JPH10228919A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JPH10228919A
JPH10228919A JP9028947A JP2894797A JPH10228919A JP H10228919 A JPH10228919 A JP H10228919A JP 9028947 A JP9028947 A JP 9028947A JP 2894797 A JP2894797 A JP 2894797A JP H10228919 A JPH10228919 A JP H10228919A
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JP
Japan
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load
fuel cell
power generation
generation system
cell power
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JP9028947A
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English (en)
Inventor
Sakae Iwashita
栄 岩下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力系統から独立した所内負荷の負荷量上昇時
の電池周辺プロセス系統の応答遅れによる燃料電池本体
へのダメージを確実に防止すること。 【解決手段】燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
応を利用して発電を行ない直流電力を取出す燃料電池本
体9、および電池周辺プロセス系統10からなる直流電力
発生モジュール2と、出力側が系統連系用遮断器8を介
して電力系統7に接続されると共に、電力系統7から独
立した所内負荷6に接続され、直流電力発生モジュール
2から出力される直流電力を交流に変換するインバータ
3と、インバータ3の出力側に接続された補機負荷4と
から構成され、電力系統7からの独立運転が可能な燃料
電池発電システム1において、燃料電池発電システム1
本体内に、補機負荷4の負荷量を可変する可変負荷装置
11を備え、所内負荷6の負荷量に応じて、可変負荷装置
11の負荷量を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統から独立
した所内負荷と接続され、電力系統からの独立運転が可
能な燃料電池発電システムに係り、特に電力系統から独
立した所内負荷の負荷量がステップ的に大幅に上昇して
も、電池周辺プロセス系統の応答遅れによる燃料電池本
体へのダメージ(電池特性劣化)を確実に防止できるよ
うにした燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料の有しているエネルギー
を直接電気エネルギーに変換する装置として、燃料電池
が知られている。この種の燃料電池は、通常、非導電性
の多孔質体に電解質を含浸した電解質層(マトリックス
層)を挟んで一対の多孔質電極を配置して燃料電池本体
を構成し、一方の多孔質電極である燃料極の背面側に、
反応ガスである水素等の燃料ガスを供給すると共に、他
方の多孔電極である酸化剤極の背面側に、反応ガスであ
る空気等の酸化剤ガスを供給することにより起こる電気
化学的反応を利用して発電を行ない、上記一対の電極間
から電気エネルギー(直流電力)を取り出すようにした
ものであり、上記燃料ガスと酸化剤ガスが供給されてい
る限り、高い効率で電気エネルギーを取り出すことがで
きる装置である。
【0003】この燃料電池は、比較的小さな規模であっ
ても、発電効率は40〜50%にも達し、新鋭火力発電
をはるかにしのぐと期待されている。また、近年大きな
社会問題になっている公害要因であるSOx、NOxの
排出は極めて少なく、発電プラント内に燃焼サイクルを
含まないため、多量の冷却水を必要とせず、振動も小さ
いことから、騒音・排ガス等の環境問題が少ないという
利点がある。
【0004】さらに、負荷変動に対して応答性が良く、
原理的に高い変換効率が期待できると共に、発電と同時
に熱も利用するコジェネレーションシステムに向いてい
る等の特徴から、その研究開発に期待と関心が寄せられ
ている。
【0005】ところで、最近では、このような燃料電池
と電力系統とを、系統連系用の電力変換装置(以下、イ
ンバータと称する)により連系して、燃料電池発電シス
テム全体を構成することが提案されてきている。
【0006】図4は、この種の従来の燃料電池発電シス
