JPH10226208A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH10226208A JPH10226208A JP9028960A JP2896097A JPH10226208A JP H10226208 A JPH10226208 A JP H10226208A JP 9028960 A JP9028960 A JP 9028960A JP 2896097 A JP2896097 A JP 2896097A JP H10226208 A JPH10226208 A JP H10226208A
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- tread surface
- block
- grooves
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/11—Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of isolated elements, e.g. blocks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1231—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe being shallow, i.e. sipe depth of less than 3 mm
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベアの発生を防止でき、外観を向上する。
【解決手段】 トレッド面2に、このトレッド面2から
の深さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.3〜1.0
mmとしたベア防止用の極細溝3を設けている。
の深さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.3〜1.0
mmとしたベア防止用の極細溝3を設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベア防止用の極細
溝をトレッド面に設けることにより、該トレッド面の外
観を向上しうる空気入りタイヤに関する。
溝をトレッド面に設けることにより、該トレッド面の外
観を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの加硫成形に際して、タイヤと金
型との間に空気が残留すると、完成タイヤにベアと呼ば
れる傷が生じてしまう。
型との間に空気が残留すると、完成タイヤにベアと呼ば
れる傷が生じてしまう。
【0003】このベアの発生を防止するため、金型に前
記空気を逃がすいわゆるベントホールを設けたり、真空
引き、或いはセグメンタル金型を用いたりしている。
記空気を逃がすいわゆるベントホールを設けたり、真空
引き、或いはセグメンタル金型を用いたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金型に
空気抜き用のベントホールを設けるものは、ベアの発生
を防止するため多数の該ベントホールが必要となり、ベ
ントホール内に突出したいわゆるスピューをカットした
ときに完成タイヤに傷が付く危険性が増し、外観不良を
招きやすい。
空気抜き用のベントホールを設けるものは、ベアの発生
を防止するため多数の該ベントホールが必要となり、ベ
ントホール内に突出したいわゆるスピューをカットした
ときに完成タイヤに傷が付く危険性が増し、外観不良を
招きやすい。
【0005】又真空引き、或いはセグメンタル金型は、
金型費用等が高く、大巾なコストアップとなり、従っ
て、経済的にベアを防止して外観を向上でき、しかもド
ライグリップ性等のタイヤ性能を低下させないものが強
く要望されている。
金型費用等が高く、大巾なコストアップとなり、従っ
て、経済的にベアを防止して外観を向上でき、しかもド
ライグリップ性等のタイヤ性能を低下させないものが強
く要望されている。
【0006】本発明は、トレッド面にベア防止用の極細
溝を設けることを基本として、前記要望を充足しうる空
気入りタイヤの提供を目的としている。
溝を設けることを基本として、前記要望を充足しうる空
気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、このトレ
ッド面からの深さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.
3〜1.0mmとしたベア防止用の極細溝を設けている。
に本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、このトレ
ッド面からの深さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.
3〜1.0mmとしたベア防止用の極細溝を設けている。
