JPH10225025A - 電動機構造 - Google Patents

電動機構造

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Publication number
JPH10225025A
JPH10225025A JP4143697A JP4143697A JPH10225025A JP H10225025 A JPH10225025 A JP H10225025A JP 4143697 A JP4143697 A JP 4143697A JP 4143697 A JP4143697 A JP 4143697A JP H10225025 A JPH10225025 A JP H10225025A
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JP
Japan
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foot bar
foot
motor
electric motor
thin plate
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Application number
JP4143697A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Uchida
裕之 内田
Yukio Katsusawa
幸男 勝沢
Norinobu Maeda
宣信 前田
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部材からなるフットバーを必要とせず、し
かも、組み立てが簡単で機械への取り付けに際しても十
分な取り付け精度が保証され得る電動機構造を提供する
こと。 【解決手段】 ケイ素鋼板の薄板20a,20bを接
着,溶接,ワニス含浸等の接合手段で多数積層してステ
ータ本体19を構成し、薄板20a,20bのフットバ
ー構成部21a,21bによりフットバー29を形成す
る。薄板20aのフットバー構成部21aよりも幅の狭
いフットバー構成部21bを有する薄板20bの積層部
両側に形成される切欠22をボルト締結用の切欠として
利用し、フットバー29に対する穴明け加工を省略して
生産効率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機構造の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄板をモータ軸方向に積層してステータ
本体を形成した電動機が既に公知である。
【0003】図5および図6に、薄板4を積層して形成
したステータ本体3を有する従来の電動機1の構成の一
例を示す。なお、図5は従来の電動機1を側方から示す
図、また、図6(a)は電動機1をロータ軸2の方向か
ら示す図であり、更に、図6(b)においては、ステー
タ本体3を形成する薄板4を図5の断面C−Cに沿って
示している。
【0004】図5に示す通り、電動機1の主要部は、ス
テータ本体3と、該ステータ本体3の両端を塞ぐハウジ
ングヘッド5およびハウジングボトム6と、ステータ本
体3の内部に回転自在に取り付けられたロータ(図示せ
ず)、および、前記ロータの軸心に固着されてハウジン
グヘッド5から突出するロータ軸2によって構成され
る。
【0005】また、ハウジングボトム6の後ろには、空
冷用のファンを内装したフード7が取り付けられ、更
に、フード7の上には電動機1およびファンの駆動モー
タのための端子箱8が固設されている。ハウジングヘッ
ド5およびハウジングボトム6の上面側に取り付けられ
たアイボルト9は、クレーン等による電動機1の吊り上
げ作業等のときに吊りボルトとして使用されるものであ
る。
【0006】ステータ本体3は、図6(b)に示すよう
な略矩形状のケイ素鋼板の薄板4を接着,溶接,ワニス
含浸等の手段で多数積層して形成され、ステータ本体3
を構成する各々の薄板4の中央部には、ロータを配備す
るための空間を形成する貫通孔10が穿設されている。
また、薄板4の四隅に設けられた長穴状の貫通孔11
は、フード7のファンから送り込まれた冷却用の空気を
ステータ本体3の壁に沿って流すためのもので、ハウジ
ングヘッド5の四隅にも、図6(a)に示すように、空
気を排出するための貫通孔12が多数穿設されている。
無論、ハウジングボトム6の四隅にもハウジングヘッド
