JPH10222863A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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- JPH10222863A JPH10222863A JP9310389A JP31038997A JPH10222863A JP H10222863 A JPH10222863 A JP H10222863A JP 9310389 A JP9310389 A JP 9310389A JP 31038997 A JP31038997 A JP 31038997A JP H10222863 A JPH10222863 A JP H10222863A
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- light
- polarization
- beam splitter
- optical system
- component
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1356—Double or multiple prisms, i.e. having two or more prisms in cooperation
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複屈折が大なる光ディスクからの信号読み取
りでも最小限度の信号が得られる光ピックアップ装置を
提供する。 【解決手段】 偏光ビームスプリッタ及び1/4波長板
からなる偏光光学系を含む光ピックアップ装置であっ
て、偏光ビームスプリッタは、TPをP偏光成分の透過
率、TSをS偏光成分の透過率、RPをP偏光成分の反射
率、及びRSをS偏光成分の反射率とする場合、TP+RP=
RS+TS=1の条件の下で、無偏光ビームスプリッタから
なる無偏光光学系の場合の戻り光のIBとし、かつ、DP及
びDSを光ディスクからの反射光が偏光ビームスプリッタ
に入射する入射光中のP偏光成分の割合及びS偏光成分の
割合とするとき、RPに対するTPの割合及びTSに対するRS
の割合が下記(1)及び(2)、 【数1】TP×{DS×RS+DP×(1−TP)}≧IB (1) TP×RS≧2IB (2) を満たす偏光膜を有する。
りでも最小限度の信号が得られる光ピックアップ装置を
提供する。 【解決手段】 偏光ビームスプリッタ及び1/4波長板
からなる偏光光学系を含む光ピックアップ装置であっ
て、偏光ビームスプリッタは、TPをP偏光成分の透過
率、TSをS偏光成分の透過率、RPをP偏光成分の反射
率、及びRSをS偏光成分の反射率とする場合、TP+RP=
RS+TS=1の条件の下で、無偏光ビームスプリッタから
なる無偏光光学系の場合の戻り光のIBとし、かつ、DP及
びDSを光ディスクからの反射光が偏光ビームスプリッタ
に入射する入射光中のP偏光成分の割合及びS偏光成分の
割合とするとき、RPに対するTPの割合及びTSに対するRS
の割合が下記(1)及び(2)、 【数1】TP×{DS×RS+DP×(1−TP)}≧IB (1) TP×RS≧2IB (2) を満たす偏光膜を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式情報記録再
生装置における光ピックアップ装置に関する。
生装置における光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置には、偏光光学系を
採用したものと無偏光光学系を採用したものの2種類が
ある。例えば、偏光光学系を採用し非点収差法を用いた
光ピックアップ装置を図1に示す。
採用したものと無偏光光学系を採用したものの2種類が
ある。例えば、偏光光学系を採用し非点収差法を用いた
光ピックアップ装置を図1に示す。
【0003】直線偏光を放射する半導体レーザ1からの
レーザビームは、コリメータレンズ2で平行ビームにさ
れ、すべてのP偏光が偏光ビームスプリッタ3を透過し
1/4波長板3aで直線偏光から円偏光になり、対物レ
ンズ4によって光ディスク5に向けて集光され、光ディ
スク5の情報記録面のピット列上で光スポットを形成す
る。
レーザビームは、コリメータレンズ2で平行ビームにさ
れ、すべてのP偏光が偏光ビームスプリッタ3を透過し
1/4波長板3aで直線偏光から円偏光になり、対物レ
ンズ4によって光ディスク5に向けて集光され、光ディ
スク5の情報記録面のピット列上で光スポットを形成す
る。
【0004】光ディスク5からの円偏光の反射光は、対
物レンズ4で集められ1/4波長板3aで円偏光から直
線偏光(照射した直線偏光とは直行する振動面を有す
る)になり、ビームスプリッタ3の偏光膜によって反射
され検出レンズ7に向けられる。検出レンズ7で集光さ
れた集束光は、非点収差発生素子のシリンドリカルレン