【0008】なお前記トレッド面は、周方向の縦溝、シ
ョルダ縁を含むブロック縁によって囲まれる複数のブロ
ックを具え、前記極細溝は、2つの前記ブロック縁が挟
むコーナから、このブロック縁を除く、縦溝、横溝、又
はショルダ縁まで連続してのびることが、ブロックパタ
ーンのトレッド面の外観をより確実に向上しうる観点か
ら望ましい。
ョルダ縁を含むブロック縁によって囲まれる複数のブロ
ックを具え、前記極細溝は、2つの前記ブロック縁が挟
むコーナから、このブロック縁を除く、縦溝、横溝、又
はショルダ縁まで連続してのびることが、ブロックパタ
ーンのトレッド面の外観をより確実に向上しうる観点か
ら望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図において本発明の空気入りタ
イヤ1は、トレッド面2に、このトレッド面2からの深
さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.3〜1.0mmと
したベア防止用の極細溝3を設けている。
図面に基づき説明する。図において本発明の空気入りタ
イヤ1は、トレッド面2に、このトレッド面2からの深
さDを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.3〜1.0mmと
したベア防止用の極細溝3を設けている。
【0010】又空気入りタイヤ1は、図2に示すよう
に、半径方向外面が前記トレッド面2を形成するトレッ
ド部12と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる
一対のサイドウォール部13と、各サイドウォール部1
3のタイヤ半径方向内方端に位置するビード部14とを
具え、このビード部14、14間にはトロイド状のカー
カス16が架け渡されるとともに、該カーカス16の半
径方向外側かつトレッド部12の内方には、ベルト層1
7が巻装される。
に、半径方向外面が前記トレッド面2を形成するトレッ
ド部12と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる
一対のサイドウォール部13と、各サイドウォール部1
3のタイヤ半径方向内方端に位置するビード部14とを
具え、このビード部14、14間にはトロイド状のカー
カス16が架け渡されるとともに、該カーカス16の半
径方向外側かつトレッド部12の内方には、ベルト層1
7が巻装される。
【0011】前記カーカス16は、トレッド部12から
サイドウオール部13をへてビード部14のビードコア
15の廻りで内側から外側に折返される1枚以上、例え
ば2枚のカーカスプライから形成され、各カーカスプラ
イは、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなどの有機繊
維からなるカーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75
〜90度の角度で傾けたラジアル配列又はセミラジアル
配列をなす。又カーカス16は、少なくとも1枚のカー
カスプライの折返し部分16Aを、タイヤの最大巾位置
の近傍で終端させたハイターンアップ構造をなし、前記
ビードコア15から半径方向外方に立上がるビードエー
ペックスゴム18とともにビード部14を補強しかつタ
イヤ横剛性を高めている。
サイドウオール部13をへてビード部14のビードコア
15の廻りで内側から外側に折返される1枚以上、例え
ば2枚のカーカスプライから形成され、各カーカスプラ
イは、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなどの有機繊
維からなるカーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75
〜90度の角度で傾けたラジアル配列又はセミラジアル
配列をなす。又カーカス16は、少なくとも1枚のカー
カスプライの折返し部分16Aを、タイヤの最大巾位置
の近傍で終端させたハイターンアップ構造をなし、前記
ビードコア15から半径方向外方に立上がるビードエー
ペックスゴム18とともにビード部14を補強しかつタ
イヤ横剛性を高めている。
【0012】前記ベルト層17は、本例では、ナイロン
等の低モジュラスの小径なバンドコードを、例えばタイ
ヤ赤道Cに対して0〜5度の角度で螺旋巻きすることに
よって形成されるベルトプライからなる。
等の低モジュラスの小径なバンドコードを、例えばタイ
ヤ赤道Cに対して0〜5度の角度で螺旋巻きすることに
よって形成されるベルトプライからなる。
【0013】又本実施の形態では、図1に示すように
(なお図1はタイヤ赤道Cから左半分のトレッドパター
ンを示し、右半分は該タイヤ赤道Cに対して同図の線対
称をなす)、トレッド面2に、タイヤ赤道C両側で周方
向にのびる略直線状の縦溝4A、4Aと、この縦溝4
A、4Aのタイヤ軸方向外側に設けられかつ周方向にの
びる略ジグザグ状の縦溝4B、4Bとを含む縦溝4が形
