JPH10229300A - 実装機用除振装置、実装機用除振方法、及び電子部品実装機 - Google Patents

実装機用除振装置、実装機用除振方法、及び電子部品実装機

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JPH10229300A
JPH10229300A JP9033505A JP3350597A JPH10229300A JP H10229300 A JPH10229300 A JP H10229300A JP 9033505 A JP9033505 A JP 9033505A JP 3350597 A JP3350597 A JP 3350597A JP H10229300 A JPH10229300 A JP H10229300A
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信貴 外園
Takao Inoue
孝夫 井上
Junji Ikeda
順治 池田
Kenta Ito
健太 伊藤
Koshiro Tashiro
孝之郎 田代
Osamu Ikeda
修 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な除振効果及び生産性を向上可能な除振
装置、除振方法、及び電子部品実装機を提供する。 【解決手段】 支持用部材111等と移動装置112と
を備え、上記移動装置にて上記支持用部材を基板2へ移
動させ上記支持用部材を上記基板へ当接させることで、
上記支持用部材は上記基板の凹凸に対応して上記基板を
支持する。よって、被実装体の種類が変更され上記凹凸
の形状が変化したときでも該凹凸に対して再度上記支持
用部材を当接させることで基板を支持することができ迅
速な対応が可能となるとともに、上記被実装体を支持し
除振することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種加工、組立機器
における被加工体、被組立体の振動の除去のために使用
する実装機用除振装置、特に、電子部品を回路基板上に
実装する実装機において、電子部品の実装時に回路基板
で発生する振動の除去と、該振動に起因する不良発生の
予防を可能とする実装機用除振装置に関し、特に上記回
路基板の裏面にはすでに電子部品が実装された回路基板
を上記裏面側から支持するときのように、被支持面に凹
凸を有する部材を処理する場合に有効な実装機用除振装
置に関する。さらに又、本発明は、上述の実装機用除振
装置を使用した実装機用除振方法、及び上記実装機用除
振装置を使用した電子部品実装機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機器、特に回路基板に電子部
品を実装する実装機では、一層の高速化が進んでいる
が、実装時には上記部品を上記基板に高速で打ちつける
ような動作となるため、基板に衝撃を与えてしまい、基
板には振動が発生してしまう。部品実装の工程は半田付
けの工程を除くと、一般的には(1)接着剤塗布、(2)部
品仮置き、(3)接着剤硬化、の順に行っているが、接着
剤が硬化する以前では部品は基板に充分な強度で固定さ
れていない。このため、上述の実装時の振動により一旦
基板に実装した部品が基板から外れるという不良が発生
する場合がある。この状況を図48に示す。即ち、実装
機に備わるレール1に沿って搬送されかつ実装時には保
持される基板2には、上記実装機に備わる部品保持装置
51にて保持された部品4が実装される。このような実
装動作により、基板2には振動3が発生し、基板2に仮
置きされた部品4が振動3により基板2から外れる。こ
のような不具合に対し、実装現場では以下の方法で上記
振動3の発生の予防を図っている。
【0003】図49〜図51は、従来における第1の防
振装置52を示している。この第1の防振装置52は、
複数の支持棒5により基板2の裏面2aを支持すること
で基板2の防振を図る。防振装置52は、実装機におい
て、レール1に沿って搬送されてくる基板2の裏面2a
側にて基板2に平行に配置され、駆動源8により基板2
に対して昇降するステージ6と、該ステージ6に立設さ
れ、それぞれが直径4mm、高さ30mm程度の円柱状であ
る複数の支持棒5とを有する。尚、ステージ6には、直
径4mm程度の穴9が5〜20mm程度の間隔でちどり状に
設けられ、該穴9に支持棒5が嵌合され植設される。
尚、基板2は、部品集積度を向上させるために、裏面2
aにも部品7が実装されているタイプである。よって基
板2の裏面2aにおいて部品7が実装されていない平坦
な箇所にその先端が当接するような位置を作業者が選択
して、該選択位置に対応する位置に存在する穴9に作業
者は支持棒5を嵌合させる。このような防振装置52
は、図50に示すように、基板2が搬送されてきた後、
図51に示すように、駆動源8にてステージ6を基板2
側へ移動させ、支持棒5の先端を基板2の裏面2aに当
接させることで、基板2が係合しているレール1の溝1
aを形成する壁1bに基板2を押圧させる。このように
して基板2をレール1に保持させて、基板2の防振を図
り、その後、基板2の表面2bへの部品の実装を行う。
【0004】次に、従来における第2の防振装置53に
ついて、図52〜図55を参照して説明する。この防振
装置53は、基板2の裏面2a側にて裏面2aに平行に
配置され、駆動源11にて基板2に対して昇降しかつ裏
面2aの凹凸に対応した形状に成形されたシリコーン製
の固定台10を有する。尚、このような固定台10は図
55に示すように形成される。即ち、まず、新種の基板
2を真空パック12を用いて封入し、その後型枠13上
に乗せる。基板2と型枠13との隙間に未硬化のシリコ
ーン14を注入する。注入された未硬化のシリコーン1
4は、基板2裏面の形状に一致してやがて硬化し固定台
10となる。よって同種の基板2に対しては同じ固定台
10が使用できる。このような防振装置53は、図53
に示すように、基板2がレール1に沿って搬送されてき
た後、図54に示すように、駆動源11にて固定台10
を基板2側へ移動させ基板2を上記壁1bへ押圧する。
このとき、固定台10に形成されている凹凸と、基板2
の裏面2aの凸凹とがそれぞれ対応する。このようにし
て基板2をレール1に保持させて、基板2の防振を図
り、その後、基板2の表面2bへの部品の実装を行う。
【0005】次に、従来における第3の防振装置54に
ついて、図56〜図58を参照して説明する。この防振
装置54は、基板2の裏面2a側にて裏面2aに平行に
配置され、駆動源19にて基板2に対して昇降するステ
ージ16を有する。該ステージ16には、直径12mm程
度の開口15が2カ所に形成されており、該開口15の
それぞれには、空気吸引源18からチューブ17が接続
されている。尚、この防振装置54が適用される基板2
は、裏面2aに電子部品の実装がなされていないタイプ
である。このように構成される防振装置54は、図57
に示すように、基板2がレール1に沿って搬送されてき
た後、図58に示すように、駆動源19にてステージ1
6を基板2側へ移動させ、ステージ16が基板2と接し
たところで空気吸引源18により開口15を介して吸引
し基板2をステージ16へ吸着させる。そして駆動源1
9にてステージ16及び基板2をさらに上昇させて、基
板2を上記壁1bへ押圧する。このようにして基板2を
レール1に保持させて、基板2の防振を図り、その後、
基板2の表面2bへの部品の実装を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の防振装置52〜54はそれぞれ以下のような問
題を有する。即ち、防振装置52では、支持棒5の先端
が基板2の裏面2aにおける非実装箇所の平坦な部分に
当接するように配置位置を選んで支持棒5をステージ6
に取り付けている。330×250mm程度の大きさの基
板2では、標準には20〜50本程度の支持棒5を必要
とするが、部品7が高密度にて裏面2aに実装されてい
る場合や、基板2自体に開口が形成されていて適切な上
記配置位置を選ぶことが困難な場合が多くある。このた
め、基板2の種類の変更時において、支持棒5の上記配
置位置の変更、調整に時間と手間とを必要とするという
問題がある。
【0007】第2の防振装置53では、シリコーン14
が硬化するまでに相当の時間を必要とし、又、基板2の
種類を変更した場合には固定台10をその都度製作しな
ければならず、多品種、少ロット生産ラインでは、設備
準備時間を短縮することができないという問題がある。
【0008】第3の防振装置54では、基板2の裏面2
aに部品が実装されている場合等で、裏面2aが平坦で
ない場合には使用することができないという問題があ
る。又、特に防振装置52,53では基板2の除振が必
ずしも充分に達成されていない。本発明はこのような問
題点を解決するためになされたもので、充分な除振効果
を得ることができ、生産性を向上可能な、実装機用除振
装置、実装機用除振方法、及び電子部品実装機を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様である
実装機用除振装置は、表裏両面に部品が実装される被実
装体の一方の面に当接することで上記被実装体を被実装
体用支持部材に押圧して上記被実装体の除振を行う実装
機用除振装置であって、少なくとも一部分に粘弾性体部
材を有し、かつ上記被実装体の上記一方の面における上
記部品の有無による凹凸に当接し該凹凸に対応して支持
することで上記被実装体を上記被実装体用支持部材に押
圧して上記被実装体の除振を行う当接部分を有する支持
用部材と、上記支持用部材の上記当接部分を変形させる
ために上記被実装体と上記支持用部材とを相対的に移動
させる移動装置と、を備えたことを特徴とする。
【0010】又、本発明の第2態様である電子部品実装
機は、上記第1態様における実装機用除振装置と、上記
被実装体へ上記部品を実装する部品保持装置と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】又、本発明の第3態様である実装機用除振
方法は、表裏両面に部品が実装される被実装体の一方の
面に支持用部材に備わる当接部分を当接させ、上記当接
により上記当接部分にて上記被実装体の一方の面におけ
る上記部品の有無による凹凸に対応させて上記被実装体
を支持させ、上記当接部分による上記被実装体の支持に
より上記被実装体を上記支持用部材と被実装体用支持部
材との間に挟んで上記被実装体の除振を行うことを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である実装機
