ン保持部材１の内部でバルーン４につながっている。バ
ルーン保持部材１の先端部分は二股状になっており、こ
の二股状部分少なくとも一方の内側にバルーン４がとり
つけられている。図２に二股状部分の両方の内側にバル
ーン４が取付けられている場合であり、図３は二股状部
分の一方の内側にバルーン４が取付けられている場合で
ある。エアチューブ２はバルーン４とバルーン保持部材
の内部で連がっている。そして、図３の場合、バルーン
４に対向する個所は弾性体６が取付けられているこのよ
うな構造を有するバルーンクリップの使用に際してはエ
アチューブ２のシールバルブ３を例えばシリンジ５に連
げ、他方、二股状の部分で目的とすべき血管や軟組織を
はさみこみ、シリンジよりエアを送ってバルーンを膨ら
ませて血管や軟組織を押さえる。
【０００５】本発明におけるバルーン保持部材の二股状
部分において、両側にバルーンをとりつけた両側バルー
ンタイプ（図２参照）と、バルーンは一方部分にのみと
りつけ、他方はバルーンの代わりに弾性を有するゴム状
の板をとりつけた片側バルーンタイプ（図３参照）の何
れでもよく、また、二股部分については左右両側が同じ
長さでもよいが、左右部分の長さに長短をつけてもよ
く、その場合、長い部分で目的とする血管を探し出すこ
とが容易である。バルーン保持部材の材質としては特に
限定されるものではないが、種々のプラスチックを用い
ることができ、例えば、ポリエーテルサルホン又はポリ
アセタール等は特に好ましく、プラスチックで構成され
ているものは従来の金属製の止血クリップに比して軽
く、したがって重みで血管を切断するようなことはな
い。バルーンの材質としてはゴム弾性を有する材質のも
のであれば何れでも良く、シリコーンゴムなどが好まし
い。
部分において、両側にバルーンをとりつけた両側バルー
ンタイプ（図２参照）と、バルーンは一方部分にのみと
りつけ、他方はバルーンの代わりに弾性を有するゴム状
の板をとりつけた片側バルーンタイプ（図３参照）の何
れでもよく、また、二股部分については左右両側が同じ
長さでもよいが、左右部分の長さに長短をつけてもよ
く、その場合、長い部分で目的とする血管を探し出すこ
とが容易である。バルーン保持部材の材質としては特に
限定されるものではないが、種々のプラスチックを用い
ることができ、例えば、ポリエーテルサルホン又はポリ
アセタール等は特に好ましく、プラスチックで構成され
ているものは従来の金属製の止血クリップに比して軽
く、したがって重みで血管を切断するようなことはな
い。バルーンの材質としてはゴム弾性を有する材質のも
のであれば何れでも良く、シリコーンゴムなどが好まし
い。
【０００６】本発明のバルーンの寸法としては対象とな
る血管もしくは組織によって異なり、例えば一例を示す
と二股状に分かれている部分より長い方が約１５ｍｍ、
短い方が約１０ｍｍ程度であり、また、部材の幅として
は約６ｍｍ程度である。また、その外観は任意である
が、要はその先端が二股状であれば良い。エアチューブ
の長さとしては種々である。
る血管もしくは組織によって異なり、例えば一例を示す
と二股状に分かれている部分より長い方が約１５ｍｍ、
短い方が約１０ｍｍ程度であり、また、部材の幅として
は約６ｍｍ程度である。また、その外観は任意である
が、要はその先端が二股状であれば良い。エアチューブ
の長さとしては種々である。
【０００７】使用に当って、シールバルブをシリンジに
連げることにより送付する空気量を調整することによっ
てバルーン圧量を調整することができる。本発明にかか
るバルーンクリップは一般外科、心臓外科、脳外科、婦
人科、外科、内視鏡下外科手術等において使用すること
ができ、この外科用バルーンを用いた場合、血管に傷を
つけることなく、血管に駆血した場合、圧迫を任意に調
節することができる。殊に内視鏡下外科手術のような狭
い範囲でも使用でき、また、動物実験においても同様に
使用することが出来る。
連げることにより送付する空気量を調整することによっ
てバルーン圧量を調整することができる。本発明にかか
るバルーンクリップは一般外科、心臓外科、脳外科、婦
人科、外科、内視鏡下外科手術等において使用すること
ができ、この外科用バルーンを用いた場合、血管に傷を
つけることなく、血管に駆血した場合、圧迫を任意に調
節することができる。殊に内視鏡下外科手術のような狭
い範囲でも使用でき、また、動物実験においても同様に
使用することが出来る。
【０００８】
【発明の効果】以上、述べたように本発明の外科用バル
ーンクリップは弾性を有するバルーンで血管を抑えるの
で血管や組織等を傷つけずに確実に止血することができ
るばかりでなく、人工的に安全に血管に瘤、狭搾、その
他の圧迫等をつくることができるので実験器具としても
有効である。また、従来の金属製のクリップに比して軽
く、したがって止血した部分を重みで切断することはな
い等の効果を奏する。
ーンクリップは弾性を有するバルーンで血管を抑えるの
で血管や組織等を傷つけずに確実に止血することができ
るばかりでなく、人工的に安全に血管に瘤、狭搾、その
他の圧迫等をつくることができるので実験器具としても
有効である。また、従来の金属製のクリップに比して軽
く、したがって止血した部分を重みで切断することはな
い等の効果を奏する。
【図１】本発明の外科用バルーンを使用状態の斜視図
【図２】バルーン保持部材の断面図
【図３】他のバルーン保持部材の断面図
１ バルーン保持部分 ２ エアチューブ ３
シールバルブ ４ バルーン ５ シリンジ ６ 弾性体
シールバルブ ４ バルーン ５ シリンジ ６ 弾性体
Claims (2)
- 【請求項１】 先端部が二股状に分かれているバルーン
保持部材と、一端が該バルーン保持部材につながり、他
端にシールバルブを有するエアチューブよりなる外科用
バルーンクリップであって、該外科用バルーンクリップ
のバルーン保持部材の二股状に分かれた部分の少なくと
も一方の内側にバルーンをとりつけ、該バルーンに前記
エアチューブの一端を繋ぎ、エアチューブの他端のシー
ルバルブより空気を導入してバルーンを膨らませること
を特徴とする外科用バルーンクリップ。 - 【請求項２】 シールバルブをシリンジに連結して空気
を導入する請求項１記載の外科用バルーンクリップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035970A JPH10229986A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 外科用バルーンクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035970A JPH10229986A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 外科用バルーンクリップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10229986A true JPH10229986A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12456791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9035970A Pending JPH10229986A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 外科用バルーンクリップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10229986A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009544397A (ja) * | 2006-07-24 | 2009-12-17 | グロス，ヨシ | 筋腫治療器具及び方法 |
| US8403953B2 (en) | 2009-07-27 | 2013-03-26 | Fibro Control, Inc. | Balloon with rigid tube for occluding the uterine artery |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP9035970A patent/JPH10229986A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009544397A (ja) * | 2006-07-24 | 2009-12-17 | グロス，ヨシ | 筋腫治療器具及び方法 |
| US8357176B2 (en) | 2006-07-24 | 2013-01-22 | Fibro Control, Inc. | Fibroid treatment apparatus and method |
| US8403953B2 (en) | 2009-07-27 | 2013-03-26 | Fibro Control, Inc. | Balloon with rigid tube for occluding the uterine artery |
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