成されている。さらに前記トレッド面2は、トレッド縁
をなすショルダ縁E、E間を緩やかに湾曲してのびる横
溝20を多数本配することによって、前記縦溝4、ショ
ルダ縁E、横溝20を含むブロック縁5によって囲まれ
る複数のブロック6を具える。
(なお図1はタイヤ赤道Cから左半分のトレッドパター
ンを示し、右半分は該タイヤ赤道Cに対して同図の線対
称をなす)、トレッド面2に、タイヤ赤道C両側で周方
向にのびる略直線状の縦溝4A、4Aと、この縦溝4
A、4Aのタイヤ軸方向外側に設けられかつ周方向にの
びる略ジグザグ状の縦溝4B、4Bとを含む縦溝4が形
成されている。さらに前記トレッド面2は、トレッド縁
をなすショルダ縁E、E間を緩やかに湾曲してのびる横
溝20を多数本配することによって、前記縦溝4、ショ
ルダ縁E、横溝20を含むブロック縁5によって囲まれ
る複数のブロック6を具える。
【0014】前記縦溝4は、トレッド表面にて測定した
溝中心と直交する断面位置での溝巾が5〜20mm程度、
本例では約12mmであり、又溝深さは6〜15mm程度、
本例では約8mmとしている。なお前記横溝4は、溝巾が
2〜8mm程度、本例では約4mmとするとともに溝深さを
約7mmとしている。
溝中心と直交する断面位置での溝巾が5〜20mm程度、
本例では約12mmであり、又溝深さは6〜15mm程度、
本例では約8mmとしている。なお前記横溝4は、溝巾が
2〜8mm程度、本例では約4mmとするとともに溝深さを
約7mmとしている。
【0015】又前記ブロック6は、本例ではタイヤ赤道
C上に周方向に並ぶブロック6Aと、そのタイヤ軸方向
外側で前記縦溝4Aを挟んでかつ周方向に並ぶブロック
6Bと、そのタイヤ軸方向外側で前記縦溝4Bを挟んで
かつ周方向に並びしかもタイヤ軸方向外側端が前記ショ
ルダ縁Eをなすブロック6Cとを含む。
C上に周方向に並ぶブロック6Aと、そのタイヤ軸方向
外側で前記縦溝4Aを挟んでかつ周方向に並ぶブロック
6Bと、そのタイヤ軸方向外側で前記縦溝4Bを挟んで
かつ周方向に並びしかもタイヤ軸方向外側端が前記ショ
ルダ縁Eをなすブロック6Cとを含む。
【0016】本例では、前記ブロック6A、6B、6C
のうち、一つおきのブロック6A1、6B1、6C1の
表面に、夫々前記極細溝3(3A、3B、3C)を設け
ている。
のうち、一つおきのブロック6A1、6B1、6C1の
表面に、夫々前記極細溝3(3A、3B、3C)を設け
ている。
【0017】前記ブロック6A1に設けられる極細溝3
Aは、両側の前記縦溝4A、4A間でペトリ皿状に連続
してのびかつ該縦溝4A、4Aで開口する。
Aは、両側の前記縦溝4A、4A間でペトリ皿状に連続
してのびかつ該縦溝4A、4Aで開口する。
【0018】前記ブロック6B1に設けられる極細溝3
Bは、2つの前記ブロック縁5、5が挟むコーナの挟み
角度αが最小となる最鋭角コーナ7、本例では前記縦溝
4Bと横溝20とが挟む最鋭角コーナ7から、この最鋭
角コーナ7を挟む前記2つのブロック縁5、5以外、即
ち該縦溝4Bと横溝20以外の前記縦溝4A又はショル
ダ縁E、本例では縦溝4Aまで連続してかつ前記極細溝
3Aの仮想延長線L1上に存在するように緩やかに湾曲
しながらのびしかも該縦溝4A、4Bで開口する。
Bは、2つの前記ブロック縁5、5が挟むコーナの挟み
角度αが最小となる最鋭角コーナ7、本例では前記縦溝
4Bと横溝20とが挟む最鋭角コーナ7から、この最鋭
角コーナ7を挟む前記2つのブロック縁5、5以外、即
ち該縦溝4Bと横溝20以外の前記縦溝4A又はショル
ダ縁E、本例では縦溝4Aまで連続してかつ前記極細溝
3Aの仮想延長線L1上に存在するように緩やかに湾曲
しながらのびしかも該縦溝4A、4Bで開口する。
【0019】又前記ブロック6C1に設けられる極細溝
3Cは、前記極細溝3Bの変曲点Vを有する仮想延長線
L2上に存在する最鋭角コーナ7から、この最鋭角コー
ナ7が挟む前記縦溝4Bと横溝20以外の前記縦溝4A
又はショルダ縁E、本例ではショルダ縁Eまで連続して
かつ該仮想延長線L2上に存在するように緩やかに湾曲
しながらのびしかも縦溝4A、ショルダ縁Eで開口す
る。
3Cは、前記極細溝3Bの変曲点Vを有する仮想延長線
L2上に存在する最鋭角コーナ7から、この最鋭角コー
ナ7が挟む前記縦溝4Bと横溝20以外の前記縦溝4A
又はショルダ縁E、本例ではショルダ縁Eまで連続して
かつ該仮想延長線L2上に存在するように緩やかに湾曲
しながらのびしかも縦溝4A、ショルダ縁Eで開口す
る。
【0020】なお極細溝3B、3Cの起点は最鋭角コー
ナの他、他のコーナを起点としてもよい。又このコーナ
を起点としてこのコーナを挟むブロック縁以外の他のブ
ロック縁において縦溝、横溝、又はショルダ縁で開口さ
せることができる。さらには、極細溝3B、3Cは、一
端、他端の両端が前記各ブロック縁で開口していても、
一方の端がコーナを含むブロック縁で開口し、他方の端
はブロック縁の内方で途切れてもよい。なお途切れ端
は、前記した各コーナ、ブロック縁から3〜8mm程度の
範囲に位置させる。