テムの全体構成例を示す概要図である。図4において、
燃料電池発電システム1は、直流電力発生モジュール2
と、インバータ3と、補機負荷4とから構成されてい
る。
【0007】直流電力発生モジュール2は、電解質層を
挟んで対向配置された燃料極および酸化剤極に燃料ガス
および酸化剤ガスを供給し電気化学的反応を利用して発
電を行ない各電極間から直流電力を取り出す燃料電池本
体9、および電池周辺プロセス系統10からなる。
【0008】インバータ3は、出力側が系統連系用遮断
器8を介して電力系統7に接続されると共に、電力系統
7から独立した所内負荷6に接続されており、直流電力
発生モジュール2から出力される直流電力を交流に変換
する。
【0009】補機負荷4は、固定補機負荷5のみからな
る。なお、所内負荷6は、電力系統7と連系遮断器8に
より切り離されて、電力系統7からの独立運転が可能で
あり、燃料電池発電システム1から電力が供給される。
【0010】しかしながら、上述したような燃料電池発
電システムでは、以下のような問題がある。すなわち、
所内負荷6は電力系統7から切り離されていることか
ら、例えば所内負荷6の中の大容量の負荷が起動する
と、所内負荷6の負荷量がステップ的に大幅に上昇す
る。
【0011】このため、燃料電池発電システム1の直流
電力発生モジュール2の出力も、ステップ的に大幅に増
加しなければならない。そして、このような場合には、
電池周辺プロセス系統10に応答遅れが生じるため、一
時的に燃料電池本体9に供給される燃料や空気が不足
し、燃料電池本体9にダメージを与えることになる。す
なわち、例えば燃料電池本体9内部の電極の酸化が促進
されるため、燃料電池本体9の特性を劣化させる恐れが
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
燃料電池発電システムにおいては、電力系統から独立し
た所内負荷の負荷量がステップ的に大幅に上昇した時
に、直流電力発生モジュールの出力も大幅に増加し、燃
料電池本体へダメージを与える(電池特性劣化)という
問題があった。
【0013】本発明の目的は、電力系統から独立した所
内負荷の負荷量がステップ的に大幅に上昇しても、電池
周辺プロセス系統の応答遅れによる燃料電池本体へのダ
メージ(電池特性劣化)を確実に防止することが可能な
燃料電池発電システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、電解質層を挟んで対向配置
された燃料極および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤ガ
スを供給し電気化学的反応を利用して発電を行ない各電
極間から直流電力を取り出す燃料電池本体、および電池
周辺プロセス系統からなる直流電力発生モジュールと、
出力側が系統連系用遮断器を介して電力系統に接続され
ると共に、電力系統から独立した所内負荷に接続され、
直流電力発生モジュールから出力される直流電力を交流
に変換するインバータと、インバータの出力側に接続さ
れた補機負荷とを備えて構成され、電力系統からの独立
運転が可能な燃料電池発電システムにおいて、燃料電池
発電システム本体内に、補機負荷の負荷量を可変する可
変負荷装置を備え、所内負荷の負荷量に応じて、可変負
荷装置の負荷量を変化させるようにしている。
【0015】従って、請求項1の発明の燃料電池発電シ
ステムにおいては、燃料電池発電システム本体内に可変
負荷装置を設け、所内負荷の負荷量に応じて可変負荷装
置の負荷量を調節することにより、直流電力発生モジュ
ールの出力を大幅に変化させる必要がなくなり、電池周
辺プロセス系統の応答遅れを防止することができる。
【0016】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の燃料電池発電システムにおいて、所内負荷の負
荷量および補機負荷の負荷量をそれぞれ計測し、当該各
計測値の合計を常に一定に制御するように可変負荷装置
へ補機負荷の負荷量を可変するための可変負荷量指令を
与える可変負荷量設定手段を備えている。
【0017】従って、請求項2の発明の燃料電池発電シ
ステムにおいては、所内負荷の負荷量と補機負荷の負荷
量を計測し、その合計を常に一定に制御するように可変
負荷装置への可変負荷量指令を与える可変負荷量設定手
段を設けることにより、所内負荷の負荷量がステップ的
に上昇しても、直流電力発生モジュールの出力は常に一
定であるため、電池周辺プロセス系統の応答遅れは生じ
ない。
【0018】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明の燃料電池発電システムにおいて、燃料電池発
電システム本体の送電端出力および補機負荷の負荷量を
