JPH10223598A - 浸漬式基板処理装置 - Google Patents

浸漬式基板処理装置

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JPH10223598A
JPH10223598A JP6154198A JP6154198A JPH10223598A JP H10223598 A JPH10223598 A JP H10223598A JP 6154198 A JP6154198 A JP 6154198A JP 6154198 A JP6154198 A JP 6154198A JP H10223598 A JPH10223598 A JP H10223598A
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JP
Japan
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processing
concentration
liquid
supply pipe
pure water
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Withdrawn
Application number
JP6154198A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nakajima
和男 中島
Nobutoshi Ogami
信敏 大神
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6154198A priority Critical patent/JPH10223598A/ja
Publication of JPH10223598A publication Critical patent/JPH10223598A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度測定結果に基づき薬液や純水の供給量を
調節して処理液の濃度を所要値に維持することにより、
安定した仕上がりで基板を浸漬処理できる。 【解決手段】 基板を浸漬するための処理槽1と、処理
槽1から溢れた処理液を滞留するオーバーフロー部12
と、処理液を循環させる処理液供給配管9と、循環する
処理液に純水を供給する純水供給配管3と、純水の流量
を調節するための流量調整弁V1 と、処理液に薬液を供
給する薬液供給配管7と、薬液の流量を調節するための
流量調整弁V2 と、処理液の透過光強度に基づいて処理
液の濃度を測定する濃度算出部34と、測定された処理
液濃度に基づいて流量調整弁V1 ,V2 を制御する供給
量制御部36とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液と純水とを所
要比率で混合した処理液に基板を浸漬させて表面処理を
施す浸漬式基板処理装置に係り、特に流体の透過光強度
(試料透過光強度)と基準となる透過光強度(参照透過
光強度)とを測定してこれらの比に基づいて濃度を調整
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置では、薬液と純水と
を所要比率で混合した処理液を処理槽に予め貯留してお
き、基板を処理槽に浸漬させて表面処理を施すようにな
っている。処理液の濃度調整は、適宜に薬液や純水を追
加することによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、複数回の処理をする際に、各回ごとに
浸漬する基板の枚数が異なったり、基板の表面状態が様
々であって処理液との反応度合いが異なっていると、処
理液の濃度を所要値に維持し続けることが容易にはでき
ない。このため、浸漬式基板処理装置における処理の品
質が安定しないという問題点がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、濃度測定結果に基づき薬液や純水の供
給量を調節して処理液の濃度を所要値に維持することに
より、安定した仕上がりで基板を浸漬処理することがで
きる浸漬式基板処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の浸漬式基板処理装置は、薬液と純
水とを所要比率で混合した処理液に基板を浸漬して表面
処理を施す浸漬式基板処理装置であって、前記処理液を
収容し、基板を浸漬するための処理槽と、前記処理槽か
ら溢れた処理液を滞留するオーバーフロー部と、前記オ