6の貫通孔12に相当する孔が設けられており、冷却用
の空気の流れを妨げないようになっている(図示せ
ず)。
【0007】電動機1を機械側のマウントに取り付ける
ための2本のフットバー13は、図5および図6(a)
に示すような偏平角柱材によって形成され、その長手方
向の両端には、各々2か所ずつ座グリ付きのネジ通し穴
14が穿設されている。
【0008】更に、ハウジングヘッド5およびハウジン
グボトム6の下面の両側には、フットバー13を取り付
けるための雌ネジ16が図6(a)に示されるように片
側2か所ずつ刻設されており、各々のフットバー13の
ネジ通し穴14に通されたボルト15を締結すること
で、電動機1の下面両側にフットバー13を一体的に固
着するようになっている。
【0009】そして、フットバー13にはその長手方向
に沿って図5および図6(b)に示されるような複数の
ネジ通し穴17が穿設されており、最終的に、このネジ
通し穴17に通したボルトによってフットバー13を機
械側のマウントに固定することにより電動機1を機械側
のマウントに取り付ける。
【0010】しかし、このような構成では仕上げ精度の
高いフットバー13と複数のボルト15が部品として必
要となり、また、加工上においても、フットバー13と
ハウジングヘッド5およびハウジングボトム6との当接
面において高い精度が要求される。更に、ハウジングヘ
ッド5とハウジングボトム6との間に捩じれが生じてい
ると2本のフットバー13を正常に取り付けることがで
きなくなるので、ハウジングヘッド5やハウジングボト
ム6およびステータ本体3の組み立てに際しても、捩じ
れを許さない高精度の組み立て技術が要求されるといっ
た問題がある。
【0011】無論、フットバー13等を省略し、機械側
のマウントの裏側からボルトを通してハウジングヘッド
5およびハウジングボトム6の雌ネジ16に直に螺合さ
せることで電動機1を機械側のマウントに取り付けるこ
とは理論的に可能であるが、実際には機械側のマウント
の裏側にレンチ等を差し込むことは困難であり、このよ
うな作業は行えない。
【0012】また、ハウジングヘッド5およびハウジン
グボトム6の下面両側に突起状のフランジ部を一体的に
鋳造成形し、フランジ部の下面に研削仕上げ等を施して
平面性を確保した上でこのフランジ部にネジ通し穴を穿
設し、ボルトを上から通して機械側のマウントに締結す
るということも可能であるが、ステータ本体3とハウジ
ングヘッド5およびハウジングボトム6とを一体化する
組み立てに際してハウジングヘッド5とハウジングボト
ム6との間に捩じれが生じると、この捩じれによってマ
ウントに対するフランジ部底面の密着性に問題が生じる
場合があり、しかも、無理な締結作業を行うと、電動機
1の構成要素自体に歪みが生じるといった問題がある。
【0013】更に、ハウジングヘッド5およびハウジン
グボトム6の下面両側にフランジ部を一体的に鋳造成形
し、このハウジングヘッド5およびハウジングボトム6
をステータ本体3に組み付けてから全てのフランジ部の
下面に一括して平面研削を施すということも不可能では
ないが、組み上げた電動機1を転倒させて保持するため
のジグや大型の研削盤が必要となるため、手間や設備の
面で実現性が乏しく、また、仮に、このような製造工程
を踏んだとしても、メンテナンス等のためにハウジング
ヘッド5やハウジングボトム6およびステータ本体3の
分解再組み立てを行った後では、前述した捩じれ等の問
題によって初期の精度が保証されなくなるといった問題
が残る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解消し、別部材からなるフットバー等
を必要とせず、しかも、組み立てが簡単で機械への取り
付けに際しても十分な取り付け精度が保証され得る電動
機構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の薄板を
モータ軸方向に積層してステータ本体を形成した電動機
において、少なくとも、前記電動機に設けるべきフット
バーの位置に相当する部分の薄板を、前記フットバーを
含めた電動機の断面形状に合わせて形成し、該薄板の積
層部を以て電動機のフットバーを形成したことを特徴と
する構成によって前記課題を達成した。
【0016】フットバーがステータ本体と同じ構成要素
によって形成されるので、別部材のフットバーやその取
り付け手段を設ける必要がなく、部品点数の削減および
組み立て作業の簡素化が達成される。
