JPH10225039A - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
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- JPH10225039A JPH10225039A JP2292897A JP2292897A JPH10225039A JP H10225039 A JPH10225039 A JP H10225039A JP 2292897 A JP2292897 A JP 2292897A JP 2292897 A JP2292897 A JP 2292897A JP H10225039 A JPH10225039 A JP H10225039A
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Abstract
部32の固定機能および絶縁機能を、冷却ファンを形成
した端子保護部材27に持たせるという点に着目し、組
付工程を廃止し、部品点数を削減することで製品価格を
低減できるようにした車両用交流発電機1のロータを提
供する。 【解決手段】 複数枚のファンブレード41および支持
板部42を一体成形した端子保護部材27のフロント側
面に、コイルボビン24の係止壁より引き出したフィー
ルドコイル23の2本のコイルリード部32を絶縁固定
する2個のガイド部45を設けた。これにより、従来の
技術では必要であった絶縁チューブをコイルリード部3
2に組み付ける組付工程を廃止できるようになった。そ
して、その絶縁チューブを不要とすることで部品点数を
削減できるので、車両用交流発電機1のロータの製品価
格を低減できるようになった。
Description
の両側の巻線端部を絶縁固定するガイド部を有する回転
子を備えた発電機等の回転電機に関するものである。
ように、ハウジング101内に回転自在に支持された回
転軸102と、この回転軸102と一体的に回転するラ
ンデル型のポールコア103と、このポールコア103
にコイルボビン104を介して巻装されたロータコイル
105と、回転軸102の端部外周に設けられたスリッ
プリング106と、ロータコイル105の両側の巻線端
部107とスリップリング106とを電気的に接続する
ターミナル108とを備えた車両用交流発電機(オルタ
ネータ)が知られている。そして、ロータコイル105
の両側の巻線端部107は、ポールコア103との電気
的な絶縁を確保するために、円管状の絶縁チューブ10
9により覆われている。
機等の回転電機においては、価格競争が激しく、工程の
廃止または部品点数の削減により、回転電機の製品価格
の低減化を図ることが望まれている。
ては、ロータコイル105の両側の巻線端部107に絶
縁チューブ109を組み付ける必要があり、部品点数や
組付工数が多いという問題が生じていた。そして、その
絶縁チューブ109の組み付けを自動化するには、図1
4に示したように、ロータコイル105の両側の巻線端
部107の真直を保つことが必須である。したがって、
絶縁チューブ109の組み付け前に数回に渡り、巻線端
部107の真直修正を行っており、工程が多いという問
題が生じていた。
ミナル108とコイルボビン104の巻線端部107と
の2つの結線位置は、対称位置(180°)に設定され
ており、両者の結線部はポールコア103の外周に設け
られる、隣設する2つの爪状部間に配置されている。し
かしながら、上記のような結線部の位置では、電気的な
正極(プラス)側と負極(マイナス)側とを誤結線する
可能性があり、工程上、電極チェックが必要となり、工
程が増えるという問題も生じている。
部の固定機能および絶縁機能を、回転電機の構成上必要
な他の部品に持たせるという点に着目し、工程の一部を
廃止したり、部品点数を削減したりすることにより、製
品価格を低減できるようにすることを目的とする。
よれば、ロータコアとロータコイルとを電気的に絶縁す
るコイルボビンにロータコイルの両側の巻線端部を絶縁
固定するガイド部を一体成形することで、ロータコイル
の両側の巻線端部の固定機能および絶縁機能を、コイル
ボビンに持たせることができる。これにより、ロータコ
イルの両側の巻線端部に絶縁チューブを組み付ける工程