ズ8を通過して、4分割光検出器9の受光面中心付近に
スポット像を形成する。
物レンズ4で集められ1/4波長板3aで円偏光から直
線偏光(照射した直線偏光とは直行する振動面を有す
る)になり、ビームスプリッタ3の偏光膜によって反射
され検出レンズ7に向けられる。検出レンズ7で集光さ
れた集束光は、非点収差発生素子のシリンドリカルレン
ズ8を通過して、4分割光検出器9の受光面中心付近に
スポット像を形成する。
【0005】4分割光検出器9は、4つの各受光面に結
像されたスポット像に応じて電気信号を復調回路12
a,エラー検出回路12bに供給する。復調回路12a
は、その電気信号に基づいて記録信号を生成する。エラ
ー検出回路12bは、その電気信号に基づいてフォーカ
スエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、アク
チュエータ駆動回路13を介して各駆動信号をアクチュ
エータ15に供給し、これが各駆動信号に応じて対物レ
ンズ4をサ−ボ制御駆動する。
像されたスポット像に応じて電気信号を復調回路12
a,エラー検出回路12bに供給する。復調回路12a
は、その電気信号に基づいて記録信号を生成する。エラ
ー検出回路12bは、その電気信号に基づいてフォーカ
スエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、アク
チュエータ駆動回路13を介して各駆動信号をアクチュ
エータ15に供給し、これが各駆動信号に応じて対物レ
ンズ4をサ−ボ制御駆動する。
【0006】一方、無偏光光学系を採用した光ピックア
ップ装置では図2に示すように、図1に示す偏光ビーム
スプリッタと1/4波長板とからなる光アイソレータの
代わりに、偏光度が小さく例えば透過率T≒反射率Rのハ
ーフミラー3bが用いられる。偏光光学系の偏光ビーム
スプリッタは、P偏光成分透過率TP≒1,S偏光成分透
過率TS≒0,P偏光成分反射率RP≒0,S偏光成分反射
率RS≒1となる光学的特性となるように配置された多層
誘電体層の偏光膜を有している。また、例えば一軸光学
結晶からなる1/4波長板は、その主断面が先に入射さ
れるP偏光の振動面に対し45度の角度となるように配
置されている。これらの組合せで即ち光アイソレータ
で、往路と復路との光の偏光方向を変化せしめることに
より、偏光ビームスプリッタによって往路のP偏光と復
路のS偏光との光路を分離する。このため、偏光光学系
は、無偏光光学系に比して、光の利用効率が良いという
利点がある。
ップ装置では図2に示すように、図1に示す偏光ビーム
スプリッタと1/4波長板とからなる光アイソレータの
代わりに、偏光度が小さく例えば透過率T≒反射率Rのハ
ーフミラー3bが用いられる。偏光光学系の偏光ビーム
スプリッタは、P偏光成分透過率TP≒1,S偏光成分透
過率TS≒0,P偏光成分反射率RP≒0,S偏光成分反射
率RS≒1となる光学的特性となるように配置された多層
誘電体層の偏光膜を有している。また、例えば一軸光学
結晶からなる1/4波長板は、その主断面が先に入射さ
れるP偏光の振動面に対し45度の角度となるように配
置されている。これらの組合せで即ち光アイソレータ
で、往路と復路との光の偏光方向を変化せしめることに
より、偏光ビームスプリッタによって往路のP偏光と復
路のS偏光との光路を分離する。このため、偏光光学系
は、無偏光光学系に比して、光の利用効率が良いという
利点がある。
【0007】そこで、デジタルビデオディスク(DV
D)とコンパルトディスク(CD)のコンパチブルプレ
ーヤにおける2焦点ピックアップ装置においては、ホロ
グラムによってDVD用ビームとなる0次回折光とCD
用ビームとなる1次回折光とに分割することによって生
じる各回折光の光強度の減少を補うため、光利用効率の
高い偏光光学系が採用される。
D)とコンパルトディスク(CD)のコンパチブルプレ
ーヤにおける2焦点ピックアップ装置においては、ホロ
グラムによってDVD用ビームとなる0次回折光とCD
用ビームとなる1次回折光とに分割することによって生
じる各回折光の光強度の減少を補うため、光利用効率の
高い偏光光学系が採用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDに代表
される光ディスクはポリカーボネイト等の熱可塑性樹脂
の透明基板からなるが、その製造プロセスにおける射出
成形の際に金型原盤(スタンパ)上でのかかる樹脂の広
がり方のムラ等に起因して透明基板の厚みに、ばらつき
が発生する。このばらつきは、光ディスクに照射された
光ビームに複屈折を生ぜしめる原因となる。
される光ディスクはポリカーボネイト等の熱可塑性樹脂
の透明基板からなるが、その製造プロセスにおける射出
成形の際に金型原盤(スタンパ)上でのかかる樹脂の広
がり方のムラ等に起因して透明基板の厚みに、ばらつき