【0017】また、フットバーがステータ本体と一体的
に形成されるので、部品の加工や組み立ておよび積み重
ねによる累積誤差の発生が解消されて十分な取り付け精
度が保証され、電動機の分解や再組み立て作業を行った
場合でも初期の取り付け精度が確保される。
【0018】更に、前記フットバーを含めて形成された
薄板の重合部のフットバーの部分にボルトを通すための
切欠を形成することにより、フットバーに対する穴明け
加工等を行わなくても電動機を機械側に取り付けられる
ようにした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態の電動機
18を側方から示す図、また、図2(a)は電動機18
をロータ軸2の方向から示す図であり、更に、図2
(b)においては、ステータ本体19を形成する薄板2
0a,20bを図1の断面A−Aに沿って示している。
図3は電動機18を下面(図1における矢視B)から示
す図である。
【0020】図1に示す通り、電動機1の主要部は、ス
テータ本体19と、該ステータ本体19の両端を塞ぐハ
ウジングヘッド5およびハウジングボトム6と、ステー
タ本体19の内部に回転自在に取り付けられたロータ
(図示せず)、および、前記ロータの軸心に固着されて
ハウジングヘッド5から突出するロータ軸2によって構
成される。
【0021】また、ハウジングボトム6の後ろには、空
冷用のファンを内装したフード7が取り付けられ、更
に、フード7の上には電動機18およびファンの駆動モ
ータのための端子箱8が固設されている。ハウジングヘ
ッド5およびハウジングボトム6の上面側に取り付けら
れたアイボルト9は、クレーン等による電動機18の吊
り上げ作業等のときに吊りボルトとして使用されるもの
である。
【0022】なお、この実施形態の電動機18は間欠駆
動されたり低速回転で使用されたりする機会の比較的多
い電動サーボモータであるため、空冷用のファンを回す
ための駆動モータをフード7の内部に別途配置するよう
にしているが、常時高速回転するスピントルモータ等に
おいては、ロータ軸2の後端に直にファンを固設し、電
動機18自体を駆動源としてファンを回転させる場合も
ある。
【0023】ステータ本体19は、図2(b)に示すよ
うな略矩形状のケイ素鋼板の薄板20a,20bを接
着,溶接,ワニス含浸等の接合手段で多数積層して形成
され、ステータ本体19を構成する各々の薄板20a,
20bの中央部には、ロータを配備するための空間を形
成する貫通孔10が穿設されている。また、薄板20
a,20bの四隅に設けられた長穴状の貫通孔11は、
フード7のファンから送り込まれた冷却用の空気をステ
ータ本体19の壁に沿って流すためのもので、ハウジン
グヘッド5の四隅にも、図2(a)に示すように、空気
を排出するための貫通孔12が多数穿設されている。
【0024】無論、ハウジングボトム6の四隅にもハウ
ジングヘッド6の貫通孔12に相当する孔が設けられて
おり、冷却用の空気の流れを妨げないようになっている
(図示せず)。また、電動機18のハウジングヘッド5
から排気される暖気等の影響で機械の特定部分に熱膨脹
等の悪影響が生じるのを防止するため、フード7のファ
ンからハウジングヘッド5に向けて空気を送り込む代わ
りに、ファンでハウジングヘッド5の側から空気を吸引
して電動機18の後方に暖気を排気する場合もある。
【0025】次に、本実施形態のステータ本体19の構
造に関して各図を参照して詳細に説明する。
【0026】まず、図1の切断面A−Aを示す図2
(b)において、手前に見える方が薄板20b、また、
奥手に見える方が薄板20aであり、両者は、下部両側
に突出して一体的に形成されたフットバー構成部21
a,21bの張り出し量において相違し、薄板20aの
フットバー構成部21aの張り出し量の方が薄板20b
のフットバー構成部21bの張り出し量に比べて大き
い。その他の部分に関しては薄板20a,20bとも同
一形状である。
【0027】図2(b)と図6(b)とを比較すれば分
かるように、図2(b)における薄板20a,20bの
外形は、図6(b)における薄板4およびその下部両側
に位置するフットバー13,13とを一体的に接合した
形と概ね一致する。つまり、薄板20a,20bは電動
機に設けるべきフットバーを含めた電動機の断面形状に
合わせて形成されているということである。
【0028】また、より厳密に言えば、図2(b)に開
示した実施形態に関する限り、薄板20aのフットバー
構成部21aの形状は図6(b)のフットバー13のネ