用除振装置、実装機用除振方法、及び電子部品実装機に
ついて図を参照しながら以下に説明する。尚、各図にお
いて同じ構成部分には同じ符号を付し重複する説明は略
説又は省略する。又、本実施形態では、被実装体の機能
を果たす一例として回路基板2が相当し、よって上記実
装機用除振装置は電子部品実装機に備わる場合を例に採
り上記実装機用除振方法は上記実装機用除振装置にて実
行される場合を例に採る。しかしながら、これらに限定
されるものではない。又、被実装体用支持部材の機能を
果たす一実施形態がレール1に相当する。又、上記実装
機用除振装置及び該実装機用除振装置を備えた電子部品
実装機には以下に説明するように各種の実施形態があ
る。
【0013】第1実施形態;図1に示すように、電子部
品実装機501では、回路基板2の搬送経路となるレー
ル1の下方に実装機用除振装置(以下、すべての実施形
態において、単に「除振装置」と記す)101を設けて
いる。該除振装置101は、レール1の溝1aに係合さ
れ水平に保持される回路基板2の裏面2aに平行に配置
される支持用部材111と、該支持用部材111及び回
路基板2を相対的に移動させる移動装置112とを有す
る。尚、当該除振装置101において移動装置112
は、回路基板2に対して支持用部材111を垂直方向に
上昇位置と下降位置との間で昇降させる。尚、後述する
ように、支持用部材111が上記上昇位置に上昇された
状態では、支持用部材111に備わる突起部115が回
路基板2の裏面2aに当接するとともに、支持用部材1
11により基板2はレール1の壁1bに押圧されレール
1に保持固定される。尚、上記上昇位置と下降位置との
間は10〜30mm程度の寸法である。又、支持用部材の
当接部分の機能を果たす一実施形態が上記突起部115
に相当する。
【0014】第1実施形態における支持用部材111
は、図2に示すように、ステンレス製の板113上に2
枚のブチルゴム製のシート114a,114bを貼り付
けた構造であり、回路基板2の裏面2aに対向するシー
ト114bには卵型の突起部115を形成している。こ
のような支持用部材111は、厚さ5mm程度の板状体で
あり、突起部115は直径10mm、高さ10mm程度で1
5〜30mm間隔で例えば縦横に規則的に形成されてい
る。突起部115の内部は、吸振剤116で満たされて
いる。吸振剤116としては、松下電器産業(株)製、M
R−8121を採用している。このように吸振剤116
を充填した突起部115はブチルゴム製であるため変形
可能であり、内部の吸振剤116は、突起部115の変
形に応じて随時流動する。又、2枚のシート114a,
114bは、突起部115を除いた部分が溶着されてお
り、よって吸振剤116は突起部115内に密封されて
いる。突起部115の下方には、シート114a、及び
板113を貫通して2本の細い貫通孔117が形成され
ている。2本の貫通孔117の内の一方は、突起部11
5内に吸振剤116を注入するためのものであり、他方
は吸振剤116の注入時における空気の逃げ道とするた
めのものである。吸振剤116の注入後は板113にお
けるそれぞれの出口部分にネジ118を係合させること
により、2本の貫通孔117はそれぞれ封止される。
【0015】このように構成される除振装置101及び
電子部品実装機501の動作について図3〜図6を参照
して説明する。図3に示すように、レール1に沿って回
路基板2が搬送されてきた直後では、支持用部材111
は、突起部115の先端115aが基板2の裏面2aの
下方10〜30mmの位置となるような上記下降位置にて
静止している。尚、回路基板2は、表裏両面に電子部品
が実装されるタイプであり、既に裏面2aには電子部品
7が実装済のものである。このような回路基板2の表面
2b側への部品7の実装開始前において、移動装置11
2を動作させ支持用部材111を上昇させ、突起部11
5を上記裏面2a、及び部品7に当接させる。よって、
図4及び図5に示すように、上記裏面2a及び部品7に
当接した突起部115は変形し、当接した裏面2a及び
部品7に対応した形状に変形する。この状態から更に支
持用部材111を上記上昇位置まで上昇させることで、
基板2を持ち上げ、レール1の溝1aを形成する壁1b
に基板2の側縁部を押圧して、基板2の除振のための固
定を完了する。以上により除振装置101の設定が完了
し、図6に示すように、実装機501に備わる部品保持
装置51にて部品7を基板2の表面2bへ実装してい
く。実装後、支持用部材111を移動装置112にて1
0〜30mm程度降下させ、基板2の下方に充分な空間を
生成した後、レール1に沿って基板2を次工程へ搬送す
る。以後、次の基板2が搬送されてくることで上述した
動作が繰り返される。
【0016】このように第1実施形態によれば、吸振剤
116を充填した変形可能な突起部115を形成した板
状の支持用部材111を有することにより、突起部11
5が被支持面に対応した形状に変形して基板2の支持及
び除振を行うことができる。即ち、従来例のように支持
棒5の配置位置をステージ6面上で作業者が変更する必
要がなくなる。又、シリコーン14の硬化を持つ必要も
なく、また固定台10を基板2の種類毎に製造、廃棄す
る必要もない。このように部材の交換が不要となるた
め、基板の種類毎に支持位置を設定する時間を省略する
ことができる。更に、従来の防振装置54では不可能で
あった、基板2の裏面2aに凹凸を有する基板2を支持
することが容易に可能となる。又、突起部115の内部
に封入している吸振剤116は、高い内部損失を有した
流体であるため、突起部115が変形してもその防振効
果は劣化しない。又、第1実施形態の除振装置101で
は、従来例と比較して大幅な設備増設とはならず、比較
的低コストで除振装置を提供することができる。又、本
実施形態の除振装置では、上述のように支持棒5の設置
位置の変更等が不要なことから除振効果が短時間にて得
られ、生産性の向上、コストダウンに貢献できる。
【0017】尚、支持用部材111の材質及び寸法等
は、上述したものに限定されるものではなく、被加工物
の大きさや、所望の除振能力に応じて変更されるべきも
のである。例えば、支持用部材111のシート114は
ブチルゴム製に限定されず、又、突起部115の形状も
卵型に限定されるものではなく、その変形時に必要な逃
げの空間がその周囲に用意できる形状であればよい。
又、吸振剤116は、所定の振動数に対して高い内部損
失を示す材料であれば、松下電器産業(株)製MR−81
21でなくてもかまわない。又、2本の貫通孔117を
封止する部材は、上述のネジ118に限定するものでは
なく、例えば熱硬化性や放射線硬化性の樹脂でもかまわ
ない。
【0018】さらに又、図7に示すように、突起部11
5の先端115a部分に吸着用の凹部119を形成して
もよい。さらには、図8に示すように、突起部115及
び板113を貫通し、板113側にて吸引装置121に
接続される通路120を形成してもよい。このような構
成を採ることで、上述したように吸振剤116による吸
振及び支持と同時に、上記吸引装置121により通路1
20を介して空気を吸引することで、基板2を支持用部
材111側へ吸着固定することができる。又、本実施形
態では、移動装置112による支持用部材111の移動
方向を垂直方向としたが、必ずしも該垂直方向である必
要はないことは言うまでもない。又、本実施形態では基
板2の裏面2aに凹凸を有する場合について記載した
が、平坦な場合でも充分活用可能である。
【0019】第2実施形態;図9には、レール1の下方
に除振装置102を設けた電子部品実装機502を示し
ている。除振装置102は、回路基板2の裏面2aに平
行に配置される支持用部材131と、上述の移動装置1
12とを有する。支持用部材131は、当接部分の機能
を果たす一実施形態に相当する棒状部材132と、板状
体からなりその厚さ方向に上記棒状部材132が貫通
し、該棒状部材132が基板2を支持した状態にて棒状
部材132の軸方向への移動を制限する固定用部材13
3とを備える。棒状部材132は、ステンレス製で直径
4mm、高さ70mmの円柱形状であり、10〜20mm間隔
で縦横に規則的に配列される。固定用部材133は、剛
性板134と、弾性板135と、加圧装置137とを有
する。剛性板134は、厚さ5mm程度のステンレス製で
本実施形態では3枚設ける。弾性板135は、厚さ10
mm程度のエチレン・プロピレンゴム製で本実施形態では
2枚設ける。これらの剛性板134と弾性板135とは
交互に積層されて5層構造をなし、最上面と最下面とに
は剛性板134を配置する構造になっている。剛性板1
34及び弾性板135には、それぞれ、棒状部材132
が軸方向に移動可能な状態にて嵌合されるように、直径
4mmの穴136が同芯軸上に10〜20mm間隔で縦横に
規則的に形成されており、穴136が同芯軸上に並ぶよ
うにして剛性板134及び弾性板135は積層されてい
る。よって、棒状部材132と穴136とは同数であ
る。このような剛性板134は、その厚さ方向に貫通す
る棒状部材132の軸方向への移動の際の芯ずれを防止
する。尚、図9では、説明のため棒状部材132の径に
比べて穴136の直径を大きく描いているが、上述のよ
うに実際には図示するような隙間はない。又、本実施形
態では、剛性板134を3枚、弾性板135を2枚設け
たが、これに限られず、剛性板134は最低2枚、弾性
板135は最低1枚設けて、2枚の剛性板134にて1
枚の弾性板135を挟むようにして積層することもでき
る。
【0020】2本のレール1の延在方向に直交する方向
であって各レール1間に延在する方向において、最上面
のステンレス製の剛性板134の左右の側縁部には、剛
性板134に挟まれた弾性板135を圧延変形させる加
圧装置137が設置されている。加圧装置137として
は、例えばエアーシリンダ等を利用した装置や、粘弾性
材料からなり支持用部材131の上昇に伴いレール1と
の間に挟まれることで加圧作用をするもの等が考えられ
る。又、支持用部材131は、移動装置112により3
0〜50mm程度の間隔で上記上昇位置と上記下降位置と
の間で昇降する。剛性板134は、穴136の内面によ
る棒状部材132への摩擦力の付加と、棒状部材132
の移動方向への軸精度確保という機能を有し、かつ加圧
装置137からの圧力を均等に伝える機能を有する。弾
性板135は、上記加圧により変形することで棒状部材
132を挟持する挟持用部材として働く。即ち、棒状部