が発生する。このばらつきは、光ディスクに照射された
光ビームに複屈折を生ぜしめる原因となる。
【0009】ピックアップ装置においては、複屈折のあ
る光ディスクから1/4波長板を経た反射光におけるS
偏光成分は、もはや主たる偏光成分とはいえなくなる。
偏光光学系を採用しているにも拘らず、光検出器におけ
る光強度は、無偏光光学系と同程度かそれ以下の光強度
しか得られなくなるという問題があった。本発明は、上
述した点に鑑みなされたものであり、複屈折の大なる光
ディスクに対しても、無偏光光学系よりも大なる戻り光
強度を光検出器が受光可能となる光ピックアップ装置を
提供することを目的とする。
る光ディスクから1/4波長板を経た反射光におけるS
偏光成分は、もはや主たる偏光成分とはいえなくなる。
偏光光学系を採用しているにも拘らず、光検出器におけ
る光強度は、無偏光光学系と同程度かそれ以下の光強度
しか得られなくなるという問題があった。本発明は、上
述した点に鑑みなされたものであり、複屈折の大なる光
ディスクに対しても、無偏光光学系よりも大なる戻り光
強度を光検出器が受光可能となる光ピックアップ装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、直線偏光を放射する光源と、偏光ビームスプリ
ッタ及び1/4波長板からなる偏光光学系と、対物レン
ズと、光検出器を含み、該直線偏光を入射光として前記
偏光光学系により円偏光に変換して前記対物レンズによ
って光ディスクへ照射し、該光ディスクからの反射光を
前記対物レンズによって集光して前記偏光光学系により
直線偏光に変換し前記入射光の光路から分離し戻り光と
して前記光検出器へ誘導する光ピックアップ装置であっ
て、前記偏光ビームスプリッタは、吸収率を除き、TPを
入射光に対するP偏光成分の透過率、TSを入射光に対す
るS偏光成分の透過率、RPを入射光に対するP偏光成分
の反射率、及びRSを入射光に対するS偏光成分の反射率
とする場合、TP+RP=RS+TS=1の条件の下で、前記偏
光光学系の前記偏光ビームスプリッタと前記1/4波長
板とを無偏光ビームスプリッタに置換した無偏光光学系
の戻り光をIBとし、かつ、DPを前記光ディスクからの反
射光が前記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中の
P偏光成分の割合、及びDSを前記ディスクからの反射光
が前記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中のS偏
光成分の割合とするとき、前記RPに対するTPの割合及び
前記TSに対するRSの割合が下記(1)及び(2)、
装置は、直線偏光を放射する光源と、偏光ビームスプリ
ッタ及び1/4波長板からなる偏光光学系と、対物レン
ズと、光検出器を含み、該直線偏光を入射光として前記
偏光光学系により円偏光に変換して前記対物レンズによ
って光ディスクへ照射し、該光ディスクからの反射光を
前記対物レンズによって集光して前記偏光光学系により
直線偏光に変換し前記入射光の光路から分離し戻り光と
して前記光検出器へ誘導する光ピックアップ装置であっ
て、前記偏光ビームスプリッタは、吸収率を除き、TPを
入射光に対するP偏光成分の透過率、TSを入射光に対す
るS偏光成分の透過率、RPを入射光に対するP偏光成分
の反射率、及びRSを入射光に対するS偏光成分の反射率
とする場合、TP+RP=RS+TS=1の条件の下で、前記偏
光光学系の前記偏光ビームスプリッタと前記1/4波長
板とを無偏光ビームスプリッタに置換した無偏光光学系
の戻り光をIBとし、かつ、DPを前記光ディスクからの反
射光が前記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中の
P偏光成分の割合、及びDSを前記ディスクからの反射光
が前記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中のS偏
光成分の割合とするとき、前記RPに対するTPの割合及び
前記TSに対するRSの割合が下記(1)及び(2)、
【0011】
【数2】TP×{DS×RS+DP×(1−TP)}≧IB (1) TP×RS≧2IB (2) を満たす偏光膜を有することを特徴とする。上記光ピッ
クアップ装置において、前記偏光膜は、前記P偏光成分
の透過率TPに対する前記P偏光成分の反射率RPの割合
TP:RPが10:1未満であることを特徴とする。
クアップ装置において、前記偏光膜は、前記P偏光成分
の透過率TPに対する前記P偏光成分の反射率RPの割合
TP:RPが10:1未満であることを特徴とする。
【0012】本発明の光ピックアップ装置によれば、複
屈折の大なる光ディスクに対しても無偏光光学系に比べ
て大なる受光強度を得ることが可能となるので、複屈折
による信号品質の低下を抑制できる。特に偏光光学系を
採用する必要のある2焦点ピックアップ装置においては