ーバーフロー部に滞留する処理液を処理槽へ循環させる
処理液供給配管と、前記処理槽から前記オーバーフロー
部を経て前記処理液供給配管により前記処理槽へと循環
する処理液に純水を供給する純水供給配管と、前記純水
供給配管から供給される純水の流量を調節する純水流量
調整手段と、前記処理槽から前記オーバーフロー部を経
て前記処理液供給配管により前記処理槽へと循環する処
理液に薬液を供給する薬液供給配管と、前記薬液供給配
管から供給される薬液の流量を調節する薬液流量調整手
段と、前記処理液供給配管に配設され、処理液の透過光
強度に基づいて処理液の濃度を測定する処理液濃度測定
手段と、前記処理液濃度測定手段によって測定された処
理液濃度に基づいて、前記純水流量調整手段と前記薬液
流量調整手段を制御する制御手段とを備えていることを
特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載の浸漬式基板処理装
置は、請求項1に記載の浸漬式基板処理装置において、
前記処理液供給配管は、循環している処理液を加熱する
処理液加熱手段と、循環している処理液の温度を測定す
る温度測定手段とを備え、前記処理液濃度測定手段は、
前記温度測定手段により処理液が所定温度になったこと
を確認した後、処理液の濃度を測定するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。処理液供給配管に純水供給配管を介して純水が供給
されるとともに、薬液供給配管を介して薬液が供給され
て処理液が生成される。この処理液の濃度は純水及び薬
液の供給量が純水流量調整手段と薬液流量調整手段によ
って調整されて行われる。生成された処理液は処理槽に
供給され、この処理槽内の基板が表面処理を施される。
処理槽を溢れた処理液はオーバーフロー部を経て処理液
供給配管により循環し、再び処理槽に戻る。このように
して処理液は循環するが、多数の基板を処理してゆくう
ちに処理液の濃度が変動する場合がある。処理液供給配
管を流通する処理液の濃度は、処理液濃度測定手段によ
り透過光強度に基づいて測定され、処理液濃度測定手段
によって測定された処理液の濃度に基づいて、制御手段
が純水流量調整手段と薬液流量調整手段を制御して処理
液の濃度が所要値になるように調整する。
【0008】また、請求項2に記載の発明によれば、処
理液供給配管には処理液加熱手段と温度測定手段が配備
され、処理液の温度が所定温度となるように制御され
る。一般的に透過光強度に影響する吸光係数には温度依
存性があるため、処理液の温度が所定温度となった時点
で処理液濃度測定手段が測定すると測定を正確に行うこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る浸
漬式基板処理装置の概略構成を示したブロック図であ
る。この装置は、例えば半導体ウエハなどの基板を清浄
にするために、その目的に応じた薬液と純水とを所定比
率で混合調整し、この所定の濃度にした処理液(試料流
体)に基板を浸漬させることによって基板を処理するも
のである。
【0010】図中、符号1はオーバーフロー式の処理槽
である。この処理槽1は、半導体ウエハを複数枚収納し
た図示しないウエハキャリアが浸積される処理槽本体1
1 と、その周囲に配設されて処理槽本体11 から溢れた
処理液を滞留するためのオーバーフロー部12 とから構
成されている。この処理槽本体11 には、純水供給配管
3によって純水が所定圧力で供給され、この供給量は流
量調整弁V1 によって調節されるようになっている。ま
た、オーバーフロー部12 には、薬液タンク5から薬液
の流量を調節するための流量調整弁V2 と薬液供給配管
7を介して薬液が供給されるようになっている。なお、
流量調整弁V1 は本発明における純水流量調整手段に相
当し、流量調整弁V2 は薬液流量調整手段に相当する。
【0011】さらにオーバーフロー部12 には、滞留し
ている処理液を循環させるための処理液供給配管9の一
端側が配設されており、これには処理液を循環させるた
めのポンプ11と、循環している処理液を所定温度に加
熱するためのヒーター13と、処理液の温度を測定する
ための温度センサ15と、循環している処理液中のパー
ティクルなどを除去するためのフィルタ17と、所定光
路長dを有する試料セル19とが配設されており、その
他端側が処理槽本体11 の底部に接続されている。な
お、ヒーター13は本発明における処理液加熱手段に相
当し、温度センサ15は温度測定手段に相当する。
【0012】試料セル19には、ハロゲンランプなどの