ナの他、他のコーナを起点としてもよい。又このコーナ
を起点としてこのコーナを挟むブロック縁以外の他のブ
ロック縁において縦溝、横溝、又はショルダ縁で開口さ
せることができる。さらには、極細溝3B、3Cは、一
端、他端の両端が前記各ブロック縁で開口していても、
一方の端がコーナを含むブロック縁で開口し、他方の端
はブロック縁の内方で途切れてもよい。なお途切れ端
は、前記した各コーナ、ブロック縁から3〜8mm程度の
範囲に位置させる。
【0021】このような極細溝3(極細溝3A、3B、
3Cを総称するとき極細溝3という)は、図1における
A−A線断面図である図3に示すように、金型30に設
けた突条31に生タイヤのトレッド表面が押付けられる
ことにより形成されるが、同図に一点鎖線で示すように
極細溝3の成形直前の段階で前記突条31の両側に空気
逃げ路32、32が形成され、これによって、空気の残
留を防ぎ、ベアの発生を防止しうる。
3Cを総称するとき極細溝3という)は、図1における
A−A線断面図である図3に示すように、金型30に設
けた突条31に生タイヤのトレッド表面が押付けられる
ことにより形成されるが、同図に一点鎖線で示すように
極細溝3の成形直前の段階で前記突条31の両側に空気
逃げ路32、32が形成され、これによって、空気の残
留を防ぎ、ベアの発生を防止しうる。
【0022】特に前記極細溝3B、3Cは、金型による
加硫成形の際に最も空気が残留しやすい巾狭の前記最鋭
角コーナ7から、前記縦溝4A、ショルダ縁Eまで連続
してのびるため、該最鋭角コーナ7近傍におけるベア防
止に有効であり、ベントホールHの数も減じることが出
来る。
加硫成形の際に最も空気が残留しやすい巾狭の前記最鋭
角コーナ7から、前記縦溝4A、ショルダ縁Eまで連続
してのびるため、該最鋭角コーナ7近傍におけるベア防
止に有効であり、ベントホールHの数も減じることが出
来る。
【0023】なお極細溝3B、3Cを、前記最鋭角コー
ナ7から横溝20まで連続して設けると、該極細溝3
A、3B、3Cの前記仮想延長線L1、L2を介した連
続性が損なわれ、外観を低下させることがあり、従っ
て、最鋭角コーナ7から縦溝4A、ショルダ縁Eまで連
続させることが好ましい。
ナ7から横溝20まで連続して設けると、該極細溝3
A、3B、3Cの前記仮想延長線L1、L2を介した連
続性が損なわれ、外観を低下させることがあり、従っ
て、最鋭角コーナ7から縦溝4A、ショルダ縁Eまで連
続させることが好ましい。
【0024】本例のように前記極細溝3A、3B、3C
を設けると、その連続感によって方向性が強調されるた
め、ベアを減じたことによる外観向上に加えて、極細溝
3自体によっても外観を向上しうる。
を設けると、その連続感によって方向性が強調されるた
め、ベアを減じたことによる外観向上に加えて、極細溝
3自体によっても外観を向上しうる。
【0025】又本例では、図1、図4に示すように、前
記最鋭角コーナ7に、ブロック6B1、6C1表面に立
てた法線Nに対しての鋭角側の角度βが30°〜60°
の斜面22を形成し、これによって該最鋭角コーナ7に
おける空気の残留をさらに確実になくし、ベアの発生を
より一層確実に防止できる。なお前記ブロック6Bのう
ち、ブロック6B1、6B1間のブロック6B2の最鋭
角コーナ7Aにも、同様の斜面22を設けている。
記最鋭角コーナ7に、ブロック6B1、6C1表面に立
てた法線Nに対しての鋭角側の角度βが30°〜60°
の斜面22を形成し、これによって該最鋭角コーナ7に
おける空気の残留をさらに確実になくし、ベアの発生を
より一層確実に防止できる。なお前記ブロック6Bのう
ち、ブロック6B1、6B1間のブロック6B2の最鋭
角コーナ7Aにも、同様の斜面22を設けている。
【0026】前記角度βが30°よりも小さいと、空気
の残留を阻止する効果を十分に発揮できないことがある
一方、60°よりも大きいと、トレッド面2の外観を損
ないがちとなる。
の残留を阻止する効果を十分に発揮できないことがある
一方、60°よりも大きいと、トレッド面2の外観を損
ないがちとなる。
【0027】なお前記斜面22は、平面状のものの他に
も、図1に示すトレッドパターンの平面図において円弧
状に湾曲していても良い。
も、図1に示すトレッドパターンの平面図において円弧
状に湾曲していても良い。
【0028】又極細溝3は、各ブロック6に夫々1本を
設けても良いが、図1に示すように、極細溝3を設けな
いブロック6と設けたブロック6とを周方向に並べて
も、全体として完成タイヤを見たときに外観を阻害しな
い程度までベアの発生を抑えるのには有効である。
設けても良いが、図1に示すように、極細溝3を設けな
いブロック6と設けたブロック6とを周方向に並べて
も、全体として完成タイヤを見たときに外観を阻害しな
い程度までベアの発生を抑えるのには有効である。
【0029】さらに前記極細溝3のトレッド面2、即ち
ブロック表面からの深さDが0.2mmよりも小さいと、
前記空気逃げ路32の断面積が小さくなり、十分にベア