それぞれ計測し、当該各計測値の合計を常に一定に制御
するように可変負荷装置へ補機負荷の負荷量を可変する
ための可変負荷量指令を与える可変負荷量設定手段を備
えている。
【0019】従って、請求項3の発明の燃料電池発電シ
ステムにおいては、燃料電池発電システム本体の送電端
出力と補機負荷の負荷量を検出し、その合計を常に一定
に制御するように可変負荷装置への可変負荷量指令を与
える可変負荷量設定手段を設けることにより、所内負荷
の負荷量がステップ的に上昇しても、直流電力発生モジ
ュールの出力は常に一定であるため、電池周辺プロセス
系統の応答遅れは生じない。
【0020】以上により、所内負荷内の大容量の負荷が
起動した場合等に、所内負荷の負荷量がステップ的に大
幅に上昇しても、電池周辺プロセス系統の応答遅れに起
因する一時的な燃料電池本体への燃料や空気の供給不足
が生じることはなく、燃料電池本体へのダメージ(電池
特性劣化)を防ぐことができる。
【0021】一方、請求項4の発明では、上記請求項1
乃至請求項3のいずれか1項の発明の燃料電池発電シス
テムにおいて、可変負荷装置の負荷として、燃料電池発
電システム本体の起動時に電池冷却水を昇温するための
電池冷却水昇温用ヒータを用いるようにしている。
【0022】従って、請求項4の発明の燃料電池発電シ
ステムにおいては、燃料電池発電システム本体内の電池
冷却水昇温用ヒータを可変負荷装置の負荷として用いる
ことにより、所内負荷の負荷量がステップ的に上昇して
も、電池冷却水昇温用ヒータの負荷量を調節することに
よって、直流電力発生モジュールの出力を大幅に変化さ
せる必要がなくなり、電池周辺プロセス系統の応答遅れ
を防止することができる。
【0023】また、請求項5の発明では、上記請求項4
の発明の燃料電池発電システムにおいて、可変負荷装置
の負荷として用いる電池冷却水昇温用ヒータから発生す
る熱を、排熱として排熱利用系に供給するようにしてい
る。
【0024】従って、請求項5の発明の燃料電池発電シ
ステムにおいては、燃料電池発電システム本体内の電池
冷却水昇温用電気ヒータを、直流電力発生モジュールの
出力を大幅に変化させないための可変負荷装置の負荷と
して用いることにより、新たな設備(可変負荷装置の負
荷)を新たに追設する必要がないだけでなく、電池冷却
水昇温用電気ヒータから発生した熱を排熱として排熱利
用系に供給することにより、エネルギーの有効利用を図
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態:請求項1および請求項2に対応)
図1は、本実施の形態による燃料電池発電システムの全
体構成例を示す概要図であり、図4と同一部分には同一
符号を付して示している。
【0026】図1において、燃料電池発電システム1
は、直流電力発生モジュール2と、インバータ3と、補
機負荷4と、可変負荷量設定手段である、所内負荷量計
測器12、補機負荷量計測器13、および可変負荷量設
定器16とから構成している。
【0027】直流電力発生モジュール2は、電解質層を
挟んで対向配置された燃料極および酸化剤極に燃料ガス
および酸化剤ガスを供給し電気化学的反応を利用して発
電を行ない各電極間から直流電力を取り出す燃料電池本
体9、および電池周辺プロセス系統10からなる。
【0028】インバータ3は、出力側が系統連系用遮断
器8を介して電力系統7に接続すると共に、電力系統7
から独立した所内負荷6に接続しており、直流電力発生
モジュール2から出力される直流電力を交流に変換す
る。
【0029】補機負荷4は、固定補機負荷5と、補機負
荷4自体の負荷量を可変する可変負荷装置11とからな
る。所内負荷量計測器12は、所内負荷6への電力供給
ライン上に設けており、所内負荷6の負荷量を計測して
所内負荷量計測値14を出力する。
【0030】補機負荷量計測器13は、補機負荷4への
電力供給ライン上に設けており、補機負荷4の負荷量を
計測して補機負荷量計測値15を出力する。可変負荷量
設定器16は、加算器A1と、加算器A2と、演算器1
9とからなる。
【0031】加算器A1は、所内負荷量計測値14から
補機負荷量設定値18を求める。加算器A2は、補機負
荷量設定値18と補機負荷量計測値15との差を求め
る。
【0032】演算器19は、加算器A2からの演算結果
から可変負荷量指令17を算出し、この可変負荷量指令
17を可変負荷装置11へ与えるようにしている。な
お、所内負荷6は、電力系統7と連系遮断器8により切
り離されて、電力系統7からの独立運転が可能であり、
燃料電池発電システム1から電力が供給される。
【0033】次に、以上のように構成した本実施の形態
の燃料電池発電システムの作用について説明する。図1
において、所内負荷6は、電力系統7から連系遮断器8