ジ通し穴17のない部分の断面形状と完全に一致し、ま
た、薄板20bのフットバー構成部21bの形状は、図
6(b)のフットバー13の断面形状からネジ通し穴1
7よりも先の部分を切り飛ばした形状と完全に一致して
いる。
【0029】ステータ本体19における薄板20a,2
0bの積層状態は、図3の下面図によって詳細に示され
る通りである。
【0030】まず、図3に示す通り、ステータ本体19
の軸方向の両端部には何枚かの薄板20aが一体的に積
層され、更に、これらの薄板20aの積層部の隣には、
各々ステータ本体19の軸方向中央部に向けて、何枚か
の薄板20bが一体的に積層されている。これら薄板2
0bの積層部は、電動機18を機械側のマウントに取り
付ける際にボルトを通す切欠を形成する部分であるの
で、少なくとも、ボルトのネジ部の直径と同一の厚さ
か、もしくは、それよれも僅かに厚くなるように積層す
る必要がある。更に、これら2か所の薄板20bの積層
部の間を補間するようにして、ステータ本体19の軸方
向の中央部には、図3に示す通り、多数の薄板20aが
積層され、これら薄板20a,20bの全体的な積層構
造によってステータ本体19が一体的に形成されてい
る。
【0031】電動機18のフットバー29は、薄板20
bのフットバー構成部21bと薄板20aのフットバー
構成部21aとの積層部によって一体的に構成される。
電動機を機械側のマウントに取り付けるボルトを通すた
めの貫通孔が矩形状の切欠22によって代替されている
ことを除けば、全体的な形状は図5および図6に示され
るフットバー13と概ね同一である。
【0032】なお、図1および図3で明示した実施形態
においては固定用のボルトを通すための切欠22を4か
所に設けるようにしているが、ステータ本体19の中央
部に位置する薄板20aの積層部の中間部にボルト径に
見合う何枚かの薄板20bを連続的に配備することによ
り、固定用のボルトを通すための切欠22を6か所,8
か所,・・・とすることもできる。
【0033】無論、薄板加工用のパンチ&ダイセットを
何種類か準備して、薄板20a,20bの他にフットバ
ー構成部の張り出し量を段階的に異ならせた何種類かの
薄板を製造して積層するようにすれば、切欠22の形状
をボルトとの密着性のよい略U字型のものにすることも
可能である。
【0034】このように、加工段階からフットバー29
(フットバー構成部21a,21b)をステータ本体1
9(薄板20a,20b)と一体的に構成しているた
め、フットバー29とステータ本体19との間には、部
品の重合による累積誤差や組み立て誤差というものは全
く生じず、また、薄板20a,20b自体はプレスによ
る打ち抜き加工等によって全く同じ条件下で製造される
ので、これらを積層して形成されるフットバー29の真
直性もよく、最終的な仕上げ加工(平面研削等)を施さ
なくても、十分な実用精度を確保することができる。ま
た、部材の接合や合わせに必要とされる角出しやコーナ
ー出し(または面取り)の作業を行わずに済むといった
面でもメリットは大きい。
【0035】しかも、フットバー29がステータ本体1
9と完全に一体化されているため、電動機18のメンテ
ナンス等のためにハウジングヘッド5やハウジングボト
ム6およびステータ本体19の分解組み立て作業を何度
行ったとしても、電動機18の主要部であるステータ本
体19を基準としてみる限り、電動機18の再組み立て
や再取り付けに際し、常に製造直後の初期精度を確保す
ることができる。
【0036】また、フットバー29の部分を別途製造し
たり取り付けたりする必要がなく、更に、フットバー2
9に対する穴明け作業も不要となるので、加工工程や組
み立て工程を大幅に簡略化することができ、製造コスト
の削減にも役立つ。
【0037】従来技術の項でも述べた通り、図5および
図6に示したような従来の電動機1の場合、フットバー
13をステータ本体3に取り付けるためにハウジングヘ
ッド5やハウジングボトム6を介在させていたので、フ
ットバー13とステータ本体3との間には、部品の重合
による累積誤差が生じ易く、また、ステータ本体3に対
するハウジングヘッド5とハウジングボトム6の取り付
け誤差によってハウジングヘッド5とハウジングボトム
6との間に捩じれが生じ、フットバー13の取り付けや
その真直性に問題を生じる恐れもあったが、本実施形態
によれば、これらの問題は全て解消される。
【0038】また、これらの問題が解消されることによ