の発生を防止できない一方、深さDが0.7mmよりも大
きいと、パターン剛性が低下して、特にドライグリップ
性を劣化させがちとなる。
ブロック表面からの深さDが0.2mmよりも小さいと、
前記空気逃げ路32の断面積が小さくなり、十分にベア
の発生を防止できない一方、深さDが0.7mmよりも大
きいと、パターン剛性が低下して、特にドライグリップ
性を劣化させがちとなる。
【0030】従って極細溝3の深さDを、0.2mm以上
かつ0.7mm以下としている。なおより好ましくは、
0.3mm以上であり、0.5mm以下である。
かつ0.7mm以下としている。なおより好ましくは、
0.3mm以上であり、0.5mm以下である。
【0031】又極細溝3の巾Wが0.3mmよりも小さい
と、空気逃げ路32の断面積が小さくなり、ベアの発生
を十分に防止し得ない一方、巾Wが1.0mmよりも大き
いと、パターン剛性が低下して、特にドライグリップ性
を劣化させがちとなり、しかも外観も阻害する傾向にあ
る。
と、空気逃げ路32の断面積が小さくなり、ベアの発生
を十分に防止し得ない一方、巾Wが1.0mmよりも大き
いと、パターン剛性が低下して、特にドライグリップ性
を劣化させがちとなり、しかも外観も阻害する傾向にあ
る。
【0032】従って極細溝3の巾Wを0.3mm以上かつ
1.0mm以下としている。なおより好ましくは、0.6
mm以上であり、0.9mm以下である。
1.0mm以下としている。なおより好ましくは、0.6
mm以上であり、0.9mm以下である。
【0033】なお本発明の空気入りタイヤ1及びそのト
レッドパターンは、図1、図2に限定されることは勿論
なく、種々のブロックパターン、或いは他のパターンに
採用しうるが、特にブロックパターンを有する様々な空
気入りタイヤのベア防止対策として有効である。
レッドパターンは、図1、図2に限定されることは勿論
なく、種々のブロックパターン、或いは他のパターンに
採用しうるが、特にブロックパターンを有する様々な空
気入りタイヤのベア防止対策として有効である。
【0034】
【実施例】タイヤサイズが225/50R16であり、
かつ本発明に従って、図1、図2に示す構成の空気入り
タイヤを、極細溝の深さD、巾Wを種々変えて試作し
(実施例1〜5)し、各性能をテストした。なお極細溝
を設けないもの(従来例)、及び極細溝の深さD、巾W
が本発明の範囲外にあるもの(比較例1〜7)も併せて
試作し、各性能をテストして実施例と比較した。
かつ本発明に従って、図1、図2に示す構成の空気入り
タイヤを、極細溝の深さD、巾Wを種々変えて試作し
(実施例1〜5)し、各性能をテストした。なお極細溝
を設けないもの(従来例)、及び極細溝の深さD、巾W
が本発明の範囲外にあるもの(比較例1〜7)も併せて
試作し、各性能をテストして実施例と比較した。
【0035】又試作タイヤの他の構成は次の通りであ
る。 カーカス 構成:カーカスプライ2層 (1層はハイターンアップ構造) コード材質:ナイロン コード角度:90度(対タイヤ赤道) コード構成:1100d コード密度:48本/5cm ベルト層 構成:螺旋巻きベルトプライ1層 コード材質:ナイロン コード角度:略0度(対タイヤ赤道) コード構成:1400d コード密度:49本/5cm
る。 カーカス 構成:カーカスプライ2層 (1層はハイターンアップ構造) コード材質:ナイロン コード角度:90度(対タイヤ赤道) コード構成:1100d コード密度:48本/5cm ベルト層 構成:螺旋巻きベルトプライ1層 コード材質:ナイロン コード角度:略0度(対タイヤ赤道) コード構成:1400d コード密度:49本/5cm
【0036】テスト方法を下記する。 ベアの発生状況 各ブロックにおいてベントホールを4個設けたときのベ
アの発生状況を調べた。表1において○はベアの発生が
なく、×はベアの発生があったことを示す。
アの発生状況を調べた。表1において○はベアの発生が
なく、×はベアの発生があったことを示す。
【0037】 ベントホールの数 1ブロック当たりの数で、表1に表示した数までベント
ホールがあるとベアの発生がないことを示す。
ホールがあるとベアの発生がないことを示す。
【0038】 外観 試作タイヤの外観を目視により官能評価し、従来例を1
00とする指数で表1に表示した。数値が大きい程、外
観が良好であることを表す。
00とする指数で表1に表示した。数値が大きい程、外
観が良好であることを表す。
【0039】 ドライグリップ性 試供タイヤを標準リム(16×7JJ)、標準内圧
(2.2kg/cm2 )のもとで車輛(3000ccのFR
乗用車)の全輪に装着した、負荷荷重がタイヤ1本当た
り360kg相当の条件において、テストコースのドライ
試験路について、一定のコースを速度を上げて走行し、
この時安全に走行しうる限界速度を従来例を100とす
る指数で表1に表示した。数値が大きいほどドライグリ
ップ性に優れている。
(2.2kg/cm2 )のもとで車輛(3000ccのFR
乗用車)の全輪に装着した、負荷荷重がタイヤ1本当た
り360kg相当の条件において、テストコースのドライ