材132の軸方向への移動の制限は、弾性板135の静
止摩擦力により行われる。剛性板134が加圧されてい
ない状態では、2枚の弾性板135は変形しておらず、
弾性板135における穴136の内面による棒状部材1
32への静止摩擦力、即ち保持力は弱い。一方、加圧装
置137を用いて剛性板134を加圧することにより弾
性板135が変形し、棒状部材132を挟持し、その移
動を制限できる。
【0021】このように構成される第2実施形態の除振
装置102及び電子部品実装機502の動作について図
11〜図16を参照して説明する。レール1に沿って新
たな基板2が搬送されてきた直後では、図11に示すよ
うに、棒状部材132はその先端132aが基板2の裏
面2aの下30〜50mmの位置になる高さに揃えられて
おり、かつ最上面の剛性板134−1より30mm以上、
突出した状態で剛性板134及び弾性板135のそれぞ
れの穴136の内面により、70g程度の力で軽く保持
されている。尚、剛性板134−1からの突出量である
上記30mmという値は、基板2の裏面2aに実装された
部品7の高さ寸法に基づく値である。この状態から移動
装置112により支持用部材131を上昇させる。棒状
部材132はその先端132aに荷重がかからない限り
固定用部材133と一体となって上昇移動する。支持用
部材131の上昇に伴い、基板2の裏面2aに実装され
た部品7に先端132aが当接した一部の棒状部材13
2は、図12に示すように、その位置で停止する。更に
支持用部材131を上昇させ、上記上昇位置まで上昇が
完了した時点では、図13に示すように、棒状部材13
2は基板2の裏面2aにおける部品7の有無による凹凸
に一致した高さで停止している。又、支持用部材131
が上記上昇位置まで上昇した時点では、加圧装置137
は剛性板134−1を下方へ加圧しており、剛性板13
4にて挟まれている2枚の弾性板135はその厚さ方向
へ圧延される。その結果、図14に示すように、加圧さ
れた2枚の弾性板135における穴136の内面は棒状
部材132の側面に強く密着し、その静止摩擦抵抗は、
上記70gを大きく上回り150g程度にまで上昇し、
これにより棒状部材132の軸方向への移動が制限、固
定される。尚、図14に図示する、加圧された2枚の弾
性板135の穴136部分における変形は模式的なもの
である。又、支持用部材131が上記上昇位置まで上昇
した時点では、第1実施形態の場合と同様に、基板2の
側縁部はレール1の溝1aの壁1bに押圧され、基板2
はレール1に保持、固定される。又、基板2がレール1
に保持、固定された状態において基板2は棒状部材13
2により支持され、棒状部材132は基板2の除振作用
を行う。
【0022】以上により除振装置102の設定が完了
し、以後、図15に示すように部品保持装置51にて基
板2の表面2bへの部品7の実装が行なわれる。同じ種
類の基板2が搬送されてくる限りは、図16に示すよう
に、移動装置112により支持用部材131を上記下降
位置まで降下させ、基板2の下方に充分な空間を形成し
た後、基板2を搬入して、基板2が搬入された後、再び
支持用部材131を上昇させることで、基板2の固定を
行う。又、基板2の種類が変更される場合には、加圧装
置137による最上面の剛性板134−1への押圧を解
除し、弾性板135の変形を回復させた後、移動装置1
12により支持用部材141を降下させた後、各棒状部
材132を同一の高さに揃える。このようにして図11
の状態に戻した後、新たな基板に対して上述と同様の操
作を行い、棒状部材132の高さ調節を行う。
【0023】以上のように本第2実施形態によれば、棒
状部材132と、棒状部材132の軸方向への移動を制
限することができる固定用部材133とを有することに
より、剛性板134−1からの棒状部材132の突出量
の調節が可能となる。よって、各棒状部材132の上記
突出量を予め同一とした後、基板2の裏面2aにおける
部品7の有無による凹凸に対応した高さとなるように棒
状部材132を軸方向に移動させ、その状態にて棒状部
材132を固定する。よって、従来の防振装置52のよ
うに、基板2の種類毎に支持棒5の配置位置をステージ
6上で作業者が変更する必要や、従来の防振装置53の
ように固定台10を製造、廃棄する必要がなくなる。こ
のように部材の交換が不要となるため、本除振装置10
2は基板2の種類毎に支持位置を設定するための時間を
大幅に短縮できる。さらに、本除振装置102は、従来
の防振装置54では不可能であった、基板2の裏面2a
に凹凸を有する場合でも基板2を支持することが可能と
なる。更に、基板2の裏面2aに、第1実施形態の防振
装置101では対応しきれない程の高い段差を有する場
合にも、本除振装置102は対応することができる。
又、上述のように支持棒5の配置位置の変更等が不要で
あることから、除振効果を短時間に得ることができ、生
産性の向上、コストダウンにも貢献できる。
【0024】尚、棒状部材132の材質及び寸法、固定
用部材133の厚さ、及び固定用部材133における穴
136の直径等は、本実施形態のものに限定されること
はなく、これらは被加工物の大きさや、所望の除振能
力、固定能力を得るために変更されるべきである。又、
弾性板135に形成された穴136の直径は、棒状部材
132の直径と同一である必要はなく、ある程度の保持
力を保証するため棒状部材132の直径に比べて若干小
さくても良い。又、固定用部材133は必ずしも5層構
造でなくてもかまわない。必要な除振、固定能力を得る
ためなら7層や9層構造でもよく、又、3層づつ2重、
3重の構造としてもよい。又、弾性板135の材質は、
必要な保持力が得られればエチレン・プロピレンゴム製
である必要はなく、また、板形形状である必要もない。
又、支持用部材131の移動を垂直方向としたが、必ず
しも垂直方向である必要はないことは言うまでもない。
又、棒状部材132は、円柱形状に限定されず、例えば
円筒や、多角形形状等の棒状であればよい。又、本実施
形態では基板2の裏面2aに凹凸を有する場合について
記載したが、平坦な場合でも充分活用可能である。
【0025】第3実施形態;図17には、レール1の下
方に除振装置103を設けた電子部品実装機503を示
している。第3実施形態における除振装置103は、支
持用部材141と移動装置112とを備え、支持用部材
141は棒状部材143と固定用部材133と加圧装置
137とを備える。このような除振装置103は、上述
の第2実施形態における除振装置102の棒状部材13
2の先端132aに緩衝部材142を設けたものであ
り、その他の構成は上述の除振装置102と同一であ
る。よって以下には、本実施形態の除振装置103にお
ける棒状部材143に設けられる上記緩衝部材142に
ついてのみ説明を行う。緩衝部材142は、内部に吸振
剤116を充填した、ブチルゴム製で卵型形状の容器部
144と、該容器部144が装着されるステンレス製の
台座145とを備え、容器部144と台座145とは止
め具146により吸振剤116が漏れることのないよう
に密着している。第1実施形態の場合と同様に、吸振剤
116としては、内部損失tan−δが4程度であり、松
下電器産業(株)製MR−8121を使用し、0.1〜1
cc程度が封入されている。台座145の内部には、その
軸方向に沿って2本の細い貫通孔147が形成されてい
る。2本の貫通孔147は、緩衝部材142を作製する
とき、その一方から吸振剤116を注入し、他方からは
注入時における空気を逃がすためのものである。容器部
144と台座145とを止め具146により密着させた
後、貫通孔147の一方から吸振剤116を容器部14
4の内部へ注入する。吸振剤116の注入後、各貫通孔
147は小ネジ148により封止される。又、台座14
5の下部にはネジ149が形成されており、棒状部材1
43の先端に対して着脱可能に係合する。
【0026】このように構成される第3実施形態におけ
る除振装置103及び電子部品実装機503の動作につ
いて図11〜図16、図19及び図20を参照して説明
するが、基本的に上述した第2実施形態における動作と
同様であるので略説する。レール1に沿って基板2が搬
送されてきた直後においては、棒状部材143に設けた
緩衝部材142の先端が基板2の裏面2aの下30〜5
0mmの位置となるように各棒状部材143は揃えられて
いる。移動装置112により支持用部材141が上昇さ
れ、棒状部材143の先端部に取り付けられている緩衝
部材142の容器部144が基板2の裏面2aに実装さ
れた部品7に当接することで、図19に示すように、容
器部144は部品7に対応した形に変形する。そしてさ
らに支持用部材142を上記上昇位置まで上昇させ、固
定用部材133にて棒状部材143の軸方向への移動が
制限されるとともに、基板2がレール1に固定され、除
振装置103の設定が完了する。そして、図20に示す
ように、部品保持装置51にて部品7が基板2の表面2
bに実装されていく。
【0027】このように本実施形態の除振装置103に
よれば、上述の第2実施形態の除振装置102にて得ら
れる効果の他に、さらに以下の効果が得られる。即ち、
基板2の裏面2aに実装された部品7の高さは同種類の
基板2でも各基板毎に微妙に異なっているが、棒状部材
143には、変形可能なブチルゴムになり、かつ流体の
吸振剤116を充填した緩衝部材142を備えているた
め、部品7の形状や高さの変化に容易に対応可能であ
り、上述の第2実施形態よりも精度の高い除振を行うこ
とができる。又、緩衝部材142は棒状部材143に対
して交換可能であることから、部材のメンテナンスが容
易である。尚、容器部144の形状及び吸振剤116
は、必要な除振効果と変形能力とが得られるならば、吸
振剤116が松下電器産業(株)製MR−8121である
必要はなく、容器部144がブチルゴム製である必要は
なく、卵型形状である必要もない。又、2本の貫通孔1
47を封止するために小ネジ148を用いたが、小ネジ
148ではなく、熱硬化性や放射線硬化性の樹脂を用い
てもかまわない。又、本実施形態では基板2の裏面2a
に凹凸を有する場合について記載したが、平坦な場合で
も充分活用可能である。
【0028】第4実施形態;図21に示すように、電子
部品実装機504では、回路基板2の搬送経路となるレ
ール1の下方に除振装置104を設けている。該除振装
置104は、レール1の溝1aに係合され水平に保持さ
れる基板2の裏面2aに平行に配置される支持用部材1
51と、該支持用部材151及び基板2を相対的に移動
させる移動装置112と、棒状部材用駆動装置155と
を有する。尚、移動装置112は、上述の各実施形態の