により切り離されており、その必要電力は燃料電池発電
システム1から供給されている。
【0034】この場合、インバータ3では、直流電力発
生モジュール2の発生直流電力が交流に変換され、所内
負荷6と補機負荷4に対して、電圧および周波数を一定
に制御して電力が供給されている。
【0035】可変負荷量設定器16では、所内負荷量計
測器12と補機負荷量計測器13によりそれぞれ計測さ
れた所内負荷量計測値14と補機負荷量計測値15との
和を常に一定に制御するように、所内負荷量計測値14
の変化に伴なって補機負荷量設定値18が、補機負荷量
設定値18=定数C一所内負荷量計測値14(例えば、
定数C=最大所内負荷量+最小補機負荷量)として求め
られて、補機負荷量計測値15が補機負荷量設定値18
と等しくなるように演算器19により演算され、可変負
荷量指令17が可変負荷装置11へ出力される。
【0036】これにより、可変負荷装置11では、所内
負荷量計測値14の変動に応じて、補機負荷4自体の負
荷量が可変されることになる。上述したように、本実施
の形態の燃料電池発電システム1では、所内負荷量計測
値14の変動に応じて、所内負荷量計測値14と補機負
荷量計測値15との合計値を常に一定に制御するよう
に、可変負荷装置11の負荷量を変化させるようにした
ものである。
【0037】従って、直流電力発生モジュール2、およ
びインバータ3の出力を一定に保持できるため、所内負
荷6内の大容量の負荷が起動した場合等に、所内負荷6
の負荷量がステップ的に大幅に上昇しても、直流電力発
生モジュール2、およびインバータ3の出力は一定であ
るので、電池周辺プロセス系統10の応答遅れに起因す
る一時的な燃料電池本体9への燃料や空気の供給不足が
生じることはなく、前述したような燃料電池本体9への
ダメージ(電池特性劣化)を確実に防止することが可能
となる。
【0038】(第2の実施の形態:請求項1および請求
項3に対応)図2は、本実施の形態による燃料電池発電
システムの全体構成例を示す概要図であり、図1と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0039】すなわち、本実施の形態の燃料電池発電シ
ステムは、図2に示すように、図1における所内負荷量
計測器12を省略し、これに代えて送電端出力計測器2
0を新たに設けた構成としている。
【0040】送電端出力計測器20は、所内負荷6およ
び補機負荷4への電力供給ライン上に設けており、燃料
電池発電システム1の送電端出力を計測して送電端出力
計測値21を出力する。
【0041】そして、この送電端出力計測値21を、前
記所内負荷量計測値14に代えて、可変負荷量設定器1
6の加算器A1へ入力するようにしている。次に、以上
のように構成した本実施の形態の燃料電池発電システム
の作用について説明する。
【0042】図2において、系統独立運転時には、所内
負荷6は、電力系統7から連系遮断器8により切り離さ
れており、その必要電力は燃料電池発電システム1から
供給されている。そして、この時、所内負荷6の負荷量
と燃料電池発電システム1本体の送電端出力とはほぼ等
しい。
【0043】この場合、インバータ3では、直流電力発
生モジュール2の発生直流電力が交流に変換され、所内
負荷6と補機負荷4に対して、電圧および周波数を一定
に制御して電力が供給されている。
【0044】可変負荷量設定器16では、送電端出力計
測器20と補機負荷量計測器13によりそれぞれ計測さ
れた送電端出力計測値21と補機負荷量計測値15との
和を常に一定に制御するように、送電端出力計測値21
の変化に伴なって補機負荷量設定値18が、補機負荷量
設定値18=定数C一補機負荷量設定値18(例えば、
定数C=最大所内負荷量+最小補機負荷量)として求め
られて、補機負荷量計測値15が補機負荷量設定値18
と等しくなるように演算器19により演算され、可変負
荷量指令17が可変負荷装置11へ出力される。
【0045】これにより、可変負荷装置11では、送電
端出力計測値21の変動に応じて、補機負荷4自体の負
荷量が可変されることになる。上述したように、本実施
の形態の燃料電池発電システム1では、送電端出力計測
値21の変動に応じて、送電端出力計測値21と補機負
荷量計測値15との合計値を常に一定に制御するよう
に、可変負荷装置11の負荷量を変化させるようにした
ものである。
【0046】従って、直流電力発生モジュール2、およ
びインバータ3の出力を一定に保持できるため、所内負
荷6内の大容量の負荷が起動した場合等に、所内負荷6
の負荷量がステップ的に大幅に上昇しても、直流電力発
生モジュール2、およびインバータ3の出力は一定であ
るので、電池周辺プロセス系統10の応答遅れに起因す
る一時的な燃料電池本体9への燃料や空気の供給不足が