試験路について、一定のコースを速度を上げて走行し、
この時安全に走行しうる限界速度を従来例を100とす
る指数で表1に表示した。数値が大きいほどドライグリ
ップ性に優れている。
【0040】 ウエットグリップ性 前記項と同条件でウエット試験路を走行し、走行しう
る限界速度を従来例を100とする指数で表示した。数
値が大きいほどウエットグリップ性に優れている。
る限界速度を従来例を100とする指数で表示した。数
値が大きいほどウエットグリップ性に優れている。
【0041】 騒音性能 と同一条件の車両を用い、平坦面を走行し、官能評価
によってテストした結果を表1に示す。従来例を100
とする指数で評価し、数値が大きいほど優れていること
を示す。
によってテストした結果を表1に示す。従来例を100
とする指数で評価し、数値が大きいほど優れていること
を示す。
【0042】
【表1】
【0043】テストの結果、実施例のものは、ベントホ
ールの数を増加させることなく、かつドライグリップ性
等のタイヤ性能の低下を招くことなく、ベアの発生をな
くしていることが確認できた。なお比較例7は、極細溝
に代えてトレッド面から突出する凸状体を形成したもの
であるが、金型に設ける細溝によって空気逃げ路が形成
されてベア防止に有効なものの、実接地面積の減少によ
りドライグリップ性が低下している。
ールの数を増加させることなく、かつドライグリップ性
等のタイヤ性能の低下を招くことなく、ベアの発生をな
くしていることが確認できた。なお比較例7は、極細溝
に代えてトレッド面から突出する凸状体を形成したもの
であるが、金型に設ける細溝によって空気逃げ路が形成
されてベア防止に有効なものの、実接地面積の減少によ
りドライグリップ性が低下している。
【0044】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
ベントホールを多くしなくても、ベアの発生を防止で
き、ドライグリップ性等のタイヤ性能を損ねることな
く、外観を向上しうる。
ベントホールを多くしなくても、ベアの発生を防止で
き、ドライグリップ性等のタイヤ性能を損ねることな
く、外観を向上しうる。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すトレッドパタ
ーンの平面図である。
ーンの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示す空気入りタイ
ヤのタイヤ左半分子午断面図である。
ヤのタイヤ左半分子午断面図である。
【図3】極細溝の作用を説明するための図1のA−A線
断面図である。
断面図である。
【図4】最鋭角コーナに設けた斜面を示す断面図であ
る。
る。
2 トレッド面 3、3A、3B、3C 極細溝 4、4A、4B 縦溝 5 ブロック縁 6、6A1、6B1、6C1 ブロック 7 最鋭角コーナ E ショルダ縁
Claims (2)
- 【請求項1】トレッド面に、このトレッド面からの深さ
Dを0.2〜0.7mmかつ巾Wを0.3〜1.0mmとし
たベア防止用の極細溝を設けてなる空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記トレッド面は、周方向の縦溝、ショル
ダ縁を含むブロック縁によって囲まれる複数のブロック
を具え、前記極細溝は、2つの前記ブロック縁が挟むコ
ーナから、このブロック縁を除く、縦溝、横溝又はショ
ルダ縁まで連続してのびることを特徴とする請求項1記
載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02896097A JP3315049B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 空気入りタイヤ |
DE1998616144 DE69816144T2 (de) | 1997-02-13 | 1998-02-12 | Luftreifen |
EP19980301014 EP0858917B1 (en) | 1997-02-13 | 1998-02-12 | Pneumatic tyre |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02896097A JP3315049B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 空気入りタイヤ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10226208A true JPH10226208A (ja) | 1998-08-25 |
JP3315049B2 JP3315049B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=12262992
Family Applications (1)