光源21からの光が光分岐部22によって2方向に分岐
され、その一方が照射される。また、他方は純水を充填
した光路長dを有する参照セル23に照射される。試料
セル19および参照セル23を透過した光は、光路切換
部24によっていずれか一方の光が光検出器25に選択
的に照射されるようになっている。この参照セル23
は、一定の吸光係数を有するものであればよく、例え
ば、所定の吸光係数を有する光学フィルタで代用しても
よい。また、上記の光源21,光分岐部22,試料セル
19,参照セル23,光路切換部24,光検出器25
は、透過光強度測定用光学部20を構成している。
【0013】光検出器25によって検出された透過光強
度に応じた信号は、濃度制御部30に与えられる。この
濃度制御部30を機能的に大別すると、透過光強度測定
部31、温調部32、光路切換制御部33、濃度算出部
34、フィードバック制御部35、供給量制御部36に
分けられる。なお、透過光強度測定用光学部20と、透
過光強度測定部31と、濃度算出部34とは本発明にお
ける処理液濃度測定手段に相当し、フィードバック制御
部35と、供給量制御部36とは制御手段に相当する。
【0014】透過光強度測定部31は、光路切換部24
が試料セル19と参照セル23の透過光を交互に光検出
器25に照射するタイミングに同期して、光検出器25
からの透過光強度に応じた信号をそれぞれ試料透過光強
度と参照透過光強度として測定する。
【0015】濃度算出部34は、透過光強度測定部31
が測定した試料透過光強度と参照透過光強度とに基づい
て処理液の濃度を算出する。この濃度の算出は、以下の
式によって行われる。この式は、よく知られているよう
にランベルト−ベールの法則から導かれる式である。な
お、試料透過光強度をIS 、参照透過光強度をIR 、こ
れらの比(透過率)をT、処理液の吸光係数をα、試料
セルの光路長(=参照セルの光路長)をdとする。 濃度c〔%〕=−1/α・d・ln(IS /IR ) =−1/α・d・ln(T) ……… (1)
【0016】フィードバック制御部35は、図示しない
入力手段によって予め設定された目標濃度co を記憶し
ており、これと濃度算出部34が算出した濃度cとを比
較してこの偏差に応じた制御信号を供給量制御部36に
出力する。供給量制御部36は、フィードバック制御部
35からの信号に応じて純水供給配管3の流量調整弁V
1 または薬液タンクの流量調整弁V2 を調整して、処理
層1内の処理液の濃度を調整する。これを繰り返すこと
によって処理液の濃度cと目標濃度c0 とが一致するよ
うに処理液の濃度が調整される。
【0017】次に図2を参照する。図2は、透過光強度
測定用光学部20の概略構成を示す図である。
【0018】光源21からの照射光は、コリメートレン
ズ21aによって平行光にされて一対の集光レンズ22
aに照射される。集光レンズ22aによって集光された
照射光の一方は、光ファイバー22b1 に入射され、他
方は、光ファイバー22b2に入射される。光ファイバ
ー22b1 の終端から出射された光はコリメートレンズ
19aにより平行光にされ、試料セル19に入射され
る。試料セル19を透過した光は、集光レンズ19bに
よって集光されて光ファイバー19cに入射される。光
ファイバー19cを出射した透過光は、コリメートレン
ズ19dによって平行光にされる。
【0019】集光レンズ22aによって集光された照射
光の他方は、光ファイバー22b2に入射され、コリメ
ートレンズ23aによって平行光にされて参照セル23
に照射される。参照セル23を透過した光は、集光レン
ズ23bによって集光されて光ファイバー23cに入射
される。光ファイバー23cを出射された光は、コリメ
ートレンズ23dによって平行光にされる。
【0020】試料セル19を透過した光は、コリメート
レンズ19dの対向位置に配設された反射ミラー19e
の反射によって方向を90°変えられてプリズムPに入
射される。参照セル23を透過した光は、コリメートレ
ンズ23dの対向位置に配設された反射ミラー23eに
よって方向を90°変えられてプリズムPに入射され
る。プリズムPによって反射された光は、集光レンズ2
5aによって集光されて光検出器25に入射される。
【0021】コリメートレンズ19d,23dと反射ミ
ラー19e,23eとの間には、光選択シャッター24
aが配設されている。この光選択シャッター24aは板
状に形成されてなり、遮光部24a1 と光透過部である
開口部24a2 とから構成されている。この光選択シャ
ッター24aは、試料セル19および参照セル23を透