を廃止でき、しかも絶縁チューブが廃止されるので部品
点数を減少できることにより、製品価格を低減できる。
イルの両側の巻線端部の引出し位置が非対称位置となる
ように両側の巻線端部を引き出すことにより、電気的な
正極側と負極側とを誤結線する心配がなくなるので、製
造工程の中で誤結線をチェックするための電極検査工程
を廃止できる。
とロータコアとを電気的に絶縁する樹脂成形品にロータ
コイルの両側の巻線端部を絶縁固定するガイド部を一体
成形することで、ロータコイルの両側の巻線端部の固定
機能および絶縁機能をその樹脂成形品に持たせる。これ
により、請求項1に記載の発明と同様な効果を備える。
の発熱部に冷却風を送る冷却ファンにロータコイルの両
側の巻線端部を絶縁固定するガイド部を一体成形するこ
とで、ロータコイルの両側の巻線端部の固定機能および
絶縁機能をその冷却ファンに持たせることができる。こ
れにより、さらに部品点数および組付工数を減少でき
る。
機を車両用交流発電機に適用した第1実施例を示したも
ので、図1は車両用交流発電機の主要構造を示した図
で、図2は車両用交流発電機の全体構造を示した図であ
る。
搭載されたエンジン(図示せず)により回転駆動される
回転軸2と、この回転軸2を2個の軸受3、4を介して
回転自在に支持する後記するハウジングと、このハウジ
ングの内面に固定された後記するステータと、ハウジン
グの内部に回転自在に収容された後記するロータとを備
えている。なお、回転軸2は、ローレット嵌合により後
記するフロント側、リヤ側ポールコア21、22の軸心
部に圧入固定されており、前端部(フロント側部)が、
ベルト(図示せず)を介してエンジンの回転動力を回転
軸2に伝達するためのプーリ5に連結されている。
れたフロントハウジング6と、多数の通風口12および
多数の排気口13が形成されたリヤハウジング7とから
構成されている。リヤハウジング7内には、電圧調整装
置8、三相整流装置9およびブラシ10が配設されてい
る。なお、ブラシ10は、金属板、例えば銅合金のバネ
材である燐青銅またはベリリウム銅等の導電性の薄板弾
性材製で、電圧調整装置8のケースと一体成形されたブ
ラシホルダ14内にインサート成形されたターミナル1
5と電気的に接続されている。ステータは、電機子とし
て働く部分で、ステータコア16、およびこのステータ
コア16に巻装された三相のステータコイル17により
構成されている。
に基づいて説明する。ロータは、界磁装置として働く部
分で、回転軸2と一体的に回転する。このロータは、回
転軸2に固定されたランデル型のポールコアを構成する
フロント側、リヤ側ポールコア21、22と、このフロ
ント側、リヤ側ポールコア21、22に巻装されたフィ
ールドコイル23と、フロント側、リヤ側ポールコア2
1、22とフィールドコイル23とを電気的に絶縁する
コイルボビン24と、フィールドコイル23に励磁電流
を供給するための2個のスリップリング25と、これら
のスリップリング25とフィールドコイル23との間に
介在する2個のスリップリング端子26と、これらのス
リップリング端子26を保護する端子保護部材27とか
ら構成されている。
ルコア21、22を図1ないし図3に基づいて説明す
る。ここで、図3はリヤ側ポールコア22のリヤ側面を
示した図である。フロント側、リヤ側ポールコア21、
22は、本発明のロータコアに相当する部品で、低炭素
鋼を鍛造成形することにより所定の形状に形成された8
極、12極、14極または16極の磁極部で、中央の円
筒状空間内にコイルボビン24を介してフィールドコイ
ル23が巻かれている。このフロント側、リヤ側ポール
コア21、22には、フロント側とリヤ側に互いに噛み
合うように複数個(本例では6個)の爪状磁極片28と
複数個(本例では6個)の爪状磁極片29が、各円筒状
部の外周側より放射状に突出するように設けられてい
る。なお、リヤ側ポールコア22において対称的な位置
に配される、隣設する2個の爪状磁極片29の根元部分
間には、後記する端子保護部材27の2個のガイド部が
それぞれ差し込まれる2個のV溝部(略逆三角形状の凹
部)30が形成されている。
コイルに相当する部品で、線径が例えば0.5mm〜
2.0mmの銅線が利用され、コイルボビン23の外周