り、機械側のマウントに対するフットバー29の密着性
もよくなり、全体的な取り付け精度を一層向上させるこ
とができる。
【0039】図4(a)および図4(b)は別の形状の
薄板24a,24bを使用して構成した他の実施形態の
電動機23の要部を示す図である。ハウジングヘッド5
やハウジングボトム6等の構成に関しては前述の実施形
態と全く同様であるので、ここでは説明しない。
【0040】この実施形態の薄板24a,24bが前述
の実施形態の薄板20a,20bと相違するのは片側の
フットバー構成部26a,26bの形状である。
【0041】前述の実施形態においては電動機18を十
分なスペースのあるマウント上に取り付けることを前提
として、薄板20a,20bのフットバー構成部21
a,21bの各々を左右対象に張り出させ、フットバー
構成部21aと21bとの段差部で形成される切欠22
に上側からボルトを通して電動機18をマウント上に固
定するようにしていたが、図4の実施形態ではマウント
28の片端にぎりぎりまで電動機23を寄せて取り付け
るようにしているので、図2の実施形態と同様にして電
動機23を取り付けようとすると、ボルトを螺合させる
雌ネジを刻設するマウント28の右端に破れが生じる可
能性がある。
【0042】そこで、図4に示す例では薄板24a,2
4bにおける片側のフットバー構成部26a,26bを
L字型に形成してマウント28の側面に当て、フットバ
ー構成部26aと26bとの段差部で形成される切欠2
7の位置、要するに、ボルトを通す位置とマウント28
の上端面との間に十分な肉厚を残して、ボルトを螺合さ
せるための雌ネジをマウント28の側方から刻設するよ
うにしている。
【0043】なお、電動機23の外周部を覆うカバーを
装着する場合には、下面全域に亘る開口部を有するカバ
ー30を予め準備しておき、このカバー30をステータ
本体、または、ステータ本体とハウジングヘッド5およ
びハウジングボトム6を覆うようにして被せればよい。
【0044】無論、図4に示すのはステータ本体を形成
する薄板の形状のほんの一例であり、電動機を取り付け
るマウントの形状または取り付け条件等に応じて、フッ
トバー構成部の形状は任意に設計することができる。必
要とされるフットバーの断面形状が複雑な場合であって
も、ステータ本体を形成する薄板自体はプレスによる打
ち抜き作業等によって簡単に生産することができるの
で、製造コストの増大といった問題はあまり生じない。
【0045】なお、薄板のフットバー構成部を積層して
形成されるフットバーそれ自体にボルトを通すための切
欠を設けるためには、張り出し量の異なるフットバー構
成部の段差部によって切欠を形成する必要があるので、
最低2種類の形状の薄板が必要となるが、断面L字型に
形成されたクランプ等でフットバーを上から押さえ付け
て電動機をマウントに取り付けるといった固定方法もあ
るので、フットバーそれ自体にボルトを通すための切欠
を設けるといったことは必ずしも必須の要件とはならな
い。
【0046】つまり、1種類の形状の薄板のみでフット
バーを形成してもよい場合があるということで、例え
ば、図1乃至図3に示した例では、薄板20aのフット
バー構成部21aのみで偏平角柱状のフットバーを形成
し、これを従来公知のクランプ等で挟んでマウント上に
固定するといったことも可能である。
【0047】また、単一形状の薄板(例えば、図1乃至
図3の薄板20a)のみでフットバーを形成し、切欠に
代え、後加工でフットバーに穴を穿設してボルトを通す
ようにすることも可能ではあるが、薄板の厚みがボルト
径よりも薄いような場合、薄板の積層に用いる接合方法
によっては、穴明け加工の段階で穿孔部よりも外側のフ
ットバー構成部が千切れ飛ぶといった可能性がある。ま
た、2枚の薄板の重合部に跨がって穿孔作業を行えばフ
ットバー構成部自体が千切れ飛ぶということはないであ
ろうが、薄板の積層に用いる接合方法によっては、穿孔
部を挟む薄板の接合部に破断が生じるといった可能性が
ある。
【0048】また、薄板を厚めに構成すれば穿孔作業に
関連する問題を解消することはできるが、薄板の製造を
プレス加工等で行う場合に支障が生じる場合がある。
【0049】以上の点からみて、ボルトを通すための手
段をフットバーそれ自体に設ける場合は、図1乃至図4
に示した実施形態のごとく、貫通孔ではなくフットバー
構成部の重合によって生成される切欠(形状は問わな
い)を適用することが最適であるが、当然、後加工でフ
ットバーにボルト通しのための貫通孔を穿設するといっ