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JP02896097A Expired - Fee Related JP3315049B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 空気入りタイヤ |
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Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP3315049B2 (ja) |
DE (1) | DE69816144T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE19900266A1 (de) * | 1999-01-07 | 2000-10-12 | Continental Ag | Fahrzeugluftreifen mit einem laufrichtungsgebunden gestalteten Laufstreifenprofil |
JP2006076556A (ja) * | 2004-08-09 | 2006-03-23 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
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DE102005052604B4 (de) * | 2005-11-02 | 2014-03-27 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Fahrzeugluftreifen |
DE102007059292A1 (de) | 2007-12-08 | 2009-06-10 | Continental Aktiengesellschaft | Fahrzeugluftreifen |
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JPH02267007A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-10-31 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入り冬タイヤ |
EP0422902B1 (en) * | 1989-10-12 | 1995-09-06 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tires |
AT400135B (de) * | 1991-12-12 | 1995-10-25 | Semperit Ag | Fahrzeugreifen |
-
1997
- 1997-02-13 JP JP02896097A patent/JP3315049B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-02-12 EP EP19980301014 patent/EP0858917B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-02-12 DE DE1998616144 patent/DE69816144T2/de not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19900266A1 (de) * | 1999-01-07 | 2000-10-12 | Continental Ag | Fahrzeugluftreifen mit einem laufrichtungsgebunden gestalteten Laufstreifenprofil |
DE19900266C2 (de) * | 1999-01-07 | 2003-08-14 | Continental Ag | Fahrzeugluftreifen mit einem laufrichtungsgebunden gestalteten Laufstreifenprofil |
JP2006076556A (ja) * | 2004-08-09 | 2006-03-23 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP4515318B2 (ja) * | 2004-08-09 | 2010-07-28 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0858917A2 (en) | 1998-08-19 |
DE69816144D1 (de) | 2003-08-14 |
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EP0858917B1 (en) | 2003-07-09 |
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