過した光を交互に反射ミラー19e及び反射ミラー23
eへ照射させるように、エアシリンダ24bによって動
作する。エアシリンダ24bは、濃度制御部30の光路
切換制御部33によって、その動作軸が収縮・伸長され
るようになっている。
【0022】上記の光路切換部24の構成では、エアシ
リンダ24bが収縮動作することにより試料セル19の
透過光が光検出器25に入射され、エアシリンダ24b
が伸長動作することにより参照セル23の透過光が光検
出器25に入射される。
【0023】次に、このように構成される基板処理装置
における濃度調整処理について、図3を参照して説明す
る。図3は、光路切換制御部33の動作タイミングと透
過光強度測定部31の測定タイミングを示すタイミング
チャートである。
【0024】まず、処理液の目標濃度c0 が図示しない
入力手段を介して予め入力され、この目標濃度c0 は、
フィードバック制御部35に記憶される。そして、供給
量制御部36が純水の流量調整弁V1 と薬液の流量調整
弁V2 とを制御して、ほぼ所定濃度cになる比率で薬液
と純水とを処理槽1に供給する。そしてオーバーフロー
部12 にまで処理液が滞留したのち、ポンプ11によっ
て処理液を処理液供給配管9に循環させつつ、温調部3
2が温度センサ15からの検出信号に基づき所定温度に
なるように処理液温度を調整する。
【0025】処理液の温度が所定温度になったことを透
過光強度測定部31が確認したのち、光路切換制御部3
3に光選択シャッター24の駆動を指示する。光路切換
制御部33は、エアシリンダ24bの収縮動作を所定時
間t1 だけ行い、伸長動作を所定時間t2 だけ行う。こ
れにより、t1 時間だけ試料セル19の透過光が光検出
器25に照射され、t2 時間だけ参照セル23の透過光
が光検出器25に照射される。上記の所定時間t1 ,t
2 は、例えば1秒間である。
【0026】このように処理液の温度が所定温度になっ
たことを確認した後に透過光強度を測定するのは、正確
に透過光強度を測定するためである。すなわち、透過光
強度は媒質が光を吸収する割合を表す定数である吸光係
数によって変位するが、この吸光係数には温度依存性が
あるため種々の温度で透過光強度を測定してもこれに基
づいて正確に濃度制御を行うことはできない。そこで、
透過光強度の測定を、処理液の温度が一定の温度になっ
てから測定することにより、濃度に応じた透過光強度を
正確に測定できるようにしている。
【0027】透過光強度測定部31は、上記のt1 時間
内の適宜のタイミングで光検出器25の出力信号を取り
込み、これを試料透過光強度Is1として測定する。さら
に上記のt2 時間内の適宜のタイミングで光検出器31
の出力信号を取り込み、これを参照透過光強度IR1とし
て測定する。このように一つの光源21からの照射光を
分岐して一つの光検出器25に試料セル19および参照
セル23の透過光を照射しているので光源光度の経時的
な変動や光検出器の感度の変動があっても、その影響は
参照透過光強度と試料透過光強度の両方に及ぶ。したが
ってこれらの比に変動の影響はほとんどなく、この比に
基づいて処理液の濃度を正確に調整することができる。
【0028】透過光強度測定部31は、試料透過光強度
S と参照透過光強度IR の測定を繰り返し行い、これ
らの順次測定された透過光強度を次のように処理する。
まず、各々第1番目の試料透過光強度IS1と参照透過光
強度IR1との比T11(=IS1/IR1)を求め、第2番目
の試料透過光強度IS2と第1番目の参照透過光強度I R1
との比T21(=IS2/IR1)を求め、これらの平均値T
AV1 を求める。次に第2番目の試料透過光強度IS2と第
1番目の参照透過光強度IR1との比T21と、各々第2番
目の試料透過光強度IS2と参照透過光強度IR2との比T
22(=IS2/I R2)との平均値TAV2 を求める。これを
順次に行って移動平均を求める。この移動平均TAVn
算出される度にこの値は濃度算出部34へ送られ、ここ
で移動平均TAVn を上記の(1)式のTに代入して処理
液の濃度cを算出する。
【0029】このように試料透過光強度と参照透過光強
度とが同時に測定される理想的な状態に比べて「小」,
「大」を繰り返す関係の試料透過光強度と参照透過光強
度との比について移動平均を求めることにより、光検出
器25の感度変動による影響を抑制して精度良く、か
つ、理想的な状態に近い試料透過光強度IS と参照透過
光強度IR との比を求めることができる。
【0030】フィードバック制御部35は、予め設定さ