た行為自体が本発明の要旨から外れるというものではな
い。
【0050】
【発明の効果】本発明の電動機構造によれば、電動機を
取り付けるためのフットバーをステータ本体と別に設け
る必要がないので、部品点数の削減および組み立て作業
の簡素化が達成され、電動機の製造コストが低減され
る。また、部品の積み重ねや組み立てによる累積誤差が
生じないので、電動機の取り付け精度を確保することが
できる。更に、フットバーとステータとが一体化してい
るため、電動機のメンテナンス等に際して分解組み立て
作業を繰り返し行っても、初期の組み立て精度と取り付
け精度を維持することができる。
【0051】また、薄板を積層することによって電動機
を取り付けるボルト穴に代わる切欠を形成するようにし
ているので、フットバーに対する穴明け加工が不要とな
り、加工工程を簡略化して電動機の生産効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電動機を側方から示す図
である。
【図2】同実施形態の電動機をロータ軸の方向から示す
図である。
【図3】同実施形態の電動機を下面から示す図である。
【図4】他の実施形態の電動機をロータ軸の方向から示
す図である。
【図5】薄板を積層して形成したステータ本体を有する
従来の電動機を側方から示す図である。
【図6】薄板を積層して形成したステータ本体を有する
従来の電動機をロータ軸の方向から示す図である。
【符号の説明】
1 電動機(従来例) 2 ロータ軸 3 ステータ本体 4 薄板 5 ハウジングヘッド 6 ハウジングボトム 7 フード 8 端子箱 9 アイボルト 10 貫通孔 11 貫通孔 12 貫通孔 13 フットバー 14 ネジ通し穴 15 ボルト 16 雌ネジ 17 ネジ通し穴 18 電動機(実施形態) 19 ステータ本体 20a 薄板 20b 薄板 21a フットバー構成部 21b フットバー構成部 22 切欠 23 電動機(他の実施形態) 24a 薄板 24b 薄板 25a フットバー構成部 25b フットバー構成部 26a フットバー構成部 26b フットバー構成部 27 切欠 28 マウント 29 フットバー 30 カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の薄板をモータ軸方向に積層してス
    テータ本体を形成した電動機において、 少なくとも、前記電動機に設けるべきフットバーの位置
    に相当する部分の薄板を、前記フットバーを含めた電動
    機の断面形状に合わせて形成し、該薄板の積層部を以て
    電動機のフットバーを形成したことを特徴とする電動機
    構造。
  2. 【請求項2】 前記フットバーを含めて形成された薄板
    の重合部のフットバーの部分に、ボルトを通すための切
    欠が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電
    動機構造。
JP4143697A 1997-02-12 1997-02-12 電動機構造 Pending JPH10225025A (ja)

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JP4143697A JPH10225025A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 電動機構造

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JP4143697A JPH10225025A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 電動機構造

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JP4143697A Pending JPH10225025A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 電動機構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239861A (ja) * 2002-09-05 2010-10-21 Metglas Inc 電気機器用の単一のアモルファス金属製部品を構築する方法

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