に所定の巻数巻装されるコイル部31、およびこのコイ
ル部31のリヤ側端部より軸方向に引き出された2本の
コイルリード部(本発明の巻線端部に相当する)32を
有している。そして、フィールドコイル23に励磁電流
が流れると、フロント側、リヤ側ポールコア21、22
を磁化する界磁巻線である。具体的には、フィールドコ
イル23に励磁電流が流れると、一方の爪状磁極片28
が全てN極(またはS極)になり、他方の爪状磁極片2
9が全てS極(またはN極)になる。
縁性樹脂を例えば射出成形するにより成形されている。
ここで、コイルボビン24は、フィールドコイル23の
2本のコイルリード部32の引出し位置を対称位置とな
るように形成している。なお、コイルボビン24は、円
筒形状の底壁、この底壁の筒方向のフロント側に設けら
れた円環板形状の係止壁、底壁の筒方向のリヤ側に設け
られた円環板形状の係止壁53を有している。
電部材に相当する部品で、例えば銅合金の発泡骨格金属
を金属母体とした炭素粉末、天然黒鉛または金属黒鉛等
の炭素質部材により円環形状に形成され、回転軸2のリ
ヤ側端部の外周に設けられ、互いに電気的に独立してい
る。これらのスリップリング25の外周面には、2個の
ブラシ10がそれぞれ接触する。
の接続端子に相当する部品で、対称的な位置(180°
間隔)に配設され、例えば板厚が0.8mm〜1.5m
mの銅板等の金属板を断面形状が略コの字形状となるよ
うに折り曲げられた導電部材である。これらのスリップ
リング端子26は、一端部が2個のスリップリング25
にインサートされることで2個のスリップリング25に
機械的、且つ電気的にそれぞれ接続されている。
端部には、フィールドコイル23の2本のコイルリード
部32の各々に先端に設けられた結線部33に、フュー
ジング溶接等の溶接手段により機械的、且つ電気的に接
続される結線部34がそれぞれ設けられている。なお、
両者の結線部33、34は、溶接作業を行い易いよう
に、後記する端子保護部材27の支持板部42のリヤ側
面より所定量(例えば10mm程度)だけ突出してい
る。
ないし図5に基づいて説明する。ここで、図4は端子保
護部材27のリヤ側面とブラシホルダ14を示した図
で、図5は端子保護部材27のフロント側面を示した図
である。端子保護部材27は、本発明の樹脂成形品に相
当する部品で、電気絶縁性および耐熱性に優れ、高強度
で寸法安定性に優れる例えばポリフェニレンスルフィド
樹脂(PPS樹脂)等の電気絶縁性樹脂を例えば射出成
形することにより成形されている。この端子保護部材2
7は、遠心式冷却ファンの冷却翼を構成する複数枚のフ
ァンブレード41、これらのファンブレード41を支持
する円環板形状の支持板部42、および支持板部42の
内周側よりリヤ側に突出するように設けられた円筒状部
43を有している。
したように、支持板部42の外周部のリヤ側面上に円環
状に配列されており、ロータの回転に伴ってハウジング
の内部に冷却風を吸引して、電圧調整装置8、三相整流
装置9、三相のステータコイル17およびフィールドコ
イル23等の発熱部品を冷却する。
ルコア21、22のリヤ側面に固定され、2個のスリッ
プリング端子26の径方向部分をインサート成形する凸
状部44を有している。この支持板部42のフロント側
面の外周側には、図1、図2および図5に示したよう
に、フィールドコイル23の2本のコイルリード部32
の絶縁とコイルリード部32を真直方向(軸方向)に引
き出すための筒形状のガイド部45が一体成形されてい
る。
ント側面からコイルボビン24の係止壁53に接触する
ように延長され、内部にフィールドコイル23のコイル
リード部32が挿通する挿通穴46が形成されている。
その挿通穴46の内径は、フィールドコイル23の線径
よりも0.5mm程度大きければ良い。つまりガイド部
45とフィールドコイル23との間のクリアランスは
0.5mm程度あれば良い。なお、複数枚のファンブレ
ード41と支持板部42とから冷却ファンが構成され
る。
シホルダ14のスリップリングカバー部分との間に断面
形状が略U字形状の微小間隙(ラビリンスシール)を形
成する凸部47が形成されている。これにより、2個の
ブラシ10および2個のスリップリング25を収容する
円筒形状の収容室48は、端子保護部材27とブラシホ