好都合である。
屈折の大なる光ディスクに対しても無偏光光学系に比べ
て大なる受光強度を得ることが可能となるので、複屈折
による信号品質の低下を抑制できる。特に偏光光学系を
採用する必要のある2焦点ピックアップ装置においては
好都合である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。発明者は、ピックアップ装置の偏光
光学系特に、偏光ビームスプリッタにおける偏光成分の
反射率/透過率について研究した。本発明者は、複屈折
の大なる光ディスクからの反射光、即ち偏光ビームスプ
リッタの入射光におけるP偏光成分とS偏光成分との割
合においてS偏光成分が小さく全体の半分未満程度とな
ることを知見し、戻り光中のS偏光成分の抽出を大きく
すべく、以下の実施例の装置を案出した。
照しつつ説明する。発明者は、ピックアップ装置の偏光
光学系特に、偏光ビームスプリッタにおける偏光成分の
反射率/透過率について研究した。本発明者は、複屈折
の大なる光ディスクからの反射光、即ち偏光ビームスプ
リッタの入射光におけるP偏光成分とS偏光成分との割
合においてS偏光成分が小さく全体の半分未満程度とな
ることを知見し、戻り光中のS偏光成分の抽出を大きく
すべく、以下の実施例の装置を案出した。
【0014】一般的に偏光光学系を形成する為には図3
に示すように偏光ビームスプリッタ3と1/4波長板3
aを用いて往きと帰りの光路を分離する。偏光ビームス
プリッタの特性を以下の様に定義する。 TP:入射光に対するP偏光成分の透過率 TS:入射光に対するS偏光成分の透過率 RP:入射光に対するP偏光成分の反射率 RS:入射光に対するS偏光成分の反射率 更に光ディスク5から反射し、再度偏光ビームスプリッ
タ3に入射する光(A)のP偏光成分の割合をDP、S偏
光成分の割合をDSとすれば、偏光ビームスプリッタへの
入射光は通常、P直線偏光なので偏光ビームスプリッタ
を透過した光の強度IAは1×TP=TPとなる。
に示すように偏光ビームスプリッタ3と1/4波長板3
aを用いて往きと帰りの光路を分離する。偏光ビームス
プリッタの特性を以下の様に定義する。 TP:入射光に対するP偏光成分の透過率 TS:入射光に対するS偏光成分の透過率 RP:入射光に対するP偏光成分の反射率 RS:入射光に対するS偏光成分の反射率 更に光ディスク5から反射し、再度偏光ビームスプリッ
タ3に入射する光(A)のP偏光成分の割合をDP、S偏
光成分の割合をDSとすれば、偏光ビームスプリッタへの
入射光は通常、P直線偏光なので偏光ビームスプリッタ
を透過した光の強度IAは1×TP=TPとなる。
【0015】光ディスクから1/4波長板を経た光
(A)の強度IAは損失(吸収率等)を無視すればIA=TP
×(DP+DS)となる。偏光ビームスプリッタ3に入射し
偏光膜で反射され光検出器の受光面に向かう光(B)の
強度IBはIB=TP×(DP×RP+DS×RS)となる。一方、無
偏光光学系の場合は、図3において偏光ビームスプリッ
タがハーフミラーに、そして1/4波長板が削除された
図4に示す構成となる。
(A)の強度IAは損失(吸収率等)を無視すればIA=TP
×(DP+DS)となる。偏光ビームスプリッタ3に入射し
偏光膜で反射され光検出器の受光面に向かう光(B)の
強度IBはIB=TP×(DP×RP+DS×RS)となる。一方、無
偏光光学系の場合は、図3において偏光ビームスプリッ
タがハーフミラーに、そして1/4波長板が削除された
図4に示す構成となる。
【0016】このハーフミラーには、TP,TS,RP,RSに
ついて、損失を無視すると通常以下(1)〜(3)の様
な特性の無偏光膜を使用することが多い。
ついて、損失を無視すると通常以下(1)〜(3)の様
な特性の無偏光膜を使用することが多い。
【0017】
【数3】(1) TP=TS=RP=RS=0.5 (2) TP=TS=0.55, RP=RS=0.45 (3) TP=TS=0.65, RP=RS=0.35 この無偏光光学系では戻り光(A)の偏光成分で(B)
の強度IBが変わることはなく、たとえば上記(1),
(2),(3)の場合の(B)の強度IBは、入射光を1
とすれば、
の強度IBが変わることはなく、たとえば上記(1),
(2),(3)の場合の(B)の強度IBは、入射光を1
とすれば、
【0018】
【数4】IB=TP×(DP×RP+DS×RS),DP+DS=1なの
で、 IB=TP×{DP×RP+(1−DP)×RS}=TP×RS (∵
RP=RS)で、 (1) IB=0.5×0.5=0.25 (2) IB=0.55×0.45=0.2475 (3) IB=0.65×0.35=0.2275とな
る。
で、 IB=TP×{DP×RP+(1−DP)×RS}=TP×RS (∵
RP=RS)で、 (1) IB=0.5×0.5=0.25 (2) IB=0.55×0.45=0.2475 (3) IB=0.65×0.35=0.2275とな