生じることはなく、前述したような燃料電池本体9への
ダメージ(電池特性劣化)を確実に防止することが可能
となる。
【0047】(第3の実施の形態:請求項4および請求
項5に対応)図3は、本実施の形態による燃料電池発電
システムの全体構成例を示す概要図であり、図1、図
2、および図4と同一部分には同一符号を付して示して
いる。
【0048】図3において、燃料電池発電システム1
は、燃料電池本体9と、気水分離器24と、電池冷却水
ポンプ23と、これらを結ぶ電池冷却水ライン22と、
気水分離器24と排熱利用系28とを結ぶ排熱蒸気ライ
ン25とから構成している。
【0049】また、排熱蒸気ライン25上には、気水分
離器温度27を制御する気水分離器温度制御弁26を設
けている。さらに、気水分離器24の内部には、燃料電
池発電システム1本体の起動時に電池冷却水を昇温する
ための電池冷却水昇温用ヒータ29があり、前記可変負
荷装置11の負荷として用いるようにしている。
【0050】さらにまた、電池冷却水昇温用ヒータ29
から発生する熱を、排熱として排熱利用系28に供給す
るようにしている。次に、以上のように構成した本実施
の形態の燃料電池発電システムの作用について説明す
る。
【0051】図3において、燃料電池本体9には、その
冷却媒体としての電池冷却水が、電池冷却水ライン22
を通して電池冷却水ポンプ23により供給されており、
燃料電池本体9から発生される熱を除去する際に発生す
る蒸気が、気水分離器24にて分離されている。
【0052】気水分離器24にて分離された蒸気は、気
水分離器温度制御弁26により、気水分離器温度27を
設定値に維持するように、排熱蒸気ライン25を通して
排熱利用系28に供給される。
【0053】すなわち、前述した可変負荷装置11の負
荷として、燃料電池発電システム1本体の起動時に電池
冷却水の昇温に使う電池冷却水昇温用ヒータ29を使用
して、電力系統7からの独立運転時に電池冷却水昇温ヒ
ータ29から発生する熱も、排熱蒸気として回収されて
排熱利用系28に供給され、有効利用されることにな
る。
【0054】上述したように、本実施の形態の燃料電池
発電システム1では、可変負荷装置11の負荷として、
燃料電池発電システム1本体の起動時に電池冷却水を昇
温するための電池冷却水昇温ヒータ29を用い、さらに
電池冷却水昇温用ヒータ29から発生する熱を、排熱と
して排熱利用系28に供給するようにしたものである。
【0055】従って、新たな設備(可変負荷装置11の
負荷)を設ける必要がなく、所内負荷6の負荷量がステ
ップ的に上昇しても、電池冷却水昇温用ヒータ29の負
荷量を調節することによって、直流電力発生モジュール
2の出力を大幅に変化させる必要がなくなり、電池周辺
プロセス系統の応答遅れを防止することが可能となる。
【0056】また、系統独立運転時にインバータ3およ
び直流電力発生モジュール2の出力を一定にするための
可変負荷装置11の負荷量を、電池冷却水昇温ヒータ2
9から発生する蒸気として熱回収することにより、エネ
ルギーの有効活用を図ることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2の発明によれば、所内負荷量の変動に応じて、所
内負荷量と補機負荷量との合計を常に一定に制御するよ
うに、可変負荷装置の負荷量を変化させるようにしたの
で、インバータおよび直流電力発生モジュールの出力を
一定に保持することができ、電力系統から独立した所内
負荷の負荷量がステップ的に大幅に上昇しても、電池周
辺プロセス系統の応答遅れによる燃料電池本体へのダメ
ージ(電池特性劣化)を確実に防止することが可能な燃
料電池発電システムが提供できる。
【0058】また、請求項1および請求項3の発明によ
れば、所内負荷量の変動に応じて、燃料電池発電システ
ム本体の送電端出力と補機負荷量との合計を常に一定に
制御するように、可変負荷装置の負荷量を変化させるよ
うにしたので、インバータおよび直流電力発生モジュー
ルの出力を一定に保持することができ、電力系統から独
立した所内負荷の負荷量がステップ的に大幅に上昇して
も、電池周辺プロセス系統の応答遅れによる燃料電池本
体へのダメージ(電池特性劣化)を確実に防止すること
が可能な燃料電池発電システムが提供できる。
【0059】一方、請求項4および請求項5の発明によ
れば、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発明
の燃料電池発電システムにおいて、可変負荷装置の負荷
として、燃料電池発電システム本体の起動時に電池冷却
水を昇温するための電池冷却水昇温用ヒータを用い、さ
らに電池冷却水昇温用ヒータから発生する熱を、排熱と
して排熱利用系に供給するようにしたので、所内負荷の