ルダ14とにより気密的にシールされている。
5および2個のスリップリング端子26の軸方向部分を
絶縁固定する絶縁固定部材で、2個のスリップリング2
5および2個のスリップリング端子26の軸方向部分と
一体化されて回転軸2のリヤ側端部の外周にローレット
嵌合により圧入固定されている。
の車両用交流発電機1のロータの製造方法を図1ないし
図5に基づいて簡単に説明する。
ナイロン樹脂)を成形型(図示せず)内に入れて固形化
することによりコイルボビン24を成形する。したがっ
て、円筒形状の底壁、円環板形状の係止壁および円環板
形状の係止壁53を有する略円筒形状の樹脂成形品が得
られる。そして、巻き始め側のコイルリード部32を係
止壁53に形成される一方のスリット(図示せず)に固
定した後に、コイルボビン24の底壁の外周に所定の巻
回数だけ巻装してコイル部31を形成する。その後に、
巻き終り側のコイルリード部32を係止壁53に形成さ
れる他方のスリット(図示せず)に固定する。なお、一
方のスリットと他方のスリットとは、対称的な位置(1
80°間隔)に設けられている。したがって、フィール
ドコイル23は、コイルボビン24の係止壁53の対称
的な位置(180°間隔)からリヤ側に向けて、2本の
コイルリード部32が引き出されることになる。
スリップリング端子26をインサートした状態で焼成す
ることにより2個のスリップリング25を成形する。な
お、スリップリング端子26のインサートされる部分の
両端面または一端面に、例えばショットブラスト法、シ
ョットピーニング法またはプレス加工により凹凸を形成
することにより、スリップリング25とスリップリング
端子26との接触面積を増加させてスリップリング25
とスリップリング端子26との接触抵抗を減少させても
良い。
樹脂)を成形型(図示せず)内に入れて、2個のスリッ
プリング25および2個のスリップリング端子26をイ
ンサート成形することにより端子保護部材27を成形す
る。このとき、端子保護部材27のうちの複数枚のファ
ンブレード41を支持する支持板部42のフロント側面
に、略円筒形状のガイド部45も一体的に成形されるこ
とにより、対称的な位置(180°間隔)に2個のガイ
ド部45を備えた樹脂成形品が得られる。
所定の形状に成形されたフロント側、リヤ側ポールコア
21、22間に、フィールドコイル23を巻装したコイ
ルボビン24を挟み込むと、係止壁と係止壁53の外周
端が爪状磁極片28、29の内周面により略くの字状に
押し返される。これにより、コイル部31を底壁、係止
壁および係止壁53で囲むことになり、コイルボビン2
4が絶縁部材で構成されているので、フロント側、リヤ
側ポールコア21、22とフィールドコイル23との電
気的な絶縁が施される。
フィールドコイル23およびコイルボビン24を配設し
たフロント側、リヤ側ポールコア21、22の軸心部に
ローレット嵌合により圧入することにより、回転軸2の
中央部の外周にフロント側、リヤ側ポールコア21、2
2を組み付ける。
のスリップリング25と2個のスリップリング端子26
を内装し、且つ支持板部42のリヤ側面に複数枚のファ
ンブレード41を一体成形した端子保護部材27を圧入
固定する。このとき、リヤ側ポールコア22の隣設する
2個の爪状磁極片29の根元部分間のV溝部30内に2
個のガイド部45が差し込まれるように、端子保護部材
27の支持板部42のフロント側面がリヤ側ポールコア
22のリヤ側面に接触するまで圧入する。
ルリード部32を、端子保護部材27の2個のガイド部
45の挿通穴46内を挿通させて、支持板部42のリヤ
側面より所定量だけ引き出した後に、コイルリード部3
2の先端側の結線部33とスリップリング端子26の先
端側で折り曲げれた結線部34とをフュージング溶接等
の溶接手段により接合する。そして、結線部33、34
を、図示しない含浸剤(エポキシ樹脂系樹脂)により覆
って絶縁保護しても良い。以上により、車両用交流発電
機1のロータが製造される。
両用交流発電機1の作用を図1ないし図4に基づいて簡
単に説明する。
エンジンの回転動力がベルトを介してプーリ5に伝達さ
れ、回転軸2が回転することによりロータが回転する。
すなわち、回転軸2と一体的にフロント側、リヤ側ポー
ルコア21、22、フィールドコイル23および2個の