場合と同様に本実施形態においても、基板2に対して支
持用部材151を垂直方向に上昇位置と下降位置との間
で昇降させ、支持用部材151を上記上昇位置に昇降さ
せた状態において基板2はレール1に保持、固定され
る。第4実施形態における支持用部材151は、第3実
施形態にて説明した緩衝部材142を先端に設けた棒状
部材152と、固定用部材153とを備える。尚、棒状
部材152は支持用部材の当接部分に相当する。又、緩
衝部材142については上述したのでその説明は省略す
る。
【0029】棒状部材152は、ステンレス製で直径4
mm、高さ110mm程度の円柱形状にてなり、後述の固定
用部材153を貫通しかつ縦横に規則的に配列される。
固定用部材153は、厚さ方向に貫通する開口157を
有する少なくとも2枚の板156と、板状体駆動装置1
54と、上記開口に設けられる挟持部材158とを備え
る。上記板156には、第1板状体の機能を果たす一実
施形態に相当するステンレス製の板156aと、第2板
状体の機能を果たす一実施形態に相当するステンレス製
の板であって上記板156aと交互に積層される板15
6bとが相当し、板156aには、棒状部材152が貫
通するための第1開口に相当する開口157aが形成さ
れており、板156bには棒状部材152が貫通するた
めの第2開口に相当する開口157bが形成されてい
る。尚、本実施形態では板156a,156bが合計で
5枚積層されている。上記開口157a,157b(総
称して開口157と記す場合もある)は、それぞれ直径
8mmであり縦横に規則的に15〜25mm間隔で各板15
6の厚さ方向に貫通して形成されており、各板156
a,156bにおいて開口157a,157bは同芯軸
上に配列される。板状体駆動装置154は、積層された
状態にて隣接する板156a,156bどうしをその厚
さ方向に対して直交方向へ互いに異なる方向へ移動させ
るもので、図示するように、積層された板156群にお
ける一辺に配置される。このような板状体駆動装置15
4の具体的構成としては、各板156a,156b毎に
設けられ上記直交方向へ板156a,156bを移動さ
せる、例えばエアーシリンダ等から構成される。上記挟
持部材158は、外径8mm、内径4mm、厚さ5mmの半筒
形状をしたエチレン・プロピレンゴムであり、積層され
隣接する各板156a,156bの各開口157a,1
57bにおいて、それぞれの挟持部材158が開口15
7の周方向にて互いに180度ずれるようにして、挟持
部材158の周面が開口157の内面に密着するように
装着される。よって、板156が積層された固定用部材
153の開口157において、厚さ方向には棒状部材1
52が貫通可能な直径4mmの穴が形成されることにな
る。このような挟持部材158において、開口157を
貫通する棒状部材152を挟持するように板状体駆動装
置154にて、隣接する板156どうしが互いに異なる
方向で上記直交方向へ移動されることで、半筒形状であ
る各挟持部材158は棒状部材152に押圧され棒状部
材152の軸方向への移動を制限する。尚、本実施形態
では、上述のように板状体駆動装置154にて隣接する
それぞれの板156a,156bを移動させているが、
これに限定されるものではなく、例えば一方の板156
のみが移動するように、隣接する各板156a,156
bは相対的に移動されればよい。又、板156a,15
6bの移動方向は、半円筒形状の各挟持部材158にお
ける断面部分に対して直交方向が好ましい。
【0030】棒状部材用駆動装置155は、最下段の板
156の下方であって棒状部材152の後端部に設けら
れ、棒状部材152の上記後端部が挿入可能なステンレ
ス製の筒159と、該筒159へ空気を供給する空気圧
供給源160とから構成される。尚、筒159の内径は
4mmであり、外径4mmの棒状部材152が軸方向に移
動可能な状態で嵌合可能である。このような棒状部材用
駆動装置155は、空気圧供給源160から筒159内
へ空気を供給することで筒159に対して棒状部材15
2を押し出すように棒状部材152をその軸方向へ移動
させることができ、逆に筒159内の空気を吸引するこ
とで筒159内へ棒状部材を引き込み棒状部材152を
その軸方向へ移動させることができる。
【0031】このように構成される第4実施形態におけ
る除振装置104及び電子部品実装機504の動作につ
いて図23〜図27を参照して説明する。図23に示す
ように、レール1に沿って基板2が搬送されてきた直後
では、棒状部材152において、緩衝部材142の先端
が基板2の裏面2aの下方30mmの位置にあり、その後
端部が筒159内に30mm程度挿入されるような高さに
て揃えられており、筒159の先端159aから30mm
程度上方に存在する各板156の各挟持部材158によ
り、70g程度の力で保持されている。この状態から、
空気圧供給源160にて筒159へ空気圧が供給される
ことで、棒状部材152は一定圧力で筒159から送り
出され、棒状部材152の先端に70g以上の荷重がか
からない限り上昇移動する。上記先端にかかる荷重が7
0g以上になった場合は、棒状部材152はその位置で
停止する。このようにして棒状部材152を上昇させる
ことで、基板2に対する棒状部材152の高さ調整が完
了した時点では、図24に示すように、それぞれの棒状
部材152は基板2の裏面2aにおける部品7の有無に
よる凹凸に合わせた高さにて停止している。
【0032】このような状態にて、図25に示すよう
に、積層された板156において上から1、3、5番目
の各板156aを図中の左側へ、2、4番目の各板15
6bを図中の右側へ、板状体駆動装置154にてそれぞ
れ移動させ、それぞれの開口157a,157bに設け
た半筒形状の各挟持部材158にて棒状部材152を挟
持させる。よって、それぞれの挟持部材158は棒状部
材152の側面に強く密着し、その静止摩擦抵抗は15
0g程度にまで向上する。このようにして各棒状部材1
52の軸方向への移動が制限される。尚、この後、空気
圧供給源160から筒159への空気圧の供給を停止す
る。又、この状態において、上述の各実施形態の場合と
同様に、基板2はレール1の壁1bに押圧されレール1
に保持、固定される。又、基板2がレール1に保持、固
定された状態において、基板2は棒状部材152により
支持され、これにより棒状部材152は基板2の除振作
用を行う。以上により除振装置104の設定が完了し、
以後、図26に示すように、部品保持装置51にて基板
2への部品7の実装を行う。以後の動作は、上述した第
1〜3の各実施形態の場合と同様であり、同じ種類の基
板2が搬送されてくる限りは支持用部材151を移動装
置112にて昇降させることで、基板2のレール1への
固定、除振を行う。又、基板2の種類が変更された場合
には、板状体駆動装置154により各板156の開口1
57が同心軸上に配列されるように各板156を揃え
て、挟持部材158の変形を回復させる。さらに棒状部
材用駆動装置155にて棒状部材152を降下させて図
23に示すように同一高さに揃える。そして再度上述し
た動作を行い、新たな基板2の凹凸に対応するように各
棒状部材152の高さ調節を行い、固定を行う。
【0033】以上のように本実施形態によれば、上述し
た第2及び第3の実施形態における効果を奏することが
できるのに加え、さらに以下の効果を奏する。即ち、棒
状部材152をその軸方向へ一定圧力で移動可能とする
棒状部材用駆動装置155を有するため、棒状部材15
2の先端が基板2に作用する圧力が確実に一定とするこ
とができる。よって、上述の第2、3の実施形態と比較
して、より精度よく、基板2をレール1に固定すること
ができる。又、棒状部材152の軸方向に対して直交方
向に沿って挟持部材158にて棒状部材152を挟持す
ることから、棒状部材152の軸方向への移動を制限す
る際に、棒状部材152を軸方向へずらしてしまうこと
がない。
【0034】尚、本実施形態では、棒状部材152、板
156、開口157の材質、形状、寸法等を特定した
が、これらに限定されるものではなく、所望の除振能力
や固定能力を得るためにこれらは変更可能である。又、
必要に応じて、板156の上面に摩擦力付加用部材や、
移動方向への精度を確保するための部材を追加設置して
もよい。上記摩擦力付加用部材や、上記移動方向精度確
保用部材としては、第3実施形態における板134を用
いてもよい。又、支持用部材151の移動方向を垂直方
向としたが、必ずしも垂直方向である必要はないことは
言うまでもない。又、棒状部材用駆動装置155を空気
圧にて動作させたが、他の流体材料の圧力によっても、
またモーター類を用いたものでもかまわない。又、本実
施形態では基板2の裏面2aに凹凸を有する場合につい
て記載したが、平坦な場合でも十分活用可能である。
【0035】第5実施形態;上述した各実施形態と同様
に本実施形態の電子部品実装機505においても、図2
8に示すように、レール1の下方に除振装置105を設
けている。該除振装置105は、レール1の溝1aに係
合され水平に保持される基板2の裏面2aに平行に配置
される支持用部材171と、該支持用部材171及び基
板2を相対的に移動させる移動装置112とを有する。
尚、移動装置112は、上述の各実施形態の場合と同様
に本実施形態においても、基板2に対して支持用部材1
71を垂直方向に上昇位置と下降位置との間で昇降さ
せ、支持用部材171を上記上昇位置に昇降させた状態
において基板2はレール1に保持、固定される。
【0036】第2ないし第4実施形態の場合と同様に、
第5実施形態における支持用部材171も、当接部分に
相当する棒状部材172と、固定用部材173とを備え
る。棒状部材172は、ステンレス製であり、外径4m
m、内径2mm、高さ70mm程度の筒形状であり、その先
端部には緩衝部材174が着脱自在に取り付けられてい
る。緩衝部材174は、上述した吸振剤116を内包し
たブチルゴム製の円筒状の容器部175がステンレス製
で円筒形の台座176上に装着されている。容器部17
5と台座176とは止め具177により吸振剤116が
漏れることのないように密着されている。円筒状の容器
部175及び台座176にはこれらを共に貫通する直径
2mmの通路178が設けられている。容器部175の下
部には、吸振剤116注入用及び吸振剤注入時における
空気抜き用の2本の細い貫通孔179が形成されてい
る。吸振剤56を容器部175内に注入した後、2本の
貫通孔179は、それぞれ小ネジ180により封止され
る。又、台座176の下部にはネジ181が形成されて