る。
【0019】翻って、無偏光光学系の場合は、光ディス
クその他の光学部品により偏光成分が変化し偏光ビーム
スプリッタを通過した光は、P偏光成分のみだが、光デ
ィスク等を透過反射してきた光(A)はP偏光成分のみ
ではない。理想的な偏光ビームスプリッタでは通常TP=
RS=1,TS=RP=0なので、IB=TP×(DP×RP+DS×
RS)=DSとなる。
クその他の光学部品により偏光成分が変化し偏光ビーム
スプリッタを通過した光は、P偏光成分のみだが、光デ
ィスク等を透過反射してきた光(A)はP偏光成分のみ
ではない。理想的な偏光ビームスプリッタでは通常TP=
RS=1,TS=RP=0なので、IB=TP×(DP×RP+DS×
RS)=DSとなる。
【0020】さらに、現実的には、P偏光成分の透過率
TPに対するP偏光成分の反射率RPの割合TP:RPが50:
1近傍である偏光膜が一般的に広く偏光ビームスプリッ
タに用いられている。しかし、複屈折の大なる光ディス
クにおけるP偏光成分とS偏光成分との割合(DP:DS)
は、例えば0.75:0.25程度となり、DP=0.7
5,DS=0.25程度の戻り光がある。
TPに対するP偏光成分の反射率RPの割合TP:RPが50:
1近傍である偏光膜が一般的に広く偏光ビームスプリッ
タに用いられている。しかし、複屈折の大なる光ディス
クにおけるP偏光成分とS偏光成分との割合(DP:DS)
は、例えば0.75:0.25程度となり、DP=0.7
5,DS=0.25程度の戻り光がある。
【0021】この場合、偏光光学系にもかかわらず無偏
光光学系とほぼ同じ光強度しか得られない。更にDSが小
さければ、偏光光学系の方が無偏光光学系よりもIBが小
さいという逆転現象まで起ってしまう。以上の事象か
ら、複屈折が大なる光ディスクでも無偏光光学系よりも
戻り光のIBが大きく理想的な光ディスクでは、無偏光光
学系の場合の2倍以上の光強度が得られるという条件
で、反射率,透過率T,Rを考えれば次の様な関係式
(1)、(2)が得られる。
光光学系とほぼ同じ光強度しか得られない。更にDSが小
さければ、偏光光学系の方が無偏光光学系よりもIBが小
さいという逆転現象まで起ってしまう。以上の事象か
ら、複屈折が大なる光ディスクでも無偏光光学系よりも
戻り光のIBが大きく理想的な光ディスクでは、無偏光光
学系の場合の2倍以上の光強度が得られるという条件
で、反射率,透過率T,Rを考えれば次の様な関係式
(1)、(2)が得られる。
【0022】
【数5】TP×{DS×RS+DP×(1−TP)}≧IB (1) TP×RS≧2IB (2) (∵RP+TP=1) ここで、例えば、ハーフミラーによる戻り光のIBを略1
/4とし、反射光のDPを3/4,DSを1/4となる複屈
折の大なる光ディスクとして上式(1),(2)を解く
と、図5に示すTP及びRSの関係を得ることが出来る。
/4とし、反射光のDPを3/4,DSを1/4となる複屈
折の大なる光ディスクとして上式(1),(2)を解く
と、図5に示すTP及びRSの関係を得ることが出来る。
【0023】以上のようなTP,RSを設定することにより
偏光光学系によって、複屈折が大なる光ディスクでも最
小限度の信号が得られる。また、P偏光成分の透過率TP
に対するP偏光成分の反射率RPの割合TP:RPが50:1
近傍である偏光膜でなくとも、それが10:1に満たな
い偏光膜の偏光ビームスプリッタでも光ディスクから最
小限度の信号が得られる。
偏光光学系によって、複屈折が大なる光ディスクでも最
小限度の信号が得られる。また、P偏光成分の透過率TP
に対するP偏光成分の反射率RPの割合TP:RPが50:1
近傍である偏光膜でなくとも、それが10:1に満たな
い偏光膜の偏光ビームスプリッタでも光ディスクから最
小限度の信号が得られる。
【0024】さらに理想的光ディスクの場合、無偏光光
学系で得られる信号の2倍以上大きな信号が得られる。
学系で得られる信号の2倍以上大きな信号が得られる。
【図1】 偏光光学系を有する光ピックアップ装置の概
略構成図。
略構成図。
【図2】 無偏光光学系を有する光ピックアップ装置の
概略構成図。
概略構成図。
【図3】 偏光光学系の概略構成図。
【図4】 無偏光光学系の概略構成図。
【図5】 本実施例の光ピックアップ装置の偏光光学系
の偏光ビームスプリッタのTPRSの関係を示すグラフ。
の偏光ビームスプリッタのTPRSの関係を示すグラフ。
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 3 偏光ビームスプリッタ 3a 1/4波長板 3b ハーフミラー 4 対物レンズ 5 光ディスク 7 検出レンズ 8 シリンドリカルレンズ 9 4分割光検出器 12a 復調回路 12b エラー検出回路 13 アクチュエータ駆動回路 15 アクチュエータ
Claims (2)