れている目標濃度c0 と濃度算出部34が算出した処理
液の濃度cとの偏差に応じて、供給量制御部36に制御
信号を出力する。供給量制御部36は、この制御信号に
応じて純水供給配管3の流量調整弁V1 または薬液タン
クの流量調整弁V2 を調整して純水または薬液を供給
し、処理液の濃度を調整する。
【0031】このように処理液の濃度偏差に応じて供給
量制御部36が流量調整弁V1 または流量調整弁V2
調整して純水または薬液を供給し、処理液の濃度を調整
するので、処理液の濃度を所要値になるように調整する
ことができる。したがって、処理液濃度を所要値に維持
することができ、品質良く安定して基板に処理を施すこ
とができる。
【0032】なお、処理液によっては異なる複数の波長
帯で透過光強度を測定する必要がある。例えば、アンモ
ニアと過酸化水素とからなる処理液では、赤外波長帯で
アンモニアの濃度による透過光強度の変化率が大きく、
紫外波長帯で過酸化水素の濃度による透過光強度の変化
率が大きい。したがって、このような処理液の透過光強
度を測定して、これに基づいて濃度を制御するためには
図4に示すように光検出器25を構成するのが好まし
い。
【0033】すなわち、試料セル19および参照セル2
3を透過した光はプリズムPに照射される。そしてダイ
クロイックミラーHによって紫外光UVと可視・赤外波
長域IRの光とに分離される。さらにこれらの光は、紫
外バンドパスフィルタF1 及び赤外バンドパスフィルタ
2 によって紫外光及び赤外光の測定波長がそれぞれ選
択され、それぞれ集光レンズ25a1 および集光レンズ
25a2 を介して、バンドパスフィルタによって選択さ
れた波長に対する分光感度を有する紫外光検出器251
(例えば、GaP等からなる半導体素子または紫外用光
電管で構成される)及び同様に分光感度を有する赤外光
検出器252 (例えば、PbSやGaAsP等からなる
半導体素子で構成される)に照射される。
【0034】このように構成された場合には、それぞれ
紫外光と赤外光とについて試料透過光強度IS (UV),I
S (IR)及び参照透過光強度IR (UV),IR (IR)を測定す
る。そして、上述したように各々第1番目の試料透過光
強度IS1(UV)と参照透過光強度IR1(UV)との比T11(UV)
(=IS1(UV)/IR1(UV))と、各々第1番目の試料透過
光強度IS1(IR)と参照透過光強度IR1(IR)との比T
11(IR)(=IS1(IR)/IR1 (IR))のように紫外光と赤外
光とについてそれぞれ比を求める。以下、同様に紫外光
と赤外光とについて順次に比を求めるようにすればよ
い。
【0035】なお、上述した光路切換部24は、図5に
示すように構成してもよい。すなわち、光選択シャッタ
ー24aに代えて、遮光部24a1 と光透過部である切
欠部24a2 とを所定比率で円板形状に形成してなる光
選択円板24a’と、エアシリンダ24bに代えて光選
択円板24a’を所定速度で回転駆動するモーター24
b’とによって構成される。例えば、光路切換制御部3
3はモーター24b’を図6に示すように回転制御す
る。これによると試料セル19の透過光と参照セル23
の透過光とがそれぞれt1 時間だけ光検出器23に交互
に照射されることになり、さらにその照射間隔はt2
間となるように制御される。そして、それぞれの照射タ
イミングに同期して試料透過光強度IS と参照透過光強
度IR とが透過光強度測定部31によって測定される。
このように構成することにより、光検出器25に光が照
射されない時間(t2 −t1 )が生じる。したがって、
断続的に光を照射して光検出器25の熱上昇を抑制する
ためのチョッピング用セクターなどを配設したのと同様
の効果が得られ、さらに安定して透過光強度を測定する
ことができる。
【0036】また、光路切換部24は、光路分岐部22
から光検出器25の間であればどの位置に配設してもよ
い。例えば、光源21側であって、コリメートレンズ2
1aと集光レンズ22aとの間に配設するようにしても
よい(図2参照)。この場合、光ファイバー19c,2
3cを、両光ファイバーのコアおよびクラッドを一端側
で溶着して双方の光が一端側から放射されるように構成
した、いわゆる多心バンドル型であって、かつ、2分岐
型の光ファイバーで構成するのが好ましい。この構成に
よると試料セル19と参照セル23の透過光は、この光
ファイバーによって収束されるので、一つの光検出器2
5に両透過光を収束させるための構成が不要となる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、処理液濃度測定手段により測