負荷量がステップ的に上昇しても、電池冷却水昇温用ヒ
ータの負荷量を調節することによって、直流電力発生モ
ジュールの出力を大幅に変化させる必要がなくなり、電
池周辺プロセス系統の応答遅れを防止することができ、
さらに新たな設備(可変負荷装置の負荷)を新たに追設
する必要がないだけでなく、電池冷却水昇温用電気ヒー
タから発生した熱を排熱として有効利用し、エネルギー
の有効活用を図ることが可能な燃料電池発電システムが
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池発電システムの第1の実
施の形態を示す概要図。
【図2】本発明による燃料電池発電システムの第2の実
施の形態を示す概要図。
【図3】本発明による燃料電池発電システムの第3の実
施の形態を示す概要図。
【図4】従来の燃料電池発電システムのー構成例を示す
概要図。
【符号の説明】
1…燃料電池発電システム、 2…直流電力発生モジュール、 3…インバータ、 4…補機負荷、 5…固定補機負荷、 6…所内負荷、 7…電力系統、 8…系統連系用遮断器、 9…燃料電池本体、 10…電池周辺プロセス系統、 11…可変負荷装置、 12…所内負荷量計測器、 13…補機負荷量計測器、 14…所内負荷量計測値、 15…補機負荷量計測値、 16…可変負荷量設定器、 17…可変負荷量指令、 18…補機負荷量設定値、 19…演算器、 20…送電端出力計測器、 21…送電端出力計測値、 22…電池冷却水ライン、 23…電池冷却水ポンプ、 24…気水分離器、 25…排熱蒸気ライン、 26…気水分離器温度調節弁、 27…気水分離器温度、 28…排熱利用系、 29…電池冷却水昇温用ヒータ、 A1,A2…加算器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質層を挟んで対向配置された燃料極
    および酸化剤極に燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給し電
    気化学的反応を利用して発電を行ない前記各電極間から
    直流電力を取り出す燃料電池本体、および電池周辺プロ
    セス系統からなる直流電力発生モジュールと、出力側が
    系統連系用遮断器を介して電力系統に接続されると共
    に、前記電力系統から独立した所内負荷に接続され、前
    記直流電力発生モジュールから出力される直流電力を交
    流に変換するインバータと、前記インバータの出力側に
    接続された補機負荷とを備えて構成され、電力系統から
    の独立運転が可能な燃料電池発電システムにおいて、 前記燃料電池発電システム本体内に、前記補機負荷の負
    荷量を可変する可変負荷装置を備え、 前記所内負荷の負荷量に応じて、前記可変負荷装置の負
    荷量を変化させるようにしたことを特徴とする燃料電池
    発電システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の燃料電池発電シス
    テムにおいて、 前記所内負荷の負荷量および前記補機負荷の負荷量をそ
    れぞれ計測し、当該各計測値の合計を常に一定に制御す
    るように前記可変負荷装置へ補機負荷の負荷量を可変す
    るための可変負荷量指令を与える可変負荷量設定手段を
    備えたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の燃料電池発電シス
    テムにおいて、 前記燃料電池発電システム本体の送電端出力および前記
    補機負荷の負荷量をそれぞれ計測し、当該各計測値の合
    計を常に一定に制御するように前記可変負荷装置へ補機
    負荷の負荷量を可変するための可変負荷量指令を与える
    可変負荷量設定手段を備えたことを特徴とする燃料電池
    発電システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の燃料電池発電システムにおいて、 前記可変負荷装置の負荷として、前記燃料電池発電シス
    テム本体の起動時に電池冷却水を昇温するための電池冷
    却水昇温用ヒータを用いるようにしたことを特徴とする
    燃料電池発電システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の燃料電池発電シス
    テムにおいて、 前記可変負荷装置の負荷として用いる電池冷却水昇温用
    ヒータから発生する熱を、排熱として排熱利用系に供給
    するようにしたことを特徴とする燃料電池発電システ
    ム。
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