おり、棒状部材172の先端に対して付け変えが可能で
ある。上述のように棒状部材172は円筒形であること
から、緩衝部材174における上記通路178は棒状部
材172内をその軸方向に沿って貫通し、棒状部材17
2の後端に取り付けたチューブ182を介して吸引装置
183に接続される。よって、棒状部材172の先端に
設けた緩衝部材174が基板2に当接した状態にて、緩
衝部材174及び棒状部材172の通路178、並びに
チューブ182を介して吸引装置183にて空気を吸引
して、基板2を棒状部材172に吸着させることができ
る。
【0037】固定用部材173は、第3板状体の機能を
果たす一実施形態に相当する2枚のステンレス製の板1
84と、押圧部材185と、押圧部材185を移動させ
るための押圧部材用駆動装置186とを有する。2枚の
板184は、厚さ方向に互いに平行に配置され、それぞ
れの板184には、第3開口の機能を果たす一実施形態
に相当し、各棒状部材172をその軸方向へ摺動可能に
嵌合する直径4mmの複数の穴187が板184の厚さ方
向に貫通して形成されている。尚、穴187は棒状部材
172と同数にて形成され、又、各穴187は板184
の縦、横方向にそれぞれ10〜22mm間隔で規則的に形
成されており、これらの穴187は棒状部材172に対
して摩擦力を与える機能と、棒状部材172の軸方向へ
の移動の精度を確保する機能とを有する。又、2枚の板
184は、それぞれの板184に形成された各穴187
が同心軸上に配列されるようにして、厚さ方向に20mm
程度の間隔を設けて積層される。押圧部材185は、上
記2枚の板184にて形成される上記20mm程度の間
隔部分にて各穴187の周辺に配置される、ステンレス
製の板状の部材である。このような押圧部材185は、
棒状部材172の周面に対応した曲面を有し、該曲面が
上記周面に当接するように、押圧部材用駆動装置186
にて板184の厚さ方向に対して直交方向に移動可能で
ある。
【0038】このように構成される第5実施形態におけ
る除振装置105及び電子部品実装機505の動作につ
いて図31〜図35を参照して説明する。図31に示す
ように、レール1に沿って新しい種類の基板2が搬送さ
れてきた直後では、各棒状部材172は基板2に対向す
る板184aから30mm程度突出し、かつ棒状部材17
2の緩衝部材174の先端が基板2の裏面2aの下30
〜50mmの位置になる高さで揃えられており、2枚の板
184によりそれぞれ70g程度の力にて軽く保持され
ている。この状態から、第2及び第3実施形態の場合と
同様に、支持用部材171が移動装置112により上昇
され、緩衝部材174に荷重がかからない限り、棒状部
材172は固定用部材173と一体となって上昇移動す
る。そして第2及び第3実施形態の場合と同様に、図3
2に示すように、棒状部材172は基板2の裏面2aに
おける部品7の有無による凹凸に一致する突出量にて保
持される。この状態にて、図33に示すように、押圧部
材185が押圧部材用駆動装置186により棒状部材1
72の側面に150g程度の力にて押圧され、これによ
り棒状部材172の軸方向への移動が制限され固定され
る。以上により除振装置105の設定が完了する。又、
この状態において基板2はレール1の壁1bに押圧さ
れ、固定される。又、基板2がレール1に保持、固定さ
れた状態において、基板2は棒状部材172により支持
され、これにより棒状部材172は基板2の除振作用を
行う。さらに、吸引装置183により通路178を介し
て基板2を棒状部材172に吸着し、基板2を支持用部
材171に固定しつつ、図34に示すように、部品保持
装置51にて基板2の表面2b側へ部品7の実装を行
う。以後、第1〜4の実施形態と同様に、同じ種類の基
板2が搬送されてくる限りは、図31〜図35に示すよ
うに支持用部材171を昇降させることで、基板2の固
定を行う。尚、緩衝部材174は基板2の裏面2aの上
記凹凸に対応して変形するので、場合によっては空気吸
引による吸着が充分に行えない部分も生じるが、特に問
題はない。又、搬送されてくる基板2の種類が変更され
た場合には、押圧部材用駆動装置186による押圧部材
185の押圧力を解除した後、棒状部材172を降下さ
せてすべての棒状部材172を同一高さに揃え、図31
に示す状態に戻す。そして新たな基板2に対して再度上
述した操作を行い、該新たな基板2の上記凹凸に対応す
るように棒状部材172の高さ調節を行う。
【0039】このように本第5実施形態によれば、上述
した第2及び第3の実施形態における効果を奏すること
ができるのに加え、さらに以下の効果を奏する。即ち、
さらに、吸引装置183を有して基板2を吸着すること
により、より確実で高精度の固定を行うことができる。
又、棒状部材172の軸方向への移動の制限、固定をゴ
ム材を用いずにステンレス製の押圧部材185にて行う
ことから、その機構は複雑になるがより精度の高い固定
ができる。尚、本実施形態では緩衝部材174、棒状部
材172、押圧部材175、及び穴187の材質、形
状、寸法等を特定したが、これに限定されるものではな
く、所望の除振能力や固定能力を得るためにこれらは変
更可能である。又、支持用部材171の移動方向は垂直
方向としたが、もちろんこれに限定されるものではな
い。又、本実施形態では、棒状部材172の周面及び穴
187の側壁について特に加工を施していないが、それ
ぞれに微細な凹凸を形成してもかまわない。棒状部材1
72に摩擦力を与える部材としてステンレス製の板18
4を用いたが、ゴム材のような粘弾性体を用いてもよ
い。又、押圧部材185はネジのような物でもよいし、
棒状部材172の軸方向への移動を固定する方法は、流
体の圧力による機構でも、モータ類を用いたものでも、
或いはワイヤーやベルトを用いた構成でもよい。又、棒
状部材172の形状も円柱状に限定されず、円筒形状や
多角形形状でもよい。又、本実施形態では基板2の裏面
2aに凹凸を有する場合について記載したが、平坦な場
合でも十分活用可能である。
【0040】第6実施形態;図36に示すように、電子
部品実装機506では、回路基板2の搬送経路となるレ
ール1の下方に除振装置106を設けている。該除振装
置106は、レール1の溝1aに係合され水平に保持さ
れる基板2の裏面2aに平行に配置される支持用部材1
91と、該支持用部材191及び基板2を相対的に移動
させる移動装置112とを有する。尚、移動装置112
は、上述の各実施形態の場合と同様に本実施形態におい
ても、基板2に対して支持用部材191を垂直方向に上
昇位置と下降位置との間で30〜50mm程度昇降さ
せ、支持用部材191を上記上昇位置に昇降させた状態
において基板2はレール1に保持、固定される。第6実
施形態における支持用部材191は、第3実施形態にて
説明した緩衝部材142を先端に設けた棒状部材143
と、固定用部材193とを備える。尚、棒状部材143
及び緩衝部材142は第3実施形態で説明したものと同
一であるのでその説明は省略する。固定用部材192
は、第4板状体の機能を果たす一実施形態であるステン
レス製の板193と、押圧保持部材194とを備える。
板193は、厚さ10〜40mm程度であり、その厚さ方
向に貫通し、第4開口の機能を果たす一実施形態に相当
する直径8mmの貫通穴195が縦、横方向それぞれに1
5〜25mmの間隔で規則的に形成されている。各貫通穴
195には、押圧保持部材194を介在させてそれぞれ
棒状部材143がその軸方向に移動可能に嵌合される。
押圧保持部材194は、各貫通穴195に設けられ、貫
通穴195の内面に嵌合されるパイプ状の負電極196
と、該負電極196の内周面側に形成され電気粘性流体
197を充填するとともに格子状の正電極198を有す
るエチレン・プロピレンゴム製の円筒形状にてなる容器
部199とを備える。よって容器部199内では、正電
極198と負電極196との間に電気粘性流体197が
介在し、正電極198はエチレン・プロピレンゴム製の
容器部199と一体であり変形可能である。正電極19
8及び負電極196は、電気粘性流体197に電圧を印
加するための電極であり、電源201から電力が供給さ
れる。電気粘性流体197としては、(株)ブリジストン
製BA−1を採用している。このような電気粘性流体1
97は、正電極198及び負電極196からの電極供給
により、周知の電気粘性効果を奏する。又、それぞれの
容器部199は、棒状部材143がその軸方向に移動可
能な内径4mmの開口200を有し、各開口200に各棒
状部材143が貫通される。
【0041】このように構成される第6実施形態におけ
る除振装置106及び電子部品実装機506の動作につ
いて図38及び図39を参照して説明する。尚、本実施
形態では、棒状部材143の軸方向への移動を制限し固
定する手段が上記押圧保持部材194である点が、上述
の第2、第3実施形態と相異するのみである。よって、
該第6実施形態における基本的動作は上述の第2、第3
実施形態に同様であるので、詳しい説明は省略し、本実
施形態特有の動作についてのみ詳しく説明する。固定用
部材192を移動装置112にて上記上昇位置まで上昇
されたときには、図38に示すように、それぞれの棒状
部材143は基板2の裏面2aにおける部品7の有無に
よる凹凸に一致して板193からの高さが調整されると
ともに、基板2がレール1の壁1bに押圧され固定され
る。この状態にて、押圧保持部材194の電気粘性流体
197へ正電極198及び負電極196を介して2〜4
KV程度の電圧を印加して、周知の電気粘性効果によ
り、容器部199を任意の形状に保持する。任意の形状
に保持された容器部199は、棒状部材143の周面に
強く密着し、これにより棒状部材143が挟持されその
軸方向への移動が制限、固定される。このようにして除
振装置106の設定が完了する。以後、図39に示すよ
うに、部品保持装置51にて基板2の表面2bに部品7
を実装していく。第2〜5の実施形態と同様に、同じ種
類の基板2が搬送されてくる限り、支持用部材191を
移動装置112にて昇降されることで、各基板2に対し
てレール1への保持固定、及び除振を行う。
【0042】又、基板2の種類が変更された場合には、
電気粘性流体197への電力印加を停止して押圧保持部
材194の保持力を弱めた後、固定用部材192を降下
させる。そして、棒状部材143を再度同一高さに揃え
て例えば図31に示すような状態に戻した後、新しい基
板2に対して上述の操作を行い新しい基板2における部
品7の有無による凹凸に一致するように、棒状部材14
3の板195からの突出量の調節を行う。