スリップリング25が回転する。そして、電圧調整装置
8がフィールドコイル23の給電を開始すると、フロン
ト側、リヤ側ポールコア21、22が磁化する。これに
より、一方の6個の爪状磁極片28が全てN極になり、
他方の6個の爪状磁極片29が全てS極になる。
1、22の外側に配されたステータコア16に巻装され
た三相のステータコイル17に順次交流電流が誘起し、
三相整流装置9でその交流電流が整流されて直流電流に
変換される。そして、その直流電流がバッテリに供給さ
れてバッテリが充電される。
のファンブレード41によって、フロントハウジング6
に形成された多数の通風口11、およびリヤハウジング
7に形成された多数の通風口12からハウジング内部に
吸い込まれた冷却風は、三相のステータコイル17およ
びフィールドコイル23を冷却した後に多数の排気口1
3よりハウジングの外部に吹き出す。
用交流発電機1のロータにおいては、複数枚のファンブ
レード41および支持板部42よりなる遠心式冷却ファ
ンを一体成形した樹脂成形品である端子保護部材27
に、フィールドコイル23の2本のコイルリード部32
をフロント側、リヤ側ポールコア21、22から電気的
に絶縁すると共に、2本のコイルリード部32を真直方
向に引き出すための2個のガイド部45を一体成形して
いる。
にガイド部45を設け、さらにそのガイド部45を端子
保護部材27に一体成形することにより、フィールドコ
イル23の2本のコイルリード部32に絶縁チューブを
組み付ける組付工程を廃止できる。しかも、ロータを構
成する部品から絶縁チューブを廃止できるので、部品点
数を減少できることによって、車両用交流発電機1のロ
ータの製品価格を低減することができる。
回転電機を車両用交流発電機に適用した第2実施例を示
したもので、図6はコイルボビンを示した図で、図7は
コイルボビンを示した図である。
本のコイルリード部32を絶縁固定するガイド部54
を、樹脂製のコイルボビン24に一体成形している。具
体的には、このコイルボビン24は、フィールドコイル
23のコイル部31が巻回される円筒形状の底壁51、
この底壁51の筒方向のフロント側に設けられた円環板
形状の係止壁52、底壁51の筒方向のリヤ側に設けら
れた円環板形状の係止壁53を有している。
ア21、22の円筒部分とフィールドコイル23のコイ
ル部31とを電気的に絶縁する部分である。係止壁52
は、フロント側、リヤ側ポールコア21、22の一方の
爪状磁極片28とフィールドコイル23のコイル部31
とを電気的に絶縁する部分である。
コア21、22の他方の爪状磁極片29とフィールドコ
イル23のコイル部31とを電気的に絶縁する部分であ
る。そして、係止壁53のリヤ側面からは、略円管形状
のガイド部54がリヤ側に突出するように延長されてい
る。
イルリード部32の線径よりも小さい開口(スリット)
55が形成されている。さらに、ガイド部54の内部に
は、コイルリード部32が圧入されて挿通する挿通穴5
6が形成されている。また、ガイド部54付近には、フ
ィールドコイル23のコイルリード部32を係止壁53
の径方向外方より差し込むための差込溝57が形成され
ている。なお、ガイド部54のコイルリード部32を差
し込む差込み方向は、コイルボビン24の回転による遠
心力にてコイルリード部32が食み出さないように外周
方向は避ける。
ン24の樹脂成形(射出成形)時に、フィールドコイル
23の2本のコイルリード部32を絶縁固定できる2本
のガイド部54を一体成形している。そして、フィール
ドコイル23の巻線作業時は、巻き始め側のコイルリー
ド部32を一方のガイド部54に差し込んで固定し、同
様に、巻き終り側のコイルリード部32を他方のガイド
部54に差し込んで固定する。これにより、従来行って
いた絶縁チューブの組み付け前のリードコイル部32の
真直修正工程を廃止できる。さらに、ガイド部54が絶
縁機能を兼ね備えていることから絶縁チューブも廃止で
きる。その結果、部品点数を減少できることによって、
車両用交流発電機1のロータの製品価格を低減すること
ができる。
の回転電機を車両用交流発電機に適用した第3実施例を
示したもので、図9は端子保護部材のリヤ側面を示した
図で、図10はコイルボビンのリヤ側面を示した図で、