定された濃度に基づいて制御手段が純水流量調整手段と
薬液流量調整手段を制御して処理液の濃度を所要値にな
るように調整するので、処理液濃度を所要値に維持する
ことができる。したがって、品質良く安定して基板に処
理を施すことができる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、処
理液の温度が所定温度となってから測定を行うので、測
定を正確に行うことができて濃度を正確に調整できる。
したがって、より正確に基板に対して処理を施すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浸漬式基板処理装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】透過光強度測定用光学部の概略構成図である。
【図3】光路切換制御部の動作および透過光強度測定部
の測定タイミングを示したタイミングチャートである。
【図4】光検出器の変形例を示す図である。
【図5】光路切換部の変形例を示す概略構成図である。
【図6】光路切換制御部の動作および透過光強度測定部
の測定タイミングを示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 … 処理槽 11 … 処理槽本体 12 … オーバーフロー部 3 … 純水供給配管 7 … 薬液供給配管 9 … 処理液供給配管 V1 … 流量調整弁 V2 … 流量調整弁 13 … ヒーター 15 … 温度センサ 19 … 試料セル 20 … 透過光強度測定用光学部 21 … 光源 22 … 光分岐部 23 … 参照セル 24 … 光路切換部 25 … 光検出器 30 … 濃度制御部 31 … 透過光強度測定部 32 … 温調部 33 … 光路切換制御部 34 … 濃度算出部 35 … フィードバック制御部 36 … 供給量制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液と純水とを所要比率で混合した処理
    液に基板を浸漬して表面処理を施す浸漬式基板処理装置
    であって、 前記処理液を収容し、基板を浸漬するための処理槽と、 前記処理槽から溢れた処理液を滞留するオーバーフロー
    部と、 前記オーバーフロー部に滞留する処理液を処理槽へ循環
    させる処理液供給配管と、 前記処理槽から前記オーバーフロー部を経て前記処理液
    供給配管により前記処理槽へと循環する処理液に純水を
    供給する純水供給配管と、 前記純水供給配管から供給される純水の流量を調節する
    ための純水流量調整手段と、 前記処理槽から前記オーバーフロー部を経て前記処理液
    供給配管により前記処理槽へと循環する処理液に薬液を
    供給する薬液供給配管と、 前記薬液供給配管から供給される薬液の流量を調節する
    ための薬液流量調整手段と、 前記処理液供給配管に配設され、処理液の透過光強度に
    基づいて処理液の濃度を測定する処理液濃度測定手段
    と、 前記処理液濃度測定手段によって測定された処理液濃度
    に基づいて、前記純水流量調整手段と前記薬液流量調整
    手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とす
    る浸漬式基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浸漬式基板処理装置に
    おいて、 前記処理液供給配管は、 循環している処理液を加熱する処理液加熱手段と、 循環している処理液の温度を測定する温度測定手段とを
    備え、 前記処理液濃度測定手段は、前記温度測定手段により処
    理液が所定温度になったことを確認した後、処理液の濃
    度を測定するようにしたことを特徴とする浸漬式基板処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107064393A (zh) * 2017-05-19 2017-08-18 程宣 一种液相色谱仪检定中用于检查流量相关指标的装置

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CN107064393A (zh) * 2017-05-19 2017-08-18 程宣 一种液相色谱仪检定中用于检查流量相关指标的装置
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