【0043】このように本第6実施形態によれば、上述
した第2及び第3の実施形態における効果を奏すること
ができるのに加え、さらに以下の効果を奏する。電気粘
性流体197を利用することから、電気粘性流体197
への電圧印加量により棒状部材143の軸方向への移動
の制限、固定を行うことができるため、例えば高い段差
を有する基板2においても各棒状部材143の位置調整
が可能である。又、電気粘性流体197への電圧印加量
のみにより押圧保持部材194の保持力を制御するた
め、短時間に正確な除振機構を提供することができる。
尚、本実施形態では各部品の材質、形状、寸法等を特定
したが、これに限定されるものではなく、所望の除振能
力や固定能力を得るためにこれらを変更することはかま
わない。又、支持用部材191の移動方向を垂直方向と
したが、必ずしも垂直方向である必要はないことは言う
までもない。又、正電極198を格子状としたが、変形
可能であれば格子状である必要はない。又、容器部19
9内に正電極198を、貫通穴195に負電極196を
設けたが、正、負電極を逆転しても構わない。又、容器
部199を筒形状としたが、これに限定されるものでは
ない。又、棒状部材143の周面に微細な凹凸を形成
し、棒状部材143と接する部分を、棒状部材143の
周面の上記微細凹凸に対応した形状にてなる剛性体にて
形成してもよい。さらに、必要に応じて、開口200の
上下の周辺に、棒状部材143に対する摩擦付加用部材
や、軸方向への移動精度確保用部材を追加してもよい。
又、電気粘性流体197は、上述のものに限定されるも
のではなく、電気粘性効果を有するものであれば他の材
料でもかまわない。又、本実施形態では基板2の裏面2
aに凹凸を有する場合について記載したが、平坦な場合
でも十分活用可能である。
【0044】尚、上述の第2〜第6実施形態において、
緩衝部材142,174、棒状部材132,143,1
52,172、固定用部材133,153,173,1
92の方式や形状は異なっているが、これらのどの組み
合わせを行ってもよいことは言うまでもない。尚、棒状
部材172、緩衝部材174を第5実施形態以外の実施
形態にて使用する場合には、吸引装置183も併せて使
用するのが好ましい。又、上述のように棒状部材13
2,143,152,172は円柱形状や円筒形状に限
定されるものではないが、円柱形状、円柱形状以外の形
状にてなる場合には、そのような棒状部材が貫通する板
状体に設けられる開口もそれに対応した形状とする。
【0045】第7実施形態;図40に示すように、電子
部品実装機507では、回路基板2の搬送経路となるレ
ール1の下方に除振装置107を設けている。該除振装
置107は、レール1の溝1aに係合され水平に保持さ
れる基板2の裏面2aに平行に配置される支持用部材2
11と、該支持用部材211及び基板2を相対的に移動
させる移動装置112とを有する。尚、移動装置112
は、上述の各実施形態の場合と同様に本実施形態におい
ても、基板2に対して支持用部材211を垂直方向に上
昇位置と下降位置との間で30〜50mm程度昇降さ
せ、支持用部材211を上記上昇位置に昇降させた状態
において基板2はレール1に保持、固定される。
【0046】第7実施形態における支持用部材211
は、剛性体であるステンレス製の板状体のステージ21
2において基板2に対向した上面212aに10〜20
mm間隔にて縦横に規則的に突出部材213を立設した構
成にてなる。尚、突出部材213は、支持用部材におけ
る突出部分に相当する。突出部材213は、第6実施形
態にて説明した電気粘性流体197が充填可能なように
充填部222が内部に形成された柱状の容器部214
と、容器部214を上記ステージ212上に設置するた
めのステンレス製の台座215と、容器部214の充填
部222に設けられ電気粘性流体197に電圧を印加す
るための正電極216及び負電極217とを備える。容
器部214は、外形寸法が幅2mm、長さ4mm、高さ
約30mmの変形可能なブチルゴム製であり、容器部2
14の対向する側面214a,214bのそれぞれの内
面に密着して上記正電極216及び負電極217がそれ
ぞれ設けられている。正電極216及び負電極217
は、本実施形態では金属製の細線を網目状に形成したも
のであり電源201に接続されている。又、このような
正電極216及び負電極217は、容器部214の変形
に従い変形可能である。このような容器部214は、台
座215上に止め具218により固定される。台座21
5において容器部214の固定面に対する裏面側には、
当該突出部材213をステージ212に植設可能なよう
に、ステージ212に係合可能なネジを周面に形成した
ネジ部221が形成されている。よって、突出部材21
3はステージ212に対して着脱、交換可能である。
又、ネジ部221の内部には、充填部222に連通する
2本の細い貫通孔219が延在し、該貫通孔219は、
電気粘性流体197を容器部214内に注入するときの
注入口及び注入時の空気の逃げ口となる。尚、貫通孔2
19の出入口は、電気粘性流体197の注入後、小ネジ
220により封止される。さらに、各突出部材213が
ステージ212に植設される各箇所には、突出部材21
3が受ける力を測定するための圧力感知器223が埋設
される。圧力感知器223はコントローラ224に接続
され、コントローラ224は、各圧力感知器223によ
り測定されたそれぞれの圧力に基づき、各圧力感知器2
23に対応する各突出部材213に備わる正電極216
及び負電極217に供給する電圧を電源201を介して
制御する。このように構成される突出部材213は、正
電極216及び負電極217への電圧非印加時には粘弾
性体として扱うことができ、電圧印加時には剛性体又は
弾性体として扱うことができる。即ち、印加電圧量によ
り形状の自由度を制御できる。
【0047】このように構成される第7実施形態におけ
る除振装置107及び電子部品実装機507の動作につ
いて図43〜図47を参照して説明する。図43に示す
ように、レール1に沿って基板2が搬送されてきた直後
では、電気粘性流体197には正電極216及び負電極
217から500V程度の電圧が印加されている。よっ
て突出部材213は、周知の電気粘性効果により柱形状
に保持されており、その先端が基板2の裏面2aの下3
0〜50mmの位置になる高さで揃えられている。この状
態から、移動装置112を用いてステージ212を上昇
させる。突出部材213は、その先端に荷重がかからな
い限りそのままの形状を保ち、ステージ212と共に上
昇する。突出部材213の上昇に伴い、その一部の先端
は基板2の裏面2aに実装された部品7に押し付けられ
る。よって突出部材213の先端に荷重がかかり、その
荷重が電気粘性流体197の形状保持能力より大きくな
った場合は、図44に示すように、突出部材213は変
形する。この間、各圧力感知器223は、それぞれの突
出部材213にかかる荷重、即ち、圧力を測定してい
る。ステージ212を更に上昇させると、図45に示す
ように、基板2の裏面2aの内、部品7が実装されてい
ない平滑面にも突出部材213の先端が押圧される。こ
の後、電気粘性流体197への電圧印加量を増加させ、
突出部材213を変形した状態で保持する。尚、このと
きの電圧印加量は、各突出部材213下の圧力感知器2
23により、各突出部材213にかかる荷重が均一にな
るようにコントローラ224にて制御される。上記電圧
印加量は0〜9KV程度の範囲である。上記電圧印加量
の制御により、突出部材213は基板2の裏面2aにお
ける部品7の有無による凹凸に一致した形状に保持さ
れ、上記凹凸に応じたそれぞれの高さで基板2の裏面2
aを保持する。又、基板2がレール1に保持、固定され
た状態において、基板2は突出部材213により支持さ
れ、これにより突出部材213は基板2の除振作用を行
う。以上により除振装置107の設定が完了し、以後、
図46に示すように、部品保持装置51にて基板2の表
面2b側に部品7の実装を行う。同じ種類の基板2が搬
送されてくる限り、図43〜図47に示すように、ステ
ージ212を移動装置112にて昇降させることで、基
板2の固定、除振を行う。
【0048】又、搬送されてくる基板2の種類が変更さ
れた場合には、電気粘性流体197への印加電圧を低下
させ、かつステージ212を降下させた後、突出部材2
13を図43に示す状態に戻す。そして、上述の操作を
再度行い、新しい基板2の凹凸に一致するように突出部
材213の変形量の調節を行う。
【0049】以上のように本実施形態によれば、電圧印
加量を調整することで突出部材213の高さや形状を所
定の範囲で変化させることができることより、突出部材
213を予め例えば縦横に規則的に配列させた状態で用
意しておくことが可能となる。又、周知の電気粘性効果
により、突出部材213が被支持面の高さや形状に対応
して変形して基板2を支持することができる。又、電気
粘性流体197への電圧印加量のみにより突出部材21
3の変形を制御するため、短時間に正確な除振機構を提
供することができる。よって、従来の防振装置52のよ
うに、作業者が支持棒5の配置位置をステージ6上で変
更する必要がなく、従来の防振装置53のように、基板
2の種類毎に固定台10を製造、廃棄する必要がなくな
る。部材の交換が不要となるため、基板の種類毎に支持
位置を設定する時間を大幅に短縮できる。よって、基板
2の生産性を向上させることができる。又、従来の防振
装置54では不可能であった、裏面に凹凸を有する基板
を支持することが本実施形態では可能となる。又、基板
2の裏面2aに実装された部品7の高さは同種類の基板
2でも各基板毎に微妙に異なっているが、突出部材21
3は変形可能なブチルゴムであり、その内部には流体で
ある電気粘性流体197を充填しているため、部品7の
形状や高さの変化に容易に対応することができ、確実に
除振を行うことができる。更に、本実施形態は、上述の
第2〜第6の実施形態のように棒状部材132,14
3,152,172が固定用部材133,153,17
3,192を貫通するタイプではないので、基板2の下
方に充分な空間が得られず、第2〜第6の実施形態が採
用できない場合でも採用することができる。
【0050】尚、本実施形態では各部品の材質、形状、
寸法等を特定したが、これに限定されるものではなく、
所望の除振能力を得るためにこれらは変更可能である。
又、支持用部材211の移動を垂直方向としたが、必ず
しも垂直方向である必要はないことは言うまでもない。
又、正電極216及び負電極217を格子状としたが、
これに限定されるものではない。又、電気粘性流体19