図11はリヤ側ポールコアのリヤ側面を示した図であ
る。
本のコイルリード部32の結線部33と2個のスリップ
リング25の2個のスリップリング端子26の結線部3
4との結線位置が、プラス、マイナスの誤結線を防止す
るために、対称位置(180°間隔)から非対称位置
(120°間隔または60°間隔)となるように設定し
ている。なお、この実施例の端子保護部材27には、複
数枚のファンブレード41はなく、支持板部42の外周
側からスリップリング端子26の径方向部分を保持する
端子保持部49が2本突出している。
27のうち、支持板部42の外周側に突出する2本の端
子保持部49の間隔を所定の角度θ1 (例えば120°
または60°)に設定している。これにより、2個のス
リップリング端子26の結線部34の結線位置も、対称
位置から非対称位置、つまり所定の角度θ1 (例えば1
20°または60°)に設定される。
ン24の係止壁53からリア側に突出する2個のガイド
部54の間隔を所定の角度θ2 (例えば120°または
60°)に設定している。これにより、ガイド部54内
に通されるコイルリード部32の結線部33の結線位置
も、対称位置から非対称位置、つまり所定の角度θ2
(例えば120°または60°)に設定される。
6の結線部34の結線位置の間隔である角度θ1 とコイ
ルリード部32の結線部33の結線位置の間隔である角
度θ2 とは、同一の角度(例えば120°または60
°)であり、リヤ側ポールコア22のうち隣設する2個
の爪状磁極片29間のV字溝30内にコイルリード部3
2が位置するように配線し、スリップリング端子26と
の結線を行う。その結果、2本のコイルリード部32の
結線部33と2個のスリップリング端子26の結線部3
4とのプラス、マイナスの誤結線やそのチェックのため
の電極検査工程を廃止することができるので、車両用交
流発電機1のロータの製品価格をさらに低減することが
できる。
交流発電機1に適用したが、本発明をその他の交流発電
機、交流電動機、直流発電機または直流電動機等の回転
電機に適用しても良い。また、本実施例では、ロータを
界磁としたが、ロータを電機子として用いても良い。さ
らに、本実施例では、回転軸2がエンジンに回転駆動さ
れる車両用交流発電機1に本発明を用いたが、電動モー
タ等の他の駆動源により回転駆動される交流発電機に本
発明を用いても良い。
うに、ガイド部45を略円筒形状に形成したが、図3に
破線で示したように、ガイド部40を略逆三角筒形状に
形成しても良い。この場合には、リヤ側ポールコア22
のうち隣設する2個の爪状磁極片29間のV字溝30内
にガイド部45が位置ずれすることなく嵌め込まれるの
で回転性能が良くなる。
一対のフロント側、リヤ側ポールコア21、22(2つ
の磁極部材)により構成したが、ランデル型のロータコ
アを1つの磁極部材にて構成しても良い。また、爪状磁
極片28、29の個数は、爪状磁極片28、29の個数
が同一の個数であれば自由に選定できる。
を設けたが、樹脂製の斜流式冷却ファン、金属製の斜流
式冷却ファンまたは金属製の遠心式冷却ファンを設けて
も良い。また、遠心式冷却ファンに斜流式冷却翼が混在
していても良い。そして、冷却ファンは、フロント側ポ
ールコア21のフロント側面に固定されていても、リヤ
側ポールコア22のリヤ側面に固定されていても良く、
ハウジングの外に設けられていても良い。
ある(第1実施例)。
ある(第1実施例)。
ある(第1実施例)。
た断面図である(第1実施例)。
ある(第1実施例)。
(第2実施例)。
例)。
(第2実施例)。
(第3実施例)。
る(第3実施例)。
である(第3実施例)。
である(従来の技術)。
した斜視図である(従来の技術)。
である(従来の技術)。
Claims (4)
- 【請求項1】(a)回転軸と一体的に回転するロータコ
アと、 (b)このロータコアに巻装され、両側に巻線端部を有
するロータコイルと、 (c)前記ロータコアと前記ロータコイルとを電気的に
絶縁すると共に、前記巻線端部を絶縁固定するガイド部
が一体成形されたコイルボビンとを備えた回転電機。 - 【請求項2】請求項1に記載の回転電機において、 前記ロータコイルの両側の巻線端部の引出し位置を非対