- 【請求項1】 直線偏光を放射する光源と、偏光ビーム
スプリッタ及び1/4波長板からなる偏光光学系と、対
物レンズと、光検出器を含み、該直線偏光を入射光とし
て前記偏光光学系により円偏光に変換して前記対物レン
ズによって光ディスクへ照射し、該光ディスクからの反
射光を前記対物レンズによって集光して前記偏光光学系
により直線偏光に変換し前記入射光の光路から分離し戻
り光として前記光検出器へ誘導する光ピックアップ装置
であって、 前記偏光ビームスプリッタは、吸収率を除き、TPを入射
光に対するP偏光成分の透過率、TSを入射光に対するS
偏光成分の透過率、RPを入射光に対するP偏光成分の反
射率、及びRSを入射光に対するS偏光成分の反射率とす
る場合、TP+RP=RS+TS=1の条件の下で、前記偏光光
学系の前記偏光ビームスプリッタと前記1/4波長板と
を無偏光ビームスプリッタに置換した無偏光光学系の戻
り光をIBとし、かつ、DPを前記光ディスクからの反射光
が前記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中のP偏
光成分の割合、及びDSを前記ディスクからの反射光が前
記偏光ビームスプリッタに入射する入射光中のS偏光成
分の割合とするとき、前記RPに対するTPの割合及び前記
TSに対するRSの割合が下記(1)及び(2)、 【数1】 TP×{DS×RS+DP×(1−TP)}≧IB (1) TP×RS≧2IB (2) を満たす偏光膜を有することを特徴とする光ピックアッ
プ装置。 - 【請求項2】 前記偏光膜は、前記P偏光成分の透過率
TPに対する前記P偏光成分の反射率RPの割合TP:RPが1
0:1未満であることを特徴とする請求項1記載の光ピ
ックアップ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310389A JPH10222863A (ja) | 1996-12-06 | 1997-11-12 | 光ピックアップ装置 |
US08/984,158 US6026070A (en) | 1996-12-06 | 1997-12-03 | Optical pickup device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32711596 | 1996-12-06 | ||
JP8-327115 | 1996-12-06 | ||
JP9310389A JPH10222863A (ja) | 1996-12-06 | 1997-11-12 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10222863A true JPH10222863A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=26566296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9310389A Pending JPH10222863A (ja) | 1996-12-06 | 1997-11-12 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6026070A (ja) |
JP (1) | JPH10222863A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE10214775A1 (de) * | 2002-04-03 | 2003-10-16 | Thomson Brandt Gmbh | Vorrichtung zur Korrektur von Signalmodulationen |
Family Cites Families (3)
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MY118249A (en) * | 1996-08-30 | 2004-09-30 | Sony Corp | Optical pickup device and disk player apparatus |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310389A patent/JPH10222863A/ja active Pending
- 1997-12-03 US US08/984,158 patent/US6026070A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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US6026070A (en) | 2000-02-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040531 |