7は、上述したものに限定されるものではなく、電気粘
性効果を有するものであれば他の材料でもかまわない。
又、本実施形態では基板2の裏面2aに凹凸を有する場
合について記載したが、平坦な場合でも十分活用可能で
ある。
【0051】尚、上述の第1〜第7実施形態において、
被実装体である基板2はレール1の壁1bへ押圧される
ことで基板2の両側の側縁部分にてレール1へ保持、固
定されるが、被実装体の保持、固定方法はこれに限定さ
れるものではない。即ち、被実装体の4角で保持する形
態や、対向するすべての側縁部分にて保持する形態等で
あっても構わない。
【0052】上述の第1〜第7実施形態における構成に
よれば、従来の防振装置と比較して、速やかに、かつ簡
便に高い除振機能を提供することができる。又、第1〜
第7実施形態は、電子部品実装機のみならず、様々な工
作機器における被加工物の除振装置として応用できるこ
とは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
実装機用除振装置、第2態様の電子部品実装機、及び第
3態様の実装機用除振方法によれば、支持用部材と移動
装置とを備え、上記移動装置にて上記支持用部材と被実
装体とを相対的に移動させることで、上記支持用部材の
当接部分は被実装体の凹凸に対応して当接し上記被実装
体を支持する。よって、被実装体の種類が変更され上記
凹凸の形状が変化したときでも、再度新たな凹凸に対応
して上記当接部分を再度当接させることで迅速に上記被
実装体を支持し除振することができる。したがって生産
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における除振装置及び
該除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1に示す突起部の断面図である。
【図3】 図1に示す電子部品実装機の動作を説明する
ための図であり基板に支持用部材を当接させる前の状態
を示す図である。
【図4】 図1に示す電子部品実装機の動作を説明する
ための図であり基板の凹凸に対応して突起部が変形した
状態を示す図である。
【図5】 図1に示す電子部品実装機の動作を説明する
ための図であり基板に支持用部材を当接させた状態を示
す図である。
【図6】 図1に示す電子部品実装機の動作を説明する
ための図であり支持用部材にて基板を支持して部品の実
装を行っている状態を示す図である。
【図7】 図1に示す突起部の他の実施形態を示す断面
図である。
【図8】 図1に示す突起部の別の実施形態を示す断面
図である。
【図9】 本発明の第2実施形態における除振装置及び
該除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図10】 図9に示す固定用部材の断面図である。
【図11】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり基板に支持用部材を当接させる前の状
態を示す図である。
【図12】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり基板の凹凸に対応して棒状部材の突出
量が調整されている状態を示す図である。
【図13】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり支持用部材の設定が終了し基板をレー
ルへ固定した状態を示す図である。
【図14】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり弾性板が棒状部材を挟持している状態
を示す断面図である。
【図15】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり支持用部材にて基板を支持して部品の
実装を行っている状態を示す図である。
【図16】 図9に示す電子部品実装機の動作を説明す
るための図であり支持用部材が降下され次の基板が搬送
されてきた状態を示す図である。
【図17】 本発明の第3実施形態における除振装置及
び該除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図
である。
【図18】 図17に示す緩衝部材の断面図である。
【図19】 図17に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板の凹凸に対応して緩衝部材が変
形した状態を示す図である。
【図20】 図17に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材にて基板を支持して部品
の実装を行っている状態を示す図である。
【図21】 本発明の第4実施形態における除振装置及
び除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図22】 図21に示す固定用部材の断面図、及び棒
状部材用駆動装置を示す図である。
【図23】 図21に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させる前の
状態を示す図である。
【図24】 図21に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させた状態
を示す図である。
【図25】 図21に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり挟持部材が棒状部材を挟持している
状態を示す断面図である。
【図26】 図21に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材にて基板を支持して部品
の実装を行っている状態を示す図である。
【図27】 図21に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材が降下され次の基板が搬
送されてきた状態を示す図である。
【図28】 本発明の第5実施形態における除振装置及
び除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図29】 図28に示す緩衝部材の断面図である。
【図30】 図28に示す固定用部材の構造を示す断面
図である。
【図31】 図28に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させる前の
状態を示す図である。
【図32】 図28に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させた状態
を示す図である。
【図33】 図28に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり押圧部材が棒状部材を押圧している
状態を示す断面図である。
【図34】 図28に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材にて基板を支持して部品
の実装を行っている状態を示す図である。
【図35】 図28に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材が降下され次の基板が搬
送されてきた状態を示す図である。
【図36】 本発明の第6実施形態における除振装置及
び除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図37】 図36に示す固定用部材の構造を示す断面
図である。
【図38】 図36に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させた状態
を示す図である。
【図39】 図36に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材にて基板を支持して部品
の実装を行っている状態を示す図である。
【図40】 本発明の第7実施形態における除振装置及
び除振装置を含む電子部品実装機の構成を示す斜視図で
ある。
【図41】 図40に示す突出部材の構造を示す断面図
である。
【図42】 図40に示す突出部材の植設箇所に圧力感
知器を備えた状態を示す図である。
【図43】 図40に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させる前の
状態を示す図である。
【図44】 図40に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり突出部材が基板の凹凸に対応して変
形した状態を示す図である。
【図45】 図40に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持用部材を当接させた状態
を示す図である。
【図46】 図40に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材にて基板を支持して部品
の実装を行っている状態を示す図である。
【図47】 図40に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり支持用部材が降下され次の基板が搬
送されてきた状態を示す図である。
【図48】 従来の電子部品実装機において、基板が振
動する状態を示す図である。
【図49】 従来の防振装置を含む電子部品実装機の構
造を示す斜視図である。
【図50】 図49に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持棒を当接させる前の状態
を示す図である。
【図51】 図49に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に支持棒を当接させた状態を示
す図である。
【図52】 従来の防振装置を含む電子部品実装機の構
造を示す斜視図である。
【図53】 図52に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に固定台を当接させる前の状態
を示す図である。
【図54】 図52に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板に固定台を当接させた状態を示
す図である。
【図55】 図52に示す固定台の作製状態を示す断面
図である。
【図56】 従来の防振装置を含む電子部品実装機の構
造を示す斜視図である。