称な位置とすることを特徴とする回転電機。 - 【請求項3】(a)回転軸と一体的に回転するロータコ
アと、 (b)このロータコアに巻装され、両側に巻線端部を有
するロータコイルと、 (c)このロータコイルへの給電を行う集電部材と、 (d)前記巻線端部と前記集電部材との間に介在して前
記巻線端部と前記集電部材とを電気的に接続する接続端
子と、 (e)前記接続端子と前記ロータコアとを電気的に絶縁
すると共に、前記巻線端部を絶縁固定するガイド部が一
体成形された樹脂成形品とを備えた回転電機。 - 【請求項4】請求項3に記載の回転電機において、 前記樹脂成形品は、前記回転電機の発熱部に冷却風を送
る冷却ファンであることを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02292897A JP3722174B2 (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02292897A JP3722174B2 (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225039A true JPH10225039A (ja) | 1998-08-21 |
JP3722174B2 JP3722174B2 (ja) | 2005-11-30 |
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ID=12096300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02292897A Expired - Fee Related JP3722174B2 (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 回転電機 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3722174B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130118042A (ko) * | 2012-04-19 | 2013-10-29 | 한국델파이주식회사 | 자동차용 교류발전기 |
JP2015211525A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 株式会社デンソー | 回転電機の回転子 |
JP2018533904A (ja) * | 2015-11-12 | 2018-11-15 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | ロータ組立体およびこれを含むモータ |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP02292897A patent/JP3722174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20130118042A (ko) * | 2012-04-19 | 2013-10-29 | 한국델파이주식회사 | 자동차용 교류발전기 |
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JP2018533904A (ja) * | 2015-11-12 | 2018-11-15 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | ロータ組立体およびこれを含むモータ |
CN111654159A (zh) * | 2015-11-12 | 2020-09-11 | Lg伊诺特有限公司 | 包括叶片的汇流条 |
US10819171B2 (en) | 2015-11-12 | 2020-10-27 | Lg Innotek Co., Ltd. | Busbar including blade |
CN111654159B (zh) * | 2015-11-12 | 2022-10-25 | Lg伊诺特有限公司 | 包括叶片的汇流条 |
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