【図57】 図56に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板にステージを当接させる前の状
態を示す図である。
【図58】 図56に示す電子部品実装機の動作を説明
するための図であり基板にステージを当接させた状態を
示す図である。
【符号の説明】
1…レール、2…基板、2a…裏面、7…部品、51…
部品保持装置、101,102,103,104,10
5,106,107…除振装置、111…支持用部材、
112…移動装置、114…シート、115…突起部、
116…吸振剤、120…通路、121…吸引装置、1
31…支持用部材、132…棒状部材、133…固定用
部材、134…剛性板、135…弾性板、137…加圧
装置、141…支持用部材、142…緩衝部材、143
…棒状部材、144…容器部、151…支持用部材、1
52…棒状部材、153…固定用部材、154…板状体
駆動装置、155…棒状部材用駆動装置、156a,1
56b…板、157a,157b…開口、158…挟持
部材、171…支持用部材、172…棒状部材、173
…固定用部材、174…緩衝部材、175…容器部、1
78…通路、183…吸引装置、184…板、185…
押圧部材、186…押圧部材用駆動装置、191…支持
用部材、192…固定用部材、193…板、194…押
圧保持部材、196…負電極、197…電気粘性流体、
198…正電極、199…容器部、200…開口、21
1…支持用部材、212…ステージ、213…突出部
材、214…容器部、216…正電極、217…負電
極、223…圧力感知器、501,502,503,5
04,505,506,507…電子部品実装機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健太 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田代 孝之郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 池田 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面に部品が実装される被実装体
    (2)の一方の面に当接することで上記被実装体を被実
    装体用支持部材(1)に押圧して上記被実装体の除振を
    行う実装機用除振装置であって、 少なくとも一部分に粘弾性体部材(114,115,1
    35,144,158,175,199,214)を有
    し、かつ上記被実装体の上記一方の面における上記部品
    の有無による凹凸に当接し該凹凸に対応して支持するこ
    とで上記被実装体を上記被実装体用支持部材に押圧して
    上記被実装体の除振を行う当接部分を有する支持用部材
    (111,131,141,151,171,191,
    211)と、 上記支持用部材の上記当接部分を変形させるために上記
    被実装体と上記支持用部材とを相対的に移動させる移動
    装置(112)と、を備えたことを特徴とする実装機用
    除振装置。
  2. 【請求項2】 上記支持用部材(111)は、 上記被実装体に対向する対向面の全面が弾性材にてなる
    板状体であり、該対向面には上記当接部分に相当しそれ
    ぞれの内部に吸振剤(116)が封入され上記被実装体
    に当接することで変形可能であり上記被実装体を支持す
    る複数の突起部(115)を形成した、請求項1記載の
    実装機用除振装置。
  3. 【請求項3】 上記突起部には、上記支持用部材の厚さ
    方向に沿って上記突起部を貫通し、かつ吸引装置(12
    1)に接続されて上記被実装体を吸引するための通路
    (120)を形成した、請求項2記載の実装機用除振装
    置。
  4. 【請求項4】 上記支持用部材(131,141,15
    1,171,191)は、 上記当接部分に相当し上記被実装体の上記一方の面にお
    ける上記凹凸に先端部が当接して上記凹凸に対応して軸
    方向へ移動可能であり上記被実装体を支持する複数の棒
    状部材(132,143,152,172)と、 板状体からなりその厚さ方向に上記棒状部材が貫通し、
    かつ上記棒状部材が上記被実装体を支持した状態にて上
    記棒状部材の軸方向への移動を制限する固定用部材(1
    33,153,173,192)と、を備えた、請求項
    1記載の実装機用除振装置。
  5. 【請求項5】 上記固定用部材(133)は、 板状体であり上記棒状部材がその厚さ方向に貫通可能で
    あり、上記棒状部材の軸方向への移動の際の芯ずれを防
    止する、少なくとも二つの剛性部材(134)と、 板状体であり上記剛性部材に挟まれて配置され上記棒状
    部材がその厚さ方向に貫通可能である、少なくとも一つ
    の弾性部材(135)と、 上記剛性部材及び上記弾性部材をこれらの厚さ方向に加
    圧可能であり、該加圧動作により上記弾性部材に対して
    変形を起こさせ上記棒状部材を挟持させてその軸方向へ
    の移動を制限する加圧装置(137)と、を備えた、請
    求項4記載の実装機用除振装置。
  6. 【請求項6】 上記剛性部材と上記弾性部材とはその厚
    さ方向に交互に積層されている、請求項5記載の実装機
    用除振装置。
  7. 【請求項7】 上記加圧装置は粘弾性材料にて形成され
    ている、請求項5又は6記載の実装機用除振装置。
  8. 【請求項8】 上記棒状部材のそれぞれの先端部には、
    内部に吸振剤(116)が封入され上記被実装体に当接
    することで変形可能な緩衝部材(142)を取り付け
    た、請求項4ないし7のいずれかに記載の実装機用除振
    装置。
  9. 【請求項9】 上記緩衝部材は、上記棒状部材の先端部
    に対して着脱自在に係合する、請求項8記載の実装機用
    除振装置。
  10. 【請求項10】 上記棒状部材の後端側に取り付けられ
    上記棒状部材をその軸方向に移動させる棒状部材用駆動
    装置(155)と、を備えた請求項4ないし9のいずれ
    かに記載の実装機用除振装置。
  11. 【請求項11】 上記固定用部材(153)は、 剛性を有する板状体でありその厚さ方向に上記棒状部材
    が貫通可能な第1開口(157a)を有する第1板状体
    (156a)と、 上記第1板状体に積層されかつ剛性を有する板状体であ
    りその厚さ方向に上記第1開口を貫通した棒状部材が貫
    通可能な第2開口(157b)を有する第2板状体(1
    56b)と、 上記第1板状体と上記第2板状体とを厚さ方向に対して
    直交方向へ相対的に異なる方向へ移動させる板状体駆動
    装置(154)と、 上記第1開口及び上記第2開口にそれぞれ設けられ、上
    記板状体駆動装置にて上記第1板状体と上記第2板状体
    とが相対的に上記異なる方向に移動されたとき、上記棒
    状部材に当接して当該棒状部材を挟持する、弾性材にて
    なる挟持部材(158)と、を備えた請求項4又は10
    記載の実装機用除振装置。
  12. 【請求項12】 上記固定用部材(173)は、 剛性を有する板状体でありその厚さ方向に上記棒状部材
    が移動可能に嵌合する第3開口(187)を有し互いに
    層状に配置される少なくとも2枚の第3板状体(18
    4)と、 上記第3板状体に挟まれて配置され、上記厚さ方向に対
    して直交方向に移動して上記棒状部材の周囲面に当接し
    上記棒状部材の移動を制限する押圧部材(185)と、 上記押圧部材を上記直交方向に移動させる押圧部材用駆
    動装置(186)と、を備えた請求項4又は10記載の
    実装機用除振装置。
  13. 【請求項13】 上記固定用部材(192)は、 剛性を有する板状体でありその厚さ方向に上記棒状部材
    が貫通可能な第4開口(195)を有する第4板状体
    (193)と、 上記第4開口に設けられ、電気粘性材料(197)並び
    に該電気粘性材料に電圧を印加する電極(196,19
    8)を内部に有し該電極への電圧非印加時には上記棒状
    部材をその軸方向へ移動可能とし上記電極への電極印加
    時には上記棒状部材を挟持し上記移動を制限する押圧保
    持部材(194)と、を備えた、請求項4又は10記載
    の実装機用除振装置。
  14. 【請求項14】 上記棒状部材のそれぞれの先端部に
    は、内部に吸振剤(116)が封入され上記被実装体に
    当接することで変形可能な緩衝部材(142,174)
    を取り付けた、請求項11ないし13のいずれかに記載
    の実装機用除振装置。
  15. 【請求項15】 上記緩衝部材及び上記棒状部材には、
    それぞれを軸方向に貫通し、上記棒状部材の後端側にて
    吸引装置(183)に接続される通路(178)を形成
    した、請求項14記載の実装機用除振装置。
  16. 【請求項16】 上記支持用部材(211)は、 上記被実装体に対向し剛性体にてなる板状体であり、該
    板状体には、電気粘性材料(197)及び該電気粘性材
    料に電圧を印加する電極(216,217)を内部に有
    する変形可能な複数の突出部材であって、上記被実装体
    の一方の面に当接し上記電極への電圧非印加時には上記
    一方の面における上記凹凸に対応して変形し上記電極へ
    の電極印加時には上記変形状態を維持する突出部材(2
    13)を備えた、請求項1記載の実装機用除振装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    の実装機用除振装置と、 上記被実装体へ上記部品を実装する部品保持装置(5
    1)と、を備えたことを特徴とする電子部品実装機。
  18. 【請求項18】 表裏両面に部品が実装される被実装体
    (2)の一方の面に支持用部材に備わる当接部分を当接
    させ、 上記当接により上記当接部分にて上記被実装体の一方の
    面における上記部品の有無による凹凸に対応させて上記
    被実装体を支持させ、 上記当接部分による上記被実装体の支持により上記被実
    装体を上記支持用部材と被実装体用支持部材との間に挟
    んで上記被実装体の除振を行うことを特徴とする実装機
    用除振方法。
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